JP2022182116A - インクジェット記録装置および方法 - Google Patents

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徳宏 川床
Norihiro Kawatoko
麻子 冨田
Asako Tomita
健太郎 室
Kentaro Muro
雅 林
Masashi Hayashi
聡明 杣野
Somei Somano
秀一 徳田
Shuichi Tokuda
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Abstract

【課題】両面印刷が可能な記録装置において、記録媒体の変形に起因する搬送不調を防止しつつスループットの低下を抑制する。【解決手段】両面印刷を実行可能なインクジェット記録装置であって、記録媒体Pの第1面および第2面にインクを付与して記録可能な記録ヘッド5と、前記記録媒体を搬送する搬送機構と、記録制御部21と、を備え、前記記録制御部は、前記第1面における第1領域へのインク付与量を示す第1情報と、前記第2面における第2領域であって前記第1領域の反対側に位置する第2領域へのインク付与量を示す第2情報と、を取得し、前記第1面への印刷を行った後、前記記録媒体を表裏反転させてから前記第2面への印刷を行う処理を実行し、前記第1面への印刷完了後の前記搬送機構による前記記録媒体の搬送に際して、前記第1情報および前記第2情報に基づく待機時間を設ける。【選択図】図1

Description

本発明は、主にインクジェット記録装置に関する。
一般に、記録媒体にインクが付与されると、インクの付与面と、その反対側の面との間で伸縮差が発生し、記録媒体の変形(湾曲)が発生しうる。このことは、記録装置内の搬送機構において不測の搬送不調をもたらす原因となりうる。特許文献1には、両面印刷が可能な記録装置において、第1面に対するインク付与量に基づいて、第1面への記録の完了後、第2面への記録の開始までの待機時間を設けることが記載されている。
特開2012-245674号公報
特許文献1の構成によれば、記録媒体の第1面に対するインク付与量に基づいて上記待機時間が設定され、その際、第2面については考慮されない。このことはスループットの無用な低下の原因ともなりうるため、印刷効率の向上の観点で、改善の余地があった。
本発明は、両面印刷が可能な記録装置において、記録媒体の変形に起因する搬送不調を防止しつつスループットの低下を抑制することを例示的目的とする。
本発明の一つの側面はインクジェット記録装置にかかり、前記インクジェット記録装置は、
両面印刷を実行可能なインクジェット記録装置であって、
記録媒体の第1面および第2面にインクを付与して記録可能な記録ヘッドと、
前記記録媒体を搬送する搬送機構と、
記録制御部と、を備え、
前記記録制御部は、
前記第1面における第1領域へのインク付与量を示す第1情報と、前記第2面における第2領域であって前記第1領域の反対側に位置する第2領域へのインク付与量を示す第2情報と、を取得する第1処理と、
第1の搬送経路で前記記録媒体を搬送しながら前記第1面への印刷を行い、その後、前記記録媒体を表裏反転させてから第2の搬送経路で該記録媒体を搬送しながら前記第2面への印刷を行う第2処理と、を実行し、
前記第2処理における前記第1面への印刷完了後の前記搬送機構による前記記録媒体の搬送に際して、前記第1処理で取得された前記第1情報および前記第2情報に基づく待機時間を設ける
ことを特徴とする。
本発明によれば、記録媒体の変形に起因する搬送不調を防止しつつスループットの低下を抑制することができる。
実施形態に係る記録装置の構成例を示す模式図である。 記録媒体の変形態様を示す模式図である。 インク付与量を取得する領域の一例を示す模式図である。 実施形態に係る搬送制御に用いられるテーブルの一例を示す図である。 インク付与量を取得する領域の他の例を示す模式図である。 搬送制御に用いられるテーブルの他の例を示す図である。 搬送制御に用いられるテーブルの他の例を示す図である。 搬送制御に用いられるテーブルの他の例を示す図である。 搬送不調の例を説明するための模式図である。 排紙部および手がかり部の構成例を示す模式図である。 記録装置における記録媒体の搬送の停止位置の例を示す図である。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
図1(a)は、実施形態に係る記録装置900の内部構成の一例を示す簡易模式図である。記録装置900は、ピックアップローラ1、供給部2、搬送ローラ対3及び4、記録ヘッド5、搬送経路切替え部6、排出部7、排出台8、並びに、陥凹部9を備える。
本実施形態では、記録装置900は、インクジェット記録方式で記録を行うインクジェット記録装置とする。また、記録装置900は、搬送ローラ対3及び4、並びに、搬送経路切替え部6を用いてシート状の記録媒体P(典型例としては紙材)の姿勢を変えて該記録媒体Pの両面に対して記録ヘッド5により記録を実行可能に構成される。即ち、記録装置900は、搬送ローラ対3及び4を用いて記録媒体Pの一方面に対して記録を行うこと(片面印刷)も可能であるし、更に搬送経路切替え部6を用いて記録媒体Pの他方面に対して記録を行うこと(両面印刷)も可能である。
記録ヘッド5は、記録媒体Pの幅方向全域に対して一度に記録を実行可能に長尺に構成されているものとする。このような記録ヘッド5は、ラインヘッド、フルラインヘッド等とも表現されうる。
まず、片面印刷の場合の動作について述べる。記録媒体Pは、記録媒体Pを供給する供給部2からピックアップローラ1によりピックアップされて供給される。該供給された記録媒体Pは、矢印Xに沿って、実線で示された搬送経路を通って搬送ローラ対3および4に挟持されながら矢印Yの方向(搬送方向)に所定の速度で搬送され、その間に、記録媒体Pに対して記録ヘッド5により記録が行われる。その後、記録媒体Pは、排出部(或いは「排出口」と表現されてもよい。本実施形態では、記録媒体Pは紙材であるため「排紙口」とも表現されうる。)7を経由して排出台(或いは「排出部」と表現されてもよい。本実施形態では、記録媒体Pは紙材であるため「排紙部」と表現されうる。)8へと出力ないし排出される。
陥凹部9は、排紙部8上面に陥凹して設けられた窪みである。排紙部8に出力ないし排出された記録媒体Pをユーザーが取り出しやすくするため、陥凹部9は、記録媒体Pの取り出し方向である本体手前側に、ユーザーが手で記録媒体P下方側にアクセス可能となるように設けられている。この陥凹部9は手がかり部とも称呼される。
