JP6459351B2 - 排出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、排出口から排出された媒体を受容する受容面を有する受容部材と媒体を受容面に向けて押圧する押圧部材とを含む排出装置に関する。
特許文献1に、排紙口1A(排出口)から排出されたシートS(媒体)を受容するトレイ2(受容部材)と、排出されるシートSによって一時的に上下動される可動板11(押圧部材)とを含む記録装置1(排出装置)が記載されている。特許文献1では、可動板11の上下動に伴うセンサの出力に基づいて、満載(トレイ2に受容されたシートSの量が所定量に達した)か否かが判断される。具体的には、センサは、可動板11がシートSによって押し上げられたときにオン信号を出力し、その後シートSがトレイ2に受容されたときに満載でなければオフ信号を出力する。そして、オン信号の出力が所定時間以上続いた場合に満載と判断される。
特開平9−20036号公報
しかしながら、特許文献1のようにオン信号の出力が所定時間以上続いた場合に満載と判断される構成では、満載と判断された時点で既に所定量を超えたシートSが排出されている場合があり、所定量を超えた分のシートSがトレイ2に適切に受容されずにトレイ2から落下する等の問題が生じ得る。
本発明の目的は、所定量を超えた媒体が排出されるのを防止することができる、排出装置を提供することにある。
本発明に係る排出装置は、媒体を排出するための第1排出口から第1方向に媒体を排出するように構成された排出機構と、前記第1排出口から排出された媒体を受容する受容面を有する第1受容部材と、前記第1排出口から排出された媒体と接触する接触面を有しかつ前記接触面が前記第1排出口から排出された媒体と接触して当該媒体を前記受容面に向けて押圧するように構成された押圧部材であって、前記第1方向と交差する方向である第2方向に延在する軸線を中心に揺動するように構成された押圧部材と、前記排出機構を制御する制御部と、前記押圧部材の揺動範囲に含まれる第1範囲、第2範囲及び第3範囲であって、前記接触面に媒体が接触していないとき及び前記接触面に前記受容面に受容された、前記第1受容部材の満載量よりも少ない第1所定量以下の媒体が接触しているときに前記押圧部材が取り得る第1範囲と、前記接触面に前記受容面に受容された前記第1所定量を超えかつ前記第1所定量よりも多い第2所定量以下の媒体が接触しているときに前記押圧部材が取り得る第2範囲と、前記接触面に前記第1排出口から排出された媒体が接触して前記押圧部材が揺動したときに前記押圧部材が取り得る、前記第2範囲よりも上方の第3範囲とにおいて、前記押圧部材が前記第1範囲にあるとき及び前記押圧部材が前記第3範囲にあるときに第1信号を出力し、前記押圧部材が前記第2範囲にあるときに前記第1信号とレベルの異なる第2信号を出力する信号出力部と、を備え、前記制御部は、前記受容面に受容された媒体の量が前記第1所定量に達する前後における、前記信号出力部が前記第1信号と前記第2信号とを交互に出力することで形成されるパルス列信号の波形変化に基づいて、前記第1排出口からの媒体排出を停止すべき時点であるか否かを判断し、当該時点であると判断した場合に、前記第1排出口から媒体が排出されないように前記排出機構を制御することを特徴とする。
より具体的には、前記制御部は、前記第2信号の出力継続時間、前記第2信号の周期及び前記第1信号の周期の少なくともいずれかが第1時間から前記第1時間よりも長い第2時間に変化し、かつ、前記第2時間に変化してからのパルス数が所定数以上又は前記第2時間に変化してからのパルス列信号の継続時間が所定時間以上であると判断した場合に、前記第1排出口からの媒体排出を停止すべき時点であると判断する。
本発明によれば、第1所定量及び第2所定量という2つの基準値を用い、当該2つの基準値に幅を持たせた上で、第1所定量に達する前後におけるパルス列信号の波形変化に基づいて、満載か否か(第1排出口からの媒体排出を停止すべき時点であるか否か)を判断する。これにより、所定量(第2所定量)を超えた媒体が排出されるのを防止することができる。
また、所定数又は所定時間を適宜設定することにより、誤検知を回避しつつ、所定量(第2所定量)を超えた媒体が排出されるのをより確実に防止することができる。

本発明に係る排出装置は、前記第1排出口とは別の第2排出口から排出された媒体を受容するように構成された第2受容部材と、媒体の排出先を前記第1排出口及び前記第2排出口のいずれかに切り換えるように構成された切換部と、をさらに備え、前記排出機構は、前記切換部の設定に応じて前記第1排出口及び前記第2排出口のいずれかから媒体を排出するように構成されており、前記制御部は、前記第1排出口からの媒体排出を停止すべき時点であると判断した場合に、前記第2排出口から媒体が排出されるように前記切換部及び前記排出機構を制御してよい。媒体がカールしている場合、満載でなくても(即ち、受容面に受容された媒体の量が第2所定量未満であっても)、媒体の排出先が第1排出口から第2排出口に切り換えられることがある。そして、媒体の排出先が第2排出口に切り換えられた後、時間の経過に伴い、受容面上における媒体の積み重ねによってカールの度合いが軽減され、押圧部材が第2範囲又は第3範囲から第1範囲に向けて揺動することがある。このような場合に、特許文献1のように所定量という1つの基準値を用いて満載か否かを判断する構成では、一度媒体の排出先が第1排出口から第2排出口に切り換えられたにも関わらず、その後しばらくして再び媒体の排出先が第2排出口から第1排出口に切り換えられることで、ユーザの困惑や手間を招き得る。例えば、第1受容部材に受容される予定の媒体が第1受容部材と第2受容部材とに分かれて受容されていまい、ユーザが媒体を各受容部材から収集して順番を揃える作業等を行う必要が生じ得る。これに対し、本発明では、第1所定量及び第2所定量という2つの基準値を用い、当該2つの基準値に幅を持たせた上で、第1所定量に達する前後におけるパルス列信号の波形変化に基づいて、満載か否かを判断する。そのため、上記のように媒体がカールしている場合に媒体の排出先が第1排出口から第2排出口に切り換えられた後しばらくして押圧部材が揺動したとしても、媒体の排出先を切り換える制御がなされ難く、ユーザの困惑や手間を回避することができる。
