JP6484136B2 - 接触検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体集積回路の通電試験等に用いる接触検査装置に関するものである。
従来、半導体集積回路のような被検査体では、該被検査体が仕様書通りに製造されているか否かの通電試験が行われる。この種の通電試験は、被検査体の被検査部に個々に押圧される複数の接触子を備えた、プローブカード、プローブユニット、プローブブロック等の接触検査装置を用いて行われる。この種の接触検査装置は、被検査体の被検査部と、テスタとを電気的に接続し、検査を行うために用いられる。
このような接触検査装置の一つとして特許文献1には、一端が被検査体の電極と接触する、複数のプローブをその下側に配置されたプローブ基板と、テスタと電気的に接続されるリジッド配線基板と、該リジッド配線基板を支持する補強板と、前記プローブ基板に接続され、前記複数のプローブを前記プローブ基板に当接する所定位置に保持するプローブ支持体とを備える接触検査装置が記載されている。
また、特許文献2には、プローブ基板にプローブの一端に付された導電性の接合材を加熱溶融させて前記プローブの一端を前記プローブ基板に一旦接続させた状態で、前記被検査体と接触する針先となる前記プローブの他端に複数の位置決め部材を挿通させ、前記位置決め部材同士を相対移動させることにより、前記プローブの他端の位置決めを行い、その状態で、再度前記接合材を加熱して冷却することにより前記プローブが前記プローブ基板に対して位置決めされた状態で接合される接触検査装置が記載されている。
特開2014−1997号公報 特開2012−42330号公報
特許文献1に記載の接触検査装置において前記プローブ支持体は前記プローブの軸線方向に間隔をおいて互いに対向する第1の板と第2の板とを備えている。そして、前記プローブは、前記第1の板及び前記第2の板を挿通している。また、前記プローブ支持体に挿通された前記プローブは、前記プローブ基板の電極及び前記被検査体の電極にそれぞれ対応し、前記プローブ基板と前記被検査体とを電気的に接続している。
また、この接触検査装置における前記プローブは前記プローブ支持体における前記第1の板と前記第2の板との間にくの字状に屈曲する連結部を備えている。この連結部は、プローブの軸線方向に作用する押圧力により弾性変形可能であり、前記弾性変形することにより生じる弾性力によりプローブと各電極との電気的接続を確立している。
ところで、前記連結部を有するプローブが当該プローブの軸線周りに回転すると隣り合うプローブ同士が接触し、短絡する虞がある。また、プローブが軸線方向の周りに回動することにより前記プローブと接触する前記プローブカードの電極が磨耗あるいは損傷する虞がある。そこで、この接触検査装置では、前記プローブの一部に当該プローブの直径方向に突出する張出部が設けられている。この張出部は、前記被検査体に対向する第2の板に設けられた円形穴の長溝内に挿入され、プローブの軸線周り方向への回転を阻止する回転防止部として前記長溝とともに機能する。
しかしながら、この接触検査装置では、プローブ支持体を構成する第1の板と第2の板との間にプローブの連結部が位置することから、第2の板に複数の前記プローブの一端側を挿通させた状態で前記第1の板を前記複数のプローブの他端側を同時に挿通させる必要がある。すなわち、この接触検査装置において、プローブを交換する必要が生じた場合、前記プローブ支持体を分解してプローブを交換する必要があり、作業性に劣る。また、前記プローブ支持体の組立においては、第2の板に複数の前記プローブの一端側を挿通させた状態で前記第1の板を前記複数のプローブの他端側を同時に挿通させることから手間がかかり、作業性に劣る。
特許文献2に記載の接触検査装置においても、前記プローブを交換するためには、前記接合材を加熱溶融させる必要があり、作業性に劣る。また、前記複数のプローブを前記プローブ基板に前記接合材を加熱溶融させて一旦接合状態としてから、前記プローブの他端に複数の位置決め部材を挿通させる必要があり、組立工程の煩雑化及び作業性が低下する。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、プローブと接触するプローブ基板の接触部における磨耗及び損傷を低減するとともに前記プローブの交換作業、組立作業を容易にすることができる接触検査装置を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様の接触検査装置は、被検査体に接触して検査を行う接触検査装置であって、一端が前記被検査体に接触する複数のプローブと、前記プローブの他端と接触する接触部を備えるプローブ基板と、前記複数のプローブが挿通され、前記プローブ基板に着脱可能に取り付けられたプローブヘッドと、前記プローブヘッドの前記プローブ基板と対向する側に設けられ、前記複数のプローブが挿通されている複数の位置決め部材とを備え、前記プローブは前記他端の側に設けられた回転被規制部を有し、前記複数の位置決め部材には前記回転被規制部と係合する回転規制部が設けられ、前記複数の位置決め部材を相対移動させることにより、前記回転規制部が前記プローブを整列させ、前記プローブを回転非規制状態から回転規制状態へ切り換えることを特徴とする。
本態様によれば、前記複数の位置決め部材を相対移動させることにより、前記回転規制部が前記プローブを整列させ、前記プローブを回転非規制状態から回転規制状態へ切り換える。したがって、前記プローブと接触する前記プローブ基板の接触部に対する前記プローブの回転を抑制できるので、前記プローブ基板の接触部における磨耗や損傷を低減することができる。
また、本態様によれば、前記複数の位置決め部材を相対移動させることにより前記プローブが整列させられるので前記プローブの位置決めを容易にすることができるとともに、前記プローブの位置精度も向上させることができるので、プローブ基板における接触部の寸法を小さくすることができ、更なる狭ピッチ化に対応することができる。
