JP2009195259A - 炊飯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダンパーの底壁面と規制壁部との間の隙間を簡単な設計変更で低減でき、同時に規制壁部の強度を高めることができるダンパーの取付構造を提供すること。
【解決手段】外郭を形成する本体と、前記本体上面の肩部材にヒンジピンを介して取り付けられる蓋体と、前記本体内に収納される内鍋と、前記本体内に設けられる加熱源を有する炊飯器において、前記肩部材には、前記ヒンジピンを配置するための空間を有し、前記空間には、前記ヒンジピン、前記蓋体の開蓋力を減衰するダンパー及び前記蓋体を開蓋するスプリングを有し、前記ヒンジピンに前記ダンパーを設けるとともに、前記ダンパーの底壁面を前記空間を形成する前記肩部材の一壁面に対向させ、前記肩部材の一壁面の前記ダンパーに対向する面に複数のリブを設け、前記リブの高さは、前記一壁面と前記底壁面との間の隙間が出来るだけ生じない長さであり、前記リブは、開蓋時に前記底壁面が当接する前記肩部材の一壁面を補強する機能を有する炊飯器。
【選択図】図5

Description

本願発明は、炊飯器の蓋体のダンパー取付構造に関する。
炊飯器の本体上方には蓋体が設けられる。この蓋体は、本体上端部の肩部材の後方に取り付けられるヒンジピンに取り付けられており、同じくヒンジピンに取り付けられるスプリングにより炊飯器の前方に設けられるロック部材の係合が解除されると自動的に開放する。ところで、蓋の開放は強めのスプリングにより行われており、ロック部材の係合が解除されると、蓋体は素早く開放する。そのため、ユーザーは驚いたり、或いは手等が蓋体に当たったりして不愉快な思いをすることもある。このような弊害をなくすためにヒンジピンにダンパーを設け、蓋体の開放速度を低減させるものがある。
そのようなダンパーを設けたものの取付構造を図11に示す。図は炊飯器本体の上部に形成される肩部材1の後方のヒンジピン5が設けられるヒンジ空間2を示す。このヒンジ空間2は、左右の短い長さの側壁部3a、3aと、両側壁部3a、3aを結ぶ長い長さの規制壁部3bとを有する断面コ字状の部分であり、開放する側の面には別途カバー部材が取り付けられ閉鎖される。
左右側壁部3a、3aにはそれぞれ上方が開口した軸受4、4が設けられるとともに、この軸受4、4には断面D字状のヒンジピン5が軸支される。このヒンジピン5には、その中央にダンパー6が嵌合し、ダンパー6の左右にはそれぞれ同形のスプリング7、7が挿入される。ダンパー6及びスプリング7、7を取り付けたヒンジピン5を軸受4、4に軸支した後、押さえ金具8が取り付けられる。押さえ金具8は、その両端に腕部9、9を有するコ字状の部材であり、両腕部9、9の先端にはフックを有する。そして、両腕部9、9先端のフックをヒンジピン5の両端部に上方から係止し、両腕部9、9を結ぶ一辺を肩部材1の規制壁部3bにビス止めして取り付ける。
前記ダンパー6は、平らな底壁面10を有し、この底壁面10が対向する規制壁部3bには、上下方向に伸び且つ左右に離間した2つのガイド11、11が取り付けられており、前記底壁面10は、両ガイド11、11間に挿入され、規制壁部3bとの間に隙間を設けて支持される。
また、ヒンジピン5の両端部には、補強板12、12が取り付けられるとともに、両補強板12、12は蓋体に固定される。更に、前記両スプリング7、7の一端は肩部材1に支持され、他端は蓋体に支持され、蓋体を開放方向に付勢する。前記ダンパー6は蓋体が開放する開放途中からダンパー機能が発生するように設定されており、蓋体が開放されると、最初はスプリング7、7の復元力により急激に開放するが、ダンパー6が動作し始め、底壁面が隙間分回動して規制壁部に当接するとダンパー機能が発生し、蓋体のその後の開放速度を低減する(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、従来のものは、ダンパー6の底壁面10と規制壁部3bとの間に寧ろ積極的に隙間を設けるものであるところ、ダンパー6の底壁面10と規制壁部3bとの間の隙間はできるだけ少なく、寧ろない方がダンパーの作用時に、底壁面10と規制壁部3bとの衝突箇所に急激な衝撃が加わり異音が発生したり、或いは摩耗する等の弊害が低減するため好ましい。しかしながら、上記ダンパーは市販品が用いられ、底壁面を含めその大きさは予め決められており、隙間をなくそうとすると、2個の軸受4、4の位置と規制壁部3bの位置とを必要な長さ離して形成するという精度の高い設計が必要になり、それだけ生産コストを高騰させるという問題を有している。更に、生産コストを低減するために従来の蓋体の型を用いて作成しようとしても大きな設計変更が必要になり、従来の型の単純な設計変更により利用することができないという問題も有している。