前記制御部は、前記第2信号の出力継続時間、前記第2信号の周期及び前記第1信号の周期の少なくともいずれかが第1時間から前記第1時間よりも長い第2時間に変化し、かつ、前記第2時間に変化してからのパルス数が所定数以上又は前記第2時間に変化してからのパルス列信号の継続時間が所定時間以上であると判断した場合に、前記第1排出口からの媒体排出を停止すべき時点であると判断してよい。当該構成によれば、所定数又は所定時間を適宜設定することにより、誤検知を回避しつつ、所定量(第2所定量)を超えた媒体が排出されるのをより確実に防止することができる。
前記第2信号の出力継続時間における前記第2時間が前記第1時間の2倍以上であってよい。
本発明に係る排出装置は、媒体に対して記録を行うように構成された記録部を備え、前記排出機構は、前記記録部によって記録が行われた媒体を前記第1排出口から排出するように構成されてよい。記録後の媒体にはカールが生じ易いが、本発明によれば、媒体がカールしている場合に生じ得る問題を抑制することができる。
本発明によれば、第1所定量及び第2所定量という2つの基準値を用いおり、当該2つの基準値に幅を持たせた上で、第1所定量に達する前後におけるパルス列信号の波形変化に基づいて制御を行うことにより、所定量(第2所定量)を超えた媒体が排出されるのを防止することができる。
本発明の第1実施形態に係るインクジェットプリンタの内部を示す側面図である。 (a)は、押圧部を示す斜視図である。(b)は、押圧部材の揺動範囲を示す側面図である。(c)は、用紙量に応じて押圧部材が揺動する状況を示す側面図である。 プリンタの電気的構成を示すブロック図である。 (a)は、本実施形態に係る満載センサが出力する信号、押圧部材の揺動範囲及び用紙量を示すタイムチャートである。(b)は、比較形態に係る満載センサが出力する信号、押圧部材の揺動範囲及び用紙量を示すタイムチャートである。 本発明の第1実施形態に係る、満載センサが出力する信号に基づく制御内容を示すフロー図である。
本発明の第1実施形態に係るインクジェットプリンタ(以下、単に「プリンタ」と称す。)1は、図1に示すように、略直方体形状の第1筐体1x、及び、第1筐体1xに対して着脱可能に装着された第2筐体2xを有する。第2筐体2xは、第1筐体1xの上面に形成された開口1x2と第2筐体2xの下面に形成された開口2x2とが対向するように、第1筐体1xの上部に配置されている。
第1筐体1xの天板上部には、第1受容トレイ1eが設けられている。第1筐体1xの上部には、第1受容トレイ1eに用紙Pを排出するための第1排出口1x1が形成されている。第1筐体1xにおける第1排出口1x1の近傍には、押圧部40が設けられている。
第2筐体2xの側部には、第2受容トレイ2eが設けられている。第2筐体2xの上部には、第2受容トレイ2eに用紙Pを排出するための第2排出口2x1が形成されている。第2筐体2xにおける第2排出口2x1の近傍には、押圧部40が設けられている。第1筐体1xに設けられた押圧部40と第2筐体2xに設けられた押圧部40とは、互いに同じ構成である。
第1筐体1x内には、インクジェットヘッド(以下、単に「ヘッド」と称す。)10、プラテン15、給紙機構20、搬送機構30a及び制御部100が配置されている。
ヘッド10は、主走査方向に長尺な略直方体形状を有する。即ち、プリンタ1は、ライン式のインクジェットプリンタである。ヘッド10は、圧力室を含むインク流路が形成された流路ユニット、及び、圧力室のインクに圧力を与えるアクチュエータを含む。流路ユニットの底面は、インクを吐出するための複数の吐出口が形成された吐出面10xである。流路ユニットには、カートリッジ(図示略)からインクが供給される。
プラテン15は、平板状の部材である。プラテン15は、ヘッド10の下方に配置され、鉛直方向に関して吐出面10xと離隔しつつ対向している。プラテン15の表面は、ヘッド10によって記録が行われる用紙Pを支持する支持面15xである。
給紙機構20は、複数枚の用紙Pを収容可能な給紙トレイ21、及び、給紙トレイ21に取り付けられた給紙ローラ22を含む。給紙トレイ21は、第1筐体1xに対して着脱可能である。給紙ローラ22は、制御部100による制御の下、給紙モータ20M(図3参照)の駆動により回転して給紙トレイ21の最も上方にある用紙Pを送り出す。
搬送機構30aは、第2筐体2x内に配置された搬送機構30bとで、搬送機構30を構成している。搬送機構30aは、ガイド31及びローラ対32〜36を含む。搬送機構30bは、ガイド31及びローラ対37,38を含む。
ガイド31は、第1〜第3経路R1〜R3を形成している。第1経路R1は、給紙機構20から吐出面10xと支持面15xとの間を通過して第1受容トレイ1eに向けて用紙Pが搬送される経路である。第2経路R2は、給紙機構20から吐出面10xと支持面15xとの間及び開口1x2,2x2を通過して第2受容トレイ2eに向けて用紙Pが搬送される経路である。第3経路R3は、給紙機構20から吐出面10xと支持面15xとの間及び開口1x2,2x2を通過し、さらに第2筐体2x内を通過して第2筐体2xの上面に形成された開口2x3に向けて用紙Pが搬送される経路である。
第2経路R2は、当該第2経路R2の上流部分に第1経路R1と共通の部分である第1共通部分R12を有し、かつ、第1共通部分R12の端部に設けられた第1分岐位置Aにおいて第1経路R1と分岐している。第3経路R3は、当該第3経路R3の上流部分に第2経路R2と共通の部分であって第1共通部分R12を含む第2共通部分R23を有し、かつ、第2共通部分R23の端部に設けられた第2分岐位置Bにおいて第2経路R2と分岐している。即ち、経路のうち給紙機構20から第1分岐位置Aまでの部分は第1〜第3経路R1〜R3に共通の部分であり、経路のうち第1分岐位置Aから第2分岐位置Bまでの部分は第2及び第3経路R2,R3に共通の部分である。
