JP6462414B2 - 分割装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ウエーハを分割する分割装置に関する。
IC、LSI等の複数のデバイスが分割予定ラインによって区画され表面に形成されたウエーハをデバイスごとのチップに分割する方法として、分割予定ラインに沿って分割起点を形成し、分割起点にブレードを押し当てることにより分割予定ラインを分断する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−135484号公報
しかし、ウエーハを、外形が4角形ではなく、6角形、8角形または12角形であるチップに分割する場合には、チップの外形に応じて分割予定ラインが一方向の直線とならないため、単にブレードを押し当てるだけでウエーハを分割することは不可能となる。さらに、ウエーハを外形が12角形であるチップに分割する場合には、12角形のチップ3つにより囲まれた不要な3角形状の端材が形成されることから、分割を困難にする要因が増える。
したがって、ブレードを押し当ててウエーハを分割予定ラインに沿って分割して多角形のチップを形成する場合においては、確実に分割できるようにするという課題がある。
上記課題を解決するための本発明は、分割予定ラインにより区画された領域にデバイスを形成し該分割予定ラインに沿って分割起点を形成したウエーハを載置する載置テーブルと、該載置テーブルに載置したウエーハを該分割起点を起点として分割する分割手段と、を備えた分割装置であって、ウエーハは、6角形のチップに分割されるもの、又は、多角形のチップへの分割により端材が生じるものであり、該載置テーブルは、複数の球状体と、密接させた該複数の球状体の各面の頂点を繋いでなる載置面と、該複数の球状体を密接させて配設させる基台と、を備え、該分割手段は、該載置面に載置されるシートと、該シートを境に該載置面側となるシートの下面が接する気体の圧力とウエーハ側となるシートの上面が接する気体の圧力との気圧差を発生させる気圧差発生手段と、を備え、該気圧差発生手段により該載置面に載置されたシートの下面が接する気体より該シートの上面が接する気体の圧力を高くすることで該載置面に向かってウエーハを押圧しウエーハに形成した該分割起点を起点として分割する分割装置である。
また、前記気圧差発生手段は、前記基台に、前記基台と前記複数の球状体の各面と前記シートの下面とで形成される第1の空間を吸引源に連通させる流路を備え、前記シートを前記基台の外周部に接触させた状態で、該流路により該吸引源と該第1の空間とを連通させ、該第1の空間を外気圧より低圧にし、外気圧と該第1の空間の気体の圧力との圧力差によりウエーハを前記載置面に向かって押圧しウエーハを分割すると好ましい。
また、前記気圧差発生手段は、前記載置テーブルを収容し前記シートの上方に第2の空間を形成するチャンバーと、該チャンバーに高圧気体を供給する気体供給源と、を備え、該気体供給源により該第2の空間に高圧気体を供給し該第2の空間を高圧にし、前記シートの下面が接する気体の圧力を外気の圧力と同じくし、該第2の空間の気体の圧力と前記シートの下面が接する気体の圧力との圧力差によりウエーハを前記載置面に向かって押圧しウエーハを分割すると好ましい。
本発明に係る分割装置は、基台に複数の球状体を密接させて配設し、密接させた複数の球状体の各面の頂点を繋いで載置面とする載置テーブルと、分割手段として載置面に載置されるシートと、シートを境に載置面側となるシートの下面が接する気体の圧力とウエーハ側となるシートの上面が接する気体の圧力との気圧差を発生させる気圧差発生手段とを備えるものとしたことで、ウエーハを、載置面を構成する複数の球状体の頂点で支えるため、ウエーハの表面と載置面との接触面積が小さくすることができ、気圧差発生手段により載置面に載置されたシートの下面が接する気体より上面が接する気体の圧力を高くすることで載置面に向かってウエーハを押圧することにより、ウエーハ内部に形成された分割起点に対して載置面からの抗力が分散されずに伝わるので、ウエーハに形成した分割起点からウエーハの厚み方向に対して亀裂を生じさせてウエーハを多角形のチップに分割することを可能とする。
