JP6471848B2 - 小便器 - Google Patents

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Description

本発明は、小便器に係り、特に、排尿を受けて排出する小便器に関する。
従来から、排尿を受けて排出する小便器として、例えば、特許文献1〜3に記載されているように、排尿を受けるボウル面を形成するボウル部と、このボウル部の下方に設けられ、ボウル部の底部に形成された排水口よりも下流側に封水を形成する排水トラップとを備えたものが知られている。
これらの特許文献1〜3に記載されている従来の小便器の排水トラップにおいては、排水口から下方に延びる下降管路と、この下降管路の下端の出口部に上端の入口部が接続されて後方側に延びた後にその後端が上方側に屈曲する横引き管路と、この横引き管路の上端の出口部に下端の入口部が接続されて上方に延びる上昇管路とを備えており、排水トラップの下降管路から横引き管路を経て上昇管路にかけての前後方向の断面形状が、全体的にほぼU字形形状に形成されている。
従来の小便器の排水トラップ内には、横引き管路よりも上方の下降管路及び上昇管路内の所定水位まで洗浄水が封水として常時所定量溜まった状態となっており、この封水によって排水トラップ内に封水が形成されていることにより、排水トラップの下流側に接続される排水配管からの臭気等が、小便器の排水口からトイレ空間内へ侵入することを防ぐことができるようになっている。
また、小便器を使用する使用者がボウル部内に排尿を行うと、ボウル部内の尿は、排水口へ流下し、この排水口から排水トラップの下降管路内に流れ込み、横引き管路から上昇管路へ流れるようになっている。これにより、排水トラップ内の封水の大部分が下流側に排出され、排水トラップ内には尿と洗浄水とが混ざり合った尿濃度の高い液体が封水として存在している状態となる。そして、排尿後のボウル部内に新たな洗浄水が流されると、この洗浄水が排水口から新たに排水トラップ内に流入し、それ以前に排水トラップ内で封水と混ざり合った状態で存在している尿濃度の高い液体が新たな洗浄水により下流側へ押し出され、排水トラップから排出されるようになっている。すなわち、以前に排水トラップ内で封水と混ざり合った状態で存在している尿濃度の高い液体は、新たに排水トラップ内に流入した洗浄水によって、尿濃度が低い液体に置換されることになる。
特開2013−14965号公報 特開2013−14964号公報 特開2011−214262号公報
しかしながら、従来の小便器の排水トラップにおいては、比較的尿濃度の高い液体からなる封水について、新たに排水トラップ内に流入した洗浄水によって封水中の尿を希釈化し、ある程度低い尿濃度の液体に置換することはできるが、洗浄前の洗浄水の状態にほぼ等しい極めて低い尿濃度の液体の状態に効率良く置換することが難しく、限界があるという問題がある。
また、近年、環境意識への高まりにより、小便器の節水化の要請についても高まっており、小便器のボウル部を洗浄する洗浄水量をいかに低減させるかについても重大な課題となっている。
しかしながら、小便器の洗浄水量を低減させると、その分、排尿後の排水トラップ内の尿を含む封水を置換させるのに要する洗浄水量も低減されることになるため、封水を効率良く置換させることも難しくなるという問題があり、また、置換された状態の封水中の尿濃度も高くなるため、排水トラップ内に尿石が生じやすくなるという問題もある。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題を解決するためになされたものであり、排水トラップ内の尿を含む排水をより効率良く洗浄水に置換することができ、洗浄性能を向上させることができる小便器を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明は、排尿を受けて排出する小便器であって、排尿を受けるボウル面を形成するボウル部と、このボウル部の下方に設けられ、上記ボウル部の底部に形成された排水口よりも下流側に封水を形成する排水トラップ部と、を有し、上記排水トラップ部は、上記排水口から下方に延びる下降管路と、この下降管路の出口部に入口部が接続される横引き管路と、この横引き管路の出口部に入口部が接続されて上方に延びる上昇管路と、上記下降管路から上記横引き管路を経て上記上昇管路に亘って上記排水トラップ部の管路全体を屈曲させて上記下降管路と上記上昇管路とを互いに近接させるように仕切る共通壁部と、を備え、上記共通壁部によって形成される上記横引き管路の流路断面は、上記下降管路の出口部の流路断面の最小の幅寸法を直径とする基準円の形状と同一の形状又は上記基準円の形状を含む形状となるように、上記横引き管路の流路断面の所定方向の幅寸法が上記基準円の直径と同一に設定され、上記共通壁部によって仕切られた上記上昇管路の流路断面は、上記下降管路の出口部の流路断面の最小の幅寸法を直径とする基準円の形状と同一の形状又は上記基準円の形状を含む形状となるように、上記上昇管路の流路断面の所定方向の幅寸法が上記基準円の直径と同一に設定されていることを特徴としている。
