JP6458506B2 - 樹脂充填方法及び樹脂充填装置 - Google Patents

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本発明は、回転電機用ロータの積層鉄心の磁石配置穴に磁石を固定するための樹脂を充填する樹脂充填方法及び樹脂充填装置に関する。
回転電機に用いられるロータを製造する技術としては、複数の電磁鋼板が積層された積層鉄心に磁石配置穴を設け、磁石配置穴に磁石を配置したときに形成される隙間に樹脂(熱硬化性樹脂)を充填する技術が知られている。例えば、特許文献1の回転子積層鉄心の製造装置及び製造方法においては、回転子積層鉄心の複数の磁石挿入孔に挿入された永久磁石を、磁石挿入孔に注入する樹脂によって固定することが開示されている。
特開2006−197693号公報
しかしながら、樹脂によって磁石を固定する従来の技術においては、装置の型内を樹脂が通過し、積層鉄心の端面から磁石配置穴における隙間へ樹脂が注入される。そのため、磁石配置穴における隙間への樹脂の充填後には、型内又は積層鉄心の端面に不要な樹脂の部分が残る。したがって、樹脂の充填を行った後には、型内又は積層鉄心の端面から、不要な樹脂の部分を除去する必要がある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、型の構造を簡単にすることができるとともに、不要な樹脂の部分を除去する手間を省くことができる樹脂充填方法及び樹脂充填装置を提供しようとして得られたものである。
本発明の一態様は、回転電機用ロータの積層鉄心の軸線方向に沿って設けられた磁石配置穴に磁石が配置されて形成される充填用隙間へ樹脂を充填する樹脂充填方法であって、
上記積層鉄心には、上記積層鉄心の上記軸線方向に沿った樹脂穴と、該樹脂穴と上記磁石配置穴を連通する連通路とが設けられており、
上記積層鉄心を、上記樹脂穴の内壁面を摺動するプランジャーが移動可能に設けられた上型と、下型との間に挟持し、
上記積層鉄心の第1端面から上記樹脂穴に挿入される上記プランジャーによって、該プランジャーの先端よりも、上記第1端面とは反対側の第2端面の側に位置する、上記樹脂穴に溜められた溶融状態の樹脂を、上記連通路を介して上記充填用隙間へ押し出し、該充填用隙間に充填することを特徴とする樹脂充填方法にある。
本発明の他の態様は、回転電機用ロータの積層鉄心の軸線方向に沿って設けられた磁石配置穴に磁石が配置されて形成される充填用隙間へ樹脂を充填する樹脂充填装置であって、
上記積層鉄心には、上記積層鉄心の上記軸線方向に沿った樹脂穴と、該樹脂穴と上記磁石配置穴を連通する連通路とが設けられており、
上記積層鉄心が載置される下型と、
上記樹脂穴の内壁面を摺動するプランジャーが移動可能に設けられ、上記下型との間に上記積層鉄心を挟持する上型と、を備え、
上記積層鉄心を、上記上型と上記下型との間に挟持し、上記積層鉄心の第1端面から上記樹脂穴に挿入される上記プランジャーによって、該プランジャーの先端よりも、上記第1端面とは反対側の第2端面の側に位置する、上記樹脂穴に溜められた溶融状態の樹脂を、上記連通路を介して上記充填用隙間へ押し出し、該充填用隙間に充填するよう構成されていることを特徴とする樹脂充填装置にある。
上記樹脂充填方法においては、積層鉄心に、磁石配置穴へ充填される樹脂が一旦配置される樹脂穴と、樹脂穴と磁石配置穴とを連通する連通路とを設けている。そして、磁石配置穴における充填用隙間へ溶融状態の樹脂を充填する際には、樹脂穴に樹脂を配置する。 ここで、樹脂穴には、固形状の樹脂を配置することができ、溶融状態の樹脂を配置することもできる。固形状の樹脂を樹脂穴に配置する場合には、この樹脂を加熱手段によって溶融させる。
次いで、積層鉄心を、上型と下型との間に挟持し、積層鉄心の第1端面から樹脂穴に、上型におけるプランジャーを挿入する。そして、プランジャーによって、樹脂穴に溜められた溶融状態の樹脂を加圧する。このとき、樹脂穴内の樹脂は、連通路を介して充填用隙間へ押し出され、充填用隙間に充填される。
