JP6459264B2 - 刺繍データ作成装置、ミシン、及びコンピュータ読取り可能な記録媒体 - Google Patents

刺繍データ作成装置、ミシン、及びコンピュータ読取り可能な記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、1つ以上の部分模様からなる刺繍模様をミシンにより縫製するための刺繍データを作成する刺繍データ作成装置、ミシン、及びコンピュータ読取り可能な記録媒体に関する。
従来より、刺繍模様を構成する複数の部分模様の縫いパターンを、自動的に決定することができる刺繍データ作成装置がある。前記縫いパターンとしては、サテン縫い、タタミ縫い、走り縫い等の種類がある。例えば特許文献1の刺繍データ作成装置は、部分模様の面積及び周囲長に基づいて、所定の演算式を用いて円形度指数を算出する。前記円形度指数とは、当該部分模様が円形に近いか細長いかを表わす数値である。前記刺繍データ作成装置は、算出した円形度指数を予め設定された閾値と比較することにより、部分模様の縫いパターンを自動的に決定する。
特開平7−136357号公報
上記刺繍データ作成装置では、複数の部分模様の縫いパターンが自動的に決定される。しかし、自動的に決定された複数の部分模様の縫いパターンの組み合わせが、ユーザが好む組み合わせではない場合がある。このような場合には、ユーザは、縫いパターンの組み合わせを手動操作で変更しなければならず、煩わしかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、刺繍模様について刺繍データの作成を簡単に行え且つ多様な縫いパターンの組み合わせを得ることができる刺繍データ作成装置、ミシン、及びコンピュータ読取り可能な記録媒体を提供することである。
上記した目的を達成するために、本発明の請求項1の刺繍データ作成装置は、1つ以上の部分模様からなる刺繍模様をミシンにより縫製するための刺繍データを作成するものであり、刺繍領域として画定された面領域を、予め定められた縫いパターンで縫製するための第1パターンデータを複数種類記憶する第1パターン記憶手段と、前記第1パターン記憶手段に記憶されている複数種類の第1パターンデータの中から、前記部分模様の輪郭の内側を前記面領域として縫製する第1パターンデータをランダムに抽出する第1パターン抽出手段と、前記第1パターン抽出手段により抽出された第1パターンデータを、前記部分模様毎に割り当てる第1パターン割当手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の請求項8の刺繍データ作成装置は、1つ以上の部分模様からなる刺繍模様をミシンにより縫製するための刺繍データを作成するものであり、前記部分模様の輪郭を、予め定められた縫いパターンで縫製するための第2パターンデータを複数種類記憶する第2パターン記憶手段と、前記第2パターン記憶手段に記憶されている複数種類の第2パターンデータの中から、前記輪郭を縫製するときの第2パターンデータをランダムに抽出する第2パターン抽出手段と、前記第2のパターン抽出手段により抽出された第2パターンデータを、前記部分模様毎に割り当てる第2パターン割当手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の請求項13のコンピュータ読取り可能な記録媒体は、請求項1から12の何れか一項記載の刺繍データ作成装置の各種処理手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録したものである。
本発明の請求項14のミシンは、請求項1から12の何れか一項記載の刺繍データ作成装置を備える。
請求項1の刺繍データ作成装置によれば、刺繍模様について、部分模様に対し第1パターン抽出手段により抽出された第1パターンデータを割り当てて、ランダムに面領域の縫いパターンを決定することができる。このため、各部分模様における面領域の縫いパターンの確認や指定といった面倒な作業を省略して、刺繍データの作成を簡単に行うことができる。また、各部分模様における面領域の縫いパターンの多様な組み合わせにより、偶然性や意外性のある刺繍模様も簡単に作成することができる。よって、ユーザは、所望の面領域の縫いパターンの組み合わせからなる刺繍模様を容易に得ることができる。
求項13のコンピュータ読取り可能な記録媒体は、請求項1から12の何れか一項記載の刺繍データ作成装置の各種処理手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録したものである。よって、前記プログラムを読み取って実行するコンピュータは、上記した請求項1に記載の発明と同様の効果を奏する。
請求項14のミシンは、請求項1から12の何れか1項記載の刺繍データ作成装置を備えたものである。よって、上記した請求項1に記載の発明と同様の効果を奏する。
第1実施形態を示すミシンの外観斜視図 電気的構成を示すブロック図 刺繍データの一例を示す図 ミシンのRAMの記憶領域を説明するための概念図 面パターンテーブルの一例を示す図 ラインパターンテーブルの一例を示す図 面パターンテーブルに登録された面領域の縫いパターンの一例を示す図 ラインパターンテーブルに登録された輪郭の縫いパターンの一例を示す図 第1色替画面を示す図 縫いパターン設定画面を示す図 拡大表示画面を示す図 (a)は模様選択画面、(b)及び(c)は編集画面の一部を示す図 刺繍データ作成プログラムの全体の処理の流れを示すフローチャート 輪郭の縫いパターン設定処理のフローチャート 面領域の縫いパターン設定処理のフローチャート 第2実施形態を示す図13相当図 輪郭の色設定処理のフローチャート 面領域の色設定処理のフローチャート 第3実施形態の説明図として刺繍模様の一例を示す図
<第1実施形態>
以下、本発明を家庭用ミシン(以下、ミシンMと称す)に適用した第1実施形態について、図1〜図15を参照しながら説明する。
図1において、ミシンMは、左右方向に延びるベッド部1と、ベッド部1の右端部から上方に立上がる脚柱部2と、脚柱部2の上部からに左方に延びるアーム部3とを一体に備えて構成されている。アーム部3内には、主軸(図示略)が左右方向に延びるように設けられている。脚注部2内には、前記主軸を回転させるミシンモータ4(図2参照)が配設されている。尚、ミシンMに対して使用者(ユーザ)が位置する方向、つまりミシンMにおける後述のスイッチ類或いは表示手段の側を前方とし、その反対方向を後方とする。また、脚柱部2が位置する側を右側とし、その反対側を左側とする。
アーム部3の先端部には、縫針5を装着した針棒5aと、押え足6を備えた押え棒(図示略)とが設けられている。図示は省略するが、アーム部3内には、針棒5aを主軸の回転に基づき上下動させる針棒駆動機構、針棒5aを布送り方向と直交する方向(左右方向)に揺動させる針棒揺動機構、天秤を針棒5aの上下動に同期して上下動させる天秤駆動機構、前記押え棒を上下動させる押え棒駆動機構等が配設されている。
アーム部3には、上面側を開閉するカバー3aが開閉可能に設けられている。カバー3aを開けた状態におけるアーム部3の手前側の中央部には、糸駒10を収容するための収容部10aが設けられている。糸駒10から延びる上糸は、前記天秤等を含む糸供給経路を経由して縫針5に供給される。アーム部3の前面側には、ミシンMの縫製動作の起動と停止を指令する起動停止スイッチ8aを含む各種のスイッチ類と、縫製速度(主軸の回転速度)を調節するための速度調節ツマミ8bが設けられている。
脚柱部2の前面には、大型で縦長形状をなしフルカラー表示が可能なディスプレイ9が設けられている。ディスプレイ9は、例えば液晶カラーディスプレイから構成され、多数色の表示が可能である。ディスプレイ9には、縫製作業に必要な各種の機能を実行させる機能名、実用模様や刺繍模様等の種々の縫製模様、それら模様の縫いパターンの設定画面等が表示される。また、ディスプレイ9の前面には、透明電極からなる複数のタッチキーを有するタッチパネル9a(図2参照)が設けられている。タッチキーがユーザの指又は図示しないタッチペンで押圧操作(以後、タッチ操作と称す)されることで、前記縫製模様等の選択、各種機能の指示、各種のパラメータ等の設定が可能になっている。
脚柱部2の右側面には、各種の刺繍模様の刺繍データ等が記憶されているメモリカード11(図2にのみ図示)が挿入されるカードスロット12が設けられている。
ベッド部1の上面には、図示しない針板が設けられている。また、いずれも図示は省略するが、ベッド部1内には、前記針板の下側に位置して、送り歯を上下方向及び前後方向に移動させる布送り機構、下糸ボビンを収容し縫針5と協働して縫目を形成する水平回転釜、上糸と下糸を切断する糸切り機構等が配設されている。
ベッド部1の左側部分には、刺繍枠移送装置13が取外し可能に装着される。刺繍枠移送装置13は、ベッド部1の上面と同じ高さになる本体部14と、本体部14の上面部に左右方向に移動可能に設けられた可動部15とを備えている。可動部15には、キャリッジ17が前後方向に移動可能に設けられている。キャリッジ17には、縫製対象たる加工布CLを保持する刺繍枠16が着脱可能に装着される。本体部14内には、キャリッジ17を可動部15ごと左右方向に移動させるX方向移送機構(図示略)が設けられている。可動部15内には、キャリッジ17を前後方向に移動させるY方向移送機構(図示略)が設けられている。X方向移送機構は、X軸モータ18(図2参照)により駆動され、Y方向移送機構は、Y軸モータ19(図2参照)により駆動される。具体的には、刺繍枠移送装置13は、前記刺繍模様の刺繍データに基づいてX軸モータ18及びY軸モータ19が駆動されることで、キャリッジ17に装着された刺繍枠16が、X方向移送機構及びY方向移送機構により左右方向及び前後方向へ移動される。