記録ヘッド5は、搬送方向の上流側(搬送経路における供給部2側)の搬送ローラ対3と、その下流側(搬送経路における排出部7側)の搬送ローラ対4と、の間に配される。記録ヘッド5は、記録装置900に入力された記録データに基づいて、K(ブラック)、C(シアン)、M(マゼンタ)およびY(イエロー)の4色のインクを記録媒体Pに向かって吐出する。ここで、記録ヘッド5には、電気熱変換素子(ヒーター)およびピエゾ素子などのインクを吐出するためのエネルギーを発生する素子が記録素子として複数設けられ、記録ヘッド5は、其れら複数の記録素子を用いて吐出口(ノズル)からインクを吐出する。このような吐出口は、記録媒体Pの搬送方向と交差(本例では実質的に直交)する方向に沿って複数配列され、其れらは吐出口列(ノズル列)を形成する。
次に、両面印刷の場合の記録媒体Pの搬送経路について述べる。先ず、片面印刷の場合同様の手順で記録媒体Pの一方面(裏面)への記録が行われ、その後、搬送経路切替え部6により記録媒体Pの搬送経路を切り替え、表裏反転された記録媒体Pの他方面(表面)に対して記録ヘッド5により記録が行われる。
具体的には、記録媒体Pの後端が搬送経路切替え部6を通過した後、記録媒体Pの搬送を一時的に停止し、搬送経路切替え部6によって記録媒体Pが矢印Zの方向に搬送されるように搬送経路を切り替える。これにより、記録媒体Pは該切り替えられた搬送経路に搬送される。該記録媒体Pは、矢印Zの方向に搬送され、表裏反転された状態で再び搬送ローラ対3および4を通過し、そして、記録ヘッド5により裏面に対する記録が行われた後、排紙口7を経由して排紙部8に排出される。このようにすることにより、記録媒体Pは表面が下(排紙部8側)を向くように排出される。ユーザーは、排紙部8から記録媒体Pを取り出す際、該記録媒体Pを、その下面がユーザー側になるように手に取ればよい。また、複数枚の記録媒体Pを印刷する場合には、個々の表面が下を向くように印刷することによって、複数枚の記録媒体Pは、排紙部8側を1ページ目としてページ順に積載されることとなる。
図1(b)は、記録装置900のシステム構成の一例を示すブロック図である。記録装置900は、主制御部20、搬送モータ26及びパーソナルコンピュータ(PC)29を更に備える。
主制御部20は、CPU(記録制御部)21、ROM22、RAM23、EEPROM24および入出力ポート25を備える。CPU21は、本明細書で説明される個々の機能を実現するための演算、選択、判定、制御などの処理動作を実行する。ROM22は、CPU21によって実行されるべき制御プログラムなどを格納する。RAM23は、記録データのバッファなどとして用いられる。EEPROM24は、画像データやマスクパターンを格納する。また、入出力ポート25には、搬送モータ(ラインフィード(LF)モータとも表現されうる。)26に対応する駆動回路27が接続され、また、記録ヘッド5に対応する駆動回路28が接続される。PC29はホストコンピュータ(ホスト装置)とも表現され、主制御部20にはPC29が接続される。
図2(a)~2(c)は、記録媒体Pにインクが付与された場合に該記録媒体Pに発生しうる変形(カール)を説明するための模式図である。図2(a)は、記録媒体Pの排出方向先端側(下流側)に画像201が記録されてインクが付与された態様の一例を示す。本実施形態では、画像201が記録された記録媒体Pは、画像201が記録された側の面が下方側となるように排紙部8に排出されるものとする。
図2(b)は、排紙部8に排出される記録媒体Pと、付随的に画像(インク付与部)201とを、記録媒体P水平方向かつ記録媒体P幅方向の視点で示す模式図である。図2(c)は、該排紙部8に排出された記録媒体Pと、画像201とを、記録媒体P水平方向かつ記録媒体P搬送方向の視点で示す模式図である。記録媒体Pにインクが付与されると、該記録媒体Pには、インクが付与された表面側と、インクが付与されていない裏面側との間に生じうる記録媒体Pの伸縮差(伸縮率の差)により、図2(c)に示されるように、変形が発生する。この伸縮差は、記録媒体Pの変形は両面(表裏)間のインク付与量の差に起因する。一般に、排紙口7、排紙部8等の記録装置900の個々の要素や搬送経路には、このような変形が発生しても記録媒体Pの搬送中に紙詰まり(いわゆるジャム)が発生しないように設計されることが求められる。
また、上記変形の程度(変形量)は、記録媒体Pにインクが付与されてからの時間経過によって異なりうる。記録媒体Pにインクが付与された直後においては記録媒体Pの両面の間に伸縮差が小さく又は実質的に発生していないため、変形量は小さく又は実質的にない。そして、この変形量は、時間の経過ともに大きくなる。さらに時間が経過すると、表面に付与されたインクが記録媒体Pの内部まで(深くまで)浸透することで、記録媒体Pの両面の間に伸縮差が小さくなり、この変形量は次第に小さくなる。
図2(a)~2(c)を参照しながら述べたように、記録媒体Pの変形は両面(表裏)間のインク付与量の差によって発生する。一方、両面へのインク付与量が共に比較的大きい場合には、記録媒体Pの両面間に生じうる伸縮差が小さくなるため、上記変形は発生し難く又は実質的に発生しない。以下、第1面を先に印刷する面(ここでは裏面)、第2面を第1面の後に印刷する面(ここでは表面)として説明する。
また、第1面(裏面)へのインク付与量よりも第2面(表面)へのインク付与量の方が大きい場合には、片面印刷の場合と記録媒体Pの変形の方向が同様となる。そのため、記録装置900の構成が従前のもの(片面印刷専用のもの)であっても記録媒体Pの搬送は適切に実現されうる。しかしながら、第1面(裏面)へのインク付与量の方が第2面(表面)へのインク付与量よりも基準以上に大きい場合には、記録媒体Pは、片面印刷の場合とは反対側に変形しうる。そのため、搬送中においては記録装置900内の何れかの位置にて、或いは、排出中においては排紙口7や排紙部8にて、ジャム等の搬送不調が発生しうる。このような搬送不調が発生しうる箇所の具体例としては、図1(a)の搬送経路切替え部6、排紙部8に設けられた手がかり部9等が挙げられる。
以下、上述のジャムが発生する原因について述べる。図9(a)~9(f)は、搬送経路切替え部6による搬送経路の切替え方法と、該切替えの際の記録媒体Pの変形による影響とを説明するための模式図である。
図9(a)は、印刷済となった記録媒体Pを排出方向(図中における下側から上側への方向)へと搬送する際の搬送経路切替え部6の状態を示す。搬送経路切替え部6は、搬送経路を切替え可能な機構として切替え部材601と、切替え部材601を回動可能に支持する切替え部材支持部602とを含み、切替え部材601が回動することにより記録媒体Pの搬送経路が選択的にガイドされる。両面印刷を行う場合の搬送経路(即ち、方向Zへの経路)は、搬送切替え部材601により閉じられている。
