JPS5938016B2 - 塩基性悪臭成分の補集剤及び補集濃縮方法 - Google Patents

塩基性悪臭成分の補集剤及び補集濃縮方法

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JPS5938016B2
JPS5938016B2 JP55157931A JP15793180A JPS5938016B2 JP S5938016 B2 JPS5938016 B2 JP S5938016B2 JP 55157931 A JP55157931 A JP 55157931A JP 15793180 A JP15793180 A JP 15793180A JP S5938016 B2 JPS5938016 B2 JP S5938016B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は塩基性悪臭成分処理用の捕集剤に関するもので
ある。
特に高温再生が可能な塩基性悪臭成分捕集剤に関するも
のである。
また捕集した塩基性悪臭成分を濃縮した状態で取り出し
、必要に応じてその回収利用又は無害化処理を容易にす
る塩基性悪臭成分の濃縮方法を提供するものである。
近年悪臭公害に対する規制が厳しくなり、それに伴ない
悪臭排ガスを無臭化して放出するための種々の装置や脱
臭剤が開発されて来ている。
脱臭装置の代表的なものとしては直燃方式脱臭装置や触
媒燃焼方式脱臭装置があるが、これらはいずれもガス温
度を300〜1000℃程度にまで高めることが必要で
あり、大流量の希薄な排ガスを処理するにはガス昇温の
ために莫大な燃料費が必要となるので経済的見地から著
しく不利であるという難点があった。
この問題を解決する1の方法として大流量の希薄排ガス
中から悪臭成分のみを吸着濃縮してから燃焼法等により
無臭化する方法が検討され、活性炭を吸着剤として用い
るガス吸着装置を、悪臭成分の吸着濃縮装置として使用
する方法がある種の悪臭成分の脱臭に実施化されつつあ
る。
しかしながら通常の活性炭では塩基性悪臭成分(アンモ
ニア、アミン類など)の吸着量が極端に少ないため塩基
性悪臭成分の吸着濃縮には不適当であったっ一方塩基性
悪臭成分脱臭剤として&ζスルフォン化石炭(特公昭3
8−18356号など)やシリカゲルなどがあるが、こ
れらは100〜300℃の温度に加熱すると、非可逆的
に化学変化をしたり、スチーム等で崩壊したり、又は機
械的強度が小さいために、特に流動床や移動床で使用す
ると粉化してしまったりする欠点があるために活性炭ノ
代りに用いることは不適当であった。
本発明は上記のような従来の活性炭や脱臭剤の欠点を解
決した新規な処理剤を提供するものである。
へすなわち、■塩基性悪臭成分(アンモニア
、アミン類など)の吸着能が高く、■低温捕集−高温放
出のリサイクル使用が可能で、■機械的に強く、移動床
、流動床特に流動床に好適で、且つ■スチームで崩壊し
ない新規な捕集剤を提供するものである。
更に本発明は悪臭ガス中の塩基性悪臭成分を単に捕集す
るのみでなく、該成分を濃縮状態で取り出し得る、捕集
と同時に濃縮も可能な新規な塩基性悪臭成分の濃縮方法
を提供するものである。
すなわち本発明による新規な捕集剤は流動床装置に適し
、温度の変化により捕集脱着が簡単に行なえるため流動
床装置にこの捕集剤を用いることにより該捕集剤を捕集
部と脱着再生部の間を容易にリサイクルさせることがで
き、脱着再生部より捕集された塩基性悪臭成分を加熱放
出させることにより濃縮された状態で取り出すことがで
き、塩基性悪臭成分の希薄ガスを脱臭すると共に該悪臭
成分を濃縮することができる。
本発明の高温再生が可能な塩基性悪臭成分(アンモニア
、アミン類など)捕集剤の第1の特徴は捕集剤の基材す
