JP6065647B2 - 液体吐出装置及び該液体吐出装置に用いられるプログラム - Google Patents

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本発明は、記録媒体に液体を吐出する液体吐出装置、及び該液体吐出装置に用いられるプログラムに関する。
所定の間隔を空けて連続的に搬送される用紙に、記録ヘッドからインクを吐出して画像を形成するインクジェットプリンタが知られている。記録ヘッドの下面には、インクが吐出される微小孔である吐出口が多数配列されている。これらの吐出口はインクの乾燥や異物の付着等によって目詰まりや吐出不良を発生する場合があり、これを防ぐために画像の形成に寄与しないインク吐出である空吐出を必要に応じて行っている。
特許文献1には、用紙の幅方向において記録ヘッドを用紙よりも幅広に設け、用紙の幅方向の内側に位置する(用紙に対向する)吐出口の空吐出を1の用紙の画像形成後、次の用紙が記録ヘッドに到来するまでの間(以下、用紙間通過時間と呼ぶ)に行う内容が開示されている。一方、用紙の幅方向の外側に位置する(用紙に対向しない)吐出口の空吐出を画像形成と並行して行う。これにより、用紙間通過時間内に全ての吐出口の空吐出を行う場合に比して、空吐出の設定等に要する時間を短縮し、画像形成の処理能力(スループット)を高めている。
特開2012−25014号
従来の構成では、画像形成と並行して用紙の幅方向の外側に位置する吐出口の空吐出を行うから、画像形成時に用紙の幅方向の内側に位置する吐出口と用紙の幅方向の外側に位置する吐出口の両方から液体が吐出されるように、記録ヘッドを駆動している。従って、画像形成時に全ての吐出口から液体が吐出される場合などには、記録ヘッドに給電する電圧等の負荷が大きくなる。これは記録ヘッド及び該記録ヘッドを駆動する電源供給部品の発熱に繋がり、該記録ヘッド及び電源供給部品の寿命低下に繋がるおそれがある。
本発明の目的は、画像形成時に用紙の幅方向の外側に位置する吐出口の空吐出を行う際に、単位時間当たりの記録ヘッドに加わる負荷を軽減することにある。
液体吐出装置は、記録媒体を、第1方向に搬送するための搬送手段と、記録媒体に画像を記録する液体を吐出するための複数の吐出口を有し、前記複数の吐出口が前記第1方向に直交する第2方向に配列される液体吐出ヘッドと、記録媒体に記録される画像に係る画像データを記憶するための画像データ記憶手段と、前記搬送手段および前記液体吐出ヘッドを制御するための制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記搬送手段により搬送される記録媒体の前記第2方向におけるサイズに関する情報に基づいて、前記複数の吐出口のうち前記搬送手段により搬送される記録媒体に対向する吐出口である第1吐出口および前記複数の吐出口のうち前記搬送手段により搬送される記録媒体に対向しない吐出口である第2吐出口を決定し、
前記第1吐出口が前記搬送手段により搬送される記録媒体に対向している期間である画像記録期間に、画像が記録媒体に記録されるように前記液体吐出ヘッド及び前記搬送手段を制御し、
前記画像記録期間において、前記第2吐出口から液体が吐出されるように前記液体吐出ヘッドを制御し、且つ、前記画像データ記憶手段内の画像データに基づいて、前記液体吐出ヘッドが液体を吐出する際の負荷の値を計算し、前記画像記録期間の単位時間において前記液体吐出ヘッドに加えられる負荷の値が所定値未満となるように、前記単位時間内に液体を吐出する前記第2吐出口を決定する。
記録媒体を、第1方向に搬送するための搬送手段と、記録媒体に画像を記録する液体を吐出するための複数の吐出口を有し、前記複数の吐出口が前記第1方向に直交する第2方向に配列される液体吐出ヘッドと、記録媒体に記録される画像に係る画像データを記憶するための画像データ記憶手段と、前記搬送手段および前記液体吐出ヘッドを制御するための制御部と、を備えた流体吐出装置に用いられるプログラムであって、該プログラムは、
前記搬送手段により搬送される記録媒体の前記第2方向におけるサイズに関する情報に基づいて、前記複数の吐出口のうち前記搬送手段により搬送される記録媒体に対向する吐出口である第1吐出口および前記複数の吐出口のうち前記搬送手段により搬送される記録媒体に対向しない吐出口である第2吐出口を決定する工程と、
前記第1吐出口が前記搬送手段により搬送される記録媒体に対向している期間である画像記録期間に、画像が記録媒体に記録されるように前記液体吐出ヘッド及び前記搬送手段を制御する工程と、
前記画像記録期間において、前記第2吐出口から液体が吐出されるように前記液体吐出ヘッドを制御し、且つ、前記画像データ記憶手段内の画像データに基づいて、前記液体吐出ヘッドが液体を吐出する際の負荷の値を計算し、前記画像記録期間の単位時間において前記液体吐出ヘッドに加えられる負荷の値が所定値未満となるように、前記単位時間内に液体を吐出する前記第2吐出口を決定する工程とを実行させる。
