JP6107729B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、筐体に開閉可能に支持された収容部を有する記録装置に関する。
筐体に開閉可能に支持された収容部を有する記録装置が知られている。例えば、特許文献1に、本体11に開閉可能に支持されたカセット50を有する複写機10が開示されている。特許文献1では、1つの検知センサ100によってカセット50の開閉とカセット50内の記録媒体の有無との両方を検知することが提案されている。
特開2002−326727号公報
特許文献1において、制御部は、収容部内の記録媒体の有無を収容部に設けられたセンサからの信号に基づいて判断し、収容部内に記録媒体が有ると判断した後に、収容部内の記録媒体を記録部に供給する供給動作を行う。この場合、供給動作に時間がかかり、スループットの低下につながってしまう。
本発明の目的は、供給動作に要する時間を低減し、スループットを向上させることができる、記録装置を提供することにある。
本発明に係る記録装置は、記録媒体に対して記録を行うように構成された、記録部と、前記記録部を収容するように構成された、筐体と、前記筐体に開閉可能に支持されると共に、前記記録部によって記録が行われる記録媒体を収容するように構成された、収容部と、前記収容部の開閉を示す信号を出力するように構成された、開閉センサと、前記収容部内の記録媒体を前記記録部に供給する供給動作を行うように構成された、供給部と、前記収容部内の記録媒体の有無を示す情報を記憶する、記憶部と、制御部と、を備え、前記開閉センサに電力が供給されることにより前記収容部の開閉を検出できる検出可能状態と、前記開閉センサに電力が供給されないことにより前記収容部の開閉を検出できない検出不可状態と、を取り得るように構成されており、前記制御部は、前記供給部を制御して、1の記録媒体について前記供給動作が失敗した場合に再度前記供給動作を行わせる、リトライ処理を行い、前記リトライ処理を設定されたリトライ回数行っても前記供給動作が成功しない場合、前記収容部内に記録媒体が無いことを示す情報を前記記憶部に記憶させ、前記供給動作が成功した場合、前記収容部内に記録媒体が有ることを示す情報を前記記憶部に記憶させ、前記記録装置が前記検出不可状態から前記検出可能状態に復帰した場合に、前記記憶部に記憶された前記情報に基づいて前記収容部内の記録媒体の有無を判断する、第1判断処理を行い、前記第1判断処理において前記収容部内に記録媒体が有ると判断した場合は、前記リトライ回数を前記記録装置が前記検出不可状態になる前に設定された所定回数に設定し、前記第1判断処理において前記収容部内に記録媒体が無いと判断した場合は、前記リトライ回数を前記所定回数よりも少ない回数に設定することを特徴とする。
本発明によれば、制御部は、収容部内の記録媒体の有無を収容部に設けられたセンサからの信号に基づいて判断し、収容部内に記録媒体が有ると判断した後に供給動作を行う、という処理を行うのではなく、リトライ処理(1の記録媒体について供給動作が失敗した場合に再度供給動作を行わせる処理)を設定されたリトライ回数行っても供給動作が成功しない場合、収容部内に記録媒体が無いことを示す情報を記憶部に記憶させ、供給動作が成功した場合、収容部内に記録媒体が有ることを示す情報を記憶部に記憶させる。これにより、収容部に設けられたセンサからの信号に基づく判断処理に要する時間を省略できるため、スループットを向上させることができる。
また、本発明に係る記録装置は、検出可能状態と検出不可状態とを取り得る。検出不可状態では、収容部の開閉を検出することができず、検出不可状態の間に、ユーザが収容部に記録媒体を補充することも考えられる。記憶部が揮発性メモリの場合、検出不可状態になると、記憶部に記憶された情報が消去されてしまう。そのため、記録装置が検出不可状態から検出可能状態に復帰した場合は、記憶部の情報によらず、リトライ回数を一律に所定回数(検出不可状態になる前に設定された回数)に設定することが考えられる。しかしながら、この場合、収容部内に記録媒体が無い可能性が高い場合にも、リトライ処理が所定回数行われることになるため、時間を要し、スループットの低下につながってしまう。そこで、上記構成では、記録装置が検出不可状態から検出可能状態に復帰した場合に、リトライ回数を一律に所定回数に設定するのではなく、記憶部に記憶された情報に基づいて収容部内に記録媒体が無いと判断したときは、リトライ回数を所定回数よりも少ない回数に設定する。これにより、供給動作に要する時間を低減し、スループットを向上させることができる。
本発明に係る記録装置は、前記収容部から前記記録部への記録媒体の供給経路において、記録媒体の有無を示す信号を出力するように構成された、記録媒体センサを備え、前記情報は、前記記録媒体センサから出力された前記信号に基づくものであってよい。当該記録媒体センサは、記録タイミングの制御にも用いることができる。そのため、上記構成によれば、記録媒体の有無を検知するためのセンサと、記録タイミングの制御に用いるセンサとを、別々に設ける必要がなく、部品点数を低減することができる。
前記制御部は、前記供給動作を開始してから第1所定時間内に記録媒体が有ることを示す信号を前記記録媒体センサが出力しない場合に、前記供給動作が失敗したと判断し、前記供給動作を開始してから前記第1所定時間内に記録媒体が有ることを示す信号を前記記録媒体センサが出力した場合に、前記供給動作が成功したと判断してよい。当該構成によれば、上記記録媒体センサを用いて供給動作の失敗及び成功を適切に判断することができる。
