JP6466194B2 - Iii族窒化物半導体基板およびiii族窒化物半導体基板の製造方法 - Google Patents

Iii族窒化物半導体基板およびiii族窒化物半導体基板の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、III族窒化物半導体基板およびIII族窒化物半導体基板の製造方法に関する。
特許文献1に、III族窒化物バルク結晶から切り出した複数の結晶基板を横方向に互いに隣接させて配置することで基板を構成し、当該基板の上にIII族窒化物結晶を成長させるIII族窒化物結晶の製造方法が開示されている。また、特許文献1には、結晶基板間に隙間が存在すると、その上に成長する結晶の結晶性が低下するため、結晶基板を互いに隣接させて配置することが開示されている。
特許第5332168号
特許文献1に記載の技術の場合、基板を構成する複数の結晶基板は互いに分離している。複数の結晶基板が互いに分離している場合、複数の結晶基板からなる基板を移動させる際に複数の結晶片各々を保持し、それらを移動させる必要がある。また、複数の結晶基板からなる基板を所定位置にセットする際、複数の結晶片各々を所定の位置関係で、所定の位置にセットする必要がある。このように、複数の結晶基板が互いに分離している場合、作業性が悪い。
本発明は、III族窒化物半導体基板を製造する新たな技術を提供することを課題とする。
本発明によれば、
互いの間に隙間を挟んで配置された複数のIII族窒化物半導体の結晶片と、
多結晶のIII族窒化物半導体で構成され、前記隙間に介在し、複数の前記結晶片を保持するバインダーと、
を有するIII族窒化物半導体基板が提供される。
また、本発明によれば、
複数のIII族窒化物半導体の結晶片を、互いの間に隙間を挟んで配置する配置工程と、
多結晶のIII族窒化物半導体で構成され、前記隙間に介在し、複数の前記結晶片を保持するバインダーを形成する形成工程と、
を有するIII族窒化物半導体基板の製造方法が提供される。
本発明によれば、III族窒化物半導体基板を製造する新たな技術が実現される。
本実施形態のIII族窒化物半導体基板の断面模式図の一例である。 本実施形態のIII族窒化物半導体基板の断面模式図の一例である。 本実施形態のIII族窒化物半導体基板の断面模式図の一例である。 本実施形態のIII族窒化物半導体基板の断面模式図の一例である。 本実施形態のIII族窒化物半導体基板の平面模式図の一例である。 本実施形態のIII族窒化物半導体基板の平面模式図の一例である。 本実施形態のIII族窒化物半導体基板の断面模式図の一例である。 本実施形態のIII族窒化物半導体基板の断面模式図の一例である。 本実施形態のIII族窒化物半導体基板の断面模式図の一例である。 本実施形態のIII族窒化物半導体基板の断面模式図の一例である。 本実施形態のIII族窒化物半導体基板の平面模式図の一例である。 本実施形態のIII族窒化物半導体基板の平面模式図の一例である。 本実施形態のIII族窒化物半導体基板の製造方法の一例を示すフローチャートである。 III族窒化物半導体基板から結晶片を切り出す処理の一例を説明するための模式図である。 III族窒化物半導体基板から結晶片を切り出す処理の一例を説明するための模式図である。 III族窒化物半導体基板から結晶片を切り出す処理の一例を説明するための模式図である。 III族窒化物半導体基板から結晶片を切り出す処理の一例を説明するための模式図である。 本実施形態のIII族窒化物半導体基板の製造方法の一例を説明するための模式図である。 本実施形態のIII族窒化物半導体基板の製造方法の一例を説明するための模式図である。 本実施形態のIII族窒化物半導体基板の製造方法の一例を説明するための模式図である。 本実施形態のIII族窒化物半導体基板の製造方法の一例を説明するための模式図である。 本実施形態のIII族窒化物半導体基板の作用効果を説明するための図である。 本実施形態のIII族窒化物半導体基板の製造方法の一例を説明するための模式図である。 本実施形態のIII族窒化物半導体基板の製造方法の一例を説明するための模式図である。 本実施形態のIII族窒化物半導体基板の製造方法の一例を説明するための模式図である。
以下、本発明のIII族窒化物半導体基板およびIII族窒化物半導体基板の製造方法の実施形態について図面を用いて説明する。なお、図はあくまで発明の構成を説明するための概略図であり、各部材の大きさ、形状、数、異なる部材の大きさの比率などは図示するものに限定されない。
図1乃至4に、本実施形態のIII族窒化物半導体基板1の断面模式図の一例を示す。そして、図5及び図6に、図1乃至図4のIII族窒化物半導体基板1の平面模式図の一例を示す。
また、図7乃至図10に、本実施形態のIII族窒化物半導体基板1の断面模式図の他の一例を示す。そして、図11及び図12に、図7乃至図10のIII族窒化物半導体基板1の平面模式図の一例を示す。
図1乃至図12に示すように、本実施形態のIII族窒化物半導体基板1は、複数の結晶片10と、バインダー20とを有する。なお、図示する結晶片10の数は一例であり、これに限定されない。
