JP6463204B2 - リン酸塩添着吸着材素子及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、空気中の臭気成分、特にアンモニアや各種アミン類等の塩基性ガス成分を効率良く吸着除去するリン酸塩添着吸着材素子及びその製造方法に関する。
従来、各種空気清浄機等において、煙草の副流煙等に含まれる臭気成分であるアンモニアや各種アミン類等の塩基性ガスは、粒状活性炭、シリカゲル、ゼオライト等を吸着材素子とする脱臭フィルターに流通させて吸着除去されている。しかし、これらの吸着材素子は、アンモニアや各種アミン類等の塩基性ガスに対する吸着容量が低く、吸着材素子を頻繁に交換する必要がある。
アンモニアや各種アミン類等の塩基性ガスの吸着材素子としては、リン酸、硫酸等の酸が活性炭等の吸着基材に添着されて成る吸着材素子が知られている。この吸着材素子は、添着されている酸との中和反応により塩基性ガスを除去している。
また、固体状のリン酸マグネシウムを、300〜400℃で加熱処理し、その表面や内部に多孔質を形成させてアンモニア吸着効果を高めたアンモニア吸着材素子が知られている。
特許文献1には、リン酸マグネシウムをセラミックスや活性炭等の多孔質基材に添着してなるアンモニア含有ガス吸着材素子が開示されている。しかし、この吸着材素子は、アンモニアや各種アミン類等の塩基性ガスに対する吸着容量が十分ではない。
特開2003−117341号公報
本発明の課題は、臭気成分、特にアンモニアや各種アミン類等の塩基性ガスを長期間にわたって吸着除去することができるリン酸塩添着吸着材素子及びその製造方法を提供することである。
本発明者らは、特にアンモニアや各種アミン類等の塩基性ガスを効率良く吸着除去できる吸着材素子について検討した。その結果、耐熱性を有する吸着基材にリン酸塩(金属塩を除く)を担持させ、この吸着基材を所定条件で熱処理して、吸着基材に担持されているリン酸塩をリン酸化物に変換することにより、アンモニアや各種アミン類等の塩基性ガスの吸着能が飛躍的に向上することを見出し、本発明を完成するに至った。
上記課題を解決する本発明は以下に記載するとおりである。
〔1〕 吸着基材と、前記吸着基材に添着されているリン酸化物とからなり、
前記リン酸化物が、リン酸のアンモニウム塩を170〜600℃で熱処理して得られるリン酸化物であることを特徴とするリン酸塩添着吸着材素子。
即ち、本発明のリン酸塩添着吸着材素子は、吸着基材とリン酸化物とから成る。リン酸化物は、リン酸のアンモニウム塩の熱処理により吸着基材に残存する酸化物である。
〔2〕 前記吸着基材100質量部に対する前記リン酸化物の添着量が10〜150質量部である〔1〕に記載のリン酸塩添着吸着材素子。
〔3〕 前記リン酸塩が、リン酸アンモニウム、リン酸水素二アンモニウム及びリン酸二水素アンモニウムから成る群から選択される1種又は2種以上である〔1〕に記載のリン酸塩添着吸着材素子。
〔4〕 前記吸着基材が、活性炭素繊維である〔1〕に記載のリン酸塩添着吸着材素子。
〔5〕 前記吸着基材が、レーヨン系活性炭素繊維である〔1〕に記載のリン酸添着吸着材素子。
〔6〕 吸着基材にリン酸のアンモニウム塩を担持させた後、170〜600℃で10分間〜5時間熱処理することを特徴とする〔1〕に記載のリン酸塩添着吸着材素子の製造方法。
本発明のリン酸塩添着吸着材素子は、リン酸塩を熱処理して得られるリン酸化物が吸着基材に添着されている。この吸着材素子は、塩基性ガス、特にアンモニアや各種アミン類等の吸着能が特異的に高い。
図1は、吸着破過試験に用いる試験装置の構成を示す説明図である。
以下、本発明のリン酸塩添着吸着材素子、その製造方法及びその使用方法について詳細に説明する。
(1)リン酸塩添着吸着材素子
本発明のリン酸塩添着吸着材素子は、吸着基材と前記吸着基材に添着されたリン酸化物とからなる。吸着基材に添着されているリン酸化物は、所定のリン酸塩を吸着基材に担持させた後に該リン酸塩を熱処理して得られる。リン酸類を単に吸着基材に添着させてなる吸着材素子は、本発明のリン酸塩添着吸着材素子ではない。
(2)吸着基材
本発明のリン酸塩添着吸着材素子に用いる吸着基材としては、所定量のリン酸化物を担持することができる基材であって、170〜600℃の加熱処理に対して化学的に安定である基材であれば、あらゆる吸着基材を用いることができる。例えば、活性炭、シリカ系吸着剤、ゼオライト、活性アルミナ、活性炭素繊維を用いることができる。特に、活性炭素繊維(以下、「ACF」と記す)は、細孔が繊維の表面に存在しており、活性炭等と比較して比表面積が大きく、吸着能が優れる。また、繊維状であるACFは、紙、織物、不織布等の形態に容易に加工できる。そのため、ACFは本発明に用いる吸着基材として好ましい。
