JP6467276B2 - 複合熱源ヒートポンプ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、複合熱源ヒートポンプ装置に係り、特に、空気熱および地中熱を熱源とする複合熱源ヒートポンプ装置に関する。
近時、太陽の熱を受けて大地に蓄えられた「地中熱」は、年間を通して温度変化が少ないためこの地中熱エネルギーを有効活用できる地中熱ヒートポンプ装置が注目されている。特に、地中熱ヒートポンプ装置は、冬の寒さが厳しい寒冷地でも安定した暖房ができるという特質を有する。
従来、地中熱源と空気熱源を並列に連結したヒートポンプサイクル装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載されたヒートポンプサイクル装置は、例えば、暖房運転を行う場合には、外気温度に応じて、空気熱源か地中熱源のいずれか一方を選択して採熱効率の高い熱源を利用して放熱端末側の熱媒(循環液)を加熱する。
特開2006−125769号公報(段落0008、図1参照)
しかしながら、特許文献1に記載されたヒートポンプサイクル装置では、空気熱源か地中熱源のいずれか一方を熱源とするため、特に、冬季の寒冷地等において外気温が低く暖房負荷が過大になるような場合には暖房出力が不足しがちになることが想定される。
また、地中熱ヒートポンプ装置と空気熱ヒートポンプ装置を直列に連結したヒートポンプサイクル装置(例えば、未公開である特願2012−175620)において、暖房運転の立ち上げ時に地中熱ヒートポンプ装置および空気熱ヒートポンプ装置の2つの圧縮機を両方とも最大回転速度で駆動すれば、放熱端末側の熱媒(循環液)の温度を迅速に目標温度に到達させることができるが、外気温度や設定された目標温度等によって定まる被空調空間を暖房するための暖房負荷を考慮しなければ目標温度に到達した後にオーバーシュートしたり、いたずらに消費電力の増大を招いたりするという問題がある。
また、外気温度や目標温度に合わせて2つの圧縮機を両方とも制御するのは複雑な制御が必要になり煩雑であるという問題があり、更に空気熱ヒートポンプ装置では、施工状況で冷風がショートサーキットしたり、冷媒ガスの抜けや熱交換器にゴミが堆積して冷媒温度が上がらないことで、頻繁に除霜運転に入り暖房能力が低下し効率の良い良好な暖房が得られないと言う課題も有した。
この発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、立ち上げ時において、簡易な制御により設定された目標温度に迅速に到達でき、かつ効率よく消費電力を制御しながらオーバーシュートを効果的に抑制することが出来、しかも、万一除霜運転が頻繁に行われる場合は、主動力源となるヒートポンプを切り替えることで、良好な暖房を継続して行うようにした複合熱源ヒートポンプ装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、この発明は、放熱端末に循環液を循環させる加熱循環ポンプを有する加熱循環回路と、この加熱循環回路に配設された凝縮器としての第1加熱熱交換器と、前記加熱循環回路に配設された凝縮器としての第2加熱熱交換器と、地中熱を熱源として回路内を循環する冷媒を圧縮する第1圧縮機を備え前記第1加熱熱交換器を介して前記循環液を加熱する第1ヒートポンプ回路と、空気熱を熱源として回路内を循環する冷媒を圧縮する第2圧縮機を備え前記第2加熱熱交換器を介して前記循環液を加熱する第2ヒートポンプ回路と、前記循環液温度を計測する端末温度センサと、外気温度を計測する外気温センサと、動作を制御する制御装置とを有し、前記第1加熱熱交換器は、前記加熱循環回路における第2加熱熱交換器の上流側に直列に配設され、前記制御装置は、暖房運転の立ち上げ時において、前記循環液温度が設定された目標温度に到達するまでは前記第1ヒートポンプ回路及び前記第2ヒートポンプ回路の両方を駆動し、前記外気