JP6470444B1 - 商品販売価値分配システムとその方法、およびそのプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】ゲストが商品を購入した際に、サロンやスタッフにも利益が還元される商品販売価値分配システム１を提供する。
【解決手段】商品販売価値分配システム１に、ゲストを複数のサロンまたはスタッフの一部に紐づける招待する機能部５２および招待される機能部５３と、インターネット６を通じてアクセスしてきたユーザ端末４に対して複数の商品を表示する商品一覧表示部２１３と、商品一覧表示部２１３により表示している商品をゲストがユーザ端末４を操作して購入することを受け付ける注文受付機能部７４とを備え、注文受付機能部７４は、ゲストによる商品購入を受け付けると実行する処理部として、当該商品の金額の少なくとも一部の価値を当該ゲストが紐づけられたサロン又は／及びスタッフと当該商品のメーカーに分配するポイント分配機能部７６と、商品のメーカーに商品の発送指示データを送信する注文データメーカー転送機能部７５とを備えた。
【選択図】図９

Description

この発明は、例えば、店舗で案内された商品をインターネットを通じて購入できるような商品販売価値分配システム、商品販売価値分配方法、および商品販売価値分配プログラムに関する。

従来、美容院等のサロンでは、一般には流通しないようなシャンプーやヘアワックスといった美容商品を顧客に提供している。このようなサロン専用の美容商品は、サロンでしか買えないように提供されており、利用者はサロンを訪れた際に購入するのが一般的である。

一方で、近年は、インターネットを通じた流通が発展しており、商品販売を専門にするような法人に限らず、個人が簡単にインターネットで商品を販売できる状況が整っている。このため、上述したようなサロン専用の美容商品の在庫が余ったサロン経営者が、インターネットを通じて安く販売するという状況が生じている。これにより、サロンでしか買えないという商品の価値が薄れ、値崩れが生じるとともに、商品を定価で買おうとしない顧客が現れるという悪循環が生じている。

また、サロン経営者が良い美容商品を顧客に紹介しても、上述のようなインターネットを通じての販売が存在すると、顧客はサロンで購入せずにインターネットで購入してしまい、商品紹介をしたサロン経営者に全く利益が入らないということになる。そうすると、美容商品を製造するメーカーは利益を得られて良いものの、商品販売に力を入れたサロンの経営者には何も還元されないということが生じる。

一方で、このようなサロンにおける商品販売に関する技術を調査したところ、美容業界等におけるポイントサービス提供方法が提案されている（特許文献１参照）。このポイントサービス提供方法は、美容院でパーマやカラーの待ち時間等に、美容院の端末で広告されている商品とその商品を購入できる実店舗を検索し、その商品を顧客が購入すると、購入によるポイントが顧客と美容院と店舗に振り分ける。しかしながら、このシステムは、顧客が美容院にいる間の購入にのみ効果があり、顧客が美容院から出て他の場所でインターネットを通じて商品購入したような場合にポイントを付与することはできないものである。

特開２００３−０３０５２０号公報

この発明は、上述の問題点に鑑みて、顧客が商品を購入した際に、商品を提案する立場にある店舗または／およびスタッフにも還元される商品販売価値分配システム、商品販売価値分配方法、および商品販売価値分配プログラムを提供し、店舗オーナーまたは／およびスタッフの満足度を向上させることを目的とする。

この発明は、複数の店舗に関する店舗データと、当該各店舗に紐づけられた１以上のスタッフに関するスタッフデータと、複数の顧客に関する顧客データと、複数の商品に関する商品データを記憶する記憶手段と、前記顧客を複数の前記店舗または前記スタッフの一部に紐づける紐付け手段と、電気通信回線を通じてアクセスしてきたユーザ端末に対して複数の前記商品を表示する商品複数表示手段と、前記商品複数表示手段により表示している前記商品を前記顧客が前記ユーザ端末を操作して購入することを受け付ける商品購入受付手段とを備え、前記商品購入受付手段は、前記顧客による商品購入を受け付けると実行する処理部として、当該商品の金額の少なくとも一部の価値を当該顧客が紐づけられた前記店舗又は／及びスタッフと当該商品の提供者に分配する価値分配処理部と、前記商品の提供者に前記商品の発送指示データを送信する発送指示処理部とを備え、前記紐付け手段による紐付けがなされていない前記顧客が前記商品購入受付手段により商品を購入しようとしたとき、当該顧客が前記紐付け手段により前記店舗又はスタッフに直接または間接に紐付けされていなければ購入に制限をかける紐付け無し購入制限手段を備えた商品販売価値分配システムであることを特徴とする。

この発明により、顧客が商品を購入した際に、商品を提案する立場にある店舗または／およびスタッフにも還元される商品販売価値分配システム、商品販売価値分配方法、および商品販売価値分配プログラムを提供を提供することができる。

商品販売価値分配システムのシステム構成を示すブロック図。 ユーザのユーザ種別と階層構造を説明するための説明図。 法人種別マスタデータ、ユーザ種別マスタデータ、およびユーザ別設定データの説明図。 ユーザデータ、サロンデータ、およびサロンデータの説明図。 ポイント利用属性データ、ポイント発行種別設定データ、および利益分配データの説明図。 ユーザ端末の制御部の機能ブロック図。 ユーザ端末の表示部に表示する画面の説明図。 ユーザ端末の表示部に表示する画面の説明図。 ショッピング機能部の機能ブロック図。 ショッピングページ表示機能部が表示する画面の説明図。 サロン管理機能部の機能ブロック図。

以下、この発明の一実施形態を図面と共に説明する。

図１は、商品販売価値分配システム１のシステム構成を示すブロック図である。
商品販売価値分配システム１は、管理サーバ２と、複数のメーカー端末３と、複数のユーザ端末４がインターネット６に接続されて構成されている。

管理サーバ２は、サーバコンピュータで構成されており、ハードウェア要素として、ＣＰＵとＲＯＭとＲＡＭ等で構成されて各種演算や制御動作を実行する制御部、ハードディスクやフラッシュメモリ等で構成されて情報のリードライトを許容する記憶部、タッチパネル、キーボード、マウス、押下ボタン、又はこれらの複数で構成されて接触操作による入力を受け付ける入力部、液晶ディスプレイや有機ＥＬディスプレイ等で構成されて文字や図等の画像を表示する表示部、及びＬＡＮボードやＷｉＦｉユニット等で構成されて有線または無線での通信を実行する通信部を有している。そして、記憶部には、管理プログラム２ａと、管理データベース２ｂ（記憶手段）が記憶されている。これにより、管理サーバ２の制御部は、管理プログラム２ａに従って動作し、管理データベース２ｂに記憶されているデータを適宜参照および更新して動作する。