前記制御部は、前記リトライ処理を設定されたリトライ回数行っても前記供給動作が成功しない場合、前記収容部内に記録媒体が無いことを示す情報と共に、前記成功しないと判断した時点を、前記記憶部に記憶させ、前記第1判断処理において前記収容部内に記録媒体が無いと判断した場合に、前記記憶部に記憶された前記時点から第2所定時間が経過したかを判断する、第2判断処理を行い、前記第2判断処理において前記第2所定時間が経過したと判断した場合は、前記リトライ回数を前記所定回数に設定し、前記第2判断処理において前記第2所定時間が経過していないと判断した場合は、前記リトライ回数を前記所定回数よりも少ない回数に設定してよい。時間の経過に伴い、ユーザが収容部に記録媒体を補充する可能性が高まる。上記構成は、この傾向に鑑みたものであり、収容部内に記録媒体が有る可能性が高い場合(第2所定時間が経過した場合)はリトライ回数を所定回数に設定する一方、収容部内に記録媒体が無い可能性が高い場合(第2所定時間が経過していない場合)はリトライ回数を比較的少なく設定することで、スループットの向上と、適切な供給動作とを、共に実現することができる。
前記検出不可状態は、前記記録装置の電源がOFFの状態である電源OFF状態を含み、前記記憶部は、不揮発性メモリであってよい。記憶部が不揮発性メモリの場合、電源OFF状態になっても、記憶部の情報が保持される。したがって、上記構成によれば、電源OFF状態から復帰した場合にも、本発明による効果を確実に得ることができる。
前記検出不可状態は、通常モードよりも電力消費量が少ない省電力モードの状態である省電力モード状態をさらに含み、前記制御部は、前記記録装置が前記省電力モード状態から復帰した後に前記収容部内に記録媒体が無いと判断した場合、前記記録装置が前記電源OFF状態から復帰した後に前記収容部内に記録媒体が無いと判断した場合よりも、前記リトライ回数を少ない回数に設定してよい。省電力モード状態は、電源OFF状態よりも、短い時間維持されると考えられる。時間が短いと、ユーザが収容部に記録媒体を補充する可能性が低い。上記構成は、この傾向に鑑みたものであり、収容部内に記録媒体が無い可能性が高い場合(記録装置が省電力モード状態から復帰した場合)に、収容部内に記録媒体が無い可能性が比較的低い場合(記録装置が電源OFF状態から復帰した場合)よりも、リトライ回数を少なく設定することで、スループットをより一層向上させることができる。
前記検出不可状態は、前記記憶部への電力供給を維持しつつ通常モードよりも電力消費量が少ない特定省電力モードの状態である特定省電力モード状態を含み、前記記憶部は、揮発性メモリであってよい。記憶部が揮発性メモリの場合でも、上記のように記憶部への電力供給が維持される特定省電力モードでは、記憶部の情報が保持される。したがって、上記構成によれば、記録装置が特定省電力モード状態から復帰した場合に、本発明による効果を確実に得ることができる。
本発明に係る記録装置は、複数の前記収容部と、前記複数の収容部のそれぞれに対して設けられた、複数の前記開閉センサと、を備え、前記供給部は、前記複数の収容部のそれぞれについて前記供給動作を行うように構成されており、前記記憶部は、前記複数の収容部のそれぞれにおける記録媒体の有無を示す情報を記憶し、前記制御部は、前記複数の収容部のうちの第1収容部について、前記リトライ処理を設定されたリトライ回数行っても前記供給動作が成功しない場合に、前記第1収容部内に記録媒体が無いことを示す情報を前記記憶部に記憶させた後、前記供給部を制御して、前記複数の収容部のうち前記第1収容部とは別の第2収容部についての前記供給動作を行わせてよい。複数の収容部が設けられた構成において、記録装置が検出不可状態から復帰した場合に、リトライ回数を一律に所定回数に設定すると、スループットの低下が顕著である。上記構成によれば、本発明によるスループット向上の効果をより確実に得ることができる。
前記制御部は、前記記録装置が前記検出不可状態を経由していない場合において、前記記憶部に記憶された前記情報に基づいて前記収容部内に記録媒体が無いと判断したときは、前記供給動作を行わせずに、前記収容部に記録媒体を補充することを示す信号を出力する出力処理を行ってよい。記録装置が検出不可状態を経由していない場合は、記憶部の情報の信頼性が高い。そこで、記録媒体が無いという情報が記憶部に記憶されているときは、供給動作を行わせずに、出力処理を行うことで、供給動作に要する時間を省略し、全体としてのスループット向上を実現することができる。
前記制御部は、前記開閉センサから出力された前記信号に基づいて前記収容部の開閉を検出した場合、前記収容部内に記録媒体が有ることを示す情報を前記記憶部に記憶させてよい。収容部が開閉された場合は、ユーザが収容部に記録媒体を補充する可能性が高いと推定される。上記構成は、この傾向に鑑みたものであり、収容部が開閉されたにも関わらず記憶部に記録媒体が無いことを示す情報を記憶させたままにする場合に比べ、記憶部の情報の信頼性を高めることができる。
本発明によれば、供給動作に要する時間を低減し、スループットを向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係るインクジェットプリンタを示す概略側面図である。 図1のプリンタに含まれるヘッドを示す部分断面図である。 図1のプリンタの電気的構成を示すブロック図である。 図1のプリンタの制御部が実行する記録制御ルーチンを示すフロー図である。 図1のプリンタの制御部が実行するリトライ回数設定ルーチンを示すフロー図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1等を参照し、本発明の第1実施形態に係るインクジェットプリンタ1の全体構成について説明する。
