JP6453630B2 - 物品吊金具 - Google Patents

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Description

本発明は、物品を吊り下げるのに用いられる物品吊金具に関する。
鉄道車両を検査する際には、車輪およびブレーキディスクを鉄道車両から取り外したり鉄道車両に取り付けたりする必要があり、車輪およびブレーキディスクを運搬する作業が発生する。
このような車輪およびブレーキディスクの運搬作業には、特許文献1に例示するような荷役作業機が用いられる。
特許文献1に記載の荷役作業機は、台車に立設した支柱の上端に水平ガイドレールを垂直軸で水平回動可能に設け、水平ガイドレールに移動可能に支持台を取り付け、支持台から物品吊り具を昇降可能に設けている。
そして、このような運搬作業に用いられる吊り具は、例えば、3本の爪付きアームを備え、3つの爪を等間隔で車輪やブレーキディスクの外縁部に引掛けて吊り下げる構造になっている。
特開平10−258995号公報
しかし、上述のような構造を有する吊り具には、次のような問題があった。すなわち、例えば、車輪などの物品の底面から衝撃が加わった場合には、爪の一つが物品から外れてバランスを失い、物品を落下させてしまうおそれがあった。また、三つの爪が等間隔でバランス良く物品に掛かっていない場合には、物品が傾くおそれがあり、そうなると、爪の一つが物品から外れてバランスを失い、物品を落下させてしまうおそれがあった。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、吊り下げた物品が落下しにくい物品吊金具を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた物品吊金具は、物品を係止するための係止部をそれぞれ有する複数のアーム部材と、前記複数のアーム部材それぞれを、前記係止部同士が互いに対向する状態で、前記係止部同士を互いに接近させる接近方向と互いに離間させる離間方向とに搖動可能に支持する支持部材と、前記複数のアーム部材それぞれに取り付けられることで前記複数のアーム部材同士を連結して前記複数のアーム部材の搖動動作を同期させるとともに、前記複数のアーム部材それぞれが前記接近方向へ搖動するのに伴って移動する方向である第1方向と前記複数のアーム部材それぞれが前記離間方向へ搖動するのに伴って移動する方向である第2方向とに往復移動可能な連結部材と、前記連結部材の前記第2方向側に配置され、前記第1方向および前記第2方向に移動可能であるとともにその位置を固定することも可能であり、その位置が固定されると、当接した場合の前記連結部材が前記第2方向にそれ以上移動するのを規制することで、前記複数のアーム部材それぞれが前記離間方向へそれ以上搖動するのを阻止する規制部材と、を備えることを特徴とする。
このように構成された本発明の物品吊金具によれば、連結部材の第2方向側に配置される規制部材の位置が固定されると、この規制部材が、当接した場合の連結部材が第2方向にそれ以上移動するのを規制することで、複数のアーム部材それぞれが離間方向へそれ以上搖動するのを阻止する。
このことにより、複数のアーム部材がそれぞれの係止部を用いて車輪などの物品を係止する際に、複数のアーム部材が離間方向にそれ以上搖動しない。そのため、物品の底面から衝撃が加わった場合でも、係止部の一つが物品から外れず、物品を落下させてしまうおそれがない。また、複数のアーム部材がそれぞれの係止部を用いて車輪などの物品を係止する際に、物品が傾かないので、係止部の一つが物品から外れず、物品を落下させてしまうおそれがない。
したがって、吊り下げた物品が落下しにくい物品吊金具を提供することができる。
品吊金具において、前記係止部には、内方に折れ曲がって突出する爪部が形成されていることを特徴とする。
このように構成された本発明の物品吊金具によれば、各アーム部材の係止部の爪部が協働して物品を下側から支えながら、各アーム部材が離間方向へは搖動しないので、物品をしっかりと掴むことができる。
品吊金具において、前記複数のアーム部材それぞれが前記支持部材に搖動可能に支持される箇所が、所定の円周上に等間隔に配置されていることを特徴とする。
このように構成された本発明の物品吊金具によれば、複数のアーム部材の係止部が協働して物品をバランス良く掴むことができる。
