JP6453671B2 - 余長吸収装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等において給電用に配索されるワイヤハーネスに係り、該ワイヤハーネスの一端の移動に伴う該ワイヤハーネスの弛みとなる余長部分を吸収する余長吸収装置に関する。
従来、ワイヤハーネスの余長部分を吸収する装置として、例えば特開2003−264929号公報(特許文献1)及び特開2010−4595号公報(特許文献2)に開示されたものがある。特許文献1の電線余長吸収装置は、円弧状に屈曲させたワイヤハーネスの配索経路の内側に、一対の半円状のガイド部材とコイルばねとを配設し、ワイヤハーネスの配索経路の内側からコイルばねによって付勢することで、ワイヤハーネスを可動させて余長吸収を行っている。
また、特許文献2の給電装置では、U字状に屈曲させたワイヤハーネスの内側に、支持部材、コイルばね及び巻ばねを配設し、このコイルばね及び巻ばねによりワイヤハーネスをその配索経路の内側から付勢することで、ワイヤハーネスを可動させて余長吸収を行っている。
特開2003−264929号公報 特開2010−4595号公報
特許文献1及び2の従来の装置のように、ワイヤハーネスをばね等で付勢する付勢方式では、ワイヤハーネスを納めるケースの形状が、コイルばねや巻ばね等の弾性部材の特性により限定され、その搭載位置やスペースが制限されるため、車両等の小挟部位への設置が非常に困難であった。
また、ワイヤハーネスを付勢するばね等の弾性部材を、ワイヤハーネスの配索経路の内側に納める必要があるため、付勢力に上限があり、ワイヤハーネスの回路が増加してワイヤハーネスの剛性が高まった場合、付勢力不足で余長吸収が不十分になる懸念があるる。
本発明は、上記の問題点に鑑み、例えば車両内の湾曲した挟小部位においてもワイヤハーネスの余長吸収を可能にするとともに、ワイヤハーネスの回路数が増加して、ワイヤハーネスの剛性が高くなった場合でも余長吸収を可能にする余長吸収装置を提供することを課題とする。
請求項1の余長吸収装置は、給電用に配索されるワイヤハーネスに対して該ワイヤハーネスの移動端の移動に伴って該ワイヤハーネスの弛みとなる余長部分を吸収する余長吸収装置であって、前記ワイヤハーネスの前記移動端に対する他方の端部である固定端と固定関係にあり、前記ワイヤハーネスの前記余長部分を納める収納部と、前記ワイヤハーネスにおける前記移動端と前記固定端との間の側部に対向して配置され、該ワイヤハーネスの長手方向と交差する軸を中心として回転可能な回転部材と、前記回転部材に回転力を与える回転動力部材と、を備え、前記回転部材の外周の回転力を前記ワイヤハーネスにおける前記側部に加えることにより、一回転方向では該ワイヤハーネスの前記回転部材から前記固定端までの部分の少なくとも一部を前記収納部に送り込んで納めるようにし、他回転方向では納められた前記ワイヤハーネスを前記収納部から送り出すようにしたことを特徴とする。
請求項2の余長吸収装置は、請求項1に記載の余長吸収装置であって、前記ワイヤハーネスと前記回転部材との間に介在されて該ワイヤハーネスの側部に沿って配置されるとともに、前記ワイヤハーネスより高い剛性を有し、前記回転部材の回転力を受けて該回転力を前記ワイヤハーネスに伝達する動力伝達補助部材を備えたことを特徴とする。
請求項3の余長吸収装置は、請求項2に記載の余長吸収装置であって、前記回転部材の側面に歯車が形成されるとともに、前記動力伝達補助部材にラック歯が形成され、前記回転部材の歯車と前記動力伝達補助部材のラック歯との歯合により該回転部材の回転力を該動力伝達補助部材に伝達することを特徴とする。
請求項4の余長吸収装置は、請求項2に記載の余長吸収装置であって、前記回転部材及び/または前記動力伝達補助部材に、該回転部材と該動力伝達補助部材とを粘着及び剥離を可能とする粘着層が設けられ、該回転部材と該動力伝達補助部材との粘着により該回転部材の回転力を該動力伝達補助部材に伝達することを特徴とする。
請求項1乃至4の発明によれば、ワイヤハーネスは、回転部材の回転力により該回転部材と対向する部分が長手方向に移動して余長部分が収納部内に納められる構造となっており、回転部材に回転力を与える回転動力部材の駆動力は任意に設定することができるので、回転部材の径を小さくできる。したがって収納部も小さくでき、例えば車両内等の湾曲した挟小部位においてもワイヤハーネスの余長吸収が可能となる。また、ワイヤハーネスの回路数が増加して、ワイヤハーネスの剛性が高くなった場合でも余長吸収が可能となる。
