JP6459909B2 - ドア側固定部およびワイヤハーネス - Google Patents

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Description

本発明は、車両のドアに固定されるドア側固定部およびドア側固定部を備えたワイヤハーネスに関する。
従来、自動車のドア内に装備される電装品に車体側から電力を供給するために、ドアと車体との間に架け渡されるワイヤハーネスが知られている。このワイヤハーネスの一端部は、ドアに固定されたドア側固定部に保持され、他端部は、車体に固定された車体側固定部に保持されるようになっている。
例えば下記特許文献1に記載のワイヤハーネスのドア側の端部は、スライドドアに固定されたドア側固定部に取り付けられている。ワイヤハーネスのドア側の端部に接続されたコネクタは、ドア側固定部の近傍に配され、ドア内に配索されたドアハーネスのコネクタに接続されるようになっている。
ところで、一般に、ドア内に装備されるドア側固定部やワイヤハーネスの端部は、防水シートによって覆われる。このため、ワイヤハーネスのドア側の端部に接続されたコネクタは、非防水コネクタであることが多い。しかしながら、ドアに防水シートを接着しているシール材の劣化等により、防水シート内に水漏れが生じることも考えられるため、非防水コネクタを簡易的に防水したいという要望がある。
簡易的な防水手段として、例えばコネクタの略全体を覆う構造を、ドア側固定部に設けることが考えられる。この場合には、ワイヤハーネスのドア側の端部のコネクタとドアハーネスのコネクタとの接続作業の際にコネクタを把持することができるように、覆い構造の一部を開閉可能な蓋部とすることが考えられる。
特開2006−36016号公報
しかしながら、上記のような構造では、蓋部を開いてコネクタの接続作業を行った後に、蓋部を閉める作業を行わなければならないので、車両工場内での組み立て作業性が悪くなるという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、車両工場内での組み立て作業性が悪くなることなく、コネクタを簡易防水することが可能なドア側固定部およびワイヤハーネスを提供することを目的とする。
本発明のドア側固定部は、車両のドアに固定され、ワイヤハーネスのドア側の端部に接続されたコネクタの外面のうち前記ドアに固定された状態における上面を覆う屋根部と、前記コネクタの外面のうち前記ドアの壁面と対向する側面を覆う被覆壁部と、を有し、前記コネクタの外面のうち前記側面とは反対側の側面は開放されるようになっており、前記屋根部の上面に、前記開放側から前記被覆壁部側に向かって下る傾斜部が設けられている。
また、本発明のワイヤハーネスは、前記ドア側固定部を備えている。
本発明によれば、水漏れ等による水滴は、屋根部の上面に落ち、傾斜部の傾斜によって被覆壁部側に排水されるから、蓋部がなくてもコネクタに水が付くことを防ぐことができる。したがって、被覆壁部とは反対側からコネクタを把持して、ドアハーネスのコネクタとの接続作業を行うことができ、よって、車両工場内での組み立て作業性が悪くなることなく、コネクタを簡易防水することができる。
実施例1におけるドア側固定部であって、スライドドアに固定されてワイヤハーネスのドア側の端部を保持した状態を示す正面図 スライドドアおよびドア側固定部を概略的に示す断面図であって、図1のA−A位置における断面に相当する断面図 ドア側固定部の内側を示す正面図 ドア側固定部の上側を示す平面図 ドア側固定部の外側を示す背面図 ドア側固定部の電線保持部側を示す側面図 実施例2におけるドア側固定部であって、スライドドアに固定されてワイヤハーネスのドア側の端部を保持した状態を示す正面図 スライドドアおよびドア側固定部を概略的に示す断面図であって、図7のB−B位置における断面に相当する断面図 ドア側固定部の内側を示す正面図 ドア側固定部の上側を示す平面図 ドア側固定部の外側を示す背面図
本発明の好ましい形態を以下に示す。
本発明のドア側固定部は、前記屋根部が、前記開放側の縁部に沿って上方に立ち上がる返し部を備えているものとしてもよい。このような構成によれば、水滴が屋根部の開放側の縁部から下方へ落下しないから、防水性をより高めることができる。
