JP6472338B2 - 起動停止スケジュール作成装置及び起動停止スケジュール最適化システム - Google Patents

起動停止スケジュール作成装置及び起動停止スケジュール最適化システム Download PDF

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Description

本発明は、例えば、発電プラントの起動停止スケジュールを最適化するための起動停止スケジュール作成装置及び起動停止スケジュール最適化システムに関する。
従来、火力発電所や原子力発電所といった発電プラントを構成するプラント機器の起動時間及び停止時間をスケジューリングするための技術がある。プラント機器の起動停止スケジュール(例えば、起動停止の操作順序や起動停止タイミング)は、例えば、プラント運転方案、プラント仕様に基づいて作成される。さらに、この起動停止スケジュールに基づいて、運転方案には明示されないプラント機器の温度上昇等に要する実際の時間や条件等のプラント機器の内部における状態変化を考慮した実用的な起動停止スケジュールが作成されていた。
プラント機器の起動停止スケジュールを作成する技術として、例えば、特許文献1が知られている。この特許文献1には、機器の運転制限値、環境汚染物質の排出量等の環境規制値等を制約事項とし、起動時間の短縮、起動時の燃料消費量やエネルギー損失量の低減等が可能になる起動スケジュールを得るための技術について開示されている。
特開2004−76658号公報
しかし、従来は、プラント機器の経年劣化の状況や、燃料種別、燃料価格、気象条件、電力需要状況、起動停止に利用できる発電所内の電力量制限等の様々な条件を総合的に評価してスケジュールに反映することは、時間的にも費用的にも難しかった。このため、従来の起動停止スケジュールは、最適なものではなかった。
そして、従来の起動停止スケジュールは、無駄な時間消費、燃料消費を発生させたり、プラント機器に想定以上の負担をかける起動停止を実施したりすることがあり、プラント機器の寿命を短くすることがある。プラント機器への負荷を軽減するためには、プラント機器(例えば、ボイラ)の温度上昇を緩やかにする等の操作が望ましく、起動停止スケジュールには、最適運転への改善余地が残っていた。
また、特許文献1に開示されたように、プラント機器の運転制限値及び環境規制値の双方、あるいはいずれか一方を超過せずに、評価指標とすることで起動スケジュールを作成しても、このスケジュールは他のプラント機器との関係を考慮したものではない。このため、複数のプラント機器の起動停止スケジュールは十分に最適化されていなかった。
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、複数のプラント機器の起動停止スケジュールを最適化することを目的とする。
本発明の一態様に係る起動停止スケジュール作成部は、産業プラントを構成するプラント機器を操作するためのプラント機器の操作項目の完了条件を、他のプラント機器の操作項目の起動条件として、プラント機器の制約条件、及びプラント機器の寿命消費量を予測するための計算に用いられる予測計算式に基づいて作成されるプラント機器を起動及び停止するためのロジックに対して、プラント機器の操作項目が完了条件を満たしたことを起動条件とし、プラント機器の状態変化が規定値に達したことを完了条件とする、プラント機器の操作を伴わないプラント機器のアナログ値の変化を表し、アナログ値の過去の実績値から求められる仮想の操作項目が追加されたロジックにより決定されるプラント機器の操作項目、及び仮想の操作項目の経路のうち、操作される複数のプラント機器の操作項目、及び仮想の操作項目の経路に対して、要求に基づいてプラント機器の操作項目の操作時間及び仮想の操作項目の所要時間、プラント機器の寿命消費量、プラント機器の燃料消費量のいずれかに重みを付けてクリティカルパスを求める。そして、クリティカルパスとは異なる経路のプラント機器の操作項目、及び仮想の操作項目について、クリティカルパスとは異なる経路のプラント機器の開始から終了までの動作時間が短くなるように、クリティカルパスの終端から遡ってプラント機器の操作項目、及び仮想の操作項目を起動及び停止するための起動停止タイミングを算出し、要求に基づいて最適化したプラント機器の起動停止スケジュールを作成する。さらに、プラント機器の運転データに許容幅を設けて作成した補正データを用いて、プラント機器が起動停止する度にロジックを補正する。そして、起動停止スケジュール作成部は、補正部によりロジックが補正されると、プラント機器の起動停止タイミングを最適化するように起動停止スケジュールを補正する。
本発明によれば、要求に基づいて複数のプラント機器における起動停止スケジュールを最適化することにより、プラント機器の負担を軽減することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態例の説明により明らかにされる。