また、従来のものは、ダンパー6の底壁面10を規制壁部3bに対向させ、ダンパー6が蓋体或いはヒンジピン5と共回りしようとする力を規制壁部3bで受け止める構造であり、規制壁部3bを厚くする等してその強度を高める必要があるが、そのような要望に応えるため壁を厚くすると蓋体の重さが増える等、やはりそれだけ生産コストを高騰させるという問題を有している。
更に、従来のものはヒンジピン5にダンパー6及びスプリング7、7等を取り付けた状態で規制壁部に設けたガイド11、11間にダンパー6の底壁面10を挿入するものであり、その取り付けは容易ではなく、手間並びに作業時間が増え、やはりそれだけ生産コストを高騰させるという問題を有している。
特開2005−211322
本願発明の目的は、このような課題を解決するものである。即ち、ダンパーの底壁面と規制壁部との間の隙間を従来のものの簡単な設計変更で低減でき、同時に規制壁部の強度を高めることができるダンパーの取付構造を提供することである。
上記目的を達成するため、本願発明は以下の構成を採用する。
請求項1に係る発明では、外郭を形成する本体と、前記本体上面の肩部材にヒンジピンを介して取り付けられる蓋体と、前記本体内に収納される内鍋と、前記本体内に設けられる加熱源を有する炊飯器において、前記肩部材には、前記ヒンジピンを配置するための空間を有し、前記空間には、前記ヒンジピン、前記蓋体の開蓋力を減衰するダンパー及び前記蓋体を開蓋するスプリングを有し、前記ヒンジピンに前記ダンパーを設けるとともに、前記ダンパーの底壁面を前記空間を形成する前記肩部材の一壁面に対向させ、前記肩部材の一壁面の前記ダンパーに対向する面に複数のリブを設け、前記リブの高さは、前記一壁面と前記底壁面との間の隙間が出来るだけ生じない長さであり、前記リブは、開蓋時に前記底壁面が当接する前記肩部材の一壁面を補強する機能を有する構成。
請求項2に係る発明では、前記複数のリブは、上下方向で高さが異なる構成。
請求項3に係る発明では、前記複数のリブは、上下に設けられるとともに、上下端のリブの高さを他のリブより高くし、前記上下端のリブ間の長さを前記底壁面の上下の長さより長くし、前記上下端のリブ間に前記底壁面を挿入し、前記上下端のリブで前記ダンパーを位置固定する構成。
請求項4に係る発明では、前記複数のリブは、上下に設けられるとともに、前記ダンパーの底壁面の上下に、前記上下端のリブ間の長さより長く離れて凸部を設け、前記上下の凸部間に前記上下端のリブを挿入し、前記上下の凸部で前記ダンパーを位置固定する構成。
請求項1に係る発明では、肩部材のダンパーに対する対向壁面に、該対向壁面とダンパー底壁面との間の隙間を埋める長さを有し、且つ前記対向壁面の強度を補強する機能を有する複数のリブを設けることにより、格別精緻な設計を不要にすることができとともに、従来の蓋体の型を簡単な設計変更で利用することができ、更に、例え製造時にリブの高さが高くなるような誤差が生じたとしても、リブの高さを削るという簡単な修正により容易に対応することができる。更に、対向壁面に対する他の補強手段を不要にすることができる。その結果、生産コストを従来のものに比べ大幅に低減することができる。
請求項2に係る発明では、複数のリブを上下方向で高さを異ならせることにより、請求項1に係る発明の効果に加え、ダンパーが機能し始める蓋体の開放角度をユーザーの好みに合わせ容易に可変することができ、炊飯器の利便性乃至安全性を高めることができる。
請求項3に係る発明では、上下端のリブ間に底壁面を挿入し、上下端のリブでダンパーを位置固定することにより、請求項1または2に係る発明の効果に加え、例えば別途設ける押さえ金具等の押さえ手段を不要にすることができる。