また、本発明のドア側固定部は、前記屋根部の上面に、前記ドアに固定された状態における前記車両の進行方向中央側から前後両側へ向かって下る傾斜をなす前側傾斜部および後側傾斜部が設けられているものとしてもよい。このような構成によれば、屋根部に落ちた水滴が前側傾斜部または後側傾斜部の傾斜によって前後両側へも排水されるから、屋根部の上面からより排水しやすくすることができる。
また、本発明のドア側固定部は、前記屋根部の上面に、前記ドアに固定された状態における前記車両の進行方向の前後両側から中央側に向かって下る傾斜をなす前側傾斜部および後側傾斜部が設けられているものとしてもよい。このような構成によれば、屋根部に落ちた水滴は、前側傾斜部または後側傾斜部の傾斜によって車両の進行方向における中央側に伝わり、被覆壁部側に排水される。
また、本発明のドア側固定部は、相手側コネクタとの嵌合面側が下がった斜め姿勢で前記コネクタを保持することが可能なコネクタ保持部を備えているものとしてもよい。このような構成によれば、嵌合状態の相手側コネクタを伝ってコネクタの嵌合面側に水滴が伝わりにくいので、防水性をより高めることができる。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1について、図1〜図6を参照しつつ詳細に説明する。
本実施例におけるワイヤハーネス10は、車両の車体Bにスライド自在に支持されたスライドドア40と車体Bとの間に架け渡されるものである。ワイヤハーネス10は、スライドドア40に備えられたスイッチ等の電子機器と、車体Bに備えられた制御装置等の電子機器とを接続するとともに、スライドドア40の電子機器に給電するものである。
ワイヤハーネス10は、複数の電線11とドア側の端部に接続されたコネクタ12とを有している。コネクタ12は、スライドドア40内に配されたドアハーネス41の端部に接続された相手側コネクタ42と接続される。複数の電線11は、スライドドア40の開閉動作に従って所定の屈曲動作を行う電線ガイド13に挿通されている。電線ガイド13は、蛇腹状をなす外装部材14に包囲されている。
ワイヤハーネス10のドア側の端部は、スライドドア40に固定されたドア側固定部20に保持される。スライドドア40は、図2に示すように、金属製のドアパネル43と、ドアパネル43の車室内側に対向して備えられる合成樹脂製のドアトリム44とを有し、ドア側固定部20はドアパネル43に固定される。
以下、各構成部材において、車両に取り付けられた状態における上側(図1の上側)を上方、下側(図1の下側)を下方、車両の進行方向における一方の側(図1の左側)を前方、他方の側(図1の右側)を後方として説明する。また、車両に取り付けられた状態における車室内側(図2の左側)を内方、外側(図2の右側)を外方として説明する。
ドア側固定部20は、合成樹脂製であって、電線ガイド13の端部を保持可能なガイド端保持部21を有している(図1参照)。ガイド端保持部21は、ドア側固定部20の下部に設けられ、電線ガイド13の端部を水平方向に回転自在な形態で保持するようになっている。
ガイド端保持部21の近傍には、ドアパネル43にボルト締めにより固定される固定部22が備えられている。固定部22は、ガイド端保持部21の上側と下側とに設けられている。上下の固定部22は、ガイド端保持部21の前側と後側とに位置している。
ガイド端保持部21の上方には、電線ガイド13から外部に引き出された電線11の束を保持可能な電線保持部23が備えられている。電線保持部23には、電線11の束とともに結束バンド24が巻き付けられる。電線11の束は、電線ガイド13の端部から上方に略直角に屈曲され、ドア側固定部20内に保持される。
電線保持部23の内外両側には、図6に示すように、開口部25が設けられ、両開口部25に結束バンド24が通されるようになっている。電線保持部23の内側に位置する開口部25は、内側に開放された形態をなし、外側に位置する開口部25は、全周が閉じた形態をなしている。
