JP6455812B2 - 電流測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、分電盤などにおいて電流測定センサとして用いられる電流測定装置、特に電流測定用コイルが形成された回路基板上にICが実装された電流測定装置に関する。
ロゴスキーコイルは、分電盤などにおいて電流測定センサとして用いられているが、LED電球をはじめとして電気機器の省エネ化が進んでおり、より少ない電流を検出できるように、高感度化が求められている。ところで、ロゴスキーコイルはコアレスであるため、磁気飽和せず、磁気損失による発熱やヒステリシス誤差がないといったメリットを有する反面、出力電圧が低く、外部磁界の影響によりS/Nが低下するというデメリットを有している。
外部磁界による影響について、図8を参照しつつ説明する。図8において、(a)は参考として磁性体によるトロイダルコアの周囲にトロイダルコイルを巻回した一般的なCT(変流器)の構成を示し、(b)はコアレスのロゴスキーコイルの構成を示す。また、(c)は紙面に垂直な方向の外部磁界に対して一般的なCTが囲む面積を示し、(d)は紙面に垂直な方向の外部磁界に対してロゴスキーコイルが囲む面積を示す。
図8(a)に示すように、一般的なCTは、トロイダルコアの周囲に導体を螺旋状に巻き進め、トロイダル方向に一周して巻き終わるため、そのトロイダル方向に垂直な方向(すなわち、紙面に垂直な方向)の磁界に対しては、1ターンのコイルと等価である。そのため、図8(c)に示すように、トロイダル方向に垂直な方向の外部磁界に対しては、トロイダルコイルのトロイダル方向に垂直な断面がそのまま外部磁界の影響を受ける領域(左斜めハッチング)となる。ところが、一般的なCTは磁性体のコアを有しているので、トロイダルコアの内部を通る被測定磁界による出力Sが外部磁界によるノイズNよりも遙かに大きいため、外部磁界による影響はあまり問題にはならない。ところが、ロゴスキーコイルはコアレスであるので、被測定磁界による出力Sが小さく、外部磁界による影響を受けやすく、S/Nの低下が問題となる。そこで、図8(b)に示すように、導体を螺旋状に巻き進め、トロイダル方向に一周したあと、トロイダルコイルの中心部を逆方向に1ターン分巻き戻している。そのため、図8(d)に示すように、トロイダル方向に垂直な方向の外部磁界に対しては、巻き進み方向におけるトロイダルコイルのトロイダル方向に垂直な断面が巻き戻し方向における1ターン分の巻き戻しコイルの断面によって相殺され、外部磁界の影響を受ける領域(右斜めハッチング)の面積が小さくなっている。
ロゴスキーコイルのS/Nを高くする手法として、トロイダルコイルの巻数を多くすることが考えられる。ところが、例えば特許文献1に記載されたような回路基板の両面の導電パターンとスルーホール(ビアホール)でコイルを構成するタイプのロゴスキーコイルでは、加工可能なスルーホールの直径やランドの外径などの制約により、コイルの巻数が制限される。そこで、特許文献1に記載されたロゴスキーコイルでは、外部磁界の影響をキャンセルするように、回路基板表面に形成される導電パターンにさらに工夫が施されている。
図9は特許文献1に記載された従来のロゴスキーコイル201を示す。なお、図9においては、引き出し線の交差を避けるために、巻き進みコイルと巻き戻しコイルの符号を離れた位置に記載している。
回路基板202の表面において、巻き進みコイルを構成するスルーホール211からは、外周部に向かって放射状に延び、外周部近傍で右ドッグレッグした導電パターン251が形成されている。導電パターン251の右ドッグレッグした先にはスルーホール221が形成されている。回路基板202の裏面において、スルーホール211の2つ右隣のスルーホール212からは、外周部に向かって放射状に延び、外周部近傍で左ドッグレッグ(裏側から見れば右ドッグレッグ)した導電パターン252が形成され、さらに上記スルーホール221に接続されている。このように、表面の導電パターン251、スルーホール221、裏面の導電パターン252及びスルーホール212で巻き進みコイルの1ターンが形成される。このような導電パターン及びスルーホールが環状の回路基板202上にトロイダル方向に一周するように形成されており、巻き進みコイルを形成している。
