以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
先ず、本発明の第1実施形態について説明する。
なお、本実施形態では、後述する球体2(図9参照)及び球体4(図示せず)は導電性の材料、例えば、銀、鉄、アルミニウム、銅等の金属材料または導電性プラスチック材料から構成されているものとし、具体的には、鉄から構成されているものとして説明する。
本発明の第1実施形態のゲーム機器159(図9参照)は、球体2(図9参照)をSTART位置であるE位置(「E」の詳細は後述する)から、GOAL位置であるJ8(「J8」の詳細は後述する)まで転がして楽しむ迷路ゲームであり、枠部161の内部に、後述するブロックを縦横に多数並べて構成されている。
本発明の第1実施形態のゲーム機器159を説明する前に、先ず、ゲーム機器159を構成する部品について説明する。
なお、本実施形態における「単位通路」とは、平面視正方形の後述するAブロック67、Bブロック69、Cブロック71、Dブロック73、Eブロック75またはFブロック77(図3参照)を意味するものとする。
図1は、本発明の第1実施形態のゲーム機器の単位通路を構成する第1の単位パーツ群の平面図であり、図2は、第1実施形態のゲーム機器の単位通路を構成する第2の単位パーツ群の平面図である。
後述するゲーム機器159を構成する単位通路(図3参照)は、複数の単位パーツにより構成されており、単位パーツであるaパーツ1は、単位通路の側面を構成するパーツであり、図1(a)に示すように、外周が凸凹形状の略矩形状を呈し、上段に孔部3a、下段に孔部3bを形成している。
また、単位パーツであるbパーツ5も、単位通路の側面を構成するパーツであり、図1(b)に示すように、外周がaパーツ1とは異なる凸凹形状の略矩形状を呈し、上段に孔部7a、下段に孔部7bを形成している。
また、単位パーツであるcパーツ9も、単位通路の側面を構成するパーツであり、図1(c)に示すように、外周が凸凹形状の略矩形状を呈し、中央に孔部11aを形成している。
また、単位パーツであるdパーツ13は、単位通路のうち、球体2が通過する面を構成するパーツであり、図1(d)に示すように、外周が凸凹形状の略正方形を呈する。また、単位パーツであるeパーツ15も、単位通路のうち、球体2が通過する面を構成するパーツであり、図1(e)に示すように、外周が凸凹形状の略正方形を呈し、表面に記号17が刻印されている。
なお、本実施形態において、記号17は「START」であるが、「START」に限らず、記号17は、どのような文字、記号であっても良い。例えば、後述する図9においては、記号17は、「GOAL」でも良く、「WARP」でも良い。
また、単位パーツであるfパーツ19は、単位通路の内部に配置されるパーツであって、図1(f)に示すように、外周が凸凹形状の略正方形を呈し、後述するモーターを固定し、または、ハーネスを通す孔部21を有する。
また、単位パーツであるgパーツ23は、単位通路のうち、後述するスイッチ通路を構成するパーツであり、図1(g)に示すように、外周が凸凹形状の略正方形を呈し、中央に孔部25を形成している。また、gパーツ23は、後述する2本のアルミパイプを固定する為の4つの孔部25a、25b、25c及び25dを有する。
また、単位パーツであるhパーツ27は、gパーツ23と一緒に使用され、単位通路の内部に配置されるパーツであり、図1(h)に示すように、外周が凸凹形状の略正方形を呈し、中央に孔部29を形成している。また、hパーツ27は、gパーツの孔部25a、25b、25c及び25dと協働して、後述する2本のアルミパイプを固定する為の4つの孔部31a、31b、31c及び31dを有する。
また、単位パーツであるjパーツ33は、gパーツと同様に、単位通路のうち、後述するスイッチ通路を構成するパーツであり、図1(j)に示すように、外周が凸凹形状の略正方形を呈し、表面に離間した2つの導電パターン35a及び35bが形成されたプリント配線板である。
また、jパーツ33は、外部に電気的に接続する為に、導電パターン35aの端部に端子37aと、導電パターン35bの端部に端子37bとを有する。
また、単位パーツであるkパーツ39は、jパーツと同様に、単位通路のうち、後述するスイッチ通路を構成するパーツであり、図1(k)に示すように、外周が凸凹形状の略正方形を呈し、表面に離間した2つの導電パターン41a及び41bと、LED45とが形成されたプリント配線板である。
また、kパーツ39は、jパーツ33と同様に、外部に電気的に接続する為に、導電パターン41aの端部に端子43aと、導電パターン41bの端部に端子43bとを有する。なお、本実施形態におけるLED45には、フルカラーのRGBLED(4端子)が使用されており、種々の色の光を表示することができるものである。