また、気圧差発生手段が、基台に、基台と複数の球状体の各面とシートの下面とで形成される第1の空間を吸引源に連通させる流路を備え、シートを基台の外周部に接触させた状態で、流路により吸引源と第1の空間とを連通させ、第1の空間を外気圧より低圧にし、外気圧と第1の空間の気体の圧力との圧力差によりウエーハを載置面に向かって押圧するものとしたことで、ウエーハ内部に形成された分割起点に対して載置面からの抗力が分散されずに伝わるので、ウエーハに形成した分割起点からウエーハの厚み方向に対して亀裂を生じさせてウエーハを多角形のチップに分割することを可能とする。
また、気圧差発生手段は、載置テーブルを収容しシートの上方に第2の空間を形成するチャンバーと、チャンバーに高圧気体を供給する気体供給源と、を備え、気体供給源により第2の空間に高圧気体を供給し第2の空間を高圧にし、シートの下面が接する気体の圧力を外気の圧力と同じくし、第2の空間の気体の圧力とシートの下面が接する気体の圧力との圧力差によりウエーハを載置面に向かって押圧するものとしたことで、ウエーハ内部に形成された分割起点に対して載置面からの抗力が分散されずに伝わるので、ウエーハに形成した分割起点からウエーハの厚み方向に対して亀裂を生じさせてウエーハを多角形のチップに分割することを可能とする。
分割装置の外観の一例を示す斜視図である。 基台及び基台に配設する球状体の斜視図である。 載置テーブルの斜視図である。 載置テーブルの断面図である。 粘着テープが貼着されたウエーハを載置テーブルの載置面に載置する状態を示す断面図である。 ウエーハの表面の一部を拡大した平面図である。 粘着テープが貼着されたウエーハが載置テーブルの載置面に載置された状態を示す断面図である。 実施形態1の気圧差発生手段によりウエーハを載置面に向かって押圧したことで、ウエーハが分割起点を起点に分割されている状態を示す断面図である。 実施形態2の気圧差発生手段と載置テーブルに載置されたウエーハの配置を示す断面図である。 実施形態2の気圧差発生手段によりウエーハを載置面に向かって押圧したことで、ウエーハが分割起点を起点に分割されている状態を示す断面図である。 シートの代わりに粘着テープを用いた例を示す断面図である。
図1に示す分割装置1は、載置テーブル3に載置されたウエーハWを、分割手段4によって複数のチップへと分割する装置である。
図1に示すように、分割装置1上の−X方向の後方には壁部10が立設されており、壁部10には移動手段7が配設されている。移動手段7は、Y軸方向の軸心を有するボールネジ70と、ボールネジ70と平行に配設された一対のガイドレール71と、ボールネジ70を回動させるモータ72と、内部のナットがボールネジ70に螺合し側部がガイドレール71に摺接する可動板73とから構成され、モータ72がボールネジ70を回動させると、これに伴い可動板73がガイドレール71にガイドされてY軸方向に往復移動する構成となっている。そして、可動板73には、昇降手段5が配設されている。
昇降手段5は、Z軸方向の軸心を有するボールネジ50と、ボールネジ50と平行に配設された一対のガイドレール51と、ボールネジ50を回動させるモータ52と、内部のナットがボールネジ50に螺合し側部がガイドレールに摺接する昇降部53とから構成され、モータ52がボールネジ50を回動させると、これに伴い昇降部53がガイドレール51にガイドされてZ軸方向に往復移動する構成となっている。そして、昇降部53には、チャンバー61が配設されている。
図1に示すように、分割装置1上には、載置テーブル3が配設されている。載置テーブル3は、複数の球状体30と、複数の球状体30を密接して配設させる基台32とを備える。