ローラ対32〜36は、第1経路R1に沿って配置されている。ローラ対37,38は、第2経路R2のうち第1共通部分R12よりも下流側の部分に沿って配置されている。ローラ対32〜36は、制御部100による制御の下、搬送モータ30aM(図3参照)の駆動により回転して、用紙Pに搬送力を付与する。ローラ対37,38は、制御部100による制御の下、搬送モータ30bM(図3参照)の駆動により回転して、用紙Pに搬送力を付与する。
各分岐位置A,Bには、切換部70a,70bが配置されている。各切換部70a,70bは、切換部材71a,71bを有する。切換部材71aは、制御部100による制御の下、切換モータ70aM(図3参照)の駆動により軸71axを中心に揺動して、用紙Pの排出先を第1排出口1x1とする位置(図1参照)と、用紙Pの排出先を第2排出口2x1(第2筐体2xの上部に別の筐体(第3筐体)が装着された場合は、第2排出口2x1、及び、第3筐体に形成された第3排出口の一方)とする位置(軸71axから下方に延在する位置)とを取り得る。切換部材71bは、制御部100による制御の下、切換モータ70bM(図3参照)の駆動により軸71bxを中心に揺動して、用紙Pの排出先を第2排出口2x1とする位置(図1参照)と、用紙Pの排出先を上記第3排出口とする位置(軸71bxから下方に延在する位置)とを取り得る。
搬送機構30は、第1〜第3経路R1〜R3のそれぞれにおいて用紙Pを搬送するように構成されており、切換部70a,70bの設定に応じて第1排出口1x1、第2排出口2x1及び上記第3排出口のいずれかから用紙Pを排出するように構成されている。
搬送機構30によって搬送された用紙Pが吐出面10xと支持面15xとの間を通過する際に、制御部100による制御の下、ヘッド10が駆動して吐出口からインクを吐出する。吐出されたインクが用紙Pに着弾することで、用紙Pに画像が形成される。画像が形成された(即ち、記録された)用紙Pは、搬送機構30によってさらに搬送され、切換部70a,70bの設定に応じて第1排出口1x1、第2排出口2x1及び上記第3排出口のいずれかから第1方向D1に排出されて、対応する受容トレイ(即ち、第1受容トレイ1e、第2受容トレイ2e及び第3筐体に設けられた第3受容トレイのいずれか)に受容される。第1方向D1は、各ローラ対36,38を構成する2つのローラの共通接線を通る方向であって、主走査方向(第2方向D2)と交差する方向である。
第1受容トレイ1eは、第1筐体1xの上壁1xtからなる第1受容部材1e1を含む。第1受容部材1e1は、第1排出口1x1から排出された用紙Pを受容する受容面1e1aを有する。受容面1e1aは、第1方向D1下流側に向かって上昇するように水平面に対して傾斜している。
第2受容トレイ2eは、第2筐体2xの上壁2xtからなる第2受容部材2e1を含む。第2受容部材2e1は、第2排出口2x1から排出された用紙Pを受容する受容面2e1aを有する。受容面2e1aは、第1方向D1下流側に向かって上昇するように水平面に対して傾斜している。
押圧部40は、図2(a)に示すように、軸44、押圧部材41及びアーム42,43を含む。軸44は、円柱状であり、第2方向D2に延在する軸線44xを中心に回転可能に、第1筐体1x又は第2筐体2xに支持されている。押圧部材41は、1つのセンターアーム41a及び2つのサイドアーム41bを含む。アーム41a,41b,42,43は、軸44に固定されており、軸44の回転に伴い、軸線44xを中心に共に揺動する。
センターアーム41aは、軸44の主走査方向中央に配置されている。アーム42,43は、軸44の主走査方向一端及び他端にそれぞれ配置されている。一対のサイドアーム41bは、主走査方向に関してセンターアーム41aとアーム42との間及びセンターアーム41aとアーム43との間にそれぞれ配置されている。
アーム41a,41b,42,43のうち、アーム42,43は第1排出口1x1又は第2排出口2x1から突出せず第1筐体1x又は第2筐体2x内に配置されているのに対し、押圧部材41を構成するアーム41a,41bは第1排出口1x1又は第2排出口2x1から突出している。
センターアーム41aは、第1排出口1x1又は第2排出口2x1の主走査方向中央に位置し、用紙Pの幅方向中央部分に接触する。一対のサイドアーム41bは、第1排出口1x1又は第2排出口2x1の主走査方向一端及び他端にそれぞれ位置し、用紙Pの幅方向一端及び他端にそれぞれ接触する。一対のサイドアーム41bの長さは、互いに同じであり、センターアーム41aの長さよりも短い。センターアーム41aにおける第1方向D1下流側の先端部分41atは、上向きに湾曲している。
アーム41a,41bの裏面(第1排出口1x1又は第2排出口2x1と対向する面)は、それぞれ、第1排出口1x1又は第2排出口2x1から排出された用紙Pと接触する接触面である。図2(b),(c)に、センターアーム41aの接触面41axが示されている。以下、アーム41a,41bの接触面を押圧部材41の接触面41xと総称する。
押圧部材41は、接触面41xに用紙Pが接触していないとき、第1位置(図2(b)において実線で示す位置)を取る。このとき、押圧部材41には外力が作用していない。押圧部材41は、第1位置から第2位置(図2(b)において一点鎖線で示す位置)及び第3位置(図2(b)において破線で示す位置)を経由して第4位置(図2(b)において二点鎖線で示す位置)までの揺動範囲SRにおいて、揺動可能である。第1位置よりも第2位置、第2位置よりも第3位置、第3位置よりも第4位置において、押圧部材41における第1方向D1下流側の先端部分41t(センターアーム41aの先端部分41at及び一対のサイドアーム41bの先端部分41bt:図2(a)参照)が上方に位置する。揺動範囲SRは、第1位置から第2位置までの第1範囲SR1、第2位置から第3位置までの第2範囲SR2、及び、第3位置から第4位置までの第3範囲SR3を含む。第1範囲SR1よりも第2範囲SR2、第2範囲SR2よりも第3範囲SR3の方が、上方に位置する。
