JP6999241B2 - プラズマエッチング装置 - Google Patents

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本発明は、半導体ウェーハ等の被加工物をプラズマ化されたガスを用いて加工するプラズマエッチング装置に関する。
表面側にIC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)等でなるデバイスが形成された半導体ウェーハを分割予定ライン(ストリート)に沿って分割することにより、デバイスをそれぞれ含む複数のデバイスチップが得られる。このデバイスチップは様々な電子機器に内蔵されており、近年、電子機器の小型化、薄型化に伴いデバイスチップにも小型化、薄型化が求められている。
そこで、半導体ウェーハの裏面側を研削砥石で研削することによってデバイスチップを薄くする手法が用いられている。しかしながら、半導体ウェーハの裏面側を研削砥石で研削すると、研削された領域には微細な凹凸やクラックが形成されることがある。この凹凸やクラックが形成された領域(歪み層)が存在すると半導体ウェーハの抗折強度が低下するため、歪み層は研削加工後に除去されることが望まれる。歪み層の除去は、例えば半導体ウェーハの裏面側に対してプラズマエッチングを施すことによって実施される。
上記のプラズマエッチングは、プラズマエッチング装置を用いて行われる。特許文献1には、被加工物が配置される下部電極と、下部電極の上方に配置された上部電極との間に電圧を印加することによってエッチング用のガスをプラズマ化し、これを被加工物に照射することによって被加工物をエッチングするプラズマエッチング装置が開示されている。
特開平10-8269号公報
プラズマエッチングによって被加工物を加工する際には、被加工物の厚さの測定が行われる。例えば、加工前の被加工物の厚さを測定することにより、被加工物の表面の凹凸の状態や被加工物の寸法が確認される。また、加工後の被加工物の厚さを測定することにより、被加工物が意図した厚さに加工されているか否かが確認される。
被加工物の厚さの測定は、プラズマエッチング装置とは別途設けられた専用の測定装置を用いて行われる。そのため、被加工物をプラズマエッチングによって加工する前後では、被加工物を測定装置に搬入し、被加工物の厚さを測定し、被加工物を測定装置から搬出する作業が必要となる。その結果、被加工物を加工する際に実施される工程の数が増加し、スループットが低下する。
本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、被加工物の厚さを測定する工程を簡略化することが可能なプラズマエッチング装置を提供することを課題とする。
本発明の一態様によれば、被加工物を静電吸着によって保持する保持面を備える静電吸着テーブルと、該静電吸着テーブルによって保持された該被加工物にプラズマ処理を施すためのガスを供給するガス供給ユニットと、該静電吸着テーブルを収容し、該被加工物を搬入及び搬出するための開口を備えるチャンバーと、該チャンバー内を減圧する減圧ユニットと、該被加工物を保持する搬送パッドを備え、該被加工物の該静電吸着テーブル上への搬入、及び、該被加工物の該静電吸着テーブル上からの搬出を行う搬送ユニットと、該被加工物の厚さを測定する非接触式の厚さ測定器と、を備え、該厚さ測定器は、該搬送パッドに装着されており、該搬送ユニットによって該静電吸着テーブル上に配置された該被加工物と対向するように位置付けられるプラズマエッチング装置が提供される。
また、本発明の一態様において、該厚さ測定器は、該開口を介して該搬送パッドを該チャンバー内に移動させるときの該搬送パッドの進行方向先端部、又は、該開口を介して該搬送パッドを該チャンバー外に移動させるときの該搬送パッドの進行方向後端部に装着され、該保持面と平行な方向に沿って該被加工物の厚さを測定してもよい。
また、本発明の一態様において、該プラズマエッチング装置は、該厚さ測定器による測定によって得られた測定値を記憶する記憶部と、該測定値を表示する表示部と、を更に備え、該測定値が予め設定された許容範囲を外れている場合に、該表示部に警告情報が表示されてもよい。
本発明の一態様に係るプラズマエッチング装置は、被加工物のチャンバー内への搬入と、被加工物のチャンバー外への搬出とを行う搬送ユニットに装着された厚さ測定器を備える。そして、搬送ユニットによって被加工物の搬入又は搬出を行いつつ、搬送ユニットに装着された厚さ測定器によって被加工物の厚さを測定する。これにより、専用の測定装置を用いた被加工物の厚さの測定が省略され、被加工物の厚さを測定する工程が簡略化される。
