JP6467977B2 - 磁石構造体及び回転角度検出器 - Google Patents
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Description
図1は本発明の一実施形態に係る磁石構造体10を示す斜視透視図であり、図2は上記磁石構造体10の断面図である。本実施形態の磁石構造体10は、筒状部材2と、ボンド磁石成型体4とを備える。
筒状部材2は、両端が開放され、内部に円柱状の空洞部分Vを有する円筒である。筒状部材2の軸方向長さ、すなわち、高さh1は、例えば、3〜25mmであることができ、5〜20mmであることが好ましい。筒状部材2の外径d1は、例えば、5〜30mmであることができ、10〜25mmであることが好ましい。筒状部材2の内径d2は、例えば、3〜28mmであることができ、8〜23mmであることが好ましい。筒状部材2の厚さtは、例えば、0.3〜3mmであることができ、0.5〜2mmであることが好ましい。
本実施形態において、ボンド磁石成型体4は筒状部材2の内部空間Vの一端部分を充填しており、円柱形状をなす。ボンド磁石成型体4は、筒状部材2の一端側に筒状部材2の中心軸Cに垂直な端面4aを有する。ボンド磁石成型体4のN極及びS極は、中心軸Cに垂直な方向に離間している。ボンド磁石成型体4は等方性ボンド磁石成型体であってもよく、異方性ボンド磁石成型体であってもよい。生産性の観点からは、ボンド磁石成型体4は等方性ボンド磁石成型体であることが好ましい。また、コスト低減の観点からは、ボンド磁石成型体4は等方性ボンド磁石成型体であることが好ましい。
図3は本発明の一実施形態に係る回転角度検出器を示す斜視透視図である。本実施形態に係る回転角度検出器20は、上記磁石構造体10と磁気センサ12とを備える。磁気センサ12は磁石構造体10のボンド磁石成型体4の端面(露出面)の上方に磁石構造体10と一定の間隙を空けて配置される。磁石構造体10と磁気センサ12との間隙は、磁石構造体10の磁気特性及び磁気センサ12の検出性能等に応じて適宜選択することができる。
(熱膨張率)
下記実施例及び比較例で得られた磁石構造体から、ボンド磁石成型体を3×3×15mmにカットして、熱膨張率測定用のサンプルを作製した。作製したサンプルを、熱膨張計(アルバック理工株式会社製、商品名:DL−7000)内に設置し、昇温速度5℃/分にて、20℃から150℃まで加熱して、サンプルの熱膨張率を測定した。また、筒状部材については、実施例及び比較例に用いた筒状部材と同材質のブロック(3×3×15mm)を準備し、上記ボンド磁石成型体と同様に熱膨張率を測定した。
下記実施例及び比較例で得られた磁石構造体を手動にて振動させ、筒状部材とボンド磁石成型体との間の衝突音の有無を確認した。続いて、上記磁石構造体を、熱衝撃試験装置(ESPEC社製、商品名:TSA−103EL)中に載置し、−40から150℃までの昇温工程、150℃での30分の保持工程、150℃から−40℃までの降温工程、及び−40℃での30分の保持工程を1サイクルとして、2000サイクルの間上記工程に曝露した。曝露後の磁石構造体を手動にて振動させ、筒状部材とボンド磁石成型体との間の衝突音の有無を確認した。磁石構造体の耐久性を下記基準に基づいて判断した。
A:曝露後の振動で衝突音が発生せず、耐久性に優れる。
B:曝露後の振動で衝突音が発生し、耐久性にやや劣る。
C:曝露後の振動でボンド磁石成型体が筒状部材から脱落し、耐久性に劣る。
(実施例1)
R−Fe−B系磁性合金(原料合金)を準備した。原料合金の組成は、RとしてNdを30質量%、Bを1質量%とし、Feを残部とした。なお、原料合金中に不可避的に含まれる不純物は1質量%よりも十分小さかった。この合金を、急冷固化法により加工して、Nd2Fe14B磁石粉末(平均粒径:150μm)を得た。
磁石組成物の組成を表1に記載したように変更したこと以外は、実施例1と同様にして実施例2〜3及び比較例1〜2の磁石構造体を得た。磁石組成物の組成、並びに、熱膨張率及び耐久性の評価結果を表1に示す。
組成を表1に記載したように変更したこと以外は、実施例1と同様にして磁石組成物を得た。得られた磁石組成物を用いて、射出温度300℃、金型温度140℃で射出成型したこと以外は、実施例1と同様にして実施例4の磁石構造体を得た。磁石組成物の組成、並びに、熱膨張率及び耐久性の評価結果を表1に示す。なお、表1中のPPSは熱可塑性樹脂としてのポリフェニレンサルファイド樹脂(融点:約280℃)を示す。
Claims (7)
- 少なくとも一端が開放した筒状部材と、
前記筒状部材の内部空間の少なくとも一部を充填するボンド磁石成型体と
を備え、前記筒状部材と前記ボンド磁石成型体との熱膨張率の差が2.5×10−5/K以下であり、
前記ボンド磁石成型体が前記筒状部材の全周にわたり前記筒状部材に接触し、
前記筒状部材が非磁性体である、磁石構造体。 - 前記筒状部材が円筒形状であり、
前記ボンド磁石成型体が円柱状である、請求項1に記載の磁石構造体。 - 前記筒状部材は前記ボンド磁石成型体と接する表面上に凹部又は凸部を有する、請求項1又は2に記載の磁石構造体。
- 前記筒状部材は真鍮からなるものである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の磁石構造体。
- 前記ボンド磁石成型体は樹脂と磁石粉末とを含み、前記磁石粉末が希土類磁石粉末である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の磁石構造体。
- 前記ボンド磁石成型体の2つの磁極は前記筒状部材の軸に垂直な方向に互いに離間している、請求項1〜5のいずれか一項に記載の磁石構造体。
- 請求項1〜6のいずれか一項に記載の磁石構造体と磁気センサとを備える、回転角度検出器。
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