JP6460708B2 - 電源制御回路 - Google Patents

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Description

本発明は、所定目的のエネルギー変換を行う負荷に対して電源からの電力を供給する電源制御回路に関する。
一般に電力を消費する負荷にも色々あるが、例えば光を得ることのが目的の負荷としてLED(発光ダイオード)が知られている。かかるLEDを光源とする様々な灯具が開発されており、その電源として通常は定電流回路が用いられていた。従って、LEDがオープン(断線)故障したり外れた場合には、電源の出力電圧が上昇してしまう。そのため、出力端子には高電圧が出力されてしまい、万一誤って出力端子に触れると感電する虞があり、また回路全体の破損が生じることもあった。
このような問題を解決し得る従来の技術として、例えば特許文献1には、車両用灯具のLEDがオープンになったことを出力電圧に基づき検出し、かかる異常検出信号をLED点灯制御用のマイコンへフィードバックする回路が開示されている。すなわち、マイコンがフィードバックに基づきLEDオープンと判定すると、外部割込み処理として、スイッチングレギュレータのオンデューティを小さくしたり停止させ、出力電圧が過電圧になることを制限する回路が開示されている。
特開2006−172819号公報
しかしながら、前述した特許文献1に開示された従来の技術では、出力電圧を監視して異常を検出する回路のみならず、異常検出信号をマイコンへフィードバックするための回路設計ないし構成(例えばフィードバック端子)、それにフィードバック制御のためのアルゴリズムも別途必要となる。よって、部品点数が多く構成も複雑となり、コストアップを招くという問題があった。また、回路自体ではなくマイコンに何らかの不具合が生じた場合において、安全性の確保にも不安があった。
本発明は、以上のような従来の技術の有する問題点に着目してなされたものであり、簡単な構成でもって負荷の異常を容易に検出して回路を遮断することができ、部品点数を少なくすると共に構成の簡略化が可能となりコストを低減することができ、しかも、高い安全性を確保することができる電源制御回路を提供することを目的としている。
前述した目的を達成するための本発明の要旨とするところは、以下の各項の発明に存する。
[1]所定目的のエネルギー変換を行う負荷(1)に対して電源(2)からの電力を供給する電源制御回路(10)において、
前記電源(2)から入力される電源電圧に基づく出力電圧を前記負荷(1)に印加し、該負荷(1)に対してエネルギー変換に必要な電流を供給する給電回路(11)と、
前記給電回路(11)に設けられ、当該回路の途中を開閉することにより、前記負荷(1)に電流が供給される通電状態と、前記負荷(1)に電流が供給されない切断状態とに切り換え可能な保護回路(20)とを備え、
前記保護回路(20)は、前記負荷(1)ないし給電回路(11)が正常な場合は前記通電状態を維持する一方、前記負荷(1)ないし給電回路(11)に異常が生じた場合に、該異常に起因する前記出力電圧の変化に応じて前記切断状態に切り換わり、
前記給電回路(11)は、前記電源(2)から入力される電源電圧に基づいて前記出力電圧を調整し、該出力電圧に応じた電流を前記負荷(1)に供給するためのスイッチングレギュレータ(12)を有し、
前記保護回路(20)は、前記スイッチングレギュレータ(12)と前記負荷(1)との間の回路途中に組み込まれ、該回路途中を通電状態または切断状態に切り換え、
前記保護回路(20)は、前記回路途中にかかる前記出力電圧が予め定められた閾値を超えた場合に、通常モードにおける通電状態から異常が生じた場合の異常モードにおける切断状態に自発的に切り換わり、
前記保護回路(20)は、前記異常が解消され、かつ前記電源(2)が一旦リセットされ再投入されたことに基づき前記出力電圧が前記閾値未満に戻ったことを条件に、切断状態から通電状態に復帰することを特徴とする電源制御回路(10)。
