JP6495086B2 - ウエーハの加工方法 - Google Patents

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本発明は、ウエーハの裏面をプラズマエッチングしてからゲッタリング層を形成するウエーハの加工方法に関する。
研削装置によってウエーハの裏面が研削されると、ウエーハの裏面に研削痕や研削歪みが残存し、ウエーハの抗折強度が低下するため、研削痕や研削歪みをプラズマエッチングによって除去する方法が行われている。しかし、プラズマエッチングによって研削痕などが除去されて鏡面になると、ウエーハのゲッタリング効果が無くなってしまう。そのため、DRAMやフラッシュメモリ等のようなメモリ機能を有する半導体デバイスでは、メモリ機能が低下したり正常に動作しなくなったりする。そこで、特許文献1では、研削痕などが除去されたウエーハの裏面に微細な歪(凹凸)を形成する不活性ガス照射工程を行い、ウエーハのゲッタリング効果を復活させている。
特許第5331500号公報
特許文献1の不活性ガス照射工程は、研削痕などを除去するプラズマエッチングより低い周波数の電力を印加し、不活性ガス(希ガス)をプラズマ化(イオン)させてスパッタリングを行っている。かかるスパッタリングを行う場合、印加する電力の周波数を高くする方が高密度のイオンを生成することができる。しかし、周波数を高くすると、プラズマ中のイオンが高い周波数の小さい振幅に追従することができなくなり、イオンが動かないのでスパッタリングに適さない。従って、ウエーハをスパッタリングする場合には、印加する電圧の周波数を低くする方が振幅を大きくでき好ましいが、この場合、イオンの生成量が少なくウエーハにゲッタリング層を形成する工程が長時間になる、という問題が発生する。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、短時間でゲッタリング層を形成することができるウエーハの加工方法を提供することを目的とする。
本発明のウエーハの加工方法は、表面が分割予定ラインによって区画されデバイスが形成されるウエーハの裏面に研削砥石を接触させ研削して所定の厚みにした後、ウエーハを収容するチャンバに供給したガスをプラズマ化させ裏面をエッチングするエッチング工程と、裏面にゲッタリング層を形成するゲッタリング層形成工程とを実施するウエーハ加工方法であって、ウエーハの表面を保護テープを介して保持テーブルで保持し、保持テーブルに対向して配置される上部電極ユニットを保持テーブルに対して離反又は接近して保持テーブル上のウエーハに対する上部電極ユニットの高さを調整する保持工程と、保持工程の後、チャンバ内にフッ素系ガスとなる第1のガスを充満させ、保持テーブルに接続される高周波電源を用いて第1の周波数帯の範囲内の高周波とした高周波電力を印加して第1のガスをプラズマ化させてウエーハ裏面をプラズマエッチングするエッチング工程と、エッチング工程の後、チャンバ内の第1のガスを希ガスとなる第2のガスに置換し、高周波電源により第1の周波数帯の範囲内の高周波とした高周波電力と、保持テーブルに接続される低周波電源を用いて第1の周波数帯より低い第2の周波数帯の範囲内の低周波とした低周波電力とを重畳印加して第2のガスをイオン化させてウエーハ裏面に衝突させ、ウエーハの裏面にゲッタリング層を形成するゲッタリング層形成工程と、からなることを特徴とする。
この構成によれば、ゲッタリング層形成工程において、上述した高周波電力を印加するので、高密度で効率良くプラズマを生成することができる。しかも、低周波電力を重畳印加するので、プラズマにおいてイオン化した第2のガスをウエーハの裏面に衝突させることができる。これにより、低周波電力だけ印加してゲッタリング層を形成する場合に比べ、高密度なプラズマからスパッタリングを行うことができ、ゲッタリング層を形成する時間を短縮することができる。
本発明によれば、高周波電力を印加した状態で低周波電力を重畳印加するので、ゲッタリング層を形成する時間を短縮することができる。