本発明の一実施の形態例に係る起動停止スケジュール最適化システムの構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態例に係る計算機のハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態例に係る起動停止スケジュール最適化システムがオフラインで起動停止スケジュールを作成する処理の例を示すシーケンス図である。 本発明の一実施の形態例に係る起動停止スケジュール作成装置がオンラインで起動停止スケジュールを補正する処理の例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態例に係るプラント機器の操作項目と仮想の操作項目の起動条件及び完了条件の例を示す一覧表である。 本発明の一実施の形態例に係る第1〜第3プラント機器の関係を示す有向グラフである。 図6の有向グラフに第1及び第2仮想操作項目を追加した説明図である。 図7の有向グラフにクリティカルパスを追加した説明図である。 本発明の一実施の形態例に係る起動停止スケジュールの表示例を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態例について説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
<起動停止スケジュール最適化システム>
図1は、起動停止スケジュール最適化システムの構成例を示すブロック図である。
本実施の形態例に係る起動停止スケジュール最適化システム1は、プラント機器の状態や運転条件、環境条件等その時々の状況に応じて、プラント毎に重要とされる指標に従い、プラント機器への負担を最小とするプラント機器の起動停止スケジュールを導出する。この指標には、例えば、プラント機器の起動時間、停止時間、燃料コストがある。この起動停止スケジュール最適化システム1は、一例として、プラント機器を起動及び停止するための起動停止ロジックd2を作成する工場と、プラント機器の起動停止スケジュールd12を作成する発電所で用いられる。
始めに、工場に設けられた起動停止ロジック作成装置2が起動停止ロジックd2を作成する工程を説明する。
図1に示す工場は、発電プラント(産業プラントの一例)を構成するプラント機器等を開発している。起動停止ロジック作成装置2は、プラント機器を操作するためのプラント機器の操作項目の完了条件を、他のプラント機器の操作項目の起動条件とするプラント機器の制約条件に基づいて起動停止ロジックd2を作成する。制約条件には、プラント機器の起動条件、完了条件、消費寿命、消費燃料等があり、工場の開発者によって入力される。この起動停止ロジック作成装置2は、所要時間生成部11、起動停止ロジック作成部12、プラント時系列データd1、起動停止ロジックd2を備える。プラント時系列データd1、起動停止ロジックd2は、不図示の工場データベースに保存される。
所要時間生成部11は、発電所から受信し、工場データベースに保存されたプラント時系列データd1に基づいて、プラント機器の寿命消費量を予測するための予測寿命消費量等を計算するために用いられる予測計算式を作成する。そして、所要時間生成部11は、入力されたプラント機器の制約条件と、上記の予測計算式に基づいて、プラント機器が起動し、停止するまでの所要時間をプラント機器毎に生成し、この所要時間を起動停止ロジック作成部12に出力する。
起動停止ロジック作成部12は、上記のプラント機器の制約条件及び所要時間に基づき、運転員がプラントを操作するための操作項目の完了条件が、操作項目の次に操作される操作項目の起動条件を満たす起動停止ロジックd2を求める。また、起動停止ロジック作成部12は、起動停止ロジックd2に対して、プラント機器の操作項目が完了条件を満たしたことを起動条件とし、プラント機器の状態変化が規定値に達したことを完了条件とする、プラント機器の操作を伴わない仮想の操作項目を追加する。起動停止ロジックd2は、プラントの設計段階において、起動停止スケジュール作成装置3が起動停止スケジュールd12を作成するために求められる。
ここで、起動停止ロジック作成部12は、プラント機器の操作を伴わないプラント機器の温度上昇、圧力上昇等のアナログ値の変化を、下記の条件にて仮想の操作項目として扱う。
・前の操作項目の完了条件を、操作項目の起動条件とする。
・次の操作項目の起動条件を、操作項目の完了条件とする。
そして、起動停止ロジックd2はプラント機器の操作項目に加えて、仮想の操作項目を含んで工場データベースに保存される。
次に、発電所に設けられた起動停止スケジュール作成装置3がプラント機器の起動停止スケジュールd12を作成する工程を説明する。
起動停止スケジュール作成装置3は、起動停止ロジックd11に基づいてプラント機器の起動停止タイミングを最適化した起動停止スケジュールを作成する。この起動停止スケジュール作成装置3は、起動停止スケジュール作成部21、表示部22、操作部23、補正部24、アラート部25、起動停止ロジックd11、起動停止スケジュールd12を備える。起動停止ロジックd11、起動停止スケジュールd12は、不図示の発電所データベースに保存される。
また、起動停止スケジュール作成装置3が工場から受信する起動停止ロジックd2は、起動停止ロジックd11として発電所データベースに保存される。発電プラントが運転を行うと、プラント機器の運転データがプラント時系列データd13として発電所データベースに保存される。プラント時系列データd13は、プラントの試験運転が行われた際には、工場に送信され、プラント時系列データd1として工場データベースに保存される。