プリンタ1は、図1に示すように、筐体1a、インクジェットヘッド10、プラテン5、用紙センサ6、搬送部20、収容部3a,3b、受容部4、及び制御部100を含む。ヘッド10、プラテン5、用紙センサ6、搬送部20、及び制御部100は、筐体1a内に収容されている。各収容部3a,3bは、筐体1aに開閉可能に支持されており、筐体1aに対して主走査方向に着脱可能である。受容部4は、筐体1aの天板上部に設けられている。
ヘッド10は、主走査方向に長尺な略直方体形状を有するラインヘッドである。ヘッド10は、図2に示すように、流路ユニット12及びアクチュエータユニット17を含む。
流路ユニット12は、4枚のプレート12a〜12dを積層した積層体であり、内部に流路が形成されており、下面に複数の吐出口14aが開口している。流路ユニット12の内部に形成された流路は、1のマニホールド流路13及び複数の個別流路14を含む。個別流路14は、吐出口14a毎に設けられており、マニホールド流路13の出口から圧力室16を介して吐出口14aまで延在している。マニホールド流路13は、インクを貯留するタンク(図示略)と連通している。タンクからマニホールド流路13に供給されたインクが、個別流路14を通り、吐出口14aから吐出される。
アクチュエータユニット17は、振動板17a、圧電層17b、及び、複数の個別電極17cを積層した積層体である。振動板17aは、流路ユニット12の上面に固定され、複数の圧力室16を閉鎖している。圧電層17bは、振動板17aの上面に固定され、複数の圧力室16と対向している。複数の個別電極17cは、圧電層17bの上面に固定され、複数の圧力室16のそれぞれと対向している。アクチュエータユニット17における各個別電極17cと各圧力室16とで挟まれた部分は、圧力室16毎に個別のユニモルフ型アクチュエータとして機能し、各個別電極17cへの電圧の印加に応じて、独立して変形可能である。アクチュエータが圧力室16に向かって凸となるように変形することにより、圧力室16の容積が減少し、圧力室16内のインクに圧力が付与され、吐出口14aからインクが吐出される。このように、複数の個別電極17cに対して選択的に電圧を印加することにより、ヘッド10は、複数の吐出口14aから選択的にインクを吐出することができる。
プラテン5は、図1に示すように、ヘッド10の下方に配置されている。プラテン5の上面とヘッド10の下面との間には、それぞれ、記録に適した所定の間隙が形成されている。
搬送部20は、用紙Pを各収容部3a,3bからヘッド10とプラテン5との間を経由して受容部4まで搬送するように構成されており、給紙ローラ21a,21b、ローラ対22〜28、及びガイド29a〜29gを含む。
給紙ローラ21a,21bは、それぞれ、収容部3a,3b内で最も上方にある用紙Pと接触する位置に配置されている。給紙ローラ21a,21bは、それぞれ、制御部100の制御によって給紙モータ21aM,21bM(図3参照)が駆動されることで回転する。これにより、収容部3a,3b内で最も上方にある用紙Pが収容部3a,3bから送り出される。
各ローラ対22〜28は、互いに接触する2つのローラを含み、用紙Pを当該2つのローラで挟持しつつ搬送するように構成されている。各ローラ対22〜28に含まれる2つのローラの一方は、駆動ローラであり、制御部100の制御によって搬送モータ20M(図3参照)が駆動されることで回転する。各ローラ対22〜28に含まれる2つのローラの他方は、従動ローラであり、駆動ローラの回転に伴い、駆動ローラと接触しながら駆動ローラと逆の方向に回転する。ローラ対22〜28の回転により、給紙ローラ21a,21bによって収容部3a,3bから送り出された用紙Pがヘッド10の下方を経由して受容部4に向けて搬送される。
ガイド29a〜29gは、それぞれ、用紙Pの搬送経路を画定するように構成されており、互いに間隙を介して離隔配置された一対の板を含む。
収容部3a,3b及び受容部4は、複数の用紙Pをそれぞれ収容及び受容可能であると共に、複数種類のサイズの用紙Pをそれぞれ収容及び受容である。
用紙センサ6は、収容部3a,3bからヘッド10への用紙Pの供給経路(具体的には、搬送部20による用紙Pの搬送経路(図1の太矢印参照)のヘッド10よりも上流側)において、用紙Pの有無を示す信号を出力するように構成されている。用紙センサ6は、当該検知位置に用紙Pが有るときにON信号、用紙Pが無いときにOFF信号を出力する。
プリンタ1には、さらに、それぞれ収容部3a,3bの開閉を示す信号を出力するように構成された、開閉センサ7a,7b(図3参照)が設けられている。各開閉センサ7a,7bは、収容部3a,3bが筐体1aから引き出されているときにON信号、収容部3a,3bが筐体1aに装着されているときにOFF信号を出力する。
