JP5929426B2 - 液体吐出装置、及び、その制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体に対して液体を吐出する液体吐出装置、及び、その制御方法に関する。
従来から、記録媒体に対して液体を吐出する液体吐出ヘッドのメンテナンスを行うことが可能に構成された液体吐出装置が知られている。
上記のような液体吐出装置として、例えば、下記特許文献1には、記録媒体に向けてインクを吐出させるための吐出口が形成された吐出口面を有するインクジェット記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置が開示されている。このインクジェット記録装置は、インクジェット記録ヘッドの吐出口を密閉可能なキャップを備えており、インクジェット記録ヘッドのメンテナンスを行うときはキャップをインクジェット記録ヘッドに密着させる密着位置(第1の位置)に配置させて、吐出口の乾燥を防ぐ(キャッピング)。また、画像記録時には、インクジェット記録ヘッドと対向する位置を記録媒体が通過できるように、キャップを密着位置よりもインクジェット記録ヘッドから離隔した離隔位置(第2の位置)に配置させる(アンキャッピング)。またさらに、このインクジェット記録装置は、記録媒体がキャップに衝突しないように、キャップが密着位置にあるときは、記録媒体を搬送する搬送機構(搬送ローラ)の駆動を停止し、キャップが密着位置から離隔位置に移動されるときは、画像記録時とは反対の方向に搬送ローラを駆動する。
特開2001−162816号公報
ところで、搬送機構を所定時間の間継続して駆動させることで、搬送機構の異常の有無を判断する技術が知られている。ここで、搬送機構の異常の有無の判断を、アンキャッピング開始後であり、且つ記録媒体への液体吐出を開始する前に行うと、当該判断をしている時間だけ記録媒体への液体吐出を開始するまでの時間が長くなる。
そこで、本発明の目的は、記録媒体に液体を吐出する液体吐出ヘッドのキャッピングを行うことが可能に構成された液体吐出装置において、記録媒体への液体吐出前に搬送機構の異常の有無を判断することが可能であり、且つアンキャッピング開始後から記録媒体への液体吐出を開始するまでの時間を短くすることが可能な液体吐出装置、及び、その液体吐出装置の制御方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の液体吐出装置は、記録媒体に向けて液体を吐出させるための複数の吐出口が形成された吐出面を有する液体吐出ヘッドと、前記吐出面と対向する吐出空間を前記吐出空間の周囲の空間に対して閉鎖するキャッピング状態と前記吐出空間を前記吐出空間の周囲の空間に対して開放するアンキャッピング状態とを取り得るキャップ機構と、所定の搬送経路に沿って記録媒体を搬送するための搬送機構と、前記搬送経路の前記吐出空間よりも上流側における経路上に位置する検知位置において、記録媒体の有無を検知する記録媒体検知手段と、前記キャップ機構及び前記搬送機構を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記吐出空間を前記キャッピング状態に維持させた状態で前記搬送機構の駆動を開始させ第1所定時間の間継続させるように前記キャップ機構と前記搬送機構を制御するとともに、その前記第1所定時間の間継続された駆動が正常であるか否かを判断し、前記搬送機構の駆動を開始してから前記第1所定時間経過する前に前記記録媒体検知手段により記録媒体が検知された場合には、前記搬送機構の駆動を開始してから前記第1所定時間が経過する前であっても前記搬送機構の駆動を停止させるように制御し、且つ、前記制御手段は、前記第1所定時間が経過する前に前記記録媒体検知手段により記録媒体が検知された場合には、前記吐出空間を前記アンキャッピング状態にさせるよう前記キャップ機構を制御した後であり、且つ前記液体吐出ヘッドにより記録媒体に液体を吐出する前に、前記搬送機構を前記第1所定時間駆動させるよう前記搬送機構を制御するとともに、その前記第1所定時間の間継続された駆動が正常であるか否かを判断することを特徴とする。
また、本発明の液体吐出装置の制御方法は、記録媒体に向けて液体を吐出させるための複数の吐出口が形成された吐出面を有する液体吐出ヘッドと、前記吐出面と対向する吐出空間を前記吐出空間の周囲の空間に対して閉鎖するキャッピング状態と前記吐出空間を前記吐出空間の周囲の空間に対して開放するアンキャッピング状態とを取り得るキャップ機構と、所定の搬送経路に沿って記録媒体を搬送するための搬送機構と、前記搬送経路の前記吐出空間よりも上流側における経路上に位置する検知位置において、記録媒体の有無を検知する記録媒体検知手段とを備えた液体吐出装置の制御方法であって、前記吐出空間を前記キャッピング状態に維持させた状態で前記搬送機構の駆動を開始させ第1所定時間の間継続させるように前記キャップ機構と前記搬送機構を制御するとともに、その前記第1所定時間の間継続された駆動が正常であるか否かを判断するステップと、前記搬送機構の駆動を開始してから前記第1所定時間経過する前に前記記録媒体検知手段により記録媒体が検知された場合には、前記搬送機構の駆動を開始してから前記第1所定時間が経過する前であっても前記搬送機構の駆動を停止させるステップと、前記第1所定時間が経過する前に前記記録媒体検知手段により記録媒体が検知された場合には、前記吐出空間を前記アンキャッピング状態にさせるよう前記キャップ機構を制御した後であり、且つ前記液体吐出ヘッドにより記録媒体に液体を吐出する前に、前記搬送機構を前記第1所定時間駆動させるよう前記搬送機構を制御するとともに、その前記第1所定時間の間継続された駆動が正常であるか否かを判断するステップとを有していることを特徴とする。
上記の液体吐出装置、及び、液体吐出装置の制御方法の構成によれば、搬送機構の異常の有無の判断を、吐出空間がキャッピング状態に維持されているときに行うことができる。従って、アンキャッピング開始後から記録媒体への液体吐出を開始するまでの時間を短くすることができる。また、記録媒体検知手段により、搬送経路における吐出空間よりも上流側における経路上の検知位置において記録媒体が検知された場合には、搬送機構の駆動が停止されるので、記録媒体がキャップ機構に衝突する可能性を低減することができる。加えて、吐出空間がキャッピング状態に維持されているときに、搬送機構の異常の有無の判断を行うことができなかった場合でも、記録媒体に液体を吐出する前に、異常の有無の判断を行うことができる。
また、本発明の液体吐出装置において、前記制御手段は、前記吐出空間を前記キャッピング状態に維持させた状態で前記搬送機構の駆動を開始させ前記第1所定時間、及び第2所定時間のいずれか長い方の時間の間継続させるように前記キャップ機構と前記搬送機構を制御するとともに、前記第2所定時間以内に前記記録媒体検知手段により記録媒体が検知されなかった場合には、前記搬送経路の前記吐出空間よりも上流側における経路に残留している残留記録媒体が無いと判断し、前記搬送機構の駆動を開始してから前記第2所定時間経過する前に前記記録媒体検知手段により記録媒体が検知された場合には、前記搬送経路の前記吐出空間よりも上流側における経路に前記残留記録媒体が有ると判断し、且つ、前記搬送機構の駆動を開始してから前記第2所定時間が経過する前であっても前記搬送機構の駆動を停止させるように制御してもよい。上記構成によれば、吐出空間がキャッピング状態に維持されているときに、搬送経路の吐出空間よりも上流側における経路上に残留する残留記録媒体の有無を判断することができる。
