JP6451189B2 - 射出成形用金型 - Google Patents

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本発明は、円筒状の円筒部と、円筒部の一部より接線方向に延びるフランジ部とを有する樹脂製部品を射出成形する射出成形用金型に関する。
特許文献1に示す金型は、固定キャビティと、固定キャビティに対し接近離間する可動キャビティと、可動キャビティに移動可能に設けられた一対のスライドキャビティとを備え、固定キャビティに一対のアンギュラピンを一対のスライドキャビティ側へ突出して設け、各スライドキャビティにアンギュラピンが嵌合されるアンギュラ穴を穿孔し、固定キャビティに可動キャビティを接近させる動作で持って、一対のスライドキャビティを接近させている。
特許文献1の金型は、外周に円筒状のプーリ部と、内周に円筒状の円筒部と、プーリ部および円筒部を繋ぐ円盤状の円盤部とを有する樹脂製プーリを射出成形するものであって、円筒状の円筒部と、円筒部の一部より接線方向に延びるフランジ部とを有する樹脂製部品を射出成形するものではない。
特開2006−264208号公報
フランジ部を成形するために、固定キャビティおよび可動キャビティ間に第3金型を設けることが考えられる。第3金型を設けると、第3金型を避けた位置まで一対のスライドキャビティを後退させないと、可動キャビティから一対のスライドキャビティを取り出すことができない。一対のスライドキャビティの後退量を大きくすると、金型が大型化する問題があった。本発明は、上述した問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、駒装置の後退量を少なくして小型化した射出成形用金型を提供することである。
請求項1に記載の発明は、円筒状の円筒部と、前記円筒部の一部より接線方向に延びるフランジ部とを有する樹脂製部品を射出成形する射出成形用金型であって、第1金型と、前記第1金型に接近離間し、密着可能な第2金型と、前記第1金型および前記第2金型間に配置され、前記接近離間する方向と直交する軸線回りに前記第2金型に旋回可能に支持される第3金型と、前記接近離間する方向と直交する方向に移動可能に支持される駒装置とを備え、前記第1金型および前記第3金型に前記フランジ部を形成する第1内部空間を形成し、前記第2金型および前記駒装置に前記円筒部を形成する第2内部空間を形成したことを特徴とするものである。
請求項1の構成によれば、第3金型を駒装置に干渉しない位置まで大きく逃がすことができるので、駒装置の後退量を少なくして小型化した射出成形用金型を提供することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記駒装置が、前記第2金型内で前記接近離間する方向と直交する方向に移動可能に支持されるスライダーと、前記第2内部空間の一部を形成する駒部品とを有し、前記スライダーおよび前記駒部品は、前記接近離間する方向に前記スライダーに対し前記駒部品を案内し、かつ、前記スライダーおよび前記駒部品が前記スライダーの移動方向で互いに係合する部分である第1案内係合部を有することを特徴とするものである。
請求項2の構成によれば、第3金型を駒装置に干渉しない位置まで大きく逃がすことができるので、駒装置の後退量を少なくして小型化した射出成形用金型を提供することができる。また、駒装置をスライダーと駒部品に分割し、駒部品のみを第2金型から取り出すようにしたので、駒部品の装着離脱作業が容易になる。
請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記第2金型が、第2金型本体と、前記接近離間する方向に前記第2金型本体に着脱可能に取り付けられる第1ガイド部材と、前記接近離間する方向に前記第2金型本体に着脱可能に取り付けられ、前記第2内部空間の一部を形成するコア部品とを有し、前記第1ガイド部材および前記スライダー、前記スライダーの移動方向に前記スライダーを案内する第2案内係合部を有し、前記第2案内係合部は、前記スライダーから前記第1ガイド部材側へ突出した第2案内係合突起部と、前記第2金型本体および前記第1ガイド部材に形成され、前記第2案内係合突起部を前記スライダーの移動方向に案内する第2案内係合溝とを有することを特徴とするものである。