温センサが検出する外気温度が所定の基準温度よりも高い場合には、第2ヒートポンプ回路の前記第2圧縮機を主動力源とし前記第1ヒートポンプ回路の前記第1圧縮機を補助動力源として駆動させ、前記主動力源の圧縮機回転速度よりも前記補助動力源の圧縮機回転速度を低く設定して立ち上げ運転制御を実行するものであって、前記制御装置は、前記第2ヒートポンプ回路の除霜運転の頻度を検出し、所定頻度以上の場合には、外気温度に関係なく、前記第1ヒートポンプ回路の前記第1圧縮機を主動力源とし前記第2ヒートポンプ回路の前記第2圧縮機を補助動力源として切り替えて制御するようにしたものである。
この発明に係る複合熱源ヒートポンプ装置は、立ち上げ時において、簡易な制御により循環液温度を設定された目標温度に迅速に到達でき、かつ効率よく消費電力を制御しながら目標温度に対する循環液温度のオーバーシュートを効果的に抑制することが出来、更に除霜運転が頻繁に行われた場合には、除霜運転のいらない地中熱ヒートポンプ装置を主動力源に切り替えて制御するので、暖房能力の低下を抑えて良好な暖房を継続して得ることが出来るものである。
本発明の実施形態に係る複合熱源ヒートポンプ装置の主要なユニットを示す外観構成図である。 本発明の実施形態に係る複合熱源ヒートポンプ装置の全体構成を示す構成図である。 本発明の実施形態に係る立ち上げ運転制御における低負荷時の基本動作を示すグラフであり、(a)は2台の圧縮機の回転速度の推移を示し、(b)は循環液の温度の推移を示す。 本発明の実施形態に係る立ち上げ運転制御における高負荷時の基本動作を示すグラフであり、(a)は2台の圧縮機の回転速度の推移を示し、(b)は循環液の温度の推移を示す。 本発明の第1の実施例に係る立ち上げ運転制御における動作を示すフローチャート。 本発明の第2の実施例に係る立ち上げ運転制御における動作を示すフローチャート。 本発明の実施形態に係る通常運転制御における主、補助動力源の切り替え動作を示すフローチャート。 本発明の実施形態に係る通常運転制御における動作を説明するためのフローチャート。
この発明の実施形態に係る複合熱源ヒートポンプ装置1の構成について適宜図1と図2を参照しながら詳細に説明する。
複合熱源ヒートポンプ装置1は、図1に示すように、放熱端末2に熱媒としての循環液L(例えば、温水)を循環させる加熱熱交換部3と、地中熱を熱源とする地中熱ヒートポンプ装置4と、空気熱を熱源とする空気熱ヒートポンプ装置5と、動作を制御する制御装置6(61,62)と、制御装置6に信号を送るリモコン60と、を備えている。
複合熱源ヒートポンプ装置1は、図2に示すように、第1ヒートポンプ回路である地中熱ヒートポンプ装置4と、第2ヒートポンプ回路である空気熱ヒートポンプ装置5とを直列に連結したハイブリッド型のヒートポンプ装置であり、暖房装置および冷房装置として機能させることができるが、以下の実施形態においては主として暖房装置として使用している場合の構成要素および動作について説明する。
放熱端末2(21,22)は、図2に示すように、被空調空間を加熱する床暖房パネルやパネルコンベクタであり、複数を配設することができるが、数量や仕様が特に限定されるものではないため、詳細な説明は省略する。
加熱熱交換部3は、放熱端末2に循環液Lを循環させる加熱循環回路31と、加熱循環回路31に配設され循環液Lを圧送する加熱循環ポンプ32と、放熱端末2に供給する循環液Lの供給をそれぞれ制御する熱動弁33(33a,33b)と、放熱端末2から流出して戻ってくる循環液Lの温度を計測する端末温度センサ34と、流路の圧力を調整するシスターン35と、を備えている。
加熱循環回路31は、地中熱ヒートポンプ装置4の凝縮器としての第1加熱熱交換器41と、空気熱ヒートポンプ装置5の凝縮器としての第2加熱熱交換器51と、を備えている。
第1加熱熱交換器41は、加熱循環回路31における第2加熱熱交換器51の上流側に直列に配設されている。