図2に示す基台32は、例えば、外形が円板状の底板32aと、底板32aの外周から+Z方向に垂直に立ち上がる側板32bとからなり、底板32aと側板32bとで囲まれた空間に球状体30を配設できる。底板32aには、複数の貫通孔32dが設けられている。なお、底板32aの外形は円形状に限定されるものではなく、四角形状等でもよい。
図3に示すように、基台32の底板32aと側板32bとで囲まれた空間には、例えば材質がプラスチックであり表面が滑面加工された擬似真球である複数の球状体30が密接するように回転可能に配設されている。すなわち、本実施形態においては、底板32a上に1つの球状体30の回りに6つの球状体30が接するように配置され、この配置で底板32aと側板32bとで囲まれた空間が球状体30で埋まるように基台32に配設されている。なお、基台32に対する球状体30の配設数及び配置は、球状体30の種類、ウエーハの種類、分割予定ラインによって区画される部分の形状、分割後のチップの大きさまたは基台の大きさによって適宜変更可能である。なお、球状体30は底板32aに固定されて基台32に配置されてもよい。
図1〜5、図7〜10及び本実施形態においては、複数の球状体30は擬似真球であるが、擬似真球以外にも、真球、扁球、擬似扁球、長球、擬似長球または半球でもよく、材質はプラスチック以外にも、アルミニウム等の金属でもよい。球状体30の大きさは均一でかつ、例えば、直径3〜6mm程度であり、ウエーハを分割して作られる各チップの大きさよりも大きく、球状体30の種類、ウエーハの種類、分割予定ラインによって区画される部分の形状、分割後のチップの大きさによって適宜変更可能となる。また、球状体30の大きさは、図4に示すように球状体30を載置テーブル3に配設した場合に、鉛直方向(Z軸方向)における側板32bの側板上面32cの位置よりも、球状体30の最も高い点である頂点30aがより上方(+Z方向)に位置することになる大きさが好ましい。なお、頂点30aとは、球状体30を載置テーブル3に配設した場合に、球状体30の表面上で最も+Z方向にある点である。
図4に示す載置面31は、基台32に密接させた複数の球状体30の各面の頂点30aを繋いでなる仮想的な面である。載置面31は、複数の球状体30の大きさが均一であり、複数の球状体30の各面の頂点30aのZ軸方向における位置が同一となるため、水平な面となる。
図1に示す分割手段4は、図5に示す載置面31に載置されるシートFと、シートFを境に載置面31側となるシートの下面Fbが接する気体の圧力とウエーハW側となるシートの上面Faが接する気体の圧力との気圧差を発生させる気圧差発生手段6とを備える。
図5に示すシートFは、例えば、外形が円形状であり、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、塩化ビニル樹脂等の材料からなる樹脂シートである。シートFの大きさは、載置面31に載置した場合にシートFの外周全てが基台32の外周からはみ出る程度の大きさが好ましい。なお、シートFは樹脂シートではなく、例えば、シリコンコーティングがされた離型フィルムであってもよく、シートFの外形も円形状ではなく四角形状等でもよい。さらに、シートの上面Faは、粘着性を備えることで、ウエーハWが張り付くタイプのものでもよい。また、シートの下面Fbは、粘着性を備えることで、基台32の外周部32eに張り付くタイプのものでもよい。なお、基台32の外周部32eとは、例えば、基台32の側板32bの外側面と側板上面32cとから構成される一定の面積を有する部分である。
