JP2016153771A - 放射線検出素子及び放射線検出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】放射線耐性が高い酸化亜鉛系単結晶基板14あるいは酸化亜鉛系単結晶薄膜上に所定の間隔をあけた1対の電極15を備えた高感度光導電型光検出素子である紫外線センサ13を形成し、その紫外線センサ13に対し、紫外線センサ13が感度を持つ波長で発光する放射線耐性の高い発光物質であるシンチレータ11を対向させて配置する。このことにより、放射線耐性が高く、高感度な放射線検出素子1が得られる。
【選択図】 図1
Description
この発明は、小型軽量、取り扱いが容易で耐放射線強度が高い放射線検出装置の提供を目的とする。
上記組み合わせは、放射線により酸化亜鉛系材料が感度を持つ領域の紫外線を発光する物質(例えばYAP:Ceシンチレータ)と酸化亜鉛系紫外線センサの組み合わせとするとよい。
図1は、この発明による放射線検出素子の一実施形態の構成を示す模式的な断面図である。この放射線検出素子1は、放射線によって紫外線を発光する発光物質であるシンチレータ11とその発光を受けて光電流を発生する光導電型紫外線検出素子である紫外線センサ13とを備える。シンチレータ11は例えばセリウムドープのイットリウム・アルミニウム・ペロブスカイト(YAP:Ce)などで、発光波長は紫外線領域にある。紫外線センサ13は酸化亜鉛系単結晶あるいは薄膜を使用する。
また、YAP:Ceの放射線入射側表面には、内部で発光した紫外線を反射して紫外線センサに向けるための反射手段として反射膜12を付けるのが良い。
電極間の間隔が小さいと得られるGは大きくなるが、0.01mmよりも小さくなると電界強度が大きくなり、電極材料のマイグレーションが生じる恐れがあるほか、暗電流も増加するため、0.01mmよりも大きいほうがよい。また、電極間の間隔が大きいと得られるGは小さくなるため、大きくとも1.0mm以下であるとよい。
単結晶は切断後に研磨されて紫外線センサ基板として提供される。酸化亜鉛系薄膜を用いる場合、この単結晶基板上にエピタキシャル成長させても良く、あるいはサファイア基板や石英基板上に成長されても良い。しかし、エピタキシャル成長した単結晶薄膜が最も品質が高く、センサに望ましい。
放射線検出素子1は、YAP:Ceシンチレータ11の発光が紫外線センサ13に入射するようにこれらが対向する配置として組み立てる。この場合、シンチレータ11と紫外線センサ13の間は、図1の例のように空間を持たせてもよい。また、図2Aに示す別例のように、シンチレータ11と紫外線センサ13を密着させてもよい。
電源18は、電極15へ駆動電圧を印加するためのものである。電流計19は、酸化亜鉛系単結晶基板14が紫外線を受けた場合に生成する光電流を計測するためのものである。
図3Aに示す放射線検出装置30は、放射線検出素子1中の紫外線センサ13による紫外線の検出結果(電流計19の計測値)を計測制御回路31に入力して処理することにより、放射線量を計測する機能を備える。また、その計測結果を、表示器32により任意の形式で出力表示することができる。
1つの放射線検出装置30に放射線検出素子1は1個である必要はなく、図3Bに示すように複数個の放射線検出素子1を接続してシステムとして使用することで環境情報を取得して、信頼性をさらに高めることが出来る。
図4は上述した本発明の放射線検出素子の具体的実施例の構造概略を示したものである。本発明はこのような構造や作製方法に限定されるものではないが、以下にこの具体的実施例を図4に沿って、図5乃至図8のデータも参照しつつ詳細に説明する。なお、図1に示したものと対応する構成要素には、図1と同じ符号を用いる。
11はYAP:Ceシンチレータで、10mm×10mm×0.5mmの大きさである。本実施例では実験の都合上、反射膜を付着していないが、反射膜を付着していることが望ましい。本実施例では放射線源としてCuのKα−X線を用いた。
図6のグラフによると、YAP:Ceシンチレータ11の発光ピーク強度はX線管入力に比例している。YAP:Ceの透過率は、360nm付近の波長で90%程度であった。
この電極15間の電流−電圧(I−V)特性が直線関係であったことから、Al電極と酸化亜鉛単結晶基板13とはオーム接触をしていると解釈できる。
上記の条件で作製した放射線検出素子1の評価を行った。作製した放射線検出素子1とX線照射源とを図4のように配置し、YAP:CeシンチレータにX線を照射し、センサ印加電圧1.5Vのもとで測定した照射X線強度(X線管入力電力)と光電流の関係を図8に示した。
X線管に40kV(キロボルト)を印加し、管電流を45mAまで5mAステップで変えてX線管入力電力を変えた。図8に示すように、照射X線強度の増加と共に光電流も比例関係を持って増加している。ここで、光電流はX線が直接酸化亜鉛に入射したことによるものではないことは確認されている。
例えば、光導電型紫外線検出素子は、任意の酸化亜鉛系材料を用いて形成することができ、酸化亜鉛系単結晶基板あるいは酸化亜鉛系単結晶薄膜には限られない。酸化亜鉛系材料にドープするアクセプタも、窒素には限られない。
放射線により紫外線を発光する発光物質も、YAP:Ceに限られない。放射線を受けた場合に光導電型紫外線検出素子が感度を持つ波長で発光する発光物質であれば、任意のものを用いることができる。
また、以上の実施形態あるいはその変形として述べた構成は、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて適用可能であることは、もちろんである。
Claims (9)
- 酸化亜鉛系材料の表面に所定の間隔をあけて形成した1対の電極を有する光導電型紫外線検出素子と放射線により紫外線を発光する発光物質との組み合わせを備える放射線検出素子。
- 請求項1に記載の放射線検出素子において、前記酸化亜鉛系材料は酸化亜鉛系単結晶基板あるいは酸化亜鉛系単結晶薄膜であることを特徴とする放射線検出素子。
- 請求項1又は2に記載の放射線検出素子において、前記酸化亜鉛系材料の暗抵抗率が、104Ω・cm以上であることを特徴とする放射線検出素子。
- 請求項1又は2に記載の放射線検出素子において、前記酸化亜鉛系材料にはアクセプタがドーピングされていることを特徴とする放射線検出素子。
- 請求項1に記載の放射線検出素子において、前記放射線により紫外線を発光する発光物質がセリウムドープのイットリウム・アルミニウム・ペロブスカイトであることを特徴とする放射線検出素子。
- 請求項1に記載の放射線検出素子において、前記酸化亜鉛系材料に形成する1対の電極の所定の間隔は0.01mm〜1.0mmであることを特徴とする放射線検出素子。
- 請求項1に記載の放射線検出素子において、前記光導電型紫外線検出素子と前記発光物質とが対向して配置されることを特徴とする放射線検出素子。
- 請求項1に記載の放射線検出素子において、前記発光物質が発光した紫外線を前記発光物質と前記光導電型紫外線検出素子との間で集光する集光手段を備えることを特徴とする放射線検出素子。
- 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の放射線検出素子を備えた放射線検出装置。
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