JP6460917B2 - 杭頭処理方法及びその実施に供される袋組立体 - Google Patents

杭頭処理方法及びその実施に供される袋組立体 Download PDF

Info

Publication number
JP6460917B2
JP6460917B2 JP2015115548A JP2015115548A JP6460917B2 JP 6460917 B2 JP6460917 B2 JP 6460917B2 JP 2015115548 A JP2015115548 A JP 2015115548A JP 2015115548 A JP2015115548 A JP 2015115548A JP 6460917 B2 JP6460917 B2 JP 6460917B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bag
tube
cylindrical space
main body
pile
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015115548A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017002511A (ja
Inventor
正美 遠藤
正美 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kumagai Gumi Co Ltd
Original Assignee
Kumagai Gumi Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kumagai Gumi Co Ltd filed Critical Kumagai Gumi Co Ltd
Priority to JP2015115548A priority Critical patent/JP6460917B2/ja
Publication of JP2017002511A publication Critical patent/JP2017002511A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6460917B2 publication Critical patent/JP6460917B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Piles And Underground Anchors (AREA)

Description

本発明は、地中への既製杭の設置に際して施される杭頭処理の方法及びこれに供される袋組立体に関する。
地中への既製杭の設置のため、経時的に硬化する性質を有する杭周固定液を満たしながら掘削された孔に鋼製又はコンクリート製の管が配置され、孔内の管が杭周固定液の硬化物を介して周囲の地盤に固定された後、管の上端部が規定する筒状空間内から杭周固定液の硬化物を除去する杭頭処理が行われる。しかし、管の筒状空間内からの硬化物の除去に多大の労力を要するという問題があった。
この問題を解決するため、従来、管の上端部の筒状空間内に予め複数の袋を取り付けておき、孔内への管の配置後、袋に流体を送り込んでこれを膨張させ、前記筒状空間内から杭周固定液のほとんど全てを排除することが提案されている(後記特許文献1参照)。これによれば、前記筒状空間内に杭周固定液の硬化物がほとんど形成されず、このため前記筒状空間内からの硬化物の除去作業を実質的に不要とすることができる。
ところで、袋の膨張による前記筒状空間からの杭周固定液の排除には、杭周固定液が比較的高い比重及び粘性を有することから、袋の膨張圧力がその周囲の杭周固定液の押圧力に抗し得る大きいものでなければならず、このためには、比較的大きい圧力の流体を送出し得る比較的規模の大きいポンプ及び付帯設備を必要とする。
特開平1−235719号公報
本発明は、前記従来の杭頭処理の実情に鑑み、比較的規模の小さいポンプ及び付帯設備と比較的少ない労力とを以て実施が可能である既製杭の杭頭処理方法及びその実施に供される袋組立体を提供することにある。
本発明は、既成杭の杭頭処理方法に係り、経時的に硬化する性質を有する杭周固定液を満たしながら掘削された孔内に、上端部及び下端部を有する鋼製又はコンクリート製の管を配置し、前記孔内への管の配置に先立ち、前記管の上端部の内周面が規定する筒状空間に、流体の供給により膨張する複数の袋を前記管の周方向に互いに間隔をおいてかつ膨張時に前記管の周方向に隣接する袋相互間に空隙が存するように配置し、前記孔内への管の配置後、前記袋に流体を供給して該袋を膨張させ、前記杭周固定液の硬化後、前記袋から前記流体を排出し、前記袋を前記管の筒状空間外に撤去し、その後、前記管の筒状空間内に残る前記杭周固定液の硬化物を除去することを含む。前記管の筒状空間に配置された前記袋は膨張時に前記管の内周面から該管の軸線に向けて伸びかつ下方へ傾斜する傾斜面を前記筒状空間内に形成する。