プラズマエッチング装置を示す断面模式図である。 被加工物を示す斜視図である。 厚さ測定器によって被加工物の厚さが測定される様子を示す一部断面正面図である。 図4(A)及び図4(B)は、被加工物の搬入時に被加工物の厚さが測定される様子を示す一部断面正面図である。 図5(A)及び図5(B)は、被加工物の搬出時に被加工物の厚さが測定される様子を示す一部断面正面図である。 厚さ測定器によって被加工物の厚さを測定した結果を示すグラフである。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。本実施形態は、プラズマ化されたガスを用いて被加工物を加工するプラズマエッチング装置に関する。本実施形態に係るプラズマエッチング装置の構成例を、図1を参照して説明する。
図1は、プラズマエッチング装置2を示す断面模式図である。プラズマエッチング装置2は、半導体ウェーハ等の被加工物に対してプラズマエッチングを施す。プラズマエッチング装置2によって加工される被加工物の材質、形状、大きさ等に制限はない。例えば、半導体(シリコン、GaAs、InP、GaN、SiC等)、ガラス、セラミックス、樹脂、金属等の材料によって形成された被加工物がプラズマエッチング装置2によって加工される。
図2は、プラズマエッチング装置2によって加工される被加工物の構成例を示す斜視図である。被加工物11は、表面11a及び裏面11bを備える円盤状に形成されている。また、被加工物11は、互いに交差するように格子状に配列された複数の分割予定ライン(ストリート)13によって複数の領域に区画されており、この複数の領域の表面11a側にはそれぞれ、IC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)等でなるデバイス15が形成されている。
被加工物11を分割予定ライン13に沿って分割することにより、デバイス15をそれぞれ備える複数のデバイスチップが製造される。なお、デバイス15の種類、数量、形状、構造、大きさ、配置等に制限はない。
被加工物11を分割する前に被加工物11の裏面11b側を研削砥石によって研削することにより、薄型化されたデバイスチップが得られる。しかしながら、被加工物11の裏面11b側を研削すると、研削された領域には微細な凹凸やクラックが形成されることがある。この凹凸やクラックが形成された領域(歪み層)が存在すると被加工物11の抗折強度が低下するため、歪み層は研削加工後に除去されることが好ましい。図1に示すプラズマエッチング装置2は、例えばこの歪み層の除去に用いられる。
図1に示すプラズマエッチング装置2は、処理空間4を形成するチャンバー6を備える。チャンバー6は、底壁6aと、上壁6bと、第1側壁6cと、第2側壁6dと、第3側壁6eと、第4側壁(不図示)とを含む直方体状に形成されており、第2側壁6dには、被加工物11を搬入及び搬出するための開口8が設けられている。
チャンバー6の外側には、開口8を開閉するゲート10が設けられている。このゲート10は、開閉機構12によって上下に移動する。開閉機構12は、エアシリンダ14と、ピストンロッド16とを含んでいる。エアシリンダ14はチャンバー6の第2側壁6dに固定されており、ピストンロッド16の先端はゲート10の下部に連結されている。開閉機構12でゲート10を開くことにより、被加工物11のチャンバー6内(処理空間4)への搬入、及び、被加工物11のチャンバー6外への搬出が可能となる。
チャンバー6の底壁6aには、排気口18が形成されている。この排気口18は、チャンバー6内の処理空間4を減圧する減圧ユニット20と接続されている。減圧ユニット20は、例えば真空ポンプ等によって構成される。
チャンバー6内の処理空間4には、被加工物11を静電吸着によって保持する静電吸着テーブル22と、静電吸着テーブル22の上方に設けられた上部電極24とが、互いに対向するように収容されている。静電吸着テーブル22は導電性の材料で形成されており、円盤状のテーブル部26と、テーブル部26の下面側の中央部から下方に突出する円柱状の支持部28とを備える。
支持部28は、チャンバー6の底壁6aに形成された開口30に挿入されている。開口30内部の、底壁6aと支持部28との間に位置する領域には環状の絶縁部材32が配置されており、絶縁部材32によってチャンバー6と静電吸着テーブル22とが絶縁されている。また、静電吸着テーブル22は、スイッチ34を介して高周波電源36と接続されている。