請求項4に係る発明では、ダンパーの底壁面に設ける上下の凸部でダンパーを位置固定することにより、請求項3に係る発明の効果と同様に、例えば別途設ける押さえ金具等の押さえ手段を不要にすることができる。
以下、添付の図面を参照して、本願発明の好適な実施例について述べる。図1は炊飯器の全体断面図、図2はヒンジピンが設けられるヒンジ空間を示す斜視図であり、図3、図4はヒンジユニットの組み立て前と組み立て後を示す斜視図であり、図5は閉蓋時の要部拡大断面図であり、図6は開蓋時の要部拡大断面図である。なお、図1において操作部がある左側を前方とし、その反対側のヒンジピンがある右側を後方とし、上側を上方とし、下側を下方とする。
炊飯器20の全体を図1に示す。炊飯器20は、本体21及び蓋体35からなる。本体21は、有底筒状に形成された合成樹脂製の部材であり、その上方にはヒンジピン22を支持する等の肩部材23を有し、その底部には空気吸気口24が穿設される底部材25を有する。本体21の内部には内鍋26が着脱自在に配置され、内鍋26の下方には加熱源としてのIHコイル27が内鍋26の底部から側部にかけて配置される。IHコイル27は、炊飯器20の前方空間30に設けられる制御装置28により制御され、内鍋26内のお米等を適正にマイコン制御する。
そのマイコン制御は、炊飯器20の前方上面に配置される表示部及び各種ボタンを有する操作部29の各種ボタンを操作することにより行われる。また、炊飯器20の前方空間30の下方には冷却ファン31が設けられ、前記IHコイル27及び制御装置28を冷却する空気を空気吸気口24から吸入する。
前記蓋体35は、蓋上部材36及び蓋下部材37を有する。蓋上部材36は外周面を形成する樹脂製の部材であり、その中央には円形開口38を有する。蓋下部材37は、中央部の円板状の金属部分37aと外周部のドーナツ状の樹脂部分37bとからなり、両部分37a、37bはリング状の第1シールリング40を狭持する形態で一体化される。そして、蓋上部材36及び蓋下部材37はそれぞれの外周端部が係合され、内部に断熱空間41を形成し、必要に応じて断熱材が設けられる。また、金属部分37aの中央にも蓋上部材36の円形開口38とほぼ同径の円形開口42が設けられており、両円形開口38、42には調圧ユニット43が設けられる。
前記調圧ユニット43は、内部に蒸気通路44及び蒸気弁45を有し、内部の蒸気圧を調圧する。また、蓋下部材37の金属部分37aの上面には蓋ヒーター46が設けられ、内鍋26内を上方から加熱する。
前記蓋体35は、炊飯器20の後方に設けられるヒンジピン22に開方向の力を付与されて軸支されるとともに、その前方に設けられる係合突起47を肩部材23に設けられるロック部材48に係合することにより閉蓋され、ロック部材48を押圧することにより開蓋される。また、蓋体35の下方には、放熱板49が着脱可能に取り付けられ、蓋ヒーター46の熱を上方から内鍋26内のお米等に伝える。この放熱板49の外周端には第2シールリング49aが設けられており、閉蓋時、内鍋26の上端に当接し内鍋26内をシールする。
前記肩部材23の後方には、ヒンジピン22が配置される図2に示すようなヒンジ空間50が形成される。このヒンジ空間50は、図11の従来例とほぼ同様に左右の短い長さの側壁部51、51と、両側壁部51、51を結ぶ長い長さの規制壁部52とを有する断面コ字状の部分であり、開放する側の面には別途カバー部材53が取り付けられ開放する面を閉鎖する。
左右側壁部51、51にはそれぞれ上方が開口した軸受54、54が設けられるとともに、この軸受54、54には断面D字状のヒンジピン22が軸支される。このヒンジピン22には、図3及び図4に示すようにダンパー55、2個の同形のスプリング58、58、押さえ金具59及び軸端金具62、62が取り付けられ、全体でヒンジユニットTを形成している。