品吊金具において、前記支持部材には、前記アーム部材の搖動中心に対して垂直で互いに対向する一対の壁面を有する支持部が形成されるとともに、前記一対の壁面の間の寸法が、前記アーム部材における搖動動作の中心となる部位である搖動中心部位よりも若干大きく設定されており、前記搖動中心部位は、前記一対の壁面の間に内挿され、前記支持部に搖動可能に取り付けられていることを特徴とする。
このように構成された本発明の物品吊金具によれば、アーム部材が搖動中心に沿う方向に振れにくい。このため、複数のアーム部材の係止部が協働して物品を掴む際にバランスを失いにくい。
品吊金具において、前記アーム部材は三つ存在することを特徴とする。
このように構成された本発明の物品吊金具によれば、三つアーム部材の係止部が協働して物品をバランス良く掴むことができる。
品吊金具において、前記規制部材には雄螺子部または雌螺子部のうちの何れか一方が形成され、前記支持部材には雄螺子部または雌螺子部のうちの何れか他方が形成され、前記規制部材の雄螺子部または雌螺子部のうちの何れか一方と前記支持部材の雄螺子部または雌螺子部のうちの何れか他方とが互いに螺合することを特徴とする。
このように構成された本発明の物品吊金具によれば、規制部材の位置調節が容易であるので、作業性を向上させることができる。規制部材の位置がずれにくいので、各アーム部材が離間方向へはそれ以上搖動せず、物品をしっかりと掴むことができる。
品吊金具において、さらに、二つのフック部材と、前記二つのフック部材を水平方向に離間した状態で保持し、前記支持部材に取り付けられる保持部材と、を備えることを特徴とする。
このように構成された本発明の物品吊金具によれば、例えば、複数のアーム部材を用いて車輪を吊り下げることに加えて、二つのフック部材を用いてブレーキディスクを吊り下げるといった具合に、二種類の物品を吊り下げることができるので、物品の種類ごとに物品吊金具を交換する必要がなく、作業性を向上させることができる。
第1実施形態の鉄道車両用車輪吊金具1の正面図である。 (a)は第1実施形態の鉄道車両用車輪吊金具1の正面図であり、(b)は第1実施形態の鉄道車両用車輪吊金具1のセットクランプの平面図である。 第2実施形態の鉄道車両用車輪吊金具2の正面図である。
以下に本発明の実施形態を図面とともに説明する。
[1.第1実施形態]
第1実施形態の鉄道車両用車輪吊金具1は、本発明の物品吊金具の具体的態様の一例である。
以下の説明においては、鉄道車両用車輪吊金具1を構成する各部の相対的な位置関係を簡潔に説明するために、図中に併記した上下左右前後の各方向を利用して説明を行う。
[1.1.鉄道車両用車輪吊金具1の構成]
図1に示すように、鉄道車両用車輪吊金具1は、三つのアーム部材10,10,10と、三つのアーム部材10,10,10それぞれを搖動可能に支持する支持部材12と、を備える。
図2(b)に示すように、支持部材12は、円板状に形成されている。支持部材12の外周部には、三つの支持部12a,12a,12aが形成されている。三つの支持部12a,12a,12aは、三つのアーム部材10,10,10それぞれが支持部材12に搖動可能に支持される箇所であり、所定の円周上に等間隔に配置されている。各支持部12aは、一対の板状の突起12b,12bを有する。各突起12bには、壁面12cが形成されている。壁面12cは平坦であり、支持部12aの内側を向く。一対の壁面12c,12cは、アーム部材10の搖動中心(搖動軸14、後述)に対して垂直で互いに対向する。
図1に示すように、各アーム部材10は、腕状に形成されている。アーム部材10の中央よりも上端側の部位10aが支持部12aの一対の壁面12c,12cの間に内挿されている。図2(b)に示すように、一対の壁面12c,12cの間の距離寸法は、部位10aの幅寸法よりも若干大きく設定されている。この部位10aには貫通孔10bが設けられている。貫通孔10bは、一対の突起12b,12bそれぞれに設けられた貫通孔12d,12dと連通している。貫通孔10bと貫通孔12d,12dには搖動軸14が内挿されている。搖動軸14の延出方向は、一対の壁面12c,12cに対して垂直な方向である。アーム部材10は、搖動軸14を中心として搖動可能である。部位10aは、搖動支点部位に該当する。