起動停止スケジュール作成部21は、整数計画法を実行可能な整数計画プログラムを用いて起動停止ロジックd11に基づいて作成したプラント機器の起動停止スケジュールd12を、発電プラントの運転前にデータベースに保存する。なお、プラントが運転中であれば、起動停止スケジュール作成部21は、プラントの現在状態(設備制約、運転条件等)を加味して起動停止スケジュールd12を更新する。これにより、起動停止スケジュール作成部21は、開発者又は運転員が入力したパラメータ(要求の一例)に基づいてプラント機器の起動停止タイミングを最適化した起動停止スケジュールd12を作成する。発電プラントは、起動停止スケジュールd12に基づいて、プラント機器の起動停止タイミングを制御して運転を行う。
表示部22(出力部の一例)には、起動停止スケジュールd12(後述する図9を参照)が表示される。発電所の運転員は、表示部22に表示された起動停止スケジュールd12に基づいて発電プラントの運転を確認することができる。また、表示部22は、発電プラントの運転中にアラート部25が発報したアラートを表示し、発電プラントの運転が停止した後、後述するブレイクポイント毎にプラント機器の寿命消費量、燃料消費量、所要時間を出力することもできる。なお、表示部22に表示される内容は印刷出力されることもある。
操作部23は、運転員が表示部22に表示された起動停止スケジュールd12を選択したり、起動停止スケジュールd12を最適化するために必要なパラメータを入力したりするために用いられる。起動停止スケジュール作成部21が作成する起動停止スケジュールd12の選択は、予測寿命消費量、燃料消費量、プラント機器毎の起動時間、起動開始から系統側に並列するまでの時間等の運転員が操作部23を通じて入力するパラメータに基づいて行われる。そして、運転員が選択した起動停止スケジュールd12により、プラント機器の起動停止が行われる。
補正部24は、発電プラントの運転中にプラント時系列データd13から取得するプラント機器の運転データに基づいて、起動停止ロジックd11を補正するための補正データd14を作成する。この補正データd14は、例えば、プラント機器の経年劣化の状況、燃料種別、燃料価格、気象条件、電力需要状況、起動停止に利用できる発電所内の電力量制限等の様々な条件を加味して作成されたものである。そして、補正部24が補正データd14を用いて、プラント機器が起動停止する度に起動停止ロジックd11を補正すると、起動停止スケジュール作成部21によって起動停止スケジュールd12についても補正される。これによりプラント機器の起動停止タイミングをオンラインで最適化することが可能となる。
アラート部25は、プラントの運転中に、起動停止スケジュールd12と、プラント時系列データd13から読み出した実際のプラント機器の運転状態とを比較する。そして、アラート部25は、プラント機器の運転データに基づくプラント機器の運転状態と、起動停止スケジュールとの間に差分が生じた場合にアラートを発報する。このアラートは表示部22に表示される。これにより運転員は、プラント機器に異常が発生したことを知ることができる。
<計算機のハードウェア構成例>
次に、起動停止ロジック作成装置2及び起動停止スケジュール作成装置3を構成する計算機のハードウェア構成を説明する。
図2は、計算機Cのハードウェア構成例を示すブロック図である。
計算機Cは、いわゆるコンピュータとして用いられるハードウェアである。計算機Cは、バスC4にそれぞれ接続されたCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)C1、ROM(Read Only Memory)C2、RAM(Random Access Memory)C3を備える。さらに、計算機Cは、表示部C5、操作部C6、不揮発性ストレージC7、ネットワークインタフェースC8とを備える。
CPU C1は、本実施の形態例に係る各機能を実現するソフトウェアのプログラムコードをROM C2から読み出して実行する。RAM C3には、演算処理の途中に発生した変数等が一時的に書き込まれる。表示部C5は、例えば、液晶ディスプレイモニタであり、計算機Cで行われる処理の結果等を開発者又は運転員に表示する。操作部C6には、例えば、キーボード、マウス等が用いられ、開発者又は運転員が所定の操作入力、指示を行うことが可能である。図1に示すように起動停止スケジュール作成装置3では、表示部C5が表示部22と表され、操作部C6が操作部23と表されている。
不揮発性ストレージC7としては、例えば、HDD(Hard disk drive)、SSD(Solid State Drive)、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等が用いられる。この不揮発性ストレージC7には、OS(Operating System)の他に、計算機Cを機能させるためのプログラムが記録されており、上述した工場データベース、発電所データベースとして用いられる。ネットワークインタフェースC8には、例えば、NIC(Network Interface Card)等が用いられ、端子が接続されたLAN(Local Area Network)、専用線等を介して各種のデータを送受信することが可能である。
<起動停止スケジュールの提供>
起動停止スケジュール作成装置3は、プラント機器の状況に応じて、次の(1)〜(3)に示す仕組みによりプラント機器毎に最適な起動停止スケジュールd12を運転員に提供する。
(1)事前に入力された静的な制約条件に基づいて最適化された起動停止スケジュールの作成(オフライン)
(2)現在の動的な運転データに基づく起動停止スケジュールの補正(オンライン)
(3)最適な起動停止スケジュールに基づく運転員への操作ガイダンスの提供