本発明にあっては、杭周固定液が満たされた孔内に配置される管の上端部の筒状空間内に複数の袋をこれらの膨張時に前記管の周方向に隣接する袋相互間に空隙が存するように前記管の周方向へ互いに間隔をおいて配置する。したがって、前記袋を膨張させたとき、前記筒状空間内の杭周固定液はその全部が排除されることなくその一部が前記袋相互間の空隙を経て前記筒状空間外に流出し、他の一部が前記筒状空間内に残る。前記筒状空間内の杭周固定液の一部のみを排除するのに要する前記袋の膨張圧力は、前記杭周固定液の全部を排除する場合と比べて低いもので足り、このため、前記流体を圧送するためのポンプ及び付帯設備は比較的小さい規模のもので足りる。
また、本発明にあっては、膨張した複数の袋は、それぞれ、膨張時に前記管の内周面から該管の軸線に向けて伸びかつ下方へ傾斜する傾斜面を前記筒状空間内に形成する。前記傾斜面は、これに接する杭周固定液を、その硬化物が棒状を呈しかつ前記管の上端部から下端部に向けて漸減する太さを有するように成形する。このため、この棒状の硬化物は比較的太い上端部と比較的細い下端部とを有し、したがって、前記棒状の硬化物の上端部に比較的小さい水平外力を与えることにより前記棒状の硬化物を倒し、これをその周囲の他の硬化物から容易に切り離すことができる。倒された前記棒状の硬化物はこれを前記筒状空間から一時に撤去することができる。この撤去により、前記筒状空間内からの比較的多量の硬化物の除去と、これに伴う杭頭処理に要する労力の大幅な軽減とを可能にすることができる。
前記管の筒状空間に配置された前記袋は、前記筒状空間内にあって膨張時に前記傾斜面を規定する切頭四角錐体の外形を呈する本体と、該本体に連通する、膨張時に扁平な直方体の外形を呈する堰板部とを有とからなるものとすることができる。前記堰板部は、前記袋が前記管の筒状空間に配置されるとき、前記筒状空間の外部の上方空間に位置する。これによれば、前記袋の膨張に伴って前記筒状空間内から前記管の上端から溢れ出る杭周固定液の一部を前記堰板部において堰き止めかつ留め置くことができる。前記堰板部に留め置かれ、経時的に硬化した前記杭周固定液の一部は前記棒状の硬化物に連なりかつ前記筒状空間の上方に突出していることから、前記一部を介して、前記棒状の硬化物に前記水平外力を及ぼすことができる。なお、前記袋は、前記本体のみからなるもの、すなわち、前記堰板部を有しないものとすることが可能である。この場合には、前記袋の撤去跡を利用して前記棒状の硬化物の上端部に前記水平外力を及ぼすことができる。
本発明はまた前記杭頭処理方法の実施に供される袋組立体を提供する。前記袋組立体は、流体の供給により膨張する袋と、該袋を前記筒状空間に吊持する吊持部材とを含む。前記袋は、膨張時に切頭四角錐体の外形を呈する本体と、該本体に連通する扁平な直方体の外形を呈する堰板部とからなり、前記吊持部材は、前記袋に前記本体の切頭角錐体の底面に対応する端面において固定された平板と、該平板に固定され、前記管の上端に係止可能である一対のフックとからなる。前記袋は、前記したと同様、前記本体のみからなるもの、すなわち、前記堰板部を有しないものとすることができる。
これによれば、前記袋組立体における両フックを前記管の上端に引っ掛けることにより、前記平板を介して、前記袋を前記管の上端部の筒状空間に吊持することができる。
杭周固定液が満たされた孔内への配置途上にある、複数の袋が配置された管の概略的な部分断面図である。 孔内に配置されかつ袋が膨張された状態にある管の概略的な部分断面図である。 孔内の杭周固定液が硬化した状態にある管の概略的な部分断面図である。 袋が撤去された後における管の概略的な部分断面図である。 杭頭処理が施された後における管の概略的な部分断面図である。 袋組立体の斜視図である。 4つの袋が配置された管の概略的な平面図である。 3つの袋が配置された管の概略的な平面図である。 図6に示す袋の本体の膨張時における概略的な平面図である。 他の例の袋の本体の膨張時における概略的な平面図である。 さらに他の例の袋の本体の膨張時における概略的な平面図である。 さらに他の例の袋の本体の膨張時における概略的な平面図である。
図1は、地盤10中への既成杭の設置のために杭周固定液14を満たしながら掘削された孔12内に鋼製又はコンクリート製の管16を配置すべく、管16をその下端部(図示せず)から杭周固定液14中に投入している状態を示す。
図2に示すように、管16は、その上端部16Aの一部分が地上に突出した状態で孔12内に配置される。孔12内の杭周固定液14はソイルセメント、セメントミルク等からなり、経時的に硬化する性質を有する。孔12内に配置された管16はその周囲を取り巻きまたその内周面16aが規定する中空部を満たす杭周固定液14の硬化物18を介して地盤10に固定され(図3)、前記既製杭をなす。杭周固定液14は、地盤10の掘削中、孔12の壁面の崩壊を防止する働きをなす。