結晶片10は、III族窒化物半導体の単結晶で構成されている。バインダー20を介して互いにくっついた複数の結晶片10は、同じ種類のIII族窒化物半導体(AlGa1−x−yInN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)、かつ、結晶片10同士のx及びyが一致)であるのが好ましい。結晶片10は、III族窒化物半導体の基板や当該基板の破片等から切り出されたものとすることができる。
結晶片10は、2つの主面(第1の主面11及び第2の主面12)と、側面13とを有する板状体である。第1の主面11と第2の主面12は表裏の関係にある。第1の主面11と第2の主面12は、互いに平行であってもよい。第1の主面11と第2の主面12の形状及び大きさは同じであってもよいし、異なっていてもよい。第1の主面11の形状は、例えば、図5、図6、図11及び図12に示すように長方形であり、その大きさは、例えば縦2mm以上100mm以下、横2mm以上100mm以下である。なお、第1の主面11及び第2の主面12の形状はその他の形状であってもよい。
側面13は、図1乃至図4、及び、図9乃至図12に示すように、第1の主面11及び第2の主面12と垂直な関係にあってもよい。また、図示しないが、側面13と、第1の主面11及び第2の主面12とのなす角が90°と異なっていてもよい。
結晶片10の厚さ(第1の主面11及び第2の主面12間の距離)は、例えば50μm以上20mm以下である。
複数の結晶片10の形状及び大きさ、特に第1の主面11の形状及び大きさは揃っているのが好ましい。「形状及び大きさが揃っている」とは、形状及び大きさが完全に一致する状態、及び、加工誤差によるズレが存在する状態を含む概念である。
第1の主面11は、所定の面方位の面である。例えば、第1の主面11は、+c面、m面又はa面であってもよい。その他、第1の主面11は、{hk−(h+k)l}面(h、k及びlは整数)、又は、当該{hk−(h+k)l}面を所定角度傾けた面であって+c面、m面及びa面と異なる面であってもよい。
例えば、第1の主面11は+c面、+c面を所定角度(例:±10°以下)傾けた面、m面、m面を所定角度(例:±10°以下)傾けた面、a面、a面を所定角度(例:±10°以下)傾けた面、{11−22}面、{11−22}面を所定角度(例:±10°以下)傾けた面、{11−24}面、{11−24}面を所定角度(例:±10°以下)傾けた面、{10−12}面、{10−12}面を所定角度(例:±10°以下)傾けた面、{10−11}面、{10−11}面を所定角度(例:±10°以下)傾けた面、{20−21}面、{20−21}面を所定角度(例:±10°以下)傾けた面、{20−23}面、及び、{20−23}面を所定角度(例:±10°以下)傾けた面の中のいずれかの面であってもよい。
複数の結晶片10の第1の主面11の面方位は揃っているのが好ましい。「面方位が揃っている」とは、複数の結晶片10の第1の主面11の面方位が互いに一致する状態、及び/又は、所望の基準となる面方位と、複数の結晶片10各々の第1の主面11の面方位との差が±0.5°以下である状態を含む概念である。
複数の結晶片10は、第1の主面11の向く方向が揃っているのが好ましい。「第1の主面11の向く方向が揃っている」とは、複数の結晶片10の第1の主面11の法線方向が互いに一致する状態、及び/又は、所望の基準となる方向と、複数の結晶片10各々の第1の主面11の法線方向との差が±0.5°以下である状態を含む概念である。
また、複数の結晶片10は、第1の主面11に平行な方向における方位精度が±0.5°以下であるのが好ましい。すなわち、複数の結晶片10は、図5、図6、図11及び図12における紙面に平行な方向の方位精度、換言すれば、紙面に垂直な回転軸周りに回転して調整される方位精度が±0.5°以下であるのが好ましい。「方位精度が±0.5°以下」とは、所望の基準となる方向からの差が±0.5°以下であることを意味する。
図1乃至図12に示すように、第1の主面11は露出している。第1の主面11が、本実施形態のIII族窒化物半導体基板1の成長面(III族窒化物半導体結晶を成長させる面)となる。
図1乃至図12に示すように、複数の結晶片10は、側面13同志で他の結晶片10と対向するように配置される。
図3、4、9及び10に示すように、第2の主面12は露出していてもよい。また、図1、2、7及び8に示すように、第2の主面12はバインダー20で覆われ、露出していなくてもよい。また、図示しないが、第2の主面12は、一部がバインダー20で覆われ、一部が露出していてもよい。
複数の結晶片10は、所定の規則性に従い配列されているのが好ましい。例えば図5、図6、図11及び図12に示すように、長方形の第1の主面11の長手方向が互いに平行になるように複数の結晶片10が配列されてもよい。また、複数の結晶片10は、直線的に一列又は複数の列で並ぶように配列されてもよい。
複数の結晶片10は、互いの間に隙間30を挟んで配置される。隙間30の幅Gは、例えば50μm以上10mm以下である。隣接する結晶片10の隙間30は、隣接する結晶片10間の最短距離と定義される。
