JP6454609B2 - ガスコンロ - Google Patents

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Description

本発明は、天板上に設けられた操作ツマミを押し下げて回転させるガスコンロに関する。
燃料ガスをコンロバーナーで燃焼させて、鍋などの調理容器を加熱するガスコンロが広く普及している。ガスコンロには、天板に形成された開口部から上部を突出させた状態でコンロバーナーが搭載されており、調理容器を載せる五徳がコンロバーナーを囲んで天板上に設置されている。また、ガスコンロは、コンロバーナーの点火や火力調節の際に操作する操作ツマミを備えており、この操作ツマミが天板上に設けられて、操作ツマミを押し下げて回転させるタイプのガスコンロも多く存在している(例えば、特許文献1)。
天板上に操作ツマミを備えたガスコンロでは、コンロバーナーに供給される燃料ガスの流量を調節する調節バルブが操作ツマミの下方の位置に内蔵されている。調節バルブは、シャフトを介して操作ツマミと接続されており、天板には、シャフトを通すために貫通孔が形成されている。このため、操作ツマミを押し下げて回転させると、その動きがシャフトを介して調節バルブに伝わる。ただし、天板に貫通孔を設けると、調理容器から煮こぼれた場合に、煮こぼれ汁が貫通孔からガスコンロの内部に入り込み、調節バルブにかかる虞がある。そこで、調節バルブの上方を覆うバルブカバーが設けられており、煮こぼれ汁が調節バルブにかかることを抑制している。
また、バルブカバーには、シャフトを挿通する挿通孔が形成されていることから、煮こぼれ汁がシャフトを伝わって挿通孔から下方に流れ落ちることがある。その対策として、シャフトには、ゴムなどの弾性材料を用いて上方に凸形の傘状に形成されたシャフトパッキンが、バルブカバーよりも上方の位置に装着される(例えば、特許文献2)。こうすれば、シャフトを伝わる煮こぼれ汁がシャフトパッキンの外側に導かれるので、挿通孔から流れ落ちることを回避できる。
特開2005−180713号公報 特開2012−184890号公報(図5)
しかし近年では、ガスコンロの下方のスペースを有効活用するためにガスコンロの薄型化の要請が高まっているところ、シャフトにシャフトパッキンが装着されたガスコンロでは、薄型化が困難であるという問題があった。これは次のような理由による。
まず、コンロバーナーの点火の際には操作ツマミが押し下げられるので、シャフトに装着されたシャフトパッキンも下方に移動する。このとき、シャフトパッキンとバルブカバーとの間隔が狭いと、シャフトパッキンの下端がバルブカバーの上面に当接して、傘状のシャフトパッキンとバルブカバーとの間の閉鎖空間に空気が閉じ込められた状態となる。この状態から操作ツマミが更に押し下げられると、シャフトパッキンが変形して、閉鎖空間内の空気が外側に排出される。その後、操作ツマミの押し下げが解放されて元の位置に戻る際には、変形していたシャフトパッキンが元の形状に戻ろうとして、シャフトパッキンとバルブカバーとの間の閉鎖空間に負圧が生じる。このため、バルブカバーの上面に煮こぼれ汁があった場合には、負圧で煮こぼれ汁を吸い込んでしまい、吸い込まれた煮こぼれ汁がバルブカバーの挿通孔から流れ落ちて調節バルブにかかることがある。
こうした事態を回避するには、シャフトパッキンの下端とバルブカバーとの間に、操作ツマミの押し下げ量よりも大きな間隔を確保しておく必要がある。その結果、シャフトにシャフトパッキンが装着されたガスコンロでは、薄型化することが困難であった。
この発明は、従来の技術が有する上述した課題に対応してなされたものであり、天板上に操作ツマミを備えて、シャフトにシャフトパッキンを装着していながらも、薄型化を図ることが容易なガスコンロの提供を目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明のガスコンロは次の構成を採用した。すなわち、
