JP6472228B2 - カンチレバー型プローブ、及びプローブカード - Google Patents

カンチレバー型プローブ、及びプローブカード Download PDF

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本発明は、カンチレバー型プローブ、及びプローブカードに関する。
半導体デバイス等の電気的検査には、プローブが用いられている。プローブの性能としては、より小さな寸法で、大きな荷重と撓み量を実現することが重要である。特許文献1、2は、ビームを弾性部品とするカンチレバー型プローブを開示している。
特許文献1のカンチレバー型プローブは、梁(ビーム)を含む弾性部品を備えている。そして、弾性部品の第1の終端には、先端が設けられている。そして、先端に設けられたコンタクト(接触子)が半導体デバイスのパッドと接触する。さらに、特許文献1のカンチレバー型プローブには、弾性部品の上に、補強部材が設けられている。そして、補強部材の幅が変化している。
特許文献2には、2本のビームを有するカンチレバー型プローブが開示されている(図35A、図35B)。2本のビームの幅が変化している。具体的には、ビームの長手方向における中央で、2本のビームの幅が細くなっている。
特表2010−513870号公報 米国特許出願公開2012−62260号明細書
このようなカンチレバー型プローブでは、片持ち梁構造のビームを弾性部品として、鉛直方向に対してビームが変形して、撓む。半導体チップの微細化と高密度化により、プローブを小さくすることが求められている。ここで、ビームを短くすると同じ撓み量に対して、荷重とビームの応力が増加する。また、ビームの幅を細くすると、同じ撓み量に対して、荷重が減少するが、ビームの応力は変わらない。接触子の荷重が少なすぎると接触性が劣化する。
上記の点から、プローブの構造設計は、決められた制約の寸法(長さ、幅)で必要な荷重を得られるように厚さを解析及び実験から求めるのが一般的である。応力が大きいと、プローブの耐久性が劣化してしまう。また、応力緩和と微細化はトレードオフの関係にある。さらに、応力緩和と荷重変化もトレードオフの関係にある。
上記のようにカンチレバー型プローブにおいて、ビームの幅を変化させる場合、等しい三角形を向い合わせた構造とすることで、理想的な応力分散を得ることができる。しかしながら、三角形を向い合わせた構造とする場合、ビーム中央における2つの三角形の接点部分が細くなりすぎるため、実現が困難である。
そのため、ビーム中央部にある程度の幅を持たせる必要が生じる。それにより、ビームの中央部に応力が発生していない部分が生じ、その周辺に応力が強く偏在してしまう。また、中央部でビーム幅を細くしすぎると、横方向の荷重に対してビームが弱くなる。そのため、狭ピッチでプローブが並んでいる場合、汚れや洗浄残渣、静電気などにより隣接するプローブ同士が接触してしまう可能性がある。隣接するプローブが接触したまま離れずにショートする不具合(スティッキング)が発生しやすくなる。
このように、良好な応力分散特性を有し、かつ横方向の荷重に強いプローブが望まれている。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、良好な応力分散特性を有し、かつ横方向の荷重に強いカンチレバー型プローブ、及びプローブカードを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るカンチレバー型プローブは、検査対象の電極と接触するコンタクトを備えた先端部と、配線基板と接続される本体部と、導電材料によって形成され、前記本体部と前記先端部とを連結するビーム部と、を備えたカンチレバー型プローブであって、前記カンチレバー型プローブの厚さ方向において、前記ビーム部は前記配線基板側に配置された上層と、前記コンタクト側に配置された下層と、前記上層と前記下層との間に配置された中間層と、を備え、前記上層、及び下層のそれぞれには、前記ビーム部の長手方向において前記先端部と前記本体部との間に配置された幅狭部が形成され、前記幅狭部は前記長手方向と直交する幅方向における前記導電材料の合計寸法が前記中間層における前記導電材料の合計寸法よりも小さくなっているカンチレバー型プローブ。