第2吐出口は、画像記録期間において第1吐出口が画像形成をしているときに液体が記録媒体に吐出されない所謂空吐出動作を行う。このときに、制御部は記憶手段内の画像データから単位時間当たりに液体吐出ヘッドに加えられる負荷を求めて、該負荷の値が所定値未満となるように第2吐出口の空吐出動作を制御する。これにより、画像記録期間内において、液体吐出ヘッドに負荷が集中して加えられることを避けることができる。
インクジェット記録装置の全体構成を示す図である。 ヘッドの平面図である。 図2の一部拡大図である。 図3に示す第2ヘッド要素を、A-A線を含む垂直面にて破断し矢視した断面図である。 各ヘッド要素と液体受け部材の位置関係を示す正面図である。 用紙の搬送状態を示す平面図である。 制御部の周辺の構成を示すブロック図である。 ヘッドへの入力電圧に対する負荷電流と変換効率の特性を示すグラフである。 第1の実施形態に係る制御動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る制御動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る制御動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る制御動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態について、図面を用いて説明する。以下の記載では、上方及び下方は鉛直方向に沿う向きを指す。また、本発明に係る「液体吐出装置」としてインクジェット記録装置を例示し、「液体」の具体例としてインクを例示する。また、本発明に係る「液体吐出ヘッド」として、下面からインクの液滴を吐出するヘッドを例示する。
図1は、インクジェット記録装置1の全体構成を示す図である。インクジェット記録装置1は直方体状の筐体10を有し、該筐体10の天板上部には、用紙Pを排出するトレイ11が設けられている。筐体10内には、上方から下方に向かって、インクを用紙Pに吐出するヘッド4、用紙Pを水平に搬送した後にトレイ11に送る搬送ユニット5、用紙Pを供給する給紙ユニット6が配置されている。筐体10の内側上部にて、ヘッド4に干渉しない位置には、筐体10内の各機構及び電気回路の動作を司る制御部8が配置されている。筐体10の内部下側には、ヘッド4に供給するインクが収納されたタンク14が配置されている。該タンク14とヘッド4とはチューブ(図示せず)によって接続されている。
筐体10の側面には、外部のパーソナルコンピュータから送信される画像記録ジョブを含む信号が入力される端子13が設けられている。筐体10の上面には、使用者が情報を入力する操作パネル12が設けられている。
搬送ユニット5は、図1中の用紙Pを左から右に搬送する機構である。以下の記載では、画像記録領域(後述する吐出面40と対向する領域)において用紙Pを搬送する方向を副走査方向又は第1方向、水平面内において該副走査方向と直交する方向を主走査方向又は第2方向と呼ぶ。
前記搬送ユニット5は、ヘッド4の両側に配備された第1及び第2搬送ローラ対51、52と、該搬送ローラ対52よりも用紙Pの搬送下流側に配置された第3乃至第5搬送ローラ対53、54、55、内部を用紙Pが通過する3つのガイド56、57、58を有して構成される。第1搬送ローラ対51とヘッド4との間には、搬送される用紙Pの端部を検出する端部検出センサSE2が設けられている。搬送される用紙Pの搬送下流側端部が端部検出センサSE2によって検出されると、所定時間経過後にヘッド4から用紙Pへのインクの吐出が開始される。第1搬送ローラ対51によって搬送力を付与された用紙Pはヘッド4からインクを吐出されながら搬送される。用紙Pの搬送下流側端部が端部検出センサSE2によって検出されると、用紙Pは端部検出センサSE2を通過するのであるから、該検出後で且つ所定時間経過後にヘッド4から用紙Pへのインクの吐出が開始される。この所定時間は用紙Pが端部検出センサSE2を通過してからヘッド4に搬送される時間に対応している。
ヘッド4の下側を通過した用紙Pは、搬送方向下流側の第2搬送ローラ対52によって搬送力を付与されて、該第2搬送ローラ52とトレイ11との間に位置する第3乃至第5搬送ローラ対53、54、55、及びガイド56、57、58によってトレイ11に送られる。
前記給紙ユニット6は、用紙Pが収納される給紙トレイ60と、給紙ローラ61と、該給紙ローラ61と搬送ユニット5との間に配備された第6及び第7搬送ローラ対62、63と、内部を用紙Pが通過する2つのガイド64、65を有して構成される。給紙ローラ61は給紙トレイ60内から1枚の用紙Pを送り出した後に、次の用紙Pを所定の時間間隔を空けて取り出し、該ガイド64、65及び第6及び第7搬送ローラ対62、63によって該用紙Pを搬送ユニット5の上流側に搬送する。ここで搬送される複数枚の用紙Pにおいて、隣り合う用紙Pが搬送される時間間隔を用紙間通過時間t1(図6参照)と呼ぶ。つまり用紙間通過時間t1は、先に搬送されている用紙Pの搬送方向後端が通過してから、次の用紙Pの先端が到達するまでの時間となる。第7搬送ローラ対63と第1搬送ローラ対51との間には、搬送される用紙Pの第2方向に沿う幅寸法を検知するサイズ検知センサSE1が設けられている。サイズ検知センサSE1は例えば第2方向に沿って配置されたラインセンサなどが該当する。