さらに、本態様によれば、前記プローブヘッドを前記プローブ基板から取り外した状態において前記複数の位置決め部材を相対移動させることにより、前記プローブの回転規制状態と回転非規制状態とを切り換えることができるので、前記プローブの保守交換作業及び前記プローブヘッドの組立作業が容易になり、前記保守交換作業及び前記組立作業の作業性を向上させることができる。
本発明の第2の態様の接触検査装置は、第1の態様において、前記回転被規制部は多角形状に形成され、前記回転規制部は前記回転被規制部の少なくとも2辺、または1辺と当該1辺と対向する頂点と係合することにより前記回転被規制部の回転を規制することを特徴とする。
本態様によれば、前記回転規制部は多角形状に形成された前記回転被規制部の少なくとも2辺、または1辺と当該1辺と対向する頂点と係合することにより前記回転被規制部の回転を規制するので、前記プローブと接触する前記プローブ基板の接触部に対する前記プローブの回転を抑制でき、前記プローブ基板の接触部における磨耗や損傷を低減することができる。
本発明の第3の態様の接触検査装置は、第1の態様または第2の態様において、前記複数の位置決め部材は第1の位置決め部材と第2の位置決め部材とを備え、前記第1の位置決め部材及び前記第2の位置決め部材に設けられた前記回転規制部は矩形に形成され、前記回転被規制部は矩形に形成され、前記第1の位置決め部材及び前記第2の位置決め部材を前記矩形の対角線方向に相対移動させることにより、前記回転規制部は前記回転被規制部の回転を規制することを特徴とする。
本態様によれば、前記複数の位置決め部材は第1の位置決め部材と第2の位置決め部材とを備え、前記第1の位置決め部材及び前記第2の位置決め部材に設けられた前記回転規制部と、前記回転被規制部とはともに矩形に形成され、前記第1の位置決め部材及び前記第2の位置決め部材を前記矩形の対角線方向に相対移動させることにより、前記回転規制部は前記回転被規制部の回転を規制する。したがって、前記第1の位置決め部材及び前記第2の位置決め部材を前記矩形の対角線方向に相対移動させた際、前記プローブにおける矩形の回転被規制部は、前記第1の位置決め部材及び前記第2の位置決め部材の前記回転規制部によりその四辺が拘束される。その結果、前記プローブの回転規制状態をより確実にすることができる。また、前記回転被規制部の四辺が拘束されることにより、位置決め精度を向上することができ、狭ピッチ化に対応することができる。
本発明の第4の態様の接触検査装置は、第1の態様において、前記回転被規制部及び前記回転規制部の少なくとも一方は略楕円形状に形成されていることを特徴とする。
尚、本明細書における「略楕円形状」とは平面状のある2定点からの距離の和が一定となるような点の集合から作られる曲線だけでなく、例えば、横長の楕円形状において横長方向の端部が鋭角状に尖っているものや、長方形の対向する両端部にそれぞれ半円が取り付けられた形状も含むことを意味する。
本態様によれば、前記回転被規制部及び前記回転規制部の少なくとも一方は略楕円形状に形成されているので、前記複数の位置決め部材を相対移動させることにより、前記略楕円形状の回転規制部が前記プローブの回転被規制部の一部と接触し、前記プローブを整列させて、前記プローブを回転非規制状態から回転規制状態へ切り換える。したがって、前記プローブと接触する前記プローブ基板の接触部に対する前記プローブの回転を抑制できるので、前記プローブ基板の接触部における磨耗や損傷を低減することができる。
本発明の第5の態様の接触検査装置は、第1から第4のいずれか一の態様において、前記プローブは、前記プローブの一端を構成する第1の接触部と、前記プローブの他端を構成し、前記回転被規制部が設けられた第2の接触部と、前記第1の接触部及び前記第2の接触部がそれぞれ端部に接続され、前記プローブの軸線方向に伸縮自在な弾性部と、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記プローブは前記プローブの軸線方向に伸縮自在な弾性部と、その両端にそれぞれ第1の接触部と第2の接触部とを備えているので、前記第1の接触部及び前記第2の接触部に力が作用した際、前記弾性部は前記プローブの軸線方向に撓むと共に該撓みにより生じた弾性力を前記第1の接触部及び前記第2の接触部に作用させる。その結果、前記第1の接触部と前記被検査体との間及び前記第2の接触部と前記プローブ基板の接触部との間に弾性力を作用させることができ、これらの接触をより安定させることができ、接触不良を低減することができる。
本発明の第6の態様の接触検査装置は、第1から第5のいずれか一の態様において、前記プローブの他端は前記プローブ基板の接触部に対して線接触または面接触することを特徴とする。
本態様によれば、前記プローブの他端は前記プローブ基板の接触部に対して線接触または面接触するので、前記プローブの他端と前記プローブ基板の接触部との間の接触領域を増大させることができるので、前記プローブの他端と前記プローブ基板間における電気的接続をより安定させることができる。
本発明の第7の態様の接触検査装置は、第1から第6のいずれか一の態様において、前記プローブヘッドには前記プローブが挿通される孔部が設けられ、前記プローブの前記回転被規制部のサイズは前記孔部のサイズより大きく設定されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記プローブヘッドには前記プローブが挿通される孔部が設けられ、前記プローブの前記回転被規制部のサイズは前記孔部のサイズより大きく設定されているので、前記プローブヘッドに前記プローブが挿通された際、前記回転被規制部は前記孔部を通り抜けることができない。つまり、前記回転被規制部は前記プローブにおいて前記プローブヘッドに対するストッパー部を兼ねる。また、本発明によれば、前記回転被規制部と前記プローブヘッドの孔部との接触部は、前記プローブの他端側に近い位置となるので、前記プローブは該プローブの他端側に近い位置で前記プローブヘッドに支持される構成となる。その結果、前記プローブの他端側は、前記プローブの一端側に比べて前記プローブの軸線方向と交差する方向への変位を規制されることとなる。これにより前記プローブ基板の接触部に対する前記プローブの他端側の前記交差方向への変位を抑制できるので、前記プローブ基板の接触部における磨耗や損傷を低減することができる。