請求項3の構成によれば、第3金型を駒装置に干渉しない位置まで大きく逃がすことができるので、駒装置の後退量を少なくして小型化した射出成形用金型を提供することができる。また、駒装置をスライダーと駒部品に分割し、駒部品のみを第2金型から取り出すようにしたので、駒部品の装着離脱作業が容易になる。さらに、第2金型に対する第1金型の接近離間する方向から第1ガイド部材およびスライダーを着脱できるので、金型のメンテナンス作業が容易になる。
本発明によれば、第3金型を駒装置に干渉しない位置まで大きく逃がすことができるので、駒装置の後退量を少なくして小型化した射出成形用金型を提供することができる。
本発明の一実施形態にかかる射出成形用金型の斜視図。 本発明の一実施形態にかかる図1から第1金型を取り除いた斜視図。 本発明の一実施形態にかかる図1から第1金型および樹脂製部品を取り除いた斜視図。 本発明の一実施形態にかかる図1から第1金型、樹脂製部品、第2金型本体および第1ガイド部品を取り除いた斜視図。 本発明の一実施形態にかかる図1のA−A線断面図。 本発明の一実施形態にかかる図2のB−B線断面図。 本発明の一実施形態にかかる第2案内係合部の断面図。 本発明の一実施形態にかかる第1付勢装置の断面図。 本発明の一実施形態にかかる図2のC−C線断面図。 本発明の一実施形態にかかる第1金型および第2金型が互いに離間した状態図。 本発明の一実施形態にかかる図10から第1金型を取り除いた斜視図。 本発明の一実施形態にかかる図10から第1金型、第2金型本体および第1ガイド部品を取り除いた斜視図。 本発明の一実施形態にかかる図10から第1金型、第2金型本体、第1ガイド部品、第3金型、駒部品および樹脂製部品を取り除いた斜視図。 本発明の一実施形態にかかる図11から樹脂製部品を取り除いた状態図。 本発明の一実施形態にかかる図11から樹脂製部品を取り除き、第3金型を開いた状態図。 本発明の一実施形態にかかる図15のD−D線断面図。
本発明の一実施形態を、図1乃至図16にもとづいて説明する。
図1に示す射出成形用金型1は、図略の射出成形機に取り付けられて使用される。射出成形機は、固定部と、固定部に対し垂直方向に接近離間する可動部とを有し、射出成形用金型1の第1金型10が固定部に取り付けられ、射出成形用金型1の第2金型30が可動部に取り付けられている。
射出成形用金型1によって、図14に示す樹脂製部品90が射出成形されるようになっている。樹脂製部品90は、円筒状の円筒部91と、円筒部91の一部より接線方向に延びるフランジ部92とを有する。フランジ部92は内部に円筒状で金属製カラー93を有し、円筒部91は内部にリング状の金属製リング94を有する(図5、図6)。金属製カラー93および金属製リング94を射出成形用金型1にインサートし、射出成形用金型1に樹脂を射出することによって、金属製カラー93および金属製リング94は樹脂部分と一体成形されるようになっている。
図10に示す射出成形用金型1は、第1金型10と、第1金型10に垂直方向に接近離間し、密着可能な第2金型30と、第1金型10および第2金型30間に配置され、第2金型30の接近離間する方向と直交する水平軸線回りに第2金型30に旋回可能に支持される第3金型50と、第2金型30の接近離間する方向と直交する水平方向に移動可能に第2金型30に支持される一対の駒装置70、80とを備えている。
第1金型10は、図略の射出成形機の固定部に取り付けられた第1プレート11と、第1プレート11に取り付けられた一対の第1キャンバー12と、一対の第1キャンバー12に取り付けられた第1金型本体13と、第1金型本体13の凹部に嵌め込まれ、取り付けられた第1金型コア14と(図5)、第1プレート11および第1金型本体13間に配置されたヒートチャンバー15とを備えている。
第2金型30は、図略の射出成形機の可動部に取り付けられた第2プレート31と、第2プレート31に取り付けられた一対の第2キャンバー32と、第2プレート31に対して接近離間可能に案内支持される第2金型本体33と、第2プレート31に取り付けられた第3プレート40と、第3プレート40に取り付けられた第4プレート41とを備えている。
第1金型本体13および第2金型本体33間には、第1金型本体13に対し第2金型本体33を第2金型30の接近離間する方向に案内するガイド装置が設けられている。ガイド装置は、第1金型本体13に設けられた第1ガイドロッド16と、第2金型本体33に設けられた第1ガイドブッシュ42とからなっている。