このように構成された発明においては、小便器洗浄が開始され、新たな洗浄水がボウル部のボウル面に沿って排水口に向かって流下し、その後、排水口から排水トラップ部の下降管路内に流入すると、それ以前に排尿されて排水トラップ部内の封水中に含まれる尿は、新たに流入した洗浄水により排水として横引き管路から上昇管路に押し上げられ、下流側に排出され、排水トラップ部内の封水は、極めて尿濃度が低い洗浄水に置換される。このとき、排水トラップ部の下降管路と上昇管路とを仕切る共通壁部により、排水トラップ部の下降管路から横引き管路を経て上昇管路に亘って排水トラップ部の管路全体を屈曲させると共に、下降管路と上昇管路とを互いに近接させているため、排水トラップ部全体が小型化されていることに加えて、排水トラップ部の横引き管路及び上昇管路のそれぞれの流路断面が、排水トラップ部の下降管路の出口部の流路断面の最小の幅寸法を直径とする基準円の形状と同一の形状又はこの基準円の形状を含む形状となるように、横引き管路及び上昇管路のそれぞれの流路断面の所定方向の幅寸法が基準円の直径と同一に設定されているため、排水トラップ部内の尿を含んだ排水の主流では、その流速が維持された状態となり、乱流が発生し難くなる。したがって、排水トラップ部内の尿を含んだ排水は、下降管路から横引き管路内に流れ込んだ新たな洗浄水により、横引き管路内を通過し、淀みなくスムーズに上昇管路へ押し上げられて下流側に流れることができるため、横引き管路内の排水を横引き管路の出口部から上昇管路へ効率良く排出することができる。よって、排水トラップ部内の尿を含む排水を効率良く洗浄水に置換して洗浄性能を向上させることができるため、排水トラップ部内における尿の残留を抑制して尿石の発生を抑制することができる。また、排水トラップ部全体を小型化することができる共に、排水トラップ部内の尿を含む排水を効率良く洗浄水に置換することができるため、小便器の節水化を実現することもできる。
本発明において、好ましくは、上記排水トラップ部の横引き管路の流路断面積は、上記横引き管路の入口部から出口部に亘って上記基準円の面積に対して20%以下の増加範囲内でほぼ一定である。
このように構成された発明においては、排水トラップ部の横引き管路の流路断面積が、横引き管路の入口部から出口部に亘って基準円の面積に対して20%以下の増加範囲内でほぼ一定であるため、排尿後の排水トラップ部内の封水における尿を含んだ排水の主流は、排水トラップ部の下降管路の出口部から流出して横引き管路の入口部から流入する新たな洗浄水により下流側に押し出され、その流速が効果的に維持された状態となり、乱流が発生し難くなる。したがって、排水トラップ部内の尿を含んだ排水は、下降管路から横引き管路内に流れ込んだ新たな洗浄水により、横引き管路内を通過し、淀みなくスムーズに上昇管路へ押し上げられて下流側に流れることができるため、横引き管路内の排水を横引き管路の出口部から上昇管路を経て下流側に効率良く排出することができる。よって、排水トラップ部内の尿を含む排水をより効率良く洗浄水に置換することができ、洗浄性能を向上させることができる。また、排水トラップ部全体を小型化することができる共に、排水をより効率良く洗浄水に置換することができるため、小便器の節水化を実現することもできる。
本発明において、好ましくは、上記排水トラップ部の横引き管路は、上記基準円の形状を含む形状となるようにほぼ半円形状に形成された部分を含む流路断面を備えている。
このように構成された発明においては、排水トラップ部の横引き管路が、基準円の形状を含む形状となるようにほぼ半円形状に形成された部分を含む流路断面を備えているため、横引き管路内で水の流れを阻害するような空気が生じたとしても、横引き管路のほぼ半円形状の流路断面において、基準円の外側に空気を追い出すことができる。したがって、排水トラップ部内において、下降管路の出口部から流出して横引き管路の入口部から流入する洗浄水により下流側に押し出される尿を含んだ排水の主流について、その流速が効果的に維持された状態となり、乱流が発生し難くなる。よって、排水トラップ部内の尿を含んだ排水は、下降管路から横引き管路内に流れ込んだ新たな洗浄水により、横引き管路内を通過し、淀みなくスムーズに上昇管路内へ押し上げられて下流側に流れることができるため、横引き管路内の排水を横引き管路の出口部から上昇管路へ効率良く排出することができる。よって、排水トラップ部内の尿を含む排水をより効率良く洗浄水に置換することができ、洗浄性能を向上させることができる。また、排水トラップ部全体を小型化することができる共に、排水をより効率良く洗浄水に置換することができるため、小便器の節水化を実現することもできる。