天板の開口部から上部を突出させて設けられ、燃料ガスを燃焼させて調理容器を加熱するコンロバーナーと、前記天板上に設けられ、押し下げて回転操作される操作ツマミと、該操作ツマミの下方に設けられ、前記コンロバーナーに供給される燃料ガスの流量を調節する調節バルブと、前記天板に形成された貫通孔を通って前記操作ツマミの動きを前記調節バルブに伝えるシャフトと、前記調節バルブの上方を覆い、前記シャフトを挿通する挿通孔が形成されたバルブカバーとを備えるガスコンロにおいて、
前記シャフトには、前記天板と前記バルブカバーとの間の位置に、弾性材料を用いて中央部が上方に張り出した凸形状に形成されたシャフトパッキンが装着されており、
前記バルブカバーの上面には、上方に突出した突出部が設けられており、
前記シャフトパッキンの外縁の一部には、押し下げられた前記操作ツマミの回転操作に伴って該シャフトパッキンが回転すると、前記突出部に乗り上げて該シャフトパッキンを変形させることにより、該シャフトパッキンの下端と前記バルブカバーの上面との間に通気路を確保する剥離部が設けられている
ことを特徴とする。
このような本発明のガスコンロでは、操作ツマミと一緒にシャフトが押し下げられて、シャフトパッキンの下端(外縁部)がバルブカバーに当接すると共にシャフトパッキンの中央部が変形しても、続く操作ツマミの回転操作に伴ってシャフトパッキンが回転すると、シャフトパッキンの剥離部がバルブカバーの突出部に乗り上げることで、シャフトパッキンの外縁部とバルブカバーの上面との間に通気路が形成される。その後、操作ツマミの押し下げが解放された際に、変形していたシャフトパッキンが元の形状に戻ろうとしてシャフトパッキンとバルブカバーとの間の空間が負圧になっても、通気路を通って空気が流入し、負圧を解消することができる。このため、バルブカバーの上面に溜まった煮こぼれ汁を負圧でシャフトパッキンの周囲から内側に吸い込むことはない。また、操作ツマミが押し下げられた時点で、シャフトパッキンの外縁部がバルブカバーに一旦密接した状態となって、変形したシャフトパッキンの内側で加圧された空気がシャフトパッキンの周囲から吹き出すことにより、シャフトパッキンの周囲の煮こぼれ汁を押し退けることができる。しかも、剥離部が突出部に乗り上げることで形成される通気路では、突出部が煮こぼれ汁の浸入を妨げる土手の役割を果たすので、空気が流入する際に、煮こぼれ汁が一緒に巻き込まれて挿通穴にかかることを抑制できる。その結果、シャフトパッキンとバルブカバーとの間の隙間を操作ツマミの押し下げ量よりも大きく設定しておく必要がなく、ガスコンロの薄型化を図ることが可能となる。
上述した本発明のガスコンロでは、バルブカバーを水平に対して傾斜させて設置しておくとともに、突出部をバルブカバーの勾配の中で挿通孔よりも上側の位置に設けておいてもよい。
このようにバルブカバーの中で突出部の配置を高くしておけば、突出部の周囲に煮こぼれ汁が溜まり難いので、この突出部に剥離部が乗り上げて形成される通気路に空気が流入する際に、煮こぼれ汁を一緒に巻き込むことを更に抑制することができる。
本実施例のガスコンロ1の外観形状を示した斜視図である。 本実施例のガスコンロ1の操作ツマミ6およびバルブユニット10の分解組立図である。 本実施例のバルブユニット10を、シャフト11aの中心軸を通る平面で切断した断面図である。 本実施例のバルブユニット10で、操作ツマミ6に連動してシャフト11aおよびシャフトパッキン13が回転する様子を示した説明図である。 バルブカバー12の突出部12dにシャフトパッキン13の延出部13dが乗り上げた状態を示した説明図である。 シャフトパッキン13のフランジ部13bの形状を卵形にした例を示した説明図である。
図1は、本実施例のガスコンロ1の外観形状を示す斜視図である。図示されるように、本実施例のガスコンロ1は、上面側が開口した箱形状に形成された板金製のコンロ本体2と、コンロ本体2上に載置されてコンロ本体2の上面を覆う天板3と、天板3に形成された図示しない開口部から上部を突出させて設けられたコンロバーナー4R,4Lと、鍋などの調理容器を置くためにコンロバーナー4R,4Rを囲んで天板3の上面に設置された五徳5R,5Lなどを備えている。