また、本発明の液体吐出装置において、前記制御手段は、前記搬送経路の前記吐出空間よりも上流側における経路に前記残留記録媒体が有ると判断した場合に、前記吐出空間を前記アンキャッピング状態にさせるよう前記キャップ機構を制御した後であり、且つ前記液体吐出ヘッドにより記録媒体に液体を吐出する前に、前記搬送経路における前記吐出空間よりも下流側の経路に前記残留記録媒体を搬送させるよう前記搬送機構を制御してもよい。上記の構成によれば、液体吐出ヘッドにより記録媒体に液体を吐出する際において、搬送経路における吐出空間よりも上流側の経路上に残留する残留記録媒体をなくすことができる。
また、本発明の液体吐出装置において、前記制御手段は、前記吐出空間が前記キャッピング状態に維持された状態における前記搬送機構の駆動力が、前記液体吐出ヘッドにより記録媒体に液体を吐出させるときの前記搬送機構の駆動力よりも小さくさせるよう前記搬送機構を制御してもよい。上記の構成によれば、前記吐出空間が前記キャッピング状態に維持された状態のときの、搬送機構により搬送される記録媒体の搬送速度を遅くすることができる。その結果、制御手段が搬送機構の駆動を停止制御した際の記録媒体の制動距離を短くすることができるので、記録媒体がキャップ機構に衝突する可能性をさらに低減することができる。
また、本発明の液体吐出装置において、前記記録媒体検知手段による記録媒体の前記検知位置が、前記搬送経路の前記吐出空間よりも上流側における経路の、下流端部にあってもよい。上記の構成によれば、吐出空間がキャッピング状態に維持されているときに、搬送機構の異常の有無の判断を行うことができる可能性を高くすることができる。
また、本発明の液体吐出装置は、記録媒体に向けて液体を吐出させるための複数の吐出口が形成された吐出面を有する液体吐出ヘッドと、前記吐出面と対向する吐出空間を前記吐出空間の周囲の空間に対して閉鎖するキャッピング状態と前記吐出空間を前記吐出空間の周囲の空間に対して開放するアンキャッピング状態とを取り得るキャップ機構と、所定の搬送経路に沿って記録媒体を搬送するための搬送機構と、前記搬送経路の前記吐出空間よりも上流側における経路上に位置する検知位置において、記録媒体の有無を検知する記録媒体検知手段と、前記搬送機構の第1所定時間の駆動により、前記搬送機構の駆動が正常であるか否かを判断する異常判断手段と、前記キャップ機構及び前記搬送機構を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記吐出空間を前記キャッピング状態に維持させた状態で前記搬送機構の駆動を開始させ前記第1所定時間の間継続させるように前記キャップ機構と前記搬送機構を制御し、前記搬送機構の駆動を開始してから前記第1所定時間経過する前に前記記録媒体検知手段により記録媒体が検知された場合には、前記搬送機構の駆動を開始してから前記第1所定時間が経過する前であっても前記搬送機構の駆動を停止させるように制御し、且つ、前記制御手段は、前記第1所定時間が経過する前に前記記録媒体検知手段により記録媒体が検知された場合には、前記吐出空間を前記アンキャッピング状態にさせるよう前記キャップ機構を制御した後であり、且つ前記液体吐出ヘッドにより記録媒体に液体を吐出する前に、前記搬送機構を前記第1所定時間駆動させるよう前記搬送機構を制御することを特徴とする。
上記の液体吐出装置によれば、搬送機構の異常の有無を、吐出空間がキャッピング状態に維持されているときに行うことができる。従って、アンキャッピング開始後から記録媒体への液体吐出を開始するまでの時間を短くすることができる。また、記録媒体検知手段により、搬送経路における吐出空間よりも上流側における経路上の検知位置において記録媒体が検知された場合には、搬送機構の駆動が停止されるので、記録媒体がキャップ機構に衝突する可能性を低減することができる。
記録媒体への液体吐出前に搬送機構の異常の有無を判断することが可能であり、且つアンキャッピング開始後から記録媒体への液体吐出を開始するまでの時間を短くすることができる。
本発明の液体吐出装置の一実施形態によるインクジェットプリンタの内部構造を示す概略側面図である。 図1のプリンタに含まれるヘッドの平面図である。 (a)は図2の一点鎖線で囲まれた領域IIIを示す拡大図であり、(b)は図3(a)のIV−IV線に沿った部分断面図であり。(c)は図3(b)の一点鎖線で囲まれた領域を示す拡大図である。 キャップ機構、支持機構及び対向部材の動作を説明するための動作状況図である。 図4(b)の一点鎖線で囲まれた領域VIを示す部分断面図である 図1のプリンタに含まれる給紙機構の概略側面図である。 図1のプリンタに含まれる制御部の概略構成を示すブロック図である。 図1のプリンタに含まれる制御部の異常有無判断動作に関する動作フロー図である。 図1のプリンタに含まれる制御部の異常有無判断動作に関する動作フロー図である。 変形例について説明する図7に対応する図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1を参照し、本発明に係る液体吐出装置の一実施形態としてのインクジェットプリンタ101の全体構成について説明する。
プリンタ101は、直方体形状の筐体101aを有する。筐体101aの天板上部には、排紙部31が設けられている。筐体101aの内部空間は、上から順に空間A,B,Cに区分できる。空間A,Bには、給紙部101cから排紙部31に至る搬送経路Rが形成されており、図1に示す黒太矢印に沿って記録媒体である用紙Pが搬送される。空間Aでは、用紙Pへの画像記録と、用紙Pの排紙部31への搬送が行われる。空間Bでは、用紙Pの上流搬送経路R1への給紙が行われる。空間Cからは、空間Aのインクジェットヘッド1(液体吐出ヘッド)に対してインクが供給される。
空間Aには、ブラックインクを吐出するインクジェットヘッド1(以下、ヘッド1と称す)、支持機構6、キャップ機構40、用紙センサ(記録媒体検知手段)32、搬送機構2を構成するガイド機構8、ディスプレイ120(図7参照)、及び、制御部100等が配置されている。
ヘッド1は、主走査方向に長尺な略直方体形状を有するラインヘッドである。ヘッド1の下面は、多数の吐出口108(図3(a),(b)参照)が形成された吐出面1aである。画像記録に際して、吐出口108からブラックのインクが吐出される。また、ヘッド1は、ヘッドホルダ13を介して筐体101aに支持されて、後述のプラテン6a,6bと所定の間隙を介して対向する。
ヘッド1は、ヘッド本体3(図2参照)に加えて、リザーバユニット12(図5参照)、フレキシブルプリント配線基板(FPC)、回路基板等が積層された積層体である。上流側流路部材としてのリザーバユニット12には、リザーバを含む上流側インク流路(ともに不図示)が形成されており、カートリッジ4からインクが供給される。
下流側流路部材としての流路ユニット9は、アクチュエータユニット21と共にヘッド本体3を構成し、リザーバユニット12のインクが供給される。流路ユニット9の下面は吐出面1aであり、供給されたインクが吐出口108から吐出される。
回路基板は、制御部100からの信号を調整して出力する。出力信号は、FPC上のドライバICで駆動信号に変換され、さらにヘッド本体3に含まれるアクチュエータユニット21に出力される。アクチュエータユニット21が駆動されると、吐出口108からインクが吐出されることになる。
ヘッドホルダ13には、ヘッド1に加えて、キャップ機構40を構成するキャップ部材41が取り付けられている。キャップ部材41は、ヘッド1に配設された環状部材であって、ヘッド1と同様に、主走査方向を長手方向とする長尺な略直方体形状を有し、平面視でヘッド1を内包する。ヘッド1及びキャップ機構40については後に詳述する。