杭周固定液14の硬化後、管16の上端部16Aの内周面16aが規定する筒状空間20内から硬化物18を取り除く処理(杭頭処理)を施す(図4)。硬化物18が取り除かれた後の筒状空間20(図5)には、その後、配筋が施され、コンクリート(図示せず)が打設される。
本発明にあっては、孔12内への管16の配置に先立ち、好ましくは孔12内の杭周固定液14中への管16の投入の前に、予め、管16の上端部16Aの筒状空間20に、空気、水等からなる流体の供給により膨張する複数(図示の例では4つ)の袋22を管16の周方向に互いに間隔をおいて配置する。より詳細には、複数の袋22を、膨張時に管16の周方向に隣接する袋22相互間に空隙24(図7)が存するように配置する。袋22の配置数は、図示の例に代えて、3つとし(図8)、あるいは2つ又は5つ以上(図示せず)とすることができる。
図示の例では、袋22を含む袋組立体26が用いられている。袋組立体26は袋22の吊持部材28(図6)を備え、袋22は、吊持部材28を介して、管16の筒状空間20に配置されている。
図6を参照すると、袋22は、膨張時に切頭四角錐体(四角錐体の頭部をその底面と平行な平面で切り取った残りの部分からなる立体)の外形を呈する袋部分である本体22Aと、該本体に連通し、膨張時に扁平な直方体の外形を呈する他の袋部分である堰板部22Bとからなる。前記切頭四角錐体は互いに平行な矩形の切頭面及び底面と、これらの二面間に位置する二対の台形の錐面とを有する。袋22は、図示の例に代えて、堰板部22Bを有しないもの、すなわち本体22Aのみからなるもの(図示せず)とすることができる。また、本体22Aは四角錐体からなるもの(図示せず)とすることができる。
本体22Aは、前記切頭四角錐体の切頭面及び底面に対応する一方の端面30a及び他方の端面30bと、前記切頭四角錐体の二対の錐面に対応する二対の側面30c、30d及び30e、30fとを有する。管16の筒状空間20への袋22の配置は、膨張時に、本体22Aの一方の端面30a及び他方の端面30bがそれぞれ管16の内周面16a及び管16の軸線に相対し、また、一対の側面30c、30d及び一対の側面30e、30fがそれぞれ管16の上下方向及び水平方向に相対し、さらに、下方の側面30eが水平面上に位置するようになされる。このとき、本体22Aの上方の側面30cは、筒状空間20内に管16の内周面16aから該管の軸線lに向けて伸びかつ下方へ傾斜する傾斜面を形成する。前記傾斜面(側面30c)は、図示の例のような平坦面からなるものとし、あるいは、図示の例に代えて、例えば山形をなす2つの交差平面、凸状の曲面、凹状の曲面等からなるものとすることができる。
他方、堰板部22Bは、前記扁平な直方体の厚さ方向に相対する一対の矩形面に対応する表裏両面32a、32bと、前記扁平な直方体の矩形の両面間の4つの細長い矩形面のうちの3つの細長い矩形面に対応する4つの細長い側面のうちの3つの細長い側面32c、32d、32e、すなわち一つの細長い側面32c及びこの細長い側面32cにその両端においてそれぞれ連なる、互いに相対する二つの細長い側面32d、32eとを有する。ここにおいて、本体22Aの他方の端面30bと堰板部22Bの裏面32bとが同一の平面内にあり、本体22Aの相対する一対の側面30e、30fと堰板部22Bの相対する2つの側面32d、32eとがそれぞれ互いに連なる。本体22Aと堰板部22Bとは、本体22Aの側面30cと堰板22Bの前記扁平な直方体の残りの細長い矩形面に対応する残りの側面(図示せず)すなわち側面32cに相対する側面とにおいて、互いに連通している。管16の筒状空間20への袋22の配置は、膨張時、堰板部22Bが管16の上端部の上方である筒状空間20外にあるようにされる。
袋22の吊持部材28は、袋22にその本体22Aの他方の端面30bにおいて固定され該端面に接する矩形状の平板34と、該平板に固定され、管16の上端に係止可能である一対のフック36とからなる。これによれば、管16の上端、例えば管16同士の接合のために管端に配置される継手に設けられた複数の凹部(図示せず)の一部に2つのフック36の先端をそれぞれ引っ掛けることにより、管16の筒状空間20内に平板34をその上下方向に伸びる両縁において管16の内周面16aに接するように垂らすことができる。これにより、袋22をその本体22A及び堰板部22Bがそれぞれ管16の筒状空間20の内部及び筒状空間20の外部の上方空間に位置するように、管16に吊持することができる。
管16の筒状空間20への袋22の配置に際しては、孔12内の杭周固定液14中への管16の投入時に袋22に働く浮力をより小さいものとすべく、袋22を折り畳んだ状態にしておくことが望ましい(図1参照)。
孔12内への管16の配置後、袋22内に前記流体を供給し、袋22すなわち本体22A及びこれに連通する堰板部22Bを膨張させる(図2)。袋22が膨張したとき、袋22の本体22Aにおける他方の端面30bが吊持部材28の平板34により膨出を抑えられ、一方の端面30aが管16の軸線lに向けて放射方向へ膨出する(図7参照)。図示の例にあっては、本体22Aの両端面30a、30b間の距離が、複数の袋22の袋22の本体22Aの膨出した一方の端面30a同士が互いに当接しない程度の大きさに定められている。但し、前記距離を、膨出した端面30a同士が互いに接する大きさに設定することは可能である。