[2]前記保護回路(20)は、前記回路途中を通電状態と切断状態とに切り換える主スイッチング素子(FET2)と、該主スイッチング素子(FET2)を切り換え動作させる副スイッチング素子(FET1)とを備え、
前記副スイッチング素子(FET1)は、前記通常モードにおける前記出力電圧により前記主スイッチング素子(FET2)を通電状態に維持する一方、前記異常モードでは前記閾値を超えた前記出力電圧により前記主スイッチング素子(FET2)を切断状態に切り換えることを特徴とする前記[1]に記載の電源制御回路(10)。
次に、前述した解決手段に基づく作用を説明する。
前記[1]に記載の電源制御回路(10)では、給電回路(11)において、電源(2)から入力される電源電圧に基づく出力電圧を負荷(1)に印加し、該負荷(1)に対してエネルギー変換に必要な電流を供給する。ここで「負荷(1)」とは、広い意味では電力を消費するもの全てが該当する。例えばLED灯具においては、LEDのみならず抵抗も負荷(1)となるが、所定目的のエネルギー変換を行う負荷(1)として、発光が目的であればLEDが負荷(1)に該当する。
給電回路(11)には保護回路(20)が設けられており、この保護回路(20)によって当該回路の途中が開閉され、負荷(1)に電流が供給される通電状態と、負荷(1)に電流が供給されない切断状態とに切り換えられる。ここで「当該回路」とは、保護回路(20)自体でも良く、あるいは給電回路(11)の途中であってもかまわない。
保護回路(20)は、負荷(1)ないし給電回路(11)が正常な場合、すなわち通常モードにおいては、負荷(1)に電流が供給される通電状態を維持する。一方、負荷(1)ないし給電回路(11)に異常が生じた場合には、該異常に起因する出力電圧の変化に応じて、通常モードにおける通電状態から異常モードにおける切断状態に切り換わる。ここで異常が生じた場合とは、例えば負荷(1)自体や給電回路(11)の何らかの不具合により、電源電圧や出力電圧、負荷(1)への供給電流が正常値を逸脱した場合である。
何れの種類の異常にせよ、異常に起因する出力電圧の変化に応じて、保護回路(20)が通電状態から切断状態に切り換わることにより、フィードバック制御を要しない回路自体の簡易な構成でもって、給電回路(11)に含まれている負荷(1)や他の素子に対して異常に高い電圧がかかる事態を未然に防ぐことができる。従って、コスト高を招くことなく高い安全性を確保することができる。
前記給電回路(11)はスイッチングレギュレータ(12)を有し、このスイッチングレギュレータ(12)により、電源(2)から入力される電源電圧が所定の出力電圧に調整されて、該出力電圧に応じた電流が負荷(1)に供給される。そして、保護回路(20)は、スイッチングレギュレータ(12)と負荷(1)との間の回路途中に組み込まれ、該回路途中を通電状態または切断状態に切り換える。
かかるスイッチングレギュレータ(12)によれば、入力された電源電圧から効率良く一定の出力電圧を得ることが可能となる。よって、例えば負荷(1)と直列に接続した抵抗に電源電圧を入力して供給電流を生成する場合に比べて、熱損失を抑えることができ、消費電力も低減する。そして、スイッチングレギュレータ(12)で制御された出力電圧に異常が生じたい場合は、保護回路(20)により、該出力電圧に応じた電流が負荷(1)側の出力端子に流れる事態を防ぐことができる。
前記保護回路(20)は、回路途中にかかる出力電圧が予め定められた閾値を超えた場合に、通常モードにおける通電状態から異常が生じた場合の異常モードにおける切断状態に自発的に切り換わる。これにより、負荷(1)や他の素子に対して予め定めた閾値を超える高い電圧がかかる事態を確実に防ぐことができる。
前記保護回路(20)は、異常が解消されただけでなく、電源(2)が一旦リセットされ再投入されたことに基づき出力電圧が閾値未満に戻ったことを条件に、切断状態から通電状態に復帰する。これにより、安全性をいっそう高めることができる。