続いて、ミシンMの制御系の構成について、図2のブロック図を参照しながら説明する。
制御装置21は、マイクロコンピュータを主体に構成されており、内部にCPU22、ROM23、RAM24、EEPROM25、カードスロット12、入力インターフェース27a、出力インターフェース27b、それらを結ぶバス28等を有する。入力インターフェース27aには、起動停止スイッチ8a、タッチパネル9aが接続されている。出力インターフェース27bには、ミシンモータ4、X軸モータ18、Y軸モータ19、ディスプレイ9を夫々駆動する駆動回路31,32,33,34が接続されている。制御装置21、ディスプレイ9及び駆動回路34は、表示手段に相当する。また、制御装置21、タッチパネル9a、ディスプレイ9、駆動回路34等から、刺繍データ作成装置30が構成される。
ROM23には、刺繍データ、刺繍データ作成プログラム、縫製制御プログラム、表示制御プログラムが記憶されると共に、刺繍データ作成プログラムの実行の際に用いられる縫いパターンテーブルや全糸情報テーブルが記憶されている。刺繍データは、刺繍模様をミシンMにより縫製するためのデータである。詳しくは後述するが、刺繍模様は、1つ以上の部分模様からなる。刺繍データ作成プログラムは、刺繍データを作成するための各種処理手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。表示制御プログラムはディスプレイ9を制御するためのプログラムである。詳しくは後述するが、縫いパターンテーブルは、面パターンテーブル(図5参照)と、ラインパターンテーブル(図6参照)とからなる。面パターンテーブル及びラインパターンテーブルには、複数種類の縫いパターンが含まれている。また、全糸情報テーブルは、刺繍縫製に用いられる複数種類の糸に関する全ての情報であって糸の色情報を含む。
尚、これら各種のプログラムやデータは、EEPROM25等を含む他の内部記憶手段や、メモリカード11等の外部記憶手段に記憶されてもよい。例えば刺繍データ作成プログラムが外部記憶手段に記憶されている場合、制御装置21は、当該プログラムをRAM24上に読み込んで実行する。
ここで、刺繍模様の一例として、図11に示すディスプレイ9の画面103に表示された「ハート」の刺繍模様40を説明する。刺繍模様40は、1つ以上(k個)の部分模様である第1部分模様401〜第3部分模様403(第k部分模様40k)からなる。具体的には、刺繍模様40は、夫々ハート形状をなす大サイズの第1部分模様401と、中サイズの第2部分模様402と、小サイズの第3部分模様403とが、略同心状に配置された模様である。
刺繍模様40は、部分模様401〜403の面領域毎、及び部分模様401〜403の輪郭毎に異なるステッチで縫製される。部分模様401〜403の面領域は、刺繍領域として画定された領域である。ここで、第1部分模様401の輪郭をL10とし、第2部分模様402の輪郭をL20とし、第3部分模様403の輪郭をL30とする。また、輪郭L10の内側且つ輪郭L20の外側の領域を、第1部分模様401の面領域F1とする。また、輪郭L20の内側且つ輪郭L30の外側の領域を、第2部分模様402の面領域F2とする。また、輪郭L30の内側の領域を、第3部分模様403の面領域F3とする。
具体的な縫いパターンについての詳細は後述するが、例えば、第1部分模様401は、面領域F1にスティップリングステッチが施され、輪郭L10にチェーンステッチが施される。第2部分模様402は、面領域F2にプログラムタタミ縫いのステッチが施され、輪郭L20にキャンドルウィッキングステッチが施される。また、第3部分模様403は、面領域F3にモチーフステッチが施され、輪郭L30にステムステッチが施される。
また、各部分模様401〜403において、面領域F1,F2,F3のステッチには、例えば水色、灰色、紫色の糸色が夫々割り当てられ、輪郭L10,L20,L30のステッチには、例えば青色、青色、紫色の糸色が夫々割り当てられている。
図3は、上記した刺繍模様40について、部分模様401〜403の面領域F1,F2,F3と輪郭L10,L20,L30とを順次縫製する刺繍データを示している。刺繍データは、部分模様401〜403の面領域F1〜F3毎に設定された3種類のステッチの針落ち位置データと、輪郭L10〜L30毎に設定された3種類のステッチの針落ち位置データと、糸色データとを含む。糸色データは、面領域F1〜F3及び輪郭L10〜L30を縫製するステッチの糸色を特定するために、前記色情報の中から設定されるデータである。
ここで、図3で一番上の欄に示す「水色」の糸色データは、実際には例えばRGB値で示されるデータであり、最初に縫製される第1部分模様401の面領域F1の色(ステッチの糸色)を表わす。面領域F1における針落ち位置データ(x1、y0)…(xN、yN)は、縫針5が順次針落ちする座標位置である。縫製順序が2番目以降の刺繍データについても、面領域F2,F3や輪郭L10〜L30における、ステッチの糸色を表わす「灰色」や「紫色」等の糸色データと、針落ち位置データ(x1、y0)…(xN、yN)とが夫々含まれる。また、詳しく説明しないが、刺繍模様40の刺繍データは、ディスプレイ9に表示するための画像データ(図示略)も含んでいる。そして、画像データに基づいて、刺繍模様40の面領域F1〜F3や輪郭L10〜L30における各ステッチの縫いパターンが、糸色データとして設定された色でディスプレイ9に表示される。
前記RAM24は、上記した刺繍データやプログラム、タッチパネル9aの操作等で入力された各種の設定値、制御装置21で演算された演算結果等を一時的に記憶するための記憶領域を有する。詳細には、図4に示すように、RAM24には、プログラム記憶領域241,設定記憶領域242,模様データ記憶領域243,第1パターン記憶領域244,第2パターン記憶領域245,第1色情報記憶領域246,第2色情報記憶領域247,画像表示データ記憶領域248、隣接データ記憶領域249等、複数の記憶領域が設けられている。プログラム記憶領域241は、ROM23等から読み出された各種のプログラムを記憶する。設定記憶領域242は、プログラムの実行の際に参照される設定値やテーブル等を記憶する。
模様データ記憶領域243は、刺繍データを作成する際の元となる刺繍模様の部分模様の総数と、部分模様の輪郭の座標データとを記憶する。第1パターン記憶領域244は、前記面パターンテーブルからランダムに抽出された面領域のステッチの縫いパターンを記憶する。第2パターン記憶領域245は、前記ラインパターンテーブルからランダムに抽出された輪郭のステッチの縫いパターンを記憶する。第1色情報記憶領域246は、面領域のステッチの配色に用いられる糸色データを記憶し、第2色情報記憶領域247は、輪郭のステッチの配色に用いられる糸色データを記憶する。画像表示データ記憶領域248は、ディスプレイ9に表示する刺繍模様の画像データを記憶する。隣接データ記憶領域249は、詳しくは後述するが、刺繍模様において相互隣接する部分模様(例えば部分模様401,402)の面領域の縫いパターンに関するデータを記憶する。
次に、面パターンテーブルとラインパターンテーブルについて、図5〜図8も参照しながら説明する。
図5に示すように、面パターンテーブルには、複数種類の面領域の縫いパターンが記憶されている。具体的には、「パターン番号」と、面領域の「縫いパターンの種類」と、「カテゴリ」とが夫々対応付けられて記憶されている。面領域の縫いパターンは、サテン縫い、タタミ縫い、クロスステッチ、放射縫い、同心円縫い、渦巻縫い、パイピング縫い、スティップリングステッチといった基本的な縫いパターンの他、花や葉等をモチーフにしたモチーフステッチ等を含め多数の種類(例えば100種類)がある。これらの面領域の縫いパターンは、「ベーシック」、「花・葉」、「キュート」、「ポップ」、「千鳥足」、「雪」の6つのカテゴリに分類されている。ここで、図7(a)〜(f)では、多数の面領域の縫いパターンのうちの一部をカテゴリ別に例示している。また、符号F0は刺繍領域として画定された例えば楕円形の面領域を表わしている。
図7(a)は、「ベーシック」のカテゴリに属する基本的な面領域の縫いパターンの一例を示している。このうち、左側のパターンPt2は、タタミ縫いのパターンであり、面領域F0を縫目で隙間無く埋め尽くすように形成するパターンである。中央のパターンPt4は、放射縫いのパターンであり、面領域F0内の略中央の点を中心として放射状に延びる縫目を形成するパターンである。右側のパターンPt8は、スティップリングステッチのパターンであり、複雑に屈曲する自由曲線状の縫目を形成するパターンである。この他、「ベーシック」のカテゴリには、周知のサテン縫いの他、X字状の縫目を並べて形成したクロスステッチ等、複数の縫いパターンが含まれる(図5参照)。