支持機構6は、画像記録に際して、搬送される用紙Pを下から支える。支持機構6は、2つのプラテン6a,6bと、これらを回動させる駆動モータ(不図示)とを有する。2つのプラテン6a、6bは、主走査方向に回動軸7a,7bを持つ。2つのプラテン6a,6bは、制御部100の制御の下、駆動モータにより支持面形成位置と開放位置との間で回動する。支持面形成位置では、図1に示すように、2つのプラテン6a,6bの先端が突き合わされる。開放位置では、図4(b)に示すように、上面同士が平行に垂れ下がる。なお、2つのプラテン6a,6bは、通常は支持面形成位置に配置され、メンテナンス動作時には開放位置に配置される。
ガイド機構8は、用紙Pを搬送する、上流側ガイド部8aと下流側ガイド部8bとを含む。上流側ガイド部8aは、3つのガイド18a、3つの送りローラ対22〜24、及び、これらの送りローラ対22〜24を回転駆動する上流側モータ81〜83(図7参照)を有する。上流側ガイド部8aは、後述の給紙機構36とで、給紙部101cとプラテン6a,6bとを繋ぐ上流搬送経路R1を規定する。
下流側ガイド部8bは、3つのガイド18b、4つの送りローラ対25〜28、及び、これらの送りローラ対25〜28を回転駆動する下流側モータ84〜87(図7参照)を有する。下流側ガイド部8bは、プラテン6a,6bと排紙部31とを繋ぐ下流搬送経路R2を規定する。ここで、副走査方向とは、用紙Pが送りローラ対24,25によって搬送される搬送方向D(図1中矢印D方向)と平行な方向であり、主走査方向とは、水平面に平行、且つ副走査方向に直交する方向である。また、上流搬送経路R1とは、搬送経路Rにおける吐出空間S1(後述する)よりも上流側の経路であり、下流搬送経路R2とは、搬送経路Rにおける吐出空間S1よりも下流側の経路である。また、上流側モータ81〜83及び下流側モータ84〜87それぞれの回転軸には、これらモータ81〜87の回転数を検出する回転数検出装置91〜97(図7参照)が設置されている。回転数検出装置91〜97は、検出したモータ81〜87の回転数を制御部100に対して出力する。
用紙センサ32は、上流搬送経路R1における搬送方向下流端部上に位置する検知位置において、用紙Pの有無を判断する。このとき、用紙センサ32から出力された検知信号は、制御部100のヘッド1及び搬送機構2の駆動制御に用いられる。
図1に戻って、空間Bには、給紙部101cが配置されている。給紙部101cは、給紙トレイ35、及び搬送機構2を構成する給紙機構36を有する。このうち、給紙トレイ35が、筐体101aに対して着脱可能である。給紙トレイ35は上方に開口する箱であり、複数の用紙Pを収納可能である。また、給紙トレイ35には、複数サイズの用紙Pを収容可能なように、スライド式の用紙規制機構(不図示)が取り付けられている。給紙機構36は、制御部100の制御の下、給紙トレイ35内で最も上方の用紙Pを送り出す。本実施形態においては、ガイド機構8と給紙機構36とで搬送機構2を構成する。給紙機構36については、後に詳述する。
空間Cには、ブラックインクを貯留するカートリッジ4が、筐体101aに対して着脱可能に配置されている。カートリッジ4は、ヘッド1にチューブ(不図示)及びポンプ38(図7参照)を介して接続されている。なお、ポンプ38は、ヘッド1にインクを強制的に送るとき(すなわち、パージ動作時や液体の初期導入時)に駆動される。これ以外は停止状態にあり、ポンプ38はヘッド1へのインク供給を妨げない。
次に、制御部100について説明する。制御部100は、プリンタ各部の動作を制御して、プリンタ101全体の動作を司る。制御部100は、外部装置(プリンタ101と接続されたPC等)から供給された記録指令(画像データなど)に基づいて、画像記録動作を制御する。記録指令を受けると、制御部100は、搬送機構2(給紙機構36、及びガイド機構8)を駆動する。給紙トレイ35から送り出された用紙Pは、上流側ガイド部8aにより上流搬送経路R1に沿って搬送され、プラテン6a,6bの支持面上に送られる。用紙Pは、ヘッド1の真下を副走査方向(搬送方向D)に通過する際に、制御部100の制御により、吐出面1aからインクが吐出され、所望の画像が記録される。なお、インクの吐出タイミングは、用紙センサ32からの検知信号により決められる。そして、画像記録された用紙Pは、下流側ガイド部8bにより下流搬送経路R2に沿って搬送され、筐体101aの上部から排紙部31に排出される。
また、制御部100は、ヘッド1の液体吐出特性の回復や維持を行うメンテナンス動作、及び、異常判断有無動作を制御する。メンテナンス動作には、パージ動作、フラッシング動作、及び、キャッピング動作等が含まれる。
パージ動作では、ポンプ38が駆動されて、すべての吐出口108からインクが強制的に排出される。このとき、アクチュエータは駆動されない。フラッシング動作では、アクチュエータが駆動されて、吐出口108からインクが吐出される。フラッシングは、フラッシングデータ(画像データとは異なるデータ)に基づいて行われる。
キャッピング動作は、ヘッド1の休止時に行われ、図4(b)に示すように、キャップ機構40が、吐出面1aとともに複数の吐出口108を内包する。このとき、吐出面1aと対向する吐出空間S1が、吐出空間S1の周囲の外部空間S2に対して閉鎖されたキャッピング状態となる。これにより、吐出口108内のインクは、水分の発散する経路が閉じられることになり、増粘や乾燥が抑制される。
異常有無判断動作は、アンキャッピング状態のときに主に行われる動作であり、搬送機構2(給紙機構36及びガイド機構8)における異常の有無の判断と、上流搬送経路R1に残留する用紙Pの有無の判断が行われる。異常有無判断動作については、後に詳述する。
次に、図2及び図3を参照して、ヘッド1について説明する。図3(a)では説明の都合上、アクチュエータユニット21の下方にあって破線で描くべき圧力室110、及び吐出口108を実線で描いている。
ヘッド本体3は、図2に示すように、流路ユニット9の上面9aに8つのアクチュエータユニット21が固定された積層体である。上面9aには、圧力室110が開口している。アクチュエータユニット21は、図3(c)に示すように、この開口を封止し、圧力室110の側壁を構成する。
流路ユニット9は、図3(b)に示すように、9枚のステンレス製プレート122〜130を積層した積層体である。流路ユニット9の内部には、インク流路が形成されている。インク流路は、上面のインク供給口105bを一端とし、副マニホールド流路105aに分岐するマニホールド流路105、及び、副マニホールド流路105aの出口から圧力室110を経て下面の吐出口108に至る個別インク流路を含む。
次に、アクチュエータユニット21について説明する。図2に示すように、8つのアクチュエータユニット21は、それぞれ台形の平面形状を有しており、インク供給口105bを避けるよう主走査方向に沿って配置されている。
アクチュエータユニット21は、強誘電性を有するチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系セラミックスであり、図3(c)に示すように、3枚の圧電層161〜163から構成されている。最上層の圧電層161は、上面に複数の個別電極135が形成され、厚み方向に分極されている。そして、個別電極135と圧力室110で挟まれた部分が、個別のユニモルフ型アクチュエータとして働く。個別電極135及び共通電極134間に分極方向の電界が生じると、アクチュエータ部分が圧力室110に向かって突出(ユニモルフ変形)する。このとき、圧力室内のインクが加圧され、吐出口108からインク滴が吐出される。ここで、共通電極134は、常にグランド電位にある。また、駆動信号は、個別電極135に選択的に供給される。