前記[2]に記載の電源制御回路(10)では、保護回路(20)は、回路途中を通電状態と切断状態とに切り換える主スイッチング素子(FET2)と、該主スイッチング素子(FET2)を切り換え動作させる副スイッチング素子(FET1)とを、少なくとも備えるものであり、回路素子だけで簡易に構成することができる。
ここで副スイッチング素子(FET1)は、通常モードにおける出力電圧により主スイッチング素子(FET2)を通電状態に維持する。一方、異常モードでは閾値を超えた出力電圧に基づき、副スイッチング素子(FET1)は主スイッチング素子(FET2)を切断状態に切り換える。このような簡易な構成により、閾値を超えた高い電圧が負荷(1)にかかる事態を確実に防ぐことができる。
本発明に係る電源制御回路によれば、簡単な構成でもって負荷の異常を容易に検出して回路を遮断することができ、部品点数を少なくすると共に構成の簡略化が可能となりコストを低減することができ、しかも、高い安全性を確保することができる。
本発明の第1実施の形態に係る電源制御回路を示すブロック図である。 本発明の第1実施の形態に係る電源制御回路に含まれる保護回路を示すブロック図である。 本発明の第1実施の形態に係る電源制御回路に含まれる保護回路の動作条件を示す表である。 本発明の第2実施の形態に係る電源制御回路に含まれる保護回路を示すブロック図である。
以下、図面に基づき、本発明を代表する各種実施の形態を説明する。
図1から図3は、本発明の第1実施の形態を示している。
本実施の形態に係る電源制御回路は、所定目的のエネルギー変換を行う負荷に対して、外部の電源からの電力を供給するための回路である。以下、具体的にはLEDを光源(負荷)とする灯具に適用した例を説明する。
灯具は、例えば鉄道車両や自動車の天井部に設置される車両用であり、光源(負荷)であるLEDモジュール1と、これに電力を供給する電源制御回路10を備えている。かかる電源制御回路10は、電源2から入力される電源電圧に基づく出力電圧を前記LEDモジュール1に印加し、該LEDモジュール1に対してエネルギー変換(発光)に必要な電流を供給する給電回路11に、本願発明の根幹を成す保護回路20を設けて構成されている。
図1に示すように、給電回路11は、LEDモジュール1や電源2の他、スイッチングレギュレータ12、ダイオード15、コンデンサ16、それに保護回路20を有して成る。なお、電源2としては、車両に搭載されたバッテリの他、商用電源からの交流電圧を整流および平滑化して直流の電源電圧を出力する電源装置等の定電流電源が該当する。
LEDモジュール1は、電源2から供給される電力によって発光する光源である。かかるLEDモジュール1は、具体的には例えば、直列に接続された一または複数のLEDを含む光源ユニットを、一または複数並列に接続して構成したものである。なお、発光素子はLEDに限られることはなく、他のランプ等を光源として灯具を構成しても良い。もちろん、負荷は発光素子に限られるものではない。
スイッチングレギュレータ12は、スイッチング機構によって出力電圧を一定に調整するものであり、スイッチング素子13とトランス14から構成されている。ここでスイッチング素子13は、次述するトランス14の1次コイル14aと直列に接続され、電源2から供給される電源電圧をトランス14の1次コイル14aに供給するか否かを切り換えるスイッチであり、具体的には例えばNMOSトランジスタ等が適している。なお、スイッチング素子13は、図示省略したマイコン等の制御手段に信号線を介して接続され、この制御手段からのパルス信号に応じてオン・オフ制御される。
トランス14は、コア(鉄心等)に1次コイル14aと2次コイル14bを巻いて成り、1次コイル14aに電流変化が起きると、その電流方向と反対向きの起電力が発生するものであり、1次コイル14aに供給された電源電圧に基づく出力電圧を2次コイル14bから出力する。トランス14は、出力電圧を前記LEDモジュール1に印加することにより、LEDモジュール1中のLEDに電流を供給してLEDを点灯させるように設定されている。