ヘッド4は、主走査方向に延びた直方体状のラインヘッドであって、その下面はインクを吐出する多数の液体吐出口が形成された吐出面40が形成されている。
前記の如く、ヘッド4の吐出口はインクの乾燥や異物の付着等によって目詰まりや吐出不良を発生する場合があり、これを防ぐために画像の形成に寄与しないインク吐出である空吐出を行っている。後記するように用紙間通過時間t1及び画像記録期間t2内に、ヘッド4からインクが空吐出されるが、該空吐出時のインクは画像形成に寄与しない。
ヘッド4により画像が記録された用紙Pは第2乃至第5搬送ローラ対52、53、54、55及びガイド56、57、58によりトレイ11に排出される。
ヘッド4の下方には、複数の液体受け部材7、70が昇降自在に設けられ、用紙Pにインクを吐出して印字する際には液体受け部材7、70は該印字を妨げないように、用紙Pの搬送路から下方に位置して、該搬送路から退避している。
長時間に亘って印字を行わないときに、吐出面40が露出したままであると、該吐出面40に残存したインクが乾燥する。この対策として、長時間に亘って印字を行わないときは、ヘッド4の下端部を液体受け部材7、70に当接させ、吐出面40と液体受け部材7、70上面との間に、封止空間を形成する。これにより、吐出面40が露出することを防いでいる。即ち、本実施形態では、液体受け部材70、71をインク乾燥防止用のキャップとして用いている。
周知の如く、用紙PにはA4サイズ、A5サイズ、葉書サイズ等の第2方向の幅が異なるものがある。以下の記載では、A4サイズの用紙をP1、A5サイズの用紙をP2、葉書サイズの用紙をP3として説明する。
図2は、ヘッド4の平面図であり、図3は図2の一部拡大図である。ヘッド4はヘッドフレーム47上に、複数の、図2では6つの第1乃至第6ヘッド要素41、42、43、44、45、46を第2方向に沿って千鳥状に配列して構成される。各ヘッド要素41、42、43、44、45、46の下面によって前記の吐出面40が構成され、各ヘッド要素41、42、43、44、45、46の下面には、インクを吐出する微小な吐出口30が第1及び第2方向に沿って複数形成されている。ヘッド4の第2方向に沿う幅長さは、最大サイズの用紙P1の幅長さ以上に形成されている。
図2及び図3では、図示の便宜上、吐出口30を線で示す。第1方向に沿う複数の吐出口30にて、吐出口列33が形成される。また、複数の吐出口30のうち搬送ユニット5により搬送される用紙に対向する吐出口30を第1吐出口30aとし、用紙に対向しない吐出口30を第2吐出口30bとする。
例えば、図3に示す用紙P3の場合は、用紙P3の第1方向に沿う端縁E3の内側(図3における下方向)に位置する吐出口30が第1吐出口30aであり、用紙P3の端縁E3の外側(図3における上方向)に位置する吐出口30が第2吐出口30bである。複数の第1吐出口30aに対向している領域を第1領域31とし、一方、複数の第2吐出口30bに対向している領域を第2領域32とすると、第1領域31と第2領域32の境界は、用紙P3の端縁E3に相当する。各吐出口30が第1吐出口30a又は第2吐出口30bの何れに該当するかは、後記の如く、搬送される用紙Pの第2方向に沿うサイズ、即ち幅に基づいて、制御部8が決定する。
また、図3に示すように、第2領域32に対向しており、端縁E3の近傍に位置する吐出口列33に含まれる複数の第2吐出口30bは、予備吐出口群34を構成する。予備吐出口群34の第2方向に沿う幅をαで示す。何れの吐出口列33内の第2吐出口30bが予備吐出口群34に含まれるかは、制御部8が決定するが、後記の如く、用紙の端縁にまで画像が形成される、所謂縁無し印字の場合と縁無し印字でない場合とでは、予備吐出口群34に含まれる吐出口列33の数が異なる。
(ヘッド要素の構造)
各ヘッド要素41、42、43、44、45、46は、インク吐出特性の均一化や製造コストの低減等のために、同一構造に形成されている。以下では、第2ヘッド要素42に着目して、その構造を説明する。図4は、図3に示す第2ヘッド要素42をA-A線を含む垂直面にて破断し矢視した断面図である。
第2ヘッド要素42は、流路ユニット9と、その上面に接合されたアクチュエータユニット95とから構成される。流路ユニット9は複数枚の金属板からなる積層体であり、最下位の金属板90の下面が、前記の吐出面40を構成する。流路ユニット9の内部にはマニホールド91と、該マニホールド91からアパーチャ92及び圧力室93を経て吐出口30に至る複数のインク流路94とが形成されている。流路ユニット9の上面には、マニホールド91に連通してタンク14からのインクが供給されるインク供給口(図示せず)が開設されている。
アクチュエータユニット95は、複数の駆動部96を有し、各駆動部96は圧力室93に対応する圧電層97と、これを挟むように配置された一対の電極98とを有して構成される。該電極98はドライバIC84(図7参照)を介して、制御部8に電気的に接続される。制御部8からドライバIC84を介して電圧が印加されると、圧力室93の容積が変動し、圧力室93内のインクに吐出エネルギが付与される。該吐出エネルギにより吐出口30からインクが吐出される。