このように、上記樹脂充填方法においては、積層鉄心に設けられた樹脂穴から連通路を経由して充填用隙間へ樹脂を供給する。これにより、積層鉄心の各端面に不要な樹脂の部分が残らず、この不要な樹脂の部分を除去する手間が省ける。
また、樹脂の充填を行う際に用いる型に、プランジャーによって加圧される樹脂を溜める部分や樹脂の流路(ランナー、ゲート等)を設ける必要がなく、型の構造を簡単にすることができる。そして、型内に不要な樹脂の部分が残らず、この不要な樹脂の部分を除去する手間が省ける。
それ故、上記樹脂充填方法によれば、型の構造を簡単にすることができるとともに、不要な樹脂の部分を除去する手間を省くことができる。
また、上記樹脂充填装置によっても、上記樹脂充填方法の場合と同様に、型の構造を簡単にすることができるとともに、不要な樹脂の部分を除去する手間を省くことができる。
実施例にかかる、積層鉄心が載置された樹脂充填装置を示す断面説明図。 実施例にかかる、積層鉄心の樹脂穴にプランジャーが挿入された状態の樹脂充填装置を示す断面説明図。 実施例にかかる、プランジャーによって樹脂穴から充填用隙間へ樹脂を充填した状態の樹脂充填装置を示す断面説明図。 実施例にかかる、積層鉄心がエジェクターによって持ち上げられた状態の樹脂充填装置を示す断面説明図。 実施例にかかる、充填用隙間に樹脂が充填された積層鉄心を示す断面説明図。 実施例にかかる、充填用隙間に樹脂が充填された積層鉄心を、その端面側から見た状態で示す断面説明図。 実施例にかかる、プランジャーによって樹脂穴から充填用隙間へ樹脂を充填した状態の他の樹脂充填装置を示す断面説明図。
上述した樹脂充填方法における好ましい実施の形態について説明する。
上記樹脂充填方法においては、上記磁石配置穴は、上記積層鉄心の上記軸線方向に積層された複数の電磁鋼板の全体を貫通する状態で形成されており、上記樹脂穴は、上記積層鉄心の上記軸線方向に積層された複数の電磁鋼板のうち、上記第1端面とは反対側の第2端面に位置する最端電磁鋼板を除く、残りの電磁鋼板に形成されており、上記連通路は、上記最端電磁鋼板に隣接して積層された所定枚の電磁鋼板に形成されており、上記磁石配置穴における、上記第1端面側の開口端は、上記上型によって塞がれ、上記磁石配置穴における、上記第2端面側の開口端は、上記下型又は該下型に着脱可能な搬送パレットによって塞がれてもよい。
磁石配置穴が電磁鋼板の全体を貫通していることにより、磁石配置穴内における磁石を第1端面から第2端面までの軸線方向の全体に配置することが可能になる。
また、樹脂穴及び連通路のそれぞれの第2端面側の開口端が最端電磁鋼板によって塞がれることにより、充填用隙間への樹脂の充填後に、樹脂穴及び連通路に残される樹脂が、積層鉄心の第2端面に出ないようにすることができる。
連通路を形成する所定枚の電磁鋼板は、最端電磁鋼板に隣接して積層された2〜5枚の電磁鋼板とすることができる。言い換えれば、連通路を形成する所定枚の電磁鋼板は、最端電磁鋼板に隣接する2枚目電磁鋼板、及び2枚目電磁鋼板に隣接する3枚目電磁鋼板とすることができ、最端電磁鋼板に隣接する2枚目電磁鋼板から5枚目電磁鋼板までとすることができる。この所定枚の電磁鋼板への連通路の形成により、充填用隙間内においては、樹脂が、第2端面の側から順に第1端面の側に向かって流動することができる。これにより、充填用隙間への樹脂の充填を円滑に行うことができる。
また、上記磁石配置穴及び上記樹脂穴は、上記積層鉄心の上記軸線方向に積層された複数の電磁鋼板のうち、上記第1端面とは反対側の第2端面に位置する最端電磁鋼板を除く、残りの電磁鋼板に形成されており、上記連通路は、上記最端電磁鋼板に隣接して積層された所定枚の電磁鋼板に形成されており、上記磁石配置穴における、上記第1端面側の開口端は、上記上型によって塞がれてもよい。
磁石配置穴、樹脂穴及び連通路のそれぞれの第2端面側の開口端が最端電磁鋼板によって塞がれることにより、充填用隙間への樹脂の充填後に、磁石配置穴、樹脂穴及び連通路に残される樹脂が、積層鉄心の第2端面に出ないようにすることができる。