図5に示すように、載置テーブル3の載置面31に対して、樹脂からなるシートFのシートの下面Fbを対向させて、シートFの外周全てが基台32の外周からはみ出るように位置合わせを行った後、シートFを載置面31に載置しかつ基台32の外周部32eに接触させることで、図7に示すように、基台32と複数の球状体30の各面とシートFの下面Fbとによって囲まれる第1の空間R1が形成される。そして、気圧差発生手段6は、基台32に、第1の空間R1を分割装置1の外部に備えられた吸引源83に連通させる流路81を備える。そして、流路81は、底板32aに設けられた貫通孔32dに連通している。また、吸引源83は、例えば、真空発生装置及びコンプレッサーからなり流路81に着脱可能に連通している。なお、流路81の本数は特に限定されるものではなく、複数設けられていてもよい。
図5に示す気圧差発生手段6は、シートFの上方に第2の空間を形成するチャンバー61と、チャンバー61に高圧気体を供給する気体供給源63とを備える。
図5に示すチャンバー61は、環状の側壁61aと、環状の側壁61aの上端を覆う天壁61bとからなっており、天壁61bに気体導入口61cが設けられている。また、チャンバー61は、下端部分に側壁61aから筒の内側方向に水平方向に形成される板状の下面部61dを有している。下面部61dは、載置テーブル3に備える基台32の径以上径を有する円形に開口しており、チャンバー61の内部に載置テーブル3を収容できるようになっている。なお、例えば、下面部61dは伸縮可能等となっており開口の径を変えられるものでもよく、チャンバー61の内部の気密性をより高めることができる構成にすることが好ましい。
また、気体導入口61cには、気体供給路64の一端が接続されており、気体供給路64のもう一端がエア等の気体を供給することが可能な気体供給源63に接続されている。
(実施形態1)
以下に、図1〜8を用いて、図1に示したウエーハWを分割装置1により分割する場合の分割装置1の動作について説明する。なお、本実施形態においては、載置テーブル3に備える球状体30は直径が6mmの擬似真球であり、また、図8に示す気圧差発生手段6は、流路81により吸引源8と第1の空間R1とを連通させ、第1の空間R1を外気圧より低圧にし、外気圧と第1の空間R1の気体の圧力との圧力差によりウエーハを載置面31に向かって押圧しウエーハWを分割するものである。
図1に示すウエーハWは、例えば、外形が円形状の半導体ウエーハであり、ウエーハの裏面Wbには粘着テープTが貼着される。そして、図6に示すように、ウエーハの表面Wa上には、例えば、分割予定ラインSによって区画された複数の12角形状の各領域内に、図示しないデバイスが形成されている。また、図5に示すようにウエーハWの内部には、分割予定ラインに沿って分割起点Wcが形成されている。そして、ウエーハWを分割することで、12角形状のチップCを多数製造でき、同時に3角形状の端材Mも生じる。なお、ウエーハWの外形は円形状に限定されるものではなく、ウエーハWの種類も半導体ウエーハに限定されるものではない。また、ウエーハの表面Wa上に分割予定ラインSによって区画される多角形状の領域は、12角形状に限定されるものではなく、6角形状や8角形状等でもよい。分割起点Wcは、例えば、レーザー光線を照射してウエーハWの分割予定ラインSに集光することにより、分割予定ラインSに沿ってウエーハWの内部に形成される改質層であり、改質層以外にも、ウエーハ表面に形成したアブレーション溝、切削によりウエーハの表面に形成されたハーフカット溝またはスクライブ溝でもよい。
最初に、図1に示すように、ウエーハWのウエーハの裏面Wbに粘着テープTを貼着する。なお、ウエーハの裏面Wbを粘着テープTに貼着した後、例えば、粘着テープTの外周部を環状フレームに貼着することで、ウエーハWを粘着テープTを介して環状フレームに支持させてもよい。
次いで、図5に示すように、載置テーブル3の載置面31に対して、シートFを対向させて、シートFの外周全てがウエーハWからはみ出るように位置合わせを行った後、シートFを載置面31に載置する。次いで、シートFが載置された載置面31に対して、粘着テープTが貼着されたウエーハWのウエーハの表面Waを対向させて位置合わせを行い、その後ウエーハWを載置面31に載置することで、図7に示すように載置面31とウエーハの表面Waとの間にシートFが配設された状態で、ウエーハWが載置面31に載置される。すなわち、ウエーハWが、密接させた複数の球状体30の各面の頂点30aによって支持されている状態となる。