前記ダンパー55は、蓋体35の開放速度を低減する部材であり、その中央の回転部56と、回転部56を取り囲む固定部57を有し、回転部56の中央には、ヒンジピン22が嵌合する断面D字状の貫通口56aが設けられ、固定部57には、規制壁部52に対向する矩形状の底壁面57aを有する。ダンパー55は、内部には液体が入れられた2室が逆止弁を介して連通可能にされており、回転部56が一方に回転すると逆止弁が閉じて大きな抵抗を生じ、他方に回転すると逆止弁が開放して抵抗を生じないようにされた液体ダンパーである。蓋体35は、略90度開放するように設定されているが、このダンパー55は、蓋体35がある角度まで開放する間は機能しなく、蓋体35が一定以上開放後に機能するように設定されている。例えばダンパーが機能し始める角度を図5のS0−S0線として示す。
前記スプリング58は、蓋体35を開放するためのコイル状に巻かれたコイルスプリングであり、その一端の直線状部58aは蓋体35に支持され、他端の直線状部58bは肩部材23に支持され、蓋体35を常時開放方向に付勢し、前方の係合突起47とロック部材48との係合が解除されると蓋体35を比較的速い速度で開放する。
前記押さえ金具59は、ヒンジピン22の中央部を押さえ、位置決めするための金属製部材であり、本体部60及びピン取付部61を有する。本体部60は、下方に位置する断面コ字状の部分でその中央には2個のビス貫通穴60a、60aを有し、ビス60b、60bをこれらビス貫通穴60a、60aから挿通し肩部材23に螺合することにより、本体部60を肩部材23に固定する。また、ピン取付部61は、本体部60の上方に一体に形成される本体部60より小さい断面コ字状の部分で、その対向する2面にはヒンジピン22が挿通される断面円形のピン貫通穴61a、61aが設けられる。
前記軸端金具62は、ヒンジピン22の両端部を支持する平面視L字状の部材で、垂直部63及び水平部64を有する。そして、垂直部63には、ヒンジピン22を支持するためのピン支持穴63aが設けられ、水平部64には、軸端金具62を肩部材23に固定するためのビス貫通穴64aが設けられる。
ヒンジユニットTの組み立てについて説明する。図3に示すように軸端金具62、スプリング58、ダンパー55、押さえ金具59、スプリング58及び軸端金具62を直線上に並べ(但し、ダンパー55と押さえ金具59とは並設)、断面D字状のヒンジピン22を例えば図3で左側から右側へ移動し、軸端金具62のピン支持穴63a、スプリング58、押さえ金具59のピン貫通穴61a、ダンパー55の断面D字状の貫通口56a、押さえ金具59のピン貫通穴61a、スプリング58及び軸端金具62のピン支持穴63aの順に挿通する。その結果、図4に示すようなヒンジユニットTが形成される。そして、ヒンジピン22はダンパー55の断面D字状の貫通口56aに嵌合し、ダンパー55の回転部56と連れ回りする。
ヒンジユニットTは、左右側壁部51、51に形成される上方が開口した軸受54、54にヒンジピン22を軸支し、軸端金具62をビス貫通穴64aからビス64bを挿通することにより肩部材23に固定し、押さえ金具59をビス貫通穴60aからビス60bを挿通することにより肩部材23に固定することにより取り付けられる。なお、ダンパー55の底壁面57aは、肩部材23の規制壁部52に対向する形態で取り付けられる。
符号70は複数、例えば5個のリブである。これらリブ70は、規制壁部52のダンパー55の底壁面57aに対向する側に一体に設けられる。リブ70は、規制壁部52に水平で平行で且つ略同じ高さを有し、その形状は図5及び図6に示すように断面円弧状で、図5及び図6の紙面に垂直方向には断面細長い矩形状を呈する。
なお、この例ではリブ70の数は5個のものとして説明しているが、少なくとも上下に離間した2個であればよく、必要に応じて2以上のいずれかの数でよい。数が多いほどダンパー55から受ける力を分散できるとともに、規制壁部52自体の強度を高めることができる。この場合、リブ70の高さはほぼ同じにする。また、リブ70が延伸する方向は水平が好ましいが、例えば垂直であってもよく、傾斜していてもよく或いはそれらの混合であってもよい。更に断面形状も円弧状だけでなく、台形状、山状、三角状、矩形状等であってもよく、その全体が凹凸状、柱状、球状或いは錐状のものであってもよい。