制御部100は、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)100a、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)100b、RAM(Random Access Memory)100c、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、I/F(Interface)、I/O(Input/Output Port)等を含む。EEPROM100bは、CPU100aが実行するプログラム及びプログラム実行時に必要なデータを書き換え可能に記憶する。RAM100cは、プログラム実行時に必要なデータを一時的に記憶する。ASICは、画像データの書き換えや並び替え(例えば、信号処理や画像処理)を行う。I/Fは、外部装置(例えば、プリンタ1に接続されたPC)とのデータ送受信を行う。I/Oは、センサ6,7a,7bを含む各種センサの検出信号の入力/出力を行う。
プリンタ1は、開閉センサ7a,7bに電力が供給されることにより収容部3a,3bの開閉を検出できる検出可能状態と、開閉センサ7a,7bに電力が供給されないことにより収容部3a,3bの開閉を検出できない検出不可状態と、を取り得るように構成されている。本実施形態において、検出不可状態は、プリンタ1の電源がOFFの状態である電源OFF状態と、通常モードよりも電力消費量が少ない省電力モードの状態である省電力モード状態とを含む。電源OFF状態及び省電力モード状態では、制御部100の各部及びセンサ6,7a,7bに電力が供給されない。ただし、EEPROM100bは、電力の供給がなくても(即ち、電源OFF状態及び省電力モード状態のいずれにおいても)、情報を保持する。本実施形態では、EEPROM100bを本発明の記憶部として用いる。
次いで、図4及び図5を参照し、制御部100が実行する制御内容について説明する。制御部100は、プリンタ1の電源がONの間、図4に示す記録制御ルーチンと、図5に示すリトライ回数設定ルーチンとを、並行して実行する。また、リトライ回数設定ルーチンは、収容部3a,3b毎に行われる。
記録制御ルーチン(図4参照)において、制御部100は、先ず、外部装置から記録指令を受信したか否かを判断する(S1)。記録指令を受信していない場合(S1:NO)、制御部100は、S1の処理を繰り返す。記録指令を受信した場合(S1:YES)、制御部100は、プリンタ1が検出不可状態から検出可能状態に復帰したか否かを判断する(S2)。
プリンタ1が検出不可状態から復帰した場合(S2:YES)、制御部100は、n(リトライ回数の実行値)を「0」に初期化する(S3)。nは、後述のリトライ処理(1の用紙Pについて給紙動作が失敗した場合に再度給紙動作を行わせる処理)Aが行われた回数を意味する。
S3の後、制御部100は、給紙動作が行われるよう、給紙モータ21aM又は給紙モータ21bMと搬送モータ20Mとを一定時間駆動させる(S4)。給紙動作は、本発明の給紙動作に相当し、収容部3a又は収容部3b内の用紙Pをヘッド10に供給する動作をいう。
なお、収容部3a,3bはこの順で使用される。即ち、当該ルーチンにおいて最初に行われる給紙動作は、収容部3aからの給紙動作であり、後述のS13を経由した後、収容部3bからの給紙動作が行われる。以下、給紙動作の対象となる収容部を「当該収容部」という。
S4の後、制御部100は、用紙センサ6がON信号を出力したか(即ち、用紙Pが当該収容部から送り出されてその先端が用紙センサ6の検知位置に到達したか)否かを判断する(S5)。用紙センサ6がON信号を出力した場合(S5:YES)、制御部100は、給紙動作が成功したと判断し、当該収容部内に用紙Pが有ることを示す情報(用紙有り情報)をEEPROM100bに記憶させる(S6)。
S6の後、制御部100は、記録動作が行われるよう、ヘッド10を駆動させる(S7)。記録動作は、ヘッド10の吐出口14aから用紙P上に液体を吐出させる動作をいう。記録が行われた用紙Pは、受容部4に受容される。S7の後、制御部100は、受信した記録指令を参照し、次の用紙Pに対する記録を行うか否かを判断する(S8)。次の用紙Pに対する記録を行わない場合(S8:NO)、制御部100は、当該ルーチンを終了する。次の用紙Pに対する記録を行う場合(S8:YES)、制御部100は、処理をS3に戻す。
用紙センサ6がON信号を出力しない(S5:NO)、制御部100は、給紙動作(S4)を開始してから(即ち、給紙モータ21aM又は給紙モータ21bMと搬送モータ20Mとの駆動を開始させてから)所定時間が経過したか否かを判断する(S9)。所定時間が経過していない場合(S9:NO)、制御部100は、処理をS5に戻す。所定時間が経過した場合(S9:YES)、制御部100は、給紙動作が失敗したと判断し、nが、当該収容部についてのN(リトライ回数の設定値)未満であるか否かを判断する(S10)。Nは、リトライ回数設定ルーチン(図5参照)で設定される。
n<Nである場合(S10:YES)、制御部100は、nに「1」を加算する(S11)。S11の後、制御部100は、処理をS4に戻し、再度給紙動作を行わせる。
S4,S5,S9,S10,S11の一連の処理が、リトライ処理Aに相当する。
n<Nでない場合(S10:NO)(即ち、リトライ処理Aを設定されたリトライ回数N行っても給紙動作が成功しない場合)、制御部100は、当該収容部内に用紙Pが無いことを示す情報(用紙無し情報)と、n<Nでないと判断した時点(即ち、リトライ処理Aを設定されたリトライ回数N行っても給紙動作が成功しないと判断した時点)とを、EEPROM100bに記憶させる(S12)。