かかる構成により、冬季の寒冷地等において外気温が低く暖房負荷が過大になるような環境では、第1加熱熱交換器41が加熱した循環液Lをさらに第2加熱熱交換器51で加
熱することができるため、放熱端末2を加熱する循環液Lを迅速に目標温度まで到達させることができる。
端末温度センサ34は、加熱循環回路31における第1加熱熱交換器41の上流側に配設され、放熱端末2から流出した循環液Lの温度を検出して快適な暖房が得られるように制御装置6で制御する。
地中熱ヒートポンプ装置4は、第1加熱熱交換器41に高温の冷媒C1(例えば、R410AやR32等のHFC冷媒や、二酸化炭素冷媒)を供給する冷媒循環路42と、第1加熱熱交換器41に冷媒C1を圧縮して送出する第1圧縮機43と、第1圧縮機43で圧縮された冷媒C1の温度を検出する温度センサ42aと、第1加熱熱交換器41から流出された冷媒C1を減圧する第1膨張弁44と、第1膨張弁44によって減圧された低温の冷媒C1の温度を検出する温度センサ42bと、第1膨張弁44によって減圧された低温の冷媒C1を加熱する地中熱源熱交換器45と、地中熱源熱交換器45に熱媒H1(例えば、不凍液)を供給する熱媒循環路46と、熱媒循環路46の熱媒H1を圧送する地中熱循環ポンプ47と、熱媒循環路46に配設された地中熱交換器48と、熱媒循環路46の圧力を調整するシスターン49と、を備えている。
かかる構成により、地中熱ヒートポンプ装置4は、地中熱源熱交換器45では、熱媒循環路46を循環する熱媒H1と冷媒循環路42を循環する冷媒C1とが対向して流れて熱交換が行われるため、地中熱交換器48が採熱した地中熱を冷媒C1に伝達する。そして、この冷媒C1を第1圧縮機43により圧縮して第1加熱熱交換器41に供給する。
第1加熱熱交換器41では、第1圧縮機43により圧縮された高温の冷媒C1と加熱循環回路31を通って放熱端末2から戻ってきた低温の循環液Lとが対向して流れて熱交換が行われ、循環液Lを加熱するようになっている。
空気熱ヒートポンプ装置5は、第2加熱熱交換器51に高温の冷媒C2(例えば、R410AやR32等のHFC冷媒や、二酸化炭素冷媒)を供給する冷媒循環路52と、第2加熱熱交換器51に冷媒C2を圧縮して送出する第2圧縮機53と、第2圧縮機53で圧縮された冷媒C2の温度を検出する温度センサ52aと、第2加熱熱交換器51から流出された冷媒C2を減圧する第2膨張弁54と、第2膨張弁54によって減圧された低温の冷媒C2の温度を検出する温度センサ52bと、第2膨張弁54によって減圧された低温の冷媒C2を加熱する空気熱源熱交換器55と、外気温を検出する外気温センサ57と、冷媒循環路52における冷媒C2の流れ方向を変えて暖房と冷房を切り替える4方弁58と、を備えている。
空気熱源熱交換器55は、送風ファン56から送風される空気と冷媒C2との熱交換を行って冷媒C2を加熱する。
かかる構成により、空気熱ヒートポンプ装置5は、第2加熱熱交換器51では、第2圧縮機53により圧縮された高温の冷媒C2と加熱循環回路31の上流側に配設された第1加熱熱交換器41から流出してくる循環液Lとが対向して流れて熱交換が行われ、第1加熱熱交換器41で加熱された循環液Lをさらに加熱できるようになっている。
制御装置6は、加熱熱交換部3および地中熱ヒートポンプ装置4の動作を制御する地中熱ヒートポンプ制御装置61と、空気熱ヒートポンプ装置5の動作を制御する空気熱ヒートポンプ制御装置62と、を備えている。制御装置6は、外気温センサ57や温度センサ42a,42b等の各温度センサ、およびリモコン60からの信号を受けて、複合熱源ヒートポンプ装置1の動作を制御できるようになっている。
制御装置6は、暖房運転の立ち上げ時には循環液Lの温度がリモコン60等により設定
された目標温度に到達するまでは、立ち上げ運転制御(図3と図4参照)を実行し、目標温度に到達した後に通常運転制御(図7参照)に移行する。
<立ち上げ運転制御>