なわち担体は粒径0.2〜2.0wの球状活性炭である
ことである。
基材が炭素質であるためにシリカゲル、アルミナなどの
無機担体のようにスチームや酸、アルカリなどで崩壊し
たりするおそれがない。
本発明に用いる球状活性炭は粒80.2〜2.0羽の球
状で表面硬度が高いものであり、流動床や移動床方式の
連続ガス吸着装置に適用した場合、流動性が高くて粉化
も少ない。
このような粒径が0.2van以上で、表面硬度が高く
、且つ球状の活性炭はピッチを出発原料として熔融成形
し賦活する方法(例、特公昭49−25117号、50
−18879号)などによって製造することができる。
本発明の高温再生可能な塩基性悪臭成分捕集剤の第2の
特徴は、上記の担体活性炭に特殊な化学物質を添着して
なる悪臭成分捕集剤であって、その添着する化学物質と
して150℃以下の低温においてアンモニア、アミン類
などの塩基性悪臭成分を捕集するのに、それと塩を形成
する化学反応によって捕集し、捕集温度より50°C高
い温度以上300℃以下の高温において当該塩が分解を
する化学変化によって当該捕集塩基性悪臭成分を放出し
つつ再生でき、しかもこの塩構造と塩分層構造との2化
学態様の間を温度の変化によって可逆的に往復できると
ころの特殊なものを用いることである。
このような化学物質としては、リン酸及びそのアンモニ
ウム塩類又はアミン塩類がある。
このような物質を添着した活性炭による塩基性悪臭成分
の捕集及び加熱による塩基性悪臭成分の放散の機構は例
えば添着化学物質としてリン酸又はリン酸のアンモニウ
ム塩類、塩基性悪臭成分としてアンモニアを取った場合
には次の如くなる。
H3P0. 十NH3#NH4H2PO4(1)N
H4H2P 04 +NHa?’ (NH4) 2 H
P 04 (2)(NH4)、理o、十Nn3.=(
邑)3PO4(3)構造■ 十NH32構造■(4
) 上記反応式で右辺に進む反応が塩形成反応でこれにより
悪臭成分であるアンモニアが捕集され、逆に左辺に進む
反応が塩分解反応でアンモニアが放出され再生される。
これらαX2X3)の反応は相互に関係しつつ起る併発
反応であり、総合した式として(4)の如く表わされる
ここでいう構造Iは前述の塩分層構造を示し、構造■は
塩基性悪臭成分を吸収して塩構造となったものを示す。
構造■、構造■としてはそれぞれ三種の化学物質の共存
状態と考えるのが妥当であり、その割合は再生条件及び
捕集条件即ち温度とアンモニア分圧によって定まるもの
である。
従って捕集剤調整時最初に用いる添着物質としては構造
■及び構造■に属する三種のどの一つであっても又はそ
れらの任意の混合物であっても再成条件での処理を行な
ってから用いればよい。
リン酸のアミン塩類についても同様である。
上記の担体活性炭に添着する化学物質の添着量としては
、構造■の化学態様で表わせば1〜50(重量%)の範
囲が好ましい。
1%以下では塩基性悪臭成分捕集剤の重量当りの捕集量
が少なすぎて実用上有効ではな(、また50弔以上では
使用中に化学物質が担体活性炭から析出するおそれがあ
るので好ましくない。
上記の担体活性炭に上記の化学物質を添着する方法とし
ては、添着化学物質の所定量を構造■の化学的態様にお
いて水もしくはアンモニア性水溶液等の溶媒に溶かして
溶液とし、それに担体活性炭の所定量を浸漬して静置し
、それから溶媒を蒸発乾固し、得られた乾燥物を再生温
度で熱処理することによって当該化学物質を構造■に変
質させる方法が、どの化学物質の添着にも適用できる一
般的な方法である。
しかし各々の化学物質に適した添着方法を用いることは
かまわない。
本発明の高温再生可能な塩基性悪臭成分捕集剤を用いて
アンモニア、アミンなどの塩基性悪臭成分を、それと塩
を形成する化学反応によって捕集するときの温度として