メーカー端末３は、メーカー（提供者）が提供する商品を管理する端末として用いられるものである。このメーカー端末３は、パーソナルコンピュータで構成されており、ハードウェア要素として、ＣＰＵとＲＯＭとＲＡＭ等で構成されて各種演算や制御動作を実行する制御部、ハードディスクやフラッシュメモリ等で構成されて情報のリードライトを許容する記憶部、タッチパネル、キーボード、マウス、押下ボタン、又はこれらの複数で構成されて接触操作による入力を受け付ける入力部、液晶ディスプレイや有機ＥＬディスプレイ等で構成されて文字や図等の画像を表示する表示部、及びＬＡＮボードやＷｉＦｉユニット等で構成されて有線または無線での通信を実行する通信部を有している。そして、記憶部には、ＷＥＢブラウザ３ａが記憶されている。これにより、メーカー端末３の制御部は、ＷＥＢブラウザ３ａに従って動作し、管理データベース２ｂに記憶されている自身のメーカーデータ（図示省略）および商品データ（図示省略）を適宜参照および更新して動作する。

ユーザ端末４は、スマートフォン等の携帯情報端末で構成されており、各種制御を行う制御部、データを記憶する記憶部、タッチパネル又は／及び押下ボタン等にて入力を受け付ける入力部、画像や文字を表示する表示部、カメラでの撮影により静止画や動画を取得する撮影部、マイクにより構成されて音声入力を受け付ける音声入力部、スピーカーにより構成されて音声出力を行う音声出力部、および、無線通信を行う通信部を有している。そして、記憶部には、ユーザプログラム４ａが記憶されている。これにより、ユーザ端末４の制御部は、ユーザプログラムに従って動作する。なお、ユーザプログラム４ａがインストールされたユーザ端末４は複数存在しており、そのユーザ端末４を用いるユーザが、サロンのオーナーか、サロンの従業員であるプロか、サロンのオーナーまたはプロの家族等であるＣＦか、サロンまたはスタッフ（以下、スタッフとは、オーナーとプロの両方を指す。）の顧客であるゲストか、これらのどれに該当するかの登録をしていない仮ユーザかによって、動作が異なる。これらのユーザの種別は、ログインＩＤ等によって識別される。

図２は、商品販売価値分配システム１を利用するユーザのユーザ種別と階層構造を説明するための説明図である。

商品販売価値分配システム１は、本部１１が管理サーバ２（図１参照）を用いて全体を管理している。図示する例は、本部１１と、美容院等のサロン１３と、そのサロンで販売される商品を製造するメーカー１２が法人として存在し、それ以外に、オーナー１４ａ、プロ１４ｂ、ＣＦ１５、ゲスト１６ａ，１６ｂ，１６ｃ、および仮ユーザ１７が個人として存在している。

本部１１の下には、複数のメーカー１２と複数のサロン１３が連なっている。また、ユーザプログラム４ａ（図１参照）をインストールしただけの仮ユーザも本部１１の下に連なっている。

メーカー１２は、販売する商品の登録や在庫管理、発送業務等を受け持つものであり、本部１１の管理する管理サーバ２の商品データ（図示省略）の更新等を行う。

サロン１３は、サロンの店舗に関する情報を本部１１の管理サーバ２に登録するとともに、オーナー１４ａおよびプロ１４ｂといったスタッフ１４（１４ａ、１４ｂ）をサロン１３の下に紐づけし、ＣＦ１５をサロン１３の下に紐づけすることも行う。

オーナー１４ａは、オーナー自身の顧客、オーナーが商品販売価値分配システム１を紹介した顧客、およびサロン１３の顧客をオーナーのゲスト１６ａとしてオーナー１４ａの下に紐づけする。

プロ１４ｂは、オーナー以外のスタッフであるプロ１４ｂの顧客や、プロ１４ｂが商品販売価値分配システム１を紹介した顧客をプロのゲスト１６ｂとしてプロ１４ｂの下に紐づけする。

ＣＦ１５は、オーナー１４ａやプロ１４ｂに紹介されるとそのオーナー１４ａやプロ１４ｂが所属するサロン１３に紐づけられ、ＣＦ１５の知人や友人などをゲスト１６ｃとしてＣＦ１５の下に紐づけする。

オーナー１４ａ、プロ１４ｂ、ＣＦ１５に紐づけされたゲスト１６ａ，１６ｂ，１６ｃは、商品販売価値分配システム１にて商品を購入することができ、これらのどこにも紐づけされていない仮ユーザ１７は、商品販売価値分配システム１にて商品を閲覧できるものの購入できない構成となっている。また、商品購入による価値の分配は、この紐づけに応じて行われる。詳細については、以下に説明する。

図３、図４、及び図５は、管理データベース２ｂに記憶されている各種データの一部を説明する説明図である。

図３（Ａ）に示す法人種別マスタデータ２１は、本部、メーカー、サロンという法人種別を管理している。
図３（Ｂ）に示すユーザ種別マスタデータ２２は、ゲスト、プロ、オーナー、ＣＦ、仮ユーザというユーザ種別を管理している。

図３（Ｃ）に示すユーザ別設定データ２３は、ユーザ種別マスタデータ２２のユーザ種別毎に、各項目の実行可否等を管理している。このユーザ別設定データ２３は、ステータス、プロでログイン、スタッフとして他者をお招待する、ＣＦとして他者を招待する、友だちとして招待する、招待される（ＭＹサロンの変更）、自身の商品購入時の特典、ゲストの商品購入時、イベント参加、アンケート回答、広告回答、サロンでポイントを使う・貰う、および、ポイントを換金の各項目のユーザ種別毎の設定を記憶している。
各項目に記載されている動作について、「○」はできることを示し、「×」はできないことを示している。また、項目内の文字は、その設定であることを示している。「ユニＰＴ」は「ユニークポイント」の意味であり、そのユーザ固有のポイントを示している。「バイナリＰＴ」は「バイナリポイント」の意味であり、そのユーザ固有ではなくユーザ全体に振り分けられるアフェリエイトのようなポイントを示している。

このユーザ別設定データ２３により、各項目の内容について、そのユーザ種別のユーザの実行できることが規定され、ゲスト、プロ、オーナー、ＣＦ、仮ユーザのそれぞれできることが定まっている。

図４（Ａ）に示すユーザデータ２５は、ユーザＩＤ、パスワード、ニックネーム、氏名、住所、電話番号、Ｅｍａｉｌ、ユーザ種別、サロンＩＤ、紹介者ＩＤ、誘致者１ＩＤ、誘致者２ＩＤ、…、ゲスト・サロン紐づけ時ポイント、友だち紹介時ポイント、会員情報入力完了時ポイント、商品注文時ポイント、定期購入特典ポイント、アンケート回答ポイント、広告をいいねポイント（本部）、広告をいいねポイント（メーカー）、ＣＦ登録での購入ポイント、および、サロン発行ポイント等の項目で構成されている。

紹介者ＩＤは、そのユーザを紹介したユーザのユーザＩＤであり、そのユーザに商品販売価値分配システム１を紹介したオーナー、プロ、ＣＦ、ゲスト等のユーザＩＤが記憶されている。