図9に示すように第2金型本体33および第4プレート41間には、第4プレート41に対し第2金型本体33を第2金型30の接近離間する方向に案内するとともに第1金型10側へ付勢するガイド付勢装置が設けられている。ガイド付勢装置は、第3プレート40および第4プレート41に取り付けられる第2ガイドブッシュ43と、第2ガイドブッシュ43に嵌合され、第2プレート31に取り付けられた第2ガイドロッド44と、第2金型本体33および第4プレート41間に介挿された第1圧縮ばね45と、第2金型本体33に穿孔されたガイド穴33dとからなっている。
図5および図9に示すように第2金型本体33には、第1金型10側の密接面に第1金型10と離間する方向に浅く、しかも水平方向に延びる第1収納凹部33aが形成され、第1金型10側の密接面から第1金型10と離間する方向に深く、水平方向に延びる第2収納凹部33bが形成されている。第1収納凹部33aおよび第2収納凹部33bは、互いに直交する方向に延びている。
図6および図9に示すように第2金型30は、第2金型本体33の第2収納凹部33bに着脱可能に取り付けられたコア部品37と、第2金型本体の第2収納凹部33bにコア部品37を挟んで両側に着脱可能に取り付けられた第1ガイド部材38と、第2金型本体の第2収納凹部33bの両端に着脱可能に取り付けられた第2ガイド部材39とを有する。
図9および図16に示すように第2金型本体33には、第1収納凹部33aの一端に一対の枢支部材34が取り付けられ、一対の枢支部材34に枢支ピン35が取り付けられている。第2金型本体33には、第1収納凹部33aの他端に第1金型10と離間する方向に係合凹部33cが穿孔され、一部が係合凹部33cに水平方向に突出するように係合部材36が取り付けられている。
図4、図5および図9に示すように第3金型50は、第2金型本体33の第1収納凹部33aに収納されている。第3金型50は、肉厚のプレート本体51と、プレート本体51の他端にねじ止めされた抜け防止ガイド部材52と、抜け防止ガイド部材52に案内される一対の引きロッド53と、一対の引きロッド53の他端に連結された取っ手54と、各引きロッド53の他端に連結されたフック55と、フック55およびプレート本体51間に介挿された第2圧縮ばね56とを備えている。プレート本体51の一端には、幅方向に貫通し、長手方向に長い長穴51aが形成され、長穴51aに枢支ピン35が挿通されている。こうすることで、第3金型50は枢支ピン35に旋回可能に支持され、第3金型50が第2金型本体33の第1収納凹部33aに収納されたときに、係合部材36にフック55が係合し、第3金型50の旋回を拘束できるようになっている。
図6および図9に示すように一対の駒装置70、80は、第2金型30の接近離間する方向と直交する水平方向に移動可能に第2金型本体33および第1ガイド部材38に案内される第1スライダー71、81と、第1スライダー71、81の接近側に配置される駒部品72、82と、第1スライダー71、81の離間側に配置される第2スライダー73、83とを備えている。
図15に示すように第1スライダー71、81および駒部品72、82間には、第1スライダー71、81に対し駒部品72、82を第2金型30の接近離間する方向に案内する第1案内係合部が設けられている。第1案内係合部は、駒部品72、82に設けられた第1係合突起72a、82aと、第1スライダー71、81に設けられた第1係合溝71a、81aとからなっている。
図9および図13に示すように第1ガイド部材38および第1スライダー71、81間には、第1スライダー71、81を互いに接近離間する方向に案内する第2案内係合部が第1ガイド部材38に設けられている。第2案内係合部は、第1スライダー71、81に設けられた第2係合突起71b、81bと、第2金型本体33および第1ガイド部材38に設けられた第2係合溝38aとからなっている。
図12および図15に示すように第2ガイド部材39および第2スライダー73、83間には、第2ガイド部材39に対し第2スライダー73、83を第2金型30の接近離間する方向に案内する第3案内係合部が設けられている。第3案内係合部は、第2スライダー73、83に設けられた第3係合突起73a、83aと、第2ガイド部材39に設けられた第3係合溝39aとからなっている。
図4、図7、図9および図15に示すように第1ガイド部材38および駒部品72、82間には、第1ガイド部材38に対し駒部品72、82を第2金型30の接近離間する方向に案内するとともに第1スライダー71、81の移動方向に案内する第4案内係合部が設けられている。第4案内係合部は、駒部品72、82に設けられた第4係合突起72b、82bと、第1ガイド部材38に設けられた第4係合溝38b、第5係合溝38c、第6係合溝38dとからなっている。第4係合溝38bおよび第6係合溝38dは、第2金型30の接近離間する方向の延びており、第5係合溝38cは、第1スライダー71、81の移動方向に延びている。第5係合溝38cの一端で第4係合溝38bに繋がり、第5係合溝38cの他端で第6係合溝38dに繋がっている。
図6および図12に示すように第1スライダー71、81および第2スライダー73、83間には、第2スライダー73、83の第2金型30の接近離間する方向の移動を、第1スライダー71、81の第2金型30の接近離間する方向と直交する方向の移動に変換する傾斜係合部が設けられている。傾斜係合部は、第2金型30の接近離間する方向に対し第2スライダー73、83の移動方向側へ傾斜した傾斜方向に延びている。傾斜係合部は、第2スライダー73、83に設けられた傾斜係合突起73b、83bと、第1スライダー71、81に設けられた傾斜係合溝71c、81cとからなっている。
図8および図12に示すように第2ガイド部材39および第1スライダー71、81間には、第1スライダー71、81を第2ガイド部材39側へ付勢する第1付勢装置が設けられている。第1付勢装置は、第1スライダー71、81にねじ結合された第1頭付きボルト74と、第1頭付きボルト74、84の頭部および第1スライダー71、81間に介挿される第3圧縮ばね46とを備えている。第2ガイド部材39には、頭付きボルト74、84および第3圧縮ばね46を挿通する第1挿通溝39bと、頭付きボルト74、84の軸部を挿通する第2挿通溝39cが形成されている。第1挿通溝39bおよび第2挿通溝39c間に段面が形成され、この段面に第3圧縮ばね46の一端が当接している。頭付きボルト74および第3圧縮ばね46は、第1スライダー71、81の移動方向と平行に配置されている。第1付勢装置によって、第2スライダー73、83が第1金型10側へ突出し、第1金型10の接近によって押圧されるようになっている。
図6に示すように第2プレート31にはストッパー部材47が設置され、ストッパー部材47に第2スライダー73、83が当接してストッパー部材47の第1金型10から離間する方向の移動を阻止し、駒部品72、82の互いに離間する方向の移動を阻止している。
駒部品72、82および第1スライダー71、81間には、駒部品72、82を互いに接近する方向に付勢する第2付勢装置が設けられている。第2付勢装置は、第1スライダー71、81にねじ結合された第2頭付きボルト75、85と、第2頭付きボルト75、85の軸部に挿通された平ワッシャ76、86と、平ワッシャ76、86および第1スライダー71、81間に介挿される第4圧縮ばね77、87とを備えている。平ワッシャ76、86は、駒部品72、82に当接している。第2頭付きボルト75、85および第4圧縮ばね77、87は、第1スライダー71、81の移動方向と平行に配置されている。第1金型10の接近により第1スライダー71、81が互いに接近する方向へ移動したときは、駒部品72、82は第4圧縮ばね77、87の付勢力を介して互いに密接している。
図5および図6に示すように駒部品72、82には円筒状の円筒部72c、82cが形成され、円筒部72c、82cに金属製リング94が嵌め込まれるようになっている。
図3および図5に示すようにプレート本体51には一対の装着ピン部51aが形成され、装着ピン部51aに金属製カラー93が嵌め込まれるようになっている。
図5に示すように第1金型コア14およびプレート本体51間にフランジ部92を形成する第1内部空間2が形成され、駒部品72、82およびコア部品37間に円筒部91を形成する第2内部空間3が形成されている。第1金型コア14およびプレート本体51間にフランジ部92に通じる第2ゲート通路5が形成され、この第2ゲート通路5はヒートチャンバー15および第1金型コア14に取り付けられた第2管17に形成された内部通路6に通じている。内部通路6は、ヒートチャンバー15に取り付けられた第1管18に形成された第1ゲート通路7に通じている。
次に上述した構成にもとづいて、射出成形動作を説明する。射出成形動作は、ステップ1からステップ10までの順に行われる。