また、天板3上には、コンロバーナー4R,4Lのそれぞれに対応させて、点火時や火力調節時などに操作する操作ツマミ6R,6Lが設けられている。そして、操作ツマミ6R,6Rの下方には、コンロバーナー4R,4Lに供給される燃料ガスの流量を調節するためのバルブユニット10R,10Lがコンロ本体2内に搭載されている。バルブユニット10R、10Lの詳細については別図を用いて後述するが、バルブユニット10R,10Lはシャフトを介して操作ツマミ6R,6Lと接続されている。操作ツマミ6R,6Lを下方に押し下げて所定方向に回転させると、コンロバーナー4R,4Lに燃料ガスが供給されて、図示しない点火プラグで点火される。その後は、操作ツマミ6R,6Lの回転角度を変えると、バルブユニット10R,10Lを通過する燃料ガスの流量が変更されて、コンロバーナー4R,4Lの火力を調節することができる。
以下では、操作ツマミ6R,6Lとバルブユニット10R,10Lとの接続について説明するが、右側のコンロバーナー4Rに対応する操作ツマミ6Rおよびバルブユニット10Rと、左側のコンロバーナー4Lに対応する操作ツマミ6Lおよびバルブユニット10Lとは、構造や形状が基本的には同様である。そこで、特に右側と左側とを区別する必要がない場合には、単に操作ツマミ6、およびバルブユニット10と表記する。
図2は、本実施例のガスコンロ1の操作ツマミ6およびバルブユニット10の分解組立図である。図示されるようにバルブユニット10は、操作ツマミ6を回転させる操作を受けて燃料ガスの流量を調節する機能を有する調節バルブ11と、板金あるいはダイカストによって形成され、調節バルブ11の上方を覆う板状のバルブカバー12と、ゴム等の弾性材料を用いて中央部が上方に張り出した凸形状に形成されたシャフトパッキン13などを備えている。
調節バルブ11からは、上方に向けてシャフト11aが突設されている。これに対応して、バルブカバー12の略中央の位置には、シャフト11aを挿通する挿通孔12bが形成されており、この挿通孔12bを囲んで円環状の周壁部12cが上方に向けて立設されている。また、本実施例のバルブカバー12には、平面状に形成された上面12aから上方に突出した円弧形状の突出部12dが設けられている。このようなバルブカバー12は、挿通孔12bにシャフト11aを挿通した状態で、図示しない取付ネジによって調節バルブ11に対して固定される。
挿通孔12bに挿通されたシャフト11aには、バルブカバー12の上方から、シャフトパッキン13が装着される。本実施例のシャフトパッキン13は、上向きに凸のドーム状に形成されたドーム部13aと、ドーム部13aの外周に幅広の円環状に形成されたフランジ部13bと、フランジ部13bの外縁の一部から半径方向の外側に延設された延出部13dとを有しており、ドーム部13aの中央には装着孔13cが形成されている。この装着孔13cの内径は、シャフト11aの外径よりも小さくなっており、装着孔13cにシャフト11aを挿し通すと、装着孔13cが広がる。また、シャフト11aの側面には、全周に亘ってシャフトパッキン13の位置決め用に凹部11bが形成されており、シャフトパッキン13を凹部11bの位置まで押し下げていくと、広がっていた装着孔13cが凹部11bに嵌り込んで、シャフトパッキン13の装着が完了する。尚、本実施例のシャフト11aは、周面の一部を軸方向に削り取って断面形状がD字型に形成されており、このことと対応して、シャフトパッキン13の装着孔13cの形状もD字型に形成されている。これにより、シャフト11aの回転に伴ってシャフトパッキン13も回転する。
こうしてシャフト11aの凹部11bにシャフトパッキン13の装着孔13cが嵌り込んだ状態では、シャフトパッキン13の下端(ここではフランジ部13bの下面)がバルブカバー12の上面12aよりも上方の位置にあって、フランジ部13bと上面12aとは当接していない。また、バルブカバー12の突出部12dは、フランジ部13bの外周よりも半径方向の外側に位置している。
以上のようにして組み立てられたバルブユニット10をコンロ本体2内に設置し、天板3を取り付けると、シャフト11aの上端が、天板3に形成された貫通孔3aの中心から突出した状態となる。そして、この貫通孔3aの内側にゴム製で筒状のツマミパッキン7を嵌め込んだ後、シャフト11aの上端に操作ツマミ6を取り付ける。前述したように操作ツマミ6は、押し下げて回転させる操作が行われるので、押し下げた操作ツマミ6がツマミパッキン7に接触すると、操作ツマミ6の操作の邪魔になる。そこで、操作ツマミ6とツマミパッキン7との間には、操作ツマミ6を押し下げた状態で操作ツマミ6とツマミパッキン7とが接触しないように、十分な隙間が設けられている。
このように操作ツマミ6とツマミパッキン7との間に隙間が存在するため、調理容器から天板3に煮こぼれた場合に、煮こぼれ汁が操作ツマミ6とツマミパッキン7との隙間から貫通孔3aを通ってガスコンロ1の内部に入り込んでしまうことが起こり得る。そして、貫通孔3aを通って内部に入り込んだ煮こぼれ汁が調節バルブ11にかかってしまうと、調節バルブ11の動作に支障を来して燃料ガスの流量調節ができなくなるといった不具合が生じる可能性がある。そこで、調節バルブ11を覆い隠すことが可能な大きさのバルブカバー12を設けることによって、煮こぼれ汁が調節バルブ11にかかることを抑制している。
バルブカバー12の周縁には、上方に向けて立設された立設部12fがあり、バルブカバー12の上面12aは、煮こぼれ汁を受ける汁受け皿として機能する。ただし、立設部12fはバルブカバー12の全周にわたって設けられているわけではなく、一部(図2の例では図中の手前側)には設けられていない。また、本実施例のバルブカバー12は、水平ではなく、立設部12fが設けられていない部分が低くなるように傾斜させて取り付けられている。そのため、煮こぼれ汁が大量に入り込んだ場合には、立設部12fが設けられていない部分から下方に流れ落ちるようになっている。このように煮こぼれ汁が流れ落ちる箇所は、調節バルブ11などの重要な部品を避けて設定されているので、重要な部品に煮こぼれ汁がかかることはない。
また、バルブカバー12には、シャフト11aを挿通する挿通孔12bが設けられているので、煮こぼれ汁がシャフト11aを伝わって挿通孔12bから下方に流れ落ちることがある。これを回避するために、シャフト11aには、バルブカバー12よりも上方の位置にシャフトパッキン13が装着されている。
図3は、本実施例のバルブユニット10を、シャフト11aの中心軸を通る平面で切断した断面図である。まず、図3(a)には、操作ツマミ6(図2参照)が押し下げられる前の状態が示されている。このとき、天板3の貫通孔3a(図2参照)を通って煮こぼれ汁がガスコンロ1の内部に入り込むと、図3(a)中に一点鎖線の矢印で示すように、煮こぼれ汁がシャフトパッキン13の上を伝ってシャフトパッキン13の外側から流れ落ちる。本実施例のシャフトパッキン13には、ドーム部13aの外周に円環状のフランジ部13bが幅広に形成されており、シャフトパッキン13の高さを出すことなく、煮こぼれ汁を挿通孔12b(図2参照)から離れた外側に導くことができる。また、挿通孔12bの周囲には周壁部12cが立設されているので、バルブカバー12の上面12aに溜まった煮こぼれ汁が挿通孔12bから流れ落ちることを抑制することができる。
図3(a)に示した状態から、操作ツマミ6と一緒にシャフト11aが押し下げられると、シャフト11aに装着されたシャフトパッキン13も下方に移動し、図3(b)に示されるように、シャフトパッキン13の下端(フランジ部13bの下面)がバルブカバー12の上面12aに当接する。そして、更にシャフト11aが押し下げられると、ドーム部13aが押し潰されることによって、操作ツマミ6の押し下げ量を吸収する。このとき、ドーム部13a内の空気は加圧されるので、フランジ部13bを押し上げて外側に排出される。
その後、図3(b)のようにフランジ部13bがバルブカバー12の上面12aに密接した状態のまま、操作ツマミ6の押し下げが解放されたとすると、押し潰されていたドーム部13aが元の形状に戻ろうとし、体積の増加によってドーム部13a内が負圧になる。このため、バルブカバー12の上面12aに煮こぼれ汁が溜まっていた場合には、負圧でシャフトパッキン13の周囲から煮こぼれ汁をドーム部13a内に吸い込んでしまい、吸い込まれた煮こぼれ汁が挿通孔12bから流れ落ちて調節バルブ11にかかる虞がある。こうした事態を避けるために、従来のガスコンロ1では、操作ツマミ6が押し下げられてもシャフトパッキン13がバルブカバー12に当接しないように、シャフトパッキン13とバルブカバー12との間に操作ツマミ6の押し下げ量よりも大きな間隔を確保しておくのが一般的であり、その結果として、ガスコンロ1の薄型化が困難となっていた。