図7(b)〜(f)は、モチーフステッチの面領域の縫いパターンをカテゴリ別に示している。具体的には、図7(b)は、カテゴリが「花・葉」の縫いパターンPt11,Pt12を示している。図7(c)は、カテゴリが「キュート」の縫いパターンPt21,Pt22を示している。図7(d)は、カテゴリが「ポップ」の縫いパターンPt31,Pt32を示している。図7(e)は、カテゴリが「千鳥足」の縫いパターンPt41,Pt42を示している。図7(f)は、カテゴリが「雪」の縫いパターンPt51,Pt52を示している。
上記「ベーシック」以外のカテゴリに属する面領域の縫いパターンは、単位パターン(図7の符号Un参照)を規則的に複数並べて配列したものである。単位パターンUnは、予め設定されたデフォルト値に従って配列される。具体的には、単位パターンUnの横方向と縦方向の間隔(図12(b)の符号HS,VS参照)、大きさ、及び形状(図11(b)の符号Un等参照)を規定するデフォルト値が予め設定されている。更に、前述した「ベーシック」のカテゴリに属する面領域の縫いパターンにも、糸密度(図12(c)の符号De参照)等のデフォルト値が予め設定されている。このような面領域の縫いパターンのデータは、第1パターンデータとされ、前記ROM23又はRAM24等の記憶手段(第1パターン記憶手段)に記憶されている。
尚、図5に示すように、面パターンテーブルの面領域の縫いパターンには、プログラムタタミ縫いが含まれる。プログラムタタミ縫いは、面領域F0を縫目で隙間無く埋め尽くすように形成するとき、所定位置にある縫目の長さ又は縫目の方向等を適宜変更することで、潜像的な模様を形成するパターンであり、この点で前記タタミ縫いと異なる。具体的には、図11の面領域F2内に施されるプログラムタタミ縫いのパターンは、小さい「ハート」形状の潜像的模様が複数配列されるパターンである。また、プログラムタタミ縫いは、面パターンテーブルにおいて、モチーフステッチと同様、カテゴリ毎のモチーフに合わせた種々の縫いパターンが予め記憶されている。
他方、図6に示すラインパターンテーブルには、複数種類の輪郭の縫いパターンが記憶されている。具体的には、「パターン番号」と、輪郭の「縫いパターンの種類」と、「カテゴリ」とが夫々対応付けられて記憶されている。輪郭の縫いパターンは、ジグザグ縫い、走り縫い、ステムステッチ、Eステッチ、Vステッチ、チェーンステッチといった基本的な縫いパターンの他、種々のモチーフを表わすモチーフステッチ等を含め多数の種類(例えば100種類)がある。尚、図6における走り縫い(1)と走り縫い(2)は、縫目の長さが異なる縫いパターンである。
輪郭の縫いパターンは、面領域の縫いパターンと同様に、「ベーシック」、「花・葉」、「キュート」、「ポップ」、「千鳥足」、「雪」の6つのカテゴリに分類されている。ここで、図8(a)〜(f)では、多数の輪郭の縫いパターンのうちの一部をカテゴリ別に例示している。
図8(a)は、カテゴリが「ベーシック」の縫いパターンである走り縫い、Eステッチ、チェーンステッチのパターンPt2,Pt5,Pt7を示している。Eステッチの縫いパターンPt5は、E字状の単位パターンが規則的に連続するパターンである。チェーンステッチの縫いパターンPt7は、三角形の単位パターンが規則的に連続するパターンである。この他、「ベーシック」のカテゴリには、周知のジグザグ縫いの他、Vステッチ等、複数の縫いパターンが含まれる。
図8(b)〜(f)は、モチーフステッチの輪郭の縫いパターンをカテゴリ別に示している。図8(b)は、カテゴリが「花・葉」の縫いパターンPt11〜Pt13を示している。図8(c)は、カテゴリが「キュート」の縫いパターンPt21〜Pt23を示している。図8(d)は、カテゴリが「ポップ」の縫いパターンPt31〜Pt33を示している。図8(e)は、カテゴリが「千鳥足」の縫いパターンPt41〜Pt43を示している。図8(f)は、カテゴリが「雪」の縫いパターンPt51〜Pt53を示している。
上記「ベーシック」以外のカテゴリに属する輪郭の縫いパターンは、単位パターン(図8の符号Un参照)を規則的に複数連ねて配列したものである。単位パターンUnは、予め設定されたデフォルト値に従って配列される。具体的には、単位パターンUnの配列方向の間隔(図12(b)の符号HS参照)、大きさ、及び形状(図12(b)の符号Un参照)を規定するデフォルト値が予め設定されている。更に、前述した「ベーシック」のカテゴリに属する輪郭の縫いパターンにも、縫目ピッチ等のデフォルト値が予め設定されている。このような、輪郭の縫いパターンのデータは、第2パターンデータとされ、前記ROM23又はRAM24等の記憶手段(第2パターン記憶手段)に記憶される。
尚、図5〜図8での図示は省略するが、面パターンテーブル及びラインパターンテーブルには、「縫製無し」のパターンデータが含まれている。「縫製無し」のパターンデータは、面領域又は輪郭の縫製を行わないことを指定するデータである。
EEPROM25は、前記糸色データとして設定する複数色の情報(色情報)を記憶しており、前記RAM24と共に第1色記憶手段及び第2色記憶手段を構成する。色情報は、例えば、ミシンMにおいて使用可能な糸駒10の糸色に関する情報であって、RGB値で予め定義されている。具体的には、64色分のRGB値と当該RGB値に夫々対応付けられた1〜64のパレット別色番号とからなる第1パレットテーブル(図9の第1カラーパレット53参照)がEEPROM25に記憶されている。また、第1パレットテーブルとは別に、前記色情報の中から予めユーザにより選択された複数の色が、第2パレットテーブル(図示略)としてEEPROM25に記憶されている。第2パレットテーブルは、例えば、最大で300色分のRGB値、及び当該RGB値に夫々対応付けられた1〜300のパレット別色番号を、ユーザの好みに応じて設定が可能なカスタムパレットテーブルである。
次に、刺繍データの作成に際し、ディスプレイ9に表示される画面について図9〜図12も参照しながら説明する。ここで、図9〜図12は、ディスプレイ9に表示される各表示画面100〜104の説明図である。ここで、各表示画面100〜104における刺繍模様の画像や第1カラーパレット53等は、ディスプレイ9が液晶カラーディスプレイであることから、多数色を表示可能である。
図9は、糸色データの配色の際に表示される第1色替画面101を例示している。第1色替画面101には、プレビュー画像領域51及び糸色データ指定領域52の他、前記第1カラーパレット53、複数のパレット選択キー54a,54b、シャッフルキー55が設けられている。プレビュー画像領域51に表示されるプレビュー画像は、ユーザにより選択された刺繍模様が縫製されると、どのような縫製結果となるのかを示す画像である。
第1色替画面101では、糸色に関する各種の設定が可能である。具体的には、糸色データ指定領域52には、プレビュー画像領域51の刺繍模様における部分模様の面領域と輪郭とに夫々対応する色が、糸駒52aのイラストと共に示されている。ユーザは、糸駒52aのイラスト部分をタッチ操作することで、第1カラーパレット53の中からユーザの所望する色を、部分模様の面領域毎或いは部分模様の輪郭毎に指定することができる。例えば、第1カラーパレット53の最上段の1列は、左から順に前記第1パレットテーブルのパレット別色番号1〜8の色情報(RGB値)が夫々割り当てられている。このように、第1カラーパレット53は、上段から下段にわたって第1パレットテーブルの色情報が段毎に8つずつ対応するように配置された64色のパレットである。
尚、図示は省略するが、第1色替画面101とは別に、第2カラーパレットが設けられた第2色替画面が用意されている。第2色替画面の第2カラーパレットは、前記色情報(RGB値)に基づいて、300の升目のパレットに最大で300色の色の配置が可能で、前記の第2パレットテーブルに対応する。一対のパレット選択キー54a,54bがタッチ操作されることで、第1色替画面101と第2色替画面との間で切り換わる。また、シャッフルキー55がタッチ操作されることで、図10に示す縫いパターン設定画面102に切り換わる。
縫いパターン設定画面102には、プレビュー画像領域51、縫いパターン指定領域56、ランダムキー57、カテゴリ設定部58が設けられている。カテゴリ設定部58には、上記「ベーシック」、「花・葉」、「キュート」、「ポップ」、「千鳥足」、「雪」の夫々のキー58a,58b,58c,58d,58e,58fが設けられている。縫いパターン指定領域56には、前述した面領域の縫いパターンの種類の一部が、簡略的に表示されている。図示は省略するが、縫いパターン指定領域56には、表示内容を切り替える操作により、他の面領域の縫いパターンや、輪郭の縫いパターンを表示させることができる。ユーザはタッチ操作により、縫いパターン指定領域56に表示される各種の縫いパターンの中から所望の縫いパターンを指定すると共に、その縫いパターンを設定する部分模様の面領域及び輪郭を指定することができる。
ランダムキー57は、部分模様における面領域及び輪郭の夫々の縫いパターンを、面パターンテーブル及びラインパターンテーブルの中からランダムに抽出して割り当てるためのキーである。また、「ベーシック」〜「雪」のキー58a〜58fは、その何れかをタッチ操作により選択することで、選択したカテゴリに属する縫いパターンの中から面領域及び輪郭の夫々の縫いパターンをランダムに抽出して割り当てる処理が実行される。このように、キー57,58a〜58fの何れかの操作によって割当処理が実行された後、ディスプレイ9の画面は、図11に示す拡大表示画面103に切り換わる。