この構成によって、良好な応力分散特性を有し、かつ横方向の荷重に強いカンチレバー型プローブを実現することができる。
上記のカンチレバー型プローブにおいて、前記幅方向に前記上層及び前記下層をくびれた形状とすることで、前記幅狭部が形成されていてもよい。あるいは、上記のカンチレバー型プローブにおいて、前記厚さ方向に前記上層及び前記下層を抜いた形状とすることで、前記幅狭部が形成されていてもよい。こうすることで、容易に所望の幅寸法を得ることができる。
上記のカンチレバー型プローブにおいて、前記中間層の厚さをTxとし、前記ビーム部のビームの厚さをTbとした場合に、Tb×1/3>Tx>Tb×1/20となっていてもよい。このような厚さとすることで、プローブ100の機械的特性を適切なものとすることができる。
本発明の一態様に係るカンチレバー型プローブカードは上記のカンチレバー型プローブと、前記カンチレバー型プローブが複数実装された配線基板と、を備えたプローブカード。このようにすることで、高性能のプローブを狭ピッチで実装することができる。
本発明によれば、良好な応力分散特性を有し、かつ横方向の荷重に強いカンチレバー型プローブ、及びプローブカードを提供することができる。
実施形態1にかかるプローブの構成を示す上面図である。 実施形態1にかかるプローブの構成を示す側面図である。 実施形態1にかかるプローブの構成を示す斜視図である。 プローブのビーム部を模式的に示す図である。 プローブに対する荷重と応力の関係を示すグラフである。 プローブに対する横荷重と変形量の関係を示すグラフである。 実施形態2にかかるプローブの構成を示す上面図である。 実施形態2にかかるプローブの構成を示す斜視図である。 プローブのビーム部を模式的に示す図である。 実施形態3にかかるプローブの構成を示す側面図である。 実施形態3にかかるプローブの構成を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明は、本発明の好適な実施の形態を示すものであって、本発明の範囲が以下の実施の形態に限定されるものではない。以下の説明において、同一の符号が付されたものは実質的に同様の内容を示している。
実施の形態1.
本実施の形態に係るプローブは、片持ち梁構造を有するカンチレバー型プローブである。本実施の形態に係るプローブの構成について、図1〜3を参照して説明する。なお、以下の説明において、説明の明確化のために、XYZの3次元直交座標系を用いる。X方向は、プローブ100の長手方向、すなわち、プローブ100のビームの延在方向である。Y方向は、ビームの幅方向である。Z方向は、プローブの厚さ方向である。Z方向がプローブ検査においてプローブ100をワークに近づける方向、すなわち、ワークの表面と垂直な方向となる。
以下の説明では、Z方向を上下方向(鉛直方向)として説明するが、実際の方向は、プローブカードの姿勢に応じて異なる。それゆえに、プローブカードは、これが試験装置に取り付けられた状態において、本発明でいう上下方向が、実際に、上下方向となる状態、上下逆となる状態、斜めの方向となる状態等、いずれの方向となる状態で使用してもよい。図1は、プローブ100の構成を示す上面図、図2は、プローブ100の構成を示す側面図、図3はプローブ100の構成を示す斜視図である。
プローブ100は、本体部1と、ビーム部3と、先端部5と、を備えている。先端部5の下端には、プローブ検査時にワークWと接触するコンタクト50が設けられている。ワークWは検査対処となる半導体デバイスなどであり、コンタクト50と接触される電極等を備えている。本体部1は、プローブカードを構成する配線基板6に取り付けられている。配線基板6は、多層配線基板であり、プローブ100に検査信号や電源電圧を供給するための配線が複数形成されている。プローブカードは、配線基板6と、配線基板6に実装された複数のプローブ100と、を備えている。本体部1が、ビーム部3、及び先端部5を支持する。そして、本体部1が配線基板6に接合されることで、プローブ100が配線基板6に実装される。