図1に示すように、アーム部材10の上端部10cは、外方に折れ曲がって突出する。アーム部材10の下端部10dには、内方に折れ曲がって突出する爪部10eが形成されている。アーム部材10の下端部10dは、物品を係止するための係止部として機能する。
以上により、支持部材12は、三つのアーム部材10,10,10それぞれを、爪部10e同士が互いに対向する状態で、爪部10e同士を互いに接近させる接近方向と互いに離間させる離間方向とに搖動可能に支持する。
支持部材12は、軸状のシャフト16を備える。シャフト16は、支持部材12の上面中央から上方向に向けて延出する。シャフト16の上端には、取付フック18が取り付けられている。
シャフト16には、筒状の連結部材20が外挿されている。連結部材20は、上下方向に往復移動可能である。連結部材20の外周部には、三つの突起部20aが設けられている。各突起部20aは、腕状の連結アーム22を介してアーム部材10に連結されている。すなわち、各突起部20aには、連結アーム22の上端22aが搖動可能に取り付けられている。連結アーム22の下端22bは、アーム部材10の上端部10cに搖動可能に取り付けられている。
連結部材20は、三つのアーム部材10,10,10それぞれに取り付けられることで三つのアーム部材10,10,10同士を連結して三つのアーム部材10,10,10の搖動動作を同期させる。連結部材20は、三つのアーム部材10,10,10それぞれが接近方向へ搖動するのに伴って移動する方向である第1方向と三つのアーム部材10,10,10それぞれが離間方向へ搖動するのに伴って移動する方向である第2方向とに往復移動可能である。
シャフト16には雄螺子部16aが形成されている。シャフト16の雄螺子部16aには、ナット24が外挿されている。ナット24は、連結部材20の上方に位置する。ナット24の内壁面には雌螺子部24aが形成されている。シャフト16の雄螺子部16aとナット24の雌螺子部24aとが螺合している。ナット24は規制部材に該当する。
ナット24には、水平方向に延出する棒状の操作部材(図示省略)を取り付けることができる。操作部材を操作することで、ナット24を回転させながら上下方向に移動させるのが容易となる。
ナット24は、連結部材20の第2方向側(上側)に配置され、第1方向および第2方向に移動可能であるとともにその位置を固定することも可能であり、その位置が固定されると、当接した場合の連結部材20が第2方向にそれ以上移動するのを規制することで、三つのアーム部材10,10,10それぞれが離間方向へそれ以上搖動するのを阻止する。
[1.2.鉄道車両用車輪吊金具1の動作]
次に、鉄道車両用車輪吊金具1の動作を説明する。
図1(a)に示すように、車輪100を鉄道車両用車輪吊金具1に取り付ける際には、まず、ナット24を、上方から見て反時計回りに回転させて、第2方向(上方)に充分に移動させる。三つのアーム部材10,10,10それぞれが離間方向に搖動可能な状態となる。続いて、図2に示すように、三つのアーム部材10,10,10それぞれを搖動させて、各アーム部材10の爪部10eを作業台等に横倒しに載置される車輪100の外縁部に引っ掛ける。鉄道車両用車輪吊金具1を上昇させると、車輪100を吊り下げることができる。このとき、連結部材20が、三つのアーム部材10,10,10それぞれの離間方向への搖動に合わせて上方に移動する。そして、ナット24を、上方から見て時計回りに回転させて、連結部材20に当接するまで第1方向(下方)に移動させる。連結部材20に当接したナット24は、その位置が固定される。その位置が固定されたナット24は、当接する連結部材20が第2方向(上方)にそれ以上移動するのを規制し、このことで、三つのアーム部材10,10,10それぞれが離間方向へそれ以上搖動するのを阻止する。
車輪100を鉄道車両用車輪吊金具1から取り外す際には、まず、鉄道車両用車輪吊金具1を下降させて車輪100を作業台等に横倒しに載置する。続いて、ナット24を、上方から見て反時計回りに回転させて、第2方向(上方)に充分に移動させる。三つのアーム部材10,10,10それぞれが離間方向に搖動可能な状態となる。各アーム部材10の爪部10eを車輪100の外縁部から取り外し、鉄道車両用車輪吊金具1を上昇させる。図2(a)に示すように、三つのアーム部材10,10,10それぞれは、自重により接近方向に搖動し、これに伴って連結部材20が下方に移動する。