回路基板202の表面において、巻き戻しコイルを構成するスルーホール231からは、外周部に向かって単純に放射状に延びた導電パターン261が形成され、導電パターン261の先にはスルーホール241が形成されている。回路基板202の裏面において、スルーホール241からは、外側に向かって左ドッグレッグ(裏側から見れば右ドッグレッグ)した短い導電パターン262が形成され、スルーホール242に接続されている。回路基板202の表面において、スルーホール242からは、内側に向かって左ドッグレッグした短い導電パターン263が形成され、スルーホール243に接続されている。回路基板202の裏面において、スルーホール243からは、内周部に向かって単純に放射状に延びた導電パターン264が形成され、スルーホール232に接続されている。このように、表面の導電パターン261、スルーホール241、裏面の導電パターン262、スルーホール242、表面の導電パターン263、スルーホール243、裏面の導電パターン264及びスルーホール232で巻き戻しコイルの1ターンが形成される。このような導電パターン及びスルーホールが環状の回路基板202上にトロイダル方向に一周するように形成されており、巻き戻しコイルを形成している。
このロゴスキーコイル201では、トロイダルコイルを巻き進み方向と巻き戻し方向に連続して二重形成し、回路基板202に垂直な方向(被測定電流の流れる方向)から見て、巻き進みコイルの1ターン分の領域S1の面積と巻き戻しコイルの1ターン分の領域S2の面積がほぼ等しくなるように導電パターンを形成している。その結果、巻き進みコイルが外部磁界から受ける影響を巻き戻しコイルが外部磁界から受ける影響で相殺し、ノイズ成分をより少なくしてS/Nをさらに高くしている。
一方、特許文献2には、ロゴスキーコイルが形成された回路基板上に、ロゴスキーコイルに流れる電流を測定値にA/D変換して測定データとして出力するIC(Integrated Circuit)が実装された電流測定装置が開示されている。この電流測定装置では、回路基板の表面及び裏面に、非磁性導体のシールド部を形成してロゴスキーコイルを覆い、ノイズの原因となる外部磁界の遮断効果を向上させている。
上記特許文献1及び特許文献2に開示された従来の電流測定用コイル及び電流測定装置は、いずれも外部磁界がロゴスキーコイル自体に及ぼす影響を小さくするように工夫されているが、ロゴスキーコイルから上記ICまでの引き出し線やICから外部に突出する脚が外部磁界から受ける影響を小さくするような工夫はなされていなかった。ところが、本発明者が測定したところ、ICから外部に突出する脚でさえも外部磁界による影響を受け、S/Nを低下させていることが判明した。
特開2007−155427号公報 特開2009−85620号公報
本発明は、上記従来例の問題を解決するためになされたものであり、ICから外部に突出する脚が外部磁界から受ける影響を低減してS/Nの向上を可能にする電流測定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る電流測定用コイルは、回路基板に電流測定用コイルとICが実装された電流測定装置であって、
前記回路基板には、前記電流測定用コイルから引き出され、前記ICに接続される2つの引き出し線部が形成されており、
前記2つの引き出し線部と、前記ICから外部に突出する脚のうち前記2本の引き出し線が接続される2本の脚との接続部には、前記ICから外部に突出する前記2本の脚の間に囲まれた部分が外部磁界から受ける影響を相殺するために、前記外部磁界からの影響を受ける構造が設けられており、
前記外部磁界からの影響を受ける構造は、前記ICから外部に突出する前記2本の脚の間に囲まれた部分の面積とほぼ同じ面積を有し、前記ICから外部に突出する前記2本の脚をコイルと見立てたときに、該コイルと逆向きに電流が流れるように、平面視で互いに平行な部分と、該互いに平行な部分と前記ICの前記2本の脚とに間に形成され、前記回路基板の厚み方向から見て、交差しているパターンを有していることを特徴とする。
