JP6466816B2 - まくらぎ防振装置 - Google Patents

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Description

本発明は、まくらぎを保持した状態で道床に半埋設して固定するために用いられるまくらぎ防振装置に関する。
従来、一対の離間対設した直立側壁と一端に直立端壁を有し上部が開放された有底箱状のコンクリートまくらぎ受け箱をコンクリート道床又はスラブ軌道盤上に半埋設し、このまくらぎ受け箱底板とまくらぎ底面との間およびまくらぎ受け箱の直立端壁とまくらぎ端面との間にそれぞれ防振パッドを介装し、まくらぎ受け箱の直立側壁内面の長手方向に形成した上方に拡開する傾斜面とまくらぎ側面との間に楔状の側圧支承防振部材を楔入したコンクリートまくらぎの側圧支承防振部材取付け装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3736901号公報(特に、特許請求の範囲、図2乃至図6を参照。)
しかしながら、上述した従来の側圧支承防振部材取り付け装置は、まくらぎ受け箱の直立端壁とまくらぎ端面との間に介装した防振パッドと左右2枚の側圧支承防振部材と底部の防振パッドとで列車走行時の荷重を受けてまくらぎの振動を抑制しているものの、長期的な使用においてまくらぎの振動に起因する微動が重なり、まくらぎ受け箱の直立端壁とまくらぎ端面との間に介装した防振パッドや左右2枚の側圧支承防振部材の抜け出しが発生し、その結果、まくらぎがレール直角方向に水平移動することによる軌道の通り狂い(左右方向の軌道狂い)の発生や、まくらぎの上下方向の制御を行っている側圧支承防振部材のズレにより、まくらぎの浮きやバタツキを発生させ、防振効果が損なわれる虞があるという厄介な問題があった。
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、端面用パッドと側面用パッドとを簡易かつ確実に防振ケースに取り付けて防振ケースに対する端面用パッドと側面用パッドとの抜け出しを阻止し、列車走行時の荷重を受けて発生しがちなまくらぎの浮き上がりや左右動を抑制して安定したレールの軌道を長期に亘って維持するまくらぎ防振装置を提供することである。
本請求項1に係る発明は、方形状のケース底板と該ケース底板から直立状態で離間対設した一対のケース直立側壁と該ケース直立側壁の左右いずれか一端縁に設けたケース直立端壁とで上方を開放するように構成してまくらぎのまくらぎ端部を装着状態で道床に半埋設する有底箱状の防振ケースと、前記まくらぎ端部とケース直立端壁との間に介装する端面用パッドと、前記ケース直立側壁とまくらぎ端部との間にそれぞれ介装する側面用パッドとを少なくとも備えたまくらぎ防振装置において、前記端面用パッドが、前記防振ケースのケース直立端壁に抜け止め用締結手段を介して固定されていることにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載されたまくらぎ防振装置の構成に加えて、前記側面用パッドの端面用パッド側上端部位に設けた係合凹部が、前記端面用パッドの側面用パッド側上端部位に設けた係合凸部に対して被嵌状態で凹凸係合していることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項3に係る発明は、請求項2に記載されたまくらぎ防振装置の構成に加えて、前記係合凹部の凹部開口端から凹部底端に向けて拡がる凹部側抜け止め傾斜面が、前記係合凸部の凸部基端から凸部先端に向けて拡がる凸部側抜け止め傾斜面に対向配置されていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項4に係る発明は、請求項3に記載されたまくらぎ防振装置の構成に加えて、前記端面用パッドの係合凸部に対向配置して連設した凸状張り出し片が、前記側面用パッドの係合凹部を端面用パッドの係合凸部に対して位置決め挟持していることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載されたまくらぎ防振装置の構成に加えて、前記ケース直立側壁が該ケース直立側壁の上端部位に沿って庇状内側突条を設けているとともに、前記側面用パッドが該側面用パッドの上端部位に沿って係合溝を設けていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項6に係る発明は、請求項5に記載されたまくらぎ防振装置の構造に加えて、前記係合溝が、該係合溝の溝底に庇状内側突条の下端部位を案内する溝底突条を有していることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項7に係る発明は、請求項2乃至請求項6のいずれか一つに記載されたまくらぎ防振装置の構成に加えて、前記側面用パッドが、前記係合凹部の下方部位にパッド長手方向に沿って一部切り込んだ装着用スリットを有していることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項8に係る発明は、請求項7に記載されたまくらぎ防振装置の構成に加えて、前記装着用スリットの切り込み終端部位が、円形状に形成されていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項9に係る発明は、請求項1乃至請求項8のいずれか一つに記載のまくらぎ防振装置の構成に加えて、前記端面用パッドが、前記防振ケースのケース直立端壁にシム板を介装して設けられていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項10に係る発明の底面用パッドは、請求項1乃至請求項9のいずれか一つに記載のまくらぎ防振装置において、前記防振ケースのケース底板上に敷設されることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項11に係る発明の底面用間隔材は、請求項1乃至請求項9のいずれか一つに記載のまくらぎ防振装置において、前記防振ケースのケース底板上に敷設された底面用パッドを前記防振ケースのケース底板上に配置することにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本発明のまくらぎ防振装置は、方形状のケース底板とこのケース底板から直立状態で離間対設した一対のケース直立側壁とこれらのケース直立側壁の左右いずれか一端縁に設けたケース直立端壁とで上方を開放するように構成してまくらぎのまくらぎ端部を装着状態で道床に半埋設する有底箱状の防振ケースと、まくらぎ端部とケース直立端壁との間に介装する端面用パッドと、ケース直立側壁とまくらぎ端部との間にそれぞれ介装する側面用パッドとを少なくとも備えていることにより、レールを支承するまくらぎの振動を抑制することができるばかりでなく、以下のような特有の効果を奏することができる。
本請求項1に係る発明のまくらぎ防振装置によれば、端面用パッドが防振ケースのケース直立端壁に抜け止め用締結手段を介して固定されていることにより、端面用パッドが防振ケースのケース直立端壁に確実に固定されるため、列車通過時の振動によって生じがちな防振ケースの上方へ向けた端面用パッドの浮き上がりや抜け出しを完全に阻止することができる。
本請求項2に係る発明のまくらぎ防振装置よれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、側面用パッドの端面用パッド側上端部位に設けた係合凹部が、端面用パッドの側面用パッド側上端部位に設けた係合凸部に対して被嵌状態で凹凸係合していることにより、側面用パッドが防振ケースのケース直立端壁に確実に固定された端面用パッドに凹凸係合されるため、防振ケースに対する側面用パッドのまくらぎ長手方向への位置ズレや抜け出しを防止することができる。
本請求項3に係る発明のまくらぎ防振装置によれば、請求項2に係る発明が奏する効果に加えて、係合凹部の凹部開口端から凹部底端に向けて拡がる凹部側抜け止め傾斜面が、係合凸部の凸部基端から凸部先端に向けて拡がる凸部側抜け止め傾斜面に対向配置されていることにより、列車通過時に生じた振動に起因して側面用パッドに浮き上がり力が生じても凹部側抜け止め傾斜面が凸部側抜け止め傾斜面から抗力を受けてこの側面用パッドに生じる浮き上がり力を抑制するため、防振ケースに対する側面用パッドの上方への浮き上がりを防止するとともに側面用パッドの上方への抜け出しを阻止することができる。