載置テーブル3に対するウエーハWの載置が完了した後、図8に示すように気圧差発生手段6により載置面31に載置されたシートの下面Fbが接する気体よりシートの上面Faが接する気体の圧力を高くすることで、載置面31に向かってウエーハWを押圧し、ウエーハWに形成した分割起点Wcを起点としてウエーハWを分割していく。
分割に際しては、まずシートFを基台32の外周部32eに接触させる。すなわち、本実施形態では、例えば基台32の側板上面32cに接触させる。そして、基台32と複数の球状体30の各面とシートの下面Fbとによって囲まれる第1の空間R1を形成する。次いで、吸引源83が吸引を行うことで、流路81を介して第1の空間R1の気体が第1の空間R1から吸引され、第1の空間R1が外気圧よりも低圧になる。
第1の空間R1が外気圧よりも低圧となることで、外気圧と第1の空間R1の気体の圧力とに圧力差が生じ、ウエーハWは載置面31に向かって外気圧により押圧される。その結果、ウエーハWの内部に形成された分割起点Wcに対して、密接させた複数の球状体30の各面の頂点30aから押圧に対する抗力が伝わり、分割起点Wcを起点にウエーハWの厚み方向(Z軸方向)へ亀裂が生じ、ウエーハWが分割されていく。
吸引源8による吸引を一定時間行った後、ウエーハWに分割されていない部分が残っている場合には、吸引源8による吸引を遮断した後、オペレータ等がウエーハWを載置面31に平行に移動させ、ウエーハの表面Waと載置面31との接触位置を変更した後、再度吸引源8による吸引を行い、ウエーハWを個々のチップへと完全に分割する。または、ウエーハWを回転させてウエーハWの表面Waと載置面31との接触位置を変えてもよい。
本実施形態における分割装置1を用いたウエーハWの分割では、ウエーハWを載置面31を構成する複数の球状体30の頂点30aで支えるため、ウエーハの表面Waと載置面31との接触面積が小さくなることで、ウエーハの表面Waの図6に示す分割予定ラインSに沿ってウエーハWの内部に形成された分割起点Wcに対して、載置面31からの抗力が分散されずに伝わる。よって、吸引源8による吸引により第1の空間R1を外気圧より低圧にし、外気圧と第1の空間R1の気体の圧力との圧力差によりウエーハWを載置面31に向かって押圧すると、分割起点WcからウエーハWの厚み方向に対して亀裂が生じ、ウエーハWを図5に示す12角形状のチップCと3角形状の端材Mとなる部分とに正確に分割することが可能となる。
また、載置面31と載置面31に載置するウエーハの表面Waとの間にシートFを配設したことで、分割後のチップCには、球状体30による損傷が生じない。
(実施形態2)
以下に、図1〜7及び図9〜10を用いて、実施形態1で分割したウエーハと同様のウエーハWを分割装置1により分割する場合の分割装置1の動作について説明する。なお、本実施形態においては載置テーブル3に備える球状体30は、直径が6mmの擬似真球であり、また、図10に示す気圧差発生手段6は、載置テーブル3を収容しシートFの上方に第2の空間R2を形成するチャンバー61と、チャンバー61に高圧気体を供給する気体供給源63と、を備え、気体供給源63により第2の空間R2に高圧気体を供給し第2の空間R2を高圧にし、シートの下面Fbが接する気体の圧力を外気の圧力と同じくし、シートの上面Faが接する気体の圧力とシートの下面Fbが接する気体の圧力との圧力差によりウエーハWを載置面31に向かって押圧しウエーハWを分割するものである。また、図9〜10では移動手段7は省略し、昇降手段5は簡略化して示している。
図7に示した載置面31とウエーハの表面Waとの間にシートFが配設された状態で、ウエーハWが載置面31に載置されるまでの工程は、実施形態1における場合と同様に行われる。