射出成形機の可動部を固定部に対して離間させ、図10に示す位置まで第1金型10に対して第2金型30を離間させる(ステップ1)。図14に示す位置まで第2金型30および第3金型50から樹脂製部品90を取り出す(ステップ2)。図16に示す位置まで第3金型50を開く(ステップ3)。第1ガイド部材38および第1スライダー71、81から駒部品72、82を取り出して図13に示す状態にする(ステップ4)。駒部品72、82に金属製リング94を取り付ける(ステップ5)。第1ガイド部材38および第1スライダー71、81に駒部品72、82を取り付け、図15に示す状態にする(ステップ6)。第3金型50を閉じて、図14に示す状態にする(ステップ7)。第3金型50の装着ピン部51aに金属製カラー93を嵌め込む(ステップ8)。射出成形機の可動部を、固定部に対して接近させ、第1金型10に対して第2金型30を接近させて、第1金型10に第2金型30を密接させた図1に示す状態にする(ステップ9)。図5に示すように、射出成形用金型1内に第1内部空間2および第2内部空間3が形成された状態で、射出成形用金型1に樹脂を射出する(ステップ10)。
以下、各ステップの詳細を必要に応じて説明する。
ステップ1に示す状態から第1金型10に対して第2金型30を離間させると、図8に示す第3圧縮ばね46の付勢力によって、図12に示すように駒部品72、82が互いに離間する方向へ第1スライダー71、81とともに移動し、第2スライダー73、83が第1金型10側へ突出する。こうすることで、樹脂製部品90に対して駒部品72、82が離間した状態となる。第1金型10に対して第2金型30を離間させると、図9に示す第1圧縮ばね45の付勢力により第2金型本体33を第4プレート41と反対側へ押し上げる。
ステップ2で取り出された樹脂製部品90は(図14)、第1金型10および第3金型50間でフランジ部92を形成するので、駒部品72、82間に形成されるパーティングラインが無く、フランジ部92のシール性に問題が無い。すなわち、フランジ部92の外周に円筒部91側と、円筒部91と反対側とを区分するシール部材を配置し、円筒部91の軸方向に区分するパーティングラインが無いので、シール部材のシール性を損なうことが無い。
ステップ3を行うには、図9に示す取っ手54をプレート本体51側へ押圧し、係合部材36およびフック54の係合状態を解除し、枢支ピン35回りにプレート本体51を図16の時計回りに旋回させる。
ステップ4を行うときに駒部品72、82は、第1係合溝71a、81aに第1係合突起72a、82aが案内され(図15)、第6係合溝38dに第4係合突起72b、82bが案内される(図7)。このとき、第3金型50は駒部品72、82に干渉しない位置まで大きく開き(図16)、駒部品72、82の第1金型10側に駒部品72、82を第1金型10側へ移動させる移動空間が確保されているので、駒部品72、82は樹脂製部品90に干渉しない位置まで離間させるだけで済み(図15)、駒部品72、82の後退量を少なくして小型化した射出成形用金型1を提供することができる。
ステップ5を行うには、駒部品72の円筒部72bおよび駒部品82の円筒部82bに金属製リング94を嵌め込む作業が必要となる。第1スライダー71、81は、第2金型30に残したまま、第2金型30に対して駒部材72、82を着脱するので、駒部材72、82の着脱作業が容易になる。
ステップ6を行うときに駒部品72、82は、第1係合溝71a、81aに第1係合突起72a、82aが案内され(図15)、第6係合溝38dに第4係合突起72b、82bが案内される(図7)。
ステップ7を行うには、枢支ピン35回りにプレート本体51を図16の反時計回りに旋回させる。このとき、係合部材36にフック54が当たると第2圧縮ばね56を圧縮し、フック54が係合部材36に干渉しなくなると第2圧縮ばね56の付勢力によって、係合部材36およびフック54が係合状態となる(図9)。
ステップ9において、第1金型10に対して第2金型30を接近させるときに、第1ガイドブッシュ42に第1ガイドロッド16が摺動可能に嵌合される。第1金型10に第2金型30を密接させ、第1圧縮ばね45を圧縮しながら第2金型本体33を第4プレート41側へ移動させ、第2キャンバー32に第2金型本体33が当接し、第2金型30の移動が停止する(図9)。第1金型10に対して第2金型30を接近させると、第2スライダー73、83に第1金型10が接触し、図8に示す第3圧縮ばね46の付勢力に抗して、第2スライダー73、83を押圧する。第2スライダー73、83をストッパー部材47側へ移動させ、傾斜係合部によって駒部品72、82が互いに接近する方向へ第1スライダー71、81とともに移動し、図6に示す第2付勢装置を介して駒部品72、82が互いに密接し、ストッパー部材47に第2スライダー73、83が当接して第2スライダー73、83の移動が阻止される。
ステップ10において、図5に示すように溶融した樹脂が第1ゲート通路7、内部通路6、第2ゲート通路5、第1内部空間2、第2内部空間3の順に流れる。
次に上述した構成にもとづいて、射出成形用金型1のメンテナンスについて説明する。射出成形用金型1のメンテナンスは、射出成形用金型1を射出成形機から取り外して行う方法もあるが、手間と時間を考慮して射出成形機に射出成形用金型1を取り付けたまま行うのが望ましい。
射出成形機上で射出成形用金型1のメンテナンスを行うときは、図10に示すように第1金型10に対して第2金型30を離間させた状態で行う。第1金型10および第2金型30間の空間より、第2金型30に工具を挿入し、六角穴付きボルトを緩め、第1ガイド部材38、第1スライダー71、81、第2スライダー73、83および六角穴付きボルトを、第2金型30の接近離間方向に抜き出すことができる。さらに、第1金型10および第2金型30間の空間より、第2金型30に工具を挿入し、六角穴付きボルトを緩め、第2ガイド部材39および六角穴付きボルトを、第2金型30の接近離間方向に抜き出すことができる。すなわち、射出成形機上に射出成形用金型1を取り付けたまま、第2金型30から一対の駒装置70、80を着脱することができる。またさらに、第1金型10および第2金型30間の空間より、第2金型30に工具を挿入し、六角穴付きボルトを緩め、コア部品37および六角穴付きボルトを、第2金型30の接近離間方向に抜き出すことができる。
本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
1:射出成形用金型、2:第1内部空間、3:第2内部空間、10:第1金型、30:第2金型、37:コア部品、38:第1ガイド部材、38a:第2係合溝(第2案内係合部)、50:第3金型、70:駒装置、71:第1スライダー(スライダー)、71a:第1係合溝(第1案内係合部)、71b:第2係合突起(第2案内係合部)、72:駒部品、72a:第1係合突起(第1案内係合部)、80:駒装置、81:第1スライダー(スライダー)、81a:第1係合溝(第1案内係合部)、81b:第2係合突起(第2案内係合部)、82:駒部品、82a:第1係合突起(第1案内係合部)、90:樹脂製部品、91:円筒部、92:フランジ部

Claims (3)

  1. 円筒状の円筒部と、前記円筒部の一部より接線方向に延びるフランジ部とを有する樹脂製部品を射出成形する射出成形用金型であって、第1金型と、前記第1金型に接近離間し、密着可能な第2金型と、前記第1金型および前記第2金型間に配置され、前記接近離間する方向と直交する軸線回りに前記第2金型に旋回可能に支持される第3金型と、前記接近離間する方向と直交する方向に移動可能に支持される駒装置とを備え、前記第1金型および前記第3金型に前記フランジ部を形成する第1内部空間を形成し、前記第2金型および前記駒装置に前記円筒部を形成する第2内部空間を形成したことを特徴とする射出成形用金型。
  2. 前記駒装置は、前記第2金型内で前記接近離間する方向と直交する方向に移動可能に支持されるスライダーと、前記第2内部空間の一部を形成する駒部品とを有し、前記スライダーおよび前記駒部品は、前記接近離間する方向に前記スライダーに対し前記駒部品を案内し、かつ、前記スライダーおよび前記駒部品が前記スライダーの移動方向で互いに係合する部分である第1案内係合部を有することを特徴とする請求項1に記載の射出成形用金型。
  3. 前記第2金型は、第2金型本体と、前記接近離間する方向に前記第2金型本体に着脱可能に取り付けられる第1ガイド部材と、前記接近離間する方向に前記第2金型本体に着脱可能に取り付けられ、前記第2内部空間の一部を形成するコア部品とを有し、前記第1ガイド部材および前記スライダー、前記スライダーの移動方向に前記スライダーを案内する第2案内係合部を有し、前記第2案内係合部は、前記スライダーから前記第1ガイド部材側へ突出した第2案内係合突起部と、前記第2金型本体および前記第1ガイド部材に形成され、前記第2案内係合突起部を前記スライダーの移動方向に案内する第2案内係合溝とを有することを特徴とする請求項2に記載の射出成形用金型。
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