本発明において、好ましくは、上記排水トラップ部の上昇管路は、上記共通壁部側の面が上記上昇管路内に向かって湾曲状に突出し且つ上記基準円の形状を含む形状で概ね三日月形状に形成された部分を含む流路断面を備えている。
このように構成された発明においては、排水トラップ部の上昇管路について、共通壁部側の面が上昇管路内に向かって湾曲状に突出し且つ基準円の形状を含む形状で概ね三日月形状に形成された部分を含む流路断面を備えているため、上昇管路内で水の流れを阻害するような空気が生じたとしても、上昇管路のほぼ三日月形状に形成された部分を含む流路断面において、基準円の外側に空気を追い出すことができる。したがって、排水トラップ部の下降管路から横引き管路を通過する尿を含んだ排水の主流について、その流速が効果的に維持された状態となり、乱流が発生し難くなる。したがって、排水トラップ部内の尿を含んだ排水は、下降管路から横引き管路内に流れ込んだ新たな洗浄水により、横引き管路内を通過し、淀みなくスムーズに上昇管路内へ押し上げられて下流側に流れることができるため、上昇管路内の排水を下流側へより効率良く排出することができる。よって、排水トラップ部内の尿を含む排水をより効率良く洗浄水に置換することができ、洗浄性能を向上させることができる。また、排水トラップ部全体を小型化することができる共に、排水をより効率良く洗浄水に置換することができるため、小便器の節水化を実現することもできる。
本発明の小便器によれば、排水トラップ内の尿を含む排水をより効率良く洗浄水に置換することができ、洗浄性能を向上させることができる。
本発明の一実施形態による小便器の側面断面図である。 図1に示す本発明の一実施形態による小便器の排水トラップ部分を拡大した部分拡大断面図である。 図2のIII−III線に沿って見た断面図である。 図2のIV−IV線に沿って見た断面図である。 図2のV−V線に沿って見た断面図である。
以下、図1〜図5を参照して、本発明の一実施形態による小便器について説明する。
まず、図1及び図2により、本発明の一実施形態による小便器の基本構造について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による小便器の側面断面図であり、図2は、図1に示す本発明の一実施形態による小便器の排水トラップ部分を拡大した部分拡大断面図である。
図1及び図2に示すように、符号1は、本発明の一実施形態による小便器を示し、この小便器1は、陶器製の便器本体2と、この便器本体2を洗浄するための自動便器洗浄ユニット4を備えている。
なお、本実施形態の小便器1については、便器本体2の最下部が床面よりも上方に位置するように背後の壁面に沿って取付けられる壁掛け式の小便器の例について説明するが、便器本体2の最下部が床面上に直接配置される床置き式の小便器であってもよい。
また、本実施形態の小便器1では、例えば、洗浄時に0.5L〜1.0Lの洗浄水量で洗浄する節水型の小便器について説明するが、これ以外の洗浄水量の小便器であってもよい。
つぎに、便器本体2は、正面側に形成されるボウル部6と、このボウル部6の底部に形成された排水口部8を備えている。
また、便器本体2のボウル部6のボウル面6aを形成する壁部6bの背面側且つ上方には、自動便器洗浄ユニット4が収納される収納室10が形成されている。
さらに、便器本体2は、排水口部8の下方に設けられた詳細は後述する排水トラップ部12を備え、この排水トラップ部12は、排水口部8の底面に形成された排水口8aよりも下方(下流側)に溜水Wを貯留して封水を形成するようになっている。
また、便器本体2は、排水トラップ部12の後方側(下流側)に設けられ且つその後端(下流側端部)が排水ソケット14を介して便器本体2の外部の排水配管16に接続される接続部18を備えている。
なお、本実施形態では、排水ソケット14については省略し、接続部18の後端と排水配管16とを直接的に接続するようにしてもよい。
つぎに、自動便器洗浄ユニット4は、水道等の給水源から洗浄水を供給する給水管20と、この給水管20を止水する止水栓22と、給水管20を開閉する給水バルブ24を備えている。
また、自動便器洗浄ユニット4は、給水バルブ24の下流側の給水管20の先端部20aに取り付けられたスプレッダ26と、このスプレッダ26の近傍に設けられて使用者の有無を検知する人体検知センサ28と、この人体検知センサ28からの検知信号や所定の制御プログラム等に基づいて給水バルブ24の動作等を制御するコントローラ30を備えている。
このような自動便器洗浄ユニット4により、人体検知センサ28が使用者を検知すると、この検知した信号がコントローラ30に送信され、この検知信号を受信したコントローラ30が制御プログラムに基づいて給水バルブ24の動作を制御し、スプレッダ26からボウル部6内への吐止水が制御されるようになっている。