詳しく言えばトランス14は、スイッチング素子13がオンになると1次コイル14aに電流が流れ、発生する磁束によりコアが磁化されて1次コイル14aに電磁エネルギーが蓄積される。このとき、2次コイル14bに誘導電流は流れない。一方、スイッチング素子13がオフになると、前記1次コイル14aに蓄積された電磁エネルギーが2次コイル14bへ開放され、この電流が後述するダイオード15やコンデンサ16を通じてLEDモジュール1に供給される。
かかる構成のスイッチングレギュレータ12は、1次コイル14aと2次コイル14bの巻き始めの位置が逆向きとなるフライバック方式と称されるものであるが、1次コイル14aと2次コイル14bの巻き始めを同じ向きに揃えて、2次コイル14b側に前記1次コイル14aの代わりに電磁エネルギーを蓄積するチョークコイルを設けたフォワード方式を採用しても良い。
何れのスイッチングレギュレータにせよ、LED発光に関する電力効率を高めることができる。その他、必要に応じて、電源電圧よりも低い電圧を出力する降圧型のスイッチングレギュレータ、あるいは電源電圧よりも高い電圧を出力する昇圧型のスイッチングレギュレータ等を採用しても良い。
トランス14の1次コイル14aの一端側は、バッテリ2のプラス端子に接続され、他端側はスイッチング素子13を介してバッテリ2のマイナス端子に接続されている。また、トランス14の2次コイル14bの一端側は、ダイオード15を介してLEDモジュール1の入力端子に接続され、他端側は保護回路20に接続されている。さらに、LEDモジュール1の出力端子は保護回路20に接続されている。
ダイオード15は、トランス14の2次コイル14bから出力される電流を整流するための整流素子である。ここでダイオード15は、アノードがトランス14の2次コイル14bの一端側に接続され、カソードがコンデンサ16や保護回路20との接点を経てLEDモジュール1の入力端子に接続されている。
コンデンサ16は、前記ダイオード15の出力電流を平滑する受動素子である。なお、コンデンサ16は、平滑用コンデンサの代わりにフィルムコンデンサを用いても良い。
保護回路20は、給電回路11の途中に組み込まれ、当該回路の途中を開閉することにより、LEDモジュール1に電流が供給される通電状態と、前記負荷に電流が供給されない切断状態とに切り換え可能なものである。かかる保護回路20は、LEDモジュール1ないし給電回路11が正常な通常モードでは通電状態を維持する一方、断線やLEDが外れた等により異常が生じた場合に異常モードとなり、異常に起因する出力電圧の変化に応じて切断状態に切り換わるように構成されている。
保護回路20は、スイッチングレギュレータ12とLEDモジュール1とを結ぶ回路途中に組み込まれ、該回路途中を接続または切断することにより、前記通電状態または前記切断状態に切り換わるように構成されている。かかる保護回路20は、回路途中にかかる出力電圧が予め定められた「閾値」を超えた場合に、通常モードにおける通電状態から異常発生時の異常モードにおける切断状態に自発的に切り換わるように設定されている。
図2に示すように保護回路20は、具体的には例えば、2つのFET(Field Effect Transistor;電界効果トランジスタ)1,2、複数のツェナーダイオードVz1,Vz2,Vz3、それに複数の抵抗R1,R2,R3を有している。ここでFETは、例えばゲート(G)、ソース(S)、ドレイン(D)の3つの電極があるMOS−FETであり、ゲート・ソース間に加える電圧によって、ドレイン・ソース間に流れる電流を制御することができる素子である。
すなわち、FETのゲート・ソース間にゲート閾値電圧より小さい電圧を印加すれば、ドレイン・ソース間のドレイン電流が非常に小さい状態(以下「オープン(オフ)」とする)となる。一方、ゲート・ソース間にゲート閾値電圧より大きな電圧を印加すれば、ドレイン・ソース間のドレイン電流が流れる状態(以下「クローズ(オン)」となる。