連通路を形成する所定枚の電磁鋼板は、上記と同様に、最端電磁鋼板に隣接して積層された2〜5枚の電磁鋼板とすることができる。
また、上記樹脂穴には、固形状の樹脂を配置し、上記積層鉄心を加熱することによって上記固形状の樹脂を溶融させた後、該樹脂を上記プランジャーによって、上記連通路を介して上記充填用隙間へ押し出すことができる。
これにより、磁石配置穴における充填用隙間への樹脂の充填を容易に行うことができる。
以下に、樹脂充填方法及び樹脂充填装置にかかる実施例について、図面を参照して説明する。
本例の樹脂充填方法においては、図1〜図3に示すように、樹脂充填装置1を用いて、回転電機用ロータの積層鉄心4の軸線方向Lに沿って設けられた磁石配置穴41に、磁石6が配置されて形成される充填用隙間42へ樹脂7を充填する。積層鉄心4には、積層鉄心4の軸線方向Lに沿った樹脂穴43と、樹脂穴43と磁石配置穴41を連通する連通路44とが設けられている。樹脂充填方法においては、積層鉄心4を、プランジャー32が移動可能に設けられた上型3と、下型2との間に挟持する。次いで、積層鉄心4の第1端面401から樹脂穴43に挿入されるプランジャー32によって、樹脂穴43に溜められた溶融状態の樹脂7を、連通路44を介して充填用隙間42へ押し出し、充填用隙間42に充填する。
次に、回転電機用ロータについて説明する。
図5、図6に示すように、本例の回転電機用ロータは、ステータの内周側に配置されるインナーロータである。ロータは、積層鉄心4の磁石配置穴41に樹脂7によって磁石(永久磁石)6が固定され、積層鉄心4の中心部に回転軸が取り付けられて形成される。積層鉄心4は、その軸線方向Lに複数の電磁鋼板51〜54を積層して形成されており、磁石配置穴41は、各電磁鋼板51〜54に設けられた穴部が連結されて形成されている。磁石配置穴41は、磁石配置穴41に配置される磁石6がステータにおける各コイルと対向して磁気回路が形成されるよう、積層鉄心4の周方向Cに複数並んで配列されている。また、積層鉄心4においては、互いに隣り合う2つの磁石配置穴41が磁石配置穴組410を構成しており、この磁石配置穴組410が、積層鉄心4の中心の回りの周方向Cに並んで、放射状に複数組形成されている。
図6に示すように、磁石配置穴組410は、内周側に向かうに連れて周方向Cの間隔が徐々に広くなる2つの磁石配置穴41によって構成する。そして、樹脂穴43は、磁石配置穴組410を構成する2つの磁石配置穴41に対する周方向Cの中間位置であって、この2つの磁石配置穴41に内周側から対向する位置に形成されている。連通路44は、樹脂穴43から2つの磁石配置穴41に向けてそれぞれ形成されている。また、樹脂穴43は、磁石配置穴組410の数に合った数が形成されており、連通路44は、磁石配置穴41の数に合った数が形成されている。
樹脂穴43は、積層鉄心4内に一時的に樹脂7を配置するために設けられた穴であり、充填用隙間42に樹脂7が充填された後には不要となる捨て穴である。
図5に示すように、磁石配置穴41は、積層鉄心4の軸線方向Lに積層された複数の電磁鋼板51〜54の全体を貫通する状態で形成されている。樹脂穴43は、積層鉄心4の軸線方向Lに積層された複数の電磁鋼板51〜54のうち、第1端面401とは反対側の第2端面402に位置する最端電磁鋼板51を除く、残りの電磁鋼板54に形成されている。連通路44は、最端電磁鋼板51に隣接して積層された所定枚の電磁鋼板52,53としての、最端電磁鋼板51に隣接する2枚目電磁鋼板52及び3枚目電磁鋼板53に形成されている。2枚目電磁鋼板52及び3枚目電磁鋼板53への連通路44の形成により、充填用隙間42内においては、樹脂7が、第2端面402の側から順に第1端面401の側に向かって流動することができる。