は150℃以下の低温が好ましい。
150℃牡では塩分解反応が塩形成反応と競合するよう
になり捕集効率が低下するので好ましくない。
一方、捕集した塩基性悪臭成分を塩分解反応によって放
出して、添着化学物質を構造■の態様に再生するときの
温度としては捕集温度より50°C高い温度以上であれ
ばよいが、特に100〜300°Cの温度範囲が好まし
い。
100℃以下では分解反応速度が小さすぎて再生時間が
かかり過ぎてあまり好ましくなく、一方300℃以上で
は微量の酸素の存在などによって活性炭担体が酸化消耗
するおそれがあるので好ましくない。
本発明の高温再生可能な塩基性悪臭成分捕集剤をガス中
の希薄な塩基性成分(アンモニア、アミン類など)の処
理に適用するための装置としては、従来の活性炭を使用
する連続ガス吸着装置が好適である。
その中でも装置がコンパクトなことや、ユーティリティ
が少なくて済むなどの点から流動床タイプの連続ガス吸
着装置が特に好ましい。
その際球状活性炭を用いると、流動性が優れていて耐摩
耗性であるために、特に効率よく悪臭成分を処理するこ
とができる。
本発明の塩基性悪臭成分捕集剤を流動床タイプなどの連
続ガス吸着装置に適用して塩基性悪臭成分を処理する方
法としては、その装置の捕集部において処理すべき原ガ
スと、添着化学物質を構造■の状態にしである捕集剤と
を接触させることによって原ガス中の塩基性悪臭成分を
捕集する。
原ガスは無臭化されるのでそのまま大気中等に放出でき
る。
一方、悪臭成分を捕集した捕集剤中の添着化学物質は構
造■に変化するので、それを当該装置の再生部において
捕集温度より50℃高い温度以上300℃以下の高温に
加熱して添着化学物質の構造■を分解して構造■に再生
する。
その際放出される悪臭成分は高濃度に濃縮されているの
で凝縮するか、小型のアフターバーナーで燃焼するか、
もしくは小型のスクラバー等で水洗して容易に処理でき
る。
又必要に応じて回収利用することも可能である。
処理すべき原ガス中に塩基性悪臭成分以外の悪臭成分も
共存している場合、両方の悪臭成分を同時に処理する方
法として上記の連続ガス吸着装置に適用する捕集剤とし
て本発明の化学物質を活性炭に添着した添着活性炭と、
未添着活性炭そのものとの混合物から成る悪臭捕集剤を
用いることが有効である。
本発明の高温再生可能な塩基性悪臭成分捕集剤を用いる
ことによって大流量のガス中の希薄な塩基性悪臭成分を
きわめて効率よ(濃縮することができる。
特にシェルモールド工場排ガス、アンモニア還元性脱硝
ガスなどの悪臭に有効である。
以下本発明の塩基性悪臭成分捕集剤の実施例について述
べる。
実施例 1 (イ)、粒状活性炭製造 セリア原油を2000°Cで分解する際生成するピッチ
(軟化点200°C1炭素含有量94%、H/c比0.
59、ニトロベンゼン不溶部36%)6に9と、工業用
ナフタリン1.6Kgをカイ型スタラー付キの201ス
テンレスオートクレーブに仕込み、N2置換し、150
℃で内容物を攪拌して融解混合し、ポリ酢酸ビニル不完
全ケン化物系懸濁剤(ゴーセノール二日本合成社製)の
0.22%水溶液を11Kgを加え、150℃において
30分間260 rpmで攪拌して混合物を水中に分散
して小滴状となし、攪拌を保持しながら温度を30℃ま
で降下させて水中の分散粒子を固体化せしめて取出した
平均粒径約1w/lの真球状のナフタリンとピッチ混合
物粒子が得られた。
これをn−ヘキサンで5時間抽出してナフタリンを除去
し、多孔性のピッチ粒子となした。
このピッチ粒子を空気中で100℃から300℃まで1
0°C/時間の割合で昇温して、酸化不融化物となした
この不融化ピッチ粒子をスチームで800℃において1
0時間賦活な行ない、収率約40%で活性炭を得た。