また、単位パーツであるmパーツ47は、後述する通路回転手段(本発明の「通路変更手段」に相当する)を構成するパーツであり、図2(m)に示すように、外周が凸凹形状の略正方形を呈し、中央に孔部49を形成している。なお、mパーツ47は、単位パーツであるd〜kパーツの約4倍の平面視面積を占める。
また、単位パーツであるnパーツ51(以下、「nパーツ」を「回転床部」と記す)は、mパーツ47の孔部49に挿入されるパーツであり、後述する通路回転手段(本発明の「通路変更手段」に相当する)を構成するパーツである。
回転床部51は、図2(n)に示すように、外周が円形であり、中央に回転軸が挿入される孔部53と、その部53の外周に後述するqパーツ61を挿入する為の8つの孔部55a、55b、55c、55d、55e、55f、55g及び55hを形成している。
また、単位パーツであるpパーツ57は、後述する通路回転手段(本発明の「通路変更手段」に相当する)の内部に配置されるパーツであり、図2(p)に示すように、外周が凸凹形状の略正方形を呈し、中央左側に後述するモーターを固定する為の孔部59を形成している。
また、単位パーツであるqパーツ(以下、「仕切り板」と記す)61は、前述した回転床部51の孔部55a、55b、55c、55d、55e、55f、55gまたは55hに挿入されるパーツであり、後述する通路回転手段(本発明の「通路変更手段」に相当する)を構成するパーツである。
仕切り板61は、図2(q)に示すように、下部に孔部55a、55b、55c、55d、55e、55f、55gまたは55hに挿入する為の突起部63を形成している。
さらに、単位パーツであるrパーツ65(以下、「rパーツ」を「ドア部」と記す)は、後述する通路開閉手段(本発明の「通路変更手段」に相当する)を構成するパーツであり、図2(r)に示すように、略矩形状を呈する。
次に、以上説明した、単位パーツを複数組み合わせて構成された単位通路について説明する。図3は、第1実施形態のゲーム機器の単位通路群の斜視図である。
なお、以下に説明する単位通路及び通路変更手段は、上述した単位パーツを複数組み合わせて接着剤なしで組み立てられるものであり、単位パーツは、単位通路及び通路変更手段の種類によって何度も再使用できるものである。一方、単位通路及び通路変更手段を固定する為に複数の単位パーツを、接着剤を使用して組み立てても良いことは当然である。
単位通路であるAブロック67は、図3(A)に示すように、4枚のcパーツ9a、9b、9c及び9dと、1枚のdパーツ13aとによって構成されており、単位通路であるBブロック69は、図3(B)に示すように、1枚のaパーツ1aと、3枚のcパーツ9e、9f及び9gと、1枚のdパーツ13bとによって構成されている。
また、単位通路であるCブロック71は、図3(C)に示すように、2枚のaパーツ1b及び1cと、2枚のcパーツ9h及び9jと、1枚のdパーツ13cとによって構成されており、単位通路であるDブロック73は、図3(D)に示すように、3枚のaパーツ1d、1e及び1fと、1枚のcパーツ9kと、1枚のdパーツ13dとによって構成されている。
さらに、単位通路であるEブロック75は、図3(E)に示すように、2枚のaパーツ1g及び1hと、2枚のcパーツ9m及び9nと、1枚のdパーツ13eとによって構成されており、単位通路であるFブロック77は、図3(F)に示すように、3枚のaパーツ1j、1k及び1mと、1枚のcパーツ9pと、2枚のdパーツ13f及び13gとによって構成されている。
次に、単位パーツを複数組み合わせて構成された通路変更手段について説明する。図4は、第1実施形態のゲーム機器の通路開閉手段(通路変更手段)の構成図であり、(G−1)は、通路開閉手段(通路変更手段)の斜視図であり、(G−2)は、図4(G−1)のP−P断面図である。
また、図5は、第1実施形態のゲーム機器の通路回転手段(通路変更手段)の構成図であり、(H−1)は、通路回転手段(通路変更手段)の斜視図であり、(H−2)は、図5(H−1)のQ−Q断面図である。
本発明の通路変更手段の一つであり、通路を開閉させる通路開閉手段であるGブロック79は、図4(G−1)に示すように、5枚のaパーツ1n、1p、1q、1r及び1sと、2枚のbパーツ5a及び5bと、1枚のcパーツ9qと、3枚のdパーツ13h、13j、及び13kと、1枚のfパーツ19aと、1枚のドア部65とによって構成されている。
また、Gブロック79の内部は、図4(G−2)に示すように、fパーツ19aの孔部21aに固定されたモーター81aと、モーター81aの回転軸83aに挿入された回転板89aと、回転板89aの外周を覆うラバー85と、ラバー85の回転によって、紙面の表裏方向にスライドするドア部65と、モーター81aに電力を供給する為のコネクタ87a(3端子)とによって構成されている。