本実施の形態に係るウエーハの一例を示す斜視図である。 本実施の形態に係る研削工程の一例を示す説明図である。 本実施の形態に係るウエーハの加工方法に用いる加工装置の全体模式図である。 本実施の形態に係るエッチング工程の一例を示す説明図である。 本実施の形態に係るゲッタリング層形成工程の一例を示す説明図である。
以下、添付図面を参照して、本実施の形態に係るウエーハの加工方法について説明する。先ず、図1を参照して、ウエーハについて説明する。図1は、ウエーハの一例を示す斜視図である。
図1に示すように、ウエーハ1は、略円板状に形成されている。ウエーハ1の表面(上面)1aは、複数の交差する分割予定ライン2によって複数の領域に区画され、この区画された各領域にそれぞれデバイス3が形成されている。なお、ウエーハ1は、シリコン、ガリウム砒素等の半導体基板にIC、LSI等のデバイスが形成された半導体ウエーハとされる。なお、ウエーハ1は、半導体ウエーハに限らず、シリコンからなりドライエッチングの対象になれば、どのようなものでもよい。
続いて、図2から図5を参照して、本実施の形態に係るウエーハの加工方法の流れについて説明する。本実施の形態に係るウエーハの加工方法は、研削工程、保持工程、エッチング工程、及び、ゲッタリング層形成工程を含む。以下に述べるウエーハの加工方法の各工程は、あくまでも一例に過ぎず、この構成に限定されるものではない。
図2は、本実施の形態に係る研削工程の一例を示す説明図である。本実施の形態に係るウエーハの加工方法においては、先ず、研削工程が実施される。この研削工程が実施される前に、ウエーハ1の図2中下面となる表面1aには、予め保護テープ5を貼着しておく。研削工程では、研削装置(不図示)のチャックテーブル7上に保護テープ5を介してウエーハ1が保持される。また、チャックテーブル7に保持されたウエーハ1の上方に研削手段8が位置付けられる。そして、回転するチャックテーブル7に対し、研削手段8の研削砥石8aが回転しながら近付けられ、研削砥石8aとウエーハ1の裏面1bとが平行状態で回転接触することでウエーハ1が所定の仕上げ厚みまで研削される。
ここで、保持工程、エッチング工程、及び、ゲッタリング層形成工程に用いる加工装置について説明する。図3は、本実施の形態に係るウエーハの加工方法に用いる加工装置の全体模式図である。なお、本実施の形態では、加工装置として容量結合型プラズマ(CCP: Capacitive Coupled Plasma)のプラズマエッチング装置を用いた例について説明するが、誘導結合型プラズマ(ICP: Inductive Coupled Plasma)のプラズマエッチング装置やその他各種プラズマエッチング装置を用いてもよい。
図3に示すように、加工装置10は、チャンバ11を備え、チャンバ11を形成する側壁12には、ウエーハ1の搬入及び搬出用に搬入出口13が形成されている。側壁12の外壁面には、搬入出口13を開閉するようにシャッター機構21が取り付けられている。シャッター機構21は、シリンダ22の上端にシャッター23が連結されており、シリンダ22によってチャンバ11が外壁面に沿って昇降されることで搬入出口13が開閉される。搬入出口13がシャッター23によって閉じられると、チャンバ11内に密閉空間が形成される。また、チャンバ11内には、電界を形成する下部電極ユニット31と上部電極ユニット41とが上下方向で対向して配設されている。
下部電極ユニット31は、チャンバ11を形成する底壁14を貫通する導電性の支柱部32と、支柱部32の上端に設けられた誘電性の保持テーブル33とを備えている。保持テーブル33の上面には、複数の吸引口34が形成されている。吸引口34は、保持テーブル33及び支柱部32内の吸引路35を通じて吸引手段36に接続されており、吸引口34に生じる負圧によってウエーハ1が吸引保持される。また、下部電極ユニット31は、保持テーブル33の上面を静電チャック式の保持面とする構造も採用され、保持テーブル33に内部電極39が埋設されている。内部電極39に電圧が印加されることで、保持テーブル33の上面に静電気が発生してウエーハ1が静電吸着される。下部電極ユニット31内には、冷却手段37から送り出された冷却水が通る冷却路38が形成され、保持テーブル33に発生する熱が冷却水に伝達されて異常な温度上昇が抑えられている。
