JP6452425B2 - 放射線モニタ - Google Patents

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Description

本発明は、放射線モニタに関する。
放射線の線量率を計測するモニタとしては、電離箱を用いた放射線モニタやシンチレーション素子を用いた放射線モニタなどが知られている。
上述したような電離箱を用いた放射線モニタは、入射した放射線による電離箱内のガスの電離を利用するものであり、電離箱への電圧の印加により生じた電流を測定することで簡易に線量率を計測することができる。
一方、シンチレーション素子を用いた放射線モニタは、入射した放射線による上記素子の発光を利用するものであり、発光した光の強度を光電子増倍管等を用いて電流として測定し、その電流値から線量率を導出する(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−36752号公報
しかしながら、上述したような電離箱を用いた放射線モニタでは、放射線とガスとの相互作用が小さいために低線量率の放射線を計測する場合には電離箱の大型化が必須であり、加えて高電圧を印加するために水素などの存在下では爆発等の危険性によりその適用が困難である。
また、上述したような従来のシンチレーション素子を用いた放射線モニタでは、高い線量率を計測する際、電気信号が重なり合ってしまうために正しい線量率の計測が困難である。これを回避するために上記素子の周囲を鉛等の放射線遮蔽体で覆うことも考えられるが、放射線モニタ自体が非常に大きくかつ重いものとなってしまい、計測の簡易性が必ずしも十分とは言えない。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、爆発等の危険性を抑制し、放射線の線量率を簡易かつ正確に計測可能な放射線モニタを提供することにある。
上記課題を解決するためになされた発明は、
入射した放射線の線量率に対応する強度の光を発する発光部を有する放射線発光素子と、
前記放射線発光素子に接続され、前記発光部から放出された光を伝送する光ファイバと、
前記光ファイバに接続され、伝送された前記光の光子1個に対して1個の電気パルスを発信する電気パルス変換器と、
前記電気パルス変換器に接続され、前記電気パルス変換器から発信された前記電気パルスを計数する電気パルス検出器と、
前記電気パルス検出器に接続され、前記電気パルス検出器で計数された電気パルスの計数率を放射線の線量率に換算する解析機とを備えている放射線モニタである。
当該放射線モニタは、光ファイバの中途に設けられ、所定の波長範囲内の光のみを透過可能な波長フィルタをさらに備えていることが好ましい。
当該放射線モニタは、光ファイバの中途に設けられ、放射線発光素子から放出された光を所定の強度範囲内に収まるように所定割合で減衰させる光減衰フィルタをさらに備えていることが好ましい。
当該放射線モニタは、放射線発光素子が、発光部と、前記発光部を収納するハウジングと、前記ハウジングと前記発光部との間に設けられ前記ハウジング内面の熱輻射率よりも小さい熱輻射率を有する中間部材とを有していることが好ましい。
当該放射線モニタは、発光部が少なくとも1種の希土類元素を含有していることが好ましい。
当該放射線モニタは、放射線発光素子が、前記放射線発光素子と光ファイバとの接続部における前記光ファイバの外形を前記光ファイバの軸方向に延長した仮想領域内に収められていることが好ましい。
また、上記課題を解決するためになされた別の発明は、
少なくとも1種の希土類元素を含有し、入射した放射線の線量率に対応する強度の光を発する第1の発光部を有する第1の放射線発光素子と、
前記第1の放射線発光素子に接続され、前記第1の発光部から放出された光を伝送する第1の光ファイバと、
前記第1の光ファイバに接続され、伝送された前記光の光子1個に対して1個の電気パルスを発信する第1の電気パルス変換器と、
前記第1の電気パルス変換器に接続され、前記第1の電気パルス変換器から発信された前記電気パルスを計数する第1の電気パルス検出器と、
希土類元素を含有しない第2の発光部を有する第2の放射線発光素子と、
前記第2の放射線発光素子に接続され、前記第2の発光部から放出された光を伝送する第2の光ファイバと、
前記第2の光ファイバに接続され、伝送された前記光の光子1個に対して1個の電気パルスを発信する第2の電気パルス変換器と、
前記第2の電気パルス変換器に接続され、前記第2の電気パルス変換器から発信された前記電気パルスを計数する第2の電気パルス検出器と、
前記第1および第2の電気パルス検出器に接続され、前記第1および第2の電気パルス検出器で計数された電気パルスからこの電気パルスの計数率の差分を算出し、かつ前記差分を放射線の線量率に換算する差分解析機とを備え、
前記第1の放射線発光素子10aと前記第2の放射線発光素子10bとが隣接するように併設されている放射線モニタである。
当該放射線モニタは、第1の光ファイバの中途に設けられ、所定の波長範囲内の光のみを透過可能な第1の波長フィルタと、
第2の光ファイバの中途に設けられ、前記所定の波長範囲内の光のみを透過可能な第2の波長フィルタとをさらに備えていることが好ましい。
当該放射線モニタは、第1の光ファイバの中途に設けられ、第1の放射線発光素子から放出された光を所定の強度範囲内に収まるように所定割合で減衰させる第1の光減衰フィルタと、
第2の光ファイバの中途に設けられ、第2の放射線発光素子から放出された光を前記所定の強度範囲内に収まるように前記所定割合で減衰させる第2の光減衰フィルタとをさらに備えていることが好ましい。
当該放射線モニタは、第1の放射線発光素子が、第1の発光部と、前記第1の発光部を収納する第1のハウジングと、前記第1のハウジングと前記第1の発光部との間に設けられ前記第1のハウジング内面の熱輻射率よりも小さい熱輻射率を有する第1の中間部材とを有し、
第2の放射線発光素子が、第2の発光部と、前記第2の発光部を収納する第2のハウジングと、前記第2のハウジングと前記第2の発光部との間に設けられ前記第2のハウジング内面の熱輻射率よりも小さい熱輻射率を有する第2の中間部材とを有していることが好ましい。
当該放射線モニタは、第1の放射線発光素子が、前記第1の放射線発光素子と第1の光ファイバとの接続部における前記第1の光ファイバの外形を前記第1の光ファイバの軸方向に延長した仮想領域内に収められ、
第2の放射線発光素子が、前記第2の放射線発光素子と第2の光ファイバとの接続部における前記第2の光ファイバの外形を前記第2の光ファイバの軸方向に延長した仮想領域内に収められていることが好ましい。
なお、本明細書において「電気パルスの計数率」とは、単位時間当たりに検出された電気パルスの数を意味している。また、本明細書において「所定の波長範囲」とは、放射線の線量率の計測に用いられる予め定められた光の波長範囲を意味し、具体的には当該放射線モニタに用いる波長フィルタが透過可能な特定の波長範囲を指す。また、本明細書において「所定の強度範囲」とは、当該放射線モニタに用いる電気パルス変換器において1個1個の光子を時間的に分解可能な1個1個の電気パルスに変換することができる光の強度範囲を意味する。また、本明細書において「所定割合」とは、光の強度を減衰(変換)させる予め定められた割合(変換比率)を意味し、具体的には光減衰フィルタを通過する直前の光の強度に対する上記光減衰フィルタを通過した直後の光の強度の比を指す。
本発明は、爆発等の危険性を抑制し、放射線の線量率を簡易かつ正確に計測可能な放射線モニタを提供することができる。
本発明の放射線モニタの第1の実施形態を示す概略ブロック図である。 図1の放射線モニタにおける放射線発光素子の概略拡大断面図である。 図1の放射線モニタにおける放射線発光素子の好適な一実施形態を示す一部拡大概略図である。 放射線の線量率と生成した単位時間当たりの光子数との関係の一例を示す概略図である。 入射した放射線による光子(光)の生成過程を示す概略図である。 図1の放射線モニタの一使用例を示す概略図である。 図1の放射線モニタの他の使用例を示す概略図である。 本発明の放射線モニタの第2の実施形態を示す概略ブロック図である。 ある波長のγ線入射時に放射線発光素子で生成される光子(光)の波長ごとの生成率の一例を示す概略図である。 本発明の放射線モニタの第3の実施形態を示す概略ブロック図である。 本発明の放射線モニタの第4の実施形態を示す概略ブロック図である。 図11の放射線モニタにおける線量率の補正を示す概略図である。
本発明の放射線モニタは、入射した放射線の線量率に対応する強度の光を発する発光部を有する放射線発光素子と、前記放射線発光素子に接続され、前記発光部から放出された光を伝送する光ファイバと、前記光ファイバに接続され、伝送された前記光の光子1個に対して1個の電気パルスを発信する電気パルス変換器と、前記電気パルス変換器に接続され、前記電気パルス変換器から発信された前記電気パルスを計数する電気パルス検出器と、前記電気パルス検出器に接続され、前記電気パルス検出器で計数された電気パルスの計数率を放射線の線量率に換算する解析機とを備えている。
また、本発明は、少なくとも1種の希土類元素を含有し、入射した放射線の線量率に対応する強度の光を発する第1の発光部を有する第1の放射線発光素子と、前記第1の放射線発光素子に接続され、前記第1の発光部から放出された光を伝送する第1の光ファイバと、前記第1の光ファイバに接続され、伝送された前記光の光子1個に対して1個の電気パルスを発信する第1の電気パルス変換器と、前記第1の電気パルス変換器に接続され、前記第1の電気パルス変換器から発信された前記電気パルスを計数する第1の電気パルス検出器と、希土類元素を含有しない第2の発光部を有する第2の放射線発光素子と、前記第2の放射線発光素子に接続され、前記第2の発光部から放出された光を伝送する第2の光ファイバと、前記第2の光ファイバに接続され、伝送された前記光の光子1個に対して1個の電気パルスを発信する第2の電気パルス変換器と、前記第2の電気パルス変換器に接続され、前記第2の電気パルス変換器から発信された前記電気パルスを計数する第2の電気パルス検出器と、前記第1および第2の電気パルス検出器に接続され、前記第1および第2の電気パルス検出器で計数された電気パルスからこの電気パルスの計数率の差分を算出し、かつ前記差分を放射線の線量率に換算する差分解析機とを備え、前記第1の放射線発光素子と前記第2の放射線発光素子とが隣接するように併設されている放射線モニタを含む。
以下、本発明の実施形態の放射線モニタについて図面に基づいて説明するが、本発明は、当該図面に記載の実施態様にのみ限定されるものではない。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の放射線モニタの第1の実施形態を示す概略ブロック図である。当該放射線モニタ100は、図1に示すように、概略的に、放射線発光素子10と、光ファイバ20と、電気パルス変換器30と、電気パルス検出器40と、解析機50とを備えている。なお、当該放射線モニタ100で計測することができる放射線としては、例えば、X線、γ線などの電磁波;α線、β線、中性子線などの粒子線等が挙げられる。
放射線発光素子10は、入射した放射線の線量率に対応する強度の光を発する発光部11を有する素子である。放射線発光素子10は、図2に示すように、発光部11と、ハウジング12と、中間部材13とを有している。
発光部11は、少なくとも1種の希土類元素を含有している。具体的には、発光部11は、例えば、母材としての透明イットリウム・アルミ・ガーネットなどの光透過性材料と、この光透過性材料中に含有されたイッテルビウム、ネオジム、セリウム、プラセオジウムなどの希土類元素とにより形成されている。
このように、発光部11が少なくとも1種の希土類元素を含有していることで、発光部11における入射した放射線の線量率と光の強度との線形性を向上させることができ、当該放射線モニタ100は、高い線量率の放射線が入射する場合であっても、放射線の線量率をより正確に計測することができる。
ハウジング12は、発光部11を収納する容器である。ハウジング12を構成する材料としては、計測対象となる放射線を透過可能なものであれば特に限定されず、例えば、アルミニウム等を採用することができる。
中間部材13は、ハウジング12と発光部11との間に設けられハウジング12内面の熱輻射率よりも小さい熱輻射率を有する部材である。本実施形態では、中間部材13がハウジング12の内面上に鏡面状の薄膜として積層されている。中間部材13を構成する材料としては、例えば、金、銀等が挙げられる。
このように、当該放射線発光素子10が上記中間部材13を有していることで、放射線発光素子10が高温環境下におかれた場合であってもハウジング12で発生する熱輻射由来の発光を低減することができ、放射線の線量率をより正確に計測することができる。
なお、放射線発光素子10は、図3に示すように、放射線発光素子10と光ファイバ20との接続部における光ファイバ20の外形を当該光ファイバ20の軸方向に延長した仮想領域R内に収められていることが好ましい。これにより、放射線発光素子10の大きさに起因して放射線の測定場所が制限されるのを抑制することができ、例えば、細部の計測を行ったり、医療用放射線治療装置などと併用されるような高線量率、高空間分解能の計測が可能な放射線モニタとして用いることができる。
光ファイバ20は、放射線発光素子10に接続され、発光部11から放出された光を伝送する媒体である。この光ファイバ20は、放射線発光素子10と後述する電気パルス変換器30とに接続されている。光ファイバ20を構成する材料としては、例えば、石英、プラスチック等が挙げられるが、高線量率下での劣化防止および伝送の長距離化の観点から、石英が好ましい。
電気パルス変換器30は、光ファイバ20に接続され、伝送された光の光子1個に対して1個の電気パルスを発信する変換器である。電気パルス変換器30としては、例えば、光電子増倍管、アバランシェフォトダイオード等を採用することができる。これら光電子増倍管等を用いることで、光(光子)を、電流増幅した電気パルスに変換することができる。
電気パルス検出器40は、電気パルス変換器30に接続され、電気パルス変換器30から発信された電気パルスを計数する検出器である。電気パルス検出器40としては、例えば、オシロスコープ等を採用することができる。
解析機50は、電気パルス検出器40に接続され、電気パルス検出器40で計数された電気パルスの計数率を放射線の線量率に換算する機器である。具体的には、解析機50は、電気パルスの線量率と放射線の線量率とを対応付けるデータベースを記憶している記憶装置と、上記データベースを用い計数された電気パルスの計数率を放射線の線量率に換算する演算装置と、換算した放射線の線量率を表示する表示装置とを備えている(不図示)。解析機50は、電気パルスの計数率を放射線の線量率に換算できる限り特に限定されず、例えば、上述した機能を有するパーソナルコンピュータ等を採用することができる。
発明者は、図4に示すように、入射する放射線の線量率と、放射線発光素子10が発する単位時間当たりの光子数(以下、「光子の計数率」ともいう)との間には一対一対応の関係があることを実験により見い出した。他方、上記光子の計数率と電気パルスの計数率との間に一対一対応の関係があることは公知である。したがって、放射線の線量率と上記電気パルスの計数率との間にも一対一対応の関係があることが導かれるので、この関係を用いることで、得られた電気パルスの計数率を放射線の線量率に換算することができる。
ここで、上述した放射線の線量率と電気パルスの計数率との対応関係は、使用する放射線発光素子10の大きさや形、光ファイバ20の太さや長さによって異なるため、この対応関係を放射線モニタごとに予め求めてデータベース化しておくことで、得られた電気パルスの計数率を放射線の線量率に換算することができる。なお、解析機50を用いて導出されるのは放射線の線量率に限定されるものではなく、例えば、線量率の経時変化等であってもよい。
次に、当該放射線モニタ100の動作について説明する。図5は、入射した放射線による光子(光)の生成過程を示す概略図である。図5に示すように、放射線発光素子10に放射線rが入射すると、この放射線rが有するエネルギーにより、放射線発光素子10における発光部11中の希土類原子等がエネルギーのより高い励起状態(例えば、エネルギー準位L2、L3)に遷移する(図5中の矢印a1、a2参照)。
一方、励起状態(例えば、エネルギー準位L2、L3)にあるエネルギーの高い希土類原子等がよりエネルギーの低い励起状態や基底状態(例えば、エネルギー準位L1、L2)に遷移(図5中の矢印b1、b2参照)する際、そのエネルギーの差分に相当するエネルギーを有する光子p(光)が生成する。
このようにして生成した光子p(光)を、光ファイバ20を介して電気パルス変換器30に伝送し、当該電気パルス変換器30において電気パルスに変換する。次いで、電気パルス変換器30で変換した電気パルスの数を電気パルス検出器40で計数し、得られた電気パルスの計数率を解析機50によりデータベースに照合して放射線の線量率に換算することで、入射した放射線の線量率を求める。
このように、当該放射線モニタ100は、上記放射線発光素子10、光ファイバ20、電気パルス変換器30、電気パルス検出器40および解析機50を備えているので、入射した放射線を電気パルスの計数率(光子の計数率)として測定することができ、放射線の線量率を簡易かつ正確に計測することができる。また、当該放射線モニタ100は、上述の構成であるので、高電圧を印加しない分、爆発等の危険性を抑制することができる。
次に、当該放射線モニタ100の好適な使用例について説明する。図6は、図1の放射線モニタの一使用例を示す概略図である。この使用例では、放射線発光素子10を測定エリアA1内に設置すると共に、電気パルス変換器30、電気パルス検出器40および解析機50を測定エリア外A2に設置し、放射線発光素子10と電気パルス変換器30とを光ファイバ20で接続する。例えば原子炉建屋などのような測定エリアA1内部では、高線量率、高温、水素・酸素雰囲気等の過酷な環境が想定される。そこで、電圧の印加が不要であり、かつ耐熱性および耐放射線性に優れた放射線発光素子10および光ファイバ20のみを測定エリアA1内に設置することで、爆発等の危険性をより抑制することができる。
また、図7は、図1の放射線モニタの他の使用例を示す概略図である。この使用例は、地面Gにあけた穴Hの内部の深さ方向の各位置における放射線の線量率を計測する例を示している。このような計測を行う場合、放射線発光素子10を深さ方向に沿って移動させる必要がある。そこで、光ファイバ20の送出長を調整可能な光ファイバ巻取機80を設け、穴Hの深さ方向に放射線発光素子10を移動させることで、地上において放射線の線量率を計測することができる。なお、放射線発光素子10を図示していない移動装置に搭載することで、任意のエリアの線量率を計測するようにしてもよい。
[第2の実施形態]
図8は、本発明の放射線モニタの第2の実施形態を示す概略ブロック図である。当該放射線モニタ200は、図8に示すように、概略的に、放射線発光素子10と、光ファイバ20と、波長フィルタ25と、電気パルス変換器30と、電気パルス検出器40と、解析機50とを備えている。第2の実施形態は、波長フィルタ25をさらに備えている点で、第1の実施形態と異なっている。なお、放射線発光素子10、光ファイバ20、電気パルス変換器30、電気パルス検出器40および解析機50は、第1の実施形態のものと同様であるため、同一部分には同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
波長フィルタ25は、光ファイバ20の中途に設けられ、所定の波長範囲内の光のみを透過可能なフィルタである。波長フィルタ25は、所定の波長範囲の光のみを透過可能な限り特に限定されず、例えば、平面基板に誘電体膜をコーティングし、薄膜の界面で発生する反射光の干渉現象を利用した干渉フィルタ等を採用することができる。
次に、波長フィルタ25により透過可能な波長範囲を所定の波長範囲に限定する理由について説明する。入射した放射線により高いエネルギー準位に励起した希土類原子等がより低いエネルギー準位に遷移するとき、遷移するエネルギー準位間のエネルギーの差分に応じた波長の光(光子)が生成する(図5参照)。図9は、ある波長のγ線入射時に放射線発光素子で生成される光子(光)の波長ごとの生成率の一例を示している。この図から分かるように、上記γ線の入射により種々の波長の光(光子)が生成する。
しかしながら、高線量率環境下では光ファイバ20が劣化して比較的短い波長の光が散乱や吸収により伝送困難となってしまう。そこで散乱等が起こりにくい比較的長い波長の光のみを透過する波長フィルタ25を用い、波長フィルタ25を透過した光のみを電気パルス変換器30に伝送することで、光ファイバ劣化の影響を受けない比較的長い波長の光のみを測定でき、放射線の線量率を精度良く計測することが可能となる。
一方、高温環境下では放射線発光素子10や光ファイバ20内部においても熱輻射により比較的長い波長の光が生成してしまい、入射した放射線により生成した光との区別が困難となってしまう。そこで高温環境下での熱輻射による生成が起こりにくい比較的短い波長の光のみを透過する波長フィルタ25を用い、波長フィルタ25を透過した光のみを電気パルス変換器30に伝送することで、熱輻射の影響を受けない比較的短い波長の光のみを測定でき、放射線の線量率を精度良く計測することが可能となる。
上記所定の波長範囲は、高線量率かつ高温環境で測定する場合、700nm以上1,300nm以下である。上記所定の波長範囲の下限は、光ファイバ20内を伝送する光の散乱等防止性向上の観点から、800nmが好ましく、900nmがより好ましい。また、上記所定の波長範囲の上限は、熱輻射に起因する光の抑制性向上の観点から、1,200nmが好ましく、1,100nmがより好ましい。また、300℃以上の高温環境で、低線量率環境を測定する場合は、1,200nm以下が好ましく、波長が短ければ短いほど、より好ましい。また、室温程度の温度環境で、高線量率を測定する場合は、光ファイバ20内を伝送する光の散乱等防止性向上の観点から、800nm以上2,500nm以下が好ましい。
なお、当該放射線モニタ200の動作については、波長フィルタ25を用いて所定の波長範囲内の光のみを透過させること以外は、上述した放射線モニタ100と同様であるため、その説明は省略する。
このように、当該放射線モニタ200は、上記波長フィルタ25を備えていることで、所定の波長範囲の光のみを用いて放射線の線量率を計測することができ、光ファイバが劣化したり高温環境下であっても放射線の線量率をより正確に計測することができる。
[第3の実施形態]
図10は、本発明の放射線モニタの第3の実施形態を示す概略ブロック図である。当該放射線モニタ300は、図10に示すように、概略的に、放射線発光素子10と、光ファイバ20と、光減衰フィルタ23と、波長フィルタ25と、電気パルス変換器30と、電気パルス検出器40と、解析機50とを備えている。第3の実施形態は、光減衰フィルタ23をさらに備えている点で、第2の実施形態と異なっている。なお、放射線発光素子10、光ファイバ20、波長フィルタ25、電気パルス変換器30、電気パルス検出器40および解析機50は、第2の実施形態のものと同様であるため、同一部分には同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
光減衰フィルタ23は、光ファイバ20の中途に設けられ、放射線発光素子10から放出された光を所定の強度範囲内に収まるように所定割合で減衰(変換)させるフィルタである。光減衰フィルタ23は、光を所定の強度範囲内にかつ所定割合で減衰(変換)させることができる限り特に限定されず、例えば、減光(ND)フィルタ等を採用することができる。この光減衰フィルタ23は、電気パルス変換器30において変換可能な光子の計数率の上限を超えるのような場合に好適に用いられる。
なお、当該放射線モニタ300の動作については、光ファイバ20により伝送される光の強度を光減衰フィルタ23を用いて所定の強度範囲内に収まるように所定割合で減衰させること以外は、上述した放射線モニタ100と同様であるため、その説明は省略する。
このように、当該放射線モニタ300が光減衰フィルタ23を備えていることで、たとえ電気パルス変換器30の時間分解能を超えるような高い線量率の放射線が入射する場合であっても、放射線の線量率をより正確に計測することができる。
[第4の実施形態]
図11は、本発明の放射線モニタの第4の実施形態を示す概略ブロック図である。当該放射線モニタ400は、図11に示すように、概略的に、第1の放射線発光素子10aと、第1の光ファイバ20aと、第1の光減衰フィルタ23aと、第1の波長フィルタ25aと、第1の電気パルス変換器30aと、第1の電気パルス検出器40aと、第2の放射線発光素子10bと、第2の光ファイバ20bと、第2の光減衰フィルタ23bと、第2の波長フィルタ25bと、第2の電気パルス変換器30bと、第2の電気パルス検出器40bと、差分解析機51とを備えている。
第1の光ファイバ20aは、第1の放射線発光素子10aに接続され、第1の発光部11aから放出された光を伝送する媒体である。また、第2の光ファイバ20bは、第2の放射線発光素子10bに接続され、第2の発光部11bから放出された光を伝送する媒体である。
第1の光減衰フィルタ23aは、第1の光ファイバ20aの中途に設けられ、第1の放射線発光素子10aから放出された光を所定の強度範囲内に収まるように所定割合で減衰させるフィルタである。また、第2の光減衰フィルタ23bは、第2の光ファイバ20bの中途に設けられ、第2の放射線発光素子10bから放出された光を所定の強度範囲内に収まるように上記所定割合で減衰させるフィルタである。
第1の波長フィルタ25aは、第1の光ファイバ20aの中途に設けられ、所定の波長範囲内の光のみを透過可能なフィルタである。また、第2の波長フィルタ25bは、第2の光ファイバ20bの中途に設けられ、上記所定の波長範囲内の光のみを透過可能なフィルタである。
第1の電気パルス変換器30aは、第1の光ファイバ20aに接続され、伝送された光の光子1個に対して1個の電気パルスを発信する変換器である。また、第2の電気パルス変換器30bは、第2の光ファイバ20bに接続され、伝送された光の光子1個に対して1個の電気パルスを発信する変換器である。
第1の電気パルス検出器40aは、第1の電気パルス変換器30aに接続され、第1の電気パルス変換器30aから発信された電気パルスを計数する検出器である。また、第2の電気パルス検出器40bは、第2の電気パルス変換器30bに接続され、第2の電気パルス変換器30bから発信された電気パルスを計数する変換器である。
なお、第1および第2の光ファイバ20a、20bは上記光ファイバ20と、第1および第2の光減衰フィルタ23a、23bは上記光減衰フィルタ23と、第1および第2の波長フィルタ25a、25bは上記波長フィルタ25と、第1および第2の電気パルス変換器30a、30bは上記電気パルス変換器30と、第1および第2の電気パルス検出器40a、40bは上記電気パルス検出器40とそれぞれ同様であるため、その詳細な説明を省略する。
第1の放射線発光素子10aは、第1の発光部11aと、第1の発光部11aを収納する第1のハウジング12aと、第1のハウジング12aと第1の発光部11aとの間に設けられ第1のハウジング12a内面の熱輻射率よりも小さい熱輻射率を有する第1の中間部材13aとを有し、第2の放射線発光素子10bは、第2の発光部11bと、第2の発光部11bを収納する第2のハウジング12bと、第2のハウジング12bと第2の発光部12bとの間に設けられ第2のハウジング12b内面の熱輻射率よりも小さい熱輻射率を有する第2の中間部材13bとを有している。これにより、第1および第2の放射線発光素子10a,10bが高温環境下におかれた場合であっても、第1および第2のハウジング12a、12bで発生する熱輻射由来の発光を低減することができ、放射線の線量率をより正確に計測することができる。なお、第1の発光部11aは上記発光部11と、第1および第2のハウジング12a、12bはそれぞれ上記ハウジング12と、第1および第2の中間部材13a、13bはそれぞれ上記中間部材13と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
第2の発光部11bは、希土類元素を含有していない発光部である。この第2の発光部11bは、希土類元素を含有していない点で、第1の発光部11aと異なっている。すなわち、第2の発光部11bは、例えば、透明イットリウム・アルミ・ガーネットなどの光透過性材料のみで形成されている。
また、図11に示すように、第1の放射線発光素子10aと第2の放射線発光素子10bとは隣接するように併設されている。なお、第1の放射線発光素子10aと第2の放射線発光素子10bとの隣接状態は、第1および第2の放射線発光素子10a、10bに入射する放射線の線量率が同等である限り特に限定されない。
差分解析機51は、第1および第2の電気パルス検出器40a、40bに接続され、第1および第2の電気パルス検出器40a、40bで計数された電気パルスからこの電気パルスの計数率の差分を算出し、かつ上記差分を放射線の線量率に換算する機器である。具体的には、差分解析機51としては、例えば、上述の[第1の実施形態]の項で説明したような記憶装置と、第1および第2の電気パルス検出器40a、40bで計数された電気パルスの計数率の差分算出し、かつ上記データベースを用い上記差分を放射線の線量率に換算する演算装置と、換算した放射線の線量率を表示する表示装置とを備えている(不図示)。差分解析機51は、第1および第2の電気パルス検出器40a、40bで計数された電気パルスを上述したように放射線の線量率に換算できる限り特に限定されず、例えば、上述した機能を有するパーソナルコンピュータ等を採用することができる。
なお、図3に示す放射線発光素子10と同様に、第1の放射線発光素子10aが、第1の放射線発光素子10aと第1の光ファイバ20aとの接続部における第1の光ファイバ20aの外形を第1の光ファイバ20aの軸方向に延長した仮想領域内に収められ、第2の放射線発光素子10bが、第2の放射線発光素子10bと第2の光ファイバ20bとの接続部における第2の光ファイバ20bの外形を第2の光ファイバ20bの軸方向に延長した仮想領域内に収められていることがことが好ましい。これにより、第1および第2の放射線発光素子10a、10bの大きさに起因して放射線の測定場所が制限されるのを抑制することができ、例えば、細部の計測を行ったり、医療用放射線治療装置などと併用されるような高線量率、高空間分解能の計測が可能な放射線モニタとして用いることができる。
次に、当該放射線モニタ400の動作について説明する。放射線モニタ400を用いて放射線の線量率を計測する場合、第1の放射線発光素子10aと第2の放射線発光素子10bとが隣接するように併設されている。それ故入射する放射線の線量率および温度、電気ノイズなどの環境は、第1および第2の放射線発光素子10a、10bで同等である。
第1の放射線発光素子10aに放射線が入射した場合、第1の発光部11aで希土類元素のエネルギー遷移時に光子(光)が生成する。次いで、この光子(光)が光ファイバ20a中途に設けられた第1の光減衰フィルタ23aおよび第1の波長フィルタ25aを経て第1の電気パルス変換器30aで電気パルスに変換され、この電気パルスを第1の電気パルス検出器40aで計数する。その際、波長に対する単位時間当たりの電気パルスの度数には、図12に実線(見掛け度数)で示すように、熱輻射により生成した光子や電気パルス変換器30等で発生した電気ノイズなどのような放射線に起因しないバックグラウンドの電気パルスの度数(以下、「バックグラウンド度数」ともいう)も含まれてしまうおそれがある。
一方、第2の放射線発光素子10bに放射線が入射した場合、上記同様に電気パルスを第2の電気パルス検出器40bで計数する。しかしながら、第2の発光部11bは希土類元素を含有していないので、第2の電気パルス変換器30bでは希土類元素に起因する電気パルスは発せられず、波長に対する単位時間当たりの電気パルスの度数は、図12に破線で示すバックグラウンド度数のみとなる。
そこで、第1の放射線発光素子10aにより得られた電気パルスの計数率から第2の放射線発光素子10bにより得られた電気パルスの計数率を減算し、その差分を補正後の電気パルスの計数率(図12に斜線で示した波長に対する単位時間当たりの電気パルスの度数の積分値に相当)とする。次いで、この補正後の電気パルスの計数率をデータベースに照合し、放射線の線量率に換算することで、入射した放射線の線量率を求める。
このように、差分解析機51を備え、希土類元素を有する第1の放射線発光素子10aと希土類元素を有していない第2の放射線発光素子10bとが隣接するように併設されているので、例えば熱輻射による発光や電気ノイズのようなバックグラウンドを除去して放射線の線量率をさらに正確に計測することができる。
また、当該放射線モニタ400は、第1および第2の波長フィルタ25a、25bを備えていることで、所定の波長範囲の光のみを用いて放射線の線量率を計測することができ、光ファイバが劣化したり高温環境下であっても放射線の線量率をより正確に計測することができる。
また、当該放射線モニタ400は、第1および第2の光減衰フィルタ23a、23bを備えていることで、たとえ電気パルス変換器30の時間分解能を超えるような高い線量率の放射線が入射する場合であっても、放射線の線量率をより正確に計測することができる。
なお、本発明の放射線モニタは、上述した実施形態の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、上述した第1〜第3の実施形態では、発光部11が少なくとも1種の希土類元素を含有するものについて説明したが、入射した放射線の線量率に対応する強度の光を発する発光部を有するものであれば、必ずしも希土類元素を含有していなくてもよい。
また、上述した第1〜第3の実施形態では、電気パルス検出器40と解析機50とが独立している放射線モニタについて説明したが、電気パルスを計数する機能および電気パルスの計数率を放射線の線量率に換算する機能を兼ね備えた単一の計測器も、本発明の意図する範囲内である。
また、第4の実施形態では、第1および第2の光減衰フィルタ23a、23bを備えている放射線モニタ400について説明したが、これらを備えていない放射線モニタであってもよい。
また、第4の実施形態では、第1および第2の波長フィルタ25a、25bを備えている放射線モニタ400について説明したが、これらを備えていない放射線モニタであってもよい。
また、第4の実施形態では、第1の発光部11aおよび第2の発光部11bが別々のハウジング12a、12bに収納されている放射線モニタ400について説明したが、第1および第2の発光部11a、11bが単一のハウジング内に収納され、上記第1および第2の発光部11a、11bが遮光部材で間仕切られている放射線モニタであってもよい。
また、第4の実施形態では、第1および第2の中間部材13a、13b並びに第1および第2のハウジング12a、12bを備えている放射線モニタ400について説明したが、第1および第2の中間部材13a、13bを備えていない放射線モニタや、第1および第2の中間部材13a、13b並びに第1および第2のハウジング12a、12bを備えていない放射線モニタであってもよい。
100、200、300、400 放射線モニタ
10 放射線発光素子
10a 第1の放射線発光素子
10b 第2の放射線発光素子
11 発光部
11a 第1の発光部
11a 第2の発光部
12 ハウジング
12a 第1のハウジング
12b 第2のハウジング
13 中間部材
13a 第1の中間部材
13b 第2の中間部材
20 光ファイバ
20a 第1の光ファイバ
20b 第2の光ファイバ
23 光減衰フィルタ
23a 第1の光減衰フィルタ
23b 第2の光減衰フィルタ
25 波長フィルタ
25a 第1の波長フィルタ
25b 第2の波長フィルタ
30 電気パルス変換器
30a 第1の電気パルス変換器
30b 第2の電気パルス変換器
40 電気パルス検出器
40a 第1の電気パルス検出器
40 第2の電気パルス検出器
50 解析機
51 差分解析機
r 放射線
R 仮想領域

Claims (11)

  1. 入射した放射線の線量率に対応する強度の光を発する発光部を有する放射線発光素子と、
    前記放射線発光素子に接続され、前記発光部から放出された光を伝送する光ファイバと、
    前記光ファイバに接続され、伝送された前記光の光子1個に対して1個の電気パルスを発信する電気パルス変換器と、