ドア側固定部20は、図1および図2に示すように、コネクタ12の外面のうちドアパネル(ドアの壁面)43と対向する側面(以後、外側面12Aと称する)を覆う被覆壁部26を有している。被覆壁部26は、コネクタ12の略全体および電線11の束の略全体の外側を覆うことが可能な壁状をなしている。被覆壁部26は、固定部22の上方に設けられ、固定部22の上側の位置から上方へ向かって内向き(ドアパネル43から離れる向き)で傾斜している。被覆壁部26の勾配は全体において略一定とされている。電線11の束は、被覆壁部26の壁面に沿って斜めに延びて固定される。コネクタ12の外面のうち外側面12Aとは反対側の側面(以後、内側面12Bと称する)は、全体が内側に開放されるようになっている。
ドア側固定部20は、図1に示すように、相手側コネクタ42との嵌合面12C側が下がった斜め姿勢でコネクタ12を保持することが可能なコネクタ保持部27を備えている。コネクタ保持部27は、被覆壁部26の幅方向(前後方向)における一端側(電線保持部23とは反対側)に寄った位置に設けられている。コネクタ保持部27は、電線保持部23とほぼ同じ高さ位置に配されている。
コネクタ保持部27は、ドア側固定部20が車両に固定された状態において略垂直に立つ壁面を有する保持板部28を備えている(図2参照)。コネクタ12は、コネクタ12の外側面12Aを保持板部28の壁面に沿わせた状態で保持される。
保持板部28には、図3に示すように、斜めに傾いた長方形状をなす孔部31が、板厚方向(内外方向)に貫通形成されている。孔部31は、前端側が後端側よりも下がる前下がりの形状をなしている。この孔部31に、コネクタ12に設けられた図示しない突部が嵌合することにより、コネクタ12は前下がりの斜め姿勢で保持される。
保持板部28は、図2に示すように、被覆壁部26に形成された窪み部29に設けられている。窪み部29は、図5に示すように、略方形をなして内側に凹んでいる。窪み部29の凹み寸法(内外方向の寸法)は、図2に示すように、下方に向かって増している。窪み部29の下面は、外向きに下がる傾斜をなす排水面29Aとされ、窪み部29に水が溜まることを防止している。
ドア側固定部20は、コネクタ12の外面のうちスライドドア40に固定された状態における上面(以後、上側面12Dと称する)を覆う屋根部32を有している(図1および図2参照)。屋根部32は、被覆壁部26の上端から内向きに突出している。屋根部32は、被覆壁部26の上端から内側端に向かって緩やかに上る傾斜をなしている。
屋根部32の前後方向の寸法は、被覆壁部26の同方向の寸法よりも大きくされており、被覆壁部26から前側に一段突出している。屋根部32は、コネクタ12および電線11の束の全体の上方を覆うことが可能な大きさを有している。電線11の束は、被覆壁部26の上端でコネクタ12側が下がるように横方向に屈曲される。
屋根部32の前後方向における両端部には、図3に示すように、垂下壁部33が設けられている。垂下壁部33は、ドア側固定部20がスライドドア40に固定された状態で屋根部32から略垂直に垂下している。コネクタ保持部27側の垂下壁部33は、コネクタ保持部27よりも前側に離れて位置している。コネクタ保持部27側の垂下壁部33は、図2に示すように、内側の端部が一段下方に突出した形状をなしている。なお、電線保持部23側の垂下壁部33は、図6に示すように、電線保持部23に連なっている。
屋根部32の上面には、図2に示すように、内側から被覆壁部26側に向かって下る傾斜部34が設けられている。傾斜部34は、屋根部32の上面の全体に形成されている。傾斜部34は、屋根部32の全体において略一定の勾配とされている。
また、屋根部32の上面には、図3に示すように、車両の進行方向における中央側から前後両側へ向かって下る傾斜をなす前側傾斜部35および後側傾斜部36が設けられている。前側傾斜部35および後側傾斜部36は、屋根部32の前側の略半分の領域と後側の略半分の領域とにそれぞれ形成されている。前側傾斜部35と後側傾斜部36とは同等の勾配をなし、前後方向に対称な形状をなしている。なお、前側傾斜部35および後側傾斜部36は、傾斜部34と同等の勾配とされている。