誘致者１ＩＤ、誘致者２ＩＤ、…は、そのユーザが紹介して紐づけされたユーザのユーザＩＤ、すなわち、紹介されたユーザのユーザＩＤが記憶されている。

各ポイントには、それぞれの項目名で示される行為をおこなったことにより付与されたポイントの合計数が記憶されている。なお、このように記憶されているポイントは、使用されることによって減少し、またその項目名の行為がされたら増加する。

なお、ユーザ種別がオーナーまたはプロとなっているユーザのデータはスタッフデータであり、ユーザ種別がゲストとなっているユーザのデータは顧客データであり、ユーザ種別がＣＦとなっているユーザのデータはスタッフの身内の身内ユーザデータある。

図４（Ｂ）に示すサロンデータ２６（店舗データ）は、サロンＩＤ、サロン名、及び、オーナーＩＤ等、サロンの所在地や連絡先等のサロンに関する項目で構成されている。

図４（Ｃ）に示すメーカーデータ２７は、メーカーＩＤ、および、メーカー名等、メーカーの所在地や連絡先等のメーカーに関する項目で構成されている。

図５（Ａ）に示すポイント利用属性データ３１は、商品購入、イベント参加、換金、および技術（サロン固有）といったポイントの利用属性を示すデータが登録されている。

図５（Ｂ）に示すポイント発行種別設定データ３２は、ゲスト・サロン紐づけ時ポイント、友だち紹介時ポイント、会員情報入力完了時ポイント、商品注文時ポイント、定期購入特典ポイント、アンケート回答ポイント、広告をいいねポイント、ＣＦ登録での購入ポイント、及び、サロン発行ポイント等のポイント発行種別毎に、ポイント発行者、ポイント利用属性、および使用期間が記憶されている。

ポイント利用属性は、商品購入、イベント参加、換金、および技術の項目毎に、そのポイント利用属性にて利用可能か否かを○か×かにより示している。なお、技術とは、サロン固有の項目であり、そのサロン（つまりユーザが紐づけされているサロン）で利用可能な技術的なサービス（例えばシャンプー、カラー、パーマ等）を指しており、この技術で利用可能なポイントによってそのサロンでのサービスをポイントにて利用することができる。なお、本部請求無しと書かれている項目は、サロンがサービスを提供するポイントであるため、本部がそのポイントに関する負担をする必要が無いことを示している。

使用期間は、そのポイント発行種別のポイントを使用可能な期間（使用制限期間）が記憶されている。「無」は、使用期間の制限が無いことを示し、「任意設定」はサロンが任意に設定できることを示している。

図５（Ｃ）に示す利益分配データ３３は、商品購入による売り上げのうち利益がどのように分配されるかを示している。この利益分配データ３３は、顧客購入時分配率と、スタッフ購入時分配率を、本部、サロン、スタッフ、バイナリ、ゲスト、およびクレジットの各項目について定められている。これにより、顧客であるゲストが購入したときと、オーナーやプロであるスタッフが購入したときとで金額を異ならせることができる。

なお、これ以外にも、管理データベース２ｂには様々なデータが記憶されている。例えば、商品データ（図示省略）には、商品名や価格や商品説明文に加えてメーカーＩＤ等も記憶されており、提供するメーカーと商品が紐づけられている。

図６は、ユーザ端末４（図１参照）の制御部がユーザプログラム４ａにより動作する機能の機能ブロック図であり、図７および図８は、ユーザ端末４の表示部に表示する画面の説明図である。

ユーザ端末４の制御部は、ユーザプログラム４ａを起動すると、起動画面表示機能部４１により起動画面（図示省略）を表示し、ログインを行うかアカウント作成を行うか選択させる。

ログインが選択された場合、ユーザ端末４の制御部は、ログイン機能部４２によりユーザＩＤとパスワードの入力を求め、入力されたユーザＩＤとパスワードがユーザデータ２５（図４（Ａ）参照）に登録されているか認証して、登録されていれば図７（Ａ）のホーム画面１００を表示する。

アカウント作成が選択された場合、ユーザ端末４の制御部は、アカウント作成機能部４３によりユーザＩＤとパスワードとニックネームの入力を求め、入力されたユーザＩＤがユーザデータ２５（図４（Ａ）参照）に登録されていないものであれば新規アカウントとして受け付け、ログイン機能部４２でログインの認証ＯＫとして図７（Ａ）のホーム画面１００を表示する。

ＨＯＭＥ機能部４４は、ホーム画面１００にて機能する機能部であり、ホーム画面１００に表示されている各機能を実行する。

ホーム画面１００は、メニュー画面１９０（図８（Ｄ）参照）を表示するメニューボタン１０１、ユーザ種別がゲストかプロかオーナーかＣＦか仮ユーザかを示すユーザ種別表示部１１１、紐づけされているサロン名（紐づけされていあい場合は本部）を表示するサロン名表示部１１５、ユーザのニックネームを表示するニックネーム表示部１１６、そのユーザの紹介者を表示する紹介者表示部１１７を備えている。

また、ホーム画面１００は、現在のポイントを表示する現在ポイント表示部１１８、ステージがスタンダードかプレミアムかを表示するステージ表示部１１２、今月得たポイントを表示する今月ＧＥＴポイント表示部１１３、先月得たポイントを表示する先月ＧＥＴポイント表示部１１４を備えている。

また、ホーム画面１００は、現在のネット購入還元率１１９、所定期間の今月購入還元率１２０、サロンからのお知らせ表示部１２１（紐づけされたサロンがなければ、本部からのお知らせ表示部）、および、商品を購入できるショッピング機能部４５（図６参照）によるショッピングに移行できるショッピング機能移行部１２２を有している。

また、ホーム画面１００の下方には、各画面に共通するボタンとして、ホーム画面１００へ移行するＨＯＭＥボタン１０２、サロン検索画面１３０（図７（Ｂ）参照）へ移行するサロン検索ボタン１０３、招待する／される選択画面（図示省略）へ移行する招待ボタン１０５、ポイント確認画面１８０（図８（Ｃ）参照）へ移行するポイントボタン１０６が設けられている。

なお、以下の説明において、既に説明した画面の要素と同じ要素については、同じ符号を付して詳細な説明を省略する。

サロン検索機能部４７（図６参照）は、図７（Ｂ）に示すサロン検索画面１３０、図７（Ｃ）に示すサロン詳細画面１４０、および図７（Ｄ）に示すスタッフ一覧・予約画面１５０にて機能する機能部であり、サロン検索画面１３０、サロン詳細画面１４０、およびスタッフ一覧・予約画面１５０に表示されている各機能を実行する。

図７（Ｂ）に示すサロン検索画面１３０は、住所や駅等を入力してその付近のサロンを検索する検索条件入力部１３１、検索結果や現在地の地図を表示する地図表示部１３２、および、地図表示部１３２に表示している地図上でのサロンの位置を示すサロン位置表示マーク１３３を表示している。サロン位置表示マーク１３３が選択されると、そのサロンの詳細情報を示すサロン詳細画面１４０（図７（Ｃ）参照）へ移行する。