本実施形態では、インクの吐出に際して、引き打ち法が採用されている。個別電極135は、予め所定の電位にあり、アクチュエータはユニモルフ変形している。駆動信号が供給されると、個別電極135は、一旦共通電極134と同電位となり、所定時間後に所定電位に復帰する。同電位となるタイミングで、アクチュエータがユニモルフ変形を解消して圧力室110にインクが吸い込まれ、電位の復帰タイミングで、再びユニモルフ変形してインク滴が吐出される。
次に、図2,図4,図5を参照し、ヘッドホルダ13及びキャップ機構40の構成について説明する。
図5に示すように、ヘッドホルダ13は、金属等からなる剛体の枠状フレームであり、ヘッド1の側面を全周に亘って支持している。ヘッドホルダ13には、キャップ機構40を構成するキャップ部材41が取り付けられている。また、ヘッド1の側面には、ヘッド1の全周を取り囲む環状のサイドカバー33が設けられている。サイドカバー33は、樹脂の成型部材であって、図5に示すように、流路ユニット9及びリザーバユニット12の両側面に跨っている。
ここで、ヘッドホルダ13とヘッド1との当接部は、全周に亘って封止剤で封止されている。また、ヘッドホルダ13とキャップ部材41との当接部は、全周に亘って接着剤で固定されている。
キャップ機構40は、キャップ部材41、キャップ部材41を昇降させるキャップ昇降機構48、対向部材10、対向部材10を昇降させる対向部材昇降機構49(図7参照)を含む。キャップ部材41は、対向部材10及び吐出面1aとともに吐出空間S1(吐出口108)を内包可能で、主走査方向に長い。キャップ部材41は、リップ部材42、及びダイアフラム44を含む。
リップ部材42は、ゴム等の環状弾性材料からなり、平面視でヘッド1を囲んでいる。つまり、リップ部材42は、サイドカバー33の外側に配置されている。リップ部材42は、基部42x、及び、基部42xの下面から突出した突出部42aを含む。このうち、突出部42aは、断面が三角形である。基部42xの上面には、凹部42bが形成されており、後述の可動体43の下端と嵌合している。
ダイアフラム44も、ゴム等の環状弾性材料からなり、平面視でヘッド1を囲んでいる。より具体的には、ダイアフラム44は、可撓性を有した薄膜部材であって、外周端(一端)がリップ部材42の内周面に接続されている。リップ部材42とダイアフラム44とは一体である。また、ダイアフラム44の内周端は、密着部44aである。密着部44aは、外側側面が薄膜部材の基部であり、内側側面がヘッド1の側面に密着し、上面がヘッドホルダ13の下面に密着し、下面がサイドカバー33の上端面に密着している。
キャップ昇降機構48は、可動体43、複数のギア45、及び昇降モータ(不図示)を有している。可動体43は、環状の剛材料(例えば、ステンレス)からなり、ヘッド1をサイドカバー33の外側から取り囲んでいる。可動体43は、複数のギア45と接続されている。制御部100による制御の下、昇降モータが駆動されると、ギア45が回転して可動体43が昇降する。基部42xも、共に昇降する。これにより、突出部42a(リップ部材42の先端42d)と吐出面1aとの相対位置が、鉛直方向に変化する。
キャップ部材41は、可動体43の昇降に伴って、対向部材10の表面10aに当接する当接位置(図4(b)に示す位置)と、表面10aから離隔した離隔位置(図5に示す位置)とを選択的に取る。当接位置は、リップ部材42の先端42dが第1位置(後述する)にある対向部材10の表面10aに当接可能な位置である。リップ部材42が第1位置にある対向部材10の表面10aに当接されると、吐出空間S1が外部空間S2から閉鎖されたキャッピング状態となる。また、離隔位置では、吐出空間S1が外部空間S2に対して開放されたアンキャッピング状態となる。
対向部材10は、平面視において、リップ部材42よりも一回り大きく、矩形平面形状を有するガラス板である。表面10aは、リップ部材42の表面よりも親水性が高い。
対向部材昇降機構49は、対向部材10を昇降させ、対向部材10が第1位置と第2位置との間で移動する。第1位置は、図4(b)に示すように、対向部材10が最も吐出面1aに近づく位置であって、リップ部材42の当接位置と対応し、フラッシング動作及びキャッピング動作に関連する。ここでは、表面10aと吐出面1aとの離隔距離を、画像記録中のプラテン6a、6bの支持面と吐出面1aとの離隔距離と同じに設定してある。第2位置は、図4(a)に示すように、表面10aと吐出面1aとの離隔距離が第1位置よりも大きい位置である。この第2位置は、画像記録中における対向部材10の配置位置であり、パージ動作及びアンキャッピング動作に関連する。
次に、図6を参照し、給紙機構36の構成について説明する。給紙機構36は、給紙ローラ50、及び給紙ローラ50を回転させる間欠回転機構51を含む。
給紙ローラ50は、回転軸37に回転可能に支持されており、その回転軸37と直交する断面が略D字状である。給紙ローラ50の外周面は、用紙Pに接触する円周面上の接触面50aと、用紙Pに接触しない非接触面50bとからなる。
間欠回転機構51は、制御部100からの給紙指令に応じて、給紙ローラ50を図6中時計周りに一回転のみ間欠回転させるものであり、第1カム52、第2カム53、欠け歯ギア54、付勢バネ55、ソレノイドスイッチ61、入力ギア67、及び給紙駆動モータ66(図7参照)を含む。第1カム52、第2カム53、及び欠け歯ギア54、並びに給紙ローラ50は、同一の回転軸37に対して一体的に回転するよう構成されている。
第1カム52の外周面の一部には係止突起52aが突設されている。第2カム53は、回転軸37と直交する断面が略D字状であり、その平坦部分53aの一端部分が径大部53bとなっている。欠け歯ギア54は、その一部分が連続的に欠け歯となっており、給紙駆動モータ66からの駆動力が入力される入力ギア67と噛み合うことで回転駆動される。なお、給紙駆動モータ66の回転軸には、給紙駆動モータ66の回転数を検出する回転数検出装置98(図7参照)が設置されている。回転数検出装置98は、検出した給紙駆動モータ66の回転数を制御部100に対して出力する。
ソレノイドスイッチ61は、シーソーレバー62と、電磁ソレノイド65とを含む。シーソーレバー62は、その略中央位置が支持軸63により回転可能に支持されている。シーソーレバー62の一端には、第1カム52の係止突起52aと係合する係止爪62aが形成されている。また、シーソーレバー62の他端には、電磁ソレノイド65が連結されている。シーソーレバー62は、電磁ソレノイド65のオンオフが切り換わることにより、支持軸63に対して回転する。電磁ソレノイド65がオフ状態のときには、図6(a)に示すように、シーソーレバー62は、係止爪62aと係止突起52aとが係合される係合位置に配される。電磁ソレノイド65がオン状態のときには、シーソーレバー62は、図6(b)に示すように、係止爪62aと係止突起52aとの係合が解除される解除位置に配される。
ここで、係止爪62aと係止突起52aとが係合されたとき、欠け歯ギア54の欠け歯部分が入力ギア67と対向するように構成されている。つまり、このとき、入力ギア67からの駆動力が欠け歯ギア54に伝達されない。また、このとき、給紙ローラ50の非接触面50bは給紙トレイ35(用紙P)と対向するように構成されている。
