JP6459806B2 - 半導体集積回路 - Google Patents
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Description
第1実施形態について図1から図8を参照して説明する。
スキャン検査システムは、図1に示すように、半導体集積回路1と検査装置2とから構成されており、スキャン検査時には半導体集積回路1と検査装置2とが電気的に接続される。検査装置2は、クロック出力回路3、検査回路4、データ入出力回路5を備えており、クロック出力回路3からはスキャン検査開始に応じて所定周期の検査クロック信号が半導体集積回路1に出力される。検査回路4は、テストモードの実行時はクロック出力回路3からの検査クロック信号に基づいてモード状態、制御データ、ハイインピーダンス状態の3つの状態を時分割で生成して検査データ入出力信号としてデータ入出力回路5に出力する。
(1)初期状態で検査データ入出力信号をハイレベルとする。このハイレベル状態は、後述するTMS(テストモードセレクト)が有効な状態を示している。
(2)TMSが有効となってから入力する検査クロック信号の立ち上がりでハイインピーダンスとする。このハイインピーダンス状態は、半導体集積回路1からの観測データを入力可能な状態である。
(3)ハイインピーダンスとなってから入力する検査クロック信号の立ち下がりで制御データに応じたレベル(図8に示すTDI)とする。つまり、制御データが1の場合はハイレベル、0の場合はローレベルとする。
(4)次に入力する検査クロック信号の立ち下がりでTMSを継続する場合はハイレベル(TMSが有効な状態)とし、(2)〜(4)を繰り返す。
(5)TMSを終了する場合は、TMSが有効となってから入力する検査クロック信号の立ち下がりでローレベル(TMSが無効な状態)とする。
検査回路4は、データ入出力回路5から入力した観測データが期待値か否かを検査するスキャン検査を実行する。
スキャンパターン復元回路6は、後述するようにスキャンクロック信号、スキャンモード信号、スキャン入力データ信号をスキャン検査対象ロジック部7に出力すると共に、スキャン出力データ信号をスキャン検査対象ロジック部7から入力するように構成されている。スキャンクロック信号、スキャンモード信号、スキャン入力データ信号、スキャン出力データ信号は、従来と同一である。
(1)リセット後の初期状態はMS(モードセレクト)状態とする。
(2)検査データ入出力信号のTMSが有効な状態で入力する検査クロック信号の立ち上がりでSO(シフトアウト)状態とする。
(3)SO状態で入力する検査クロック信号の立ち上がりでSI(シフトイン)状態とする。
(4)SI状態で入力する検査クロック信号の立ち上がりでMS状態とする。
(5)MS状態で入力する検査クロック信号の立ち上がりで検査データ入出力信号のTMSの有効状態が継続している場合は、(2)〜(5)を繰り返す。
(6)検査データ入出力信号のTMSが無効となっている状態では検査クロック信号が立ち上る毎にCP(キャプチャ)状態とする。
半導体集積回路1は電源投入後の初期状態では通常モードが有効となっている。スキャンフリップフロップ8は、通常モードの有効状態ではディセーブル(無効化)となり、半導体集積回路1の通常動作に影響を与えないようになっている。つまり、通常モードの有効状態ではディセーブル回路12の第1マルチプレクサ13の入力端子「1」が有効であり、スキャンフリップフロップ8の全てのマルチプレクサ10の制御端子には0固定が入力しているので、マルチプレクサ10の入力端子「0」が有効となり、通常入力1〜3がフリップフロップ11に入力している。一方、第2マルチプレクサ14の入力端子「1」が有効となり、スキャンフリップフロップ8の全てのフリップフロップ11のクロック端子には内部クロックが入力しているので、内部クロックに応じて通常入力1〜3が組合せロジック回路9に入力している。つまり、半導体集積回路1は通常動作可能となっている。
検査装置2を動作させると、図8に示すように検査データ入出力信号をTMSが有効な状態(ハイレベル)で検査クロック信号が出力される。
制御回路17は初期状態ではMS状態となっているので、モード選択回路18は、最初に入力する検査クロック信号でスキャンモード信号をディセーブル回路12の第1マルチプレクサ13に出力する。この場合、第1マルチプレクサ13は入力端子「0」が有効となっているので、スキャンモード信号をスキャンフリップフロップ8に出力する。これにより、スキャンフリップフロップ8の全てのマルチプレクサ10はスキャンモード信号が入力するのに応じて入力端子を「0」から「1」に切替えるので、第1単位セルC1のマルチプレクサ10はスキャンパターン復元回路6からのスキャン入力データ信号を選択し、第2〜5単位セルC2〜C5のマルチプレクサ10は前段の第1〜4単位セルC1〜C4のフリップフロップ11からの出力を受けるようになるので、各単位セルCnによりスキャンチェーンが形成される。このとき、スキャンフリップフロップ8の出力段となる第5単位セルC5のフリップフロップ11からは当該フリップフロップ11に記憶されているデータがスキャン出力データ信号としてデータ入出力回路16に出力されている。