屋根部32は、図2に示すように、開放側の縁部に沿って上方に立ち上がる返し部37を備えている。返し部37は、傾斜部34に対して略垂直に立っており、ドア側固定部20がスライドドア40に固定された状態では、斜め外向きに立った姿勢になる。
返し部37は、図3に示すように、屋根部32の内側の端縁に沿って、屋根部32の前後方向の全体にわたり設けられている。返し部37は、屋根部32の垂下壁部33に沿って、垂下壁部33の下端に至っている。返し部37の立上り寸法は全体において略一定とされている。
次に、本実施例におけるワイヤハーネス10のドア側の端部を車両工場内でスライドドア40に取り付ける作業の一例を説明する。
ワイヤハーネス10の端部には、予めドア側固定部20が取り付けられている。すなわち、電線ガイド13の端部がガイド端保持部21に嵌合され、電線ガイド13から引き出された電線11の束が電線保持部23に固定され、電線11の端末部に接続されたコネクタ12がコネクタ保持部27に保持されている。
ドア側固定部20の固定部22をドアパネル43にボルト締めすると、ドア側固定部20がドアパネル43に固定された状態になる。この状態では、図2に示すように、被覆壁部26がドアパネル43に近接し、コネクタ12は、手前側(開放側)に露出した状態になる。
次に、手前側に露出しているコネクタ12を把持して、ドアハーネス41の相手側コネクタ42と嵌合させて接続する。
その後、ドアパネル43の内側に防水シート(図示せず)を貼り付けて、ドア側固定部20を覆い、ドアパネル43にドアトリム44を取り付ける。
以上により、ワイヤハーネス10のドア側の端部をスライドドア40に取り付ける作業が完了する。
ワイヤハーネス10が車両に取り付けられた状態において、スライドドア40内に貼り付けられた防水シートに水漏れが生じた場合に滴下した水滴は、屋根部32または被覆壁部26に付着する。屋根部32の水滴は、傾斜部34、前側傾斜部35または後側傾斜部36の傾斜によって被覆壁部26側、または屋根部32の前後両側に排水される。
屋根部32からの水滴の排水経路は様々な経路がある。例えば、屋根部32の上面に付着した水滴は、傾斜部34の傾斜によって被覆壁部26に至り、被覆壁部26を伝って下方へ排水される。また、例えば、屋根部32の上面に付着した水滴は、前側傾斜部35または後側傾斜部36の傾斜によって垂下壁部33に至り、垂下壁部33を伝って下方へ排水される。また、例えば屋根部32の上面に付着した水滴は、返し部37によって開放側に落下することを制限され、返し部37を伝って垂下壁部33に至り、垂下壁部33を伝って下方へ排水される。車両が前後方向または内外方向に傾いている場合には、水滴は、その状態において最も勾配がきつい傾斜によってドア側固定部20の下方に排水される。
次に、上記のように構成された実施例の作用および効果について説明する。
本実施例におけるドア側固定部20は、車両のスライドドア40に固定されるものであり、ワイヤハーネス10のドア側の端部に接続されたコネクタ12の上側面12Dを覆う屋根部32と、コネクタ12の外側面12Aを覆う被覆壁部26と、を有し、コネクタ12の内側面12Bは開放されるようになっており、屋根部32の上面に、開放側から被覆壁部26側に向かって下る傾斜部34が設けられている。
この構成によれば、水漏れ等による水滴は、屋根部32の上面に落ち、傾斜部34の傾斜によって被覆壁部26側に排水されるから、蓋部がなくてもコネクタ12に水が付くことを防ぐことができる。したがって、被覆壁部26とは反対側からコネクタ12を把持して、ドアハーネス41に接続された相手側コネクタ42との接続作業を行うことができ、もって、車両工場内での組み立て作業性が悪くなることなく、コネクタ12を簡易防水することができる。
また、屋根部32が、開放側の縁部に沿って上方に立ち上がる返し部37を備えている。この構成によれば、水滴が屋根部32の開放側の縁部から下方へ落下しないから、防水性をより高めることができる。
また、屋根部32の上面に、車両の進行方向における中央側から前後両側へ向かって下る傾斜をなす前側傾斜部35および後側傾斜部36が設けられている。この構成によれば、屋根部32に落ちた水滴が前側傾斜部35または後側傾斜部36の傾斜によって前後両側へも排水されるから、屋根部32の上面からより排水しやすくすることができる。