積層鉄心4の中心部には、回転軸が嵌入されるための中心穴45が軸線方向Lに沿って設けられている。各電磁鋼板51〜54は、鋼板素材から打ち抜きが行われて互いに積層され、打ち抜きを行う際に形成されるかしめ部46によって互いにかしめられる。最端電磁鋼板51、2枚目電磁鋼板52及び3枚目電磁鋼板53を除く残りの電磁鋼板54には、打ち抜きによって中心穴45を構成する部分、磁石配置穴41を構成する部分、樹脂穴43を構成する部分が形成される。また、2枚目電磁鋼板52及び3枚目電磁鋼板53には、打ち抜きによって中心穴45を構成する部分、磁石配置穴41を構成する部分、樹脂穴43を構成する部分及び連通路44を構成する部分が形成される。また、最端電磁鋼板51には、打ち抜きによって中心穴45を構成する部分及び磁石配置穴41を構成する部分が形成される。
なお、図7に示すように、最端電磁鋼板51には、磁石配置穴41を形成しないようにすることもできる。この場合には、積層鉄心4の第2端面402における樹脂7が接触する部分の全体である、磁石配置穴41、樹脂穴43及び連通路44の第2端面402側の開口端が最端電磁鋼板51によって塞がれる。そのため、充填用隙間42へ充填される樹脂7が、積層鉄心4の第2端面402に出ないようにすることができる。
図6に示すように、磁石配置穴41には、積層鉄心4の端面から見た状態で長方形状を有する磁石6が配置されている。充填用隙間42には、長方形状の磁石6の長辺部に対向する一対の微小間隙部421A,421Bと、磁石6の性能を確保するために樹脂7が溜められる樹脂溜まり部422とが形成されている。連通路44は、積層鉄心4の内周側に位置する微小間隙部421Bに連通されている。
また、樹脂7は、熱硬化性樹脂であり、加熱することによって溶融し、その後さらに加熱されて硬化するものである。なお、樹脂7は、熱可塑性樹脂とすることもできる。
次に、樹脂充填方法において用いる樹脂充填装置1について説明する。
図1に示すように、樹脂充填装置1は、積層鉄心4が載置される下型2と、下型2に対して下降する上型3と、上型3に対して相対的に下降可能に設けられた複数のプランジャー32とを備えている。
下型2内には、伝熱によって積層鉄心4を加熱するためのヒータ21が埋設されている。下型2の上面には、積層鉄心4が載置された搬送パレット22が着脱可能である。搬送パレット22の上面221には、積層鉄心4の中心部に設けられた中心穴45に嵌入されて、搬送パレット22に対する積層鉄心4の位置決めを行う中心ガイド222が設けられている。積層鉄心4は、搬送パレット22に載置された状態で搬送され、磁石配置穴41に配置される磁石6は搬送パレット22によって受け止められる。
上型3及び複数のプランジャー32は、下型2に載置された搬送パレット22及び積層鉄心4に対して一体的に下降するよう構成されている。複数のプランジャー32は、上型3に対して相対的にスライド可能なプランジャーベース31に対して設けられている。各プランジャー32は、プランジャーベース31において、下型2に載置された積層鉄心4の各樹脂穴43に対向する位置に配置されている。上型3の下端部には、積層鉄心4の第1端面401を押圧するための下面301が形成されている。この下面301は、複数の磁石配置穴41における第1端面401側の開口端を閉塞するよう構成されている。また、上型3の先端側部分内には、伝熱によって積層鉄心4を加熱するためのヒータ33が埋設されている。
また、図3に示すように、上型3が下型2に対して下降したときには、上型3の下面301と、搬送パレット22の上面221との間に、積層鉄心4が軸線方向Lに圧縮される。
図1、図4に示すように、下型2には、充填用隙間42への樹脂7の充填が行われた後に、搬送パレット22から積層鉄心4を持ち上げる(浮かせる)ためのエジェクタピン23が埋設されている。下型2には、エジェクタピン23が配置される配置穴24が形成されており、搬送パレット22には、エジェクタピン23が挿入される挿入穴223が形成されている。そして、充填用隙間42への樹脂7の充填が行われた後には、エジェクタピン23を上昇させ、挿入穴223に配置されたエジェクタピン23によって積層鉄心4が持ち上げられる。
次に、本例の樹脂充填装置1を用いて充填用隙間42に樹脂7の充填を行う方法、及び本例の作用効果について説明する。