アクチュエータユニット95への単位時間当たりの電圧の印加回数は、制御部8が制御可能であり、単位時間当たりに印加される電圧の大きさが大きいほど、又は単位時間当たりの電圧の印加回数が多いほど、単位時間当たりのインク吐出量が多くなる。
図5は、各ヘッド要素41、42、43、44、45、46と液体受け部材7、70の位置関係を示す正面図である。第1、第3、第5ヘッド要素41、43、45は、一方の液体受け部材70に対向し、第2、第4、第6ヘッド要素42、44、46は、他方の液体受け部材7に対向する。両液体受け部材7、70はチューブ71を介して廃棄インクタンク72に接続され、該チューブ71上には吸引ポンプ73が設けられている。
吐出口30はインクの乾燥や異物の付着等によって目詰まりや吐出不良を発生する場合があり、これを防ぐために、従来と同様に、画像の形成に寄与しないインク吐出である空吐出を必要に応じて行っている。用紙Pが吐出口30に対向しない場合に、該空吐出によって吐出されたインクは両液体受け部材7、70にて受けられ、吸引ポンプ73によってチューブ71を介して廃棄インクタンク72に回収される。
図6は、用紙Pの搬送状態を示す平面図である。用紙Pは複数枚が連続して搬送されてヘッド4によって画像が形成され、隣り合う用紙Pは用紙間通過時間t1を空けて搬送される。一方、ヘッド4の第1吐出口30aが用紙Pに対向している期間を画像記録期間t2とする。画像記録期間t2は用紙Pの第1方向に沿う長さを用紙Pの搬送速度で除して求められ、一方、用紙間通過時間t1は例えば1分間に画像形成すべき用紙Pの枚数と画像記録期間t2とから求められる。
第1吐出口30aの空吐出は、第1吐出口30aが搬送される用紙Pと対向していない時間内、言い換えると先に搬送されている用紙Pの搬送方向後端が第1吐出口30aと対向する領域を通過してから次の用紙Pの先端が第1吐出口30aと対向する領域に到達するまでの時間であり、かつ、用紙P上に画像を形成しない用紙間通過時間t1内に行う。一方、第2吐出口30bは画像形成に関係しないから、該第2吐出口30bの空吐出は、画像形成と並行して画像記録期間t2内に行う。言い換えると、用紙Pの搬送方向先端が第1吐出口30aと対向する領域に到達してから同じ用紙Pの後端が第1吐出口30aと対向する領域を通過するまでの時間が画像記録期間t2である。なお、用紙間通過時間t1内では、第2吐出口30bからの空吐出は行わない。
即ち、画像記録期間t2内では、第1吐出口30aと第2吐出口30bの両方からインクが吐出される。これにより、用紙間通過時間t1内に全ての吐出口の空吐出を行う場合に比して、用紙間通過期間t1内において、液体吐出ヘッドに空吐出による負荷が集中して加えられることを避けている。
図7は、制御部8の周辺の構成を示すブロック図である。制御部8は、1つのCPUで構成されるが、複数のCPUの組み合わせであってもよい。また、制御部8はCPUとASIC (Application Specific Integrated Circuit)とを組み合わせて用いてもよい。制御部8は処理速度の基準となる内部クロック信号を分周してタイマーとして用いるタイマー機能を有している。
制御部8には前記の操作パネル12、端子13、サイズ検知センサSE1、端部検出センサSE2の他に、記録装置1の全体の動作を司るシステムプログラムが格納されたROM81、一時的に情報を記録するワークメモリとしてのRAM82、第1乃至第7搬送ローラ対51−55、62、63や給紙ローラ61を回転させるモータの集合であるモータ群83、ヘッド4に接続された前記のドライバIC84、端子13を介して入力された画像データが格納される画像データ記憶手段85、不揮発性メモリである記憶部80、第2吐出口30bの空吐出動作時に読み出され得る電圧値が格納された電圧記憶手段86が接続されている。尚、後記の如く、電圧記憶手段86からの電圧値の読み出しは任意であり、電圧記憶手段86は設けられていなくともよい。
画像データ記憶手段85内の画像データは、ページ記述言語などで表現されており、制御部8は該画像データに公知のRIP(Raster Image Processor)処理を行って、画素がマトリックス状に配置されたビットマップデータに変換する。ビットマップデータは1つの画素を0から255までの8ビットの濃度階調で表したデータとなる。尚、ビットマップデータに公知のガンマ補正を行ってもよい。
該ビットマップデータは制御部8による公知の誤差拡散処理により、各画素の濃度値が2ビットである4値で示される画像データに変換される。また制御部8は、4値化された画像データに基づいて、第1吐出口30aから吐出するインクの量を決定する。制御部8は決定した量のインクが第1吐出口30aから吐出されるように、ドライバIC84を制御する。
記憶部80には、インク吐出時のヘッド4の負荷に対する閾値である所定値S1及び該所定値S1より小さな閾値であるサブ所定値S2が格納されている。インク吐出時のヘッド4の負荷とは、具体的には各吐出口30からインクを吐出させるために、ドライバIC84からヘッド4に供給される電圧値又は電力値、或いはヘッド4から吐出させるインクの量又はインクを吐出する吐出口30の数の何れか1つである。勿論、負荷としてこれらの値を組み合わせてもよい。