S12の後、制御部100は、次の収容部が有るか否かを判断する(S13)。制御部100は、直近のS4で収容部3aからの給紙動作を行った場合、次の収容部が有る(S13:YES)と判断し、処理をS3に戻して、収容部3bを対象として処理を進める。一方、制御部100は、直近のS5で収容部3bからの給紙動作を行った場合、次の収容部が無い(S13:NO)と判断し、プリンタ1の出力手段(ディスプレイ、スピーカ等)により、用紙Pの補充を示す報知を行う(S14)。S14の後、制御部100は、当該ルーチンを終了する。
また、制御部100は、プリンタ1が検出不可状態から復帰していない場合(S2:NO)(即ち、プリンタ1が検出不可状態を経由していない場合)、当該収容部について用紙無し情報がEEPROM100bに記憶されているか否かを判断する(S15)。用紙無し情報が記憶されていない場合(S15:NO)、制御部100は、処理をS3に移し、当該収容部からの給紙動作を行わせる。一方、用紙無し情報が記憶されている場合(S15:YES)、処理をS13に移す。
リトライ回数設定ルーチン(図5参照)において、制御部100は、先ず、開閉センサ7a,7bのうち当該収容部に対応するセンサからの信号に基づいて、当該収容部の開閉を検出したか否かを判断する(S51)。当該収容部の開閉を検出した場合(S51:YES)、制御部100は、Nを「2(所定回数)」に設定してEEPROM100bに記憶させると共に、用紙有り情報をEEPROM100bに記憶させる(S52)。S52の後、制御部100は、当該ルーチンを終了する。
当該収容部の開閉を検出していない場合(S51:NO)、制御部100は、プリンタ1が検出不可状態から検出可能状態に復帰したか否かを判断する(S53)。プリンタ1が検出不可状態から復帰していない場合(S53:NO)、制御部100は、Nの書き換えは行わずに、当該ルーチンを終了する。
プリンタ1が検出不可状態から復帰した場合(S53:YES)、制御部100は、当該検出不可状態が電源OFF状態であるか否かを判断する(S54)。当該検出不可状態が電源OFF状態である場合(S54:YES)、制御部100は、当該収容部について用紙無し情報がEEPROM100bに記憶されているか否かを判断する(S55)。
用紙無し情報が記憶されていない場合(S55:NO)、制御部100は、当該収容部内に用紙Pが有ると判断して、処理をS52に移し、Nを「2(所定回数)」に設定してEEPROM100bに記憶させる。
用紙無し情報が記憶されている場合(S55:YES)、制御部100は、当該収容部内に用紙Pが無いと判断して、EEPROM100bに記憶された時点(即ち、当該収容部についてリトライ処理Aを設定されたリトライ回数N行っても給紙動作が成功しないと判断した時点)から所定時間が経過したかを判断する(S56)。
所定時間が経過した場合(S56:YES)、制御部100は、処理をS52に移し、Nを「2(所定回数)」に設定してEEPROM100bに記憶させると共に、用紙有り情報をEEPROM100bに記憶させる。一方、所定時間が経過していない場合(S56:NO)、制御部100は、Nを「1(所定回数よりも少ない回数)」に設定してEEPROM100bに記憶させる(S57)。S57の後、制御部100は、当該ルーチンを終了する。
当該検出不可状態が電源OFF状態でない場合(S54:NO)(即ち、省電力モード状態である場合)、制御部100は、当該収容部について用紙無し情報がEEPROM100bに記憶されているか否かを判断する(S58)。
用紙無し情報が記憶されていない場合(S58:NO)、制御部100は、当該収容部内に用紙Pが有ると判断して、処理をS52に移し、Nを「2(所定回数)」に設定してEEPROM100bに記憶させる。
用紙無し情報が記憶されている場合(S58:YES)、制御部100は、当該収容部内に用紙Pが無いと判断して、EEPROM100bに記憶された時点(即ち、当該収容部についてリトライ処理Aを設定されたリトライ回数N行っても給紙動作が成功しないと判断した時点)から所定時間が経過したかを判断する(S59)。
所定時間が経過した場合(S59:YES)、制御部100は、処理をS52に移し、Nを「2(所定回数)」に設定してEEPROM100bに記憶させると共に、用紙有り情報をEEPROM100bに記憶させる。一方、所定時間が経過していない場合(S59:NO)、制御部100は、Nを「0(所定回数よりも少ない回数であって、プリンタ1が電源OFF状態から復帰した後よりも少ない回数)」に設定してEEPROM100bに記憶させる(S60)。S60の後、制御部100は、当該ルーチンを終了する。
以上に述べたように、本実施形態によれば、制御部100は、収容部3a,3b内の用紙Pの有無を収容部3a,3bに設けられたセンサからの信号に基づいて判断し、収容部3a,3b内に用紙Pが有ると判断した後に給紙動作を行う、という処理を行うのではなく、リトライ処理A(1の用紙Pについて給紙動作が失敗した場合に再度給紙動作を行わせる処理。図4参照)を設定されたリトライ回数N行っても給紙動作が成功しない場合(S10:NO)、収容部3a,3b内に用紙Pが無いことを示す情報をEEPROM100bに記憶させ(S12)、給紙動作が成功した場合(S5:YES)、収容部3a,3b内に用紙Pが有ることを示す情報をEEPROM100bに記憶させる(S6)。これにより、収容部3a,3bに設けられたセンサからの信号に基づく判断処理に要する時間を省略できるため、スループットを向上させることができる。