立ち上げ運転制御は、立ち上げ時から通常運転制御(図7参照)に移行するまでの制御動作を広く含み、循環液Lの温度が設定された目標温度に到達するまでは地中熱ヒートポンプ装置4および空気熱ヒートポンプ装置5の両方を駆動して迅速に目標温度に到達できるように制御する。
この時、地中熱ヒートポンプ装置4の第1圧縮機43および空気熱ヒートポンプ装置5の第2圧縮機53の両方を最大回転速度で駆動するのではなく、外気温度に応じて2台の圧縮機(43,53)のうち一方を回転速度を高く設定した主動力源とし、他方を回転速度を低く設定した補助動力源として駆動する。
具体的には、外気温センサ57で検出した外気温度が所定の基準温度(例えば、5度)よりも高い場合には、空気熱ヒートポンプ装置5の方が採熱効率が高いため、第2圧縮機53を主動力源とし第1圧縮機43を補助動力源として駆動する。
一方、外気温度が所定の基準温度(例えば、5度)よりも低い場合には、地中熱ヒートポンプ装置4の方が採熱効率が高いため、第1圧縮機43を主動力源とし第2圧縮機53を補助動力源として駆動する。
この時、主動力源の圧縮機HP1は、例えば最大回転速度(例えば、90rps)で駆動し、補助動力源の圧縮機HP2は、主動力源に対して例えば半分程度の回転速度(例えば、50rps)に低く設定して駆動する。なお、最大回転速度は、ヒートポンプ装置の仕様や圧縮機の性能を考慮して適宜設定し、圧縮機の最大回転速度でもよいし最大回転速度から低く設定してもよい。
続いて、立ち上げ運転制御における基本動作について、図3と図4を参照しながら説明する。図3は、放熱端末2における暖房負荷が低い場合の基本動作を説明するためのグラフであり、(a)は2台の圧縮機HP1、HP2の回転速度の推移を示し、(b)は循環液の温度の推移を示す。図4は、放熱端末2における暖房負荷が高い場合の基本動作を説明するためのグラフであり、(a)は2台の圧縮機HP1、HP2の回転速度の推移を示し、(b)は循環液の温度の推移を示す。
なお、暖房負荷は、暖房する対象である被空調空間(不図示)を暖房するために必要な負荷(熱量)であり、放熱端末2の仕様、圧縮機の回転速度、外気温、設定された目標温度等によって定まる。
[主として低負荷時の基本動作A]
図3に示すように、複合熱源ヒートポンプ装置1は、放熱端末2(図2参照)における暖房負荷が低い場合には、主動力源の圧縮機HP1よりも補助動力源の圧縮機HP2の回転速度を低く設定して立ち上げ運転制御を実行し、目標温度(図3(b)参照)に到達したときに補助動力源の圧縮機HP2を停止して、立ち上げ運転制御から通常運転制御(図7参照)に移行する。
具体的には、制御装置6は、起動後(t0)、主動力源の圧縮機HP1は90rpsで駆動し(t2〜)、補助動力源の圧縮機HP2は50rpsで駆動する(t1〜)。制御装置6は、時刻t3において、端末温度センサ34(図2参照)により循環液Lの温度が目標温度に到達したことを判定すると、補助動力源の圧縮機HP2を停止し、主動力源の圧縮機HP1は通常運転制御(図7参照)に移行して管理する。
[主として高負荷時の基本動作B,C]
暖房負荷が高い場合には、制御装置6は、以下の基本動作B,Cを選択または組み合わせて実行する。
基本動作Bは、図4に示すように、所定の立ち上げ時間経過後(t0〜t3、例えば3分経過後)において、所定の経過時間ごと(t3〜t4,t4〜t5、例えば1分間ごと)に、端末温度センサ34(図2参照)によりそれぞれ当該経過時間内における循環液Lの温度の温度上昇率を求め、温度上昇率が所定の閾値(例えば1分間に3度上昇)に満たない場合には、立ち上げ時において低く設定した補助動力源の圧縮機HP2を予め設定した最大回転速度(例えば、90rps)まで増大して駆動する制御動作である。
基本動作Cは、所定の目標時間経過後(t0〜t5、例えば10分経過後)に、端末温度センサ34により循環液Lの温度が目標温度(図4(b)参照)に到達したかどうかを判定し、循環液Lの温度が目標温度に到達してない場合には、立ち上げ時において低く設定した補助動力源の圧縮機HP2を予め設定した最大回転速度(例えば、90rps)まで増大して駆動する制御動作である。