拡大表示画面103では、拡大画像領域65、リターンキー61、セーブキー62、編集キー63、リフレッシュキー64等が設けられている。拡大画像領域65には、刺繍模様が、割当処理により割り当てられた縫いパターンで拡大表示される。リフレッシュキー64がタッチ操作されると、部分模様における面領域及び輪郭に対して新たに抽出された縫いパターンが割り当てられ、現在表示されている刺繍模様に代えて新たな刺繍模様が表示される。編集キー63がタッチ操作されると、後述の編集画面104に切り換わる。リターンキー61がタッチ操作されると、縫いパターン設定画面102に戻る。また、セーブキー62がタッチ操作されると、当該刺繍模様の刺繍データがEEPROM25に記憶されると共に、前記第1色替画面101に戻る。
ここで、図12(a)は、割当処理の対象となる刺繍模様を選択するための模様選択画面100を例示している。即ち、模様選択画面100では、「ハート」、「クローバ」、「葉」、「ピーマン」等を表わす複数の図形が表示されている。ユーザは、複数の図形の中から、作成する刺繍データの元となる図形をタッチ操作により選択することができる。ここで、「葉」や「ピーマン」の図形で表される刺繍模様は、輪郭L1で囲まれた1つの閉領域を有する1つの部分模様からなる。これに対し、「ハート」や「クローバ」の図形で表される刺繍模様は、輪郭L1,L2,…で囲まれた複数の閉領域を有する複数の部分模様からなる。部分模様の輪郭を表わす座標データは、当該部分模様毎に予め設定された面領域及び輪郭の色を特定する糸色データと共にROM23に記憶されている。輪郭の座標データは、部分模様の輪郭上の点の位置座標のデータで構成されている。
また、図12(b)(c)は、割当処理で割り当られた縫いパターンに係るパラメータを編集する編集画面104の一部を例示している。図12(b)に示すように、編集画面104には、縫いパターンの大きさと形状とを定めるパラメータを編集するための設定キーUnH,UnV,HA,VA,HO,VO,HS,VSが設けられている。尚、本実施形態において、パラメータや縫いパターンに関して用いる「縦」と「横」は、刺繍データを規定する座標系の「y軸」と「x軸」の向きに夫々対応するものとする。
即ち、編集画面104上部の設定キーUnH,UnVは、面領域や輪郭の縫いパターンを構成する単位パターンUn(以下、面領域及び輪郭の単位パターンUnと称す)について、横サイズと縦サイズのパラメータを設定するためのキーである。その下側の設定キー群HA,VAは、面領域及び輪郭の単位パターンUnの位置や向きを所望の配列に設定するためのキーである。設定キーHO,VOは、面領域の縫いパターンの輪郭からのオフセット量(横方向と縦方向のデフォルト値)を設定するためのキーである。設定キーHS,VSは、面領域の単位パターンUnの横方向の間隔と縦方向の間隔を設定するためのキーである。このうち、設定キーHSは、タッチ操作により、輪郭の単位パターンUnの配列方向の間隔も併せて設定できるようにしてもよい。このように、各設定キーUnH〜VSを表示するディスプレイ9とタッチパネル9aと表示制御手段たる制御装置21は、面領域の縫いパターン及び輪郭の縫いパターンについて、上記した各種のパラメータを編集する第1編集手段及び第2編集手段に相当する。なお、第1編集手段及び第2編集手段は、縫いパターンの大きさと形状との少なくも一方を定めるパラメータを編集する構成であってもよい。
また、編集画面104には、図12(c)に示すように、面領域及び輪郭の単位パターンUnの糸密度を設定するための設定キーDeが設けられている。設定キーDeのタッチ操作により例えば、図7(a)に示すタタミ縫いのパターンPt2の糸密度や、図8(c)に示すキャンドルウィッキングステッチの単位パターンUnの糸密度の設定を変更することができる。また、図12(c)の編集画面104の設定キーSi,Spは、タッチ操作により、例えばキャンドルウィッキングステッチの単位パターンUnの大きさや単位パターンUn間の間隔を任意に設定することができる。
詳しくは以下の作用説明で述べるように、本実施形態の制御装置21は、面パターンテーブルのパターン番号の最大値(つまり面領域の縫いパターンの種類の総数)を引数とする関数を用いて乱数を発生させる。これにより、制御装置21は、発生した乱数と一致するパターン番号を照合し、該当するパターン番号の縫いパターンを抽出して、部分模様毎に割り当てる。このように、制御装置21は、部分模様における面領域の縫製に係る第1パターンデータの抽出手段及び割当手段に相当する。同様に、制御装置21は、ラインパターンテーブルのパターン番号の最大値を引数とする関数を用いて乱数を発生させる。これにより、制御装置21は、発生した乱数と一致するパターン番号を照合し、該当するパターン番号の縫いパターンを抽出して、部分模様毎に割り当てる。このように、制御装置21は、部分模様の輪郭の縫製に係る第2パターンデータの抽出手段及び割当手段に相当する。
次に、刺繍データ作成プログラムの動作について、図13〜図15を参照しながら説明する。図13〜図15は、刺繍データ作成プログラムに基づいて制御装置21が実行する処理手順を示すフローチャートである。
ユーザは、タッチパネル9aのタッチ操作により、図12(a)の模様選択画面100を表示させる。次いで、ユーザは、模様選択画面100において例えば刺繍模様40の元となる「ハート」の図形をタッチ操作により選択したとする。この場合、制御装置21は、「ハート」の図形に対応する刺繍模様の部分模様の総数k(大、中、小の3つ)と、部分模様の輪郭L1〜L3の座標データとをROM23から読み出して取得し、RAM24の模様データ記憶領域243に記憶する(図13のステップS1)。また、このとき、制御装置21は、模様選択画面100から、「ハート」の図形を表示した図9の第1色替画面101に遷移させる。そして、第1色替画面101では、「ハート」の図形を刺繍模様として配色を設定する処理が行われる(ステップS2)。
具体的には、第1色替画面101のプレビュー画像領域51の刺繍模様について、ユーザが部分模様の面領域や輪郭の色を変更したい場合、糸色データ指定領域52の糸駒52aに対応する糸色データを、第1カラーパレット53或いは第2カラーパレットから指定することができる。この場合、第2カラーパレット(第2色替画面)は、第1色替画面101におけるパレット選択キー54bのタッチ操作により表示することができる。次いで、シャッフルキー55がタッチ操作されると、第1色替画面101或いは第2色替画面から縫いパターン設定画面102に遷移する(図10参照)。
縫いパターン設定画面102では、プレビュー画像領域51の刺繍模様について、ユーザが所望する部分模様の縫いパターンをタッチ操作により指定することができる。この場合、ユーザは、縫いパターン指定領域56における各種の縫いパターンの中から所望する縫いパターンを指定すると共に、その縫いパターンを設定する部分模様(面領域や輪郭)を指定する。従って、制御装置21は、ステップS2で全ての部分模様について面領域及び輪郭の縫いパターンが何れも指定されたと判断した場合、この処理を終了する(図示略)。
そして、縫いパターン設定画面102において、「ランダム」キー57或いは「ベーシック」〜「雪」のカテゴリの何れかのキー58a〜58fのタッチ操作によりカテゴリが設定される(ステップS3)。この場合、制御装置21は、部分模様の数をカウントするカウンタiを0にリセットして初期化する(ステップS4)。ついで、カウンタiを1だけインクリメントして(ステップS5)、第1部分模様から順次、輪郭と面領域の縫いパターンを設定する処理に移行する(ステップS6、S7)。
輪郭の縫いパターン設定処理(ステップS6)において、「ハート」の図形のように部分模様の内部に他の部分模様が存在する場合、例えば最も外側の部分模様が第1部分模様として設定される。即ち、制御装置21は、選択された刺繍模様の座標データに基づき、当該刺繍模様の外側の第1部分模様の輪郭L1の縫いパターンを自動的に割り当てる。この場合、図14に示すように、制御装置21は、輪郭L1について、ユーザによる縫いパターンの指定(前記ステップS2での指定)の有無を判断する(ステップS21)。ここで、輪郭L1に対して、ユーザによる縫いパターンの指定が有る場合には、該当する縫いパターンが割り当てられる(ステップS22)。