前記回路基板は、中央部に被測定電流が流れる導体を貫通させる開口を有し、複数の導電層と複数の絶縁層を積層して形成され、前記開口を取り囲むように電流測定用コイルが形成され、前記回路基板上にICが実装されていることが好ましい。
前記2本の引き出し線及び前記外部磁界からの影響を受ける構造は、それぞれ、前記回路基板の前記複数の導電層に形成された導電パターンと、前記回路基板をその厚み方向に貫通し、前記複数の導体を電気的に接続する複数のスルーホールで構成され、
前記交差しているパターンは、互いに異なる導電層に形成された導電パターンが三次元的に交差していることが好ましい。
前記交差しているパターンは、三次元的に交差するワイヤーボンディングであることが好ましい。
本発明に係る他の電流測定用コイルは、回路基板に電流測定用コイルとICが実装された電流測定装置であって、
前記回路基板には、前記電流測定用コイルから引き出され、前記ICに接続される2つの引き出し線部が形成されており、
前記2つの引き出し線部と、前記ICから外部に突出する脚のうち前記2本の引き出し線が接続される2本の脚との接続部には、前記ICから外部に突出する前記2本の脚の間に囲まれた部分が外部磁界から受ける影響を相殺するために、前記外部磁界からの影響を受ける構造が設けられており
前記外部磁界からの影響を受ける構造は、前記回路基板の前記ICが実装されている面に形成された導電パターンであって、前記ICから外部に突出する前記2本の脚の突出方向とは反対側から前記2本の脚と平行に前記ICの下方を通り、さらに前記ICの外部で、且つ前記2本の脚の下方に達する導電パターンであることを特徴とする電流測定装置。
本発明によれば、ICから外部に突出する2本の脚の間に囲まれた部分が外部磁界から受ける影響を、2本の引き出し線と、ICから外部に突出する2本の脚との接続部に設けられた構造が外部磁界からうける影響によって相殺するので、S/Nの低下を防止することができる。また、このような外部磁界からの影響を受ける構造は、回路基板を製造する際に同時に形成することができ、電流測定装置のコストをアップさせることはない。
本発明の一実施形態に係る電流測定装置、すなわち電流測定用コイルが形成され、ICが実装された回路基板を示す正面図。 上記実施形態における回路基板の第1導電層に形成された第1導電パターンを示す正面図。 上記実施形態における回路基板の第2導電層に形成された第2導電パターンを示す正面図。 上記実施形態における回路基板の第3導電層に形成された第3導電パターンを示す正面図。 上記実施形態における回路基板の第4導電層に形成された第4導電パターンを示す正面図。 図1の部分拡大図。 本発明の一実施形態に係る電流測定装置の他の構成例を示す図。 一般的なCTとロゴスキーコイルの外部磁界による影響の比較説明図。 従来のロゴスキーコイルを示す平面図。
本発明の一実施形態に係る電流測定装置について説明する。図1に、本実施形態に係る電流測定装置、すなわち電流測定用コイルが形成され、ICが実装された回路基板を示す。なお、図1では、分かりやすくするため、第1導電層(実線)と第2導電層(破線)の導電パターンのみを示す。また、図2〜5はそれぞれ第1〜第4導電層の導電パターンを示す。さらに、図6は、図1の要部拡大図である。
本実施形態に係る電流測定用コイル(ロゴスキーコイル)1は、4つの導電層と3つの絶縁層を交互に積層して形成された回路基板2に形成されており、図1に示すように、回路基板2の中央部に、被測定電流が流れる導体を貫通させるための円形の開口3が形成されている。また、円形の開口3に沿って、2つの同心円C1及びC2の周上に所定間隔で1つおきに内周側のスルーホール61・・・及び81・・・が形成されている。また、回路基板2の外周部には、単一の円周C3の周上に所定間隔で外周側のスルーホール51・・・及び71・・・が形成されている。なお、各スルーホールは、4つの導電層及び3つの絶縁層を貫通するように形成されている。また、電流測定用コイル1からは、信号を取り出すための第1引き出し線部4及び第2引き出し線部5が引き出されており、回路基板2上に実装されたIC7から外部に突出する2本の脚7a及び7bに接続されている。IC7は、例えば、電流測定用コイル1に流れる電流を測定値にA/D変換して測定データとして出力する。