袋22の膨張は、その全部を同時に又は時間的間隔をおいて次々に膨張させることができる。袋22の膨張に伴って、管16の上端部16Aの筒状空間20の体積が次第に減少し、筒状空間20内の杭周固定液14の一部が管16の上端から複数の袋22の堰板部22B相互間を経てその外部に溢れ出し、また、他の一部が堰板部22Bの表面32aに接してこれに堰き止められる。その結果、堰板22Bに堰き止められた杭周固定液14の一部14aが筒状空間20外に残り、また、筒状空間20内に杭周固定液14の他の一部14b、14c、14dが残る。筒状空間20内に残った杭周固定液14の他の一部14b、14c、14dは、それぞれ、袋22の本体22Aの端面30a及び上方の側面30c、本体22Aの一対の側面30e、30f、並びに、管16の内周面16aと吊持部材28の平板34とに接する。
このように、筒状空間20内の杭周固定液14についてその一部のみを排除し、他の一部14a、14b、14c、14dを筒状空間20の内外に残すと、杭周固定液14の全量を残さずに排除する場合と比べて、排除される前記杭周固定液の重量が小さいため、袋22への前記流体の供給圧力は小さいもので足りる。このため、前記流体を袋22へ圧送するために使用されるポンプ及び付帯設備(図示せず)を比較的小さい規模のものとすることができる。
前記したように、膨張状態にある袋22の本体22Aにおける上方の側面30cが、筒状空間20内に管16の内周面16aから該管の軸線lに向けて伸びかつ下方へ傾斜する傾斜面を形成する。このため、図3に示すように、杭周固定液14が硬化すると、袋22の本体22Aの一方の端面30a及び前記傾斜面(側面30c)に接する杭周固定液の一部分(14b)は、管16の軸線lに沿って筒状空間20の中央を上下に伸び、下方に向けて次第に細くなる太さを有する棒状の硬化物18bに成形される。また、袋22の堰板部22Bに堰き止められた杭周固定液の一部分(14a)は、硬化物18bに連なる硬化物18aとなる。さらに、杭周固定液の一部分(14c、14d)はそれぞれ硬化物18c、18dとなる。棒状の硬化物18bは硬化物18cに連なり、また、硬化物18dは、筒状空間20下の杭周囲固定液14の硬化物38に連なる。
杭周固定液14が硬化した後、袋22中の前記流体を排出し、次いで、袋組立体26を筒状空間20から撤去する(図4)。その結果、管16の筒状空間20に、硬化物18a〜18dと、袋組立体26の撤去跡40とが残る。ここにおいて、棒状の硬化物18a、18bは、筒状空間20下の杭周固定液14の硬化物38に連なっている。
袋組立体26の撤去後、筒状空間20に残る硬化物18a〜18dを除去する。前記硬化物の除去に際しては、棒状の硬化物18a、18bの一部すなわち筒状空間20からその上方に突出する硬化物18aに水平外力を及ぼすことにより、筒状空間20内の硬化物18aを傾け、これにより棒状の硬化物18a、18bの周囲の硬化物18cと下方の硬化物38との連なりを断つことができる。棒状の硬化物18a、18bはその下端部が最も細くまたその上端部が最も太い外形を有することから、硬化物18aへの前記水平外力の付与により、硬化物18aを含む棒状の硬化物18bを容易に倒すことができる。倒された棒状の硬化物18a、18bは筒状空間20から比較的容易に撤去することができ、また、その撤去により、筒状空間20から比較的大量の硬化物を一時に除去することができる。なお、袋22が本体22Aのみからなる場合にあっては、堰板部22Bを有しないため、硬化物18aは生じないが、袋組立体26の撤去跡40を利用して棒状の硬化物18bの上端部に前記水平力を付与することができる。
棒状の硬化物18の撤去により筒状空間20に生じた比較的広い空間を利用して、残りの硬化物18c、18d及び前記棒状の硬化物の切断跡を斫り取り、前記杭頭処理を完了する(図5)。なお、袋22は前記したように、その本体22Bの下方の側面30dが水平におかれることから、側面30dの撤去跡は斫りを必要としない水平面をなす。
膨張時における袋22の本体22Aは、図6に示す本体22Aに相当する図9に示す平面形状を有する本体22Aに代えて、例えば図10から図12に示す形状(平面形状)を有するものとすることができる。図10に示す平面形状は、図9に示す台形と対称をなす台形からなる。図11に示す平面形状は長円形の半分からなる。また、図12に示す平面形状は半円と該半円の両端に連なる長方形とからなる。
10 地盤
12 孔
14 杭周固定液
16 管
18 杭周固定液の硬化物
20 管の上端部の筒状空間
22 袋
22A 袋の本体
22B 袋の堰板部
24 膨張時における袋相互間の空隙
26 袋組立体
28 吊持部材
30c 本体の上方の側面(傾斜面)
34 平板
36 フック

