JP2010261753A - 中性子検出用シンチレータ及び中性子測定装置 - Google Patents

中性子検出用シンチレータ及び中性子測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 爆縮プラズマからの散乱中性子の測定などの中性子測定を好適に行うことが可能な中性子検出用シンチレータ、及び中性子測定装置を提供する。
【解決手段】 中性子検出部10と、中性子検出部10から発せられるシンチレーション光を検出する光検出部20と、中性子検出部10からのシンチレーション光を光検出部20へと導光する導光光学系15と、中性子検出部10と光検出部20との間に位置し、光検出部20へと向かう放射線を遮蔽する遮蔽部材30とによって、中性子測定装置1Aを構成する。また、中性子検出部10を構成する中性子検出用シンチレータとして、ガラス材料20Al(PO−80LiFに対してPrFが添加されたリチウムガラス材料からなるシンチレータを用いる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、中性子の検出に用いられるシンチレータ、及びそれを用いた中性子測定装置に関するものである。
レーザ核融合において、その核融合現象の重要指標である核融合燃焼率は、爆縮プラズマでの燃料面密度ρR(プラズマ密度×プラズマ半径、g/cm)に強く依存することが知られている。このため、核融合現象の監視、制御において、燃料面密度ρRの測定、評価が重要となっている(例えば、非特許文献1参照)。
レーザ核融合の実現において高燃料面密度の達成は最も重要な開発課題の1つであり、例えば、点火燃焼を想定した爆縮プラズマでは、ρR>3g/cm程度の燃料面密度が必要とされている。
疇地宏、「レーザー核融合の概念」、プラズマ・核融合学会誌 第81巻増刊 pp.2〜10(2005) E. J. Fairley and A. R. Spowart, "Neutron Scintillating GlassesPart III Pulse Decay Time Measurements at Room Temperature", Nucl. Instr.and Meth., Vol.150, pp.159-163 (1978)
上記した爆縮プラズマでの燃料面密度ρRを測定する方法として、従来、反跳重水素を測定するノックオン法、DT中性子を測定する2次反応法などが開発されている。しかしながら、これらの方法では、例えば、ノックオン法では測定可能なρR値の上限が150mg/cm程度、2次反応法では上限が30mg/cm程度であり、それよりも高い燃料面密度の測定に適用することができない。
これに対して、燃料面密度ρRの測定方法として、散乱中性子を用いた測定方法が提案されている。この方法では、爆縮プラズマの中心で生成される1次中性子nが核融合燃料中の重水素イオンDと弾性衝突して放出される散乱中性子nの生成率によって燃料面密度を測定する。しかしながら、このような方法では、1次中性子に比べて数量が圧倒的に少なく、また、エネルギーも低く、中性子検出器に対して1次中性子やX線よりも遅れて到着する散乱中性子を分離して測定することが難しいという問題がある。
本発明は、以上の問題点を解決するためになされたものであり、爆縮プラズマからの散乱中性子の測定などの中性子測定を好適に行うことが可能な中性子検出用シンチレータ、及び中性子測定装置を提供することを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明による中性子検出用シンチレータは、中性子の入射に応じてシンチレーション光を発するシンチレータであって、ガラス材料20Al(PO−80LiFに対して、所定の添加量でPrFが添加されたリチウムガラス材料からなることを特徴とする。
上記した中性子検出用シンチレータでは、中性子の検出に用いられるシンチレータとして、Pr添加リチウム含有ガラスを用いている。Liによる中性子捕獲反応を利用して中性子を検出するリチウムガラスシンチレータでは、爆縮プラズマからの中性子の測定に用いる場合に、1次中性子nよりも低エネルギーの散乱中性子nに対し、Liでの反応断面積の共鳴ピークが後方散乱中性子のエネルギーとほぼ一致する。したがって、爆縮プラズマからの中性子のうちで、燃料面密度ρRに対応する散乱中性子を選択的に高効率で検出することができる。
さらに、このシンチレータを構成するPr添加リチウム含有ガラス材料について、具体的に、PrFの添加量をモル%でn%(n>0)として、下記式