また、小便器1は、便器本体2の排水口部8の上方の入口部8bに上方から挿入されて取り付けられた目皿32を備えている。この目皿32の少なくとも前方側と後方側の所定箇所には、上下方向に貫く複数の流入口32a,32bが形成され、目皿32の周面32cと排水口部8の内周面8cとの間には、隙間Gが形成されており、ボウル部6内のボウル面6aを流下して排水口部8へ到達した洗浄水は、これらの目皿の流入口32a,32bや隙間Gを通過して排水口部8の下方の出口部8dに流れ込んだ後、排水口8aから排水トラップ部12へ流れ込むようになっている。
つぎに、図2〜図5を参照して、排水トラップ部12について詳細に説明する。
まず、図3に示すように、排水トラップ部12は、上端に位置する排水口8aを入口部34aとして、この入口部34aから下方に延びる下降管路34を備えている。
また、排水トラップ部12は、下降管路34の下端の出口部34bに入口部36aが接続されると共に、この入口部36aから下流側の管路が後方側に湾曲するように形成された後、その後端側(下流側)の出口部36bが上方に向かって湾曲するように形成される横引き管路36を備えている。
さらに、排水トラップ部12は、横引き管路36の出口部36bに下端の入口部38aが接続されると共に、この入口部38aから下流側の管路が後方側の斜め上方に延びるように形成され、その後端且つ上端側(下流側)の出口部38bが接続部18の前端と接続される上昇管路38を備えている。
つぎに、排水トラップ部12は、下降管路34から横引き管路36を経て上昇管路38に亘って、排水トラップ部12の管路全体をその中間の横引き管路36の途中付近で概ね上下方向に折り返すように屈曲させて、下降管路34と上昇管路38とが互いに近接するように前後方向に仕切る共通壁部40を備えている。
すなわち、共通壁部40の前側壁面40aは、下降管路34内の一部を形成する後側壁面34cとなり、共通壁部40の後側壁面40bは、上昇管路38内の一部を形成する前側壁面38cとなっている。このように、排水トラップ部12の下降管路34の後側壁面34cと上昇管路38の前側壁面38cが両者に対して共通な共通壁部40によって、特に、下降管路34と上昇管路38との前後方向の距離については、共通壁部40が設けられずに下降管路34の後側壁面34cと上昇管路38の前側壁面38cとが互いに前後方向に独立に形成されている形態に比べて短く設定することができるようになっている。これにより、排水トラップ部12全体の大きさを小型化することができるようになっているため、排水トラップ部12内に貯留される溜水Wの水量(封水量)についても、低減させることができるようになっている。
つぎに、図3は、図2のIII−III線に沿って見た断面図であり、図4は、図2のIV−IV線に沿って見た断面図であり、図5は、図2のV−V線に沿って見た断面図である。
まず、図2〜図5に示すように、排水トラップ部12の下降管路34、横引き管路36、及び上昇管路38の管路内における流路断面の中心軸線をCとし、図2及び図3に示すように、排水トラップ部12の下降管路34の出口部34b及び横引き管路36の入口部36aにおける流路断面をS1とする。
また、図2及び図4に示すように、排水トラップ部12の横引き管路36内の中間区間における代表的な流路断面として、共通壁部40の下端40cと横引き管路36の底面36cとの間で上下方向に形成される流路断面をS2とする。
さらに、図2及び図5に示すように、排水トラップ部12の上昇管路38内の入口部38aと出口部38bとの中間区間における代表的な流路断面として、中心軸線Cに対して垂直方向に形成される流路断面をS3とする。
また、排水トラップ部12の下降管路34、横引き管路36、及び上昇管路38の管路内の流路断面の形状や大きさ等については、JIS(日本工業規格)やISO(国際標準化機構)、ASME(米国機械学会)等によって標準化された寸法に基づいて設定されており、例えば、これらの規格や基準により定められた所定直径の基準球が排水トラップ部12の全管路内を通過することができるような寸法に設定されている。
なお、以下、本実施形態の小便器1の排水トラップ部12の下降管路34、横引き管路36、及び上昇管路38の管路内の流路断面の形状や大きさについて「同一」という用語が用いられている場合には、この用語「同一」の意味は、比較物同士が完全に一致する「完全同一」の場合を意味すると共に、便器本体2の製造誤差を含み且つ「完全同一」の場合と同様な効果を奏する程度の「ほぼ同一」の場合の意味も含む。
つぎに、図3に示すように、排水トラップ部12の下降管路34の出口部34b及び横引き管路36の入口部36aにおける流路断面S1は、直径Dの円形形状の断面となっており、この流路断面S1の断面積A1は、排水トラップ部12の管路全体で最小となっている。