[1.3.効果]
(1)第1実施形態の鉄道車両用車輪吊金具1によれば、連結部材20の第2方向側に配置される規制部材としてのナット24の位置が固定されると、このナット24が、当接した場合の連結部材20が第2方向(上方)にそれ以上移動するのを規制することで、三つのアーム部材10,10,10それぞれが離間方向へそれ以上搖動するのを阻止する。このことにより、三つのアーム部材10,10,10がそれぞれの爪部10eを用いて車輪100などの物品を係止する際に、三つのアーム部材10,10,10が離間方向にそれ以上搖動しない。そのため、物品の底面から衝撃が加わった場合でも、爪部10eの一つが物品から外れず、物品を落下させてしまうおそれがない。また、三つのアーム部材10,10,10がそれぞれの爪部10eを用いて車輪100などの物品を係止する際に、物品が傾かないので、爪部10eの一つが物品から外れず、物品を落下させてしまうおそれがない。したがって、吊り下げた物品が落下しにくい鉄道車両用車輪吊金具1を提供することができる。
(2)また、第1実施形態の鉄道車両用車輪吊金具1によれば、各アーム部材10の下端部10dには、内方に折れ曲がって突出する爪部10eが形成されており、各アーム部材10の下端部10dが、物品を係止するための係止部として機能する。このことにより、三つのアーム部材10,10,10それぞれの爪部10eが協働して物品としての車輪100を下側から支えながら、三つのアーム部材10,10,10それぞれが離間方向へは搖動せず、したがって、物品をしっかりと掴むことができる。
(3)また、第1実施形態の鉄道車両用車輪吊金具1によれば、三つのアーム部材10,10,10それぞれが支持部材12に搖動可能に支持される箇所が、所定の円周上に等間隔に配置されている。このことにより、三つのアーム部材10,10,10それぞれの係止部としての爪部10eが協働して物品としての車輪100をバランス良く掴むことができる。
(4)また、第1実施形態の鉄道車両用車輪吊金具1によれば、支持部材12には、各アーム部材10の搖動中心に対して垂直で互いに対向する一対の壁面12c,12cを有する支持部12aが形成されるとともに、一対の壁面12c,12cの間の寸法が、アーム部材10における搖動動作の中心となる部位(搖動中心部位)10aよりも若干大きく設定されており、搖動中心部位10aが、一対の壁面12c,12cの間に内挿され、支持部12aに搖動可能に取り付けられている。このことにより、アーム部材10が搖動中心に沿う方向に振れにくい。このため、三つのアーム部材10,10,10それぞれの係止部としての爪部10eが協働して物品としての車輪100を掴む際にバランスを失いにくい。
(5)また、第1実施形態の鉄道車両用車輪吊金具1によれば、三つのアーム部材10,10,10を備えるので、三つのアーム部材10,10,10それぞれの係止部としての爪部10eが協働して物品としての車輪100をバランス良く掴むことができる。
(6)また、第1実施形態の鉄道車両用車輪吊金具1によれば、規制部材としてのナット24には雌螺子部24aが形成され、支持部材の一部であるシャフト16には雄螺子部16aが形成され、ナット24の雌螺子部24aとシャフト16の雄螺子部16aとが互いに螺合する。このことにより、規制部材としてのナット24の位置調節が容易であるので、作業性を向上させることができる。また、ナット24の位置がずれにくいので、各アーム部材10が離間方向へはそれ以上搖動せず、物品としての車輪100をしっかりと掴むことができる。
[1.4.他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することが可能である。
(1)上記実施形態では、規制部材としてのナット24には雌螺子部24aが形成され、支持部材の一部であるシャフト16には雄螺子部16aが形成され、ナット24の雌螺子部24aとシャフト16の雄螺子部16aとが互いに螺合するが、これに限られず、規制部材側に雄螺子部を形成するとともに支持部材側に雌螺子部を形成し、規制部材側の雄螺子部と支持部材側の雌螺子部とが互いに螺合するようにしてもよい。
[2.第2実施形態]
第2実施形態の鉄道車両用車輪吊金具2は、本発明の物品吊金具の具体的態様の一例である。なお、第2実施形態は、第1実施形態と共通部分が多いので、第1実施形態との相違点を中心に詳述し、共通部分に関しては、第1実施形態と同じ符号を付すだけにとどめ、その詳細な説明を省略する。
以下の説明においては、鉄道車両用車輪吊金具2を構成する各部の相対的な位置関係を簡潔に説明するために、図中に併記した上下左右前後の各方向を利用して説明を行う。
[2.1.鉄道車両用車輪吊金具2の構成]
図3に示すように、鉄道車両用車輪吊金具2は、第1実施形態の鉄道車両用車輪吊金具1が備える三つのアーム部材10,10,10等の構成に加えて、以下に説明するような保持部材26等を備える。
保持部材26は、支持部材12の下方に配置されている。保持部材26は、左右方向に延びる板状部材である。保持部材26は、三つのアーム部材10,10,10の間を左右方向に延出するよう配置されている。
保持部材26の中央には、貫通孔26aが形成されている。支持部材12の下面側には円環状のフック12eが設けられており、このフック12eおよび保持部材26の貫通孔26aにリング部材28が取り付けられることで、保持部材26が支持部材12に取り付けられている。なお、リング部材28を取り外すことで、保持部材26を支持部材12から取り外すことが可能である。
保持部材26の上面には、突起26bが左右に2箇所ずつ形成されている。
保持部材26の左右端付近には、貫通孔26c,26cがそれぞれ形成されている。
保持部材26の左右端の下方には、スリング30,30が配置されている。各スリング30の上端30aは円環状になっている。保持部材26の貫通孔26cおよびスリング30の上端30aに取付金具32が取り付けられることで、スリング30が保持部材26に吊り下げられている。各スリング30の下端30bは円環状になっている。各スリング30の下方には、フック部材34が配置されている。フック部材34には貫通孔34aが形成されている。スリング30の下端30bおよびフック部材34の貫通孔34aに取付金具36が取り付けられることで、フック部材34がスリング30に吊り下げられている。
フック部材34の下端には、二つの舌片34b,34bが左右方向に並べて形成されている。各舌片34bには、二つの突起34c,34cが上下方向に並べて形成されている。二つの突起34c,34cの間の寸法は、鉄道車両のブレーキディスクを挟み込むことができるように設定されている。
このため、鉄道車両用車輪吊金具2は、三つのアーム部材10,10,10を用いて鉄道車両の車輪を吊り下げると同時に、二つのフック部材34をブレーキディスクの左右にそれぞれ取り付けることにより、作業台等に横倒しに載置されたブレーキディスクを吊り下げることができる。
また、ブレーキディスクを吊り下げる必要がない場合には、各フック部材34を、保持部材26の左右それぞれに二つずつ形成された突起26b,26bの間に掛けておけば、三つのアーム部材10,10,10を用いて鉄道車両の車輪を吊り下げる際に邪魔にならない。
[2.2.効果]
第2実施形態の鉄道車両用車輪吊金具2によれば、三つのアーム部材10,10,10を用いて鉄道車両の車輪を吊り下げることに加えて、二つのフック部材34をブレーキディスクの左右にそれぞれ取り付けることにより、ブレーキディスクを吊り下げるといった具合に、二種類の物品を吊り下げることができるので、物品の種類ごとに鉄道車両用車輪吊金具を交換する必要がなく、作業性を向上させることができる。
1,2…鉄道車両用車輪吊金具、10…アーム部材、10a…部位、10b…貫通孔、10c…上端部、10d…下端部、10e…爪部、12…支持部材、12a…支持部、12b…突起、12c…壁面、12d…貫通孔、12e…フック、14…搖動軸、16…シャフト、16a…雄螺子部、18…取付フック、20…連結部材、20a…突起部、22…連結アーム、22a…上端、22b…下端、24…ナット、24a…雌螺子部、26…保持部材、26a…貫通孔、26b…突起、26c…貫通孔、28…リング部材、30…スリング、30a…上端、30b…下端、32…取付金具、34…フック部材、34a…貫通孔、34b…舌片、34c…突起、36…取付金具、100…車輪。

Claims (8)

  1. 物品を係止するための係止部をそれぞれ有する複数のアーム部材と、
    前記複数のアーム部材それぞれを、前記係止部同士が互いに対向する状態で、前記係止部同士を互いに接近させる接近方向と互いに離間させる離間方向とに搖動可能に支持する支持部材と、
    前記支持部材よりも上方において前記複数のアーム部材それぞれに取り付けられることで前記複数のアーム部材同士を連結して前記複数のアーム部材の搖動動作を同期させるとともに、前記複数のアーム部材それぞれが前記接近方向へ搖動するのに伴って移動する方向である第1方向と前記複数のアーム部材それぞれが前記離間方向へ搖動するのに伴って移動する方向である第2方向とに往復移動可能な連結部材と、
    前記連結部材の前記第2方向側に配置され、前記第1方向および前記第2方向に移動可能であるとともにその位置を固定することも可能であり、その位置が固定されると、当接した場合の前記連結部材が前記第2方向にそれ以上移動するのを規制することで、前記複数のアーム部材それぞれが前記離間方向へそれ以上搖動するのを阻止する規制部材と、
    を備えることを特徴とする物品吊金具。
  2. 物品を係止するための係止部をそれぞれ有する複数のアーム部材と、
    前記複数のアーム部材それぞれを、前記係止部同士が互いに対向する状態で、前記係止部同士を互いに接近させる接近方向と互いに離間させる離間方向とに搖動可能に支持する支持部材と、
    前記複数のアーム部材それぞれに取り付けられることで前記複数のアーム部材同士を連結して前記複数のアーム部材の搖動動作を同期させるとともに、前記複数のアーム部材それぞれが前記接近方向へ搖動するのに伴って移動する方向である第1方向と前記複数のアーム部材それぞれが前記離間方向へ搖動するのに伴って移動する方向である第2方向とに往復移動可能な連結部材と、
    前記連結部材の前記第2方向側に配置され、前記第1方向および前記第2方向に移動可能であるとともにその位置を固定することも可能であり、その位置が固定されると、当接した場合の前記連結部材が前記第2方向にそれ以上移動するのを規制することで、前記複数のアーム部材それぞれが前記離間方向へそれ以上搖動するのを阻止する規制部材と、
    を備え、
    前記連結部材は、前記アーム部材に連結されるとともに、前記規制部材と水平方向に重ならない範囲で揺動可能な1対の連結アームを有することを特徴とする物品吊金具。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の物品吊金具において、
    前記係止部には、内方に折れ曲がって突出する爪部が形成されていること
    を特徴とする物品吊金具。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の物品吊金具において、
    前記複数のアーム部材それぞれが前記支持部材に搖動可能に支持される箇所が、所定の円周上に等間隔に配置されていること
    を特徴とする物品吊金具。
  5. 請求項1〜請求項の何れか1項に記載の物品吊金具において、
    前記支持部材には、前記アーム部材の搖動中心に対して垂直で互いに対向する一対の壁面を有する支持部が形成されるとともに、前記一対の壁面の間の寸法が、前記アーム部材における搖動動作の中心となる部位である搖動中心部位よりも若干大きく設定されており、
    前記搖動中心部位は、前記一対の壁面の間に内挿され、前記支持部に搖動可能に取り付けられていること
    を特徴とする物品吊金具。
  6. 請求項1〜請求項の何れか1項に記載の物品吊金具において、
    前記アーム部材は三つ存在すること
    を特徴とする物品吊金具。
  7. 請求項1〜請求項の何れか1項に記載の物品吊金具において、
    前記規制部材には雄螺子部または雌螺子部のうちの何れか一方が形成され、前記支持部材には雄螺子部または雌螺子部のうちの何れか他方が形成され、前記規制部材の雄螺子部または雌螺子部のうちの何れか一方と前記支持部材の雄螺子部または雌螺子部のうちの何れか他方とが互いに螺合すること
    を特徴とする物品吊金具。
  8. 請求項1〜請求項の何れか1項に記載の物品吊金具において、
    さらに、
    二つのフック部材と、
    前記二つのフック部材を水平方向に離間した状態で保持し、前記支持部材に取り付けられる保持部材と、
    を備えることを特徴とする物品吊金具。
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