ここで、図3〜図8を参照して、起動停止スケジュールを最適化する処理について説明する。
図3は、起動停止スケジュール最適化システム1がオフラインで起動停止スケジュールを作成する処理の例を示すフローチャートである。
(1)事前に入力された静的な制約条件に基づいて最適化された起動停止スケジュールの作成(オフライン)
始めに、工場の開発者は、起動停止ロジック作成装置2の操作部C6を通じてプラント機器の制約条件を入力する(S1)。次に、起動停止ロジック作成部12は、入力された制約条件に基づき、操作項目の完了条件が次の操作項目の起動条件を満たすロジックを整数計画法で求め(S2)、このロジックを起動停止ロジックd2として工場データベースに保存する(S3)。
起動停止ロジック作成部12により、整数計画時のコストとしてプラント機器の寿命消費、燃料消費、所要時間を考慮して作成された起動停止ロジックd2は、発電所の起動停止スケジュール作成装置3に送信される(S4)。起動停止スケジュール作成装置3は、起動停止ロジックd2を受信すると(S5)、受信した起動停止ロジックd2を起動停止ロジックd11として発電所データベースに保存する(S6)。
次に、起動停止スケジュール作成部21は、運転員から入力されたパラメータに基づいて起動停止ロジックd11から最適な起動停止スケジュールd12を作成する(S7)。そして、表示部22は、起動停止スケジュールd12を表示する(S8)。表示部22に表示される起動停止スケジュールd12には、例えば、プラント機器毎の予測寿命消費量、燃料消費量の他、プラント機器毎の起動時間、複数のプラント機器が起動してから、並列されるまでの時間等が含まれる。運転員は、この画面を見て、起動停止スケジュールを最適化するために優先するパラメータを選ぶことができる。
このようにスケジュールを最適化するための計算処理は、処理の量が大きく、リアルタイムに処理することが出来ないため、予め図3に示したようにオフラインで実行しておく。ただし、将来の計算機Cの処理性能の向上により、リアルタイムでの最適計算が実現可能となる場合には、(1)に示した仕組みを次のプロセス(1−1)〜(1−3)によりオンラインで実施してもよい。
(1−1)工場の開発者がプラント機器の制約条件を入力する。起動条件や完了条件は、運転方案等の計画図書から作成することが可能である。
(1−2)起動停止ロジック作成部12は、入力されたプラント機器の制約条件に基づき、操作項目の完了条件が次の操作項目の起動条件を満たす起動停止ロジックd2を整数計画法で求める。このとき、起動停止ロジック作成部12は、整数計画時のコストとして寿命消費、燃料消費、所要時間を考慮する。
(1−3)起動停止スケジュール作成部21は、起動停止ロジック作成部12によって作成された起動停止ロジックd2と同じ内容である起動停止ロジックd11に基づいて起動停止スケジュールd12を作成し、表示部22に表示する。上述したように運転員は、起動停止スケジュールを最適化するために優先するパラメータを選ぶことができる。
(2)現在の動的な運転データに基づく起動停止スケジュールの補正(オンライン)
ここでは、発電プラントの運転中にオンラインで取得したプラント機器の運転データに基づいて起動停止ロジックを更新する例について説明する。
図4は、起動停止スケジュール作成装置3がオンラインで起動停止スケジュールを補正する処理の例を示すフローチャートである。
始めに、補正部24は、プラント時系列データd13よりプラント機器の運転データを取得し(S11)、運転データに基づき、補正データd14を作成する(S12)。次に、補正部24は、補正データd14に基づき、運転員の要求(最速起動優先、寿命優先、燃料消費優先)と、現在のプラント状態(発電プラントの運転データの値)により、起動停止ロジックd11を補正する(S13)。
次に、起動停止スケジュール作成部21は、補正された起動停止ロジックd11に基づき、起動停止スケジュールd12を補正する(S14)。そして、表示部22は、補正された起動停止スケジュールd12を表示する(S15)。
補正データd14の元となる各プラント機器の寿命消費、燃料消費、所要時間は、プラント機器が起動停止する度に補正部24によって更新される。ただし、補正データd14として用いる運転データがそれまでとは極端に異なる値であると、補正された起動停止ロジックd11によって動作するプラント機器が突変することがある。このため、補正部24は、運転データに許容幅を設け、上限値と下限値をカットした運転データを用いて補正データd14を作成する。この補正データd14により補正された起動停止ロジックd11によって、プラント機器の突変を防ぐことが可能となる。なお、補正データd14に基づく起動停止ロジックd11と起動停止スケジュールd12の補正は、発電プラントの運転中に限らず、運転後においても行われる。
(3)運転員への操作ガイダンスの提供
表示部22は、上記の(2)示す処理にて補正された最適な起動停止スケジュールの操作ガイダンスを運転員に表示することで、発電プラントの最適な運転を支援する。操作ガイダンスの内容は、次の(3−1)〜(3−3)に示す3種類がある。
(3−1)運転前のガイダンス
運転員が予め選択したパラメータに基づいて起動停止スケジュール作成部21が更新した起動停止スケジュールd12を表示部22の操作画面に表示する。プラント機器が手動操作される場合には、操作画面に運転操作のタイミングも合わせて表示される。
