JP6470591B2 - 含フッ素脂肪族アミンの製造方法 - Google Patents

含フッ素脂肪族アミンの製造方法 Download PDF

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本発明は、含フッ素脂肪族アミンの製造方法に関する。
従来、水素化ホウ素化合物及びアルミニウム化合物を併用することにより、強い還元力を持つ化合物が得られ、アミド化合物等の還元反応に用いられることが知られている(特許文献1)。
特開2008−1633号公報
しかしながら、含フッ素脂肪族アミドの還元においては、反応率が低い問題がある。また、反応率を高くするために触媒量を増加させると、含フッ素脂肪族アミド中のフッ素原子が脱離してしまい、目的の含フッ素脂肪族アミンを純度高く得られない問題がある。
本発明は、反応率が高く、純度の高い含フッ素脂肪族アミンを得ることができる含フッ素脂肪族アミンの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、水素化ホウ素化合物(A)及びアルミニウム塩(B)の存在下に含フッ素脂肪族アミド(C)を還元する工程(I)を含む含フッ素脂肪族アミンの製造方法であって、含フッ素脂肪族アミド(C)が下記一般式(3)で表される化合物であり、(A)と(B)とのモル比{(A):(B)}が9:4〜9:10である含フッ素脂肪族アミンの製造方法である。
NH CO(CF )rCONH (3)
[一般式(3)において、rは1〜20の整数を表す。]
本発明の含フッ素脂肪族アミンの製造方法は、反応率が高く、純度の高い含フッ素脂肪族アミンを得ることができる。
本発明は、水素化ホウ素化合物(A)及びアルミニウム塩(B)の存在下に含フッ素脂肪族アミド(C)を還元する工程(I)を含む含フッ素脂肪族アミンの製造方法であって、(A)と(B)とのモル比{(A):(B)}が9:4〜9:10である含フッ素脂肪族アミンの製造方法である。
本発明において水素化ホウ素化合物(A)としては、下記一般式(1)で表される化合物(A1)が含まれる。
M(BH)n (1)
一般式(1)において、Mはn価の陽イオンとなり得る金属又は原子団を表し、nは1〜3の整数を表す。
Mとしては、1価の陽イオンとなりうるもの{アルカリ金属(リチウム、ナトリウム及びカリウム等)、オニウム等}、2価の陽イオンとなりうるもの{アルカリ土類金属(マグネシウム及びカルシウム等)}、3価の陽イオンとなりうるもの{アルミニウム等}等が挙げられる。
オニウムとしては、アンモニウム、第四級アンモニウム(炭素数1〜24の炭化水素基を有するものが含まれ、具体的には、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、トリメチルエチルアンモニウム、テトラプロピルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、テトラフェニルアンモニウム、トリメチルベンジルアンモニウム等)、ホスホニウム(水素原子又は炭素数1〜24の炭化水素基を有するものが含まれ、具体的には、テトラブチルホスホニウム、テトラフェニルホスホニウム等)、スルホニウム(水素原子又は炭素数1〜24の炭化水素基を有するものが含まれ、具体的には、トリメチルスルホニウム、トリエチルスルホニウム、トリフェニルスルホニウム等)等が挙げられる。
Mとしては、反応性及び反応後の精製のしやすさの観点から、ナトリウムが好ましい。
(A)として、具体的には、水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素カリウム、水素化ホウ素アルミニウム及び水素化ホウ素テトラメチルアンモニウム等が挙げられる。
(A)として、反応性及び反応後の精製のしやすさの観点から、水素化ホウ素ナトリウムが好ましい。
(A)としては、1種を用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
アルミニウム塩(B)としては、3価の無機アルミニウム化合物が含まれ、具体的には、アルミニウムのハロゲン化物(フッ化アルミニウム、塩化アルミニウム、臭化アルミニウム及びヨウ化アルミニウム等)、水酸化アルミニウム、硝酸アルミニウム、硫酸アルミニウム及びリン酸アルミニウム等が挙げられる。
(B)としては、反応性及び(B)の安定性の観点から、塩化アルミニウムが好ましい。
(B)としては、1種を用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明において含フッ素脂肪族アミド(C)としては、下記一般式(2)で表される化合物が含まれる。