吸着基材としてACFを用いる場合、比表面積は100〜2000m/gであることが好ましく、500〜1500m/gであることがより好ましい。100m/g未満である場合、臭気成分の吸着能力が低い。2000m/gを超える場合、収率が大きく低下して経済的に不利である。
吸着基材としてACFを用いる場合、全細孔容積は0.3〜1.2cc/gであることが好ましく、0.5〜1.0cc/gであることがより好ましい。0.3cc/g未満である場合、吸着材素子の吸着容量が小さい。そのため、吸着材素子の交換又は再生の頻度が高くなる。1.2cc/gを超える場合、収率が大きく低下し経済的に不利である。
吸着基材としてACFを用いる場合、繊維直径は特に限定されないが、通常1〜50μmであり、5〜30μmであることが好ましい。
吸着基材としてACFを用いる場合、その形態はトウ、カットファイバー、織物、不織布、フェルト、紙等の任意の形態を採用できる。
ACFとしては、フェノール系ACF、ポリアクリロニトリル系ACF、ピッチ系ACF、レーヨン系ACFが例示される。これらの中でも、レーヨン系ACFは、他のACFと比較して特に好ましい。レーヨン系ACFは、塩基性ガスの吸着率が、その他のACFと比べて特異的に高い。その理由は定かではないが、レーヨン系ACFの特異的な吸着能は、他のACFと比較して繊維表面が鱗片状になっていることや深い溝が形成されていること、灰分に由来する極性部分が少なく水分吸着の影響を受けにくいこと等に起因するのではないかと推察される。
(3)リン酸化物
本発明のリン酸塩添着吸着材素子には、吸着基材にリン酸化物が添着されて成る。リン酸化物とは、所定のリン酸塩を吸着基材に担持させて、170〜600℃で熱処理した後、吸着基材に残存する物質をいう。リン酸化物としては、オルトリン酸の他、ピロリン酸、メタリン酸等のリン酸類が挙げられる。ここで重要なのは、本発明のリン酸塩添着吸着材素子に添着しているリン酸種は、所定のリン酸のアンモニウム塩を170〜600℃で熱分解して得られるリン酸化物であることである。
本発明のリン酸塩添着吸着材素子に用いるリン酸のアンモニウム塩としては、リン酸アンモニウム、リン酸水素二アンモニウム、リン酸二水素アンモニウム、亜リン酸アンモニウム、次亜リン酸アンモニウムが例示される。リン酸の金属塩は、本発明に用いるリン酸塩からは除かれる。リン酸塩がリン酸ナトリウムやリン酸カリウム等の金属塩である場合、熱処理によってこれらの金属を吸着基材から脱離させることが困難である。
吸着基材100質量部に対するリン酸化物の添着量は、10〜150質量部であり、30〜120質量部であることが好ましく、50〜100質量部であることが特に好ましい。10質量部未満である場合、塩基性ガスの吸着能が不十分である。150質量部を超える場合、経済的に不利である。
(4)リン酸塩添着吸着材素子の製造方法
本発明のリン酸塩添着吸着材素子は、耐熱性を有する吸着基材にリン酸塩を担持させ、この吸着基材に担持されたリン酸塩を170〜600℃で熱処理することにより製造される。
吸着基材にリン酸塩を担持させる方法ついては、特に制限はなく、吸着基材をリン酸塩水溶液に浸漬後、乾燥する方法や、吸着基材にリン酸塩水溶液を散布した後、乾燥する方法などが挙げられる。吸着基材に対するリン酸塩の担持量は、吸着基材100質量部に対し、10〜150質量部であり、30〜120質量部であることが好ましく、50〜100質量部であることが特に好ましい。10〜150質量部の範囲外である場合、得られるリン酸塩添着吸着材素子のリン酸化物の添着量が本発明の範囲内にならない場合がある。
次に、リン酸塩が担持された吸着基材は、170〜600℃で10分間〜5時間熱処理される。この熱処理により、吸着基材に担持されているリン酸塩は、熱脱離されてリン酸化物に変換される。
熱処理温度は、170〜600℃であり、300〜600℃が好ましく、450〜550℃がより好ましい。170℃未満の場合、リン酸塩の熱脱離が不十分となり易い。600℃を超える場合、吸着基材に添着しているリン酸塩まで脱離し易くなる。また、吸着基材としてACFを用いる場合、ACFに形成されているミクロポアやACF自体が消失する場合がある。