なお、図1乃至図12では、結晶片10の外周沿いすべてに隙間30が存在しているが、結晶片10の外周沿いの少なくとも一部に隙間30が存在すればよい。例えば、第1の主面11及び第2の主面12が四角形である板状体である場合、結晶片10は4つの側面13を有することになる。この場合、結晶片10は、少なくとも1つの側面13の前に隙間30が存在すればよい。そして、他の側面13は他の結晶片10の側面13と接していてもよい。
当然、図1乃至図12に示すように、結晶片10の外周沿いすべてに隙間30が存在してもよい。この場合、結晶片10は、他の結晶片10と全く接触しない。
バインダー20は、図1乃至図12に示すように、結晶片10間の隙間30に介在し、複数の結晶片10を保持する。隙間30に介在するバインダー20は、結晶片10の側面13と接し、密着している。隙間30に介在するバインダー20の高さは、隙間30の深さの3分の1以上、好ましくは2分の1以上、さらに好ましくは3分の2以上である。
バインダー20は、多結晶のIII族窒化物半導体で構成される。バインダー20は、結晶片10と同じ種類のIII族窒化物半導体であってもよいし、異なる種類であってもよい。
バインダー20は、図1、図2、図7及び図8に示すように、隙間30から第2の主面12側に延在してもよい。そして、バインダー20は、側面13及び第2の主面12において結晶片10と接し、密着して、複数の結晶片10を保持してもよい。この場合、第2の主面12からの厚さMは、0μmより大20mm以下であり、さらに好ましくは0μmより大1mm以下である。
他の例として、バインダー20は、図3、図4、図9及び図10に示すように、隙間30のみに存在し、第1の主面11及び第2の主面12には延在していなくてもよい。この場合、上記Mの値は0となる。
また、バインダー20は、図1乃至図6に示すように、複数の結晶片10の外周沿いに、複数の結晶片10を内包するように存在してもよい。
他の例として、バインダー20は、図7乃至図12に示すように、複数の結晶片10の外周沿いには存在せず、結晶片10間の隙間30のみに存在してもよい。
本実施形態のIII族窒化物半導体基板1は、図1乃至図12に示すように、第1の主面11が露出する側の露出面において、結晶片10とバインダー20とが露出している。
図1、図4、図7及び図10に示すように、結晶片10とバインダー20は面一となっていてもよい。また、図2、図3、図8及び図9に示すように、結晶片10が凸部となり、バインダー20が凹部となっていてもよい。
後者の場合、隣接する結晶片10とバインダー20との段差Dの上限は、基板厚(III族窒化物半導体基板1の厚さ)に応じた所定の値にすることができる。例えば、段差Dは1μm以上、(基板厚−100)μm以下とすることができる。すなわち、基板厚が400μmの場合、段差Dは1μm以上300μm以下とし、基板厚が600μmの場合、段差Dは1μm以上500μm以下とし、基板厚が800μmの場合、段差Dは1μm以上700μm以下とすることができる。このようにすれば、バインダー20の厚さを、100μm以上とすることができる。結果、バインダー20による複数の結晶片10の保持力を、十分に強くすることができる。
次に、図13のフローチャートを用いて、本実施形態のIII族窒化物半導体基板1の製造方法の一例を説明する。図示するように、本実施形態のIII族窒化物半導体基板1の製造方法は、準備工程S10と、配置工程S20と、形成工程S30とを有する。
準備工程S10では、複数のIII族窒化物半導体の結晶片10を準備する。例えば、III族窒化物半導体基板や、当該基板の破片などから、所定形状の結晶片10を切り出すことで、複数の結晶片10を準備する。
切り出す手段は特段制限されず、バンドソー、内周刃、外周刃などを用いて結晶片10を切り出してもよいし、劈開面で劈開することで結晶片10を切出してもよい。また、切り出した結晶片10に対して研磨等の加工を施すことで、結晶片10の形状及び大きさを調整してもよい。
図14及び図15を用いて、III族窒化物半導体基板から結晶片10を切り出す処理の一例を説明する。図14はIII族窒化物半導体基板40の側面模式図、図15はIII族窒化物半導体基板40の平面模式図である。III族窒化物半導体基板40は、図示するように+c面成長して得られた基板であってもよいし、その他であってもよい。
例えば、図14及び図15に示すように、m軸方向に平行な第1の切断面41、及び、m軸方向に垂直な第2の切断面42により、III族窒化物半導体基板40から複数の結晶片10を切り出してもよい。第1の切断面41、及び、第2の切断面42各々の間隔を調整することで、第1の切断面41、又は、第2の切断面を、結晶片10の第1の主面11とすることができる。第2の切断面42はm面となる。第1の切断面41の+c軸方向に対する傾きを調整することで、第1の主面11の面方位を、a面又は所望の半極性面とすることができる。
図16及び図17を用いて、III族窒化物半導体基板から結晶片10を切り出す処理の他の一例を説明する。図16はIII族窒化物半導体基板40の側面模式図、図17はIII族窒化物半導体基板40の平面模式図である。III族窒化物半導体基板40は、図示するように+c面成長して得られた基板であってもよいし、その他であってもよい。