リブ70の高さは、ダンパー55の底壁面57aと規制壁部52の間の隙間の長さに応じて、隙間の長さか、或いは隙間より若干短い長さに調整し、リブ70の頂部と底壁面57aと間に隙間が出来るだけ生じないようにする。規制壁部52に設けるリブ70は、従来の肩部材23に対し若干の設計変更を加えるだけで製造できる。また、リブ70の高さも容易に調整することができる。そのため、左右側壁部51、51の上端部に形成する軸受54、54の位置を、例えば他の部品等の位置を優先して設定し、ダンパー55の底壁面57aと規制壁部52の間に生じる隙間の長さに応じて設定することができる。
更に、リブ70であれば蓋体35を製造した後の修正も容易になる。即ち、蓋体35の製造誤差により、リブ70の高さが底壁面57aと規制壁部52の間の隙間の長さより長くなったとしても、リブ70の頂部を削るだけの簡単な作業により容易に修正することができる。
図5に、閉蓋時のダンパー55の底壁面57aと規制壁部52のリブ70の関係を示すように、閉蓋時では、ヒンジピン22はその断面D字状の弦部分(直線部分)が下方に位置する。ロック部材48を押圧し、ロック部材48と係合突起47との係合が解除されると蓋体35は、スプリング58の力によりS0−S0線で示す位置まで速い速度で開放する。ヒンジピン22がダンパー55の回転部56とともにS0−S0線で示す位置まで達するとダンパー55が機能し始め蓋体35の開放速度を低減する。その後蓋体35は図6で示す回動角度が90度である開蓋位置までゆっくり開放する。そのため、ユーザーが蓋体35の急激な開放により驚いたり、或いは蓋体35が手等に当たったりする弊害が低減する。
図7及び図8に変形例を示す。ところで、上記したように蓋体35は、S0−S0線の位置でダンパー55の機能が発生するように平均的な角度が設定される。しかしながら、炊飯器を頻繁に利用しない家庭等では、安全性を考慮し、寧ろゆっくり蓋体35を開きたいと希望するユーザーがいる。また、それとは逆に、頻繁に炊飯器の蓋体35を開いてご飯を取り出す例えば食事を提供する店等では、より早く蓋体35を開きたいと希望するユーザーもいる。図7のものは前者に対応し、図8のものは後者に対応するものである。
図7のものは、規制壁部52に設ける複数のリブ70の高さを下から上に順次低くするものである。複数のリブ70の高さを下から上に順次低くすると、ダンパー55の底壁面57aは角度θ1だけ前方(左側)に傾くことになり、ダンパー55の効き始め角度も前方(左側)に傾き、蓋体35のダンパー55の効き始め角度を上記平均的な角度より早める。即ち、S0−S0線の角度をS1−S1線の角度に早める。このような構造により、蓋体35の開放角度、例えば90度のうち、その後半のより多くの角度に亘って蓋体35がゆっくり開放することになるため、例えばお年寄り或いは子供が開蓋しても蓋体35が手等に当たったりする弊害が低減する。
図8のものは、規制壁部52に設ける複数のリブ70の高さを下から上に順次高くするものである。複数のリブ70の高さを下から上に順次高くすると、ダンパー55の底壁面57aは角度θ2だけ後方(右側)に傾くことになり、ダンパー55の効き始め角度も後方(右側)に傾き、蓋体35のダンパー55の効き始め角度を上記平均的な角度より遅らす。即ち、S0−S0線の角度をS2−S2線の角度に遅める。このような構造により、蓋体35の開放角度、例えば90度のうち、その前半のより多くの角度に亘って蓋体35が早く開放することになるため、頻繁に炊飯器の蓋体を開いてご飯を取り出す例えば食事を提供する店等での利便性が高まる。
図9及び図10に更に他の変形例を示す。ところで、図5及び図6に示すものは、ヒンジピン22の浮き上がりを防止するための位置固定を、押さえ金具59と軸端金具62で行っているが、図9及び図10に示すものは前記リブ70等を利用して行い、少なくとも押さえ金具59を不要にすることができるものである。
図9に示すものは前記リブ70を利用するものである。即ち、複数のリブ70を上下に設けるとともに、上下端のリブ70a、70bの高さを他のリブ70より高くするとともに、上下端のリブ70a、70b間の長さを前記底壁面57aの上下の長さより長くし、前記上下端のリブ70a、70b間に前記底壁面57aを挿入し、前記上下端のリブ70a、70bで前記ダンパー55を位置固定するものである。このような構造により押さえ金具59を不要にすることができる。なお、この場合、上下端のリブ70a、70bの断面形状は円弧状でもよいが、矩形或いは台形状が好ましい。