半導体集積回路1は、検査装置2から検査データ入出力信号と検査クロック信号とを入力してスキャンパターン復元回路6でスキャンモード信号、スキャンクロック信号、スキャン入力データ信号を復元すると共に、観測データをスキャン出力データ信号としてスキャンパターン復元回路6から検査装置2に出力するようにしたので、半導体集積回路1においてスキャン検査に必要な外部端子数を第1の外部端子20と第2の外部端子21の2本で済み、半導体集積回路1の外部端子数を削減することができる。
第2実施形態について図9及び図10を参照して説明する。第1実施形態では、MS状態、SO状態、SI状態を順に繰り返して実行する動作パターンとなっているが、本実施形態は、MS状態からSO状態へ移行した後は、SO状態とSI状態とを交互に繰り返して実行する動作パターンとなっていることを特徴とする。
第3実施形態について図11を参照して説明する。第2実施形態では、状態遷移回路23は、電源投入時のリセット時にCS状態となっていたが、本実施形態では、MS状態後にCS状態となることを特徴とする。
第4実施形態について図12を参照して説明する。第2実施形態では、MS状態後の動作パターンはSO状態とSI状態とを交互に繰り返して実行する動作パターンに固定されているが、本実施形態は、MS状態後に複数の動作パターンから一の動作パターンを選択して実行可能としたことを特徴とする。
第1動作パターンは動作パターン値が2進数で「00」の場合に実行するもので、MS2状態からSI状態へ移行してSI状態を連続して実行し、CS状態で設定したカウンタ値が0となったところでMS1状態へ移行する。つまり、この第1動作パターンは、SI状態のみをカウンタ値の回数だけ繰り返すことを特徴とする。
第2動作パターンは動作パターン値が2進数で「01」の場合に実行するもので、MS2状態からSO状態へ移行してSO状態とSI状態とを交互に繰り返し、CS状態で設定したカウンタ値が0となったところでMS1状態へ移行する(第2実施形態と同一の動作パターン)。つまり、この第2動作パターンは、SO状態とSI状態とをカウンタ値の回数だけ交互に繰り返すことを特徴とする。
第3動作パターンは動作パターン値が2進数で「10」の場合に実行するもので、MS2状態からSO状態へ移行してSO状態を連続して実行し、CS状態で設定したカウンタ値が0となったところでMS1状態へ移行する。つまり、この第3動作パターンは、SO状態のみをカウンタ値の回数だけ繰り返すことを特徴とする。
また、MS状態からCP状態への移行を一動作パターンとして定義し、MS1状態とMS2状態とを統合しても良い。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張しても良い。
検査データ入出力信号のTMSはローレベルで有効、ハイレベルで無効としても良い。
検査データ入出力信号は図8に示す信号に限定されることはないし、スキャンパターン復元回路も図1に示す電気回路に限定されることはない。要するに、検査データ入出力信号と検査クロック信号とに基づいてスキャンモード信号、スキャンクロック信号、スキャン入力データ信号を復元すると共に、スキャン出力データ信号を検査データ入出力信号に重畳できれば良い
Claims (5)
- スキャン検査対象ロジック部(7)に、スキャン検査用のスキャンクロック信号と、データ経路を通常経路とするキャプチャモードと外部入出力経路とするシフトモードとを切り替えるスキャンモード信号と、スキャン入力データ信号と、を入力し、前記スキャン検査対象ロジック部からスキャン出力データ信号を出力する半導体集積回路(1)において、
スキャン検査用に時分割でスキャンモード信号とスキャン入力データ信号とスキャン出力データ信号となる検査データ入出力信号を第1の外部端子(20)から入力し、第2の外部端子(21)から入力するスキャン検査用の検査クロック信号に基づいて前記検査データ入出力信号の時分割の割り当てを管理し、前記管理により、前記スキャンクロック信号と前記スキャンモード信号と前記スキャン入力データ信号とへの復元、または前記スキャン出力データ信号の前記検査データ入出力信号への出力を行うスキャンパターン復元回路(6)と、を備え、
前記スキャンパターン復元回路は、
前記検査クロック信号に基づいて、前記検査データ入出力信号を前記スキャンモード信号に復元するモードセレクト状態、前記検査データ入出力信号を前記スキャン入力データ信号に出力するシフトイン状態、前記スキャン出力データ信号を前記検査データ入出力信号に出力するシフトアウト状態、前記キャプチャモードのキャプチャ状態、を時分割で制御する制御回路(17)と、
前記シフトアウト状態時に前記スキャン出力データ信号を前記検査データ入出力信号に出力し、前記シフトアウト状態時以外に前記検査データ入出力信号を入力するデータ入出力回路(16)と、