なお、請求項2乃至4の発明によれば、動力伝達補助部材により、回転部材の回転力をワイヤハーネスに確実に伝えることができ、余長吸収が確実に行える。
本発明の第1実施形態に係る余長吸収装置の全体斜視図である。 図1の要部拡大図である。 第1実施形態の余長吸収装置の動作を説明する図である。 第1実施形態における円筒部材と動力伝達補助部材の変形例1を示す図である。 第1実施形態における円筒部材と動力伝達補助部材の変形例2を示す図である。 本発明の第2実施形態の余長吸収装置をその動作と共に示す全体斜視図である。 本発明の第3実施形態の余長吸収装置の全体斜視図である。 ワイヤハーネスとケースとの摩擦による影響を説明する図である。
次に、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る余長吸収装置の全体斜視図、図2は図1の要部拡大図である。
この第1実施形態の余長吸収装置10は、例えば自動車に搭載されるものであり、車両のボディ側から車両のスライドドアに常時給電を行ためのワイヤハーネス20の弛みとなる余長部分を吸収するものである。余長吸収装置10は、ワイヤハーネス20の余長部分を納める合成樹脂製のケース(収納部)1と、ケース1内に設けられた円筒部材(回転部材)2と、円筒部材2に回転力を与える回転動力部材3と、ワイヤハーネス20に沿って配置された動力伝達補助部材4とを備えている。
ワイヤハーネス20は複数の電線(図示せず)からなる可撓性を有するフラットハーネスであり、一端にスライドドア側に接続されるコネクタ20aを有し、他端に車両のフロア側(バッテリ側)に接続されるコネクタ20bを有している。そして、コネクタ20a側がスライドドアと共に移動する移動端20Aである。また、コネクタ20bはケース1内を介してケース1の外部でフロア側に接続固定され、このコネクタ20b側は固定端20Bである。すなわち、ケース1はフロア側に固定されるため、ケース1はワイヤハーネス20のコネクタ20b(固定端20B)と実質的に固定関係にある。
ケース1は、底板11と底板11から垂直方向上側に立設した側板12,13と端板14とを有し、一端に開放部1Aを有する横長で扁平な筺体である。円筒部材2はケース1内で開放部1Aに接近して配置されている。また、円筒部材2は一方の側板12と共にワイヤハーネス20と動力伝達補助部材4とを挟み込むようにして側板12寄りに設けられている。回転動力部材3はケース1の底板11に固定されており、この回転動力部材3の回転軸に円筒部材2が取り付けられている。そして、この回転動力部材3の駆動により、円筒部材2が底板11に対して軸Lを中心として回転される。この軸Lはワイヤハーネス20の長手方向と交差する方向に向いている軸である。また、円筒部材2の円筒状の外周(側面)にはスプロケット歯状の一対の歯車21が形成されており、この一対の歯車21の間隔(軸L方向の間隔)はワイヤハーネス20の幅より広くなっている。このように、円筒部材2は、ワイヤハーネス20の移動端20Aと固定端20Bとの間の側部に対向して配置され、ワイヤハーネス20の長手方向と交差する軸Lを中心として回転可能となっている。
動力伝達補助部材4は、例えばステンレス板で形成された薄板長尺部材であり、ワイヤハーネス20よりも僅かに幅の広い部材である。また、動力伝達補助部材4はワイヤハーネス20よりも高い剛性を有している。そして、この動力伝達補助部材4の長手方向の側辺の内側にはチェーン状の一対のラック歯41が形成されている。この一対のラック歯41は円筒部材2の一対の歯車21にそれぞれ歯合されている。なお、この歯合されている部分では、円筒部材2の一対の歯車21はワイヤハーネス20の両側に突出する。
また、動力伝達補助部材4はワイヤハーネス20に沿って配置されれ、動力伝達補助部材4とワイヤハーネス20は、ケース1の側板12と円筒部材2との間から側板12に沿ってケース1内に延設され、ケース1の端板14に対向する部分を半円弧状に湾曲させ、さらに、他方の側板13に沿って延設され、開放部1Aからケース1の外部に、それぞれ引き出されている。なお、側板12とワイヤハーネス20との接触部分は摺動自在となっている。一方、開放部1Aの近傍でかつ、他方の側板13とワイヤハーネス20との接触部分と、この接触部分に対応する動力伝達補助部材4の部分は、側板13に対して固定されている。
