語句「1つの(a)」または「1つの(an)」主体は、本明細書に用いる場合、1つ以上の当該主体を指す;例えば、1つの化合物は、1つ以上の化合物または少なくとも1つの化合物を指す。こうして、用語「1つの(a)」(または「1つの(an)」)、「1つ以上の」、及び「少なくとも1つの」は、本明細書に交換可能に用いることができる。
語句「本明細書の前記に定義したとおり」は、発明の概要または最も広いクレームに規定されている各基の最も広い定義を指す。以下に提供される他の実施形態の全てでは、それぞれの実施形態に存在することができ、明示的に定義されない置換基が、発明の概要に提供される最も広い定義を保持する。
本明細書に用いられる場合、移行句またはクレームの主体にかかわらず、用語「含む(comprise(s))」及び「含む(comprising)」は、オープンエンドの意味を持つと解釈しなければならない。すなわち、当該用語は、語句「少なくとも有する」または「少なくとも含む」と同義と解釈しなければならない。プロセスの文脈で用いられる場合、用語「含む」は、プロセスが、少なくとも記載したステップを含むが、追加のステップを含むことができることを意味する。化合物または組成物の文脈で用いられる場合、用語「含む」は、化合物または組成物が、少なくとも記載した特徴または成分を含むが、また、追加の特徴または成分を含むことができることを意味する。
用語「独立して」は、同じ化合物内に、同じ定義または異なる定義を有する変数が存在するか、存在しないにかかわらず、どの1つの例でも変数が適用されることを示すように本明細書に用いられる。このため、R”が2回現れ、「独立して、炭素または窒素」と定義される化合物では、両R”とも炭素とすることができ、両R”とも窒素とすることができる、または、一方のR”が炭素であり、他方が窒素とすることができる。
いずれかの変数(例えば、R1、R4a、Ar、X1またはHet)が、本発明に用いられる、またはクレームされる化合物を示し、記載するいずれかの部分または式に1回以上現れる場合、各出現時のその定義は、他の出現ごとにその定義から独立している。また、かかる化合物が安定した化合物となる場合のみ、置換基及び/または変数の組み合わせが、許容される。
結合の末端のシンボル「*」または結合に引かれるシンボル
は、それぞれ、官能基または他の化学的部分が、分子の一部分である残基に結合する点を指す。このため、例えば、:
環系に引き込まれる結合(明確な頂角で結合するのと対照的に)では、結合が、いずれかの好適な環原子に結合することができることを示している。
用語「任意の」または「任意で」は、本明細書に用いる場合、その後に記載した事象または環境が生じる可能性がある、または可能性がなく、この説明が、当該事象または環境が生じる例、及び当該事象または環境が生じない例を含むことを意味する。例えば、「任意で置換」は、任意で置換部分が、水素または置換基を組み入れる可能性があることを意味する。
用語「約」は、本明細書に用いられ、およそ、の範囲で、大まかに、または前後を意味する。用語「約」が数値範囲とともに用いられる場合、記載した数値以上、及び数値以下に境界を広げることによって、その範囲が修正される。一般に、用語「約」が本明細書に用いられ、20%の変化だけ記載した値以上、及び数値以下に数値が修正される。
本明細書に用いる場合、変数のために数値範囲を記載するのは、本発明がその範囲内のいずれかの値に等しい変数で実施することができることを示すことを意図している。このため、本質的に不連続である変数では、変数は、範囲の終点を含む数値範囲のいずれかの整数値と等しいものとすることができる。同様に、本質的に連続である変数では、変数は、範囲の終点を含む数値範囲のいずれかの実数の値と等しいものとすることができる。1つの例として、0〜2の値と記載される変数は、本質的に不連続である変数では、0、1または2とすることができ、本質的に連続である変数では、0.0、0.1、0.01、0.001、またはいずれかの他の実数の値とすることができる。
式Iの化合物が、互変異性を示す。互変異性化合物は、2つ以上の相互変換種として存在することができる。プロトトロピック互変異性体は、共有結合水素原子の2つの原子間の移動によって生じる。互変異性体は、一般に平衡にあり、個々の互変異性体を分離しようとすると、通常、化学的及び物理的特性が化合物の混合物と一致している混合物が生成される。平衡の位置は、分子内の化学的特徴に依存している。例えば、アセトアルデヒドなどの多くの脂肪族アルデヒド及びケトンでは、ケト形態が優勢である一方で;フェノールでは、エノール形態が優勢である。一般的なプロトトロピック互変異性体としては、ケト/エノール(−C(=O)−CH−⇔−C(−OH)=CH−)、アミド/イミド酸(−C(=O)−NH−⇔−C(−OH)=N−)及びアミジン(−C(=NR)−NH−⇔−C(−NHR)=N−)互変異性体が挙げられる。後者の2つは、特にヘテロアリール及び複素環でよく見られ、本発明は、化合物の互変異性形態の全てを包含する。
式Iの化合物は、酸性または塩基性中心を含有することができ、好適な塩は、酸または塩基から形成され、ほぼ同じ抗ウイルス活性を有する非毒性塩を形成することができる。無機酸の塩の例としては、ヒドロクロリド、ヒドロブロミド、ヒドロヨージド、クロリド、ブロミド、ヨージド、スルフェート、ビスルフェート、ニトレート、ホスフェート、水素ホスフェートが挙げられる。有機酸の塩の例としてはアセテート、フマレート、パモエ−ト、アスパルテート、ベシレート、カーボネート、ビカーボネート、カンシレート、D及びL−ラクテート、D及びL−タルトレート、エシレート、メシレート、マロネート、オロテート、グルセプテート、メチルスルフェート、ステアレート、グルクロネート、2−ナプシレート、トシレート、ヒベンゼート、ニコチネート、イセチオネート、マレート、マレエート、シトレート、グルコネート、スクシネート、サッカレート、ベンゾエート、エシレート、及びパモエ−ト塩が挙げられる。好適な塩の再検討には、Berge et al,J.Pharm.Sci.,1977 66:1−19及びG.S.Paulekuhn et al.J.Med.Chem.2007 50:6665を参照。
本発明の1つの実施形態では、R1、R2、R3、R4、X1、X2、X3、X4、Ra及びRbが、前記本明細書に定義される、式Iに従った化合物が提供される。以下に提供される他の実施形態の全てでは、それぞれの実施形態に存在することができ、明示的に定義されない置換基が、発明の概要に提供される最も広い定義を保持する。
もう1つの実施形態では、X2が、NRaであり、X3が、CH2であり、X4が、CR2R3である、式Iに従った化合物が提供される。1つの下位実施形態では、X1が、Nである、式Iに従った化合物が提供される。もう1つの下位実施形態では、X1が、CHである、式Iに従った化合物が提供される。
もう1つの実施形態では、X2が、NRaであり、X3が、C(=O)であり、X4が、CR2R3である、式Iに従った化合物が提供される。1つの下位実施形態では、X1が、Nである、式Iに従った化合物が提供される。もう1つの下位実施形態では、X1が、CHである、式Iに従った化合物が提供される。
もう1つの実施形態では、X2が、NRaであり、X3が、(CH2)2であり、及びX4が、CR2R3である、式Iに従った化合物が提供される。1つの下位実施形態では、X1が、Nである、式Iに従った化合物が提供される。もう1つの下位実施形態では、X1が、CHである、式Iに従った化合物が提供される。
もう1つの実施形態では、X2が、NRaであり、X3が、CH2NRbであり、X4が、CR2R3である、式Iに従った化合物が提供される。1つの下位実施形態では、X1が、Nである、式Iに従った化合物が提供される。もう1つの下位実施形態では、X1が、CHである、式Iに従った化合物が提供される。
もう1つの実施形態では、X2が、NRaであり、X3が、C(=O)CH2であり、X4が、CR2R3である、式Iに従った化合物が提供される。1つの下位実施形態では、X1が、Nである、式Iに従った化合物が提供される。もう1つの下位実施形態では、X1が、CHである、式Iに従った化合物が提供される。
もう1つの実施形態では、X2が、NRaであり、X3が、C(=O)NRbであり、X4が、CR2R3である、式Iに従った化合物が提供される。1つの下位実施形態では、X1が、Nである、式Iに従った化合物が提供される。もう1つの下位実施形態では、X1が、CHである、式Iに従った化合物が提供される。
もう1つの実施形態では、X2が、Oであり、X3が、CH2であり、X4が、CR2R3である、式Iに従った化合物が提供される。1つの下位実施形態では、X1が、Nである、式Iに従った化合物が提供される。もう1つの下位実施形態では、X1が、CHである、式Iに従った化合物が提供される。
もう1つの実施形態では、X2が、Oであり、X3が、(CH2)2であり、X4が、CR2R3である、式Iに従った化合物が提供される。1つの下位実施形態では、X1が、Nである、式Iに従った化合物が提供される。もう1つの下位実施形態では、X1が、CHである、式Iに従った化合物が提供される。
もう1つの実施形態では、X2が、NRaであり、X3が、C(=O)であり、X4が、NR3である、式Iに従った化合物が提供される。1つの下位実施形態では、X1が、Nである、式Iに従った化合物が提供される。もう1つの下位実施形態では、X1が、CHである、式Iに従った化合物が提供される。
もう1つの実施形態では、R2が、任意で置換フェニル−C1−3アルキルであり、R3が、水素である、式Iに従った化合物が提供される。1つの下位実施形態では、X2が、NRaであり、X3が、CH2であり、X4が、CR2R3である。もう1つの下位実施形態では、X2が、NRaであり、X3が、C(=O)であり、X4が、CR2R3である。もう1つの下位実施形態では、X2が、NRaであり、X3が、(CH2)2であり、X4が、CR2R3である。もう1つの下位実施形態では、X2が、NRaであり、X3が、CH2NRbであり、X4が、CR2R3である。もう1つの下位実施形態では、X2が、NRaであり、X3が、C(=O)CH2であり、X4が、CR2R3である。もう1つの下位実施形態では、X2が、NRaであり、X3が、C(=O)NRbであり、X4が、CR2R3である。もう1つの下位実施形態では、X2が、Oであり、X3が、CH2であり、X4が、CR2R3である。もう1つの下位実施形態では、X2が、Oであり、X3が、(CH2)2であり、X4が、CR2R3である。前記の下位実施形態のいずれも、X1は、NまたはCHとすることができる。
もう1つの実施形態では、R2が、任意で置換ヘテロアリール−C1−3アルキルであり、R3が、水素である、式Iに従った化合物が提供される。1つの下位実施形態では、X2が、NRaであり、X3が、CH2であり、X4が、CR2R3である。もう1つの下位実施形態では、X2が、NRaであり、X3が、C(=O)であり、X4が、CR2R3である。もう1つの下位実施形態では、X2が、NRaであり、X3が、(CH2)2であり、X4が、CR2R3である。もう1つの下位実施形態では、X2が、NRaであり、X3が、CH2NRbであり、X4が、CR2R3である。もう1つの下位実施形態では、X2が、NRaであり、X3が、C(=O)CH2であり、X4が、CR2R3である。もう1つの下位実施形態では、X2が、NRaであり、X3が、C(=O)NRbであり、X4が、CR2R3である。もう1つの下位実施形態では、X2が、Oであり、X3が、CH2であり、X4が、CR2R3である。もう1つの下位実施形態では、X2が、Oであり、X3が、(CH2)2であり、X4が、CR2R3である。前記の下位実施形態のいずれも、X1は、NまたはCHとすることができる。
もう1つの実施形態では、R2が、任意で置換フェノキシまたはヘテロアリールオキシであり、R3が、水素である、式Iに従った化合物が提供される。1つの下位実施形態では、X2が、NRaであり、X3が、CH2であり、X4が、CR2R3である。もう1つの下位実施形態では、X2が、NRaであり、X3が、C(=O)であり、X4が、CR2R3である。もう1つの下位実施形態では、X2が、NRaであり、X3が、(CH2)2であり、X4が、CR2R3である。もう1つの下位実施形態では、X2が、NRaであり、X3が、CH2NRbであり、X4が、CR2R3である。もう1つの下位実施形態では、X2が、NRaであり、X3が、C(=O)CH2であり、X4が、CR2R3である。もう1つの下位実施形態では、X2が、NRaであり、X3が、C(=O)NRbであり、X4が、CR2R3である。もう1つの下位実施形態では、X2が、Oであり、X3が、CH2であり、X4が、CR2R3である。もう1つの下位実施形態では、X2が、Oであり、X3が、(CH2)2であり、X4が、CR2R3である。前記の下位実施形態のいずれも、X1は、NまたはCHとすることができる。
本発明のもう1つの実施形態では、CR2R3が、(S)配置である、式Iに従った化合物が提供される。本発明のもう1つの実施形態では、CR2R3が、(R)配置である、式Iに従った化合物が提供される。本発明のさらにもう1つの実施形態では、(R)及び(S)異性体の割合が等しい(すなわち、ラセミ混合物)式Iに従った化合物が提供される。本発明のさらにもう1つの実施形態では、(R)または(S)異性体のいずれかが富化されている、式Iに従った化合物が提供される。本発明のさらにもう1つの実施形態では、R2置換基がβ−配置である。本発明のさらにもう1つの実施形態では、R2置換基がα−配置である。
本発明のもう1つの実施形態では、X2が、Oであり、X3が、CH2または(CH2)2であり、R1が、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、オキセタニルまたは任意で置換ピラゾリルである、式Iに従った化合物が提供される。1つの下位実施形態では、R2が、任意で置換フェニル−C1−3アルキルであり、R3が、水素である。もう1つの下位実施形態では、R2が、任意で置換ベンジルであり、R3が、水素である。もう1つの下位実施形態では、R2が、置換ヘテロアリール−メチルであり、R3が、水素である。もう1つの下位実施形態では、R2が、任意で置換フェノキシまたはヘテロアリールオキシ(heteraryloxy)であり、R3が、水素である。もう1つの下位実施形態では、R2が、任意で置換フェノキシであり、R3が、水素である。
本発明のもう1つの実施形態では、X2が、Oであり、X3が、(CH2)2であり、R1が、任意で置換ピラゾリルである、式Iに従った化合物が提供される。1つの下位実施形態では、R2が、任意で置換フェニル−C1−3アルキルであり、R3が、水素である。もう1つの下位実施形態では、R2が、任意で置換ベンジルであり、R3が、水素である。もう1つの下位実施形態では、R2が、置換ヘテロアリール−メチルであり、R3が、水素である。もう1つの下位実施形態では、R2が、任意で置換フェノキシまたはヘテロアリールオキシ(heteraryloxy)であり、R3が、水素である。もう1つの下位実施形態では、R2が、任意で置換フェノキシであり、R3が、水素である。
本発明のもう1つの実施形態では、X2が、Oであり、X3が、CH2であり、R1が、任意で置換ピラゾリルである、式Iに従った化合物が提供される。1つの下位実施形態では、R2が、任意で置換フェニル−C1−3アルキルであり、R3が、水素である。もう1つの下位実施形態では、R2が、任意で置換ベンジルであり、R3が、水素である。もう1つの下位実施形態では、R2が、置換ヘテロアリール−メチルであり、R3が、水素である。もう1つの下位実施形態では、R2が、任意で置換フェノキシまたはヘテロアリールオキシ(heteraryloxy)であり、R3が、水素である。もう1つの下位実施形態では、R2が、任意で置換フェノキシであり、R3が、水素である。
本発明のもう1つの実施形態では、X2が、Oであり、X3が、CH2であり、R1が、1−メチル−1H−ピラゾル−5−イルである、式Iに従った化合物が提供される。1つの下位実施形態では、R2が、任意で置換フェニル−C1−3アルキルであり、R3が、水素である。もう1つの下位実施形態では、R2が、任意で置換ベンジルであり、R3が、水素である。もう1つの下位実施形態では、R2が、ベンジルであり、R3が、水素である。もう1つの下位実施形態では、R2が、置換ヘテロアリール−メチルであり、R3が、水素である。もう1つの下位実施形態では、R2が、任意で置換フェノキシまたはヘテロアリールオキシ(heteraryloxy)であり、R3が、水素である。もう1つの下位実施形態では、R2が、任意で置換フェノキシであり、R3が、水素である。
本発明のもう1つの実施形態では、X2が、Oであり、X3が、(CH2)2であり、R1が、1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)である、式Iに従った化合物が提供される。1つの下位実施形態では、R2が、任意で置換フェニル−C1−3アルキルであり、R3が、水素である。もう1つの下位実施形態では、R2が、任意で置換ベンジルであり、R3が、水素である。もう1つの下位実施形態では、R2が、ベンジルであり、R3が、水素である。もう1つの下位実施形態では、R2が、置換ヘテロアリール−メチルであり、R3が、水素である。もう1つの下位実施形態では、R2が、任意で置換(1H−ピラゾル−1−イル)メチルであり、R3が、水素である。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチルであり、R3が、水素である。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−トリフルオロメチル−1H−ピラゾル−1−イル)メチルであり、R3が、水素である。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−シクロプロピル−1H−ピラゾル−1−イル)メチルであり、R3が、水素である。もう1つの下位実施形態では、R2が、任意で置換フェノキシまたはヘテロアリールオキシ(heteraryloxy)であり、R3が、水素である。もう1つの下位実施形態では、R2が、任意で置換フェノキシであり、R3が、水素である。
本発明のもう1つの実施形態では、表1の化合物I−1〜I−109から選択される請求項1に従った化合物が、提供される。
本発明のもう1つの実施形態では、R1、R2、R3、R4、X1、X2、X3、X4、Ra及びRbが、前記本明細書に定義される、式Iに従った化合物を患者に投与することを含む、治療または改善が必要な患者の過剰増殖性障害の重症度を治療または改善する方法が提供される。
本発明のもう1つの実施形態では、薬剤として使用するために、R1、R2、R3、R4、X1、X2、X3、X4、Ra及びRbが、前記本明細書に定義される、請求項1から29のいずれか1つに記載の化合物が提供される。
本発明のもう1つの実施形態では、治療に使用するために、R1、R2、R3、R4、X1、X2、X3、X4、Ra及びRbが、前記本明細書に定義される、請求項1から29のいずれか1つに記載の化合物が提供される。
本発明のもう1つの実施形態では、R1、R2、R3、R4、X1、X2、X3、X4、Ra及びRbが、前記本明細書に定義される式Iに従った化合物、及び少なくとも1つの製剤的に許容可能なキャリア、賦形剤または希釈剤を含有する、過剰増殖性疾患の治療に使用するための医薬組成物が提供される。
本発明のもう1つの実施形態では、R1、R2、R3、R4、X1、X2、X3、X4、Ra及びRbが、前記本明細書に定義される式に従った化合物及び少なくとも1つの製剤的に許容可能なキャリア、賦形剤または希釈剤で、細胞を治療することを含む、細胞中のERKタンパク質キナーゼ活性を阻害する方法が提供される。
本発明のもう1つの実施形態では、R1、R2、R3、R4、X1、X2、X3、X4、Ra及びRbが、前記本明細書に定義される式Iに従った化合物及び少なくとも1つの製剤的に許容可能なキャリア、賦形剤または希釈剤を患者に投与することを含む、阻害が必要な患者のERKタンパク質キナーゼ活性を阻害する方法が提供される。
本発明のもう1つの実施形態では、R1、R2、R3、R4、X1、X2、X3、X4、Ra及びRbが、前記本明細書に定義される式Iに従った化合物及び少なくとも1つの製剤的に許容可能なキャリア、賦形剤または希釈剤を患者に投与することを含む、治療または改善が必要な患者の過剰増殖性障害の重症度を治療または改善する方法が提供される。
本発明のもう1つの実施形態では、R1、R2、R3、R4、X1、X2、X3、X4、Ra及びRbが、前記本明細書に定義される式Iに従った化合物及び少なくとも1つの製剤的に許容可能なキャリア、賦形剤または希釈剤を患者に投与することを含む、アデノーム、膀胱癌、脳癌、乳房癌、結腸癌、表皮癌、濾胞状癌、泌尿生殖器の癌、膠芽腫、ホジキン病、頭頚部癌、肝細胞癌、角化性棘細胞腫、腎臓癌、大細胞癌、白血病、肺腺癌、肺癌、リンパ系障害、黒色腫及び非−黒色腫皮膚癌、骨髄異形成症候群、神経細胞腫、非−ホジキンリンパ腫、卵巣癌、乳頭状癌、膵癌、前立腺癌、直腸癌、肉腫、小細胞癌、精巣癌、奇形癌(tetracarcinomas)、甲状腺癌、及び未分化癌からなる群から選択される、治療または改善が必要な患者の過剰増殖性障害の重症度を治療または改善する方法が提供される。
本発明のもう1つの実施形態では、R1、R2、R3、R4、X1、X2、X3、X4、Ra及びRbが、前記本明細書に定義される式Iに従った化合物及び少なくとも1つの製剤的に許容可能なキャリア、賦形剤または希釈剤を患者に投与することを含む、黒色腫、膵癌、甲状腺癌結腸直腸癌、肺癌、乳房癌及び卵巣癌からなる群から選択される、治療または改善が必要な患者の過剰増殖性障害の重症度を治療または改善する方法が提供される。
本発明のもう1つの実施形態では、R1、R2、R3、R4、X1、X2、X3、X4、Ra及びRbが、前記本明細書に定義される式Iに従った化合物及び少なくとも1つの製剤的に許容可能なキャリア、賦形剤または希釈剤を患者に投与することを含む、急性骨髄性白血病、慢性骨髄単球性白血病、慢性骨髄性白血病、多発性骨髄腫及び骨髄性白血病からなる群から選択される、治療または改善が必要な患者の過剰増殖性障害の重症度を治療または改善する方法が提供される。
本発明のもう1つの実施形態では、R1、R2、R3、R4、X1、X2、X3、X4、Ra及びRbが、前記本明細書に定義される式Iに従った化合物及び用いられる少なくとも1つの他の化学療法薬剤をともに患者に投与することを含む、治療または改善が必要な患者の過剰増殖性障害の重症度を治療または改善する方法が提供される。
本発明のもう1つの実施形態では、過剰増殖性疾患の治療のための薬剤の製造で、R1、R2、R3、R4、X1、X2、X3、X4、Ra及びRbが、前記本明細書に定義される式Iに従った化合物が使用される。
本発明のもう1つの実施形態では、過剰増殖性疾患の治療に使用される、R1、R2、R3、R4、X1、X2、X3、X4、Ra及びRbが、前記本明細書に定義される式Iの化合物を使用する請求項1から29のいずれかに記載の化合物を含む医薬組成物が提供される。
もう1つの実施形態では、R1が、任意で置換ヘテロアリールまたはヘテロアリール−C1−6アルキルから選択され、前記ヘテロアリールが、イソオキサゾール、ピリジニル、ピリドン、ピリミジニル、ピラジニル、ピラゾール、チアゾリル、トリアゾリル、N−C1−6アルキル−ピラゾリル及びN−C1−6アルキルトリアゾリルまたはヘテロシクリルからなる群から選択され、前記ヘテロシクリルが、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、オキセタニル、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル及びN−C1−6アルキル−ピペリジニルからなる群から選択される。1つの下位実施形態では、R1が、1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾル−3−イル、2−エチル−2H−ピラゾル−3−イル、2−メチル−2H−ピラゾル−3−イル、2−イソプロピル−2H−ピラゾル−3−イル、1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル、1−エチル−1H−ピラゾル−5−イル、4−メチルチアゾール−2−イル、1−メチル−1H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル、2−メチル−2H−[1,2,3]−トリアゾール−4−イル、1−メチル−1H−[1,2,4]−トリアゾール−5−イル、1,3−ジメチル−1H−ピラゾル−4−イル、1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾル−4−イル、1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル、2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル、5−メチル−1,3,4−チアジゾール−2−イル、オキセタン−3−イル、3−メチルオキセタン−3−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、テトラヒドロピラン−3−イル、2−メチル−テトラヒドロピラン−4−イル、2,2−ジメチル−テトラヒドロピラン−4−イル、2−ヒドロキシメチルテトラヒドロピラン−4−イル、3−フルオロテトラヒドロピラン−4−イル及びテトラヒドロフラン−3−イルから選択される。もう1つの下位実施形態では、R1が、オキセタン−3−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル、1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル、2−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル及び1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルから選択される。さらにもう1つの下位実施形態では、R1が、1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル及び1−メチル−1H−ピラゾル−4−イルから選択される。
もう1つの実施形態では、R2が、(a)C1−10アルキル、例えば、メチル、エチル、2−メチルブチル、2,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2−エチルブチル、3−メチルペンチル、2−メチルペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、イソブチル、3,3−ジメチルブチル、ブチル、プロピル、トリフルオロメチル、4−メチルペンチル、3−メチルブタン−2−イルから選択される;(b)C1−10アルケニル;(c)C1−10ハロアルキル、例えば、2−フルオロブチル、4,4,4−トリフルオロ−2−メチルブチル、3,3,3−トリフルオロ−2−メチルプロピル、2,2,2−トリフルオロエチル、3,3,3−トリフルオロプロピル、2−フルオロ−2−メチルプロピル、3,3,3−トリフルオロ−2−(トリフルオロメチル)プロピル、1,1−ジフルオロプロピル、3−フルオロ−3−メチルブチル、2,2−ジフルオロプロピル、2−(トリフルオロメチル)ブチル、3−フルオロ−2−(フルオロメチル)プロピル;(d)C3−7シクロアルキルまたはC3−7シクロアルキル−C1−6アルキル、例えば、シクロプロピル、シクロヘキシル、シクロヘキシメチル、(1−(1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル)メチル、(1−イソプロピルシクロプロピル)メチル、(1−エチルシクロプロピル)メチル、(シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、(1−(トリフルオロメチル)シクロブチル)メチル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、及びシクロヘキシルエチル;(e)C3−7ハロシクロアルキルまたはC3−7ハロシクロアルキル−C1−6アルキル、例えば、(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル、(3,3−ジフルオロシクロブチル)メチル、(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル;(f)C1−10ヒドロキシアルキルまたはC1−10ジヒドロキシアルキル、例えば、1−ヒドロキシ−3−メチルブチル、1−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、2−ヒドロキシエチル、1−ヒドロキシ−2−メチルブチル、2−ヒドロキシ−3−メチルブチル、2−ヒドロキシブチル、3−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、1−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、1−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、2−ヒドロキシエチル、1−ヒドロキシ−2−メチルブチル、2−ヒドロキシ−3−メチルブチル、2−ヒドロキシブチル及び1−ヒドロキシブチル;(g)C1−3アルコキシ−C1−6アルキル、例えば、2−メトキシ−3−メチルブチル、2−エトキシブチル、3−メトキシ−2−メチルプロピル、3,3,3−トリフルオロ−2−メトキシプロピル、2−エトキシエチル、tert−ブトキシメチル、イソプロポキシメチル、2−メトキシエチル、イソブトキシメチル、メトキシメチル、1−メトキシ−2−メチルプロピル、2−メトキシブチル、2−メトキシプロピル、3−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、2−メトキシ−2−メチルプロピル、2−(2−フルオロエトキシ)プロピル、2−(シクロプロピルメトキシ)プロピル、ベンジルオキシメチル;(h)C1−3アルキルチオ−C1−6アルキル、例えば、1,2−(メチルチオ)ブチル、2−(メチルチオ)エチル、2−(メチルチオ)プロピル、(イソプロピルチオ)メチル、(tert−ブチルチオ)メチル及び(イソブチルチオ)メチル;(j)C1−10シアノアルキル、例えば、2−シアノ−2−メチルプロピル、及び2−ブタンニトリル(j)フェニル、フェニル−C1−3アルキル、フェノキシまたはベンジルオキシ−C1−3アルキル、例えば、4−クロロフェニル、3−クロロフェニル、2−クロロフェニル、4−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、4−メトキシフェニル、3−フルオロ−4−メトキシフェニル;,4−クロロ−3−フルオロフェニル、ベンジル、2−フルオロベンジル、2−クロロベンジル、2−メトキシベンジル、2−(トリフルオロメチル)ベンジル、2−メチルベンジル、3−ブロモベンジル、3−クロロベンジル、3−フルオロベンジル、3−シクロプロピルベンジル、3−シクロブチルベンジル、3−(トリフルオロメチル)ベンジル、3−メトキシベンジル、3−(ジフルオロメトキシ)ベンジル、3−(トリフルオロメトキシ)ベンジル、3−シアノベンジル、4−クロロベンジル、4−フルオロベンジル、4−(トリフルオロメチル)ベンジル、4−メトキシベンジル、4−(ジフルオロメトキシ)ベンジル、4−(メチルチオ)ベンジル、4−メチルベンジル、4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル、4−エトキシベンジル、2,3−ジフルオロベンジル、2,3−ジクロロベンジル、2−フルオロ−4−メトキシベンジル、2−クロロ−4−フルオロベンジル、2,4−ジクロロベンジル、2,4−ジフルオロベンジル、2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンジル、2,5−ジフルオロベンジル、2−クロロ−6−フルオロベンジル、2,6−ジフルオロベンジル、3−フルオロ−4−メトキシベンジル、3−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル、3,4−ジフルオロベンジル、3−クロロ−4−フルオロベンジル、3−クロロ−4−メトキシベンジル、3−クロロ−5−フルオロベンジル、3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル、3,5−ジフルオロベンジル、3,5−ジフルオロベンジル、4−クロロ−2−フルオロベンジル、4−(ジフルオロメトキシ)−2−フルオロベンジル、4−クロロ−3−フルオロベンジル、4−フルオロ−3−メトキシベンジル、2,3−ジフルオロ−4−メトキシベンジル、2,3,4−トリフルオロベンジル、2,4,5−トリフルオロベンジル、3,5−ジフルオロ−4−メトキシベンジル、4−エトキシ−2,3−ジフルオロベンジル、フェネチル、3−クロロフェネチル、4−クロロフェネチル、1−(4−クロロフェニル)エチル、1−メトキシ−2−フェニルエチル、1−(4−クロロフェニル)−2−メチルプロピル、1−フェニルエチル、2−(4−クロロフェニル)プロパン−2−イル、(4−クロロフェニル)ジフルオロメチル、1−メトキシ−1−フェニルエチル、ジフルオロ(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)メチル、3−フルオロ−4−メトキシフェネチル、2−クロロフェネチル、2−(4−フルオロフェニル)−2−メチルプロピル、2−(4−メトキシフェニル)−2−メチルプロピル、2−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)エチル、3,3,3−トリフルオロ−2−(4−メトキシフェニル)プロピル、3,3,3−トリフルオロ−2−(4−フルオロフェニル)プロピル、2−(4−クロロフェニル)−2−メトキシエチル、2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチル、3,3,3−トリフルオロ−2−(4−メトキシフェニル)プロピル、2−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニル)エチル、フェノキシ、2−フルオロ−フェノキシ、3−フルオロフェノキシ、4−フルオロフェノキシ、3,4−ジフルオロフェノキシ及び3−メチルフェノキシ;(k)ヘテロアリール、ヘテロアリール−C1−3アルキルまたはヘテロアリールオキシ、1H−ピラゾル−1−イル1H−ピラゾル−3−イル、1H−ピラゾル−4−イル、1−(C1−3アルキル)−1H−ピラゾル−3−イル、例えば、1−メチル−1H−ピラゾル−3−イル、1−(C1−3アルキル)−1H−ピラゾル−4−イル、例えば、1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル、チアゾール−2−イル、チアゾール−4−イル、チアゾール−5−イル、イソチアゾール−3−イル、イソチアゾール−4−イル、イソチアゾール−5−イル、オキサゾール−2−イル、オキサゾール−4−イル、オキサゾール−5−イル、イソオキサゾール−3−イル、イソオキサゾール−4−イル、イソオキサゾール−5−イル、(チアゾール−2−イル)−C1−3アルキル、(チアゾール−4−イル)−C1−3アルキル、(チアゾール−5−イル)−C1−3アルキル、(イソチアゾール−3−イル)−C1−3アルキル、(イソチアゾール−4−イル)−C1−3アルキル、(イソチアゾール−5−イル)−C1−3アルキル、(オキサゾール−2−イル)−C1−3アルキル、(オキサゾール−4−イル)−C1−3アルキル、(オキサゾール−5−イル)−C1−3アルキル、(イソオキサゾール−3−イル)−C1−3アルキル、(イソオキサゾール−4−イル)−C1−3アルキル、(イソオキサゾール−5−イル)−C1−3アルキル1H−イミダゾール−2−イル、(1H−イミダゾール−2−イル)−C1−3アルキル、(1−(C1−3アルキル)−1H−イミダゾール−2−イル)−C1−3アルキル、1H−イミダゾール−5−イル、1−(C1−3アルキル)−1H−イミダゾール−5−イル、及び(1−(C1−3アルキル)−1H−イミダゾール−5−y)−C1−3アルキル;チオフェン−2−イルメチル、チアゾール−2−イルメチル、(1−メチルピラゾル−3−イル)メチル、(1−メチルピラゾル−4−イル)メチル、(1−メチルイミダゾール−2−イル)メチル、(1−シクロプロピル−3,5−ジメチルピラゾル−4−イル)メチル、(1,3−ジメチルピラゾル−5−イル)メチル、(3−シクロプロピルピラゾル−1−イル)メチル、(4−メチルチアゾール−2−イル)メチル、(5−メチルチアゾール−2−イル)メチル、(5−クロロチオフェン−2−イル)メチル、(5−シクロプロピルチオフェン−2−イル)メチル、(5−シアノチオフェン−2−イル)メチル、2−(1,2,4−トリアゾール−5−イル)エチル、2−(4−(トリフルオロメチル)ピラゾル−1−イル)エチル、ピリジニル、例えば、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イルピリジン−4−イル、1−(ピリジン−2(1H)−オン)、(1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)メチル、ピリジン−4−イルメチル、5−クロロピリジン−2−イル)メチル、(2−メトキシピリジン−3−イル)メチル、(6−メトキシピリジン−3−イル)メチル、(6−メトキシピリジン−2−イル)メチルまたは5−(ピリジン−2(1H)−オン)、(5−フルオロ−3−ピリドイル)オキシ、(5−クロロ−3−ピリジニル)オキシ;及び(l)フェニルチオまたはフェニルチオ−C1−6アルキルである。
1つの下位実施形態では、R2が、ベンジル、2−フルオロベンジル、2−クロロベンジル、2−メトキシベンジル、2−(トリフルオロメチル)ベンジル、2−メチルベンジル、3−ブロモベンジル、3−クロロベンジル、3−フルオロベンジル、3−シクロプロピルベンジル、3−(トリフルオロメチル)ベンジル、3−メトキシベンジル、3−(ジフルオロメトキシ)ベンジル、3−(トリフルオロメトキシ)ベンジル、3−シアノベンジル、4−クロロベンジル、4−フルオロベンジル、4−(トリフルオロメチル)ベンジル、4−メトキシベンジル、4−(ジフルオロメトキシ)ベンジル、4−(メチルチオ)ベンジル、4−メチルベンジル、4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル、4−エトキシベンジル、2,3−ジフルオロベンジル、2,3−ジクロロベンジル、2−フルオロ−4−メトキシベンジル、2−クロロ−4−フルオロベンジル、2,4−ジクロロベンジル、2,4−ジフルオロベンジル、2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンジル、2,5−ジフルオロベンジル、2−クロロ−6−フルオロベンジル、2,6−ジフルオロベンジル、3−フルオロ−4−メトキシベンジル、3−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル、3,4−ジフルオロベンジル、3−クロロ−4−フルオロベンジル、3−クロロ−4−メトキシベンジル、3−クロロ−5−フルオロベンジル、3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル、3,5−ジフルオロベンジル、3,5−ジフルオロベンジル、4−クロロ−2−フルオロベンジル、4−(ジフルオロメトキシ)−2−フルオロベンジル、4−クロロ−3−フルオロベンジル、4−フルオロ−3−メトキシベンジル、2,3−ジフルオロ−4−メトキシベンジル、2,3,4−トリフルオロベンジル、2,4,5−トリフルオロベンジル、3,5−ジフルオロ−4−メトキシベンジル、4−エトキシ−2,3−ジフルオロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、ベンジル性メチレン基の1つの水素原子または両水素原子が、重水素によって置換される。
もう1つの下位実施形態では、R2が、ベンジル、3−フルオロ−4−クロロフェニル、4−フルオロベンジル、4−メトキシベンジル、3−フルオロ−4−メトキシベンジル、4−クロロ−3−フルオロフェニル、3,4−ジフルオロベンジル、2−フルオロ−4−メトキシベンジル、2−クロロベンジルである。