テーブル部26の上面には凹部が形成されており、この凹部には、セラミックス等の絶縁材料でなり被加工物11を保持する保持部38が設けられている。保持部38の上面は、被加工物11を保持する保持面38aを構成している。保持面38aは、保持部38に形成された貫通孔(不図示)及び吸引路40を介して吸引源42と接続されている。また、テーブル部26の内部には下部電極(不図示)が設けられており、この下部電極は導線部44及びスイッチ46を介して直流電源48と接続されている。
また、テーブル部26の内部には冷却流路50が形成されている。冷却流路50の一端側は支持部28の内部に形成された冷媒導入路52と接続され、冷却流路50の他端側は支持部28の内部に形成された冷媒排出路54と接続されている。また、冷媒導入路52と冷媒排出路54とはそれぞれ、冷媒循環機構56と接続されている。冷媒循環機構56を作動させると、冷媒(冷水など)が冷媒導入路52、冷却流路50、冷媒排出路54の順に流れ、静電吸着テーブル22が冷却される。
上部電極24は導電性の材料で形成されており、アースに接続されている。上部電極24は、円盤状のガス噴出部58と、ガス噴出部58の上面側の中央部から上方に突出する円柱状の支持部60とを備えており、支持部60はチャンバー6の上壁6bに形成された開口62に挿入されている。開口62内部の、上壁6bと支持部60との間に位置する領域には環状の絶縁部材64が配置されており、絶縁部材64によってチャンバー6と上部電極24とが絶縁されている。
支持部60の上端部には、昇降機構66と連結された支持アーム68が取り付けられている。この昇降機構66及び支持アーム68によって、上部電極24の鉛直方向(上下方向)における移動が制御される。
ガス噴出部58には、ガス噴出部58の下面58aで開口する複数の噴出孔70が形成されている。この噴出孔70は、ガス噴出部58の内部に形成された流路72、及び支持部60の内部に形成された流路74を介して、被加工物11にプラズマ処理を施すためのガスを供給するガス供給ユニット76と接続されている。
ガス供給ユニット76は、バルブ78と、バルブ78を介して流路74と接続されたガス供給源80とを備える。バルブ78が開かれると、ガス供給源80からバルブ78、流路74、流路72、及び複数の噴出孔70を介して、処理空間4にガスが供給される。
また、チャンバー6外には、被加工物11が仮置きされる仮置きテーブル90が設けられている。仮置きテーブル90の上面は、被加工物11を保持する保持面90aを構成している。チャンバー6内に搬入される被加工物11、又はチャンバー6内から搬出された被加工物11は、仮置きテーブル90の保持面90a上に配置される。
仮置きテーブル90の上方には、被加工物11を搬送する搬送ユニット92が設けられている。搬送ユニット92は、仮置きテーブル90上に仮置きされた被加工物11をチャンバー6内に搬入する機能と、チャンバー6内に配置された被加工物11を仮置きテーブル90上に搬出する機能とを備える。
搬送ユニット92は、被加工物11を保持する搬送パッド94を備える。搬送パッド94の下面は被加工物11を保持する保持面94aを構成しており、保持面94aは例えば吸引源(不図示)と接続されている。被加工物11の表面11a又は裏面11bが搬送パッド94の保持面94aと接した状態で、吸引源の負圧を保持面94aに作用させると、被加工物11が搬送パッド94によって吸引保持される。
搬送パッド94は搬送アーム96によって支持されており、搬送アーム96は搬送パッド94の位置を制御する移動ユニット98と連結されている。移動ユニット98は、搬送アーム96を鉛直方向(矢印Aで示す方向)に移動させる第1移動機構100と、第1移動機構100を水平方向(矢印Bで示す方向)に移動させる第2移動機構102とを備える。被加工物11を保持した搬送パッド94の位置を移動ユニット98によって制御することにより、被加工物11が搬送される。
プラズマエッチング装置2によって被加工物11を加工する際は、まず、開閉機構12によってゲート10を下降させる。そして、仮置きテーブル90上に仮置きされた被加工物11を搬送ユニット92によってチャンバー6内に搬入し、静電吸着テーブル22が備える保持部38の保持面38a上に配置する。この状態で、保持面38aに吸引路40を介して吸引源42の負圧を作用させると、被加工物11が静電吸着テーブル22によって吸引保持される。
なお、被加工物11の搬入時には、昇降機構66によって上部電極24を上昇させ、静電吸着テーブル22と上部電極24との間隔を広げておく。これにより、搬入時における搬送ユニット92と上部電極24との接触が防止される。
