JP6457925B2 - 減圧乾燥機および乾燥対象物の乾燥方法 - Google Patents
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Description
また、上記構成によれば、減圧ポンプの排気を減圧容器内に導入しないときに、減圧ポンプの排気を減圧容器外周に吹き付けることができる。排気によって減圧容器を加熱できる。減圧容器が加熱することによって、減圧容器に投入された乾燥対象物が、減圧容器内面からの放射熱によって加温される。乾燥対象物が、減圧ポンプの排気によって加熱されることで、乾燥対象物の乾燥速度が向上する。
減圧ポンプの排気を減圧容器内に導入することによって、乾燥対象物の表面と導入された排気との熱交換が促進され、乾燥対象物の温度が速やかに上昇する。
また、乾燥対象物5の表面と排気との間で乾燥対象物5に残留した洗浄液が交換され、乾燥対象物5が乾燥する効果が生ずる。
上記構成によれば、排気の通過によって温められた減圧容器を再度遮閉して、再度減圧することによって、排気によって与えられた熱量を利用して再び残留洗浄液が蒸発できる。このため、再度減圧乾燥を行うときに、先の減圧乾燥操作において乾燥対象物上に残留した洗浄液が、加えられた熱を利用して沸騰、蒸発できるので、乾燥対象物の乾燥度が向上する。
図1及び図2に従って、本発明の第1実施形態の減圧乾燥機10を説明する。減圧乾燥機10は、乾燥対象物5が投入される減圧容器11と、減圧容器11の内部を減圧する減圧ポンプ17と、加温装置20と、吸気切替え装置12と、を備えている。
容器加温弁22は、ポンプ排気口172と、開口23とを、連通状態と遮断状態とに切り替える。配管33は、対象物加温用排出ポート212と排気取り入れ口112とを接続する。
図4に従って、第2実施形態の減圧乾燥機50について説明する。本実施形態の減圧乾燥機50は、外部遮断弁253が減圧破壊弁であり減圧容器11からの排気を想定していない点、および加温排気弁51を備えている点が大きく異なる。以下、減圧乾燥機50の内、第1実施形態の減圧乾燥機10と異なる点について主に説明する。第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
11 減圧容器
111 減圧排気口
112 排気取り入れ口
116 外部接続口
117 加温排気口
12 吸気切り換え装置
13 減圧排気弁
14 外気吸入弁
141 外気吸入口
17 減圧ポンプ
19 フィルタ
20 加温装置
200 排気切り換え手段
201 排気流入ポート
21 排気取り入れ弁(排気切り換え手段)
212 対象物加温用排出ポート
22 容器加温弁(排気切り換え手段)
222 容器加温用排出ポート
23 開口
25、253 外部遮断弁
251 第1のポート
252 第2のポート
321 第1の流出口
322 第2の流出口
37 噴口
39 コントローラ
5 乾燥対象物
51 加温排気弁
52 流入ポート
53 流出ポート
Claims (8)
- 減圧乾燥機であって、
乾燥対象物が投入される減圧容器と、
前記減圧容器に設けられ、前記減圧容器から空気及び蒸気を排気する減圧排気口と、
前記減圧容器に設けられた排気取り入れ口と、
前記減圧排気口と連通するポンプ吸気口、及びポンプ排気口を有し、前記減圧容器内を減圧する減圧ポンプと、
前記ポンプ排気口と連通し、前記減圧容器外面に対向する開口を持つ容器加温配管と、
前記排気取り入れ口と連通する対象物加温用排出ポートと、前記ポンプ排気口と連通する排気流入ポートと、前記対象物加温用排出ポートと前記排気流入ポートとを連通状態と遮断状態とに切り換える排気切り換え手段と、前記容器加温配管と連通する容器加温用排出ポートとを有する加温装置と、
前記減圧容器に設けられた外部接続口と、
前記外部接続口に連通する第1のポートと、前記減圧容器の外部に開口する第2のポートとを有し、前記外部接続口と外気との連通を許容または遮断する外部遮断弁と、
動作を制御するコントローラと、を備え、
前記排気切り換え手段は、前記対象物加温用排出ポートおよび前記容器加温用排出ポートのうち前記コントローラによって選択された所定の一方と前記排気流入ポートとを連通を許容し、他方と前記排気流入ポートとの連通を遮断する減圧乾燥機。 - 請求項1に記載の減圧乾燥機であって、