そして、載置テーブル3に対するウエーハWの載置が完了した後、チャンバー61が−Y方向へ移動し、載置テーブル3との位置合わせが行われる。次いで、図9に示すように、昇降手段5がチャンバー61を−Z方向へと降下させ、載置テーブル3をチャンバー61が収容することで、図10に示すように、シートFの上方に第2の空間R2が形成される。なお、例えば、図10に示すように、チャンバー61の有する下面部61dが載置テーブル3の側板32bに接するように位置するようにチャンバー61が載置テーブル3を収容することで、第2の空間R2の気密性が高くなると好ましい。
載置テーブル3をチャンバー61が収容した後、気体供給源63が気体供給路64を介してチャンバー61に高圧気体を供給することで、第2の空間R2が高圧になる。第2の空間R2が高圧になることに伴って、例えば、シートの下面Fbが基台32の側板上面32cへと押し付けられ、同時に基台32と複数の球状体30の各面とシートの下面Fbとで形成される第1の空間R1に存在する気体が流路81から排出される。流路81からの気体の排出に伴って、シートの下面Fbが接する気体の圧力が外気の圧力と同じくなるので、シートの下面Fbが接する気体より第2の空間R2の気体は高圧になることから圧力差が生じる。
圧力差が生じることで、ウエーハWは、載置面31に向かってより押圧される。その結果、ウエーハWの内部に形成された分割起点Wcに対して、密接させた複数の球状体30の各面の頂点30aから押圧に対する抗力が伝わり、分割起点Wcを起点にウエーハWの厚み方向(Z軸方向)へ亀裂が生じ、ウエーハWが分割されていく。
気体供給源63による高圧気体の供給を一定時間行った後、ウエーハWに分割されていない部分が残っている場合には、オペレータ等がウエーハWを載置面31に平行に移動させ、ウエーハの表面Waと載置面31との接触位置を変更した後、再度気体供給源63による高圧気体の供給を行い、ウエーハWを個々のチップへと完全に分割する。または、実施形態1と同様にウエーハWを回転させてから、気体供給源63による高圧気体の供給を行うようにしてもよい。
本実施形態における分割装置1を用いたウエーハWの分割では、ウエーハWを載置面31を構成する複数の球状体30の頂点30aで支えるため、ウエーハの表面Waと載置面31との接触面積が小さくなることで、ウエーハの表面Waの図6に示す分割予定ラインSに沿ってウエーハWの内部に形成された分割起点Wcに対して、載置面31からの抗力が分散されずに伝わる。よって、気体供給源63により第2の空間R2に高圧気体を供給し第2の空間R2を高圧にし、シートの下面Fbが接する気体の圧力を外気の圧力と同じくし、第2の空間R2の気体の圧力とシートの下面Fbが接する気体の圧力との圧力差によりウエーハWを載置面31に向かって押圧すると、分割起点WcからウエーハWの厚み方向に対して亀裂が生じ、ウエーハWを図5に示す12角形状のチップCと3角形状の端材Mとなる部分とに正確に分割することが可能となる。
また、載置面31と載置面31に載置するウエーハの表面Waとの間にシートFを配設したことで、分割後のチップCには、球状体30による損傷が生じない。
なお、本発明は上記実施形態1及び2に限定されるものではない。例えば、ウエーハWを6角形状のチップに分割する場合であってかつ載置テーブル3の備える球状体30が扁球や長球または半球である場合にも、ウエーハWを正確に6角形状のチップへと分割できる。また、例えば、分割を行うに際して、載置テーブル3に備える複数の球状体30が直径6mmの擬似真球である載置テーブル3でウエーハWを一度粗く分割した後、次いで、載置テーブル3を載置テーブル3の備える複数の球状体30が直径6mmの擬似真球であるものから、直径2.5mmの擬似真球であるものへと変更してから、ウエーハWに対して仕上げの分割を行ってもよい。この場合には、ウエーハWの12角形状のチップCと、ウエーハWの3角形状の端材Mとなる部分とをより容易に分割できる。
