JP6465015B2 - 半導体ウェーハの厚み分布測定システムおよび半導体ウェーハ研磨システム、半導体ウェーハの厚み分布測定方法および半導体ウェーハの厚み取り代分布測定方法、ならびに半導体ウェーハの研磨方法 - Google Patents

半導体ウェーハの厚み分布測定システムおよび半導体ウェーハ研磨システム、半導体ウェーハの厚み分布測定方法および半導体ウェーハの厚み取り代分布測定方法、ならびに半導体ウェーハの研磨方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体ウェーハの厚み分布測定システムおよび半導体ウェーハ研磨システム、半導体ウェーハの厚み分布測定方法および半導体ウェーハの厚み取り代分布測定方法、ならびに半導体ウェーハの研磨方法に関する。
半導体デバイスの基板として、シリコンウェーハなどの半導体ウェーハが広く用いられている。例えばシリコンウェーハは、シリコン単結晶インゴットの引き上げ工程に始まり、スライス工程、平面研削工程、エッチング工程および研磨工程を経て、最終洗浄されることにより、ポリッシュドウェーハに加工される。なお、シリコンウェーハの研磨は、粗研磨および仕上げ研磨などの複数段階で研磨を行うのが一般的であり、半導体ウェーハの研磨技術および研磨精度を確認するための半導体ウェーハの厚み取り代分布測定技術が重要となる。
近年、シリコンウェーハの大口径化および該シリコンウェーハを用いて形成されるデバイスの微細化が進行しており、シリコンウェーハ表面の平坦性に対する要求は益々厳しくなっている。そこで、半導体ウェーハを高精度に研磨することのできる研磨技術の開発が進む中、本願出願人は特許文献1において、半導体ウェーハの研磨を高精度に行うことのできる半導体ウェーハ研磨システムを提案している。
特許文献1に記載された半導体ウェーハ研磨システムは、半導体ウェーハを研磨する研磨手段と、半導体ウェーハを収容可能かつ有機酸水溶液を保管可能な保管槽と、半導体ウェーハの形状を測定する測定手段と、研磨手段と保管槽と前記測定手段との間で前記半導体ウェーハを移動させる移動手段と、測定手段での測定結果に基づいて、前記研磨手段での研磨条件を設定する研磨条件設定手段とを備える。この半導体ウェーハ研磨システムでは、研磨後の半導体ウェーハの形状測定を行い、この測定結果に基づいて研磨条件とその結果をフィードバックして次回の研磨条件を設定することで、高平坦度の半導体ウェーハを製造することができる。
特開2015−46488号公報
特許文献1に記載の半導体ウェーハ研磨システムにより、半導体ウェーハを高平坦度に製造することができる。ここで、特許文献1では、6軸ロボットおよびウェーハ把持部を備える移動手段により、半導体ウェーハを把持したまま、分光干渉変位計のセンサ部の間を通過させて、半導体ウェーハの中心から外周までの半径方向の形状(厚み分布)を測定することを提案している。市販の半導体ウェーハ用平坦度検査装置等の専用機による形状測定とは異なり、この測定では半導体ウェーハを把持しながら半導体ウェーハの形状測定を行うため、簡便な方法で半導体ウェーハの厚み分布(形状)を測定できる点では好ましいものの、測定精度の点では改善の余地があることが本発明者の検討により判明した。
そこで本発明は、上記課題に鑑み、半導体ウェーハを把持しながら半導体ウェーハの厚み分布を簡便かつ精度良く測定できる半導体ウェーハの厚み分布測定システムと、それによって研磨条件へのデータフィードバックをより正確に行うことのできる半導体ウェーハ研磨システムを提供することを目的とする。
本発明者は、ロボットアームおよびロボットハンドにより半導体ウェーハを把持したまま、半導体ウェーハの半径方向の厚み分布を測定する際の測定精度に改善する余地があることについて鋭意検討した。センサ部は一定の時間間隔(例えば数100μs間隔)で半導体ウェーハの通過点における厚みを測定する。一方、ロボットアームによって半導体ウェーハを把持しながら移動させる場合、半導体ウェーハの移動速度は必ずしも等速ではなく、移動速度に揺らぎが生じるのが一般的である。この移動速度の揺らぎに起因して、上記センサ部における測定時間間隔ごとの半導体ウェーハ移動量相互に差が生じ得る点に、測定精度改善の余地があることを着想した。そこで、センサ部で単位時間ごとに測定した測定値と、半導体ウェーハの移動距離とを同期させることで半導体ウェーハの厚み分布の測定精度を改善した半導体ウェーハの厚み分布測定システムを提供できることを知見した。さらに本発明者は、それによって測定した厚み分布により研磨条件へのデータフィードバックをより正確に行うことのできる半導体ウェーハ研磨システムを提供できることを本発明者は知見した。また、この厚み分布測定システムおよび半導体ウェーハ研磨システムは、ロボットアームごとの速度のバラツキの影響を防止できることも知見し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の要旨構成は以下のとおりである。
本発明に従う半導体ウェーハの厚み分布測定システムは、半導体ウェーハが搬入される搬入部と、前記半導体ウェーハを保管する保管部と、前記半導体ウェーハの厚み分布を測定する測定部と、前記搬入部および前記測定部の間の第1搬送経路、ならびに、前記保管部および前記測定部の間の第2搬送経路のそれぞれで前記半導体ウェーハを搬送する搬送部と、を備え、
前記搬送部は、前記第1搬送経路および前記第2搬送経路内で動作可能なロボットアームと、該ロボットアームの先端部に設けられた台座と、該台座を介して設置された、前記半導体ウェーハを把持するロボットハンドと、前記ロボットハンドによる前記半導体ウェーハの把持および前記ロボットアームの動作を制御する搬送制御部と、を有し、
前記測定部は、前記半導体ウェーハの所定領域の厚さを単位時間ごとに測定する測定センサと、進退するロッドの移動距離を測定するリニアスケールと、前記ロッドの移動単位ごとに前記測定センサによる前記半導体ウェーハの厚みの測定値を同期させる測定制御部と、を有することを特徴とする。
ここで、前記搬送制御部および前記測定制御部は、前記第1搬送経路および前記第2搬送経路の少なくとも一方の経路内で、前記半導体ウェーハを把持した状態の前記ロボットアームを前記測定部に搬送し、前記台座を前記ロッドに当接させたまま、前記把持した状態の前記ロボットアームおよび前記ロッドを前記ロッドの進退方向のいずれかの方向に同時に移動させる過程において、前記測定部により前記半導体ウェーハの径方向の厚み分布を測定する制御機能を有する異が好ましい。