図9(b)は、両面印刷を行う際の搬送経路(矢印Z方向への経路)に記録媒体Pを導く場合の搬送経路切替え部6の状態を示す。切替え部材601は、切替え部材支持部602を中心に回動して記録ヘッド5側への搬送経路を塞ぐ。これにより、搬送経路切替え部6を通過して排出方向上方に導かれた記録媒体Pは、図中の上側から下側に(逆方向に)搬送され、矢印Z方向の搬送経路に導かれる。
図9(c)は、記録媒体Pが逆方向に搬送された際に発生しうる搬送不調の一態様として、ジャムが発生した場合の様子を示す。記録媒体Pに前述の変形が発生していた場合、図9(c)に示されるように、図中の上側から下側に搬送された記録媒体Pの先端部が切替え部材601に干渉してしまう可能性がある。その結果、記録媒体Pの先端部が切替え部材601によって折り曲げられ、搬送不調(ここではジャム)が発生してしまう。
図9(d)は、上記搬送不調の発生を防止するための搬送経路切替え部6の構成の一例を示す模式図である。搬送経路切替え部6は、陥凹部603を更に備えうる。陥凹部603は、記録媒体Pと切替え部材601先端との干渉を回避可能に設けられ、本実施形態では、切替え部材601が回動した際、その先端部が陥凹部603に嵌合する。このような構成によれば、切替え部材601の先端部が陥凹部603に隠れる形となり、記録媒体Pと切替え部材601との干渉を回避可能となる。
図9(e)は、陥凹部603を備える搬送経路切替え部6の構造において、表面の印刷が完了した記録媒体Pが搬送経路切替え部6に搬送されてきた際の様子を示す。表面の印刷が完了した状態では、図中に示されるように記録媒体P左側の面にインクが付与されているため、インク付与側とは反対側に記録媒体Pが変形する(図2(a)~2(c)参照)。このため、図9(e)に示すように、記録媒体Pの先端部分は陥凹部603に干渉することなく搬送され、搬送不調は発生しないと云える。これらのことは、表面へのインク付与量の方が裏面へのインク付与量よりも大きい場合についても同様である。
図9(f)は、陥凹部603を備える搬送経路切替え部6の構造において、裏面へのインク付与量の方が表面へのインク付与量よりも大きい場合の様子を、図9(e)同様に示す。この場合、記録媒体Pは図9(e)の例とは反対側に変形することとなるため、記録媒体Pの先端部が陥凹部603に干渉ないし衝突して搬送不調が発生する可能性がある。
なお、記録媒体Pの搬送方向先端部におけるインク付与量が両面の何れにも実質的になく又は比較的小さい場合には、記録媒体Pの該先端部において上述の変形は実質的に発生せず又は発生し難い。
上述の変形により、手がかり部9においても同様の搬送不調が発生しうる。
図10(a)は、記録装置900のうち、排紙口7、排紙部8および手がかり部9を含む部分の斜視図である。記録が完了した記録媒体Pは、排紙口7から排出されて排紙部8上に載置される。本実施形態においては、前述のとおり、排紙部8上に積載された記録媒体Pをユーザーが比較的簡便に取り出せるように、排紙部8には手がかり部9が設けられる。
図10(b)は、排紙部8の上面図(平面図)であり、また、図10(c)は、手がかり部9を通る面を切断面とする排紙部8の断面図である。片面印刷の場合や、両面印刷において表面へのインク付与量の方が裏面へのインク付与量よりも基準以上に大きい場合には、前述のとおり、搬送不調は実質的に発生しないと云える(図2(c)参照)。しかしながら、両面印刷において表面へのインク付与量よりも裏面へのインク付与量が基準以上に大きい場合、記録媒体Pは上述の例(図2(c)参照)とは反対側に変形する。そのため、記録媒体Pの下流側の両端部が下方側に湾曲した状態で排紙口7から排出されることとなり、その結果、記録媒体Pの下流側先端部が手がかり部9に干渉し、搬送不調を発生させる原因となりうる。
(第1の実施例)
図3(a)は、第1の実施例として、第1面(ここでは裏面)のインク付与量を取得するための第1の取得範囲W1を示す模式図である。本例においては、第1面(裏面)への印刷の後、記録媒体(用紙)Pの搬送方向を逆転させて第2面(表面)の印刷を行う。そのため、第1面(裏面)印刷後の用紙P先端部(片面印刷のまま排出する場合の下流側の端部)は、表裏反転されて用紙Pの姿勢が変更された後、第2面(表面)印刷時においては、後端部(上流側の端部)となる。
ここで、前述のとおり、搬送不調(例えばジャム)は、搬送方向の先端部(下流側の端部)での変形量が大きい場合に発生し易い。そのため、インク付与量を取得する領域は、第2面への印刷の際の搬送方向先端部の所定領域であるとよい。本例では、第1面後端部(第2面先端部)における取得範囲W1の範囲について、600dpi×600dpiの範囲に平均して何ng(ナノグラム)のインクが付与されるかを取得する。
図3(b)は、図3(a)同様、第2面(表面)のインク付与量を取得するための第2の取得範囲W2を示す模式図である。記録媒体Pは搬送経路切替え部6を経由して、表裏反転された後、裏面への記録が開始される。この時、取得範囲W1の表裏反対側に取得範囲W2を設定し、該設定された取得範囲W2の範囲について、600dpi×600dpiの範囲に平均して何ngのインクが付与されるかを、第1面同様の手順で取得する。
図4は、取得範囲W1及びW2のそれぞれのインク付与量に対応する搬送制御用の参照テーブルTB4を示す。テーブルTB4は、第1面印刷完了後の待機時間を設定ないし決定するのに用いられる。図4に示されるように、待機時間は、第1面のインク付与量が第2面のインク付与量よりも大きくなる程、長くなるように設定される。本例では、テーブルTB4を参照しながら、両面印刷の際の表裏間のインク付与量の差に基づいて、第1面印刷完了後(付随的に第2面印刷開始前)について待機時間を設け、その間、記録媒体Pの搬送を停止させる。
図11は、記録媒体Pについての上記搬送の停止位置の例として、位置1101、1102及び1103を示す。停止位置1101は、第1面印刷完了後において、記録媒体Pの後端部が搬送ローラ対4を通過した後の位置を示す。また、停止位置1102は、該後端部が搬送経路切替え部6を通過した後、付随的に搬送経路切替え部6による搬送経路の切替えのために搬送を一時的に停止する位置を示す。また、停止位置1103は、搬送経路切替え部6において表裏反転されて両面印刷用の搬送経路を通過し且つ裏面に印刷するために記録媒体Pの先端部が再び搬送ローラ対3を通過する前の位置を示す。