もう1つの下位実施形態では、R2が、1−(C1−3アルキル)−1H−ピラゾル−3−イル、例えば、1−メチル−1H−ピラゾル−3−イル、1−(C1−3アルキル)−1H−ピラゾル−4−イル、例えば、1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル、(チアゾール−2−イル)−C1−3アルキル、(チアゾール−4−イル)−C1−3アルキル、(チアゾール−5−イル)−C1−3アルキル、(イソチアゾール−3−イル)−C1−3アルキル、(イソチアゾール−4−イル)−C1−3アルキル、(イソチアゾール−5−イル)−C1−3アルキル、(オキサゾール−2−イル)−C1−3アルキル、(オキサゾール−4−イル)−C1−3アルキル、(オキサゾール−5−イル)−C1−3アルキル、(イソオキサゾール−3−イル)−C1−3アルキル、(イソオキサゾール−4−イル)−C1−3アルキル、(イソオキサゾール−5−イル)−C1−3アルキル(1H−イミダゾール−2−イル)−C1−3アルキル、(1−(C1−3アルキル)−1H−イミダゾール−2−イル)−C1−3アルキル、1−(C1−3アルキル)−1H−イミダゾール−5−イル、及び(1−(C1−3アルキル)−1H−イミダゾール−5−y)−C1−3アルキル、チオフェン−2−イルメチル、チアゾール−2−イルメチル、(1−メチルピラゾル−3−イル)メチル、(1−メチルピラゾル−4−イル)メチル、(1−メチルイミダゾール−2−イル)メチル、(1−シクロプロピル−3,5−ジメチルピラゾル−4−イル)メチル、(1,3−ジメチルピラゾル−5−イル)メチル、(3−シクロプロピルピラゾル−1−イル)メチル、(4−メチルチアゾール−2−イル)メチル、(5−メチルチアゾール−2−イル)メチル、(5−クロロチオフェン−2−イル)メチル、(5−シアノチオフェン−2−イル)メチル、2−(1,2,4−トリアゾール−5−イル)エチル、2−(4−(トリフルオロメチル)ピラゾル−1−イル)エチル、(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)メチル、(イソオキサゾール−5−イル)メチル、(イソオキサゾール−4−イル)メチル、(イソオキサゾール−3−イル)メチル、(オキサゾール−2−イル)メチル、(オキサゾール−4−イル)メチル、(オキサゾール−5−イル)メチルである。
1つの下位実施形態では、R2が、(4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチル、(4−トリフルオロメチル−1H−ピラゾル−1−イル)メチル、(4−シクロプロピル−1H−ピラゾル−1−イル)メチル、(4−メチルチアゾール−2−イル)メチル、(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)メチル及び(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)メチルである。
もう1つの下位実施形態では、R2が、フェノキシ、2−フルオロ−フェノキシ、3−フルオロフェノキシ、4−フルオロフェノキシ、3,4−ジフルオロフェノキシ及び3−メチルフェノキシ、(5−クロロ−3−ピリドイル)オキシ、(5−フルオロ−3−ピリドイル)オキシ、(1−メチルピラゾル−4−イル)オキシである。
もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチル、(4−トリフルオロメチル−1H−ピラゾル−1−イル)メチル、(4−シクロプロピル−1H−ピラゾル−1−イル)メチルである。
もう1つの下位実施形態では、R2が、2−ブタンニトリル、n−プロピル、イソプロピル、イソブチル、2−メチルブチルシクロプロピルメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、3,3,3−トリフルオロプロピルである。
本発明の1つの実施形態では、式Iaの化合物が提供される。
式中、X1が、Nであり、nが、1であり、R2が、任意で置換ベンジルである。1つの下位実施形態では、R2が、ベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、4−クロロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、2−クロロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、4−フルオロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、3,4−ジフルオロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、3−フルオロ−4−クロロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、3−フルオロ−3−メトキシベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−トリフルオロメチル−1H−ピラゾル−1−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−メチルチアゾール−2−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、フェノキシである。もう1つの下位実施形態では、R2が、2−クロロ−フェノキシである。もう1つの下位実施形態では、R2が、4−フルオロ−フェノキシである。
本発明のもう1つの実施形態では、X1が、Cであり、nが、1であり、R2が、任意で置換ベンジルである、式Iaの化合物が提供される。1つの下位実施形態では、R2が、ベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、4−クロロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、2−クロロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、4−フルオロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、3,4−ジフルオロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、3−フルオロ−4−クロロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、3−フルオロ−3−メトキシベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−トリフルオロメチル−1H−ピラゾル−1−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−メチルチアゾール−2−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、フェノキシである。もう1つの下位実施形態では、R2が、2−クロロ−フェノキシである。もう1つの下位実施形態では、R2が、4−フルオロ−フェノキシである。
本発明のもう1つの実施形態では、X1が、Nであり、nが、2であり、R2が、任意で置換ベンジルである、式Iaの化合物が提供される。1つの下位実施形態では、R2が、ベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、4−クロロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、2−クロロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、4−フルオロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、3,4−ジフルオロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、3−フルオロ−4−クロロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、3−フルオロ−3−メトキシベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−トリフルオロメチル−1H−ピラゾル−1−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−メチルチアゾール−2−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、フェノキシである。もう1つの下位実施形態では、R2が、2−クロロ−フェノキシである。もう1つの下位実施形態では、R2が、4−フルオロ−フェノキシである。
本発明のもう1つの実施形態では、X1が、Cであり、nが、2であり、R2が、任意で置換ベンジルである、式Iaの化合物が提供される。1つの下位実施形態では、R2が、ベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、4−クロロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、2−クロロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、4−フルオロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、3,4−ジフルオロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、3−フルオロ−4−クロロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、3−フルオロ−3−メトキシベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−トリフルオロメチル−1H−ピラゾル−1−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−メチルチアゾール−2−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、フェノキシである。もう1つの下位実施形態では、R2が、2−クロロ−フェノキシである。もう1つの下位実施形態では、R2が、4−フルオロ−フェノキシである。
本発明の1つの実施形態では、X1が、Nであり、nが、1であり、R2が、任意で置換ベンジルである、式Ibの化合物が提供される。
1つの下位実施形態では、R2が、ベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、4−クロロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、2−クロロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、4−フルオロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、3,4−ジフルオロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、3−フルオロ−4−クロロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、3−フルオロ−3−メトキシベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−トリフルオロメチル−1H−ピラゾル−1−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−メチルチアゾール−2−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、フェノキシである。もう1つの下位実施形態では、R2が、2−クロロ−フェノキシである。もう1つの下位実施形態では、R2が、4−フルオロ−フェノキシである。
本発明のもう1つの実施形態では、X1が、Cであり、nが、1であり、R2が、任意で置換ベンジルである、式Ibの化合物が提供される。1つの下位実施形態では、R2が、ベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、4−クロロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、2−クロロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、4−フルオロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、3,4−ジフルオロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、3−フルオロ−4−クロロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、3−フルオロ−3−メトキシベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−トリフルオロメチル−1H−ピラゾル−1−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−メチルチアゾール−2−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、フェノキシである。もう1つの下位実施形態では、R2が、2−クロロ−フェノキシである。もう1つの下位実施形態では、R2が、4−フルオロ−フェノキシである。
本発明のもう1つの実施形態では、X1が、Nであり、nが、2であり、R2が、任意で置換ベンジルである、式Ibの化合物が提供される。1つの下位実施形態では、R2が、ベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、4−クロロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、2−クロロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、4−フルオロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、3,4−ジフルオロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、3−フルオロ−4−クロロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、3−フルオロ−3−メトキシベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−トリフルオロメチル−1H−ピラゾル−1−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−メチルチアゾール−2−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、フェノキシである。もう1つの下位実施形態では、R2が、2−クロロ−フェノキシである。もう1つの下位実施形態では、R2が、4−フルオロ−フェノキシである。
本発明のもう1つの実施形態では、X1が、Cであり、nが、2であり、R2が、任意で置換ベンジルである、式Ibの化合物が提供される。1つの下位実施形態では、R2が、ベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、4−クロロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、2−クロロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、4−フルオロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、3,4−ジフルオロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、3−フルオロ−4−クロロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、3−フルオロ−3−メトキシベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−トリフルオロメチル−1H−ピラゾル−1−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−メチルチアゾール−2−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、フェノキシである。もう1つの下位実施形態では、R2が、2−クロロ−フェノキシである。もう1つの下位実施形態では、R2が、4−フルオロ−フェノキシである。
本発明の1つの実施形態では、X1が、Nであり、R2が、任意で置換ベンジルである、式Icの化合物が提供される。
1つの下位実施形態では、R2が、ベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、4−クロロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、2−クロロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、4−フルオロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、3,4−ジフルオロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、3−フルオロ−4−クロロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、3−フルオロ−3−メトキシベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−トリフルオロメチル−1H−ピラゾル−1−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−メチルチアゾール−2−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、フェノキシである。もう1つの下位実施形態では、R2が、2−クロロ−フェノキシである。もう1つの下位実施形態では、R2が、4−フルオロ−フェノキシである。
本発明のもう1つの実施形態では、X1が、Cであり、R2が、任意で置換ベンジルである、式Ibの化合物が提供される。1つの下位実施形態では、R2が、ベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、4−クロロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、2−クロロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、4−フルオロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、3,4−ジフルオロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、3−フルオロ−4−クロロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、3−フルオロ−3−メトキシベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−トリフルオロメチル−1H−ピラゾル−1−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−メチルチアゾール−2−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、フェノキシである。もう1つの下位実施形態では、R2が、2−クロロ−フェノキシである。もう1つの下位実施形態では、R2が、4−フルオロ−フェノキシである。
本発明のもう1つの実施形態では、X1が、Nであり、R2が、任意で置換ベンジルである、式Ibの化合物が提供される。1つの下位実施形態では、R2が、ベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、4−クロロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、2−クロロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、4−フルオロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、3,4−ジフルオロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、3−フルオロ−4−クロロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、3−フルオロ−3−メトキシベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−トリフルオロメチル−1H−ピラゾル−1−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−メチルチアゾール−2−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、フェノキシである。もう1つの下位実施形態では、R2が、2−クロロ−フェノキシである。もう1つの下位実施形態では、R2が、4−フルオロ−フェノキシである。
本発明のもう1つの実施形態では、X1が、Cであり、R2が、任意で置換ベンジルである、式Ibの化合物が提供される。1つの下位実施形態では、R2が、ベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、4−クロロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、2−クロロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、4−フルオロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、3,4−ジフルオロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、3−フルオロ−4−クロロベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、3−フルオロ−3−メトキシベンジルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−トリフルオロメチル−1H−ピラゾル−1−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、(4−メチルチアゾール−2−イル)メチルである。もう1つの下位実施形態では、R2が、フェノキシである。もう1つの下位実施形態では、R2が、2−クロロ−フェノキシである。もう1つの下位実施形態では、R2が、4−フルオロ−フェノキシである。
用語「アルキル」は、本明細書に用いる場合、単独で、または他の基と組み合わせて、1〜10個の炭素原子を含有する非分枝鎖または分枝鎖、飽和、一価炭化水素残基を指す。用語「低級アルキル」は、1〜6個の炭素原子を含有する直鎖または分枝鎖炭化水素残基を指す。「C1−6アルキル」は、本明細書に用いる場合、1〜6個の炭素からなるアルキルを指す。アルキル基の例としては、メチル、エチル、プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、t−ブチル、ネオペンチル、ヘキシル、及びオクチルが挙げられるが、これらに限定されない。
用語「アルケニル」は、本明細書に用いる場合、1つまたは2つのオレフィン二重結合を有する2〜10個の炭素原子を有する非置換炭化水素鎖ラジカルを指す。「C2−10アルケニル」は、本明細書に用いる場合、2〜10個の炭素からなるアルケニルを指す。その例は、ビニル、1−プロペニル、2−プロペニル(アリル)または2−ブテニル(クロチル)である。
用語「シクロアルキル」は、3〜10個の環炭素原子の一価飽和単環式または二環式炭化水素基を指す。縮合シクロアルキル基は、共通して1つ(すなわち、スピロ環状)、2つ(すなわち、二環式)以上の(すなわち、多環式)炭素原子を有することができる。特定のシクロアルキル基は、単環式である。「C3−7シクロアルキル」は、本明細書に用いる場合、炭素環式の3〜7個の炭素からなるシクロアルキルを指す。単環式シクロアルキルの例は、シクロプロピル、シクロブタンイル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルである。二環式シクロアルキルの例は、ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、またはビシクロ[2.2.2]オクタニイルである。
用語「シクロアルキルアルキル」は、本明細書に用いる場合、ラジカルR’R”−を指し、シクロアルキルアルキル部分の結合点がアルキレンラジカル上にあるという認識のもとに、本明細書に定義したとおり、R’が、シクロアルキルラジカルであり、R”が、アルキレンラジカルである。シクロアルキルアルキルラジカルの例としては、シクロプロピルメチル、シクロヘキシルメチル、シクロペンチルエチルが挙げられるが、これらに限定されない。C3−7シクロアルキル−C1−3アルキルは、ラジカルR’R”を指し、本明細書に定義したとおり、R’が、C3−7シクロアルキルであり、R”が、C1−3アルキレンである。
用語「アルキレン」は、本明細書に用いる場合、別段の指示がない限り、1〜10個の炭素原子の二価飽和直鎖炭化水素ラジカル(例えば、(CH2)n)または2〜10個の炭素原子の分枝鎖飽和二価炭化水素ラジカル(例えば、−CHMe−または−CH2CH(i−Pr)CH2−)を指す。「C0−4アルキレン」は、1〜4個の炭素原子を含む直鎖または分枝鎖飽和二価炭化水素ラジカルを指し、または、C0の場合、アルキレンラジカルが省かれる。「(CH2)0−4」は、0〜4個の炭素原子を含む直鎖飽和二価炭化水素ラジカルを指し、または、C0の場合、アルキレンラジカルが省かれる。メチレンの場合を除いて、アルキレン基の空き原子価は、同じ原子に結合されない。アルキレンラジカルの例としては、メチレン、エチレン、プロピレン、2−メチル−プロピレン、1,1−ジメチル−エチレン、ブチレン、2−エチルブチレンが挙げられるが、これらに限定されない。
用語「ハロアルキル」は、本明細書に用いる場合、前記に定義したとおり、アルキル基を指す少なくとも1つの水素原子がハロゲンによって置換される。例は、1−フルオロメチル、1−クロロメチル、1−ブロモメチル、1−ヨードメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、1−フルオロエチル、1−クロロエチル、2−フルオロエチル、2−クロロエチル、2−ブロモエチル、2,2−ジクロロエチル、3−ブロモプロピルまたは2,2,2−トリフルオロエチルである。
用語「アルコキシ」は、本明細書に用いる場合、−O−アルキル基を意味し、アルキルが、前記に定義したとおり、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロピルオキシ、i−プロピルオキシ、n−ブチルオキシ、i−ブチルオキシ、t−ブチルオキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシであり、その異性体を含む。「低級アルコキシ」は、本明細書に用いる場合、前記に定義したとおり、「低級アルキル」基を有するアルコキシ基を指す。「C1−10アルコキシ」は、本明細書に用いる場合、−O−アルキルを指し、アルキルが、C1−10である。
用語「ハロアルコキシ」は、本明細書に用いる場合、基−ORを指し、Rが、本明細書に定義したとおり、ハロアルキルである。用語「ハロアルキルチオ」は、本明細書に用いる場合、基−SRを指し、Rが、本明細書に定義したとおり、ハロアルキルである。
用語「ヒドロキシアルキル」及び「アルコキシアルキル」は、本明細書に用いる場合、アルキルラジカルを指し、本明細書に定義したとおり、異なる炭素原子上の1〜3個の水素原子が、それぞれヒドロキシルまたはアルコキシ基である/によって置換される。C1−3アルコキシ−C1−6アルキル部分は、C1−6アルキル置換基を指し、1〜3個の水素原子が、C1−3アルコキシによって置換され、アルコキシの結合点が酸素原子である。
用語「アルキルチオ」または「アルキルスルファニル」は、−S−アルキル基を意味し、アルキルが、前記に定義したとおり、例えば、メトチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、i−プロピルチオ、n−ブチルチオ、ヘキシルチオであり、その異性体を含む。「低級アルキルチオ」または「低級チオアルキル」は、本明細書に用いる場合、前記に定義したとおり、「低級アルキル」基を有するアルキルチオ基を指す。「C1−10アルキルチオ」は、本明細書に用いる場合、−S−アルキルを指し、アルキルがC1−10である。「アリールチオ」は、−S−アリール基を意味し、アリールが、本明細書に定義したとおりである。「フェニルチオ」は、「アリールチオ」部分であり、アリールが、フェニルである。用語「アルキルチオアルキル」または「フェニルチオアルキル」は、本明細書に用いる場合、ラジカルR’R”を指し、R’が、それぞれアルキルチオまたはフェニルチオラジカルであり、R”が、本明細書に定義したとおり、アルキレンであり、アルキルチオアルキルラジカルの結合点が、アルキレンラジカル上にある。C1−3アルキルチオ(alkthio)−C1−6アルキルは、アルキル部分が1〜6個の炭素原子からなり、アルキルチオ(alkthio)基が1〜3個の炭素である基を指す。
用語「シアノアルキル」は、本明細書に定義したとおり、アルキル基を指し、1つ以上の水素原子が、シアノ基で置換される。
用語「ハロゲン」または「ハロ」は、本明細書に用いる場合、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素を意味する。用語「ハロ」、「ハロゲン」、及び「ハライド」は、本明細書に交換可能に用いられ、フルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードを指す。
用語「オキシド」は、本明細書に用いる場合、ヘテロアリールN−オキシドを指す。
用語「ハロシクロアルキル」は、本明細書に用いる場合、前記に定義したとおり、シクロアルキル基を指し、少なくとも1つの水素原子が、ハロゲンによって置換される。例は、3,3−ジフルオロシクロペンチル、4,4−ジフルオロシクロヘキシルである。
用語「ハロシクロアルキルアルキル」は、本明細書に用いる場合、ラジカルR’R”−を指し、ハロシクロアルキルアルキル部分の結合点が、アルキレンラジカル上にあるという認識のもとに、R’が、本明細書に定義したとおり、ハロシクロアルキルラジカルであり、R”が、本明細書に定義したとおり、アルキレンラジカルである。シクロアルキルアルキルラジカルの例としては、2−フルオロシクロプロピル、4,4−ジフルオロシクロヘキシルメチルが挙げられるが、これらに限定されない。C3−7ハロシクロアルキル−C1−3アルキルは、ラジカルR’R”を指し、R’が、C3−7ハロシクロアルキルであり、R”が、本明細書に定義したとおり、C1−3アルキレンである。
用語「複素環」及び「複素環式」は、O、N、S、S(=O)及びS(=O)2からなる群から選択される1、2、3個のヘテロ原子を含有する4〜7員環飽和または部分的に不飽和環を含む。これらの用語は、2−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプタンなどのニ環式環を含む。特定の実例では、これらの用語は、さらに、5及び6員環だけを含む「5〜6員環複素環式」などに明確に限定することができる。
用語「ヘテロシクロアルキル」(または「ヘテロシクリルアルキル」)は、式R’R”のラジカルを指し、R’が、本明細書に定義したとおり、複素環式ラジカルであり、R”が、本明細書に定義したとおり、アルキレンラジカルであり、ヘテロシクロアルキルラジカルの結合点が、アルキレンラジカル上にある。ヘテロシクロアルキルラジカルの例としては、1−ピペラジニルメチル、2−モルホリノメチルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
用語「アリール」は、本明細書に用いる場合、1つの個別の環、または少なくとも1つの環が本質的に芳香族である1つ以上の縮合環からなる6〜15個の炭素原子を含有する一価芳香族炭素環式ラジカルを指す。アリール基は、任意で、1つ以上の置換基、好ましくは1〜3個の置換基で置換することができる。代わりにメチレンジオキシまたはエチレンジオキシ基で、アリール環の2つの隣接原子を置換することができる。アリールラジカルの例としては、フェニル、ナフチル、インダニル、3,4−メチレンジオキシフェニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル、などが挙げられる。
用語「アリールオキシ」は、本明細書に用いる場合、O−アリール基を指し、アリールが、前記に定義したとおりである。アリールオキシ基は、非置換とする、または、1個もしくは3個の好適な置換基で置換することができる。用語「フェノキシ」は、アリールオキシ基を指し、アリール部分が、フェニル環である。用語「ベンジルオキシ」は、基PhCH2O−を指し、「またはベンジルオキシ−C1−3アルキル」は、C1〜C3アルキル基を指し、1つの水素が、ベンジルオキシ基によって置換される。
用語ヘテロアリールオキシは、本明細書に用いる場合、酸素原子が分子の残基に結合する−O−(ヘテロアリール)基を意味する。例えば、(ピリドイル)オキシ基は、ピリジンの2、3または4位で結合することができる。
用語「ヘテロアリール」は、O、N及びSからなる群から選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含有する5〜6員環芳香族環を含む。特定の実例では、これらの用語は、さらに、ヘテロアリールが、1つまたは2つの窒素ヘテロ原子を含有する5〜6員環ヘテロアリールなどに明確に限定することができる。当業者によく知られているとおり、ヘテロアリール環の方が、全炭素対応部分(all−carbon counter parts)より芳香族特性が少ない。このため、本発明の目的のために、ヘテロアリール基は、ある程度の芳香族特性だけが必要である。
用語「ヘテロアリールアルキル」または「ヘテロアラルキル」は、式R’R”のラジカルを意味し、ヘテロアリールラジカルの結合点が、アルキレンラジカル上にあり、当該結合は、ヘテロアリール環上のどこでもよいという認識のもとに、R’が、本明細書に定義したとおり、任意で置換ヘテロアリールラジカルであり、R”が、本明細書に定義したとおり、アルキレンラジカルである。ヘテロアリールアルキルラジカルの例としては、2−イミダゾリルメチル、3−ピロリルエチル、4−ピリジニルメチル及び5−ピリミジニルメチルが挙げられるが、これらに限定されない。
用語ヘテロアリールオキシは、本明細書に用いる場合、酸素原子が分子の残基に結合する−O−(ヘテロアリール)基を意味する。(ピリドイル)オキシ基は、ヘテロアリール部分が、2−、3−または4−ピリジニルであるヘテロアリールオキシである。
用語「オキソ」は、本明細書に用いる場合、「C=O」(すなわち、オキソが炭素に結合される場合、カルボニル基)などの二重結合酸素を指し、これは、同じ炭素に結合される2つのヒドロキシル基が、同等であることと同等と理解される。
用語「6,7,8,9−テトラヒドロ−1,2,2a1,6,8−ペンタアザベンゾ[cd]アズレン」(i)、8,9−ジヒドロ−1,2,2a1,6,8−ペンタアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン(ii)、6H−8−オキサ−1,2,2a1,6−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−7(9H)−オン(iii)及び3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−トリアザアセナフチレン(iv)及び8,9−ジヒドロ−1,2,2a1,6−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン(v)をChemBioDraw Ultra 12.0によって生成したものが、以下を指す。
用語「治療する」及び「処置」は、治療的処置を指し、その目的は、癌の広がりなどの望ましくない生理学的変化または障害を遅らせる(減らす)ことである。本発明の目的のために、有益な臨床的結果、または所望の臨床的結果としては、検知できる、または検知できないにかかわらず、症状の軽減、疾患の程度を制限すること、疾患の状態の安定化(すなわち、悪化させない)、疾患進行の遅延または緩慢化、疾患状態の改善または好転、及び寛解(一部または全体にかかわらず)が挙げられるが、これらに限定されない。「治療」は、また、治療を受けていない場合に比べて、期待生存率が延長することを意味することができる。
語句「治療有効量」は、(i)特定の疾患、状態、または障害を治療する、(ii)特定の疾患、状態、または障害の1つ以上の症状を弱める、改善する、または除去する、または(iii)本明細書に記載した特定の疾患、状態、または障害の1つ以上の症状の発現を阻止する、または遅延させる、本発明の化合物の量を意味する。癌の場合では、治療有効量の薬剤により、癌細胞の数を減少させる;腫瘍の大きさを減少させる;周辺器官への癌細胞浸潤を阻害する(すなわち、ある程度遅らせる及び好ましくは止める);腫瘍転移を阻害する(すなわち、ある程度遅らせる及び好ましくは止める);腫瘍成長をある程度阻害する;及び/または癌に関係した1つ以上の症状をある程度軽減することができる。当該薬剤は、ある程度、癌細胞の成長を阻止する、及び/または存在する癌細胞を死滅させることができ、細胞増殖抑制性及び/または細胞障害性とすることができる。癌治療では、例えば、疾患進行時間(TTP)を評価すること、及び/または応答率(RR)を測定することによって、有効性を測定することができる。
用語「癌」及び「癌性」は、通常、細胞成長が制御されないことを特徴とする哺乳動物の生理学的状態を指す、または表す。「腫瘍」は、1つ以上の癌性細胞を含む。癌の例としては、癌腫、リンパ腫、芽腫、肉腫、および白血病またはリンパ系悪性疾患が挙げられるが、これらに限定されない。さらに、かかる癌の特定の例としては、有棘細胞癌(例えば、上皮有棘細胞癌)、小細胞肺癌、非小細胞肺癌(「NSCLC」)を含む肺癌、肺の腺癌および肺の有棘癌腫、腹膜の癌、肝細胞性癌、胃腸癌を含む胃または胃癌、膵臓癌、グリア芽腫、子宮頸癌、卵巣癌、肝臓癌、膀胱癌、肝腫、乳房癌、結腸癌、直腸癌、結腸直腸癌、子宮体部または子宮癌腫、唾液腺癌腫、腎臓または腎性癌、前立腺癌、外陰癌、甲状腺癌、肝細胞癌腫、肛門癌腫、陰茎癌腫、ならびに頭頚部癌が挙げられる。