また、前記測定部は、対向する一対の側部を備えるチャネル状の支持体を有し、前記測定部の前記測定センサは、分光干渉レーザ変位計の一対のヘッド部からなり、前記一対のヘッド部が前記一対の側部に対応配置され、前記側部の長さは前記半導体ウェーハの半径よりも大きいことが好ましく、さらに、前記一対のヘッド部が水平に設置されることが好ましい。
また、前記ロッドは空気加圧式であり、前記リニアスケールに、前記ロッドが前記台座に当接移動するための推力を制御する精密レギュレータが設けられ、前記ロッドによる前記台座への推力が0.03MPa以下に制御されることがより好ましい。
さらに、前記ロッドと前記台座とが樹脂プレートを介して当接することが好ましい。
また、前記ロボットハンドに、前記半導体ウェーハと厚みが略等しい校正用基準片が貼付されていることが好ましい。この場合、前記搬送制御部および前記測定制御部は、所望により前記校正用基準片を用いて前記測定値の校正を行う制御機能をさらに有することが好ましい。
また、本発明に従う半導体ウェーハ研磨システムは、半導体ウェーハが搬入される搬入部と、前記半導体ウェーハを研磨する研磨部と、前記半導体ウェーハを保管する保管部と、前記半導体ウェーハの厚み分布を測定する測定部と、前記測定部を経由する前記搬入部および前記研磨部の間の第1搬送経路、ならびに、前記研磨部および前記測定部の間の第2搬送経路のそれぞれで前記半導体ウェーハを搬送する搬送部と、を備え、
前記搬送部は、前記第1搬送経路および前記第2搬送経路内で動作可能なロボットアームと、該ロボットアームの先端部に設けられた台座と、該台座を介して設置された、前記半導体ウェーハを把持するロボットハンドと、前記ロボットハンドによる前記半導体ウェーハの把持および前記ロボットアームの動作を制御する搬送制御部と、を有し、
前記測定部は、前記半導体ウェーハの所定領域の厚さを単位時間ごとに測定する測定センサと、進退するロッドの移動距離を測定するリニアスケールと、前記ロッドの移動単位ごとに前記測定センサによる前記半導体ウェーハの厚みの測定値を同期させる測定制御部と、を有することを特徴とする。
ここで、前記第2搬送経路は前記保管部を経由することが好ましい。
また、前記搬送制御部および前記測定制御部は、前記第1搬送経路および前記第2搬送経路の少なくとも一方の経路内で、前記半導体ウェーハを把持した状態の前記ロボットアームを前記測定部に搬送し、前記台座を前記ロッドに当接させたまま、前記把持した状態の前記ロボットアームおよび前記ロッドを前記ロッドの進退方向のいずれかの方向に同時に移動させる過程において、前記測定部により前記半導体ウェーハの径方向の厚み分布を測定する制御機能を有することが好ましい。
さらに、前記測定部は、対向する一対の側部を備えるチャネル状の支持体を有し、前記測定部の前記測定センサは、分光干渉レーザ変位計の一対のヘッド部からなり、前記一対のヘッド部が前記一対の側部に対応配置され、前記側部の長さは前記半導体ウェーハの半径よりも大きいことが好ましく、さらに、前記一対のヘッド部が水平に設置されることが好ましい。
また、前記ロッドは空気加圧式であり、前記リニアスケールに、前記ロッドが前記台座に当接移動するための推力を制御する精密レギュレータが設けられ、前記ロッドによる前記台座への推力が0.03MPa以下に制御されることがより好ましい。
さらに、前記ロッドと前記台座とが樹脂プレートを介して当接することが好ましい。
また、前記ロボットハンドに、前記半導体ウェーハと厚みが略等しい校正用基準片が貼付されていることが好ましい。この場合、前記搬送制御部および前記測定制御部は、所望により前記校正用基準片を用いて前記測定値の校正を行う制御機能をさらに有することが好ましい。
また、本発明に従う半導体ウェーハの厚み分布測定方法は、上記に記載の半導体ウェーハ研磨システムを用いて、前記第1搬送経路または前記第2搬送経路において、前記半導体ウェーハを把持した状態のまま、該半導体ウェーハを前記測定部に搬送し、前記台座を前記ロッドに当接させたまま、前記把持した状態の前記ロボットアームおよび前記ロッドを前記ロッドの進退方向のいずれかの方向に同時に移動させながら、前記半導体ウェーハの径方向の厚み分布を測定することを特徴とする。
また、本発明に従う半導体ウェーハの厚み分布測定方法は、上記に記載の半導体ウェーハ研磨システムを用いて、
前記第1搬送経路において、前記半導体ウェーハを把持した状態のまま、該半導体ウェーハを前記測定部に搬送し、前記台座を前記ロッドに当接させたまま、前記把持した状態の前記ロボットアームおよび前記ロッドを前記ロッドの進退方向のいずれかの方向に同時に移動させながら、前記半導体ウェーハの径方向の第1の厚み分布を測定し、
前記第2搬送経路において、前記半導体ウェーハを把持した状態のまま、該半導体ウェーハを前記測定部に搬送し、前記台座を前記ロッドに当接させたまま、前記把持した状態の前記ロボットアームおよび前記ロッドを前記ロッドの進退方向のいずれかの方向に同時に移動させながら、前記半導体ウェーハの径方向の第2の厚み分布を測定し、
前記第1および前記第2の厚み分布に基づき前記研磨部による厚み取り代分布を測定することを特徴とする。
さらに、本発明に従う半導体ウェーハの研磨方法は、上記に記載の半導体ウェーハの厚み分布測定方法を用いて測定された半導体ウェーハの厚み分布に基づいて、研磨条件を設定することを特徴とする。
さらに、本発明に従う半導体ウェーハの研磨方法は、上記に記載の半導体ウェーハの厚み取り代分布測定方法を用いて測定された半導体ウェーハの厚み取り代分布に基づいて、研磨条件を設定することを特徴とする。
本発明によれば、センサ部で単位時間ごとに測定した測定値と、半導体ウェーハの移動距離とを同期させるので、半導体ウェーハを把持しながら半導体ウェーハの厚み分布を簡便かつ精度良く測定でき、それによって研磨条件へのデータフィードバックをより正確に行うことのできる半導体ウェーハ研磨システムを提供することができる。