前記モードセレクト状態時の少なくとも一部の期間に前記検査データ入出力信号を取得し、前記モードセレクト状態時以外は取得した前記検査データ入出力信号を保持して前記スキャンモード信号に復元するモード選択回路(18)と、
前記制御回路に基づいて、(a)前記キャプチャ状態時の少なくとも一部の期間、(b)前記キャプチャ状態の次の状態遷移時の少なくとも一部の期間、(c)前記シフトイン状態時の少なくとも一部の期間、(d)前記シフトイン状態の次の状態遷移時の少なくとも一部の期間、のいずれかの期間に、前記検査クロック信号を前記スキャンクロック信号として出力制御するクロック選択回路(19)と、を備え、
前記制御回路は、
前記シフトイン状態または前記シフトアウト状態の前記検査クロック信号の回数を計測するカウンタ回路(24)を備え、
前記検査クロック信号に基づいて、前記検査データ入出力信号から状態遷移の繰り返し回数を設定するカウンタ設定状態を時分割で制御すると共に、前記カウンタ回路が前記繰り返し回数を満たすと、前記シフトイン状態または前記シフトアウト状態から前記モードセレクト状態へ遷移し、リセット後に前記カウンタ設定状態となることを特徴とする半導体集積回路。 - スキャン検査対象ロジック部(7)に、スキャン検査用のスキャンクロック信号と、データ経路を通常経路とするキャプチャモードと外部入出力経路とするシフトモードとを切り替えるスキャンモード信号と、スキャン入力データ信号と、を入力し、前記スキャン検査対象ロジック部からスキャン出力データ信号を出力する半導体集積回路(1)において、
スキャン検査用に時分割でスキャンモード信号とスキャン入力データ信号とスキャン出力データ信号となる検査データ入出力信号を第1の外部端子(20)から入力し、第2の外部端子(21)から入力するスキャン検査用の検査クロック信号に基づいて前記検査データ入出力信号の時分割の割り当てを管理し、前記管理により、前記スキャンクロック信号と前記スキャンモード信号と前記スキャン入力データ信号とへの復元、または前記スキャン出力データ信号の前記検査データ入出力信号への出力を行うスキャンパターン復元回路(6)と、を備え、
前記スキャンパターン復元回路は、
前記検査クロック信号に基づいて、前記検査データ入出力信号を前記スキャンモード信号に復元するモードセレクト状態、前記検査データ入出力信号を前記スキャン入力データ信号に出力するシフトイン状態、前記スキャン出力データ信号を前記検査データ入出力信号に出力するシフトアウト状態、前記キャプチャモードのキャプチャ状態、を時分割で制御する制御回路(17)と、
前記シフトアウト状態時に前記スキャン出力データ信号を前記検査データ入出力信号に出力し、前記シフトアウト状態時以外に前記検査データ入出力信号を入力するデータ入出力回路(16)と、
前記モードセレクト状態時の少なくとも一部の期間に前記検査データ入出力信号を取得し、前記モードセレクト状態時以外は取得した前記検査データ入出力信号を保持して前記スキャンモード信号に復元するモード選択回路(18)と、
前記制御回路に基づいて、(a)前記キャプチャ状態時の少なくとも一部の期間、(b)前記キャプチャ状態の次の状態遷移時の少なくとも一部の期間、(c)前記シフトイン状態時の少なくとも一部の期間、(d)前記シフトイン状態の次の状態遷移時の少なくとも一部の期間、のいずれかの期間に、前記検査クロック信号を前記スキャンクロック信号として出力制御するクロック選択回路(19)と、を備え、
前記制御回路は、
前記シフトイン状態または前記シフトアウト状態の前記検査クロック信号の回数を計測するカウンタ回路(24)を備え、
前記検査クロック信号に基づいて、前記検査データ入出力信号から状態遷移の繰り返し回数を設定するカウンタ設定状態を時分割で制御すると共に、前記カウンタ回路が前記繰り返し回数を満たすと、前記シフトイン状態または前記シフトアウト状態から前記モードセレクト状態へ遷移し、前記モードセレクト状態後に前記カウンタ設定状態となることを特徴とする半導体集積回路。 - 前記制御回路は、
前記カウンタ回路のカウンタ値と前記カウンタ設定状態で設定された繰り返し回数に基づいて、前記シフトアウト状態と前記シフトイン状態を繰り返すことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体集積回路。 - 前記制御回路は、
前記シフトイン状態のみの繰り返し遷移、前記シフトアウト状態と前記シフトイン状態の繰り返し遷移、を切り替え可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体集積回路。 - 前記制御回路は、
前記シフトアウト状態のみの繰り返し遷移を切り替え可能であり、
前記クロック選択回路は、
前記制御回路に基づいて、前記シフトアウト状態時の少なくとも一部の期間または前記シフトアウト状態の次の状態遷移時の少なくとも一部の期間に、前記検査クロック信号を前記スキャンクロック信号として出力制御することを特徴とする請求項4に記載の半導体集積回路。
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