図７（Ｃ）に示すサロン詳細画面１４０は、上述したサロン検索画面１３０で選択されたサロンに関する情報を表示する画面である。このサロン詳細画面１４０は、サロン検索画面１３０へ戻る前画面ボタン１４１、サロン名を示すサロン名表示部１４２、サロンの電話番号を示すサロン電話番号表示部１４３、サロンの名称、住所、営業時間、アクセス、公式サイト（公式ホームページ）のＵＲＬといったサロン詳細情報を表示するサロン詳細情報表示部１４４、およびそのサロンのスタッフ一覧・予約画面１５０（図７（Ｄ）参照）に移行するスタッフ一覧・予約１４５を有している。

図７（Ｄ）に示すスタッフ一覧・予約画面１５０は、選択されたサロンのスタッフ（オーナーおよびプロ）と「指定なし」を一覧表示するスタッフ一覧表示部１５３を有する。スタッフ一覧表示部１５３には、スタッフの氏名とそのスタッフの属性（オーナーか否か）を示す氏名表示部１５４と、そのスタッフでのサロンの予約をする予約ボタン１５５がスタッフ毎に表示されている。また、複数列挙される氏名表示部１５４には、「指定なし」が１つ表示されている。この「指定なし」の予約ボタン１５５が選択されると、スタッフを指定せずにサロンを予約することができる。

予約ボタン１５５が選択された後は、日時とサービスを選択して予約する予約画面（図示省略）を表示する。この予約画面は、カレンダー形式や、日時を文字で入力または選択する形式など、適宜の形式とすることができる。予約画面で予約された予約者（ゲスト）と予約日時と指定されたスタッフは、管理サーバ２（図１参照）の管理データベース２ｂに予約データとしてサロン別に登録され、オーナーまたはプロが後述するプロＯＮＬＹログインボタン１９４（図８（Ｄ）参照）からサロン管理機能部６３（図６参照）へ移行することで確認することができる。

招待機能部５１（図６参照）は、図示省略する招待する／される選択画面を表示して招待するか招待されるかをユーザに選択させ、その選択に応じて、招待する機能部５２（紐付け手段）を機能させて図８（Ａ）に示す招待する画面１６０を表示し、または招待される機能部５３（紐付け手段）を機能させて図８（Ｂ）に示す招待される画面１７０を表示して機能する機能部であり、招待する画面１６０および招待される画面１７０に表示されている各機能を実行する。

図８（Ａ）に示す招待する画面１６０は、招待する／される選択画面に戻る前画面ボタン１６１、招待するユーザのＱＲコード（登録商標）を表示するコード画像表示部１６２、招待するユーザの招待コードを表示する招待コード表示部１６３、ユーザプログラム４ａ（図１参照）をダウンロードするためのアドレス（ホームページアドレス、あるいはアップルストアやグーグルプレイでのアプリダウンロード画面にアクセスするアドレス等）をＳＮＳやメール等の通知手段にて通知するダウンロード用アドレス送信ボタン１６４を有している。

図８（Ｂ）に示す招待される画面１７０は、招待する／される選択画面に戻る前画面ボタン１７１、撮影部（カメラ）によりＱＲコード（登録商標）を読み込むための撮影画像表示部１７２、キャンセルを行うキャンセルボタン１７３、および、停止を行う停止ボタン１７４を有している。

ポイント機能部５５（図６参照）は、図８（Ｃ）に示すポイント確認画面１８０にて機能する機能部であり、ポイント確認画面１８０に表示されている各機能を実行する。

図８（Ｃ）に示すポイント確認画面１８０は、ユーザ自身が保有している合計ポイント数を表示する現在ポイント表示部１８１、商品購入に利用可能なポイント数を表示する商品購入用現在ポイント表示部１８２、サロンでのサービスに利用可能なポイント数を表示するサロン用現在ポイント表示部１８３、セミナーに利用可能なポイント数を表示するセミナー用ポイント表示部１８４、本部が発行したポイントで全ての商品・サービスに利用できるポイント数を本部発行ポイント表示部１８５、ユーザ自身が紐づけられているサロンが発行してそのサロンでのみ利用できるポイント数を表示するサロン発行ポイント表示部１８６を有している。

ここで、各ポイント表示は、次のように集計して表示する。
現在ポイント表示部１８１は、ユーザデータ２５（図４（Ａ）参照）に自身のデータとして記憶されている全てのポイントの合計値を表示する。

商品購入用現在ポイント表示部１８２は、ユーザデータ２５（図４（Ａ）参照）に記憶されている自身のポイントのうち、ポイント発行種別設定データ３２（図５（Ｂ）参照）にてポイント利用属性の「商品購入」が○であるポイント発行種別の合計値を表示する。

サロン用現在ポイント表示部１８３は、ユーザデータ２５（図４（Ａ）参照）に記憶されている自身のポイントのうち、ポイント発行種別設定データ３２（図５（Ｂ）参照）にてポイント利用属性の「技術」が○であるポイント発行種別の合計値を表示する。

セミナー用ポイント表示部１８４は、ユーザデータ２５（図４（Ａ）参照）に記憶されている自身のポイントのうち、ポイント発行種別設定データ３２（図５（Ｂ）参照）にてポイント利用属性の「イベント参加」が○であるポイント発行種別の合計値を表示する。

本部発行ポイント表示部１８５は、ユーザデータ２５（図４（Ａ）参照）に記憶されている自身のポイントのうち、ポイント発行種別設定データ３２（図５（Ｂ）参照）にてポイント発行者が「本部」であるポイント発行種別の合計値を表示する。

サロン発行ポイント表示部１８６は、ユーザデータ２５（図４（Ａ）参照）に記憶されている自身のポイントのうち、ポイント発行種別設定データ３２（図５（Ｂ）参照）にてポイント発行者が「サロン」であるポイント発行種別の合計値を表示する。

また、ポイント確認画面１８０は、過去のポイント使用履歴を表示する履歴確認機能部５６（図６参照）に移行するポイント使用履歴表示ボタン１８７、ポイントを購入するためのポイント購入機能部５７（図６参照）へ移行するポイント購入画面表示ボタン１８８、ポイントを使うためのポイント使用機能部５８（図６参照）へ移行するポイント使用画面表示ボタン１８９を有している。

なお、ポイント使用機能部５８（図６参照）は、ショッピング機能部４５（図６参照）へ移行するボタン、セミナーなどのイベントを選択できる画面へ移行するボタン、サロンでのサービス（シャンプー、マッサージ、カラー、パーマ、カット等）を選択できる画面へ移行するボタン等の適宜のボタンを備え、ゲストの操作によって用途の限定されているポイントおよび用途の限定されていないポイントをポイント発行種別設定データ３２（図５参照）で設定された利用可能な用途に使用できるようにしている。