Claims (5)

  1. 経時的に硬化する性質を有する杭周固定液を満たしながら掘削された孔内に、上端部及び下端部を有する鋼製又はコンクリート製の管を配置すること、
    前記孔内への管の配置に先立ち、前記管の上端部の内周面が規定する筒状空間に、流体の供給により膨張する複数の袋を前記管の周方向に互いに間隔をおいてかつ膨張時に前記管の周方向に隣接する袋相互間に空隙が存するように配置すること、
    前記孔内への管の配置後、前記袋に流体を供給して該袋を膨張させること、
    前記杭周固定液の硬化後、前記袋から前記流体を排出すること、
    前記袋を前記管の筒状空間外に撤去すること、
    前記管の筒状空間内に残る前記杭周固定液の硬化物を除去することを含み、
    前記袋は膨張時に前記管の内周面から該管の軸線に向けて下方へ傾斜する傾斜面を前記筒状空間内に形成する、杭頭処理方法。
  2. 前記管の筒状空間に配置された前記袋は、前記筒状空間内にあって膨張時に切頭四角錐体の外形を呈する本体を備え、
    前記本体は、前記切頭四角錐体の四つの錐面に対応する4つの側面を有し、該4つの側面のうちの一つが前記傾斜面を規定する、請求項1に記載の杭頭処理方法。
  3. 前記袋は、さらに、前記本体に連通する、膨張時に扁平な直方体の外形を呈する堰板部を有し、
    前記堰板部は、前記袋が前記管の筒状空間に配置されるとき、前記筒状空間の外部の上方空間に位置する、請求項2に記載の杭頭処理方法。
  4. 請求項1に記載の杭頭処理方法の実施に供される袋組立体であって、
    流体の供給により膨張する袋と、該袋を前記筒状空間に吊持する吊持部材とを含み、
    前記袋は、膨張時に切頭四角錐体の外形を呈する本体を備え、
    前記本体は、前記切頭四角錐体の底面に対応する端面と、前記切頭四角錐体の四つの錐面に対応する四つの側面であってそのうちの1つの側面が前記傾斜面を規定する四つの側面とを有し、
    前記吊持部材は、前記袋にその本体の前記端面において固定された平板と、該平板に固定され、前記管の上端に係止可能である一対のフックとからなる、袋組立体。
  5. 前記袋は、さらに、前記本体に連通する、膨張時に扁平な直方体の形状を呈する堰板部を有し、
    前記堰板部は、前記袋が前記管の筒状空間に配置されるとき、前記筒状空間の外部の上方空間に位置する、請求項4に記載の袋組立体。
JP2015115548A 2015-06-08 2015-06-08 杭頭処理方法及びその実施に供される袋組立体 Expired - Fee Related JP6460917B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015115548A JP6460917B2 (ja) 2015-06-08 2015-06-08 杭頭処理方法及びその実施に供される袋組立体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015115548A JP6460917B2 (ja) 2015-06-08 2015-06-08 杭頭処理方法及びその実施に供される袋組立体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017002511A JP2017002511A (ja) 2017-01-05
JP6460917B2 true JP6460917B2 (ja) 2019-01-30