ビーム部3は、本体部1と先端部5とを連結している。すなわち、X方向に延びたビーム部3によって、先端部5が片持ち梁状態で支持される。本実施形態にかかるプローブ100は、ダブルアーム構造のカンチレバー型プローブであり、上ビーム40と下ビーム30とを備えている。上ビーム40と下ビーム30は、互いに平行になっており、X方向に延在している。Z方向において、下ビーム30は上ビーム40よりもコンタクト50側、すなわち下側に配置されている。上ビーム40と下ビーム30は3層構造となっている。したがって、下ビーム30は上から順に、上層31、中間層32、下層33の3層構造となっている。同様に、上ビーム40は、上層41、中間層42、及び下層43の3層構造となっている。上層31と中間層32は接触し、中間層32と下層33とは接触している。上層41と中間層42は接触し、中間層42と下層43とは接触している。
先端部5は、コンタクト50、第1層51a、第2層51b、第3層51c、及び第4層51dを備えている。コンタクト50は、第1層51a、第2層51bによって、下ビーム30に保持される。本体部1は、第3層11c、第4層11d、第5層11e、第6層11f、第7層11g、第8層11hを備えている。先端部5の第3層51cと本体部1の第3層11cは同じ層となっており、先端部5の第4層51dと本体部1の第4層11dは同じ層となっている。第2層51bと第3層51cとの間に、下ビーム30の先端が配置され、第3層11cの下側に下ビーム30の基端が配置される。第4層51dの上側に上ビーム40の先端が配置され、第4層11dと第5層11eの間に上ビーム40の基端が配置される。このように上ビーム40と下ビーム30は第3層11c、51c、及び第4層11d、51dによって連結される。
プローブ100は、コンタクト50と、第1層51a〜第7層11hと、下ビーム30の下層33〜上層33と、上ビーム40の下層43〜上層43とを含む14層の積層構造によって構成されている。もちろん、プローブ100の層構成は、図の構成に限られるものではない。なお、上記の各層は、MEMS(MicroElectronics Mechanical Systems)技術を用いて形成することができる。例えば、各層は、公知のフォトリソグラフィー工程、電気メッキ工程、エッチング工程、平坦化工程等により形成される。コンタクト50は、ロジウム又はパラジウムコバルトなどの導電材料によって形成され、先端部5のその他の層、ビーム部3、及び本体部1の各層はニッケル又はニッケル合金等の導電材料によって形成されている。
具体的には、ベースとなる基台(例えばシリコンやSUS等)に、銅の保護層を設けて、保護層にマークングを行う。そして、マーキング箇所にコンタクト50となるロジウムを電気メッキにより形成する。その後、フォトリソグラフィー処理によるレジスト形成、メッキ処理によるニッケル層形成、レジスト剥離処理、銅メッキ処理による保護層の形成、保護層の平坦化処理を行うことで、コンタクト50の上に、第1層51aを形成することができる。さらに、第1層51aの上から、フォトリソグラフィー処理によるレジスト形成、メッキ処理によるニッケル層形成、レジスト剥離処理、銅メッキ処理による保護層の形成、保護層の平坦化処理を繰り返し行う。こうすることで、各層を順次形成することができる。
プローブ100が設けられたプローブカードに対してワークを近づけていき、ワークWの電極とコンタクト50とを接触させる。プローブ100をオーバードライブさせることで、ビーム部3が変形する。これにより、ビーム部3の変形によって弾性力が生じるため、コンタクト50とワークWの電極とを確実に接触させることができる。
次に、下ビーム30の構成について、図4を用いて説明する。図4(a)は、下ビーム30の各層の平面形状を模式的に示すXY平面図である。図4(b)は、下ビームの各層の形状を示すYZ平面図である。なお、上ビーム40の構成は、下ビーム30の構成と同様であるため、説明を省略する。すなわち、上ビーム40の上層41、中間層42、及び下層43は、下ビーム30の上層31、中間層32、及び下層33と同様の構成となっている。