「化学療法剤」は、癌の治療に有用な化学的化合物である。化学療法薬剤の例としては、エルロチニブ(TARCEVA(登録商標)、Genentech/OSI Pharm.)、ボルテゾミブ(VELCADE(登録商標)、Millennium Pharm.)、フルベストラント(FASLODEX(登録商標)、AstraZeneca)、スニチニブ(SUTENT(登録商標)、Pfizer/Sugen)、レトロゾール(FEMARA(登録商標)、Novartis)、イマチニブメシレート(GLEEVEC(登録商標)、Novartis)、フィナスネート(finasunate)(VATALANIB(登録商標)、Novartis)、オキサリプラチン(ELOXATIN(登録商標)、Sanofi)、5−FU(5−フルオロウラシル)、ロイコボリン、ラパマイシン(Sirolimus、RAPAMUNE(登録商標)、Wyeth)、ラパチニブ(TYKERB(登録商標)、GSK572016、Glaxo Smith Kline)、ロナファミブ(Lonafamib)(SCH 66336)、ソラフェニブ(NEXAVAR(登録商標)、Bayer Labs)、ゲフィチニブ(IRESSA(登録商標)、AstraZeneca)、AG1478、アルキル化剤、例えば、チオテパ及びCYTOXAN(登録商標)シクロホスファミド;アルキルスルホネート、例えば、ブスルファン、インプロスルファン及びピポスルファン;アジリジン、例えば、ベンゾドーパ(benzodopa)、カルボコン、メツレドーパ(meturedopa)、及びウレドーパ(uredopa);アルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホルアミド、トリエチレンチオホスホルアミド及びトリメチルオメラミンを含むエチレンイミン及びメチラメルアミン;アセトゲニン(特にブラタシン及びブラタシノン);カンプトテシン(合成類似トポテカンを含む);ブリオスタチン;カリスタチン;CC−1065(そのアドゼレシン、カルゼルシン及びビゼレシン合成類似体を含む);クリプトフィシン(特にクリプトフィシン1及びクリプトフィシン8);ドラスタチン;ズオカルマイシン(合成類似体、KW−2189及びCB1−TM1を含む);エリュテロビン;パンクラチスタチン;サルコジクチン(sarcodictyin);スポンギスタチン(spongistatin);窒素マスタード、例えば、クロラムブシル、クロマファジン(chlomaphazine)、クロロホスファミド、エストラムスチン、イホスファミ、メクロレタミン、メクロレタミンオキシドヒドロクロリド、メルファラン、ノベムビシン(novembichin)、フェネステリン(phenesterine)、プレドニマスチン、トロフォスファミド、ウラシルマスタード;ニトロソウレア、例えば、カルムスチン、クロロゾトシン、フォテムスチン、ロムスチン、ニムスチン、及びラニムスチン;抗生物質、例えば、エンジイン抗生物質(例えば、カリケアマイシン、特にカリケアマイシンγ1I及びカリケアマイシンω1I(Angew Chem.Intl.Ed.Engl.1994 33:183−186);ダイネミシンAを含むダイネミシン;ビスフォスフォネート、例えば、クロドロネート;エスペラミシン;並びにネオカルジノスタチン発色団及び関連色素タンパク質エンジイン抗生物質発色団)、アクラシノマイシン、アクチノマイシン、オースラマイシン(authramycin)、アザセリン、ブレオマイシン、カクチノマイシン、カラビシン(carabicin)、カルミノマイシン、カルジノフィリン、クロモミシニス(chromomycinis)、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン(detorubicin)、6−ジアゾ−5−オキソ−L−ノルロイシン、ADRIAMYCIN(登録商標)(ドキソルビシン)、モルフォリノ−ドキソルビシン、シアノモルフォリノ−ドキソルビシン、2−ピロリノ−ドキソルビシン及びデオキシドキソルビシン)、エピルビシン、エソルビシン(esorubicin)、イダルビシノン、マルセロマイシン、マイトマイシン、例えば、マイトマイシンC、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン、ペプロマイシン、ポルフィロマイシン、ピューロマイシン、ケラマイシン(quelamycin)、ロドルビシン(rodorubicin)、ストレプトニグリン(streptonigrin)、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメクス、ジノスタチン、ゾルビシン(zorubicin);抗代謝物質、例えば、メトトレキサート及び5−フルオロウラシル(5−FU);葉酸類似体、例えば、デノプテリン、メトトレキサート、プテロプテリン(pteropterin)、トリメトトレキサート;プリン類似体、例えば、フルダラビン、6−メルカプトプリン、チアミプリン、チオグアニン;ピリミジン類似体、例えば、アンシタビン、アザシチジン、6−アザウリジン、カルモフール、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、フロクスウリジン;アンドロゲン、例えば、カルステロン、ドロモスタノロンプロピオネート、エピチオスタノール、メピチオスタン、テストラクトン;抗副腎物質、例えば、アミノグルテチミド、ミトタン、トリロスタン;葉酸補充物質、例えば、フロリン酸(frolinic acid);アセグラトン;アルドホスファミドグリコシド;アミノレブリン酸;エニルウラシル;アムサクリン;ベストラブシル;ビスアントレン;エダトレキサート;デフォファミン;デメコルシン;ジアジクオン;エルフォミチン(elfomithine);エリプチニウムアセテート;エポチロン;エトグルシド;ガリウムニトレート;ヒドロキシ尿素;レンチナン;ロニダイニン(lonidainine);メイタンシノイド、例えば、メイタンシン及びアンサマイトシン;ミトグアゾン;ミトキサントロン;モピダムノール(mopidamnol);ニトラエリン(nitraerine);ペントスタチン;フェナメット;ピラルビシン;ロソキサントロン;ポドフィリン酸;2−エチルヒドラジド;プロカルバジン;PSK(登録商標)、多糖複合体(JHS Natural Products、Eugene、Oreg);ラゾキサン;リゾキシン;シゾフィラン;スピロゲルマニウム;テヌアゾン酸;トリアジクオン;2、2’、2’’−トリクロロトリエチルアミン;トリコテセン(特にT−2トキシン、ベラキュリンA(verracurin A)、ロリジンA及びアングイジン);ウレタン;ビンデシン;ダカルバジン;マンノムスチン;ミトブロニトール;ミトラクトール;ピポブロマン;ガシトシン(gacytosine);アラビノシド(「Ara−C」);シクロホスファミド;チオテパ;タキソイド、例えば、TAXOL(パクリタキセル;Bristol−Myers Squibb Oncology、Princeton、NJ)、ABRAXANE(登録商標)(クレモフォール非含有)、パクリタキセルのアルブミン遺伝子組換えナノ粒子製剤(American Pharmaceutical Partners、Schaumberg、Ill)、及びTAXOTERE(登録商標)(ドセタキセル、ドキセタキセル(doxetaxel);Sanofi−Aventis);クロラムブシル;GEMZAR(登録商標)(ゲムシタビン);6−チオグアニン;メルカプトプリン;メトトレキサート;白金類似体、例えば、シスプラチン及びカルボプラチン;ビンブラスチン;エトポシド(VP−16);イホスファミド;ミトキサントロン;ビンクリスチン;NAVELBINE(登録商標)(ビノレルビン);ノバントロン;テニポシド;エダトレキサート;ダウノマイシン;アミノプテリン;カペシタビン(XELODA(登録商標));イバンドロネート;CPT−11;トポイソメラーゼ阻害剤RFS 2000;ジフルオロメチルオルニチン(DMFO);レチノイド、例えば、レチノイン酸;及び製剤的に許容可能な塩、酸及び前記のいずれかの誘導体が挙げられる。
また、「化学療法薬剤」の定義には、(i)抗−エストロゲン及び選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)などの腫瘍のホルモン作用を調節または阻害するように作用する抗−ホルモン薬剤、例えば、タモキシフェン(NOLVADEX(登録商標);タモキシフェンシトレートを含む)、ラロキシフェン、ドロキシフェン、4−ヒドロキシタモキシフェン、トリオキシフェン、ケオキシフェン、LY117018、オナプリストン、及びFARESTON(登録商標)(トレミフェンシトレート)を含む;(ii)副腎でのエストロゲン産生を調節する酵素アロマターゼを阻害するアロマターゼ阻害剤、例えば、4(5)−イミダゾール、アミノグルテチミド、MEGASE(登録商標)(メゲストロールアセテート)、AROMASIN(登録商標)(エキセメスタン;Pfizer)、ホルメスタイン(formestanie)、ファドロゾール、RIVISOR(登録商標)(ボロゾール)、FEMARA(登録商標)(レトロゾール;Novartis)、及びARIMIDEX(登録商標)(アナストロゾール;AstraZeneca);(iii)抗−アンドロゲンなどのフルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、ロイプロリド、及びゴセレリン;並びにトロキサシタビン(1,3−ジオキソランシトシンヌクレオシド類似体);(iv)タンパク質キナーゼ阻害剤;(v)脂質キナーゼ阻害剤;(vi)アンチセンスオリゴヌクレオチド、特にシグナル経路での異常細胞増殖に関与する遺伝子の発現を阻害するもの、例えば、PKC−α、Raf及びH−Ras;(vii)VEGF発現阻害剤(例えば、ANGIOZYME(登録商標))及びHER2発現阻害剤などのリボザイム;(viii)遺伝子治療ワクチンなどのワクチン、例えば、ALLOVECTIN(登録商標)、LEUVECTIN(登録商標)、及びVAXID(登録商標);PROLEUKIN(登録商標)、rIL−2;LURTOTECAN(登録商標);ABARELIX(登録商標)rmRHなどのトポイソメラーゼ1阻害剤;(ix)ベバシズマブ(AVASTIN(登録商標))、Genentech)などの抗−血管新生剤;及び(x)製剤的に許容可能な塩、酸及び前記のいずれかの誘導体が含まれる。
一般に用いられる略語としては、アセチル(Ac)、水溶性(aq.)、雰囲気(Atm)、tert−ブトキシカルボニル(Boc)、ジ−tert−ブチルピロカーボネートまたはBoc無水物(BOC2O)、ベンジル(Bn)、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリス−(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(BOP)、ブチル(Bu)、ベンゾイル(Bz)、CASナンバー(CASRN)、ベンジルオキシカルボニル(CBZまたはZ)、カルボニルジイミダゾール(CDI)、ジベンジリデンアセトン(DBA)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン(DBN)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデス−7−エン(DBU)、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1,2−ジクロロエタン(DCE)、ジクロロメタン(DCM)、アゾジカルボン酸ジエチル(DEAD)、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(DIAD)、水素化ジイソブチルアルミニウム(DIBALまたはDIBAL−H)、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMA)、4−N,N−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、1,1’−ビス−(ジフェニルホスフィノ)エタン(dppe)、1,1’−ビス−(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(dppf)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドヒドロクロリド(EDCI)、エチル(Et)、エチルアセテート(EtOAc)、エタノール(EtOH)、2−エトキシ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル(EEDQ)、ジエチルエーテル(Et2O)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート酢酸(HATU)、酢酸(HOAc)、1−N−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、イソ−プロパノール(IPA)、メタノール(MeOH)、融点(mp)、MeSO2−(メシルまたはMs)、メチル(Me)、アセトニトリル(MeCN)、m−クロロ過安息香酸(MCPBA)、質量スペクトル(ms)、メチルtert−ブチルエーテル(MTBE)、N−メチルモルホリン(NMM)、N−メチルピロリドン(NMP)、石油エーテル(petエーテル,すなわち炭化水素)、フェニル(Ph)、プロピル(Pr)、イソ−プロピル(i−Pr)、ポンド毎平方インチ(psi)、ブロモ−トリス−ピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBrOP)、ピリジン(pyr)、室温(rtまたはRT)、satd.(飽和)、tert−ブチルジメチルシリルまたはt−BuMe2Si(TBDMS)、トリエチルアミン(TEAまたはEt3N)、トリフラートまたはCF3SO2−(Tf)、トリフルオロ酢酸(TFA)、O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート(TBTU)、薄層クロマトグラフィー(TLC)、テトラヒドロフラン(THF)、テトラメチルエチレンジアミン(TMEDA)、トリメチルシリルまたはMe3Si(TMS)、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル(SEM)、p−トルエンスルホン酸一水和物(TsOHまたはpTsOH)、4−Me−C6H4SO2−またはトシル(Ts)、N−ウレタン−N−カルボキシ無水物(UNCA)が挙げられる。接頭辞ノルマル(n)、イソ(i−)、第二級(sec−)、第三級(tert−または−t)及びneo−を含む従来の命名法では、アルキル部分と用いられる場合、その通例の意味を持つ(J.Rigaudy and D.P.Klesney,Nomenclature in Organic Chemistry,IUPAC 1979 Pergamon Press,Oxford.)。
化合物及び調製
本発明の範囲内の代表的な化合物の例が、以下の表に提供される。当業者が本発明をさらに明確に理解でき、本発明を実施できるように、以下に続くこれらの例及び調製が、提供される。これらは、本発明の範囲を限定するものと考えてはならず、単に本発明の実例及び代表例と考えなければならない。
また、例えば、太線または破線で示され、構造の立体化学、または構造の一部が示されていない場合、当該構造または構造の一部は、その立体異性体全てを包含すると解釈しなければならない。本明細書では、以下の数体系を用いる。
以下に示し、記載した実例となる合成反応スキームに示したさまざまな方法によって、本発明の化合物を生成することができる。これらの化合物を調製するのに用いられる出発材料及び試薬は、一般にAldrich Chemical Co.などの業者から入手することができる、または、文献(Fieser and Fieser’s Reagents for Organic Synthesis;Wiley & Sons:New York,Volumes 1−21;R.C.LaRock,Comprehensive Organic Transformations,2nd edition Wiley−VCH,New York 1999;Comprehensive Organic Synthesis,B.Trost and I.Fleming(Eds.)vol.1−9 Pergamon,Oxford,1991;Comprehensive Heterocyclic Chemistry,A.R.Katritzky and C.W.Rees(Eds)Pergamon,Oxford 1984,vol.1−9;Comprehensive Heterocyclic Chemistry II,A.R.Katritzky and C.W.Rees(Eds)Pergamon,Oxford 1996,vol.1−11;及び Organic Reactions,Wiley & Sons:New York,1991,Volumes 1−40)に記載された手順に従って当業者に知られる方法によって調製される。以下の合成反応スキームは、単に本発明の化合物を合成することができるいくつかの方法の実例であり、これらの合成反応スキームにさまざまな変更を加えることができ、本出願に含有される開示を参照することが当業者に提案される。
必要であれば、これらに限定されないが、濾過、蒸溜、結晶化、クロマトグラフィーなどを含む従来の技術を用いて、合成反応スキームの出発材料及び中間体を分離し、精製することができる。このような材料では、物理定数及びスペクトルデータを含む従来の手段を用いて、特徴づけることができる。
反対のことが明記されない限り、本明細書に記載した反応は、好ましくは不活性雰囲気下で大気圧で約−78℃〜約150℃、さらに好ましくは約0℃〜約125℃の範囲の反応温度で、最も好ましくは、便利におよそ室温(または周囲温度)、または、約20℃で実施される。
以下のスキームのいくつかの化合物が一般化した置換基で示される;しかし、当業者であれば、R基の性質を変えて本発明に記載したさまざまな化合物を与えることができると速やかに理解するであろう。さらに、反応条件は、例示的なものであり、別の条件もよく知られている。以下の実施例の反応順序は、請求項に記載した本発明の範囲を限定することを意図しない。
3−置換3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−トリアザアセナフチレン誘導体(A−8a)及び8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン)(A−8b)は、縮合触媒の存在下で、好適に保護したβ−またはγ−ヒドロキシ酸と4−(2−フルオロ−6−ヒドラジニルピリジン−4−イル)ピリミジン−2−アミン誘導体(A−4b)の縮合によって調製することができる。HATUが好都合である一方で、ペプチド合成のために、アミン及びカルボン酸の縮合のプロトコールが、広範囲にわたって最適化され、他の同等の方法が当業者によく知られている。
トリアゾロピリジンの従来の合成では、多くの官能基と適合しない比較的厳しい条件であるオキシ塩化リンの還流、HClの濃縮またはHOAcの還流を用いる2−ヒドラジドピリジンの脱水が関与する。光延反応を修正すると、トリアゾロピリジン及びトリアゾロピリミジンの合成にうまく適用することができる(J.Y.Roberge et al.,Arkivoc 2007(xii):132−147)。Cl2PPh3との環化により、[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジンが優れた収率で得られることが報告されている(H.Warmhoff and M.Zahran,Synthesis 1987 876;J.M.Cid et al.,J.Med.Chem.2012 55:8770)。本明細書では、トリフェニルホスフィンジプロミドのin situ形成を使用してアシルヒドラジン中間体の脱水環化を推進し、A−6が得られる。第1級アルコールの脱シリル化及び塩基による処理の結果、フッ化物の置換となりオキサ−トリアザアセナフタレンA−8が得られる。
ヒドロキシ酸は、スキームBに開示したとおり調製される。必要なβ−ヒドロキシ酸は、ベンジルハライド、アルキルハライドなどによるジエチルマロネートのアルキル化によって容易に入手することができ、置換マロネートジエステルが得られる。選択的加水分解により、LiBH4で還元される半エステルが得られ、α−置換β−ヒドロキシ酸B−3が得られる。必要なγ−ヒドロキシ酸は、ブチロラクトン(butryolactone)のアルキル化及び続く遊離したヒドロキシル基のけん化及びシリル化によって調製される。代わりに2−ブロモブチロラクトンをジエチル(2−オキソ−テトラヒドロ−フラン−3−イル)−ホスホネートに変換し、必要なアルデヒドで凝縮することができ、水素化することができるオレフィンが得られ、B−5が得られる。3−アリールオキシ及び2−ヘテロアリールオキシ−4−ヒドロキシ−ブタン酸が、2−ブロモブチロラクトン及び好適なフェノールを用いてウィリアムソンエーテル合成によって調製される。
A−7bの分子内環化の変型(スキームC)では、第1級アルコールを対応するブロミド(または他の脱離基)に変換すること及びNa2Sなどの二価の求核試薬を添加し、ブロミド及びフッ化物原子を置換し、新しい環を導入することを含む二段階プロセスを利用する。
三環ε−ラクタムを形成する二段階プロセスでは、置換プロパン酸側鎖による5−フルオロトリアゾロピリジンコアの合成、続いて、アンモニアまたは第1級アミンによるフッ化物の置換、続いて、ペンダントカルボン酸によるアミンの縮合を含む。スキームD。必要な出発材料D−1は、スキームAに示したプロセスと類似した順序で調製され、N−保護β−またはγ−アミノ酸が、4−tert−ブチル2−置換−スクシネートによって置換される。アンモニアまたは第1級アミンによるフッ化物の置換により、D−2a(それぞれR’’’=HまたはMe)が得られる。tert−ブチルエステルを加水分解し、得られたアミノ酸D−2bが、環化され、D−3が得られる。当業者であれば、同様に置換マロン酸から対応するδ−ラクタムを調製することができることを理解するであろう。
スキームEに示したとおり、3,5−ジヒドロ−1,2,3,5,8b−ペンタアザ−アセナフチレン−4−オン(E−5)及び8,9−ジヒドロ−6H−1,2,6,8,9b−ペンタアザ−ベンゾ[cd]アズレン−7−オン(E−6)が、調製される。6員環尿素は、イソシアネートによるヒドラジンA−4bの縮合によって調製され、環化されているE−2が得られ、アンモニアまたは第1級アミンで処理されているトリアゾロピリジンE−3が得られ、E−4が得られる。カルボニルジイミダゾールによる環化により、尿素が得られる。当該順序により、尿素の各窒素に置換基の選択的導入が可能になる。7員環尿素E−8は、前記に記載したとおり、フッ化物の置換により尿素に変換されるE−6が得られるように、ヒドラジンにより縮合及び環化されるN−保護α−アミノ酸による縮合によって調製される。R’’がメチルである化合物が、所望である場合、必要なN−メチルN−Boc−α−アミノ酸は、市販されている、または容易に調製される。
オキセピン含有三環コアは、対応するγ−ヒドロキシカルボキシル酸から入手可能である。1−ピラゾリルまたは1−イミダゾリル結合を含有する化合物は、3−メチレンジヒドロフラン−2(3H)−オンへの求核試薬のマイケル付加によって調製することができる(スキームF、ステップ1)。アルキルハライドまたはベンジルハライドによるγ−ブチロラクトンのアルキル化により、有用な2−置換−4−ヒドロキシ酪酸中間体が得られる。代わりに、フェノールにより2−ブロモ−γ−ブチロラクトンを置換することができ(スキームG、ステップ1)、C−9の置換基がエーテル結合により結合されている類似体が、得られる。当業者であれば、3−メチレンジヒドロフラン−2(3H)−オンへのアルコールまたはフェノールの添加により、側鎖を含有するエーテルが得られることを速やかに理解するであろう(表I、I−29)。ヒドロキシル基の保護後、ヒドラゾンによる縮合、環化により、[1、2、4]トリアゾロ[4、3−a]ピリジンコアが形成され、前記に記載したとおり、脱保護及びフッ化物の最終的な置換により、オキセピンが導入される。
スキームGに示したとおり、9−アリールオキシ−またはヘテロアリールオキシ−)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル類似体が、任意で置換2−アリールオキシ−3−ヒドロキシブタン誘導体または任意で置換2−ヘテロアリールオキシ−3−ヒドロキシブタン誘導体から調製される。
生物学的活性
式Iの化合物のERK活性の活性は、多くの直接及び間接検出方法によって測定することができる。ERK阻害アッセイのために本明細書に記載した特定の例示的な化合物をアッセイした(生物学的実施例1)。ERK結合活性の範囲は、1nM(ナノモル)〜約10μM(マイクロモル)未満であった。細胞系機能アッセイ(生物学的実施例2)を用いて、P90RSKのリン酸化をアッセイすることによって下流シグナルへのERK阻害剤の作用を測定した。
細胞培養培地中の哺乳類腫瘍細胞株を増殖させること、式I化合物を添加すること、約6時間から約5日間、細胞を培養すること;及び細胞生存性を測定することによって、式Iの例示的な化合物の細胞障害性または細胞増殖抑制性活性を測定した(生物学的実施例2)。細胞系in vitroアッセイを用いて、生存性、すなわち増殖性(IC50)、細胞障害性(EC50)を測定した。
用量及び投与
本発明により、本発明の化合物及び少なくとも1つの治療的不活性キャリア、希釈剤または賦形剤を含有する医薬組成物または薬剤、並びに本発明の化合物を用いてかかる組成物及び薬剤を調製する方法が提供される。1つの例では、生理学的許容可能キャリア、すなわち、周囲温度で及び好適なpHで剤形に用いられる用量及び濃度でレシピエントに有毒でないキャリアを混合することによって、所望の純度の式Iの化合物を製剤化することができる。製剤のpHは、主に特定の使用及び化合物の濃度に依存するが、通常、約3〜約8の範囲である。1つの例では、式Iの化合物が、アセテート緩衝液中で、pH5で製剤化される。もう1つの実施形態では、式Iの化合物が、無菌である。当該化合物は、例えば、固体またはアモルファス組成物、凍結乾燥製剤または水溶液として保管することができる。
良質の医療行為と一致する方法で、組成物が製剤化され、投薬され、投与される。この文脈で考慮される要素としては、治療する特定の障害、障害の重症度、治療する特定の患者、個々の患者の臨床的状態、障害の原因、薬剤がデリバリーされる部位、投与の方法、投与のスケジュール、及び医師に知られる他の要素が挙げられる。投与される化合物の「有効量」は、かかる考慮すべき要素によって決まり、ERK活性を阻害するのに必要な最少量である。通常かかる量は、全体として、正常細胞、または患者に有毒である量以下にすることができる。
適用のための医薬組成物(または製剤)は、薬剤を投与するのに用いられる方法に応じて、さまざまな方法でパッケージすることができる。一般に、流通用の商品では、好適な形態で医薬製剤を入れた容器を含む。好適な容器は、当業者によく知られ、ボトル(プラスチック及びガラス)、サッシャ、アンプル、プラスチックバッグ、金属シリンダーなどの材料が挙げられる。容器は、また、パッケージの内容物に無思慮なアクセスを阻止するための防止包装を含むことができる。また、容器に容器の内容物を示すラベルが貼られる。ラベルは、また、好適な注意事項を含むことができる。
持続性放出調製物を調製することができる。持続性放出調製物の好適な例としては、マトリックスが造形品、例えば、フィルム、またはマイクロカプセルの形態である式Iの化合物を含有する固体疎水性ポリマーの半透過性マトリックスが挙げられる。持続性放出マトリックスの例としては、ポリエステル、ヒドロゲル(例えば、ポリ(2−ヒドロキシエチル−メタクリレート)、またはポリ(ビニルアルコール))、ポリラクチド、L−グルタミン酸及びγ−エチル−L−グルタメートのコポリマー、非可溶性エチレン−酢酸ビニル、LUPRON DEPOT(商標)(乳酸−グリコール酸コポリマー及び酢酸リュープロリドからなる注入可能微小球)などの可溶性乳酸−グリコール酸コポリマー、及びポリ−D−(−)−3−ヒドロキシ酪酸が挙げられる。
ヒト患者を治療するための用量では、式Iの化合物の範囲は、約0.1mg〜約1000mgとすることができる。当該化合物の通常の用量は、約1mg〜約300mgとすることができる。特定の化合物の吸収、分配、物質代謝、及び排出を含む薬物動態学的及び薬力学的特性に応じて、1日に1回(QD)、1日に2回(BID)以上の頻度で投与することができる。また、毒性要素が、用量及び投与計画に影響を及ぼす可能性がある。経口で投与される場合、毎日または特定の時間にそれより少ない頻度で、丸薬、カプセル、または錠剤を摂取することができる。当該計画は、多くの治療サイクルで繰り返すことができる。
本発明の化合物は、経口、局所(口腔及び舌下を含む)、直腸、経腟、経皮、非経口的、皮下、腹腔内、肺内、皮内、髄腔内、硬膜外及び鼻腔内、及び、局所治療が必要であれば、病変内投与を含む、任意の好適な手段によって投与することができる。非経口的注入としては、筋肉内、静脈内、動脈内、腹腔内、または皮下投与が挙げられる。
本発明の化合物は、簡便な投与形態、例えば、錠剤、粉末、カプセル、溶液、分散液、懸濁液、シロップ、スプレー、坐薬、ゲル、乳濁液、パッチなどで、投与することができる。かかる組成物では、従来の医薬調製物中の成分、例えば、希釈剤、キャリア、pH調節剤、甘味剤、増量薬剤、及びさらに活性剤を含有することができる。
通常の製剤は、本発明の化合物及びキャリアまたは賦形剤を混合することによって調製される。好適なキャリア及び賦形剤が、当業者によく知られており、例えば、Ansel,H.C.,et al.,Ansel’s Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems.Philadelphia:Lippincott,Williams & Wilkins,2004;Gennaro,Alfonso R.,et al.Remington:The Science and Practice of Pharmacy.Philadelphia:Lippincott,Williams & Wilkins,2000;及び Rowe,R.C.,Handbook of Pharmaceutical Excipients,Chicago,Pharmaceutical Press,2005に詳細に記載されている。当該製剤は、また、薬剤(すなわち、本発明の化合物またはその医薬組成物)に上品さを与える、または医薬生成物(すなわち、薬剤)を製造するのを助けるために、1つ以上の緩衝液、安定化剤、表面活性剤、湿潤剤、潤滑剤、乳化剤、懸濁化剤、防腐剤、抗酸化剤、不透明化剤、グライダント、加工助剤、着色剤、甘味剤、芳香剤、香味剤、希釈剤及び他の公知の添加剤を含むことができる。
経口投与では、スターチ、アルギン酸及び特定の複合シリケートなどのさまざまな崩壊剤、並びにスクロース、ゼラチン及びアカシアなどの結合剤とともに、クエン酸などのさまざまな賦形剤を含有する錠剤を用いることができる。さらに、錠剤では、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム及びタルクなどの潤滑剤が有用であることが多い。また、軟質及び硬質充填剤入りゼラチンカプセルに、ほぼ同じ型の固体組成物を用いることができる。好ましい材料としては、このため、ラクトースまたは乳糖及び高分子量ポリエチレングリコールが挙げられる。活性化合物の経口投与に、水溶性懸濁液またはエリキジール剤が所望である場合、水、エタノール、プロピレングリコール、グリセリン、またはこれらの組み合わせなどの希釈剤とともに、さまざまな甘味剤または香味剤、着色剤または染料、及び、必要であれば、乳化剤または懸濁化剤と混合することができる。
好適な経口剤形の1つの例が、約90〜30mgの無水ラクトース、約5〜40mgのクロスカルメロースナトリウム、約5〜30mgのポリビニルピロリドン(PVP)K30、及び約1〜10mgのステアリン酸マグネシウムと混合した約25mg、50mg、100mg、250mgまたは500mgの本発明の化合物を含有する錠剤である。粉末成分を最初に混合し、その後、PVPの溶液と混合する。得られた組成物は、乾燥させ、顆粒にし、ステアリン酸マグネシウムと混合し、従来の装置を用いて錠剤形態に圧縮することができる。エアゾール製剤の1つの例は、例えば、5〜400mgの本発明の化合物を、好適な緩衝液溶液、例えば、ホスフェート緩衝液中に溶解し、必要であれば、等張化剤(tonicifier)、例えば、塩化ナトリウムなどの塩を添加することによって調製することができる。当該溶液は、例えば、0.2ミクロンフィルターを用いて濾過し、不純物及び汚濁物質を除去することができる。
1つの実施形態では、医薬組成物は、また、さらに少なくとも1つの抗増殖剤を含む。
1つの実施形態では、このため、式Iの化合物、または立体異性体、互変異性体もしくはこれらの製剤的に許容可能な塩を含む医薬組成物を含む。さらに1つの実施形態では、製剤的に許容可能なキャリアまたは賦形剤とともに、式Iの化合物、または立体異性体、互変異性体もしくはこれらの製剤的に許容可能な塩を含む医薬組成物を含む。
本発明は、さらに、前記に定義したとおり、動物用キャリアとともに少なくとも1つの活性成分を含む動物用組成物を提供する。動物用キャリアは、当該組成物を投与するために有用な材料であり、不活性か、または動物用技術分野で許容可能であり、活性成分に適合する固体、液体または気体材料とすることができる。これらの動物用組成物は、非経口で、経口でまたは他の所望の経路で投与することができる。
組み合わせ治療
式Iの化合物は、過剰増殖性障害(例えば、癌)などの本明細書に記載した疾患または障害の治療に、単独で、または他の治療薬剤と組み合わせて用いることができる。特定の実施形態では、式Iの化合物が、医薬組み合わせ製剤と混合される、または、抗過剰増殖性特性がある、または、過剰増殖性障害(例えば、癌)を治療するのに有用である第2の化合物との組み合わせ治療として投与計画が立てられる。医薬組み合わせ製剤、または投与計画の第2の化合物は、好ましくは互いに有害に作用しないように式Iの化合物に対して相補的活性がある。組み合わせ治療は、ともに用いられる活性成分が、別々に化合物を用いることによって生じる作用の合計を越える場合に獲得される作用、「相乗作用」を提供し、「相乗作用」を証明することができる。
組み合わせ治療は、同時または逐次的計画として投与することができる。逐次的に投与される場合、当該組み合わせは、2つ以上の投与で投与することができる。投与の組み合わせは、別々の製剤または単一医薬製剤を用いる併用を含み、いずれの指示でも連続投与を含み、好ましくは両(または全ての)活性薬剤が、同時にその生物学的活性を作用させる時間がある。
前記併用薬剤のいずれでも好適な用量は、現在用いられている用量であり、新たに判明した薬剤の作用の組み合わせ(相乗作用)及び他の化学療法薬剤または治療のために少なくすることができる。
本発明に従った組み合わせ治療は、このため、少なくとも1つの式Iの化合物、または立体異性体、幾何学的異性体、互変異性体、または製剤的に許容可能な塩の投与及び少なくとも1つの他の癌治療方法の使用を含む。式Iの化合物(単数及び複数)及び他の製剤的に活性がある化学療法薬剤(単数及び複数)の量及び投与の相対的タイミングは、所望の治療効果の組み合わせを実現するために選択される。
製品
本発明のもう1つの実施形態では、前記に記載した疾患及び障害の治療に有用な材料を含有する製品、または「キット」が提供される。1つの実施形態では、キットが、式Iの化合物、または立体異性体、互変異性体、またはこれらの製剤的に許容可能な塩を含む容器を含む。当該キットは、さらに容器上に、または容器とともにラベルまたは添付文書を含むことができる。用語「添付文書」は、適応、使用法、用量、投与、禁忌及び/またはかかる治療製品の使用に関わる注意事項についての情報を含有し、治療製品の商業包装に慣例的に含まれる指示書を指すために用いられる。好適な容器としては、例えば、ボトル、バイアル、シリンジ、ブリスターパックなどが挙げられる。容器は、ガラスまたはプラスチックなどのさまざまな材料で形成することができる。容器は、状態を治療するのに効果的な式Iの化合物またはその製剤を保持することができ、無菌アクセスポートを有することができる(例えば、容器は、静脈内溶液バッグ、または皮下注入針によって貫通可能なストッパーを有するバイアルとすることができる)。組成物中の少なくとも1つの活性薬剤は、式Iの化合物である。代わりに、または追加で、当該製品は、さらに、注入用滅菌精製水(BWFI)、リン酸緩衝生理食塩水、リンゲル液及びブドウ糖溶液などの医薬希釈剤を含む第2の容器を含むことができる。当該製品は、さらに、他の緩衝液、希釈剤、フィルター、針、及びシリンジを含む商業的観点及び使用者の観点から好ましい他の材料を含むことができる。
もう1つの実施形態では、キットが、錠剤またはカプセルなどの式Iの化合物の固体経口形態のデリバリーに好適なものである。かかるキットは、多くの単位用量を含むことができる。かかるキットの1つの例が、「ブリスターパック」である。ブリスターパックは、包装産業でよく知られており、医薬単位剤形を包装するのに広く用いられている。
1つの実施形態に従うと、キットが、(a)式Iの化合物を含有する第1の容器;及び任意で(b)抗過剰増殖性活性がある第2の化合物を含む第2の医薬製剤を含有する第2の容器を含むことができる。代わりに、または追加で、当該キットは、さらに、注入用滅菌精製水(BWFI)、リン酸緩衝生理食塩水、リンゲル液及びブドウ糖溶液などの製剤的に許容可能な緩衝液を含む第3の容器を含むことができる。当該製品は、さらに、他の緩衝液、希釈剤、フィルター、針、及びシリンジを含む商業的観点及び使用者の観点から好ましい他の材料を含むことができる。
以下の実施例は、本発明の範囲内での化合物の調製及び生物学的評価を示す。当業者が本発明をさらに明確に理解でき、本発明を実施できるように、以下に続くこれらの例及び調製が、提供される。これらは、本発明の範囲を限定するものと考えてはならず、単に本発明の実例及び代表例と考えなければならない。以下の参照用実施例は、本発明に包含されるERK阻害剤を形成するのに必要なアミンを調製する方法を示す。
以下のクロマトグラフィー法プロトコールを用いてラセミ混合物を溶解した。Waters Inc.UPC2 SFC(超臨界流体クロマトグラフィー)上で分析用クロマトグラフィーを実施した。試料濃度は、通常、約0.2mg/mLであり、Chiral Technologies Inc.Chiralpak AS−H 5ミクロン(2.1x50mm)カラムに試料2μLを注入した。流速4mL/分で、CO2/MeOH(0.1%水溶性NH3を含有する)勾配(5〜60%MeOH、2分以上)により試料を溶離した。40℃でカラム温度を維持し、背圧は、120Barであった。UVダイオードアレー検出器でピークを検出し、Single Quad Mass Spec. Detector(SQD)によって特徴付けた。
Waters Inc.−Thar 350 SFCで分取SCFを実施した。試料濃度は、通常、MeOH中の約30mg/mLであり、−Chiral Technologies Inc.Chiralpak AS−H 5ミクロン(30x250mm)に試料1500μLを注入した。流速150mL/分で、70%CO2及び30%MeOH(0.1%水溶性NH3を含有する)勾配を含有するイソクラティク溶離剤により試料を溶離した。20℃でカラム温度を維持し、背圧は、100Barであった。240nmで、UV検出器によりピークを検出した。
参照用実施例1
4−(2−フルオロ−6−ヒドラジノ−4−ピリドイル−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリジン−2−アミン
ステップ1:MTBE(1.0L)中の2,6−ジフルオロピリジン(100g,0.869モル)の混合物に、ビス(ピナコラト)ジボロン(250g,0.984モル)、ビス(1,5−シクロオクタジエン)ジ−μ−メトキシジイリジウム(I)(5.00g)及び1,10−フェナントロリン(5.00g)を添加した。70℃で、4時間、窒素ガス下で、混合物を撹拌した。混合物を蒸発させ、petエーテル中に溶解し、濾過し、溶媒を蒸発させ、茶色固体が得られた。petエーテルで溶離させるSiO2クロマトグラフィーによって粗生成物を精製し、白色固体として、2,6−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(80.0g、38.3%)が得られた。1H NMR:CDCl3 400MHz:δ 7.09(s,2H)、1.28(s,12H)。
ステップ2:DMSO(4L)中の4−ブロモ−2−フルオロピリジン(210g、1.2モル)、1−メチル−1H−ピラゾル−5−イルアミン(140g、1.44モル)及びナトリウムtert−ブトキシド(230g、2.4モル)の溶液を、一晩、125℃まで加熱した。水で反応物クエンチし、EtOAcで抽出した。混合した有機層を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、in vacuoで濃縮した。EtOAc/petエーテル勾配(50%EtOAcで溶離した生成物)で溶離させるSiO2クロマトグラフィーによって粗生成物を精製し、黄色固体として、190gの4−ブロモ−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−2−アミンが得られた。1H NMR CDCl3 400MHz;δ7.90(d,J=5.2 Hz,1 H)、7.40−7.50(m,1 H)、6.87(dd,J=5.2,1.6 Hz,1 H)、6.56(d,J=0.8 Hz,1 H)、6.09(d,J=1.6 Hz,1 H)、3.61−3.77(m,3 H)。