一方、ステップS2でユーザの指定が無い場合(ステップS21にてNO)、制御装置21は、ラインパターンテーブルを参照し、例えばパターン番号の最大値である縫いパターンの種類の総数100の範囲内で乱数を発生させる(ステップS23)。即ち例えば、前記ステップS3で「ランダム」キー57の設定操作がなされているとする。この場合、制御装置21は、1〜100までの乱数を発生させ、その発生した乱数と一致するラインパターンテーブルの1〜100のパターン番号を照合し、該当する番号の縫いパターンを抽出する(特定する)。これに対し、ステップS3で「ベーシック」〜「雪」のキー58a〜58fの何れかの設定操作がなされていると、ラインパターンテーブルにおいて発生した乱数と一致するパターン番号の縫いパターンは、その設定操作がなされたカテゴリに属することを条件に抽出される。具体的には、「ベーシック」のキー58aの設定操作がなされ且つ発生した乱数が「7」のとき、そのパターン番号のチェーンステッチ(図6参照)が抽出される。或いは「ベーシック」のキー58aの設定操作がなされ且つ発生した乱数が「11」のとき、制御装置21は、そのパターン番号のモチーフステッチを抽出することなく、再び乱数値を取得する。このように、制御装置21は、何れかのカテゴリが選択されている場合、選択されたカテゴリの範囲にあるパターン番号と取得した乱数値とが一致するまで縫いパターンの抽出処理を繰り返すことで、該当するカテゴリの縫いパターンをランダムに抽出する。尚、カテゴリが選択された場合、そのカテゴリに属する縫いパターンの総数(例えば「ベーシック」のカテゴリでは10)の範囲内で乱数を発生させ、その乱数値と同じパターン番号の縫いパターンを、そのまま抽出するように構成してもよい。
こうして、ランダムに抽出された輪郭の縫いパターンは、第1部分模様に割り当てられる(ステップS24)。これにより、制御装置21は、割り当てた縫いパターンに関する前記デフォルト値を含むデータと元の輪郭L1の座標データとに基づいて、第1部分模様の輪郭の針落ち位置データを作成する。例えば、図11に示すように、第1部分模様401にチェーンステッチが割り当てられた場合、輪郭L1に沿って三角形の単位パターンを所定ピッチで配置し、それら三角形の各頂点に針落ち点を設定することにより、元の線状の輪郭L1を鎖状の輪郭L10として縫製する針落ち位置データが作成される。こうして、制御装置21は、作成した針落ち位置データに、前記ステップS2で設定された糸色データを付加して第1部分模様の輪郭の刺繍データを作成する。制御装置21は、輪郭L10の刺繍データをRAM24の第2パターン記憶領域245に記憶して、図13のステップS7にリターンする。
ステップS7の面領域の縫いパターン設定処理では、ステップS6と同様、第1部分模様の面領域F1についてユーザによる縫いパターンの指定の有無が判断される(図15のステップS31)。面領域F1の縫いパターンの指定が有る場合には、該当する縫いパターンを割り当てる(ステップS32)。
一方、面領域F1の縫いパターンの指定が無い場合(ステップS31にてNO)、制御装置21は、面パターンテーブルの縫いパターンの種類の総数100の範囲内で乱数を発生させる(ステップS33)。そして、前記ステップS3で「ランダム」キー57の設定操作がなされていると、制御装置21は、面パターンテーブルにおいて発生した乱数と一致するパターン番号を照合し、該当する番号の縫いパターンを抽出する。これに対し、例えばステップS3で「ベーシック」のキー58aの設定操作がなされ且つ発生した乱数が「8」のとき、そのパターン番号のスティップリングステッチ(図5参照)が抽出される。或いは、何れかのカテゴリのキー58a〜58fが選択されている場合、選択されたカテゴリの範囲にあるパターン番号と取得した乱数値とが一致するまで縫いパターンの抽出処理を繰り返すことで、該当するカテゴリの縫いパターンをランダムに抽出する。尚、ステップS34では、ランダムに抽出した面領域の縫いパターンが、当該面領域と隣接する他の面領域の縫いパターンと一致するか否かが判断される。現時点では、他の面領域に縫いパターンが未だ割り当てられていないため(ステップS34にてNO)、その判断ステップの詳細は後述する。
こうして、ランダムに抽出された面領域の縫いパターンは、第1部分模様に割り当てられる(ステップS35参照)。これにより、制御装置21は、割り当てた縫いパターンに関する前記デフォルト値を含むデータと元の輪郭L1の座標データとに基づいて、輪郭L1内の面領域F1の針落ち位置データを作成する。例えば、図11に示すように、第1部分模様401にスティップリングステッチが割り当てられた場合、面領域F1内に複雑に屈曲する自由曲線状の縫目を形成する針落ち点からなる針落ち位置データを作成する。こうして、制御装置21は、作成した針落ち位置データに、前記ステップS2で設定された糸色データを付加して第1部分模様の面領域の刺繍データを作成する。制御装置21は、輪郭L10の刺繍データをRAM24の第1パターン記憶領域244に記憶して、図13のステップS8にリターンする。
上記の処理により、第1部分模様の刺繍データの作成を終えると(ステップS8にてNO)、制御装置21は、次いで作成する第2部分模様(i+1番目の部分模様)に対して、隣接する部分模様を検索する(ステップS9)。この検索は、第2部分模様の輪郭L2の座標と他の部分模様の輪郭の座標データとに基づき行われ、隣接する部分模様が無いと判断すると(ステップS10にてNO)、ステップS5にリターンする。一方、制御装置21は、第2部分模様に対して隣接する部分模様があると判断したとき(ステップS10にてYES)、その隣接する部分模様の面領域の縫いパターンのパターン番号を隣接データ記憶領域249に記憶して(ステップS11)、その後ステップS5にリターンする。尚、刺繍模様40の場合、第2部分模様402に対して、第1部分模様401と第3部分模様403の双方が隣接するが、現時点では第1部分模様401の縫いパターンだけ特定されているため、例えばスティップリングステッチの8のパターン番号だけを隣接データ記憶領域249に記憶させる。
そして、部分模様のカウンタiをi=i+1に更新し(ステップS5)、第2部分模様についても、ステップS6の縫いパターン設定処理が実行されることにより、ランダムに抽出された輪郭の縫いパターンが割り当てられる。また、制御装置21は、割り当てられた縫いパターンに関する前記デフォルト値を含むデータと元の輪郭L2の座標データとに基づいて、第2部分模様の輪郭の針落ち位置データを作成する。図11の例では、制御装置21は、第2部分模様402について、元の線状の輪郭L2をキャンドルウィッキングステッチの輪郭L20として縫製する針落ち点からなる針落ち位置データを作成する。また、作成した輪郭L20の針落ち位置データは、前記糸色データが付加された第2部分模様の刺繍データとして第2パターン記憶領域245に記憶される。
また、第2部分模様について、ステップS7の縫いパターン設定処理が実行されることにより、第1部分模様の縫いパターンと異なる縫いパターンがランダムに抽出される。具体的には例えば、図11の第2部分模様402の面領域F2の縫いパターンについて、ユーザの指定がないものとする(図15のステップS31にてNO)。この場合、制御装置21は、前述のように発生させた乱数値と一致するパターン番号の縫いパターンを抽出する(ステップS33)。そして、制御装置21は、隣接データ記憶領域249のパターン番号を参照することにより、そのパターン番号の縫いパターン(スティップリングステッチ)と抽出した面領域F2の縫いパターンとが一致するか否かを判断する(ステップS34)。ここで、両パターンが一致すると判断した場合(YES)、再びステップS33の処理を実行して、新たな縫いパターンを抽出する。このため、第2部分模様402には、第1部分模様401と異なる縫いパターンが抽出されて割り当てられる(ステップS34にてNO,S35)。これにより、制御装置21は、割り当てた縫いパターンに関する前記デフォルト値を含むデータと元の輪郭L2の座標データとに基づいて、第2部分模様402の輪郭L2内にプログラムタタミ縫い(図11の面領域F2参照)を施す針落ち位置データを作成する。また、作成した面領域F2の針落ち位置データは、前記糸色データを付加した第2部分模様の刺繍データとして第1パターン記憶領域244に記憶され、ステップS8にリターンする。
このように、第2部分模様の刺繍データが作成されると、次の第3部分模様と隣接する部分模様が検索され(ステップS8にてYES、ステップS9)、隣接する部分模様があれば、その面領域の縫いパターンのパターン番号が隣接データ記憶領域249に記憶される(ステップS10にてYES、ステップS11)。こうして、制御装置21は、第3部分模様についても(ステップS5)、輪郭と面領域の縫いパターン設定処理を実行して、当該第3部分模様の刺繍データを作成する(ステップS6、S7)。そして、カウンタiの値が部分模様の個数kと等しいと判断すると(ステップS8にてYES)、ステップS12に移行する。
制御装置21は、刺繍模様を、各部分模様に割り当てた縫いパターンで拡大表示画面103に表示する(ステップS12)。このとき表示される刺繍模様は、上記の縫いパターン設定処理を経て、相互に隣接する複数の部分模様について、一方の部分模様の面領域の縫いパターンと、他方の部分模様の面領域の縫いパターンとが異なる(図11の符号F1〜F3で示す面領域の縫いパターンの違いを参照)。
拡大表示画面103における編集キー63がタッチ操作されると(ステップS13にてYES)、編集画面104に切り換わる。編集画面104では、前述した設定キーUnH,UnV,…,VSの操作により、縫いパターンに関する各種パラメータを編集することができる(ステップS14)。この場合、制御装置21は、編集されたパラメータに基づいて、刺繍データにおける針落ち位置データの座標位置を演算して更新する。これにより、刺繍模様における面領域の縫いパターンの大きさや形状、或いは輪郭の縫いパターンの大きさや形状等について編集した刺繍データを得ることができる。編集画面104のリターンキー(図示略)がタッチ操作されると、拡大表示画面103に戻り、拡大画像領域65に編集後の刺繍模様が表示される。