ロゴスキーコイルを構成する巻き進みコイル及び巻き戻しコイルは、それぞれトロイダルコイルとして形成されている。巻き進みコイルは、主に第2導電層の第2導電パターン20と、第4導電層の第4導電パターン40と、外周側スルーホール51・・・と、内周側スルーホールのうち直径の小さな同心円周上に形成されたスルーホール61・・・などで構成される。また、巻き戻しコイルは、主に第1導電層の第1導電パターン10と、第3導電層の第3導電パターン30と、外周側スルーホール71・・・と、内周側スルーホールのうち直径の大きな同心円周上に形成されたスルーホール81・・・などで構成される。
信号を取り出すための第1引き出し線部4は、図2に示す巻き進みコイルの始点部である第1導電層のスルーホール51に接続されている。スルーホール51は、図5に示す第4導電パターン40に接続され、第4導電パターン40のクランク状に形成された導電パターン41によってスルーホール61に接続される。スルーホール61は、図3に示す第2導電パターン20に接続され、第2導電パターン20のクランク状に形成された導電パターン21によってスルーホール52に接続される。スルーホール52は、図5に示す導電パターン42によってスルーホール62に接続される。以下、このようなループを開口3の周囲に時計回りに一周して、巻き進みコイルが形成される。巻き進みコイルの最後のスルーホール6xは、図2に示す第1導電パターンの直線状の導電パターン1xに接続され、導電パターン1xはスルーホール71に接続されている。
スルーホール71は、図4に示す第3導電パターン30のクランク状に形成された導電パターン31によってスルーホール81に接続される。スルーホール81は、図2に示す第1導電パターン10に接続され、第1導電パターン10のクランク状に形成された導電パターン11によってスルーホール72に接続される。スルーホール72は、図4に示す導電パターン32によってスルーホール82に接続される。以下、このようなループを開口3の周囲に反時計回りに一周して、巻き戻しコイルが形成される。巻き戻しコイルの最後のスルーホール8xは、図3に示す第2導電パターンの直線状の導電パターン2xに接続され、巻き戻しコイルの終点部である導電パターン2xは信号を取り出すための第2引き出し線部5に接続されている。
図2と図3を比較して分かるように、第1引き出し線部4と第2引き出し線部5は、それぞれ第1導電層と第2導電層に形成されており、スルーホール6を介して第1導電層の導電パターンと第2導電層の導電パターンが電気的に接続されている。第1引き出し線部4を構成する導電パターンと第2引き出し線部5を構成する導電パターンは、互いに電流が逆向きに流れるように、部分的に重なり合い、回路基板2の積層方向から透視して(以下、正面視と略称する)X状となるような交差パターンに形成されている。
図2に示す第1導電パターン10の各クランク状の導電パターン11・・・の外側の放射状部分11aと図4に示す第3導電パターン30の各クランク状の導電パターン31・・・の外側の放射状部分31aは、正面視で互いに重なっている。また、図3に示す第2導電パターン20の各クランク状の導電パターン21・・・の外側の放射状部分21aと図5に示す第4導電パターン40の各クランク状の導電パターン41・・・の外側の放射状部分41aは、正面視で互いに重なっている。一方、第1導電パターン10及び第3導電パターン30の放射状部分11a及び31aと第2導電パターン20及び第4導電パターン40の放射状部分21a及び41aは、正面視で互いに重なっておらず、互に隣接している。