前述の搬送不調を適切に防止するためには印刷直後に待機時間を設けるとよい。一方、第2面のインク付与量を演算、解析あるいは参照するために、ある程度の時間を要する。また、記録装置900本体が小型化した場合には、記録ヘッド5から搬送経路切替え部6までの距離が短くなる。その場合、記録ヘッド5による記録の間に記録媒体Pの搬送方向先端部が搬送経路切替え部6(搬送不調の発生箇所(図9参照))に到達してしまう。これらのことから、記録媒体Pについての上記搬送の停止位置は位置1102とすると更によい。
尚、上述の例においては表面を第2面とし且つ裏面を第1面としたが、裏面への印刷が表面への印刷に先立って行われる場合には、裏面を第2面とし且つ表面を第1面として上記同様の手順で両面印刷が行われればよい。
再び図4(テーブルTB4)参照すると、例えば、取得範囲W1における第1面へのインク付与量が35ngであり、取得範囲W2における第2面へのインク付与量が0ngの場合、待機時間には9秒が設定される。第1面への印刷完了の後、第2面への印刷開始の前に、記録媒体Pの搬送において9秒間の待機時間を設ける。これにより、第1面に付与されたインクが記録媒体P内部まで浸透し、記録媒体Pの表裏間の伸縮差が小さくなり、記録媒体Pの変形量が小さくなった後、第2面への印刷を適切に開始することが可能となる。
他の例として、取得範囲W1における第1面へのインク付与量が35ngであり、取得範囲W2における第2面へのインク付与量が35ngの場合、待機時間には0秒が設定される(即ち、待機時間を設定しない。)。表裏間でインク付与量が互いに等しい場合、記録媒体Pの表裏間に伸縮差は小さく又は実質的に発生せず、記録媒体Pの変形量は小さく又は記録媒体Pは実質的に変形しない。そのため上述の待機時間を設ける必要がない。これにより、第1面へのインク付与量に加え第2面へのインク付与量を考慮することにより、待機時間が無用に設定されることもないため、両面印刷の際のスループットが無用に低下してしまうことを防ぐことができる。
更に他の例として、取得範囲W1における第1面へのインク付与量が0ngであり、取得範囲W2における第2面へのインク付与量が35ngの場合、待機時間には0秒が設定される(即ち、待機時間を設定しない。)。第2面へのインク付与量が大きい場合には、片面印刷の場合と同様の態様で記録媒体Pが変形する。そのため、この場合、待機時間は不要となる。
前述のとおり、記録媒体Pにインクを付与することで記録媒体Pの変形が発生し、その後、時間の経過とともに記録媒体P内部にインクが浸透することで該変形が小さくなる。そのため、上述の待機時間に基づくWait(搬送の一時停止)は、第1面への印刷の後に実行される必要である。
両面印刷の後の記録媒体Pの変形により搬送不調が発生しうる箇所が、第2面への印刷完了時の記録媒体P先端部の位置よりも搬送経路の下流側となった場合には、第2面への印刷後にWaitが実行されてもよい。しかしながら、記録装置900本体を小型化することを目的の一つとして、搬送経路切替え部6が記録ヘッド5に下流側にて近接している場合には、第2面への印刷の間に記録媒体Pの先端部が搬送経路切替え部6に達してしまい、前述の搬送不調(例えばジャム)が発生しうる。特にインクジェット記録装置900にラインヘッド5が備えられた本実施形態においては、印刷中に記録媒体Pを停止させると画像の品質が低下してしまう。そのため、このような場合には、印刷中に搬送の一時停止が行われないように、第2面への印刷の前に前述の待機時間に基づくWaitが実行されるとよい。
以上、本実施形態によれば、両面印刷の際に、取得範囲W1及びW2のそれぞれのインク付与量を取得し、該取得したインク付与量に基づいて待機時間を設定し、該待機時間に亘って、第1面への印刷完了後に記録媒体Pの搬送を一時停止させる。これにより、両面印刷を行う際の記録媒体Pの表裏のインク付与量に応じたWaitの実行が可能となり、両面印刷の際の搬送不調の発生を防止すると共に、そのスループットの低下を抑制可能となる。
(第2の実施例)
図5(a)は、第2の実施例として、第1面(表面)へのインク付与量を取得するための取得範囲W1、L1(L1~L1)、及び、R1(R1~R1)、を示す模式である。前述のとおり、第2面(裏面)への印刷の際の記録媒体(用紙)Pの先端部は、第1面への印刷の際の用紙Pの後端部に対応する。そのため、取得範囲W1等は、用紙Pの後端部となる。また、用紙Pの先端部のうち左端部(左側方先端部)および右端部(右側方先端部)間で前述の搬送不調の発生の態様が互いに異なる場合がある。そのため、取得範囲W1、L1及びR1についてインク付与量を取得するとよい。
さらに、記録媒体Pの先端部の方がインク付与による記録媒体Pの変形に影響を与え易い。そのため、左側方先端部の取得範囲L1については4つに分割し(それぞれ範囲L1、L1、L1及びL1とする。)、また、右側方先端部の取得範囲R1については4つに分割する(それぞれ範囲R1、R1、R1及びR1とする。)。
これら範囲L1~L1及びR1~R1のそれぞれで得られたインク付与量は、以下のように荷重加算して規格化される:
L1’=
(L1×4+L1×3+L1×2+L1×1)/(4+3+2+1)、
R1’=
(R1×4+R1×3+R1×2+R1×1)/(4+3+2+1)。
上述の荷重加算および規格化により、記録媒体Pの端部におけるインク付与量の影響度を更に考慮した搬送制御を行うことが可能となる。このように、インク付与量を取得する領域は、第2面印刷後の搬送方向先端部を含むもの、もしくは、隣接する複数の領域を含むものであるとよい。本例では、取得範囲W1、L1及びR1のそれぞれについて、各領域の印刷DutyとしてW1、L1’及びR1’を取得するものとする(第1面側Duty(第1情報))。
図5(b)は、図5(a)同様に、第2面へのインク付与量を取得するための取得範囲W2、L2(L2~L2)及びR2(R2~R2)を示す模式図である。取得範囲L1及びR1同様の手順で、取得範囲L2及びR2についても各領域の印刷DutyとしてW2、L2’及びR2’を取得する(第2面側Duty(第2情報)):
L2’=
(L2×4+L2×3+L2×2+L2×1)/(4+3+2+1)、
R2’=
(R2×4+R2×3+R2×2+R2×1)/(4+3+2+1)。
尚、本明細書の説明において、便宜上、L1、L1’等の記号は、取得範囲の他、それに対応するDutyあるいはインク付与量をも示す場合がある。
図6(a)は、本例に係る搬送制御用の参照テーブルTB6を示す。前述の待機時間は、テーブルTB6に基づいて、第1面側DutyのW1、L1’及びR1’と、第2面側DutyのW2、L2’及びR2’とに応じたものが設定ないし決定される。
