JP2015023597A - 回転電機用ロータの樹脂充填装置及び樹脂充填方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】積層鉄心及び樹脂注入型から不要物を容易に除去することができる回転電機用ロータの樹脂充填装置を提供すること。【解決手段】樹脂充填装置1は、積層鉄心4に設けられた複数の磁石挿入穴41に永久磁石5がそれぞれ挿入されて形成される隙間42へ樹脂6を充填する。樹脂充填装置1は、プランジャー23を有する下型2と、隙間42へ樹脂6を注入するための注入口311を有する樹脂注入型3と、積層鉄心4を樹脂注入型3との間に挟み込む上型とを備えている。また、樹脂充填装置1は、隙間42に樹脂6が充填された積層鉄心4を樹脂注入型3から取り外す着脱機構8と、下型2と樹脂注入型3とを離隔させた状態で、下型2と樹脂注入型3との間のスペースSへ、注入口311内に残る樹脂6の不要物61を落下させる不要物取出機構7とを備えている。【選択図】図5
Description
本発明は、回転電機用ロータの積層鉄心における磁石挿入穴と磁石との間に形成される隙間へ樹脂を充填する樹脂充填装置及び樹脂充填方法に関する。
回転電機用ロータの製造においては、複数の電磁鋼板を積層して積層鉄心を形成するときには、各電磁鋼板に形成された貫通穴が連通されて、磁石を挿入する磁石挿入穴が形成される。そして、この磁石挿入穴に磁石を挿入し、これらの間に形成される隙間に樹脂を充填し固化させることによって、積層鉄心に磁石を固定している。
例えば、特許文献1においては、回転子積層鉄心の複数の磁石挿入孔に挿入された永久磁石を、磁石挿入孔に注入する樹脂部材によって固定する永久磁石の樹脂封止装置が開示されている。この樹脂封止装置は、回転子積層鉄心を搭載する搬送トレイを載置する下型と、樹脂部材の原料を入れるポットを有する上型と、上型に対する上方に配設され、樹脂部材を加圧するプランジャーを有する固定架台等を有している。そして、ポットに投入された樹脂部材の原料をプランジャーによって加圧し、永久磁石が挿入された磁石挿入孔へ注入している。
しかしながら、上記特許文献1においては、プランジャーが配置された固定架台が上型に対する上方に配設されており、回転子積層鉄心の磁石挿入孔へは、上型のポットの開口端を回転子積層鉄心の表面に接触させてポット内に溶解した樹脂を溜めた後、上方から樹脂部材の原料が注入される。そのため、磁石挿入孔に樹脂部材が注入された後の回転子積層鉄心の上端面には、ポット内に残る樹脂部材の原料が不要物として付着する。そして、この不要物が取り付いたままの回転子積層鉄心を樹脂封止装置から取り出すことになる。そのため、この取出を行った後、回転子積層鉄心の上面から不要物を除去する工程が必要となる。
また、樹脂封止装置においては、上型のポット内において固まった樹脂の不要物の除去を、上型の下側からクリーナーによって行っている。このとき、固まった樹脂をポットの下側から押し上げて、ポットの上方へ押し出す必要がある。しかし、この上方へ押し出す樹脂は、ポットの上方から回収する必要があり、この回収の動作が複雑である。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、積層鉄心、及び積層鉄心へ樹脂を注入する型から不要物を容易に除去することができる回転電機用ロータの樹脂充填装置及び樹脂充填方法を提供しようとして得られたものである。
本発明の一態様は、回転電機用ロータの積層鉄心の周方向に並んで設けられた複数の磁石挿入穴に、磁石がそれぞれ挿入されて形成される隙間へ、樹脂を充填する樹脂充填装置であって、
上記樹脂を上方へ押し出して加圧するプランジャーを有する下型と、
該下型の上方に配置され、上下にスライド可能であり、上記積層鉄心の下端面に対面して上記隙間へ上記樹脂を注入するための注入口を有する樹脂注入型と、
上記積層鉄心の上端面に対面して配置される上型と、