本発明の一実施形態による半導体ウェーハの厚み分布測定システム100を示す概略図である。 本発明の一実施形態による半導体ウェーハ研磨システム200を示す概略図である。 本発明の一実施形態に従う搬送部70を示す模式図であって、その正面模式図である。 本発明の一実施形態に従う搬送部70を示す模式図であって、図3Aの左側面側の拡大模式図である。 本発明の一実施形態に従う測定部50を示す模式図であって、その正面模式図である。 本発明の一実施形態に従う測定部50を示す模式図であって、図4Aの平面模式図である。 本発明の一実施形態における半導体ウェーハWの厚み分布の測定状態を説明する模式図である。 実施例において測定したサンプル1に係るシリコンウェーハの厚み分布を示すグラフであり(A)は、本発明に従う半導体ウェーハ研磨システム200により測定した厚み分布であり、(B),(C)は半導体ウェーハ用平坦度検査装置を用いて測定した厚み分布である。 実施例において測定したサンプル2に係るシリコンウェーハの厚み分布を示すグラフであり(A)は、本発明に従う半導体ウェーハ研磨システム200により測定した厚み分布であり、(B),(C)は半導体ウェーハ用平坦度検査装置を用いて測定した厚み分布である。 実施例において測定したサンプル3に係るシリコンウェーハの厚み分布を示すグラフであり(A)は、本発明に従う半導体ウェーハ研磨システム200により測定した厚み分布であり、(B),(C)は半導体ウェーハ用平坦度検査装置を用いて測定した厚み分布である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を詳細に説明する。予め図の対応関係について説明する。図1は、本発明の第1実施形態による半導体ウェーハの厚み分布測定システム100の全体構成の模式図であり、図2は、厚み分布測定システム100を用いた、本発明の第2実施形態による半導体ウェーハ研磨システム200の全体構成の模式図である。図3、図4は、第1実施形態および第2実施形態において用いる搬送部70および測定部50を示す模式図であり、図5は第1実施形態および第2実施形態における半導体ウェーハWの厚み分布の測定状態を説明する模式図である。また、図面では説明の便宜上、各構成の形状を、実際の縦横比の割合と異なり誇張して示す。
(第1実施形態:半導体ウェーハの厚み分布測定システム)
図1,図3〜5を用いて、本発明の一実施形態に従う半導体ウェーハの厚み分布測定システム100を説明する。半導体ウェーハ研磨システム200は、半導体ウェーハWが搬入される搬入部10と、半導体ウェーハWを保管する保管部30と、半導体ウェーハWの厚み分布を測定する測定部50と、搬入部10および測定部50の間の第1搬送経路R11、ならびに、保管部30および測定部50の間の第2搬送経路R12のそれぞれで半導体ウェーハWを搬送する搬送部70と、を備える。ここで、搬送部70は、第1搬送経路R11および第2搬送経路R12内で動作可能なロボットアーム72と、該ロボットアーム72の先端部72aに設けられた台座74と、該台座74を介して設置された、半導体ウェーハWを把持するロボットハンド76と、ロボットハンド76による半導体ウェーハWの把持およびロボットアーム72の動作を制御する搬送制御部78と、を有する。また、測定部50は、半導体ウェーハWの所定領域の厚さを測定する測定センサ52と、進退するロッド54Rの移動距離を測定するリニアスケール54と、ロッド54Rの移動単位ごとに測定センサ52による半導体ウェーハWの厚みの測定を同期させる測定制御部56と、を有する。
なお、詳細を後述するが、搬送制御部78および測定制御部56は、第1搬送経路R11および第2搬送経路R12の少なくとも一方の経路内で、半導体ウェーハWを把持した状態のロボットアーム72を測定部50に搬送し、台座74をロッド54Rに当接させたまま、前記把持した状態のロボットアーム72およびロッド54Rをロッド54Rの進退方向のいずれかの方向に同時に移動させる過程において、測定部50により半導体ウェーハWの径方向の厚み分布を測定する制御機能を有することが好ましい。以下、各構成の詳細を順に説明する。
まず、半導体ウェーハ厚み分布測定システム100において対象となる半導体ウェーハWは特に制限されず、例えば、シリコン、化合物半導体(GaAs、GaN、SiC)からなり、その表面にエピタキシャル層を有しないバルクの単結晶ウェーハを半導体ウェーハWとして用いることができる。また、バルクの単結晶ウェーハ表面にエピタキシャル層を有するエピタキシャルウェーハも、半導体ウェーハWの例としてあげることができる。半導体ウェーハWの直径および厚みも、何ら制限されない。
搬入部10には、半導体ウェーハ厚み分布測定システム100の外から半導体ウェーハWが搬入される限りは一般的な構成とすることができる。SEMIスタンダードE47.1等に規定されているFOUP内に、複数枚(例えば25枚)の半導体ウェーハWが格納されて、搬入部10に半導体ウェーハWが搬入されるのが一般的である。
保管部30は、複数枚の半導体ウェーハWを収容可能な公知の水槽を用いることができ、有機酸水溶液が水槽内に充填されていることが一般的である。測定部50によって測定された半導体ウェーハWは、搬送部70により保管部30に搬送された後、保管部30において保管される。保管部30に保管されたウェーハWは、再度、搬送部70により測定部50に搬送することができる
ここで、図3(A),(B)を用いて、搬送部70を説明する。図3(A)に模式的に図示するように、搬送部70は、ロボットアーム72と、該ロボットアーム72の先端部72aに設けられた台座74と、該台座74を介して設置された、半導体ウェーハWを把持するロボットハンド76と、ロボットハンド76による半導体ウェーハWの把持およびロボットアーム72の動作を制御する搬送制御部78と、を有する。搬送部70による以下の動作は、搬送制御部78により制御される。なお、搬送制御部78を、基部72b内に図示しているが、これは模式的な図面に過ぎず、何ら制限されない。
ロボットアーム72は、基部72bを基点として半導体ウェーハ厚み分布測定システム100の所定位置に固定的に設置することができ、搬送部70に用いるロボットアーム72は多関節型を採用することができる。先端部72aは、台座74を設置する部分となる。例えば、第1回転関節72cおよび第2回転関節72dのそれぞれの回転動作の組み合わせにより、先端部72aは任意の一定方向(図3(A)では鉛直方向)に沿って動くことができる。なお、図中では第1回転関節72cおよび第2回転関節72dのみがロボットアーム72には図示されているが、さらなる回転関節がロボットアーム72に設けられていてもよい。例えば、基部72bを回動可能としてもよい。
ロボットハンド76は、基部76aおよび把持部76bを有してもよく、図3(A)では基部76aが台座74に設置され、把持部76bが半導体ウェーハWを把持する機構となっている。把持部76bによる半導体ウェーハの保持は、エッジ・ハンドリングや真空チャックなど、任意の方式を用いることができる。例えば、基部76aまたは把持部76b内に図示しないロボットハンド76の制御機構が組み込まれていてもよい。
図3(B)は、図3(A)を搬送部70の正面とした場合の左側面図に相当し、さらに先端部72a上方を拡大した模式図である。ロボットアーム72が鉛直方向に所定距離で上下動作すると、この上下動作に対応して、先端部72aは上下移動し、ロボットハンド76に把持された半導体ウェーハWも等距離で鉛直方向に上下移動することとなる。