また、相手側コネクタ42との嵌合面12C側が下がった斜め姿勢でコネクタ12を保持することが可能なコネクタ保持部27を備えている。この構成によれば、嵌合状態の相手側コネクタ42を伝ってコネクタ12の嵌合面12C側に水滴が伝わりにくいので、防水性をより高めることができる。
<実施例2>
次に、本発明を具体化した実施例2に係るドア側固定部50を図7〜図11によって説明する。
本実施例のドア側固定部50は、前側傾斜部51および後側傾斜部52が車両の進行方向における前後両側から中央側に向かって下る傾斜をなしている点で、実施例1とは相違する。なお、実施例1と同様の構成には同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施例に係るドア側固定部50は、実施例1と同様に、ワイヤハーネス10のドア側の端部に接続されたコネクタ12の上側面12Dを覆う屋根部32と、外側面12Aを覆う被覆壁部26と、相手側コネクタ42との嵌合面12C側が下がった斜め姿勢でコネクタ12を保持することが可能なコネクタ保持部27と、を有し、コネクタ12の内側面12Bは開放されるようになっている。また、実施例1と同様、屋根部32の上面には傾斜部34が設けられ、屋根部32の開放側の縁部には返し部37が立ち上げられている(図8参照)。
前側傾斜部51および後側傾斜部52は、図7に示すように、屋根部32の前側の略半分の領域と後側の略半分の領域とにそれぞれ形成されている。前側傾斜部51と後側傾斜部52とは同等の勾配をなし、前後方向に対称な形状をなしている。前側傾斜部51と後側傾斜部52との間(屋根部32の前後方向の中心部)には、排水谷部53が形成されている。
返し部37は、図10に示すように、屋根部32の内側の端縁に沿う第1返し部37Fと前後両端縁に沿う第2返し部37Sとを備えている。すなわち屋根部32の内側および前後両側が返し部37によって囲まれている。
返し部37の上端は水平をなしている。すなわち、第1返し部37Fにおいては、前後方向における中央部が前後両端側よりも立ち上がり寸法が大きくされ(図7参照)、第2返し部37Sにおいては、外端側が内端側よりも立ち上り寸法が大きくされている(図8参照)。返し部37は、ドア側固定部50がスライドドア40に固定された状態で、略垂直に立った姿勢になる。なお、本実施例では、屋根部32の垂下壁部33に返し部37は設けられていない。
屋根部32の水滴は、傾斜部34、前側傾斜部51または後側傾斜部52の傾斜によって被覆壁部26側に排水される。例えば、屋根部32の上面に付着した水滴は、傾斜部34の傾斜によって被覆壁部26に至り、被覆壁部26を伝って下方へ排水される。また、例えば、屋根部32の上面に付着した水滴は、前側傾斜部51または後側傾斜部52の傾斜によって排水谷部53に至り、排水谷部53の傾斜によって被覆壁部26の中央部に排水される。
以上のように本実施例においては、実施例1と同様、被覆壁部26とは反対側からコネクタ12を把持して、ドアハーネス41に接続された相手側コネクタ42との接続作業を行うことができるから、蓋部の開閉作業を行わなくても良い。また、水漏れ等による水滴は、屋根部32の上面に落ち、傾斜部34、前側傾斜部51および後側傾斜部52の傾斜によって被覆壁部26側に排水されるから、コネクタ12に水が付くことを防ぐことができる。すなわち、本実施例のドア側固定部50によれば、実施例1と同様、車両工場内での組み立て作業性が悪くなることなく、コネクタ12を簡易防水することができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、本発明を、スライドドア40に固定されるドア側固定部20(50)に適用した場合について説明したが、これに限らず、本発明は、例えば鉛直方向に沿った回転軸を有するドアヒンジを介して開閉可能に支持されたドアに固定されるドア側固定部にも適用することができる。
(2)上記実施例では、屋根部32の上面の全体に傾斜部34が設けられているが、これに限らず、屋根部の上面の一部、例えば外側半分等に傾斜部を設けても良い。