上記樹脂注入型と上記上型との間に挟み込まれて上記隙間に上記樹脂が充填された上記積層鉄心が、上記樹脂注入型から取り外された後、上記下型と上記樹脂注入型とを離隔させた状態で、該下型と該樹脂注入型との間のスペースへ上記注入口内に残る上記樹脂の不要物を落下させる不要物取出機構と、を備えることを特徴とする回転電機用ロータの樹脂充填装置にある。
上記樹脂を上方へ押し出して加圧するプランジャーを有する下型と、
該下型の上方に配置され、上下にスライド可能であり、上記積層鉄心の下端面に対面して上記隙間へ上記樹脂を注入するための注入口を有する樹脂注入型と、
上記積層鉄心の上端面に対面して配置される上型と、
上記樹脂注入型と上記上型との間に挟み込まれて上記隙間に上記樹脂が充填された上記積層鉄心が、上記樹脂注入型から取り外された後、上記下型と上記樹脂注入型とを離隔させた状態で、該下型と該樹脂注入型との間のスペースへ上記注入口内に残る上記樹脂の不要物を落下させる不要物取出機構と、を備えることを特徴とする回転電機用ロータの樹脂充填装置にある。
本発明の他の態様は、回転電機用ロータの積層鉄心の周方向に並んで設けられた複数の磁石挿入穴に、磁石がそれぞれ挿入されて形成される隙間へ、樹脂を充填する樹脂充填方法であって、
上記樹脂を上方へ押し出して加圧するプランジャーを有する下型と、
該下型の上方に配置され、上下にスライド可能であり、上記積層鉄心の下端面に対面して上記隙間へ上記樹脂を注入するための注入口を有する樹脂注入型と、
上記積層鉄心の上端面に対面して配置される上型と、を用い、
上記樹脂注入型と上記上型との間に上記積層鉄心を挟み込んで、上記隙間に上記樹脂を充填する充填工程と、
上記積層鉄心を上記樹脂注入型から取り外す取り外し工程と、
上記下型と上記樹脂注入型とを離隔させた状態で、該下型と該樹脂注入型との間のスペースへ上記注入口内に残る上記樹脂の不要物を落下させる不要物取出工程と、を含むことを特徴とする回転電機用ロータの樹脂充填方法にある。
上記樹脂を上方へ押し出して加圧するプランジャーを有する下型と、
該下型の上方に配置され、上下にスライド可能であり、上記積層鉄心の下端面に対面して上記隙間へ上記樹脂を注入するための注入口を有する樹脂注入型と、
上記積層鉄心の上端面に対面して配置される上型と、を用い、
上記樹脂注入型と上記上型との間に上記積層鉄心を挟み込んで、上記隙間に上記樹脂を充填する充填工程と、
上記積層鉄心を上記樹脂注入型から取り外す取り外し工程と、
上記下型と上記樹脂注入型とを離隔させた状態で、該下型と該樹脂注入型との間のスペースへ上記注入口内に残る上記樹脂の不要物を落下させる不要物取出工程と、を含むことを特徴とする回転電機用ロータの樹脂充填方法にある。
上記回転電機用ロータの樹脂充填装置においては、下型にプランジャーが配設されており、樹脂注入型を下型に対する上方に配置し、この樹脂注入型と上型との間に積層鉄心を挟み込む。そして、積層鉄心の下端面に樹脂注入型が対面し、積層鉄心における隙間への樹脂の注入は、樹脂注入型を介して下方から行われる。
その後、隙間に樹脂が充填された後には、積層鉄心を樹脂注入型から取り外す。このとき、隙間に充填された樹脂は、注入口内に残される樹脂の不要物から切り離される。
その後、隙間に樹脂が充填された後には、積層鉄心を樹脂注入型から取り外す。このとき、隙間に充填された樹脂は、注入口内に残される樹脂の不要物から切り離される。
また、積層鉄心の取外しを行う前後又は取り外しを行うと同時に、樹脂注入型を下型から上昇させる。このとき、下型と樹脂注入型との間にスペースが形成される。そして、このスペースを利用して、不要物取出機構によって不要物を取り出すことができる。具体的には、不要物は、樹脂注入型に対する上方から注入口に挿入される部材によって下方へ落とすようにして、下型と樹脂注入型との間のスペースから取り出すことができる。不要物は自重で落下するため、樹脂注入型に対する下方から受け取ることができ、その回収を容易に行うことができる。