本請求項4に係る発明のまくらぎ防振装置によれば、請求項3に係る発明が奏する効果に加えて、端面用パッドの係合凸部に対向配置して連設した凸状張り出し片が、側面用パッドの係合凹部を端面用パッドの係合凸部に対して位置決め挟持していることにより、列車通過時に生じた振動に起因して側面用パッドがまくらぎ長手方向に位置ズレを起こそうとしても端面用パッドの係合凸部と凸状張り出し片とが側面用パッドの係合凹部を挟持して位置決めしているため、防振ケースに対する側面用パッドのまくらぎ長手方向への抜け出しを阻止することができる。
本請求項5に係る発明のまくらぎ防振装置によれば、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、ケース直立側壁がこのケース直立側壁の上端部位に沿って庇状内側突条を設けているとともに、側面用パッドがこの側面用パッドの上端部位に沿って係合溝を設けていることにより、防振ケースのケース直立側壁とまくらぎ端部との間に側面用パッドを介装する際に、側面用パッドの係合溝がケース直立側壁の庇状内側突条に誘導案内されてまくらぎ長手方向から挿通されるため、側面用パッドを防振ケース内に簡易かつ確実に取り付けることができるばかりでなく、防振ケースのケース直立側壁とまくらぎ端部との間に側面用パッドを介装した後には、側面用パッドの係合溝がケース直立側壁の庇状内側突条に全係合領域に亘って確実に係合されるため、防振ケースに対する側面用パッドの上方への浮き上がりをさらに防止するとともに側面用パッドの上方への抜け出しをより一段と阻止することができる。
本請求項6に係る発明は、請求項5に記載されたまくらぎ防振装置の構造に加えて、係合溝が、この係合溝の溝底に庇状内側突条の下端部位を案内する溝底突条を有していることにより、側面用パッドの係合溝がケース直立側壁の庇状内側突条に誘導案内されてまくらぎ長手方向から挿通される際に、係合溝の溝底に設けられた溝底突条が庇状内側突条の下端部位に接触し、側面用パッドの傾きを抑制するため、側面用パッドを防振ケース内にスムーズに挿通して確実に取り付けることができる。
また、防振ケースのケース直立側壁とまくらぎ端部との間に側面用パッドを介装した後には、側面用パッドの溝底突条がケース直立側壁の庇状内側突条の下端部位に沿って接触しているため、初期段階の防振ケースに対する側面用パッドの上方への浮き上がりを防止することができる。
本請求項7に係る発明のまくらぎ防振装置によれば、請求項2乃至請求項6のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、側面用パッドが、係合凹部の下方部位にパッド長手方向に沿って一部切り込んだ装着用スリットを有していることにより、側面用パッドの係合凹部を端面用パッドの係合凸部に被嵌して凹凸係合させる際に、側面用パッドの係合凹部を簡易に上方に反らせて持ち上げることが可能になるため、側面用パッドの係合凹部を端面用パッドの係合凸部に被嵌することができる。
本請求項8に係る発明のまくらぎ防振装置によれば、請求項7に係る発明が奏する効果に加えて、装着用スリットの切り込み終端部位が、円形状に形成されていることにより、側面用パッドの係合凹部を上方に反らせて持ち上げて側面用パッドの係合凹部を端面用パッドの係合凸部に被嵌させる際に、円形状の切り込み終端部位が装着用スリットに負荷される力を緩和するため、装着用スリットの切り込み終端部位に生じがちな不用意なクラックやひび割れを防止することができる。
本請求項9に係る発明のまくらぎ防振装置によれば、請求項1乃至請求項8のいずれか一つに係る発明が奏する効果に加えて、端面用パッドが防振ケースのケース直立端壁にシム板を介装して設けられていることにより、シム板の厚さおよびその組合せをその介装枚数で増減させることが可能となるため、まくらぎ長手方向に沿ってレールの敷設位置を微修正することができる。
本請求項10に係る発明の底面用パッドは、請求項1乃至請求項9のいずれか一つに記載のまくらぎ防振装置において、防振ケースのケース底板上に敷設されることにより、まくらぎのまくらぎ端部に生じがちなまくらぎ上下方向の振動を抑制することができる。
本請求項11に係る発明の底面用間隔材は、請求項1乃至請求項9のいずれか一つに記載のまくらぎ防振装置において、防振ケースのケース底板上に敷設された底面用パッドを防振ケースのケース底板上に配置することにより、防振ケースのケース底板上に位置決めすることができる。