上部電極ユニット41は、チャンバ11を形成する上壁15を貫通する導電性の支柱部42と、支柱部42の下端に設けられた導電性の噴出テーブル43とを備えている。噴出テーブル43の下面には、チャンバ11内にガスを導入する複数のガス噴出口44が形成されている。ガス噴出口44は、噴出テーブル43及び支柱部42内の流路45を通じてフッ素系ガス源46a及び希ガス源46bに接続されている。フッ素系ガス源46a及び希ガス源46bに向かう管路の途中には切換バルブ47が設けられており、切換バルブ47によってガスの供給元をフッ素系ガス源46a又は希ガス源46bに切換可能に構成されている。
チャンバ11内には、フッ素系ガス源46aからフッ素系ガス(第1のガス)として、六フッ化硫黄(SF)、四フッ化メタン(CF)等のフッ素を含むガスが供給される。また、チャンバ11内には、希ガス源46bから希ガス(第2のガス)として、アルゴン(Ar)、ネオン(Ne)、ヘリウム(He)が供給される。
支柱部42の上端側は、チャンバ11から上方に突出しており、チャンバ11の上壁15に設けられたボールねじ式の昇降手段48に連結されている。この昇降手段48のモータ48aが駆動されることで、上部電極ユニット41が下部電極ユニット31に対して離反又は接近され、保持テーブル33上のウエーハ1に対する噴出テーブル43下面の高さHが調整される。昇降手段48は、噴出テーブル43の高さHを検出する高さ検出部48bを備え、高さ検出部48bは検出結果を距離制御部49に出力する。距離制御部49は、噴出テーブル43が予め入力された高さHに配置されるよう高さ検出部48bの検出結果に応じてモータ48aの駆動を制御する。
下部電極ユニット31は印加制御部50に電気的に接続され、上部電極ユニット41は接地されている。印加制御部50は、高周波電源51及び低周波電源52を含む。高周波電源51は、下部電極ユニット31及び上部電極ユニット41の間で高周波電圧を印加する。この高周波電圧の周波数は、第1の周波数帯となる13.56MHz〜60MHzに設定され、具体的には、13.56MHz、27MHz、40MHz、60MHzなどとすることが例示できる。低周波電源52は、下部電極ユニット31及び上部電極ユニット41の間で、高周波電圧より相対的に低い周波数の低周波電圧を印加する。この低周波電圧の周波数は、第2の周波数帯となる400KHz〜2MHzに設定され、具体的には、400KHz、800KHz、1MHz、2MHzなどとすることが例示できる。
印加制御部50は、第1のモードと第2のモードとで切り替えて電力を印加することができる。第1のモードは、高周波電源51だけから高周波電力を印加する状態とする。第2のモードは、高周波電源51から高周波電力を印加する状態を維持しつつ、低周波電源52から低周波電力を重畳印加する。第1のモードでは、高周波電源51によって下部電極ユニット31及び上部電極ユニット41の間で高周波電圧が印加されることで、チャンバ11内のフッ素系ガス及び希ガスがプラズマ化される。第2のモードでは、高周波電圧が印加されてプラズマ化された希ガスが、低周波電源52から重畳印加された低周波電力によってイオン化される。そして、イオン化された希ガスがウエーハ1の裏面1bに衝突されてゲッタリング層1c(図5参照)が形成される。
チャンバ11の底壁14には、保持テーブル33の下方に排出口53が形成されており、排出口53にはホースを介して減圧部54が接続されている。減圧部54は、真空ポンプであり、減圧部54によってチャンバ11内のエアやプラズマガスが吸引されることで、チャンバ11内が負圧状態になるまで減圧される。排出口53と減圧部54との間には、チャンバ11内の圧力を検出する圧力計55が設けられている。圧力計55は検出結果を圧力制御部56に出力する。圧力制御部56は、チャンバ11内の圧力が所定値に減圧されるよう圧力計55の検出結果に応じて減圧部54の駆動を制御する。なお、切換バルブ48、距離制御部49、印加制御部50及び圧力制御部56は、相互に制御信号の入出力を行えるように接続されている。