押圧部材41は、第1受容トレイ1e又は第2受容トレイ2eに向けて搬送されてきた用紙Pにおける第1排出口1x1又は第2排出口2x1から排出された先端が接触面41xに接触したときに、用紙Pからの外力を受けて、揺動する。具体的には、押圧部材41が第1範囲SR1又は第2範囲SR2にあるときに、用紙Pが第1受容トレイ1e又は第2受容トレイ2eに向けて搬送され、用紙Pの先端を含む部分が第1排出口1x1又は第2排出口2x1から排出されて、用紙Pの先端が接触面41xに接触する。すると、用紙Pからの外力が押圧部材41に作用して、押圧部材41が第1範囲SR1又は第2範囲SR2から第3範囲SR3に向けて揺動し、第3範囲SR3に至る。その後押圧部材41は、第3範囲SR3から第1範囲SR1に向けて揺動し、第1位置に至ったとき、又は、接触面41xが受容面1e1a若しくは受容面2e1aに受容された用紙Pと接触したときに静止する。用紙Pは、押圧部材41を第1範囲SR1又は第2範囲SR2から第3範囲SR3に向けて揺動させた後、受容面1e1a又は受容面2e1aに落下し、当該受容面に支持されつつ第1方向D1と逆の方向に移動して、後端が第1筐体1xの側壁1xs又は第2筐体2xの側壁2xsに接触したときに静止する。側壁1xsは、鉛直方向に延在し、その上端が第1排出口1x1を画定し、その下端が第1受容部材1e1における第1方向D1上流側の端部と接続している。側壁2xsは、鉛直方向に延在し、その上端が第2排出口2x1を画定し、その下端が第2受容部材2e1における第1方向D1上流側の端部と接続している。
また、押圧部材41は、受容面1e1a又は受容面2e1aに受容された用紙Pの量に応じて、揺動する(図2(c)参照)。ここで、「受容面1e1a又は受容面2e1aに受容された用紙Pの量」とは、「受容面1e1a又は受容面2e1aに受容された用紙P全体の厚み」を意味し、以下、単に「用紙量」という場合がある。
具体的には、押圧部材41は、接触面41xに用紙Pが接触していないとき、及び、接触面41xに受容面1e1a又は受容面2e1aに受容された第1所定量以下の用紙Pが接触しているとき、第1範囲SR1内の位置を取る。第1所定量の用紙Pが受容面1e1a又は受容面2e1aに受容され、接触面41xが当該用紙Pのうち最も上方にある用紙Pと接触しているとき、押圧部材41は第2位置(図2(c)において一点鎖線で示す位置)を取る。押圧部材41は、接触面41xに受容面1e1a又は受容面2e1aに受容された第1所定量を超えかつ第2所定量(>第1所定量)以下の用紙Pが接触しているとき、第2範囲SR2内の位置を取る。第2所定量の用紙Pが受容面1e1a又は受容面2e1aに受容され、接触面41xが当該用紙Pのうち最も上方にある用紙Pと接触しているとき、押圧部材41は第3位置(図2(c)において実線で示す位置)を取る。図2(c)において破線で示す位置は、第1位置である。
なお、図2(b),(c)では押圧部材41を構成するアーム41a,41bのうちセンターアーム41aのみを示しているが、一対のサイドアーム41bも軸44からセンターアーム41aと同じ方向に突出している。
このように、押圧部材41は、接触面41xが第1排出口1x1又は第2排出口2x1から排出された用紙Pと接触して当該用紙Pを受容面1e1a又は受容面2e1aに向けて押圧するように構成されている。押圧部材41は、第1受容トレイ1e又は第2受容トレイ2eからの用紙Pの落下を防止する機能、用紙Pのカールを抑制する機能等を有する。また、押圧部材41は、軸線44xを中心に揺動することで、側壁1xs又は側壁2xsに対する角度が変化するように構成されている。
アーム43には、満載センサ43Sが取り付けられている。満載センサ43Sは、発光部及び発光部と対向して配置された受光部を有し、発光部が発した光を受光部が受光したときにON信号、受光しないときにOFF信号を出力する。押圧部材41が第1範囲SR1にあるとき及び押圧部材41が第3範囲SR3にあるとき、発光部が発した光は、アーム43によって遮られ、受光部によって受光されないため、満載センサ43SはOFF信号(低レベルの信号:第1信号)を出力する。押圧部材41が第2範囲SR2内にあるとき、発光部が発した光は、アーム43によって遮られることなく、受光部によって受光されるため、満載センサ43SはON信号(高レベルの信号:第2信号)を出力する。
満載センサ43Sは、第1排出口1x1又は第2排出口2x1から複数の用紙Pが一定の排出周期V(1の用紙Pの先端が接触面41xに接触してから次の用紙Pの先端が接触面41xに接触するまでの時間)で間欠的に排出される場合に、OFF信号とON信号とを交互に出力し、図4(a)に示すようなパルス列信号を形成する。この場合において、U1(用紙量が第1所定量以下のときの、ON信号(第2範囲SR2)→OFF信号(第3範囲SR3)→ON信号(第2範囲SR2)→OFF信号(第1範囲SR1)までの期間)及びU2(用紙量が第1〜第2所定量のときの、ON信号(第2範囲SR2)→OFF信号(第3範囲SR3)までの期間)は、それぞれ排出周期Vと同じである(U1=U2=V)。また、ON信号の出力継続時間(ON期間)及びOFF信号の出力継続時間(OFF期間)について、T2(用紙量が第1所定量以下で押圧部材41が第2範囲SR2にあるときのON期間)及びT3(押圧部材41が第3範囲SR3にあるときのOFF期間)はそれぞれ用紙量に関係なく一定であり、T1(押圧部材41が第1範囲SR1にあるときのOFF期間)及びT2’(用紙量が第1〜第2所定量で押圧部材41が第2範囲SR2にあるときのON期間)はそれぞれ用紙量に応じて変化する。U1=T2×2+T3+T1,U2=T2’+T3,U1=U2より、T2’=T2×2+T1が導出される。つまり、満載センサ43Sは、用紙量が第1所定量に達するまで、ON期間=T2となる出力をし、用紙量が第1所定量に達した後、ON期間=T2’(ここで、T2’>T2であり、より詳細にはT2’=T2×2+T1)となる出力をする。本実施形態では、T2が第1時間に該当し、T2’が第2時間に該当する。T2’はT2の2倍以上である。