なお、本実施形態におけるモーター81aには、3端子(電源線:2本、制御線:1本)のサーボモーターが使用されており、制御線から信号によって、モーター81aの回転角度が決定されるものである。
また、Gブロック79は、単位通路であるAブロック67、Bブロック69、Cブロック71、Dブロック73、Eブロック75またはFブロック77の2倍の平面視面積を占める。
次に、本発明の通路変更手段の他の一つであり、通路を回転させる通路回転手段であるHブロック91は、図5(H−1)に示すように、8枚のcパーツ9r、9s、9t、9u、9v、9w、9x及び9yと、1枚のmパーツ47と、1枚の回転床部51と、1枚のpパーツ57と、3枚の仕切り板61a、61b及び61cとによって構成されている。
また、Hブロック91の内部は、図5(H−2)に示すように、pパーツ57の孔部59に固定されたモーター81bと、モーター81bの回転軸83bに挿入された回転板89bと、回転板89bの上部に固着された回転床部51と、モーター81bに電力を供給する為のコネクタ87b(3端子)とによって構成されている。
なお、本実施形態におけるモーター81bにも、3端子(電源:2本、制御線:1本)のサーボモーターが使用されており、制御線から信号によって、モーター81bの回転角度が決定されるものである。
また、Hブロック91は、単位通路であるAブロック67、Bブロック69、Cブロック71、Dブロック73、Eブロック75またはFブロック77の4倍の平面視面積を占める。
さらに、本発明の通路変更手段の他の一つであり、通路を超える通路超え手段は、図示していないが、図9を使用して説明する。
通路超え手段は、予め、WARP出口のFブロック(上部に蓋(dパーツ)がある状態)の位置に、外部から視認できないように、別の球体4(図示せず)が格納されており、ドア部G265が右側に移動した状態で、球体2がWARP入口のJ4に入ると、ドア部G265を左側に移動させて閉じ、球体2がJ4から出られない状態となる。
その後、ドア部G365を左側に移動させて開き、WARP出口のFブロックに格納されていた球体4がFブロックから出るように構成されているので、あたかも、球体が通路を超えたようにゲームが進行するものである。
本実施形態では、通路超え手段を、上述したように構成したが、球体をバネ等で飛ばして、実際に通路を超えるようにしても良い。
なお、通路超え手段は、単位通路であるAブロック67、Bブロック69、Cブロック71、Dブロック73、Eブロック75またはFブロック77の1倍または2倍の平面視面積を占める。
次に、単位パーツを複数組み合わせて構成されたスイッチ手段について説明する。図6は、第1実施形態のゲーム機器の第1のスイッチ通路の構成図であり、(J−1)は、第1のスイッチ通路の斜視図であり、(J−2)は、図6(J−1)のR−R断面図である。
また、図7は、第1実施形態のゲーム機器の第2のスイッチ通路の構成図であり、(K−1)は、第2のスイッチ通路の斜視図であり、(K−2)は、図7(K−1)のS−S断面図である。
本発明の第1のスイッチ手段であるJブロック93は、図6(J−1)に示すように、3枚のaパーツ1t、1u及び1vと、1枚のcパーツ9zと、1枚のgパーツ23と、1枚のhパーツ27と、2本のアルミパイプ95a及び95bとによって構成されている。
また、Jブロック93の内部は、図6(J−2)に示すように、gパーツ23の孔部25a、25b、25c及び25d並びに、hパーツの孔部31a、31b、31c及び31dに固定された2本のアルミパイプ95a及び95bと、gパーツ23の下面に固着された半透明のアクリル板97と、hパーツ27の孔部29に固定されたLED101(4端子)と、アルミパイプ95a及び95bからの信号を入力し、LED101に電力を供給する為のコネクタ99a(6端子(LED4端子、アルミパイプ2端子))とによって構成されている。
なお、本実施形態におけるLED101には、フルカラーのRGBLED(4端子)が使用されており、種々の色の光を表示することができるものである。
なお、Jブロック93は、単位通路であるAブロック67、Bブロック69、Cブロック71、Dブロック73、Eブロック75またはFブロック77の1倍の平面視面積を占める。
次に、本発明の第2のスイッチ手段であるKブロック103は、図7(K−1)に示すように、3枚のaパーツ1w、1x及び1yと、1枚のcパーツ9iと、1枚のfパーツ19bと、1枚のkパーツ39とによって構成されている。
また、Kブロック103の内部には、図7(K−2)に示すように、6本の電線が、プリント配線板であるkパーツ39から、導電パターン41a及び41bからの信号を入力しLED45に電力を供給する為のコネクタ99b(6端子(LED4端子、導電パターン41a及び41bの2端子))までfパーツ19bの孔部21bを通って配線されている。