メニュー機能部６１（図６参照）は、図８（Ｄ）に示すメニュー画面１９０にて機能する機能部であり、メニュー画面１９０に表示されている各機能を実行する。

図８（Ｄ）に示すメニュー画面１９０は、メニュー画面を閉じて前画面に戻る前画面ボタン１９１、ユーザのニックネームを表示するニックネーム表示部１９２、ユーザ自身の情報を会員情報として表示し選択される会員情報登録機能部６２（図６参照）へ移行する会員情報登録移行部１９３、オーナーおよびプロのみが使用できるサロン管理機能部６３（図６参照）へ移行するプロＯＮＬＹログインボタン１９４、および利用規約やプログラムのバージョンなど商品販売価値分配システム１（図１参照）や管理プログラム２ａ（図１参照）に関する情報を表示するシステム情報表示部１９５を有している。

会員情報登録機能部６２（図６参照）は、ユーザの氏名や住所等の必要情報の入力を受け付けてユーザデータ２５（図４（Ａ）参照）に登録する。
サロン管理機能部６３については、図１１とともに後述する。

図９は、ショッピング機能部４５（図６参照）が有する各種機能を示す機能ブロック図である。

ショッピング機能部４５が動作すると、まず、ユーザ種別特典設定機能部７１により、商品表示の際に表示する特典をユーザ別設定データ２３（図３（Ｃ）参照）のユーザ種別によって異なるように設定する。具体的には、ユーザがオーナー、プロ、またはＣＦであれば、定価の３０％ＯＦＦで商品購入できる特典とし、ユーザがゲストであれば、商品代金の一部をポイントとして受け取れる特典とする。ゲストが得られるポイントは、ゲストのステータスがスタンダードであれば１０％とし、プレミアムであれば１５％とする。

次に、サロン別表示設定機能部７２が動作し、ショッピングを許容する画面のうち、サロン別に表示内容を変更する部分に、操作しているユーザが紐づけられているサロンにて設定されている表示内容を表示するよう設定する。紐づけがされていない仮ユーザや、サロン独自の表示内容が設定されていないサロンが紐づけされているユーザによる操作であった場合には、共通用に設定されている本部が準備した表示内容を表示するよう設定する。

次に、ショッピングページ表示機能部７３が機能し、図１０（Ａ）および図１０（Ｂ）に示すショッピング画面２００を表示する。このショッピング画面２０９は、上部を示す図１０（Ａ）から下部を示す図１０（Ｂ）まで繋がった画面であり、上下方向にスクロール表示できるように構成されている。

図１０（Ａ）に示すショッピング画面２００は、前画面に戻る前画面ボタン２０１、ショッピングサイトのアドレスを示すアドレス表示部２０２、サロン名やサロンロゴなどのタイトルを表示するサロン別タイトル表示部２０３（店舗別表示部）、ユーザデータとして登録されている内容を表示するユーザデータ表示ボタン２０４、買い物かごに入れた商品一覧を表示して購入操作を進めるショッピングカートボタン２０５、サロン別の店内写真等のメイン画像を表示するサロン別画像表示部２１０（店舗別表示部）、現在の保有ポイントの合計値を表示する現在ポイント表示部２０７、ユーザがゲストであれば現在のステータスを表示するステータス表示部２０８、過去の買い物履歴を表示する買い物履歴表示ボタン２１１、ユーザのニックネームを表示するニックネーム表示部２０９、購入可能な商品を一覧表示する商品一覧表示部２１３（商品複数表示手段，共通商品表示部）、および図１０（Ｂ）に示すように紐づけされているサロンの名称や電話番号やアクセス方法若しくは住所を表示するサロンデータ表示部２１９（店舗別表示部）を有している。

商品一覧表示部２１３には、商品毎に、商品画像表示部２１４、商品名表示部２１５、価格表示部２１６、および特典表示部２１７（ユーザ種類別特典表示部）が表示されている。商品画像表示部２１４、商品名表示部２１５、および価格表示部２１６は、管理データベース２ｂ（図１参照）に記憶されている商品データ（図示省略）から取得する。

特典表示部２１７に表示する内容は、アクセスしているユーザの特典内容を、ユーザデータ２５（図４参照）のユーザ種別に該当するユーザ別設定データ２３（図３（Ｃ）参照）の「自身の商品購入時の特典」を参照して特典を把握し、この特典をその商品の価格に適用した際に得られる内容を表示する。

具体的には、特典がポイント１０％または１５％といったポイント付与であれば、商品の価格の１０％または１５％に相当するポイント数が「１，２００ｐｔ ＧＥＴ」等の形で付与ポイント数が表示される。また、特典が定価の３０％ＯＦＦといった割引であれば、「３，８８８円割引」等の形で割引額が表示される。

図１０（Ｃ）に示す商品詳細表示画面２２０は、商品一覧表示部２１３（図１０（Ａ）（Ｂ）参照）にて商品が選択されると表示する画面である。商品詳細表示画面２２０は、商品名を表示する商品名表示部２２３、サロンのおすすめや本部のおすすめやメーカーのおすすめなどを示すおすすめマーク２２４、商品画像を表示する商品画像表示部２２５、商品の価格を表示する価格表示部２２６、購入することによる特典を文章で表示する特典説明部２２７（ユーザ種類別特典表示部）、得られる特典を簡潔に表示する特典表示部２２８（ユーザ種類別特典表示部）、商品をＳＮＳやメールで知人や友人等に知らせる（広告する）ことができる商品お知らせ用ボタン２２９、およびその商品をカートに入れて注文受付機能部７４（商品購入受付手段，図９参照）に移行するカートに入れるボタン２３１を有している。

注文受付機能部７４（図９参照）は、ショッピングカート（図示省略）の形式にてショッピングカートへ入れられた商品を一覧表示し、注文可否判定部７７（紐付け無し購入制限手段）にて注文可能なユーザであるか確認した上で注文操作を受け付ける。注文操作は、一般的なショッピングカートからクレジットカード決済やポイント利用を行い、商品の発送先を入力させ、注文実行するといように、商品購入に必要な情報入力を求める一般的な操作を実行するものであり、その詳細な説明を省略する。

注文可否判定部７７（図９参照）は、この注文操作を受け付けるに際して、ユーザデータ２５（図４参照）に記憶されている当該ユーザのユーザ種別が仮ユーザか否かを確認する。ユーザが仮ユーザであれば、注文不可であってサロンまたはスタッフ若しくはＣＦとの紐づけが必要であることを知らせ、サロン検索画面１３０（図７（Ｂ）参照）へ誘導する紐づけ未完了通知画面（図示省略）を表示する。ユーザが仮ユーザでなければ、すなわちユーザがゲスト、プロ、オーナー、ＣＦのいずれかであれば、商品購入が可能であるから、注文受付を継続する。

注文受付が完了すると、図９に示す注文データメーカー転送機能部７５（発送指示処理部）およびポイント分配機能部７６（価値分配処理部）が機能する。

注文データメーカー転送機能部７５は、注文された商品のメーカーに、注文者の氏名や住所といった注文者データと、商品の名称と個数といった注文商品データと、配送指定日や配送指定時間帯や配送場所といった配送データをメーカーに送信する。この送信先は、例えばメーカーがメールアドレスを設定していればメールにより送信する、あるいは管理サーバ２（図１参照）の管理データベース２ｂ内に記録して、メーカー端末３（図１参照）によりアクセスされると注文データとして確認できるようにするなど、適宜の方法とすることができる。これにより、メーカーは、注文された商品を適切に発送することができる。