例えば、図16及び図17に示すように、m軸方向に平行な第1の切断面41、及び、m軸方向に垂直な第2の切断面42により、III族窒化物半導体基板40から複数の結晶片10を切り出してもよい。第1の切断面41、及び、第2の切断面42各々の間隔を調整することで、III族窒化物半導体基板40の露出面43を、結晶片10の第1の主面11とすることができる。図16及び図17に示す例の場合、第1の主面11は+c面となる。
図13に戻り、配置工程S20では、複数のIII族窒化物半導体の結晶片10を、互いの間に隙間30を挟んで配置する。隙間30の幅Gは、例えば50μm以上10mm以下である。配置工程S20では、各結晶片10の向きが所望の状態となるように配置する。
例えば、図18に示すように、保持部材50上に複数の結晶片10を並べて配置する。保持部材50は複数の結晶片10が載置される載置面51を有する。複数の結晶片10は、例えば所定の規則性に従い、当該載置面51上に配列される。
図23及び図24に、図18の平面模式図の一例を示す。保持部材50上には、結晶片10の第1の主面11に平行な方向の向きを合わせるための調整部材53が存在する。調整部材53は、結晶片10の所定の面が面接触する方位調整面を有する。図23及び図24に示すように、すべての結晶片10が、「所定の側面13が調整部材53の方位調整面と面接触する状態」で配置される。所定の側面13は、所定の面方位の面である。例えば、結晶片10は、このような所定の面方位の側面13を有するように加工されている。
このような配置方法によれば、複数の結晶片10各々の第1の主面11に平行な方向の向きが所望の状態となる。なお、図23に示すように、調整部材53に平行な方向に隣接する結晶片10間に、幅G(例:50μm以上10mm以下)の隙間30を設けてもよい。または、図24に示すように、所定の側面13が調整部材53と面接触した状態で、調整部材53に平行な方向に隣接する他の結晶片10と接触できる場合、調整部材53に平行な方向に隣接する結晶片10を接触させてもよい。しかし、「調整部材53に平行な方向に隣接する結晶片10間の接触」よりも、「所定の側面13が調整部材53の方位調整面と面接触した状態」の方が優先される。このため、図24に示すように、所定の側面13が調整部材53と面接触した状態で、調整部材53に平行な方向に隣接する他の結晶片10と接触できない場合、調整部材53に平行な方向に隣接する結晶片10間に隙間31が形成される。
調整部材53は保持部材50から取り外し可能であってもよい。そして、結晶片10が所望の状態で配置され、その位置に固定されると、形成工程S30の前に、調整部材53は保持部材50から取り外されてもよい。この場合、調整部材53が取り外された後、調整部材53が存在した場所は隙間30となる。調整部材53の幅は、例えば、50μm以上10mm以下である。
なお、調整部材53は、形成工程S30の間も保持部材50上に位置してもよい。この場合、図25に示すように、調整部材53の高さは、結晶片10の厚さよりも小さく構成される。図25は、図23及び図24を図中、左から右方向に見た側面図の一例である。この場合、図25に示すように、結晶片10の間であって、調整部材53の上方に、例えば幅が50μm以上10mm以下である隙間30が形成される。
他の配置例として、例えば、図19に示すように、保持部材50は、所定形状の結晶片10が嵌る複数の穴52を有してもよい。そして、複数の結晶片10各々は、各穴52に嵌め込まれてもよい。この場合、穴52の間隔により、結晶片10の隙間30の間隔Gを調整することができる。
なお、配置工程S20では、図18及び図19に示すように、第1の主面11が載置面51と対向し、第2の主面12が露出するように、複数の結晶片10を配置する。また、複数の結晶片10が、互いの側面13同士で対向するように配置する。
保持部材50に結晶片10を保持させる手段は特段制限されないが、例えば、不純物汚染を起こさず、バインダー20の形成に悪影響を与えにくい接着剤を用いて複数の結晶片10を接着保持させてもよい。保持部材50は例えばセラミック等で構成されてもよい。
図13に戻り、形成工程S30では、複数の結晶片10の上に、隙間30に介在するように、多結晶のIII族窒化物半導体からなるバインダー20を形成する(図20及び図21参照)。図20及び図21に示すように、バインダー20は、隙間30に介在するとともに、第2の主面12上に形成される。バインダー20を形成する手法としては、気相エピタキシャル成長法(例えばHVPE法、MOVPE法)、ナトリウムフラックス液相成長法、アモノサーマル成長法、スパッタ法、分子線エピタキシャル成長法、焼結法などが考えられる。
形成条件は一般的なものと同様とすることができる。本実施形態の場合、結晶片10間の隙間30が50μm以上である。このため、例えばHVPE法の一般的な成長条件でIII族窒化物半導体結晶を形成すると、隙間30に原料ガスが侵入し、例えば隙間30に介在したバインダー20が形成される。
形成工程S30の後、保持部材50からIII族窒化物半導体基板1を取り外し、その後、CMP等の研磨、及び/又は、薬液によるエッチング等による表面加工を行ってもよい。同様に、III族窒化物半導体基板1の側面を加工してもよい。