付勢バネ55は、捩じりコイルバネであり、第2カム53の径大部53bを押圧付勢する。この付勢バネ55は、係止爪62aと係止突起52aとの係合が解除されたときに、第2カム53を強制的に回転させることで、欠け歯ギア54を入力ギア67と噛み合う位置まで回転させる。
次に、給紙機構36の動作について説明する。電磁ソレノイド65がオフ状態のときには、図6(a)に示すように、シーソーレバー62が係合位置に配置されて、係止爪62aと係止突起52aとが係合されている。即ち、給紙ローラ50には駆動力が与えられず、用紙Pの給紙は行われない。
そして、制御部100からの給紙指令に応じて電磁ソレノイド65が一時的にオン状態になると、係止爪62aと係止突起52aとの係合が解除され、付勢バネ55の付勢力により、欠け歯ギア54が入力ギア67と噛み合う位置まで回転する。これにより、入力ギア67からの駆動力が欠け歯ギア54に伝達され、欠け歯ギア54が回転駆動される。これに伴い、給紙ローラ50が回転駆動されて、給紙トレイ35内で最も上方の用紙Pが上流搬送経路R1に給紙されることになる。なお、電磁ソレノイド65は、欠け歯ギア54が一回転する前にオフ状態にされる。
その後、欠け歯ギア54が一回転すると、係止突起52aと係止爪62aとが再度係合される。その結果、欠け歯ギア54の回転が停止し、給紙ローラ50の回転が停止される。
次に、図7を参照しつつ、制御部100について説明する。制御部100は、CPU(Central ProcessingUnit)と、CPUが実行するプログラム及びこれらプログラムに使用されるデータを書き替え可能に記憶するROM(Read Only Memory)と、プログラム実行時にデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)と、不揮発性メモリとを含んでいる。制御部100を構成する各機能部は、これらハードウェアとROM内のソフトウェアとが協働して構築されている。図7に示すように、制御部100は、搬送制御部141、ヘッド制御部142、メンテナンス制御部143、及び、異常判断部144を有している。
搬送制御部141は、画像記録動作において、用紙Pが搬送経路Rに沿って所定の搬送速度で搬送されるように、上流側モータ81〜83、下流側モータ84〜87、及び給紙駆動モータ66の回転数を制御する。また、搬送制御部141は、電磁ソレノイド65のオンオフを制御する。具体的には、搬送制御部141は、電磁ソレノイド65に給紙指令を出力して、電磁ソレノイド65を一時的にオン状態にさせる。これにより、給紙ローラ50が一回転のみ回転し、給紙トレイ35内で最も上方の用紙Pが送り出される。
ヘッド制御部142は、画像記録動作において、外部装置からの記録指令に含まれる画像データに基づいて、用紙Pに対してインクが吐出されるようヘッド1を制御する。インク吐出タイミングは、用紙センサ32による用紙Pの先端検知に基づいて決められ、用紙Pを検知した後の所定時間経過時である。なお、ここでいう所定時間は、用紙センサ32が用紙Pの先端を検知したときの用紙Pの先端から、最も上流にある吐出口108までの搬送経路Rに沿った距離を、用紙Pの搬送速度で割った時間である。
メンテナンス制御部143は、フラッシング動作、パージ動作、及びキャッピング動作において、支持機構6、ポンプ38、キャップ昇降機構48、対向部材昇降機構49、及びヘッド制御部142を介してヘッド1を制御する。
異常判断部144は、異常有無判断動作において、搬送制御部141を介して、上流側モータ81〜83、下流側モータ84〜87、及び給紙駆動モータ66の回転数を制御する。以下、異常判断部144について詳細に説明する。
異常判断部144は、フラグ記憶部150、回転数指定部151、計時部152、モータ異常判断部153、及び残留用紙判断部154を含む。
フラグ記憶部150は、モータ異常判断部153による搬送機構2の異常有無判断が終了したか否かを示すモータチェックフラグと、上流搬送経路R1に残留する用紙Pの有無を示す残留フラグとを記憶している。このモータチェックフラグは、オン状態のときは搬送機構2の異常有無判断が終了したことを示し、オフ状態のときは終了していないことを示す。また、残留フラグは、オン状態のときは上流搬送経路R1に残留する用紙Pが有ることを示し、オフ状態のときには残留する用紙Pが無いことを示す。なお、モータチェックフラグ及び残留フラグは、初期状態ではともにオフ状態にされている。
回転数指定部151には、上流側モータ81〜83、下流側モータ84〜87、及び給紙駆動モータ66それぞれの設定回転数が予め記憶されている。回転数指定部151は、異常有無判断動作時において、搬送機構2(上流側モータ81〜83、下流側モータ84〜87、及び給紙駆動モータ66)が、当該設定回転数で継続して駆動されるよう、搬送制御部141を介して制御する。また、回転数指定部151は、異常有無判断動作時においては電磁ソレノイド65が常にオフ状態となるよう、電磁ソレノイド65を制御する。
ここで、回転数指定部151に記憶されている上流側モータ81〜83、下流側モータ84〜87、及び給紙駆動モータ66それぞれの設定回転数は、画像記録動作時における回転数よりも低く設定されている。即ち、異常有無判断動作時における搬送機構2の駆動力は、画像記録動作時における駆動力よりも小さい。これにより、異常有無判断動作時における用紙Pの搬送速度を遅くすることができるので、異常判断部144が搬送機構2の駆動を停止制御した際の用紙Pの制動距離を短くすることができる。
計時部152は、回転数指定部151が搬送機構2の駆動を開始した時点からの経過時間を計時して記憶する。
モータ異常判断部153は、回転数検出装置91〜98から入力されるモータ66,81〜87の回転数を監視することで、搬送機構2の第1所定時間の間継続された駆動が正常であるか否かを判断する。具体的には、搬送機構2の駆動を開始した後、計時部152により第1所定時間が経過したことが計時されるまでの間において、モータ66,81〜87の回転数が、回転数指定部151に記憶された設定回転数の所定範囲内に収まっていた場合には搬送機構2に異常が発生していないと判断し、設定回転数の所定範囲内に収まっていないと場合した場合には、搬送機構2に異常が発生していると判断する。なお、モータ異常判断部153は、搬送機構2の異常の有無の判断が終了したときには、フラグ記憶部150に記憶されているモータチェックフラグをオン状態にする。
残留用紙判断部154は、上流搬送経路R1に残留する用紙Pの有無を判断する。ここで、図6(b)に示すように、欠け歯ギア54が入力ギア67に噛み合った状態で、停電等によりプリンタ101への電力供給が停止されることがある。この場合において、その後、電力供給が再開されたときにおいて、制御部100が電磁ソレノイド65に対して給紙指令を出力していないにもかかわらず、給紙駆動モータ66の駆動力が給紙ローラ50に伝達されて、給紙トレイ35に収容された用紙Pが上流搬送経路R1に給紙されて残留することがある。このように上流搬送経路R1に残留する用紙Pの種類(例えば、用紙サイズなど)と、画像記録動作において画像記録させるべき用紙Pの種類とが異なる場合があるため、上流搬送経路R1に残留する用紙Pは、画像記録動作前に、下流搬送経路R2に搬送させる必要がある。
そこで、本実施形態においては、キャッピング状態のときに、上流搬送経路R1に残留する用紙Pの有無の判断を行う。以下、残留用紙判断部154による上流搬送経路R1に残留する用紙Pの有無の判断動作について説明する。