かかるFETの特性により、FET2は、回路途中を開閉する主スイッチング素子として採用され、FET1は、FET2を開閉動作させるための副スイッチング素子として採用されている。すなわち、FET1は、通常モードの出力電圧ではFET2を閉状態としてクローズ(オン)に維持する一方、異常モードでは閾値を超えた出力電圧に基づきFET2を開状態としてオープン(オフ)に切り換えるように設定されている。
ツェナーダイオードは、一定の電圧を得る目的で使用される素子であり、逆方向に電圧をかけた場合にある一定電圧(降伏電圧)を超えると電流が流れる特性を有している。ツェナーダイオードVz1,Vz2は、給電回路11におけるLEDモジュール1と並列に接続されており、それぞれ直列に配されている。また、ツェナーダイオードVz3も、LEDモジュール1と並列に接続されている。
ツェナーダイオードVz1は、通常モードから異常モードに切り換わる出力電圧の「閾値」を定めるものであり、前記FET1のゲート閾値電圧にツェナーダイオードVz1の降伏電圧を加算した合計が「閾値」となる。また、ツェナーダイオードVz2は、FET1のゲートを保護するものであり、ツェナーダイオードVz3は、FET2のゲートを保護するものである。
抵抗R1は、LEDモジュール1と並列に接続されたツェナーダイオードVz1,Vz2の間に直列に接続されている。また、抵抗R2は、LEDモジュール1と並列に接続されたツェナーダイオードVz3と直列に接続されている。また、抵抗R3は、その一端がFET1のゲート側に接続されている。ここで抵抗R1は、FET1のゲート側に流れる電流を制限するものであり、抵抗R2は、FET2のゲート側に流れる電流を制限するものである。また、抵抗R3は、FET1のゲートにかかる電圧を安定させるものである。
このような図2に示す保護回路20の回路構成により、通常モードにおいてはFET1がオープン(オフ)となりFET2がクローズ(オン)であることにより、当該FET2ではドレイン・ソース間に電流が流れ、通電状態が維持される。一方、LEDモジュール1中のLEDの何れかがオープン(断線)故障したり外れた場合に、出力電圧が異常に上昇して前記閾値を超えると、FET1がクローズ(オン)となりFET2がオープン(オフ)となり、当該FET2のドレイン・ソース間に電流が流れない切断状態に切り換わる異常モードとなる。なお、図2中の各回路素子のより詳細な動作については後述する。
次に、本実施の形態に係る電源制御回路10の作用について説明する。
図1において、電源2から入力される電源電圧は、スイッチングレギュレータ12によって所定の出力電圧に調整される。この出力電圧は、ダイオード15を経てLEDモジュール1に印加され、LEDモジュール1中の各LEDは点灯する。このとき、スイッチングレギュレータ12のスイッチング素子13は、マイコン等の制御手段によってオン・オフ制御され、各LEDは所望の表示態様に点灯する。
このように、LEDモジュール1ないし給電回路11が正常に動作している通常モードでは、保護回路20は、LEDモジュール1に電流を供給する通電状態に維持されている。前記スイッチングレギュレータ12を備えることにより、例えばLEDモジュール1と直列に接続した抵抗に電源電圧を入力して供給電流を生成する場合に比べて、熱損失を抑えることができ、消費電力も低減する。
図3は、保護回路20における動作条件を示す表である。図3に示すように、通常モードでは、所定の出力電圧(Vout)は、ツェナーダイオードVz1の降伏電圧とFET1のゲート閾値電圧の合計である閾値より小さい。よって、図2中のFET1のゲートをクローズ(オン)させるに至らず、FET1のソース・ドレイン間はオープン(オフ)となり、電流は流れない。
一方、FET2のゲートにかかる電圧は、抵抗R2によってFET2のゲート閾値電圧よりも大きな値に引き上げられており、FET2のソース・ドレイン間はクローズ(オン)となる。よって、FET2のソース・ドレイン間に電流が流れ、LEDモジュール1に電流が供給される通電状態が維持される。