ここで、比較形態として、満載センサ43Sが、押圧部材41が第1範囲SR1にあるとき及び押圧部材41が第2範囲SR2にあるときにOFF信号、押圧部材41が第3範囲SR3にあるときにON信号を出力する形態について考える。当該比較形態において、満載センサ43Sは、第1排出口1x1又は第2排出口2x1から複数の用紙Pが一定の排出周期Vで間欠的に排出される場合に、OFF信号とON信号とを交互に出力し、図4(b)に示すようなパルス列信号を形成する。この場合において、当該比較形態では、本実施形態と異なり、用紙量が第2所定量に達するまで、ON期間=Tαとなる出力をし、用紙量が第2所定量に達した後、ON信号の出力を維持する。
制御部100は、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)104、I/F(Interface)105及びI/O(Input/Output Port)106を含む。ROM102は、CPU101が実行するプログラム等の固定データを記憶している。RAM103は、CPU101がプログラムを実行するために必要なデータを一時的に記憶する。ASIC104は、画像データの書き換え、並び替え等(例えば、信号処理や画像処理)を行う。I/F105は、外部装置(例えば、プリンタ1に接続されたPC)とデータの送受信を行う。I/O106は、満載センサ43Sを含む各種センサと信号の送受信を行う。CPU101は、制御部100に含まれるCPU101以外の各部と電気的に接続されており、各部から受信したデータに基づいて制御を行う。
第1筐体1xの上面に、接点C1が設けられている。接点C1は、制御部100と電気的に接続されている(図3参照)。第2筐体2xが第1筐体1xに装着されると、接点C1と第2筐体2xの接点C2とが互いに接触して電気的に接続される。接点C2は、第2筐体2xの下面に設けられており、第2筐体2xの搬送モータ30bM、切換モータ70bM及び満載センサ43Sと電気的に接続されている。これにより、制御部100と第2筐体2xの上記各要素と間の信号の送受信が可能となる。
第2筐体2xの上面に、接点C3が設けられている。接点C3は、接点C2と電気的に接続されている(図3参照)。第3筐体が第2筐体2xに装着されると、接点C3と第3筐体の接点とが互いに接触して電気的に接続される。第3筐体の接点は、第3筐体の下面に設けられており、第3筐体の搬送モータ、切換モータ及び満載センサと電気的に接続されている。これにより、制御部100と第3筐体の上記各要素と間の信号の送受信が可能となる。
次いで、第1筐体1xに設けられた満載センサ43Sが出力する信号に基づく制御内容について説明する。当該制御の開始時において、用紙Pの排出先は第1排出口1x1に設定されている。
制御部100(詳細には、CPU101)は、先ず、図5に示すように、満載センサ43SがON信号を出力しているか否かを判断する(S1)。満載センサ43SがON信号を出力していると判断した場合(S1:YES)、制御部100は、ON期間がT2未満か否かを判断する(S2)。T2は、用紙量に関係なく一定の値であり、例えば、予め排出周期Vに基づいて算出され、RAM103に記憶されている。ON期間がT2未満の場合、第1筐体1xに設けられた押圧部40の押圧部材41や満載センサ43Sが故障している可能性がある。
ON期間がT2未満であると判断した場合(S2:YES)、制御部100は、処理をS6に進める。ON期間がT2未満でないと判断した場合(S2:NO)、制御部100は、ON期間がT2’min以上か否かを判断する(S3)。T2’minは、用紙量に応じて変化するT2’の最小値であり、例えば、予め排出周期Vに基づいて算出され、RAM103に記憶されている。
ON期間がT2’min以上でないと判断した場合(S3:NO)、制御部100は、処理をS1に戻す。ON期間がT2’min以上であると判断した場合(S3:YES)、制御部100は、ON期間がT2’min以上に変化してからのパルス数、又は、ON期間がT2’min以上に変化してからのパルス列信号の継続時間の、カウントを行う(S4)。S4でカウントした数又は時間は、RAM103に記憶される。
S4の後、制御部100は、満載(用紙量が第2所定量に達した)か否かを判断する(S5)。S5において、制御部100は、S4でカウントした数Nが所定数N1以上となった場合、又は、S4でカウントした時間Nが所定時間N1以上となった場合、満載と判断する。
満載でないと判断した場合(S5:NO)、制御部100は、処理をS1に戻す。満載と判断した場合(S5:YES)、制御部100は、用紙Pの排出先が第1排出口1x1から第2排出口2x1に切り換わるように、切換部70a,70b及び搬送機構30を制御する(S6)。S6の後、制御部100は、処理をS1に戻す。
満載センサ43SがON信号を出力していないと判断した場合(S1:NO)、制御部100は、OFF期間がTx(受容面1e1a又は受容面2e1aに受容された用紙Pの少なくとも一部が取り除かれて用紙量が第1所定量未満になったことを示す十分な時間であり、T1及びT3よりもはるかに長い時間)を超えているか否かを判断する(S7)。OFF期間がTxを超えていないと判断した場合(S7:NO)、制御部100は、処理をS1に戻す。OFF期間がTxを超えていると判断した場合(S7:YES)、制御部100は、S4でカウントしてRAM103に記憶されたデータを消去する(S8)。S8の後、制御部100は、用紙Pの排出先が第1排出口1x1になるように(即ち、このとき用紙Pの排出先が第2排出口2x1に設定されていれば、用紙Pの排出先が第2排出口2x1から第1排出口1x1に切り換わるように、又は、このとき用紙Pの排出先が第1排出口1x1に設定されていれば、用紙Pの排出先が第1排出口1x1のまま保持されるように)、切換部70a,70b及び搬送機構30を制御する(S9)。S9の後、制御部100は、処理をS1に戻す。
なお、上記は第1筐体1xに設けられた満載センサ43Sが出力する信号に基づく制御内容であるが、第2筐体2xに設けられた満載センサ43Sが出力する信号に基づく制御内容も上記と同様である。例えば、制御部100は、S5において、満載(用紙量が第2所定量に達した)か否かを判断する。また、制御部100は、S6において、エラー報知を行うか、或いは、第2筐体2xの上部に第3筐体が装着されている場合には、用紙Pの排出先が第2排出口2x1から第3排出口に切り換わるように、切換部70a,70b等を制御する。また、制御部100は、S9において、用紙Pの排出先が第2排出口2x1になるように(即ち、このとき用紙Pの排出先が第3排出口に設定されていれば、用紙Pの排出先が第3排出口から第2排出口2x1に切り換わるように、又は、このとき用紙Pの排出先が第2排出口2x1に設定されていれば、用紙Pの排出先が第2排出口2x1のまま保持されるように)、切換部70a,70b等を制御する。