図10に示すものは前記リブ70と底壁面57aの凸部71を利用するものである。即ち、複数のリブ70を上下に設けるとともに、前記ダンパー55の底壁面57aの上下に、前記上下端のリブ70a、70b間の長さより長く離れて凸部71、71を設け、前記上下の凸部71、71間に前記上下端のリブ70a、70bを挿入し、前記上下の凸部71、71で前記ダンパー55を位置固定するものである。このような構造により同様に押さえ金具59を不要にすることができる。なお、この場合、上下の凸部71、71及び上下端のリブ70a、70bの断面形状は円弧状でもよいが、矩形或いは台形状が好ましい。
本発明は、前記実施例の構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能である。
本願発明の炊飯器の全体断面図 ヒンジピンが設けられるヒンジ空間を示す斜視図 ヒンジユニットの組み立て前を示す斜視図 ヒンジユニットの組み立て後を示す斜視図 閉蓋時の要部拡大断面図 開蓋時の要部拡大断面図 閉蓋時の他の要部拡大断面図 閉蓋時の更に他の要部拡大断面図 閉蓋時の更に他の要部拡大断面図 閉蓋時の更に他の要部拡大断面図 従来の閉蓋時の要部拡大断面図
符号の説明
T…ヒンジユニット 20…炊飯器
21…本体 22…ヒンジピン
23…肩部材 24…空気吸気口
25…底部材 26…内鍋
27…IHコイル 28…制御装置
29…操作部 30…前方空間
31…冷却ファン 35…蓋体
36…蓋上部材 37…蓋下部材
37a…金属部分 37b…樹脂部分
38…円形開口 40…第1シールリング
41…断熱空間 42…円形開口
43…調圧ユニット 44…蒸気通路
45…蒸気弁 46…蓋ヒーター
47…係合突起 48…ロック部材
49…放熱板 49a…第2シールリング
50…ヒンジ空間 51…側壁部
52…規制壁部 53…カバー部材
54…軸受 55…ダンパー
56…回転部 56a…貫通口
57…固定部 57a…底壁面
58…スプリング 59…押さえ金具
60…本体部 60a…ビス貫通穴
60b…ビス 61…ピン取付部
61a…ピン貫通穴 62…軸端金具
63…垂直部 63a…ピン支持穴
64…水平部 64a…ビス貫通穴
64b…ビス 70…リブ
71…凸部

Claims (4)

  1. 外郭を形成する本体と、前記本体上面の肩部材にヒンジピンを介して取り付けられる蓋体と、前記本体内に収納される内鍋と、前記本体内に設けられる加熱源を有する炊飯器において、
    前記肩部材には、前記ヒンジピンを配置するための空間を有し、
    前記空間には、前記ヒンジピン、前記蓋体の開蓋力を減衰するダンパー及び前記蓋体を開蓋するスプリングを有し、
    前記ヒンジピンに前記ダンパーを設けるとともに、前記ダンパーの底壁面を前記空間を形成する前記肩部材の一壁面に対向させ、
    前記肩部材の一壁面の前記ダンパーに対向する面に複数のリブを設け、
    前記リブの高さは、前記一壁面と前記底壁面との間の隙間が出来るだけ生じない長さであり、
    前記リブは、開蓋時に前記底壁面が当接する前記肩部材の一壁面を補強する機能を有することを特徴とする炊飯器。
  2. 前記複数のリブは、上下方向で高さが異なることを特徴とする請求項1記載の炊飯器。
  3. 前記複数のリブは、上下に設けられるとともに、上下端のリブの高さを他のリブより高くし、前記上下端のリブ間の長さを前記底壁面の上下の長さより長くし、前記上下端のリブ間に前記底壁面を挿入し、前記上下端のリブで前記ダンパーを位置固定することを特徴とする請求項1または2に記載の炊飯器。
  4. 前記複数のリブは、上下に設けられるとともに、前記ダンパーの底壁面の上下に、前記上下端のリブ間の長さより長く離れて凸部を設け、前記上下の凸部間に前記上下端のリブを挿入し、前記上下の凸部で前記ダンパーを位置固定することを特徴とする請求項1または2に記載の炊飯器。
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