20Al(PO−80LiF−nPrF
で表されるリチウムガラス材料を用いている。この新たに開発したシンチレータは、従来の中性子検出用シンチレータ(例えば、非特許文献2参照)に比べて高速応答性を有している。したがって、このようなシンチレータを中性子検出に用いることにより、散乱中性子を1次中性子やX線から分離して測定することが可能となる。また、このような高速応答性は、上記のように爆縮プラズマからの散乱中性子の測定に用いる場合に限らず、中性子測定において一般に有効である。
上記のシンチレータにおいて、そのガラス組成でのPrFの添加量については、ガラス材料20Al(PO−80LiFに対するPrFの添加量が、モル%で1%以上3%以下(1%≦n%≦3%)であることが好ましい。これにより、上記した高速応答性を有する中性子検出用シンチレータを好適に実現することができる。
本発明による中性子測定装置は、(1)上記した中性子検出用シンチレータを含む中性子検出部と、(2)測定対象の中性子の入射に応じて中性子検出部から発せられるシンチレーション光を検出する光検出部と、(3)中性子検出部からのシンチレーション光を光検出部へと導光する導光光学系とを備えることを特徴とする。
上記した測定装置では、測定対象の中性子を検出する中性子検出部でのシンチレータとして、組成式20Al(PO−80LiF−nPrFのリチウムガラス材料からなるシンチレータを用いている。このような構成では、爆縮プラズマからの中性子の測定に用いる場合に、爆縮プラズマからの中性子のうちで、散乱中性子を選択的に高効率で検出することができる。また、シンチレータの高速応答性により、散乱中性子を1次中性子やX線から分離して測定することが可能となる。これにより、爆縮プラズマからの散乱中性子の測定などの中性子測定を好適に行うことが可能な中性子測定装置が実現される。
また、測定装置は、中性子検出部と光検出部との間に位置し、光検出部へと向かう放射線を遮蔽する遮蔽手段を備えることが好ましい。これにより、爆縮プラズマからのX線、中性子等の余分な放射線が光検出部に入射することによるノイズ成分の発生を抑制して、中性子測定を精度良く行うことができる。
上記の中性子測定装置において、中性子検出部は、中性子検出用シンチレータによる複数のシンチレータセルが2次元に配列されたシンチレータアレイを有し、光検出部は、シンチレータアレイから発せられるシンチレーション光による2次元光像を検出可能に構成された2次元光検出器を有することが好ましい。このように、中性子検出部を、複数のシンチレータセル(複数の検出チャンネル)が2次元配列された構成とすることにより、1チャンネル当たりのシンチレータセルでの1次中性子の検出数を低減して、散乱中性子の検出を容易化することができる。
また、光検出部は、2次元光検出器に加えて、2次元光検出器の前段に配置され、シンチレータアレイから2次元光検出器へと入射する2次元光像を増強するイメージインテンシファイアを有することが好ましい。このような構成では、中性子検出部における中性子の検出パターンに対応するシンチレーション光の2次元光像を増強して、2次元光検出器による光像の検出精度を向上することができる。
また、このように光検出部にイメージインテンシファイアを用いる場合、イメージインテンシファイアは、2次元光像の検出期間を制限するゲート機能を有することが特に好ましい。このようなイメージインテンシファイアのゲート機能を利用することにより、1次中性子やX線に対する散乱中性子の選択的な検出を好適に実行することができる。
本発明の中性子検出用シンチレータ及び中性子測定装置によれば、中性子の検出に用いられるシンチレータとして、組成式20Al(PO−80LiF−nPrFで表されるPr添加リチウム含有ガラス材料を用いることにより、爆縮プラズマからの中性子のうちで、散乱中性子を選択的に高効率で検出するとともに、その高速応答性により、散乱中性子を1次中性子やX線から分離して測定することが可能となる。
爆縮プラズマでの燃料面密度ρRについて示す図である。 爆縮プラズマから放出される1次中性子n、及び散乱中性子nのエネルギースペクトルについて示すグラフである。 中性子測定装置の一実施形態の構成を概略的に示す図である。 爆縮プラズマからのX線、1次中性子n、及び散乱中性子nをシンチレータで検出して得られる時間波形を模式的に示すグラフである。 中性子検出部におけるシンチレータセルの複数チャンネル化について示す模式図である。 ガラス材料における光の透過率の波長依存性を示すグラフである。 X線検出によって得られる検出信号の時間波形を示すグラフである。 UV光検出及びα線検出によって得られる検出信号の時間波形を示すグラフである。 中性子検出によって得られる検出信号の時間波形を示すグラフである。 中性子測定装置の具体的な構成の一例を示す図である。 中性子測定装置の具体的な構成の他の例を示す図である。