NHCO−Rf−CONH (2)
一般式(2)中、Rfはエーテル結合を含有してもよい炭素数1〜20のパーフルオロ直鎖アルキレン基又はエーテル結合を含有してもよい炭素数1〜20のパーフルオロ分岐アルキレン基を表す。
(C)として、例えば、下記一般式(3)で表される化合物が含まれる。
NHCO(CF)rCONH (3)
一般式(3)中、rは1〜20の整数を表す。rは、反応性の観点から、好ましくはrが2〜10であり、さらに好ましくは2〜8である。
(C)としては、還元されやすさの観点から、上記一般式(2)で表される化合物が好ましく、さらに好ましくは上記一般式(3)で表される化合物である。
本発明の含フッ素脂肪族アミンの製造方法は、水素化ホウ素化合物(A)及びアルミニウム塩(B)の存在下に含フッ素脂肪族アミド(C)を還元する工程(I)を含むものである。
工程(I)において、(A)と(B)とのモル比{(A)/(B)}は、9:4〜9:10であり、安全性及び生成した含フッ素脂肪族アミンの精製のしやすさの観点から、9:4〜9:6が好ましい。
通常の還元反応においては、(A)/(B)が3/1で行われる。しかしながら、本発明においては、(A)を9モルに対して(B)が4モル未満であると、還元反応の反応率が急激に減少してしまう。また、(A)を9モルに対して(B)が10モルより多いと、反応後のクエンチ工程で余剰の(B)から大量の水素が発生し危険であり、また反応液が酸性に偏るため、生成した含フッ素脂肪族アミンが反応溶媒に溶解できずに析出し、還元剤及びろ過残渣から分離しにくい。
工程(I)において、水素化ホウ素化合物(A)と含フッ素脂肪族アミド(C)中のアミド基とのモル比{(A)/(C)中のアミド基}は、クエンチ工程の容易さ及び反応性の観点から、9/3.5〜9/9が好ましい。
通常のアミド化合物の還元反応においては、(A)と(C)中のアミド基とのモル比は3/4で行われるのが通常であるが、本発明においては、上記範囲とすることで、より反応率が高く、フッ素が脱離したもの等の不純物が少なく、高純度の含フッ素脂肪族アミンを得ることができる。
工程(I)においては、反応性の観点から、エーテル溶媒中で(A)及び(B)の存在下、(C)を還元することが好ましい。
エーテル溶媒としては、炭素数4〜8のエーテル化合物が含まれ、具体的には、非環状エーテル溶媒{ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル及びジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル等}及び環状エーテル溶媒{1,4−ジオキサン及びテトラヒドロフラン等}等が挙げられる。
エーテル溶媒としては、(B)の触媒活性、溶解性及び高沸点の観点から、非環状エーテル溶媒が好ましく、さらに好ましくはジエチレングリコールジメチルエーテルである。
工程(I)における反応溶液の温度は、反応性及び安全性の観点から、25〜100℃が好ましい。
工程(I)において、含フッ素脂肪族アミド(C)に水素化ホウ素化合物(A)及びアルミニウム塩(B)を作用させる時間は、反応性の観点から、5〜50時間が好ましい。
本発明の含フッ素脂肪族アミンの製造方法は、工程(I)を含むものであれば制限はない。一例を示す。
(1)反応容器に水素化ホウ素化合物(A)、アルミニウム塩(B)、含フッ素脂肪族アミド(C)及びエーテル溶媒を添加して反応溶液とし、25〜100℃、攪拌下、工程(I)を行う。
(2)工程(I)開始から5〜50時間反応させる。
上記(1)において、(A)、(B)、(C)及びエーテル溶媒を添加する順番は、(A)と(C)とをエーテル溶媒に分散又は溶解させたものに、(B)をエーテル溶媒に分散又は溶解させたものを滴下するのが好ましい。(B)と(C)とをエーテル溶媒に溶解させたものに、(A)をエーテル溶媒に分散又は溶解させたものを滴下するのもよいが、一般に(A)がエーテル溶媒に溶解しにくいため、滴下ポンプが詰まることがある。
本発明の含フッ素脂肪族アミンの製造方法によれば、反応率が高く、純度の高い含フッ素脂肪族アミンを得ることができる。したがって、本発明の製造方法で得られた含フッ素脂肪族アミンをホスゲン化すると、純度の高い含フッ素脂肪族イソシアネートを得ることができる。また、得られた含フッ素脂肪族イソシアネートは、医療用及び電子用として有用である。
以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
<実施例1>
