JP6452436B2 - 真空包装機 - Google Patents

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Description

本発明は、チャンバ内を真空ポンプにより脱気して負圧化して、包装袋を加熱封止装置により密封して真空包装する真空包装機に関し、被包装物を温かい(または熱い)状態で包装袋内に真空包装することを可能とした真空包装機に関する。
下記の特許文献1には食材、調理物等の被包装物を収納した包装袋を真空包装する真空包装機が開示されている。この真空包装機は、食材、調理物等の被包装物を収納した包装袋を収容するチャンバと、チャンバ内の前部にて包装袋の開口部周縁を加熱溶着して包装袋を密封する加熱封止装置と、チャンバ内を脱気して負圧化させる真空ポンプとを備えている。この真空包装機の加熱封止装置は、チャンバ内の前部に設けた上側ブロック体と、上側ブロック体の下側にて上下動可能に設けて上側ブロック体とともに包装袋の開口部周縁を狭持する下側ブロック体と、下側のブロック体に設けたヒータとを有している。この真空包装機においては、食材、調理物等の被包装物を収納した包装袋をチャンバ内に収容し、包装袋の開口部周縁を下側ブロック体の上側に載せ、真空ポンプによってチャンバ内を脱気して負圧化させてから、下側ブロック体を上側ブロック体に押圧することで包装袋の開口部を閉じ、下側ブロック体のヒータを発熱させて包装袋の開口部周縁を加熱溶着して包装袋を真空包装するようにしている。
この真空包装機は、スープ、シチュー等の温かい(または熱い)調理物を真空包装することに対応させて、チャンバ内を脱気しているときに包装袋が膨張するのを検知する膨張検知手段を備えている。この膨張検知手段は、チャンバ内にて上側ブロック体に水平軸線回りに回動可能に支持されてチャンバの後部まで延びる膨張検知板と、膨張検知板の後端部に設けた磁石よりなる検出片と、チャンバの後側上部にて膨張検知板の後端部と対向する位置に設けた位置検出センサとを備えている。この膨張検知手段は、チャンバ内に収容した包装袋がチャンバ内を負圧化させることによって膨張すると、膨張検知板は膨張した包装袋によって後端部が上方に回動するように持ち上げられ、膨張検知板の後端部の検出片が位置検出センサに近接し、位置検出センサは検出片が近接したことに基づいて包装袋が膨張したことを検知している。
特開2013−203402号公報
上記のような真空包装機においては、この膨張検知手段の膨張検知板はチャンバ内の前部となる上側ブロック体からチャンバ内の後部まで延出し、膨張検知板の後端部に設けた磁石よりなる検出片を位置検出センサにより検出させ、位置検出センサによる検出片の近接に基づいて包装袋の膨張を検知している。この真空包装機において、チャンバ内に収容した包装袋がチャンバの前部から少なくとも前後方向の中間部までの長さを有していれば、膨張した包装袋によって膨張検知板の後端部を位置検出センサによって検出できる位置まで上方に回動させることができる。しかし、チャンバ内に収容した包装袋が小さいものであるときには、膨張した包装袋によって膨張検知板の後端部を位置検出センサによって検出できる位置まで回動させることができず、膨張検知手段によって検知できる包装袋の大きさがある程度大きいものと限定されることになっていた。さらに、膨張検知板は前後方向の長さが長いので重量も重く、膨張した包装袋により後端部を上方に回動させて持ち上げにくく、包装袋の膨張の検知精度が高くない問題もあった。本発明は、真空包装機において、包装袋の大きさに関わらず包装袋の膨らみを検知できるようにするとともに包装袋の膨張の検知精度を高くすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、被包装物を横たえて収納した包装袋を収容するチャンバと、チャンバ内の一方の側にて上下の少なくとも一方が上下動可能に支持され、包装袋の開口部周縁を上下から狭持する細長い形状をした上下のブロック体と、上下のブロック体の少なくとも一方に包装袋を加熱溶着するヒータとを有して、横たえて収容した包装袋の開口部周縁を上下のブロック体により狭持した状態でヒータにより加熱溶着して密封する加熱封止装置と、チャンバ内を脱気して負圧化させる真空ポンプとを備え、包装袋の開口部周縁をチャンバ内の一方の側にて下側のブロック体の上側に載せ、包装袋の開口部と反対側となる閉止底部をチャンバ内にて下側のブロック体よりも他方の側に配置して、包装袋をチャンバ内に収容して真空包装する真空包装機であって、チャンバの一方の側には上下のブロック体よりも他方の側にて直ぐ隣接する位置に、包装袋の上側で上下に移動可能に支持された検知部材と、検知部材の上下方向の位置を検出する位置検出センサとの両方を備え、真空ポンプによりチャンバ内を脱気して負圧化させたときに膨張する包装袋によって検知部材が上動したことを位置検出センサにより検出することで、包装袋の膨らみを検知するようにしたことを特徴とする真空包装機を提供するものである。
上記のように構成した真空包装機においては、チャンバの一方の側には上下のブロック体よりも他方に直ぐ隣接する位置に、包装袋の上側で上下に移動可能に支持された検知部材と、検知部材の上下方向の位置を検出する位置検出センサとの両方を備え、真空ポンプによりチャンバ内を脱気して負圧化させたときに膨張する包装袋によって検知部材が上動したことを位置検出センサにより検出することで、包装袋の膨らみを検知するようにしたので、チャンバ内に収容した包装袋が小さなものであっても、検知部材は上下のブロック体に直ぐ隣接する位置で膨張する包装袋によって確実に上動するようになり、位置検出センサは包装袋の大きさに関わらず包装袋の膨張によって確実に上動する検知部材の位置を検出することによって、包装袋の膨らみを確実に検知できるようになった。