なお、図3(A),(B)では、ロボットアーム72の先端部72aおよび半導体ウェーハWは鉛直方向に移動するとして図示しているが、本実施形態におけるこれらの移動は鉛直方向に何ら制限されず、任意である。但し、後述の測定部50により半導体ウェーハWの径方向の厚み分布を測定する際には、ロボットアーム72の先端部72aおよび半導体ウェーハWの移動を一方向とすることが好ましい。なお、搬送部70による半導体ウェーハWの移動速度は特に制限されないが、後述の半導体ウェーハWの厚み分布を測定する際には、測定精度をより高めるため、例えば上述の一方向の移動を30mm/s以下とすることが好ましく、10〜20mm/sとすることがより好ましい。なお、この一方向の移動を行う際のロボットアーム72の動作には、停止状態が含まれていてもよい。
次に、図4(A),(B)を用いて測定部50を説明する。なお、図4(A)は測定部50の正面図であるとともに、図3(B)と同じ側から測定部50を見たときの図に相当する。図4(B)は、測定部50の平面図である。図4(A)に模式的に図示するように、測定部50は、半導体ウェーハWの所定領域の厚さを測定する測定センサ52と、進退するロッド54Rの移動距離を測定するリニアスケール54と、ロッド54Rの移動単位ごとに測定センサ52による半導体ウェーハWの厚みの測定を同期させる測定制御部56と、を有する。
測定センサ52は、半導体ウェーハWの所定領域の厚さを非接触で測定できる限りは何ら限定されず、公知のものを用いることができる。例えば図4(A)に例示の、分光干渉レーザ変位計の一対のヘッド部52a,52bを測定センサ52として用いることができる。分光干渉レーザ変位計のヘッド部52a,52bは、単位時間(限定を意図せず、また、変位計の仕様に依存するが、例えば200μs)ごとに、測定点までの距離を測定する。被測定部材を介してヘッド部52aの設置位置の反対側にヘッド部52bを配置することで、被測定部材の厚みを測定することができる。半導体ウェーハWが図4(A),(B)に示す位置にあるとき、測定センサ52は測定点Pにおける半導体ウェーハWの厚みを測定することができる。
リニアスケール54は、リニアエンコーダまたは直線位置検出器とも呼ばれ、本実施形態においては進退するロッド54Rの移動距離を測定することができれば、一般的なものを用いることができる。ロッド54Rの移動量の検出方式は何ら制限されないが、磁気式検出や透過形光電式を例示することができる。また、ロッド54Rも、搬送部70の台座74に当接移動できる限りは何ら制限されず、空気加圧方式のピストンロッドや、油圧式シリンダーロッドなど、従来公知のものを用いることができる。後述の図5には、リニアスケール54の一例として、空気加圧式のピストンシリンダ54Sを併せて図示する。なお、ロッド54Rの長さは、半導体ウェーハWの半径rよりは少なくとも大きいものとし、これを満足する限り、ロッド54Rの長さは何ら制限されず、設置場所や用途に応じて適宜選択することができる。
測定制御部56は、また、ロッド54Rの移動単位ごとに測定センサ52による半導体ウェーハWの厚みの測定値を同期させる。ここで、リニアスケール54は、ロッド54Rが所定の移動単位(限定を意図せず、また、リニアスケールの仕様に依存するが、例えば0.1mm)ごとに、ロッド54Rの進退を検出する。測定制御部56はこの検出信号を検知した際に、測定センサ52による半導体ウェーハWの、単位時間ごとに測定された測定点Pにおける厚み測定値を取得することができる。なお、半導体ウェーハWの厚みの測定値は、必ずしもロッド54Rの最小の移動単位毎に全て取得する必要はない。すなわち、移動単位の整数倍ごとに(すなわち等間隔距離のサンプリング周期)、測定制御部56の制御によりリニアスケールからのパルス信号を検出して、測定センサ52による厚みの測定値を取得すればよい。
また、測定制御部56は、ロッド54Rの進退を制御してもよい。例えば、測定制御部56は、測定部50が搬送部70と干渉しないようにロッド54Rの移動を制御してもよい。後述するが、半導体ウェーハWの厚み分布を測定する際には、ロッド54Rの先端が台座74に当接移動できるよう、一定の推力を印加することが好ましい。
なお、図4(B)に示すように、搬送部70による搬送動作に干渉しないように形成した所定形状の支持体55を用いて、測定センサ52およびリニアスケール54を保持することができる。既述の分光干渉レーザ変位計の一対のヘッド部52a,52bを用いる場合、測定部50は、対向する一対の側部を備えるチャネル状の支持体55を有し、一対のヘッド部52a,52bが支持体55の一対の側部に対応配置され、この側部の長さは半導体ウェーハWの半径よりも大きいことが好ましい。半導体ウェーハWの中心が一対のヘッド部52a,52bの間を確実に通過することができるためである。なお、図3(B)では、同一の架台により測定センサ52およびリニアスケール54は保持されているが、別々の架台により保持されてもよいことは勿論である。
ここで、図5に模式的に図示するように、第1搬送経路R11および第2搬送経路R12内の少なくとも一方において、搬送制御部78および測定制御部56は、半導体ウェーハWを把持した状態のロボットアーム72を測定部50に搬送し、台座74をロッド54Rに当接させたまま、ロボットアーム76により半導体ウェーハWを把持した状態のロボットアーム72およびロッド54Rをロッド54Rの進退方向のいずれかの方向に同時に移動させる過程において、測定部50により半導体ウェーハWの径方向の厚み分布を測定する制御機能を有することが好ましい。この制御により、半導体ウェーハ厚み分布測定システム100は、上述の搬送部70および測定部50を用いて、第1搬送経路R11または第2搬送経路R12の少なくとも一方の経路内で、半導体ウェーハWの研磨の前後のいずれか一方または両方における半導体ウェーハWの厚み分布の測定を行うことができる。本好適態様は、具体的には以下のとおりにして行われる。まず、半導体ウェーハWを把持部76bにより把持した状態で、台座74をロッド54Rに当接させる。そして、ロボットアーム72の先端部72aに設置された台座74を、ロッド54Rの進退方向(図4では下方)に移動させる。ロッド54Rも当接したまま、台座74の移動に対応して移動する。図5の一具体例の場合、ロッド54Rは、進退方向の一方である下方に移動する。この移動に伴い、ロボットハンド76に把持された半導体ウェーハWも、台座74と共に等距離で平行移動することになる。そして、半導体ウェーハWが把持された状態で半導体ウェーハが下方に移動するので、測定部50により半導体ウェーハWの径方向の厚み分布を測定することができる。図5の一具体例では、半導体ウェーハWの中心から、径方向の上端までの測定領域Rの厚み分布を測定することができる。ロボットハンド76の形状によるが、半導体ウェーハWの直径全部に渡る厚み分布を測定してもよいし、半導体ウェーハの径方向を複数とって、半導体ウェーハの複数方向の厚み分布を測定してもよい。また、図5では半導体ウェーハWを引き下げる状態を図示しているが、反対に上方に引き上げてもよいことは勿論である。