かかる加工装置10においては、上述した研削工程が実施された後、保持工程が実施される。保持工程では、シャッター23が開かれてチャンバ11内が外部に開放され、搬入出口13からチャンバ11内にウエーハ1が搬入される。そして、保持テーブル33上に保護テープ5を介してウエーハ1が載置された後、吸引口34に生じる負圧によってウエーハ1が吸引保持されて仮止めされる。この仮止め後、内部電極39に電圧が印加されて保持テーブル33の上面に静電気が発生され、ウエーハ1の裏面1bが上方に向けられた状態で、保護テープ5を介してウエーハ1の表面1a(下面)が保持テーブル33上で保持される。
図4に示すように、保持工程の後にはエッチング工程が実施される。エッチング工程では、切換バルブ47によってガスの供給元がフッ素系ガス源46aに調節されており、希ガス源46bからのガスの供給が遮断されている。シャッター23(図3参照)が閉じられてチャンバ11が密閉空間にされると、上部電極ユニット41が昇降され、保持テーブル33上のウエーハ1に対する噴出テーブル43下面の高さHが調整される。そして、チャンバ11内の圧力が負圧状態になるまで真空排気されて、負圧状態を維持したままで上部電極ユニット41からウエーハ1に向けてフッ素系ガスが噴射される。これにより、チャンバ11内にフッ素系ガスが充満される。
チャンバ11内にフッ素系ガスが充満された状態で、高周波電源51から第1の周波数帯の範囲内の高周波として、例えば13.56MHzの高周波電力が印加されてフッ素系ガスがプラズマ化される。プラズマ化したフッ素系ガスによってウエーハ1の裏面1bがラジカル連鎖反応によってプラズマエッチングされ、ウエーハ1から研削ダメージが除去されて抗折強度が向上される。
なお、エッチング工程では、例えば、以下の加工条件でウエーハ1のエッチングが実施される。この加工条件は下記の内容に限定されるものではなく、装置性能、エッチング対象、ガス種等に応じて適宜変更が可能である。
ガス種:SF
ウエーハの被加工面と上部電極との距離(高さ)H:10mm
高周波周波数:13.56MHz
高周波電力:100W−5KW
チャンバ内圧力:1〜200Pa(絶対真空を0Paとした時(絶対圧表記))
処理時間:10秒〜10分
図5に示すように、エッチング工程の後にはゲッタリング層形成工程が実施される。ゲッタリング層形成工程では、切換バルブ47によってガスの供給元がフッ素系ガス源46aから希ガス源46bに切換えられ、希ガス源46bからのガスの供給が解放され、フッ素系ガス源46aからのガスの供給が遮断される。また、上部電極ユニット41が上昇され、保持テーブル33上のウエーハ1に対する噴出テーブル43下面の高さHが高くなるよう調整される。また、チャンバ11内の圧力が負圧状態に維持されたままで上部電極ユニット41からウエーハ1に向けて希ガスが噴射される。これにより、チャンバ11内において、充満されるガスがフッ素系ガスから希ガスに置換される。
チャンバ11内に希ガスが充満された状態で、高周波電源51から第1の周波数帯の範囲内の高周波として、例えば13.56MHzの高周波電力と、低周波電源52から第2の周波数帯の範囲内の低周波として、例えば2MHzの低周波電力とを重畳印加する。
高周波電源51による高周波電力によって希ガスがイオン化される。印加する電力の周波数が高くなる程、振幅の回数が増えるので、高密度のイオンを作る効率を高めることができる。しかし、高周波電力だけを印加した状態では、高周波電力は振幅量が小さいため保持テーブル33と噴出テーブル43との間で希ガスのイオンは重いために動作できず、ウエーハ1に衝突されない。
上述のように高周波電力と低周波電力を重畳印加することで、低周波電源52による低周波電力の大きな振幅量によって希ガスのイオンが動かされ、ウエーハ1の裏面1bに衝突され、ウエーハ1の裏面1bに微細な歪みによるゲッタリング層1cが形成される。このゲッタリング層1cによって金属汚染を引き起こす不純物を捕獲、固着するゲッタリング効果が得られる。
なお、ゲッタリング層形成工程では、例えば、以下の加工条件でゲッタリング層1cの形成が実施される。この加工条件は下記の内容に限定されるものではなく、装置性能、ゲッタリング層形成対象、ガス種等に応じて適宜変更が可能である。