それ故、上記回転電機用ロータの樹脂充填装置によれば、積層鉄心、及び積層鉄心に樹脂を注入する型から不要物を容易に除去することができる。
それ故、上記回転電機用ロータの樹脂充填装置によれば、積層鉄心、及び積層鉄心に樹脂を注入する型から不要物を容易に除去することができる。
上記回転電機用ロータの樹脂充填方法においては、樹脂充填装置の場合と同様にして、積層鉄心、及び積層鉄心に樹脂を注入する型から不要物を容易に除去することができる。
上述した回転電機用ロータの樹脂充填装置における好ましい実施の形態につき説明する。
上記回転電機用ロータの樹脂充填装置において、上記回転電機は、電動機、発電機、モータジェネレータのいずれとすることもできる。また、上記回転電機用のロータは、アウターロータ又はインナーロータのいずれとすることもできる。
上記回転電機用ロータの樹脂充填装置において、上記回転電機は、電動機、発電機、モータジェネレータのいずれとすることもできる。また、上記回転電機用のロータは、アウターロータ又はインナーロータのいずれとすることもできる。
また、上記樹脂注入型の下面には、上記プランジャーが挿入された、上記下型におけるプランジャー挿入口に対して連通され、上記注入口へ供給される上記樹脂が溜められる樹脂溜まり凹部が形成されており、上記プランジャーは、上記樹脂を上方へ押し出して加圧する際に、その先端部を上記樹脂溜まり凹部内まで挿入するよう構成されていてもよい。
この場合には、樹脂溜まり凹部内までプランジャーの先端部が挿入されることにより、積層鉄心における隙間の充填に不要になる樹脂による不要物を、下型のプランジャー挿入口内に残さず、樹脂注入型の注入口内に集約させることができる。そのため、樹脂注入型の注入口内に残される不要物を一層容易に除去することができる。
この場合には、樹脂溜まり凹部内までプランジャーの先端部が挿入されることにより、積層鉄心における隙間の充填に不要になる樹脂による不要物を、下型のプランジャー挿入口内に残さず、樹脂注入型の注入口内に集約させることができる。そのため、樹脂注入型の注入口内に残される不要物を一層容易に除去することができる。
また、上記樹脂溜まり凹部は、上方に向かって断面積が縮小して形成されていてもよい。
この場合には、樹脂溜まり凹部内に残される樹脂の不要物を、下方へ落下させやすくすることができる。
この場合には、樹脂溜まり凹部内に残される樹脂の不要物を、下方へ落下させやすくすることができる。
また、上記注入口は、上方に向かって縮径して形成されていてもよい。
この場合には、注入口内に残される樹脂の不要物を、下方へ落下させやすくすることができる。
この場合には、注入口内に残される樹脂の不要物を、下方へ落下させやすくすることができる。
また、上記不要物取出機構は、上記注入口内に挿入するための取出用ピンを有し、かつ、上記隙間に上記樹脂が充填された後の上記積層鉄心が、上記樹脂注入型から取り外された後、上記注入口内に上記取出用ピンを上方から挿入して、上記不要物を上記スペースへ落下させるよう構成されていてもよい。
この場合には、不要物取出機構を用いることによって、樹脂注入型の注入口内に残される不要物の除去を、より一層容易に行うことができる。
この場合には、不要物取出機構を用いることによって、樹脂注入型の注入口内に残される不要物の除去を、より一層容易に行うことができる。
以下に、回転電機用ロータの樹脂充填装置及び樹脂充填方法にかかる実施例につき、図面を参照して説明する。
本例の回転電機用ロータの樹脂充填装置1は、図1、図6に示すごとく、回転電機用ロータの積層鉄心4の周方向Cに並んで設けられた複数の磁石挿入穴41に永久磁石5がそれぞれ挿入されて形成される隙間42へ、樹脂6を充填するものである。樹脂充填装置1は、下型2、樹脂注入型3、上型25、着脱機構8及び不要物取出機構7を備えている。