また、図4及び図5においては、各流路断面S2,S3と流路断面S1との大きさを比較するために、直径Dの断面積A1の円形形状の流路断面S1を基準円として鎖線S1で示しているが、各流路断面S2,S3は、それぞれの断面積A2,A3が流路断面S1の最小断面積A1よりも僅かに大きくなっている。
特に、図4に示すように、排水トラップ部12の横引き管路36内の中間区間における代表的な流路断面S2において、基準円S1の上方で且つ正面側から見て左右方向の領域R1には、基準円S1よりも拡張させるように角部36dが形成されている。
さらに、図4に示す流路断面S2において、その中心軸線Cの上下方向の高さ位置と同一位置及びそれよりも低い位置の領域R2は、基準円S1の下側半分の半円形状とほぼ一致する半円形状に形成されている。
また、図3及び図4に示すように、流路断面S2における共通壁部40の下端40cと横引き管路36の底面36cとの間における中心軸線Cに対して上下方向に垂直な幅寸法L2は、基準円S1の直径Dに相当する流路断面S1の前後方向の幅寸法L1と同一に設定されている。
これらの流路断面S2の特徴により、横引き管路36内で水の流れを阻害するような空気が生じたとしても、基準円S1の外側の領域R1に空気を追い出すことができるようになっている。したがって、排水トラップ部12内において、下降管路34の出口部34bから流出して横引き管路36の入口部36aから流入する洗浄水により下流側に押し出される尿を含んだ排水の主流F(図2参照)について、その流速が効果的に維持された状態となり、乱流が発生し難くなるようになっている。よって、排水トラップ部12内の尿を含んだ排水は、下降管路34から横引き管路36内に流れ込んだ新たな洗浄水により、横引き管路36内を通過し、淀みなくスムーズに上昇管路38内へ押し上げられて下流側に流れることができるため、横引き管路36内の排水を横引き管路36の出口部36bから上昇管路38へ効率良く排出することができるようになっている。
つぎに、図5に示すように、排水トラップ部12の上昇管路38内の入口部38aと出口部38bとの中間区間における代表的な流路断面S3において、基準円S1の前側で且つ背面側から見て左右方向の領域R3には、基準円S1よりも拡張させるように角部38dが形成されている。
また、図5に示すように、流路断面S3において、背面側から見て左右方向の一端側の角部38dから他端側の角部38dに向かって形成される上昇管路38内の前側壁面38c(共通壁部40側の後側壁面40b)と、上昇管路38内の後側壁面38eが、上昇管路38内の中心軸線Cに向かって湾曲状に突出している。これにより、流路断面S3全体が基準円S1を含む大きさとなっており、流路断面S3の前側部分と後側部分とにより概ね三日月形状に形成されている。
さらに、図3及び図5に示すように、流路断面S3における中心軸線Cに対して前後方向に垂直な幅寸法L3は、基準円S1の直径Dに相当する流路断面S1の前後方向の幅寸法L1よりも僅かに大きく、ほぼ同一に設定されている。
これらの流路断面S3の特徴により、上昇管路38内で水の流れを阻害するような空気が生じたとしても、上昇管路38のほぼ三日月形状に形成された部分を含む流路断面S3において、基準円S1の外側の領域R3に空気を追い出すことができるようになっている。したがって、排水トラップ部12内において、下降管路34から横引き管路36を通過する尿を含んだ排水の主流F(図2参照)について、その流速が効果的に維持された状態となり、乱流が発生し難くなるようになっている。よって、排水トラップ部12内の尿を含んだ排水は、下降管路34から横引き管路36内に流れ込んだ新たな洗浄水により、横引き管路36内を通過し、淀みなくスムーズに上昇管路内38へ押し上げられて下流側に流れることができるため、上昇管路38内の排水を下流側へより効率良く排出することができるようになっている。
また、排水トラップ部12内の断面積については、下降管路34の出口部34b及び横引き管路36の入口部36aにおける流路断面S1の断面積A1で最小となり、下降管路34よりも下流側の横引き管路36から上昇管路38にかけて、徐々に増加するものの、この断面積の増加量については、僅かな量であるため、横引き管路36の流路断面積A2や上昇管路38の流路断面積A3は、それぞれの入口部36a,38aからそれぞれの出口部36b,38bに亘って、基準円S1の面積A1に対して所定の範囲内でほぼ一定となっている。これにより、排尿後の排水トラップ部12内の封水における尿を含んだ排水の主流F(図2参照)は、排水トラップ部12の下降管路34の出口部34bから流出して横引き管路36の入口部36aから流入する新たな洗浄水により下流側に押し出され、その流速が効果的に維持された状態となり、乱流が発生し難くなるようになっている。したがって、排水トラップ部12内の尿を含んだ排水は、下降管路34から横引き管路36内に流れ込んだ新たな洗浄水により、横引き管路36内を通過し、淀みなくスムーズに上昇管路38へ押し上げられて下流側に流れることができるため、横引き管路36内の排水を横引き管路36の出口部36bから上昇管路38を経て下流側に効率良く排出することができるようになっている。