また、図2に示す第1導電パターン10の各クランク状の導電パターン11・・・の円周方向の部分11bと図3に示す第2導電パターン20の各クランク状の導電パターン21・・・の円周方向の部分21bは、正面視で互いに重なっている。同様に、図4に示す第3導電パターン30の各クランク状の導電パターン31・・・の円周方向の部分31bと図5に示す第4導電パターン40の各クランク状の導電パターン41・・・の円周方向の部分41bは、正面視で互いに重なっている。さらに、図2に示す第1導電パターン10の各クランク状の導電パターン11・・・の内側の放射状部分11cと図4に示す第3導電パターン30の各クランク状の導電パターン31・・・の1つ隣の内側の放射状部分31cは、正面視で互いに重なっている。同様に、図3に示す第2導電パターン20の各クランク状の導電パターン21・・・の内側の放射状部分21cと図5に示す第4導電パターン40の各クランク状の導電パターン41・・・の1つ隣の内側の放射状部分41cは、正面視で互いに重なっている。
このように、回路基板2は導電パターンが形成される導電層を4層有しており、巻き進みコイルと巻き戻しコイルをそれぞれ形成する導電パターンが、回路基板2の積層方向から透視して、重なり合っている。そのため、図9に示す従来例に比べて、ロゴスキーコイル1の全ターン数を多くすることができ、出力信号の電圧が高くなり、S/Nを高くすることができる。また、巻き進みコイルの導電パターンと巻き戻しコイルの導電パターンが、互いに異なる導電層に形成されているため、巻き進みコイルの導電パターンと巻き戻しコイルの導電パターンを乗り越えるために余分なスルーホールを必要とせず、回路基板2の全スルーホール数は増加せず、歩留まりの低下を防止することが可能である。さらに、回路基板2の積層方向に平行な磁界に対して巻き進みコイルで囲まれた面積と巻き戻しコイルで囲まれた面積がほぼ等しいので、外部磁界から受ける影響で相殺し、ノイズ成分をより少なくしてS/Nをさらに高くすることができる。
一方、回路基板2の積層方向に直交する外部磁界に対しては、トロイダルコイルのポロイダル方向の1ターンで囲まれた面積が影響を受けることになる。ところが、このロゴスキーコイル1は、導電層と絶縁層が積層された回路基板2に形成されており、前述のように、巻き進みコイルを形成する導電パターン同士、巻き戻しコイルを形成する導電パターンの同士又は巻き進みコイルを形成する導電パターンと巻き戻しコイルを形成する導電パターンが、互いに逆方向に電流が流れるように重なり合っている。より具体的には、図6に示すように、スルーホール71を介して接続された導電パターン11の放射状部分11aと導電パターン31の放射状部分31aは正面視で互いに重なっており、矢印A方向の外部磁界の影響を受けたとしても、導電パターン11の放射状部分11aに流れる電流と導電パターン31の放射状部分31aに流れる電流の向きが逆向きになり、互いに打ち消し合う。スルーホール52を介して接続された導電パターン21の放射状部分21aと導電パターン41の放射状部分41aについても同様である。
前述のように、巻き進みコイルと巻き戻しコイルは互いにつながっており、且つコイルの巻き方向が逆である。従って、矢印B方向の外部磁界の影響を受けた場合、導電パターン11の円周方向の部分11bと導電パターン21の円周方向の部分21bが正面視で互いに重なっているので、導電パターン11の円周方向の部分11bと導電パターン21の円周方向の部分21bに流れる電流の向きが逆向きになり、互いに打ち消し合う。導電パターン31の円周方向の部分31bと導電パターン41・・・の円周方向の部分41bに付いても同様である。さらに、導電パターン11の内側の放射状部分11cと導電パターン31の1つ隣の内側の放射状部分31c、導電パターン21の内側の放射状部分21cと導電パターン41の1つ隣の内側の放射状部分41cについても同様である。