下型2は、樹脂6を上方へ押し出して加圧するプランジャー23を有している。樹脂注入型3は、下型2の上方に下型2に連結して配置されており、上下にスライド可能である。また、樹脂注入型3は、積層鉄心4の下端面402に対面して隙間42へ樹脂6を注入するための注入口311を有している。上型25は、積層鉄心4の上端面401に対面して配置されている。
本例の回転電機用ロータの樹脂充填装置1は、図1、図6に示すごとく、回転電機用ロータの積層鉄心4の周方向Cに並んで設けられた複数の磁石挿入穴41に永久磁石5がそれぞれ挿入されて形成される隙間42へ、樹脂6を充填するものである。樹脂充填装置1は、下型2、樹脂注入型3、上型25、着脱機構8及び不要物取出機構7を備えている。
下型2は、樹脂6を上方へ押し出して加圧するプランジャー23を有している。樹脂注入型3は、下型2の上方に下型2に連結して配置されており、上下にスライド可能である。また、樹脂注入型3は、積層鉄心4の下端面402に対面して隙間42へ樹脂6を注入するための注入口311を有している。上型25は、積層鉄心4の上端面401に対面して配置されている。
また、図3、図4に示すごとく、着脱機構8は、積層鉄心4の樹脂注入型3への取り付け、及び積層鉄心4の樹脂注入型3からの取り外しを行うための機構である。着脱機構8は、樹脂注入型3と上型25との間に積層鉄心4が挟み込まれ、隙間42に樹脂6が充填された後において、積層鉄心4を樹脂注入型3から取り外すよう構成されている。このとき、隙間42に充填された樹脂6と、注入口311内に残される樹脂6の不要物61とは切り離される。図5に示すごとく、不要物取出機構7は、下型2と樹脂注入型3とを離隔させた状態で、下型2と樹脂注入型3との間のスペースSへ不要物61を落下させるよう構成されている。
以下に、本例の回転電機用ロータの樹脂充填装置1及び樹脂充填方法につき、図1〜図7を参照して詳説する。
図1、図7に示すごとく、樹脂充填装置1において使用する樹脂6は、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂であり、固形状態のものを用いる。この固形状態の樹脂6は、下型2においてプランジャー23が往復移動するプランジャー挿入口212内に配置される。そして、固形状態の樹脂6は、下型2内において加熱され、溶融した状態で隙間42に充填される。また、樹脂6は、隙間42に充填された後に加熱されて硬化し、永久磁石5を積層鉄心4に固着させる。
図1、図7に示すごとく、樹脂充填装置1において使用する樹脂6は、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂であり、固形状態のものを用いる。この固形状態の樹脂6は、下型2においてプランジャー23が往復移動するプランジャー挿入口212内に配置される。そして、固形状態の樹脂6は、下型2内において加熱され、溶融した状態で隙間42に充填される。また、樹脂6は、隙間42に充填された後に加熱されて硬化し、永久磁石5を積層鉄心4に固着させる。
本例のロータは、ステータの内周側に配置して使用されるインナーロータである。積層鉄心4は、磁石挿入穴41となる貫通穴が形成された電磁鋼板43を積層して形成される。磁石挿入穴41は、積層鉄心4において貫通穴として形成される。
図1、図2に示すごとく、電磁鋼板43が積層された積層鉄心4の中心部には、回転軸を挿通させるための中心穴44が形成されている。この中心穴44は、樹脂注入型3に対する積層鉄心4の位置決めを行うために使用する。また、上型25は、積層鉄心4が配置される樹脂注入型3に対して昇降するよう構成されており、下降して積層鉄心4を加圧する際には所定の加圧力を発生させるよう構成されている。
図1、図2に示すごとく、電磁鋼板43が積層された積層鉄心4の中心部には、回転軸を挿通させるための中心穴44が形成されている。この中心穴44は、樹脂注入型3に対する積層鉄心4の位置決めを行うために使用する。また、上型25は、積層鉄心4が配置される樹脂注入型3に対して昇降するよう構成されており、下降して積層鉄心4を加圧する際には所定の加圧力を発生させるよう構成されている。