また、刺繍模様が編集されることなく(ステップS13にてNO)、セーブキー62がタッチ操作されることで(ステップS17にてYES)、制御装置21は、作成した刺繍データをEEPROM25に記憶させることもできる(ステップS18)。これにより、前記プレビュー画像の刺繍模様として、拡大画像領域65の刺繍模様を表示した第1色替画面101(或いは図示しないメニュー画面)に遷移する(エンド)。
尚、刺繍データは、各部分模様の輪郭及び面領域の針落ち位置データを夫々含むことから、全ての部分模様について前記割当処理を終えた時点で、縫製順序が自動的に設定される。例えば刺繍模様40の場合、制御装置21は、先ず面領域について第1部分模様401、第2部分模様402,第3部分模様403の順に縫製し、その後、輪郭について第1部分模様401、第2部分模様402,第3部分模様403の順に縫製する刺繍データ(図3参照)としてデータを並び替える処理を実行する。或いは、編集画面104でユーザにより縫製順序を編集するように構成してもよい。
前記拡大表示画面103において、リフレッシュキー64がタッチ操作されると(ステップS16にてYES)、ステップS5へ移行して再び割当処理が実行される。これにより、各部分模様の輪郭と面領域に対して新たにランダムに抽出された縫いパターンが割り当てられ、現在表示されている刺繍模様に代えて新たな刺繍模様が表示される。更に、リターンキー61がタッチ操作されると(ステップS15にてYES)、ステップS3へ移行して縫いパターン設定画面102が表示されることから、カテゴリ等の設定処理からやり直すことができる。
以上のように、本実施形態の刺繍データ作成装置30は、刺繍領域として画定された面領域を、予め定められた縫いパターンで縫製するための第1パターンデータを複数種類記憶する第1パターン記憶手段と、第1パターン記憶手段に記憶されている複数種類の第1パターンデータの中から、部分模様の輪郭の内側を面領域として縫製する第1パターンデータをランダムに抽出する第1パターン抽出手段と、その抽出された第1パターンデータを、部分模様毎に割り当てる第1パターン割当手段とを備える。
これによれば、刺繍模様について、部分模様に対し第1パターン抽出手段により抽出された第1パターンデータを割り当てて、ランダムに面領域の縫いパターンを決定することができる。このため、各部分模様における面領域の縫いパターンの確認や指定といった面倒な作業を省略して、刺繍データの作成を簡単に行うことができる。また、各部分模様における面領域の縫いパターンの多様な組み合わせにより、偶然性や意外性のある刺繍模様も簡単に作成することができる。よって、ユーザは、所望の縫いパターンの組み合わせからなる刺繍模様を容易に得ることができる。
刺繍データ作成装置30は、部分模様の輪郭を予め定められた縫いパターンで縫製するための第2パターンデータに関し、上記した第1パターン記憶手段、第1パターン抽出手段、第1パターン割当手段に夫々対応するものとして、第2パターン記憶手段、第2パターン抽出手段、第2パターン割当手段を備える。これによれば、刺繍模様について、部分模様に対し第2パターン抽出手段により抽出された第2パターンデータを割り当てて、ランダムに輪郭の縫いパターンを決定することができる。このため、各部分模様における輪郭の縫いパターンの確認や指定といった面倒な作業を省略して、刺繍データの作成を簡単に行うことができる。各部分模様における輪郭の縫いパターンの多様な組み合わせにより、偶然性や意外性のある刺繍模様も簡単に作成することができる。よって、ユーザは、所望の輪郭の縫いパターンの組み合わせからなる刺繍模様を容易に得ることができる。
制御装置21は、相互に隣接する複数の部分模様について、一方の部分模様の第1パターンデータと、他方の部分模様の第1パターンデータとを異なるように割り当てる第1パターン割当手段として構成される。これによれば、縫いパターンをランダムに決定するときに、一方の部分模様の縫いパターンと他方の部分模様の縫いパターンを異なるようにすることで、面領域の区別が明確となる刺繍データを作成することができる。
前記第1パターンデータ及び第2パターンデータは、何れも複数のカテゴリに区分され、制御装置21は、ディスプレイ9やタッチパネル9aと共に、カテゴリを指定する第1カテゴリ指定手段及び第2カテゴリ指定手段を構成する。そして、制御装置21は、第1カテゴリ指定手段で指定されたカテゴリに属する第1パターンデータの中から部分模様を縫製するための第1パターンデータをランダムに抽出し、或いは第2カテゴリ指定手段で指定されたカテゴリに属する第2パターンデータの中から部分模様を縫製するための第2パターンデータをランダムに抽出する。
前記第1カテゴリ指定手段により、面領域の縫いパターンについてユーザの所望するカテゴリを選択することができる。また、第2カテゴリ指定手段により、輪郭の縫いパターンについてユーザの所望するカテゴリを選択することができる。従って、制御装置21は、夫々の縫いパターンをランダムに決定する構成としながらも、ユーザの好みや感性に応じたカテゴリ内の縫いパターンを用いて、簡単に刺繍データを作成することができる。
前記第1編集手段は、面領域の縫いパターンの大きさ及び/又は形状を定めるパラメータを編集し、第2編集手段は、輪郭の縫いパターンの大きさ及び/又は形状を定めるパラメータを編集する。これによれば、制御装置21は、縫いパターンをランダムに決定する構成としながらも、第1編集手段や第2編集手段により、刺繍模様における面領域や輪郭の縫いパターンの大きさ及び/又は形状を、ユーザの好みや感性に応じて編集することができる。
制御装置21は、刺繍模様を、第1パターンデータに基づいて部分模様の面領域を縫製する縫いパターンで表示手段に表示させると共に、第2パターンデータに基づいて部分模様の輪郭を縫製する縫いパターンで表示手段に表示させる表示制御手段として構成されている。従って、ユーザは、作成した刺繍データについて、部分模様の面領域や輪郭の縫いパターンを視覚的に容易に把握することができる。
<第2実施形態>
図16〜図18は、本発明の第2実施形態を示すものであり、第1実施形態と異なるところを説明する。上記したように、第1実施形態における部分模様の色は、前記ステップS1で選択した刺繍模様に予め付された糸色データ、或いは前記ステップS2でユーザによって指定された糸色データが割り当てられる。これに対し、本第2実施形態における部分模様の色は、前記パレットテーブルの各色情報の中から糸色データとして用いる色をランダムに抽出して割り当てられる。
図16に示すフローチャートは、図13に示すフローチャートに、部分模様の色を設定する処理を追加したものである。具体的には、図16に示すフローチャートのステップS41〜S46,S48,S50〜S60は、図13に示すフローチャートのステップS1〜S18に対応しており、部分模様の色を設定する処理であるステップS47,S49が追加される。以下、詳細に説明する。
先ず、ステップS41で選択された刺繍模様について、ユーザが部分模様の面領域や輪郭の色を変更したい場合、該当する糸色データ指定領域52の糸駒52aをタッチ操作により指定して、第1カラーパレット53或いは第2カラーパレットの中からユーザの所望する色を指定する(ステップS42)。そして、第1色替画面101或いは第2色替画面から遷移した縫いパターン設定画面102において、何れかのキー57,58a〜58fがタッチ操作されることによりカテゴリが設定される(ステップS43)。この場合、制御装置21は、カウンタiを0にリセットした後、そのカウンタiを1だけインクリメントして(ステップS44,S45)、第1部分模様から順次、輪郭と面領域の縫いパターンを設定する処理(ステップS46、S48)を実行するのに併せて、輪郭と面領域の色をランダムに設定する処理(ステップS47,S49)を実行する。
具体的には、制御装置21は、ステップS46で第1部分模様の輪郭の縫いパターンをランダムに設定した後、ステップS47に移行して第1部分模様の輪郭の色をランダムに設定する。この場合、図17に示すように、制御装置21は、第1部分模様の輪郭について、前記ステップS42でのユーザによる色の指定の有無を判断する(ステップS61)。ここで、第1部分模様の輪郭に対して、ユーザにより指定された色が有る場合には、その指定された色が割り当てられる(ステップS62)。
一方、ユーザによる色の指定が無い場合(ステップS61にてNO)、制御装置21は、例えば縫いパターン設定画面102に遷移する前の画面が第1色替画面101であったと判断したとき、配色に用いるパレットとして第1カラーパレット53を設定する。そして、制御装置21は、第1パレットテーブルを参照し、そのパレット別色番号の最大値(つまり色の総数64)の範囲内で乱数を発生させる(ステップS63)。また、制御装置21は、発生した乱数と一致する第1パレットテーブルの1〜64のパレット別色番号を照合し、該当するパレット別色番号の色(RGB値)を抽出する。制御装置21は、抽出した色を、第1部分模様の輪郭に割り当てる糸色データとして、RAM24の第2色情報記憶領域247に記憶し(ステップS64)、図16のステップS48へリターンする。