具体的には、制御装置6は、起動後(t0)、主動力源の圧縮機HP1は90rpsで駆動し(t2〜)、補助動力源の圧縮機HP2は50rpsで駆動する(t1〜)。そして、制御装置6は、所定の目標時間経過後(t0〜t5、例えば10分経過後)に、端末温度センサ34(図2参照)により循環液Lの温度が目標温度(図4(b)参照)に到達したかどうかを判定する。
時刻t5において、循環液Lの温度は目標温度に到達してないが、立ち上げ時に低く設定した補助動力源の圧縮機HP2をすでに時刻t4において最大回転速度(例えば、90rps)まで増大して駆動しているため、時刻t5ではそのまま回転速度を90rpsで維持する。
なお、本実施形態においては、補助動力源の圧縮機HP2を最大回転速度(主動力源の圧縮機HP1と同じ90rps)まで増大したが、これに限定されるものではなく、主動力源の圧縮機HP1よりも低い回転速度としてもよい。
続いて、本発明の実施形態に係る複合熱源ヒートポンプ装置1の第1の実施例と第2の実施例について図5から図7を参照しながら説明する。
[第1の実施例]
第1の実施例は、立ち上げ運転制御において、基本動作A,B,Cを実行する制御動作である。
第1の実施例に係る制御装置6Aは、図5に示すように、運転開始後(S1)、外気温センサ57が検出した外気温度と予め設定した所定の基準温度(例えば、5度)とを対比して、主動力源の圧縮機HP1と補助動力源の圧縮機HP2を決定する(S2)。その後、基本動作Aを実行して、主動力源の圧縮機HP1は90rpsで駆動し、補助動力源の圧縮機HP2は50rpsで駆動する(S3)。
制御装置6Aは、端末温度センサ34が検出した放熱端末2から戻ってくる循環液Lの温度と設定された目標温度とを対比して、循環液Lの温度が目標温度に到達したかどうかを判定する(S4)。このステップS4において、循環液Lの温度が目標温度に到達した場合には(S4のYes)、補助動力源の圧縮機HP2を停止して(S5)、通常運転制御(図7参照)に移行し、通常運転制御のステップS106(図7の7A参照)に飛ぶ。
ステップS4において、制御装置6Aは、循環液Lの温度が目標温度に到達していない場合には(S4のNo)、基本動作Bを実行し、所定の立ち上げ時間経過後(3分経過後
)において、所定の経過時間ごと(1分間ごと)に、1分間ごとの循環液Lの温度の温度上昇率を求め(S6)、温度上昇率が1分間に3度に満たない場合には(S6のYes)、補助動力源の圧縮機HP2を最大回転速度(例えば、90rps)まで増大して駆動し(S7)、通常運転制御(図7参照)に移行する(S8)。
一方、S6において、温度上昇率が1分間に3度以上である場合には(S6のNo)、基本動作Cを実行し、主動力源の圧縮機HP1および補助動力源の圧縮機HP2を駆動してから所定の目標時間(10分)を経過したかどうかを判定し(S9)、所定の目標時間(10分)を経過している場合には(S9のYes)、補助動力源の圧縮機HP2を最大回転速度(例えば、90rps)まで増大して駆動し(S10)、通常運転制御(図7参照)に移行する(S11)。
ステップS9において、所定の目標時間(10分)を経過していない場合には(S9のNo)、ステップS4に戻って循環液Lの温度が目標温度に到達したかどうかを判定する。
[第2の実施例]
第2の実施例は、立ち上げ運転制御において、基本動作A,Cを実行する制御動作である。第2の実施例において、基本動作A(S1〜S5)は同様であるので、重複する説明は省略する。
第2の実施例に係る制御装置6Bは、図5に示すように、ステップS4において、循環液Lの温度が目標温度に到達していない場合には(S4のNo)、基本動作Cを実行し、主動力源の圧縮機HP1および補助動力源の圧縮機HP2を駆動してから所定の目標時間(10分)を経過したかどうかを判定し(S9)、所定の目標時間(10分)を経過している場合には(S9のYes)、補助動力源の圧縮機HP2を最大回転速度(例えば、90rps)まで増大して駆動し(S10)、通常運転制御(図7参照)に移行する(S11)。