図6に示すごとく、磁石挿入穴41は、積層鉄心4において永久磁石5が配置される部位に、ステータと合わせて磁路を形成するよう、2つずつがペアになって放射状に形成されている。直方体形状に形成された永久磁石5を磁石挿入穴41に挿入配置したときには、磁石挿入穴41と永久磁石5との間の隙間42は、径方向の両側の部位及び周方向Cの両側の部位に形成される。本例の注入口311は、各磁石挿入穴41に対してそれぞれ2箇所ずつ形成されている。
図1に示すごとく、下型2は、プランジャー23が上下に往復移動可能に配設されるとともに樹脂注入型3が上下にスライド可能に配設された下型本体部21と、下型本体部21を下方から支えるベース部22とを有している。下型本体部21には、プランジャー23が挿入されるプランジャー挿入口212を内周側に有する円筒部211と、樹脂注入型3を上下にスライド可能に案内するためのガイド部24とが配置されている。また、下型本体部21には、樹脂6を加熱するプランジャー挿入口212内に配置される樹脂6を加熱するためのヒーター(図示略)が設けられている。
ベース部22には、プランジャー23を上下に往復移動させるためのプランジャーベース231が配置されている。また、ベース部22には、樹脂注入型3に取り付けられたガイド部24を上下にスライドさせるための昇降アクチュエータ241が配設されている。
プランジャー23は、積層鉄心4における複数の磁石挿入穴41の形成位置に対応して、積層鉄心4の中心に対して放射状に複数配設されている。
ベース部22には、プランジャー23を上下に往復移動させるためのプランジャーベース231が配置されている。また、ベース部22には、樹脂注入型3に取り付けられたガイド部24を上下にスライドさせるための昇降アクチュエータ241が配設されている。
プランジャー23は、積層鉄心4における複数の磁石挿入穴41の形成位置に対応して、積層鉄心4の中心に対して放射状に複数配設されている。
図1、図7に示すごとく、樹脂注入型3は、複数の注入口311が形成されたゲートプレート31と、ゲートプレート31の上面に設けられ、積層鉄心4の中心穴44に挿入される断面円形状の位置決めブロック32とを有している。ゲートプレート31には、プランジャー挿入口212に対して連通され、注入口311へ供給される樹脂6が溜められる樹脂溜まり凹部312が形成されている。樹脂溜まり凹部312は、ゲートプレート31の下面に形成されており、複数の注入口311の形成位置に対応して、積層鉄心4の中心に対して放射状に複数形成されている。また、注入口311は、ゲートプレート31の下面に設けられた樹脂溜まり凹部312から延長形成された延長部313によって、いずれかの樹脂溜まり凹部312に連通されている。
また、複数の注入口311は、上方に行くに連れて細くなるテーパ状に形成されており、複数の樹脂溜まり凹部312は、上方に行くに連れて断面積が縮小して外形が小さくなるテーパ状(台形状)に形成されている。これにより、各注入口311及び各樹脂溜まり凹部312内に残される樹脂6の不要物61を、下方へ落下させやすくしている。
図3に示すごとく、本例の各プランジャー23は、プランジャー挿入口212内を移動し、樹脂6を上方へ押し出して加圧する際に、その先端部232が各樹脂溜まり凹部312内まで挿入されるようになっている。各プランジャー23の先端部232を、各樹脂溜まり凹部312内まで挿入させることにより、積層鉄心4における隙間42の充填に不要になる樹脂6による不要物61を、下型2のプランジャー挿入口212内に残さず、樹脂注入型3の注入口311内に集約させることができる。
また、積層鉄心4における隙間42に樹脂6が充填された後には、この隙間42内の樹脂6は、注入口311の上端部と繋がっているだけである。そのため、注入口311の上端部において樹脂6の不要物61を分断するようにして、積層鉄心4を樹脂注入型3から容易に取り外すことができる。