得られた活性炭は殆んど真球状のもので表面硬度、が高
(、粉化し難い活性炭であった。
これを篩分して粒径が0.7〜1.1mmのものを集め
て、以後の試験に供した(これを担体Qと記す)。
(ロ)、捕集剤調製 上記の担体活性炭に表1に示したような化学物質を添着
するために当該化学物質の構造■の状態のものの所定量
を溶媒に溶かして溶液となし、それに担体活性炭の所定
量を浸漬し24時間室温で静置後、回転式エバポレータ
ーに移し溶媒を蒸発除去して乾燥物となし、それをN2
雰囲気中90℃で24時間再乾燥し、さらにN2雰囲気
中約200°Cで3時間熱処理することによって構造■
(塩分群構成)の化学態様の当該化学物質を添着した悪
臭捕臭剤を調製した。
表1には添着処理に使用した担体活性炭および添着化学
物質(構造■の状態)ならびにその添着量を一括して示
しである。
※また従来の活性炭および脱臭剤との
比較のため上記担体活性炭そのもの(未添着活性炭)な
らびにスルフォン化石炭についても後述のように悪臭ガ
ス処理の試験を行なったが、その際使用したスルフォン
化石炭は次のようにして調製した。
れき青炎(夕張炭)の粒度が0.5〜2.0闘のものを
220℃で空気酸化処理をして不融化し、次で室温で濃
硫酸で処理してスルフォン化物とした。
得られたスルフォン化石炭の0.7〜1.17gの粒度
のものを篩分したもの(これを捕集剤Sと記す)を後の
試験に供した。
捕集剤Sのイオン交換容量は3.3(ミリ当量/1)で
あった。
悪臭捕集剤担体として無機担体のM社製球状シリカゲル
の0.7〜1.1藺の粒度のもの(これを担体Tと記す
)も比較のために用いた。
これに添着化学物質を添着する方法は上記の活性炭担体
の場合と同様にして行なった。
たソし24時間の静置は省略した。
米 添着量は構造■の状態の添着量を示す。
(ハ)、調製捕集剤によるアンモニアの吸着と脱着調製
された捕集剤Ql即ち第3リン酸アンモニウムを球状活
性炭に添着乾燥後200°Cで熱処理して得た捕集剤の
アンモニア保持量を溶出法−インドフェノール法により
分析した結果、リン酸基1モルに対し0.15モルのア
ンモニア保持量であった。
これにより添着化学物質の大半がリン酸で一部アンモニ
ウム塩を含むものとなっていることが知れる。
この捕集剤を用いアンモニア入口濃度20 ppm、吸
着温度30°C1露点20℃、SV36000Hr−’
の条件で固定層流通式によるアンモニア吸着試験を行な
った。
その結果出口濃度0.5 ppmを破過とするときの破
過吸着量は15.5■/グ捕集剤であり、上記方法でア
ンモニア保持量を分析した結果添着リン酸基1モル当り
1.01モルのアンモニア保持量であった。
これは添着剤が平均的にはリン酸二水素アンモニウムの
塩構造に変化していることを示す。
さらにこの吸着捕集剤をスチームを用いSVI 500
Hr−’ 250℃で1時間の再生を行ない、この構造
■の状態の再生物のアンモニア保持量を上記方法で分析
した結果はリン酸1モル当り0.12モルであった。
さらにこの吸着脱着を50回くりかえしたところ、それ
ぞれ破過吸着量は15〜16TIfI/vであり、この
捕集剤を用いてのアンモニアの吸着−加熱脱着のくりか
えしが可能であることが確認された。
さらに←)で調整された他の本発明捕集剤についてはソ
同様の結果が得られた。
に)、作業例 塩基性悪臭成分含有原ガスとしては、塩基性悪臭成分と
してアンモニア80 ppm、ジメチルアミン10 p
pm並びに他の悪臭成分としてフォルマリン10 pp
m、 ヘンゼン30ppmを空気に混入した悪臭ガスを
合成して脱臭試験の悪臭原ガスとして用いた。
この悪臭原ガスの処理に用いる装置としては流動床タイ
プの連続ガス吸着装置を用い捕集剤の再生の際放出され
る濃縮悪臭ガスの処理にはブンゼンバーナーを用いた。