本発明の第8の態様の接触検査装置は、第1から第7のいずれか一の態様において、前記プローブにおける前記一端と前記他端との間には、前記プローブの軸線方向に沿って少なくとも1つの螺旋状に延びるスリットを備えていることを特徴とする。
本態様によれば、前記プローブにおける前記一端と前記他端との間には、前記プローブの軸線方向に沿って少なくとも1つの螺旋状に延びるスリットを備えているので、当該スリットが前記プローブに作用するねじれや前記プローブの傾きを吸収することができ、前記プローブの寿命を向上させることができる。さらに、前記スリットが軸線方向において螺旋状に設けられているので、軸線方向に作用する押圧力の一部も吸収することができ、前記プローブの寿命を向上させることができる。また、前記プローブの破損等も抑制することができるので、接触検査装置の寿命を向上させることができる。
本発明の第9の態様の接触検査装置は、第1から第8のいずれか一の態様において、前記複数の位置決め部材は非導電性の材質から成ることを特徴とする。
本態様によれば、前記複数の位置決め部材は非導電性の材質から成るので、前記複数の位置決め部材に挿通されている複数のプローブ間の絶縁をより確実なものとすることができる。
本実施例に係る接触検査装置の部分断面図。 図1における接触検査装置の回転被規制部と回転規制部との関係を示す拡大図。 本実施例に係るプローブの側面図。 本実施例に係るプローブにおける回転被規制部を示す斜視図。 本実施例に係る位置決め部材の斜視図。 プローブヘッド上に取り付けられた位置決め部材を示す平面図。 プローブヘッド及び位置決め部材に挿通されたプローブの状態を示す平面図。 (A)はプローブの回転非規制状態における回転規制部及び回転被規制部の関係を示す平面図であり、(B)は(A)の状態における部分断面図。 (A)はプローブの回転規制状態における回転規制部及び回転被規制部の関係を示す平面図であり、(B)は(A)の状態における部分断面図。 複数の位置決め部材を互いに相対移動させてプローブヘッドに挿通されたプローブを整列させ、回転非規制状態から回転規制状態へと切り換えた状態を示す平面図。 第2の実施例に係るプローブの回転被規制部を示す斜視図。 (A)は第2の実施例に係るプローブの回転被規制部と回転規制部との一の係合状態を示す平面図であり、(B)はプローブの回転被規制部と回転規制部との他の係合状態を示す平面図。 第3の実施例に係るプローブの側面図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施例において同一の構成については、同一の符号を付し、最初の実施例においてのみ説明し、以後の実施例においてはその構成の説明を省略する。
<<<第1の実施例>>>
<<<接触検査装置の概要>>>
図1及び図2は「接触検査装置」の一実施形態であるプローブカード10を示している。プローブカード10は、プローブ基板12と、補強板14と、プローブヘッド16と、複数のプローブ18とを備えている。また、プローブカード10は、図示しないテスターに電気的に接続されるとともに前記テスターに対して揺動可能に当該テスターに取り付けられている。
本実施例においてプローブ基板12は、円盤状(円形)に形成され、図示しないがセラミックス基板と配線基板とを備える多層基板として構成されている。プローブ基板12において図1における−Z軸方向側の面(以下、下面という。)には、複数の導電性の接触部12aが設けられている。又、本実施例において図1におけるZ軸方向は上下方向を示すものとし、+Z軸方向を上方、−Z軸方向を下方とする。
また、図示しないが、プローブ基板12内には、複数の配線路が設けられている。前記配線路の一端はプローブ基板12の下面に設けられた導電性の接触部12aを介して各プローブ18に電気的に接続されている。前記配線路の他端は、プローブ基板12の+Z軸方向側の面(以下、上面という。)に設けられた複数の導電性部(不図示)に接続されている。プローブ基板12の上面に設けられた前記導電性部(不図示)は、それぞれテスター(不図示)に接続されている。
プローブ基板12の上面側には、補強板14が取り付けられている。補強板14は、円盤状に形成され、金属部材から構成されている。また、補強板14の−Z軸方向側の面、つまりプローブ基板12の上面と対向する下面は、平面14aとして形成されている。補強板14の平面14a(図1参照)は、所定の平面度(例えば30μm)以下となるように形成されている。補強板14に取り付けられたプローブ基板12は、平面14aの平面度に倣うので、補強板14はプローブ基板12の平面度を規定する。
また、プローブ基板12の下面にはプローブヘッド16がプローブ基板12に対して締結部材20を介して着脱可能に取り付けられている。プローブヘッド16は、上部プローブヘッド22と、下部プローブヘッド24と、中間保持部材26とを備えている。上部プローブヘッド22と下部プローブヘッド24とはZ軸方向、すなわち上下方向に間隔をおいて設けられている。本実施例では、上下方向における上方側に上部プローブヘッド22が配置され、下方側に下部プローブヘッド24が配置されている。本実施例において、上部プローブヘッド22及び下部プローブヘッド24はセラミックス等の非導電性材料により形成されている。
また、上下方向において上部プローブヘッド22と下部プローブヘッド24との間には、中間保持部材26が配置されている。本実施例において中間保持部材26は、非導電性の樹脂材料から成るフィルム部材として構成されている。