また、積層鉄心4における隙間42に樹脂6が充填された後には、この隙間42内の樹脂6は、注入口311の上端部と繋がっているだけである。そのため、注入口311の上端部において樹脂6の不要物61を分断するようにして、積層鉄心4を樹脂注入型3から容易に取り外すことができる。
図4に示すごとく、着脱機構8は、積層鉄心4をチャックして、位置決めブロック32の形成方向に沿って積層鉄心4を持ち上げるよう構成されている。着脱機構8が積層鉄心4を持ち上げるとき、積層鉄心4の隙間42に充填された樹脂6は、最も縮径した注入口311の上端部において切断される。
着脱機構8は、樹脂充填装置1に対して移動可能に構成された移動装置の移動部分として形成することができる。また、着脱機構8は、樹脂充填装置1内の上型25に対して移動可能に構成された移動部分として形成することもできる。
着脱機構8は、樹脂充填装置1に対して移動可能に構成された移動装置の移動部分として形成することができる。また、着脱機構8は、樹脂充填装置1内の上型25に対して移動可能に構成された移動部分として形成することもできる。
図1、図5に示すごとく、下型本体部21に対して樹脂注入型3を上昇させたときには、これらの間にスペースSが形成される。そして、このスペースSを利用して、プランジャー挿入口212内に固形状態の樹脂6を配置することができ、また、注入口311及び樹脂溜まり凹部312から不要物61を取り出すことができる。
図5に示すごとく、樹脂充填装置1は、注入口311内に挿入するための取出用ピン71を有する不要物取出機構7を備えている。不要物取出機構7は、樹脂6が充填された後の積層鉄心4が樹脂注入型3から取り外された後、注入口311内に上方から取出用ピン71を挿入して、不要物61をスペースSへ落下させるよう構成されている。
図5に示すごとく、樹脂充填装置1は、注入口311内に挿入するための取出用ピン71を有する不要物取出機構7を備えている。不要物取出機構7は、樹脂6が充填された後の積層鉄心4が樹脂注入型3から取り外された後、注入口311内に上方から取出用ピン71を挿入して、不要物61をスペースSへ落下させるよう構成されている。
不要物取出機構7は、樹脂充填装置1に対して移動可能に構成された移動装置の移動部分として形成することができる。また、不要物取出機構7は、樹脂充填装置1内の上型25に対して移動可能に構成された移動部分として形成することもできる。
また、不要物取出機構7によって落下させる不要物61は、スペースS内に移動可能に構成された不要物受け部72によって受けて、スペースSの外部に運び出すことができる。不要物受け部72は、不要物取出機構7に対する下方位置において、不要物取出機構7とともに移動するよう構成することができる。
また、不要物取出機構7によって落下させる不要物61は、スペースS内に移動可能に構成された不要物受け部72によって受けて、スペースSの外部に運び出すことができる。不要物受け部72は、不要物取出機構7に対する下方位置において、不要物取出機構7とともに移動するよう構成することができる。
次に、本例の樹脂充填装置1を用いて、積層鉄心4における隙間42へ樹脂6の充填を行う方法、及びその作用効果につき説明する。
まず、図1に示すごとく、載置工程として、樹脂注入型3における位置決めブロック32を積層鉄心4の中心穴44に挿入して、積層鉄心4をゲートプレート31に載置する。このとき、積層鉄心4における各磁石挿入穴41内には永久磁石5をそれぞれ挿入しておく。また、このとき、積層鉄心4における各磁石挿入穴41に対して、ゲートプレート31における各注入口311を対向させる。
まず、図1に示すごとく、載置工程として、樹脂注入型3における位置決めブロック32を積層鉄心4の中心穴44に挿入して、積層鉄心4をゲートプレート31に載置する。このとき、積層鉄心4における各磁石挿入穴41内には永久磁石5をそれぞれ挿入しておく。また、このとき、積層鉄心4における各磁石挿入穴41に対して、ゲートプレート31における各注入口311を対向させる。