前記加温装置は、
一端が前記排気流入ポートと連通し、他端が2つの流出口とをもつ分岐管を有し、
前記排気切り換え手段は、
前記分岐管の一方の流出口と、前記対象物加温用排出ポートとを、連通状態と遮断状態とに切り換える排気取り入れ弁と、
前記分岐管の他方の流出口と、前記容器加温用排出ポートとを、連通状態と遮断状態とに切り換える容器加温弁と、を備える減圧乾燥機。 - 減圧乾燥機であって、
乾燥対象物が投入される減圧容器と、
前記減圧容器に設けられ、前記減圧容器から空気及び蒸気を排気する減圧排気口と、
前記減圧容器に設けられた排気取り入れ口と、
前記減圧排気口と連通するポンプ吸気口、及びポンプ排気口を有し、前記減圧容器内を減圧する減圧ポンプと、
前記排気取り入れ口と連通する対象物加温用排出ポートと、前記ポンプ排気口と連通する排気流入ポートと、前記対象物加温用排出ポートと前記排気流入ポートとを連通状態と遮断状態とに切り換える排気切り換え手段と、を有する加温装置と、
前記減圧容器に設けられた外部接続口と、
前記外部接続口に連通する第1のポートと、前記減圧容器の外部に開口する第2のポートとを有し、前記外部接続口と外気との連通を許容または遮断し、外気を導入する方向の流量を規制する減圧破壊弁と、
前記排気取り入れ口から前記減圧容器に導入された前記減圧ポンプからの排気を排出する加温排気口と、前記加温排気口に連通する流入ポートと、減圧容器外部に解放された流出ポートとを有する加温排気弁と、
動作を制御するコントローラと、
を備える減圧乾燥機。 - 減圧乾燥機であって、
乾燥対象物が投入される減圧容器と、
前記減圧容器に設けられ、前記減圧容器から空気及び蒸気を排気する減圧排気口と、
前記減圧容器に設けられた排気取り入れ口と、
前記減圧排気口と連通するポンプ吸気口、及びポンプ排気口を有し、前記減圧容器内を減圧する減圧ポンプと、
前記排気取り入れ口と連通する対象物加温用排出ポートと、前記ポンプ排気口と連通する排気流入ポートと、前記対象物加温用排出ポートと前記排気流入ポートとを連通状態と遮断状態とに切り換える排気切り換え手段と、を有する加温装置と、
前記減圧容器に設けられた外部接続口と、
前記外部接続口に連通する第1のポートと、前記減圧容器の外部に開口する第2のポートとを有し、前記外部接続口と外気との連通を許容または遮断する外部遮断弁と、
前記排気取り入れ口と前記ポンプ排気口との中間に設けられるフィルタと、
動作を制御するコントローラと、
備える減圧乾燥機。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の減圧乾燥機であって、前記減圧容器内に配設され、前記排気取り入れ口と連通し、前記乾燥対象物に対向する噴口を、更に備える減圧乾燥機。
- 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の減圧乾燥機であって、
前記減圧排気口、および外部へ開放された外気吸入口のうち前記コントローラによって選択された所定の一方と前記ポンプ吸気口との連通を許容し、他方と前記ポンプ吸気口とを連通を遮断する吸気切り換え装置を、更に備える減圧乾燥機。 - 乾燥対象物の乾燥方法であって、
乾燥対象物を投入された減圧容器を密閉するステップと、
減圧ポンプによって前記減圧容器内を減圧するステップと、
前記減圧容器の密閉状態を破壊するステップと、
前記減圧容器と前記減圧ポンプの吸入口との連通状態を遮閉し、前記減圧ポンプが前記吸入口から外気を吸い込むステップと、
前記外気を吸い込むステップによって吸い込んだ外気を前記減圧容器に導入して前記乾燥対象物を加温し、同時に前記減圧容器から排気する排気取り入れステップと、
を含む乾燥対象物の乾燥方法。 - 請求項7に記載の乾燥対象物の乾燥方法であって、上記排気取り入れステップの後に更に、
前記減圧容器内を密閉するステップと、
前記減圧容器内を減圧するステップと、
を含む乾燥対象物の乾燥方法。
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