ポイント分配機能部７６は、利益分配データ３３（図５（Ｃ）参照）を参照し、購入したユーザがゲストであれば、ゲスト購入時分配率に従って販売額の一部を本部、サロン、スタッフ、バイナリ、ゲスト、クレジットに分配し、残部を商品原価としてメーカーに分配する。また、購入したユーザがスタッフ（オーナーまたはプロ）であれば、スタッフ購入時分配率に従って販売額の一部を本部、サロン、スタッフ、バイナリ、ゲスト、クレジットに分配し、残部を商品原価としてメーカーに分配する。購入したユーザがＣＦの場合は、スタッフと同じ利益分配が行われる。

なお、本部、サロン、スタッフ、バイナリ、ゲストには、分配される金額と同じ数値のポイントを付与する形で価値の分配を行い、そのポイントと同額の金額を本部にて管理する。従って、ポイントが利用されて金銭価値の移動が必要となった場合は、そのポイントに該当する金銭をポイント受取者の口座に振り込む、あるいは換金操作された際にそのポイントに換金率を適用した金額を換金者の口座に振り込むといった形で処理する。

また、クレジットは、クレジット会社に対してそのクレジット割合の金銭を支払う処理であるが、商品購入にクレジットカードが用いられなかった場合は、本部が受領する、あるいはバイナリに付与するといった適宜の処理を行う。

また、利益分配データ３３における本部、サロン、スタッフ、ゲスト、クレジットは、受取者が定まっているユニークポイントとなるものである。このうち、サロン、スタッフ、ゲストは、紐づけによって受け取り者が定まっており、クレジットは、注文時にユーザが指定したクレジット会社に受取者が定まる。

利益分配データ３３におけるバイナリは、その時点で受取者が定まっていないバイナリポイントとなるものである。このバイナリポイントは、適宜設定される計算式によって、本部、サロン、スタッフ、ゲストに適宜のタイミングで分配される。このときの分配は、紐づけに関係がなく、全サロン、全スタッフ、全ゲストが受け取り対象となる。各受取対象が受け取るポイントの割合は、新規のユーザ紹介数（紐づけされたユーザをどれだけ紹介したか）や、商品購入金額（どれだけ商品を購入したか）等を変数として適宜定められる。これにより、例えば、商品を購入したゲストが、自身の紐づけされたスタッフに紹介された商品を購入するだけでなく、他のスタッフに紹介された商品を購入するといったことも生じることを想定し、紐づけされているスタッフに直接付与されるユニークポイントに加えて、それ以外のスタッフにもバイナリポイントが付与されて、全員が恩恵を受けられるという環境を実現できる。

図１１は、サロン管理機能部６３（図６参照）が有する各種機能を示す機能ブロック図である。
サロン管理機能部６３（図６参照）は、プロＯＮＬＹログインボタン１９４（図８（Ｄ）参照）が選択されることによって、まず、サロン管理用ログイン機能部８１が機能し、オーナーまたはプロによるアクセスか否かによってログイン可否を判定し処理する。

オーナーまたはプロによるアクセスでない場合は、ログイン失敗として、移行の処理を行わない。プロによるアクセス、またはサロンを１店舗のみ経営しているオーナーによるアクセスの場合は、そのプロまたはオーナーに紐づけされているサロンの管理としてサロン管理用トップ画面表示機能部８３に移行する。また、オーナーによるアクセスであり、そのオーナーが複数のサロンを経営している場合には、どのサロンを管理するのかをサロン選択機能部８２によって選択させ、選択されたサロンのサロン管理用トップ画面表示機能部８３に移行する。

このようにしてログインに成功してサロンが定まると、サロン管理用トップ画面表示機能部８３が機能し、スタッフ別売上表示機能部８４、スタッフ登録機能部８５、スタッフ変更機能部８６、ゲスト紐づけ変更機能部８８を任意に呼び出して機能させられるようになる。

スタッフ別売上表示機能部８４は、スタッフ別の売り上げ等を一覧表示する。
スタッフ登録機能部８５（紐付け手段）は、ユーザをそのサロンのスタッフとして登録し、ユーザデータ２５（図４（Ａ）参照）のユーザ種別を「プロ」に変更する。なお、ユーザデータ２５のサロンＩＤは、招待機能部５１（図６参照）によって既にそのサロンに紐づけられている。

スタッフ変更機能部８６（紐付け手段）は、スタッフのサロンへの紐づけを変更する機能部である。すなわち、オーナーが経営する複数のサロンの中でプロが移動した際、あるいはプロが転職して異なるサロンに所属した場合に、所属するサロンを変更する。このとき、そのプロ（ユーザ）のユーザデータ２５（図４（Ａ）参照）におけるサロンＩＤを新しく所属するサロンのサロンＩＤに変更する。これと同時に、そのプロのユーザデータ２５に誘致者ＩＤ１，２，…に記憶されている情報のうち、ゲストのユーザＩＤを消去するとともに、このゲストのユーザデータ２５における紹介者ＩＤを旧所属のサロンのオーナーのユーザＩＤに変更して旧所属のサロンのゲストに紐づけを変更する。

これにより、顧客を旧サロン所属のままの残し、プロのみ所属を新所属のサロンに変更することができる。また、ゲストがそのプロを好んで新所属のサロンに通うようになった場合は、所属の変わったプロと招待機能部５１（図６参照）にて再度招待する／招待される操作をして登録し直せば、そのゲストのサロンＩＤが新所属のサロンＩＤとなり、そのゲストの紹介者ＩＤも当該プロのユーザＩＤに変更される。

なお、ＣＦが所属するサロンを移動しても、そのＣＦと紹介者であるスタッフのＩＤによる紐づけは、身内の関係であるから切り離さないようにする。また、ＣＦが紹介したゲストがサロンを移動した場合も、そのＣＦとゲストのＩＤの紐づけは切り離さないようにする。

ゲスト紐づけ変更機能部８８（紐付け手段）は、そのサロン内でゲストの紐づけを変更できる。例えば、スタッフを固定していないサロンの顧客であったゲストが、一人のスタッフを気に入ってそのスタッフ専属の顧客となったような場合に、そのスタッフのゲストとして紐づけを変更する操作を受け付ける。このとき、ゲスト紐づけ変更機能部８８は、そのゲストのユーザデータ２５の紹介者ＩＤに記憶されているユーザＩＤ（この時点ではサロンのオーナーのユーザＩＤとなっている）を、紐づけするスタッフのユーザＩＤに変更し、そのスタッフのユーザデータ２５の誘致者ＩＤに、そのゲストのユーザＩＤを追加する。