また、同図に示すごとく、挿入工程として、樹脂注入型3を下型2から上昇させ、樹脂注入型3と下型2との間に形成されるスペースSを利用して、プランジャー挿入口212内に固形状態の樹脂6を挿入する。
次いで、図2に示すごとく、型締め工程として、下型本体部21におけるヒーターによって樹脂6を加熱して溶融させ、樹脂注入型3を下型2へ下降させるとともに上型25を積層鉄心4へ下降させる。そして、上型25による加圧力を作用させて上型25と樹脂注入型3との間に積層鉄心4を挟み込み、積層鉄心4の型締めを行う。
次いで、図2に示すごとく、型締め工程として、下型本体部21におけるヒーターによって樹脂6を加熱して溶融させ、樹脂注入型3を下型2へ下降させるとともに上型25を積層鉄心4へ下降させる。そして、上型25による加圧力を作用させて上型25と樹脂注入型3との間に積層鉄心4を挟み込み、積層鉄心4の型締めを行う。
次いで、図3に示すごとく、充填工程として、この型締めを行った状態を維持して、プランジャーベース231を上昇させて各プランジャー23をプランジャー挿入口212内で上昇させる。このとき、プランジャー挿入口212内にある樹脂6がプランジャー23によって加圧され、プランジャー挿入口212から樹脂溜まり凹部312に入り、樹脂溜まり凹部312から延長部313を経由して注入口311に入る。そして、プランジャー23による加圧力を受けて、樹脂6は注入口311から積層鉄心4における隙間42へと充填される。
そして、各プランジャー23の先端部232が各樹脂溜まり凹部312内に挿入されるまで、各プランジャー23を上昇させる。こうして、積層鉄心4における隙間42へ樹脂6を充填する。
そして、各プランジャー23の先端部232が各樹脂溜まり凹部312内に挿入されるまで、各プランジャー23を上昇させる。こうして、積層鉄心4における隙間42へ樹脂6を充填する。
次いで、図4に示すごとく、取り外し工程として、下型2に対して樹脂注入型3を上昇させ、また、着脱機構8によって積層鉄心4をチャックし、樹脂注入型3における位置決めブロック32から積層鉄心4を取り外す。このとき、積層鉄心4における隙間42に充填された樹脂6は、樹脂注入型3におけるゲートプレート31の注入口311内の樹脂6と繋がっている。そして、積層鉄心4を位置決めブロック32から取り外すときに、注入口311内に残された樹脂6の不要物61の上端部から、積層鉄心4における隙間42に充填された樹脂6が切り離される。図7において、この切り離しが行われる不要物61の上端部611を示す。この切り離しのとき、樹脂6の不要物61は、注入口311及び樹脂溜まり凹部312内に残される。
次いで、図5に示すごとく、不要物取出工程として、不要物取出機構7をゲートプレート31に対する上側へ、不要物受け部72をゲートプレート31に対する下側へ移動させる。そして、不要物取出機構7における取出用ピン71を、注入口311内に上側から挿入し、注入口311及び樹脂溜まり凹部312内に形成された樹脂6の不要物61を下方へ落下させるように取り出す。このとき、落下する不要物61を、不要物受け部72によって受け、不要物受け部72によって樹脂注入型3と下型2との間のスペースSの外部へ取り出す。これにより、不要物61は、樹脂注入型3に対する下方から受け取ることができ、その回収を容易に行うことができる。
本例の樹脂充填装置1においては、積層鉄心4における隙間42への樹脂6の充填は下方から行われ、この樹脂6が積層鉄心4の上端面401に付着することを防止することができる。また、積層鉄心4の下端面402においても、隙間42の周辺に樹脂6がほとんど付着しないようにすることができる。それ故、樹脂充填装置1によれば、積層鉄心4から不要物61を切断することが容易であり、樹脂注入型3から不要物61を除去することが容易である。
1 樹脂充填装置
2 下型
212 プランジャー挿入口
23 プランジャー
25 上型
3 樹脂注入型
311 注入口