以下、図面とともに本発明による中性子検出用シンチレータ及び中性子測定装置の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
最初に、レーザ核融合における爆縮プラズマでの燃料面密度ρR、及び爆縮プラズマから放出される散乱中性子nについて説明する。ここで、図1は、爆縮プラズマでの燃料面密度ρRについて示す図である。また、図1(b)に示すように、燃料面密度ρR(g/cm)において、ρは爆縮プラズマの密度、Rは爆縮プラズマの半径である。また、以下においては、爆縮プラズマから放出される中性子nについて、1次中性子をnと表記し、また、散乱中性子をnと表記する。
図1(a)は、燃焼温度20keVを仮定したときの核融合燃焼率と燃料面密度ρRとの関係を示すグラフである。このグラフに示すように、レーザ核融合における燃焼率は、爆縮プラズマの燃料面密度ρRに強く依存する。このため、核融合現象の監視、制御において、ρR値の評価が重要となっている。
このような爆縮プラズマでの燃料面密度ρRの評価方法として、散乱中性子nの測定が検討されている。この散乱中性子nは、図1(b)に示すように、爆縮プラズマの中心で生成される1次中性子nが燃料中の重水素イオンDと弾性衝突する散乱
+D→n+D
によって放出される中性子である。また、爆縮プラズマ中における1次中性子nの重水素イオンDとの衝突確率、及びそれによる散乱中性子nの発生確率は、ρR値に比例する。したがって、爆縮プラズマから放出される散乱中性子を測定することによって、その燃料面密度ρRを評価することができる。
図2は、爆縮プラズマから放出される1次中性子n、及び散乱中性子nのエネルギースペクトルについて示すグラフである。このグラフにおいて、横軸は中性子エネルギー(MeV)を示し、縦軸は規格化された中性子スペクトル(dN/dE×10keV、グラフA1〜A4)、または反応断面積(barn、グラフA5)を示している。
また、グラフA1は燃料面密度がρR=1g/cmの場合に爆縮プラズマから放出される中性子スペクトルを示し、グラフA2はρR=0.5g/cmの場合の中性子スペクトルを示し、グラフA3はρR=0.2g/cmの場合の中性子スペクトルを示し、グラフA4はρR=0.1g/cmの場合の中性子スペクトルを示している。これらのグラフA1〜A4から明らかなように、中性子の散乱強度は、燃料面密度ρR値に比例して変化している。また、散乱中性子nの放出強度は、1次中性子nの放出強度と比べると非常に小さくなっている。
上記の核融合現象において、爆縮プラズマ中で生成される1次中性子nのエネルギーは、E=2.45MeVである。一方、重水素イオンDとの弾性散乱によって生成される散乱中性子nのエネルギーは、その散乱角度θ(図1(b)参照)に依存して変化するが、最も低エネルギーとなる後方散乱の場合でE=0.272MeVである。また、図2に示す中性子スペクトルによれば、散乱中性子の強度は、低エネルギーの後方散乱においてその強度が大きくなっている。
このような爆縮プラズマからの散乱中性子に対し、中性子の検出においてリチウムガラスシンチレータを好適に用いることができる。リチウム含有ガラスを用いたシンチレータでは、Liによる下記の中性子捕獲反応
n+Li→T+α(+4.8MeV)
を利用して中性子を検出する。この反応式に示すように、Liは、中性子nを捕獲した後、発熱的に核分裂生成粒子T、αを放出することでシンチレータを励起する。このような発熱反応を利用することにより、低エネルギーの散乱中性子であっても、シンチレータにおいて充分な発光量を得ることができる。
また、図2のグラフA5は、上記したLiによる中性子捕獲反応の反応断面積のエネルギー依存性を示している。このグラフA5に示すように、Liでの反応断面積の共鳴ピークは、後方散乱中性子のエネルギーとほぼ一致している。したがって、このような反応を利用して中性子を検出することにより、爆縮プラズマからの中性子のうちで、燃料面密度ρRに対応する散乱中性子を選択的かつ高効率で検出することが可能となる。