ステップ3:MeCN(1L)及び水(500mL)中の4−ブロモ−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリジン−2−アミン(120g、0.476モル)、2,6−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(1.5当量、172g、0.714モル)、セシウムカーボネート(310g、0.952モル)及び(dppf)Pd(II)Cl2(0.10当量、172g、0.0476モル)の溶液を脱ガスした。95℃で、4時間、反応混合物を加熱した。セライトで反応物を濾過した。MeOH/DCM勾配(10%MeOHで溶離した生成物)で溶離させるSiO2クロマトグラフィーによって粗生成物を精製し、黄色固体として、74gの4−(2,6−ジフルオロ−4−ピリドイル)−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリジン−2−アミンが得られた。1H NMR CDCl3 400MHz;δ 8.30(d,J=5.2 Hz,1 H)、7.54(d,J=2.0 Hz,1 H)、6.96(dd,J=5.2,2.0 Hz,1 H)、6.66(s,1 H)、6.94(s,2 H)、6.63(d,J=0.8 Hz,1 H)、6.20(d,J=2 Hz,1 H)、3.79(s,3 H)。
ステップ4:EtOH(2700mg、3.4mL、58mmol)中の4−(2,6−ジフルオロ−4−ピリドイル)−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリジン−2−アミン(640mg、2.228mmol)の溶液にヒドラジン(0.196mL、197.7mg、65%水溶液)を添加した。70℃で、6時間、反応物を加熱した。反応沈殿物を濾過し、468mgの4−(2−フルオロ−6−ヒドラジノ−4−ピリドイル−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリジン−2−アミンが得られ、さらに精製しないで用いた。
参照用実施例2
4−(2−フルオロ−6−ヒドラジニルピリジン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン
方法A
ステップ1:MeCN(14mL)及びH2O(6mL)中の2,4−ジクロロピリミジン(1.4当量、1312.6mg、8.8106mmol)、(2,6−ジフルオロ−4−ピリドイル)ボロン酸(1g、6.29mmol)、Pd(dppf)Cl2(0.07当量、325.60mg、0.44053mmol)、及びCs2CO3(1.4当量、2870.7mg、0.697mL、8.81mmol)をバイアルに充填し、N2で脱ガスし、密封し、95℃で、3時間、加熱した。溶液を冷却し、水で希釈し、EtOAc(2x20mL)で抽出した。混合した抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、セライトで濾過し、濃縮した。EtOAc/ヘプタン勾配(0〜30%EtOAc)で溶離させるSiO2クロマトグラフィー(ISCO 24gカラム)によって生成物を精製し、黄白色固体として、905mgの2−クロロ−4−(2,6−ジフルオロピリジン−4−イル)ピリミジンが得られた。
ステップ2:ジオキサン(12mL)中の2−クロロ−4−(2,6−ジフルオロ−4−ピリドイル)ピリミジン(905mg、3.9763mmol)、2−メチルピラゾル−3−アミン(1.1当量、424.8mg、4.3739mmol)、Cs2CO3(1.5当量、1943.4mg、5.9644mmol)、キサントホス(0.20当量、460.16mg、0.79525mmol)、及びPd2(dba)3(0.10当量、364.12mg、0.39763mmol)をバイアルに充填し、N2で脱ガスし、密封し、℃で、2時間、加熱した。追加のPd2(dba)3(180mg)及びキサントホス(230mg)を添加し、2時間、加熱を継続した。セライトで溶液を濾過し、水(100mL)及びEtOAc(2x50mL)に分割した。混合した有機抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、セライトで濾過し、濃縮した。EtOAc/ヘプタン勾配(0〜50%EtOAc)で溶離させるSiO2クロマトグラフィー(ISCO 24gカラム)によって粗生成物を精製し、黄色固体として、455mgの4−(2,6−ジフルオロ−4−ピリドイル)−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリミジン−2−アミンが得られ、さらに精製しないで用いた。
ステップ3:EtOH(10mL)中の4−(2,6−ジフルオロ−4−ピリドイル)−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリミジン−2−アミン(455mg、1.263mmol)の懸濁液にヒドラジン(3.0当量、0.123mL、3.788mmol)を滴下添加した。70℃で、8時間、得られた暗黒色混合物を加熱した。溶液を冷却し、in vacuoで濃縮した。H2Oで得られた固体を研和し、乾燥させ、254mgの4−(2−フルオロ−6−ヒドラジニルピリジン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミンが得られた。
方法B
ステップ1:150℃で、24時間、2−メチルスルファニル−1H−ピリミジン−6−オン(143mg、1.0058mmol)及び2−メチルピラゾル−3−アミン(2.0当量、2.0115mmol)を加熱した(neat)。DCM中で融解物を溶解し、MeOH/DCM勾配(0〜8%MeOH)で溶離させるSiO2カラム(12g)上に載せ、100mgの2−(2−メチル−2H−ピラゾル−3−イルアミノ)−3H−ピリミジン−4−オンが得られた。
ステップ2:コンデンサー付きオープンフラスコ中で、100℃で、2時間、MeCN(10mL)中の2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]−1H−ピリミジン−6−オン(1g、5.2304mmol)及びPOCl3(10mL、106.2mmol)の混合物を加熱した。真空で混合物を濃縮し、EtOAc及び飽和水溶性NaHCO3に残留物を分割した。水、塩水で有機抽出物を洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮した。EtOAc/ヘプタン勾配(0〜50%EtOAc)で溶離させるSiO2カラム(24g)上で残留物を精製し、720mgの(4−クロロ−ピリミジン−2−イル)−(2−メチル−2H−ピラゾル−3−イル)−アミンが得られた。1H NMR:CDCl3 400MHz;δ 8.28(d,J=5.2 Hz,1 H)、7.48(d,J=1.6 Hz,1 H)、7.10(brs,1 H)、6.82(d,J=5.2 Hz,1 H)、6.30(d,J=1.2 Hz,1 H)、3.79(s,3 H)。
ステップ3:MeCN(22mL)中の(2,6−ジフルオロ−4−ピリドイル)ボロン酸(1.20当量、9.16mmol)、4−クロロ−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリミジン−2−アミン(1.60g、7.63mmol)、(dppf)PdCl2(0.08当量、0.611mmol)及び1M水溶性Cs2CO3(1.50当量、11.4mmol,1.0モル/L)をバイアルに充填し、脱ガスし,密封し、95℃で、1.5時間、加熱した。EtOAc及びH2Oに混合物を分割した。有機層を分離させ、塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮した。残留物を40gのSiO2カラム上に載せ、乾燥させ、ヘプタン中の0〜100%EtOAcで溶離し、1.742gの4−(2,6−ジフルオロ−4−ピリドイル)−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリミジン−2−アミンが得られた。1H NMR:CDCl3 400MHz; δ 8.62(d,J=5.6 Hz,1 H)、755(d,J=1.6 Hz,1 H),.7.43(s,2 H)、7.23(d,J=5.6Hz,1 H)、6.95(brs,1 H)、6.36(d,J=2.0 Hz,1 H)、3.84(s,3 H);LCMS:(M+H+):289.0
ステップ4:EtOH(10mL)中の4−(2,6−ジフルオロ−4−ピリドイル)−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリミジン−2−アミン(455mg、455mg、1.263mmol)の懸濁液にヒドラジン(3.0当量、123.9mg、0.123mL、3.788mmol)を滴下添加した。70℃で、8時間、得られた暗黒色混合物を加熱した。反応混合物を冷却し、in vacuoで濃縮し、水で研和した。濾過によって固体を採集し、少量のEtOHで洗浄し、乾燥させ、254mgの4−(2−フルオロ−6−ヒドラジニルピリジン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミンが得られた。
参照用実施例3
3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−((3−メチルイソオキサゾール−5−イル)メチル)プロパン酸
ステップ1:DCM(50mL)中の4−メチルチアゾール−2−カルバルデヒド1.8g、14.2mmol)の撹拌溶液に3−(トリフェニルホスホラニリデン)ジヒドロフラン−2(3H)−オン(9.8g、28.4mmol、CASRN 34372−07−5)を添加した。約26℃で、1時間、混合物を撹拌した。反応混合物を濃縮し、petエーテル/EtOAc勾配(5〜13%EtOAc)で溶離させるSiO2クロマトグラフィーによって精製し、白色固体として(Z)−3−((4−メチルチアゾール−2−イル)メチレン)ジヒドロフラン−2(3H)−オン(1.35g、収率50%)が得られた。
ステップ2:MeOH(15mL)中の化合物(Z)−3−((4−メチルチアゾール−2−イル)メチレン)ジヒドロフラン−2(3H)−オン(1.35g、6.9mmol)の溶液にPd/C(10%、100mg)を添加した。H2(30psi)のもとで、約26℃で、16時間、混合物を撹拌した。触媒を濾しとり、濾液を濃縮し、黄色がかった油として、化合物3−((4−メチルチアゾール−2−イル)メチル)ジヒドロフラン−2(3H)−オン(1.3g、収率95%)が得られた。
塩基性条件下でラクトン環を加水分解することができる及び実験1に記載したとおり、tert−ブチルジメチルクロロシラン(shlorosilane)で、得られたヒドロキシル酸のヒドロキシル基をシリル化することができる。
実施例1
(R)−4−(3−ベンジル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−トリアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−15)
0〜5℃に冷却したDMF(25mL)中の2−ベンジル−3−ヒドロキシ−プロパン酸(2.419g、11.41mmol、CASRN 6811−98−9)及びイミダゾール(9.0g、57.05mmol、5.0当量)の混合物にDCM(20mL)中の2−ベンジル−3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)プロパン酸−tert−ブチルジメチルクロロシラン(4.4g、2.5当量、28.5mmol)を滴下添加した。24時間、混合物を撹拌し、in vacuoで濃縮し、水及びEt2Oに残留物を分割した。水、1%水溶性クエン酸、水で連続的に有機抽出物を洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、in vacuoで濃縮し、4.09gの油残留物が得られ、精製しないで次の手順で用いた。
水(50mL)及びMeOH(100mL)中のK2CO3(3.5g、2.5当量、25mmol)の混合物に残留物を添加した。24時間、混合物を撹拌し、in vacuoで濃縮し、水(120mL)で希釈し、2回、Et2Oで抽出した。有機抽出物を捨て、クエン酸で水溶液をpH4まで酸性にした。その後、Et2Oで混合物を抽出し、有機層を水,塩水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、in vacuoで濾過し、濃縮し、10.23gの2−ベンジル−3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)プロパン酸が得られた。MS:m/z 295
ステップ5(スキームA):DMF(3mL)中の6−フルオロ−4−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−1H−ピリジン−2−オンヒドラゾン(151mg、0.5028mmol)、2−ベンジル−3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−プロパン酸(163mg、1.10当量、0.5531mmol)及びTEA(0.21mL、3.0当量、1.508mmol)の混合物に、HATU(224mg、1.15当量、0.5783mmol)を少量ずつ添加した。1時間、混合物を撹拌した。in vacuoで反応混合物を濃縮し、水及びEtOAcに残留物を分割した。有機抽出物を水、1%水溶性クエン酸、水溶性NaHCO3、塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、in vacuoで濾過し、濃縮し、粗2−ベンジル−3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−N’−(6−フルオロ−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)ピリジン−2(1H)−イリデン)プロパンヒドラジド(329mg、96%)が得られ、さらに精製しないで次のステップで用いた。MS:m/z 577。
ステップ6−MeCN(6mL)中の2−ベンジル−3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−N’−(6−フルオロ−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)ピリジン−2(1H)−イリデン)プロパンヒドラジド(242mg、0.42mmol)及びDIPEA(0.46mL、2.635mmol、6.25当量)の混合物にトリフェニルホスフィンジブロミド(460mg、1.055mmol、2.5当量)を添加し、密封したバイアル中で1時間、60〜80℃で溶液を加熱した。RTまで混合物を冷却し、その後、20分間、水(5mL)で撹拌した。小容量に混合物を濃縮し、水及びEtOAcに分割した。連続的に1%水溶性クエン酸、水、塩水で、有機抽出物を洗浄し、その後、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、in vacuoで濃縮した。EtOAc/ヘプタン勾配(0〜100%EtOAc)で溶離させる12gのSiO2カラム上で残留物を精製し、212mg(90%)の4−(3−(1−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−3−フェニルプロパン−2−イル)−5−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミンが得られた。MS:m/z 559。
ステップ7:DCM(6mL)中の4−(3−(1−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−3−フェニルプロパン−2−イル)−5−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(100mg、0.18mmol)の溶液にBF3・Et2O(0.18mL、1.43mmol、8.0当量)を添加した。4時間、混合物を撹拌し、in vacuoで濃縮し、水溶性NaHCO3及びEtOAcに残留物を分割した。塩水で有機抽出物を洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、in vacuoで濾過し、濃縮した。ヘキサン/Et2O混合物(2:1)で残留物を研和し、濾過し、64mg(80%)の2−(5−フルオロ−7−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル)−3−フェニルプロパン−1−オールが得られた。MS:m/z 445。
ステップ8:方法A:THF(20mL)中の2−(5−フルオロ−7−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル)−3−フェニルプロパン−1−オール(160mg、0.36mmol)の溶液に水素化ナトリウム(288mg、7.2mmol、20当量、鉱油中の60%分散液)を少量ずつ添加した。20分間、RTで混合物を撹拌し、その後、密封したバイアル中で85℃で2時間、加熱した。RTまで混合物を冷却し、飽和水溶性NH4Clでクエンチし、MeTHFで抽出した。水、塩水で有機抽出物を洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、in vacuoで濾過し、濃縮した。MeOH/DCM勾配(0〜8%MeOH)で溶離させる12gのSiO2カラム上で残留物を精製し、40mg(26%)のラセミ4−(3−ベンジル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−トリアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−17)が得られた。
ステップ8:方法B:80℃で、DMF(1.0mL)中の2−(5−フルオロ−7−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル)−3−フェニルプロパン−1−オール(22mg、0.05mmol)の激しく撹拌した溶液に、THF(1M、0.11mL、0.11mmol)中のナトリウムビス−(トリメチルシリル)アミドを一回で添加した。添加後直ちに5%水溶性KHSO4で混合物をクエンチし、その後、水及びEtOAcに分割した。水、塩水で有機抽出物を洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、in vacuoで濾過し、濃縮した。MeOH/DCM勾配(0〜8%MeOH)で溶離させる4gのSiO2カラム上で、粗生成物を精製し、9.3mg(44%)のラセミ4−(3−ベンジル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−トリアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミンが得られた。MS:m/z 425
キラル担体上のSFCクロマトグラフィーによって40mgのラセミ混合物を溶解した。
(R)−4−(3−ベンジル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−トリアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン((R)−I−15:8.3mg.1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.54(s,1H)、8.59(d,J=5.2 Hz,1H)、8.17(d,J=1.1 Hz,1H)、7.63−7.58(m,1H)、7.40(d,J=1.9 Hz,1H)、7.33−7.30(m,,4H)、7.27−7.21(m,1H)、6.95(d,J=1.1 Hz,1H)、6.29(d,J=2.0 Hz,1H)、4.56(dd,J=11.0,4.4 Hz,1H)、4.42(dd,J=11.0,6.2 Hz,1H)、4.08−3.99(m,1H)、3.71(s,3H)、3.35(dd,J=14.0,6.1 Hz,1H)、3.03(dd,J=14.0,8.3 Hz,1H);MS:m/z 425;及び,
(S)−4−(3−ベンジル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−トリアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン((S)−I−15):8.7mg 1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.54(s,1H)、8.59(d,J=5.2 Hz,1H)、8.17(d,J=1.2 Hz,1H)、7.66−7.60(m,1H)、7.40(d,J=1.9 Hz,1H)、7.35−7.30(m,4H)、7.28−7.22(m,1H)、6.95(d,J=1.1 Hz,1H)、6.29(d,J =1.9 Hz,1H)、4.56(dd,J=11.0,4.5 Hz,1H)、4.42(dd,J=11.0,6.1 Hz,1H)、4.07−3.99(m,1H)、3.71(s,3H)、3.35(dd,J=14.1,6.2 Hz,1H)、3.03(dd,J=14.0,8.3 Hz,1H);MS:m/z 425。
ステップ5で、(6’−フルオロ−2’−ヒドラジノ−[4,4’]ビピリジニル−2−イル)−(2−メチル−2H−ピラゾル−3−イル)−アミンが、[4−(2−フルオロ−6−ヒドラジノ−ピリジン−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−2H−ピラゾル−3−イル)−アミンで置き換えられたのを除いて同様に、4−(3−ベンジル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−トリアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−2−アミン(I−38)を調製することができる。
ステップ5で、3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−(4−クロロ−ベンジル)−プロピオン酸が、2−ベンジル−3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−プロパン酸で置き換えられたのを除いて同様に、4−(3−(4−クロロベンジル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−トリアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−41)を調製することができる。
ステップ5で、3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−(4−フルオロ−ベンジル)−プロピオン酸が、2−ベンジル−3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−プロパン酸で置き換えられたのを除いて同様に、4−(3−(4−フルオロベンジル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−トリアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−44)を調製することができる。
ステップ5で、3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−(3−フルオロ−4−メトキシ−ベンジル)−プロピオン酸が、2−ベンジル−3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−プロパン酸で置き換えられたのを除いて同様に、4−(3−(3−フルオロ−4−メトキシベンジル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−トリアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−46)を調製することができる。
ステップ5で、3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−(4−クロロ−ベンジル)−プロピオン酸が、2−ベンジル−3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−プロパン酸で置き換えられ、(6’−フルオロ−2’−ヒドラジノ−[4,4’]ビピリジニル−2−イル)−(2−メチル−2H−ピラゾル−3−イル)−アミンが、[4−(2−フルオロ−6−ヒドラジノ−ピリジン−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−2H−ピラゾル−3−イル)−アミンで置き換えられたのを除いて同様に、4−(3−(4−クロロベンジル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−トリアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−2−アミン(I−48)を調製することができる。
ステップ5で、3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−(3−フルオロ−4−メトキシ−ベンジル)−プロピオン酸が、2−ベンジル−3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−プロパン酸で置き換えられ、(6’−フルオロ−2’−ヒドラジノ−[4,4’]ビピリジニル−2−イル)−(2−メチル−2H−ピラゾル−3−イル)−アミンが、[4−(2−フルオロ−6−ヒドラジノ−ピリジン−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−2H−ピラゾル−3−イル)−アミンで置き換えられたのを除いて同様に、4−(3−(3−フルオロ−4−メトキシベンジル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−トリアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−2−アミン(I−49)を調製することができる。
ステップ5で、2−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4−メチルヘキサン酸が、2−ベンジル−3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−プロパン酸で置き換えられたのを除いて同様に、N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)−4−(3−(2−メチルブチル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−トリアザアセナフチレン−7−イル)ピリミジン−2−アミン(I−52)を調製することができる。
ステップ5で、3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)2−(4−クロロベンジル)−プロピオン酸が、2−ベンジル−3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−プロパン酸で置き換えられ、(6’−フルオロ−2’−ヒドラジノ−[4,4’]ビピリジニル−2−イル)−(2−メチル−2H−ピラゾル−3−イル)−アミンが、[4−(2−フルオロ−6−ヒドラジノ−ピリジン−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−2H−ピラゾル−3−イル)−アミンで置き換えられたのを除いて同様に、4−(3−(4−クロロベンジル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−トリアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−2−アミン(I−55)を調製することができる。
ステップ5で、3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−(3−メトキシベンジル)−プロピオン酸が、2−ベンジル−3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−プロパン酸で置き換えられたのを除いて同様に、4−(3−(3−メトキシベンジル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−トリアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−81)を調製することができる。
ステップ5で、3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−プロピオン酸が、2−ベンジル−3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−プロパン酸で置き換えられたのを除いて同様に、4−(3−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−1−トリアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−82)を調製することができる。
ステップ5で、3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−プロピオン酸が、2−ベンジル−3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−プロパン酸で置き換えられ、(6’−フルオロ−2’−ヒドラジノ−[4,4’]ビピリジニル−2−イル)−(2−メチル−2H−ピラゾル−3−イル)−アミンが、[4−(2−フルオロ−6−ヒドラジノ−ピリジン−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−2H−ピラゾル−3−イル)−アミンで置き換えられたのを除いて同様に、4−(3−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−トリアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−2−アミン(I−83)を調製することができる。
ステップ5で、3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−(3−クロロ−ベンジル)−プロピオン酸が、3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−フェニル−プロピオン酸で置き換えられたのを除いて同様に、4−(3−(3−クロロベンジル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−トリアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−88)を調製することができる。
ステップ5で、3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−シクロプロピルプロパン酸が、2−ベンジル−3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−プロパン酸で置き換えられたのを除いて同様に、4−(3−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−トリアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−95)を調製することができる。
ステップ5で、3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−(3−クロロ−ベンジル)−プロピオン酸が、2−ベンジル−3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−プロパン酸で置き換えられ、(6’−フルオロ−2’−ヒドラジノ−[4,4’]ビピリジニル−2−イル)−(2−メチル−2H−ピラゾル−3−イル)−アミンが、[4−(2−フルオロ−6−ヒドラジノ−ピリジン−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−2H−ピラゾル−3−イル)−アミンで置き換えられたのを除いて同様に、4−(3−(3−クロロベンジル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−トリアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−2−アミン(I−96)を調製することができる。
ステップ5で、3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−(3−メトキシベンジル)−プロピオン酸が、2−ベンジル−3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−プロパン酸で置き換えられ、(6’−フルオロ−2’−ヒドラジノ−[4,4’]ビピリジニル−2−イル)−(2−メチル−2H−ピラゾル−3−イル)−アミンが、[4−(2−フルオロ−6−ヒドラジノ−ピリジン−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−2H−ピラゾル−3−イル)−アミンで置き換えられたのを除いて同様に、4−(3−(3−メトキシベンジル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−トリアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−2−アミン(I−97)を調製することができる。
ステップ5で、2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−ペンタン酸が、2−ベンジル−3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−プロパン酸で置き換えられたのを除いて同様に、N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)−4−(3−プロピル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−トリアザアセナフチレン−7−イル)ピリミジン−2−アミン(I−101)を調製することができる。
実施例2
4−(3−(4−フルオロベンジル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−トリアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−44)
ステップ1:THF(10mL)及び水(10mL)中のジメチル2−(4−フルオロベンジル)マロネート(1g、4.037mmol)の溶液にLiOH(106.36mg 4.44mmol)を添加し、RTで、一晩、得られた溶液を撹拌した。水で溶液を希釈し、EtOAc(30mL)で洗浄した。1N HClで水溶性相を酸性にし、EtOAc(2x30mL)で抽出した。混合した抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、in vacuoで濃縮し、透明な油として818mg(89.5%)のモノエステルが得られ、さらに精製しないで用いた:MS m/z 226。
ステップ2:IPA(10mL)中の2−[(4−フルオロフェニル)メチル]−3−メトキシ−3−オキソ−プロパン酸(818mg、3.61mmol)の氷で冷却した溶液にN2のもとでTHF(2M,3.61mL、7.23mmol)中のLiBH4を滴下添加し、0℃で、5時間、得られた溶液を撹拌した。溶液が酸性になるまで冷却しながら(ガス発生)、1N HClの滴下添加によって、溶液をクエンチした。in vacuoで有機溶媒を除去した。EtOAc(3x30mL)で水溶性残留物を抽出した。塩水で混合した抽出物を洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、in vacuoで濾過し、濃縮し、透明のゴムとして740mg(100%)の2−[(4−フルオロフェニル)メチル]−3−ヒドロキシ−プロパン酸が得られ、さらに精製して用いた:MS m/z 198。
ステップ3:RTで、一晩、DMF(10mL)中の2−[(4−フルオロフェニル)メチル]−3−ヒドロキシ−プロパン酸(748mg、3.77mmol)、tert−ブチル−クロロ−ジメチル−シラン(3.41g、22.64mmol)、及びイミダゾール(3.08g、45.29mmol)の混合物を撹拌した。これを水で希釈し、EtOAc(3x30mL)で抽出した。混合した抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、セライトで濾過し、濃縮した。EtOAc/ヘプタン勾配(0〜50%EtOAc)で溶離させるSiO2クロマトグラフィー(ISCO 24gカラム)によって粗生成物を精製し、透明のシロップとして516mg(43.7%)の2−[[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]−3−(4−フルオロフェニル)プロパン酸が得られた:MS m/z 312。
実施例1のステップ5、6及び7に従って、2−[[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]−3−(4−フルオロフェニル)プロパン酸及び6−フルオロ−4−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−1H−ピリジン−2−オンヒドラジンのHATUを媒介した縮合(ステップ4)、アシルヒドラジンのPh3P・Br2を媒介した環化(ステップ5)及びアルコールのBF3・OEt2脱シリル化(ステップ6)を実施した。
ステップ7:THF(20mL)中の2−[5−フルオロ−7−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル]−3−(4−フルオロフェニル)プロパン−1−オール(93mg、0.20mmol)の溶液にDBU(0.45mL、3.01mmol)を添加し、RTで、15分間、得られた溶液を撹拌し、その後、75℃で、4時間、加熱した。追加のDBU(0.45mL)を添加し、溶液を65℃で、一晩、加熱した。セライトで溶液を濃縮した。MeOH/DCM勾配(0〜8%MeOH)で溶離させるSiO2クロマトグラフィー(ISCO 12gカラム)によって粗生成物を精製し、黄色固体として32.5mg(36.5%)のI−44が得られた。
キラルカラム上のSFCクロマトグラフィーによってラセミ生成物を溶解し、以下が得られた:
(R)−4−(3−(4−フルオロベンジル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−トリアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン:1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.55(s,1H)、8.59(d,J=5.2 Hz,1H)、8.17(d,J=1.1 Hz,1H)、7.63(d,J=5.3 Hz,1H)、7.43−7.29(m,3H)、7.19−7.08(m,2H)、6.95(d,J=1.2 Hz,1H)、6.29(d,J=1.9 Hz,1H)、4.58(dd,J=11.0,4.4 Hz,1H)、4.43(dd,J=11.0,6.0 Hz,1H)、4.08−3.97(m,1H)、3.71(s,3H)、3.36−3.21(m,1H)、3.05(dd,J=14.0,7.9 Hz,1H); MS:m/z 442。
(S)−4−(3−(4−フルオロベンジル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−トリアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン: 1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.55(s,1H)、8.59(d,J=5.2 Hz,1H)、8.17(d,J=1.1 Hz,1H)、7.63(d,J=5.2 Hz,1H)、7.43−7.29(m,3H)、7.19−7.08(m,2H)、6.95(d,J=1.2 Hz,1H)、6.29(d,J=1.9 Hz,1H)、4.58(dd,J=11.0,4.4 Hz,1H)、4.43(dd,J=11.0,6.1 Hz,1H)、4.08−3.97(m,1H)、3.71(s,3H)、3.36−3.25(m,1H)、3.05(dd,J=14.1,7.9 Hz,1H);MS:m/z 442。