なお、Kブロック103は、単位通路であるAブロック67、Bブロック69、Cブロック71、Dブロック73、Eブロック75またはFブロック77の1倍の平面視面積を占める。
また、本実施形態のKブロック103では、kパーツ39を使用したが、kパーツ39の代わりに、jパーツ33を使用しても良い。その際には、後述するコネクタ99bの端子数を6本から2本にする必要があるが、コネクタ99bをそのまま使用して、LED部分の端子を空き端子にすれば、後述する電子回路をそのまま使用することができる。
次に、本実施形態のゲーム機器の電子回路について説明する。図8は、第1実施形態のゲーム機器の回路ブロック図であり、図9は、第1実施形態のゲーム機器の通路配置図である。なお、 図8における本実施形態のゲーム機器159の電子回路は、図9の通路配置図に基いて作製されている。
また、図9において、通路に記載されているアルファベットは、上述したブロックの型を意味し、例えば、START位置のアルファベットEは、Eブロックを意味し、アルファベットBは、Bブロックを意味し、アルファベットCは、Cブロックを意味し、アルファベットDは、Dブロックを意味し、アルファベットFは、Fブロックを意味する。
また、G1〜G5は、Gブロックを意味し、H1〜H2は、Hブロックを意味し、J1〜J8は、Jブロックを意味する。
なお、図9において、上述のAブロック及びKブロックは記載されていないが、Kブロックは、常にJブロックと代替可能であり、また、図9はあくまでも通路配置図の例示であるから、ゲーム機器の作製者の案によって通路配置図にAブロックが挿入されることは可能である。
ゲーム機器159は、図9に示すように、5つのGブロック(G1〜G5)と、2つのHブロック(H1及びH2)と、8つのJブロック(J1〜J8)とを備えている。
したがって、本実施形態の電子回路は、5つのGブロックに搭載されたG1モーター115、G2モーター117、G3モーター119、G4モーター121及びG5モーター123と、2つのHブロックに搭載されたH1モーター111及びH2モーター113とを駆動する為のモータードライブ回路107と、8つのJブロックに搭載されたJ1LED143、J2LED145、J3LED147、J4LED149、J5LED151、J6LED153、J7LED155及びJ8LED157を駆動する為のLEDドライブ回路141とを備える。
また、本実施形態の電子回路は、CPU105と、CPU105に接続されたメモリ109と、8つの各Jブロックに搭載された2本のアルミパイプからなる、J1センサー部125、J2センサー部127、J3センサー部129、J4センサー部131、J5センサー部133、J6センサー部135、J7センサー部137及びJ8センサー部139とを備え、上述のモータードライブ回路107及びLEDドライブ回路141もCPU105に接続されている。
なお、メモリ109には、ゲーム機器の作製者が作成変更可能なゲーム機制御プログラム109aが格納されており、上述した種々のブロックを組み合わせてゲーム機器を創作した場合には、そのゲーム機器に合わせてゲーム機制御プログラム109aを変更することができるようになっている。
したがって、本発明のゲーム機器は、START位置からGOAL位置までのブロックの作製及びそのブロックを動作させる為のプログラムの作成を併せて行わなければならないことに加え、各種のブロックをどのように構成するかも考えなければならないことから、ゲーム機器の作製者の論理思考を鍛錬するには好適なゲーム機器キットとも言えるものである。
以上説明してきたゲーム機器159によれば、単位通路であるAブロック、Bブロック、Cブロック、Dブロック、Eブロック及びFブロックは、複数種類の単位パーツであるaパーツ、bパーツ、cパーツ、dパーツ、eパーツ、fパーツ、gパーツ、hパーツ、jパーツ及びkパーツを複数組み合わせることによって構成され、通路変更手段であるGブロック、Hブロック及び通路超え手段を実行する為の通路は、複数種類の単位パーツであるaパーツ、bパーツ、cパーツ、dパーツ、eパーツ、fパーツ、gパーツ、hパーツ、jパーツ及びkパーツを複数組み合わせ、かつ所定の単位パーツに電気電子部品であるモーター、LED等を装着して構成されているので、ゲーム機器作製者の作製意欲を高める効果を奏する。
また、ゲーム機器159によれば、通路変更手段であるGブロック、Hブロック及び通路超え手段は、スタート位置とゴール位置との間に複数個所設けられ、少なくとも1箇所において変更内容が異なっているので、ゲーム機器作製者の作製意欲のみならず、ゲーム機器使用者の思考意欲も高め、ゲームの面白みを増大させる効果を奏する。