ところが、LEDモジュール1中のLEDの何れかがオープン(断線)故障したり外れたり、あるいは給電回路11に何らかの異常が生じて、この異常に起因して出力電圧の変化すると異常モードとなる。かかる異常モードにおいて、出力電圧が閾値を超えると、FET1のソース・ドレイン間はクローズ(オン)となり、下流の接地(0V)側とつながるFET1のゲート電圧は0Vとなる。すると、同じく接地(0V)側とつながるFET2のゲート電圧も同様に0Vとなり、FET2のソース・ドレイン間はオープン(オフ)となり、電流が流れなくなる。
このように保護回路20は、LEDモジュール1ないし給電回路11に何らかの異常が生じた異常モードでは、該異常に起因する出力電圧の変化に応じて、すなわち予め定められた閾値を出力電圧が超えた場合に、FET2のソース・ドレイン間の電流の流れが遮断され、LEDモジュール1に電流が供給されない切断状態に自発的に切り換わる。従って、異常モードでは制御手段に何らフィードバックすることなく、回路自体で自発的に負荷に対する電流の供給を即座に停止して過電圧を防止でき、確実に安全性を確保することができる。
特に、保護回路20は、回路途中を通電状態と切断状態とに切り換える主スイッチング素子であるFET2と、該FET2を切り換え動作させる副スイッチング素子であるFET1とを、主な回路素子として簡易に構成される。このように、フィードバック制御を要しない回路自体の簡易な構成でもって、閾値を超えた高い電圧がLEDモジュール1の出力端子に出力される事態を確実に防ぐことができ、コスト低減が可能となる。
また、異常モードから通常モードに復帰させる場合は、以下の手順による。すなわち、先の異常モードでは、未だ出力電圧が閾値を超えた状態が継続しているため、先ずはLEDモジュール1の出力端子に新たにLEDを接続し直してから、電源2をリセットすべく再投入(切→入)する。
すると、出力電圧は、当初の通常モードの状態と同じく閾値未満となり、FET1ゲートをクローズ(オン)させるには至らず、FET1のソース・ドレイン間はオープン(オフ)となる。一方、出力電圧は、FET2のゲート閾値電圧を超えるので、FET2のソース・ドレイン間はクローズ(オン)となる。これにより、電源制御回路10は通常モードに復帰する。
以上のように電源制御回路10では、保護回路20は、異常が解消されただけでなく、電源2が一旦リセットされ再投入されたことに基づき出力電圧が閾値未満に戻ったことを条件に、切断状態から通電状態に復帰することになる。これにより、安全性をよりいっそう高めることができる。
図4は、本発明の第2実施の形態を示している。
本実施の形態では、保護回路20Aの構成が第1実施の形態の保護回路20と異なっており、主スイッチング素子であるFET2は共通するが、副スイッチング素子はFET1ではなくシャントレギュレータICによって構成されている。なお、第1実施の形態と同種の部位には同一符号を付して重複した説明を省略する。
シャントレギュレータICは、電圧を一定にする電圧レギュレータの一種であり、温度補償された基準電圧回路を内蔵した制御ICである。シャントレギュレータICのリファランス端子(R)は、抵抗4,5の間に接続されている。また、シャントレギュレータICのカソード(C)はFET2のゲート(G)側に接続され、アノード(A)はFET2のソース(S)側に接続されている。
抵抗4,5は、図4中では省略したLEDモジュール1(負荷)に対し並列に接続され、出力電圧を分圧してシャントレギュレータICのリファランス端子側に入力する電圧を定める。また、FET2は前述した保護回路20の場合と同様に、回路途中を開閉する主スイッチング素子であり、本実施の形態の副スイッチング素子であるシャントレギュレータICの動作に基づき通電状態と切断状態とに切り換わる。なお、抵抗2は、LEDモジュール1(負荷)に対し並列に接続され、FET2のゲート(G)側に流れる電流を制限するものである。
このような第2実施の形態では、副スイッチング素子としてシャントレギュレータICを使用しており、シャントレギュレータICのリファレンス端子に入力される電圧を内部の基準電圧回路にて基準電圧と比較し、その比較結果に基づいてアノード・カソード間をオープンまたはクローズする。