上部プローブヘッド22、下部プローブヘッド24及び中間保持部材26には、それぞれ複数の孔部22a、24a、26aが設けられている。複数の孔部22a、24a、26aは、上下方向(Z軸)に沿って延びるとともに、上下方向に延びる軸線を共有している。すなわち、一組の孔部22a、24a、26aの各軸線は同軸上に位置している。
また、プローブヘッド16には複数のプローブ18が挿通されている。具体的には、プローブ18は、同軸状に配置された孔部22a、24a、26aに通されている。すなわち、プローブ18は、上部プローブヘッド22、下部プローブヘッド24及び中間保持部材26に挿通されている。ここで、プローブ18は上下方向において、その一端(下端)と他端(上端)とがそれぞれプローブヘッド16から突出するように構成されている。
また、図1においてプローブカード10の下方(図1における−Z軸方向側)には検査ステージ28が設けられている。検査ステージ28は、Xステージ、Yステージ、Zステージ及びθステージを組み合わせて構成されている。検査ステージ28の上部には、チャックトップ30が設けられている。このため、チャックトップ30は、水平面状でX軸方向及びこれに直角なY軸方向と、前記水平面(XY面)に垂直な垂直方向すなわちZ軸方向に位置調整が可能であり、またZ軸まわりに回転姿勢(θ方向)が調整可能である。
さらにチャックトップ30の上部には載置面32が設けられ、被検査体34が載置される。尚、本実施例において被検査体34は、多数の集積回路が組み込まれた半導体ウエハである。被検査体34の上面には、複数の電極34aが設けられている。複数の電極34aはプローブ18の一端(下端)と接触し、プローブ18の他端(上端)はプローブ基板12の接触部12aと接触することから、プローブカード10と被検査体34との間の電気的接続が確立される。
また、図2に示すようにプローブヘッド16の上面、つまり上部プローブヘッド22の上面には複数の位置決め部材36、38が締結部材40及び位置決めピン42を介して取り付けられている。本実施例において位置決め部材36、38は、第1の位置決め部材36と、第2の位置決め部材38とを備えている。位置決め部材36、38については後ほど詳細に説明する。また、プローブ18の他端側(上端側)は、位置決め部材36、38に挿通し、位置決め部材36、38からプローブ基板12側に突出している。
<<<プローブの構成について>>>
ここで、図3及び図4を参照してプローブ18の構成について詳説する。プローブ18は、プローブ18の一端(下端)を構成する第1の接触部44と、プローブ18の他端(上端)を構成する第2の接触部46と、弾性部48とを備えている。弾性部48の両端には、それぞれ第1の接触部44と、第2の接触部46とが接続されている。
本実施例では、第1の接触部44及び第2の接触部46は、弾性部48の両端において溶接されている。弾性部48において第1の接触部44及び第2の接触部46が溶接された溶接部分48a、48bは弾性部48のその他の部分の直径寸法よりも大きくなっている。尚、プローブヘッド16に設けられた孔部22a、24a、26aの直径寸法は、プローブ18における最大直径である溶接部分48a、48bの直径寸法よりも大きく設定されている。
また、弾性部48は、弾性部48の軸線方向(Z軸方向つまり上下方向)に沿って弾性力を生じさせる螺旋状の「スリット」としてのスリット部50、50が設けられている。スリット部50、50は軸線方向に沿って互いに間隔をおいて2箇所設けられている。スリット部50とスリット部50との間には、プローブ18をプローブヘッド16に挿通した際、中間保持部材26に対応する中間部48cが設けられている。
また、第2の接触部46には多角形状の回転被規制部52が設けられている。図4に示すように、本実施例において回転被規制部52は矩形状に形成されている。また、本実施例において回転被規制部52の軸線方向における厚さ寸法は、少なくとも第1の位置決め部材36よりも厚く設定されている。すなわち、プローブ18を第1の位置決め部材36及び第2の位置決め部材38に対して挿通させた際、回転被規制部52が第1の位置決め部材36及び第2の位置決め部材38と係合可能な厚さ寸法に設定されている。
また、回転被規制部52の寸法はプローブヘッド16における孔部22a、24a、26aの直径寸法よりも大きく設定されている。つまり、プローブ18をプローブヘッド16に挿通させた際、回転被規制部52は孔部22aを通り抜けることができず、回転被規制部52の下面は上部プローブヘッド22の上面と接触する。したがって、プローブ18の第1の接触部44がプローブヘッド16の孔部22a、24a、26aに通されて下部プローブヘッド24から突出した状態において、回転被規制部52が上部プローブヘッド22に支持された状態となる。
また、本実施例において第2の接触部46における先端部分46aは、軸線方向(Z軸方向)と交差する方向(X軸方向又はY軸方向)において延びる三角柱状に形成されている。前記三角柱の軸線方向に延びる1辺が先端部分46aにおける上下方向の頂点に位置する、つまり稜線となっている。したがって、先端部分46aにおける前記1辺がプローブ基板12の接触部12aと接触することとなり、プローブ18とプローブ基板12の接触部12aとは線接触となる。
尚、プローブ18は導電性の金属材料で形成されている。一例として、プローブ18は、ニッケル(Ni)、ニッケル・リン合金(Ni−P)、ニッケル・タングステン合金(Ni−W)、燐青銅、パラジウム・コバルト合金(Pd−Co)及びパラジウム・ニッケル・コバルト合金(Pd−Ni−Co)等、高い靭性を有する導電性金属材料で形成されている。
<<<位置決め部材について>>>
次いで図5を参照して、第1の位置決め部材36及び第2の位置決め部材38について説明する。本実施例において第1の位置決め部材36及び第2の位置決め部材38は、セラミック等の非導電性材料から構成される板状部材として形成されている。尚、図5には説明のため第1の位置決め部材36を示しており、第1の位置決め部材36を用いて説明する。