また、プリンタ1は、検出可能状態と検出不可状態とを取り得る。検出不可状態では、収容部3a,3bの開閉を検出することができず、検出不可状態の間に、ユーザが収容部3a,3bに用紙Pを補充することも考えられる。記憶部が揮発性メモリの場合、検出不可状態になると、記憶部に記憶された情報が消去されてしまう。そのため、プリンタ1が検出不可状態から検出可能状態に復帰した場合は、記憶部の情報によらず、リトライ回数Nを一律に所定回数(プリンタ1が検出不可状態になる前に設定された回数)に設定することが考えられる。しかしながら、この場合、収容部3a,3b内に用紙Pが無い可能性が高い場合にも、リトライ処理Aが所定回数行われることになるため、時間を要し、スループットの低下につながってしまう。そこで、本実施形態では、プリンタ1が検出不可状態から検出可能状態に復帰した場合に(S53:YES)、リトライ回数Nを一律に「2(所定回数)」に設定するのではなく、EEPROM100bに記憶された情報に基づいて収容部3a,3b内の用紙Pの有無を判断する処理S55,S58(第1判断処理)を行い、収容部3a,3b内に用紙Pが有ると判断した場合は(S55:NO,S58:NO)、リトライ回数Nを「2(所定回数)」に設定し(S52)、収容部3a,3b内に用紙Pが無いと判断した場合は(S55:YES,S58:YES)、リトライ回数Nを「1又は0(所定回数よりも少ない回数)」に設定する(S57,S60)。これにより、給紙動作に要する時間を低減し、スループットを向上させることができる。
EEPROM100bに記憶される、収容部3a,3b内の用紙Pの有無を示す情報は、用紙センサ6から出力された信号に基づくものである(S5、S6等参照)。用紙センサ6は、記録タイミングの制御にも用いることができる。そのため、上記構成によれば、用紙Pの有無を検知するためのセンサと、記録タイミングの制御に用いるセンサとを、別々に設ける必要がなく、部品点数を低減することができる。
制御部100は、給紙動作を開始してから所定時間内に用紙Pが有ることを示す信号を用紙センサ6が出力しない場合に(S5:NO)、給紙動作が失敗したと判断し、給紙動作を開始してから所定時間内に用紙Pが有ることを示す信号を用紙センサ6が出力した場合に(S5:YES)、給紙動作が成功したと判断する。当該構成によれば、用紙センサ6を用いて給紙動作の失敗及び成功を適切に判断することができる。
制御部100は、S55,S58(第1判断処理)において収容部3a,3b内に用紙Pが無いと判断した場合に(S55:YES,S58:YES)、EEPROM100bに記憶された時点から所定時間が経過したかを判断する処理S56,S59(第2判断処理)を行い、所定時間が経過したと判断した場合は(S56:YES,S59:YES)、リトライ回数Nを「2(所定回数)」に設定し(S52)、所定時間が経過していないと判断した場合は(S56:NO,S59:NO)、リトライ回数Nを「1又は0(所定回数よりも少ない回数)」に設定する(S57,S60)。時間の経過に伴い、ユーザが収容部3a,3bに用紙Pを補充する可能性が高まる。上記構成は、この傾向に鑑みたものであり、収容部3a,3b内に用紙Pが有る可能性が高い場合(所定時間が経過した場合)はリトライ回数Nを所定回数に設定する一方、収容部3a,3b内に用紙Pが無い可能性が高い場合(所定時間が経過していない場合)はリトライ回数Nを比較的少なく設定することで、スループットの向上と、適切な給紙動作とを、共に実現することができる。
検出不可状態は、プリンタ1の電源がOFFの状態である電源OFF状態を含み、記憶部は、不揮発性メモリ(EEPROM100b)である。記憶部が不揮発性メモリの場合、電源OFF状態になっても、記憶部の情報が保持される。したがって、上記構成によれば、プリンタ1が電源OFF状態から復帰した場合にも、本発明による効果を確実に得ることができる。
検出不可状態は、通常モードよりも電力消費量が少ない省電力モードの状態である省電力モード状態をさらに含む。制御部100は、プリンタ1が省電力モード状態から復帰した後に収容部3a,3b内に用紙Pが無いと判断した場合、プリンタ1が電源OFF状態から復帰した後に収容部3a,3b内に用紙Pが無いと判断した場合よりも、リトライ回数Nを少ない回数に設定する(S57,S60参照)。省電力モード状態は、電源OFF状態よりも、短い時間維持されると考えられる。時間が短いと、ユーザが収容部3a,3bに用紙Pを補充する可能性が低い。上記構成は、この傾向に鑑みたものであり、収容部3a,3b内に用紙Pが無い可能性が高い場合(プリンタ1が省電力モード状態から復帰した場合)に、収容部3a,3b内に用紙Pが無い可能性が比較的低い場合(プリンタ1が電源OFF状態から復帰した場合)よりも、リトライ回数Nを少なく設定することで、スループットをより一層向上させることができる。
本実施形態では、2つの収容部3a,3bがあり、制御部100は、収容部3aについて、リトライ処理Aを設定されたリトライ回数N行っても給紙動作が成功しない場合に(S10:NO)、収容部3a内に用紙Pが無いことを示す情報をEEPROM100bに記憶させ(S12)、その後、収容部3bについての給紙動作を行わせる(S4)。複数の収容部が設けられた構成において、プリンタ1が検出不可状態から復帰した場合に、リトライ回数Nを一律に所定回数に設定すると、スループットの低下が顕著である。上記構成によれば、本発明によるスループット向上の効果をより確実に得ることができる。