ステップS9において、所定の目標時間(10分)を経過していない場合には(S9のNo)、ステップS4に戻って循環液Lの温度が目標温度に到達したかどうかを判定する。
[除霜制御]
除霜制御動作は、第2膨張弁54を除霜動作前の暖房運転時よりも所定の開度まで拡大、ここでは全開まで拡大すると共に、四方弁58を除霜動作時の状態に切り換えて第2冷媒C2の流れ方向が暖房運転時の第2冷媒C2の流れ方向と逆になるようにし、第2圧縮機53から吐出された高温の第2冷媒C2を、空気熱源熱交換器55に供給して空気熱源熱交換器55に発生した霜を溶かす。空気熱源熱交換器55にて霜との熱交換で温度低下し、空気熱源熱交換器55から流出した第2冷媒C2は、第2膨張弁54で減圧されることなく第2膨張弁54を通過し、第2加熱熱交換器51を流通して、再び第2圧縮機53に戻るものである。この除霜動作時、第2加熱熱交換器51では、第2冷媒C2と循環液Lとの間で熱交換が行われ、循環液Lの熱が第2冷媒C2側に吸熱されて空気熱源熱交換器55の除霜用の熱として利用される。
[通常運転制御]
通常運転制御(S101)では、制御装置6は、図7に示すように、第2ヒートポンプ回路である空気熱ヒートポンプ装置5が主動力源で、第1ヒートポンプ回路である地中熱ヒートポンプ装置4が補助動力源として駆動しているか判定する(S102)。そしてYesでは、空気熱ヒートポンプ装置5の除霜運転の頻度が所定頻度以上(例えば、3時間で5回以上)かを判定し(S103)、Yesの場合は、第1ヒートポンプ回路である地中熱ヒートポンプ装置4を主動力源とし、第2ヒートポンプ回路である空気熱ヒートポンプ装置5を補助動力源とするように切り替える(S104)ものである。
これによって、空気熱ヒートポンプ装置5の除霜運転が頻繁に行われた場合でも、除霜運転のいらない地中熱ヒートポンプ装置4を主動力源に切り替えて制御するので、暖房能力の低下を抑えて良好な暖房を継続して得ることが出来るものである。
次に主動力源と補助動力源とが切り替えられた後、および前記のS102、S103でNoの場合は、図8の7Bに飛び、端末温度センサ34が検出した放熱端末2から戻ってくる循環液Lの温度と設定された目標温度とを対比して、循環液Lの温度が目標温度に到達したかどうかを判定する(S105)。このステップS105において、循環液Lの温度が目標温度に到達した場合には(S105のYes)、補助動力源の圧縮機HP2の回転速度を一段階下げて(S106)、下限の回転速度Nrps以下になったかどうかを判定する(S107)。
一方、ステップS105において、循環液Lの温度が目標温度に到達していない場合には(S105のNo)、補助動力源の圧縮機HP2が90rpsで駆動しているかどうかを判定して(S115)、補助動力源の圧縮機HP2が90rpsで駆動していないときは(S115のNo)、補助動力源の圧縮機HP2の回転速度を一段階上げて(ステップS116)、ステップS105に戻る。
ステップS115において、補助動力源の圧縮機HP2が90rpsで駆動しているときは(S115のYes)、そのままステップS105に戻る。
ステップS107において、補助動力源の圧縮機HP2の回転速度が下限の回転速度N以下になった場合には(S107のYes)、補助動力源の圧縮機HP2を停止して(S108)、循環液Lの温度が目標温度に到達したかどうかを判定する(S109)。
一方、ステップS107において、補助動力源の圧縮機HP2の回転速度が下限の回転速度Nrps以下になっていない場合には(S107のNo)、ステップS105に戻る。