312 樹脂溜まり凹部
4 積層鉄心
41 磁石挿入穴
42 隙間
5 永久磁石
6 樹脂
61 不要物
7 不要物取出機構
71 取出用ピン
8 着脱機構
S スペース
2 下型
212 プランジャー挿入口
23 プランジャー
25 上型
3 樹脂注入型
311 注入口
312 樹脂溜まり凹部
4 積層鉄心
41 磁石挿入穴
42 隙間
5 永久磁石
6 樹脂
61 不要物
7 不要物取出機構
71 取出用ピン
8 着脱機構
S スペース
Claims (6)
- 回転電機用ロータの積層鉄心の周方向に並んで設けられた複数の磁石挿入穴に、磁石がそれぞれ挿入されて形成される隙間へ、樹脂を充填する樹脂充填装置であって、
上記樹脂を上方へ押し出して加圧するプランジャーを有する下型と、
該下型の上方に配置され、上下にスライド可能であり、上記積層鉄心の下端面に対面して上記隙間へ上記樹脂を注入するための注入口を有する樹脂注入型と、
上記積層鉄心の上端面に対面して配置される上型と、
上記樹脂注入型と上記上型との間に挟み込まれて上記隙間に上記樹脂が充填された上記積層鉄心が、上記樹脂注入型から取り外された後、上記下型と上記樹脂注入型とを離隔させた状態で、該下型と該樹脂注入型との間のスペースへ上記注入口内に残る上記樹脂の不要物を落下させる不要物取出機構と、を備えることを特徴とする回転電機用ロータの樹脂充填装置。 - 上記樹脂注入型の下面には、上記プランジャーが挿入された、上記下型におけるプランジャー挿入口に対して連通され、上記注入口へ供給される上記樹脂が溜められる樹脂溜まり凹部が形成されており、
上記プランジャーは、上記樹脂を上方へ押し出して加圧する際に、その先端部を上記樹脂溜まり凹部内まで挿入するよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機用ロータの樹脂充填装置。 - 上記樹脂溜まり凹部は、上方に向かって断面積が縮小して形成されていることを特徴とする請求項2に記載の回転電機用ロータの樹脂充填装置。
- 上記注入口は、上方に向かって縮径して形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転電機用ロータの樹脂充填装置。
- 上記不要物取出機構は、上記注入口内に挿入するための取出用ピンを有し、かつ、上記隙間に上記樹脂が充填された後の上記積層鉄心が、上記樹脂注入型から取り外された後、上記注入口内に上記取出用ピンを上方から挿入して、上記不要物を上記スペースへ落下させるよう構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の回転電機用ロータの樹脂充填装置。
- 回転電機用ロータの積層鉄心の周方向に並んで設けられた複数の磁石挿入穴に、磁石がそれぞれ挿入されて形成される隙間へ、樹脂を充填する樹脂充填方法であって、
上記樹脂を上方へ押し出して加圧するプランジャーを有する下型と、
該下型の上方に配置され、上下にスライド可能であり、上記積層鉄心の下端面に対面して上記隙間へ上記樹脂を注入するための注入口を有する樹脂注入型と、
上記積層鉄心の上端面に対面して配置される上型と、を用い、
上記樹脂注入型と上記上型との間に上記積層鉄心を挟み込んで、上記隙間に上記樹脂を充填する充填工程と、
上記積層鉄心を上記樹脂注入型から取り外す取り外し工程と、
上記下型と上記樹脂注入型とを離隔させた状態で、該下型と該樹脂注入型との間のスペースへ上記注入口内に残る上記樹脂の不要物を落下させる不要物取出工程と、を含むことを特徴とする回転電機用ロータの樹脂充填方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2013-07-16 JP JP2013147624A patent/JP2015023597A/ja active Pending
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