制御部100は、プリンタ1が検出不可状態を経由していない場合(S2:NO)、EEPROM100bに記憶された情報に基づいて収容部3a,3b内に用紙Pが無いと判断したときは、給紙動作を行わせずに、収容部3a,3bに用紙Pを補充することを示す信号を出力する出力処理を行う(S14)。プリンタ1が検出不可状態を経由していない場合は、記憶部(EEPROM100b)の情報の信頼性が高い。そこで、用紙Pが無いという情報がEEPROM100bに記憶されているときは、給紙動作を行わせずに、出力処理を行うことで、給紙動作に要する時間を省略し、全体としてのスループット向上を実現することができる。
制御部100は、開閉センサ7a,7bから出力された信号に基づいて収容部3a,3bの開閉を検出した場合(S51:YES)、収容部3a,3b内に用紙Pが有ることを示す情報をEEPROM100bに記憶させる(S52)。収容部3a,3bが開閉された場合は、ユーザが収容部3a,3bに用紙Pを補充する可能性が高いと推定される。上記構成は、この傾向に鑑みたものであり、収容部3a,3bが開閉されたにも関わらずEEPROM100bに用紙Pが無いことを示す情報を記憶させたままにする場合に比べ、記憶部(EEPROM100b)の情報の信頼性を高めることができる。
続いて、本発明の第2実施形態に係るインクジェットプリンタについて説明する。
第2実施形態に係るプリンタは、EEPROM100bではなくRAM100cを本発明の記憶部として用いた点、及び、検出不可状態が、電源OFF状態と、記憶部(RAM100c)への電力供給を維持しつつ通常モードよりも電力消費量が少ない特定省電力モードの状態である特定省電力モード状態とを含む点を除き、第1実施形態に係るプリンタ1と同様の構成を有する。特定省電力モード状態では、制御部100の各部への電力供給は維持されるが、センサ6,7a,7bには電力が供給されない。本実施形態において、制御部100は、第1実施形態の制御内容において「EEPROM100b」を「RAM100c」に読み替えた制御内容を実行する。
記憶部が揮発性メモリの場合でも、上記のように記憶部(RAM100c)への電力供給が維持される特定省電力モードでは、記憶部の情報が保持される。したがって、第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の構成による同様の効果に加え、プリンタ1が特定省電力モード状態から復帰した場合に、本発明による効果を確実に得ることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
・収容部の数は、1以上の任意の数であってよい。
・収容部は、筐体に開閉可能に支持される限りは、筐体に対して着脱不能であってもよい。また、収容部は、筐体内に収容されることに限定されず、手差しトレイのように筐体の外側に配置されてもよい。
・収容部の筐体に対する開閉動作時の移動方向は、任意である。
・記憶部は、EEPROM及びRAMに限定されず、任意である。
・リトライ回数の所定回数は、2に限定されず、任意の数であってよい。
・制御部は、第2判断処理を行わなくてもよい。例えば、制御部は、第1判断処理において収容部内に記録媒体が無いと判断した場合に、第2判断処理を行わずに、リトライ回数を所定回数よりも少ない回数に設定してよい。
・制御部は、リトライ処理を設定されたリトライ回数行っても供給動作が成功しないと判断した時点を、記憶部に記憶させなくてもよい。
・制御部は、記録装置が電源OFF状態から復帰した場合と、記録装置が省電力モード状態から復帰した場合とで、リトライ回数の設定値を互いに異ならせず同じにしてもよい。
・記録部は、インクジェット式に限定されず、レーザー式、サーマル式等であってもよい。
・記録部の数は、任意であり、1つに限定されず、複数であってもよい。
・本発明は、ライン方式に限定されず、シリアル方式にも適用可能である。
・本発明は、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機等にも適用可能である。
・記録媒体は、用紙に限定されず、記録可能な任意の媒体であってよい。
1 インクジェットプリンタ(記録装置)
3a,3b 収容部
1a 筐体
6 用紙センサ(記録媒体センサ)
7a,7b 開閉センサ
10 インクジェットヘッド(記録部)
20 搬送部(供給部)
100 制御部
100b EEPROM(記憶部,不揮発性メモリ)
100c RAM(記憶部,揮発性メモリ)
P 用紙(記録媒体)

Claims (10)

  1. 記録媒体に対して記録を行うように構成された、記録部と、
    前記記録部を収容するように構成された、筐体と、
    前記筐体に開閉可能に支持されると共に、前記記録部によって記録が行われる記録媒体を収容するように構成された、収容部と、
    前記収容部の開閉を示す信号を出力するように構成された、開閉センサと、
    前記収容部内の記録媒体を前記記録部に供給する供給動作を行うように構成された、供給部と、
    前記収容部内の記録媒体の有無を示す情報を記憶する、記憶部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記開閉センサに電力が供給されることにより前記収容部の開閉を検出できる検出可能状態と、前記開閉センサに電力が供給されないことにより前記収容部の開閉を検出できない検出不可状態と、を取り得るように構成されており、
    前記制御部は、
    前記供給部を制御して、1の記録媒体について前記供給動作が失敗した場合に再度前記供給動作を行わせる、リトライ処理を行い、