ここで、台座74の移動、すなわちロッド54Rの進退方向への移動は、ロボットアーム72を駆動するサーボモータ等の動作により行われる。ロボットアーム72の動作可能範囲内であれば、任意の点から別の任意の点まで、台座74は直線移動することが可能である。但し、ロボットアーム72の速度は必ずしも等速に保たれるものではない。本実施形態の半導体ウェーハ厚み分布測定システム100では、測定センサ52によって単位時間ごとに測定された厚みの測定値を、リニアスケール54のロッド54Rの移動距離に同期させることでロボットアーム72の速度の影響が実質的に無視できるので、より精度良く半導体ウェーハWの厚み分布を測定することができるのである。また、同仕様のロボットアームであっても速度のバラツキが生ずることがあるが、本実施形態により速度のバラツキの影響を無視することができるので、ロボットアームを用いる種々の装置に展開することできる点でも本実施形態は好ましい。
以上のとおり、本実施形態では、測定センサ52による単位時間ごとの測定値と、リニアスケール54を用いて測定した半導体ウェーハWの移動距離とを同期させるので、半導体ウェーハWを把持しながら半導体ウェーハWの厚み分布を簡便かつ精度良く測定できる。また、ロボットアームを用いる種々の装置に本実施形態に従う測定システムを適用することができる。半導体ウェーハ用平坦度検査装置等の専用機による半導体ウェーハWの形状測定を行う場合、一旦ロボットハンド76から半導体ウェーハWの把持状態を解除する必要があり、測定に時間を要するが、本実施形態では把持状態を維持できるため、迅速かつ簡便に半導体ウェーハWの厚み分布を測定することができる。
ここで、図4に示すように、一対のヘッド部52a,52bが水平に設置されることが好ましい。半導体ウェーハWの測定領域Rが鉛直方向となり、半導体ウェーハWの自重による反りの影響を抑制することができる。
また、ロッド54Rは空気加圧式であり、リニアスケール54に、ロッド54Rが台座74に当接移動するための推力を制御する精密レギュレータ(図示せず)が設けられていることが好ましい。この場合、精密レギュレータ(図示せず)によりロッド54Rによる台座74への推力が0.03MPa以下に制御されることが好ましい。推力がこの範囲であれば、ロボットアームの動作(すなわち半導体ウェーハWの移動)に与える影響はほとんどなく、また、ロッド54Rと台座74との当接状態も維持できることが本発明者により実験的に確認された。
また、ロッド54Rと台座74とが樹脂プレート(図示せず)を介して当接することが好ましい。ロッド54Rと、台座74との衝突による金属粉末等の飛散による半導体ウェーハWへの汚染を防止することができるためである。樹脂プレートは、ロッド54Rおよび台座74のいずれに設けられていてもよい。
また、ロボットハンド76に、半導体ウェーハWと厚みが略等しい校正用基準片(図示せず)が貼付されていることが好ましい。例えば、半導体ウェーハWの厚みが後述の実施例と同様に775μmであれば、厚み775μmの校正用基準片を用意すればよい。半導体ウェーハの製造過程において所定の搬送経路における半導体ウェーハWの厚みは略一定であるため、校正用基準片の厚み適宜定めることができる。また、校正用基準片の形状は任意であり、矩形でも円形でもいずれでもよい。なお、校正用基準片の貼付位置は適宜定めればよく、半導体ウェーハWを把持する部分と干渉しない位置とすればよい。そして、搬送制御部78および測定制御部56は、所望により校正用基準片を用いて測定値の校正を行う制御機能をさらに有することが好ましい。すなわち、測定値の校正の実施は任意である。校正を行わなくてもよいし、以下のように校正を行ってもよい。具体的には、半導体ウェーハWの厚み分布の測定を行うごとに(すなわち毎回)校正を行ってもよいし、測定を数回行うごとに1回、定期的に校正を行ってもよい。また、ランダムに校正を行っても勿論よい。また、測定対象の半導体ウェーハの厚み(例えば775μm)を中心値とし、それより薄い校正用基準片(例えば750μm)と厚い校正用基準片(例えば800μm)を組み合わせた2点補正(傾き補正)を用いても良い。搬送制御部78および/または測定制御部56に記憶された前述の半導体ウェーハの厚み分布測定システム100を動作させるためのプログラムを実行することにより制御することができる。
(第2実施形態:半導体ウェーハ研磨システム)
図2〜5を用いて、本発明の一実施形態に従う半導体ウェーハ研磨システム200を説明する。半導体ウェーハ研磨システム200は、半導体ウェーハWが搬入される搬入部10と、半導体ウェーハWを研磨する研磨部20と、半導体ウェーハWを保管する保管部30と、半導体ウェーハWの厚み分布を測定する測定部50と、測定部50を経由する搬入部10および研磨部20の間の第1搬送経路R21、ならびに、研磨部20および測定部50の間の第2搬送経路R22のそれぞれで半導体ウェーハWを搬送する搬送部70と、を備える。ここで、搬送部70は、第1搬送経路R21および第2搬送経路R22内で動作可能なロボットアーム72と、該ロボットアーム72の先端部72aに設けられた台座74と、該台座74を介して設置された、半導体ウェーハWを把持するロボットハンド76と、ロボットハンド76による半導体ウェーハWの把持およびロボットアーム72の動作を制御する搬送制御部78と、を有する。また、測定部50は、半導体ウェーハWの所定領域の厚さを測定する測定センサ52と、進退するロッド54Rの移動距離を測定するリニアスケール54と、ロッド54Rの移動単位ごとに測定センサ52による半導体ウェーハWの厚みの測定を同期させる測定制御部56と、を有する。そして、搬送制御部78および測定制御部56は、第1搬送経路R21および第2搬送経路R22の少なくとも一方の経路内で、半導体ウェーハWを把持した状態のロボットアーム72を測定部50に搬送し、台座74をロッド54Rに当接させたまま、半導体ウェーハWを把持した状態のロボットアーム72およびロッド54Rをロッド54Rの進退方向のいずれかの方向に同時に移動させる過程において、測定部50により半導体ウェーハWの径方向の厚み分布を測定する制御機能を有することが好ましい。また、図2に示すように、第2搬送経路R22が保管部50を経由してもよい。すなわち、第1搬送経路R21は、半導体ウェーハWを研磨部20に搬送する前の経路に相当し、第2搬送経路R22は、半導体ウェーハWを研磨部20に搬送した後の経路に相当する。なお、半導体ウェーハの厚み分布測定システム100と重複する構成には、厚み分布測定システム100と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