このように、回路基板2の積層方向に直交する外部磁界に対して、1つの導電層に形成された導電パターンに流れる電流を、それに隣接する導電層に形成された導電パターンに流れる電流で相殺するように形成されているので、ノイズ成分をより少なくしてS/Nをさらに高くすることができる。特に、被測定電流以外の電流などによって発生される外部磁界は、その電流に近いほど影響が大きいので、より近くの導電層に形成された導電パターンに流れる電流同士で相殺させることが好ましい。
図1乃至図3及び図6からわかるように、第1引き出し線部4及び第2引き出し線部5は、それぞれ第1導電層の第1導電パターン10及び第2導電層の第2導電パターン20と、回路基板2をその厚み方向に貫通し、第1導電パターン10と第2導電パターン20を電気的に接続する複数のスルーホール6で構成されている。第1引き出し線部4を構成する導電パターンと引き出し線部5を構成する導電パターンは、互いに電流が逆向きに流れるように、部分的に重なり合い、また正面視でX状となるような交差パターンに形成されている。そのため、外部磁界の影響に対しても、第1引き出し線部4に流れる電流と第2引き出し線部5に流れる電流が互いに相殺し合うので、第1引き出し線部4と第2引き出し線部5によるS/Nの低下を防止することができる。
また、第1引き出し線部4及び第2引き出し線部5とIC7の2本の脚7a及び7bの接続部8には、第1引き出し線部4及び第2引き出し線部5の導電パターンとは異なり、意図的に外部磁界からの影響を受ける構造が設けられており、平面視で互いに平行な部分8a及び8bを有している。また、互いに平行な部分8a及び8bとIC7の2本の脚7a及び7bが接続されるランド8c及び8dの間は、正面視でX状となるような交差パターン8eに形成されている。ここで、IC7から外部に突出する2本の脚7a及び7b(及び交差パターン8e)との間に囲まれた部分の面積と、接続部8のうち互いに平行な部分8a及び8b(及び交差パターン8e)との間に囲まれた部分の面積とがほぼ等しくなるように、互いに平行な部分8a及び8bの長さや間隔が設定されている。
IC7から外部に突出する2本の脚7a及び7b(及び交差パターン8e)を1つのコイルと見立てたときに、接続部8のうち互いに平行な部分8a及び8b(及び交差パターン8e)も同様に1つのコイルと見ることができ、上記のような交差パターン8eを介在させることによって、外部磁界の影響が及ぶときに、互いに電流の流れる方向が逆になり、外部磁界によって発生される電流を相殺することができる。また、上記のように、IC7から外部に突出する2本の脚7a及び7b(及び交差パターン8e)との間に囲まれた部分の面積と、接続部8のうち互いに平行な部分8a及び8b(及び交差パターン8e)との間に囲まれた部分の面積とがほぼ等しいので、発生される電流値もほぼ同じになるため、外部磁界によって発生される電流値をほぼ零にすることができる。
図7は、本実施形態に係る電流測定装置の他の構成例を示す。図7に示す構成例では、接続部8をIC7の本体の下方、すなわち脚が形成されていない部分に形成している。そして、外部磁界からの影響を受ける構造として、回路基板2のIC7が実装されている面(すなわち、表面)に形成された導電パターンであって、IC7から外部に突出する2本の脚7a及び7bの突出方向とは反対側から、2本の脚7a及び7bと平行にIC7の下方を通り、さらにIC7の外部で、且つ2本の脚の下方に達する導電パターン8f及び8gとしている。この導電パターン8f及び8gは、接続部8の平行な部分兼ランドとして機能する。周知のように、IC7から外部に突出する脚は、三次元的に形成され、回路基板2の実装面に対して宙に浮いている部分を有している。そのため、図7に示すような構成によれば、導電パターン8fに流れる電流の向きと、IC7から外部に突出する脚7aの宙に浮いている部分に流れる電流は向きが逆になる。また、IC7から外部に突出する2本の脚7a及び7bとの間に囲まれた部分の面積と、接続部8のうち互いに平行な部分である導電パターン8f及び8gとの間に囲まれた部分の面積とがほぼ等しいので、発生される電流値もほぼ同じになるため、外部磁界によって発生される電流値をほぼ零にすることができる。