ジメチル2−(4−メトキシベンジル)マロネートが、ジメチル2−(4−フルオロベンジル)マロネートで置き換えられたのを除いて同様に、4−(3−(4−メトキシベンジル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−トリアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−50)を調製した。
(R)−4−(3−(4−メトキシベンジル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−トリアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン: 1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.55(s,1H)、8.59(d,J=5.1 Hz,1H)、8.17(d,J=1.2 Hz,1H)、7.63(d,J=5.2 Hz,1H)、7.40(d,J=1.9 Hz,1H)、7.27−7.18(m,2H)、6.95(d,J=1.1 Hz,1H)、6.92−6.84(m,2H)、6.29(d,J=1.9 Hz,1H)、4.55(dd,J=11.0,4.4 Hz,1H)、4.40(dd,J=11.0,6.1 Hz,1H)、4.03−3.92(m,1H)、3.72(d,J=11.5 Hz,6H)、3.34−3.23(m,1H)、2.97(dd,J=14.1,8.4 Hz,1H);MS:m/z 454。
(S)−4−(3−(4−メトキシベンジル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−トリアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン: 1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.55(s,1H)、8.59(d,J=5.2 Hz,1H)、8.17(d,J=1.1 Hz,1H)、7.63(d,J=5.2 Hz,1H)、7.40(d,J=1.9 Hz,1H)、7.27−7.18(m,2H)、6.95(d,J=1.1 Hz,1H)、6.92−6.84(m,2H)、6.29(d,J=1.9 Hz,1H)、4.55(dd,J=11.0,4.4 Hz,1H)、4.40(dd,J=11.0,6.1 Hz,1H)、4.03−3.92(m,1H)、3.72(d,J=11.5 Hz,6H)、3.35−3.23(m,1H)、2.97(dd,J=14.1,8.4 Hz,1H);MS:m/z 454。
ジメチル2−(3,4−ジフルオロベンジル)マロネートが、ジメチル2−(4−フルオロベンジル)マロネートで置き換えられたのを除いて同様に、4−(3−(3,4−ジフルオロベンジル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−トリアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−53)を調製した。
(R)−4−(3−(3,4−ジフルオロベンジル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−トリアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン:1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.55(s,1H)、8.59(d,J=5.2 Hz,1H)、8.17(d,J=1.1 Hz,1H)、7.64(d,J=5.2 Hz,1H)、7.49−7.30(m,3H)、7.18−7.11(m,1H)、6.97(d,J=1.2 Hz,1H)、6.29(d,J=1.9 Hz,1H)、4.61(dd,J=11.0,4.4 Hz,1H)、4.45(dd,J=11.0,6.0 Hz,1H)、4.12−4.00(m,1H)、3.71(s,3H)、3.27(d,J=7.4 Hz,1H)、3.08(dd,J=14.1,7.4 Hz,1H);MS:m/z 460。
(S)−4−(3−(3,4−ジフルオロベンジル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−トリアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン:1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.55(s,1H)、8.59(d,J=5.2 Hz,1H)、8.17(d,J=1.2 Hz,1H)、7.64(d,J=5.2 Hz,1H)、7.49−7.30(m,3H)、7.19−7.10(m,1H)、6.97(d,J=1.2 Hz,1H)、6.29(d,J=1.9 Hz,1H)、4.61(dd,J=11.0,4.4 Hz,1H)、4.45(dd,J=11.0,6.0 Hz,1H)、4.12−4.00(m,1H)、3.71(s,3H)、3.27(q,J=13.4,9.1 Hz,3H)、3.08(dd,J=14.1,7.4 Hz,1H);MS:m/z 460。
ステップ1で、ジメチル2−(4−フルオロベンジル)マロネートが、ジメチル2−(3,4−ジフルオロベンジル)マロネートで置き換えられ、ステップ4で、6−フルオロ−4−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−1H−ピリジン−2−オンヒドラジンが、2’−フルオロ−6’−ヒドラジニル−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)−[4,4’−ビピリジン]−2−アミンによって置き換えられたのを除いて同様に、4−(3−(3,4−ジフルオロベンジル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−トリアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−2−アミン(I−54)を調製した。
(R)−4−(3−(3,4−ジフルオロベンジル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−トリアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−2−アミン:1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.55(s,1H)、8.59(d,J=5.2 Hz,1H)、8.17(d,J=1.1 Hz,1H)、7.64(d,J=5.2 Hz,1H)、7.49−7.30(m,3H)、7.18−7.11(m,1H)、6.97(d,J=1.2 Hz,1H)、6.29(d,J=1.9 Hz,1H)、4.61(dd,J=11.0,4.4 Hz,1H)、4.45(dd,J=11.0,6.0 Hz,1H)、4.12−4.00(m,1H)、3.71(s,3H)、3.27(d,J=7.4 Hz,1H)、3.08(dd,J=14.1,7.4 Hz,1H);MS:m/z 459。
(S)−4−(3−(3,4−ジフルオロベンジル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−トリアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−2−アミン:1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.55(s,1H)、8.59(d,J=5.2 Hz,1H)、8.17(d,J=1.2 Hz,1H)、7.64(d,J=5.2 Hz,1H)、7.49−7.30(m,3H)、7.19−7.10(m,1H)、6.97(d,J=1.2 Hz,1H)、6.29(d,J=1.9 Hz,1H)、4.61(dd,J=11.0,4.4 Hz,1H)、4.45(dd,J=11.0,6.0 Hz,1H)、4.12−4.00(m,1H)、3.71(s,3H)、3.27(q,J=13.4,9.1 Hz,3H)、3.08(dd,J=14.1,7.4 Hz,1H);MS:m/z 459。
ステップ1で、ジメチル2−(4−フルオロベンジル)マロネートが、ジメチル2−(4−メトキシベンジル)マロネートで置き換えられ、ステップ4で、6−フルオロ−4−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−1H−ピリジン−2−オンヒドラジンが、2’−フルオロ−6’−ヒドラジニル−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)−[4,4’−ビピリジン]−2−アミンによって置き換えられたのを除いて同様に、4−(3−(4−メトキシベンジル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−トリアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−2−アミンを調製した。
(R)−4−(3−(4−メトキシベンジル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−トリアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−2−アミン:1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 8.87(s,1H)、8.21(d,J=5.3 Hz,1H)、7.66(d,J=1.2 Hz,1H)、7.35(d,J=1.9 Hz,1H)、7.26−7.13(m,3H)、7.09−7.03(m,1H)、6.93−6.84(m,2H)、6.59(d,J=1.2 Hz,1H)、6.28(d,J=1.9 Hz,1H)、4.55(dd,J=11.0,4.4 Hz,1H)、4.40(dd,J=11.0,6.2 Hz,1H)、4.02−3.91(m,1H)、3.71(d,J=18.6 Hz,6H)、3.35−3.22(m,1H)、2.97(dd,J=14.1,8.4 Hz,1H);MS:m/z 453。
(S)−4−(3−(4−メトキシベンジル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2,2a1−トリアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−2−アミン:1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 8.87(s,1H)、8.21(d,J=5.4 Hz,1H)、7.66(s,1H)、7.35(s,1H)、7.23(d,J=8.1 Hz,2H)、7.17(d,J=5.3 Hz,1H)、7.06(s,1H)、6.88(d,J=8.0 Hz,2H)、6.59(s,1H)、6.28(s,1H)、4.54(d,J=4.4 Hz,1H)、4.40(t,J=5.4 Hz,1H)、3.96(s,1H)、3.71(d,J=18.7 Hz,6H)、3.01−2.93(m,1H);MS:m/z 453。
実施例3
4−(3−イソブチル−4,5−ジヒドロ−3H−1,2,2a1,5−テトラアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−10)
ステップ5(スキームA):DMF(6mL)中の6−フルオロ−4−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−1H−ピリジン−2−オンヒドラゾン(218mg、0.72mmol)、2−イソブチル−3−(Boc−アミノ)プロパン酸(218mg、0.88mmol)及びTEA(0.36mL、2.54mmol)の混合物にHATU(338mg、0.88mmol)を添加した。2時間、混合物を撹拌し、in vacuoで濃縮し、水及びEtOAcに残留物を分割した。連続的に水、1%水溶性クエン酸、飽和水溶性NaHCO3、水、塩水で、混合した有機抽出物を洗浄し、その後、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、in vacuoで濃縮した。EtOAc/ヘプタン勾配(0〜90%EtOAc)で溶離させる12gのSiO2カラム上で残留物を精製し、217mg(52%)のtert−ブチルN−[2−[[(Z)−[6−フルオロ−4−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−1H−ピリジン−2−イリデン]アミノ]カルバモイル]−4−メチル−ペンチル]カルバメートが得られた。MS:m/z 577。
ステップ6:密封したバイアル中で、80℃で、30分間、MeCN(5mL)中のtert−ブチルN−[2−[[(Z)−[6−フルオロ−4−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−1H−ピリジン−2−イリデン]アミノ]カルバモイル]−4−メチル−ペンチル]カルバメート(217mg、0.38mmol)、DIPEA(0.57mL、3.26mmol)及びPh3P・Br2(611mg、1.45mmol)の混合物を加熱した。RTまで混合物を冷却し、水(5mL)と混合し、20分間、撹拌した。その後、EtOAc及び水に混合物を分割した。飽和水溶性NaHCO3、1%水溶性クエン酸、塩水で、有機抽出物を洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、in vacuoで濾過し、濃縮した。MeOH/DCM勾配(0〜7%MeOH)で溶離させる12gのSiO2カラム上で残留物を精製し、130mg(70%)のtert−ブチル(2−(5−フルオロ−7−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル)−4−メチルペンチル)カルバメートが得られた。MS:m/z 510。
ステップ7:1時間、TFA(3mL、39.68mmol)及びDCM(3mL)中のtert−ブチルN−[2−[5−フルオロ−7−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル]−4−メチル−ペンチル]カルバメート(130mg、0.26mmol)の混合物を撹拌した。in vacuoで混合物を濃縮し、Et2Oで残留物を研和し、Et2Oをデカントした。さらに精製しないで、4−(3−(1−アミノ−4−メチルペンタn−2−イル)−5−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミンビス−トリフルオロアセテート(168mg)の半固体残留物を用いた。MS:m/z 410。
ステップ8:110℃で、30分間、ピリジン(8mL)中の4−(3−(1−アミノ−4−メチルペンタn−2−イル)−5−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミンビス−トリフルオロアセテート(168mg、0.26mmol)の混合物を加熱した。in vacuoで混合物を濃縮し、EtOAc/MeOH混合物から残留物を再結晶させ、86mg(87%)のラセミ4−(3−イソブチル−4,5−ジヒドロ−3H−1,2,2a1,5−テトラアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−10)が得られた。MS:m/z 390。
キラルクロマトグラフィーによってラセミ混合物を溶解し、以下が得られた:
(S)−4−(3−イソブチル−4,5−ジヒドロ−3H−1,2,2a1,5−テトラアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(S)−I−10,34mg。 1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.49(s,1H)、8.55(d,J=5.2 Hz,1H)、7.83(d,J=2.1 Hz,1H)、7.66(d,J=1.2 Hz,1H)、7.48(d,J=5.3 Hz,1H)、7.38(d,J=1.9 Hz,1H)、6.53(d,J=1.2 Hz,1H)、6.30(d,J= 1.9 Hz,1H)、3.71(s,3H)、3.62(ddd,J=11.8,5.0,2.4 Hz,1H)、3.49(dd,J=7.0,5.0 Hz,1H)、3.22(ddd,J=11.9,6.7,1.8 Hz,1H)、1.95(dq,J=13.4,6.7 Hz,1H)、1.81(dt,J=14.2,7.2 Hz,1H)、1.49(dt,J=13.6,7.2 Hz,1H)、1.02(d,J=6.5 Hz,3H)、0.96(d,J=6.6 Hz,3H)。MS:m/z 390。
(R)−4−(3−イソブチル−4,5−ジヒドロ−3H−1,2,2a1,5−テトラアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(R)−I−10:34mg。MS:m/z 390。
ステップ5で、(R,S)−2−イソブチル−3−(Boc−アミノ)プロパン酸が、3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−フェニルプロパン酸(CASRN 67098−56−0)で置き換えられたのを除いて同様に、N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)−4−(3−フェニル−4,5−ジヒドロ−3H−1,2,2a1,5−テトラアザアセナフチレン−7−イル)ピリミジン−2−アミン(I−1)を調製することができる。
(R)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)−4−(3−フェニル−4,5−ジヒドロ−3H−1,2,2a1,5−テトラアザアセナフチレン−7−イル)ピリミジン−2−アミン((R)I−1)。1H NMR(400 MHz,DMSO−d6):δ 9.51(s,1H)、8.57(d,J=5.2 Hz,1H)、7.99(s,1H)、7.74(d,J=1.2Hz,1H)、7.52(d,J=5.3 Hz,1H)、7.38−7.23(m,6H)、6.61(d,J=1.2 Hz,1H)、6.31(d,J=2.0 Hz,1H)、4.84(dd,J=6.5,5.0 Hz,1H)、3.81(dd,J=10.3,5.4 Hz,1H)、3.72(s,3H)、3.59−3.49(m,1H)。MS:m/z 410
(S)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)−4−(3−フェニル−4,5−ジヒドロ−3H−1,2,2a1,5−テトラアザアセナフチレン−7−イル)ピリミジン−2−アミン((S)I−1)。1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.51(s,1H)、8.57(d,J=5.1 Hz,1H)、7.99(d,J=2.5 Hz,1H)、7.74(d,J=1.2 Hz,1H)、7.52(d,J=5.3 Hz,1H)、7.39−7.25(m,6H)、6.61(d,J=1.3 Hz,1H)、6.31(d,J =1.9 Hz,1H)、4.84(dd,J=6.5,5.0 Hz,1H)、3.81(dd,J=10.4,5.2,1H)、3.72(s,3H)、3.59−3.50(m,1H)。MS:m/z 410。
ステップ5で、2−イソブチル−3−(Boc−アミノ)プロパン酸が、N−Boc 3−アミノ−2−ベンジルプロピオン酸(CASRN 67098−56−0)で置き換えられたのを除いて同様に、4−(3−ベンジル−4,5−ジヒドロ−3H−1,2,2a1,5−テトラアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−2)を調製することができる。
(R)−4−(3−ベンジル−4,5−ジヒドロ−3H−1,2,2a1,5−テトラアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン((R)I−2)。1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.49(s,1H)、8.55(d,J=5.2 Hz,1H)、7.78(d,J=2.1 Hz,1H)、7.70(d,J=1.2 Hz,1H)、7.50(d,J=5.2 Hz,1H)、7.38(d,J=1.9 Hz,1H)、7.36−7.31(m,4H)、7.29−7.22(m,1H)、6.54(d,J=1.2 Hz,1H)、6.30(d,J=1.9 Hz,1H)、3.77(ddd,J=9.6,4.9,2.0 Hz,1H)、3.71(s,2H)、3.46−3.35(m,2H)、3.24−3.16(m,1H)、2.91(dd,J=13.8,9.5 Hz,1H)。MS:424。
(S)−4−(3−ベンジル−4,5−ジヒドロ−3H−1,2,2a1,5−テトラアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン((S)I−2)。1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.49(s,1H)、8.55(d,J=5.2 Hz,1H)、7.78(d,J=2.4 Hz,1H)、7.70(d,J=1.2 Hz,1H)、7.50(d,J=5.2 Hz,1H)、7.38(d,J=1.9 Hz,1H)、7.34(d,J=4.4 Hz,3H)、7.28−7.22(m,1H)、6.54(d,J=1.2 Hz,1H)、6.30(d,J=1.9 Hz,1H)、3.77(ddd,J=9.5,4.8,2.0 Hz,1H)、3.71(s,3H)、3.47−3.35(m,2H)、3.24−3.16(m,1H)、2.91(dd,J=13.8,9.5 Hz,1H)。MS:m/z 424。
ステップ5で、2−イソブチル−3−(Boc−アミノ)プロパン酸が、(2S)−2−[[[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]メチル]−3−メチル−ブタン酸,(CASRN1233517−91−3)で置き換えられたのを除いて同様に、(S)−4−(3−イソプロピル−4,5−ジヒドロ−3H−1,2,2a1,5−テトラアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−3)を調製することができる。1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.58(s,1H)、8.61(d,J=5.1 Hz,1H)、8.33(s,1H)、7.65(d,J=1.2 Hz,1H)、7.53(d,J=5.2 Hz,1H)、7.39(d,J=2.0 Hz,1H)、6.76(d,J=1.1 Hz,1H)、6.30(d,J=1.9 Hz,1H)、3.72(s,3H)、3.64(ddd,J=12.3,5.3,2.3 Hz,1H)、2.21(dq,J=13.4,6.7 Hz,1H)、1.11−1.03(m,6H)。MS:m/z 376。
ステップ5で、(R,S)−2−イソブチル−3−(Boc−アミノ)プロパン酸が、2−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]−3−(4−クロロ−フェニル)プロパン酸で置き換えられたのを除いて同様に、4−(3−(4−クロロベンジル)−4,5−ジヒドロ−3H−1,2,2a1,5−テトラアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−5)を調製することができる。
ステップ5で、(R,S)−2−イソブチル−3−(Boc−アミノ)プロパン酸が、2−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]−3−(4−メトキシフェニル)プロパン酸(CASRN 683218−95−3)で置き換えられたのを除いて同様に、4−(3−(4−メトキシベンジル)−4,5−ジヒドロ−3H−1,2,2a1,5−テトラアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−11)を調製することができる。
ステップ5で、(R,S)−2−イソブチル−3−(Boc−アミノ)プロパン酸が、2−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]−3−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)プロパン酸で置き換えられたのを除いて同様に、4−(3−(3−フルオロ−4−メトキシベンジル)−4,5−ジヒドロ−3H−1,2,2a1,5−テトラアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−12)を調製することができる。
ステップ5で、(R,S)−2−イソブチル−3−(Boc−アミノ)プロパン酸が、2−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]−3−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)プロパン酸(CASRN 1001179−21−0)で置き換えられたのを除いて同様に、4−(3−(4−クロロ−3−フルオロベンジル)−4,5−ジヒドロ−3H−1,2,2a1,5−テトラアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−14)を調製することができる。
ステップ5で、(R,S)−2−イソブチル−3−(Boc−アミノ)プロパン酸が、2−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]−3−(4−フルオロ−フェニル)プロパン酸(CASRN 1255099−58−1)で置き換えられたのを除いて同様に、4−(3−(4−フルオロベンジル)−4,5−ジヒドロ−3H−1,2,2a1,5−テトラアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−21)を調製することができる。
実施例4
4−(3−ベンジル−3,4−ジヒドロ−5−thia−1,1,2a1−トリアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−16)
(スキームC)ステップ1:密封したバイアル中で、80℃で、3時間、MeCN(15mL)中の2−[5−フルオロ−7−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル]−3−フェニル−プロパン−1−オール(85mg、0.1912mmol)、Ph3P・Br2(282.5mg、3.5当量、0.6693mmol)及びDIPEA(0.267mL、8.0当量、1.530mmol)の混合物を加熱した。水及びEtOAcに混合物を分割した。連続的に水、水溶性クエン酸、水、塩水で、有機抽出物を洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濃縮した。MeOH/DCM勾配(0〜7%MeOH)で溶離させる12gのSiO2カラム上で残留物を精製し、62mgの4−[3−(1−ベンジル−2−ブロモ−エチル)−5−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−7−イル]−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリミジン−2−アミンが得られた。
ステップ2:1時間、DMF(3mL)中の4−[3−(1−ベンジル−2−ブロモ−エチル)−5−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−7−イル]−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリミジン−2−アミン(62mg、0.1222mmol)及びスルファニルナトリウム水和物(45.7mg、5.0当量、0.6110mmol)の混合物を撹拌した。in vacuoで混合物を濃縮し、飽和NaHCO3及びMeTHFに残留物を分割した。連続的に水、塩水で、有機抽出物を洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮した。MeOH/DCM勾配(0〜7%MeOH)で溶離させる4gのSiO2カラム上で残留物を精製し、40mgのI−16が得られた。キラルカラム上のSFCクロマトグラフィーによってラセミ生成物を溶解した。
また、第2級アミンによるブロモエチル誘導体の分子内環化により、三環中の第3級アミンで類似体を調製する方法が得られた。
ラセミ4−(3−ベンジル−5−エチル−4,5−ジヒドロ−3H−1,1,2a1,5−テトラアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−17)
密封したバイアル中で、75℃で、3時間、THF中の4−[3−(1−ベンジル−2−ブロモ−エチル)−5−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−7−イル]−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリミジン−2−アミン(47mg、0.093mmol)及びEtNH2(0.12mL、1.86mmol)の混合物を加熱した。in vacuoで混合物を濃縮し、MeOH/DCM勾配(0〜8%MeOH)で溶離させる4gのSiO2カラム上で残留物を精製し、黄色泡沫として28mgのラセミ4−(3−ベンジル−5−エチル−4,5−ジヒドロ−3H−1,1,2a1,5−テトラアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミンが得られた。MS:m/z 452。キラルSFCクロマトグラフィーによってラセミ生成物を溶解した。
(S)−4−(3−ベンジル−5−エチル−4,5−ジヒドロ−3H−1,1,2a1,5−テトラアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(11mg)((S)I−17):1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.52(s,1H)、8.57(d,J=5.1 Hz,1H)、7.76(s,1H)、7.63(d,J=5.2 Hz,1H)、7.38(d,J=1.9 Hz,1H)、7.33(m,4H)、7.29−7.22(m,1H)、6.59(s,1H)、6.31(d,J=1.9 Hz, 1H)、3.87(dq,J=10.6,5.7 Hz,1H)、3.71(s,3H)、3.58−3.30(m,5H)、2.93(dd,J=13.9,9.1 Hz,1H)、1.18(t,J=7.0 Hz,3H);MS:m/z 452。
(R)−4−(3−ベンジル−5−エチル−4,5−ジヒドロ−3H−1,1,2a1,5−テトラアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(11mg)((R)I−17):1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.52(s,1H)、8.57(d,J=5.2 Hz,1H)、7.76(d,J=1.1 Hz,1H)、7.63(d,J=5.2 Hz,1H)、7.38(d,J=1.9 Hz,1H)、7.35−7.30(m,4H)、7.28−7.21(m,1H)、6.59(d,J=1.1Hz,1H)、6.31(d,J=1.9 Hz,1H)、3.87(dq,J=10.8,5.7 Hz,1H)、3.71(s,3H)、3.58−3.30(m,5H)、2.93(dd,J=13.9,9.1 Hz,1H)、1.18(t,J=7.0 Hz,3H);MS:m/z 452
実施例5
4−(9−(4−クロロベンジル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−36)
RTで、18時間、DCM(4.0mL)及びTFA(2.0mL)中のO4−tert−ブチルO1−メチル2−[(4−クロロフェニル)メチル]ブタンジオエート(330mg、1.055mmol)の溶液を撹拌した。反応物を濃縮し、水で希釈し、その後、EtOAcで抽出した。混合した有機層を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、in vacuoで濃縮した。さらに精製しないで次のステップで粗3−[(4−クロロフェニル)メチル]−4−メトキシ−4−オキソ−ブタンを用いた。
ステップ2:THF(9.0mL)中の3−[(4−クロロフェニル)メチル]−4−メトキシ−4−オキソ−ブタン酸(270mg、1.0519mmol)の溶液に0℃で、BH3・SMe2(1400mg、1.6mL、3.165mmol)を添加した。RTで、18時間、反応混合物を撹拌した。水で反応物をクエンチし、EtOAcで抽出した。混合した抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、in vacuoで濾過し、濃縮し、メチル2−[(4−クロロフェニル)メチル]−4−ヒドロキシ−ブタノエートが得られた。さらに精製して粗生成物を用いた。
ステップ3:RTで、18時間、DMF(5.0mL)中のメチル2−[(4−クロロフェニル)メチル]−4−ヒドロキシ−ブタノエート(256mg、1.0548mmol)、tert−ブチルジメチルクロロシラン(655.7mg、4.220mmol)及びイミダゾール(574.6mg、0.558mL、8.440mmol)の溶液を撹拌した。水で反応物をクエンチし、EtOAcで抽出した。混合した抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、in vacuoで濾過し、濃縮した。EtOAc/ヘプタン勾配(10%EtOAcで溶離した生成物)で溶離させるSiO2クロマトグラフィーによって粗生成物を精製した。
ステップ4:THF(4.0mL)及び水(4.0mL)中のメチル4−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−2−[(4−クロロフェニル)メチル]ブタノエート(376mg、1.053mmol)の溶液にLiOH・H2O(86mg、2.0mmol)を添加した。RTで、一晩、反応混合物を撹拌した。反応物を濃縮し、その後、水で希釈し、EtOAcで抽出した。混合した有機抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、in vacuoで濃縮した。さらに精製して粗生成物を用いた。
ステップ5:DMF(3mL)中の4−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−(4−クロロ−ベンジル)−酪酸(1.2当量、313.5mg、0.9990mmol)、HATU(1.2当量、387.6mg、0.9990mmol)及びDIPEA(2当量、215.2mg、0.290mL、1.665mmol)の溶液に4−(2−フルオロ−6−ヒドラジノ−4−ピリドイル)−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリミジン−2−アミン(250mg、0.8325mmol)を添加した。RTで、3時間、得られた暗黒色混合物を撹拌した。1N NaHCO3で反応物をクエンチし、さらに水で希釈し、EtOAc(3x10mL)で抽出した。混合した抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、in vacuoで、セライトで濾過し、濃縮した。MeOH/DCM勾配(0〜5%MeOH)で溶離させるSiO2クロマトグラフィー(ISCO 12gカラム)によって粗生成物を精製し、黄色固体として283mgの4−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−2−[(4−クロロフェニル)メチル]−N’−[6−フルオロ−4−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−2−ピリドイル]ブタンヒドラジドが得られた。
ステップ6:MeCN(12.0mL)中の4−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−2−[(4−クロロフェニル)メチル]−N’−[6−フルオロ−4−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−2−ピリドイル]ブタンヒドラジド(198mg、0.3167mmol)の溶液にDIPEA(372.1mg、0.501mL、2.850mmol)及びPh3P・Cl2(323.0mg、0.9501mmol)を添加した。RTで、1時間、反応物を撹拌した。水で反応物をクエンチし、その後、EtOAcで抽出した。混合した有機抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、in vacuoで濃縮した。MeOH/DCM勾配(5%MeOHで溶離した生成物)で溶離させるSiO2クロマトグラフィーによって粗生成物を精製した。
ステップ7:DCM(10.0mL)中の4−[3−[3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−1−[(4−クロロフェニル)メチル]プロピル]−5−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−7−イル]−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリミジン−2−アミン(110mg、0.1812mmol)の溶液にBF3・OEt2(123.6mg、0.1102mL、0.8709mmol)を添加した。RTで、18時間、反応物を撹拌した。粗生成物を濃縮し、MeOH/DCM勾配(10%MeOHで溶離した生成物)で溶離させるSiO2クロマトグラフィーによって精製した。
ステップ8:THF(15.0mL)中の4−(4−クロロフェニル)−3−[5−フルオロ−7−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル]ブタン−1−オール(70mg、0.1420mmol)の溶液にNaH(34.08mg、0.8521mmol、60%鉱油分散液)を添加した。RTで、20分間、反応物を撹拌し、その後、60℃で、1時間、加熱した。水で反応物をクエンチし、EtOAcで抽出した。混合した有機抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、in vacuoで濃縮した。MeOH/DCM勾配(5%MeOHで溶離した生成物)で溶離させるSiO2クロマトグラフィーによって粗生成物を精製し、最終的にキラルSFCによって溶解した。
(S)I−36:1H NMR(400 MHz,DMSO)δ 9.58−9.47(s,1H)、8.63−8.53(d,J=5.2 Hz,1H)、8.29−8.19(d,J=1.4 Hz,1H)、7.69−7.59(d,J=5.3 Hz,1H)、7.43−7.27(m,5H)、7.07−6.98(d,J=1.5 Hz,1H)、6.34−6.23(d,J=1.9 Hz,1H)、4.67−4.56(ddd,J=12.2,6.6,4.0 Hz,1H)、4.53−4.39(ddd,J=12.1,7.9,3.9 Hz,1H)、3.95−3.80(tt,J=9.9,5.3 Hz,1H)、3.74−3.67(s,3H)、3.66−3.57(dd,J=13.7,5.2 Hz,1H)、3.19−3.07(dd,J=13.8,8.9 Hz,1H)、2.28−2.14(dt,J=15.6,5.3 Hz,1H)、2.12−1.95(ddd,J=18.9,9.4,4.3 Hz,1H).