ステップS109において、循環液Lの温度が目標温度に到達した場合には(S109のYes)、主動力源の圧縮機HP1の回転速度を一段階下げて(S110)、下限の回転速度Nrps以下になったかどうかを判定し(S111)、下限の回転速度N以下になったときに主動力源の圧縮機HP1を停止する(S112)。
一方、ステップS109において、循環液Lの温度が目標温度に到達していない場合には(S109のNo)、主動力源の圧縮機HP1が90rpsで駆動しているかどうかを判定して(S117)、主動力源の圧縮機HP1が90rpsで駆動しているときは(S117のYes)、補助動力源の圧縮機HP2を起動して(S118)、ステップS105に戻る。
ステップS117において、主動力源の圧縮機HP1が90rpsで駆動していないときは(S117のNo)、主動力源の圧縮機HP1の回転速度を一段階上げて(S119)、ステップS109に戻る。
ステップS112において、主動力源の圧縮機HP1を停止した後、循環液Lの温度を監視して、循環液Lの温度が目標温度よりも低下したかどうかを判定し(S113)、循環液Lの温度が目標温度よりも低下した場合には(S113のYes)、主動力源の圧縮機HP1を起動して(S114)、ステップS109に戻る。
循環液Lの温度が目標温度よりも低下していない場合には(S113のNo)、循環液Lの温度を監視してステップS113を繰り返す。
1 複合熱源ヒートポンプ装置
2 放熱端末
3 加熱熱交換部
4 地中熱ヒートポンプ装置
5 空気熱ヒートポンプ装置
6,6A,6B 制御装置
31 加熱循環回路
32 加熱循環ポンプ
34 端末温度センサ
41 第1加熱熱交換器
42a,42b 温度センサ
43 第1圧縮機
44 第1膨張弁
45 地中熱源熱交換器
46 熱媒循環路
47 地中熱循環ポンプ
48 地中熱交換器
51 第2加熱熱交換器
52a,52b 温度センサ
53 第2圧縮機
54 第2膨張弁
55 空気熱源熱交換器
57 外気温センサ
61 地中熱ヒートポンプ制御装置
62 空気熱ヒ−トポンプ制御装置
C1,C2 冷媒
H1 熱媒
HP1 主動力源の圧縮機
HP2 補助動力源の圧縮機
L 循環液

Claims (1)

  1. 放熱端末に循環液を循環させる加熱循環ポンプを有する加熱循環回路と、
    この加熱循環回路に配設された凝縮器としての第1加熱熱交換器と、
    前記加熱循環回路に配設された凝縮器としての第2加熱熱交換器と、
    地中熱を熱源として回路内を循環する冷媒を圧縮する第1圧縮機を備え前記第1加熱熱交換器を介して前記循環液を加熱する第1ヒートポンプ回路と、
    空気熱を熱源として回路内を循環する冷媒を圧縮する第2圧縮機を備え前記第2加熱熱交換器を介して前記循環液を加熱する第2ヒートポンプ回路と、
    前記循環液温度を計測する端末温度センサと、
    外気温度を計測する外気温センサと、動作を制御する制御装置とを有し、
    前記第1加熱熱交換器は、前記加熱循環回路における第2加熱熱交換器の上流側に直列に配設され、
    前記制御装置は、暖房運転の立ち上げ時において、前記循環液温度が設定された目標温度に到達するまでは前記第1ヒートポンプ回路及び前記第2ヒートポンプ回路の両方を駆動し、前記外気温センサが検出する外気温度が所定の基準温度よりも高い場合には、第2ヒートポンプ回路の前記第2圧縮機を主動力源とし前記第1ヒートポンプ回路の前記第1圧縮機を補助動力源として駆動させ、前記主動力源の圧縮機回転速度よりも前記補助動力源の圧縮機回転速度を低く設定して立ち上げ運転制御を実行するものであって、
    前記制御装置は、前記第2ヒートポンプ回路の除霜運転の頻度を検出し、所定頻度以上の場合には、外気温度に関係なく、前記第1ヒートポンプ回路の前記第1圧縮機を主動力源とし前記第2ヒートポンプ回路の前記第2圧縮機を補助動力源として切り替えて制御するようにした事を特徴とする複合熱源ヒートポンプ装置。
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