例えば、形成工程S30により図20のような状態が得られた後、保持部材50からIII族窒化物半導体基板1を取り外すと、図1に示す状態となる。その後、研磨などの加工により、外周沿いのバインダー20を除去すると、図7の状態が得られる。また、図1に示す状態、及び、図7に示す状態から、研磨などの加工により、第2の主面12側のバインダー20を除去すると、図4及び図10に示す状態が得られる。
その他、形成工程S30により図21のような状態が得られた後、保持部材50からIII族窒化物半導体基板1を取り外すと、図2に示す状態となる。その後、研磨などの加工により、外周沿いのバインダー20を除去すると、図8の状態が得られる。また、図2に示す状態、及び、図8に示す状態から、研磨などの加工により、第2の主面12側のバインダー20を除去すると、図3及び図9に示す状態が得られる。
なお、外周沿いのバインダー20及び第2の主面12側のバインダー20を除去する順番は、これに限定されない。
以上により、本実施形態のIII族窒化物半導体基板1が得られる。なお、本実施形態のIII族窒化物半導体基板1は、その上に電子デバイスや光デバイスを形成される自立基板、また、その上にIII族窒化物半導体層を形成して自立基板を得るための下地基板として用いることができる。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態のIII族窒化物半導体基板1は、複数の結晶片10で構成される。複数の結晶片10の間には、隙間30が存在する。そして、当該隙間30にバインダー20が存在し、結晶片10を保持している。このように、本実施形態のIII族窒化物半導体基板1は複数の結晶片10で構成されるが、それらが互いの間に存在するバインダー20により保持されている。すなわち、複数の結晶片10が一塊になっている。
複数の結晶片10が互いに分離している場合、複数の結晶片10からなる基板を移動させる際、複数の結晶片10各々を保持し、それらを移動させる必要がある。また、複数の結晶片10からなる基板を所定位置にセットする際、複数の結晶片10各々を所定の位置関係で、所定の位置にセットする必要がある。このように、複数の結晶片10が互いに分離している場合、作業性が悪い。本実施形態のIII族窒化物半導体基板1は、上述の通り、バインダー20により複数の結晶片10が一塊となっている。このため、III族窒化物半導体基板1を移動させたり、所定の位置にセットしたりする際の作業性が良好である。
また、複数の結晶片10が互いに分離しているままであると、複数の結晶片10からなる基板の作製工程や、後工程での当該基板のハンドリング時に割れる恐れがある。また、分離している複数の結晶片10部分を加工除去するとした場合にも、分離部分への応力集中により割れる恐れがある。本実施形態のIII族窒化物半導体基板1は、このような不都合を軽減できる。
また、本実施形態のIII族窒化物半導体基板1は、結晶片10の大きさを所定の大きさに制御することができる。例えば、結晶片10の主面(第1の主面11及び第2の主面12)は、縦2mm以上100mm以下、横2mm以上100mm以下の四角形とすることができる。主面の大きさの上限をこのように設定した場合、バインダー20により結晶片10を十分な強度で保持することができ、結晶片10が剥がれ落ちにくくなる。また、主面の大きさの下限をこのように設定した場合、主面の大きさを、デバイスを形成するために十分な大きさとすることができる。
また、III族窒化物半導体基板1の厚さを、50μm以上20mm以下とすることができる。厚さの下限をこのように設定した場合、結晶片10間の隙間30に存在するバインダー20と、結晶片10の側面13との接触面積を十分に大きくすることができる。結果、バインダー20により結晶片10を十分な強度で保持することができる。また、厚さの上限をこのように設定した場合、III族窒化物半導体基板1の厚さが不要に厚くなる不都合を回避できる。結果、III族窒化物半導体基板1の軽量化及び薄型化が実現され、III族窒化物半導体基板1の持ち運び時の作業性が良好になったり、保管時に場所を取らなくなったりする効果が期待される。
なお、本実施形態のIII族窒化物半導体基板1は、第1の主面11が露出する露出面を成長面とする。そして、当該露出面においては、第1の主面11のみならず、バインダー20も露出する。本発明者らは、このような成長面上にIII族窒化物半導体の単結晶を成長させた場合、バインダー20の上方には多くの転位が発生するが、第1の主面11の上方の結晶性は良好であることを確認した。すなわち、本実施形態のIII族窒化物半導体基板1によれば、III族窒化物半導体基板1上の適切なエリア(結晶性が良好な第1の主面11の上方のエリア)を選択することで、所定のデバイスを形成することができる。
また、本実施形態のIII族窒化物半導体基板1は、複数の結晶片10の形状及び大きさ、特に第1の主面11の形状及び大きさを揃えることができる。上述の通り、本実施形態のIII族窒化物半導体基板1の上にデバイスを形成する場合、第1の主面11が露出する部分の上に選択的に形成する必要がある。本実施形態のように、第1の主面11の形状及び大きさが揃い、複数の結晶片10が規則的に配列されている場合、当該規則性に基づいて、III族窒化物半導体基板1の成長面上における第1の主面11が露出する位置を容易に特定することが可能となる。結果、デバイス作成時の作業性が良好となる。