ここで、記録媒体(用紙)は、インクが付与されたことにより伸縮差が発生した場合、図2(c)に示されるように、その長辺方向と平行に変形する(短辺方向に湾曲する)ことが多い。ここで、長辺方向への搬送は「縦送り搬送」とも称呼され、短辺方向への搬送は「横送り搬送」とも称呼されうる。上記変形した用紙Pを搬送ローラ対3等の搬送機構が保持し又は挟持しながら搬送することを考慮すると、上記「縦送り搬送」に比べて上記「横送り搬送」の方が、用紙Pの変形の影響が大きく、前述の搬送不調をもたらす原因となりうる。一方、単一の用紙の搬送距離は、短辺方向の方が短いため、「縦送り搬送」よりも「横送り搬送」の方がスループットを向上可能と云える。
本例では、記録装置900は、「縦送り搬送」及び「横送り搬送」の双方を実行可能に構成されているものとする。縦送り搬送(SEF(Short Edge Feed))の場合には、用紙Pは、その変形が抑制されるように搬送ローラ対3等の搬送機構によって適切に押圧可能である。そのため、前述の搬送不調は発生しにくい。よって、図6(a)に示されるように、SEFの場合には待ち時間は0秒と設定される。これに対して、横送り搬送(LEF(Long Edge Feed))の場合には、SEFの場合に比べて、用紙Pをその変形を抑制するように押圧し難いため、LEFでは、上述のDutyに応じて待機時間が設定される。
前述のとおり、搬送不調が発生しうる箇所の例としては、搬送経路切替え部6および手がかり部9が挙げられる。其れらに要するWait(搬送の一時停止)の時間、即ち前述の待機時間、は互いに異なりうる。そのため、図6(a)の例においては、搬送経路切替え部6での搬送不調を防ぐための待機時間は、B1_W、B1_Left及びB1_Rightの行で設定される。また、手がかり部9での搬送不調を防ぐための待機時間は、B2_W、B2_Left及びB2_Rightの行で設定される。
図6(a)記載の「判定1」では、第1面側Dutyのみに基づいてWaitの時間が不要か否かを判定する。第1面側Duty(W1、L1’及びR1’)が閾値(図6(a)では10%)未満の場合、第2面側Dutyを参照することなく前述の待機時間は0秒と設定される。これは、第1面側Dutyおよび第2面側Dutyの双方を常に参照することとした場合(前述の第1の実施例と同様の場合)、第2面側Dutyが算出されるまで第1面への印刷の後に設けられる待機時間の長さを決定することができないこととなる。そのため、この待機時間が不要であった場合には無用な演算時間が発生してしまうこととなり、却って両面印刷の際のスループットが低下してしまうこととなる。よって、第1面側Dutyが低く(低Dutyであり)かつ第2面側Dutyの参照が不要と云える場合、即ち待機時間が発生しないと断定可能な場合には、第1面側Dutyのみに基づいてWaitは不要と決定可能とする。
図6(a)記載の「判定2」では、第1面側Dutyおよび第2面側Dutyの双方に基づいてWaitの時間を設定する。第1面側Dutyが「判定1」の閾値(本例では10%)以上の場合には、テーブルTB6の「判定2」を参照し、第1面側Dutyと第2面側Dutyとの差分(W1-W2、L1’-L2’、及び、W1’-W2’)に応じた待機時間が設定される。具体的には、其れら差分を比較し、待機時間が最も長いと判定されたものが選択的に設定される。
図6(b)は、上記待機時間の選択的な設定方法の幾つかの例を説明するための図である。
図6(b)記載の「例1」は、第1面側Dutyが5%と比較的低い場合(低Dutyの場合)の事例を示す。この場合、第1面側Dutyは5%、即ち上記「判定1」の閾値(10%)未満であるため、第1面側Dutyのみに基づいて待機時間が不要とされる(待機時間0秒が設定される。)。このように第1面側Dutyが低Dutyの場合には、第2面側Dutyを参照することなく待機時間は不要となるため、両面印刷の際のスループットは実質的に低下しない。
図6(b)記載の「例2」は、第1面側Dutyが70%と比較的高い場合(高Dutyの場合)で、かつ、第2面側Dutyが0%(白紙)の事例(即ち、片面印刷とは表裏逆に印刷された事例)を示す。まず、第1面への印刷に用いられる画像データ(或いは、印刷データ、記録データ等とも表現されうる。)が処理されて第1面側Dutyが取得される。該取得された第1面側Dutyは、上記「判定1」の閾値(10%)よりも高い。このことから、第2面側Dutyの参照が必要となると云える。
上記第2面側Dutyは、第2面への印刷に用いられる画像データについて画像処理が第1面への印刷の間に行われることにより、取得される。これにより、第1面側Duty(本例では70%)と、第2面側Duty(本例では0%)との差分(本例では70%)に基づいて、待機時間が設定される(図6(a)参照)。本例では、待機時間は、B1_Wによれば9秒となり、B1_Leftによれば9秒となり、B1_Rightによれば9秒となり、B2_Wによれば6秒となり、B2_Leftによれば6秒となり、また、B2_Rightによれば10秒となる。其れらのうち最長のもの(本例では10秒)が選択され、第2面への印刷開始前の待機時間として設定される。
図6(b)記載の「例3」は、第1面側Dutyについては、W1が35%、L1が50%及びR1が20%で、また、第2面側Dutyが0%(白紙)の事例を示す。この場合、W1-W2=35%となり、L1’-L2’=50%となり、R1’-R2’=20%となる。そのため、待機時間は、B1_Wによれば3秒となり、B1_Leftによれば6秒となり、B1_Rightによれば1秒となり、B2_Wによれば2秒となり、B2_Leftによれば4秒となり、また、B2_Rightによれば1秒となる。よって、其れらのうち最長のもの(本例では6秒)が待機時間として設定される。
図6(b)記載の「例4」は、第1面側Dutyおよび第2面側Dutyが何れも70%と比較的高い場合(高Dutyの場合)の事例を示す。このように、両面のDutyが何れも高Dutyであっても、其れらの差が実質的にない或いは小さい場合、記録媒体Pの両面間には伸縮差が実質的にない或いは小さい。そのため、記録媒体Pは実質的に変形せず、或いは、その変形量は比較的小さく、待機時間は不要となる。よって、本例の場合、第2面側Dutyは参照されるものの、両面間のDutyの差分は0%となるため、待機時間は不要とされる(待機時間は0秒と設定される。)。
図6(b)記載の「例5」は、第1面側Dutyが0%(白紙)で、第2面側Dutyが70%比較的高い場合(高Dutyの場合)の事例を示す。この場合、第1面へのインク付与量より第2面へのインク付与量の方が大きい。そのため、記録媒体Pは、片面印刷の場合同様の態様で変形しうる。よって、本例においては、待機時間は不要となり、また、第1面側Dutyが0%であるため、上記「判定1」同様、第2面側Dutyを参照することなく待機時間は不要とされる(待機時間は0秒と設定される。)。