また、この紐づけ変更として、ゲストをスタッフに紐づけ変更する、ゲストをＣＦに紐づけ変更するということもできる。これにより、オーナーが職員を招待した際に、通常のゲストとして登録されていても、このゲストからプロに紐づけしてスタッフの権限や特典を付与する、ＣＦに紐づけしてＣＦの特典を不要するといったことができる。

以上の構成および動作により、顧客が商品を購入した際に、商品を提案する立場にある店舗または／およびスタッフにも還元されるシステムを提供できる。すなわち、顧客であるゲストが商品販売価値分配システム１を通じて商品購入する際、インターネット６を通じた購入となるが、この購入をする際にサロンやスタッフに紐づけされていることにより、サロンやスタッフに販売利益の一部が確実に還元される。

また、注文データがメーカーに送信され、メーカーが直接商品を発送するため、サロンは、商品の在庫を持たずに顧客に商品販売することができ、かつ、自身のサロンの顧客が商品購入した際に価値分配を受け取ることができる。

また、商品販売価値分配システム１を利用することで、顧客（ゲスト）が店舗（サロン）やスタッフ（オーナーおよびプロ）を全く介さずに商品購入することを防止できる。すなわち、ゲストは、商品販売価値分配システム１で購入する際に、自身が紐づけられているサロンで購入するという意識や操作を持たずとも、商品購入すればその一部利益がサロンやスタッフに分配される。特に、紐づけがされていない仮ユーザは商品を購入できないため、購入できるユーザは必ずサロンに直接に（サロンのオーナーに）または間接に（プロまたはＣＦを通じて）紐づけされている。従って、サロンやスタッフが商品を紹介したにもかかわらずインターネットで購入されてその利益を受け取れないという従来の問題を解消することができる。

また、商品は全て定価販売とすることができ、メーカーの価格設定が範囲され、サロン毎に商品価格を変更することができないため、商品の価格定価や利益率の悪化を防止でき、全サロンが良好な利益率を確保することができる。

また、商品はメーカーが提供する共通のものでありながら、サロン別タイトル表示部２０３、サロン別画像表示部２１０、およびサロンデータ表示部２１９によりサロン専用の販売ページとしてショッピングの画面をゲストに見せることができるため、ゲストは自身が通うサロンの専用インターネットサイトで購入するような感覚で商品購入でき、サロンとしても専用ページのように顧客に見せることができる。

また、商品一覧表示部２１３に商品毎に特典表示部２１７を表示し、商品詳細表示画面２２０に特典説明部２２７および特典表示部２２８を表示する構成であるため、ゲスト、スタッフ、およびＣＦは、自己に与えられる特典を確認した上で商品購入を行うことができる。

また、ゲストへの特典はポイント還元とし、スタッフやＣＦには割引適用とすることで、ゲストにはポイント発行して次回の販売など継続取引しやすいように特典を活用でき、かつ、スタッフには商品販売額を割引きするという直接メリットを提示することができる。

また、スタッフがＣＦを招待できるため、スタッフの身内をサロンに繋がる身内ユーザとして登録することができる。従って、身内ユーザはサロンに紐づけられたユーザとしてショッピング等を利用することができる。また、ＣＦには、スタッフと同じ特典が付与されるため、スタッフが身内に身内特典（家族特典）を付与でき、身内がその恩恵を受けることができる。

また、プロが仮ユーザを招待してゲストとした場合、そのゲストがプロの下に紐づけされ、そのプロがサロンに紐づけされているために、ゲストを間接にサロンの下層に紐づけできる。従って、必ずサロンの下にスタッフやゲストが紐づけされるという環境を実現することができ、サロンに確実に利益還元される仕組みとすることができる。

また、商品購入は、定期購入もできるように構成してもよい。この場合、定期購入の商品を通常の商品と同様に商品一覧表示部２１３に表示し、その定期購入の商品が購入されたら、最初の１回分の代金を決済して通常商品と同様に処理し、２回目以降は１回目と同じ発送および利益分配と代金回収を行えばよい。この場合、定期購入の都度に通常商品の購入時と同じ作用効果を奏することができる。

この発明は、上述した本実施形態に限られず他の様々な実施形態とすることができる。
例えば、オーナーとプロは別のユーザ種別として設定したが、オーナーもユーザ種別としてはプロとして登録しておき、別途オーナーフラグをＯＮにする構成とするなど、プロと同じ機能に加えてオーナー独自の機能を利用できる適宜の構成としてもよい。この場合も同様の作用効果を奏することができる。
また、注文可否判定部７７（図９参照）は、紐づけされていない仮ユーザによる購入を拒否する構成としたが、これに限らず、紐づけされていない仮ユーザに対して購入時のサービスを低くするか排除するなど、紐づけされていない仮ユーザの購入に対して適宜の制限をする構成とすることができる。購入時のサービスを低くするか排除する内容は、例えば商品購入によるポイントが付かないようにするかポイント数が減る、あるいは、送料が高くなるといった内容とすることができる。この場合も、仮ユーザがサロンやスタッフに紐づけされないまま商品購入が繰り返されることを抑制でき、紐づけの動機づけを高めることができる。

この発明は、多数の店舗にて共通の商品を提供するような産業に利用することができる。

１…商品販売価値分配システム
２ｂ…管理データベース
２５…ユーザデータ
２６…サロンデータ
５２…招待する機能部
５３…招待される機能部
７４…注文受付機能部
７５…注文データメーカー転送機能部
７６…ポイント分配機能部
７７…注文可否判定部
８５…スタッフ登録機能部
８６…スタッフ変更機能部
８８…ゲスト紐づけ変更機能部
２０３…サロン別タイトル表示
２１０…サロン別画像表示部
２１３…商品一覧表示部
２１７…特典表示部
２１９…サロンデータ表示部
２２７…特典説明部
２２８…特典表示部

Claims (6)