また、所定値S1は、用紙Pへの画像形成時(即ち、画像記録期間t2)に、単位時間当たりにヘッド4に加わる負荷の最大値、或いは用紙間通過時間t1内における第1吐出口30aからの空吐出動作時にヘッド4に単位時間当たりに加わる負荷の最大値である。この単位時間当たりにヘッド4に加わる負荷の最大値とは、ヘッド4の全ての吐出口30からインクを吐出する場合に、ヘッド4に加わる単位時間当たりの負荷の値である。つまり、ヘッド4に加わり得る単位時間当たりの負荷の最大値である。
本実施形態にあっては、画像記録期間t2の単位時間において、ヘッド4に加えられる負荷の値が所定値S1未満となるように、インクを吐出する第2吐出口30bへの電圧値、或いはインクを吐出する第2吐出口30bの数を決定する。
また、ヘッド4に電圧を入力すると、各吐出口30からインクを吐出させる負荷分の降圧がされた後に、ヘッド4から電圧が出力される。この入力電圧に対する出力電圧の比(ここでは、変換効率と呼ぶ)が高ければ、ヘッド4において入力エネルギがインク吐出に有効に使用されることになり、ヘッド4の発熱量(無駄なエネルギー)も低減する。図8は、ヘッド4からの出力電圧が3.3Vである場合に、ヘッド4への入力電圧に対する負荷電流と変換効率の特性を示すグラフである。この特性は前記の電圧記憶手段86にテーブルとして記憶させておく。ヘッド4への入力電圧は、3.6V、4.2V、5Vの3種類を想定しているが、この3種類に限定されない。
第2吐出口30bにおける空吐出は、用紙Pへの画像形成に関係がないので、ヘッド4への入力電圧は第1吐出口30aからインクを空吐出する場合に比して、入力電圧の範囲が広くなる。従って、制御部8はヘッド4の負荷電流から最も変換効率の良い入力電圧の値を電圧記憶手段86のテーブルから検知し、該値の電圧を第2吐出口30bに対応した電極98に入力すれば、ドライバIC84及びヘッド4全体の発熱を軽減することができる。
(第1の制御動作)
図9は、本実施形態における基本的な制御動作を示すフローチャートである。尚、本実施形態では説明の便宜上、インク吐出時のヘッド4の負荷として、各吐出口30からインクを吐出させるために、ドライバIC84からヘッド4に供給される電力を例示する。また、記憶部80内の所定値S1として、用紙Pへの画像形成時に、単位時間当たりに全ての吐出口30からインクを吐出する場合の電力の値を例示する。
インクジェット記録装置1に通電された印字可能状態で、端子13に画像記録ジョブを含む信号が入力されると、複数枚の用紙Pが給紙トレイ60から用紙間通過時間t1を空けながら連続的に搬送される。用紙Pがサイズ検知センサSE1を通過すると、制御部8は、該サイズ検知センサSE1から用紙Pの第2方向に沿うサイズ、即ち幅長さを検出する(ステップS1)。即ち、用紙PがA4サイズ、A5サイズ、葉書サイズの何れに該当するかを検出する。尚、制御部8は、端子13に入力される画像記録ジョブ又は操作パネル12から使用者によって手入力される用紙Pの情報に基づいて、用紙Pの幅長さを検出してもよい。
制御部8は、用紙Pの幅長さの情報に基づいて、第1吐出口30aとなる吐出口30と第2吐出口30bとなる吐出口30とを決定する(ステップS2)。これとともに、制御部8は、画像データ記憶手段85内の画像データに基づいて決定した第1吐出口30aから吐出すべきインクの量から、画像記録時間t2の単位時間それぞれにおいて、ドライバIC84を介してヘッド4に供給する電力値D1を決定する。換言すれば、第1吐出口30aからのインク吐出量に応じた電力値D1を決定する(ステップS3)。なお、電力値D1はヘッド4に供給される電圧値とインクを吐出することで第1吐出口30aに対応するドライバIC84を介して圧電層97を通過する電流の積の合計に対応している。
次に、制御部8は、画像記録期間t2の単位時間それぞれにおいて、該電力値D1と所定値S1との差S1−D1を求める(ステップS4)。次に、制御部8は画像記録期間t2の単位時間それぞれにおいて、第2吐出口30bからの空吐出に対応してヘッド4で消費される電力の値が差S1−D1未満となるように、第2吐出口30bからのインク吐出量を決定する。このインク吐出量に対応してヘッド4に加えるべき電力値D2を決定する(ステップS5)。
このように、画像記録期間t2にて、第2吐出口30bから、単位時間当たりに吐出されるインク吐出量を調整することにより、ヘッド4に単位時間当たりに加わる負荷を低減している。第2吐出口30bから、単位時間当たりに吐出されるインク吐出量の代わりに、インクを吐出すべき第2吐出口30bの数を調整してもよい。
即ち、制御部8は画像記録期間t2の単位時間において、ヘッド4に加えられる負荷を所定値S1未満として、ヘッド4に負荷が集中して加えられることを避けている。
用紙Pの搬送下流側端部が端部検出センサSE2によって検出されると、該検出後の所定時間経過後に制御部8はドライバIC84を駆動するとともに、内蔵するタイマー機能を作動させて画像記録期間t2を計測し始める。ドライバIC84は、画像記録期間t2内に第1吐出口30aに対応した電極98と、第2吐出口30bに対応した電極98に電圧を印加して、ヘッド4から用紙Pへのインクの吐出を開始させる(ステップS6)。