本発明の実施例であるまくらぎ防振装置の設置状態を示す説明図。 本実施例であるまくらぎ防振設置の斜視図。 図1に示すまくらぎ防振装置の分解組立図。 図1に示すA部分の拡大断面図。 本実施例のまくらぎ防振装置に用いた端面用パッドの斜視図。 図2に示すB部分の拡大図。 本実施例のまくらぎ防振装置に用いた側面用パッドの外側から視た斜視図。 本実施例のまくらぎ防振装置に用いた側面用パッドの内側から視た斜視図。 端面用パッドと側面用パッドとの組み付け開始時の状態図。 端面用パッドと側面用パッドとの組み付け途中の状態図。 端面用パッドと側面用パッドとの組み付け完了時の状態図。
本発明は、方形状のケース底板とこのケース底板から直立状態で離間対設した一対のケース直立側壁とこれらのケース直立側壁の左右いずれか一端縁に設けたケース直立端壁とで上方を開放するように構成してまくらぎのまくらぎ端部を装着状態で道床に半埋設する有底箱状の防振ケースと、まくらぎ端部とケース直立端壁との間に介装する端面用パッドと、ケース直立側壁とまくらぎ端部との間にそれぞれ介装する側面用パッドとを少なくとも備えたまくらぎ防振装置において、端面用パッドが防振ケースのケース直立端壁に抜け止め用締結手段を介して固定され、端面用パッドと側面用パッドとを簡易かつ確実に防振ケースに取り付けて防振ケースに対する端面用パッドと側面用パッドとの抜け出しを阻止し、列車走行時の荷重を受けて発生しがちなまくらぎの浮き上がりを抑制して安定したレールの軌道を長期に亘って維持するものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
例えば、まくらぎの具体的形態については、横断面が台形に形成されているものであれば、鉄筋コンクリートまくらぎ(RC)、プレストレスト・コンクリートまくらぎ(PC)、合成樹脂製まくらぎなどの何れであっても構わない。
さらに、まくらぎが敷設固定される道床の具体的形態については、鉄筋コンクリート道床、繊維補強コンクリート道床、プレキャスト式コンクリート道床など強固な路盤上に形成されるコンクリート道床であれば、如何なるものであっても構わない。
また、防振ケースの材質については、硬質発泡ウレタン、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂などの合成樹脂材料であれば、如何なるものであっても構わない。
また、端面用パッドと側面用パッドなどの材質については、スチレンブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、ウレタンゴム(U)などの合成ゴムや、天然ゴム(NR)などの弾性材料であれば、如何なるものであっても構わない。
また、抜け止め締結手段の具体的形態については、木ねじ(タッピングねじ)、ボルトなど、端面用パッドを防振ケースに固定するものであれば、如何なるものであっても構わない。
以下、本発明の実施例であるまくらぎ防振装置100について、図1乃至図11に基づいて説明する。
ここで、図1は、本発明の実施例であるまくらぎ防振装置の側面図であり、図2は、本実施例であるまくらぎ防振設置の斜視図であり、図3は、図1に示すまくらぎ防振装置の分解組立図であり、図4は、図1に示すA部分の拡大断面図であり、図5は、本実施例のまくらぎ防振装置に用いた端面用パッドの斜視図であり、図6は、図2に示すB部分の拡大図であり、図7は、本実施例のまくらぎ防振装置に用いた側面用パッドの外側から視た斜視図であり、図8は、本実施例のまくらぎ防振装置に用いた側面用パッドの内側から視た斜視図であり、図9は、端面用パッドと側面用パッドとの組み付け開始時の状態図であり、図10は、端面用パッドと側面用パッドとの組み付け途中の状態図であり、図11は、端面用パッドと側面用パッドとの組み付け完了時の状態図である。
本発明の一実施例であるまくらぎ防振装置100は、図1乃至図2に示すように、レールRをレール締結装置Tを用いて支承するコンクリート製のまくらぎMの左右部位にそれぞれ位置するまくらぎ端部M1に装着されている。
なお、図1は、まくらぎ防振装置100をまくらぎMの左右部位にそれぞれ同一の装着状態を示したものであるが、まくらぎ防振装置100の概要を便宜的に理解し易いように、一方はその側面図を示し、他方はその側断面図を示している。