また、ゲーム機器159によれば、通路変更手段であるGブロックは通路を開閉させることによって、通路変更手段であるHブロックは通路を回転させることによって、通路変更手段である通路超え手段は通路を越えることによって球体が通る通路を変更するので、ゲーム機器作製者の作製意欲のみならず、ゲーム機器使用者の思考意欲をさらに高め、ゲームの面白みをさらに増大させる効果を奏する。
また、ゲーム機器159によれば、球体2は導電性の材料からなり、スタート位置とゴール位置との間の中間位置に配置され、通路変更手段であるGブロック、Hブロック及び通路超え手段を開始する為のスイッチ通路であるJブロックを備え、スイッチ通路であるJブロックは、中間位置の単位通路に配置された、離間した2つの導電体であるアルミパイプ95a及び95bから構成されており、スイッチ通路であるJブロックの平面視面積を、単位通路であるAブロック、Bブロック、Cブロック、Dブロック、Eブロック及びFブロックの平面視単位面積の自然数倍としたので、ゲーム機器作製者がさらに容易にゲーム機器を作製することができ、ゲーム機器作製者の作製意欲をさらに高める効果を奏する。
さらに、ゲーム機器159によれば、球体2は導電性の材料からなり、スタート位置とゴール位置との間の中間位置に配置され、通路変更手段通路変更手段であるGブロック、Hブロック及び通路超え手段を開始する為のスイッチ通路であるKブロックを備え、スイッチ通路であるKブロックは、中間位置の単位通路に配置され、離間した2つの導電パターン35a及び35bが形成されたプリント配線板33または導電パターン41a及び41bが形成されたプリント配線板39から構成されており、スイッチ通路であるKブロックの平面視面積を、単位通路であるAブロック、Bブロック、Cブロック、Dブロック、Eブロック及びFブロックの平面視単位面積の自然数倍としたので、ゲーム機器作製者がさらに容易にゲーム機器を作製することができ、ゲーム機器作製者の作製意欲をさらに高める効果を奏する。
以上説明してきたゲーム機器159の動作をフローチャートに基づいて説明する。図10は、第1実施形態のゲーム機器のメインフローチャートである。
また、図11は、図11(a)が1実施形態のゲーム機器の初期設定処理を示すフローチャートであり、図11(b)がゲーム機器のJ1センサー処理を示すフローチャートであり、図12は、図12(a)がゲーム機器のJ2センサー処理を示すフローチャートであり、図12(b)がゲーム機器のJ3センサー処理を示すフローチャートである。
また、図13は、図13(a)がゲーム機器のJ4センサー処理を示すフローチャートであり、図13(b)がゲーム機器のJ5センサー処理を示すフローチャートであり、図14は、図14(a)がゲーム機器のJ6センサー処理を示すフローチャートであり、図14(b)がゲーム機器のJ7センサー処理を示すフローチャートである。
ゲーム機器159の使用者は、球体2が「START」位置にあることを確認した後、ゲーム機器のスイッチ(図示せず)を入れると、図10において、本処理では、先ず、ゲーム機制御プログラムが開始され(S1)、ゲーム機器159の初期設定処理が実行された後(S3)、球体2が「GOAL」のJ8に到達するまで(S19:No)、J1センサー処理(S5)→J2センサー処理(S7)→J3センサー処理(S9)→J4センサー処理(S11)→J5センサー処理(S13)→J6センサー処理(S15)→J7センサー処理(S17)が繰り返し実行される。
球体2が「GOAL」のJ8に到達し、J8センサーがアクティブの場合には(S19:Yes)、全LEDを点滅させ(S21)、J8センサーを非アクティブにして(S23)、ゲーム機制御プログラムを終了する(S24)。
(初期設定処理)
図11(a)において、本処理では、先ず、すべてのドア部を閉じる(S25)。具体的には、ゲーム機159のG1ブロックのドア部G165を左側に移動させ、G2ブロックのドア部G265を左側に移動させ、G3ブロックのドア部G365を右側に移動させ、G4ブロックのドア部G465を右側に移動させ、G5ブロックのドア部G565を下側に移動させる。
そして、すべての回転床を0度状態にする(S27)。具体的には、ゲーム機159のH1ブロック及びH2ブロックの仕切り板61a、61b及び61cを図9に示した状態(T字形状の状態)にする。
次に、J1LEDを青色に点灯させ(S29)、J2LEDを白色に点灯させ(S31)、J3LEDを黄色に点灯させ(S33)、J4LEDを消灯させ(S35)、J5LEDを緑色に点灯させ(S37)、J6LEDを橙色に点灯させ(S39)、J7LEDを紫色に点灯させ(S41)、J8LEDを赤色に点灯させて(S43)、処理を終了する(S44)。