まず、図1に示すように、複数の電磁鋼板51〜54が積層された積層鉄心4を搬送パレット22上に載置し、積層鉄心4の磁石配置穴41に磁石6を配置する。また、下型2をヒータ21によって加熱する。また、搬送パレット22を下型2に載置するとともに、積層鉄心4の樹脂穴43に固形状の樹脂7を配置する。このとき、搬送パレット22及び積層鉄心4は、下型2におけるヒータ21及び上型3におけるヒータ33によって加熱され、固形状の樹脂7が溶融する。この固形状の樹脂7は、一つの塊としての固体とすることができ、複数のペレット又は粒子等とすることもできる。
次いで、図2に示すように、上型3、及び複数のプランジャー32が設けられたプランジャーベース31を一体的に下降させる。そして、複数のプランジャー32の下端部が積層鉄心4の樹脂穴43の上部に挿入されるとともに、上型3が積層鉄心4の第1端面(上面)401に載置される。このとき、磁石配置穴41における、第1端面401側の開口端が上型3の下面301によって塞がれる。また、磁石配置穴41における、第2端面402側の開口端は、積層鉄心4における第2端面402と対面する搬送パレット22の上面221によって塞がれる。
また、上型3及びプランジャーベース31が一体的に下降するときには、図3に示すように、下型2及び搬送パレット22と上型3とによって、積層鉄心4が軸線方向Lに圧縮されるとともに、各プランジャー32が溶融した樹脂7を加圧する。そして、溶融した樹脂7が、樹脂穴43から連通路44を介して充填用隙間42へ流動し、溶融した樹脂7が連通路44及び充填用隙間42に充填される。
連通路44が2枚目電磁鋼板52及び3枚目電磁鋼板53に形成されていることにより、充填用隙間42内においては、樹脂7が、第2端面402の側から順に第1端面401の側に向かって流動することができる。これにより、充填用隙間42への樹脂7の充填を円滑に行うことができる。
次いで、図4に示すように、エジェクタピン23を上昇させて、搬送パレット22から積層鉄心4を持ち上げ、搬送パレット22から充填用隙間42内の樹脂7を一旦離す。その後、積層鉄心4が載置された搬送パレット22を下型2から取り出し、樹脂充填装置1の外部において、搬送パレット22から積層鉄心4を取り外すことができる。なお、同図においては、退避させた上型3、プランジャー32等を省略して示す。
本例においては、上述したように、磁石配置穴41における、第1端面401側の開口端、及び磁石配置穴41における、第2端面402側の開口端が上型3及び搬送パレット22によって塞がれる。これにより、充填用隙間42への樹脂7の充填後には、充填用隙間42における樹脂7が、積層鉄心4の第1端面401及び第2端面402に出ないようにすることができる。また、樹脂穴43及び連通路44の第2端面402側の開口端が最端電磁鋼板51によって塞がれることにより、充填用隙間42への樹脂7の充填後には、樹脂穴43及び連通路44に残される樹脂7が、積層鉄心4の第2端面402に出ないようにすることができる。
このように、樹脂充填方法においては、積層鉄心4に設けられた樹脂穴43から連通路44を経由して充填用隙間42へ樹脂7を供給する。これにより、積層鉄心4の各端面401,402に不要な樹脂7の部分が残らず、この不要な樹脂7の部分を除去する手間が省ける。
また、樹脂7の充填を行う際に用いる下型2、上型3及び搬送パレット22に、プランジャー32によって加圧される樹脂7を溜める部分や樹脂7の流路(ランナー、ゲート等)を設ける必要がなく、下型2、上型3及び搬送パレット22の構造を簡単にすることができる。そして、下型2内、上型3内及び搬送パレット22内に不要な樹脂7の部分が残らず、この不要な樹脂7の部分を除去する手間が省ける。
それ故、本例の樹脂充填方法及び樹脂充填装置1によれば、下型2、上型3及び搬送パレット22の構造を簡単にすることができるとともに、不要な樹脂7の部分を除去する手間を省くことができる。
また、樹脂穴43及び連通路44は、最端電磁鋼板51にも形成することができる。この場合には、下型2又は下型2に着脱可能な搬送パレット22によって、樹脂穴43及び連通路44を塞いで、樹脂7が通過する経路を形成することができる。