(R)I−36:1H NMR(400 MHz,DMSO)δ 9.59−9.46(s,1H)、8.62−8.54(d,J=5.2 Hz,1H)、8.28−8.19(d,J=1.5 Hz,1H)、7.67−7.60(d,J=5.2 Hz,1H)、7.43−7.26(m,5H)、7.05−6.96(d,J=1.5 Hz,1H)、6.33−6.20(d,J=1.9 Hz,1H)、4.67−4.56(ddd,J=12.4,6.7,4.0 Hz,1H)、4.52−4.41(ddd,J=12.0,7.8,3.8 Hz,1H)、3.95−3.81(tt,J=9.7,5.3 Hz,1H)、3.75−3.67(s,3H)、3.66−3.57(dd,J=13.8,5.3 Hz,1H)、3.17−3.08(dd,J=13.8,8.9 Hz,1H)、2.28−2.14(m,1H)、2.13−1.95(m,1H).
ステップ1で、O4−tert−ブチルO1−メチル2−[(4−クロロフェニル)メチル]ブタンジオエートが、O4−tert−ブチルO1−メチル2−[(4−フルオロフェニル)メチル]ブタンジオエートで置き換えられたのを除いて同様に、4−(9−(4−フルオロベンジル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,1,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−58)を調製することができる。
ステップ1で、O4−tert−ブチルO1−メチル2−[(4−クロロフェニル)メチル]ブタンジオエートが、O4−tert−ブチルO1−メチル2−[(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)メチル]ブタンジオエートで置き換えられたのを除いて同様に、4−(9−(3−フルオロ−4−メトキシベンジル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,1,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−59)を調製することができる。
ステップ1で、O4−tert−ブチルO1−メチル2−[(4−クロロフェニル)メチル]ブタンジオエートが、2−ベンジルオキシメチル−4−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−酪酸で置き換えられたのを除いて同様に、4−(9−((ベンジルオキシ)メチル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−29)を調製することができる。
ステップ5で、4−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−(4−クロロ−ベンジル)−酪酸が、4−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−(2−クロロ−ベンジル)−酪酸で置き換えられ、(6’−フルオロ−2’−ヒドラジノ−[4,4’]ビピリジニル−2−イル)−(2−メチル−2H−ピラゾル−3−イル)−アミンが、[4−(2−フルオロ−6−ヒドラジノ−ピリジン−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−2H−ピラゾル−3−イル)−アミンで置き換えられたのを除いて同様に、4−(9−(2−クロロベンジル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−2−アミン(I−30)を調製することができる。
ステップ5で、2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−5,5,5−トリフルオロ−ペンタン酸が、4−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−(4−クロロ−ベンジル)−酪酸で置き換えられたのを除いて同様に、N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)−4−(9−(3,3,3−トリフルオロプロピル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)ピリミジン−2−アミン(I−102)を調製することができる。
ステップ5で、2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−ペンタン酸が、4−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−(4−クロロ−ベンジル)−酪酸で置き換えられ、(6’−フルオロ−2’−ヒドラジノ−[4,4’]ビピリジニル−2−イル)−(2−メチル−2H−ピラゾル−3−イル)−アミンが、[4−(2−フルオロ−6−ヒドラジノ−ピリジン−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−2H−ピラゾル−3−イル)−アミンで置き換えられたのを除いて同様に、N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)−4−(9−プロピル−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)ピリジン−2−アミン(I−103)を調製することができる。
ステップ5で、2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−ペンタン酸が、4−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−(4−クロロ−ベンジル)−酪酸で置き換えられたのを除いて同様に、N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)−4−(9−プロピル−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)ピリミジン−2−アミン(I−104)を調製することができる。
ステップ5で、2−[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−4,4,4−トリフルオロ−酪酸が、4−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−(4−クロロ−ベンジル)−酪酸で置き換えられたのを除いて同様に、N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)−4−(9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)ピリミジン−2−アミン(I−106)を調製することができる。
ステップ5で、2−[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−4−メチル−ペンタン酸が、4−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−(4−クロロ−ベンジル)−酪酸で置き換えられたのを除いて同様に、4−(9−イソブチル−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−107)を調製することができる。
実施例6
N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)−4−(3−フェニル−4,5−ジヒドロ−3H−1,1,2a1,5−テトラアザアセナフチレン−7−イル)ピリジン−2−アミン(I−4)
ステップ1:DMF(6.0mL)中の4−(2−フルオロ−6−ヒドラジノ−4−ピリドイル)−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリジン−2−アミン(参照用実施例1,128mg、0.4277mmol)の溶液にDIPEA(111.7mg、0.150mL、0.8553mmol)、3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−フェニルプロピオン酸(151mg、0.5560mmol)及びHATU(234.7mg、0.5987mmol)を添加した。RTで、2時間、反応混合物を撹拌し、水で反応物をクエンチし、EtOAcで抽出した。混合した有機層を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、in vacuoで濃縮した。MeON/DCM勾配(10%MeOHで溶離した生成物)で溶離させるSiO2クロマトグラフィーによって粗生成物を精製し、203mgのtert−ブチルN−[3−[2−[6−フルオロ−4−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]−4−ピリドイル]−2−ピリドイル]ヒドラジノ]−3−オキソ−2−フェニル−プロピル]カルバメートが得られた。
ステップ2:THF(3.5mL)中のtert−ブチルN−[3−[2−[6−フルオロ−4−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]−4−ピリドイル]−2−ピリドイル]ヒドラジノ]−3−オキソ−2−フェニル−プロピル]カルバメート(203mg、0.3714mmol)、Ph3P(147.6mg、0.5571mmol)及びTMSN3(45.04mg、0.0521mL、0.3714mmol)の混合物にDEAD(114.1mg、0.10mL、0.5571mmol)を添加した。15分間、反応物を撹拌し、その後、濃縮した。MeOH/DCM勾配(7%MeOHで溶離した)で溶離させるSiO2によって粗生成物を精製し、87mgのtert−ブチルN−[2−[5−フルオロ−7−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]−4−ピリドイル]−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル]−2−フェニル−エチル]カルバメートが得られた。
ステップ3:DCM(1.5mL)中のtert−ブチルN−[2−[5−フルオロ−7−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]−4−ピリドイル]−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル]−2−フェニル−エチル]カルバメート(86mg、0.1627mmol)の溶液にTFA(0.3mL)を添加した。30分間、反応物を撹拌した。反応物を濃縮し、エーテルで洗浄した。さらに精製しないで粗生成物を用いた。
ステップ4:100℃で、30分間、ピリジン(6.0mL)中の4−[3−(2−アミノ−1−フェニル−エチル)−5−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−7−イル]−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリジン−2−アミン(70mg、0.1634mmol)の溶液を加熱した。反応物を濃縮し、逆相HPLCによって精製し、キラルクロマトグラフィーによってラセミ混合物を溶解した。
ピーク1(S)I−4:1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 8.91−8.85(s,1H)、8.23−8.18(d,J=5.3 Hz,1H)、7.96−7.89(t,J=2.1 Hz,1H)、7.39−7.24(m,6H)、7.15−7.10(dd,J=5.4,1.6 Hz,1H)、7.04−6.99(d,J=1.4 Hz,1H)、6.30−6.25(d,J=1.9 Hz,1H)、6.16−6.11(d,J=1.3 Hz,1H)、4.87−4.79(dd,J=6.6,5.0 Hz,1H)、3.85−3.77(ddd,J=11.8,5.0,2.2 Hz,1H)、3.73−3.67(s,3H)、3.60−3.52(ddd,J=12.0,6.7,2.0 Hz,1H).
ピーク2(R)−I−4:1H NMR(400 MHz,DMSO− d6)δ 8.90−8.86(s,1H)、8.22−8.18(d,J=5.4 Hz,1H)、7.95−7.89(t,J=2.2 Hz,1H)、7.39−7.23(m,6H)、7.14−7.11(dd,J=5.3,1.6 Hz,1H)、7.04−7.00(d,J=1.5 Hz,1H)、6.29−6.25(d,J=1.9 Hz,1H)、6.15−6.11(d,J=1.3 Hz,1H)、4.86−4.80(dd,J=6.5,5.0 Hz,1H)、3.85−3.78(ddd,J=12.0,5.0,2.3 Hz,1H)、3.73−3.67(s,3H)、3.60−3.52(ddd,J=12.0,6.7,2.0 Hz,1H).
ステップ1で、3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−フェニルプロピオン酸が、α−[[[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]メチル]−ベンジル−3−プロパン酸(CASRN 26250−90−8)で置き換えられたのを除いて同様に、4−(3−ベンジル−4,5−ジヒドロ−3H−1,2,2a1,5−テトラアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−2−アミン(I−7)3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−フェニルプロピオン酸を調製することができる。
ステップ1で、3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−フェニルプロピオン酸が、2−(B0c−アミノメチル)−3−(4−クロロフェニル)−プロパン酸(CASRN 626220−65−3)で置き換えられたのを除いて同様に、4−(3−(4−クロロベンジル)−4,5−ジヒドロ−3H−1,2,2a1,5−テトラアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−2−アミン(I−8)を調製することができる。
実施例7
4−(9−((4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−42)
ステップ1(スキームF):MeCN(30mL)中の4−クロロピラゾール(2.66g、24.6mmol)、3−メチレンジヒドロ−2(3H)−フラノン(2.16g、22mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(335mg、2.2mmol)の混合物を、一晩、撹拌した。in vacuoで混合物を濃縮した。エーテル及び1%水溶性クエン酸に残留物を分割した。水、塩水で、有機抽出物を洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、in vacuoで濾過し、濃縮し、4.9gの粗3−((4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)ジヒドロフラン−2(3H)−オンが得られ、さらに精製しないで次のステップで用いた。MS:m/z 201
ステップ2:密封したバイアル中で、50℃で、2時間、THF(10mL)中の3−[(4−クロロピラゾル−1−イル)メチル]テトラヒドロフラン−2−オン(4.9g、22mmol)及び水溶性LiOH(1.0M、44mL、44mmol)の混合物を撹拌した。RTまで混合物を冷却し、4N水溶性HCl(11mL、44mmol)で中和し、pH4に調節し、高真空のもとで乾燥濃縮し、2−((4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)−4−ヒドロキシブタン酸及び塩化リチウムの混合物が得られ、さらに精製しないで次のステップで用いた。MS:m/z 219
ステップ3:2−[(4−クロロピラゾル−1−イル)メチル]−4−ヒドロキシ−ブタン酸及びステップ2からのLiClの粗混合物に、DCM(20mL)中のtert−ブチル−クロロ−ジメチル−シラン(11.61g、77mmol)を滴下添加し、続いてDMF(30mL)中のイミダゾール(13.480g、198mmol)を滴下添加した。36時間、混合物を撹拌し、その後、in vacuoで濃縮した。EtOAc/Et2O混合物及び水に残留物を分割した。連続的に1%水溶性クエン酸、水、塩水で、有機抽出物を洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、in vacuoで濾過し、濃縮し、油状残留物(5.01g、68%)として4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−((4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)ブタン酸が得られ、さらに精製しないで次のステップで用いた。MS:m/z 333。
ステップ4:DMF(20mL)中の4−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−2−[(4−クロロピラゾル−1−イル)メチル]ブタン酸(2.0g、5.41mmol)、[4−(2−ヒドラジノ−ピリジン−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−2H−ピラゾル−3−イル)−アミン(1.52g、5.41mmol)及びTEA(1.13mL、8.11mmol)の混合物にHATU(2.52g、6.49mmol)を添加した。30分間、混合物を撹拌し、in vacuoで濃縮し、EtOAc及び水に残留物を分割した。連続的に水、水溶性NaHCO3、1%水溶性クエン酸、水、塩水で、混合した有機抽出物を洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、in vacuoで濾過し、濃縮した。EtOAc/ヘプタン勾配(0〜70%EtOAc)で溶離させる40gのSiO2カラム上で残留物を精製し、2.457g(74%)の4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−((4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)−N’−(6−フルオロ−2’−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)−[4,4’−ビピリジン]−2(1H)−イリデン)ブタンヒドラジドが得られた。MS:m/z 614
ステップ5:不活性雰囲気下で、MeCN(20mL)中の4−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−2−[(4−クロロピラゾル−1−イル)メチル]−n−[(z)−[6−フルオロ−4−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]−4−ピリドイル]−1h−ピリジン−2−イリデン]アミノ]ブタンアミド(2457mg、4mmol)及びDIPEA(5.60mL、32mmol)の混合物にPh3P・Br2(5.07g、12mmol)を少量ずつ添加した。RTで、2時間、混合物を撹拌した。前記混合物に水(5mL)を添加し、20分間撹拌した後、in vacuoで混合物を濃縮した。水及びEtOAcに残留物を分割した。連続的に水、1%水溶性クエン酸、水、塩水で、有機抽出物を洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、in vacuoで濾過し、濃縮し、4−(3−(4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−1−(4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)ブタン−2−イル)−5−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−2−アミン及びトリフェニルホスフィンオキシドの混合物が得られ、分離なしで次のステップで用いた。MS:m/z 596
ステップ6&7:THF(30mL)中の4−(3−(4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−1−(4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)ブタン−2−イル)−5−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−2−アミン(4.0mmol)の溶液にTHF(1M、10mL、10mmol)中のTBAFを添加した。混合物を3時間撹拌し、濃縮し、MeTHF及び水に残留物を分割した。3回、水、塩水で、有機抽出物を洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、in vacuoで濾過し、濃縮した。MeOH/DCM勾配(0〜8%MeOH)で溶離させる80gのSiO2カラム上で残留物を精製し、黄色泡沫として1.40g(76%)のラセミ4−(9−((4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−2−アミン(I−42)が得られた。MS:m/z 462 キラルSFCクロマトグラフィーによってラセミ生成物を溶解した。
(R)−4−(9−((4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン((R)I−42):35mg.1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.53(s,1H)、8.59(d,J=5.2 Hz,1H)、8.25(d,J=1.4 Hz,1H)、8.03(s,1H)、7.65(d,J=5.2 Hz,1H)、7.55(s,1H)、7.40(d,J=1.9 Hz,1H)、7.03(d,J=1.4 Hz,1H)、6.29(d,J=1.9 Hz,1H)、4.91(dd,J=13.8,5.4 Hz,1H)、4.69−4.58(m,2H)、4.50(ddd,J=12.0,8.0,3.5 Hz,1H)、4.12(tt,J=8.4,5.5 Hz,1H)、3.72(s,3H)、2.25−2.03(m,2H)。MS:m/z 463。
(S)−4−(9−((4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン((S)I−42):39mg。1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.55(s,1H)、8.59(d,J=5.2 Hz,1H)、8.26(d,J=1.4 Hz,1H)、8.04(s,1H)、7.65(d,J=5.2 Hz,1H)、7.56(s,1H)、7.40(d,J=1.9 Hz,1H)、7.03(d,J=1.4 Hz,1H)、6.29(d,J=1.8 Hz,1H)、4.91(dd,J=13.8,5.4 Hz,1H)、4.69−4.56(m,2H)、4.50(ddd,J=12.1,8.0,3.5 Hz,1H)、4.12(tt,J=8.3,5.5 Hz,1H)、3.71(s,3H)、2.24−2.02(m,2H).MS:m/z 463。
ステップ4で、[4−(2−ヒドラジノ−ピリジン−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−2H−ピラゾル−3−イル)−アミンが、(2’−ヒドラジノ−[4,4’]ビピリジニル−2−イル)−(2−メチル−2H−ピラゾル−3−イル)−アミンで置き換えられたのを除いて同様に、(R)−4−(9−((4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−2−アミン((R)I−47)を調製することができる。キラルSFCクロマトグラフィーによってラセミ混合物を溶解することができた。1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 8.86(s,1H)、8.21(d,J=5.3 Hz,1H)、8.04(d,J=0.7 Hz,1H)、7.79(d,J=1.5 Hz,1H)、7.56(d,J=0.7 Hz,1H)、7.35(d,J=1.8 Hz,1H)、7.21(dd,J=5.4,1.6 Hz,1H)、7.10(d,J=2.1 Hz,1H)、6.66(d,J=1.5 Hz,1H)、6.29(d,J=1.9 Hz,1H)、4.91(dd,J=13.8,5.3 Hz,1H)、4.63(ddt,J=9.6,8.3,4.1 Hz,2H)、4.50(ddd,J=12.1,8.1,3.5 Hz,1H)、4.11(tt,J=8.6,5.5 Hz,1H)、3.69(s,3H)、2.24−2.03(m,2H);MS:m/z 462。
キラル担体上のクロマトグラフィーによって溶解したラセミI−73が得られるように、ステップ1で、4−クロロピラゾールの代わりに4−トリフルオロメチルピラゾールを用いたのを除いて同様に、N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)−4−(9−((4−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)ピリミジン−2−アミン(I−73)を調製することができる。
(S)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)−4−(9−((4−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)ピリミジン−2−アミン((S)I−73)。1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.54(s,1H)、8.59(d,J=5.2 Hz,1H)、8.46(s,1H)、8.26(d,J=1.4Hz,1H)、7.91(s,1H)、7.65(d,J=5.2 Hz,1H)、7.40(d,J=1.9 Hz,1H)、7.03(d,J=1.4 Hz,1H)、6.29(d,J=1.9 Hz,1H)、5.01(dd,J=13.8,5.5 Hz,1H)、4.76−4.60(m,2H)、4.51(ddd,J=12.0,7.8,3.8 Hz,1H)、4.18(tt,J=8.5,5.7 Hz,1H)、3.71(s,3H,2.26−2.08(m,2H)。MS:m/z 497。
(R)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)−4−(9−((4−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)ピリジン−2−アミン((R)I−73)。1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.54(s,1H)、8.59(d,J=5.2 Hz,1H)、8.46(s,1H)、8.26(d,J=1.4Hz,1H)、7.91(s,1H)、7.65(d,J=5.2 Hz,1H)、7.40(d,J=1.9 Hz,1H)、7.03(d,J=1.4 Hz,1H)、6.29(d,J=1.9 Hz,1H)、5.01(dd,J=13.8,5.5 Hz,1H)、4.75−4.60(m,2H)、4.51(ddd,J=12.1,7.8,3.8 Hz,1H)、4.19(tt,J=8.5,5.6 Hz,1H)、3.71(s,3H)、2.25−2.08(m,2H)。MS:m/z 497。
ステップ1で、4−クロロピラゾールの代わりに4−トリフルオロメチルピラゾールを用い、ステップ4で、4−(2−フルオロ−6−ヒドラジニルピリジン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミンの代わりに4−(2−フルオロ−6−ヒドラジノ−4−ピリドイル−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリジン−2−アミンを用いたのを除いて同様に、N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)−4−(9−((4−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)ピリジン−2−アミン(I−89)を調製することができる。
(R)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)−4−(9−((4−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)ピリジン−2−アミン((R)I−89) 1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 8.85(s,1H)、8.46(s,1H)、8.21(d,J=5.3 Hz,1H)、7.91(s,1H)、7.79(d,J=1.5 Hz,1H)、7.35(d,J=1.9 Hz,1H)、7.21(dd,J=5.4,1.6 Hz,1H)、7.09(d,J=1.6 Hz,1H)、6.66(d,J=1.5 Hz,1H)、6.28(d,J=1.8 Hz,1H)、5.01(dd,J=13.8,5.5 Hz,1H)、4.76−4.60(m,2H)、4.52(ddd,J=12.1,7.9,3.8 Hz,1H)、4.23−4.11(m,1H)、3.69(s,3H)、2.28−2.04(m,2H).MS:m/z 496
(S)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)−4−(9−((4−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)ピリジン−2−アミン((S)I−89)1H NMR(400 MHz,DMSO d6)δ 8.84(s,1H)、8.45(s,1H)、8.21(d,J=5.3 Hz,1H)、7.91(s,1H)、7.79(d,J=1.5 Hz,1H)、7.35(d,J=1.9 Hz,1H)、7.21(dd,J=5.4,1.6 Hz,1H)、7.09(d,J=1.6 Hz,1H)、6.66(d,J=1.5 Hz,1H)、6.28(d,J=1.8 Hz,1H)、5.01(dd,J=13.8,5.5 Hz,1H)、4.78−4.59(m,2H)、4.52(ddd,J=12.1,7.9,3.8 Hz,1H)、4.17(tt,J=8.6,5.7 Hz,1H)、3.69(s,3H)、2.28−205(m,2H)。MS:m/z 496
キラル担体上のクロマトグラフィーによって溶解したラセミI−56が得られるように、ステップ1で、4−クロロピラゾールの代わりに4−シクロプロピル−ピラゾールを用いたのを除いて同様に、4−(9−((4−シクロプロピル−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−56)を調製することができる。
(R)−4−(9−((4−シクロプロピル−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン((R)I−56)1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.55(s,1H)、8.59(d,J=5.2 Hz,1H)、8.26(d,J=1.4 Hz,1H)、7.65(d,J=5.2 Hz,1H)、7.51(t,J=0.6 Hz,1H)、7.40(d,J=1.9 Hz,1H)、7.24(d,J=0.8 Hz,1H)、7.02(d,J=1.4 Hz,1H)、6.29(d,J=1.9 Hz,1H)、4.85(dd,J=13.8,4.9 Hz,1H)、4.68−4.41(m,3H)、4.07(tt,J=8.8,5.3 Hz,1H)、3.71(s,3H)、2.22−1.96(m,2H)、1.66(tt,J=8.4,5.1 Hz,1H)、0.86−0.71(m,2H)、0.50−0.36(m,2H)。。MS:m/z 496 MS:m/z 469
(S)−4−(9−((4−シクロプロピル−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン((S)I−56)1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.55(s,1H)、8.59(d,J=5.2 Hz,1H)、8.26(d,J=1.4 Hz,1H)、7.65(d,J=5.2 Hz,1H)、7.51(t,J=0.6 Hz,1H)、7.40(d,J=1.9 Hz,1H)、7.24(d,J=0.8 Hz,1H)、7.02(d,J=1.4 Hz,1H)、6.29(d,J=1.9 Hz,1H)、4.85(dd,J=13.8,4.9 Hz,1H)、4.68−4.41(m,3H)、4.07(tt,J=8.8,5.3 Hz,1H)、3.71(s,3H)、2.22−1.96(m,2H)、1.66(tt,J=8.4,5.1 Hz,1H)、0.86−0.71(m,2H)、0.50−0.36(m,2H)。MS:m/z 469。
ステップ4で、4−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−2−[(4−クロロピラゾル−1−イル)メチル]ブタン酸が、4−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−(3−メチル−イソオキサゾール−5−イルメチル)−酪酸で置き換えられたのを除いて同様に、N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)−4−(9−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)メチル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)ピリミジン−2−アミン(I−92)を調製することができる。
ステップ4で、4−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−2−[(4−クロロピラゾル−1−イル)メチル]ブタン酸が、4−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−(3−メチル−イソオキサゾール−5−イルメチル)−酪酸で置き換えられたのを除いて同様に、N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)−4−(9−((3−メチルイソオキサゾール−5−イル)メチル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)ピリミジン−2−アミン(I−93)を調製することができる。
ステップ4で、4−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−2−[(4−クロロピラゾル−1−イル)メチル]ブタン酸が、4−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−(4−メチル−チアゾール−2−イルメチル)−酪酸で置き換えられたのを除いて同様に、N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)−4−(9−((4−メチルチアゾール−2−イル)メチル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)ピリミジン−2−アミン(I−109)を調製することができる。
実施例8
4−(3−(4−クロロ−3−フルオロベンジル)−5−メチル−4,5−ジヒドロ−3H−1,2,2a1,5−テトラアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−32)
ステップ1:氷浴で冷却したTHF(6mL)中の2−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]−3−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)プロパン酸(268mg、0.8077mmol)の溶液にMeI(10当量、1.146g、0.5030mL、8.077mmol)を添加し、続いて、NaH(4当量、129.2mg、3.231mmol、60%鉱油分散液)を少量ずつ添加した。一晩、RTで、得られた混合物を撹拌した。飽和NaHCO3で反応物をクエンチし、水(10mL)で希釈し、EtOAcで、洗浄した。1N HClで、水溶性層を酸性にし、EtOAc(3x10mL)で抽出した。混合した抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、in vacuoで濾過し、濃縮した。さらに精製しないで粗生成物を用いた。
ステップ2:DMF(2mL)中の2−[[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]メチル]−3−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)プロパン酸(1.3当量、149.7mg、0.4329mmol)の溶液にHATU(1.5当量、193.8mg、0.4995mmol)及び4−(2−フルオロ−6−ヒドラジノ−4−ピリドイル)−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリミジン−2−アミン(100mg、0.3330mmol)を添加し、続いて、RTで、2時間、DIPEA(2当量、86.08mg、0.116mL、0.6660mmol)及び得られた溶液を撹拌した。水で溶液を希釈し、EtOAc(2x15mL)で抽出し、乾燥させ(Na2SO4)、セライトで濾過し、濃縮した。MeOH/DCM勾配(0〜5%MeOH)で溶離させるSiO2クロマトグラフィー(ISCO 12gカラム)によって粗生成物を精製し、黄色固体として194mgのtert−ブチルN−[2−[(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)メチル]−3−[2−[6−フルオロ−4−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−2−ピリドイル]ヒドラジノ]−3−オキソ−プロピル]−N−メチル−カルバメートが得られ、さらに精製しないで用いた。
ステップ3:THF(5mL)中のtert−ブチルN−[2−[(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)メチル]−3−[2−[6−フルオロ−4−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−2−ピリドイル]ヒドラジノ]−3−オキソ−プロピル]−N−メチル−カルバメート(190mg、0.3025mmol)の溶液にPh3・Br2(3当量、390.9mg、0.9075mmol)を添加し、続いて、70℃で、2時間、DIPEA(5当量、0.264mL、1.512mmol)及び反応物を加熱した。水で反応混合物を希釈し、EtOAc(3x10mL)で抽出した。0.5%クエン酸で、混合したEtOAc抽出物を洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、セライトで濾過し、濃縮した。MeOH/DCM勾配(0〜5%MeOH)で溶離させるSiO2クロマトグラフィー(ISCO 12gカラム)によって粗生成物を精製し、黄色油として200mgのtert−ブチルN−[3−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)−2−[5−フルオロ−7−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル]プロピル]−N−メチル−カルバメートが得られた。
ステップ4:DCM(3mL)中のtert−ブチルN−[3−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)−2−[5−フルオロ−7−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル]プロピル]−N−メチル−カルバメート(200mg、200mg、0.3278mmol)の溶液にTFA(0.8mL)を添加し、RTで、45分間、溶液を撹拌した。in vacuoで反応混合物を濃縮し、さらに精製しないで用いた。