ガラス製の容器に、ジエチレングリコールジメチルエーテル2100重量部を入れ、テトラヒドロホウ素ナトリウム170重量部(4.5モル部)とオクタフルオロヘキサンジアミド288重量部(アミド基のモル数として2モル部)とを加え、全体が均一になるまで分散させた液(I)を作成した。また、別のガラス製の容器に、ジエチレングリコールジメチルエーテル2200重量部を入れ、ゆっくりと塩化アルミニウム266重量部(2モル部)を加え、全体が均一になるまで分散させた液(II)を作成した。液(I)に液(II)を、20〜30℃で発泡、発熱が激しくならない速度で滴下した。全量滴下後、65〜75℃に昇温し、20時間反応させ、含フッ素脂肪族アミン反応液(1)を得た。
<実施例2>
実施例1の液(I)において、「オクタフルオロヘキサンジアミド288重量部(アミド基のモル数として2モル部)」に代えて、「ドデカフルオロオクタンジアミド388重量部(アミド基のモル数として2モル部)」を使用する以外は全て同様にして含フッ素脂肪族アミン反応液(2)を得た。
<実施例3>
実施例1の液(I)において、テトラヒドロホウ素ナトリウムを「170重量部(4.5モル部)」に代えて「85重量部(2.25モル部)」とし、「オクタフルオロヘキサンジアミド288重量部(アミド基のモル数として2モル部)」に代えて「オクタフルオロヘキサンジアミド324重量部(アミド基のモル数として2.25モル部)」とし、塩化アルミニウムを「266重量部(2モル部)」に代えて「133重量部(1モル部)」とする以外は、全て同様にして含フッ素脂肪族アミン反応液(3)を得た。
<実施例4>
実施例1の液(I)において、「オクタフルオロヘキサンジアミド288重量部(アミド基のモル数として2モル部)」に代えて「オクタフルオロヘキサンジアミド252重量部(アミド基のモル数として1.75モル部)」とし、液(II)において、塩化アルミニウムを「266重量部(2モル部)」に代えて「666重量部(5モル部)」とし、ジエチレングリコールジメチルエーテルを「2200重量部」に代えて「5000重量部」とする以外は、全て同様にして含フッ素脂肪族アミン反応液(4)を得た。
<実施例5>
実施例1の液(I)において、「オクタフルオロヘキサンジアミド288重量部(アミド基のモル数として2モル部)」に代えて「オクタフルオロヘキサンジアミド339.5重量部(アミド基のモル数として1.75モル部)」とし、液(II)において、塩化アルミニウムを「266重量部(2モル部)」に代えて「666重量部(5モル部)」とし、ジエチレングリコールジメチルエーテルを「2200重量部」に代えて「5000重量部」とする以外は、全て同様にして含フッ素脂肪族アミン反応液(5)を得た。
<比較例1>
実施例1の液(II)において、塩化アルミニウムを「266重量部(2モル部)」に代えて「200重量部(1.5モル部)」とする以外は、すべて同様にして含フッ素脂肪族アミン反応液(1’)を得た。
<比較例2>
実施例1の液(II)において、塩化アルミニウムを「266重量部(2モル部)」に代えて「999重量部(7.5モル部)」とし、ジエチレングリコールジメチルエーテルを「2200重量部」に代えて「5000重量部」とする以外は、全て同様にして含フッ素脂肪族アミン反応液(2’)を得た。
<比較例3>
実施例1の液(I)において、テトラヒドロホウ素ナトリウムを「170重量部(4.5モル部)」に代えて「340重量部(9モル部)」とし、実施例1の液(II)において、塩化アルミニウムを「266重量部(2モル部)」に代えて「400重量部(3モル部)」とし、ジエチレングリコールジメチルエーテルを「2200重量部」に代えて「5000重量部」とする以外は、全て同様にして含フッ素脂肪族アミン反応液(3’)を得た。
<比較例4>
実施例1の液(II)において、「オクタフルオロヘキサンジアミド288重量部(アミド基のモル数として2モル部)」に代えて、「ドデカフルオロオクタンジアミド388重量部(アミド基のモル数として2モル部)」、塩化アルミニウムを「266重量部(2モル部)」に代えて「200重量部(1.5モル部)」とする以外は、すべて同様にして含フッ素脂肪族アミン反応液(4’)を得た。
<比較例5>
実施例1の液(II)において、「オクタフルオロヘキサンジアミド288重量部(アミド基のモル数として2モル部)」に代えて、「ドデカフルオロオクタンジアミド388重量部(アミド基のモル数として2モル部)」、塩化アルミニウムを「266重量部(2モル部)」に代えて「999重量部(7.5モル部)」とし、ジエチレングリコールジメチルエーテルを「2200重量部」に代えて「5000重量部」とする以外は、全て同様にして含フッ素脂肪族アミン反応液(5’)を得た。
<反応率の測定>