これに対して、本実施例のガスコンロ1では、操作ツマミ6を押し下げた後に回転させる操作に着目し、この回転を利用してシャフトパッキン13を変形させることで、シャフトパッキン13とバルブカバー12との間に大きな間隔を確保しなくても、挿通孔12bから煮こぼれ汁が流れ落ちて調節バルブ11にかかることを回避することができる。以下では、この点について説明する。
図4は、本実施例のバルブユニット10で、操作ツマミ6に連動してシャフト11aおよびシャフトパッキン13が回転する様子を示した説明図である。図では、操作ツマミ6や天板3を省略して、上方から見たシャフトパッキン13を拡大して示している。前述したようにバルブカバー12の突出部12dは、シャフトパッキン13のフランジ部13bの外周よりも半径方向の外側に位置しており、操作ツマミ6と一緒にシャフト11aが押し下げられても、フランジ部13bが突出部12dに当接することはない。また、図4(a)に示されるように、押し下げた操作ツマミ6を回転させる前の状態では、フランジ部13bの外縁の一部から延設された延出部13dが突出部12dから離れた位置(図示した例では、シャフト11aを中心として時計回りに90度回転させた位置)にあって、延出部13dも突出部12dに当接していない。
本実施例のガスコンロ1では、コンロバーナー4に点火する際に、押し下げた操作ツマミ6を反時計回りに90度回転させるようになっている。この操作に伴ってシャフト11aおよびシャフトパッキン13が回転すると、図4(b)に示されるように、延出部13dが突出部12dと重なる位置に移動して、突出部12dに延出部13dが乗り上げる。尚、本実施例では、延出部13dが本発明における「剥離部」に対応する。
図5は、バルブカバー12の突出部12dにシャフトパッキン13の延出部13dが乗り上げた状態を示した説明図である。図5では、図3と同様に、シャフト11aの中心軸を通る平面でバルブユニット10を切断した断面が示されている。図3(b)に示した状態からシャフトパッキン13の回転によって延出部13dがバルブカバー12の突出部12dに乗り上げると、図5(a)に示されるようにシャフトパッキン13を変形させて、フランジ部13bの中で延出部13dとドーム部13aとを繋ぐ部分が持ち上げられる。その結果、フランジ部13bとバルブカバー12の上面12aとの間に、フランジ部13bの内側(ドーム部13a側)と外側(延出部13d側)とを連通させる通気路が形成される。
その後、操作ツマミ6の押し下げが解放されると、図5(b)に示されるように、押し下げられていたシャフト11aが元の位置に戻るのに伴い、押し潰されていたシャフトパッキン13のドーム部13aが元の形状に戻ろうとする。このとき、体積の増加でドーム部13a内は負圧になるものの、延出部13dが突出部12dに乗り上げることで通気路が確保されていることから、図5(b)中に破線の矢印で示すように、空気が通気路を通ってドーム部13a内に流入して負圧を解消することができる。このため、バルブカバー12の上面12aに溜まった煮こぼれ汁を負圧でシャフトパッキン13の周囲からドーム部13a内に吸い込むことはない。また、本実施例のガスコンロ1では、操作ツマミ6が押し下げられた時点(図3(b)参照)で、シャフトパッキン13のフランジ部13bがバルブカバー12の上面12aに一旦密接した状態になって、ドーム部13a内の加圧された空気がフランジ部13bの周囲から吹き出すことにより、フランジ部13bの周囲の煮こぼれ汁を押し退けることができる。しかも、操作ツマミ6の回転に伴って延出部13dが突出部12dに乗り上げることで形成される通気路では、図5(b)に示されるように突出部12dが煮こぼれ汁の浸入を妨げる土手の役割を果たすので、空気が流入する際に、煮こぼれ汁が一緒に巻き込まれて挿通孔12bにかかることを抑制できる。その結果、シャフトパッキン13とバルブカバー12との間の隙間を操作ツマミ6の押し下げ量よりも大きく設定しておく必要がなく、ガスコンロ1の薄型化を図ることが可能となる。