ちなみに、例えば、下降管路34の出口部34bの流路断面S1に相当する基準円S1の直径Dを19mmに設定して、基準円S1の断面積A1(=πD2/4)を283.4mm2とした場合、流路断面積A2及び上昇管路38の流路断面積A3のそれぞれは、基準円S1の断面積A1に対して20%以下の増加範囲内でほぼ一定に設定するのが好ましく、10%以下の増加範囲内でほぼ一定に設定するのが最も好ましい。
つぎに、図1〜図5により、本発明の一実施形態による小便器の動作(作用)について説明する。
まず、使用者が小便器1の前に立つと、人体検知センサ28が使用者の存在を検出し、この検出した信号がコントローラ30に送信され、この送信された信号を受信したコントローラ30が、使用者の存在を認識する。このとき、小便器1は、使用者が放尿する前の待機状態であり、排水トラップ部12内には主に洗浄水が溜水Wとして存在し、封水されている。
つぎに、使用者が小便器1の便器本体2のボウル部6内に放尿を行うと、このボウル部6内の尿は、ボウル面6aを流下して排水口部8へ到達し、目皿の流入口32a,32bや隙間Gを通過して排水口部8の下方の出口部8dに流れ込んだ後、排水口8aから排水トラップ部12へ流れ込む。そして、排水トラップ部12の下降管路34内に流れ込んだ尿により、元々存在した溜水Wの大部分が下流側に排出されて置換され、排水トラップ部12内には、尿と水とが非常に高い尿濃度で混ざり合った液体が新たな溜水Wとして存在している状態となる。
つぎに、使用者が小便器1のボウル部6に放尿を終え、小便器1の前から立ち去ると、人体検知センサ28が使用者の存在を検出しなくなるため、非検出状態となる。そして、コントローラ30は、使用者が小便器1から立ち去ったことを認識して、便器本体2を洗浄する洗浄動作を開始する。
洗浄動作が開始されると、コントローラ30は、給水バルブ24に指令信号を送信し、給水バルブ24を開弁させて、予め決定した量の洗浄水をスプレッダ26からボウル部6内に吐水させる。この洗浄水は、ボウル部6のボウル面6aを流下して、排水口部8に到達し、目皿の流入口32a,32bや隙間Gを通過して排水口部8の下方の出口部8dに流れ込んだ後、排水口8aから排水トラップ部12へ流れ込む。そして、排水トラップ部12の下降管路34内に流入した洗浄水は、下降管路34の出口部34bから流出して横引き管路36の入口部36aから流入すると、排水トラップ部12内の尿を含んだ排水を下流側へ押し出され、極めて尿濃度が低い洗浄水の状態に置換される。また、下流側に押し出される尿を含んだ排水の主流F(図2参照)は、横引き管路36内を通過し、淀みなくスムーズに上昇管路38内へ押し上げられて下流側に流れる。その後、上昇管路38から接続部18に流出した排水は、接続部18の後端に接続されている排水ソケット14を介して便器本体2の外部の排水配管16へ排出される。
上述した本発明の一実施形態による小便器1によれば、小便器洗浄が開始され、新たな洗浄水がボウル部6のボウル面6aに沿って排水口部8の排水口8aに向かって流下し、その後、排水口8aから排水トラップ部12の下降管路34内に流入すると、それ以前に排尿されて排水トラップ部12内の封水中に含まれる尿は、新たに流入した洗浄水により排水として横引き管路36から上昇管路38に押し上げられ、下流側に排出され、排水トラップ部12内の封水は、極めて尿濃度が低い洗浄水に置換される。このとき、排水トラップ部12の下降管路34と上昇管路38とを仕切る共通壁部40により、排水トラップ部12の下降管路34から横引き管路36を経て上昇管路38に亘って排水トラップ部12の管路全体を屈曲させると共に、下降管路34と上昇管路38とを互いに近接させているため、排水トラップ部12の全体が小型化されていることに加えて、排水トラップ部12の横引き管路36及び上昇管路38のそれぞれの流路断面S2,S3が、排水トラップ部12の下降管路34の出口部34bの流路断面S1の最小の幅寸法L1を直径Dとする基準円S1を含む大きさとなるように、横引き管路36の流路断面S2における共通壁部40の下端40cと横引き管路36の底面36cとの間における中心軸線Cに対して上下方向に垂直な幅寸法L2や、上昇管路38の流路断面S3における中心軸線Cに対して前後方向に垂直な幅寸法L3が基準円S1の直径Dと同一に設定されているため、排水トラップ部12内の尿を含んだ排水の主流Fでは、その流速が維持された状態となり、乱流が発生し難くなる。