図6(c)記載の「例6」は、前述の搬送不調が発生しうる箇所に応じて、複数の位置でWait(即ち、複数回のWait)を実行可能とする構成における事例を示す。
再び図1(a)を参照すると、手がかり部9は、記録ヘッド5から比較的離間した位置に設けられている。そのため、第2面への印刷が完了(両面印刷が完了)した時点においては、記録媒体Pの先端部は手がかり部9に到達していない。このような場合、第2面への印刷の完了の後にWaitが実行されてもよい。
一方、搬送経路切替え部6は、記録装置900本体の小型化のために記録ヘッド5の下流型近傍に設けられ、第2面への印刷の完了前に記録媒体Pの先端部が搬送経路切替え部6に到達しうる。よって搬送経路切替え部6で発生しうる搬送不調を防止するための待機時間は、第2面への印刷前に設けられる必要がある。具体例として、第1面側Dutyが70%で、第2面側Dutyが0%の事例(即ち、図6(b)の「例2」同様の事例。)においては、待機時間は、B1_Wによれば9秒となり、B1_Leftによれば9秒となり、B1_Rightによれば9秒となり、B2_Wによれば6秒となり、B2_Leftによれば6秒となり、また、B2_Rightによれば10秒となる。
この場合、手がかり部9にて発生しうる搬送不調に対応するB2_W(6秒)、B2_Left(6秒)、及び、B2_Right(10秒)については、其れらのうち最長である10秒を待機時間として、第2面への印刷の完了後にWaitが実行されてもよい。一方、搬送経路切替え部6にて発生しうる搬送不調に対応するB1_W(9秒)、B1_Left(9秒)、及び、B1_Right(9秒)については、其れらのうち最長である9秒を待機時間として、第2面への印刷の完了前にWaitが実行されるとよい。このため、本例では、第2面への印刷の前に搬送経路切替え部6にて発生しうる搬送不調を防止するための待機時間が9秒で設定され、第2面への印刷の後に手がかり部9にて発生しうる搬送不調を防止するための待機時間が、残りの1秒で設定されてもよい。
尚、Waitの位置は、位置1101、1102及び1103(図11参照)から選択されればよいが、他の位置であってもよい。
図6(d)は、待機時間を設定するための他のテーブルTB6’を示す。前述の図6(a)の例では、搬送不調が発生しうる箇所や取得範囲W1等の組合せによらず印刷Dutyの閾値を共通とした。しかしながら、図6(d)に示されるように、印刷Dutyの閾値と待機時間とを組み合わせたものをパラメータとして、組合せ毎にWaitを実行する印刷Dutyを変更する形にしてもよい。このような態様によれば、印刷Dutyに応じたWaitの時間を設定可能となり、本実施形態に係る多様な搬送制御を多様な態様で提供可能となる。
このように、本例においては、縦送り搬送(SEF)及び横送り搬送(LEF)のうち、記録媒体(用紙)Pの変形により搬送不調が発生し易いLEFの場合に、Waitを実行する。また、インク付与量を取得する範囲W1、L1及びR1を、第2面への印刷の際の搬送方向先端部側の1以上の領域とする。これにより、発生しうる搬送不調の程度に応じたWaitの時間(待機時間)を設定可能とする。また、上述の領域W1、L1及びR1から得られたインク付与量を示す情報を荷重加算して規格化することで、搬送不調を防止するための搬送制御を該搬送不調の発生傾向を考慮して実行可能とする。また、第1面への印刷の際に第1面側Dutyに基づいて第2面側Dutyを参照してWaitの要否を判定することで、両面印刷に際して第1面側Dutyが低Dutyの場合にはスループットの低下を抑制可能とする。また、第1面と第2面との間の印刷Dutyの差分に基づいてWaitの時間を設定することで、第1面側Dutyが第2面側Dutyより高い場合に適切な長さのWaitの時間を設定可能とする。
(第3の実施例)
図7(a)は、第3の実施例に係る搬送制御を行うためのテーブルTB7を示す。本例では、印刷Dutyの差分が基準以上の場合、記録媒体Pの搬送速度を低下させた後にWaitを実行する。テーブルTB7は、本例における待機時間と搬送速度とを設定するのに用いられる。
先ず、前述の第2の実施例同様、両面印刷に際しては、第1面への印刷において第1面側Dutyに基づいてWaitの実行の要否を判定する(判定1(図6(a)参照))。
次に、第1面側Dutyが基準以上の場合、第1面側Dutyに加え、第2面側Dutyを参照し、第1面及び第2面間の印刷Dutyの差分を算出する。本例では、該差分が基準以上の場合、記録媒体Pの搬送速度を低下させ、例えば、15ips(ips=インチ/秒)から5ipsに下げる。これにより、第1面への印刷の後、前述の搬送不調が発生しうる箇所に記録媒体Pの先端部が到達するまでの時間を遅らせることができる。そのため、Waitの実行と同様の効果が得られる。
図7(b)は、上記搬送速度の低下および待機時間の選択的な設定方法の幾つかの例を説明するための図である。記録装置900の構造によっては、Waitを実行するよりも搬送速度を低下させた方が搬送不調の発生を回避に有利となる場合がある。そのため、搬送速度を低下させることでWaitの実行と同様の効果を得ると共に、ユーザーが搬送の一時停止を故障と誤認してしまうことを回避可能な場合がある。
本例によれば、両面印刷の際に、第1面及び第2面間の印刷Dutyの差分が基準以上の場合に、先ず搬送速度を低下させ、その後にWaitを実行する。これにより、両面印刷の際に発生しうる搬送不調を防止し、かつ、その際のスループットの無用な低下を抑制可能とする。
(第4の実施例)
図8(a)及び8(b)は、第4の実施例に係る搬送制御を行うためのテーブルTB8a及びTB8bをそれぞれ示す。本例においては、前述の他の実施例の内容に加えて、温度や湿度等の環境を示す環境情報や記録媒体Pの種類(メディア種)を示す媒体情報が更に用いられる。このことは、記録媒体Pにインクを付与した際に発生しうる変形は、上記環境やメディア種によって一般に異なることからである。
テーブルTB8a(図8(a)参照)は、環境情報を参照するのに用いられる補正値テーブルである。前述の第2~第3の実施例では、インク付与量W1や、L1及びR1の荷重加算および規格化により得られるL1’及びR1’を用いて、第2面側Dutyを参照することの要否の判定と、待機時間の設定とを行った。本例では、これらW1、L1’及びR1’の代わりに、これらを図8(a)に示される補正値(「補正値Env」とする。)で補正して得られるW1”、L1”及びR1”を用いて、上述の要否の判定および待機時間の設定を行う。
上記補正後のW1”、L1”及びR1”は、W1、L1’及びR1’を次のように補正して得られるものとする:
W1”=W1-Env;