本発明による中性子検出用シンチレータは、このような知見に基づき、そのシンチレータ材料として、リチウムガラス材料を用いている。さらに、そのようなリチウムガラス材料において、その具体的な組成について検討した結果、従来に比べて高速応答性を有するシンチレータの開発に成功し、本発明に到達したものである。
図3は、本発明による中性子検出用シンチレータを用いた中性子測定装置の一実施形態の構成を概略的に示す図である。ここでは、上述したようにレーザ核融合の爆縮プラズマSから放出される散乱中性子nを測定対象とした場合を例として、中性子測定装置の構成について説明する。また、図3の構成において、爆縮プラズマSは、例えば直径が30μm程度である。また、爆縮プラズマSから測定装置1Aの中性子検出部10までの距離は、具体的な測定条件に応じて設定されるが、例えば30cm程度である。
本実施形態による中性子測定装置1Aは、中性子検出部10と、導光光学系15と、光検出部20と、遮蔽部材30とによって構成されている。図3に示す測定装置1Aにおいて、中性子検出部10は、中性子検出用シンチレータとして、Pr添加リチウム含有ガラスによるシンチレータを用いて構成されている。
具体的には、本実施形態では、ガラス材料20Al(PO−80LiFに対してPrFが添加され、PrFの添加量をモル%でn%(n>0)として、下記式
20Al(PO−80LiF−nPrF
で表されるリチウムガラス材料からなるシンチレータを、中性子検出に用いている。このシンチレータから発せられるシンチレーション光の発光波長域は、例えば波長270nm付近を中心とする紫外の波長域である。
上記組成による中性子検出用シンチレータは、上述したリチウムガラスシンチレータの中性子検出における利点に加え、高速応答性という利点、すなわち、シンチレーション光の減衰時間(蛍光寿命)が、従来の中性子検出用リチウムガラスシンチレータに比べて非常に短いという利点を有している。
ここで、図4のグラフ(a)は、爆縮プラズマSから30cmの距離において、X線、1次中性子n、及び散乱中性子nをシンチレータによって検出して得られる時間波形(検出信号強度の時間変化)を模式的に示している。また、図4のグラフ(a)において、グラフB1は、高速応答性の中性子検出用シンチレータ20Al(PO−80LiF−nPrFを用いた場合の検出信号波形を示し、グラフB2は、従来のリチウムガラスシンチレータを用いた場合の検出信号波形を示している。
爆縮プラズマSから放出されるX線や中性子などの放射線を、爆縮プラズマSから所定距離をおいて配置されたシンチレータ(図3参照)によって検出する場合、最初にX線がシンチレータに到達して検出され、次に1次中性子nが検出され、それらから遅れて低エネルギーの散乱中性子nが検出される。このような検出条件において、従来のシンチレータによる時間波形のグラフB2をみると、先に検出されたX線及び1次中性子nによるシンチレーション光が充分に減衰する前に散乱中性子nがシンチレータに入射し、したがって、散乱中性子nを分離して測定することができない。
これに対して、高速応答性を有する本発明のシンチレータによる時間波形のグラフB1では、X線及び1次中性子nによるシンチレーション光が充分に減衰した後に散乱中性子nが検出されている。これにより、爆縮プラズマSからのX線、1次中性子に対し、それらよりも遅れて到達する散乱中性子を、爆縮プラズマSから中性子検出部10までの飛行時間差によって分離して測定することが可能となる。なお、上記組成のシンチレータの高速応答性については、具体的なデータとともにさらに後述する。
図3に示す中性子検出部10は、上記のガラス材料20Al(PO−80LiF−nPrFによるシンチレータを中性子検出に用いるとともに、複数のシンチレータセル11が2次元に配列されたシンチレータアレイとして構成されている。ここで、図3に示すようにx軸、y軸、z軸を設定すると、シンチレータアレイ10は、z軸方向を長手方向とする形状のシンチレータセル11を用い、このシンチレータセル11をx軸方向及びy軸方向に2次元マトリクス状に配列して構成されている。また、このとき、シンチレータアレイ10から出力されるシンチレーション光は、セル11の2次元配列構造、及びその配列構造での中性子の検出パターンに対応する2次元光像となる。
このようなシンチレータアレイ10の具体例としては、1チャンネル(1ch)当たりのシンチレータセル11のサイズを1mm×1mm×40mmとし、そのセル11をx軸方向に40ch、y軸方向に40chで計40×40=1600ch配列した構成を用いることができる。この場合、中性子検出部のシンチレータアレイ10の外形のサイズは、40mm×40mm×40mmである。また、シンチレータセル11としては、例えばシンチレータを細長く切り出して研磨し、拡散反射面素材でコーティングしたものを用いることができる。