(3−2)運転中のガイダンス
アラート部25は、発電プラントの自動化運転(自動化がある場合)又は手動操作(自動化がない場合)に伴う実際の起動停止時間と、(3−1)にて表示された起動停止スケジュールを比較し、所要時間に差分が生じるとアラートを発報する。このアラートは、自動化運転の場合はプラント機器に不具合が発生したことを運転員に報知するものであり、手動操作の場合は最適操作を行う旨を運転員に報知するものである。
(3−3)運転後のガイダンス
プラント機器の起動停止後、表示部22はブレイクポイント毎の寿命消費量、燃料消費量(及びそのコスト)、所要時間等を表示する。ブレイクポイントとは、例えば、プラント機器を起動することが可能となった場合に、操作ボタンを点滅させることにより運転員にプラント機器の起動操作を促すタイミングである。表示部22に表示された内容は発電所データベースに保存され、運転員が利用できるようにする。
なお、発電所の運転員は、運転方案等の計画図書を入手できない場合がある。しかし、発電プラントの過去の運転データを入手できる場合もある。この場合には、起動停止スケジュール作成部21は、運転条件毎に、過去の運転の中で寿命消費量、燃料消費量、所要時間が最適となるパラメータを自動的に検索し、検索したパラメータに基づいて起動停止スケジュールを作成する。実際に発電プラントが起動停止スケジュールにより運転された後、起動停止スケジュール作成部21は、この発電プラントの運転データに基づいて起動停止スケジュールを作成する。そして、起動停止スケジュール作成部21は、前回作成した起動停止スケジュールと、今回作成した起動停止スケジュールを比較し、発電プラントの最適運転が可能な起動停止スケジュールを選択し、起動停止スケジュールd12とする。この結果、発電プラントは、最適運転が可能な起動停止スケジュールd12により運転することが可能となる。
次に、具体的なプラント機器の起動停止ロジックについて図5〜図9を参照して説明する。
図5は、プラント機器の操作項目と仮想の操作項目の起動条件及び完了条件の例を示す一覧表である。
図5には、プラントを構成する第1プラント機器、第2プラント機器、第3プラント機器、後述する図7、図8で用いられる第1仮想操作項目、第2仮想操作項目について起動条件及び完了条件を定めた一覧表が示されている。第1〜第3プラント機器、第1及び第2仮想操作項目の各条件は、起動停止ロジックd2,d11に保存されている。図5〜図8において、第1〜第3プラント機器を第1〜第3機器と表し、第1及び第2仮想操作項目を第1仮想、第2仮想と表している。
(1)プラント機器の制約条件の入力
始めに、第1プラント機器の起動条件に注目する。
第1プラント機器は、4つの起動条件(例えば、ボイラ点火予定時刻到達、ドラム水位100mm以上、MFTリセット、火炉パージ完了がいずれもON)を満たしたときに、起動する。第1プラント機器が起動して操作時間である3分が経過すると、完了条件(ボイラ点火がON)を満たす。同様に第2プラント機器、第3プラント機器についても、満たすべき起動条件及び完了条件がある。図6には、第1〜第3プラント機器の操作順序と操作時間が示されている。
プラント機器の制約条件(起動条件及び完了条件)は、工場の開発者によって予め入力される。この際、工場の開発者によって起動停止スケジュールを最適化するパラメータについても入力される。ただし、起動停止スケジュールを最適化するパラメータは発電所の運転員によっても入力される。本実施の形態例では、制約条件として操作時間、所要時間が入力されているが、その他にも寿命消費量や燃料消費量等、開発者が任意の値を複数入力することも可能である。
温度上昇、圧力上昇等のプラント機器の操作を伴わないアナログ値の変化については、前の操作の完了条件を操作項目の起動条件とし、次の操作の起動条件を操作項目の完了条件とした、仮想の操作項目として扱われる。仮想の操作項目についても、実在する第1〜第3プラント機器と同様に起動停止スケジュールを最適化するためのパラメータが入力される。
さらに、本実施の形態例では第1仮想操作項目、第2仮想操作項目の所要時間として、過去の実績値が入力される。過去の実績値はプラント時系列データd1から求められ、所要時間生成部11が第1仮想操作項目、第2仮想操作項目の所要時間を生成する。図7には、第1仮想操作項目、第2仮想操作項目の操作順序と所要時間が示されている。また、第2仮想操作項目の欄の下部に示したように、全体の所要時間に対する制約も入力される。例えば、発電プラントの運転が開始し、終了するまでの全体の所要時間が100分以下とすることが制約条件とされている。
ここで、図5に示す一覧表より、第1プラント機器が起動条件を満たすことは、図5の矢印(a)に示す第2プラント機器の起動条件(MFTリセットがON)のトリガーとなる。また、第1プラント機器が完了条件(ボイラ点火)を満たすことは、図5の矢印(c)に示す第2仮想操作項目の起動条件(ボイラ点火がON)のトリガーとなる。また、第2プラント機器が完了条件(ボイラ点火、昇温開始がいずれもON)を満たすことは、図5の矢印(d)に示す第1仮想操作項目の起動条件(ボイラ点火がON、昇温昇圧開始がいずれもON)のトリガーとなる。