ここで、ゲーム機器159の使用者は、球体2が「START」位置にあることを確認した後、ゲーム機器のスイッチ(図示せず)を入れるが、通路がすべて塞がれている為、「GOAL」位置までの通路を探すことができない。ゲーム機器159の使用者は、仕方なく、球体2を青色に点灯しているJ1ブロック迄進める。すると、以下に説明するJ1センサー処理が実行される。
(J1センサー処理)
図11(b)において、本処理では、先ず、球体がJ1位置に到達し、かつJ1センサーがアクティブか否かを判断する(S45)。ここで、球体がJ1位置に到達していない、またはJ1センサーが非アクティブの場合には(S45:No)、本処理を終了する(S61)。
一方、球体がJ1位置に到達しており、かつJ1センサーがアクティブの場合には(S45:Yes)、G1ブロックのドア部G165を右側に移動させ、ドア部G165を開く(S47)。そして、J1LEDを消灯させることによって(S49)、球体2がJ1を通過したことをゲーム機器159の使用者に知らせ、J1センサーを非アクティブとし(S51)、本処理を終了する(S61)。
ここで、J1センサーを非アクティブにするのは、再度、球体2がJ1に到達した場合に、既に完了した処理を、再度誤って実行しないようにする為である。この点は、後述するJ2センサー〜J8センサーにおいても同様である。
ここで、ゲーム機器159の使用者は、ドア部G165が開いたことを確認するが、未だ通路がすべて塞がれている為、「GOAL」位置までの通路を探すことができない。そこで、ゲーム機器159の使用者は、取り敢えず、球体2を白色に点灯しているJ2ブロック迄進める。すると、以下に説明するJ2センサー処理が実行される。
(J2センサー処理)
図12(a)において、本処理では、先ず、球体2がJ2位置に到達し、かつJ2センサーがアクティブか否かを判断する(S53)。ここで、球体2がJ2位置に到達していない、またはJ2センサーが非アクティブの場合には(S53:No)、本処理を終了する(S63)。
一方、球体2がJ2位置に到達しており、かつJ2センサーがアクティブの場合には(S53:Yes)、H1ブロックの回転床51を90度の状態にする(S55)。すなわち、H1ブロックの仕切り板61a、61b及び61cを図9に示されたT字形状の状態から時計回りに90度回転させた状態にする。そして、J2LEDを消灯させることによって(S57)、球体2がJ2を通過したことをゲーム機器159の使用者に知らせ、J2センサーを非アクティブとし(S59)、本処理を終了する(S63)。
ここで、ゲーム機器159の使用者は、H1ブロックの仕切り板61a、61b及び61cが90度回転させた状態になったことを確認するが、未だ「GOAL」位置までの通路を探すことができない。そこで、ゲーム機器159の使用者は、取り敢えず、球体2を黄色に点灯しているJ3ブロック迄進める。すると、以下に説明するJ3センサー処理が実行される。
(J3センサー処理)
図12(b)において、本処理では、先ず、球体2がJ3位置に到達し、かつJ3センサーがアクティブか否かを判断する(S65)。ここで、球体2がJ3位置に到達していない、またはJ3センサーが非アクティブの場合には(S65:No)、本処理を終了する(S75)。
一方、球体2がJ3位置に到達しており、かつJ3センサーがアクティブの場合には(S65:Yes)、G2ブロックのドア部G265を右側に移動させ、ドア部G265を開く(S67)。
そして、J3LEDを消灯させることによって(S69)、球体2がJ3を通過したことをゲーム機器159の使用者に知らせ、J4LEDを水色に点灯させることによって(S71)、次にJ4を目指すようにゲーム機器159の使用者に知らせ、J3センサーを非アクティブとし(S73)、本処理を終了する(S75)。
ここで、ゲーム機器159の使用者は、ドア部G265が開いて、J4LEDが水色に点灯したことを確認し、球体2をJ4ブロック(WARP入口)迄進める。すると、以下に説明するJ4センサー処理が実行される。
(J4センサー処理)
図13(a)において、本処理では、先ず、球体2がJ4位置に到達し、かつJ4センサーがアクティブか否かを判断する(S77)。ここで、球体2がJ4位置に到達していない、またはJ4センサーが非アクティブの場合には(S77:No)、本処理を終了する(S87)。
一方、球体2がJ4位置に到達しており、かつJ4センサーがアクティブの場合には(S77:Yes)、G2ブロックのドア部G265を左側に移動させ、ドア部G265を閉じる(S79)。そして、J4LEDを消灯させることによって(S81)、球体2がJ4を通過したことをゲーム機器159の使用者に知らせる。その後、G3ブロックのドア部G365を左側に移動させ、ドア部G365を開き(S83)、J4センサーを非アクティブとし(S85)、本処理を終了する(S87)。