ステップ5:100℃で、1時間、ピリジン(4mL)中の4−[3−[1−[(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)メチル]−2−(メチルアミノ)エチル]−5−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−7−イル]−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリミジン−2−アミン(170mg、0.3334mmol)の溶液を加熱し、冷却し、in vacuoで濃縮し、I−32が得られた。rHPLCによって生成物を精製し、キラルSFCカラム上で溶解した。
ステップ1を省略し、ステップ2で、2−[[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]メチル]−3−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)プロパン酸が、N−Boc−N−メチル−フェニルアラニン(CASRN 64623−83−8)で置き換えられたのを除いて同様に、4−(3−ベンジル−5−メチル−4,5−ジヒドロ−3H−1,2,2a1,5−テトラアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−9)を調製することができる。
ステップ1で、2−[[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]メチル]−3−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)プロパン酸が、2−[[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]メチル]−3−(4−クロロ−フェニル)プロパン酸で置き換えられたのを除いて同様に、4−(3−(4−クロロベンジル)−5−メチル−4,5−ジヒドロ−3H−1,2,2a1,5−テトラアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−2−アミン(I−13)を調製することができる。
ピーク1(R)I−13 1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 8.89−8.82(s,1H)、8.23−8.14(d,J=5.3 Hz,1H)、7.42−7.31(m,5H)、7.27−7.23(s,1H)、7.19−7.14(dd,J=5.4,1.5 Hz,1H)、7.12−7.07(s,1H)、6.31−6.24(d,J=1.8 Hz,1H)、6.14−6.07(s,1H)、3.94−3.83(m,1H)、3.73−3.66(s,3H)、3.51−3.44(dd,J=11.9,5.1 Hz,1H)、3.43−3.33(dd,J=13.8,5.6 Hz,1H)、3.11−3.04(s,3H)、3.02−2.93(dd,J=13.9,8.6 Hz,1H)。
ピーク2(S)I−13 1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 8.89−8.82(s,1H)、8.23−8.16(dd,J=5.2,0.7 Hz,1H)、7.42−7.31(m,5H)、7.28−7.23(d,J=1.1 Hz,1H)、7.20−7.13(dd,J=5.4,1.6 Hz,1H)、7.13−7.07(dd,J=1.6,0.8 Hz,1H)、6.30−6.25(d,J=1.9 Hz,1H)、6.14−6.06(d,J=1.2 Hz,1H)、3.93−3.83(tt,J=7.6,5.5 Hz,1H)、3.72−3.67(s,3H)、3.51−3.44(dd,J=11.9,5.1 Hz,1H)、3.42−3.35(dd,J=13.9,5.6 Hz,1H)、3.10−3.03(s,3H)、3.02−2.93(dd,J=13.9,8.6 Hz,1H)。
ステップ1で、2−[[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]メチル]−3−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)プロパン酸が、2−[[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]メチル]−3−(4−メトキシ−フェニル)プロパン酸で置き換えられ、ステップ2で、4−(2−フルオロ−6−ヒドラジノ−4−ピリドイル)−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリミジン−2−アミンが、(2’−ヒドラジノ−[4,4’]ビピリジニル−2−イル)−(2−メチル−2H−ピラゾル−3−イル)−アミンで置き換えられたのを除いて同様に、4−(3−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−4,5−ジヒドロ−3H−1,2,2a1,5−テトラアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−2−アミン(I−18)を調製することができる。
ステップ1を省略し、ステップ2で、2−[[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]メチル]−3−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)プロパン酸が、N−Boc−N−メチルロイシン(CASRN 13734−32−2)で置き換えられたのを除いて同様に、4−(3−イソブチル−5−メチル−4,5−ジヒドロ−3H−1,2,2a1,5−テトラアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−2−アミン(I−20)を調製することができる。
ステップ1で、2−[[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]メチル]−3−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)プロパン酸が、2−[[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]メチル]−3−(4−フルオロ−フェニル)プロパン酸で置き換えられたのを除いて同様に、4−(3−(4−フルオロベンジル)−5−メチル−4,5−ジヒドロ−3H−1,2,2a1,5−テトラアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−I−42ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−31))を調製することができる。
実施例9
4−(9−((5−フルオロピリジン−3−イル)オキシ)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−91)
(スキームG)ステップ1:DMF(30mL)中の5−フルオロピリジン−3−オール(1.02g、9.00mmol)の溶液にK2CO3(1.25当量)を添加し、RTで、5分間、溶液を撹拌した。α−ブロモ−γ−ラクトン(1.35g、1350mg、0.775mL、8.18mmol)を滴下添加し、RTで、週末が終わるまで撹拌した。水(100mL)で溶液を希釈し、EtOAc(3x80mL)で抽出した。水で、混合した有機抽出物を洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、セライトで濾過し、濃縮した。EtOAc/DCM勾配(0〜20%EtOAc)で溶離させる40gのISCOカラム上でSiO2クロマトグラフィーによって粗生成物を精製し、白色固体として0.795gの3−[(5−フルオロ−3−ピリドイル)オキシ]テトラヒドロフラン−2−オンが得られた。
ステップ2:MeOH(12mL)及びTHF(4mL)中の3−[(5−フルオロ−3−ピリドイル)オキシ]テトラヒドロフラン−2−オン(795mg、4.0323mmol)の溶液に1M LiOH(1.2当量、4.84mL、4.8387mmol、1.00M)を添加し、一晩、RTで、溶液を撹拌した。in vacuoで溶液を濃縮し、水で希釈し、1N HClで酸性にし、EtOAc(3x30mL)で抽出した。水溶性相に塩を添加し、10%MeOH/EtOAc(2x30mL)で塩水溶液を抽出した。混合した有機抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮し、黄白色固体として0.47gの2−[(5−フルオロ−3−ピリドイル)オキシ]−4−ヒドロキシ−ブタン酸が得られた。
ステップ3.DMF(8mL)中の2−[(5−フルオロ−3−ピリドイル)オキシ]−4−ヒドロキシ−ブタン酸(0.47g、470mg、2.2mmol)の溶液にH2O(5当量、760mg、11mmol)中のtert−ブチルクロロジメチルシラン(3当量、1000mg、6.6mmol)及びイミダゾールを添加し、RTで、一晩、溶液を撹拌した。水で溶液を希釈し、EtOAc(3x50mL)で抽出した。水で、混合した有機抽出物を洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、in vacuoで濾過し、濃縮し、透明のシロップとして1.04gの4−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−2−[(5−クロロ−3−ピリドイル)オキシ]ブタン酸が得られ、さらに精製しないで用いた。
ステップ4:DMF(10mL)中の4−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−2−[(5−クロロ−3−ピリドイル)オキシ]ブタン酸(1.5当量、863.9mg、2.498mmol)の溶液にHATU(1.5当量、969.0mg、2.498mmol)、4−(2−フルオロ−6−ヒドラジノ−4−ピリドイル)−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリミジン−2−アミン(500mg、1.665mmol)及びDIPEA(2当量、0.581mL、3.330mmol)をこの順序で添加し、RTで、2時間、得られた溶液を撹拌した。水で溶液を希釈し、EtOAc(3x30mL)で抽出した。混合した抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、セライトで濾過し、濃縮した。MeOH/DCM勾配(0〜5%MeOH)で溶離させる24gのISCO SiO2カラム上で粗生成物を精製し、淡黄色固体として637mgの4−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−N’−[6−フルオロ−4−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−2−ピリドイル]−2−[(5−フルオロ−3−ピリドイル)オキシ]ブタンヒドラジドが得られた。
ステップ5:MeCN(12mL)中の4−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−N’−[6−フルオロ−4−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−2−ピリドイル]−2−[(5−フルオロ−3−ピリドイル)オキシ]ブタンヒドラジド(444mg、0.7258mmol)の溶液にPh3P・Br2(3当量、937.9mg、2.178mmol)及びDIPEA(4当量、0.506mL、2.903mmol)を添加した。RTで、1.5時間、得られた溶液を撹拌した。水でこれを希釈し、EtOAc(3x50mL)で抽出した。5%クエン酸で混合した抽出物を洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、セライトで濾過し、濃縮し、MeOH/DCM勾配で溶離させる24gのISCO SiO2カラム上で精製し、黄色固体として311mgの3−[5−フルオロ−7−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル]−3−[(5−フルオロ−3−ピリドイル)オキシ]プロパン−1−オールが得られた。
ステップ6:DCM(10mL)中の4−[3−[3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−1−[(5−フルオロ−3−ピリドイル)オキシ]プロピル]−5−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−7−イル]−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリミジン−2−アミン(310mg、0.5221mmol)の懸濁液にBF3・Et2O(6当量、444.6mg、0.3963mL、3.133mmol)を添加し、RTで、一晩、得られた溶液を撹拌した。飽和NaHCO3で反応物をクエンチし、相を分離し、EtOAc(2x20mL)で水溶液を抽出した。混合した抽出物を乾燥させ,in vacuoで濾過し、濃縮し、黄色固体として198mgの3−[5−フルオロ−7−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル]−3−[(5−フルオロ−3−ピリドイル)オキシ]プロパン−1−オールが得られた。
ステップ7:THF(20mL)中の3−[5−フルオロ−7−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル]−3−[(5−フルオロ−3−ピリドイル)オキシ]プロパン−1−オール(198mg、0.4130mmol)の混合物にNaH(8当量、132.2mg、3.304mmol、60%鉱油分散液)を添加し、RTで、15分間、得られた溶液を撹拌し、その後、65℃で、1時間、加熱した。2追加当量のNaHを添加し、70℃で、1時間、加熱し、その結果、変換が完了した。数滴の水で反応物をクエンチし、セライトで濃縮し、MeOH/DCM勾配(0〜8%MeOH)で溶離させる12gのISCOカラム上で精製し、キラルSFCカラム上で溶解した68mgの黄色固体が得られ、26.8mgの(S)I−91及び25.6mgの(R)I−91が得られた。
(S)I−91:1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.56(d,J=4.0 Hz,1H)、8.61(d,J=5.2 Hz,1H)、8.34−8.21(m,3H)、7.76(dt,J=11.0,2.0 Hz,1H)、7.68(d,J=5.6 Hz,1H)、7.40(d,J=1.9 Hz,1H)、7.16(s,1H)、6.50(t,J=4.3 Hz,1H)、6.29(d,J=1.9 Hz,1H)、4.88(ddd,J=12.6,6.9,3.8 Hz,1H)、4.65(ddd,J=12.6,6.9,3.7 Hz,1H)、3.71(s,3H)、2.78(qdt,J=11.6,7.1,4.1 Hz,2H);MS:m/z 459.
(R)I−91:1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.57(s,1H)、8.61(d,J=5.2 Hz,1H)、8.35−8.21(m,3H)、7.82−7.73(m,1H)、7.68(d,J=5.2 Hz,1H)、7.40(d,J=1.9 Hz,1H)、7.17(s,1H)、6.51(t,J=4.3 Hz,1H)、6.29(d,J=1.9 Hz,1H)、4.88(ddd,J=12.3,6.9,3.8 Hz,1H)、4.65(ddd,J=12.6,7.0,3.7 Hz,1H)、3.71(s,3H)、2.78(dddd,J=22.4,18.3,9.0,4.9 Hz,2H);MS:m/z 459.
ステップ1で、5−フルオロピリジン−3−オールが、4−フルオロ−フェノールで置き換えられたのを除いて同様に、4−(9−(4−フルオロフェノキシ)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−66)を調製することができる。
ステップ1で、5−フルオロピリジン−3−オールが、3−クロロ−5−ヒドロキシピリジンで置き換えられたのを除いて同様に、4−(9−((5−クロロピリジン−3−イル)オキシ)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,1,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−77)を調製することができる。
(S)I−77 1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.56(s,1H)、8.61(d,J=5.2 Hz,1H)、8.38−8.24(m,3H)、7.94(t,J=2.2 Hz,1H)、7.68(d,J=5.2 Hz,1H)、7.40(d,J=1.9 Hz,1H)、7.16(d,J=1.5 Hz,1H)、6.52(t,J=4.3 Hz,1H)、6.29(d,J=1.9 Hz,1H)、4.88(ddd,J=12.6,7.1,3.7 Hz,1H)、4.65(ddd,J=12.6,7.0,3.7 Hz,1H)、3.71(s,3H)、2.78(dtdt,J=19.6,11.6,7.3,3.9 Hz,2H);MS:m/z 475.
(R)I−77 1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.56(s,1H)、8.61(d,J=5.1 Hz,1H)、8.38−8.24(m,3H)、7.94(t,J=2.3 Hz,1H)、7.68(d,J=5.1 Hz,1H)、7.40(d,J=1.9 Hz,1H)、7.16(d,J=1.5 Hz,1H)、6.52(t,J=4.3 Hz,1H)、6.29(d,J=1.9 Hz,1H)、4.88(ddd,J=12.7,7.1,3.9 Hz,1H)、4.65(ddd,J=12.7,7.0,3.6 Hz,1H)、3.71(s,3H)、2.77(qdt,J=15.8,7.9,4.1 Hz,2H);MS:m/z 475.
ステップ1で、5−フルオロピリジン−3−オールが、3−クロロ−5−ヒドロキシピリジンで置き換えられ、ステップ4で、(6’−フルオロ−2’−ヒドラジノ−[4,4’]ビピリジニル−2−イル)−(2−メチル−2H−ピラゾル−3−イル)−アミンが、4−(2−フルオロ−6−ヒドラジノ−4−ピリドイル)−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリミジン−2−アミンで置き換えられたのを除いて同様に、4−(9−((5−クロロピリジン−3−イル)オキシ)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,1,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−2−アミン(I−78)を調製することができる。
ステップ1で、5−フルオロピリジン−3−オールが、4−フルオロフェノールで置き換えられたのを除いて同様に、4−(9−(4−フルオロフェノキシ)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−108)を調製することができる。
ステップ1で、5−フルオロピリジン−3−オールが、3−フルオロフェノールで置き換えられたのを除いて同様に、−4−(9−(3−フルオロフェノキシ)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミンを調製することができる。
(S)−4−(9−(3−フルオロフェノキシ)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン:1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.57(s,1H)、8.61(d,J=5.2 Hz,1H)、8.32(d,J=1.5 Hz,1H)、7.68(d,J=5.3 Hz,1H)、7.43−7.27(m,2H)、7.18−7.05(m,2H)、6.97(dd,J=8.3,2.3 Hz,1H)、6.82(td,J=8.5,2.4 Hz,1H)、6.39(t,J=4.2 Hz,1H)、6.30(d,J=1.9 Hz,1H)、4.85(ddd,J=12.6,6.7,4.2 Hz,1H)、4.63(ddd,J=12.7,6.9,3.9 Hz,1H)、3.71(s,3H)、2.74(tdd,J=15.3,7.8,4.1 Hz,2H);MS:m/z 458。
(R)−4−(9−(3−フルオロフェノキシ)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン:1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.57(s,1H)、8.61(d,J=5.2 Hz,1H)、8.32(d,J=1.5 Hz,1H)、7.68(d,J=5.2 Hz,1H)、7.43−7.27(m,2H)、7.18−7.05(m,2H)、6.97(dd,J=8.3,2.3 Hz,1H)、6.82(td,J=8.5,2.4 Hz,1H)、6.39(t,J=4.2 Hz,1H)、6.30(d,J=1.9 Hz,1H)、4.85(ddd,J=12.6,6.7,4.1 Hz,1H)、4.63(ddd,J=12.5,7.0,4.0 Hz,1H)、3.71(s,3H)、3.28(d,J=1.4 Hz,1H)、2.74(dqt,J=15.0,7.4,3.6 Hz,2H);MS:m/z 458。
ステップ1で、5−フルオロピリジン−3−オールが、3,4−ジフルオロフェノールで置き換えられ、最終ステップで、テトラブチルアンモニウムフッ化物(TBAF)で脱シリル化が完了し、その結果、アルコールが自発的に環化したのを除いて同様に、4−(3−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−1−(3,4−ジフルオロフェノキシ)プロピル)−5−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミンを調製することができる。
別のステップ6:THF(4mL)中の4−[3−[3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−1−(3,4−ジフルオロフェノキシ)プロピル]−5−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−7−イル]−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリミジン−2−アミン(250mg、0.40mmol)の溶液にTHF中のフッ化テトラブチルアンモニウム(1.0M,1.0mL、1.02mmol)を滴下添加し、RTで、2時間、反応物を撹拌した。水でこれを希釈し、EtOAc(3x30ml)で抽出し、乾燥させ(Na2SO4)、セライトで濾過し、濃縮した。MeOH/DCM勾配(0〜8%MeOH)で溶離させるSiO2クロマトグラフィー(ISCO 12gカラム)によって生成物を精製し、淡茶色固体として60mg(31%)の4−(3−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−1−(3,4−ジフルオロフェノキシ)プロピル)−5−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミンが得られた。
(S)−4−(9−(3,4−ジフルオロフェノキシ)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−112a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(24.5mg):1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.57(s,1H)、8.61(d,J=5.1 Hz,1H)、8.31(d,J=1.4 Hz,1H)、7.68(d,J=5.2 Hz,1H)、7.43−7.27(m,3H)、7.15(d,J=1.5 Hz,1H)、6.95(dtd,J=8.8,3.4,1.7 Hz,1H)、6.36−6.27(m,2H)、4.85(ddd,J=12.6,6.8,4.1 Hz,1H)、4.63(ddd,J=12.5,6.9,3.9 Hz,1H)、3.71(s,3H)、2.74(dddd,J=15.7,13.4,7.7,4.3 Hz,2H);MS:m/z 476。
(R)−4−(9−(3,4−ジフルオロフェノキシ)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(24.0mg):1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.57(s,1H)、8.61(d,J=5.2 Hz,1H)、8.31(d,J=1.4 Hz,1H)、7.68(d,J=5.2 Hz,1H)、7.43−7.27(m,3H)、7.15(d,J=1.6 Hz,1H)、6.95(dtd,J=8.8,3.3,1.7 Hz,1H)、6.36−6.27(m,2H)、4.85(ddd,J=12.4,6.7,4.1 Hz,1H)、4.63(ddd,J=12.5,6.8,3.9 Hz,1H)、3.71(s,3H)、3.35−3.25(m,1H)、2.81−2.65(m,2H);MS:m/z 476。
ステップ4で、4−(2−フルオロ−6−ヒドラジニルピリジン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミンが、2’−フルオロ−6’−ヒドラジニル−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)−[4,4’−ビピリジン]−2−アミンで置き換えられたのを除いて同様に、4−(9−(3,4−ジフルオロフェノキシ)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−2−アミンを調製することができる。キラルカラム上のSFCクロマトグラフィーによってラセミ生成物を精製した。
(S)−4−(9−(3,4−ジフルオロフェノキシ)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−2−アミン:1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 8.87(s,1H)、8.22(dd,J=5.3,0.7 Hz,1H)、7.86(d,J=1.5 Hz,1H)、7.42−7.15(m,4H)、7.11(dd,J=1.6,0.7 Hz,1H)、6.95(dtd,J=9.2,3.4,1.7 Hz,1H)、6.80(d,J=1.5 Hz,1H)、6.36−6.26(m,2H)、4.85(ddd,J=12.5,6.7,4.2 Hz,1H)、4.63(ddd,J=12.5,6.8,4.0 Hz,1H)、3.69(s,3H)、2.73(ddd,J=11.5,7.3,4.2 Hz,2H);MS:m/z 475。
(R)−4−(9−(3,4−ジフルオロフェノキシ)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−2−アミン:1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 8.88(s,1H)、8.22(d,J=5.3 Hz,1H)、7.85(d,J=1.5 Hz,1H)、7.42−7.26(m,3H)、7.23(dd,J=5.4,1.6 Hz,1H)、7.14−7.08(m,1H)、7.00−6.91(m,1H)、6.80(d,J=1.5 Hz,1H)、6.36−6.26(m,2H)、4.85(ddd,J=12.5,6.7,4.2 Hz,1H)、4.63(ddd,J=12.5,6.8,4.0 Hz,1H)、3.69(s,3H)、3.39−3.24(m,2H)、2.81−2.65(m,2H);MS:m/z 475。
ステップ1で、5−フルオロピリジン−3−オールが、1−メチル−1H−ピラゾル−4−オールで置き換えられたのを除いて同様に、(S)−4−(9−((1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)オキシ)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミンを調製することができる。
(S)−4−(9−((1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)オキシ)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン:1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.57(s,1H)、8.61(d,J=5.2 Hz,1H)、8.31(d,J=1.4 Hz,1H)、7.68(d,J=5.2 Hz,1H)、7.53(d,J=0.9 Hz,1H)、7.40(d,J=1.9 Hz,1H)、7.20(d,J=0.9 Hz,1H)、7.14(d,J=1.5 Hz,1H)、6.29(d,J=1.9 Hz,1H)、5.81(t,J=4.0 Hz,1H)、4.81(ddd,J=12.5,6.5,4.2 Hz,1H)、4.60(ddd,J=12.5,7.1,4.1 Hz,1H)、3.72(d,J=4.8 Hz,6H)、2.77−2.61(m,2H);MS:m/z 444。
(R)−4−(9−((1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)オキシ)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン:1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.57(s,1H)、8.61(d,J=5.2 Hz,1H)、8.31(d,J=1.4 Hz,1H)、7.68(d,J=5.2 Hz,1H)、7.53(d,J=0.9 Hz,1H)、7.40(d,J=1.9 Hz,1H)、7.20(d,J=0.9 Hz,1H)、7.14(d,J=1.4 Hz,1H)、6.29(d,J=1.9 Hz,1H)、5.81(t,J=4.0 Hz,1H)、4.81(ddd,J=12.5,6.6,4.3 Hz,1H)、4.60(ddd,J=12.5,7.1,4.1 Hz,1H)、3.72(d,J=4.8 Hz,6H)、2.79−2.58(m,2H);MS:m/z 444。
実施例10
3−ベンジル−5−メチル−7−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−3H−1,1,2a1,3,5−ペンタアザアセナフチレン−4(5H)−オン(I−28)
(スキームE)ステップ1:DMF(12mL)中の6−フルオロ−4−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−1H−ピリジン−2−オンヒドラゾン(500mg、1.665mmol)の溶液に2回に分けてベンジルイソシアネート(0.0268mL、1.00当量、1.665mmol)を添加した。30分間、混合物を撹拌し、その後、in vacuoで濃縮した。Et2Oで残留物を研和し、さらに精製しないで次のステップで、得られた固体1−ベンジル−3−[(Z)−[6−フルオロ−4−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−1H−ピリジン−2−イリデン]アミノ]尿素を用いた。
ステップ2:MeCN(30mL)中の1−ベンジル−3−[(Z)−[6−フルオロ−4−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−1H−ピリジン−2−イリデン]アミノ]尿素(701mg、1.617mmol)及びDIPEA(2.82mL,16.17mmol、10.0当量)の溶液にPPh3・Br2(3.483g、8.087mmol、5.0当量)を添加した。70℃で、2時間、混合物を加熱した。混合物を冷却し、水で希釈し、30分間、撹拌し、その後、in vacuoで濃縮した。MeTHFで残留物を抽出し、連続的に水、1%水溶性クエン酸及び水で混合した有機抽出物を洗浄した。得られた溶液を乾燥させ((MgSO4)、濾過し、濃縮した。MeOH/DCM勾配(0〜9%MeOH)で溶離させるSiO2クロマトグラフィーによって粗生成物を精製し、522mgのN−ベンジル−5−フルオロ−7−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−アミンが得られた。
ステップ3:2時間、RTで、EtOH(5mL、40mmol)中のN−ベンジル−5−フルオロ−7−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−アミン(132mg、0.3178mmol)及びメチルアミン(8モル/L)の8Mエタノール溶液の混合物を撹拌した。in vacuoで混合物を濃縮し、MeTHF及び水に残留物を分割した。1%水溶性クエン酸を注意深く添加することによって、約5に水溶性相のpHを調節した。MeTHFで水溶性相を抽出し、水及び塩水で混合した抽出物を洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮した。さらに精製しないで次のステップに残留物を用いた。
ステップ4:80℃で、4時間、N3−ベンジル−N5−メチル−7−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3,5−ジアミン(130mg、0.3048mmol)及び1,1’−カルボニルジイミダゾール(0.2471g、1.524mmol)の混合物を加熱した。反応物を冷却し、水及びMeTHFに分割した。連続的に1%水溶性クエン酸、水、塩水で、混合した有機抽出物を洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、in vacuoで濾過し、濃縮した。2時間、放置後、得られた沈殿物を採集し、低温のMeOHで、洗浄した。DMF中で粗生成物(72mg)を溶解し、RP HPLCで精製し、42mgのI−28が得られた。1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.54(s,1H)、8.58(d,J=5.2 Hz,1H)、7.64(s,1H)、7.56(d,J=5.3 Hz,1H)、7.48(d,J=7.2 Hz,2H)、7.40−7.25(m,4H)、6.36(s,1H)、6.27(d,J=1.9 Hz,1H)、4.99(s,2H)、3.70(s,3H)、3.20(s,3H)。
ステップ1で、4−クロロベンジルイソシアネートが、ベンジルイソシアネートで置き換えられたのを除いて同様に、3−(4−クロロベンジル)−5−メチル−7−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−3H−1,2,2a1,3,5−ペンタアザアセナフチレン−4(5H)−オン(I−98)を調製することができる。
ステップ1で、3,5−ジフルオロベンジルイソシアネートが、ベンジルイソシアネートで置き換えられたのを除いて同様に、3−(3,5−ジフルオロベンジル)−5−メチル−7−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−3H−1,2,2a1,3,5−ペンタアザアセナフチレン−4(5H)−オン(I−99)を調製することができる。
ステップ1で、4−クロロベンジルイソシアネートが、ベンジルイソシアネートで置き換えられたのを除いて同様に、3−(3−クロロベンジル)−5−メチル−7−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−3H−1,2,2a1,3,5−ペンタアザアセナフチレン−4(5H)−オン(I−100)を調製することができる。
実施例11
(S)−9−(4−クロロベンジル)−6−メチル−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−8,9−ジヒドロ−1,2,2a1,6−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン(I−22)
ステップ1:DMF(3mL)中の4−tert−ブトキシ−2−[(4−クロロフェニル)メチル]−4−オキソ−ブタン酸(165.3mg、0.5531mmol)、6−フルオロ−4−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−1H−ピリジン−2−オンヒドラゾン(151mg、0.5028mmol)及びTEA(0.168mL,2.4当量、1.207mmol)の混合物にHATU(2.10mg、0.5531mmol)を添加した。2時間、混合物を撹拌した。in vacuoで混合物を濃縮し、EtOAc及び水に残留物を分割した。連続的に水、水溶性クエン酸、水及び塩水で有機抽出物を洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮し、338mgのtert−ブチル3−[(4−クロロフェニル)メチル]−4−[(2Z)−2−[6−フルオロ−4−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−1H−ピリジン−2−イリデン]ヒドラジノ]−4−オキソ−ブタノエートが得られ、さらに精製しないで用いた。
ステップ2:MeCN中のtert−ブチル3−[(4−クロロフェニル)メチル]−4−[(2Z)−2−[6−フルオロ−4−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−1H−ピリジン−2−イリデン]ヒドラジノ]−4−オキソ−ブタノエート(338mg、0.4945mmol)及びDIPEA(9.0当量、4.450mmol)の混合物に少量ずつPh3P・Br2(4.0当量、1.978mmol)を添加した。80℃で、2時間、混合物を加熱し、2つ新しい化合物の混合物が得られた。水を添加し、15分間、混合物を撹拌し、その後、EtOAcで抽出した。連続的に水、水溶性クエン酸、水及び塩水で、有機抽出物を洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濃縮した。EtOAc/ヘプタン勾配(0〜100%EtOAc)で溶離させる40gのSiO2カラム上で残留物を精製し、177mgのtert−ブチル4−(4−クロロフェニル)−3−[5−フルオロ−7−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル]ブタノエートが得られた。
ステップ3(スキームDに示したステップ1〜3に対応するステップ3〜5):密封したバイアル中で、80℃で、4時間、THF(2M,3mL、6mmol)中のtert−ブチル4−(4−クロロフェニル)−3−[5−フルオロ−7−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル]ブタノエート及びMeNH2の混合物を加熱した。混合物を濃縮し、EtOAc及び5%水溶性クエン酸に残留物を分割した。水、塩水で、有機抽出物を洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮し、138mgのtert−ブチル4−(4−クロロフェニル)−3−[5−(メチルアミノ)−7−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル]ブタノエートが得られ、さらに精製しないで用いた。
ステップ4:2時間、DCM(2mL)及びTFA(8mL)中のtert−ブチル4−(4−クロロフェニル)−3−[5−(メチルアミノ)−7−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル]ブタノエート(138mg、0.2404mmol)の溶液を撹拌した。in vacuoで混合物を濃縮し、MeCN中で残留物を溶解し、再び濃縮した。得られたピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル]ブタン酸は、赤色油であり、さらにワークアップしないで用いた。