第1プラント機器が完了条件を満たし(ボイラ点火がON)、かつ、第2プラント機器が完了条件を満たすことは(ボイラ点火がON)、図5の矢印(b)に示す第3プラント機器の起動条件(ボイラ点火がON)のトリガーとなる。また、第1プラント機器と第2プラント機器の完了時の主蒸気温度は、図5の矢印(e)に示す第3プラント機器の起動条件(主蒸気温度>380℃)のトリガーとなる。同様に、第1仮想操作項目と第2仮想操作項目の完了条件(いずれも主蒸気温度>380℃)を満たすことは、図5の矢印(f)に示す第3プラント機器の起動条件(主蒸気温度>380℃)のトリガーとなる。
そして、第3プラント機器が完了条件(主蒸気止め弁開がON、タービン回転数>20rpm)を満たしたとき、発電プラントの運転が終了する。
(2)有向グラフの作成
次に、起動停止ロジック作成部12は、操作項目の完了条件と次の操作項目の起動条件とを結び、各操作項目を頂点、各操作項目の遷移を辺とし、開発者が入力したパラメータを重みとする有向グラフを作成する。本実施の形態例ではプラント機器の操作項目の操作時間及び仮想の操作項目の所要時間を重みとしている。重みは、プラント機器の寿命消費量、プラント機器の燃料消費量のいずれかが選択される場合もある。
図6は、第1〜第3プラント機器の関係を示す有向グラフである。図6において、第1〜第3プラント機器は、第1〜第3機器と表している。
この有向グラフは、発電プラントの運転を開始し、終了するまでの第1〜第3プラント機器の操作順を示している。図6に示すように実際のプラント機器の操作項目のみで作成すると、プラント機器の起動、停止の操作順を並べただけの自動化用ロジック(自動的にプラント機器が操作されるロジック)となる。
図6に示すように第2プラント機器の操作時間(開始から完了までの時間)である35分を経過後に第3プラント機器を開始しても、実際に第2プラント機器の主蒸気温度が380℃に達するまで時間がかかる。そして、第3プラント機器の動作を早めに開始したことにより、第3プラント機器の使用時間が長くなり、第3プラント機器に余計な負荷がかかるため、第3プラント機器の寿命が短くなる。
このため、第1及び第2仮想操作項目を追加する。
図7は、第1〜第3プラント機器に、第1及び第2仮想操作項目を追加した有向グラフである。図7において、第1及び第2仮想操作項目は、第1及び第2仮想と表している。
図7に示すように仮想の操作項目も含めると、その操作タイミングも含めたスケジュール計算用のロジックとなる。
この例では、ボイラが380℃まで上昇すると第3プラント機器が動作を開始するため、第1プラント機器と第3プラント機器の間に第2仮想操作項目を設け、第2プラント機器と第3プラント機器の間に第1仮想操作項目を設けている。第1仮想操作項目の起動条件は、ボイラ点火、昇温昇圧開始がいずれもONとなることであり、過去の実績から求めた制約条件は60分以上である。このため、最短の60分を第1仮想操作項目の所要時間とする。これにより第3プラント機器の起動タイミングが後ろ倒しとなり、第3プラント機器は十分に主蒸気温度が上昇した時点から起動するため、第3プラント機器の稼働時間を短縮し、第3プラント機器への負荷を低減することができる。
また、第2仮想操作項目の起動条件は、ボイラ点火がONとなることであり、過去の実績から求めた制約条件は40分以上である。そして、発電プラントの運転開始から終了までの全体を通じた所要時間が100分以下であることも制約条件として設けられている。このように制約条件を設けることで、決められた時間内におけるプラント機器の最適な起動停止タイミングを決定することが可能となる。上述したように第1及び第2仮想操作項目の所要時間を加味した起動停止ロジックd2が起動停止ロジック作成部12によって作成される。上述したように起動停止ロジックd2は、発電所に送信され、起動停止ロジックd11として保存される。
(3)起動停止スケジュールd12の算出
起動停止スケジュール作成部21は、起動停止ロジックd11に基づき、(2)で作成された有向グラフに対し、入力したパラメータが最適となる起動停止スケジュールd12を算出する。このとき算出される起動停止スケジュールd12は、(2)の有向グラフから、制約条件を満たした上で運転員が指定したパラメータが最適(最大又は最小)となる全域木を作成して得られるものであり、整数計画法で解くことができる。本実施の形態例に係る起動停止スケジュールd12は、発電プラント全体の所要時間を最小化するロジックにより、以下のように作成される。
(3−1)始めに、終了点から逆向きに頂点を辿る。この際、自身の頂点へ入る向きの辺が複数ある場合は、重みが大きい方を先に辿る。
(3−2)自身の頂点から出て行く向きの辺が複数ある場合、根から自身の頂点までの経路の重み(つまり所要時間)の合計が最大のもの以外の辺を削除する。
(3−3)これにより図8に示すように、根から葉までの重みの合計が最大となる経路(クリティカルパス)に対し、重み(所要時間)が最小となる起動停止スケジュールd12として作成できる。
図8は、クリティカルパスの例を示す。
起動停止スケジュール作成部21は、操作される複数のプラント機器の操作項目、及び仮想の操作項目の経路に対して、パラメータ(要求の一例)に基づいて重みを付けてクリティカルパスを求める。クリティカルパスは、仮想の操作項目が追加された起動停止ロジックd11に基づいて決定されるプラント機器の操作項目、及び仮想の操作項目の経路の一つである。図5及び図7に示したように、根から葉までの重みの合計が最大となるクリティカルパスは、第2プラント機器、第1仮想操作項目、第3プラント機器を含む経路であることが分かる。図8において、クリティカルパスの始端を、発電プラントを運転する開始項目とし、クリティカルパスの終端を第3プラント機器とする。