研磨部20は、半導体ウェーハWを研磨する一般的な研磨装置であり、両面研磨装置および片面研磨装置のいずれを用いることもできる。また、図1では複数枚の半導体ウェーハWを研磨するバッチ式の研磨装置が模式的に図示されているが、枚葉式の研磨装置を用いてもよい。一般的には、詳細を後述する搬送部70により、搬入部10から半導体ウェーハWがセットテーブル22に搬送され、セットテーブル22に載置されたキャリアプレート23に半導体ウェーハWが配置される。その後、研磨部20内のロボットハンド等により研磨装置21に半導体ウェーハWが設置されて、半導体ウェーハWが研磨され、半導体ウェーハWは再びセットテーブル22に載置される。
本実施形態でも、厚み分布測定システム100と同様に、半導体ウェーハWを把持しながら半導体ウェーハWの厚み分布を簡便かつ精度良く測定できる。本実施形態により、得られた半導体ウェーハWの厚み分布を、研磨部20における研磨条件へのフィードバックをより正確に行うことのできる半導体ウェーハ研磨システムを提供することができる。なお、本実施形態において、保管部30に保管されたウェーハWは、再度、搬送部70により測定部50に搬送してもよい。研磨後の半導体ウェーハWの厚みを再測定することができる。
ロボットハンド76に、半導体ウェーハWと厚みが略等しい校正用基準片(図示せず)が貼付されていることが好ましいことも、厚み分布測定システム100と同様である。ここで、研磨の取り代が比較的大きく、研磨前後の厚みを測定する場合には、厚みの異なる段差状の校正基準片を用いることも好ましい。校正用基準片の形状は任意であり、矩形でも円形でもいずれでもよい。なお、校正用基準片の貼付位置は適宜定めればよく、半導体ウェーハWを把持する部分と干渉しない位置とすればよい。そして、搬送制御部78および測定制御部56は、所望により校正用基準片を用いて測定値の校正を行う制御機能をさらに有することが好ましい。すなわち、測定値の校正の実施は任意である。校正を行わなくてもよいし、以下のように校正を行ってもよい。具体的には、半導体ウェーハWの厚み分布の測定を行うごとに(すなわち毎回)校正を行ってもよいし、測定を数回行うごとに1回、定期的に校正を行ってもよい。また、ランダムに校正を行っても勿論よい。また、既述の2点補正(傾き補正)を用いても良い。搬送制御部78および/または測定制御部56に記憶された前述の半導体ウェーハの厚み分布測定システム100を動作させるためのプログラムを実行することにより制御することができる。
なお、第1実施形態および第2実施形態における搬送制御部78は、CPU(中央演算処理装置)やMPUなどの好適なプロセッサにより実現され、メモリ、ハードディスク等の記録部や入出力インターフェース、表示装置等を有することができ、搬送部70の各構成間の情報および指令の伝達ならびに各部位の動作を、あらかじめ搬送制御部78に記憶された前述の半導体ウェーハの厚み分布測定システム100および半導体ウェーハ研磨システム200を動作させるためのプログラムを実行することにより制御する。測定制御部56も、同様に、CPUやMPUなどの好適なプロセッサにより実現され、メモリ、ハードディスク等の記録部や入出力インターフェース、表示装置等を有することができ、測定部50の各構成間の情報および指令の伝達ならびに各部位の動作を、あらかじめ測定制御部56に記憶された前述の半導体ウェーハの厚み分布測定システム100および半導体ウェーハ研磨システム200を動作させるためのプログラムを実行することにより制御する。
(半導体ウェーハの厚み分布測定方法)
次に、上記半導体ウェーハ研磨システム200を用いた半導体ウェーハの厚み分布測定方法の一実施形態を説明する。この厚み分布測定方法では、第1搬送経路R21または第2搬送経路R22において、半導体ウェーハWを把持した状態のまま、半導体ウェーハWを測定部50に搬送し、台座74をロッド54Rに当接させたまま、前記把持した状態のロボットアーム72およびロッド54Rをロッド54Rの進退方向のいずれかの方向に同時に移動させながら、半導体ウェーハWの径方向の厚み分布を測定する。研磨は回転対称で施されるため、半径分の厚み分布を測定すれば、この厚み分布を半導体ウェーハの中心として対称化することにより、一方向の直径分の厚み分布を推定することができる。
なお、研磨後の半導体ウェーハWの測定である第2搬送経路R22において測定を行う場合、一旦有機酸水溶液に浸漬した後、所定の速度で半導体ウェーハWを引き上げた後、測定部50に半導体ウェーハWを搬送して厚み分布を測定することが好ましい。但し、測定部50に半導体ウェーハWを直接搬送する経路も、第2搬送経路R22に含まれるとする。また、保管部30に保管された半導体ウェーハWを、再度研磨部20に戻してもよい。これによって保管された半導体ウェーハWの再研磨が可能となる。なお、浸漬にあたり、保管部30の保管槽に充填される有機酸水溶液を用いることができる。こうすることで、半導体ウェーハWの研磨面を疎水面の状態に保ったまま、厚み分布の測定を行うことができるため、より厚み分布の精度を向上させることができる。この場合、図4に示すように、半導体ウェーハWを引き下げながら厚み分布を測定することがさらに好ましい。把持部76bに付着し得る水溶液の、測定中の測定点への付着を防止することができるためである。
(半導体ウェーハの厚み取り代分布測定方法)
また、上記半導体ウェーハ研磨システム200を用いた半導体ウェーハの厚み分布測定方法は、第1搬送経路R21において、半導体ウェーハWを把持した状態のまま、半導体ウェーハWを測定部50に搬送し、台座74をロッド54Rに当接させたまま、前記把持した状態のロボットアーム72およびロッド54Rをロッド54Rの進退方向のいずれかの方向に同時に移動させながら、半導体ウェーハWの径方向の第1の厚み分布を測定する。次いで、研磨部20により半導体ウェーハWの研磨を終えた後、第2搬送経路R22において、半導体ウェーハWを把持した状態のまま、半導体ウェーハWを測定部50に移動し、台座74をロッド54Rに当接させたまま、前記把持した状態のロボットアーム72およびロッド54Rをロッド54Rの進退方向のいずれかの方向に同時に移動させながら、半導体ウェーハWの径方向の第2の厚み分布を測定する。そして、これら第1および第2の厚み分布に基づき、研磨部20による厚み取り代分布を測定する。第1の厚み分布および第2の厚み分布が、半径分の厚み分布である場合、これらの厚み分布を半導体ウェーハの中心として対称化すれば、一方向の直径分の厚み取り代分布を推定することができる。