残留用紙判断部154は、搬送機構2の駆動が開始された後、計時部152により第2所定時間が経過するまでに用紙センサ32により用紙Pが検知されなかったときは、上流搬送経路R1に残留する用紙Pは無いと判断する。
一方、用紙センサ32により用紙Pが検知されたときは、残留用紙判断部154は、上流搬送経路R1に残留する用紙Pが有ると判断する。そして、残留用紙判断部154は、フラグ記憶部150に記憶されている残留フラグをオン状態にし、搬送機構2の駆動を停止制御する。また、このとき、計時部152は、搬送機構2の駆動が開始された時点から搬送機構2の駆動が停止された時点までの計時時間を記憶する。ここで、第2所定時間とは、給紙ローラ50から、用紙センサ32の検知位置までの搬送経路Rに沿った距離を、用紙Pの搬送速度で割った時間である。
次に、図8,図9を参照し、異常有無判断動作に関するプリンタ101の動作フローについて説明する。なお、この動作フローの開始時における状態は、停電等によりプリンタ101への電力供給が停止された状態である。また、フラグ記憶部150に記憶されているモータチェックフラグ及び残留フラグは、初期状態にされている。
まず、プリンタ101の電源をオンにするためにユーザが電源スイッチ(不図示)を押すと、制御部100が電源スイッチから出力された電源オン信号を受信する(A1)。すると、メンテナンス制御部143は、対向部材10の配置位置、及びキャップ機構40の配置位置に基づいて、キャッピング状態であるか否かを判断する(A2)。キャッピング状態であると判断した場合(A2:YES)には、ステップA5の処理に移る。一方、キャッピング状態でない(アンキャッピング状態)と判断した場合(A2:NO)には、メンテナンス制御部143は、支持機構6を開放位置に回動させた後、パージ動作が行われるようポンプ38を制御する(A3)。その後、メンテナンス制御部143は、キャップ昇降機構48、及び対向部材昇降機構49を制御して、キャップ部材41を当接位置に、対向部材10を第1位置に移動させる(A4)。こうして、吐出空間S1が外部空間S2に対して閉鎖されたキャッピング状態となる。ステップA4の処理が終了するとステップA5の処理に移る。
ステップA5では、異常判断部144が異常有無動作を開始する。具体的には、回転数指定部151が、搬送機構2(上流側モータ81〜83、下流側モータ84〜87、及び給紙駆動モータ66)の駆動を開始する。また、回転数指定部151により搬送機構2の駆動が開始されると、計時部152が計時を開始し、且つ、モータ異常判断部153が、回転数検出装置91〜98から入力されるモータ66,81〜87の回転数の監視を開始する。
次に、残留用紙判断部154が、用紙センサ32が用紙Pを検知したか否かを判断する(A6)。用紙センサ32が用紙Pを検知したと判断した場合(A6:YES)には、残留用紙判断部154は、搬送機構2の駆動を停止させる(A7)。これにより、用紙Pがキャップ機構40に衝突することを防ぐことができる。また、このとき、上述したように、用紙Pの搬送速度は画像記録動作時よりも遅くされているので、用紙Pがキャップ機構40に衝突する可能性を低減することができる。
ステップA7の処理が終了すると、残留用紙判断部154は、フラグ記憶部150の残留フラグをオン状態にし、計時部152は、搬送機構2の駆動が開始された時点から搬送機構2の駆動が停止された時点までの計時時間を記憶する。(A8)。ステップA8の処理が終了すると、ステップA19の処理に移る。
一方、ステップA6で、用紙センサ32が用紙Pを検知していないと判断した場合(A6:NO)には、計時部152が、計時時間が第1所定時間に達したか否かを判断する(A9)。第1所定時間に達していないと判断した場合(A9:NO)には、ステップA6の処理に戻る。
一方、第1所定時間に達したと判断した場合(A9:YES)には、モータ異常判断部153が、搬送機構2の異常の有無を判断する(A10)。搬送機構2に異常が有ると判断した場合(A10:YES)には、モータ異常判断部153は、搬送機構2の駆動を停止し(A11)、ディスプレイ120に搬送機構2に異常が発生した旨を示す画面を表示する(A12)。これにより、ユーザが、搬送機構2に異常が発生した事を視認することができる。
一方、ステップA10において、モータ異常判断部153が、搬送機構2に異常が無いと判断した場合(A10:NO)には、モータチェックフラグをオン状態にして(A13)、ステップA14の処理に移る。
ステップA14では、残留用紙判断部154が、用紙センサ32が用紙Pを検知したか否かを判断する。用紙センサ32が用紙Pを検知したと判断した場合(A14:YES)には、残留用紙判断部154は、搬送機構2の駆動を停止させ(A15)、フラグ記憶部150の残留フラグをオン状態にする(A16)。また、計時部152は、搬送機構2の駆動が開始された時点から搬送機構2の駆動が停止された時点までの計時時間を記憶する。ステップA16の処理が終了すると、ステップA19の処理に移る。
一方、ステップA14で、用紙センサ32が用紙Pを検知していないと判断した場合(A14:NO)には、計時部152が、計時時間が第2所定時間に達したか否かを判断する(A17)。第2所定時間に達していないと判断した場合(A17:NO)には、ステップA14の処理に戻る。一方、第2所定時間に達したと判断した場合(A17:YES)には、残留用紙判断部154は、上流搬送経路R1に残留する用紙Pは無いと判断して、搬送機構2の駆動を停止し(A18)、ステップA19の処理に移る。
ステップA19では、制御部100が外部装置から記録指令を受信したか否かを判断する。記録指令を受信していないと判断した場合(A19:NO)には、ステップA19が繰り返されることにより、記録指令の受信待ちが行われる。一方、記録指令を受信したと判断した場合(A19:YES)には、メンテナンス制御部143は、キャップ昇降機構48を制御して、キャップ部材41を離隔位置に移動させる(A20)。こうして、吐出空間S1が外部空間S2に対して開放されたアンキャッピング状態となる。次に、メンテナンス制御部143は、フラッシング動作が行われるよう、ヘッド1を制御する(A21)。その後、メンテナンス制御部143は、支持機構6及び対向部材昇降機構49を制御して、対向部材10を第2位置に移動させ、支持機構6を支持面形成位置に移動させる(A22)。
次に、異常判断部144が、フラグ記憶部150に記憶されているモータチェックフラグがオン状態であるか否かを判断する(A23)。モータチェックフラグがオン状態であると判断した場合(A23:YES)には、異常判断部144は、搬送機構2の異常有無の判断が終了していると判断する。そして、異常判断部144は、フラグ記憶部150に記憶されている残留フラグがオン状態であるか否かを判断する(A24)。残留フラグがオン状態ではない(オフ状態)と判断した場合(A24:NO)には、異常判断部144は、上流搬送経路R1に残留する用紙Pがないと判断して、ステップA33の処理に移る。
一方、ステップA24において残留フラグがオン状態であると判断した場合(A24:YES)には、異常判断部144は、上流搬送経路R1に残留する用紙Pを下流搬送経路R2に搬送すべく、搬送機構2を第3所定時間の間駆動させる(A25)。これにより、画像記録動作開始時において、上流搬送経路R1に残留する用紙Pをなくすことができる。ここで、第3所定時間は以下のように求まる。まず、給紙ローラ50から、下流搬送経路R2の上流端位置までの搬送経路Rに沿った距離に、用紙Pの搬送方向幅を加算した搬送経路距離を求める。この搬送経路距離を、用紙Pの搬送速度で割った時間を排紙必要時間とする。この排紙必要時間から、計時部152に記憶されている計時時間を減算した時間が第3所定時間となる。ステップA25の処理が終了すると、ステップA33の処理に移る。