L1”=L1’-Env;及び
R1”=R1’-Env。
一例として、インク付与量W1=50%で、「温度25℃かつ湿度50%」および「温度15℃かつ湿度10%」の場合について述べる。尚、図中において、Sは温度を示し、Hは湿度を示す。
まず、「温度25℃かつ湿度50%」の場合について述べる。図8(a)によれば、「温度25℃かつ湿度50%」での補正値Envは「60」である。よって、W1”(補正後のW1)は、W1(=50%)から補正値Env(=60)を減算して、W1”=50-60=-10%、となる。前述の第3の実施例3(図7(a)参照)の場合、即ち補正値Envを用いない場合においては、W1=50%について搬送速度5ipsで2秒の待機時間が設けられるのに対して、本例の場合、即ち補正値Envを用いた場合においては、W1”=-10%となる。そのため、本例の場合、搬送速度の低下や待機時間の設定は不要となる。
次に「温度15℃かつ湿度10%」の場合について上記同様に述べる。図8(a)によれば、「温度15℃かつ湿度10%」での補正値Envは「0」である。よって、W1”=50%となり、搬送速度5ipsで2秒の待機時間が設けられることになる。上記2つ例の説明で、W1=50%の場合において、用紙Pの変形量が比較的小さい「温度25℃かつ湿度50%」では両面印刷の際のスループットの低下が実質的に発生せず、用紙Pの変形量が比較的大きい(搬送不調が発生しうる)「温度15℃かつ湿度10%」の場合に両面印刷の際のスループットが低下しうる。
ここでは、用紙Pの先端部のインク付与量W1によって搬送経路切替え部6にて発生しうる搬送不調を回避するための一例として「B1_W」について述べたが、同様のことが他の「B1_Left」~「B2_Right」についても云える。また、本例では補正値Envを1種類としたが、「B1_W」~「B2_Right」のそれぞれについて対応の補正値が準備されてもよい。また、補正値は、他の条件に基づいて適宜設けられてもよく、例えば、印刷モード(例えば、高品質モード、高速印刷モード等)毎に設けられてもよいし、ユーザーによるマニュアル入力に基づいて設けられてもよい。
テーブルTB8a(図8(b)参照)は、媒体情報を参照して待機時間を設定するのに用いられるテーブルである。ここでは説明の簡単化のため、「B1_W」のみを図示する。前述の第3の実施例では、「B1_W」はメディア種による区別がなかったが、本例では「B1_W」をさらに、メディア種ごとに分類して、その分類に応じて印刷Dutyの閾値や待機時間を設定可能とする。これにより、同一のインク付与量の事例に対してメディア種に応じた適切な待機時間を設定可能とし、両面印刷の際のスループットの無用な低下を回避可能とする。
例えば、W1=50%かつW2=0%の事例を考えると、図8(b)によれば、搬送速度を5ipsに低下させた上で、待機時間は、普通紙、薄紙、厚紙および再生紙について、それぞれ、3秒、8秒、3秒及び0秒で設定される。よって、上記媒体情報が参照されない場合には、記録媒体Pが何れの種類であっても、其れらのうち最長のもの(8秒)が待機時間として設定されることとなる。しかしながら、本例によれば、媒体情報が参照されることにより、メディア種に応じた待機時間を設定可能となり、両面印刷の際のスループットの無用な低下を回避可能となる。
代替的/付随的に、排紙部8(図1(a)参照)における記録媒体Pの有無(或いは、その積載量)が更に参照されてもよい。前述のとおり、手がかり部9で発生しうる搬送不調は、両面印刷によって片面印刷の場合と異なる態様で記録媒体Pが変形すること(片面印刷の場合とは反対側に湾曲すること)によって発生する。このため、排紙部8に記録媒体Pが既に載置されている場合には、手がかり部9が該記録媒体Pにより覆われているため、搬送不調は実質的に発生しない。換言すると、1枚目の記録媒体Pへの印刷のときには搬送不調が発生する可能性があるのに対して、2枚目以降の記録媒体Pへの印刷のときには搬送不調は実質的に発生しない。よって、排紙部8上に記録媒体Pが積載されている場合には、手がかり部9で発生しうる搬送不調を回避するための待機時間の設定や搬送速度の低下は不要となる。
また、1回分の印刷ジョブが複数の記録媒体Pへの印刷を指示するものであった場合には、2枚目以降の記録媒体Pは、手がかり部9を覆う1枚目の記録媒体P上に積載されうる。そのため、2枚目以降の記録媒体Pについては、手がかり部9で発生しうる搬送不調を回避するための待機時間の設定や搬送速度の低下は不要としてもよい。これらのことは、記録装置900を、排紙部8上に記録媒体Pが積載されているか否かを検出可能に構成することで比較的簡素な構成で実現可能であり、例えば、記録媒体Pの有無を検出するためのセンサが排紙部8に設けられればよい。
以上、これらの態様によれば、環境情報、媒体情報、排紙部8における記録媒体Pの有無、及び/又は、1枚目の記録媒体への印刷か否か、に基づいて、搬送制御を実行可能とする。これにより、両面印刷の際のスループットの低下を更に抑制可能とする。
以上の実施形態によれば、両面印刷を行うのに際して、第1面への印刷完了後の搬送機構による搬送において、第1面および第2面間の印刷Dutyの差分に基づく待機時間のWaitを実行し、及び/又は、該差分に基づいて搬送速度を低下させることができる。このような構成によれば、記録媒体Pに発生しうる変形は搬送中に抑制され、搬送機構は該搬送を適切に継続可能となる。よって、実施形態によれば、両面印刷の際の記録媒体Pを適切に搬送可能となり、その際のスループットを無用に低下させることもないし、また、記録装置900に構造上の変更を加える必要もない。
記録装置900は上述の構成に限られるものではなく、実施形態の趣旨を逸脱しない範囲の変更が加えられてもよい。例えば、実施形態においては記録ヘッド5をラインヘッドとしたが、それらの内容の全部/一部は記録ヘッド5がシリアルヘッドの場合にも適用可能である。
(プログラム)
本発明は、上記実施形態の1以上の機能を実現するプログラムをネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、該システム又は装置のコンピュータにおける1以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行する処理により実現されてもよい。例えば、本発明は、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によって実現されてもよい。
(その他)