そして、起動停止スケジュール作成部21は、クリティカルパスとは異なる経路のプラント機器の操作項目、及び仮想の操作項目について、クリティカルパスの終端から遡ってプラント機器の操作項目、及び仮想の操作項目の起動停止タイミングを算出する。図8に示すようにクリティカルパスに含まれない第1プラント機器及び第2仮想操作項目の経路は第3プラント機器から逆算して求められる。そして、起動停止スケジュール作成部21は、第2仮想操作項目から第3プラント機器までの所要時間を、該当項目の制約条件、及び全体の制約条件を満たす40分から52分の間で調整することができる。例えば、第2仮想操作項目の所要時間を45分とすることができる。
さらに、起動停止スケジュール作成部21は、第1プラント機器と第2仮想操作項目の起動停止タイミングを最適化したことに伴い、運転開始から第1プラント機器までの経路の接続を分断することができる。つまり、第1プラント機器について第2プラント機器とは異なる開始時間で動作を開始することで第1プラント機器の動作時間を最小限とし、第1プラント機器の寿命を延ばすことができる。
図9は、起動停止スケジュールd12の表示例を示す。
起動停止スケジュールd12は、表示部22に一覧表形式で表示される。この起動停止ロジックは、プラント機器の名称の他に、起動停止スケジュールd12に基づくプラント機器の起動予想時刻と、実際にプラント機器が動作したときの実績値である実績時刻を含んでいる。運転員は起動停止スケジュールd12を見ることで、プラント機器が正常に動作しているか否かを判断することができる。また、起動予想時刻と実績時刻が乖離していた場合には、アラート部25が発報したアラートが表示部22に表示されることとなる。
以上説明した一実施の形態例に係る起動停止スケジュール最適化システム1では、プラント運転方案とプラント仕様等に基づいて、プラント機器の起動停止ロジックd2(起動停止ロジックd11)が予め作成される。この起動停止ロジックd11に基づいて、起動停止スケジュール作成部21は、運転方案には明示されない温度上昇にかかる実際の時間や条件等のプラント機器内部の状態変化を付加した、実用的な起動停止スケジュールd12を作成することができる。ここで、起動停止スケジュール作成部21は、制約条件を満たすように最適化した操作項目の起動停止タイミングを整数計画法で解くことができる。そして、設計時に設定されたプラント機器の待機時間を短縮したり、プラント機器の状態変化を緩やかにしたりすることで、プラント機器の寿命消費、寿命消費量、燃料消費量等を極小化することが期待できる。
また、起動停止スケジュール作成部21は、所要時間を短くするため、並列で処理できる操作項目であれば、なるべく並列に動作できるようにした起動停止ロジックd11に基づいて起動停止スケジュールd12を作成する。しかし、例えば燃料消費量を最適化する場合は、並列処理することで熱効率が落ち、逐次処理する場合よりも余分に燃料を消費する場合があるため、逐次処理を優先とするロジックに基づく起動停止スケジュールd12を作成するようにしてもよい。この場合もパラメータが最適となる全域木を作成するとみなせるので、操作項目の順を整数計画法で解くことができる。
また、起動停止スケジュール作成部21は、プラント機器の経年劣化の状況や、燃料種別、燃料価格、気象条件、電力需要状況、起動停止に利用できる発電所内の電力量制限等の様々な条件を現在の運転データと比較し、起動停止スケジュールd12を作成できる。リアルタイムで最適化された起動停止スケジュールd12を運転員に提供することにより、起動停止スケジュールd12を迅速かつ低コストで改善し、無駄な時間消費、燃料消費を改善し、プラント機器に想定以上の負担がかかる起動停止を防ぐことができる。これによりプラント機器の寿命を延ばしつつ、起動停止スケジュールd12(起動停止タイミング)をさらに最適化することが可能となる。
なお、起動停止ロジック作成装置2、起動停止スケジュール作成装置3は、工場だけに設けても良く、発電所だけに設けてもよい。また、起動停止ロジック作成装置2、起動停止スケジュール作成装置3をサーバ等に設けることにより、Web上で操作できるようにしてもよい。
また、産業プラントとしては、発電プラント以外にも各種の工場設備(例えば、化学プラント、水処理プラント)に起動停止スケジュール最適化システム1を適用してもよい。
また、本発明は上述した実施の形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施の形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細且つ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態例の構成の一部を他の実施の形態例の構成に置き換えることは可能であり、さらにはある実施の形態例の構成に他の実施の形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1…起動停止スケジュール最適化システム、2…起動停止ロジック作成装置、3…起動停止スケジュール作成装置、11…所要時間生成部、12…起動停止ロジック作成部、21…起動停止スケジュール作成部、22…表示部、23…操作部、24…補正部、25…アラート部

Claims (5)