このときに、前記の如く、ヘッド4の負荷電流から最も変換効率の良い入力電圧の値を電圧記憶手段86のテーブルから検知し、該値の電圧を第2吐出口30bに対応した電極98に入力してもよい。
制御部8はドライバIC84を駆動してから画像記録期間t2が経過すると(ステップS7)、用紙間通過時間t1内の空吐出動作に移行し(ステップS8)、第1吐出口30aからの空吐出動作を行うとともに(ステップS8)、内蔵するタイマー機能を作動させて用紙間通過時間t1を計測し始める(ステップS9)。該用紙間通過時間t1内の空吐出動作では、第1吐出口30aに対応する電極98に、画像形成時のような高い値の電圧を印加する必要はなく、画像形成時よりも低い値の電圧が印加される。
但し、用紙間通過時間t1内における第1吐出口30aから単位時間当たりに吐出するインク量は、画像記録期間t2内の画像形成時に第2吐出口30bから単位時間当たりに吐出するインク量よりも多くなる。換言すれば、用紙間通過時間t1内における第1吐出口30aから単位時間当たりに吐出するインク量よりも、画像記録期間t2内の画像形成時に第2吐出口30bから単位時間当たりに吐出するインク量の方が少ない。ドライバIC84からは、このように、電圧が電極98に印加される。
その理由を示す。第2吐出口30bは画像形成に関係が薄いので、第2吐出口30bが目詰まりしない程度にインクを空吐出すればよい。その一方、第1吐出口30aは画像形成に用いられるので、画像の品質を確保するためにも、第1吐出口30aからはインクがスムーズに吐出されなければならない。従って、用紙間通過時間t1内における第1吐出口30aからの単位時間当たりのインク吐出量を、画像記録期間t2における第2吐出口30bからの単位時間当たりのインク吐出量よりも多くしている。
第1吐出口30aからの空吐出から用紙間通過時間t1が経過すると(ステップS9)、更に用紙Pに画像を形成する場合は、画像記録期間t2内の空吐出動作に戻り、画像形成を行わない場合は、制御動作を終了する。
(第2の制御動作)
図10及び図11は、別の制御動作を示すフローチャートである。用紙Pの搬送後に、制御部8が用紙Pの幅を検出し、第1吐出口30aと第2吐出口30bを決定する。その後に、画像記録期間t2内にて、第1吐出口30aに対応する電極98への電力値D1を決定するステップS10−S12までの手順は、図9のフローチャートのステップS1−S3に示す動作と同様である。
電力値D1を決定した後に、制御部8は、画像記録時間t2の単位時間それぞれの電力値D1が記憶部80内のサブ所定値S2以上か否かを判断する(ステップS13)。単位時間それぞれの電力値D1がサブ所定値S2未満であれば、前記のステップS4-S9までの工程を実行する(ステップS14)。
画像記録時間t2の単位時間それぞれの電力値D1がサブ所定値S2以上であれば、制御部8は該電力値D1と所定値S1との差S1−D1を求める(ステップS15)。更に、制御部8は第1領域31と第2領域32の境界を求める(ステップS16)。例えば、図3では第1領域31と第2領域32の境界は、用紙P3の端縁E3である。次に、制御部8は第2領域32に含まれる第2吐出口30bのうち、第1領域と前記第2領域との境界からの距離が近いものほど、第2吐出口30bからのインク吐出量を少なくするように、対応する電極98に電圧を印加する(ステップS17)。この電極98に印加される電圧は、何れの第2吐出口30bに対応するものであっても、前記の差S1−D1の範囲内、具体的には前記電力値D2の範囲内である。即ち、本制御動作にあっても、画像記録期間t2の単位時間において、ヘッド4に加えられる負荷の値は所定値S1未満となる。ここにおいて、第2吐出口30bからのインク吐出量に代えて、インクを空吐出すべき第2吐出口30bの数を少なくしてもよい。
このような制御動作を行う理由を示す。ヘッド4に加わる負荷の中には、インク吐出に伴って給電されることによるヘッド4の発熱がある。ヘッド4が発熱しているから、第1領域31と第2領域32の境界から近い第2吐出口30bには該熱が伝導する。特に、第1吐出口30aによる画像形成時の負荷の値がサブ所定値S2以上である場合は、境界から近い第2吐出口30bに伝導する熱も大きくなる。従って、第1領域31と第2領域32の境界から近い第2吐出口30bほど負荷を低減して、ヘッド4全体が発熱し過ぎることを防いでいる。
制御部8はドライバIC84を駆動してから画像記録期間t2が経過すると(ステップS18)、用紙間通過時間t1内の空吐出動作に移行し(ステップS19)、第1吐出口30aからの空吐出動作を行うとともに、内蔵するタイマー機能を作動させて用紙間通過時間t1を計測し始める。用紙間通過時間t1が経過すると(ステップS20)、更に用紙Pに画像を形成する場合は、画像記録期間t2内の空吐出動作に戻り、画像形成をもはや行わない場合は、制御動作を終了する。
尚、制御部8が第1領域31と第2領域32の境界を求めた際に、幾つかの第2領域32内の幾つかの吐出口列33を、予備吐出口群34としてもよい(図3参照)。制御部8は、該予備吐出口群34の吐出口列33に含まれる第2吐出口30bから吐出するインクの量が第1吐出口30aからの吐出量と同程度になるように、ドライバIC84から給電する。この理由は、搬送ユニット5による用紙Pの搬送時に、用紙Pが幅方向にずれることがある。このため、用紙Pが幅方向にずれても画像が正確に形成されるように、第2領域32内の幾つかの第2吐出口30bからのインク吐出量を第1吐出口30aと同程度に設定している。