シンチレータアレイ10から発せられるシンチレーション光による2次元光像は、集光レンズ16及び反射ミラー17を有する導光光学系15を介して、光検出部20へと導光される。図3に示す光検出部20は、イメージインテンシファイア(I.I.)21と、2次元光検出器22とによって構成されている。2次元光検出器22は、シンチレータアレイ10からの2次元光像を検出可能に構成された光検出器であり、例えば、複数の検出画素が2次元に配列されたCCDなどの撮像装置を用いることができる。あるいは、光電子増倍管(PMT)等を光検出器として用いても良い。
イメージインテンシファイア21は、2次元光検出器22の前段(中性子検出部側)に配置され、シンチレータアレイ10から光検出器22へと入射する2次元光像を増強する光像増強手段である。また、このイメージインテンシファイア21は、2次元光像の検出期間を制限するゲート機能を有することが好ましい。この場合、図4のグラフ(b)に、ゲート動作に用いられるゲート信号の一例を模式的に示すように、中性子検出を行うゲート期間を適切に設定することにより、散乱中性子nに起因するシンチレーション光成分のみを選択的に測定することができる。
また、本実施形態の測定装置1Aでは、シンチレータアレイ10と光検出部20との間の所定位置、図3の構成では光検出部20のシンチレータアレイ10側の側方に、遮蔽部材30が設けられている。この遮蔽部材30は、光検出部20へと向かうX線、中性子等の余分な放射線を遮蔽する遮蔽手段である。遮蔽部材30は、例えば鉛シールドによって構成される。
上記実施形態による中性子検出用シンチレータ、及び中性子測定装置の効果について説明する。
図3に示した測定装置1Aの中性子検出部10では、中性子の検出に用いられるシンチレータとして、Pr添加リチウム含有ガラスを用いている。Liによる中性子捕獲反応を利用するリチウムガラスシンチレータでは、1次中性子nよりも低エネルギーの散乱中性子nに対し、Liでの反応断面積の共鳴ピークが後方散乱中性子のエネルギーとほぼ一致する。したがって、爆縮プラズマSからの中性子のうちで、燃料面密度ρRに対応する散乱中性子nを選択的に高効率で検出することができる。
さらに、上記実施形態では、シンチレータを構成するガラス材料について、下記式
20Al(PO−80LiF−nPrF
で表されるリチウムガラス材料を用いている。この新たに開発したシンチレータは、従来のシンチレータに比べて高速応答性を有している。したがって、このようなシンチレータを中性子検出に用いることにより、図4に示すように、散乱中性子nを1次中性子nやX線から分離して測定することが可能となる。
上記のシンチレータにおいて、そのガラス組成でのPrFの添加量については、ガラス材料20Al(PO−80LiFに対するPrFの添加量が、モル%で1%以上3%以下(1%≦n%≦3%)であることが、シンチレータの特性、及び製造条件等の点から好ましい。これにより、高速応答性を有する中性子検出用シンチレータを好適に実現することができる。なお、PrFの添加量を大きくすると、ガラス材料の溶解温度が高くなってガラス製造が難しくなる傾向がある。
また、図3に示した中性子測定装置1Aでは、上記したシンチレータによる中性子検出部10と、光検出部20と、導光光学系15とによって測定装置が構成されている。このような構成では、爆縮プラズマSからの中性子の測定に用いる場合に、散乱中性子nを1次中性子nやX線から分離して高効率で検出することができる。これにより、爆縮プラズマSからの散乱中性子nの測定などの中性子測定を好適に行うことが可能な中性子測定装置1Aが実現される。
また、本測定装置1Aでは、中性子検出部10と、光検出部20との間に、導光光学系15に加えて、遮蔽部材30を設けている。これにより、爆縮プラズマSからのX線、中性子等の余分な放射線が光検出部20に入射して検出されることによるノイズ成分の発生を抑制して、中性子測定を精度良く行うことができる。
また、図3に示した測定装置1Aでは、複数のシンチレータセル11が2次元に配列されたシンチレータアレイによって中性子検出部10を構成するとともに、このようなシンチレータアレイ10に対応して、シンチレーション光による2次元光像を検出可能に構成された2次元光検出器22を用いて光検出部20を構成している。このような構成では、1チャンネル当たりのセル11での1次中性子の検出数を低減し、1次中性子と散乱中性子との空間的分離効果により、散乱中性子の検出を容易化することができる。