上記のように、下ビーム30は、上層31、中間層32、及び下層33を備えている。上層31、中間層32、及び下層33は、上記の通り、ニッケルなどの導電材料により形成されている。図4(b)に示すように、上層31、中間層32、及び下層33の各層は一定の厚さとなっている。そして、XY平面視における上層31、及び下層33の形状が、中間層32の形状と異なっている。XY平面視において、中間層32は、長方形状となっている。すなわち、中間層32は、一定の厚さ、及び一定の幅を有する矩形板状となっている。なお、図3では、上層31、中間層32、及び下層33は、略同じ厚さとなっているが、異なる厚さであってもよい。例えば、中間層32の厚さTxを、下ビーム30の全体の厚さをTbとした場合、Tb×1/3>Tx>Tb×1/20とすることが好ましい。このような厚さとすることで、プローブ100の機械的特性を適切なものとすることができる。例えば、応力分散特性を良好にすることができ、かつY方向における耐荷重を向上することができる。
一方、上層31、及び下層33は、その途中で幅が変化している。具体的には、下層33は、幅広部33a、幅狭部33b、及び幅広部33cを備えている。幅狭部33bは、幅広部33a、33cよりも幅狭に形成されている。幅広部33aは、−X側、すなわち、X方向におけるプローブ100の先端側に配置されている。幅広部33cは、+X側、すなわち、X方向におけるプローブ100の基端側に配置されている。
X方向において、幅広部33aと幅広部33cとの間に、幅狭部33bが配置されている。したがって、下層33は、幅方向にくびれた形状となっており、その中間に幅広部33a、33cよりも狭い幅狭部33bを備えている。幅広部33aから幅狭部33bに向かって、徐々に下層33の幅が狭くなっている。同様に、幅広部33cから幅狭部33bに向かって、徐々に下層33の幅が狭くなっている。幅狭部33bにおいて最も下層33の幅が狭くなっており、両端に向かうにつれて幅が徐々に広くなっていく。XY平面視において、下層33は、幅狭部33bを通るY方向の直線に対して線対称になっている。したがって、中間層32によって、くびれた形状の上層31、及び下層32を補強することができる。
上層31も下層33と同様の構成を有している。すなわち、X方向における上層31の途中には、幅広部31a、31cよりも幅が狭い幅狭部31bが設けられている。このように、下ビーム30に、幅の一定な中間層32を設け、中間層32を上層31及び下層33で挟み込む構成としている。そして、上層31、及び下層33は、X方向における中間に向けてビーム幅が徐々に狭くなるテーパ形状を有している。
したがって、Y方向における中間層32の幅は、上層31及び下層33の幅よりも広くなっている。すなわち、上層31及び下層33には、それぞれ、Y方向における導電材料の合計寸法が中間層32における導電材料の合計寸法よりも小さくなっている幅狭部31b、33bがそれぞれ設けられている。そして、X方向において、幅狭部31b、33bは、本体部1と先端部5との間に配置されている。
この構成により、ビーム幅の変化を理想的な形に近づけることができ、応力をより広く分散させることが可能になる。よって、同じビーム長で、同じ撓み量対荷重を持つプローブ100をより低い応力で実現することができる。したがって、耐久性を高めることが可能になる。さらに、横方向(Y方向)における耐荷重を向上することができるため、スティッキングに不具合にも強くなる。これにより、狭ピッチの実装が可能で、高性能のプローブを実現することができる。
なお、上層31、及び下層33を変化させる形状は、X方向における下ビーム30の中央を頂点として、下ビーム30の本体部1側を底辺とする三角形とすることが望ましい。しかしながら、頂点の形成が困難である場合、三角形に近似した形状とすることも可能である。例えば、幅広部33cから幅狭部33bまでのXY平面形状がほぼ等脚台形となっていてもよい。また、幅方向において上層31、及び下層33が両側に均等にくびれていてもよい。