また、前記の如く、制御部8はサイズ検知センサSE1等からの情報から、用紙Pの幅長さを検知するが、この用紙Pの幅長さが短いほど、予備吐出口群34に含まれる第2吐出口30bの数を多くしてもよい。
用紙Pの幅長さが短いと、第2領域32に含まれる第2吐出口30bの数が多くなるが、第2吐出口30bは目詰まりしない程度にしか空吐出しない。次に、幅長さの長い用紙Pに画像を形成する際には、幅長さが短い用紙Pの画像形成時に第2領域32に含まれていた第2吐出口30bが第1領域31に含まれる。しかし、該吐出口が十分に空吐出されていないと、画像が正しく形成されない可能性がある。従って、用紙Pの幅長さが短いほど、予備吐出口群34に含まれる吐出口30を多くして、第1吐出口30aと同程度の空吐出動作を行って、次に幅広の用紙Pに画像を形成する場合に備えている。
(第3の制御動作)
用紙Pへの画像形成には、用紙Pの端縁にまで画像が形成される所謂縁無し印字がある。この縁無し印字の場合は、インクジェット記録装置1は、図12のフローチャートに示す制御動作を行う。
制御部8は、画像記録ジョブ又は操作パネル12からの信号から、縁無し印字を行うことを検知すると、ステップS30−S34までの動作を行う。即ち、第1吐出口30aに対応した電極98に電力値D1の電力を、第2吐出口30bに対応した電極98に電力値D2の電力を印加するように決定する。ここまでの動作は、図9のフローチャートのステップS1−S5までの動作と同様である。
次に、第2吐出口30bからなる幾つかの吐出口列33を予備吐出口群34として決定する(ステップS35)。この予備吐出口群34に含まれる吐出口列33の数は縁無し印字を行わない場合に比して多く設定される。即ち、予備吐出口群34に含まれる第2吐出口30bの数は、縁無し印字の場合の方が、縁無し印字を行わない場合に比して多い。
縁無し印字の場合に、予備吐出口群34に含まれる第2吐出口30bの数が少ないと、ヘッド4に対して用紙Pが幅方向にずれた際に、用紙Pが予備吐出口群34を越える可能性がある。これでは、第2吐出口30bからのインクが用紙Pに吐出されるから、誤った画像が用紙Pに形成される。従って、縁無し印字の場合は予備吐出口列群34に含まれる第2吐出口30bを多くして、該第2吐出口30bから吐出されるインクで画像が用紙Pに正確に形成されるようにしている。これによって、ヘッド4に対して用紙Pが幅方向にずれた場合でも、正確な画像が用紙Pに形成されるようにしている。その後は、前記図9のフローチャートに示したステップS6−S9と同様の動作を行う(ステップS36−S39)。
上記各実施形態に係るインクジェット記録装置1は、共通して以下の効果を有する。
第2吐出口30bは、画像記録期間t2において第1吐出口30aが画像形成をしているときに液体が用紙Pに吐出されない空吐出動作を行う。このときに、制御部8は画像データ記憶手段85内の画像データから単位時間当たりにヘッド4に加えられる負荷を求めて、該負荷の値が所定値S1未満となるように第2吐出口30bの空吐出動作を制御する。これにより、画像記録期間t2内において、ヘッド4に負荷が集中して加えられることを避け、該ヘッド4を保護している。
本発明は、用紙のような記録媒体にインクのような液体を吐出する液体吐出装置、例えばインクジェット記録装置に用いると有用である。
1 インクジェット記録装置
4 ヘッド
5 搬送ユニット
6 給紙ユニット
8 制御部
30 吐出口
85 画像データ記憶手段

Claims (11)

  1. 記録媒体を、第1方向に搬送するための搬送手段と、
    記録媒体に画像を記録する液体を吐出するための複数の吐出口を有し、前記複数の吐出口が前記第1方向に直交する第2方向に配列される液体吐出ヘッドと、
    記録媒体に記録される画像に係る画像データを記憶するための画像データ記憶手段と、
    前記搬送手段および前記液体吐出ヘッドを制御するための制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記搬送手段により搬送される記録媒体の前記第2方向におけるサイズに関する情報に基づいて、前記複数の吐出口のうち前記搬送手段により搬送される記録媒体に対向する吐出口である第1吐出口および前記複数の吐出口のうち前記搬送手段により搬送される記録媒体に対向しない吐出口である第2吐出口を決定し、
    前記第1吐出口が前記搬送手段により搬送される記録媒体に対向している期間である画像記録期間に、画像が記録媒体に記録されるように前記液体吐出ヘッド及び前記搬送手段を制御し、
    前記画像記録期間において、前記第2吐出口から液体が吐出されるように前記液体吐出ヘッドを制御し、且つ、前記画像データ記憶手段内の画像データに基づいて、前記液体吐出ヘッドが液体を吐出する際の負荷の値を計算し、前記画像記録期間の単位時間において前記液体吐出ヘッドに加えられる負荷の値が所定値未満となるように、前記単位時間内に液体を吐出する前記第2吐出口を決定する、液体吐出装置。