ステップA23において、モータチェックフラグがオン状態ではない(オフ状態)と判断した場合(A23:NO)には、搬送機構2の異常有無の判断動作を開始すべく、回転数指定部151が、搬送機構2の駆動を開始する(A26)。また、回転数指定部151により搬送機構2の駆動が開始された時点から、計時部152が計時を開始し、且つ、モータ異常判断部153が、回転数検出装置91〜98から入力されるモータ66,81〜87の回転数の監視を開始する。
次に、計時部152が、計時時間が第1所定時間に達したか否かを判断する(A27)。第1所定時間に達していないと判断した場合(A27:NO)には、ステップA27の処理を繰り返す。第1所定時間に達したと判断した場合(S27:YES)には、モータ異常判断部153が、搬送機構2の異常の有無を判断する(A28)。搬送機構2に異常が有ると判断した場合(A28:YES)には、モータ異常判断部153は、搬送機構2の駆動を停止し(A29)、ディスプレイ120に搬送機構2に異常が発生した旨を示す画面を表示する(A30)。
一方、ステップA28において、搬送機構2に異常が無いと判断した場合(A28:NO)には、異常判断部144が、上流搬送経路R1に用紙が残留している可能性があるか否かを判断する(A31)。具体的には、計時部152に記憶されている計時時間に第1所定時間を加算した時間が、上述した排紙必要時間よりも短い場合には、上流搬送経路R1に用紙Pが残留している可能性があると判断し、長い場合には用紙Pが残留している可能性がないと判断する。異常判断部144が、上流搬送経路R1に用紙Pが残留している可能性がないと判断した場合(A31:NO)には、ステップA33の処理に移る。
一方、ステップA31において、上流搬送経路R1に用紙Pが残留している可能性が有ると判断した場合(A31:YES)には、異常判断部144は、上流搬送経路R1に残留する用紙Pを下流搬送経路R2に搬送すべく、搬送機構2を第4所定時間の間駆動させる(A32)。ここで、第4所定時間は、上述した排紙必要時間から、計時部152に記憶されている計時時間に第1所定時間を加算した時間を減算した時間である。ステップA32の処理が終了すると、ステップA33の処理に移る。
ステップA33では、画像記録動作を行うべく、ヘッド制御部142がヘッド1を制御するとともに、搬送制御部141が搬送機構2を制御する。以上、異常有無判断動作に関するプリンタ101の動作フローについて説明した。
以上、本実施形態によると、搬送機構2の異常の有無の判断を、キャッピング状態に維持されているときに行うことができる。従って、アンキャッピング開始後から用紙Pへの画像記録動作が開始されるまでの時間を短くすることができる。また、用紙センサ32により、上流搬送経路R1上の検知位置において用紙Pが検知された場合には、搬送機構2の駆動が停止されるので、用紙Pがキャップ機構に衝突する可能性を低減することができる。
また、キャッピング状態に維持されているときに、搬送機構2の異常の有無の判断を行うことができなかった場合でも、アンキャッピング状態に遷移された後であり、画像記録動作が開始される前に、異常有無判断動作が行われるので、搬送機構2の異常の有無を確実に判断することができる。
また、キャッピング状態に維持されているときに上流搬送経路R1に残留する用紙Pの有無を判断することができるので、アンキャッピング開始後から用紙Pへの画像記録動作が開始されるまでの時間を短くすることができる。
また、用紙センサ32による用紙Pの検知位置が、上流搬送経路R1における搬送方向下流端部にあるため、キャッピング状態に維持されているときに、搬送機構2に異常の有無の判断を行うことができる可能性を高くすることができる、
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、上述の実施形態では、搬送機構2における異常の有無の判断は、制御部100が有する異常判断部144により行われていたが、図10に示すように、制御部100とは別の制御系統であり、制御部100と通信可能に接続された異常判断装置(異常判断手段)200により行われるようにされていてもよい。この場合、異常判断装置200には、上述のフラグ記憶部150、回転数指定部151、計時部152、モータ異常判断部153、及び残留用紙判断部154に対応するフラグ記憶部170、回転数指定部171、計時部172、モータ異常判断部173、及び残留用紙判断部174を有していればよい。
また、上述の実施形態においては、アンキャッピング状態のときに行われる搬送機構2の異常有無の判断動作における、モータ66,81〜87の設定回転数についても、画像記録動作における回転数よりも低くされているが、アンキャッピング状態のときには用紙Pがキャップ機構40に衝突する虞はないので、設定回転数が画像記録動作における回転数よりも低くされていなくてもよい。
また、上述の実施形態では、リップ部材42の先端42dが昇降可能にされていたが、これに限定されない。例えば、リップ部材42の先端42dが移動不能にヘッドホルダ13に固定され、リップ部材42の先端42dの吐出面1aに対する相対位置が一定であってもよい。この場合、対向部材10が当接位置に配置されたとき、リップ部材42の先端42dと対向部材10が当接されるように構成されていればよい。また、キャップ部材41が対向部材10に設けられた構成(キャップ機構をヘッド1側に有しない構成)であってもよい。
また、上述の実施形態においては、キャッピング状態が維持されている際の異常有無判断動作において、用紙センサ32が用紙Pを検知したときには、送りローラ対25〜28(下流側モータ84〜87)の駆動も停止されるように構成されていたが、駆動を停止させなくてもよい。即ち、キャッピングが維持されている状態において、送りローラ対25〜28の異常の有無の判断を必ず行うようにされていてもよい。この場合、送りローラ対25〜28に異常が有ることを、ユーザが早く把握することができる。
また、上述の実施形態では、搬送機構2の異常の有無を判断するために搬送機構2を駆動させる第1所定時間は、上流搬送経路R1に残留する用紙Pの有無を判断するために搬送機構2を駆動させる第2所定時間よりも短くされていたが、特にこれに限られるものではない。例えば、第1所定時間が第2所定時間よりも長くなっていてもよい。
また、上述の実施形態において、CPUが単一のCPUにより制御部100を構成してもよいし、複数のCPU、あるいは特定のASIC(application specific integrated circuit)、CPUと特定のASICの組み合わせにより制御部100を構成していてもよい。
本発明は、ライン式・シリアル式のいずれにも適用可能であり、また、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機等にも適用可能であり、さらに、インク以外の液体を吐出させることで記録を行う液体吐出装置にも適用可能である。記録媒体は、用紙Pに限定されず、記録可能な様々な媒体であってよい。さらに、本発明は、インクの吐出方式にかかわらず適用できる。例えば、本実施の形態では、圧電素子を用いたが、抵抗加熱方式でも、静電容量方式でもよい。
1 インクジェットヘッド(液体吐出ヘッド)
1a 吐出面
2 搬送機構
32 用紙センサ(記録媒体検知手段)
40 キャップ機構
100 制御部(制御手段)
S1 吐出空間
S2 外部空間
R1 上流搬送経路

Claims (7)