したがって、排水トラップ部12内の尿を含んだ排水は、下降管路34から横引き管路36内に流れ込んだ新たな洗浄水により、横引き管路36内を通過し、淀みなくスムーズに上昇管路38へ押し上げられて下流側に流れることができるため、横引き管路36内の排水を横引き管路36の出口部36bから上昇管路38へ効率良く排出することができる。
よって、排水トラップ部12内の尿を含む排水を効率良く洗浄水に置換して洗浄性能を向上させることができるため、排水トラップ部12内における尿の残留を抑制して尿石の発生を抑制することができる。
また、排水トラップ部12の全体を小型化することができる共に、排水トラップ部12内の尿を含む排水を効率良く洗浄水に置換することができるため、小便器1の節水化を実現することもできる。
また、本実施形態による小便器1によれば、排水トラップ部12の横引き管路36の流路断面積A2が、横引き管路36の入口部36aから出口部36bに亘って基準円S1の面積A1に対して所定の範囲内でほぼ一定であるため、排尿後の排水トラップ部12内の封水における尿を含んだ排水の主流Fは、排水トラップ部12の下降管路34の出口部34bから流出して横引き管路36の入口部36aから流入する新たな洗浄水により下流側に押し出され、その流速が効果的に維持された状態となり、乱流が発生し難くなる。
したがって、排水トラップ部12内の尿を含んだ排水は、下降管路34から横引き管路36内に流れ込んだ新たな洗浄水により、横引き管路36内を通過し、淀みなくスムーズに上昇管路38へ押し上げられて下流側に流れることができるため、横引き管路36内の排水を横引き管路36の出口部36bから上昇管路38を経て下流側に効率良く排出することができる。
よって、排水トラップ部12内の尿を含む排水をより効率良く洗浄水に置換することができ、洗浄性能を向上させることができる。
また、排水トラップ部12の全体を小型化することができる共に、排水をより効率良く洗浄水に置換することができるため、小便器の節水化を実現することもできる。
さらに、本実施形態による小便器1によれば、排水トラップ部12の横引き管路36内の流路断面S2において、基準円S1の上方で且つ正面側から見て左右方向の領域R1には、基準円S1よりも拡張させるように角部36dが形成されている。さらに、図4に示す流路断面S2において、その中心軸線Cの上下方向の高さ位置と同一位置及びそれよりも低い位置の領域R2は、基準円S1の下側半分の半円形状とほぼ一致する半円形状に形成されている。これにより、横引き管路36内で水の流れを阻害するような空気が生じたとしても、基準円S1の外側の領域R1に空気を追い出すことができる。
したがって、排水トラップ部12内において、下降管路34の出口部34bから流出して横引き管路36の入口部36aから流入する洗浄水により下流側に押し出される尿を含んだ排水の主流F(図2参照)について、その流速が効果的に維持された状態となり、乱流が発生し難くなるため、排水トラップ部12内の尿を含んだ排水は、下降管路34から横引き管路36内に流れ込んだ新たな洗浄水により、横引き管路36内を通過し、淀みなくスムーズに上昇管路38内へ押し上げられて下流側に流れることができる。よって、横引き管路36内の排水を横引き管路36の出口部36bから上昇管路38へ効率良く排出することができるため、排水トラップ部12内の尿を含む排水をより効率良く洗浄水に置換することができ、洗浄性能を向上させることができる。また、排水トラップ部12の全体を小型化することができる共に、排水をより効率良く洗浄水に置換することができるため、小便器1の節水化を実現することもできる。
また、本実施形態による小便器1によれば、排水トラップ部12の上昇管路38内の流路断面S3において、基準円S1の前側で且つ背面側から見て左右方向の領域R3には、基準円S1よりも拡張させるように角部38dが形成されている。さらに、図5に示すように、流路断面S3において、背面側から見て左右方向の一端側の角部38dから他端側の角部38dに向かって形成される上昇管路38内の前側壁面38c(共通壁部40側の後側壁面40b)と、上昇管路38内の後側壁面38eが、上昇管路38内の中心軸線Cに向かって湾曲状に突出していることにより、流路断面S3全体が基準円S1を含む大きさとなっており、流路断面S3の前側部分と後側部分とにより概ね三日月形状に形成されている。また、流路断面S3における中心軸線Cに対して前後方向に垂直な幅寸法L3が、基準円S1の直径Dに相当する流路断面S1の前後方向の幅寸法L1よりも僅かに大きく、ほぼ同一に設定されている。これらにより、上昇管路38内で水の流れを阻害するような空気が生じたとしても、上昇管路38のほぼ三日月形状に形成された部分を含む流路断面S3において、基準円S1の外側の領域R3に空気を追い出すことができるようになっている。したがって、排水トラップ部12内において、下降管路34から横引き管路36を通過する尿を含んだ排水の主流F(図2参照)について、その流速が効果的に維持された状態となり、乱流が発生し難くなる。よって、排水トラップ部12内の尿を含んだ排水は、下降管路34から横引き管路36内に流れ込んだ新たな洗浄水により、横引き管路36内を通過し、淀みなくスムーズに上昇管路内38へ押し上げられて下流側に流れることができるため、上昇管路38内の排水を下流側へより効率良く排出することができる。