また、最端電磁鋼板51における樹脂穴43の部分は、樹脂7が固化した後にパンチを用いて打ち抜くことができる。この場合には、樹脂穴43が積層鉄心4の全長に亘って形成されることになり、積層鉄心4を用いて構成されるロータの質量バランスが良くなる。
1 樹脂充填装置
2 下型
22 搬送パレット
3 上型
31 プランジャーベース
32 プランジャー
4 積層鉄心
401 第1端面
402 第2端面
41 磁石配置穴
42 充填用隙間
43 樹脂穴
44 連通路
51 最端電磁鋼板
52 2枚目電磁鋼板
53 3枚目電磁鋼板
54 残りの電磁鋼板
6 磁石
7 樹脂

Claims (5)

  1. 回転電機用ロータの積層鉄心の軸線方向に沿って設けられた磁石配置穴に磁石が配置されて形成される充填用隙間へ樹脂を充填する樹脂充填方法であって、
    上記積層鉄心には、上記積層鉄心の上記軸線方向に沿った樹脂穴と、該樹脂穴と上記磁石配置穴を連通する連通路とが設けられており、
    上記積層鉄心を、上記樹脂穴の内壁面を摺動するプランジャーが移動可能に設けられた上型と、下型との間に挟持し、
    上記積層鉄心の第1端面から上記樹脂穴に挿入される上記プランジャーによって、該プランジャーの先端よりも、上記第1端面とは反対側の第2端面の側に位置する、上記樹脂穴に溜められた溶融状態の樹脂を、上記連通路を介して上記充填用隙間へ押し出し、該充填用隙間に充填することを特徴とする樹脂充填方法。
  2. 上記磁石配置穴は、上記積層鉄心の上記軸線方向に積層された複数の電磁鋼板の全体を貫通する状態で形成されており、
    上記樹脂穴は、上記積層鉄心の上記軸線方向に積層された複数の電磁鋼板のうち、上記第2端面に位置する最端電磁鋼板を除く、残りの電磁鋼板に形成されており、
    上記連通路は、上記最端電磁鋼板に隣接して積層された所定枚の電磁鋼板に形成されており、
    上記磁石配置穴における、上記第1端面側の開口端は、上記上型によって塞がれ、
    上記磁石配置穴における、上記第2端面側の開口端は、上記下型又は該下型に着脱可能な搬送パレットによって塞がれることを特徴とする請求項1に記載の樹脂充填方法。
  3. 上記磁石配置穴及び上記樹脂穴は、上記積層鉄心の上記軸線方向に積層された複数の電磁鋼板のうち、上記第1端面とは反対側の第2端面に位置する最端電磁鋼板を除く、残りの電磁鋼板に形成されており、
    上記連通路は、上記最端電磁鋼板に隣接して積層された所定枚の電磁鋼板に形成されており、
    上記磁石配置穴における、上記第1端面側の開口端は、上記上型によって塞がれることを特徴とする請求項1に記載の樹脂充填方法。
  4. 上記樹脂穴には、固形状の樹脂を配置し、
    上記積層鉄心を加熱することによって上記固形状の樹脂を溶融させた後、該樹脂を上記プランジャーによって、上記連通路を介して上記充填用隙間へ押し出すことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の樹脂充填方法。
  5. 回転電機用ロータの積層鉄心の軸線方向に沿って設けられた磁石配置穴に磁石が配置されて形成される充填用隙間へ樹脂を充填する樹脂充填装置であって、
    上記積層鉄心には、上記積層鉄心の上記軸線方向に沿った樹脂穴と、該樹脂穴と上記磁石配置穴を連通する連通路とが設けられており、
    上記積層鉄心が載置される下型と、
    上記樹脂穴の内壁面を摺動するプランジャーが移動可能に設けられ、上記下型との間に上記積層鉄心を挟持する上型と、を備え、
    上記積層鉄心を、上記上型と上記下型との間に挟持し、上記積層鉄心の第1端面から上記樹脂穴に挿入される上記プランジャーによって、該プランジャーの先端よりも、上記第1端面とは反対側の第2端面の側に位置する、上記樹脂穴に溜められた溶融状態の樹脂を、上記連通路を介して上記充填用隙間へ押し出し、該充填用隙間に充填するよう構成されていることを特徴とする樹脂充填装置。
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