  1. 記録媒体に向けて液体を吐出させるための複数の吐出口が形成された吐出面を有する液体吐出ヘッドと、
    前記吐出面と対向する吐出空間を前記吐出空間の周囲の空間に対して閉鎖するキャッピング状態と前記吐出空間を前記吐出空間の周囲の空間に対して開放するアンキャッピング状態とを取り得るキャップ機構と、
    所定の搬送経路に沿って記録媒体を搬送するための搬送機構と、
    前記搬送経路の前記吐出空間よりも上流側における経路上に位置する検知位置において、記録媒体の有無を検知する記録媒体検知手段と、
    前記キャップ機構及び前記搬送機構を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記吐出空間を前記キャッピング状態に維持させた状態で前記搬送機構の駆動を開始させ第1所定時間の間継続させるように前記キャップ機構と前記搬送機構を制御するとともに、その前記第1所定時間の間継続された駆動が正常であるか否かを判断し、
    前記搬送機構の駆動を開始してから前記第1所定時間経過する前に前記記録媒体検知手段により記録媒体が検知された場合には、前記搬送機構の駆動を開始してから前記第1所定時間が経過する前であっても前記搬送機構の駆動を停止させるように制御し、且つ、
    前記制御手段は、
    前記第1所定時間が経過する前に前記記録媒体検知手段により記録媒体が検知された場合には、
    前記吐出空間を前記アンキャッピング状態にさせるよう前記キャップ機構を制御した後であり、且つ前記液体吐出ヘッドにより記録媒体に液体を吐出する前に、前記搬送機構を前記第1所定時間駆動させるよう前記搬送機構を制御するとともに、その前記第1所定時間の間継続された駆動が正常であるか否かを判断することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記吐出空間を前記キャッピング状態に維持させた状態で前記搬送機構の駆動を開始させ、前記第1所定時間、及び第2所定時間のいずれか長い方の時間の間継続させるように前記キャップ機構と前記搬送機構を制御するとともに、
    前記第2所定時間以内に前記記録媒体検知手段により記録媒体が検知されなかった場合には、前記搬送経路の前記吐出空間よりも上流側における経路に残留している残留記録媒体が無いと判断し、
    前記搬送機構の駆動を開始してから前記第2所定時間経過する前に前記記録媒体検知手段により記録媒体が検知された場合には、前記搬送経路の前記吐出空間よりも上流側における経路に前記残留記録媒体が有ると判断し、且つ、前記搬送機構の駆動を開始してから前記第2所定時間が経過する前であっても前記搬送機構の駆動を停止させるように制御することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記搬送経路の前記吐出空間よりも上流側における経路に前記残留記録媒体が有ると判断した場合に、
    前記吐出空間を前記アンキャッピング状態にさせるよう前記キャップ機構を制御した後であり、且つ前記液体吐出ヘッドにより記録媒体に液体を吐出する前に、前記搬送経路における前記吐出空間よりも下流側の経路に前記残留記録媒体を搬送させるよう前記搬送機構を制御することを特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記吐出空間が前記キャッピング状態に維持された状態における前記搬送機構の駆動力が、前記液体吐出ヘッドにより記録媒体に液体を吐出させるときの前記搬送機構の駆動力よりも小さくさせるよう前記搬送機構を制御することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載液体吐出装置
  5. 前記記録媒体検知手段による記録媒体の前記検知位置が、前記搬送経路の前記吐出空間よりも上流側における経路の、下流端部にあることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の液体吐出装置
  6. 記録媒体に向けて液体を吐出させるための複数の吐出口が形成された吐出面を有する液体吐出ヘッドと、
    前記吐出面と対向する吐出空間を前記吐出空間の周囲の空間に対して閉鎖するキャッピング状態と前記吐出空間を前記吐出空間の周囲の空間に対して開放するアンキャッピング状態とを取り得るキャップ機構と、
    所定の搬送経路に沿って記録媒体を搬送するための搬送機構と、
    前記搬送経路の前記吐出空間よりも上流側における経路上に位置する検知位置において、記録媒体の有無を検知する記録媒体検知手段と、
    前記搬送機構の第1所定時間の駆動により、前記搬送機構の駆動が正常であるか否かを判断する異常判断手段と、
    前記キャップ機構及び前記搬送機構を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記吐出空間を前記キャッピング状態に維持させた状態で前記搬送機構の駆動を開始させ前記第1所定時間の間継続させるように前記キャップ機構と前記搬送機構を制御し、
    前記搬送機構の駆動を開始してから前記第1所定時間経過する前に前記記録媒体検知手段により記録媒体が検知された場合には、前記搬送機構の駆動を開始してから前記第1所定時間が経過する前であっても前記搬送機構の駆動を停止させるように制御し、且つ、
    前記制御手段は、
    前記第1所定時間が経過する前に前記記録媒体検知手段により記録媒体が検知された場合には、
    前記吐出空間を前記アンキャッピング状態にさせるよう前記キャップ機構を制御した後であり、且つ前記液体吐出ヘッドにより記録媒体に液体を吐出する前に、前記搬送機構を前記第1所定時間駆動させるよう前記搬送機構を制御することを特徴とする液体吐出装置。
  7. 記録媒体に向けて液体を吐出させるための複数の吐出口が形成された吐出面を有する液体吐出ヘッドと、前記吐出面と対向する吐出空間を前記吐出空間の周囲の空間に対して閉鎖するキャッピング状態と前記吐出空間を前記吐出空間の周囲の空間に対して開放するアンキャッピング状態とを取り得るキャップ機構と、所定の搬送経路に沿って記録媒体を搬送するための搬送機構と、前記搬送経路の前記吐出空間よりも上流側における経路上に位置する検知位置において、記録媒体の有無を検知する記録媒体検知手段とを備えた液体吐出装置の制御方法であって、
    前記吐出空間を前記キャッピング状態に維持させた状態で前記搬送機構の駆動を開始させ第1所定時間の間継続させるように前記キャップ機構と前記搬送機構を制御するとともに、その前記第1所定時間の間継続された駆動が正常であるか否かを判断するステップと、
    前記搬送機構の駆動を開始してから前記第1所定時間経過する前に前記記録媒体検知手段により記録媒体が検知された場合には、前記搬送機構の駆動を開始してから前記第1所定時間が経過する前であっても前記搬送機構の駆動を停止させるステップと
    前記第1所定時間が経過する前に前記記録媒体検知手段により記録媒体が検知された場合には、
    前記吐出空間を前記アンキャッピング状態にさせるよう前記キャップ機構を制御した後であり、且つ前記液体吐出ヘッドにより記録媒体に液体を吐出する前に、前記搬送機構を前記第1所定時間駆動させるよう前記搬送機構を制御するとともに、その前記第1所定時間の間継続された駆動が正常であるか否かを判断するステップと
    を有していることを特徴とする液体吐出装置の制御方法。
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