以上に述べたように、本実施形態において、制御部100は、用紙量が第1所定量に達する前後におけるパルス列信号の波形変化に基づいて、第1排出口1x1からの用紙P排出を停止すべき時点であるか否かを判断し、当該時点であると判断した場合に、第1排出口1x1から用紙Pが排出されないように搬送機構30を制御する(図4(a)、及び、図5のS1:YES→S2:NO→S3:YES→・・・→S6)。本実施形態によれば、第1所定量及び第2所定量という2つの基準値を用い、当該2つの基準値に幅を持たせた上で、第1所定量に達する前後におけるパルス列信号の波形変化に基づいて、満載か否か(第1排出口1x1からの用紙P排出を停止すべき時点であるか否か)を判断する。これにより、第2所定量を超えた用紙Pが排出されるのを防止することができる。
用紙Pがカールしている場合、満載でなくても(即ち、用紙量が第2所定量未満であっても)、満載と判断されることがある。そして、満載と判断された後、時間の経過に伴い、受容面1e1a上における用紙Pの積み重ねによってカールの度合いが軽減され、押圧部材41が第2範囲SR2又は第3範囲SR3から第1範囲SR1に向けて揺動することがある。このような場合に、特許文献1のように所定量という1つの基準値を用いて満載か否かを判断する構成では、一度満載と判断されたにも関わらず、その後しばらくして満載でないという判断がなされ得る(図4(b)参照)。そして、各判断に応じて制御内容が変更されることで、ユーザの困惑や手間を招き得る。これに対し、本発明では、第1所定量及び第2所定量という2つの基準値を用い、当該2つの基準値に幅を持たせた上で、第1所定量に達する前後におけるパルス列信号の波形変化に基づいて、満載か否かを判断する。そのため、上記のように用紙Pがカールしている場合に満載と判断された後しばらくして押圧部材41が揺動したとしても、満載でないという判断がなされ難く、ユーザの困惑や手間を回避することができる。
制御部100は、第1排出口1x1からの用紙P排出を停止すべき時点であると判断した場合に、第2排出口2x1から用紙Pが排出されるように、切換部70a,70b及び搬送機構30を制御する(図4(a)、及び、図5のS5:YES→S6)。用紙Pがカールしている場合、満載でなくても(即ち、用紙量が第2所定量未満であっても)、用紙Pの排出先が第1排出口1x1から第2排出口2x1に切り換えられることがある。そして、用紙Pの排出先が第2排出口2x1に切り換えられた後、時間の経過に伴い、受容面1e1a上における用紙Pの積み重ねによってカールの度合いが軽減され、押圧部材41が第2範囲SR2又は第3範囲SR3から第1範囲SR1に向けて揺動することがある。このような場合に、特許文献1のように所定量という1つの基準値を用いて満載か否かを判断する構成では、一度用紙Pの排出先が第1排出口1x1から第2排出口2x1に切り換えられたにも関わらず、その後しばらくして再び用紙Pの排出先が第2排出口2x1から第1排出口1x1に切り換えられることで、ユーザの困惑や手間を招き得る。例えば、第1受容部材1e1に受容される予定の用紙Pが第1受容部材1e1と第2受容部材2e1とに分かれて受容されていまい、ユーザが用紙Pを各受容部材1e1,2e1から収集して順番を揃える作業等を行う必要が生じ得る。これに対し、本発明では、第1所定量及び第2所定量という2つの基準値を用い、当該2つの基準値に幅を持たせた上で、第1所定量に達する前後におけるパルス列信号の波形変化に基づいて、満載か否かを判断する。そのため、上記のように用紙Pがカールしている場合に用紙Pの排出先が第1排出口1x1から第2排出口2x1に切り換えられた後しばらくして押圧部材41が揺動したとしても、用紙Pの排出先を切り換える制御がなされ難く、ユーザの困惑や手間を回避することができる。
制御部100は、ON期間(第2信号の出力継続時間)がT2(第1時間)からT2’(第2時間)に変化し、かつ、ON期間がT2’に変化してからのパルス数が所定数(図4(a)の例では4)以上又はON期間がT2’に変化してからのパルス列信号の継続時間が所定時間以上であると判断した場合に、第1排出口1x1からの用紙P排出を停止すべき時点であると判断する(図4(a)、及び、図5のS1:YES→S2:NO→S3:YES→S4→S5:YES→S6)。当該構成によれば、所定数又は所定時間を適宜設定することにより、誤検知を回避しつつ、第2所定量を超えた用紙Pが排出されるのをより確実に防止することができる。
搬送機構30は、ヘッド10によって記録が行われた用紙Pを第1排出口1x1から排出するように構成されている。記録後の用紙Pにはカールが生じ易いが、本発明によれば、用紙Pがカールしている場合に生じ得る問題を抑制することができる。
続いて、本発明の第2実施形態に係るインクジェットプリンタについて説明する。第2実施形態に係るプリンタは、満載センサ43Sが出力する信号に基づく制御内容を除き、第1実施形態に係るプリンタ1と同じ構成である。
第2実施形態において、制御部100は、図5のS2で、ON期間がT2未満か否かを判断する代わりに、ON信号の周期が第1所定値(図4(a)に示すXa及びXbのうちの最小値)未満か否かを判断する。Xa=T2+T3であり、T2及びT3がそれぞれ用紙量に関係なく一定であることから、Xaも用紙量に関係なく一定である。Xb=T2+T1であり、T2は用紙量に関係なく一定であるが、T1は用紙量に応じて変化することから、Xbも用紙量に応じて変化する。第1所定値は、例えば、予め排出周期Vに基づいて算出され、RAM103に記憶されている。ON信号の周期が第1所定値未満の場合、第1筐体1xに設けられた押圧部40の押圧部材41や満載センサ43Sが故障している可能性がある。