そして、本実施例のまくらぎ防振装置100は、図3に示すように、方形状のケース底板111とこのケース底板111から直立状態で離間対設した一対のケース直立側壁112、112とこれらのケース直立側壁112、112の左右いずれか一端縁に設けたケース直立端壁113とで上方を開放するように構成してまくらぎMのまくらぎ端部M1を装着状態でコンクリート製の道床(図示しない)に半埋設する有底箱状の防振ケース110と、この防振ケース110のケース直立端壁113とまくらぎMのまくらぎ端部M1との間に介装してまくらぎ端部M1に生じがちなまくらぎ長手方向の振動を抑制する端面用パッド120と、前記防振ケース110のケース直立側壁112とまくらぎMのまくらぎ端部M1との間にそれぞれ介装してまくらぎ端部M1に生じがちなレール長手方向の振動を抑制する側面用パッド130と、前記防振ケース110のケース底板111上に敷設配置してまくらぎMのまくらぎ端部M1に生じがちなまくらぎ上下方向の振動を抑制する底面用パッド140と、この底面用パッド140を防振ケース110のケース底板111上に位置決め配置するための底面用間隔材150とを備えている。
さらに、本実施例のまくらぎ防振装置100は、図4に示すように、前述した端面用パッド120の上端部位から道床側に張り出したパッド庇部121に抜け止め挿入孔121aが設けられ、他方、ケース直立端壁113の上端部位から道床側に張り出して延設したケース直立端壁庇部113aに抜け止め案内穴113bが設けられている。
そして、端面用パッド120を防振ケース110のケース直立端壁113に螺着する抜け止め用締結手段160、すなわち、木ねじが、端面用パッド120の抜け止め挿入孔121aとケース直立端壁113の抜け止め案内穴113bとを挿通した状態で設けられている。
この抜け止め用締結手段160により、端面用パッド120が、防振ケース110のケース直立端壁113に確実に固定されている。
また、端面用パッド120は、図4に示すように、防振ケース110のケース直立端壁113にシム板170を介装して設けられている。
これにより、シム板170の厚さおよびその組合せをその介装枚数で増減させることが可能となり、まくらぎ長手方向に沿ってレールRの敷設位置を微修正している。
つぎに、本実施例のまくらぎ防振装置100が最も特徴とする端面用パッド120と側面用パッド130との具体的な係合構造について、図5乃至図11に基づいて説明する。
まず、端面用パッド120の側面用パッド側上端部位には、図5に示すように、係合凸部122が設けられ、他方、側面用パッド130の端面用パッド側上端部位には、図7乃至図11に示すように、係合凹部131が設けられている。
これにより、この側面用パッド130の係合凹部131は、防振ケース110のケース直立端壁113に固定した端面用パッド120の係合凸部122に対して被嵌状態で凹凸係合される。
そして、図10に示すように、係合凹部131の凹部開口端から凹部底端に向けて拡がった状態の凹部側抜け止め傾斜面131aが、係合凸部122の凸部基端から凸部先端に向けて拡がってオーバーハングした状態の凸部側抜け止め傾斜面122aに対向配置されている。
これにより、列車通過時に生じた振動に起因して側面用パッド130に浮き上がり力が生じても、凹部側抜け止め傾斜面131aが、凸部側抜け止め傾斜面122aから抗力を受けてこの側面用パッド130に生じる浮き上がり力を抑制している。
さらに、端面用パッド120の係合凸部122に対向配置して連設した凸状張り出し片123が、側面用パッド130の係合凹部131を端面用パッド120の係合凸部122に対して位置決め挟持している。
これにより、列車通過時に生じた振動に起因して側面用パッド130がまくらぎ長手方向に位置ズレを起こそうとしても端面用パッド120の係合凸部122と凸状張り出し片123とが側面用パッド130の係合凹部131を挟持して位置決めして、防振ケース110に対する側面用パッド130のまくらぎ長手方向への抜け出しを阻止している。
また、前述した側面用パッド130には、側面用パッド130の上端部位に沿って係合溝132が設けられている。
これにより、図3に示すように、防振ケース110のケース直立側壁112とまくらぎMのまくらぎ端部M1との間に側面用パッド130を介装する際に、側面用パッド130の係合溝132が、ケース直立側壁112の上端部位に沿って設けた庇状内側突条114に誘導案内され、側面用パッド130がまくらぎ長手方向から簡便に挿通され易いようになっている。