熱処理時間は、10分間〜5時間であり、1〜3時間が好ましい。10分間未満である場合、リン酸塩の熱脱離が不十分となり易い。5時間を超える場合、経済的に不利である。また、熱処理温度によってはACFに形成されているミクロポアやACF自体が消失する場合がある。
熱処理は公知の加熱装置を用いて行えばよい。例えば、連続管状炉やロータリーキルン型熱処理装置、高温オーブン等が例示される。
(5)リン酸塩添着吸着材素子の使用方法
本発明のリン酸塩添着吸着材素子は、臭気成分を含む被処理ガスと接触させることにより使用される。即ち、被処理ガスを吸着材素子に導いて被処理ガス中の臭気成分を吸着除去する。接触時間や被処理ガスの流量、吸着材素子の量は、被処理ガスの種類や濃度により適宜設定される。
本発明のリン酸塩添着吸着材素子は、そのまま用いてもよいし、任意の形態に加工してもよい。また、他の吸着材素子と組み合わせても良く、触媒等を付加しても良い。
本発明のリン酸塩添着吸着材素子は、吸着基材の細孔内に各種ガスを吸着させることができる。また、本発明のリン酸塩添着吸着材素子は、吸着基材に主としてリン酸塩から成るリン酸化物が添着されているので塩基性ガスの吸着能が優れている。塩基性ガスとしては、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ジエチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン等の各種アミン類やアンモニアが例示される。さらに、本発明のリン酸塩添着吸着材素子に添着されているリン酸化物は、リン酸アンモニウム等のリン酸塩を熱処理してアンモニアを脱離させて得られたリン酸化物であり、その分子内で電荷が偏在しているため、アンモニアの吸着能が特異的に優れている。
吸着材素子は、加熱された空気を導入して吸着された臭気成分を脱離させることにより、繰り返し使用することができる。吸着材素子の加熱再生温度は、170〜600℃程度であり、250〜300℃が好ましい。加熱再生時間は、10分間〜5時間であり、1〜3時間が好ましい。
以下、実施例によって本発明をさらに具体的に説明する。本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
以下の実施例で用いた各原料ACFの物性等は以下のとおりである。
・レーヨン系ACF:比表面積は1130m/g、目付は180g/mのフェルト状ACF
・フェノール系ACF:比表面積は1240m/g、目付は170g/mのフェルト状ACF
・ピッチ系ACF:比表面積は1020m/g、目付は390g/mのフェルト状ACF
・PAN系ACF:比表面積は940m/g、目付は180g/mのフェルト状ACF
・GAC:粒状活性炭(クラレケミカル株式会社製、製品名クラレコール3T‐B)
以下の実施例において、被処理ガスの吸着試験は次のとおり行った。図1は、吸着試験に用いる試験装置の構成を示す説明図である。図1中、100は試験装置である。11はテドラーバッグであり、内部に被処理ガスが充填されている。テドラーバッグ11には、送気管12、給気ポンプ13及び送気管14を順に介して流量計15の入口側に接続されている。流量計15の出口側は、送気管16を介してカラム17の一端(入口側)に接続されている。カラム17内には吸着材素子18が充填されている。カラム17の他端(出口側)には、送気管19が接続されている。テドラーバッグ11内に充填された被処理ガスは、給気ポンプ13を用いてカラム17に導入され、吸着材素子18と接触した後、送気管19を通って大気中に放出される。
以下の実施例において、「吸着率」とは、カラム出口における臭気成分の濃度が、カラム入口における臭気成分の濃度の10%を超えた時点において、吸着材素子が吸着しているガスの質量をいう。「吸着率」は、吸着量前後における吸着材素子の質量変化から計算した。
即ち、下記式(1)
吸着率(%)=100×(吸着後の吸着材素子の質量−吸着前の吸着材素子の質量)/吸着前の吸着材素子の質量 ・・・式(1)
により計算した。
(実施例1)
リン酸二水素アンモニウム35gをイオン交換水315gに溶解させてリン酸二水素アンモニウム水溶液を調製した。5gのレーヨン系ACFを流動させながら、このリン酸二水素アンモニウム水溶液を徐々に加えて吸収させた。次いで、このリン酸二水素アンモニウム水溶液を吸収しているレーヨン系ACFを105℃で2時間乾燥させ、3gのリン酸二水素アンモニウムが添着している8gのレーヨン系ACFを得た。その後、450℃で2時間加熱処理してリン酸二水素アンモニウムからアンモニウムを脱離させ、1.5gのリン酸化物が添着している4gのリン酸塩添着吸着材素子を得た。失われた4gは450℃加熱によるアンモニウムの脱離およびACFの熱消失等に起因する。