1. 複数の店舗に関する店舗データと、当該各店舗に紐づけられた１以上のスタッフに関するスタッフデータと、複数の顧客に関する顧客データと、複数の商品に関する商品データを記憶する記憶手段と、
   前記顧客を複数の前記店舗または前記スタッフの一部に紐づける紐付け手段と、
   電気通信回線を通じてアクセスしてきたユーザ端末に対して複数の前記商品を表示する商品複数表示手段と、
   前記商品複数表示手段により表示している前記商品を前記顧客が前記ユーザ端末を操作して購入することを受け付ける商品購入受付手段とを備え、
   前記商品購入受付手段は、
   前記顧客による商品購入を受け付けると実行する処理部として、
   当該商品の金額の少なくとも一部の価値を当該顧客が紐づけられた前記店舗又は／及びスタッフと当該商品の提供者に分配する価値分配処理部と、
   前記商品の提供者に前記商品の発送指示データを送信する発送指示処理部とを備え、
   前記紐付け手段による紐付けがなされていない前記顧客が前記商品購入受付手段により商品を購入しようとしたとき、当該顧客が前記紐付け手段により前記店舗又はスタッフに直接または間接に紐付けされていなければ購入に制限をかける紐付け無し購入制限手段を備えた
   商品販売価値分配システム。
2. 複数の店舗に関する店舗データと、当該各店舗に紐づけられた１以上のスタッフに関するスタッフデータと、複数の顧客に関する顧客データと、複数の商品に関する商品データを記憶する記憶手段と、
   前記顧客を複数の前記店舗または前記スタッフの一部に紐づける紐付け手段と、
   電気通信回線を通じてアクセスしてきたユーザ端末に対して複数の前記商品を表示する商品複数表示手段と、
   前記商品複数表示手段により表示している前記商品を前記顧客が前記ユーザ端末を操作して購入することを受け付ける商品購入受付手段とを備え、
   前記商品購入受付手段は、
   前記顧客による商品購入を受け付けると実行する処理部として、
   当該商品の金額の少なくとも一部の価値を当該顧客が紐づけられた前記店舗又は／及びスタッフと当該商品の提供者に分配する価値分配処理部と、
   前記商品の提供者に前記商品の発送指示データを送信する発送指示処理部とを備え、
   前記記憶手段は、前記スタッフの身内を身内ユーザとして登録できる身内ユーザデータを記憶する構成であり、
   前記身内ユーザは、前記スタッフが紐づけられている前記店舗に紐づけられ、
   前記価値分配処理部は、前記身内ユーザが前記商品を購入すると当該商品の金額の少なくとも一部の価値を当該身内ユーザが紐づけられた前記店舗と当該商品の提供者に分配する構成である
   商品販売価値分配システム。
3. 複数の店舗に関する店舗データと、当該各店舗に紐づけられた１以上のスタッフに関するスタッフデータと、複数の顧客に関する顧客データと、複数の商品に関する商品データを記憶手段に記憶しておき、
   前記顧客を複数の前記店舗または前記スタッフの一部に紐付け手段により紐づけ、
   電気通信回線を通じてアクセスしてきたユーザ端末に対して複数の前記商品を商品複数表示手段により表示し、
   前記商品複数表示手段により表示している前記商品を前記顧客が前記ユーザ端末を操作して購入することを商品購入受付手段により受け付け、
   前記商品購入受付手段が前記顧客による商品購入を受け付けると実行する処理として、
   当該商品の金額の少なくとも一部の価値を当該顧客が紐づけられた前記店舗又は／及びスタッフと当該商品の提供者に価値分配処理部により分配し、
   前記商品の提供者に前記商品の発送指示データを発送指示処理部により送信する構成であり、
   前記紐付け手段による紐付けがなされていない前記顧客が前記商品購入受付手段により商品を購入しようとしたとき、当該顧客が前記紐付け手段により前記店舗又はスタッフに直接または間接に紐付けされていなければ紐付け無し購入制限手段により購入に制限をかける構成である
   商品販売価値分配方法。
4. 複数の店舗に関する店舗データと、当該各店舗に紐づけられた１以上のスタッフに関するスタッフデータと、複数の顧客に関する顧客データと、複数の商品に関する商品データを記憶手段に記憶しておき、
   前記顧客を複数の前記店舗または前記スタッフの一部に紐付け手段により紐づけ、
   電気通信回線を通じてアクセスしてきたユーザ端末に対して複数の前記商品を商品複数表示手段により表示し、
   前記商品複数表示手段により表示している前記商品を前記顧客が前記ユーザ端末を操作して購入することを商品購入受付手段により受け付け、
   前記商品購入受付手段が前記顧客による商品購入を受け付けると実行する処理として、
   当該商品の金額の少なくとも一部の価値を当該顧客が紐づけられた前記店舗又は／及びスタッフと当該商品の提供者に価値分配処理部により分配し、
   前記商品の提供者に前記商品の発送指示データを発送指示処理部により送信する構成であり、
   前記記憶手段は、前記スタッフの身内を身内ユーザとして登録できる身内ユーザデータを記憶する構成であり、
   前記身内ユーザは、前記スタッフが紐づけられている前記店舗に紐づけられ、
   前記価値分配処理部は、前記身内ユーザが前記商品を購入すると当該商品の金額の少なくとも一部の価値を当該身内ユーザが紐づけられた前記店舗と当該商品の提供者に分配する構成である
   商品販売価値分配方法。
5. コンピュータを、
   複数の店舗に関する店舗データと、当該各店舗に紐づけられた１以上のスタッフに関するスタッフデータと、複数の顧客に関する顧客データと、複数の商品に関する商品データを記憶する記憶手段と、
   前記顧客を複数の前記店舗または前記スタッフの一部に紐づける紐付け手段と、
   電気通信回線を通じてアクセスしてきたユーザ端末に対して複数の前記商品を表示する商品複数表示手段と、
   前記商品複数表示手段により表示している前記商品を前記顧客が前記ユーザ端末を操作して購入することを受け付ける商品購入受付手段として機能させ、
   前記商品購入受付手段は、
   前記顧客による商品購入を受け付けると実行する処理部として、
   当該商品の金額の少なくとも一部の価値を当該顧客が紐づけられた前記店舗又は／及びスタッフと当該商品の提供者に分配する価値分配処理部と、
   前記商品の提供者に前記商品の発送指示データを送信する発送指示処理部とを備え、
   前記紐付け手段による紐付けがなされていない前記顧客が前記商品購入受付手段により商品を購入しようとしたとき、当該顧客が前記紐付け手段により前記店舗又はスタッフに直接または間接に紐付けされていなければ購入に制限をかける紐付け無し購入制限手段として機能させる構成である
   商品販売価値分配プログラム。
6. コンピュータを、
   複数の店舗に関する店舗データと、当該各店舗に紐づけられた１以上のスタッフに関するスタッフデータと、複数の顧客に関する顧客データと、複数の商品に関する商品データを記憶する記憶手段と、
   前記顧客を複数の前記店舗または前記スタッフの一部に紐づける紐付け手段と、
   電気通信回線を通じてアクセスしてきたユーザ端末に対して複数の前記商品を表示する商品複数表示手段と、
   前記商品複数表示手段により表示している前記商品を前記顧客が前記ユーザ端末を操作して購入することを受け付ける商品購入受付手段として機能させ、
   前記商品購入受付手段は、
   前記顧客による商品購入を受け付けると実行する処理部として、
   当該商品の金額の少なくとも一部の価値を当該顧客が紐づけられた前記店舗又は／及びスタッフと当該商品の提供者に分配する価値分配処理部と、
   前記商品の提供者に前記商品の発送指示データを送信する発送指示処理部とを備え、
   前記記憶手段は、前記スタッフの身内を身内ユーザとして登録できる身内ユーザデータを記憶する構成であり、
   前記身内ユーザは、前記スタッフが紐づけられている前記店舗に紐づけられ、
   前記価値分配処理部は、前記身内ユーザが前記商品を購入すると当該商品の金額の少なくとも一部の価値を当該身内ユーザが紐づけられた前記店舗と当該商品の提供者に分配する構成である
   商品販売価値分配プログラム。