このため、側面用パッド130を防振ケース110内に簡易かつ確実に取り付けることができるばかりでなく、防振ケース110のケース直立側壁112とまくらぎ端部M1との間に側面用パッド130を介装した後には、側面用パッド130の係合溝132がケース直立側壁112の庇状内側突条114に全係合領域に亘って確実に係合されるため、防振ケース110に対する側面用パッド130の上方への浮き上がりをさらに防止するとともに、側面用パッド130が楔状のパッド断面を呈しているため、側面用パッド130の上方への抜け出しをより一段と阻止している。
さらに、図6および図7に示すように、側面用パッド130の係合溝132が、この係合溝132の溝底に庇状内側突条114の下端部位を案内する溝底突条132aを有している。
このことにより、側面用パッド130の係合溝132がケース直立側壁112の庇状内側突条114に誘導案内されてまくらぎ長手方向から挿通される際に、係合溝132の溝底に設けられた溝底突条132aが庇状内側突条114の下端部位に接触し、側面用パッド130の傾きを抑制する。
さらに、防振ケース110のケース直立側壁112とまくらぎ端部M1との間に側面用パッド130を介装した後には、側面用パッド130の溝底突条132aがケース直立側壁112の庇状内側突条114の下端部位に沿って接触しているため、道床コンクリート打設工事施工中の側面用パッド130の上方向への位置ずれや、列車通過時の振動によって生じる側面用パッド130の浮き上がりなどを防止することができる。
また、側面用パッド130には、図7及び図8に示すように、係合凹部131の下方部位にパッド長手方向に沿って一部切り込んだ装着用スリット133を有している。
この装着用スリット133により、側面用パッド130の係合凹部131を端面用パッド120の係合凸部122に被嵌させる際に、図10に示すように、側面用パッド130の係合凹部131を簡易に上方に反らせて持ち上げることが可能になり、図11に示すように、側面用パッド130の係合凹部131が端面用パッド120の係合凸部122に簡便に被嵌される。
そして、前述した装着用スリット133の切り込み終端部位134は、図8に示すように、円形状に形成されている。
したがって、この円形状の切り込み終端部位134により、図10に示すように、側面用パッド130の係合凹部131を上方に反らせて持ち上げて側面用パッド130の係合凹部131を端面用パッド120の係合凸部122に被嵌させる際に、円形状の切り込み終端部位134が、装着用スリット133に負荷される力を緩和し、この切り込み終端部位134に生じがちな不用意なクラックやびひ割れを防止している。
このようにして得られた本発明の一実施例であるまくらぎ防振装置100は、方形状のケース底板111とこのケース底板111から直立状態で離間対設した一対のケース直立側壁112、112とこれらのケース直立側壁112、112の左右いずれか一端縁に設けたケース直立端壁113とで上方を開放するように構成してまくらぎMのまくらぎ端部M1を装着状態で道床に半埋設する有底箱状の防振ケース110と、まくらぎ端部M1とケース直立端壁113との間に介装する端面用パッド120と、ケース直立側壁112とまくらぎ端部M1との間にそれぞれ介装する側面用パッド130とを備えていることにより、レールRを支承するまくらぎMの振動を抑制することができるばかりでなく、端面用パッド120が防振ケース110のケース直立端壁113に抜け止め用締結手段160を介して固定されていることにより、端面用パッド120が防振ケース110のケース直立端壁113に簡易かつ確実に固定された状態で取り付けられ、列車通過時の振動によって生じがちな防振ケース110の上方へ向けた端面用パッド120の浮き上がりや抜け出しを完全に阻止することができる。
そして、側面用パッド130の端面用パッド側上端部位に設けた係合凹部131が、端面用パッド120の側面用パッド側上端部位に設けた係合凸部122に対して被嵌状態で凹凸係合しているとともに、係合凹部131の凹部開口端から凹部底端に向けて拡がる凹部側抜け止め傾斜面131aが、係合凸部122の凸部基端から凸部先端に向けて拡がる凸部側抜け止め傾斜面122aに対向配置されていることにより、列車通過時に生じた振動などに起因した防振ケース110に対する側面用パッド130のまくらぎ長手方向への位置ズレや抜け出しを防止し、安定したレールRの軌道を長期に亘って維持することができるなど、その効果は甚大である。
100 ・・・まくらぎ防振装置
