JP6449685B2 - 透光性アルミナ磁器、およびled照明 - Google Patents
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ニッケルスピネルとして存在していてもよい。
例えば、平均粒径0.1〜0.8μmの高純度Al2O3粉末、Cr2O3粉末、NiO粉末(いずれも純度99.8質量%以上)を所定の割合で秤量し、高純度アルミナボールを用いて湿式混合を行う。
よい。その後、さらに大気中にて第2の熱処理を1600〜1680℃で2〜5時間行う。このような熱処理を行うことで、第1の熱処理によりCr2+に還元されたCrの一部が、第2の熱処理により再度Cr3+に酸化され、Cr2+とCr3+が共存した状態になると考えられる。また、第1の熱処理によりNi1+に還元されたNiの一部が、第2の熱処理により再度Ni2+に酸化され、Ni1+とNi2+が共存した状態となると考えられる。なお、Cr2O3はコランダム構造をとることからアルミナ結晶粒子中に固溶していると考えられる。
、この含有量では通常発色(着色)はせず、白色(無色)となる。本実施形態では、定かではないが、Cr2+とCr3+、およびNi1+とNi2+がアルミナ中に共存することにより、ブルーライトがCr、Niの両方で吸収され、他の可視光への影響は互いに相殺されると考えられる。このように、本実施形態の透光性アルミナ磁器では、含有するCrとNiによりブルーライトが吸収され、ブルーライトの透過が抑制される。
成(真空焼成)により、アルミナ磁器の気孔率が0.5%以下まで緻密化する。その後、さらに大気中にて第2の焼成を1600〜1680℃で2〜5時間行う。このような2段階焼成を行うことで、第1の焼成によりCr2+に還元されたCrの一部が、第2の焼成により再度Cr3+に酸化され、Cr2+とCr3+が共存した状態になると考えられる。また、第1の焼成によりNi1+に還元されたNiの一部が、第2の焼成により再度Ni2+に酸化され、Ni1+とNi2+が共存した状態となると考えられる。なお、Cr2O3はコランダム構造をとることからアルミナ結晶粒子中に固溶していると考えられる。
たNiの一部が、第2の焼成により再度Cr3+およびNi2+に酸化され、Cr2+とCr3+およびNi1+とNi2+が共存した状態となり、ブルーライトの吸収能が発現してその透過が抑制され、波長380〜500の分光透過率が低下する。このように第1、第2の焼成を経たアルミナ磁器は、アイボリーの色調を呈し、可視光の透過率を適度に有するとともに、ブルーライトの透過抑制能を有する透光性アルミナ磁器となる。
平均粒径が0.5μm、Crを酸化物(Cr2O3)換算で10ppm、Niを酸化物(NiO)換算で10ppm含有する白色のアルミナ原料粉末(Al2O3純度99.99%)を準備した。この粉末に、第1の熱処理として1×10−2Paの真空中において1600℃で2時間、第2の熱処理として大気中において1580℃で2時間の熱処理を施した。得られたアルミナ粉末を解砕し、誘導結合プラズマ(ICP)発光分光により元素分析を行った結果、アルミナ粉末中のCr、Niの含有量は熱処理前と同様、いずれも酸化物換算で10ppmであった。
Cr、Niを含み、平均粒径が0.5μm、Al2O3純度99.8〜99.99質量%のアルミナ原料粉末を準備した。これらのアルミナ原料粉末100質量%に対し、MgO粉末(純度99.9%)をそれぞれ所定量添加し、高純度アルミナボールを使用したミ
ルで24時間の一次混合を行った。その後、バインダを追加投入して1時間の二次混合を行った。得られた混合粉末を、乾燥・造粒した後、1ton/cm2の圧力で金型成形により成形体を作製した。
れるためと考えられる。また、真空中で第1の焼成のみ行い、大気中での第2の焼成を行わなかった試料No.10〜13では、T1とT2の分光透過率に差がなく、ブルーライトの透過抑制機能に劣るものとなった。CrまたはNiのいずれかを含まない試料No.18、19も同様に、T1とT2の分光透過率に差がなく、ブルーライトの透過抑制機能に劣るものとなった。
2 LED発光素子
3 回路基板
4 ベース
5 電源コード
6 給電部
7 支柱
Claims (7)
- アルミナ結晶粒子と粒界とを有し、気孔率が0.5%以下であって、
Al2O3を99.7質量%以上、CrおよびNiをそれぞれ酸化物換算(Cr2O3、NiO)で0.1ppm以上10ppm以下含有するとともに、
波長380〜500nmの厚さ2mmあたりの分光透過率の平均値をT1、波長500〜780nmの厚さ2mmあたりの分光透過率の平均値をT2としたとき、
該T2が25%以上、かつ前記T1が前記T2の65%以下であることを特徴とする透光性アルミナ磁器。 - 波長380〜500nmの厚さ2mmあたりの分光透過率の最大値が、30%以下であることを特徴とする請求項1に記載の透光性アルミナ磁器。
- 平均気孔径が3μm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の透光性アルミナ磁器。
- 前記アルミナ結晶粒子の平均粒子径が10μm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の透光性アルミナ磁器。
- Mgを酸化物換算(MgO)で300ppm以上含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の透光性アルミナ磁器。
- 1個以上のLED発光素子および該発光素子が搭載される回路基板を備える光源と、
該光源の少なくとも一部を覆う透光性カバーと、を備え、
該透光性カバーは、請求項1〜5のいずれかに記載の透光性アルミナ磁器で構成されることを特徴とするLED照明。 - 前記透光性アルミナ磁器の平均厚さが、1.0〜6.0mmであることを特徴とする請求項6に記載のLED照明。
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