なお、本発明は、上記実施形態の説明に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。まず、電流測定用コイルとしては、トロイダルコイルに限定されるものではなく、コアを用いた一般的なCTであってもよい。また、回路基板の構成も、複数の導電層を有する他方基板である必要はなく、導電層が一層の回路基板であってもよい。その場合、
電流測定用コイルから引き出される2つの引き出し線部と、ICから外部に突出する2本の脚との接続部の外部磁界からの影響を受ける構造として、ワイヤーボンディングを三次元的に交差させ、平面視でX状に交差させればよい。
1 ロゴスキーコイル
2 回路基板
3 開口
4 第1引き出し線部
5 第2引き出し線部
6 スルーホール
7 IC
7a、7b ICから外部に突出する脚
8 接続部
8a、8b (接続部の)平行な部分
8c、8d (接続部の)ランド
8e (接続部の)交差パターン
8f、8g (接続部の平行な部分兼ランドとして機能する)導電パターン
10 第1導電パターン
20 第2導電パターン
30 第3導電パターン
40 第4導電パターン

Claims (5)

  1. 回路基板に電流測定用コイルとICが実装された電流測定装置であって、
    前記回路基板には、前記電流測定用コイルから引き出され、前記ICに接続される2つの引き出し線部が形成されており、
    前記2つの引き出し線部と、前記ICから外部に突出する脚のうち前記2本の引き出し線が接続される2本の脚との接続部には、前記ICから外部に突出する前記2本の脚の間に囲まれた部分が外部磁界から受ける影響を相殺するために、前記外部磁界からの影響を受ける構造が設けられており、
    前記外部磁界からの影響を受ける構造は、前記ICから外部に突出する前記2本の脚の間に囲まれた部分の面積とほぼ同じ面積を有し、前記ICから外部に突出する前記2本の脚をコイルと見立てたときに、該コイルと逆向きに電流が流れるように、平面視で互いに平行な部分と、該互いに平行な部分と前記ICの前記2本の脚とに間に形成され、前記回路基板の厚み方向から見て、交差しているパターンを有していることを特徴とする電流測定装置。
  2. 前記回路基板は、中央部に被測定電流が流れる導体を貫通させる開口を有し、複数の導電層と複数の絶縁層を積層して形成され、前記開口を取り囲むように電流測定用コイルが形成され、前記回路基板上にICが実装されていることを特徴とする請求項1に記載の電流測定装置。
  3. 前記2本の引き出し線及び前記外部磁界からの影響を受ける構造は、それぞれ、前記回路基板の前記複数の導電層に形成された導電パターンと、前記回路基板をその厚み方向に貫通し、前記複数の導体を電気的に接続する複数のスルーホールで構成され、
    前記交差しているパターンは、互いに異なる導電層に形成された導電パターンが三次元的に交差していることを特徴とする請求項2に記載の電流測定装置。
  4. 前記交差しているパターンは、三次元的に交差するワイヤーボンディングであることを特徴とする請求項に記載の電流測定装置。
  5. 回路基板に電流測定用コイルとICが実装された電流測定装置であって、
    前記回路基板には、前記電流測定用コイルから引き出され、前記ICに接続される2つの引き出し線部が形成されており、
    前記2つの引き出し線部と、前記ICから外部に突出する脚のうち前記2本の引き出し線が接続される2本の脚との接続部には、前記ICから外部に突出する前記2本の脚の間に囲まれた部分が外部磁界から受ける影響を相殺するために、前記外部磁界からの影響を受ける構造が設けられており
    前記外部磁界からの影響を受ける構造は、前記回路基板の前記ICが実装されている面に形成された導電パターンであって、前記ICから外部に突出する前記2本の脚の突出方向とは反対側から前記2本の脚と平行に前記ICの下方を通り、さらに前記ICの外部で、且つ前記2本の脚の下方に達する導電パターンであることを特徴とする電流測定装置。
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