ここで、動力伝達補助部材4の端板14に対向する半円弧状の部分を「折り返し部C」、ワイヤハーネス20の端板14に対向する半円弧状の部分を「折り返し部C′」という。円筒部材2が回転すると、円筒部材2の歯車21と動力伝達補助部材4のラック歯41との歯合により、円筒部材2の回転力が動力伝達補助部材4に伝達され、動力伝達補助部材4の側板12に対向する部分が側板12に沿って直線的に移動する。また、動力伝達補助部材4はワイヤハーネス20よりも高い剛性を有しているため、この動力伝達補助部材4の円筒部材2と対向する部分が端板14の方向に移動すると、動力伝達補助部材4の折り返し部Cは、その半円弧状の形状を保ったまま、ワイヤハーネス20の折り返し部C′を端板14の方向に押し出すようになる。
以上の構成により第1実施形態の余長吸収装置10は次のように動作する。図3は第1実施形態の余長吸収装置10の動作を説明する図である。図3(A)はワイヤハーネス20がケース1から引き出された状態であり、この状態から回転動力部材3の駆動により円筒部材2が図の矢印のように回転すると、動力伝達補助部材4とワイヤハーネス20の折り返し部C,C′が図の矢印のようにケース1内で端板14に接近するように移動する。そして、図3(B)の状態となり、さらに、円筒部材2が回転することにより、図3(C)のようにワイヤハーネス20の折り返し部Cとその両側の部分すなわち余長部分がケース1内に納められる。
なお、回転動力部材3が例えばモータ等の部材である場合には、回転動力部材3を逆駆動して円筒部材2を前記図3の矢印と逆方向に回転させることにより、ワイヤハーネス20(及び動力伝達補助部材4)はケース1から引き出され、図3(A)の状態となる。また、回転動力部材3が例えば巻ばねの場合は、この巻ばねの弾性付勢力を円筒部材2が図3の矢印の方向に回転するように円筒部材2を付勢する。これにより、この巻ばねの弾性付勢力で図3(C)のようにケース1内に余長部分を納めることができ、さらに。巻ばねの弾性付勢力に抗してワイヤハーネス20の移動端20Aを引っ張ることにより、ワイヤハーネス20(及び動力伝達補助部材4)をケース1から引き出すことができる。
以上のように、円筒部材2が回転するとき、円筒部材2の歯車21と動力伝達補助部材4のラック歯41との歯合により、円筒部材2の回転力が動力伝達補助部材4を介してワイヤハーネス20に確実に伝達される。このように、円筒部材2の外周の回転力をワイヤハーネス20の側部に加えることにより、ワイヤハーネス20の少なくとも円筒部材2から固定端20Bまでの部分をケース1に納めるようになっている。
図4は第1実施形態における円筒部材(回転部材)と動力伝達補助部材の変形例1を示す図である。なお、以下の各変形例及び各実施形態において、図1乃至図3と同様な要素には図1乃至図3と同符号を付記して重複する説明は適宜省略する。この変形例1の円筒部材5はケース1内で開放部1Aに接近して配置されている。また、動力伝達補助部材6は、ワイヤハーネス20に沿って配置されている。円筒部材5は一方の側板12と共にワイヤハーネス20と動力伝達補助部材6とを挟み込むようにして側板12寄りに設けられており、この円筒部材5は回転動力部材3の回転軸に取り付けられている。そして、この回転動力部材3の駆動により、円筒部材5が底板11に対して軸Lを中心として回転される。また、円筒部材5の円筒状の外周(側面)の中央にはスプロケット歯状の歯車51が形成されている。なお、他方の側板13とワイヤハーネス20との接触部分と、この接触部分に対応する動力伝達補助部材6の部分は、側板13に対して固定されている。
動力伝達補助部材6は、例えばステンレス板で形成された薄板長尺部材であり、この動力伝達補助部材6の中央にはチェーン状のラック歯61が形成されている。このラック歯61は円筒部材5の歯車51に歯合されている。なお、この歯合されている部分では、円筒部材5の歯車51はワイヤハーネス20当接しないようになっている。そして、円筒部材5が回転されると、円筒部材5の歯車51と動力伝達補助部材6のラック歯61との歯合により、円筒部材5の回転力が動力伝達補助部材6に伝達され、動力伝達補助部材6の側板12に対向する部分が側板12に沿って直線的に移動する。これにより、ワイヤハーネス20の余長部分がケース1内に納められる。この変形例1でも、円筒部材5の歯車51と動力伝達補助部材6のラック歯61との歯合により、円筒部材5の回転力が動力伝達補助部材6を介してワイヤハーネス20に確実に伝達される。
図5は第1実施形態における円筒部材(回転部材)と動力伝達補助部材の変形例2を示す図である。この変形例2の円筒部材7はケース1内で開放部1Aに接近して配置されている。また、動力伝達補助部材8は、ワイヤハーネス20に沿って配置されている。円筒部材7は一方の側板12と共に、ワイヤハーネス20と動力伝達補助部材8とを挟み込むようにして側板12寄りに設けられており、この円筒部材7は回転動力部材3の回転軸に取り付けられている。そして、この回転動力部材3の駆動により、円筒部材7が底板11に対して軸Lを中心として回転される。また、円筒部材7は円筒状の外周(側面)に粘着層71を備えている。なお、他方の側板13とワイヤハーネス20との接触部分と、この接触部分に対応する動力伝達補助部材8の部分は、側板13に対して固定されている。
動力伝達補助部材8は、例えばステンレス板で形成された薄板長尺部材である。そして、円筒部材7の粘着層71は動力伝達補助部材8に対して粘着及び剥離が可能となる。すなわち、円筒部材7の回転力が粘着層71の粘着力により動力伝達補助部材8に伝達され、動力伝達補助部材8の側板12に対向する部分が側板12に沿って直線的に移動する。これにより、ワイヤハーネス20の余長部分がケース1内に納められる。この変形例2でも、円筒部材7の粘着層71の粘着力により、円筒部材7の回転力が動力伝達補助部材8を介してワイヤハーネス20に確実に伝達される。以上の変形例2では、円筒部材7側に粘着層71を設けるようにしているが、動力伝達補助部材8の円筒部材7と対向する面に粘着層を設けてもよい。また、粘着層は、円筒部材7と動力伝達補助部材8の両方に設けるようにしてもよい。
図6は第2実施形態の余長吸収装置10Aをその動作と共に示す全体斜視図である。この第2実施形態の余長吸収装置10Aは動力伝達補助部材を備えておらず、円筒部材7を前記変形例2と同様な構成としたものである。その他の構成は第1実施形態と同様である。この第2実施形態では、円筒部材7は一方の側板12と共にワイヤハーネス20を挟み込むようにして側板12寄りに設けられている。また、円筒部材7は回転動力部材3の回転軸に取り付けられており、この回転動力部材3の駆動により、円筒部材7が底板11に対して軸Lを中心として回転される。なお、他方の側板13とワイヤハーネス20との接触部分は互いに固定されている。
円筒部材7の粘着層71はワイヤハーネス20に対して粘着及び剥離が可能となる。すなわち、円筒部材7の回転力が粘着層71の粘着力によりワイヤハーネス20に伝達され、ワイヤハーネス20の側板12に対向する部分が側板12に沿って直線的に移動する。これにより、ワイヤハーネス20の余長部分がケース1内に納められる。この第2実施形態でも、円筒部材7の粘着層71の粘着力により、円筒部材7の回転力がワイヤハーネス20に確実に伝達される。
なお、図6(A)は、ワイヤハーネス20がケース1から引き出された状態、図6(B)はワイヤハーネス20の余長部分の一部がケース1内の引き込まれた状態、図6(C)はワイヤハーネス20の余長部分がケース1内に納められた状態を示す。
図7は第3実施形態の余長吸収装置10Bの全体斜視図である。この第3実施形態の余長吸収装置10Bはケース(収納部)9に特徴があり、その他の構成は第2実施形態と同様である。なお、図7はワイヤハーネス20の余長部分がケース9内に納められた状態を示す。
ケース9は、ドックレッグ状に一部が湾曲した底板91と底板91から垂直方向上側に立設した側板92,93と端板94とを有し、一端に開放部9Aを有する湾曲した横長で扁平な筺体である。円筒部材7はケース9内で開放部9Aに接近して配置されており、円筒部材7は一方の側板92と共にワイヤハーネス20を挟み込むようにして側板92寄りに設けられている。また、回転動力部材3の回転軸に取り付けられており、この回転動力部材3の駆動により、円筒部材7が底板91に対して軸Lを中心として回転される。
そして、円筒部材7の回転力が粘着層71の粘着力によりワイヤハーネス20に伝達され、ワイヤハーネス20の側板92に対向する部分が側板92に沿って移動する。これにより、ワイヤハーネス20の余長部分がケース9内に納められる。この第3実施形態でも、円筒部材7の粘着層71の粘着力により、円筒部材7の回転力がワイヤハーネス20に確実に伝達される。また、ケース9は、例えば車両内の湾曲した挟小部位においてもその部位の形状に合わることができ、この挟小部位においても余長部分を吸収することができる。このように、ワイヤハーネス20をケース9内に引き込むようにして送り込んでいるので、ケース9の形状に自由度を持たせることができる。