本実施の形態では、上層31、41、及び下層33、43をくびれた形状としている。このようにすることで、容易に所望の幅寸法を実現することができる。例えば、上記したように、MEMS技術を用いて各層を形成する場合、フォトリソグラフィー工程において、フォトレジストがくびれた形状に応じたパターンになるように露光、現像する。これにより、容易に、所望の幅寸法を得ることができる。
また、X方向におけるコンタクト50の先端(力点)は、下ビーム30の固定端と同一線上にあることが望ましい。例えば、+X方向における第2層51bの端に、X方向におけるコンタクト50の先端の位置を設定することが望ましい。
図5は、応力分散の解析を行った計算結果を示す図である。図5において、破線が本実施の形態にかかるプローブ(本形状)での負荷応力を示し、実線が比較例(基本形状)の構成による負荷応力を示している。比較例では、上ビームと下ビームとがそれぞれ1層構造となっている。すなわち、上ビームと下ビームの全体がくびれた形状となっている。また、図5は、鉛直方向に荷重を与えた場合に最大となる箇所での応力、具体的には、本体部1の−X側の端において、下ビーム30に加わる応力を示している。図5に示すよう、本実施の形態による構成を用いることで、比較例よりも負荷応力を緩和させることができる。本実施の形態に係る構成によって、比較例に対して約15%の応力緩和を実現することができる。
図6に、横荷重に対する変形量の解析を行った計算結果を示す。図6において、破線が本実施の形態にかかるプローブでの変形量を示し、実線が比較例の構成による変形量を示している。図6に示すように、本実施の形態による構成を用いることで、比較例よりも横荷重に対する変形量を小さくすることができる。本実施の形態に係る構成によって、比較例に対して変形量が約1/4となるため、横荷重に対する強度を約4倍にすることができる。
このように、本実施の形態に係るプローブ100の構成によれば、応力分散特性を良好にすることができ、かつ横方向の耐荷重を向上することができる。よって、小型で高性能のプローブを実現することができる。よって、プローブが狭ピッチで実装されたプローブカードを実現することができる。
実施の形態2.
本実施の形態にかかるプローブの構成について、図7〜図8を用いて説明する。図7は、プローブ200の構成を示す上面図であり、図8は、斜視図である。図7、図8に示すように、プローブ200は、実施形態1に係るプローブ100と同様の構成を有するカンチレバー型プローブである。したがって、プローブ200は、プローブ100と同様に上ビーム40と下ビーム30とを備えている。なお、実施の形態1のプローブ100の同様の構成については、同様の符号を付して、説明を省略する。
本実施の形態では、下ビーム30と上ビーム40の構成が実施の形態1のプローブ100と異なっている。より具体的には、下ビーム30と上ビーム40の上層31、41、及び下層33、43の構成が実施の形態1と異なっている。その他の構成については、実施の形態1と同様になっている。
ここで、下ビーム30の構成について、図9を用いて説明する。図9(a)は、下ビーム30の各層の形状を示すXY平面図である。図9(b)は、下ビーム30の正面図である。なお、上ビーム40は、下ビーム30と同様の構成を有しているため、説明を省略する。
本実施の形態では、下層33には菱形の抜き形状33dが設けられている。抜き形状33dは、上下に貫通した貫通穴となっており、下層33の中心に配置されている。抜き形状33dはX方向における中間から両端に向かって徐々に幅狭になっていく菱形である。矩形板に抜き形状33dを設けることで、幅広部33aと幅広部33cとの間に、幅狭部33bが形成されている。幅狭部33bにおける導電材料の幅が、幅広部33a、33cにおける導電材料の幅よりも狭くなっている。X方向において、幅広部33aと幅広部33cとの間に、幅狭部33bが配置されている。Z方向に下層33を抜いた形状とすることによりは、X方向における下層33の中間に幅広部33a、33cよりも狭い幅狭部33bが形成される。XY平面視において、下層33は、幅狭部33bを通るY方向の直線に対して線対称になっている。