第1の位置決め部材36において、四隅には第1の位置決め部材36及び第2の位置決め部材38を上部プローブヘッド22に着脱可能に取り付ける締結部材40のための貫通孔54が設けられている。尚、貫通孔54は図5に示すように第1の位置決め部材36及び第2の位置決め部材38の対角線方向に延びる長穴として構成されている。尚、図6、図7及び図10において、貫通孔54は説明のために図示を省略している。
また、第1の位置決め部材36においてX軸方向及びY軸方向に適宜間隔をおいて複数の回転規制部56が整列して設けられている。回転規制部56は、多角形状に形成され、本実施例では矩形に形成されている。回転規制部56の寸法サイズは、プローブ18の回転被規制部52を受け入れることが可能なサイズに設定されている。尚、第2の位置決め部材38においても第1の位置決め部材36に設けられた回転規制部56と同様の回転規制部58が設けられている。
また、第1の位置決め部材36には、位置決めピン42を挿入するための複数の位置決め孔60、60が設けられている。尚、第2の位置決め部材38にも複数の位置決め孔62、62が設けられている。第1の位置決め部材36に設けられた位置決め孔60、60と第2の位置決め部材38に設けられた位置決め孔62、62は、後述するが第1の位置決め部材36及び第2の位置決め部材38が互いに相対移動した際、位置決め孔60、60の軸線と位置決め孔62、62の軸線とが一致するように構成されている。
<<<プローブの回転非規制状態と回転規制状態との切換について>>>
次いで、図6ないし図10を参照してプローブヘッド16に挿通されるプローブ18の位置決め及び回転非規制状態と回転規制状態との切換について説明する。
図6は、プローブヘッド16の上部、すなわち上部プローブヘッド22の上面において第1の位置決め部材36と第2の位置決め部材38とが締結部材40を介して取り付けられている状態を示している。この状態では、第1の位置決め部材36の回転規制部56と第2の位置決め部材38の回転規制部58とは、X軸方向及びY軸方向において対応する位置に位置している。具体的には矩形の回転規制部56と矩形の回転規制部58とがX軸方向及びY軸方向における同じ位置で重なり合う状態となっている。尚、この状態では、第1の位置決め部材36の位置決め孔60の位置と第2の位置決め部材38の位置決め孔62の位置とは、互いにX軸方向及びY軸方向においてずれている。
次いで、図7に示すように、第1の位置決め部材36及び第2の位置決め部材38の上方から回転規制部56、58を介してプローブヘッド16内にプローブ18を挿入する。その結果、プローブ18の回転被規制部52は回転規制部56、58に挿入された状態となる。尚、この状態では、回転規制部56、58の寸法サイズは回転被規制部52の寸法サイズよりも大きいため、回転被規制部52は回転規制部56内において非整列状態、つまり、第2の接触部46の先端部分46aの稜線の向きが様々な方向に向いている状態となっている(図8(A)及び図8(B)参照)。
この状態で締結部材40を緩める。そして、第1の位置決め部材36及び第2の位置決め部材38が上部プローブヘッド22に取り付けられた状態において、第1の位置決め部材36と第2の位置決め部材38とを互いに相対移動させる。具体的には、図8(A)に示すように第1の位置決め部材36及び第2の位置決め部材38を矩形の回転規制部56、58の対角線に沿って移動させる(図8(A)矢印参照)。
これにより、図8(A)に示すように、第1の位置決め部材36と第2の位置決め部材38とが矩形の回転規制部56、58の対角線に沿って相対移動すると、回転規制部56、58内に挿入されているプローブ18の回転被規制部52が回転規制部56、58の側壁に押圧されて、プローブ18の軸線周り方向に回転する(図8(A)二点鎖線部参照)。
さらに、第1の位置決め部材36と第2の位置決め部材38とが矩形の回転規制部56、58の対角線に沿って相対移動させると、図9(A)及び図9(B)に示すように、プローブ18の矩形状の回転被規制部52の4辺が、回転規制部56、58の側壁と係合する。本実施例では、矩形状の回転被規制部52の4辺のうち、辺52aと辺52bとが第1の位置決め部材36と係合し、辺52cと辺52dとが第2の位置決め部材38と係合している。
つまり、第1の位置決め部材36及び第2の位置決め部材38は矩形状の回転被規制部52において互いに対向する2組の2辺とそれぞれ係合しているので、回転被規制部52のX軸方向及びY軸方向への移動が規制される。つまり、第1の位置決め部材36及び第2の位置決め部材38により回転被規制部52の位置決めがなされる。また、回転規制部56、58は回転被規制部52の4辺52a、52b、52c、52dと係合しているので、回転被規制部52のプローブ18の軸線周り方向への回転を規制することができる。
その結果、図10に示すように、第1の位置決め部材36と第2の位置決め部材38とが矩形の回転規制部56、58の対角線に沿って相対移動させると、回転規制部56、58に挿入された非整列状態の回転被規制部52の位置決め及びプローブ18の軸線周り方向への回転の規制が行われる。
そして、第1の位置決め部材36に設けられた位置決め孔60、60の位置と第2の位置決め部材38に設けられた位置決め孔62、62の位置とがX軸方向及びY軸方向において対応する位置となるので、位置決め孔60、62に位置決めピン42を挿入し、締結部材40を締め付けることにより、第1の位置決め部材36及び第2の位置決め部材38の相対位置が固定され、回転被規制部52の位置及び回転規制状態が保持される。つまり、第1の位置決め部材36と第2の位置決め部材38とを相対移動させることによりプローブ18における回転非規制状態から回転規制状態へと切り換えられる。