上述の説明においては、インクジェット記録方式を用いた記録装置900を例に挙げて説明したが、記録方式は上述の態様に限られるものではない。また、記録装置900は、記録機能のみを有するシングルファンクションプリンタであっても良いし、記録機能、FAX機能、スキャナ機能等の複数の機能を有するマルチファンクションプリンタであっても良い。また、例えば、カラーフィルタ、電子デバイス、光学デバイス、微小構造物等を所定の記録方式で製造するための製造装置であっても良い。
また、本明細書でいう「記録(印刷)」は広く解釈されるべきものである。従って、「記録」の態様は、記録媒体上に形成される対象が文字、図形等の有意の情報であるか否かを問わないし、また、人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かも問わない。
また、「記録媒体」は、上記「記録」同様広く解釈されるべきものである。従って、「記録媒体」の概念は、一般的に用いられる紙の他、布、プラスチックフィルム、金属板、ガラス、セラミックス、樹脂、木材、皮革等、インクを受容可能な如何なる部材をも含みうる。
更に、「インク」は、上記「記録」同様広く解釈されるべきものである。従って、「インク」の概念は、記録媒体上に付与されることによって画像、模様、パターン等を形成する液体の他、記録媒体の加工、インクの処理(例えば、記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)等に供され得る付随的な液体をも含みうる。この観点で、記録ヘッド5は液体吐出ヘッドとも表現可能であるし、同様に、記録装置900は液体吐出装置とも表現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
900:記録装置、P:記録媒体、5:記録ヘッド、3~4:搬送ローラ対、6:搬送経路切替え部、21:CPU(記録制御部)。

Claims (11)

  1. 両面印刷を実行可能なインクジェット記録装置であって、
    記録媒体の第1面および第2面にインクを付与して記録可能な記録ヘッドと、
    前記記録媒体を搬送する搬送機構と、
    記録制御部と、を備え、
    前記記録制御部は、
    前記第1面における第1領域へのインク付与量を示す第1情報と、前記第2面における第2領域であって前記第1領域の反対側に位置する第2領域へのインク付与量を示す第2情報と、を取得する第1処理と、
    第1の搬送経路で前記記録媒体を搬送しながら前記第1面への印刷を行い、その後、前記記録媒体を表裏反転させてから第2の搬送経路で該記録媒体を搬送しながら前記第2面への印刷を行う第2処理と、を実行し、
    前記第2処理における前記第1面への印刷完了後の前記搬送機構による前記記録媒体の搬送に際して、前記第1処理で取得された前記第1情報および前記第2情報に基づく待機時間を設ける
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記記録ヘッドはラインヘッドである
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記記録制御部は、前記第2処理において、前記待機時間に基づいて前記搬送機構による搬送の一時停止を実行し及び/又は搬送速度を低下させる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記第2領域は、前記第2面への印刷の場合の搬送方向先端部側の1以上の領域である
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記記録制御部は、前記第2処理においては、前記第1情報に基づいて前記第2情報の要否を判定し、前記第2情報が必要と判定された場合に、前記第1情報および前記第2情報に基づいて前記待機時間を設定する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記記録制御部は、前記第2処理において、
    前記第1面への印刷完了後かつ前記第2面への印刷開始前において、前記搬送機構による搬送の一時停止を実行し及び/又は搬送速度を低下させ、
    前記第2面への印刷開始後において、前記搬送機構による搬送の一時停止を実行し及び/又は搬送速度を低下させる
    ことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記記録制御部は、前記第2処理において、環境情報及び/又は媒体情報に更に基づいて前記待機時間を設定する
    ことを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記記録媒体を排出する排出部を更に備え、
    前記記録制御部は、前記第2処理において、前記排出部に排出された前記記録媒体の有無に更に基づいて前記待機時間を設定する
    ことを特徴とする請求項1から請求項7の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 印刷ジョブが複数の記録媒体への印刷を指示するものであった場合、前記記録制御部は、前記第2処理において、1枚目の記録媒体への印刷か否かに更に基づいて前記待機時間を設定する
    ことを特徴とする請求項1から請求項8の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  10. 両面印刷を実行可能なインクジェット記録装置を制御する方法であって、
    前記インクジェット記録装置は、記録媒体の第1面および第2面にインクを付与して記録可能な記録ヘッドと、前記記録媒体を搬送する搬送機構と、を備え、
    前記第1面における第1領域へのインク付与量を示す第1情報と、前記第2面における第2領域であって前記第1領域の反対側に位置する第2領域へのインク付与量を示す第2情報と、を取得するステップと、
    第1の搬送経路で前記記録媒体を搬送しながら前記第1面への印刷を行い、その後、前記記録媒体を表裏反転させてから第2の搬送経路で該記録媒体を搬送しながら前記第2面への印刷を行うステップと、を実行し、
    前記第1面への印刷完了後の前記搬送機構による前記記録媒体の搬送に際して、前記第1情報および前記第2情報に基づく待機時間を設ける
    ことを特徴とする方法。
  11. 前記第1面への印刷完了後の前記搬送機構による前記記録媒体の搬送に際して、前記待機時間に基づいて前記搬送機構による搬送の一時停止を実行し及び/又は搬送速度を低下させる
    ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
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