  1. 産業プラントを構成するプラント機器を操作するための前記プラント機器の操作項目の完了条件を、他の前記プラント機器の操作項目の起動条件として、前記プラント機器の制約条件、及び前記プラント機器の寿命消費量を予測するための計算に用いられる予測計算式に基づいて作成される前記プラント機器を起動及び停止するためのロジックに対して、前記プラント機器の操作項目が完了条件を満たしたことを起動条件とし、前記プラント機器の状態変化が規定値に達したことを完了条件とする、前記プラント機器の操作を伴わない前記プラント機器のアナログ値の変化を表し、前記アナログ値の過去の実績値から求められる仮想の操作項目が追加された前記ロジックにより決定される前記プラント機器の操作項目、及び前記仮想の操作項目の経路のうち、操作される複数の前記プラント機器の操作項目、及び前記仮想の操作項目の経路に対して、要求に基づいて前記プラント機器の操作項目の操作時間及び前記仮想の操作項目の所要時間、前記プラント機器の寿命消費量、前記プラント機器の燃料消費量のいずれかに重みを付けてクリティカルパスを求め、前記クリティカルパスとは異なる経路の前記プラント機器の操作項目、及び前記仮想の操作項目について、前記クリティカルパスとは異なる経路の前記プラント機器の開始から終了までの動作時間が短くなるように、前記クリティカルパスの終端から遡って前記プラント機器の操作項目、及び前記仮想の操作項目を起動及び停止するための起動停止タイミングを算出し、前記要求に基づいて最適化した前記プラント機器の起動停止スケジュールを作成する起動停止スケジュール作成部と、
    前記プラント機器の運転データに許容幅を設けて作成した補正データを用いて、前記プラント機器が起動停止する度に前記ロジックを補正する補正部と、を備え
    前記起動停止スケジュール作成部は、前記補正部により前記ロジックが補正されると、前記プラント機器の前記起動停止タイミングを最適化するように前記起動停止スケジュールを補正する
    起動停止スケジュール作成装置。
  2. さらに、前記産業プラントの運転中に、前記運転データに基づく前記プラント機器の運転状態と、前記起動停止スケジュールとの間に差分が生じた場合にアラートを発報するアラート部を備える
    請求項に記載の起動停止スケジュール作成装置。
  3. さらに、前記起動停止スケジュールを出力し、前記産業プラントの運転中に前記アラート部が発報した前記アラートを出力し、前記産業プラントの運転が停止した後にブレイクポイント毎に前記プラント機器の寿命消費量、燃料消費量、所要時間を出力する出力部を備える
    請求項に記載の起動停止スケジュール作成装置。
  4. 前記重みは、前記プラント機器の操作項目の操作時間及び前記仮想の操作項目の所要時間、前記プラント機器の寿命消費量、前記プラント機器の燃料消費量のいずれかである
    請求項に記載の起動停止スケジュール作成装置。
  5. 産業プラントを構成するプラント機器を操作するための前記プラント機器の操作項目の完了条件を、他の前記プラント機器の操作項目の起動条件として、前記プラント機器の制約条件、及び前記プラント機器の寿命消費量を予測するための計算に用いられる予測計算式に基づいて前記プラント機器を起動及び停止するためのロジックを作成する起動停止ロジック作成装置と、前記ロジックに基づいて前記プラント機器を起動及び停止するための起動停止タイミングを最適化した起動停止スケジュールを提供する起動停止スケジュール作成装置と、を備え、
    前記起動停止ロジック作成装置は、
    前記ロジックに対して、前記プラント機器の操作項目が完了条件を満たしたことを起動条件とし、前記プラント機器の状態変化が規定値に達したことを完了条件とする、前記プラント機器の操作を伴わない前記プラント機器のアナログ値の変化を表し、前記アナログ値の過去の実績値から求められる仮想の操作項目を追加するロジック作成部を備え、
    前記起動停止スケジュール作成装置は、
    前記ロジックにより決定される前記プラント機器の操作項目、及び前記仮想の操作項目の経路のうち、操作される複数の前記プラント機器の操作項目、及び前記仮想の操作項目の経路に対して、要求に基づいて前記プラント機器の操作項目の操作時間及び前記仮想の操作項目の所要時間、前記プラント機器の寿命消費量、前記プラント機器の燃料消費量のいずれかに重みを付けてクリティカルパスを求め、前記クリティカルパスとは異なる経路の前記プラント機器の操作項目、及び前記仮想の操作項目について、前記クリティカルパスとは異なる経路の前記プラント機器の開始から終了までの動作時間が短くなるように、前記クリティカルパスの終端から遡って前記プラント機器の操作項目、及び前記仮想の操作項目を起動及び停止するための前記起動停止タイミングを算出し、前記要求に基づいて前記起動停止タイミングを最適化した前記プラント機器の起動停止スケジュールを作成する起動停止スケジュール作成部と、
    前記プラント機器の運転データに許容幅を設けて作成した補正データを用いて、前記プラント機器が起動停止する度に前記ロジックを補正する補正部と、
    前記プラント機器の起動停止スケジュールを出力する出力部と、を備え
    前記起動停止スケジュール作成部は、前記補正部により前記ロジックが補正されると、前記プラント機器の前記起動停止タイミングを最適化するように前記起動停止スケジュールを補正する
    起動停止スケジュール最適化システム。
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