JP2001056381A - 局所線量計及びそれを用いた医療装置 - Google Patents

局所線量計及びそれを用いた医療装置

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JP2001056381A
JP2001056381A JP23458899A JP23458899A JP2001056381A JP 2001056381 A JP2001056381 A JP 2001056381A JP 23458899 A JP23458899 A JP 23458899A JP 23458899 A JP23458899 A JP 23458899A JP 2001056381 A JP2001056381 A JP 2001056381A
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radiation
light
unit
optical transmission
noise
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Ryuichi Nishiura
竜一 西浦
Hiroshi Nishizawa
博志 西沢
Toru Oka
徹 岡
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光伝送部に放射線が入射することによって発
生するノイズ、特にチェレンコフ光の影響を除去して、
高精度で測定できる局所線量計を得る。 【解決手段】 放射線の入射により発光するシンチレー
ションファイバ1と、このシンチレーションファイバ1
からの光を伝送する光伝送ファイバ3と、この光伝送フ
ァイバ3に放射線が入射することにより発生するノイズ
を除去する、特定の周波数の光を透過するバンドパスフ
ィルタ2と、このバンドパスフィルタ2を介して伝送さ
れた光を検出する光検出部4とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Ir-192などの小線
源を人体に挿入してがん治療を実施する、いわゆるBrac
hytherapyを行う際、がん病巣に対する照射線量を測定
するための局所線量計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の局所線量計としては、例えば特開
平10−213663号公報に示されるように、検出部
及び伝送部に光ファイバを用い、細径化することで、が
ん治療時における線量計の体内挿入による患者への負担
を低減した線量計がある。
【0003】図14は、従来の局所線量計の断面図であ
る。図において、1は放射線が入射すると発光する放射
線検出部としてのシンチレーションファイバ、3はシン
チレーションファイバ1の光を伝送する光伝送部として
の光伝送ファイバ、4は伝送された光を電気パルス信号
へ変える光検出部、5は電気パルス信号を増幅させる前
置増幅器、7は電気パルス信号を計測する計測装置、8
は計測結果を表示する表示装置である。
【0004】次に動作について説明する。上記のように
構成された局所線量計においては、シンチレーションフ
ァイバ1に放射線源から放射される放射線が入射したと
きシンチレーションファイバ1内で発光する。この蛍光
は、シンチレーションファイバ1の端面に接続された光
伝送ファイバ3に伝えられ光の信号が伝送される。光伝
送ファイバ3の端面から信号が伝送され光検出部4で電
気パルス信号に変換される。前置増幅器5で電気パルス
信号が増幅された後、計測装置7で電気パルス信号の計
測がなされ、計測結果が表示装置8によって表示され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の様な従来の局所
線量計では、がん治療などで使用される大線量の測定を
行う場合、シンチレーションファイバ1のみならず光伝
送部3でも放射線との相互作用によりノイズ、即ちチェ
レンコフ光を発する。この信号が光伝送ファイバ3よ
り、シンチレーションファイバ1へ伝送されることでシ
ンチレーションファイバ1を励起し、蛍光を発する。そ
のため、光伝送ファイバ3で発生したノイズであるにも
かかわらず波高弁別等の手法によって分離できないとい
う問題点があった。
【0006】この発明は、係る問題を解決するためにな
されたものであり、光伝送部に放射線が入射することに
よって発生するノイズ、特にチェレンコフ光の影響を除
去して、高精度で測定できる局所線量計を得ることを目
的とする。また、この局所線量計を用いた医療装置を得
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る局所線量
計は、放射線の入射により発光する放射線検出部と、こ
の放射線検出部からの光を伝送する光伝送部と、この光
伝送部に放射線が入射することにより発生するノイズを
除去するノイズ除去手段と、このノイズ除去手段を介し
て伝送された光を検出する光検出部とを備えたものであ
る。