続いて、制御装置21は、ステップS48で第1部分模様の面領域の縫いパターンをランダムに設定した後、ステップS49に移行して第1部分模様の面領域の色をランダムに設定する。この場合、図18に示すように、制御装置21は、第1部分模様の面領域について、前記ステップS42でのユーザによる色の指定の有無を判断する(ステップS71)。ここで、第1部分模様の面領域に対して、ユーザにより指定された色が有る場合、その指定された色が割り当てられる(ステップS72)。
一方、ユーザによる糸色データの指定が無い場合(ステップS71にてNO)、制御装置21は、例えば配色に用いるパレットとして設定された第1カラーパレット53のパレット別色番号の色の総数64の範囲内で乱数を発生させる(ステップS73)。次いで、制御装置21は、発生した乱数と一致する第1パレットテーブルの1〜64のパターン番号を照合し、該当するパレット別色番号の色を抽出する。尚、ステップS74では、ランダムに抽出した面領域の色が、当該面領域と隣接する他の面領域の色と一致するか否かが判断される。現時点では、他の面領域に色が未だ割り当てられていないため(ステップS74にてNO)、その判断ステップの詳細は後述する。また、制御装置21は、抽出した色を、第1部分模様の面領域に割り当てる糸色データとして、RAM24の第2色情報記憶領域247に記憶し(ステップS75)、図16のステップS50へリターンする。
上記の処理により、第1部分模様の刺繍データの作成を終えると(ステップS50にてNO)、制御装置21は、次いで作成する第2部分模様(i+1番目の部分模様)に対して、隣接する部分模様を検索する(ステップS51)。この検索により、隣接する部分模様が無いと判断すると(ステップS52にてNO)、ステップS5にリターンする。一方、第2部分模様に対して隣接する部分模様があると(ステップS52にてYES)、制御装置21は、その隣接する部分模様の面領域の色を、その面領域の縫いパターンのパターン番号と併せて隣接データ記憶領域249に記憶する(ステップS53)。その後ステップS5にリターンする。尚、刺繍模様40の場合、第2部分模様402に対して、第1部分模様401と第3部分模様403の双方が隣接するが、現時点では第1部分模様401の縫いパターンと色だけ特定しているため、その特定した第1部分模様401の縫いパターンと色のデータだけ隣接データ記憶領域249に記憶される。
そして、制御装置21は、部分模様のカウンタiをi=i+1に更新し(ステップS45)、第2部分模様の輪郭についても、縫いパターンと色を夫々ランダムに抽出して割り当てる(ステップS46、S47)。
第2部分模様の面領域については、第1実施形態で述べたように、第1部分模様の縫いパターンと異なる縫いパターンがランダムに抽出されて割り当てられる(ステップS48)。また、第2部分模様の面領域については、第1部分模様の面領域の色と異なる色がランダムに抽出されて割り当てられる(ステップS49)。具体的には例えば、第2部分模様の面領域F2の色について、ユーザの指定がないものとする(ステップS71にてNO)。この場合、制御装置21は、前述のように発生させた乱数値と一致するパレット別色番号の色を抽出する(ステップS73)。そして、制御装置21は、隣接データ記憶領域249に記憶されている色と、抽出した色とが一致するか否かを判断する(ステップS74)。ここで、前者の色と後者の色とが一致すると判断した場合(YES)、再びステップS73の処理を実行して、新たな色を抽出する。このため、第2部分模様402の面領域の糸色データとして、第1部分模様401の面領域の色と異なる色が抽出されて、第2色情報記憶領域247に記憶される(ステップS75)。
このように、第2部分模様の刺繍データが作成されると、次の第3部分模様と隣接する部分模様が検索され(ステップS50にてNO、ステップS51)、隣接する部分模様があれば、その面領域の縫いパターンと色のデータが隣接データ記憶領域249に記憶される(ステップS52にてYES、ステップS53)。こうして、制御装置21は、第3部分模様についても(ステップS45)、輪郭の縫いパターンと色の割当処理を実行すると共に、面領域の縫いパターンと色の割当処理を実行することで、当該第3部分模様の刺繍データを作成する(ステップS46〜S49)。そして、カウンタiの値が部分模様の個数kと等しいと判断すると(ステップS50にてYES)、ステップS54に移行する。
制御装置21は、刺繍模様について、各部分模様の縫いパターンをランダムに割り当てた色で拡大表示画面103に表示する(ステップS54)。このとき表示される刺繍模様は、相互に隣接する複数の部分模様について、一方の部分模様の面領域の色と、他方の部分模様の面領域の色とが異なる(図11の符号F1〜F3の面領域参照)。
また、ステップS57〜S60では、図13のステップS15〜S18と同様の処理が行われる。このため、制御装置21は、拡大表示画面103におけるリフレッシュキー64がタッチ操作されることにより(ステップS58にてYES)、各部分模様の輪郭と面領域に対して、新たに縫いパターンと色をランダムに割り当てたり、セーブキー62のタッチ操作により(ステップS59にてYES)、作成した刺繍データをEEPROM25に記憶させる(ステップS60、エンド)。
以上のように、本実施形態の制御装置21は、前記第1色記憶手段に記憶されている各色情報の中から部分模様の面領域を縫製するのに用いる糸の色をランダムに抽出する第1色抽出手段、及び当該抽出した色を前記部分模様毎に割り当てる第1色割当手段として構成されている。これによれば、刺繍模様について、部分模様の面領域を縫製する糸の色についてランダムな配色を行うことができる。このため、縫製する糸の色情報の確認や指定といった面倒な作業を省略して、刺繍模様の配色を簡単に行うことができる。
また、制御装置21は、前記第2色記憶手段に記憶されている各色情報の中から部分模様の輪郭を縫製するのに用いる糸の色をランダムに抽出する第2色抽出手段、及び当該抽出した色を部分模様毎に割り当てる第2色割当手段として構成されている。これによれば、部分模様の輪郭を縫製する糸の色についてもランダムな配色を行うことができ、総じて多様な配色パターンを得ることができる。
制御装置21は、相互に隣接する複数の部分模様について、一方の部分模様の色と、他方の部分模様の色とを異なるように割り当てる。これによれば、制御装置21は、部分模様の面領域の色をランダムに決定する構成としながらも、一方の部分模様と他方の部分模様とで面領域の色を異ならせて、部分模様の区別が明確となる刺繍データを作成することができる。
<第3実施形態>
図19(a)は、本発明の第3実施形態を示すものであり、第2実施形態と異なるところを説明する。上記した第2実施形態では、図19(b)に示す「花」の刺繍模様70のように、第1部分模様〜第9部分模様の輪郭L21〜L91内の面領域の縫いパターンと色を夫々異ならせた刺繍模様70の刺繍データが作成された。尚、刺繍模様70の輪郭L21〜L91の縫いパターンは、前記ステップS42で何れも走り縫いの縫いパターンが指定されているものとする。
これに対し、本第3実施形態では、図19(a)に示す「花」の刺繍模様80のように、相互に隣接する複数の部分模様が同一或いは同種の形状である場合、一方の部分模様と他方の部分模様と縫いパターン及び色を一致させる刺繍データを作成する。
具体的には、制御装置21は、例えば第1部分模様の輪郭L12と面領域について、縫いパターンと色をランダムに設定(前記ステップS46〜S49)した後、前記ステップS53において、当該輪郭L12及び面領域の縫いパターンと色を、第2部分模様以降の部分模様に割り当て可能なデータとして、隣接データ記憶領域249に記憶する。そして、制御装置21は、第2部分模様以降の部分模様について、輪郭の縫いパターンを設定する際(ステップS46)、図14のステップS23を実行する前に、各輪郭L12〜L92の座標データに基づいて、隣接する部分模様の輪郭と同じ形状の輪郭か否か(つまり隣接する部分模様同士が合同図形か否か)を判断する。ここで、隣接する部分模様同士が同じ形状の場合、制御装置21は、隣接データ記憶領域249に記憶されている縫いパターンを割り当て、隣接する部分模様同士が異なる形状の場合、ランダムに縫いパターンを抽出して割り当てる(図14のステップS23,S24)。
また、制御装置21は、第2部分模様以降の部分模様について、輪郭の色を設定する際(ステップS47)、図17のステップS63を実行する前に、各輪郭L12〜L92の座標データに基づいて、隣接する部分模様同士が同じ形状か否かを判断する。そして、隣接する部分模様同士が同じ形状の場合、制御装置21は、隣接データ記憶領域249に記憶されている縫いパターンを割り当て、隣接する部分模様同士が異なる形状の場合、ランダムに色を抽出して割り当てる(図17のステップS63,S64)。
同様に、第2部分模様以降の部分模様について、面領域の縫いパターンと色を設定する際(ステップS48,S49)、隣接する部分模様同士が同じ形状か否かが判断される。そして、隣接する部分模様同士が同じ形状の場合、制御装置21は、第2部分模様以降の面領域に、隣接データ記憶領域249に記憶されている縫いパターンや色を割り当て、隣接する部分模様同士が異なる形状の場合、第2部分模様以降の面領域に、ランダムに抽出した縫いパターンや色を割り当てる(図15のステップS33,S35、図18のステップS73,75)。従って、本第3実施形態では、図15のステップS34及び図18のステップS74の処理は省略される。