そして、搬送パッド94をチャンバー6外に移動させた後、開閉機構12によってゲート10を上昇させ、処理空間4を密閉する。また、静電吸着テーブル22と上部電極24との距離がプラズマ加工に適した距離となるように、上部電極24の位置を昇降機構66によって調節する。そして、減圧ユニット20を作動させてチャンバー6内を減圧し、処理空間4を減圧状態(真空状態)にする。
なお、チャンバー6内を減圧すると、吸引源42の負圧による被加工物11の保持が困難になることがある。この場合には、直流電源48から保持部38に埋め込まれた下部電極に電圧を付加することにより、保持部38の保持面38aに静電気を発生させる。この静電気によって被加工物11が保持面38aに保持される。
静電吸着テーブル22によって被加工物11を保持した状態で、ガス供給ユニット76からプラズマ加工用のガスを処理空間4に所定の流量で供給しつつ、高周波電源36から静電吸着テーブル22に所定の高周波電力を供給する。これにより、静電吸着テーブル22と上部電極24との間に供給されたガスがプラズマ化してイオンやラジカルが発生し、このイオンやラジカルが被加工物11に照射されることによって被加工物11が加工される。
被加工物11の加工が完了したら、ガスの供給及び高周波電力の供給を停止する。そして、開閉機構12でゲート10を下降させ、静電吸着テーブル22によって保持された被加工物11を搬送ユニット92によってチャンバー6外に搬出し、仮置きテーブル90上に配置する。
プラズマエッチングによって被加工物11を加工する際には、被加工物11の厚さの測定が行われる。例えば、加工前の被加工物11の厚さを測定することにより、被加工物11の表面の凹凸の状態や被加工物11の寸法が確認される。また、加工後の被加工物11の厚さを測定することにより、被加工物11が意図した厚さに加工されているか否かが確認される。
従来、被加工物11の厚さの測定は、例えばプラズマエッチング装置2とは別途設けられた専用の測定装置を用いて行われていた。この場合、被加工物11をプラズマエッチングによって加工する前後において、被加工物11を測定装置に搬入し、被加工物11の厚さを測定し、被加工物11を測定装置から搬出する作業が必要となる。その結果、被加工物11を加工する際に実施される工程の数が増加し、スループットが低下する。
本実施形態に係るプラズマエッチング装置2は、被加工物11のチャンバー6内への搬入と、被加工物11のチャンバー6外への搬出とを行う搬送ユニット92に装着された厚さ測定器を備える。そして、搬送ユニット92によって被加工物11の搬入又は搬出を行いつつ、搬送ユニット92に装着された厚さ測定器によって被加工物11の厚さを測定する。これにより、専用の測定装置を用いた被加工物11の厚さの測定が省略され、被加工物の厚さを測定する工程が簡略化される。
図1に示すように、搬送ユニット92の搬送パッド94の端部には、被加工物11の厚さを測定する厚さ測定器110が装着されている。厚さ測定器110としては例えば、被加工物11の厚さを被加工物11に接触することなく測定可能な非接触式の厚さ測定器が用いられる。非接触式の厚さ測定器110を用いることにより、被加工物11と測定器110との接触による被加工物11の損傷が回避される。以下、非接触式の厚さ測定器110として分光干渉式の厚さ測定器を用いた例について説明する。
図3は、分光干渉式の厚さ測定器110によって被加工物11の厚さが測定される様子を示す一部断面正面図である。図3では一例として、被加工物11の表面11a側が静電吸着テーブル22の保持部38によって支持されている状態を示している。なお、被加工物11は、表面11a側に形成されたデバイス15(図2参照)を保護するための保護部材を介して、保持部38上に配置されていてもよい。
被加工物11の厚さを測定する際には、厚さ測定器110から被加工物11に向かって光112が照射される。被加工物11に光112が照射されると、被加工物11の裏面11bで反射する光と、被加工物11を透過して表面11aで反射する光とが干渉して、強度が被加工物11の厚さに依存する反射光114が得られる。この反射光114を分光して波形解析を行うことにより、被加工物11の厚さを特定できる。
次に、厚さ測定器110を用いて被加工物11の厚さを測定する方法の具体例を説明する。被加工物11の厚さの測定は、被加工物11を静電吸着テーブル22上に搬入する際、又は、静電吸着テーブル22上から被加工物11を搬出する際に行われる。ただし、被加工物の搬入時及び搬出時の両方において被加工物11の厚さの測定を行ってもよい。