このリン酸添着吸着材素子を1.0g計り取り、図1に示す試験装置のカラム内に充填して吸着試験を行った。被処理ガスとしては、アンモニアガスを300ppm含有させた空気を用いた。被処理ガスの温度は20℃、湿度は50%である。被処理ガスの流量は4.6L/min.とした。被処理ガスのカラム出口濃度はガス検知管を用いて測定した。結果は表1に示した。
(実施例2〜5)
吸着基材を表1に記載するとおり変更した他は、実施例1と同様に製造して各リン酸塩添着吸着材素子を得た。また、実施例1と同様に吸着試験を行い、結果は表1に示した。
(比較例1)
レーヨン系ACFについて実施例1と同様に吸着試験を行い、結果は表1に示した。
(比較例2)
リン酸二水素アンモニウム35gをイオン交換水315gに溶解させてリン酸二水素アンモニウム水溶液を調製した。5gのレーヨン系ACFを流動させながら、リン酸二水素アンモニウム水溶液を徐々に加えて吸収させた。次いで、このリン酸二水素アンモニウム水溶液を吸収しているレーヨン系ACFを105℃で2時間乾燥させ、3gのリン酸二水素アンモニウムが添着している8gのリン酸塩添着吸着材素子を得た。実施例1と同様に吸着試験を行い、結果は表1に示した。
(比較例3)
リン酸二水素アンモニウムをリン酸に変更した他は、比較例2と同様に製造してリン酸添着吸着材素子を得た。実施例1と同様に吸着試験を行い、結果は表1に示した。
(比較例4)
比較例3と同様に添着処理した後、450℃で2時間加熱処理して3.5gのリン酸添着吸着材素子を得た。
(比較例5)
リン酸二水素アンモニウムをリン酸二水素ナトリウムに変更した他は、実施例1と同様に製造してリン酸塩添着吸着材素子を得た。実施例1と同様に吸着試験を行い、結果は表1に示した。
Figure 0006463204
リン酸二水素アンモニウムを熱処理して得られるリン酸化物が添着されている実施例1のリン酸塩添着吸着材素子は、リン酸が直接添着されている比較例4のリン酸添着吸着材素子と比較し、吸着率が極めて高い。即ち、リン酸二水素アンモニウムを熱処理したリン酸化物を添着させていることにより塩基性ガスの吸着量を向上させることができる。
リン酸二水素アンモニウムを熱処理して得られるリン酸化物が添着されている実施例1のリン酸塩添着吸着材素子は、リン酸二水素ナトリウムを熱処理して得られるリン酸化物が添着されている比較例5のリン酸塩添着吸着材素子と比較し、吸着率が極めて高い。即ち、リン酸二水素アンモニウムを熱処理して得られるリン酸化物と、リン酸二水素ナトリウムを熱処理して得られるリン酸化物とでは、その熱分解や脱離の態様が相違しているため、吸着能に差が生じているものと推察される。
レーヨン系ACFを吸着基材とする実施例1のリン酸塩添着吸着材素子は、他のACFを吸着基材とする実施例2〜4のリン酸添着吸着材素子と比較して吸着量は約2倍になった。したがって、レーヨン系熱処理ACFは、アンモニアのような塩基性ガスの吸着能が特異的に高い。
100・・・試験装置
11・・・テドラーバッグ
12、14、16、19・・・送気管
13・・・給気ポンプ
15・・・流量計
17・・・カラム
18・・・吸着材素子

Claims (5)

  1. 吸着基材と、前記吸着基材に添着されているリン酸化物とからなり、
    前記リン酸化物が、リン酸のアンモニウム塩を300〜600℃で熱処理してアンモニアを脱離させて得られるリン酸化物であり、
    前記吸着基材100質量部に対する前記リン酸化物の添着量が50〜100質量部であることを特徴とするリン酸塩添着吸着材素子。
  2. 前記アンモニウム塩が、リン酸アンモニウム、リン酸水素二アンモニウム及びリン酸二水素アンモニウムから成る群から選択される1種又は2種以上である請求項1に記載のリン酸添着吸着材素子。
  3. 前記吸着基材が、活性炭素繊維である請求項1に記載のリン酸塩添着吸着材素子。
  4. 前記吸着基材が、レーヨン系活性炭素繊維である請求項1に記載のリン酸塩添着吸着材素子。
  5. 吸着基材にリン酸のアンモニウム塩を担持させた後、300〜600℃で10分間〜5時間熱処理することを特徴とする請求項1に記載のリン酸塩添着吸着材素子の製造方法。
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