(半導体ウェーハの研磨方法)
また、本発明の一実施形態による半導体ウェーハの研磨方法は、上記半導体ウェーハの厚み分布測定方法を用いて測定された半導体ウェーハの厚み分布に基づいて、研磨条件を設定する。前述のとおり、上記半導体ウェーハの厚み分布測定方法により、研磨条件へのデータフィードバックをより正確に行うことができる。したがって、本研磨方法による研磨精度を向上することができる。
さらに、本発明の別の実施形態による半導体ウェーハの研磨方法は、上記半導体ウェーハの厚み取り代分布測定方法を用いて測定された半導体ウェーハの厚み取り代分布に基づいて、研磨条件を設定する。前述のとおり、上記半導体ウェーハの厚み取り代分布測定方法により、研磨条件へのデータフィードバックをより正確に行うことができる。したがって、本研磨方法による研磨精度を向上することができる。
以下、実施例を用いて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
半導体ウェーハとして、直径300mm、厚み775μmの3枚のシリコンウェーハ(以下、「サンプル1〜3」)を用意した。次いで、図2〜図5に模式的に示される、既述の半導体ウェーハ研磨システム200の搬入部10にサンプル1〜3を順次搬入し、研磨部20により研磨を行った後のサンプル1〜3のそれぞれの半径方向の厚み分布を測定した。
ここで、測定部50におけるリニアスケール54として、SMC株式会社より市販の「ものさしくんCE1シリーズ」(エアーシリンダー型、測定単位0.1mm)を使用した。リニアスケール54には、精密レギュレータを取り付け、台座74と当接した状態での台座への推力を0.03MPaと設定した。また、測定部50における測定センサ52として、株式会社キーエンスより市販のマイクロヘッド型分光干渉レーザ変位計「SI−F10/SI−F10U」(2ヘッド式挟み込みタイプ、測定距離11.3〜12.35mm、分解能0.1μm、サンプリング周期200μs)を使用した。測定センサ52およびリニアスケール54は、測定制御部56により、ロッド54Rが0.1mm伸縮するごとに、測定センサ52の一対のヘッド部52a,52bによる両側からのシリコンウェーハへの距離測定値を取得する。なお、ロボットアーム72には、市販の6軸ロボットアームを用い、SUS製の台座74を先端部72aに設置し、台座74表面に樹脂プレートを設けた。サンプル1〜3の厚み分布を測定する際には、図4と同様に、鉛直方向に平均15mm/sでシリコンウェーハを引き下げながら、シリコンウェーハの半径分の厚み分布を測定した。さらに、シリコンウェーハの中心位置を基準として対称化し、一方向の直径分の厚み分布を得た。サンプル1〜3に係るシリコンウェーハの研磨後の厚み分布を、図5(A),図6(A),図7(A)にそれぞれ示す。
対照用に、サンプル1〜3に係るシリコンウェーハの厚み分布を、半導体ウェーハ用平坦度検査装置を用いて測定した。サンプル1〜3に係るシリコンウェーハの厚み分布を、黒田精工株式会社より市販のナノメトロを用いて測定した。測定結果を図5(B),図6(B),図7(B)にそれぞれ示す。また、サンプル1〜3に係るシリコンウェーハの厚み分布を、ケーエルエー・テンコール株式会社より市販のWaferSightを用いて測定した。測定結果を図5(C),図6(C),図7(C)にそれぞれ示す。
図5〜図7のそれぞれを比較すると、市販の半導体ウェーハ用平坦度検査装置と同様に、本発明に従う半導体ウェーハ研磨システム200を用いることで、サンプル1〜3のそれぞれの径方向の厚み分布の傾向を、シリコンウェーハをロボットハンドで把持したまま把握できることが確認できた。本発明に従う半導体ウェーハの厚み分布測定システム100によっても、市販の半導体ウェーハ用平坦度検査装置と同様に、サンプル1〜3のそれぞれの径方向の厚み分布の傾向を、シリコンウェーハをロボットハンドで把持したまま把握できることが確認できることが確認された。
本発明によれば、半導体ウェーハを把持しながら半導体ウェーハの厚み分布を簡便かつ精度良く測定でき、それによって研磨条件へのデータフィードバックをより正確に行うことのできる半導体ウェーハ研磨システムを提供することができる。
10 搬入部
20 研磨部
30 保管部
50 測定部
52a,b 測定センサ
54 リニアスケール
54R ロッド
56 測定制御部
70 搬送部
72 ロボットアーム
74 台座
76 ロボットハンド
78 搬送制御部
100 半導体ウェーハの厚み分布測定システム
200 半導体ウェーハ研磨システム
R 測定領域
R11,R21 第1搬送経路
R12,R22 第2搬送経路
W 半導体ウェーハ

Claims (21)

  1. 半導体ウェーハが搬入される搬入部と、
    前記半導体ウェーハを保管する保管部と、
    前記半導体ウェーハの厚み分布を測定する測定部と、
    前記搬入部および前記測定部の間の第1搬送経路、ならびに、前記保管部および前記測定部の間の第2搬送経路のそれぞれで前記半導体ウェーハを搬送する搬送部と、を備える半導体ウェーハの厚み分布測定システムであって、
    前記搬送部は、前記第1搬送経路および前記第2搬送経路内で動作可能なロボットアームと、該ロボットアームの先端部に設けられた台座と、該台座を介して設置された、前記半導体ウェーハを把持するロボットハンドと、前記ロボットハンドによる前記半導体ウェーハの把持および前記ロボットアームの動作を制御する搬送制御部と、を有し、
    前記測定部は、
    前記半導体ウェーハの所定領域の厚さを単位時間ごとに測定する測定センサと、
    前記ロボットアームの前記台座に当接移動して進退するロッドを備え、前記ロッドの移動距離を測定するリニアスケールと、
    前記ロッドの移動単位ごとに前記測定センサによる前記半導体ウェーハの厚みの測定値を同期させる測定制御部と、
    有することを特徴とする半導体ウェーハの厚み分布測定システム。
  2. 前記搬送制御部および前記測定制御部は、前記第1搬送経路および前記第2搬送経路の少なくとも一方の経路内で、前記半導体ウェーハを把持した状態の前記ロボットアームを前記測定部に搬送し、前記台座を前記ロッドに当接させたまま、前記把持した状態の前記ロボットアームおよび前記ロッドを前記ロッドの進退方向のいずれかの方向に同時に移動させる過程において、前記測定部により前記半導体ウェーハの径方向の厚み分布を測定する制御機能を有する、請求項1に記載の半導体ウェーハの厚み分布測定システム。
  3. 前記測定部は、対向する一対の側部を備えるチャネル状の支持体を有し、