【0008】また、ノイズ除去手段は、放射線検出部と
光伝送部との間に設けられている。
【0009】また、ノイズ除去手段は、光伝送部と光検
出部との間に設けられている。
【0010】また、ノイズ除去手段は、光伝送部を兼ね
た中空状の光パイプである。
【0011】また、ノイズ除去手段は、放射線検出部の
周囲を被覆した金属箔である。
【0012】また、ノイズ除去手段は、光伝送部の周囲
を被覆した金属箔である。
【0013】また、光伝送部の一端が二つに分岐され、
分岐された一方にノイズ除去手段を介して接続された第
一の光検出部と、他方に接続された第二の光検出部とを
備え、第二の光検出部の検出信号と第一の光検出部の検
出信号との差分をとることにより光伝送部に入射した放
射線によるノイズを抽出するものである。
【0014】また、ノイズ除去手段は、特定の周波数の
光を透過するバンドパスフィルタである。
【0015】また、放射線により発光する蛍光体で構成
された放射線検出部と、この放射線検出部からの光を透
過する状態または透過しない状態のいずれかの状態に切
り替える光学シャッターと、放射線検出部からの光を伝
送する光伝送部と、伝送された光を検出する光検出部と
を備え、光検出部は、光学シャッターが放射線検出部か
らの光を透過する状態のときの検出信号と、光学シャッ
ターが放射線検出部からの光を透過しない状態のときの
検出信号との差分をとることにより光伝送部に入射した
放射線によるノイズを抽出するものである。
【0016】また、放射線により発光する蛍光体で構成
された放射線検出部と、この放射線検出部からの光を伝
送する光伝送部と、放射線検出部及び光伝送部とを人体
内に挿入するための駆動装置と、この駆動装置によって
人体内に挿入された放射線検出部の任意の位置における
放射線量を測定し、この放射線量、放射線エネルギー及
び放射線の入射光子数から上記位置における上記光伝送
部に入射した放射線によるノイズ量を予測して、放射線
量とノイズ量との差分をとることにより放射線検出部で
検出された真の放射線量を算出する演算処理装置とを備
えたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1による局所線量計を示す構成図である。
図において、1は放射線が入射すると発光する放射線検
出部としてのシンチレーションファイバ、2は特定の周
波数の光のみを透過するノイズ除去手段としてのバンド
パスフィルタ、3は蛍光を伝送するための光伝送部とし
ての光伝送ファイバ、4は伝送された光を電気パルス信
号へ変える光検出器、5は電気パルス信号を増幅させる
前置増幅器、6は電気パルス信号の波高を測定し、信号
とノイズを弁別する波高弁別装置、7は電気パルス信号
を計数する計測装置、8は計測結果を表示する表示装置
である。
【0018】次に動作について説明する。上記のように
構成された局所線量計においては、シンチレーションフ
ァイバ1に放射線源から放射される放射線が入射したと
きシンチレーションファイバ1内で蛍光を発する。この
蛍光は、シンチレーションファイバ1の端面に接続され
たバンドパスフィルタ2を透過し、光伝送ファイバ3内
を光の信号として伝送される。光伝送ファイバ3の端面
から信号が伝送され、光検出部4で電気パルス信号に変
換される。前置増幅器5で電気パルス信号が増幅された
後、波高弁別装置6にて信号波高を評価し、信号であれ
ば計測装置7で電気パルス信号の計測がなされ、計測結
果が表示装置8によって表示される。
【0019】一方、光伝送ファイバ3に放射線源から放
射される放射線が入射したとき光伝送ファイバ3内でノ
イズ、即ちチェレンコフ光が発する。このチェレンコフ
光はバンドパスフィルタ2によってシンチレーションフ
ァイバ1へ入射することを抑制する。
【0020】ここで、バンドパスフィルタ2の構成につ
いて説明する。ここで言うバンドパスフィルタとは、特
定波長の光のみを透過する性質のある材料(例えば色ガ
ラスなど)でできたフィルタであり、特定波長の光を除
去するために使用するものである。例えば、図2(a)
に示すような特性の光があり、波長A(nm)以上の光
を取りだしたい場合に、図2(b)に示すような波長A
(nm)以上の光を透過する特性を持つバンドパスフィ
ルタを挿入することで、図2(c)に示すような出力を
得ることができる。
【0021】即ち、シンチレーションファイバ1の発光
ピークを効率よく透過でき、且つチェレンコフ光の波長
を透過しないようなバンドパスフィルタ2を用いれば、
光伝送ファイバ3内で発生したチェレンコフ光のシンチ
レーションファイバ1内への入射を抑制することができ
る。
【0022】なお、上記実施の形態では、波高弁別器6
とバンドパスフィルター2とを組み合わせた構成になっ
ているが、波高弁別器6が無くても所望の効果は得られ
る。但し、チェレンコフ光は蛍光と比べ一般に波高が低
く波高弁別器6にて蛍光と弁別され、ノイズとして除去
することも可能なので、波高弁別器6とバンドパスフィ
ルター2とを組み合わせた構成にすれば、さらに高いノ
イズ除去効果を得ることができる。