ここで、ゲーム機器159の使用者は、ドア部G265が閉じられ、球体2をこれ以上移動させることはできない。同時に、ドア部G365が開いたことを確認し、WARP出口に格納してあった別の球体4(図示せず)を移動させる。しかしながら、未だ「GOAL」位置までの通路を探すことができない為、ゲーム機器159の使用者は、取り敢えず、球体4を緑色に点灯しているJ5ブロック迄進める。すると、以下に説明するJ5センサー処理が実行される。
(J5センサー処理)
図13(b)において、本処理では、先ず、球体4がJ5位置に到達し、かつJ5センサーがアクティブか否かを判断する(S89)。ここで、球体2がJ5位置に到達していない、またはJ5センサーが非アクティブの場合には(S89:No)、本処理を終了する(S97)。
一方、球体2がJ5位置に到達しており、かつJ5センサーがアクティブの場合には(S89:Yes)、H2ブロックの回転床51を90度の状態にする(S91)。すなわち、H2ブロックの仕切り板61a、61b及び61cを図9に示されたT字形状の状態から時計回りに90度回転させた状態にする。
そして、J5LEDを消灯させることによって(S93)、球体4がJ5を通過したことをゲーム機器159の使用者に知らせ、J5センサーを非アクティブとし(S95)、本処理を終了する(S97)。
ここで、ゲーム機器159の使用者は、H2ブロックの仕切り板61a、61b及び61cが90度回転させた状態になったことを確認するが、未だ「GOAL」位置までの通路を探すことができない。そこで、ゲーム機器159の使用者は、取り敢えず、球体4を橙色に点灯しているJ6ブロック迄進める。すると、以下に説明するJ6センサー処理が実行される。
(J6センサー処理)
図14(a)において、本処理では、先ず、球体4がJ6位置に到達し、かつJ6センサーがアクティブか否かを判断する(S99)。ここで、球体4がJ6位置に到達していない、またはJ6センサーが非アクティブの場合には(S99:No)、本処理を終了する(S107)。
一方、球体4がJ6位置に到達しており、かつJ6センサーがアクティブの場合には(S99:Yes)、G4ブロックのドア部G465を左側に移動させ、ドア部G465を開く(S101)。そして、J6LEDを消灯させることによって(S103)、球体4がJ6ブロックを通過したことをゲーム機器159の使用者に知らせ、J6センサーを非アクティブとし(S105)、本処理を終了する(S107)。
ここで、ゲーム機器159の使用者は、ドア部G465が開いたことを確認するが、未だ「GOAL」位置までの通路を探すことができない。そこで、ゲーム機器159の使用者は、取り敢えず、球体4を紫色に点灯しているJ7ブロック迄進める。すると、以下に説明するJ7センサー処理が実行される。
(J7センサー処理)
図14(b)において、本処理では、先ず、球体4がJ7位置に到達し、かつJ7センサーがアクティブか否かを判断する(S109)。ここで、球体がJ7位置に到達していない、またはJ7センサーが非アクティブの場合には(S109:No)、本処理を終了する(S117)。
一方、球体がJ7位置に到達しており、かつJ7センサーがアクティブの場合には(S109:Yes)、G5ブロックのドア部G565を上側に移動させ、ドア部G565を開く(S111)。そして、J7LEDを消灯させることによって(S113)、球体4J7ブロックを通過したことをゲーム機器159の使用者に知らせ、J7センサーを非アクティブとし(S115)、本処理を終了する(S117)。
ここで、ゲーム機器159の使用者は、ドア部G565が開いたことを確認し、「GOAL」位置までの通路を探すことができる。そして、ゲーム機器159の使用者は、球体4を赤色に点灯しているJ8ブロック(GOAL位置)迄進める。その後、全LEDが点滅した後(S21)、ゲームは終了する(S24)。
以上説明したゲーム機器159によれば、通路変更手段の一つである通路開閉手段のG1ブロック〜G5ブロック、通路変更手段の一つである通路回転手段のH1ブロック及びH2ブロック、並びに、通路変更手段の一つである通路超え手段(WARP)は、球体がスイッチ通路であるJ1ブロック〜J7ブロックに達したときに動作して通路を変更するので、ゲーム機器使用者は、球体が所定の位置に達するまで、ゴール位置までの通路を予測することができず、球体が所定の位置に達して初めてゴール位置までの通路を考えることができるので、ゲーム機器使用者の思考意欲を高めることができ、ゲームの面白みを増大させる効果を奏する。
また、ゲーム機器159によれば、スイッチ通路であるJ1ブロック〜J8ブロックには、球体をJ1ブロック〜J8ブロックに誘導する為のLEDが備えられているので、ゲーム機器使用者に対して、球体をJ1ブロック〜J8ブロックの各ブロックまで到達させる為の通路を考え易くし、ゲーム機器使用者の思考意欲をさらに高めることができ、ゲームの面白みをさらに増大させる効果を奏する。