Family

ID=57753519

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015115548A Expired - Fee Related JP6460917B2 (ja) 2015-06-08 2015-06-08 杭頭処理方法及びその実施に供される袋組立体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6460917B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116180780B (zh) * 2023-04-13 2024-07-02 华侨大学 一种深水硬岩裸岩灌注桩桩底缝隙围堵装置及方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5965122A (ja) * 1982-10-07 1984-04-13 Tobishima Kensetsu Kk 場所打ち鉄筋コンクリ−ト杭の構築方法
JPS60242217A (ja) * 1984-05-14 1985-12-02 Enoki Toshio 杭頭型枠
JPH01235719A (ja) * 1988-03-14 1989-09-20 Shimizu Corp 既製杭の軸心孔封止装置
JPH028412A (ja) * 1988-06-27 1990-01-11 Kajima Corp 杭頭処理工法
JPH1082048A (ja) * 1996-09-06 1998-03-31 Shimizu Corp 杭頭処理工法およびそれに用いる杭頭処理材
JP3911065B2 (ja) * 1997-04-07 2007-05-09 株式会社タイヨー パイル内セメント抜取用具
GB2413350B (en) * 2004-04-14 2006-04-05 Laing O Rourke Plc Hydraulic pile cap removal

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017002511A (ja) 2017-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2922283A (en) Excavation shoring devices
JP2016089404A (ja) 場所打ちコンクリート杭におけるグラウト工法
JP6217267B2 (ja) 地下構造、及び地下躯体を有する建造物の建替え方法
JP6460917B2 (ja) 杭頭処理方法及びその実施に供される袋組立体
US890765A (en) Apparatus for sinking concrete piles.
KR101119829B1 (ko) 유공 커플러와 전단보강재를 이용한 현장 타설 말뚝 시공 공법
CN110896646A (zh) 桩底注浆腔及使用方法与灌注桩体及其施工方法
JP5681827B2 (ja) 立坑構築方法
JP5192346B2 (ja) 杭頭処理工法
CN210507499U (zh) 基坑降水井施工平台
CN108978698A (zh) 一种建筑桩基施工方法
JP6301769B2 (ja) 深礎工法
JP6460835B2 (ja) コンクリート構造物の補強構造及びその補強方法
JP6452299B2 (ja) 仮締切兼用鋼管矢板基礎の施工方法
JP6689591B2 (ja) パイル内セメント抜取工法および抜取用具
US1684816A (en) Method for building monolithic-concrete underground structures
JP2008144566A (ja) 築堤の構築装置および築堤の構築方法
CN212926076U (zh) 基坑抢险注浆用套管件及基坑抢险注浆系统
JP4311676B2 (ja) ケーシングを用いた施工方法
US3164963A (en) Apparatus for forming foundation members
JP5973931B2 (ja) 高支持力杭の施工法
CN104790397A (zh) 一种套筒法残损桩处理施工方法极其施工装置
JP6202680B2 (ja) ケーソン間の目地部の閉塞方法
JP2005200848A (ja) コンクリート充填鋼管工法におけるコンクリート充填方法及び該方法に使用するコンクリート充填用鋼管
KR200473397Y1 (ko) 지하 연속벽의 안정액 저장용 싸일로 탱크 커플링 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180404

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6460917

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees