JP2021027779A - フラットケーブル巻取装置及びフラットケーブル配索構造 - Google Patents

Abstract

【課題】複数枚のフラットケーブルを一括で巻き取る際に発生するフラットケーブル間の線長差を抑制し、弛みなく安定して巻取り動作させることが可能なフラットケーブル巻取装置及びフラットケーブル配索構造を提供すること。【解決手段】複数のフラットケーブル２０Ａ，２０Ｂは、中心軸部４１に接続された一端側がローラ４３の一つからなる反転ローラ４３Ａに掛けられて巻取方向Ｒ１と反対方向である繰出方向Ｒ２へ向かって導かれ、反転ローラ４３Ａに対して繰出方向Ｒ２側に配置された少なくとも一つのローラ４３は、反転ローラ４３Ａに掛けられて繰出方向Ｒ２へ導かれる複数のフラットケーブル２０Ａ，２０Ｂにおける外周側のフラットケーブル２０Ａに摩擦力を付与する摩擦付与ローラ４３Ｂとされている。【選択図】図２

Description

本発明は、フラットケーブル巻取装置及びフラットケーブル配索構造に関する。

例えば、自動車等の車両には、スライドシートやスライドドア等の移動体側の機器と車体側の制御装置等の機器とを複数のフラットケーブルで接続し、制御信号の送信や給電を可能とするフラットケーブル配索構造が設けられている。このような配索構造においては、フラットケーブルに移動体のスライドに伴う余長部分が形成されるため、余長部分を巻き取ってフラットケーブルが周囲に干渉しないようにするためのフラットケーブル巻取装置が設けられている。この種のフラットケーブル巻取装置は、フラットケーブルの一端側を巻き取ると共に他端側を繰り出す装置である（例えば、特許文献１〜６参照）。

特開２００４−３２８９８５号公報 特開２０１３−１５１３３５号公報 特開２０１３−１５３５５６号公報 特開２０１３−１６９０９３号公報 特開２０１４−１１３０１９号公報 特開２０１７−１８９０４０号公報

ところで、互いに重ね合わせた複数枚のフラットケーブルを一括で巻取る巻取装置では、フラットケーブル毎に巻き付けられる経路に差が生じ、その経路差によってフラットケーブルの一端に線長差が発生することがある。このため、巻取装置の引出口から引き出されたフラットケーブルに線長差によって弛みが生じ、狭小部等へフラットケーブルを配索する場合、フラットケーブルの弛み部分が周辺の構造物と干渉するおそれがある。

本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数枚のフラットケーブルを一括で巻き取る際に発生するフラットケーブル間の線長差を抑制し、弛みなく安定して巻取り動作させることが可能なフラットケーブル巻取装置及びフラットケーブル配索構造を提供することにある。

前述した目的を達成するために、本発明に係るフラットケーブル巻取装置及びフラットケーブル配索構造は、下記（１）〜（４）を特徴としている。
（１） 複数重ね合わせた状態でフラットケーブルの一端が中心軸部に接続され、他端側を繰り出し可能に巻き取るフラットケーブル巻取装置であって、
巻き取った前記フラットケーブルを収容するケースと、
前記ケースに設けられ、複数の前記フラットケーブルをそれぞれ前記ケースに対して導入出するフラットケーブル導入出部と、
前記中心軸部の周囲に回転可能に設けられた回転テーブルと、
前記回転テーブルを前記フラットケーブルの巻取方向に回転付勢する付勢手段と、
前記回転テーブル上における前記中心軸部の周囲に回転自在に配置され、前記回転テーブルの巻取方向への回転により複数の前記フラットケーブルの一端側を重ね合わせた状態で巻き取る複数のローラと、
を備え、
複数の前記フラットケーブルは、
前記中心軸部に接続された一端側が前記ローラの一つからなる反転ローラに掛けられて前記巻取方向と反対方向である繰出方向へ向かって導かれ、
前記反転ローラに対して前記繰出方向側に配置された少なくとも一つの前記ローラは、前記反転ローラに掛けられて前記繰出方向へ導かれる複数の前記フラットケーブルにおける外周側のフラットケーブルに摩擦力を付与する摩擦付与ローラとされている、
ことを特徴とするフラットケーブル巻取装置。

（２） 前記反転ローラに掛けられて前記繰出方向へ向かって導かれる複数の前記フラットケーブルは、前記摩擦付与ローラ以外の前記ローラの外側へ通されるとともに、前記摩擦付与ローラの内側へ通されて前記外周側のフラットケーブルが前記摩擦付与ローラに接触される、
ことを特徴とする上記（１）に記載のフラットケーブル巻取装置。

（３） 前記ローラに巻き付けられた複数の前記フラットケーブルの、前記中心軸部側から見て二周目の部分における内周側のフラットケーブルが前記摩擦付与ローラに接触される、
ことを特徴とする上記（２）に記載のフラットケーブル巻取装置。

（４） 固定体に対し往復スライドする移動体に接続された複数のフラットケーブルと、
複数の前記フラットケーブルの前記移動体と反対側の端部に配置されて前記固定体に設置され、前記移動体がスライドすることで引き出された複数の前記フラットケーブルを巻き取る上記（１）〜（３）のいずれかに記載のフラットケーブル巻取装置と、を備える、
ことを特徴とするフラットケーブル配索構造。

上記（１）の構成のフラットケーブル巻取装置によれば、反転ローラに掛けられて繰出方向へ導かれる複数のフラットケーブルにおける外周側のフラットケーブルに、摩擦付与ローラによって摩擦力が付与される。これにより、反転ローラで反転されている複数のフラットケーブルにおける外周側のフラットケーブルがケース内へ引き込まれる複数のフラットケーブルによって引き込み方向へ引き摺られることによる弛みの発生を抑制することができ、フラットケーブルの弛みによる弊害を解消できる。また、巻取装置のケースから外部に導出されたフラットケーブル相互間の線長差がなくされるので、フラットケーブルに余計なストレスが加わることを抑制できる。

上記（２）の構成のフラットケーブル巻取装置によれば、摩擦付与ローラの内側へ通された複数のフラットケーブルにおける外周側のフラットケーブルが摩擦付与ローラに接触される。これにより、外周側のフラットケーブルに対して適度な摩擦力を付与して弛みを良好に抑制することができる。

上記（３）の構成のフラットケーブル巻取装置によれば、ローラに巻き付けられた複数のフラットケーブルの二周目における内周側のフラットケーブルが摩擦付与ローラに接触される。しかも、この摩擦付与ローラには、内側に通された複数のフラットケーブルの外周側のフラットケーブルの弛みを抑制する方向へ向かう回転力が付与される。これにより、摩擦付与ローラの回転を抑制させて外周側のフラットケーブルに対して適度な摩擦力を付与して弛みをさらに良好に抑制することができる。

上記（４）の構成のフラットケーブル配索構造によれば、複数のフラットケーブルを重ねて巻き取る際に発生するフラットケーブルの弛みを抑制するので、フラットケーブルの弛みによる弊害を解消できる。また、巻取装置のケースから外部に導出されたフラットケーブル相互間の線長差がなくされるので、フラットケーブルに余計なストレスを加えないで済む。

本発明によれば、複数枚のフラットケーブルを一括で巻き取る際に発生するフラットケーブル間の線長差を抑制し、弛みなく安定して巻取り動作させることが可能なフラットケーブル巻取装置及びフラットケーブル配索構造を提供できる。

以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態（以下、「実施形態」という。）を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。

図１は、本実施形態に係るフラットケーブル巻取装置及びフラットケーブル配索構造の概略構成を示す平面図である。 図２は、フラットケーブル巻取装置の構造及び動きを説明する図であって、図２（ａ）はフラットケーブルが繰り出された状態の概略平面図、図２（ｂ）はフラットケーブルが巻き取られた状態の概略平面図である。 図３は、参考例に係るフラットケーブル巻取り装置の構成を説明する概略平面図である。 図４は、参考例に係るフラットケーブルの平面図である。

本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。

図１は、本実施形態に係るフラットケーブル巻取装置及びフラットケーブル配索構造の概略構成を示す平面図である。

図１に示すように、本実施形態に係るフラットケーブル配索構造１０は、自動車等において、車両に対して車両前後方向にスライド可能に設けられたスライドシートやスライドドア等のスライド体（移動体）に設けられた電子機器等の給電対象物１１に電力を供給するための構造である。

このフラットケーブル配索構造１０は、スライド体をスライド自在に支持するスライドレールの近傍に設置されている。スライドレールは、車両の前後方向に延在して設けられ、スライド体は、車両の前後方向にスライドする。スライド体には、スライドプロテクタ（移動体）１２が接合され、スライドプロテクタ１２はスライド体や給電対象物１１と一緒にスライドする。

このフラットケーブル配索構造１０は、複数（本実施形態では２枚）のフラットケーブル２０（２０Ａ，２０Ｂ）の一端側が接続され、他端側を繰り出し可能に巻き取るフラットケーブル巻取装置３０を備えている。フラットケーブル２０の他端側は、スライドプロテクタ１２を介して給電対象物１１に接続されている。

フラットケーブル２０は、スライドシート等のスライド体のスライド距離よりも十分に長く形成されている。フラットケーブル２０の一端側は、フラットケーブル巻取装置３０の内部に通されてから外部に引き出されて車体側のコネクタに接続されている。フラットケーブル２０は、導体を樹脂で被覆したもので、厚み方向（フラット面と交差する方向）に可撓性を有した薄い帯板状に形成されている。フラットケーブル２０は、その幅方向が鉛直方向となるように配置されている。

フラットケーブル巻取装置３０は、スライドプロテクタ１２の接近移動に伴ってフラットケーブル２０を巻き取り、スライドプロテクタ１２の離隔移動に伴ってフラットケーブル２０を繰り出す。これにより、スライド体のスライドに伴うフラットケーブル２０の余長部分を巻き取ってフラットケーブル２０が周囲に干渉しないようにする。

図２は、フラットケーブル巻取装置の構造及び動きを説明する図であって、図２（ａ）はフラットケーブルが繰り出された状態の概略平面図、図２（ｂ）はフラットケーブルが巻き取られた状態の概略平面図である。

図２（ａ）及び図２（ｂ）に示すように、フラットケーブル巻取装置３０は、巻き取ったフラットケーブル２０を収容する合成樹脂製のケース３１を有する。ケース３１内には巻取部４０が設けられている。

ケース３１の側面部には、スライドプロテクタ１２に向かう同じ向きに揃えて、２枚のフラットケーブル２０（２０Ａ，２０Ｂ）をそれぞれケース３１に対して導入出するフラットケーブル導入出部３４が設けられている。

巻取部４０は、ケース３１の底板上面に立設され、重ね合わせた複数のフラットケーブル２０Ａ，２０Ｂの一端部が固定される中心軸部４１と、ケース３１の内部の中心軸部４１の周囲に回転可能に設けられた回転テーブル４２と、を有する。また、巻取部４０は、回転テーブル４２をフラットケーブル２０Ａ，２０Ｂの巻取方向Ｒ１に回転付勢するゼンマイバネやコイルバネ等の付勢手段（図示略）と、回転テーブル４２上に設けられた複数のローラ４３と、を有する。複数のローラ４３は、回転テーブル４２上の中心軸部４１の周囲に回転自在に配置され、回転テーブル４２の巻取方向Ｒ１への回転により、複数のフラットケーブル２０の一端側を重ね合わせた状態で巻き取る。

本例では、フラットケーブル巻取装置３０は、６個のローラ４３を有している。これらのローラ４３のうち、中心軸部４１に固定されたフラットケーブル２０Ａ，２０Ｂの一端側が最初に巻回されるローラ４３は、反転ローラ４３Ａとされている。そして、この反転ローラ４３Ａから巻取方向Ｒ１と反対方向である繰出方向Ｒ２側に隣接するローラ４３が、摩擦付与ローラ４３Ｂとされている。

中心軸部４１に一端が固定されたフラットケーブル２０Ａ，２０Ｂは、反転ローラ４３Ａに掛けられて繰出方向Ｒ２へ折り返されて外側へ導かれる。繰出方向Ｒ２へ折り返されたフラットケーブル２０Ａ，２０Ｂは、摩擦付与ローラ４３Ｂにおける内側に通され、さらに、他のローラ４３における外側へ通されてケース３１のフラットケーブル導入出部３４から引き出される。

上記のフラットケーブル巻取装置３０を備えたフラットケーブル配索構造１０では、スライドプロテクタ１２の離隔移動に伴ってフラットケーブル２が引っ張られると、付勢手段の付勢力に抗して回転テーブル４２が繰出方向Ｒ２へ回転される。これにより、ケース３１内においてローラ４３に沿って巻き取られていたフラットケーブル２０Ａ，２０Ｂがケーブル導入出部３４から繰り出される（図２（ａ）参照）。

また、スライドプロテクタ１２が接近移動されると、付勢手段によって回転テーブル４２が巻取方向Ｒ１に回転される。これにより、複数のローラ４３に沿ってフラットケーブル２０Ａ，２０Ｂが巻き取られ、フラットケーブル２０Ａ，２０Ｂは、ケース３１内に引き込まれてケース３１内に収容される。

ここで、参考例に係るフラットケーブル巻取装置について説明する。
図３は、参考例に係るフラットケーブル巻取り装置の構成を説明する概略平面図である。図４は、参考例に係るフラットケーブルの平面図である。

図３及び図４に示すように、参考例に係るフラットケーブル巻取装置１０１は、重ね合わせた２枚のフラットケーブル１０２（１０２Ａ，１０２Ｂ）の一端部が固定された中心軸部１０３と、中心軸部１０３の周囲に回転可能に設けられた回転テーブル１０４と、回転テーブル１０４上における中心軸部１０３の周囲に配置された回転可能な複数のローラ１０５と、回転テーブル１０４をフラットケーブル１０２の巻取方向Ｒ１へ回転付勢するバネ等の付勢手段（図示略）と、を備えている。

このフラットケーブル巻取装置１０１は、ケース１０６に導入したフラットケーブル１０２の一端側を、回転テーブル１０４の巻取方向Ｒ１への回転により、複数のローラ１０５のうちの１つの反転ローラ１０５Ａで反転させて中心軸部１０３の外周に巻き付けると同時に、複数のローラ１０５の外周に巻き付ける。

一方、移動体のスライドに伴ってフラットケーブル１０２の他端側が引っ張られた場合には、回転テーブル１０４が巻取方向Ｒ１と反対方向の繰出方向Ｒ２に回転し、中心軸部１０３の外周及び複数のローラ１０５の外周に巻き付けられていたフラットケーブル１０２の巻き付けが解かれて、フラットケーブル１０２がフラットケーブル巻取装置１０１のケース１０６の外部に繰り出される。

ところで、複数のフラットケーブル１０２を一括で巻取る際、フラットケーブル１０２は、ケースに引き込まれる部分と反転ローラ１０５Ａで反転されている部分とが接触して摩擦力が生じる。すると、反転ローラ１０５Ａで反転されている部分では、外周側のフラットケーブル１０２Ａが引き込み方向へ引き摺られて弛みが生じる。したがって、２枚のフラットケーブル１０２Ａ，１０２Ｂには、巻き付けられる経路に差が生じ、その経路差によってフラットケーブル１０２Ａ，１０２Ｂの一端に線長差Ｌが発生する。

すると、図４に示すように、フラットケーブル巻取装置１０１と移動体１０６との間において、フラットケーブル１０２Ａ，１０２Ｂに線長差Ｌによる弛みが生じ、この弛み部分が周囲と干渉するおそれがある。

これに対して、本実施形態に係るフラットケーブル巻取装置３０及びフラットケーブル配索構造１０によれば、反転ローラ４３Ａに掛けられて繰出方向Ｒ２へ導かれる複数のフラットケーブル２０Ａ，２０Ｂにおける外周側のフラットケーブル２０Ａに、摩擦付与ローラ４３Ｂによって摩擦力が付与される。具体的には、摩擦付与ローラ４３Ｂの内側へ通された複数のフラットケーブル２０Ａ，２０Ｂにおける外周側のフラットケーブル２０Ａが摩擦付与ローラ４３Ｂに接触されることにより、外周側のフラットケーブル２０Ａに対して適度な摩擦力が付与される（図２（ａ）及び図２（ｂ）参照）。これにより、反転ローラ４３Ａで反転されている複数のフラットケーブル２０Ａ，２０Ｂにおける外周側のフラットケーブル２０Ａがケース３１内へ引き込まれる複数のフラットケーブル２０Ａ，２０Ｂによって引き込み方向へ引き摺られることによる弛みの発生を抑制することができる。したがって、線長差をなくしてフラットケーブル２０Ａ，２０Ｂの弛みによる弊害を解消できる。

また、フラットケーブル巻取装置３０のケース３１から外部に導出されたフラットケーブル２０Ａ，２０Ｂの相互間の線長差がなくされるので、フラットケーブル２０Ａ，２０Ｂに余計なストレスが加わることを抑制できる。

特に、本実施形態に係るフラットケーブル巻取装置３０では、ローラ４３に巻き付けられた複数のフラットケーブル２０Ａ，２０Ｂの二周目の部分における内周側のフラットケーブル２０Ｂが摩擦付与ローラ４３Ｂに接触される（図２（ｂ）参照）。そして、この摩擦付与ローラ４３Ｂには、内側に通された複数のフラットケーブル２０Ａ，２０Ｂの外周側のフラットケーブル２０Ａの弛みを抑制する方向へ向かう回転力Ｒ３が付与される。これにより、外周側のフラットケーブル２０Ａに対して適度な摩擦力を付与して弛みをさらに良好に抑制することができる。

尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。

例えば、摩擦付与ローラ４３Ｂは、反転ローラ４３Ａにおける繰出方向Ｒ２側に隣接するローラ４３に限らず、他のローラ４３であってもよい。また、反転ローラ４３Ａ以外の複数のローラ４３を摩擦付与ローラ４３Ｂとしてもよい。

ここで、上述した本発明の実施形態に係るフラットケーブル巻取装置及びフラットケーブル配索構造の特徴をそれぞれ以下［１］〜［４］に簡潔に纏めて列記する。
［１］ 複数重ね合わせた状態でフラットケーブル（２０Ａ，２０Ｂ）の一端が中心軸部（４１）に接続され、他端側を繰り出し可能に巻き取るフラットケーブル巻取装置（３０）であって、
巻き取った前記フラットケーブル（２０Ａ，２０Ｂ）を収容するケース（３１）と、
前記ケース（３１）に設けられ、複数の前記フラットケーブル（２０Ａ，２０Ｂ）をそれぞれ前記ケース（３１）に対して導入出するフラットケーブル導入出部（３４）と、
前記中心軸部（４１）の周囲に回転可能に設けられた回転テーブル（４２）と、
前記回転テーブル（４２）を前記フラットケーブル（２０Ａ，２０Ｂ）の巻取方向（Ｒ１）に回転付勢する付勢手段と、
前記回転テーブル（４２）上における前記中心軸部（４１）の周囲に回転自在に配置され、前記回転テーブル（４２）の巻取方向（Ｒ１）への回転により複数の前記フラットケーブル（２０Ａ，２０Ｂ）の一端側を重ね合わせた状態で巻き取る複数のローラ（４３）と、
を備え、
複数の前記フラットケーブル（２０Ａ，２０Ｂ）は、
前記中心軸部（４１）に接続された一端側が前記ローラ（４３）の一つからなる反転ローラ（４３Ａ）に掛けられて前記巻取方向（Ｒ１）と反対方向である繰出方向（Ｒ２）へ向かって導かれ、
前記反転ローラ（４３）に対して前記繰出方向（Ｒ２）側に配置された少なくとも一つの前記ローラ（４３）は、前記反転ローラ（４３Ａ）に掛けられて前記繰出方向（Ｒ２）へ導かれる複数の前記フラットケーブル（２０Ａ，２０Ｂ）における外周側のフラットケーブル（２０Ａ）に摩擦力を付与する摩擦付与ローラ（４３Ｂ）とされている、
ことを特徴とするフラットケーブル巻取装置。

［２］ 前記反転ローラ（４３Ａ）に掛けられて前記繰出方向（Ｒ２）へ向かって導かれる複数の前記フラットケーブル（２０Ａ，２０Ｂ）は、前記摩擦付与ローラ（４３Ｂ）以外の前記ローラ（４３）の外側へ通されるとともに、前記摩擦付与ローラ（４３Ｂ）の内側へ通されて前記外周側のフラットケーブル（２０Ａ）が前記摩擦付与ローラ（４３Ｂ）に接触される、
ことを特徴とする上記［１］に記載のフラットケーブル巻取装置。

［３］ 前記ローラ（４３）に巻き付けられた複数の前記フラットケーブル（２０Ａ，２０Ｂ）の、前記中心軸部（４１）側から見て二周目の部分における内周側のフラットケーブル（２０Ｂ）が前記摩擦付与ローラ（４３Ｂ）に接触される、
ことを特徴とする上記［２］に記載のフラットケーブル巻取装置。

［４］ 固定体に対し往復スライドする移動体（スライドプロテクタ１２）に接続された複数のフラットケーブル（２０Ａ，２０Ｂ）と、
複数の前記フラットケーブル（２０Ａ，２０Ｂ）の前記移動体（スライドプロテクタ１２）と反対側の端部に配置されて前記固定体に設置され、前記移動体（スライドプロテクタ１２）がスライドすることで引き出された複数の前記フラットケーブル（２０Ａ，２０Ｂ）を巻き取る上記［１］〜［３］のいずれかに記載のフラットケーブル巻取装置（３０）と、を備える、
ことを特徴とするフラットケーブル配索構造。

１０ フラットケーブル配索構造
１１ 給電対象物
１２ スライドプロテクタ（移動体）
２０，２０Ａ，２０Ｂ フラットケーブル
３０ フラットケーブル巻取装置
３１ ケース
３４ フラットケーブル導入出部
４１ 中心軸部
４２ 回転テーブル
４３ ローラ
４３Ａ 反転ローラ
４３Ｂ 摩擦付与ローラ
Ｒ１ 巻取方向
Ｒ２ 繰出方向

Claims (4)

1. 複数重ね合わせた状態でフラットケーブルの一端が中心軸部に接続され、他端側を繰り出し可能に巻き取るフラットケーブル巻取装置であって、
   巻き取った前記フラットケーブルを収容するケースと、
   前記ケースに設けられ、複数の前記フラットケーブルをそれぞれ前記ケースに対して導入出するフラットケーブル導入出部と、
   前記中心軸部の周囲に回転可能に設けられた回転テーブルと、
   前記回転テーブルを前記フラットケーブルの巻取方向に回転付勢する付勢手段と、
   前記回転テーブル上における前記中心軸部の周囲に回転自在に配置され、前記回転テーブルの巻取方向への回転により複数の前記フラットケーブルの一端側を重ね合わせた状態で巻き取る複数のローラと、
   を備え、
   複数の前記フラットケーブルは、
   前記中心軸部に接続された一端側が前記ローラの一つからなる反転ローラに掛けられて前記巻取方向と反対方向である繰出方向へ向かって導かれ、
   前記反転ローラに対して前記繰出方向側に配置された少なくとも一つの前記ローラは、前記反転ローラに掛けられて前記繰出方向へ導かれる複数の前記フラットケーブルにおける外周側のフラットケーブルに摩擦力を付与する摩擦付与ローラとされている、
   ことを特徴とするフラットケーブル巻取装置。
2. 前記反転ローラに掛けられて前記繰出方向へ向かって導かれる複数の前記フラットケーブルは、前記摩擦付与ローラ以外の前記ローラの外側へ通されるとともに、前記摩擦付与ローラの内側へ通されて前記外周側のフラットケーブルが前記摩擦付与ローラに接触される、
   ことを特徴とする請求項１に記載のフラットケーブル巻取装置。
3. 前記ローラに巻き付けられた複数の前記フラットケーブルの、前記中心軸部側から見てフラットケーブルの二周目の部分における内周側のフラットケーブルが前記摩擦付与ローラに接触される、
   ことを特徴とする請求項２に記載のフラットケーブル巻取装置。
4. 固定体に対し往復スライドする移動体に接続された複数のフラットケーブルと、
   複数の前記フラットケーブルの前記移動体と反対側の端部に配置されて前記固定体に設置され、前記移動体がスライドすることで引き出された複数の前記フラットケーブルを巻き取る請求項１乃至３のいずれか１項に記載のフラットケーブル巻取装置と、を備える、
   ことを特徴とするフラットケーブル配索構造。

Images