また、図10に示すプローブ18の回転規制状態から位置決め孔60、62に挿入された位置決めピン42を位置決め孔60、62から引き抜き、締結部材40を緩めることにより、第1の位置決め部材36と第2の位置決め部材38とが相対移動可能となる。これにより、プローブ18における回転規制状態から回転非規制状態へと切り換えることができる。したがって、プローブヘッド16からプローブ18を1本ずつ引き抜くことが可能となり、プローブヘッド16における損傷したプローブ18の交換が容易となる。
また、プローブヘッド16にプローブ18を挿入し、第1の位置決め部材36及び第2の位置決め部材38を互いに相対移動させるだけで、プローブ18の位置決め及び回転が規制されるのでプローブヘッド16の組立作業を容易にすることができる。
<<<第1の実施例のまとめ>>>
上記説明をまとめると、本実施例におけるプローブカード10は、複数の位置決め部材36、38を相対移動させることにより、回転規制部56、58がプローブ18を整列させ、プローブ18を回転非規制状態から回転規制状態へ切り換える。したがって、プローブ18と接触するプローブ基板12の接触部12aに対するプローブ18の回転を抑制できるので、プローブ基板12の接触部12aにおける磨耗や損傷を低減することができる。
また、本実施例において、複数の位置決め部材36、38を相対移動させることによりプローブ18が整列させられるのでプローブ18の位置決めを容易にすることができるとともに、プローブ18の位置精度も向上させることができるので、プローブ基板12における接触部12aの寸法を小さくすることができ、更なる狭ピッチ化に対応することができる。
さらに、本実施例において、プローブヘッド16をプローブ基板12から取り外した状態において複数の位置決め部材36、38を相対移動させることにより、プローブ18の回転規制状態と回転非規制状態とを切り換えることができるので、プローブ18の保守交換作業及びプローブヘッド16の組立作業が容易になり、プローブ18の保守交換作業及びプローブヘッド16の組立作業の作業性を向上させることができる。
また、本実施例によれば、複数の位置決め部材36、38は第1の位置決め部材36と第2の位置決め部材38とを備えている。第1の位置決め部材36及び前記第2の位置決め部材38に設けられた回転規制部56、58と、回転被規制部52とはともに矩形に形成されている。したがって、第1の位置決め部材36及び第2の位置決め部材38を矩形の対角線方向に相対移動させることにより、回転規制部56、58は回転被規制部52の回転を規制する。したがって、第1の位置決め部材36及び第2の位置決め部材38を矩形の対角線方向に相対移動させた際、プローブ18における矩形の回転被規制部52は、第1の位置決め部材36及び第2の位置決め部材38の回転規制部56、58によりその四辺が拘束される。その結果、プローブ18の回転規制状態をより確実にすることができる。また、回転被規制部52の四辺が拘束されることにより、位置決め精度を向上することができ、狭ピッチ化に対応することができる。
また、本実施例において、プローブ18はプローブ18の軸線方向に伸縮自在な弾性部48と、その両端にそれぞれ第1の接触部44と第2の接触部46とを備えている。第1の接触部44及び第2の接触部46に力が作用した際、弾性部48はプローブ18の軸線方向に撓むと共に該撓みにより生じた弾性力を第1の接触部44及び第2の接触部46に作用させる。その結果、第1の接触部44と被検査体34との間及び第2の接触部46とプローブ基板12の接触部12aとの間に弾性力を作用させることができ、これらの接触をより安定させることができ、接触不良を低減することができる。
また、本実施例において、プローブヘッド16にはプローブ18が挿通される孔部22a、24a、26aが設けられ、プローブ18の回転被規制部52のサイズは孔部22a、24a、26aのサイズより大きく設定されている。したがって、プローブヘッド16にプローブ18が挿通された際、回転被規制部52は孔部22a、24a、26aを通り抜けることができない。つまり、回転被規制部52はプローブ18においてプローブヘッド16に対するストッパー部を兼ねる。
また、本実施例によれば、回転被規制部52とプローブヘッド16の孔部22a、24a、26aとの接触部は、プローブ18の第2の接触部46の先端部分46aに近い位置となるので、プローブ18はプローブ18の第2の接触部46の先端部分46aに近い位置でプローブヘッド16に支持される構成となる。その結果、プローブ18の第2の接触部46の先端部分46aは、プローブ18の第1の接触部44に比べてプローブ18の軸線方向(Z軸方向)と交差する方向(X軸方向又はY軸方向)への変位を規制されることとなる。これによりプローブ基板12の接触部12aに対するプローブ18の第2の接触部46の先端部分46aの交差方向(X軸方向又はY軸方向)への変位を抑制できるので、プローブ基板12の接触部12aにおける磨耗や損傷を低減することができる。
また、本実施例では、プローブ18における第1の接触部44と第2の接触部46との間には、プローブ18の軸線方向に沿って少なくとも1つの螺旋状に延びるスリット部50を備えている。したがって、スリット部50がプローブ18に作用するねじれやプローブ18の傾きを吸収することができ、プローブ18の寿命を向上させることができる。さらに、スリット部50がプローブ18の軸線方向において螺旋状に設けられているので、軸線方向に作用する押圧力の一部も吸収することができ、プローブ18の寿命を向上させることができる。また、プローブ18の破損等も抑制することができるので、プローブカード10の寿命を向上させることができる。
また、本実施例では、複数の位置決め部材36、38はセラミック等の非導電性の材質から成るので、複数の位置決め部材36、38に挿通されている複数のプローブ18間の絶縁をより確実なものとすることができる。
<<<第1の実施例の変更例>>>