ここで、ケース内で円弧状に屈曲されているワイヤハーネスに対してケースの外から力を加えてワイヤハーネスをケースに納めることも可能である。しかしながら、図8(A)に示すようにワイヤハーネス20の折り返し部C′の屈曲径(曲率半径)を小さくすると、ワイヤハーネス20自体の剛性によって、ケース30の側板30aとワイヤハーネス20との間に大きな摩擦力が発生する。このため、矢印で示すようにワイヤハーネス20の一端に力を加えても、ワイヤハーネス20は動くことなく、図8(B)に示すようにワイヤハーネス20が途中で座屈してしまう。
これに対して、各実施形態及び変形例においては、ワイヤハーネス20の折り返し部C′以外の部位を、円筒部材2(5,7)とケース1の側板12(92)とで挟み込み、回転動力部品3の動力で円筒部材2(5,7)を回転させて、その回転力でワイヤハーネス20をケース1(9)内に引き込むようにして送り込んでいる。したがって、ワイヤハーネス20の折り返し部C′の屈曲径(曲率半径)を小さくしてワイヤハーネス20自体の剛性によってケース1(9)とワイヤハーネス20との間に大きな摩擦力が発生しても、ワイヤハーネス20を途中で座屈させることなく、その余長部分を確実にケース1(9)内に納めることができる。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
1 ケース(収納部)
11 底板
12 側板
13 側板
14 端板
1A 開放部
2 円筒部材(回転部材)
21 歯車
3 回転動力部材
4 動力伝達補助部材
41 ラック歯
10 余長吸収装置
20 ワイヤハーネス
20A 移動端
20B 固定端
L 軸
C 折り返し部
C′ 折り返し部
5 円筒部材
51 歯車
6 動力伝達補助部材
61 ラック歯
10A 余長吸収装置
7 円筒部材
71 粘着層
8 動力伝達補助部材
10B 余長吸収装置
9 ケース(収納部)
91 底板
92 側板
93 側板
94 端板
9A 開放部

Claims (5)

  1. 給電用に配索されるワイヤハーネスに対して該ワイヤハーネスの移動端の移動に伴って該ワイヤハーネスの弛みとなる余長部分を吸収する余長吸収装置であって、
    前記ワイヤハーネスの前記移動端に対する他方の端部である固定端と固定関係にあり、前記ワイヤハーネスの前記余長部分を納める収納部と、
    前記ワイヤハーネスにおける前記移動端と前記固定端との間の側部に対向して配置され、該ワイヤハーネスの長手方向と交差する軸を中心として回転可能な回転部材と、
    前記回転部材に回転力を与える回転動力部材と、
    を備え、
    前記回転部材の外周の回転力を前記ワイヤハーネスにおける前記側部に加えることにより、一回転方向では該ワイヤハーネスの前記回転部材から前記固定端までの部分の少なくとも一部を前記収納部に送り込んで納めるようにし、他回転方向では納められた前記ワイヤハーネスを前記収納部から送り出すようにしたことを特徴とする余長吸収装置。
  2. 前記ワイヤハーネスと前記回転部材との間に介在されて該ワイヤハーネスの側部に沿って配置されるとともに、前記ワイヤハーネスより高い剛性を有し、前記回転部材の回転力を受けて該回転力を前記ワイヤハーネスに伝達する動力伝達補助部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載の余長吸収装置。
  3. 前記回転部材の側面に歯車が形成されるとともに、前記動力伝達補助部材にラック歯が形成され、前記回転部材の歯車と前記動力伝達補助部材のラック歯との歯合により該回転部材の回転力を該動力伝達補助部材に伝達することを特徴とする請求項2に記載の余長吸収装置。
  4. 前記回転部材及び/または前記動力伝達補助部材に、該回転部材と該動力伝達補助部材とを粘着及び剥離を可能とする粘着層が設けられ、該回転部材と該動力伝達補助部材との粘着により該回転部材の回転力を該動力伝達補助部材に伝達することを特徴とする請求項2に記載の余長吸収装置。
  5. 前記収納部の内側面と前記回転部材との間に前記ワイヤハーネスを介在させるようにしたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の余長吸収装置。
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