また、本実施形態のIII族窒化物半導体基板1は、結晶片10間の隙間30の幅Gを、50μm以上10mm以下とすることができる。隙間30の下限をこのように設定すると、バインダー20を形成する処理時に、バインダー20の原料となるガスが隙間30に十分に入り込むことができる。結果、隙間30内にバインダー20を形成することができる。また、隙間30の上限をこのように設定すると、III族窒化物半導体基板1の成長面におけるバインダー20の露出の割合を十分に小さくすることができる。
また、本実施形態のIII族窒化物半導体基板1は、図1、図2、図7及び図8に示すように、バインダー20が隙間30から第2の主面12側に延在した構成とすることができる。そして、側面13及び第2の主面12において結晶片10と接し、密着したバインダー20により、複数の結晶片10を保持することができる。当該構成によれば、結晶片10とバインダー20との接触面積が大きくなる。結果、バインダー20による結晶片10の保持力が大きくなり好ましい。
また、本実施形態のIII族窒化物半導体基板1は、図3、図4、図9及び図10に示すように、バインダー20が第1の主面11及び第2の主面12には延在せず、隙間30のみに存在する構成とすることができる。当該構成によれば、III族窒化物半導体基板1の軽量化及び薄型化が実現される。また、裏面電極を必要とするデバイス作製時には、裏面側の結晶片10と電極とのコンタクトが必要となるが、当該構成の場合、バインダー20を落とす必要が無くなったり、基板厚みを落とすとしても設計自由度が高くなる。
また、本実施形態のIII族窒化物半導体基板1は、図1乃至図6に示すように、バインダー20が複数の結晶片10の外周沿いに、複数の結晶片10を内包するように存在する構成とすることもできる。当該構成によれば、結晶片10とバインダー20との接触面積が大きくなる。結果、バインダー20による結晶片10の保持力が大きくなり好ましい。
また、本実施形態のIII族窒化物半導体基板1は、図7乃至図12に示すように、バインダー20が複数の結晶片10の外周沿いに存在せず、結晶片10間の隙間30のみに存在する構成とすることもできる。当該構成によれば、III族窒化物半導体基板1の軽量化及び小型化(表面の面積の小型化)が実現される。また、デバイスの歩留向上や、III族窒化物半導体基板1の側面を利用したオリフラ方位の測定が可能となる。
また、本実施形態のIII族窒化物半導体基板1は、図1、図2、図7及び図8に示すように、バインダー20が第2の主面12側に延在する構成とする場合、バインダー20の第2の主面12からの厚さMを1mm以上20mm以下とすることができる。このようにすると、裏打ち層としてのバインダー20の強度が十分になる。結果、III族窒化物半導体基板1全体としての折れ曲がりに対する強度が大きくなり、結晶片10がバインダー20から剥がれ落ちる不都合を抑制できる。
また、本実施形態のIII族窒化物半導体基板1は、隙間30に介在するバインダー20の高さが、隙間30の深さの3分の1以上、好ましくは2分の1以上、さらに好ましくは3分の2以上、さらに好ましくはバインダー20の露出面と結晶片10の第1の主面11とが面一となる状態とすることができる。このように、隙間30に十分にバインダー20を介在させることができるので、結晶片10とバインダー20との接触面積を大きくすることができる。結果、結晶片10とバインダー20との接着力をより強くすることができる。
また、本実施形態のIII族窒化物半導体基板1の製造方法では、図23及び図24に、すべての結晶片10が、「所定の面方位の側面13が調整部材53と面接触する状態」で配置される。これにより、複数の結晶片10各々の第1の主面11に平行な方向の向きが所望の状態となる。このような製造方法で製造された本実施形態のIII族窒化物半導体基板1は、複数の結晶片10が他の結晶片10と接触していない面(調整部材53と面接触していた側面13)を有する構成となる。
ところで、複数の結晶片10を並べて配置する手法として、隣接する結晶片10同志を互いの側面同志が面接触するように配置する方法が考えられる。結晶片10間の隙間を小さくすることを優先して配置する場合、当該配置方法が好ましい。しかし、この方法の場合、ある結晶片10の第1の主面11に平行な方向における向きは、他の結晶片10の状態(他の結晶片10の配置の向き、他の結晶片10の側面の平行度・垂直度の加工精度等)の影響を受けてしまうという問題がある。当該影響について、図22を用いて説明する。
図22に示す矢印Aは、結晶片10の所定の軸方向(例:m軸方向)である。所望の配置状態は、結晶片10の所定の軸方向(例:m軸方向)が第1の方向と平行になる状態である。
図22に示す左側の結晶片10は、矢印Aで示される所定の軸方向が第1の方向と平行になっている。しかし、右側の結晶片10は、矢印Aで示される所定の軸方向が第1の方向と平行になっていない。これは、左側の結晶片10の右側側面の加工精度が悪く、やや斜めに切り出されていること、及び、当該側面に、右側の結晶片10の側面を面接触させて配置したことに起因する。