上層31も下層33と同様の構成を有している。すなわち、上層31にも菱形の抜き形状31dが形成されている。上層31、及び下層33は、導電材料の合計幅寸法がX方向における位置に応じて変化する。換言すると、中間層32を構成する導電材料のY方向における合計寸法は、幅狭部33bで最も小さくなっている。上層31及び下層33には、それぞれ、導電材料の合計寸法が中間層32における導電材料の合計寸法よりも狭くなっている幅狭部31b、33bがそれぞれ設けられている。そして、X方向において、幅狭部31b、33bは、本体部1と先端部5との間に配置されている。
このように、下ビーム30に、幅の一定な中間層32を設け、中間層32を上層31及び下層33で挟み込む構成としている。そして、上層31、及び下層33では、X方向における中間に向けて導電材料の合計幅寸法が小さくなっていく。
この構成により、実施の形態1と同様に、ビーム幅の変化を理想的な形に近づけることができ、応力をより広く分散させることが可能になる。よって、同じビーム長において、同じ撓み量対荷重を持つプローブ200をより低い応力で実現することができる。したがって、耐久性を高めることが可能になる。さらに、横方向における耐荷重を向上することができるため、スティッキングに不具合にも強くなる。
本実施の形態では、上層31、41、及び下層33、43に抜き形状が形成されている。このようにすることで、容易に所望の幅寸法を実現することができる。例えば、上記したように、MEMS技術を用いて各層を形成する場合、フォトリソグラフィー工程において、フォトレジストが抜き形状に応じたパターンになるように露光、現像する。これにより、容易に、所望の幅寸法を得ることができる。
なお、実施の形態1、2において、上ビーム40と下ビーム30とを同じ構成としたが、上ビーム40と下ビーム30とは異なる構成であってもよい。例えば、上ビーム40は実施の形態1で示したように中間層42がくびれた形状を有しており、下ビーム30は実施の形態2で示したように中間層32が抜き形状32dを有していてもよい。
さらに、ダブルアーム構造のカンチレバー型プローブに限らず、シングルアーム構造のカンチレバー型プローブであってもよい。この場合、1つのビームが実施の形態1、又は実施の形態2で示した構成となる。あるいは、ダブルアーム構造のカンチレバー型プローブにおいて、一方のビームのみ、本実施の形態にかかる構造を採用してもよい。
実施の形態3.
実施の形態3にかかるプローブ300の構成について、図10.及び図11を用いて説明する。図10は、プローブ300の構成を示す側面図であり、図11は斜視図である。なお、本実施の形態におけるプローブ300の基本的構成は実施の形態1と同様であるため、適宜説明を省略する。
Z方向において、上ビーム40と下ビーム30との間に、中間ビーム60が設けられている。中間ビーム60は、上ビーム40、及び下ビーム30とそれぞれ平行になっている。中間ビーム60の先端は、第3層51cと第4層51dの間に配置されている。中間ビーム60の基端は、第3層11cと第4層11dとの間に配置されている。中間ビーム60は、実施形態1、2の上層31等と同様に一定の幅となっている。すなわち、中間ビーム60は、一定の幅かつ一定の厚みを有する矩形板状となっている。
実施の形態1、2とは異なり、上ビーム40と下ビーム30はそれぞれ1層構造となっている。上ビーム40と下ビーム30は、中間層32、42と同様にくびれた形状となっている。すなわち、上ビーム40は、プローブ300の先端側に配置された幅広部40aと、基端側に配置された幅広部40cと、幅広部40aと幅広部40cとの間に配置された幅狭部40bを備えている。下ビーム30は、プローブ300の先端側に配置された幅広部30aと、基端側に配置された幅広部30cと、幅広部30aと幅広部30cとの間に配置された幅狭部30bを備えている。
幅狭部30b、40bを下ビーム30、及び上ビーム40に設けることで、X方向の中間において、下ビーム30及び上ビーム40が中間ビーム60よりも幅狭になる。換言すると、実施の形態3の構成では、上ビーム40が実施の形態1の上層31に対応し、下ビーム30が実施の形態1の下層33に対応し、中間ビーム60は実施の形態1の中間層32に対応することになる。そして、上層となる上ビーム40と中間層となる中間ビーム60とが離間して設けられ、下層となる下ビーム30と中間層となる中間ビーム60とが離間して設けられている。間層32、42の代わりに、独立した中間ビーム60を設けている。換言すると、実施の形態1の下ビーム30の上層31、中間層32、及び下層33が独立したビームとなっている構成となっている。