この流動床タイプの連続ガス吸着装置は図に示すような
ステンレス(SUS316)製のもので、上部に悪臭成
分捕集部(吸着部に相当する部分)1があり、その下に
捕集剤再生部(脱着部に相当する部分)3が設置されて
おり、両部は細いチャネル(導管)2で連結されている
また再生された捕集剤は細いエアリフトパイプ4によっ
て再生部の底部から捕集部類部に移送できるような仕掛
になっているものを用いた。
捕集部1は内径150Uφの円筒に6枚の多孔板10を
100vts間隔に配設したものであり、その多孔板は
直径3.5闘φの円孔な開口面積比が17%になるよう
均一に穿孔した厚さ2Mのステンレスの板である。
捕集部域部は逆円錐形になっていてチャネル2に連結し
ている。
チャネル2は内径30wφの円筒形であり、ここは捕集
剤を下方に移送する働きと、再生部で放出される濃縮悪
臭ガスが上方に逃げないようにシールをする働きとを行
なう。
再生部3は内径100771Jφの円筒からなり、頂部
はチャネル2に連結し、底部は逆円錐形となっていてエ
アリフトパイプ4に連結している。
再生用の熱源は過熱スチーム又は高温窒素を導入管8か
も直接導入することによって与えることができる。
エアリフトパイプ4は内径10wφのパイプで、再生捕
集剤の移送は圧縮空気によりなされる。
このような流動床タイプの連続ガス吸着装置と、それに
付属した焼却用のブンゼンバーナー5によって合成原ガ
スの脱臭試験を行なった。
悪臭原ガスの脱臭試験は次のようにして行なった。
先ず上記(ロ)で調製した悪臭捕集剤のサンプルを各々
上記の流動床タイプ連続ガス吸着装置に装填した。
それから合成悪臭ガスを捕集部1の下部の導入管6かも
捕集部の空塔線速度が90cIfL/秒になるように導
入し、多孔板10上で試験用悪臭捕集剤を流動化させた
悪臭原ガスは6段の捕集剤の流動床を30°Cで通過さ
せ、悪臭成分を除去し脱臭して捕集部の上部にある排気
管7かも大気中に放出した。
一方試験用悪臭捕集剤は捕集部で上段多孔板から原ガス
の上向流と接触させて流動化せしめつ\ガス中の悪臭成
分を捕集させながら流下させた。
捕集部域部に達した捕集剤はチャネル2を通して再生部
へ流下せしめた。
再生部は完全に捕集剤で充填してその移動床となし再生
部3での捕集剤の滞留時間を約80分になるようにコン
トロールしつつ流下せしめた。
捕集部1で悪臭成分を捕集して構造■(塩構造)となっ
た捕集剤は再生部3で移動床を成して流下する間に少量
のN2ガスを含んだ過熱スチームによって約200℃ま
で加熱して構造■を分解し構造■(塩分屑物構造)に再
生し、再生部の底部からエアリフトパイプ4によって再
び捕集部10頂部に返送して捕集に供した。
再生部3で捕集剤に添着した化学物質が構造■から構造
■に分解して再生する間に放出される濃縮悪臭ガスは再
生部上部の濃縮悪臭ガス排出管9より排出され、ブンゼ
ンバーナー5で燃焼して無臭化して放出した。
捕集部1の各段における流動層の層高は流動状態ではゾ
10〜2011LInに保持された。
そのような捕集と再生とのリサイクルを連続的に行ない
運転開始後60時間目における処理ガスを捕集部上部の
排気管10個所でサンプリングして残存する悪臭成分濃
度を分析した。
その結果は一括して表2に示しである。
表2 脱臭処理後のガス中の残存悪臭成分濃度(連続
運転60時間目)(合成悪臭ガス中の悪臭成分濃度:ア
ンモニア= 80 ppm (V/ V )、ジメチル
アミン= 10 ppm (V/ y )、フォル−’
qリン= 10 ppm (V/ V )、ベンゼン=
30 ppm (V/ V ))(米1) QlとQ
とのl:1(容積比)の混合物表2に示したように担体
活性炭そのものでは塩基性悪臭成分以外の悪臭成分の除
去には有効であるが、塩基性悪臭成分の除去能力は殆ん