図5は、中性子検出部10におけるシンチレータセルの複数チャンネル化について示す模式図である。図5において、図5(a)、(b)は、単一チャンネルのシンチレータセルによる中性子の検出状態、及びその場合に得られる検出信号の時間波形を示している。また、図5(c)、(d)は、複数チャンネルのシンチレータセルによる中性子の検出状態、及びその場合に得られる検出信号の時間波形を示している。
図5(a)、(b)に示すように、単一チャンネルの中性子検出部では、検出チャンネルで検出される1次中性子nの検出数が非常に多く、検出数が少ない散乱中性子nの測定がSN比などの点で難しい。これに対して、複数チャンネルを有する中性子検出部では、1チャンネル当たりの1次中性子の検出数を低減できる。図5(c)、(d)に示す例では、1チャンネル当たりの1次中性子nの検出数が1個程度となっている。これに対し、散乱中性子nの検出数は、1チャンネル当たりで1個または0個であり、また、1次中性子nとの分離測定も容易となっていることがわかる。
また、図3に示した測定装置1Aでは、光検出部20において、2次元光検出器22の前段にイメージインテンシファイア21を設けている。このような構成では、中性子検出部10における中性子の検出パターンに対応するシンチレーション光の2次元光像を増強して、2次元光検出器22による光像の検出精度を向上することができる。ただし、このようなイメージインテンシファイア21については、シンチレーション光の強度が充分な場合など、不要であれば設けない構成としても良い。
また、このように光検出部20にイメージインテンシファイア21を用いる場合、イメージインテンシファイア21は、2次元光像の検出期間を制限するゲート機能を有することが特に好ましい。このようなゲート機能を利用することにより、1次中性子nやX線に対する散乱中性子nの選択的な検出を好適に実行することができる。
例えば、イメージインテンシファイア21の一例として、シンチレーション光による2次元光像を電子像に変換する光電面と、電子像を増強するMCPと、増強された電子像を再び光像に変換して光検出器22へと出力する蛍光面とによって構成されたイメージインテンシファイアを考える。この場合、光電面とMCPとの間の印加電圧をゲート信号として用いることにより、光像の増強を行うゲートONの状態と、ゲートOFFの状態とが制御される。ゲートOFFでは、例えば、光電面で発生した光電子がMCPに到達しないように印加電圧を設定することで、光像が増強、出力されない状態となる。
上記した中性子測定装置1Aにおいて用いられる中性子検出用シンチレータについて、具体的なデータとともにさらに説明する。なお、以下においては、必要に応じて、ガラス材料20Al(PO−80LiFを、APLF80と略記する。また、PrFがnモル%で添加されたガラス材料を、同様にAPLF80+nPrと略記する。
ガラス材料APLF80+nPrからなるシンチレータは、例えば、以下に示す製造例の方法によって製造することができる。まず、上記した組成比に対応する調合比により、バッチ量80gで各原料を用意する。そして、それらの原料を、ガラス状カーボンのルツボ中において、溶融温度1100℃、溶融時間1時間、窒素雰囲気の条件下で溶融する。その後、溶融されたガラス材料を炉中で400℃付近まで冷却して取り出し、さらにガラス転移温度近傍でアニールを行って、シンチレータを作成する。
図6は、ガラス材料における光の透過率の波長依存性を示すグラフであり、横軸は波長(nm)を、また、縦軸は光の透過率(%)を示している。また、図6において、グラフC5は、溶融温度800℃で作成したPrFが添加されていないガラス材料APLF80での光の透過率を示している。このグラフC5に示すように、PrFが添加されていないガラス材料APLF80は、紫外域まで透過率が高いガラス素材である。また、このガラス材料は、LiF(フッ化リチウム)が大部分であるが、Al(PO(メタリン酸アルミニウム)が入っていることで耐水性も良く、安定な材料となっている。ここで、Lは天然リチウム、Lは同位体濃縮リチウム原料を示す。