  2. 前記制御部は、連続して搬送される記録媒体間に所定間隔を設けるように前記搬送手段を制御し、前記所定間隔に対応する位置が前記第1吐出口に対向する期間である記録媒体間通過期間に、前記第1吐出口から画像形成に寄与しない空吐出動作を行うように、前記液体吐出ヘッドを制御する、請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記負荷の値は、前記液体吐出ヘッドの各吐出口から液体を吐出させるために液体吐出ヘッドに供給される電圧値又は電力値、或いは液体吐出ヘッドから吐出させる液体量又は液体を吐出する吐出口の数の少なくとも1つである、請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記所定値は、記録媒体への画像形成時に、単位時間当たりに液体吐出ヘッドに加わる負荷の最大値、或いは前記用紙間通過時間内における前記第1吐出口による空吐出動作時に前記液体吐出ヘッドに単位時間当たりに加わる負荷の最大値である、請求項2に記載の液体吐出装置。
  5. 前記の記録媒体への画像形成時に、単位時間当たりに液体吐出ヘッドに加わる負荷の最大値は、単位時間当たりに全ての吐出口から液体を吐出する場合の負荷の値である、請求項4に記載の液体吐出装置。
  6. 前記制御部は、前記用紙間通過時間内における空吐出動作時に、第1吐出口から単位時間当たりに吐出する液体量又は液体を吐出する第1吐出口の数よりも、記録媒体への画像形成時に、第2吐出口から単位時間当たりに吐出する液体量又は液体を吐出する第2吐出口の数が少なくなるように、前記液体吐出ヘッドを制御する、請求項2、4又は5の何れかに記載の液体吐出装置。
  7. 前記所定値よりも小さなサブ所定値が設けられ、複数の第1吐出口は第1領域を、複数の第2吐出口は第2領域を形成し、
    前記制御部は、前記第1吐出口による画像形成時の負荷の値が前記サブ所定値以上である場合は、前記第2領域に含まれる第2吐出口のうち、前記第1領域と前記第2領域との境界からの距離が近いものほど、前記第2吐出口からの液体吐出量を少なくする、又は液体を吐出する第2吐出口の数を減じる、請求項1乃至6の何れかに記載の液体吐出装置。
  8. 前記第2領域内にて前記第1領域との境界近傍に位置する複数の第2吐出口は予備吐出口群を構成し、
    前記制御部は、前記記録媒体の第1方向に沿う端縁にまで画像が形成される場合は、端縁にまで画像が形成されない場合に比して、前記予備吐出口群に含まれる第2吐出口を多くし、画像記録期間に、該予備吐出口群に含まれる第2吐出口から吐出される液体で画像が記録媒体に記録されるように、前記液体吐出ヘッドを制御する、請求項7に記載の液体吐出装置。
  9. 前記第2領域内にて前記第1領域との境界近傍に位置する複数の第2吐出口は予備吐出口群を構成し、
    前記制御部は、記録媒体の第2方向における長さを認識し、該長さが短いほど、前記予備吐出口群に含まれる第2吐出口を多くし、且つ該予備吐出口群に含まれる前記第2吐出口は、前記第1吐出口と同程度の空吐出動作を行うように、前記液体吐出ヘッドを制御する、請求項7又は8に記載の液体吐出装置。
  10. 更に、前記液体吐出ヘッドの負荷電流に対する前記液体吐出ヘッドへの入力電圧と出力電圧の比である電圧変換効率を示すテーブルが格納された記憶手段が設けられ、
    前記制御部は、前記第2吐出口の空吐出動作時には、前記記憶手段内のテーブルから電圧変換効率の良い電圧値を読み出して、前記液体吐出ヘッドへ入力する、請求項1乃至9の何れかに記載の液体吐出装置。
  11. 記録媒体を、第1方向に搬送するための搬送手段と、
    記録媒体に画像を記録する液体を吐出するための複数の吐出口を有し、前記複数の吐出口が前記第1方向に直交する第2方向に配列される液体吐出ヘッドと、
    記録媒体に記録される画像に係る画像データを記憶するための画像データ記憶手段と、
    前記搬送手段および前記液体吐出ヘッドを制御するための制御部と、を備えた流体吐出装置に用いられるプログラムであって、
    前記搬送手段により搬送される記録媒体の前記第2方向におけるサイズに関する情報に基づいて、前記複数の吐出口のうち前記搬送手段により搬送される記録媒体に対向する吐出口である第1吐出口および前記複数の吐出口のうち前記搬送手段により搬送される記録媒体に対向しない吐出口である第2吐出口を決定する工程と、
    前記第1吐出口が前記搬送手段により搬送される記録媒体に対向している期間である画像記録期間に、画像が記録媒体に記録されるように前記液体吐出ヘッド及び前記搬送手段を制御する工程と、
    前記画像記録期間において、前記第2吐出口から液体が吐出されるように前記液体吐出ヘッドを制御し、且つ、前記画像データ記憶手段内の画像データに基づいて、前記液体吐出ヘッドが液体を吐出する際の負荷の値を計算し、前記画像記録期間の単位時間において前記液体吐出ヘッドに加えられる負荷の値が所定値未満となるように、前記単位時間内に液体を吐出する前記第2吐出口を決定する工程とを実行させるプログラム。
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