また、第2実施形態において、制御部100は、図5のS3で、ON期間がT2’min以上か否かを判断する代わりに、ON信号の周期が第2所定値(図4(a)に示すXの最小値)以上か否かを判断する。X=T2’+T3であり、T3は用紙量に関係なく一定であるが、T2’は用紙量に応じて変化することから、Xも用紙量に応じて変化する。第2所定値は、例えば、予め排出周期Vに基づいて算出され、RAM103に記憶されている。
また、第2実施形態において、制御部100は、図5のS4で、ON信号の周期が第2所定値以上に変化してからのパルス数、又は、ON信号の周期が第2所定値以上に変化してからのパルス列信号の継続時間の、カウントを行う。
以上に述べたように、本実施形態において、制御部100は、第1実施形態と同様に、用紙量が第1所定量に達する前後におけるパルス列信号の波形変化に基づいて、第1排出口1x1からの用紙P排出を停止すべき時点であるか否かを判断し、当該時点であると判断した場合に、第1排出口1x1から用紙Pが排出されないように搬送機構30を制御する(図4(a)、及び、図5のS1:YES→S2:NO→S3:YES→・・・→S6)。つまり、本実施形態においても、第1所定量及び第2所定量という2つの基準値を用い、当該2つの基準値に幅を持たせた上で、第1所定量に達する前後におけるパルス列信号の波形変化に基づいて、満載か否か(第1排出口1x1からの用紙P排出を停止すべき時点であるか否か)を判断する。これにより、第1実施形態と同様の、第2所定量を超えた用紙Pが排出されるのを防止することができるという効果が得られる。
また、本実施形態において、制御部100は、ON信号の周期(第2信号の周期)がXa又はXb(第1時間)からX(第2時間)に変化し、かつ、ON信号の周期がXに変化してからのパルス数が所定数以上又はON信号の周期がXに変化してからのパルス列信号の継続時間が所定時間以上であると判断した場合に、第1排出口1x1からの用紙P排出を停止すべき時点であると判断する(図4(a)、及び、図5のS1:YES→S2:NO→S3:YES→S4→S5:YES→S6)。当該構成によれば、所定数又は所定時間を適宜設定することにより、誤検知を回避しつつ、第2所定量を超えた用紙Pが排出されるのをより確実に防止することができる。
続いて、本発明の第3実施形態に係るインクジェットプリンタについて説明する。第3実施形態に係るプリンタは、満載センサ43Sが出力する信号に基づく制御内容を除き、第1実施形態に係るプリンタ1と同じ構成である。
第3実施形態において、制御部100は、図5のS2で、ON期間がT2未満か否かを判断する代わりに、OFF信号の周期が第1所定値(図4(a)に示すYa及びYbのうちの最小値)未満か否かを判断する。Ya=T3+T2であり、T2及びT3がそれぞれ用紙量に関係なく一定であることから、Yaも用紙量に関係なく一定である。Yb=T1+T2であり、T2は用紙量に関係なく一定であるが、T1は用紙量に応じて変化することから、Ybも用紙量に応じて変化する。第1所定値は、例えば、予め排出周期Vに基づいて算出され、RAM103に記憶されている。OFF信号の周期が第1所定値未満の場合、第1筐体1xに設けられた押圧部40の押圧部材41や満載センサ43Sが故障している可能性がある。
また、第3実施形態において、制御部100は、図5のS3で、ON期間がT2’min以上か否かを判断する代わりに、OFF信号の周期が第2所定値(図4(a)に示すYの最小値)以上か否かを判断する。Y=T3+T2’であり、T3は用紙量に関係なく一定であるが、T2’は用紙量に応じて変化することから、Yも用紙量に応じて変化する。第2所定値は、例えば、予め排出周期Vに基づいて算出され、RAM103に記憶されている。
また、第3実施形態において、制御部100は、図5のS4で、OFF信号の周期が第2所定値以上に変化してからのパルス数、又は、OFF信号の周期が第2所定値以上に変化してからのパルス列信号の継続時間の、カウントを行う。
以上に述べたように、本実施形態において、制御部100は、第1実施形態と同様に、用紙量が第1所定量に達する前後におけるパルス列信号の波形変化に基づいて、第1排出口1x1からの用紙P排出を停止すべき時点であるか否かを判断し、当該時点であると判断した場合に、第1排出口1x1から用紙Pが排出されないように搬送機構30を制御する(図4(a)、及び、図5のS1:YES→S2:NO→S3:YES→・・・→S6)。つまり、本実施形態においても、第1所定量及び第2所定量という2つの基準値を用い、当該2つの基準値に幅を持たせた上で、第1所定量に達する前後におけるパルス列信号の波形変化に基づいて、満載か否か(第1排出口1x1からの用紙P排出を停止すべき時点であるか否か)を判断する。これにより、第1実施形態と同様の、第2所定量を超えた用紙Pが排出されるのを防止することができるという効果が得られる。
また、本実施形態において、制御部100は、OFF信号の周期(第1信号の周期)がYa又はYb(第1時間)からY(第2時間)に変化し、かつ、OFF信号の周期がYに変化してからのパルス数が所定数以上又はOFF信号の周期がYに変化してからのパルス列信号の継続時間が所定時間以上であると判断した場合に、第1排出口1x1からの用紙P排出を停止すべき時点であると判断する(図4(a)、及び、図5のS1:YES→S2:NO→S3:YES→S4→S5:YES→S6)。当該構成によれば、所定数又は所定時間を適宜設定することにより、誤検知を回避しつつ、第2所定量を超えた用紙Pが排出されるのをより確実に防止することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
・上述の実施形態ではOFF信号を第1信号、ON信号を第2信号としているが、これに限定されない。例えば、ON信号を第1信号、OFF信号を第2信号としてもよい。
・第2時間は、第1時間よりも長ければよく、第1時間の2倍以上であることに限定されない。
・制御部は、第2信号の出力継続時間、第2信号の周期及び第1信号の周期のうちの1つではなく2以上の変化に基づいて、或いは、パルス列信号の波形要素のうちこれらとは別の要素の変化に基づいて、第1排出口からの媒体排出を停止すべき時点であるか否かを判断してもよい。