また、例えば、実施形態2においてチャンバー61の代わりに送風ノズルを分割装置1に備えることで、気体供給源63から供給する高圧気体を送風ノズルから噴出させ、噴出させた高圧気体により載置面31に向かってウエーハWを押圧することで、ウエーハWを分割する構成としてもよい。
また、上記実施形態では載置面31にシートFを配設して第1の空間R1を形成する形態としたが、シートFを用いず、図11に示すように、ウエーハWに貼着される粘着テープTにより第1の空間R1を形成する形態としても良い。
つまり、ウエーハWよりも大きい粘着テープTを載置面31に載置しかつ基台32の外周部32eに接触させることで第1の空間R1を形成させても良い。
1:分割装置 10:壁部
3:載置テーブル
30:球状体 頂点:30a 31:載置面 32:基台 32a:底板 32b:側板 32c:側板上面 32d:貫通孔 32e:外周部
4:分割手段
5:昇降手段 50:ボールネジ 51:ガイドレール 52:モータ 53:昇降部
6:気圧差発生手段
61: チャンバー 61a:側壁 61b:天壁 61c:気体導入口 61d:下面部 63:気体供給源 64:気体供給路
7:移動手段 70:ボールネジ 71:ガイドレール 72:モータ 73:可動板
81:流路 83:吸引源
W:ウエーハ Wa:ウエーハの表面 Wb:ウエーハの裏面 Wc:分割起点
T:粘着テープ S:分割予定ライン C:チップ M:端材
F:シート Fa:シートの上面 Fb:シートの下面
R1:第1の空間 R2:第2の空間

Claims (3)

  1. 分割予定ラインにより区画された領域にデバイスを形成し該分割予定ラインに沿って分割起点を形成したウエーハを載置する載置テーブルと、該載置テーブルに載置したウエーハを該分割起点を起点として分割する分割手段と、を備えた分割装置であって、
    ウエーハは、6角形のチップに分割されるもの、又は、多角形のチップへの分割により端材が生じるものであり、
    該載置テーブルは、複数の球状体と、密接させた該複数の球状体の各面の頂点を繋いでなる載置面と、該複数の球状体を密接させて配設させる基台と、を備え、
    該分割手段は、該載置面に載置されるシートと、該シートを境に該載置面側となるシートの下面が接する気体の圧力とウエーハ側となるシートの上面が接する気体の圧力との気圧差を発生させる気圧差発生手段と、を備え、
    該気圧差発生手段により該載置面に載置されたシートの下面が接する気体より該シートの上面が接する気体の圧力を高くすることで該載置面に向かってウエーハを押圧しウエーハに形成した該分割起点を起点として分割する分割装置。
  2. 前記気圧差発生手段は、
    前記基台に、前記基台と前記複数の球状体の各面と前記シートの下面とで形成される第1の空間を吸引源に連通させる流路を備え、
    前記シートを前記基台の外周部に接触させた状態で、該流路により該吸引源と該第1の空間とを連通させ、該第1の空間を外気圧より低圧にし、外気圧と該第1の空間の気体の圧力との圧力差によりウエーハを前記載置面に向かって押圧しウエーハを分割する請求項1記載の分割装置。
  3. 前記気圧差発生手段は、
    前記載置テーブルを収容し前記シートの上方に第2の空間を形成するチャンバーと、該チャンバーに高圧気体を供給する気体供給源と、を備え、
    該気体供給源により該第2の空間に高圧気体を供給し該第2の空間を高圧にし、前記シートの下面が接する気体の圧力を外気の圧力と同じくし、該第2の空間の気体の圧力と前記シートの下面が接する気体の圧力との圧力差によりウエーハを前記載置面に向かって押圧しウエーハを分割する請求項1記載の分割装置。
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