ガス種:Ar
ウエーハの被加工面と上部電極との距離(高さ)H:50〜100mm
高周波周波数:13.56MHz
高周波電力:100W−5KW
低周波周波数:2MHz
低周波電力:100W−5KW
チャンバ内圧力:1〜800Pa(絶対真空を0Paとした時(絶対圧表記))
処理時間:10秒〜10分
ゲッタリング層形成工程が完了すると、上部電極ユニット41と下部電極ユニット31との間の高周波電力及び低周波電力の印加が停止され、切換バルブ47が閉じられて希ガス源46bからのガス供給が遮断される。そして、シャッター23が開かれてチャンバ11内が外部に開放されて、搬入出口13(図3参照)からチャンバ11内のウエーハ1が搬出される。
以上のように、本実施の形態に係る加工方法では、上述のように周波数の異なる電力を重畳印加したので、高周波電力の印加によって高密度にイオン化された希ガスを、低周波電力の印加によってウエーハ1の裏面1bに衝突させてスパッタリングすることができる。これにより、仮に低周波電力の印加だけでスパッタリングする場合に比べ、衝突させるプラズマの高密度化を図ることができ、ゲッタリング層1cの形成時間を短縮することができる。なお、希ガスはウエーハ1を構成するシリコンと反応しないので、ウエーハ1と衝突したときにウエーハ1の裏面1bを削らずに叩くようにして、ゲッタリング層1cの微細な歪みを形成する。これにより、ゲッタリング層1cを形成しつつ、ウエーハ1の厚み精度が低下することを防止することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記実施の形態では、第1のガスをフッ素系安定ガス、第2のガスを希ガスとした場合を説明したが、上述のようにウエーハ1をエッチングしてからゲッタリング層1cを形成できる限りにおいて、他のガスに変更してもよい。
また、エッチング工程及びゲッタリング層形成工程において印加する各高周波電力の周波数は、第1の周波数帯の範囲内であれば、同一としてもよいし、異なる周波数としてもよい。
以上説明したように、本発明は、ゲッタリング層を形成する時間を短縮することができるという効果を有し、プラズマエッチングによってウエーハ裏面の研削歪を除去する加工方法に有用である。
1 ウエーハ
1a 表面
1b 裏面
1c ゲッタリング層
2 分割予定ライン
3 デバイス
5 保護テープ
10 加工装置
11 チャンバ
33 保持テーブル

Claims (1)

  1. 表面が分割予定ラインによって区画されデバイスが形成されるウエーハの裏面に研削砥石を接触させ研削して所定の厚みにした後、ウエーハを収容するチャンバに供給したガスをプラズマ化させ該裏面をエッチングするエッチング工程と、該裏面にゲッタリング層を形成するゲッタリング層形成工程とを実施するウエーハ加工方法であって、
    ウエーハの表面を保護テープを介して保持テーブルで保持し、該保持テーブルに対向して配置される上部電極ユニットを該保持テーブルに対して離反又は接近して該保持テーブル上のウエーハに対する該上部電極ユニットの高さを調整する保持工程と、
    該保持工程の後、該チャンバ内にフッ素系ガスとなる第1のガスを充満させ、該保持テーブルに接続される高周波電源を用いて第1の周波数帯の範囲内の高周波とした高周波電力を印加して該第1のガスをプラズマ化させてウエーハ裏面をプラズマエッチングするエッチング工程と、
    該エッチング工程の後、該チャンバ内の該第1のガスを希ガスとなる第2のガスに置換し、該高周波電源により該第1の周波数帯の範囲内の高周波とした高周波電力と、該保持テーブルに接続される低周波電源を用いて該第1の周波数帯より低い第2の周波数帯の範囲内の低周波とした低周波電力とを重畳印加して該第2のガスをイオン化させてウエーハ裏面に衝突させ、ウエーハの裏面にゲッタリング層を形成するゲッタリング層形成工程と、
    からなるウエーハの加工方法。
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