Y方向において、上ビーム40と下ビーム30は、それぞれ、導電材料の合計寸法が中間ビーム60における導電材料の合計寸法よりも小さくなっている幅狭部40b、30bが設けられている。X方向において、先端部5と本体部1との間に幅狭部40b、30bが配置されている。よって、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
なお、上ビーム40、及び下ビーム30の構成は、実施の形態1の中間層32と同様の構成に限らず、実施の形態2の中間層32と同様の構成となっていてもよい。すなわち、矩形板に抜き形状を設けることで、上ビーム40、及び下ビーム30を構成してもよい。
実施の形態1〜3のいずれかに記載されたプローブを配線基板6に複数搭載することで、狭ピッチのプローブカードを実現することができる。さらに、上記したように、応力を良好に分散することができ、横荷重に対する強度が高いため、高性能のプローブ、及びプローブカードを実現することが可能になる。したがって、耐久性、及び検査の信頼性を向上することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に、上記の実施形態よる限定は受けない。
1 本体部
3 ビーム部
5 先端部
30 下ビーム
31 上層
32 中間層
33 下層
40 上ビーム
41 上層
42 中間層
43 下層
50 コンタクト
W ワーク
100、200、300 プローブ

Claims (5)

  1. 検査対象の電極と接触するコンタクトを備えた先端部と、
    配線基板と接続される本体部と、
    導電材料によって形成され、前記本体部と前記先端部とを連結するビーム部と、
    を備えたカンチレバー型プローブであって、
    前記カンチレバー型プローブの厚さ方向において、前記ビーム部は前記配線基板側に配置された上層と、前記コンタクト側に配置された下層と、前記上層と前記下層との間に配置された中間層と、を備え、
    前記上層、及び下層のそれぞれには、前記ビーム部の長手方向において前記先端部と前記本体部との間に配置された幅狭部が形成され、
    前記幅狭部は前記長手方向と直交する幅方向における前記導電材料の合計寸法が前記中間層における前記導電材料の合計寸法よりも小さくなっており、
    前記上層、及び下層のそれぞれには、前記ビーム部の長手方向における前記本体部側の端に配置された第1の幅広部が形成され、
    前記上層、及び下層のそれぞれには、前記ビーム部の長手方向における前記先端部側の端に配置された第2の幅広部が形成され、
    前記幅狭部から前記第1の幅広部に向かって、前記導電材料の合計寸法が徐々に大きくなっており、
    前記幅狭部から前記第2の幅広部に向かって、前記導電材料の合計寸法が徐々に大きくなっている、カンチレバー型プローブ。
  2. 前記幅方向に前記上層及び前記下層をくびれた形状とすることで、前記幅狭部が形成されている請求項1に記載のカンチレバー型プローブ。
  3. 前記厚さ方向に前記上層及び前記下層を抜いた形状とすることで、前記幅狭部が形成されている請求項1に記載のカンチレバー型プローブ。
  4. 前記中間層の厚さをTxとし、前記ビーム部のビームの厚さをTbとした場合に、Tb×1/3>Tx>Tb×1/20となっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のカンチレバー型プローブ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のカンチレバー型プローブと、
    前記カンチレバー型プローブが複数実装された配線基板と、を備えたプローブカード。
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