このように、複数の結晶片10を互いの側面同士で接する状態で配列する場合は、ある箇所で結晶片10の配置の向きがずれてしまった場合や、結晶片10の個々に平行度・垂直度等の加工精度が存在することにより、他の結晶片10の状態の影響を受けてしまう。さらに、結晶片10の数が多くなるほど接触する箇所が多くなり、結晶片10の状態の影響が蓄積されて、方位ずれが増大する可能性が高くなる。結果、第1の主面11に平行な方向における向きが所望の状態からずれた結晶片10が多く存在することとなってしまう。
本実施形態の場合、すべての結晶片10が、「所定の面方位の側面13が調整部材53の方位調整面と面接触する状態」で配置される。このため、上述のような不都合を回避できる。結果、複数の結晶片10の第1の主面11に平行な方向における方位精度を、±0.5°以下とすることができる。このような方位精度を持ったIII族窒化物半導体基板1によれば、III族窒化物半導体基板1の上に成長するIII族窒化物半導体の結晶性が良好となる。
また、本実施形態の場合、バインダー20を多結晶のIII族窒化物半導体で構成することができる。この場合、単結晶のIII族窒化物半導体でバインダー20を構成する場合に比べて、短時間で、所望の厚さのバインダー20を形成することができる。
また、本実施形態の場合、単結晶のIII族窒化物半導体の破片などから結晶片10を切り出して、利用することができる。このような破片は、従来、破棄等されていた。本実施形態によれば、従来破棄等されていた破片を利用することができるので、コスト面において有益である。
また、本実施形態のIII族窒化物半導体基板1は、自立基板や下地基板として利用される。いずれにおいても、III族窒化物半導体基板1の上にIII族窒化物半導体を成長させる場合がある。本発明者らは、複数の結晶片を接触させて並べた基板上にIII族窒化物半導体を成長させ、各結晶片から成長したIII族窒化物半導体を接合させてIII族窒化物半導体層を形成した場合、結晶片間の界面直上に大量の転位が発生することを確認している。
また、当該大量の転位は、III族窒化物半導体層の厚みが増すにつれて、成長モフォロジーの荒れなどによって進行方向が曲げられ、広がって伝播しやすい。このため、III族窒化物半導体層の露出面(成長面)上において、転位は局所的に存在するのでなく、広く分布することとなる。結果、当該露出面において転位の少ないエリアが得られにくくなる。
本発明者らは、本実施形態のように結晶片10間に所定の隙間30を設けている場合、結晶片10間の界面直上に発生した転位が、III族窒化物半導体層の厚みが増すにつれて進行方向が曲げられ、広がって伝播する不都合を軽減できることを確認している。このため、III族窒化物半導体基板1の上に形成されたIII族窒化物半導体層の露出面において、転位は結晶片10間の界面直上、すなわち、バインダー20の上方に集中する。結果、当該界面直上を除く部分、例えば結晶片10の露出面中心付近の直上のエリア等は、転位が少なくなる。このため、当該エリア上に選択的にデバイスを形成することができる。
また、本実施形態のIII族窒化物半導体基板1は、図2、図3、図8及び図9に示すように、III族窒化物半導体基板1の成長面において、結晶片10が凸部となり、バインダー20が凹部となっていてもよい。この場合、当該露出面の上に単結晶のIII族窒化物半導体をエピタキシャル成長させた場合に、結晶片10とバインダー20との界面部分で異常成長等の不都合が発生することを軽減できる。例えば、成長の過程で凹部内に多結晶が形成されたとしても、多結晶が凸部よりも上方に突出することが抑制される。結果、デバイス作製時のリソグラフィー工程などへの影響が軽減される。また、凹部を挟んで互いに隣接する2つの凸部各々から成長した結晶同志が、互いの間の凹部から成長した結晶に覆い被さる状態で互いに接合する。結果、凸部から成長した結晶が凹部から成長した結晶に覆い被さる状態となる。このため、凹部から成長した結晶が成長面に現れる不都合を軽減できる。すなわち、多結晶のIII族窒化物半導体(バインダー20)から成長した結晶が成長面に現れる不都合を軽減できる。
また、本実施形態のIII族窒化物半導体基板1は、隣接する結晶片10とバインダー20との段差Dが1μm以上(基板厚(μm)−100(μm))μm以下とすることができる。段差Dを1μm以上とすることで、上述した、凹部上の多結晶が凸部よりも突出することが抑制されたり、凸部から成長した結晶が凹部から成長した結晶に覆い被さる状態が得られやすくなる。また、段差Dを(基板厚−100)μm以下とすることで、バインダー20の厚さを100μm以上とすることができる。結果、ハンドリング時の基板割れを防止し、デバイス作製時の基板厚みを落とす際に結晶片が分割されるのを抑制する等の効果が得られる。
以下、参考形態の例を付記する。
1. 互いの間に隙間を挟んで配置された複数のIII族窒化物半導体の結晶片と、
前記隙間に介在し、複数の前記結晶片を保持するバインダーと、
を有するIII族窒化物半導体基板。