    前記リトライ処理を設定されたリトライ回数行っても前記供給動作が成功しない場合、前記収容部内に記録媒体が無いことを示す情報を前記記憶部に記憶させ、
    前記供給動作が成功した場合、前記収容部内に記録媒体が有ることを示す情報を前記記憶部に記憶させ、
    前記記録装置が前記検出不可状態から前記検出可能状態に復帰した場合に、前記記憶部に記憶された前記情報に基づいて前記収容部内の記録媒体の有無を判断する、第1判断処理を行い、
    前記第1判断処理において前記収容部内に記録媒体が有ると判断した場合は、前記リトライ回数を前記記録装置が前記検出不可状態になる前に設定された所定回数に設定し、
    前記第1判断処理において前記収容部内に記録媒体が無いと判断した場合は、前記リトライ回数を前記所定回数よりも少ない回数に設定することを特徴とする、記録装置。
  2. 前記収容部から前記記録部への記録媒体の供給経路において、記録媒体の有無を示す信号を出力するように構成された、記録媒体センサを備え、
    前記情報は、前記記録媒体センサから出力された前記信号に基づくものであることを特徴とする、請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記制御部は、
    前記供給動作を開始してから第1所定時間内に記録媒体が有ることを示す信号を前記記録媒体センサが出力しない場合に、前記供給動作が失敗したと判断し、
    前記供給動作を開始してから前記第1所定時間内に記録媒体が有ることを示す信号を前記記録媒体センサが出力した場合に、前記供給動作が成功したと判断することを特徴とする、請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記制御部は、
    前記リトライ処理を設定されたリトライ回数行っても前記供給動作が成功しない場合、前記収容部内に記録媒体が無いことを示す情報と共に、前記成功しないと判断した時点を、前記記憶部に記憶させ、
    前記第1判断処理において前記収容部内に記録媒体が無いと判断した場合に、前記記憶部に記憶された前記時点から第2所定時間が経過したかを判断する、第2判断処理を行い、
    前記第2判断処理において前記第2所定時間が経過したと判断した場合は、前記リトライ回数を前記所定回数に設定し、
    前記第2判断処理において前記第2所定時間が経過していないと判断した場合は、前記リトライ回数を前記所定回数よりも少ない回数に設定することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の記録装置。
  5. 前記検出不可状態は、前記記録装置の電源がOFFの状態である電源OFF状態を含み、
    前記記憶部は、不揮発性メモリであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の記録装置。
  6. 前記検出不可状態は、通常モードよりも電力消費量が少ない省電力モードの状態である省電力モード状態をさらに含み、
    前記制御部は、前記記録装置が前記省電力モード状態から復帰した後に前記収容部内に記録媒体が無いと判断した場合、前記記録装置が前記電源OFF状態から復帰した後に前記収容部内に記録媒体が無いと判断した場合よりも、前記リトライ回数を少ない回数に設定することを特徴とする、請求項5に記載の記録装置。
  7. 前記検出不可状態は、前記記憶部への電力供給を維持しつつ通常モードよりも電力消費量が少ない特定省電力モードの状態である特定省電力モード状態を含み、
    前記記憶部は、揮発性メモリであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の記録装置。
  8. 複数の前記収容部と、
    前記複数の収容部のそれぞれに対して設けられた、複数の前記開閉センサと、
    を備え、
    前記供給部は、前記複数の収容部のそれぞれについて前記供給動作を行うように構成されており、
    前記記憶部は、前記複数の収容部のそれぞれにおける記録媒体の有無を示す情報を記憶し、
    前記制御部は、前記複数の収容部のうちの第1収容部について、前記リトライ処理を設定されたリトライ回数行っても前記供給動作が成功しない場合に、前記第1収容部内に記録媒体が無いことを示す情報を前記記憶部に記憶させた後、前記供給部を制御して、前記複数の収容部のうちの前記第1収容部とは別の第2収容部についての前記供給動作を行わせることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の記録装置。
  9. 前記制御部は、前記記録装置が前記検出不可状態を経由していない場合において、前記記憶部に記憶された前記情報に基づいて前記収容部内に記録媒体が無いと判断したときは、前記供給動作を行わせずに、前記収容部に記録媒体を補充することを示す信号を出力する出力処理を行うことを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の記録装置。
  10. 前記制御部は、前記開閉センサから出力された前記信号に基づいて前記収容部の開閉を検出した場合、前記収容部内に記録媒体が有ることを示す情報を前記記憶部に記憶させることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の記録装置。
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