(3)上記実施例では、屋根部32が、開放側の縁部に沿って上方に立ち上がる返し部37を備えているが、必ずしも返し部を設けなくても良い。
(4)上記実施例では、屋根部32の上面に、前側傾斜部35(51)および後側傾斜部36(52)が設けられているが、これに限らず、屋根部の上面に前側傾斜部および後側傾斜部を設けず、傾斜部のみを設けるものとしてもよい。
(5)上記実施例では、屋根部32の上面に、前側傾斜部35(51)および後側傾斜部36(52)が設けられているが、これに限らず、屋根部の上面の全体が、前後方向における一方のみに下がる傾斜をなすものであっても良い。
(6)上記実施例では、前側傾斜部35(51)および後側傾斜部36(52)が、屋根部32の略半分の領域にそれぞれ設けられているが、これに限らず、両傾斜部の形成領域は偏っていても良い。
(7)上記実施例では、相手側コネクタ42との嵌合面12C側が下がった斜め姿勢でコネクタ12を保持することが可能なコネクタ保持部27を備えているが、これに限らず、例えばコネクタを水平姿勢で保持するものであってもよい。
(8)上記実施例では、ドア側固定部20(50)はドアパネル43に固定されるものであるが、これに限らず、ドア側固定部はドアトリムに固定されるものであってもよい。
(9)上記実施例では、ドア側の端部に予めドア側固定部20が備えられたワイヤハーネス10をドアパネル43に固定するものとしているが、これに限らず、ドアパネルにドア側固定部を固定した後に、ワイヤハーネスのドア側の端部をドア側固定部に保持させるようにしてもよい。
(10)上記実施例では、ドア側固定部20をドアパネル43に固定した状態でコネクタ12と相手側コネクタ42とを接続するものとしているが、これに限らず、コネクタと相手側コネクタとを接続した後に、ドア側固定部20をドアパネル43に固定するものとしてもよい。
10…ワイヤハーネス
12…コネクタ
12A…外側面(コネクタの外面のうちドアの内壁面と対向する側面)
12B…内側面(コネクタの外面のうち側面とは反対側の側面)
12C…嵌合面
12D…上側面(コネクタの外面のうちドアの内部に固定された状態における上面)
20,50…ドア側固定部
26…被覆壁部
27…コネクタ保持部
32…屋根部
34…傾斜部
35,51…前側傾斜部
36,52…後側傾斜部
37…返し部
40…スライドドア(ドア)
42…相手側コネクタ
43…ドアパネル(ドアの壁面)

Claims (6)

  1. 車両のドアに固定され、
    ワイヤハーネスのドア側の端部に接続されたコネクタの外面のうち前記ドアに固定された状態における上面を覆う屋根部と、前記コネクタの外面のうち前記ドアの壁面と対向する側面を覆う被覆壁部と、を有し、前記コネクタの外面のうち前記側面とは反対側の側面は開放されるようになっており、
    前記屋根部の上面に、前記開放側から前記被覆壁部側に向かって下る傾斜部が設けられているドア側固定部。
  2. 前記屋根部が、前記開放側の縁部に沿って上方に立ち上がる返し部を備えている請求項1に記載のドア側固定部。
  3. 前記屋根部の上面に、前記ドアに固定された状態における前記車両の進行方向中央側から前後両側へ向かって下る傾斜をなす前側傾斜部および後側傾斜部が設けられている請求項1または請求項2に記載のドア側固定部。
  4. 前記屋根部の上面に、前記ドアに固定された状態における前記車両の進行方向の前後両側から中央側に向かって下る傾斜をなす前側傾斜部および後側傾斜部が設けられている請求項1または請求項2に記載のドア側固定部。
  5. 相手側コネクタとの嵌合面側が下がった斜め姿勢で前記コネクタを保持することが可能なコネクタ保持部を備えている請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のドア側固定部。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載のドア側固定部を備えたワイヤハーネス。
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