さらに、ゲーム機器159によれば、J1ブロック〜J8ブロックに配置されているLEDは、それぞれ異なる色を表示するので、ゲーム機器使用者の思考意欲をさらに高めることができ、ゲームの面白みをさらに増大させる効果を奏する。
なお、本実施形態では、表示手段であるLEDは、J1ブロック〜J8ブロックのすべてに備えられていたが、必ずしも、すべてのJブロックに備える必要はなく、J1ブロック〜J8ブロックの一部のLEDを無くして、上面をjパーツに置き換えることも可能である。
但し、LEDをすべてのJブロックに備えた方が、ゲーム機器使用者に対して思考意欲を高め、ゲームの面白みを増大させることができる。
また、本実施形態では、表示手段であるLEDは、J1ブロック〜J8ブロックのJブロック毎に異なる色を設定したが、必ずしもその必要はなく、J1ブロック〜J8ブロックすべてを同一色にすることも可能である。
但し、LEDの色を、J1ブロック〜J8ブロックのJブロック毎に異なるようにした方が、ゲーム機器使用者に対して思考意欲を高め、ゲームの面白みを増大させることができる。
なお、本実施形態のゲーム機器159は、図9に示すように、縦8行横8列の計64個分の単位ブロックの広さ有しているが、前述したように、図9に示すゲーム機器159は例示であり、これに限られるものではない。
例えば、ゲーム機器は、縦n行横n列(nは自然数)の計nの2乗分の単位ブロックの広さを有する平面視正方形のゲーム機器でも良く、縦n行横m列(nは自然数、mはnとは異なる自然数)の計n×m個分の単位ブロックの広さを有する平面視長方形のゲーム機器でも良く、さらには、平面視矩形状ではないゲーム機器であっても良い。
ゲーム機器の形状は、あくまでもゲームの作製者が考えるものであり、上述した各ブロックを組み合わせ、球体をスタート位置からゴール位置まで通路を通って移動させるものであればゲーム機器の形状はどのような形状であっても良い。
また、本実施形態における電子回路は、G1モーター115、G2モーター117、G3モーター119、G4モーター121、G5モーター123、H1モーター111及びH2モーター113の7端子のモータードライブ回路107と、J1LED143、J2LED145、J3LED147、J4LED149、J5LED151、J6LED153、J7LED155及びJ8LED157の8端子のLEDドライブ回路141と、J1センサー部125、J2センサー部127、J3センサー部129、J4センサー部131、J5センサー部133、J6センサー部135、J7センサー部137及びJ8センサー部139の8端子のセンサー入力部と、を備えているものとして説明した。
しかしながら、本実施形態における実際の電子回路は、20端子のモータードライブ回路と、20端子のLEDドライブ回路と、20端子のセンサー入力部とを備えるものであって、一部のモータードライブ回路、LEDドライブ回路及びセンサー入力部は使用されていないものであって、ゲーム機器の作製者の考えに十分対応できるようになっている。
また、本実施形態では、球体を導電性の材料からなるものとして説明してきたが、球体は、導電性の材料に限られるものではない。例えば、上述のJブロックの位置にスイッチを設け、球体がJブロックに到達した時点で、球体の重みによってスイッチが入るような構成であっても良い。
但し、本実施形態のように、球体を導電性の材料からなるものとした方がゲーム機器としては、より簡易であって、かつ耐久性も向上するのである。
なお、本発明の実施形態については種々の変更を容易に考えることができる。例えば、第1実施形態におけるAブロック〜Kブロックは、複数種類の単位パーツを複数組み合わせて構成されていたが、その構成に限られず、図15に示すように、一体型のA‘ブロック163、B’ブロック165、C‘ブロック169、D‘ブロック171、E’ブロック173及びF‘ブロック175を予め作製してゲーム機器を作製するようにしても良い。
また、図示していないが、Gブロック、Hブロック、Jブロック及びKブロックについても、単位パーツを組み合わせない構造、例えば、一体型の筐体を使用して、Gブロック、Hブロック、Jブロック及びKブロックを作製してゲーム機器を作製しても良い。
このようにした場合においても、球体が通る通路を変更可能な通路変更手段であるGブロック、Hブロックの平面視面積を、単位通路であるA‘ブロック163、B’ブロック165、C‘ブロック169、D‘ブロック171、E’ブロック173及びF‘ブロック175の平面視単位面積の自然数倍とするので、ゲーム機器作製者がゲームの面白みを簡単な構成で容易に展開することができ、ゲーム機器作製者の作製意欲を高める効果を奏する。