(1)本実施例では、プローブ18においてスリット部50を2箇所設ける構成としたが、この構成に代えて、1又は3以上のスリット部50をプローブ18に設ける構成としてもよい。
(2)また、本実施例において、プローブ18の2箇所のスリット部50の螺旋の方向を同じ方向としたが、この構成に代えて、2箇所のスリット部50の螺旋方向を互いに逆方向としてもよい。
(3)また、本実施例では、位置決め孔60、62に位置決めピン42を挿入することで、第1の位置決め部材36と第2の位置決め部材38との位置決めを行う構成としたが、この構成に代えて、第1の位置決め部材36と第2の位置決め部材38とを相対移動させ、プローブ18の位置決めを行った状態で、第1の位置決め部材36及び2の位置決め部材38の貫通孔54、54に挿入された締結部材40を上部プローブヘッド22に対して締め付けることにより位置決めする構成としてもよい。つまり、位置決めピン42を設けなくてもよい構成としてもよい。
(4)また、本実施例において回転被規制部52と回転規制部56、58とは矩形状に形成したが、この構成に代えて、回転被規制部52及び回転規制部56、58の少なくとも一方を略楕円形状に形成してもよい。このように構成しても、複数の位置決め部材36、38を相対移動させることにより、略楕円形状である回転規制部56、58がプローブ18を整列させて、プローブ18を回転非規制状態から回転規制状態へ切り換えることができる。したがって、プローブ18と接触するプローブ基板12の接触部12aに対するプローブ18の回転を抑制できるので、プローブ基板12の接触部12aにおける磨耗や損傷を低減することができる。
<<<第2の実施例>>>
次いで図11ないし図12(B)を参照して第2の実施例について説明する。本実施例は、プローブ64の回転被規制部66の形状が三角形である点で第1の実施例のプローブ18の回転被規制部52と異なる。
図11に示すように第2の実施例に係るプローブ64の回転被規制部66は三角形状に形成されている。その他の点では第1の実施例に係るプローブ18と同様の構成であるので説明を省略する。
図12(A)は三角形状の回転被規制部66において、第1の位置決め部材36の回転規制部56及び第2の位置決め部材38の回転規制部58による回転規制状態の一の例を示している。
この例では、第1の位置決め部材36と第2の位置決め部材38とを相対移動させることにより、回転被規制部66の3つの辺66a、66b、66cのうち2辺66b、66cを回転規制部56、58でそれぞれ規制する。具体的には、図12(A)において第1の位置決め部材36を−X方向かつ−Y方向に移動させ、第2の位置決め部材38を+X方向かつ−Y方向に移動させる。これにより、回転被規制部66の1辺66bは回転規制部56と係合する。また、回転被規制部66の1辺66cは回転規制部58と係合する。
これにより、回転被規制部66の3辺のうち2辺が回転規制部56、58と係合することとなり、回転被規制部66はプローブ64の軸線周り方向の回転を規制される。また、図12(A)に示すように回転被規制部66の辺66aと66cとの頂点66eは回転規制部58の角部と係合し、回転被規制部66の辺66aと66bとの頂点66fは回転規制部56の角部と係合するので、回転規制部56、58により回転被規制部66の位置決めがなされる。したがって、回転被規制部66は回転規制部56、58により位置決め及びプローブ64の軸線周り方向の回転を規制される。
次いで、図12(A)は三角形状の回転被規制部66において、第1の位置決め部材36の回転規制部56及び第2の位置決め部材38の回転規制部58による回転規制状態の他の例を示している。
この例では、回転被規制部66の3つの辺66a、66b、66cのうち1辺66a、及び辺66bと辺66cとの頂点66gを第1の位置決め部材36と第2の位置決め部材38とを相対移動させることにより、回転規制部56、58でそれぞれ規制する。具体的には、図12(A)において第1の位置決め部材36を−Y方向に移動させ、第2の位置決め部材38を+Y方向に移動させる。これにより、回転被規制部66の1辺66aは回転規制部58と係合する。また、回転被規制部66の頂点66gは回転規制部56と係合する。
これにより、回転被規制部66に1辺と該1辺と対向する位置にある頂点が回転規制部56、58と係合することとなり、回転被規制部66はプローブ64の軸線周り方向の回転を規制される。また、図12(B)に示すように回転被規制部66の辺66aは回転規制部58と係合し、回転被規制部66の辺66bと66cとの頂点66gは回転規制部56と係合するので、回転規制部56、58により回転被規制部66の位置決めがされる。したがって、回転被規制部66は回転規制部56、58により位置決め及びプローブ64の軸線周り方向の回転を規制される。
本実施例によれば、回転規制部56、58は多角形状の一例である三角形状に形成された回転被規制部66の少なくとも2辺66c、66b、または1辺66aと当該1辺66aと対向する頂点66gと係合することにより回転被規制部66の回転を規制するので、プローブ64と接触するプローブ基板12の接触部12aに対するプローブ18の回転を抑制でき、プローブ基板12の接触部12aにおける磨耗や損傷を低減することができる。
<<<第3の実施例>>>
次いで、図13を参照して第3の実施例について説明する。第3の実施例に係るプローブ68は、第2の接触部を設けずに弾性部に回転被規制部を設けている点で第1の実施例と異なる。
図13を参照するに第3の実施例に係るプローブ68は、第1の接触部70と、弾性部72とを備えている。弾性部72は図13における−Z軸方向側の端部で第1の接触部70と接続されている。弾性部72は、プローブ68の軸線方向(図13におけるZ軸方向)に沿って間隔をおいて2箇所のスリット部74、74が設けられている。また、弾性部72において図13における+Z軸方向側の端部を接点部76とし、接点部76の近傍に回転被規制部78が設けられている。