すなわち、通常モードにおいては、リファレンス端子にかかる電圧が基準電圧より小さく設定されており、シャントレギュレータICのアノード・カソード間はオープン(オフ)となる。よって、FET2のゲートにかかる電圧は、抵抗R2によってFET2のゲート閾値電圧よりも大きな値に引き上げられており、FET2のソース・ドレイン間はクローズ(オン)となる。従って、FET2のソース・ドレイン間に電流が流れ、LEDモジュール1に電流が供給される通電状態となる。
一方、異常モードにおいては、リファレンス端子にかかる電圧が基準電圧より大きく変化するため、シャントレギュレータICのアノード・カソード間はクローズとなる。すると、下流の接地(0V)側とつながるFET2のゲート電圧は0Vとなり、FET2のソース・ドレイン間はオープン(オフ)となる。従って、FET2のソース・ドレイン間の電流の流れが遮断され、LEDモジュール1に電流が供給されない切断状態に自発的に切り換わる。このように、副スイッチング素子はFETに限られることなく、また、主スイッチング素子も、他の回路素子により構成することもできる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は前述したような実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。例えば、LEDを光源(負荷)とする灯具に適用した例を説明したが、LEDを負荷とすることや灯具に限定されることなく、様々な負荷に対して広く用いることができる。
本発明に係る電源制御回路は、LED等の光源を負荷とする灯具に限られることなく、他の様々な負荷を備えた電子機器に幅広く適用することができる。
1…LEDモジュール
2…電源
10…電源制御回路
11…給電回路
12…スイッチングレギュレータ
13…スイッチング素子
14…トランス
15…ダイオード
16…コンデンサ
20…保護回路

Claims (2)

  1. 所定目的のエネルギー変換を行う負荷に対して電源からの電力を供給する電源制御回路において、
    前記電源から入力される電源電圧に基づく出力電圧を前記負荷に印加し、該負荷に対してエネルギー変換に必要な電流を供給する給電回路と、
    前記給電回路に設けられ、当該回路の途中を開閉することにより、前記負荷に電流が供給される通電状態と、前記負荷に電流が供給されない切断状態とに切り換え可能な保護回路とを備え、
    前記保護回路は、前記負荷ないし給電回路が正常な場合は前記通電状態を維持する一方、前記負荷ないし給電回路に異常が生じた場合に、該異常に起因する前記出力電圧の変化に応じて前記切断状態に切り換わり、
    前記給電回路は、前記電源から入力される電源電圧に基づいて前記出力電圧を調整し、該出力電圧に応じた電流を前記負荷に供給するためのスイッチングレギュレータを有し、
    前記保護回路は、前記スイッチングレギュレータと前記負荷との間の回路途中に組み込まれ、該回路途中を通電状態または切断状態に切り換え、
    前記保護回路は、前記回路途中にかかる前記出力電圧が予め定められた閾値を超えた場合に、通常モードにおける通電状態から異常が生じた場合の異常モードにおける切断状態に自発的に切り換わり、
    前記保護回路は、前記異常が解消され、かつ前記電源が一旦リセットされ再投入されたことに基づき前記出力電圧が前記閾値未満に戻ったことを条件に、切断状態から通電状態に復帰することを特徴とする電源制御回路。
  2. 前記保護回路は、前記回路途中を通電状態と切断状態とに切り換える主スイッチング素子と、該主スイッチング素子を切り換え動作させる副スイッチング素子とを備え、
    前記副スイッチング素子は、前記通常モードにおける前記出力電圧により前記主スイッチング素子を通電状態に維持する一方、前記異常モードでは前記閾値を超えた前記出力電圧により前記主スイッチング素子を切断状態に切り換えることを特徴とする請求項1に記載の電源制御回路。
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