図4(A)及び図4(B)は、被加工物11の搬入時に被加工物11の厚さが測定される様子を示す一部断面正面図である。まず、仮置きテーブル90(図1参照)上に仮置きされた被加工物11を搬送ユニット92の搬送パッド94によって保持する。そして、移動ユニット98によって搬送パッド94をチャンバー6内に移動させ、被加工物11を静電吸着テーブル22が備える保持部38の保持面38a上に搬送する(図4(A)参照)。
その後、被加工物11を静電吸着テーブル22によって保持し、搬送パッド94による被加工物11の保持を解除する。そして、搬送パッド94をチャンバー6の開口8(図1参照)を介してチャンバー6外に移動させる(図4(B)参照)。
ここで、図4(B)に示すように厚さ測定器110は、開口8を介して搬送パッド94をチャンバー6外に移動させるときの搬送パッド94の進行方向(矢印Cで示す方向)の後端部に装着されている。そのため、搬送パッド94をチャンバー6外に移動させる際、厚さ測定器110は被加工物11の上方で保持面38aと平行な方向(水平方向)に沿って移動する。このとき厚さ測定器110から被加工物11に向かって光112を照射すると、水平方向に沿って被加工物11の厚さが測定される。
図5(A)及び図5(B)は、被加工物11の搬出時に被加工物11の厚さが測定される様子を示す一部断面正面図である。まず、移動ユニット98によって搬送パッド94をチャンバー6内に移動させ、図5(A)に示すように、搬送パッド94の保持面94aと静電吸着テーブル22上に配置された被加工物11とが対向するように搬送パッド94を位置付ける。
なお、図5(A)に示すように厚さ測定器110は、開口8を介して搬送パッド94をチャンバー6内に移動させるときの搬送パッド94の進行方向(矢印Dで示す方向)の先端部に装着されている。そのため、搬送パッド94をチャンバー6内に移動させる際、厚さ測定器110は被加工物11の上方で保持面38aと平行な方向(水平方向)に沿って移動する。このとき厚さ測定器110から被加工物11に向かって光112を照射すると、水平方向に沿って被加工物11の厚さが測定される。
その後、搬送パッド94の保持面94aと被加工物11とを接触させ、被加工物11を搬送パッド94によって保持する。そして、搬送パッド94をチャンバー6の開口8(図1参照)を介してチャンバー6外に移動させ、被加工物11を搬出する(図5(B)参照)。チャンバー6外に搬出された被加工物11は、図1に示す仮置きテーブル90上に配置される。
なお、図5(A)に示すように搬送パッド94をチャンバー6内に向かって移動させながら被加工物11の厚さを測定した結果、被加工物11が意図した厚さまでエッチングされていないことが確認された場合は、被加工物11を搬出せずにプラズマ処理を続行してもよい。
上記のように、搬送パッド94に厚さ測定器110を装着することにより、被加工物11をチャンバー6に搬入、又は被加工物11をチャンバー6から搬出するとともに、被加工物11の厚さを測定することが可能となる。これにより、被加工物11の厚さを測定する工程を簡略化できる。
また、被加工物11の厚さの測定時、厚さ測定器110の移動は被加工物11の搬送を行う搬送ユニット92によって制御される。そのため、厚さ測定器110を移動させるための移動機構を新たに設けることなく被加工物11の厚さを測定でき、コストの削減及び省スペース化を図ることができる。
なお、被加工物11を搬送しながら被加工物11の厚さを測定する際、搬送パッド94の移動によって振動が生じ、搬送パッド94の移動中に厚さ測定器110と被加工物11との間の距離が僅かに変動する場合がある。しかしながら、分光干渉式の厚さ測定器110は図3に示すように、被加工物11の裏面11bで反射する光と、被加工物11を透過して表面11aで反射する光との干渉を利用して被加工物11の厚さを測定するため、上記の距離の変動による影響を受けずに被加工物11の厚さを測定できる。
図6は、搬送パッド94に装着された分光干渉式の厚さ測定器110によって被加工物11の厚さを測定した結果を示すグラフである。図6中の破線はプラズマエッチング前の被加工物11の厚さを示し、実線はプラズマエッチング後の被加工物11の厚さを示す。
被加工物11を搬送する際の搬送パッド94の振動は不規則であり、加工前の被加工物11の厚さ測定時と加工後の被加工物11の厚さ測定時では搬送パッド94の振動は異なる。しかしながら、図6に示すように、加工後の被加工物11の厚さを示すグラフ(実線)には、加工前の被加工物11の厚さの微小なばらつき(μmオーダー以下)が反映されている。
これより、搬送パッド94の振動による厚さ測定器110と被加工物11との間の距離の変動が被加工物11の厚さの測定に影響していないことが分かる。このように、搬送パッド94には特に分光干渉式の厚さ測定器を装着することが好ましい。