本実施例における接点部76は円筒状の弾性部72の端部として構成されていることから、プローブ基板12の接触部12aとプローブ68の弾性部72の接点部76とが接触した際、接触部12aと接点部76とは面接触する。したがって、接触部12aと接点部76との接触領域を増大させることができ、プローブ68とプローブ基板12との電気的接続を安定させることができる。
<<<第1の実施例ないし第3の実施例の変更例>>>
(1)回転被規制部52、66、78は矩形、三角形以外の多角形状、あるいは円の一部を切り欠いた形状であってもよい。
(2)また、プローブ18における先端部分46aの形状は、プローブ18の軸線と交差する方向に延びる三角柱状以外にも球状、軸線方向に延びる円筒状、軸線方向に延びる角柱状、軸線方向と交差する方向に延びる台形形状であってもよい。このように構成することにより、プローブ18の先端部分46aはプローブ基板12の接触部12aに対して線接触または面接触するので、プローブ18の先端部分46aと前記プローブ基板12の接触部12aとの間の接触領域を増大させることができるので、プローブ18の先端部分46aとプローブ基板12間における電気的接続をより安定させることができる。
(3)また、本実施例における回転規制部56、58は矩形状としたが、この構成に代えて回転被規制部52、66、78の形状に応じて三角形等の多角形状あるいは円状、該円状の一部を切り欠いた形状とすることができる。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
10 プローブカード、12 プローブ基板、12a 接触部、14 補強板、
14a 平面、16 プローブヘッド、18、64、68 プローブ、
20、40締結部材、22 上部プローブヘッド、22a、24a、26a 孔部、
24 下部プローブヘッド、26 中間保持部材、28 検査ステージ、
30 チャックトップ、32 載置面、34 被検査体、34a 電極、
36 第1の位置決め部材、38 第2の位置決め部材、42 位置決めピン、
44、70 第1の接触部、46 第2の接触部、46a 先端部分、
48、72 弾性部、48a、48b 溶接部分、48c 中間部、
50、74 スリット部、52、66、78 回転被規制部、
52a、52b、52c、52d、66a、66b、66c 辺、54 貫通孔、
56、58 回転規制部、60、62 位置決め孔、66e、66f、66g 頂点、
76 接点部

Claims (8)

  1. 被検査体に接触して検査を行う接触検査装置であって、
    一端が前記被検査体に接触する複数のプローブと、
    前記プローブの他端と接触する接触部を備えるプローブ基板と、
    前記複数のプローブが挿通され、前記プローブ基板に着脱可能に取り付けられたプローブヘッドと、
    前記プローブヘッドの前記プローブ基板と対向する側に設けられ、前記複数のプローブが挿通されている複数の位置決め部材と、
    を備え、
    前記プローブは前記他端の側に設けられた回転被規制部を有し、
    前記複数の位置決め部材には前記回転被規制部と係合する回転規制部が設けられ、
    前記プローブヘッドには前記プローブが挿通される孔部が設けられ、前記プローブの前記回転被規制部のサイズは前記孔部のサイズより大きく設定されており、
    前記複数の位置決め部材を相対移動させることにより、前記回転規制部が前記プローブを整列させ、前記プローブを回転非規制状態から回転規制状態へ切り換える、
    ことを特徴とする接触検査装置。
  2. 請求項1に記載の接触検査装置において、前記回転被規制部は多角形状に形成され、
    前記回転規制部は前記回転被規制部の少なくとも2辺、または1辺と当該1辺と対向する頂点と係合することにより前記回転被規制部の回転を規制する、
    ことを特徴とする接触検査装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の接触検査装置において、前記複数の位置決め部材は第1の位置決め部材と第2の位置決め部材とを備え、
    前記第1の位置決め部材及び前記第2の位置決め部材に設けられた前記回転規制部は矩形に形成され、
    前記回転被規制部は矩形に形成され、
    前記第1の位置決め部材及び前記第2の位置決め部材を前記矩形の対角線方向に相対移動させることにより、前記回転規制部は前記回転被規制部の回転を規制する、
    ことを特徴とする接触検査装置。
  4. 請求項1に記載の接触検査装置において、前記回転被規制部及び前記回転規制部の少なくとも一方は略楕円形状に形成されている、
    ことを特徴とする接触検査装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の接触検査装置において、前記プローブは、前記プローブの一端を構成する第1の接触部と、前記プローブの他端を構成し、前記回転被規制部が設けられた第2の接触部と、前記第1の接触部及び前記第2の接触部がそれぞれ端部に接続され、前記プローブの軸線方向に伸縮自在な弾性部と、を備える、
    ことを特徴とする接触検査装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の接触検査装置において、前記プローブの他端は前記プローブ基板の接触部に対して線接触または面接触する、
    ことを特徴とする接触検査装置。
  7. 請求項1から請求項6いずれか一項に記載の接触検査装置において、前記プローブにおける前記一端と前記他端との間には、前記プローブの軸線方向に沿って少なくとも1つの螺旋状に延びるスリットを備えている、
    ことを特徴とする接触検査装置。
  8. 請求項1から請求項7いずれか一項に記載の接触検査装置において、前記複数の位置決め部材は非導電性の材質から成る、
    ことを特徴とする接触検査装置。
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