どなかった。
本発明の化学物質添着活性炭は、塩基性悪臭成分の除去
効果がきわめて高いことがわかった。
本発明の化学物質添着活性炭と担体活性炭との混合物を
用いた場合は(実紅3参照)、塩基性悪臭成分も非塩基
性悪臭成分も両方ともきわめて有効に除去できることが
わかった。
一方、スルフォン化石炭は粉化がはげしいのと、高温再
生によって非可逆的変化をして捕集能力が急速に低下し
てしまうために連続運転は約12時間口で停止した。
無機担体のシリカゲルな担体とした捕集剤は再生部でス
チームにより変質して崩壊がはげしいために同様に12
時間で運転を停止した。
実施例 2 NOx150ppmを含むボイラー排煙の脱硝方法とし
て、当該排煙にアンモニアを225 ppmになるよう
に添加しながら粒状酸化鉄系触媒上を温度350℃、空
間速度7000(1/hr)で通過せしめることによっ
てNOxをアンモニア還元処理する際に、処理層のガス
中にアンモニア85ppmが残存するので、その処理に
捕集剤Qlを用いた。
すなわち実施例1に)の流動床タイプ連続ガス処理装置
(図面)に捕集剤Q1を装填し、上記アンモニア85
ppmを含む脱硝処理ガスの一部を40℃に冷却し、当
該装置の捕集部1に空塔速度が90 am/秒になるよ
うに導入して残存アンモニアを捕集した。
再生はスチーム10%(容積)を含む高温N2で200
℃まで加熱することによって行なった。
濃縮悪臭ガス排出管9から排出される濃縮アンモニア含
有ガスは、焼却するかわりにコンデンサーに導入して冷
却し凝縮せしめ、アンモニアをアンモニア水として回収
した。
約lθ%(重量)の回収アンモニア水は再び気化せしめ
て、排煙脱硝に再利用した。
アンモニアを捕集されて浄化されたガスは排気管1から
そのま\放出したが、該放出ガス中の残存アンモニア濃
度は1 ppm以下であった。
【図面の簡単な説明】
附図は流動床タイプ連続ガス吸着装置概略図である。 1・・・捕集部、2・・・チャネル(導管)、3・・・
再生部−4°°°ニアリフトノくイブ、5・・・アフタ
ーノく−ナー、6・・・悪臭原ガス導入管、7・・・脱
臭処理ガス排出前、8・・・高温ガス導入管、9・・・
濃縮悪臭ガス排出管、10・・・多孔板、11・・・空
気圧縮機。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 粒径0.2〜2.0藺であり、表面硬度の高い球状
    活性炭に、リン酸、リン酸の酸性アンモニウム塩類又は
    リン酸の酸性アミン塩類から選ばれた一種又は一種以上
    の添着剤を1〜50重量係重量口添なる流動床又は移動
    床タイプ連続ガス捕集装置用の高温再生可能な塩基性悪
    臭成分処理用L2 塩基性悪臭成分を含むガスを酸等を
    添着した活性炭で処理する方法において、粒径0.2〜
    2.0闘であり、表面硬度の高い球状活性炭に、リン酸
    、リン酸の酸性アンモニウム塩類又はリン酸の酸性アミ
    ン塩類から選ばれた一種又は一種以上の添着剤を1〜5
    0重量係重量口添なる捕集剤を流動床又は移動床タイプ
    の連続ガス捕集装置の捕集剤とし、塩基性悪臭成分を含
    むガスと該捕集剤とを上記捕集装置内で150℃以下の
    温度で接触させて該ガス中の塩基性悪臭成分を捕集し、
    該悪臭成分を捕集した捕集剤は捕集温度より50°C高
    い温度以上300°C以下の温度範囲で再生され上記捕
    集装置に循環使用され、再生時の放出ガス中の塩基性悪
    臭成分濃度を原ガスより高(することを特徴とする塩基
    性悪臭成分の捕集濃縮方法。
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