また、搬送ユニット92には図1に示すように、厚さ測定器110によって測定した被加工物11の厚さを記憶する記憶部120と、厚さ測定器110によって測定した被加工物11の厚さを表示する表示部122とが接続されている。なお、表示部122には、測定器110によって測定された被加工物11の厚さが予め設定された許容範囲を外れている場合に、その旨を報知する警告情報が表示されてもよい。
プラズマエッチング装置を構成する各構成要素(開閉機構12、減圧ユニット20、高周波電源36、吸引源42、直流電源48、冷媒循環機構56、昇降機構66、ガス供給ユニット76、搬送ユニット92、厚さ測定器110、記憶部120、表示部122等)はそれぞれ、プラズマエッチング装置2の制御部(不図示)に接続されている。この制御部によって、上記の構成要素の動作がそれぞれ制御される。
以上の通り、本実施形態に係るプラズマエッチング装置2は、被加工物11のチャンバー6内への搬入と、被加工物11のチャンバー6外への搬出とを行う搬送ユニット92に装着された厚さ測定器110を備える。そして、搬送ユニット92によって被加工物11の搬入又は搬出を行いつつ、搬送ユニット92に装着された厚さ測定器110によって被加工物11の厚さを測定する。これにより、専用の測定装置を用いた被加工物11の厚さの測定が省略され、被加工物11の厚さを測定する工程が簡略化される。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
11 被加工物
11a 表面
11b 裏面
13 分割予定ライン
15 デバイス
2 プラズマエッチング装置
4 処理空間
6 チャンバー
6a 底壁
6b 上壁
6c 第1側壁
6d 第2側壁
6e 第3側壁
8 開口
10 ゲート
12 開閉機構
14 エアシリンダ
16 ピストンロッド
18 排気口
20 減圧ユニット
22 静電吸着テーブル
24 上部電極
26 テーブル部
28 支持部
30 開口
32 絶縁部材
34 スイッチ
36 高周波電源
38 保持部
38a 保持面
40 吸引路
42 吸引源
44 導線部
46 スイッチ
48 直流電源
50 冷却流路
52 冷媒導入路
54 冷媒排出路
56 冷媒循環機構
58 ガス噴出部
58a 下面
60 支持部
62 開口
64 絶縁部材
66 昇降機構
68 支持アーム
70 噴出孔
72 流路
74 流路
76 ガス供給ユニット
78 バルブ
80 ガス供給源
90 仮置きテーブル
90a 保持面
92 搬送ユニット
94 搬送パッド
94a 保持面
96 搬送アーム
98 移動ユニット
100 第1移動機構
102 第2移動機構
110 厚さ測定器
112 光
114 反射光
120 記憶部
122 表示部

Claims (3)

  1. 被加工物を静電吸着によって保持する保持面を備える静電吸着テーブルと、
    該静電吸着テーブルによって保持された該被加工物にプラズマ処理を施すためのガスを供給するガス供給ユニットと、
    該静電吸着テーブルを収容し、該被加工物を搬入及び搬出するための開口を備えるチャンバーと、
    該チャンバー内を減圧する減圧ユニットと、
    該被加工物を保持する搬送パッドを備え、該被加工物の該静電吸着テーブル上への搬入、及び、該被加工物の該静電吸着テーブル上からの搬出を行う搬送ユニットと、
    該被加工物の厚さを測定する非接触式の厚さ測定器と、を備え、
    該厚さ測定器は、該搬送パッドに装着されており、該搬送ユニットによって該静電吸着テーブル上に配置された該被加工物と対向するように位置付けられることを特徴とするプラズマエッチング装置。
  2. 該厚さ測定器は、該開口を介して該搬送パッドを該チャンバー内に移動させるときの該搬送パッドの進行方向先端部、又は、該開口を介して該搬送パッドを該チャンバー外に移動させるときの該搬送パッドの進行方向後端部に装着され、該保持面と平行な方向に沿って該被加工物の厚さを測定することを特徴とする請求項1記載のプラズマエッチング装置。
  3. 該厚さ測定器による測定によって得られた測定値を記憶する記憶部と、
    該測定値を表示する表示部と、を更に備え、
    該測定値が予め設定された許容範囲を外れている場合に、該表示部に警告情報が表示されることを特徴とする請求項1または2記載のプラズマエッチング装置。
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