これらの結果、排水トラップ部12内の尿を含む排水をより効率良く洗浄水に置換することができ、洗浄性能を向上させることができる。また、排水トラップ部12の全体を小型化することができる共に、排水をより効率良く洗浄水に置換することができるため、小便器1の節水化を実現することもできる。
なお、本実施形態では、排水トラップ部12の下降管路34の出口部34bの流路断面S1について、直径Dの基準円S1に相当するような形態について説明したが、これらに限られず、横引き管路36の流路断面S2や上昇管路38の流路断面S3と同様に、基準円S1の断面積A1に対して20%以下の増加範囲内であれば、流路断面S1の直径を基準円の直径Dよりも大きい直径に設定してもよく、良好な洗浄性能を確保することができる。
また、本実施形態では、各流路断面S2,S3が、基準円S1を含む大きさとなるように、それぞれの断面積A2,A3が基準円S1の断面積A1よりも僅かに大きくなっている形態について説明したが、このような形態に限られず、各流路断面S1,S2,S3の各断面積A1,A2,A3については、互いに同一の大きさとなるように設定してもよい。
1 小便器
2 便器本体
4 自動便器洗浄ユニット
6 ボウル部
6a ボウル面
6b 壁部
8 排水口部
8a 排水口
8b 入口部
8c 内周面
10 収納室
12 排水トラップ部
14 排水ソケット
16 排水配管
18 接続部
20 給水管
22 止水栓
24 給水バルブ
26 スプレッダ
28 人体検知センサ
30 コントローラ
32 目皿
32a 流入口
32b 流入口
32c 目皿の周面
34 下降管路
34a 下降管路の入口部
34b 下降管路の出口部
34c 下降管路内の後側壁面
36 横引き管路
36a 横引き管路の入口部
36b 横引き管路の出口部
36c 横引き管路内の底面
36d 横引き管路内の角部
38 上昇管路
38a 上昇管路の入口部
38b 上昇管路の出口部
38c 上昇管路内の前側壁面
38d 上昇管路内の角部
38e 上昇管路の後側壁面
40 共通壁部
40a 共通壁部の前側壁面
40b 共通壁部の後側壁面
40c 共通壁部の下端
A1 断面積
A2 断面積
A3 断面積
C 中心軸線
D 直径
F 主流
R1 領域
R2 領域
S1 流路断面(基準円)
S2 流路断面
S3 流路断面
G 隙間
W 溜水

Claims (4)

  1. 排尿を受けて排出する小便器であって、
    排尿を受けるボウル面を形成するボウル部と、
    このボウル部の下方に設けられ、上記ボウル部の底部に形成された排水口よりも下流側に封水を形成する排水トラップ部と、を有し、
    上記排水トラップ部は、上記排水口から下方に延びる下降管路と、この下降管路の出口部に入口部が接続される横引き管路と、この横引き管路の出口部に入口部が接続されて上方に延びる上昇管路と、上記下降管路から上記横引き管路を経て上記上昇管路に亘って上記排水トラップ部の管路全体を屈曲させて上記下降管路と上記上昇管路とを互いに近接させるように仕切る共通壁部と、を備え、
    上記共通壁部によって形成される上記横引き管路の流路断面は、上記下降管路の出口部の流路断面の最小の幅寸法を直径とする基準円の形状と同一の形状又は上記基準円の形状を含む形状となるように、上記横引き管路の流路断面の所定方向の幅寸法が上記基準円の直径と同一に設定され
    上記共通壁部によって仕切られた上記上昇管路の流路断面は、上記下降管路の出口部の流路断面の最小の幅寸法を直径とする基準円の形状と同一の形状又は上記基準円の形状を含む形状となるように、上記上昇管路の流路断面の所定方向の幅寸法が上記基準円の直径と同一に設定され、
    ていることを特徴とする小便器。
  2. 上記排水トラップ部の横引き管路の流路断面積は、上記横引き管路の入口部から出口部に亘って上記基準円の面積に対して20%以下の増加範囲内でほぼ一定である請求項1記載の小便器。
  3. 上記排水トラップ部の横引き管路は、上記基準円の形状を含む形状となるようにほぼ半円形状に形成された部分を含む流路断面を備えている請求項1又は2に記載の小便器。
  4. 上記排水トラップ部の上昇管路は、上記共通壁部側の面が上記上昇管路内に向かって湾曲状に突出し且つ上記基準円の形状を含む形状で概ね三日月形状に形成された部分を含む流路断面を備えている請求項1乃至3の何れか1項に記載の小便器。
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