・制御部は、第1排出口からの媒体排出を停止すべき時点であると判断した場合に、媒体の排出先を切り換えず、エラー報知を行ってもよい。
・排出装置は、第2受容部材に加え、第1排出口及び第2排出口とは別の第3排出口から排出された媒体を受容するように構成された第3受容部材を備えてもよい。即ち、排出装置は、3以上の受容部材を備えてもよい。或いは、排出装置は、第1受容部材のみを備えてもよい。
・第1受容部材以外の受容部材に対しては、押圧部材及び信号出力部を設けなくてもよい。
・受容部材(第1受容部材、第2受容部材、第3受容部材等)は、排出装置の筐体に対して着脱可能及び着脱不能のいずれであってもよい。
・収容部から第1排出口に向かう第1経路と、収容部から第2排出口に向かう第2経路とは、共通部分を有することには限定されない。例えば、第1経路及び第2経路が収容部から共通部分を有さずに別々に形成されていてもよい。
・排出装置における受容部材の位置は、筐体の上部及び側部を含む任意の位置であってよい。
・受容面は、水平面に対して交差せず、水平面に平行であってもよい。
・押圧部材は、媒体の幅方向の任意の位置に接触するように配置されてよい。
・押圧部材は、上述の実施形態では3つの部品(1つのセンターアーム41a及び2つのサイドアーム41b)を含むが、これに限定されず、1以上の任意の数の部品を含んでよい。
・第2方向は、第1方向と交差する方向であればよく、第1方向と直交することに限定されない。
・記録部は、ライン式に限定されず、シリアル式であってもよい。また、記録部は、インクジェット式に限定されず、レーザー式、サーマル式等であってもよい。
・排出装置に含まれる記録部の数は、任意であり、1つに限定されず、複数であってもよい。
・媒体は、用紙に限定されず、布等であってもよい。また、媒体は、記録されるものに限定されず、記録されないものであってもよい。
・排出装置は、プリンタに限定されない。
1 インクジェットプリンタ(排出装置)
1e 第1受容トレイ
1e1 第1受容部材
1e1a 受容面
1x1 第1排出口
2e 第2受容トレイ
2e1 第2受容部材
2x1 第2排出口
10 インクジェットヘッド(記録部)
30 搬送機構(排出機構)
44x 軸線
41 押圧部材
41ax 接触面
43S 満載センサ(信号出力部)
70a,70b 切換部
100 制御部
D1 第1方向
D2 第2方向
SR1 第1範囲
SR2 第2範囲
SR3 第3範囲
P 用紙(媒体)

Claims (4)

  1. 媒体を排出するための第1排出口から第1方向に媒体を排出するように構成された排出機構と、
    前記第1排出口から排出された媒体を受容する受容面を有する第1受容部材と、
    前記第1排出口から排出された媒体と接触する接触面を有しかつ前記接触面が前記第1排出口から排出された媒体と接触して当該媒体を前記受容面に向けて押圧するように構成された押圧部材であって、前記第1方向と交差する方向である第2方向に延在する軸線を中心に揺動するように構成された押圧部材と、
    前記排出機構を制御する制御部と、
    前記押圧部材の揺動範囲に含まれる第1範囲、第2範囲及び第3範囲であって、前記接触面に媒体が接触していないとき及び前記接触面に前記受容面に受容された、前記第1受容部材の満載量よりも少ない第1所定量以下の媒体が接触しているときに前記押圧部材が取り得る第1範囲と、前記接触面に前記受容面に受容された前記第1所定量を超えかつ前記第1所定量よりも多い第2所定量以下の媒体が接触しているときに前記押圧部材が取り得る第2範囲と、前記接触面に前記第1排出口から排出された媒体が接触して前記押圧部材が揺動したときに前記押圧部材が取り得る、前記第2範囲よりも上方の第3範囲とにおいて、前記押圧部材が前記第1範囲にあるとき及び前記押圧部材が前記第3範囲にあるときに第1信号を出力し、前記押圧部材が前記第2範囲にあるときに前記第1信号とレベルの異なる第2信号を出力する信号出力部と、を備え、
    前記制御部は、前記受容面に受容された媒体の量が前記第1所定量に達する前後における、前記信号出力部が前記第1信号と前記第2信号とを交互に出力することで形成されるパルス列信号の波形変化として、前記第2信号の出力継続時間、前記第2信号の周期及び前記第1信号の周期の少なくともいずれかが第1時間から前記第1時間よりも長い第2時間に変化し、かつ、前記第2時間に変化してからのパルス数が所定数以上又は前記第2時間に変化してからのパルス列信号の継続時間が所定時間以上であると判断した場合に、前記第1排出口からの媒体排出を停止すべき時点である判断し、前記第1排出口から媒体が排出されないように前記排出機構を制御することを特徴とする、排出装置。
  2. 前記第1排出口とは別の第2排出口から排出された媒体を受容するように構成された第2受容部材と、
    媒体の排出先を前記第1排出口及び前記第2排出口のいずれかに切り換えるように構成された切換部と、をさらに備え、
    前記排出機構は、前記切換部の設定に応じて前記第1排出口及び前記第2排出口のいずれかから媒体を排出するように構成されており、
    前記制御部は、前記第1排出口からの媒体排出を停止すべき時点であると判断した場合に、前記第2排出口から媒体が排出されるように前記切換部及び前記排出機構を制御することを特徴とする、請求項1に記載の排出装置。
  3. 前記第2信号の出力継続時間における前記第2時間が前記第1時間の2倍以上であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の排出装置。
  4. 媒体に対して記録を行うように構成された記録部を備え、
    前記排出機構は、前記記録部によって記録が行われた媒体を前記第1排出口から排出するように構成されたことを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載の排出装置。
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