110 ・・・防振ケース
111 ・・・ケース底板
112 ・・・ケース直立側壁
113 ・・・ケース直立端壁
113a ・・・ケース直立端壁庇部
113b ・・・抜け止め案内穴
114 ・・・庇状内側突条
120 ・・・端面用パッド
121 ・・・パッド庇部
121a ・・・抜け止め挿入孔
122 ・・・係合凸部
122a ・・・凸部側抜け止め傾斜面
123 ・・・凸状張り出し片
130 ・・・側面用パッド
131 ・・・係合凹部
131a ・・・凹部側抜け止め傾斜面
132 ・・・係合溝
132a ・・・溝底突条
133 ・・・装着用スリット
134 ・・・切り込み終端部位
140 ・・・底面用パッド
150 ・・・底面用間隔材
160 ・・・抜け止め用締結手段
170 ・・・シム板
M ・・・まくらぎ
M1 ・・・まくらぎ端部
R ・・・レール
T ・・・レール締結装置

Claims (7)

  1. 方形状のケース底板と該ケース底板から直立状態で離間対設した一対のケース直立側壁と該ケース直立側壁の左右いずれか一端縁に設けたケース直立端壁とで上方を開放するように構成してまくらぎのまくらぎ端部を装着状態で道床に半埋設する有底箱状の防振ケースと、前記まくらぎ端部とケース直立端壁との間に介装する端面用パッドと、前記ケース直立側壁とまくらぎ端部との間にそれぞれ介装する側面用パッドとを少なくとも備えたまくらぎ防振装置において、
    前記端面用パッドが、前記防振ケースのケース直立端壁に抜け止め用締結手段を介して固定され
    前記側面用パッドの端面用パッド側上端部位に設けた係合凹部が、前記端面用パッドの側面用パッド側上端部位に設けた係合凸部に対して被嵌状態で凹凸係合し、
    前記係合凹部の凹部開口端から凹部底端に向けて拡がる凹部側抜け止め傾斜面が、前記係合凸部の凸部基端から凸部先端に向けて拡がる凸部側抜け止め傾斜面に対向配置され、
    前記端面用パッドの係合凸部に対向配置して連設した凸状張り出し片が、前記側面用パッドの係合凹部を端面用パッドの係合凸部に対して位置決め挟持していることを特徴とするまくらぎ防振装置。
  2. 前記ケース直立側壁が、該ケース直立側壁の上端部位に沿って庇状内側突条を設けているとともに、
    前記側面用パッドが、該側面用パッドの上端部位に沿って係合溝を設けていることを特徴とする請求項1記載のまくらぎ防振装置。
  3. 前記係合溝が、該係合溝の溝底に庇状内側突条の下端部位を案内する溝底突条を有していることを特徴とする請求項2記載のまくらぎ防振装置。
  4. 前記側面用パッドが、前記係合凹部の下方部位にパッド長手方向に沿って一部切り込んだ装着用スリットを有していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載のまくらぎ防振装置。
  5. 方形状のケース底板と該ケース底板から直立状態で離間対設した一対のケース直立側壁と該ケース直立側壁の左右いずれか一端縁に設けたケース直立端壁とで上方を開放するように構成してまくらぎのまくらぎ端部を装着状態で道床に半埋設する有底箱状の防振ケースと、前記まくらぎ端部とケース直立端壁との間に介装する端面用パッドと、前記ケース直立側壁とまくらぎ端部との間にそれぞれ介装する側面用パッドとを少なくとも備えたまくらぎ防振装置において、
    前記端面用パッドが、前記防振ケースのケース直立端壁に抜け止め用締結手段を介して固定され
    前記側面用パッドの端面用パッド側上端部位に設けた係合凹部が、前記端面用パッドの側面用パッド側上端部位に設けた係合凸部に対して被嵌状態で凹凸係合し、
    前記側面用パッドが、前記係合凹部の下方部位にパッド長手方向に沿って一部切り込んだ装着用スリットを有していることを特徴とするまくらぎ防振装置。
  6. 前記装着用スリットの切り込み終端部位が、円形状に形成されていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のまくらぎ防振装置。
  7. 前記端面用パッドが、前記防振ケースのケース直立端壁にシム板を介装して設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一つに記載のまくらぎ防振装置。
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