2. 1に記載のIII族窒化物半導体基板において、
複数の前記結晶片は、他の前記結晶片と接触していない面を有するIII族窒化物半導体基板。
3. 2に記載のIII族窒化物半導体基板において、
前記結晶片は表裏の関係にある2つの主面と、側面とを有し、前記側面が他の前記結晶片の前記側面と対向するように配置されており、
複数の前記結晶片は、第1の前記主面に平行な方向における方位精度が±0.5°以下であるIII族窒化物半導体基板。
4. 3に記載のIII族窒化物半導体基板において、
前記第1の主面が、III族窒化物半導体結晶を成長させる成長面となるIII族窒化物半導体基板。
5. 1から4のいずれかに記載のIII族窒化物半導体基板において、
前記結晶片は表裏の関係にある2つの主面と、側面とを有し、前記側面が他の前記結晶片の前記側面と対向するように配置されており、
前記バインダーは、前記隙間に介在して前記側面に接するとともに、一方の前記主面まで延在して当該主面と接しているIII族窒化物半導体基板。
6. 1から5のいずれかに記載のIII族窒化物半導体基板において、
前記バインダーは、多結晶のIII族窒化物半導体で構成されるIII族窒化物半導体基板。
7. 1から6のいずれかに記載のIII族窒化物半導体基板において、
前記III族窒化物半導体基板の第1の露出面において、前記結晶片と前記バインダーとが露出し、前記結晶片が凸部に、前記バインダーが凹部になっているIII族窒化物半導体基板。
8. 7に記載のIII族窒化物半導体基板において、
隣接する前記結晶片と前記バインダーとの段差は、1μm以上(III族窒化物半導体基板の厚さ(μm)−100(μm))μm以下であるIII族窒化物半導体基板。
9. 7又は8に記載のIII族窒化物半導体基板において、
前記第1の露出面が、III族窒化物半導体結晶を成長させる成長面となるIII族窒化物半導体基板。
10. 複数のIII族窒化物半導体の結晶片を、互いの間に隙間を挟んで配置する配置工程と、
前記隙間に介在し、複数の前記結晶片を保持するバインダーを形成する形成工程と、
を有するIII族窒化物半導体基板の製造方法。
1 III族窒化物半導体基板
10 結晶片
11 第1の主面
12 第2の主面
13 側面
20 バインダー
30 隙間
31 隙間
40 III族窒化物半導体基板
41 第1の切断面
42 第2の切断面
43 露出面
50 保持部材
51 載置面
52 穴
53 調整部材

Claims (9)

  1. 互いの間に隙間を挟んで配置された複数のIII族窒化物半導体の結晶片と、
    多結晶のIII族窒化物半導体で構成され、前記隙間に介在し、複数の前記結晶片を保持するバインダーと、
    を有するIII族窒化物半導体基板。
  2. 請求項1に記載のIII族窒化物半導体基板において、
    複数の前記結晶片は、他の前記結晶片と接触していない面を有するIII族窒化物半導体基板。
  3. 請求項2に記載のIII族窒化物半導体基板において、
    前記結晶片は表裏の関係にある2つの主面と、側面とを有し、前記側面が他の前記結晶片の前記側面と対向するように配置されており、
    複数の前記結晶片は、第1の前記主面に平行な方向における方位精度が±0.5°以下であるIII族窒化物半導体基板。
  4. 請求項3に記載のIII族窒化物半導体基板において、
    前記第1の主面が、III族窒化物半導体結晶を成長させる成長面となるIII族窒化物半導体基板。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のIII族窒化物半導体基板において、
    前記結晶片は表裏の関係にある2つの主面と、側面とを有し、前記側面が他の前記結晶片の前記側面と対向するように配置されており、
    前記バインダーは、前記隙間に介在して前記側面に接するとともに、一方の前記主面まで延在して当該主面と接しているIII族窒化物半導体基板。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のIII族窒化物半導体基板において、
    前記III族窒化物半導体基板の第1の露出面において、前記結晶片と前記バインダーとが露出し、前記結晶片が凸部に、前記バインダーが凹部になっているIII族窒化物半導体基板。
  7. 請求項6に記載のIII族窒化物半導体基板において、
    隣接する前記結晶片と前記バインダーとの段差は、1μm以上(III族窒化物半導体基板の厚さ(μm)−100(μm))μm以下であるIII族窒化物半導体基板。
  8. 請求項6又は7に記載のIII族窒化物半導体基板において、
    前記第1の露出面が、III族窒化物半導体結晶を成長させる成長面となるIII族窒化物半導体基板。
  9. 複数のIII族窒化物半導体の結晶片を、互いの間に隙間を挟んで配置する配置工程と、
    多結晶のIII族窒化物半導体で構成され、前記隙間に介在し、複数の前記結晶片を保持するバインダーを形成する形成工程と、
    を有するIII族窒化物半導体基板の製造方法。
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