【0023】実施の形態2.図3は、この発明の実施の
形態2による局所線量計を示す構成図である。上記実施
の形態1では、バンドパスフィルタ2をシンチレーショ
ンファイバ1の端面に接続したが、本実施の形態2で
は、光伝送ファイバ3と光検出部4との間に接続した。
図において、上記実施の形態1と同一、相当する部分は
同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0024】次に動作について説明する。上記のように
構成された局所線量計においては、シンチレーションフ
ァイバ1に放射線源から放射される放射線が入射したと
きシンチレーションファイバ1内で蛍光を発する。この
蛍光は、シンチレーションファイバ1の端面に接続され
た光伝送ファイバ3内を光の信号として伝送される。光
伝送ファイバ3の端面からの信号はバンドパスフィルタ
2を透過して光検出部4で、電気パルス信号に変換され
る。
【0025】一方、放射線源から放射される放射線が光
伝送ファイバ3内へ入射したときに発するチェレンコフ
光は、光伝送ファイバ3内を伝送されるが、端面に接続
されたバンドパスフィルタ2にて阻止され光検出部4へ
は到達せず、上記実施の形態1と同様の効果が得られ
る。
【0026】実施の形態3.図4は、この発明の実施の
形態3による局所線量計を示す構成図である。本実施の
形態では、放射線が入射することで発生するチェレンコ
フ光の量を低減するため、光伝送ファイバとして、屈折
率の低い光伝送ファイバ9を使用した。図において、上
記実施の形態1と同一、相当する部分は同一の符号を付
し、その説明を省略する。
【0027】次に動作について説明する。上記のように
構成された局所線量計においては、シンチレーションフ
ァイバ1に放射線源から放射される放射線が入射したと
きシンチレーションファイバ1内で蛍光を発する。この
蛍光は、シンチレーションファイバ1の端面接続された
光伝送ファイバ3内を光の信号として伝送される。光伝
送ファイバ3の端面からの伝送された光パルス信号は光
検出部4で、電気パルス信号に変換される。
【0028】一方、放射線源から放射される放射線が光
伝送ファイバ9へ入射した場合、チェレンコフ光が発生
するが、光伝送ファイバに低屈折率の光伝送ファイバ9
を使用しているためチェレンコフ光の発生量が抑制さ
れ、ノイズの量が低減される。
【0029】ここで、チェレンコフ光と屈折率の関係に
ついて説明する。チェレンコフ光は、高速荷電粒子が光
学的に透明で屈折率が1より大きな媒質中を通過する際
に、荷電粒子の速度が透過媒質中の光速よりも速くなっ
たとき放出される。そのため、媒質中の光速以下の荷電
粒子ではチェレンコフ光が発生しない。即ち、チェレン
コフ光の発生は、しきい値反応と言える。
【0030】また、物質中の光の速度は、その物質の屈
折率に依存しており、次式のような関係がある。 (物質中の光の速度)=(真空中の光速)/(屈折率) 測定対象が電子である場合(γ線でも、相互反応で電子
を放出)、しきい値は次式にて媒質の屈折率と関係付け
られる。(m:媒質の質量、c:光速、n:媒質の屈折
率)
【0031】
【数1】
【0032】従って、光伝送ファイバ9に屈折率の低い
材料を選択すれば、チェレンコフ光が生じるしきい値エ
ネルギーが高くなり、結果としてチェレンコフ光の影響
を低減することができる。
【0033】実施の形態4.図5は、この発明の実施の
形態4による局所線量計を示す構成図である。本実施の
形態では、光伝送ファイバの代わりに、空洞部11を有
する中空状の光パイプ10を使用して、光伝送部とノイ
ズ除去手段とを兼ねた構成とした。図において、上記実
施の形態1と同一、相当する部分は同一の符号を付し、
その説明を省略する。
【0034】次に動作について説明する。上記のように
構成された局所線量計においては、シンチレーションフ
ァイバ1に放射線源から放射される放射線が入射したと
きシンチレーションファイバ1内で蛍光を発する。この
蛍光は、シンチレーションファイバ1の端面に接続され
た光パイプ10内を光の信号として伝送される。光パイ
プ10の端面からの伝送された光パルス信号は光検出部
4で、電気パルス信号に変換される。
【0035】一方、放射線源から放射される放射線が光
パイプ10へ入射した場合、空洞部11を有するため、
即ち、チェレンコフ光を発生させる媒体が空気であるた
め、ノイズであるチェレンコフ光が殆ど発生しない。
【0036】実施の形態5.図6は、この発明の実施の
形態5による局所線量計を示す構成図である。本実施の
形態では、シンチレーションファイバ1内に放射線が入
射することで電子を叩き出し、シンチレーションファイ
バ1内の電子密度を上げる作用をする金属箔12をシン
チレーションファイバ1に巻き付け、ノイズ除去手段と
した。図において、上記実施の形態1と同一、相当する
部分は同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0037】次に動作について説明する。上記のように
構成された局所線量計においては、シンチレーションフ
ァイバ1に放射線源から放射される放射線が入射したと
きシンチレーションファイバ1内で電子が叩き出され、
この電子がシンチレーションファイバ1を励起し、蛍光
を発する。また、シンチレーションファイバ1に巻き付
けた金属箔12でも放射線が入射すると電子が叩き出さ
れ、この電子によってシンチレーションファイバ1内の
電子密度が増加し、蛍光の量も増加する。この蛍光は、
シンチレーションファイバ1の端面に接続された光伝送
ファイバ3内を光の信号として伝送される。光伝送ファ
イバ3の端面から伝送された光パルス信号は光検出部4
で電気パルス信号に変換される。
【0038】ここで、金属箔12の材料とシンチレーシ
ョンファイバ1の増感効果との関係について説明する。
検出部に使用するシンチレーションファイバ1は、入射
した放射線(γ線)の相互作用(光電効果)によって叩
き出された電子によって励起され、蛍光を発する。そこ
でシンチレーションファイバ1内の電子密度を上げるこ
とで、センサとしての感度を向上させることができる。
【0039】電子密度を上げる方法として、シンチレー
ションファイバ1よりも、入射γ線によって叩き出され
る電子の密度が高い物質(箔)で被覆を行う。光電効果
の反応断面積は、被照射体の原子番号に依存しており、
図7(a)に示すように、原子番号の大きいものほど、
反応断面積が大きい。また、図7(b)に示すように、
K殻電子の結合エネルギーは、原子番号が大きいほど高
い。放出される光電子のエネルギーは、(γ線の入射エ
ネルギー)−(K殻電子の結合エネルギー)であるた
め、原子番号が大きい原子ほど放出される光電子エネル
ギーは低い。
【0040】目的の被覆材としては、光電子数が多く、
光電子のエネルギーが大きいものが良い。これは、放出
された光電子は、シンチレーションファイバ1に到達す
るためにエネルギーが減衰するので、エネルギーが低い
電子ではシンチレーションファイバ1まで到達できない
ためである。以上の条件は、上記0040段で説明した
ものと相反する条件であるが、その相反する両者の条件
をバランス良く考慮して材料を決定する必要がある。以
下に一例を示す。
【0041】電子の叩き出しは、入射γ線のエネルギ
ー、被照射体の原子番号、厚さなどの複数のパラメータ
に依存しており、ここでは、入射γ線のエネルギーを8
0keV、被照射体の厚さを100μmと仮定すると、
図7(c)に示すように、中重核元素(Zr〜Ce)で
10keV以上の放出電子数が最大となった。また、こ
の中重核元素の原子番号は中程度であり、光電子エネル
ギーもある程度得ることができる。
【0042】従って、これらの中重核元素を金属箔12
としてシンチレーションファイバ1の周りに配置するこ
とで、低エネルギーγ線に対する感度を増加させること
ができる。
【0043】実施の形態6.図8は、この発明の実施の
形態6による局所線量計を示す構成図である。上記実施
の形態5では、シンチレーションファイバ1に金属箔を
巻き付けたが、本実施の形態では、光伝送ファイバ3に
放射線を遮蔽する金属箔13を巻き付ける構成とした。
図において、上記実施の形態1と同一、相当する部分は
同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0044】次に動作について説明する。上記のように
構成された局所線量計においては、ンチレーションファ
イバ1に放射線源から放射される放射線が入射したとき
シンチレーションファイバ1内で蛍光を発する。この蛍
光は、シンチレーションファイバ1の端面に接続された
光伝送ファイバ3内を光の信号として伝送される。光伝
送ファイバ3の端面からの伝送された光パルス信号は光
検出部4で、電気パルス信号に変換される。
【0045】一方、光伝送ファイバ3は、光伝送ファイ
バ3に巻き付けた金属箔13によって遮蔽されており、
放射線源から放射される放射線の光伝送ファイバ3への
入射量が減衰し、光伝送ファイバ3で発生するノイズで
あるチェレンコフ光の量が抑制される。
【0046】ここで、金属箔13の材料と遮蔽効果との
関係について説明する。例えば、上記実施の形態5にお
ける図7(c)に示すように、鉛(Pb)などの重核元
素では、γ線に対する反応断面積が非常に大きいにもか
かわらず、しきい値レベルを超える光電子を放出してい
ない。反応断面積が大きいということは、即ち、γ線の
減衰が激しいことを意味する。よって、鉛などの重核元
素は、上記実施の形態5で述べた中重核元素のような増
幅効果はないが、放射線に対する遮蔽効果が大きいと言
える。
【0047】従って、重核元素を金属箔13として、光
伝送ファイバ3に巻き付ければ、放射線を遮蔽して、光
伝送ファイバ3で発生するノイズであるチェレンコフ光
の量が抑制される。
【0048】なお、上記実施の形態5におけるシンチレ
ーションファイバ1に電子密度を上げる作用をする金属
箔12を巻き付ける構成と、上記実施の形態6における
光伝送ファイバ3に放射線を遮蔽する金属箔13を巻き
付ける構成とを組み合わせた構成とすれば、さらに高い
効果が得られることは言うまでもない。
【0049】実施の形態7.図9は、この発明の実施の
形態7による局所線量計を示す構成図である。本実施の
形態では、光伝送ファイバ3の一端を二手に分岐して、
一方をバンドパスフィルタ2を介して光検出器4に、他
方を直接光検出器4に接続する構成とした。図におい
て、上記実施の形態1と同一、相当する部分は同一の符
号を付し、その説明を省略する。
【0050】次に動作について説明する。上記のように
構成された局所線量計においては、シンチレーションフ
ァイバ1に放射線源から放射される放射線が入射したと
きシンチレーションファイバ1内で蛍光を発する。この
蛍光は、シンチレーションファイバ1の端面に接続され
た光伝送ファイバ3内へ伝送される。また、光伝送ファ
イバ3へ放射線が入射したとき、チェレンコフ光を発す
る。このチェレンコフ光とシンチレーションファイバ1
からの蛍光は光伝送ファイバ3内を伝送され、途中の分
岐にて信号を2つに分ける。光伝送ファイバ3の一端は
直接、光検出器4へ接続しており、シンチレーションフ
ァイバ1の蛍光と光伝送ファイバ3にて生じたチェレン
コフ光の両方の総和を検出する。
【0051】光伝送ファイバ3の他端では、特定の周波
数の光のみを透過するバンドパスフィルタ2を光検出器
4との間に挿入、接続する。このバンドパスフィルタ2
によってシンチレーションファイバ1にて発光した蛍光
を除き、光伝送ファイバ3にて生じたチェレンコフ光の
みを検出する。
【0052】2つの光検出器4による検出結果の差分を
とることによって、チェレンコフ光の寄与を除き、高精
度で放射線量を測定することができる。
【0053】実施の形態8.図10は、この発明の実施
の形態8による局所線量計を示す構成図である。本実施
の形態では、シンチレーションファイバ1と光伝送ファ
イバ3との間に、シンチレーションファイバ1からの信
号を透過する場合と透過しない場合とに切り替えること
ができる光学シャッター18を設けた。図において、上
記実施の形態1と同一、相当する部分は同一の符号を付
し、その説明を省略する。
【0054】次に動作について説明する。上記のように
構成された局所線量計においては、シンチレーションフ
ァイバ1に放射線源から放射される放射線が入射したと
きシンチレーションファイバ1内で蛍光を発する。シン
チレーションファイバ1と光伝送ファイバ3との間に挿
入された光学シャッター18が蛍光を透過する状態の場
合、蛍光は光伝送ファイバ3内へそのまま伝送される。
また、光伝送ファイバ3へ放射線が入射したとき、チェ
レンコフ光を発する。このチェレンコフ光とシンチレー
ションファイバ1からの蛍光は光伝送ファイバ3内を伝
送されて、端面に接続した光検出器4で検出される。
【0055】一方、光学シャッター18がシンチレーシ
ョンファイバ1で発光した蛍光を透過しない状態の場
合、光伝送ファイバ3で生じたチェレンコフ光のみが、
光検出器4へ伝送され、検出される。
【0056】2つの光検出器4による検出結果の差分を
とることによって、チェレンコフ光の寄与を除き、高精
度で放射線量を測定することができる。
【0057】ここで、光学シャッターとは、例えば、液
晶板や電機粘性流体(ER流体)などに電圧を印可させ
ることにより光学特性を変化させ、結果、光の透過特性
を変化させるものを言う。
【0058】実施の形態9.図11は、この発明の実施
の形態9による局所線量計を示す構成図である。本実施
の形態では、一端にシンチレーションファイバ1の接続
された光伝送ファイバ3と、一端に何も接続されていな
い光伝送ファイバ3とを備え、さらにそれぞれの光伝送
ファイバ3と光検出器4との間に光学シャッター18を
設けた構成とした。図において、上記実施の形態1と同
一、相当する部分は同一の符号を付し、その説明を省略
する。
【0059】次に動作について説明する。上記のように
構成された局所線量計においては、シンチレーションフ
ァイバ1に放射線源から放射される放射線が入射したと
きシンチレーションファイバ1内で蛍光を発し、シンチ
レーションファイバ1の端面に接続された光伝送ファイ
バ3内へ伝送される。また、光伝送ファイバ3へ放射線
が入射したとき、チェレンコフ光を発する。このチェレ
ンコフ光とシンチレーションファイバ1からの蛍光は光
伝送ファイバ3内を伝送されて、端面に接続した光検出
器4へ伝送される。
【0060】一方、シンチレーションファイバ1に接続
されていない光伝送ファイバ3でも、放射線が入射した
ときチェレンコフ光を発する。このチェレンコフ光は光
伝送ファイバ3内を伝送されて、端面に接続した光検出
器4へ伝送される。
【0061】光学シャッター18によって、2つの光伝
送ファイバ3からの入力を切り替え、光検出器4にて信
号を検出する。この検出結果の差分をとることによっ
て、チェレンコフ光の寄与を除き、高精度で放射線量を
測定することができる。
【0062】実施の形態10.図12は、この発明の実
施の形態10による局所線量計を用いた医療装置を示す
構成図である。図において、1は放射線により発光する
シンチレーションファイバであり、放射線検出部となっ
ている。3は蛍光を伝送するための光伝送ファイバ、4
は伝送された光を電気パルス信号へ変える光検出器、5
は電気パルス信号を増幅させる前置増幅器、6は電気パ
ルス信号の波高を測定し、信号とノイズとを弁別する波
高弁別装置、7は電気パルス信号を計数する計測装置、
8は計測結果を表示する表示装置である。
【0063】また、14はシンチレーションファイバ1
及び光伝送ファイバ3を人体に挿入するために、事前に
人体に挿入するカテーテル(筒)、15はシンチレーシ
ョンファイバ1及び光伝送ファイバ3を挿入する駆動装
置、16は計測装置7及び駆動装置15を制御する制御
装置、17はシンチレーションファイバ1の挿入量と測
定結果からシンチレーションファイバ1及び光伝送ファ
イバ3の挿入路であるカテーテル14内の放射線分布を
求め、放射線が光伝送ファイバ3へ入射することで発生
するチェレンコフ光の量を評価する演算処理装置であ
る。
【0064】次に動作について説明する。上記のように
構成された局所線量計においては、シンチレーションフ
ァイバ1に放射線源から放射される放射線が入射したと
きシンチレーションファイバ1内で蛍光を発する。この
蛍光は、シンチレーションファイバ1の端面に接続され
た光伝送ファイバ3内を光の信号として伝送される。光
伝送ファイバ3の端面から信号が伝送され光検出部4
で、電気パルス信号に変換される。前置増幅器5で電気
パルス信号が増幅された後、波高弁別装置6にて信号波
高を評価し、信号であれば計測装置7で電気パルスの計
測がなされる。
【0065】人体に挿入したカテーテル14内にシンチ
レーションファイバ1及び光伝送ファイバ3を挿入する
際に、制御装置16によって駆動装置15を制御してカ
テーテル14内に挿入したシンチレーションファイバ1
の位置を決め、各位置での放射線の量を計測装置7にて
測定する。
【0066】演算処理装置17によって、カテーテル1
4内の各位置での放射線の量から、シンチレーションフ
ァイバ1及び光伝送ファイバ3を挿入したときに、光伝
送ファイバ3に入射する放射線によって発生するチェレ
ンコフ光の量を評価し、計測装置7にて測定されるカテ
ーテル14の各位置での放射線量から差し引くことでノ
イズであるチェレンコフ光の寄与を除き、真の放射線量
を測定する。
【0067】ここで、演算処理装置17の動作フローに
ついて説明する。図13は、この発明の実施の形態10
による局所線量計を用いた医療装置の演算処理装置17
の動作を示すフローチャートである。
【0068】まず、ステップS1でカテーテル14内に
シンチレーションファイバ1及び光伝送ファイバ3が挿
入されると、ステップS2で、カテーテル14に沿った
ある任意位置の放射線の線量率を測定する。ステップS
3でシンチレーションファイバ1が完全に挿入を終えて
いなければ、ステップS4でチェレンコフ光の評価、放
射線量の補正を行う。
【0069】ここで、チェレンコフ光の評価方法につい
て説明する。放射線が媒質(ここでは光伝送ファイバ
3)中を光速以上の速度で透過したときに発生するチェ
レンコフ光の量dnは、以下の式で求めることができ
る。(e:荷電粒子のエネルギー、Z:核電荷、h:ハ
ミルトニアン定数、c:光速、n:媒質の屈折率、β=
荷電粒子の速度/光速)
【0070】
【数2】
【0071】測定対象の放射線(γ線)のエネルギーを
事前に予想(例えば、ガン治療であれば、単一核種の線
源を使用しており、γ線のエネルギーは既知である。ま
た、原子力でも存在する核種は限定できる)すること
で、放射線の線量率とγ線の入射光子数の関係が予測で
きる。γ線のエネルギーが分かっているので、一光子当
たりに放出されるチェレンコフ光の量が計算できる。
【0072】実際の計算は、光伝送ファイバ3内を透過
するγ線の経路を評価する必要があり、これは、光伝送
ファイバ3の幾何学的形状に依存する統計評価となる。
そのため、計算することは困難であるが、電子光子輸送
モンテカルロ計算コード(EGS4:Electron Gamma S
hower Version4)と呼ばれる電子の振る舞いをシミュレ
ートするコードがあり、事前に入射光子数と発生するチ
ェレンコフ光の量の対応を評価しておく。光伝送ファイ
バ3の幾何学的形状は、微少長さの円筒形にて評価して
おき、各位置の線量率に応じて発生するチェレンコフ光
の量の光伝送ファイバ3に沿って積分して評価する。
【0073】発生するチェレンコフ光を予測、算出した
ら、ステップS2で測定された放射線の線量からステッ
プS4で算出したチェレンコフ光の量を差し引くこと
で、シンチレーション1で検出した真の放射線量を算出
して補正する。そして、さらにカテーテル14に沿った
別の位置においてステップS1から処理を繰り返し、シ
ンチレーション1が完全に挿入し終わったらステップS
5で設置完了として一連の処理を終える。
【0074】以上のように本装置によれば、検出した放
射線量からチェレンコフ光の量を差し引くことにより、
高精度に放射線量を測定できる。
【0075】なお、上記実施の形態10による医療装置
は、ガン治療だけでなく、シンチレーションファイバ1
を挿入する経路が限定できれば適用できる。
【0076】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、放射線により発光する蛍光体で構成された放射線
検出部と、この放射線検出部からの光を伝送する光伝送
部と、この光伝送部に放射線が入射することにより発生
するノイズを除去するノイズ除去手段と、このノイズ除
去手段を介して伝送された光を検出する光検出部とを備
えたので、光伝送部に放射線が入射することによって発
生するノイズを除去して、高精度に放射線量を測定でき
る効果が得られる。
【0077】また、請求項2記載の発明によれば、ノイ
ズ除去手段は、放射線検出部と光伝送部との間に設けら
れているので、光伝送部に放射線が入射することによっ
て発生するノイズを除去して、高精度に放射線量を測定
できる効果が得られる。
【0078】また、請求項3記載の発明によれば、ノイ
ズ除去手段は、光伝送部と光検出部との間に設けられて
いるので、光伝送部に放射線が入射することによって発
生するノイズを除去して、高精度に放射線量を測定でき
る効果が得られる。
【0079】また、請求項4記載の発明によれば、ノイ
ズ除去手段は、光伝送部を兼ねた中空状の光パイプであ
るので、光伝送部に放射線が入射することによって発生
するノイズを除去して、高精度に放射線量を測定できる
効果が得られる。
【0080】また、請求項5記載の発明によれば、ノイ
ズ除去手段は、放射線検出部の周囲を被覆した金属箔で
あるので、放射線検出部内の電子密度を上げて入射放射
線に対する増感感度を向上させ、高精度に放射線量を測
定できる効果が得られる。
【0081】また、請求項6記載の発明によれば、ノイ
ズ除去手段は、光伝送部の周囲を被覆した金属箔である
ので、光伝送部に放射線が入射することを抑制し、高精
度に放射線量を測定できる効果が得られる。
【0082】また、請求項7記載の発明によれば、光伝
送部の一端が二つに分岐され、分岐された一方にノイズ
除去手段を介して接続された第一の光検出部と、他方に
接続された第二の光検出部とを備え、第二の光検出部の
検出信号と第一の光検出部の検出信号との差分をとるこ
とにより光伝送部に入射した放射線によるノイズを抽出
するものであるので、高精度に放射線量を測定できる効
果が得られる。
【0083】また、請求項8記載の発明によれば、ノイ
ズ除去手段は、特定の周波数の光を透過するバンドパス
フィルタであるので、光伝送部に放射線が入射すること
によって発生するノイズ、特にチェレンコフ光の影響を
除去して、高精度に放射線量を測定できる効果が得られ
る。
【0084】また、請求項9記載の発明によれば、放射
線により発光する蛍光体で構成された放射線検出部と、
この放射線検出部からの光を透過する状態または透過し
ない状態のいずれかの状態に切り替える光学シャッター
と、放射線検出部からの光を伝送する光伝送部と、伝送
された光を検出する光検出部とを備え、光検出部は、光
学シャッターが放射線検出部からの光を透過する状態の
ときの検出信号と、光学シャッターが放射線検出部から
の光を透過しない状態のときの検出信号との差分をとる
ことにより光伝送部に入射した放射線によるノイズを抽
出するものであるので、高精度に放射線量を測定できる
効果が得られる。
【0085】また、請求項10記載の発明によれば、放
射線により発光する蛍光体で構成された放射線検出部
と、この放射線検出部からの光を伝送する光伝送部と、
放射線検出部及び光伝送部とを人体内に挿入するための
駆動装置と、この駆動装置によって人体内に挿入された
放射線検出部の任意の位置における放射線量を測定し、
この放射線量、放射線エネルギー及び放射線の入射光子
数から上記位置における上記光伝送部に入射した放射線
によるノイズ量を予測して、放射線量とノイズ量との差
分をとることにより放射線検出部で検出された真の放射
線量を算出する演算処理装置とを備えたので、高精度に
放射線量を測定できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による局所線量計を
示す構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による局所線量計の
バンドパスフィルタを説明する特性図である。
【図3】 この発明の実施の形態2による局所線量計を
示す構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態3による局所線量計を
示す構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態4による局所線量計を
示す構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態5による局所線量計を
示す構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態5による局所線量計に
用いる金属箔を説明するための特性図である。
【図8】 この発明の実施の形態6による局所線量計を
示す構成図である。
【図9】 この発明の実施の形態7による局所線量計を
示す構成図である。
【図10】 この発明の実施の形態8による局所線量計
を示す構成図である。
【図11】 この発明の実施の形態9による局所線量計
を示す構成図である。
【図12】 この発明の実施の形態10による局所線量
計を用いた医療装置を示す構成図である。
【図13】 この発明の実施の形態10による局所線量
計を用いた医療装置の演算処理装置の動作を示すフロー
チャートである。
【図14】 従来の局所線量計を示す構成図である。
【符号の説明】
1 シンチレーションファイバ、2 バンドパスフィル
タ、3 光伝送ファイバ、4 光検出器、5 前置増幅
器、6 波高弁別器、7 計測装置、8 表示装置、9
屈折率の低い光伝送ファイバ、10 光パイプ、11
コア(空気)、12 金属箔、13 金属箔、14
カテーテル、15 駆動装置、16 制御装置、17
演算処理装置、18 光学シャッター
フロントページの続き (72)発明者 岡 徹 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2G088 AA03 EE01 EE04 EE29 FF04 FF05 FF19 GG10 GG15 GG16 GG17 JJ01 JJ08 JJ09 JJ29 KK07 KK24 KK27 KK29 LL11

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線の入射により発光する放射線検出
    部と、この放射線検出部からの光を伝送する光伝送部
    と、この光伝送部に上記放射線が入射することにより発
    生するノイズを除去するノイズ除去手段と、このノイズ
    除去手段を介して伝送された光を検出する光検出部とを
    備えたことを特徴とする局所線量計。
  2. 【請求項2】 ノイズ除去手段は、放射線検出部と光伝
    送部との間に設けられていることを特徴とする請求項1
    記載の局所線量計。
  3. 【請求項3】 ノイズ除去手段は、光伝送部と光検出部
    との間に設けられていることを特徴とする請求項1記載
    の局所線量計。
  4. 【請求項4】 ノイズ除去手段は、光伝送部を兼ねた中
    空状の光パイプであることを特徴とする請求項1記載の
    局所線量計。
  5. 【請求項5】 ノイズ除去手段は、放射線検出部の周囲
    を被覆した金属箔であることを特徴とする請求項1記載
    の局所線量計。
  6. 【請求項6】 ノイズ除去手段は、光伝送部の周囲を被
    覆した金属箔であることを特徴とする請求項1記載の局
    所線量計。
  7. 【請求項7】 光伝送部の一端が二つに分岐され、分岐
    された一方にノイズ除去手段を介して接続された第一の
    光検出部と、他方に接続された第二の光検出部とを備
    え、第二の光検出部の検出信号と第一の光検出部の検出
    信号との差分をとることにより上記光伝送部に入射した
    放射線によるノイズを抽出することを特徴とする請求項
    1記載の局所線量計。
  8. 【請求項8】 ノイズ除去手段は、特定の周波数の光を
    透過するバンドパスフィルタであることを特徴とする請
    求項1から3及び7のいずれか一項に記載の局所線量
    計。
  9. 【請求項9】 放射線により発光する蛍光体で構成され
    た放射線検出部と、この放射線検出部からの光を透過す
    る状態または透過しない状態のいずれかの状態に切り替
    える光学シャッターと、上記放射線検出部からの光を伝
    送する光伝送部と、伝送された光を検出する光検出部と
    を備え、上記光検出部は、上記光学シャッターが上記放
    射線検出部からの光を透過する状態のときの検出信号
    と、上記光学シャッターが上記放射線検出部からの光を
    透過しない状態のときの検出信号との差分をとることに
    より上記光伝送部に入射した放射線によるノイズを抽出
    することを特徴とする局所線量計。
  10. 【請求項10】 放射線により発光する蛍光体で構成さ
    れた放射線検出部と、この放射線検出部からの光を伝送
    する光伝送部と、上記放射線検出部及び上記光伝送部と
    を人体内に挿入するための駆動装置と、この駆動装置に
    よって人体内に挿入された上記放射線検出部の任意の位
    置における放射線量を測定し、この放射線量、放射線エ
    ネルギー及び放射線の入射光子数から上記位置における
    上記光伝送部に入射した放射線によるノイズ量を予測し
    て、上記放射線量と上記ノイズ量との差分をとることに
    より上記放射線検出部で検出された真の放射線量を算出
    する演算処理装置とを備えたことを特徴とする局所線量
    計を用いた医療装置。
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