上記のように構成した真空包装機の一実施形態として、検知部材はブロック体の長手方向に延びた両端が水平軸線回りに回動可能に支持された帯板状の検知プレートよりなり、位置検出センサは検知プレートの長手方向と直交する方向にてチャンバの他方の側の端部の上下方向の位置を検出するようにしてもよい。このように構成した真空包装機においては、検知プレートの長手方向の端部にはチャンバの他方の側に延びる検知アームを備え、位置検出センサは検知アームの上下方向の位置を検出するのが好ましく、このようにしたときには、帯板状の検知プレートの幅を膨張する前の包装袋に当たらないように短くしてしても、位置検出センサにより位置検出される検知アームの回動範囲を大きく保つことができるようになった。
また、このように構成した真空包装機においては、検知プレートの長手方向と直交する方向の端縁を曲げ加工するのが好ましく、このようにしたときには、帯板状の検知プレートの強度を保った状態で厚みを薄くして軽量化でき、包装袋が膨らんだときに検知プレートを確実に回動させることができるようになった。
また、このように構成した真空包装機においては、チャンバ内には検知プレートの長手方向の両端部を回動可能に支持する支持ブラケットを備え、支持ブラケットの検知プレートの長手方向の両端部と対向する位置と、検知プレートの両端部との一方には検知プレートの長手方向にて同じ方向に突出する一対の支持軸部を設けるとともに、支持ブラケットの検知プレートの長手方向の両端部と対向する位置と、検知プレートの両端部との他方には支持軸部に係止する一対の係止孔部を形成し、一対の支持軸部を一対の係止孔部に挿通するように検知プレートを長手方向に移動させることにより、検知プレートを支持ブラケットに支持させるのが好ましく、このようにしたときには、検知プレートの着脱が容易となり、検知プレートの洗浄等のメンテナンスを容易にすることが可能となった。
また、このように構成した真空包装機においては、チャンバ内には検知プレートの長手方向の両端部を回動可能に支持する支持ブラケットを備え、支持ブラケットには検知プレートの回動角度を規制するストッパを設けるのが好ましく、このようにしたときには、検知プレートが膨らむ前の包装袋に当たるのを防ぐ、または、検知プレートがチャンバの上部に接触するのを防ぐことができた。
また、上記のように構成した真空包装機の他の実施形態として、検知部材はブロック体の長手方向に延びて上下方向に移動可能に支持された検知バーよりなり、位置検出センサは検知バーの長手方向の端部の上下方向の位置を検出するようにしてもよい。また、上記のように構成した真空包装機のさらに他の実施形態として、検知部材はブロック体の長手方向に延びて長手方向の一端を支点として他端が上下方向に移動可能に支持された検知バーよりなり、位置検出センサは検知バーの長手方向の他端の上下方向の位置を検出するようにしてもよい。
また、上記課題を解決するための他の発明は、被包装物をを横たえて収納した包装袋を収容するチャンバと、チャンバ内の一方の側にて上下の少なくとも一方が上下動可能に支持され、包装袋の開口部周縁を上下から狭持する細長い形状をした上下のブロック体と、該上下のブロック体の少なくとも一方に包装袋を加熱溶着するヒータとを有して、横たえて収容した包装袋の開口部周縁を上下のブロック体により狭持した状態でヒータにより加熱溶着して密封する加熱封止装置と、チャンバ内を脱気して負圧化させる真空ポンプとを備え、包装袋の開口部周縁をチャンバ内の一方の側にて下側のブロック体の上側に載せ、包装袋の開口部と反対側となる閉止底部をチャンバ内にて下側のブロック体よりも他方の側に配置して、包装袋をチャンバ内に収容して真空包装する真空包装機であって、チャンバの一方の側には、上下のブロック体よりも他方にて直ぐ隣接する位置で上下のブロック体の長手方向の両側に、包装袋の上側を通過する光を発射する発光部と該発光部の光を受光する受光部とを分けて配置した光学式センサを備えたことを特徴とする真空包装機を提供するものである。
上記のように構成した真空包装機においては、チャンバの一方の側には上下のブロック体よりも他方にて直ぐ隣接する位置で上下のブロック体の長手方向の両側に、包装袋の上側を通過する光を発射する発光部と該発光部の光を受光する受光部とを分けて配置した光学式センサを備えたため、チャンバ内に収容した包装袋の大きさに関わらず、光学式センサの発光部から発射した光が膨らんだ包装袋によって遮られるようになり、包装袋の膨らみを確実に検知できるようになった。また、光学式センサを採用したことで、チャンバ内に機械的な構造物を増やす必要がなく、チャンバ内を洗浄等のメンテナンスをするときの作業性を良くすることができた。
本発明の第1実施形態の真空包装機をチャンバカバーを開放した状態により示す斜視図である。 本発明の真空包装機の主としてチャンバと真空ポンプとを接続する配管を示す概略図である。 第1実施形態の真空包装機の前部の拡大斜視図である。 支持ブラケットと検知プレートとを組み付けた斜視図(a)と、検知プレートを支持ブラケットからスライド移動させた斜視図(b)である。 制御装置を示すブロック図である。 第1実施形態のチャンバの前部の断面概略図であり、包装袋が膨張する前の断面概略図(a)と、包装袋が膨張したときの断面概略図(b)である。 本発明の第2実施形態の真空包装機をチャンバカバーを開放した状態により示す斜視図である。 第2実施形態の真空包装機の前部の拡大斜視図である。 第2実施形態のチャンバの前部の断面概略図であり、包装袋が膨張する前の断面概略図(a)と、包装袋が膨張したときの断面概略図(b)である。 第3実施形態の真空包装機の前部の拡大斜視図である。 第1の開口保持具の斜視図(a)であり、フックの上下を逆にした斜視図(b)である。 第2の開口保持具の斜視図である。 第3の開口保持具の斜視図である。
以下、本発明の真空包装機の実施形態を添付図面を参照して説明する。本発明の真空包装機は食材、調理物等の被包装物を包装袋に真空包装するものであり、特に温かい(または熱い)食材、調理物等の被包装物を包装袋に真空包装することを可能としたものである。本発明の真空包装機は、温かい(または熱い)食材、調理物等の被包装物を包装袋に真空包装するときに、包装袋の膨らみを検知可能としたものである。
(第1実施形態)
図1及び図2に示したように、真空包装機10は、ハウジング11の上部に包装袋を収容するチャンバ12と、チャンバ12内の前部にて包装袋の開口部周縁を密封する加熱封止装置20と、ハウジング11の下部にてチャンバ12内を脱気して負圧化させる真空ポンプ30とを備えている。
図1に示したように、チャンバ12は上面が開口した浅い皿形をしたチャンバベース13と、チャンバベース13の上面開口を開閉自在に塞ぐ耐圧性のアクリル板よりなるチャンバカバー14とから構成される耐圧密閉容器である。チャンバカバー14は、前端側が上下に移動可能となるように、後端部がハウジング11の後端部に水平軸線回りに回動可能に支持されている。チャンバカバー14の下面の周部にはシール部材としてゴム製のパッキン15が設けられており、パッキン15はチャンバカバー14をチャンバベース13に対して気密にシールしている。このチャンバ12内に包装袋を収容するときには、包装袋の開口部周縁をチャンバ12の前側(一方の側)にて加熱封止装置20の下側ブロック体21の上側に載せ、包装袋の開口部と反対側となる閉止底部をチャンバ12内にて下側のブロック体21より後側(他方の側)に配置するようにする。
図1及び図2に示したように、チャンバ12の前部(一方の側)には加熱封止装置20が設けられている。加熱封止装置20はチャンバ12内に収容した熱溶着可能な包装袋の先端開口部周縁を加熱溶着して密封するものである。なお、包装袋は内側に融点の低い材質を採用した二層構造の熱可塑性樹脂製フィルムを用いたものである。加熱封止装置20は包装袋の先端開口部周縁を狭圧して保持(狭持)する細長い形状をした下側及び上側ブロック体21,22とを備え、下側及び上側ブロック体21,22はチャンバ12の前部にて左右方向に延びている。下側ブロック体21はアルミニウム製の角パイプ部材よりなり、チャンバベース13の前部に着脱可能かつ上下に移動可能に設けられている。下側ブロック体21の上面にはニクロム素材よりなる帯板状のヒータ23が設けられている。上側ブロック体22は弾性変形可能なシリコン製であり、下側ブロック体21の上側に対向する位置にて、チャンバカバー14の下面前部に設けられている。
図2に示したように、チャンバベース13の前部には下側ブロック体21を上下に昇降させる左右一対の昇降機構24(図2では一方のみを示す)が設けられている。昇降機構24はチャンバベース13の前部の底壁を貫通する左右一対の支持軸25を備えている。これら支持軸25はチャンバベース13の前部にて下側ブロック体21を上下動可能に支持するものである。これら支持軸25は先端部が下側ブロック体21の下部に挿入されており、支持軸25は上下方向の中間部がチャンバベース13の下面前部に設けた左右一対の昇降シリンダ26により上下に移動可能に支持されている。支持軸25の中間部には昇降シリンダ26内にて鍔部26aが設けられており、鍔部26aは昇降シリンダ26内を上部空間26bと下部空間26cとに気密に区画している。昇降シリンダ26の上部空間26bには支持軸25の外周にばね26dが介装されており、ばね26dは鍔部26aを介して支持軸25を下方に付勢している。
図2に示したように、ハウジング11内には真空ポンプ30とチャンバ12とを接続する吸引管(吸引経路)31が設けられており、吸引管31にはこれを開閉する真空弁32が設けられている。吸引管31にはチャンバ12と真空弁32との間に外気を導入する外気導入管33が接続されている。外気導入管33は第1管部33aと、第1管部33aから分岐した第2管部33bとからなり、第1及び第2管部33a、33bにはこれらを開閉する第1及び第2外気導入弁34,35が設けられている。第1管部33aは第2管部33bより径が太く形成されており、第1外気導入弁34を開放したときにはチャンバ12内に速く外気が導入され、第2外気導入弁35を開放したときには、チャンバ12内にゆっくりと外気が導入される。
吸引管31には外気導入管33の第1管部33aを介して圧力検出管36が接続されており、圧力検出管36にはチャンバ12の圧力を検出する真空計37が設けられている。チャンバ12内を真空ポンプ30により脱気していないときには、真空計37により検出されるチャンバ12内の圧力は大気圧と同じ101kPa(abs)であり、このときの真空度は0%である。チャンバ12内を真空ポンプ30により脱気して負圧化させ、真空計37により検出されるチャンバ内の圧力が0kPa(abs)であるときには、真空度は100%である。
吸引管31には真空ポンプ30と真空弁32との間から分岐したシリンダ管38が昇降シリンダ26の上部空間26bに接続されており、シリンダ管38には三方弁39が設けられている。三方弁39の2つのポートはシリンダ管38の真空ポンプ30側と昇降シリンダ26側に接続され、三方弁39の残る1つのポートは外気側に開放されている。
図1〜図4に示したように、真空包装機10はチャンバ12内に収容した包装袋の膨らみを検知する膨らみ検知手段40を備えている。膨らみ検知手段40は、チャンバ12内のブロック体21,22よりも後側(チャンバ12の他方の側)にて隣接する位置に、包装袋の上側に設けた検知プレート(検知部材)41を備えており、検知プレート41はチャンバカバー14の前部下面に設けた左右一対の支持ブラケット42の支持軸部42aに水平軸線回りに回動可能に支持されている。検知プレート41はブロック体21,22の長手方向に延びる帯板形状をしており、検知プレート41の長手方向と直交する方向の両端縁(端縁)には上側に曲げ加工された曲げ部41aが形成されている。検知プレート41の長手方向の両端部の前部には支持ブラケット42に支持させるための一対の支持部41bが上側に延出しており、支持部41bには貫通孔よりなる係止孔部41cが形成されている。左右両側の係止孔部41cに支持ブラケット42の支持軸部42aを挿通することによって、検知プレート41は後端部(チャンバ12の他方の側)が上下動するように水平軸線回りに回動可能に支持されている。検知プレート41の長手方向の端部には後側に延びる(チャンバの他方の側に延びる)検知アーム41dが設けられており、検知アーム41dには検知プレート41の後端部の上下方向の位置検出のための磁石43が取り付けられている。
一対の支持ブラケット42はチャンバカバー14の前部下面の左右両側部に設けられており、各支持ブラケット42には検知プレート41を支持する支持軸部42aが設けられている。左右両側の支持軸部42aは検知プレート41の長手方向にて同じ方向に突出しており、検知プレート41を長手方向にスライド移動させることで、検知プレート41の左右の両支持部41bの係止孔部41cに支持ブラケット42の左右の両支持軸部42aを挿通させる、または、支持ブラケット42の左右の両支持軸部42aから検知プレート41の左右の両支持部41bを抜き出すことができ、検知プレート41の支持ブラケット42からの着脱が簡単となっている。また、右側の支持軸部42aにはクリップ42bが着脱可能に取り付けられており、クリップ42bは検知プレート41が長手方向に移動するのを規制して支持ブラケット42から外れるのを防いでいる。
左側の支持ブラケット42には検知プレート41の上下側にストッパ42c,42dが設けられており、上下のストッパ42c,42dは検知プレート41の回動範囲を規制している。上側のストッパ42cは検知プレート41が膨張した包装袋によってチャンバカバー14に接触するのを防ぐ機能を有している。下側のストッパ42dは検知プレート41が膨張する前の包装袋に接触するのを防ぐ機能を有している。
チャンバベース13の左側部には検知プレート41の上下方向の位置を検出する位置検出センサ44が設けられており、位置検出センサ44は検知プレート41の上下方向の位置検出をすることによって、包装袋の膨らみを検知するものである。この実施形態の位置検出センサ44はリードスイッチであり、検知プレート41の後端部が上側に回動したときの検知アーム41dに設けた磁石43と対向して近接する位置に設けられている。位置検出センサ44は検知プレート41の後端部が上側に回動したときに、検知アーム41dに設けた磁石43が対向して近接した位置となるとオン信号を出力する。
真空包装機10は制御装置50を備えており、図5に示したように、この制御装置50はヒータ23と、真空ポンプ30と、真空弁32と、第1及び第2外気導入弁34,35と、真空計37と、三方弁39と、位置検出センサ44とに接続されている。制御装置50はマイクロコンピュータ(図示省略)を有しており、マイクロコンピュータは、バスを介してそれぞれ接続されたCPU、RAM、ROM及びタイマ(いずれも図示省略)を備えている。制御装置50は、ROMにチャンバ12内の被包装物を真空包装をするための各種真空包装プログラムを備えており、ハウジング11の前面に設けた操作パネル51を操作して真空包装プログラムを実行させたときには、真空計37及び位置検出センサ44の検出に基づいてヒータ23と、真空ポンプ30と、真空弁32と、第1及び第2外気導入弁34,35と、三方弁39との作動を制御し、チャンバ12内の被包装物を真空包装する。
上記のように構成した真空包装機10を用いて温かい(または熱い)食材、調理物等の被包装物を包装袋に真空包装するときの制御について説明する。図6(a)に示したように、温かい(または熱い)食材、調理物等の被包装物を包装袋B内に収納し、被包装物を収納した包装袋Bの先端開口部周縁をチャンバ12の前側(一方の側)にて下側ブロック体21の上側に載せ、包装袋Bの開口部と反対側となる閉止底部をチャンバ12内にて下側ブロック体21よりも後側(チャンバ12の他方の側)に配置するように、包装袋Bをチャンバベース13に載置して、チャンバカバー14によりチャンバベース13の上面開口を塞ぐ。操作パネル51を操作して真空包装プログラムを実行させると、制御装置50は、全ての弁32,34,35が閉止された状態と、三方弁39が昇降シリンダ26側と外気側を連通状態(真空ポンプ30側を閉止状態)にした状態から、真空弁32を開放するとともに真空ポンプ30を駆動させてチャンバ12内を脱気して負圧化させる。また、制御装置50は、真空弁32の開放によってチャンバ12内の負圧化を開始すると同時に、三方弁39を真空ポンプ30側と昇降シリンダ26側とを連通状態にさせる。三方弁39を真空ポンプ30側と昇降シリンダ26側とを連通状態とすることで、昇降シリンダ26の上部空間26b内が負圧化されて左右の支持軸25が上昇し、下側ブロック体21が上昇位置まで上昇して上側ブロック体22に押圧して包装袋Bの開口部周縁を狭持して閉じる。
図6(b)に示したように、真空ポンプ30の駆動によるチャンバ12内の負圧化によって、包装袋B内の被包装物に含まれる水分が蒸発し、包装袋Bは水分の蒸発によって膨張する。膨張した包装袋Bは検知プレート41の後端部を上方に押し上げ、検知プレート41の検知アーム41dに設けた磁石43は位置検出センサ44に近接するようになる。位置検出センサ44は磁石43が近接したことを検出することで包装袋Bの膨らみを検知すると、制御装置50は、真空弁32を閉止してチャンバ12内の真空度を維持しつつ、三方弁39を昇降シリンダ26側と外気側との連通状態にして、昇降シリンダ26の上部空間26b内に外気を導入してばね26dの付勢力によって左右の支持軸25を下降させ、下側ブロック体21を下降位置まで下降させる。包装袋Bの開口部は上昇していた下側ブロック体21と上側ブロック体22とによって閉じられた状態から開かれた状態となり、包装袋B内の蒸気が検知プレート41の自重によって押されて排出されるとともに、包装袋B内の空気は検知プレート41の自重とともに蒸気に押されて排出される。また、包装袋B内の空気が押されて排出されるため、検知プレート41の後端部は上昇した位置から下降し、検知アーム41dに設けた磁石43は位置検出センサ44に近接した位置から離間する。
位置検出センサ44は磁石43が離間したことにより包装袋Bの膨らみが無くなったことを検知すると、制御装置50は、三方弁39を真空ポンプ30側と昇降シリンダ26側との連通状態とすることにより、昇降シリンダ26の上部空間26b内を負圧化して左右の支持軸25を再び上昇させ、下側ブロック体21を上昇位置まで上昇させて上側ブロック体22に押圧し、包装袋Bの開口部周縁を再び狭持して閉じる。その後、制御装置50は、ヒータ23に通電させて開口部周縁を加熱溶着して包装袋Bを密封する。制御装置50は、真空ポンプ30の駆動を停止させるとともに第1外気導入弁34を開放させることによりチャンバ12内に外気を導入して、チャンバ12内を大気圧に戻すとともに、三方弁39を昇降シリンダ26側と外気側との連通状態にして昇降シリンダ26の上部空間26b内に外気を導入してばね26dの付勢力によって左右の支持軸25を下降させ、下側ブロック体21を下降位置まで下降させる。包装袋B内には蒸気が残っていることがあるが、チャンバ12内を大気圧に戻すことにより、包装袋B内の蒸気は凝縮して水に戻り、包装袋B内に気体が含まれないようになる。
この真空包装機10は、チャンバ12内には加熱封止装置20の上下のブロック体21,22の後側(チャンバ12の他方の側)にて隣接する位置に、包装袋の上側で上下に移動可能に支持された検知プレート(検知部材)41と、検知プレート41の後側の上下方向の位置を検出する位置検出センサ44とを備えている。真空包装機10においては、真空ポンプ30によりチャンバ12内を脱気して負圧化させたときに膨張する包装袋によって検知プレート41の後側の端部が上動したことを位置検出センサ44より検出することで、包装袋の膨らみを検知するようにしている。具体的には、検知プレート41はブロック体21,22の後側(チャンバ12の他方の側)にて隣接する位置にて、ブロック体21,22の長手方向に延びた帯板状をし、長手方向の両端が支持ブラケット42により水平軸線回りに回動可能に支持されている。位置検出センサ44は検知プレート41の長手方向と直交する方向にて後端部(チャンバ12の他方の側の端部)に設けた磁石43を用いて検知プレート41の後端部の上下方向の位置を検出し、これに基づいて包装袋の膨らみを検知している。
真空包装するための包装袋が開口部周縁を狭持させたブロック体21,22の直ぐ周囲にだけに配置される程度の小さなものであっても、膨張した包装袋はブロック体21,22に隣接する位置に設けた帯板状の検知プレート41の後側を上動させることができ、位置検出センサ44は包装袋の大きさに関わらず包装袋の膨張によって確実に上動する検知プレート41の上下方向の位置を検出することによって、包装袋の膨らみを確実に検知できるようになった。
検知プレート41の長手方向の後端部には後側(チャンバ12の他方の側)に延びる検知アーム41dを備え、位置検出センサ44は検知アーム41dの上下方向の位置を、検知アーム41dに取り付けた磁石43により検出するようにしている。これにより、帯板状の検知プレート41の幅を膨張する前の包装袋に当たらないように短くしても、位置検出センサ44により位置検出される検知アーム41dの回動範囲を大きく保つことができるようになり、位置検出センサ44の検知プレート41の上下方向の位置検出の精度が低下しないようになった。
検知プレート41には長手方向と直交する方向の両端縁(端縁)に上方に曲げ加工した曲げ部41aが形成されている。これにより、帯板状の検知プレート41の強度を保った状態で厚みを薄くして軽量化でき、包装袋が膨らんだときに検知プレート41を確実に回動させることができるようになった。なお、検知プレート41の曲げ部41aを長手方向と直交する方向の一方の端縁に形成したものであってもよく、このようにしたときにも同様の作用効果を得ることができる。
チャンバ12内となるチャンバカバー14の前部下面には検知プレート41の長手方向の両端部を回動可能に支持する支持ブラケット42が設けられている。支持ブラケット42の検知プレート41の長手方向の両端部と対向する位置には長手方向にて同じ方向に突出する一対の支持軸部42aが設けられ、検知プレート41の両端部には支持軸部42aに係止する一対の係止孔部41cが形成されている。支持ブラケット42の一対の支持軸部42aを検知プレート41の係止孔部41cに挿通するように検知プレート41を長手方向に移動させることによって、検知プレート41を支持ブラケット42に支持させることができるので、検知プレート41を支持ブラケット42に対して容易に着脱させることができ、検知プレート41の洗浄等のメンテナンスを簡単にすることができるようになった。なお、支持ブラケット42に一対の支持軸部42aを設け、検知プレート41に一対の係止孔部41cを形成したが、これに限られるものでなく、検知プレート41に長手方向にて同じ方向に突出する一対の支持軸部を設け、支持ブラケット42に一対の係止孔部を形成したものであってもよい。
左側の支持ブラケット42には検知プレート41の後端部の回動角度を規制する上下のストッパ42c、42dが設けられている。支持ブラケット42に検知プレート41の上方への回動角度を規制するストッパ42cを設けたので、検知プレート41は膨張した包装袋によってチャンバカバー14に接触しないようになった。支持ブラケット42に検知プレート41の下方への回動角度を規制するストッパ42dを設けたので、検知プレート41は膨張する前の包装袋に接触しないようになった。
なお、位置検出センサ44は、検知プレート41の後端部(チャンバ12の他方の側)が上動したときにオン信号を出力することで、検知プレート41の後端部の上下方向の位置を検出するようにしたものであるが、本発明はこれに限られるものでなく、位置検出センサ44を検知プレート41の後端部が下側位置にあるときに対向する位置に配置して、検知プレート41の後端部が上動したときにオン信号の出力が停止されるようにして、検知プレート41の後端部の上下方向の位置を検出するようにしたものであってもよく、このようにしたときにも同様の作用効果を得ることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態の真空包装機10Aは、第1実施形態の真空包装機10の膨らみ検知手段40を膨らみ検知手段40Aに変更したものであり、他の部分及び作動については第1実施形態の真空包装機10と同様である。以下に、第2実施形態の真空包装機10Aを膨らみ検知手段40Aを中心にして説明する。
図7〜図9に示したように、第2実施形態の真空包装機10Aの膨らみ検知手段40Aは、チャンバ12内のブロック体21,22よりも後側(チャンバ12の他方の側)にて隣接する位置に包装袋の上側に設けた検知バー(検知部材)41Aを備えており、検知バー41Aはチャンバカバー14の前部下面に設けた左右一対の略J字形をした支持ブラケット42に上下方向に移動可能に支持されている。検知バー41Aはブロック体21,22の長手方向に延びる棒状部材よりなり、検知バー41Aの長手方向の端部(本実施形態では右端部)には検知バー41Aの上下方向の位置検出のための磁石43が取り付けられている。チャンバベース13の右側部には検知バー41Aの上下方向の位置を検出する位置検出センサ44が設けられており、位置検出センサ44による検知バー41Aの上下方向の位置検出によって、包装袋の膨らみを検知するようにしている。この実施形態の位置検出センサ44もリードスイッチであり、検知バー41Aが上側に移動したときの検知バー41Aの端部に設けた磁石43と対向する位置に設けられている。位置検出センサ44は検知バー41Aが上側に移動して端部に設けた磁石43が対向して近接する位置まで上動するとオン信号を出力する。
このように構成した真空包装機10Aは、チャンバ12内には加熱封止装置20の上下のブロック体21,22の後側(チャンバ12の他方の側)に隣接する位置に、包装袋の上側で上下に移動可能に支持された検知バー(検知部材)41Aと、検知バー41Aの上下方向の位置を検出する位置検出センサ44とを備えている。真空包装機10Aにおいては、真空ポンプ30によりチャンバ12内を脱気して負圧化させたときに膨張する包装袋によって検知バー41Aが上動したことを位置検出センサ44より検出することで、包装袋の膨らみを検知するようにしている。具体的には、検知バー41Aはブロック体21,22の後側(チャンバ12の他方の側)に隣接する位置にて、ブロック体21,22の長手方向に延び、長手方向の両端部が支持ブラケット42により上下方向に移動可能に支持されている。位置検出センサ44は検知バー41Aの長手方向の端部に設けた磁石43を用いて検知バー41Aの上下方向の位置を検出し、これに基づいて包装袋の膨らみを検知している。
真空包装するための包装袋が開口部周縁を狭持させたブロック体21,22の直ぐ周囲にだけに配置される程度の小さなものであっても、膨張した包装袋はブロック体21,2に隣接する位置に設けた検知バー41Aを上動させることができ、位置検出センサ44は包装袋の大きさに関わらず包装袋の膨張によって確実に上動する検知バー41Aの上下方向の位置を検出することによって、包装袋の膨らみを確実に検知できるようになった。
また、第2実施形態の真空包装機10Aにおいては、検知バー41Aはチャンバカバー14の前部下面に設けた左右一対の略J字形をした支持ブラケット42に上下方向に移動可能に支持されおり、位置検出センサ44は検知バー41Aの長手方向の端部に設けた磁石43により、検知バー41Aの上下方向の位置検出をし、包装袋の膨らみを検知している。本発明はこの実施形態に限られるものでなく、検知バー41Aは上記の実施形態と同様にブロック体21,22の長手方向に延びる棒状部材よりなり、検知バー41Aの長手方向の左端部(一端)を支点として右端部(他端)が上下方向に移動可能に支持され、位置検出センサ44は検知バー41Aの長手方向の右端部(他端)に設けた磁石43により、検知バー41Aの長手方向の右端部(他端)の上下方向の位置検出をし、包装袋の膨らみを検知してもよい。このようにしたときにも、上述したのと同様の作用効果を得ることができる。
なお、位置検出センサ44は、検知バー41Aが上動したときに近接してオン信号を出力することで、検知バー41Aの上下方向の位置を検出するようにしたものであるが、本発明はこれに限られるものでなく、位置検出センサ44を検知バー41Aが下側位置にあるときに対向する位置に配置して、検知バー41Aが上動したときにオン信号の出力が停止されるようにして、検知バー41Aの上下方向の位置を検出するようにしたものであってもよく、このようにしたときにも同様の作用効果を得ることができる。
上記の各実施形態においては、チャンバ12の一方の側として前部に加熱封止装置20を設け、包装袋の膨らみ検知手段の検知プレート41,検知バー41Aを上下のブロック体21,22よりも他方の側として後側にて隣接する位置に設けたが、これに限られるものでなく、チャンバ12の一方の側として後部、左側部または右側部に加熱封止装置20を設け、包装袋の膨らみ検知手段の検知プレート41,検知バー41Aを上下のブロック体21,22よりも他方の側として前側、右側または左側にて隣接する位置に設けるようにしてもよい。
(第3実施形態)
第3実施形態の真空包装機10Bは、第1実施形態の真空包装機10の膨らみ検知手段40を膨らみ検知手段40Bに変更したものであり、他の部分及び作動については第1実施形態の真空包装機10と同様である。以下に、第3実施形態の真空包装機10Bを膨らみ検知手段40Bを中心にして説明する。
図10に示したように、第3実施形態の真空包装機10Bの膨らみ検知手段40Bは、チャンバ12のブロック体21,22の後側(チャンバ12の他方の側)にて隣接する位置でブロック体21,22の長手方向の両側に、包装袋の上側を通過する光を発射する発光部41Baと発光部41Baの光を受光する受光部41Bbとを両側に分けて配置した光学式センサ41Bを備えている。
包装袋が膨張していないときには、発光部41Baの光は包装袋の上側を通過して受光部41Bbにより受けられるが、包装袋が膨張すると、発光部41Baの光は膨張した包装袋によって遮られて受光部41Bbで受けられなくなる。光学式センサ41Bは発光部41Baの光を受光部41Bbによって受けたか否かに基づいて、包装袋の膨らみを検知するようにしている。このように、ブロック体21,22の後側(チャンバ12の他方の側)にて隣接する位置にブロック体21,22の長手方向の両側に分けて配置した発光部41Baと受光部41Bbとからなる光学式センサ41Bを包装袋の膨らみの検知に用いたので、チャンバ12内に収容した包装袋の大きさに関わらず、包装袋の膨らみを確実に検知できるようになった。また、光学式センサ41Bを採用したことで、チャンバ12内に機械的な構造物を増やす必要がなく、チャンバ12内を洗浄等のメンテナンスをするときの作業性を良くすることができた。
この実施形態においては、チャンバ12の一方の側として前部に加熱封止装置20を設け、包装袋の膨らみ検知手段の光学式センサ41Bを上下のブロック体21,22よりも他方の側として後側にて隣接する位置に設けたが、これに限られるものでなく、チャンバ12の一方の側として後部、左側部または右側部に加熱封止装置20を設け、包装袋の膨らみ検知手段の光学式センサ41Bを上下のブロック体21,22よりも他方の側として前側、右側または左側にて隣接する位置に設けるようにしてもよい。
上記の各実施形態のチャンバ12は、上面が開口した浅い皿形をしたチャンバベース13と、耐圧性のアクリル板よりなるチャンバカバー14とから構成される耐圧密閉容器であるが、本発明は、これに限られるものでなく、耐圧性の板材を用いたチャンバベースと、下面が開口したハット形をしたチャンバカバーとからチャンバを構成するようにしたものであってもよいし、上面が開口した浅い皿形をしたチャンバベースと、下面が開口したハット形をしたチャンバカバーとからチャンバを構成するようにしたものであってもよい。
次に、本発明の真空包装機に関連して、シチューやスープ等の液状の調理物を包装袋内に収納するときに、包装袋の口を開けた状態で保持する包装袋の3つの開口保持具について図面を用いて説明する。図11に示したように、第1の開口保持具100は、基台101上に支持柱102が立設しており、支持柱102には左右両側に延びるアーム103が上下方向に移動可能にねじによって取り付けられている。図11(a)に示したように、アーム103の両側部には左右一対のフック104が左右方向に移動可能にねじによって取り付けられている。フック104は、細い線材または管材を屈曲または接合したものであり、アーム103の前側に延出した第1水平部104aと、第1水平部104aの前端に設けた上下を逆にした第1逆U字部104bと、第1逆U字部104bの前端から前側に延出した第2水平部104cと、第2水平部104cの前端に設けて第1逆U字部104bと同じ形状をした上下を逆にした第2逆U字部104dとを備えている。第2水平部104cの長さは第1及び第2逆U字部104dの各鉛直部の間の長さ(以後、幅と記載する)より長くなっており、図11(b)に示したように、フック104の上下を逆にしたものでは、第1逆U字部104bの前側の鉛直部と第2水平部104cと第2逆U字部104bの後側の鉛直部とにより第3逆U字部104eが形成されている。この第3逆U字部104eの幅は第1及び第2逆U字部104b,104dの幅より長くなっている。
第1の開口保持具100の使い方について説明する。包装袋の高さに応じて(包装袋が基台101に載る高さが好ましい)、アーム103を上下に位置調整した状態で支持柱102に取り付けるとともに、包装袋の横方向の長さに応じて、左右のフック104を左右に位置調整した状態でアーム103の両側に取り付ける。図11(a)に示したように、大きなサイズの包装袋BLであれば、包装袋BLの開口部周縁を外側に折り曲げた状態で両側の第1及び第2逆U字部104b,104dの両方に引っ掛け、小さなサイズの包装袋BSであれば、包装袋BSの開口部周縁を外側に折り曲げた状態で両側の第2逆U字部104dに引っ掛ける。また、中程度のサイズの包装袋BMであれば、図11(a)の2点鎖線に示したように、フック104をアーム103から取り外し、図11(b)に示したように、フック104の上下を逆にしてアーム103に取り付け、包装袋BMの開口部周縁を外側に折り曲げた状態で両側の第3逆U字部104eに引っ掛ける。このように、第1の開口保持具100は、包装袋の大きさに応じて、アーム103の高さ、左右のフック104の左右方向の位置を変えることができるとともに、フック104の第1〜第3逆U字部104b,104d,104eに選択的に包装袋の開口部を引っ掛けるようにでき、多様な大きさの包装袋をその口を開いた状態で保持することができるようになった。
図12に示したように、第2の開口保持具100Aは、基台101A上に左右一対の支持柱102Aが設けられており、図12の左側の支持柱102ALは左右方向に移動可能に取り付けられている。左右の支持柱102Aは下側支持柱102Aaと、下側支持柱102Aaに上下方向にスライド移動可能に取り付けられた上側支持柱102Abとを備えている。左右の支持柱102Aは上側支持柱102Abを上下にスライド移動させることにより高さ調整可能となっている。
第2の開口保持具100Aの使い方について説明する。包装袋の横方向の長さに応じて、左側の支持柱102ALを左右方向に位置調整するとともに、包装袋の高さに応じて(包装袋が基台101Aに載る高さが好ましい)、上側支持柱102Abを下側支持柱102Aaに対して高さ調整することで支持柱102Aの高さ調整をする。包装袋の開口部周縁を外側に折り曲げた状態で左右の支持柱102Aの上部に引っ掛ける。このように、第2の開口保持具100Aは、包装袋の大きさに応じて、左側の支持柱102ALの左右方向の位置と、左右の支持柱102Aの高さを変えることができるので、多様な大きさの包装袋をその口を開いた状態で保持することができるようになった。
図13に示したように、第3の開口保持具100Bは、前部に脚部101Baを有して後部側に斜めに傾斜させた板形の基台101Bを備えている。基台101Bには左右両側部に前後に移動可能に取り付けた左右一対の支持柱102Bが設けられており、左右の支持柱102には梁材103Bが上下に位置調整可能に取り付けられている。基台101Bの上面前部には3つのフック104Bが設けられ、梁材103Bにも3つのフック105Bが設けられている。
第3の開口保持具100Bの使い方について説明する。包装袋の大きさに応じて、左右の支持柱102Bの前後方向の位置調整と、梁材103Bの上下方向の高さ調整をする。包装袋の開口部周縁を外側に折り曲げた状態で基台101Bのフック104Bと梁材103Bのフック105Bに引っ掛ける。このように、第3の開口保持具100Bは、包装袋の大きさに応じて、左右の支持柱102Bの前後方向の位置と、梁材103Bの上下方向の位置を変えることができるので、多様な大きさの包装袋の口を開いた状態で保持することができるようになった。
10…真空包装機、12…チャンバ、20…加熱封止装置、21,22…ブロック体、23…ヒータ、30…真空ポンプ、41…検知部材(検知プレート)、41A…検知部材(検知バー)、41B…光学式センサ、41Ba…発光部、41Bb…受光部、41c…係止孔部、41d…検知アーム、42…支持ブラケット、42a…支持軸部、42c,42d…ストッパ、44…位置検出センサ。

Claims (9)

  1. 被包装物を収納した包装袋を横たえて収容するチャンバと、
    前記チャンバ内の一方の側にて上下の少なくとも一方が上下動可能に支持され、前記包装袋の開口部周縁を上下から狭持する細長い形状をした上下のブロック体と、該上下のブロック体の少なくとも一方に前記包装袋を加熱溶着するヒータとを有して、横たえて収容した前記包装袋の開口部周縁を前記上下のブロック体により狭持した状態で前記ヒータにより加熱溶着して密封する加熱封止装置と、
    前記チャンバ内を脱気して負圧化させる真空ポンプとを備え、
    前記包装袋の開口部周縁を前記チャンバ内の一方の側にて前記下側のブロック体の上側に載せ、前記包装袋の開口部と反対側となる閉止底部を前記チャンバ内にて前記下側のブロック体よりも他方の側に配置して、前記包装袋を前記チャンバ内に収容して真空包装する真空包装機であって、
    前記チャンバの一方の側には前記上下のブロック体よりも他方に直ぐ隣接する位置に、前記包装袋の上側で上下に移動可能に支持された検知部材と、前記検知部材の上下方向の位置を検出する位置検出センサとの両方を備え、
    前記真空ポンプにより前記チャンバ内を脱気して負圧化させたときに膨張する前記包装袋によって前記検知部材が上動したことを前記位置検出センサにより検出することで、前記包装袋の膨らみを検知するようにしたことを特徴とする真空包装機。
  2. 請求項1に記載の真空包装機において、
    前記検知部材は前記ブロック体の長手方向に延びた両端が水平軸線回りに回動可能に支持された帯板状の検知プレートよりなり、前記位置検出センサは前記検知プレートの長手方向と直交する方向にて前記チャンバの他方の側の端部の上下方向の位置を検出するようにしたことを特徴とする真空包装機。
  3. 請求項2に記載の真空包装機において、
    前記検知プレートの長手方向の端部には前記チャンバの他方の側に延びる検知アームを備え、
    前記位置検出センサは前記検知アームの上下方向の位置を検出するようにしたことを特徴とする真空包装機。
  4. 請求項2または3に記載の真空包装機において、
    前記検知プレートの長手方向と直交する方向の端縁を曲げ加工したことを特徴とする真空包装機。
  5. 請求項2〜4の何れか1項に記載の真空包装機において、
    前記チャンバ内には前記検知プレートの長手方向の両端部を回動可能に支持する支持ブラケットを備え、
    前記支持ブラケットの前記検知プレートの長手方向の両端部と対向する位置と、前記検知プレートの両端部との一方には前記検知プレートの長手方向にて同じ方向に突出する一対の支持軸部を設けるとともに、前記支持ブラケットの前記検知プレートの長手方向の両端部と対向する位置と、前記検知プレートの両端部との他方には前記支持軸部に係止する一対の係止孔部を形成し、
    前記一対の支持軸部を前記一対の係止孔部に挿通するように前記検知プレートを前記長手方向に移動させることにより、前記検知プレートを前記支持ブラケットに支持させたことを特徴とする真空包装機。
  6. 請求項2〜5の何れか1項に記載の真空包装機において、
    前記チャンバ内には前記検知プレートの長手方向の両端部を回動可能に支持する支持ブラケットを備え、
    前記支持ブラケットには前記検知プレートの回動角度を規制するストッパを設けたことを特徴とする真空包装機。
  7. 請求項1に記載の真空包装機において、
    前記検知部材は前記ブロック体の長手方向に延びて上下方向に移動可能に支持された検知バーよりなり、前記位置検出センサは前記検知バーの長手方向の端部の上下方向の位置を検出するようにしたことを特徴とする真空包装機。
  8. 請求項1に記載の真空包装機において、
    前記検知部材は前記ブロック体の長手方向に延びて長手方向の一端を支点として他端が上下方向に移動可能に支持された検知バーよりなり、前記位置検出センサは前記検知バーの長手方向の他端の上下方向の位置を検出するようにしたことを特徴とする真空包装機。
  9. 被包装物を収納した包装袋を横たえて収容するチャンバと、
    前記チャンバ内の一方の側にて上下の少なくとも一方が上下動可能に支持され、前記包装袋の開口部周縁を上下から狭持する細長い形状をした上下のブロック体と、該上下のブロック体の少なくとも一方に前記包装袋を加熱溶着するヒータとを有して、横たえて収容した前記包装袋の開口部周縁を前記上下のブロック体により狭持した状態で前記ヒータにより加熱溶着して密封する加熱封止装置と、
    前記チャンバ内を脱気して負圧化させる真空ポンプとを備え、
    前記包装袋の開口部周縁を前記チャンバ内の一方の側にて前記下側のブロック体の上側に載せ、前記包装袋の開口部と反対側となる閉止底部を前記チャンバ内にて前記下側のブロック体よりも他方の側に配置して、前記包装袋を前記チャンバ内に収容して真空包装する真空包装機であって、
    前記チャンバの一方の側には前記上下のブロック体よりも他方の側にて直ぐ隣接する位置で前記上下のブロック体の長手方向の両側に、前記包装袋の上側を通過する光を発射する発光部と該発光部の光を受光する受光部とを分けて配置した光学式センサを備えたことを特徴とする真空包装機。
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