含フッ素脂肪族アミン反応液(1)〜(5)及び(1’)〜(5’)をそれぞれ約0.02gに、0.002gの水を加えて反応をクエンチさせた後、12M塩酸水溶液0.02gを加え、重DMSO約0.45gを加え、さらに、内部標準としてヘキサフルオロベンゼン(−162ppm)を加え、19F−NMR測定を行った。下記式から、反応率(%)を算出した。結果を表1に示す。
反応率(%)=アミン由来ピーク面積X/{(アミン由来ピーク面積X)+(アミド由来ピーク面積Y)
アミン由来ピーク面積X:−122.0ppm〜−122.6ppmのピーク面積
アミド由来ピーク面積Y:−122.6ppm〜−130.0ppmのピーク面積
19F−NMRの測定条件>
機器:AL−300(日本電子株式会社製)
周波数:400MHz
<不純物含量の測定>
含フッ素脂肪族アミン反応液(1)〜(5)及び(1’)〜(5’)のそれぞれ1重量部に、0.1重量部の25重量%水酸化ナトリウム水溶液を加えた後に、ろ過(アドバンテック(株)製、No.2)して、固形分を取り除いたのち、反応液上澄み液をメタノールに1重量%になるように溶解させ、LC/MS分析を実施して、目的の含フッ素脂肪族アミンと分子量が18小さいF置換物との比から、不純物含量(重量%)を測定した。結果を表1に示す。
<LC/MS分析条件>
装置:LCMS−8030(島津製作所製)
移動相:
A:10mM酢酸アンモニウム水溶液/メタノール=80/20(v/v%)
B:アセトニトリル
A/B=80/20(一定)
流速:0.2mL/min
カラム;InnertSustainC18(粒子径:2.0μm×内径:2.1mm×長さ100mm)(ジーエルサイエンス製)
分析モード:オクタフルオロヘキサンジアミドの還元時
SIM(+)261.00、243.00
ドデカフルオロオクタンジアミドの還元時
SIM(+)381.00、363.00
イオン源:ESI(±)
注入量:0.5μL
Figure 0006470591
表1の結果から、水素化ホウ素化合物(A)とアルミニウム塩(B)とのモル比が9:3と従来のモル比である比較例1においては、反応率が29%と極めて低いことが分かる。また、(A)と(B)とのモル比を9:3として、(A)と(B)の量を比較例1の2倍にした比較例3においては、反応率は高くなるものの、不純物量が9.8%と極めて高くなることが分かる。また、(A)と(B)とのモル比が9:15と本発明の範囲外である比較例2においても、反応率は高いものの、不純物含量が5.3%と極めて高くなることが分かる。
一方、(A)と(B)とのモル比が9:4〜9:10と本発明の範囲内である実施例1〜5においては、反応率が80%以上と極めて高く、不純物含量が1.3%以下と極めて低いことが分かる。したがって、本発明の製造方法は、反応率が高く、純度の高い含フッ素脂肪族アミンを得ることができることがわかる。
本発明のアミンの製造方法を用いれば、反応率が高く、純度の高い含フッ素脂肪族アミンを得ることができる。したがって、大量に純度の高い含フッ素脂肪族アミンを得ることができる。さらにこの含フッ素脂肪族アミンに、ホスゲン化することにより、反応性等の機能が極めて高い含フッ素脂肪族イソシアネートを得ることができる。得られた、含フッ素脂肪族アミン及び含フッ素脂肪族イソシアネートは、試薬としてだけでなく、医療用及び電子用等としても有用である。

Claims (4)

  1. 水素化ホウ素化合物(A)及びアルミニウム塩(B)の存在下に含フッ素脂肪族アミド(C)を還元する工程(I)を含む含フッ素脂肪族アミンの製造方法であって、
    含フッ素脂肪族アミド(C)が下記一般式(3)で表される化合物であり、
    (A)と(B)とのモル比{(A):(B)}が9:4〜9:10である含フッ素脂肪族アミンの製造方法。
    NH CO(CF )rCONH (3)
    [一般式(3)において、rは1〜20の整数を表す。]
  2. 工程(I)が、エーテル溶媒中で水素化ホウ素化合物(A)及びアルミニウム塩(B)の存在下に含フッ素脂肪族アミド(C)を還元するものであり、反応溶液の温度が25〜100℃である請求項1に記載の含フッ素脂肪族アミンの製造方法。
  3. 工程(I)において、水素化ホウ素化合物(A)と含フッ素脂肪族アミド(C)中のアミド基とのモル比{(A)/(C)中のアミド基}が、9/3.5〜9/9である請求項1又は2に記載の含フッ素脂肪族アミンの製造方法。
  4. 工程(I)において、含フッ素脂肪族アミド(C)に水素化ホウ素化合物(A)及びアルミニウム塩(B)を作用させる時間が5〜50時間である請求項1〜のいずれかに記載の含フッ素脂肪族アミンの製造方法。
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