    前記測定部の前記測定センサは、分光干渉レーザ変位計の一対のヘッド部からなり、
    前記一対のヘッド部が前記一対の側部に対応配置され、
    前記側部の長さは前記半導体ウェーハの半径よりも大きい、請求項1または2に記載の半導体ウェーハの厚み分布測定システム。
  4. 前記一対のヘッド部が水平に設置される、請求項3に記載の半導体ウェーハの厚み分布測定システム。
  5. 前記ロッドは空気加圧式であり、
    前記リニアスケールに、前記ロッドが前記台座に当接移動するための推力を制御する精密レギュレータが設けられ、
    前記ロッドによる前記台座への推力が0.03MPa以下に制御される、請求項2〜4のいずれか1項に記載の半導体ウェーハの厚み分布測定システム。
  6. 前記ロッドと前記台座とが樹脂プレートを介して当接する、請求項2〜5のいずれか1項に記載の半導体ウェーハの厚み分布測定システム。
  7. 前記ロボットハンドに前記半導体ウェーハと厚みが略等しい校正用基準片が貼付されている、請求項1〜6に記載の半導体ウェーハの厚み分布測定システム。
  8. 前記搬送制御部および前記測定制御部は、所望により前記校正用基準片を用いて前記測定値の校正を行う制御機能をさらに有する、請求項7に記載の半導体ウェーハの厚み分布測定システム。
  9. 半導体ウェーハが搬入される搬入部と、
    前記半導体ウェーハを研磨する研磨部と、
    前記半導体ウェーハを保管する保管部と、
    前記半導体ウェーハの厚み分布を測定する測定部と、
    前記測定部を経由する前記搬入部および前記研磨部の間の第1搬送経路、ならびに、前記研磨部および前記測定部の間の第2搬送経路のそれぞれで前記半導体ウェーハを搬送する搬送部と、を備える半導体ウェーハ研磨システムであって、
    前記搬送部は、前記第1搬送経路および前記第2搬送経路内で動作可能なロボットアームと、該ロボットアームの先端部に設けられた台座と、該台座を介して設置された、前記半導体ウェーハを把持するロボットハンドと、前記ロボットハンドによる前記半導体ウェーハの把持および前記ロボットアームの動作を制御する搬送制御部と、を有し、
    前記測定部は、
    前記半導体ウェーハの所定領域の厚さを単位時間ごとに測定する測定センサと、
    前記ロボットアームの前記台座に当接移動して進退するロッドを備え、前記ロッドの移動距離を測定するリニアスケールと、
    前記ロッドの移動単位ごとに前記測定センサによる前記半導体ウェーハの厚みの測定値を同期させる測定制御部と、
    有することを特徴とする半導体ウェーハ研磨システム。
  10. 前記第2搬送経路は前記保管部を経由する、請求項9に記載の半導体ウェーハ研磨システム。
  11. 前記搬送制御部および前記測定制御部は、前記第1搬送経路および前記第2搬送経路の少なくとも一方の経路内で、前記半導体ウェーハを把持した状態の前記ロボットアームを前記測定部に搬送し、前記台座を前記ロッドに当接させたまま、前記把持した状態の前記ロボットアームおよび前記ロッドを前記ロッドの進退方向のいずれかの方向に同時に移動させる過程において、前記測定部により前記半導体ウェーハの径方向の厚み分布を測定する制御機能を有する、請求項9または10に記載の半導体ウェーハ研磨システム。
  12. 前記測定部は、対向する一対の側部を備えるチャネル状の支持体を有し、
    前記測定部の前記測定センサは、分光干渉レーザ変位計の一対のヘッド部からなり、
    前記一対のヘッド部が前記一対の側部に対応配置され、
    前記側部の長さは前記半導体ウェーハの半径よりも大きい、請求項9〜11に記載の半導体ウェーハ研磨システム。
  13. 前記一対のヘッド部が水平に設置される、請求項12に記載の半導体ウェーハ研磨システム。
  14. 前記ロッドは空気加圧式であり、
    前記リニアスケールに、前記ロッドが前記台座に当接移動するための推力を制御する精密レギュレータが設けられ、
    前記ロッドによる前記台座への推力が0.03MPa以下に制御される、請求項9〜13のいずれか1項に記載の半導体ウェーハ研磨システム。
  15. 前記ロッドと前記台座とが樹脂プレートを介して当接する、請求項9〜14のいずれか1項に記載の半導体ウェーハ研磨システム。
  16. 前記ロボットハンドに前記半導体ウェーハと厚みが略等しい校正用基準片が貼付されている、請求項9〜15に記載の半導体ウェーハ研磨システム。
  17. 前記搬送制御部および前記測定制御部は、所望により前記校正用基準片を用いて前記測定値の校正を行う制御機能をさらに有する、請求項16に記載の半導体ウェーハ研磨システム。
  18. 請求項9〜17のいずれか1項に記載の半導体ウェーハ研磨システムを用いて、
    前記第1搬送経路または前記第2搬送経路において、前記半導体ウェーハを把持した状態のまま、該半導体ウェーハを前記測定部に搬送し、前記台座を前記ロッドに当接させたまま、前記把持した状態の前記ロボットアームおよび前記ロッドを前記ロッドの進退方向のいずれかの方向に同時に移動させながら、前記半導体ウェーハの径方向の厚み分布を測定することを特徴とする、半導体ウェーハの厚み分布測定方法。
  19. 請求項9〜17のいずれか1項に記載の半導体ウェーハ研磨システムを用いて、
    前記第1搬送経路において、前記半導体ウェーハを把持した状態のまま、該半導体ウェーハを前記測定部に搬送し、前記台座を前記ロッドに当接させたまま、前記把持した状態の前記ロボットアームおよび前記ロッドを前記ロッドの進退方向のいずれかの方向に同時に移動させながら、前記半導体ウェーハの径方向の第1の厚み分布を測定し、
    前記第2搬送経路において、前記半導体ウェーハを把持した状態のまま、該半導体ウェーハを前記測定部に搬送し、前記台座を前記ロッドに当接させたまま、前記把持した状態の前記ロボットアームおよび前記ロッドを前記ロッドの進退方向のいずれかの方向に同時に移動させながら、前記半導体ウェーハの径方向の第2の厚み分布を測定し、
    前記第1および前記第2の厚み分布に基づき前記研磨部による厚み取り代分布を測定することを特徴とする、半導体ウェーハの厚み取り代分布測定方法。
  20. 請求項18に記載の半導体ウェーハの厚み分布測定方法を用いて測定された半導体ウェーハの厚み分布に基づいて、研磨条件を設定することを特徴とする半導体ウェーハの研磨方法。
  21. 請求項19に記載の半導体ウェーハの厚み取り代分布測定方法を用いて測定された半導体ウェーハの厚み取り代分布に基づいて、研磨条件を設定することを特徴とする半導体ウェーハの研磨方法。
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