また、図6において、グラフC1は、溶融温度800℃で作成した密度2.63g/cmのAPLF80+1Prでの光の透過率を示し、グラフC2は、溶融温度900℃で作成した密度2.69g/cmのAPLF80+1Prでの光の透過率を示し、グラフC3は、溶融温度900℃で作成したAPLF80+1Prでの光の透過率を示している。これらのグラフC1〜C3に示すように、ガラス材料APLF80に対してPrFを添加することにより、光の透過率が変化していることがわかる。
このようなリチウムガラスシンチレータでは、Liによる中性子捕獲反応を利用して中性子を検出するため、その中性子の検出感度は基本的にリチウム密度によって決まる。例えば、組成式APLF80+3Prで作成したシンチレータでは、そのリチウム密度は1.7×1022/cmであった。この密度は、例えば、従来のリチウムガラスシンチレータであるKG2、GS20(サンゴバン社製)に匹敵するものである。
図7は、X線検出(X線励起)によって得られる検出信号の時間波形を示すグラフであり、横軸は時間(ns)、縦軸は信号強度(V)を示している。ここでは、具体的には、核融合ショット時に放出されるX線を用いて、検出信号波形の測定を行っている。また、図7において、グラフD1は、シンチレータとしてAPLF80+3Prを用いた場合の検出信号波形を示し、グラフD2は、従来のシンチレータであるKG2を用いた場合の検出信号波形を示している。
具体的には、シンチレータAPLF80+3Pr、KG2をテフロン(登録商標)テープでくるんで光電子増倍管(PMT)の受光面に貼り付け、その全体を遮光して、ターゲットチャンバから1mの位置に設置して測定を行った。バックグラウンドノイズについては、充分に小さいことをデータで確認している。また、光電子増倍管のレスポンスは約5nsである。
図7のグラフに示すように、シンチレータとして従来のKG2を用いた場合のグラフD2では、信号の減衰時間(ディケイタイム)は81nsである。これに対して、新たに開発したAPLF80+3Prを用いた場合のグラフD1では、信号の減衰時間は19nsとなっており、従来のシンチレータに比べて応答速度が向上していることがわかる。
なお、この測定データでは、APLF80+3Pr:KG2の積分信号強度比はおよそ1:3である。また、測定に用いたシンチレータでは、APLF80+3PrとKG2とでは体積が10倍異なり、KG2の方が検出効率が10倍小さくなっている。このため、信号強度に対して10倍の補正をすると、信号強度比はおよそ1:30となる。
図8は、UV光検出、及びα線検出によって得られる検出信号の時間波形を示すグラフである。図8のグラフ(a)は、UV光検出(光励起)による検出信号波形を示し、横軸は時間(ns)、縦軸は強度(a.u.)を示している。また、図8のグラフ(b)は、241Amからのα線による検出信号波形を示し、横軸は時間(ns)、縦軸はPMT出力(V)を示している。また、このグラフ(b)では、測定された発光強度をそのまま示している。
図8(a)において、グラフE1は、シンチレータとしてAPLF80+1Prを用いた場合のUV光の検出信号波形を示し、グラフE2は、従来のシンチレータであるKG2を用いた場合の検出信号波形を示している。これらのグラフにおいて、KG2を用いたグラフE2では、信号の減衰時間は38.8nsである。これに対して、APLF80+1Prを用いたグラフE1では、信号の減衰時間は19.3nsとなっており、図7に示したX線検出の場合と同様に、応答速度が向上していることがわかる。
また、図8(b)において、グラフE3は、シンチレータとしてAPLF80+3Prを用いた場合のα線の検出信号波形を示し、グラフE4は、従来のシンチレータであるGS2(サンゴバン社製)を用いた場合の検出信号波形を示している。これらのグラフE3、E4では、上述したように発光強度をそのまま示しており、グラフE3において発光強度が小さくなっていることがわかる。また、新素材APLF80+3Prによるシンチレータでは、その発光量は、5.5MeVのα線において300フォトン/α程度となっている。
図9は、中性子検出によって得られる検出信号の時間波形を示すグラフであり、横軸は時間(ns)、縦軸は強度(a.u.)を示している。この測定データでは、シンチレータとしてAPLF80+3Prを用いている。また、中性子としては、252Cf標準中性子源から放出される中性子を用いている。このグラフでは、信号の減衰時間は5.6nsとなっており、中性子検出における高速応答性が示されている。
次に、図3に示した中性子測定装置1Aの具体的な構成について、その構成例とともにさらに説明する。
図10は、中性子測定装置の具体的な構成の一例を示す図である。図10に示す構成例では、中性子検出部10と、イメージインテンシファイア21及び2次元光検出器22からなる光検出部との間の導光光学系として、中性子検出部10側から順にレンズ系41、レンズ系42、反射ミラー43、及びレンズ系44が設けられている。本構成では、レンズ系41、42、44によってシンチレーション光を結像するとともに、反射ミラー43によってその光路を光検出部へと変更している。また、光検出部の中性子検出部10側の側方には、放射線遮蔽用の遮蔽部材31が設けられている。
図11は、中性子測定装置の具体的な構成の他の例を示す図である。図11に示す構成例では、中性子検出部10と、イメージインテンシファイア21及び2次元光検出器22からなる光検出部との間の導光光学系として、中性子検出部10側から順に曲面反射ミラー46、47、48、49が設けられている。本構成では、曲面反射ミラー46、47、48、49によってシンチレーション光を結像するとともに、光路を折り返すことで、光学系のコンパクト化を図っている。また、曲面反射ミラー46、49の間には、放射線遮蔽用の遮蔽部材36が設けられている。
これらの図10、図11の構成例に示すように、中性子測定装置の構成については、具体的には様々な構成を用いることが可能である。
本発明による中性子検出用シンチレータ、及び中性子測定装置は、上記した実施形態及び構成例に限られるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、中性子検出部については、上記では複数のシンチレータセルを有するシンチレータアレイとする構成を例示したが、単一のシンチレータセルを中性子検出部としても良い。また、光検出部についても、同様に、例えば単一の0次元光検出器を用いる構成など、様々な構成を用いて良い。また、中性子検出用シンチレータ及び測定装置の応用、用途については、上記では爆縮プラズマからの中性子測定を例示したが、本発明によるシンチレータの高速応答性などの検出特性は、爆縮プラズマからの中性子測定に限らず、様々な分野での中性子測定において一般に有効である。
本発明は、爆縮プラズマからの散乱中性子の測定などの中性子測定を好適に行うことが可能な中性子検出用シンチレータ、及び中性子測定装置として利用可能である。
1A…中性子測定装置、10…シンチレータアレイ(中性子検出部)、11…シンチレータセル、15…導光光学系、16…集光レンズ、17…反射ミラー、20…光検出部、21…イメージインテンシファイア、22…2次元光検出器、30、31、36…遮蔽部材、41、42、44…レンズ系、43、46、47、48、49…反射ミラー。

Claims (7)

  1. 中性子の入射に応じてシンチレーション光を発するシンチレータであって、ガラス材料20Al(PO−80LiFに対して、所定の添加量でPrFが添加されたリチウムガラス材料からなることを特徴とする中性子検出用シンチレータ。
  2. 前記ガラス材料20Al(PO−80LiFに対するPrFの添加量が、モル%で1%以上3%以下であることを特徴とする請求項1記載の中性子検出用シンチレータ。
  3. 請求項1または2記載の中性子検出用シンチレータを含む中性子検出部と、
    測定対象の中性子の入射に応じて前記中性子検出部から発せられるシンチレーション光を検出する光検出部と、
    前記中性子検出部からの前記シンチレーション光を前記光検出部へと導光する導光光学系と
    を備えることを特徴とする中性子測定装置。
  4. 前記中性子検出部は、前記中性子検出用シンチレータによる複数のシンチレータセルが2次元に配列されたシンチレータアレイを有し、
    前記光検出部は、前記シンチレータアレイから発せられるシンチレーション光による2次元光像を検出可能に構成された2次元光検出器を有することを特徴とする請求項3記載の中性子測定装置。
  5. 前記光検出部は、前記2次元光検出器の前段に配置され、前記シンチレータアレイから前記2次元光検出器へと入射する2次元光像を増強するイメージインテンシファイアを有することを特徴とする請求項4記載の中性子測定装置。
  6. 前記イメージインテンシファイアは、前記2次元光像の検出期間を制限するゲート機能を有することを特徴とする請求項5記載の中性子測定装置。
  7. 前記中性子検出部と前記光検出部との間に位置し、前記光検出部へと向かう放射線を遮蔽する遮蔽手段を備えることを特徴とする請求項3〜6のいずれか一項記載の中性子測定装置。
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