このように作成された刺繍模様80の刺繍データは、縫いパターンと色がランダムに決定されることに加えて、図19(a)に示すように、花びらを表わす第1部分模様〜第8部分模様の輪郭L12〜L82が同じ縫いパターンと同じ色になり、更に、輪郭L12〜L82内の面領域が同じ縫いパターンと同じ色になる。尚、複数の部分模様は、例えば同一形状であれば相互に隣接していなくても、当該複数の部分模様に同じ縫いパターンや色を割り当てる構成にしてもよい。
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張できる。
刺繍データ作成装置は、部分模様の面領域に係る第1パターン抽出手段及び第1パターン割当手段と、部分模様の輪郭に係る第2パターン抽出手段及び第2パターン割当手段とのうち少なくとも一方の抽出手段及び割当手段を備えた構成であればよい。面パターンテーブル及びラインパターンテーブルに記憶(登録)する夫々の縫いパターンの種類や数は適宜変更してもよい。また、カテゴリの種類や数も「ベーシック」〜「雪」に限らず、適宜変更してもよい。
刺繍データ作成装置はミシンMに備えられる構成に限定するものではなく、所謂パーソナルコンピュータである装置本体(専用機でもよい)、この装置本体に接続されるマウス、キーボード、メモリカードコネクタ、ディスプレイ等から構成してもよい。また、上記実施形態と異なり、ミシンMと刺繍データ作成装置とが別体で構成される場合、ミシンMと刺繍データ作成装置とを有線又は無線で接続し、データを送受信するようにしてもよい。
上記したパターン記憶手段や色記憶手段は、ROM23や、RAM24、EEPROM25に限定されるものではなく、ミシン或いは刺繍データ作成装置に内蔵される他の内部記憶手段や、ミシン或いは刺繍データ作成装置に着脱可能に装着される外部記憶手段でもよい。前記刺繍データ作成プログラムを記録した記録媒体は、ROM23に限定されるものではなく、CD−ROM、フレキシブルディスク、DVD、メモリカード等の各種の記録媒体であってもよい。この場合、その記録媒体のプログラムを、前記専用機等のコンピュータにより読み込んで実行させることにより、上記実施形態と同様の作用及び効果を奏する。
M ミシン
9 ディスプレイ(表示手段、第1・第2カテゴリ指定手段、第1・第2編集手段)
9a タッチパネル(第1・第2カテゴリ指定手段、第1・第2編集手段)
21 制御装置(第1・第2パターン抽出手段、第1・第2パターン割当手段、第1・第2カテゴリ指定手段、第1・第2編集手段、第1・第2色抽出手段、第1・第2色割当手段、表示制御手段)
23〜25 第1・第2パターン記憶手段、第1・第2色記憶手段
30 刺繍データ作成装置

Claims (14)

  1. 1つ以上の部分模様からなる刺繍模様をミシンにより縫製するための刺繍データを作成する刺繍データ作成装置であって、
    刺繍領域として画定された面領域を、予め定められた縫いパターンで縫製するための第1パターンデータを複数種類記憶する第1パターン記憶手段と、
    前記第1パターン記憶手段に記憶されている複数種類の第1パターンデータの中から、前記部分模様の輪郭の内側を前記面領域として縫製する第1パターンデータをランダムに抽出する第1パターン抽出手段と、
    前記第1パターン抽出手段により抽出された第1パターンデータを、前記部分模様毎に割り当てる第1パターン割当手段と、
    を備えることを特徴とする刺繍データ作成装置。
  2. 前記刺繍模様は、相互に隣接する2つの前記部分模様を有し、
    前記第1パターン抽出手段は、
    前記相互に隣接する2つの部分模様のうち、一方の部分模様に一の前記第1パターンデータが割り当てられている場合、他方の部分模様に割り当てるものとしてランダムに抽出した第1パターンデータが、前記一の第1パターンデータと一致するかを判断する手段を備え、
    前記判断する手段により一致すると判断された場合、前記他方の部分模様に割り当てるものとして、前記一の第1パターンデータと異なる第1パターンデータが抽出されるまで、前記第1パターンデータをランダムに抽出し、
    前記第1パターン割当手段は、
    前記相互に隣接する2つの部分模様のうち前記他方の部分模様に、前記一の第1パターンデータとは異なるものとして抽出された第1パターンデータを割り当てることにより、前記一方の部分模様の第1パターンデータと、前記他方の部分模様の第1パターンデータとを異ならせることを特徴とする請求項1記載の刺繍データ作成装置。
  3. 前記第1パターン記憶手段に記憶されている複数種類の第1パターンデータは、複数のカテゴリに区分されており、
    前記複数のカテゴリのうち何れか1つのカテゴリを指定する第1カテゴリ指定手段を備え、
    前記第1パターン抽出手段は、前記第1カテゴリ指定手段で指定されたカテゴリに属する第1パターンデータの中から、前記部分模様を縫製するための第1パターンデータをランダムに抽出することを特徴とする請求項1又は2記載の刺繍データ作成装置。
  4. 前記縫いパターンの大きさ及び/又は形状を定めるパラメータを編集する第1編集手段を備えることを特徴とする請求項1から3の何れか一項記載の刺繍データ作成装置。
  5. 予め定義されている複数の色情報を記憶する第1色記憶手段と、
    前記第1色記憶手段に記憶されている各色情報の中から、前記第1パターンデータにより前記部分模様の前記面領域を縫製するのに用いる糸の色をランダムに抽出する第1色抽出手段と、
    前記第1色抽出手段により抽出された色を、前記部分模様毎に割り当てる第1色割当手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1から4の何れか一記載の刺繍データ作成装置。
  6. 前記第1色割当手段は、相互に隣接する複数の前記部分模様について、一方の部分模様の色と、他方の部分模様の色とを異なるように割り当てることを特徴とする請求項5記載の刺繍データ作成装置。
  7. 縫製に関する情報を表示する表示手段と、
    前記刺繍模様を、前記第1パターンデータに基づいて前記部分模様の前記面領域を縫製する縫いパターンで前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1から6の何れか一項記載の刺繍データ作成装置。
  8. 記部分模様の輪郭を、予め定められた縫いパターンで縫製するための第2パターンデータを複数種類記憶する第2パターン記憶手段と、
    前記第2パターン記憶手段に記憶されている複数種類の第2パターンデータの中から、前記輪郭を縫製するときの第2パターンデータをランダムに抽出する第2パターン抽出手段と、
    前記第2のパターン抽出手段により抽出された第2パターンデータを、前記部分模様毎に割り当てる第2パターン割当手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1から7の何れか一項記載の刺繍データ作成装置。
  9. 前記第2パターン記憶手段に記憶されている複数種類の第2パターンデータは、複数のカテゴリに区分されており、
    前記複数のカテゴリのうち何れか1つのカテゴリを指定する第2カテゴリ指定手段を備え、
    前記第2パターン抽出手段は、前記第2カテゴリ指定手段で指定されたカテゴリに属する第2パターンデータの中から、前記部分模様を縫製するための第2パターンデータをランダムに抽出することを特徴とする請求項8記載の刺繍データ作成装置。
  10. 前記縫いパターンの大きさ及び/又は形状を定めるパラメータを編集する第2編集手段を備えることを特徴とする請求項8又は9項記載の刺繍データ作成装置。
  11. 予め定義されている複数の色情報を記憶する第2色記憶手段と、
    前記第2色記憶手段に記憶されている各色情報の中から、前記第2パターンデータにより前記部分模様の前記輪郭を縫製するのに用いる糸の色をランダムに抽出する第2色抽出手段と、
    前記第2色抽出手段により抽出された色を、前記部分模様毎に割り当てる第2色割当手段と、
    を備えることを特徴とする請求項8から10の何れか一項記載の刺繍データ作成装置。
  12. 縫製に関する情報を表示する表示手段と、
    前記刺繍模様を、前記第2パターンデータに基づいて前記部分模様の前記輪郭を縫製する縫いパターンで前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項8から11の何れか1項記載の刺繍データ作成装置。
  13. 請求項1から12の何れか一項記載の刺繍データ作成装置の各種処理手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  14. 請求項1から12の何れか一項記載の刺繍データ作成装置を備えたことを特徴とするミシン。
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