    前記電気パルス変換器に接続され、前記電気パルス変換器から発信された前記電気パルスを計数する電気パルス検出器と、
    前記電気パルス検出器に接続され、前記電気パルス検出器で計数された電気パルスの計数率を放射線の線量率に換算する解析機とを備え
    前記解析機における前記放射線の線量率への換算は、前記電気パルスの計数率に対応する光子の計数率を用いて行われるものである放射線モニタ。
  2. 光ファイバの中途に設けられ、所定の波長範囲内の光のみを透過可能な波長フィルタをさらに備えている請求項1に記載の放射線モニタ。
  3. 光ファイバの中途に設けられ、放射線発光素子から放出された光を所定の強度範囲内に収まるように所定割合で減衰させる光減衰フィルタをさらに備えている請求項1または請求項2に記載の放射線モニタ。
  4. 放射線発光素子が、発光部と、前記発光部を収納するハウジングと、前記ハウジングと前記発光部との間に設けられ前記ハウジング内面の熱輻射率よりも小さい熱輻射率を有する中間部材とを有している請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の放射線モニタ。
  5. 発光部が少なくとも1種の希土類元素を含有している請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の放射線モニタ。
  6. 放射線発光素子が、前記放射線発光素子と光ファイバとの接続部における前記光ファイバの外形を前記光ファイバの軸方向に延長した仮想領域内に収められている請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の放射線モニタ。
  7. 少なくとも1種の希土類元素を含有し、入射した放射線の線量率に対応する強度の光を発する第1の発光部を有する第1の放射線発光素子と、
    前記第1の放射線発光素子に接続され、前記第1の発光部から放出された光を伝送する第1の光ファイバと、
    前記第1の光ファイバに接続され、伝送された前記光の光子1個に対して1個の電気パルスを発信する第1の電気パルス変換器と、
    前記第1の電気パルス変換器に接続され、前記第1の電気パルス変換器から発信された前記電気パルスを計数する第1の電気パルス検出器と、
    希土類元素を含有しない第2の発光部を有する第2の放射線発光素子と、
    前記第2の放射線発光素子に接続され、前記第2の発光部から放出された光を伝送する第2の光ファイバと、
    前記第2の光ファイバに接続され、伝送された前記光の光子1個に対して1個の電気パルスを発信する第2の電気パルス変換器と、
    前記第2の電気パルス変換器に接続され、前記第2の電気パルス変換器から発信された前記電気パルスを計数する第2の電気パルス検出器と、
    前記第1および第2の電気パルス検出器に接続され、前記第1および第2の電気パルス検出器で計数された電気パルスからこの電気パルスの計数率の差分を算出し、かつ前記差分を放射線の線量率に換算する差分解析機とを備え、
    前記第1の放射線発光素子と前記第2の放射線発光素子とが隣接するように併設されており、
    前記差分解析機における前記放射線の線量率への換算は、前記電気パルスの計数率の差分に対応する光子の計数率を用いて行われるものである放射線モニタ。
  8. 第1の光ファイバの中途に設けられ、所定の波長範囲内の光のみを透過可能な第1の波長フィルタと、
    第2の光ファイバの中途に設けられ、前記所定の波長範囲内の光のみを透過可能な第2の波長フィルタとをさらに備えている請求項7に記載の放射線モニタ。
  9. 第1の光ファイバの中途に設けられ、第1の放射線発光素子から放出された光を所定の強度範囲内に収まるように所定割合で減衰させる第1の光減衰フィルタと、
    第2の光ファイバの中途に設けられ、第2の放射線発光素子から放出された光を前記所定の強度範囲内に収まるように前記所定割合で減衰させる第2の光減衰フィルタとをさらに備えている請求項7または請求項8に記載の放射線モニタ。
  10. 第1の放射線発光素子が、第1の発光部と、前記第1の発光部を収納する第1のハウジングと、前記第1のハウジングと前記第1の発光部との間に設けられ前記第1のハウジング内面の熱輻射率よりも小さい熱輻射率を有する第1の中間部材とを有し、
    第2の放射線発光素子が、第2の発光部と、前記第2の発光部を収納する第2のハウジングと、前記第2のハウジングと前記第2の発光部との間に設けられ前記第2のハウジング内面の熱輻射率よりも小さい熱輻射率を有する第2の中間部材とを有している請求項7から請求項9のいずれか1項に記載の放射線モニタ。
  11. 第1の放射線発光素子が、前記第1の放射線発光素子と第1の光ファイバとの接続部における前記第1の光ファイバの外形を前記第1の光ファイバの軸方向に延長した仮想領域内に収められ、
    第2の放射線発光素子が、前記第2の放射線発光素子と第2の光ファイバとの接続部における前記第2の光ファイバの外形を前記第2の光ファイバの軸方向に延長した仮想領域内に収められている請求項7から請求項10のいずれか1項に記載の放射線モニタ。
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