また、本実施例のバルブユニット10では、前述したようにバルブカバー12が傾斜して設置されており、突出部12dは、バルブカバー12の勾配の中で挿通孔12bよりも上側(図5に示した例では、立設部12fが設けられていない部分とは反対側)の位置に設けられている。このようにバルブカバー12の中で突出部12dの配置を高くしておけば、突出部12dの周囲に煮こぼれ汁が溜まり難いので、この突出部12dに延出部13dが乗り上げて形成される通気路に空気が流入する際に、煮こぼれ汁を一緒に巻き込むことを更に抑制することができる。
以上、本実施例のガスコンロ1について説明したが、本発明は上記の実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
例えば、前述した実施例のシャフトパッキン13では、円環状に形成されたフランジ部13bの外縁の一部から延出部13dが延設されていた。しかし、シャフトパッキン13の形状はこれに限らず、シャフトパッキン13の回転に伴って外縁の一部がバルブカバー12の突出部12dに乗り上げる形状であればよい。例えば、図6に示されるようにフランジ部13bの形状を卵形や楕円形とすることで、シャフト11aの中心軸からフランジ部13bの外縁までの距離に変化を付けて、この距離が大きい部分(図示した例では、卵形の先端)が突出部12dに乗り上げるようにしてもよい。この場合、突出部12dに乗り上げる部分が、本発明における「剥離部」に対応する。
また、シャフトパッキン13の延出部13dが乗り上げるバルブカバー12の突出部12dの形状や大きさは、前述した実施例に限定されず、操作ツマミ6の回転許容範囲や、延出部13dの形状などに応じて適宜設定することができる。
1…ガスコンロ、 2…コンロ本体、 3…天板、
3a…貫通孔、 4…コンロバーナー、 5…五徳、
6…操作ツマミ、 7…ツマミパッキン、 10…バルブユニット、
11…調節バルブ、 11a…シャフト、 11b…凹部、
12…バルブカバー、 12a…上面、 12b…挿通孔、
12c…周壁部、 12d…突出部、 12f…立設部、
13…シャフトパッキン、 13a…ドーム部、 13b…フランジ部、
13c…装着孔、 13d…延出部。

Claims (2)

  1. 天板の開口部から上部を突出させて設けられ、燃料ガスを燃焼させて調理容器を加熱するコンロバーナーと、前記天板上に設けられ、押し下げて回転操作される操作ツマミと、該操作ツマミの下方に設けられ、前記コンロバーナーに供給される燃料ガスの流量を調節する調節バルブと、前記天板に形成された貫通孔を通って前記操作ツマミの動きを前記調節バルブに伝えるシャフトと、前記調節バルブの上方を覆い、前記シャフトを挿通する挿通孔が形成されたバルブカバーとを備えるガスコンロにおいて、
    前記シャフトには、前記天板と前記バルブカバーとの間の位置に、弾性材料を用いて中央部が上方に張り出した凸形状に形成されたシャフトパッキンが装着されており、
    前記バルブカバーの上面には、上方に突出した突出部が設けられており、
    前記シャフトパッキンの外縁の一部には、押し下げられた前記操作ツマミの回転操作に伴って該シャフトパッキンが回転すると、前記突出部に乗り上げて該シャフトパッキンを変形させることにより、該シャフトパッキンの下端と前記バルブカバーの上面との間に通気路を確保する剥離部が設けられている
    ことを特徴とするガスコンロ。
  2. 請求項1に記載のガスコンロにおいて、
    前記バルブカバーは、水平に対して傾斜して設置されており、
    前記突出部は、前記バルブカバーの勾配の中で前記挿通孔よりも上側の位置に設けられている
    ことを特徴とするガスコンロ。
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