ステップ5:TEA及びDMF(4mL)中のステップ4からの粗生成物(0.24mmol)の溶液に、一度にHATU(110mg、0.2893mmol)を添加し、1時間、混合物を撹拌した。in vacuoで混合物を濃縮し、EtOAc及び水に残留物を分割した。連続的に水、水溶性クエン酸、水及び塩水で、混合した有機抽出物を洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮した。MeOH/DCM勾配(0〜8%MeOH)で溶離させる4gのSiO2カラム上で残留物を精製し、キラルSFCカラム上で溶解した84mgのI−22が得られ、30mgの(S)−I−22及び30mgの(R)−I−22が得られた。
ステップ1で、6−フルオロ−4−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−1H−ピリジン−2−オンヒドラジンが、4−(2−フルオロ−6−ヒドラジノ−4−ピリドイル)−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリジン−2−アミンで置き換えられたのを除いて同様に、9−(4−クロロベンジル)−6−メチル−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−8,9−ジヒドロ−1,2,2a1,6−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン(I−40)を調製することができる。
ステップ1で、4−tert−ブトキシ−2−[(4−クロロフェニル)メチル]−4−オキソ−ブタン酸が、4−tert−ブトキシ−2−[(フェニル)メチル]−4−オキソ−ブタン酸で置き換えられ、6−フルオロ−4−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−1H−ピリジン−2−オンヒドラジンが、4−(2−フルオロ−6−ヒドラジノ−4−ピリドイル)−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリジン−2−アミンで置き換えられたのを除いて同様に、9−ベンジル−6−メチル−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−8,9−ジヒドロ−1,2,2a1,6−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン(I−61)を調製することができる。
ステップ1で、4−tert−ブトキシ−2−[(4−クロロフェニル)メチル]−4−オキソ−ブタン酸が、4−tert−ブトキシ−2−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−オキソ−ブタン酸で置き換えられたのを除いて同様に、9−(4−メトキシベンジル)−6−メチル−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−8,9−ジヒドロ−1,2,2a1,6−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン(I−62)を調製することができる。
ステップ1で、4−tert−ブトキシ−2−[(4−クロロフェニル)メチル]−4−オキソ−ブタン酸が、4−tert−ブトキシ−2−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−オキソ−ブタン酸で置き換えられ、6−フルオロ−4−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−1H−ピリジン−2−オンヒドラジンが、4−(2−フルオロ−6−ヒドラジノ−4−ピリドイル)−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリジン−2−アミンで置き換えられたのを除いて同様に、9−(4−メトキシベンジル)−6−メチル−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−8,9−ジヒドロ−1,2,2a1,6−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン(I−63)を調製することができる。
−フルオロ−4−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−1H−ピリジン−2−オンヒドラジンが、2−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)ペンタン酸で置き換えられたのを除いて同様に、6−メチル−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−9−プロピル−8,9−ジヒドロ−1,2,2a1,6−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン(I−64)を調製することができる。
ステップ1で、4−tert−ブトキシ−2−[(4−クロロフェニル)メチル]−4−オキソ−ブタン酸が、4−tert−ブトキシ−2−(シクロプロピル)−4−オキソ−ブタン酸で置き換えられたのを除いて同様に、9−シクロプロピル−6−メチル−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−8,9−ジヒドロ−1,2,2a1,6−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン(I−65)を調製することができる。
ステップ1で、4−tert−ブトキシ−2−[(4−クロロフェニル)メチル]−4−オキソ−ブタン酸が、4−tert−ブトキシ−2−[(フェニル)メチル]−4−オキソ−ブタン酸で置き換えられたのを除いて同様に、9−ベンジル−6−メチル−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−8,9−ジヒドロ−1,2,2a1,6−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン(I−67)を調製することができる。
ステップ1で、4−tert−ブトキシ−2−[(4−クロロフェニル)メチル]−4−オキソ−ブタン酸が、2−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)−4−メチルペンタン酸で置き換えられたのを除いて同様に、9−イソブチル−6−メチル−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−8,9−ジヒドロ−1,2,2a1,6−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン(I−68)を調製することができる。
ステップ1で、4−tert−ブトキシ−2−[(4−クロロフェニル)メチル]−4−オキソ−ブタン酸が、4−(tert−ブトキシ)−2−イソプロピル−4−オキソブタン酸で置き換えられたのを除いて同様に、9−イソプロピル−6−メチル−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−8,9−ジヒドロ−1,2,2a1,6−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン(I−69)を調製することができる。
ステップ1で、4−tert−ブトキシ−2−[(4−クロロフェニル)メチル]−4−オキソ−ブタン酸が、4−tert−ブトキシ−2−[(4−フルオロフェニル)メチル]−4−オキソ−ブタン酸で置き換えられ、6−フルオロ−4−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−1H−ピリジン−2−オンヒドラジンが、4−(2−フルオロ−6−ヒドラジノ−4−ピリドイル)−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリジン−2−アミンで置き換えられたのを除いて同様に、(S)−9−(4−フルオロベンジル)−6−メチル−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−8,9−ジヒドロ−1,2,2a1,6−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン(I−70)を調製することができる。
ステップ1で、4−tert−ブトキシ−2−[(4−クロロフェニル)メチル]−4−オキソ−ブタン酸が、2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−4,4,4−トリフルオロブタン酸で置き換えられたのを除いて同様に、6−メチル−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−8,9−ジヒドロ−1,2,2a1,6−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン(I−71)を調製することができる。
ステップ1で、4−tert−ブトキシ−2−[(4−クロロフェニル)メチル]−4−オキソ−ブタン酸が、4−tert−ブトキシ−2−[(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)メチル]−4−オキソ−ブタン酸で置き換えられ、6−フルオロ−4−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−1H−ピリジン−2−オンヒドラジンが、4−(2−フルオロ−6−ヒドラジノ−4−ピリドイル)−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリジン−2−アミンで置き換えられたのを除いて同様に、9−(2−フルオロ−4−メトキシベンジル)−6−メチル−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−8,9−ジヒドロ−1,2,2a1,6−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン(I−74)を調製することができる。
ステップ1で、4−tert−ブトキシ−2−[(4−クロロフェニル)メチル]−4−オキソ−ブタン酸が、2−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)−4−メチルペンタン酸で置き換えられ、6−フルオロ−4−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−1H−ピリジン−2−オンヒドラジンが、4−(2−フルオロ−6−ヒドラジノ−4−ピリドイル)−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリジン−2−アミンで置き換えられたのを除いて同様に、9−イソブチル−6−メチル−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−8,9−ジヒドロ−1,2,2a1,6−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン(I−75)を調製することができる。
ステップ1で、4−tert−ブトキシ−2−[(4−クロロフェニル)メチル]−4−オキソ−ブタン酸が、4−tert−ブトキシ−2−[(4−フルオロフェニル)メチル]−4−オキソ−ブタン酸で置き換えられたのを除いて同様に、9−(4−フルオロベンジル)−6−メチル−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−8,9−ジヒドロ−1,2,2a1,6−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン(I−79)を調製することができる。
ステップ1で、4−tert−ブトキシ−2−[(4−クロロフェニル)メチル]−4−オキソ−ブタン酸が、4−tert−ブトキシ−2−[(3−クロロフェニル)メチル]−4−オキソ−ブタン酸で置き換えられたのを除いて同様に、9−(3−クロロベンジル)−6−メチル−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−8,9−ジヒドロ−1,2,2a1,6−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン(I−80)を調製することができる。
ステップ1で、4−tert−ブトキシ−2−[(4−クロロフェニル)メチル]−4−オキソ−ブタン酸が、4−(tert−ブトキシ)−2−((5−クロロピリジン−2−イル)メチル)−4−オキソブタン酸で置き換えられたのを除いて同様に、9−((5−クロロピリジン−2−イル)メチル)−6−メチル−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−8,9−ジヒドロ−1,2,2a1,6−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン(I−84)を調製することができる。
ステップ1で、4−tert−ブトキシ−2−[(4−クロロフェニル)メチル]−4−オキソ−ブタン酸が、4−tert−ブトキシ−2−[(2−フルオロ4−メトキシフェニル)メチル]−4−オキソ−ブタン酸で置き換えられたのを除いて同様に、9−(2−フルオロ−4−メトキシベンジル)−6−メチル−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−8,9−ジヒドロ−1,2,2a1,6−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン(I−85)を調製することができる。
ステップ1で、4−tert−ブトキシ−2−[(4−クロロフェニル)メチル]−4−オキソ−ブタン酸が、2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−4,4,4−トリフルオロブタン酸で置き換えられ、6−フルオロ−4−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−1H−ピリジン−2−オンヒドラジンが、4−(2−フルオロ−6−ヒドラジノ−4−ピリドイル)−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリジン−2−アミンで置き換えられたのを除いて同様に、6−メチル−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−8,9−ジヒドロ−1,2,2a1,6−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン(I−86)を調製することができる。
ステップ1で、4−tert−ブトキシ−2−[(4−クロロフェニル)メチル]−4−オキソ−ブタン酸が、4−(tert−ブトキシ)−2−イソプロピル−4−オキソブタン酸で置き換えられ、6−フルオロ−4−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−1H−ピリジン−2−オンヒドラジンが、4−(2−フルオロ−6−ヒドラジノ−4−ピリドイル)−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリジン−2−アミンで置き換えられたのを除いて同様に、9−イソプロピル−6−メチル−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−8,9−ジヒドロ−1,2,2a1,6−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン(I−87)を調製することができる。
ステップ1で、4−tert−ブトキシ−2−[(4−クロロフェニル)メチル]−4−オキソ−ブタン酸が、4−(tert−ブトキシ)−2−((5−クロロピリジン−2−イル)メチル)−4−オキソブタン酸で置き換えられ、6−フルオロ−4−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−1H−ピリジン−2−オンヒドラジンが、4−(2−フルオロ−6−ヒドラジノ−4−ピリドイル)−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリジン−2−アミンで置き換えられたのを除いて同様に、9−((5−クロロピリジン−2−イル)メチル)−6−メチル−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−8,9−ジヒドロ−1,2,2a1,6−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン(I−94)を調製することができる。
実施例12
9−(4−クロロベンジル)−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−8,9−ジヒドロ−1,2,2a1,6−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン(I−34)
ステップ1:30分間、DMSO(2mL)中の4−(4−クロロフェニル)−3−[5−フルオロ−7−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル]ブタン酸ビス−TFA塩(90mg、0.1224mmol)の溶液にアンモニアを通過させた。バイアルを密封し、一晩、維持した。水で混合物を混合し、濃縮し、アンモニアを除去した。水で残留溶液を希釈し、1N HClでpH4まで酸性にした。沈殿物を採集し、水で洗浄し、高真空中で乾燥させ、45mgの3−[5−アミノ−7−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル]−4−(4−クロロフェニル)ブタン酸が得られた。
ステップ2:DMF(2mL)中の3−[5−アミノ−7−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル]−4−(4−クロロフェニル)ブタン酸(45mg、0.08930mmol)及びDIPEA(2.0当量、0.1786mmol)の混合物にHATU(33.65mg、1.05当量、0.09377mmol)を添加した。一晩、混合物を撹拌し、in vacuoで濃縮し、水及びMeTHFに残留物を分割した。連続的に水、飽和水溶性NaHCO3、水溶性クエン酸、水及び塩水で、有機抽出物を洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮した。MeOH/DCM勾配(0〜8%MeOH)で溶離させる4gのSiO2カラム上に残留物を載せ、乾燥させ、不純物を含有する33mgの材料が得られた。逆相HPLCカラム上で生成物を再精製し、キラルSFCカラム上で溶解した13.5mgの生成物が得られた。
実施例13
4−(3−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−4,5−ジヒドロ−3H−1,2,2a1,5−テトラアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−24)
ステップ1:MeOH中の6−メトキシピリジン−3−カルバルデヒド(1g、7.28mmol)及びメチルシアノアセテート(1.2当量、867mg、8.75mmol)の溶液にピペリジン(1.08mL、931mg、1.5当量)を滴下添加した。一晩、RTで、得られた反応物を撹拌した。沈殿物を濾過し、少量のEtOAc/ヘプタン(約1:5)で、洗浄し、乾燥させ、白色結晶質固体として1.54gのメチル(Z)−2−シアノ−3−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−アクリレートが得られた。
ステップ2:MeOH(20mL)及びTHF(10mL)中の(E)−2−シアノ−3−(6−メトキシ−2−ピリドイル)プロプ−2−エノエート(710mg、3.254mmol)の溶液にCo(II)Cl2(871.1mg、6.507mmol、2当量)を添加し、数分間、得られた溶液を撹拌した。氷浴で溶液を冷却し、NaBH4(738.6mg 19.522mmol、6当量)を小分けして添加した。4時間、RTで、混合物を撹拌し、その後、1N HClで酸性にした。in vacuoで揮発性溶剤を除去し、EtOAcで、2回、水溶性相を抽出した。飽和水溶性NaHCO3で水溶性相を塩基性にし、NaClで塩漬けにし、in vacuoで濃縮し、灰色固体としてメチル2−(アミノメチル)−3−(6−メトキシ−2−ピリドイル)プロパノエートが得られ、さらに精製しないで用いた。
ステップ3:THF(8mL)及び水(2mL)中のメチル2−(アミノメチル)−3−(6−メトキシ−2−ピリドイル)プロパノエート(287mg、1.28mmol)の溶液にNaHCO3(169.75mg 1.92mmol、1.5当量)を添加し、続いて、tert−ブトキシカルボニルtert−ブチルカーボネート(279.31mg、1.28mmol)を添加した。1時間、RTで、得られた溶液を撹拌した。EtOAc(20mL)で溶液を希釈し、飽和NH4Clで、有機相を洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、in vacuoで濾過し、濃縮し、408mgのメチル2−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]−3−(6−メトキシ−3−ピリドイル)プロパノエートが得られ、さらに精製しないで用いた。
ステップ4:THF(7mL)及び水(2mL)中のメチル2−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]−3−(6−メトキシ−3−ピリドイル)プロパノエート(406mg、1.258mmol)の溶液にLiOH(1.3当量.0.282mL、0.635mmol)を添加し、一晩、RTで、反応物を撹拌した。さらに20mgのLiOHを添加し、さらに4時間、撹拌を継続した。in vacuoで溶媒を除去し、さらに精製しないで、得られた2−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]−3−(6−メトキシ−3−ピリドイル)プロパン酸を用いた。
ステップ5:DMF(3mL)中の2−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]−3−(6−メトキシ−3−ピリドイル)プロパン酸(310mg、0−999mmol)の混合物にHATU 387.6mg0.999mmol)及び4−(2−フルオロ−6−ヒドラジノ−4−ピリドイル)−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリミジン−2−アミン(200mg、0.666mmol)を添加し、その後、DIPEA(172.2mg 0.232mL、1.332mmol)を添加した。RTで、2.5時間、得られた溶液を撹拌した。水で溶液を希釈し、EtOAc(2x20mL)で抽出した。混合した抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、in vacuoで、セライトで濾過し、濃縮した。MeOH/DCM勾配(0〜5%MeOH)で溶離させるSiO2クロマトグラフィーによって粗生成物を精製し、黄色固体として137mgのtert−ブチルN−[3−[2−[6−フルオロ−4−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−2−ピリドイル]ヒドラジノ]−2−[(6−メトキシ−3−ピリドイル)メチル]−3−オキソ−プロピル]カルバメートが得られた。
ステップ6:THF(3mL)中のtert−ブチルN−[3−[2−[6−フルオロ−4−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−2−ピリドイル]ヒドラジノ]−2−[(6−メトキシ−3−ピリドイル)メチル]−3−オキソ−プロピル]カルバメート(135mg、0.2278mmol)の溶液にPh3P・Br2(294.4mg、0.6834mmol)を添加し、続いて、ゆっくりとDIPEA(0.199mL、147.2mg、1.139mmol)を添加した。70℃で、1.5時間、得られた混合物を加熱した。水で反応物を希釈し、EtOAc(2x15mL)で抽出した。5%クエン酸で混合した抽出物を洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、セライトで濾過し、濃縮した。MeOH/DCM勾配(0〜5%MeOH)で溶離させるSiO2クロマトグラフィー(ISCO 12gカラム)によって粗生成物を精製し、83mgのtert−ブチルN−[2−[5−フルオロ−7−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル]−3−(6−メトキシ−3−ピリドイル)プロピル]カルバメートが得られた。
実施例3のステップ3及び4の方法を用いて、tert−ブチルN−[2−[5−フルオロ−7−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル]−3−(6−メトキシ−3−ピリドイル)プロピル]カルバメートから表題の化合物を調製することができる。
ステップ1で、6−メトキシピリジン−2−カルバルデヒドが、6−メトキシピリジン−3−カルバルデヒドで置き換えられたのを除いて同様に、4−(3−((6−メトキシピリジン−2−イル)メチル)−4,5−ジヒドロ−3H−1,2,2a1,5−テトラアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−27)を調製することができる。
ステップ1で、2−メトキシピリジン−3−カルバルデヒドが、6−メトキシピリジン−3−カルバルデヒドで置き換えられたのを除いて同様に、(S)−4−(3−((2−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−5−メチル−4,5−ジヒドロ−3H−1,2,2a1,5−テトラアザアセナフチレン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−43)を調製することができる。
実施例14
(R)−9−(4−クロロベンジル)−6−メチル−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−8,9−ジヒドロ−1,2,2a1,6,8−ペンタアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン(I−6)
ステップ1:DMF(1.5mL)中の6−フルオロ−4−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−1H−ピリジン−2−オンヒドラゾン(104mg、0.33mmol)、(2R)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸(125mg、0.4mmol)及びTEA(0.138mL、1.0mmol)の混合物に、HATU(153mg、0.40mmol)を添加した。2時間、混合物を撹拌し、水及びEtOAcに分割した。連続的に水、水溶性NaHCO3、1%水溶性クエン酸、水及び塩水で、有機抽出物を洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、in vacuoで濾過し、濃縮し、195mg(89%)の(R)−tert−ブチル(3−(4−クロロフェニル)−1−(2−(6−フルオロ−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)ピリジン−2(1H)−イリデン)ヒドラジニル)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメートが得られ、さらに精製しないで次のステップで用いた。MS:m/z 582.
ステップ2:密封したバイアル中で、80℃で、40分間、MeCN(5mL)中の(R)−tert−ブチル(2−(4−クロロフェニル)−1−(5−フルオロ−7−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル)エチル)カルバメート(195mg、0.3mmol)、Ph3P・Br2(506mg 1.2mmol)及びDIPEA(0.46mL、2.644mmol)の混合物を加熱した。RTまで混合物を冷却し、水(1mL)で混合し、20分間、撹拌した。EtOAc及びH2Oに混合物を分割し、連続的に水溶性NaHCO3、1%aqクエン酸、水及び塩水で、有機抽出物を洗浄し、その後、乾燥させ(MgSO4)、in vacuoで濾過し、濃縮した。MeOH/DCM勾配(0〜7%MeOH)で溶離させる12gのSiO2カラム上で残留物を精製し、黄色泡沫として120mg(72%)の(R)−tert−ブチル(2−(4−クロロフェニル)−1−(5−フルオロ−7−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル)エチル)カルバメートが得られた。MS:m/z 564。
ステップ6(スキームE):RTで、30分間、THF中のtert−ブチルN−[(2S)−3−(4−クロロフェニル)−2−[5−フルオロ−7−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル]プロピル]カルバメート(44mg、0.078mmol)及びMeNH2(2M,3.0mL、66.0mmol)の混合物を撹拌した。in vacuoで混合物を濃縮し、MeOHを含有するTEA中で残留物を溶解し、濃縮した。ヘキサン及びEt2O(2:1)の混合物で、残留物を研和し、濾過し、43mg(99%)の(R)−tert−ブチル(2−(4−クロロフェニル)−1−(7−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−5−(メチルアミノ)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル)エチル)カルバメートが得られた。MS:m/z 575
ステップ7:ジオキサン(4mL)中のHClの溶液にDCM(6mL)中の(R)−tert−ブチル(2−(4−クロロフェニル)−1−(7−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−5−(メチルアミノ)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル)エチル)カルバメート(43mg、0.075mmol)の溶液を添加した。4時間、混合物を撹拌し、in vacuoで濃縮した。Et2Oで残留物を研和し、濾過し、(R)−3−(1−アミノ−2−(4−クロロフェニル)エチル)−N−メチル−7−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−5−アミンテトラヒドロクロリドが得られ、さらに精製しないで次のステップで用いた。MS:m/z 475。
ステップ8:MeCN(3mL)中の3−[(1R)−1−アミノ−2−(4−クロロフェニル)エチル]−N−メチル−7−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−5−アミンテトラヒドロクロリド(46mg、0.074mmol)に、1,1’−カルボニルジイミダゾール(65mg、0.4mmol)を添加した。140℃で、2時間、マイクロ波に混合物を照射した。混合物を濃縮し、冷却し、in vacuoで濃縮した。MeOH/DCM勾配(0〜7%MeOH)で溶離させる4gのSiO2カラム上で残留物を精製し、黄色泡沫として12mgの(R)−9−(4−クロロベンジル)−6−メチル−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−8,9−ジヒドロ−1,2,2a1,6,8−ペンタアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン(I−6)が得られた。1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.59(s,1H)、8.62(d,J=5.2 Hz,1H)、8.38(d,J=5.8 Hz,1H)、8.21(d,J=1.2 Hz,1H)、7.71(d,J=5.2 Hz,1H)、7.44−7.33(m,5H)、7.06(d,J=1.2 Hz,1H)、6.31(d,J =1.9 Hz,1H)、5.22(dt,J=9.1,5.7 Hz,1H)、3.72(s,3H)、3.51−3.45(m,2H)、3.21(s,3H)。MS:m/z 501。
ステップ1で、2−(tert−ブトキシカルボニル−メチル−アミノ)−4−メチル−ペンタン酸が、(2R)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸で置き換えられたのを除いて同様に、(R)−9−イソブチル−6,8−ジメチル−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−8,9−ジヒドロ−1,2,2a1,6,8−ペンタアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン(I−19)を調製することができる。MS:m/z 447。
ステップ1で、2−(tert−ブトキシカルボニル−メチル−アミノ)−4−メチル−ペンタン酸が、(2R)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸で置き換えられ、ステップ5で、メチルアミンが、アンモニアで置き換えられたのを除いて同様に、(R)−9−イソブチル−8−メチル−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−8,9−ジヒドロ−1,2,2a1,6,8−ペンタアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン(I−23)を調製することができる。1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 10.36(s,1H)、9.54(s,1H)、8.60(d,J=5.2 Hz,1H)、8.02(d,J=1.3Hz,1H)、7.47(d,J=5.2 Hz,1H)、7.39(d,J=1.9 Hz,1H)、7.04(d,J=1.4 Hz,1H)、6.35(d,J=1.9 Hz,1H)、5.01(dd,J=9.2,6.8 Hz,1H)、3.73(s,3H)、3.06(s,3H)、1.96(dt,J=13.4,7.3 Hz,1H)、1.83(ddd,J=13.4,9.2,5.8 Hz,1H)、1.41(dt,J=13.5,6.7 Hz,1H)、1.01(d,J=6.6 Hz,3H)、0.85(d,J=6.6 Hz,3H)。MS:m/z 433
ステップ1で、(2R)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸が、2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−4−メチルペンタン酸で置き換えられたのを除いて同様に、9−イソブチル−6−メチル−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−8,9−ジヒドロ−1,2,2a1,6,8−ペンタアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン(I−25)を調製することができる。
ステップ1で、(2R)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸が、(2R)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−メトキシフェニル)プロパン酸で置き換えられ、6−フルオロ−4−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−1H−ピリジン−2−オンヒドラゾンが、4−(2−フルオロ−6−ヒドラジノ−4−ピリドイル)−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリジン−2−アミンで置き換えられたのを除いて同様に、(R)−9−(4−メトキシベンジル)−6−メチル−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−8,9−ジヒドロ−1,2,2a1,6,8−ペンタアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン(I−26)を調製することができる。
ステップ1で、(2R)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸が、(2R)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−フルオロフェニル)プロパン酸で置き換えられたのを除いて同様に、(R)−9−(4−フルオロベンジル)−6−メチル−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−8,9−ジヒドロ−1,2,2a1,6,8−ペンタアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン(I−35)を調製することができる。
ステップ1で、(2R)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸が、(2R)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(3−フルオロフェニル)プロパン酸で置き換えられたのを除いて同様に、(R)−9−(3−フルオロベンジル)−6−メチル−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−8,9−ジヒドロ−1,2,2a1,6,8−ペンタアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン(I−39)を調製することができる。
ステップ1で、(2R)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸が、(R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−シクロプロピルプロパン酸で置き換えられたのを除いて同様に、(R)−9−(シクロプロピルメチル)−6−メチル−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−8,9−ジヒドロ−1,2,2a1,6,8−ペンタアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン(I−51)を調製することができる。
実施例15
4−(9−((4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−2−アミン(I−110)
ステップ1:N2で水(15mL)及びMeCN(45mL)中の4−クロロ−2−(メチルスルファニル)ピリミジン(2g、12.45mmol)、(2,6−ジフルオロ−4−ピリドイル)ボロン酸(3.95g、24.90mmol),Cs2CO3(8.11g、24.90mmol)及び(dppf)PdCl2・DCM(1.07g、1.24mmol)の混合物を脱ガスし、ガラス反応チューブ(150mL)にキャップをし、95℃で、2.5時間、加熱した。冷却後、短いセライトパッドでこれを濾過し、水で希釈し、EtOAc(2x80mL)で抽出し、乾燥させ(Na2SO4)、セライトで濾過し、濃縮した。SiO2クロマトグラフィー(ISCO 40gカラム)によって粗生成物を精製し、EtOAc/ヘプタン勾配(0〜15%EtOAc)で溶離させ、白色固体として2.66g(89%)の4−(2,6−ジフルオロピリジン−4−イル)−2−(メチルチオ)ピリミジンが得られた。MS:m/z 239。
ステップ2:EtOH(70mL)中の4−(2,6−ジフルオロ−4−ピリドイル)−2−メチルスルファニル−ピリミジン(2.66g、11.1mmol)の懸濁液にヒドラジン(1.11mL、33.4mmol)を添加し、70℃で、5.5時間、加熱した。冷却後、in vacuoで溶液を濃縮し、水で研和した。濾過によって固体を採集し、水で洗浄し、高真空下で乾燥させ、黄白色固体として2.69g(96%)の4−(2−フルオロ−6−ヒドラジニルピリジン−4−イル)−2−(メチルチオ)ピリミジン(15−1b)が得られた。MS:m/z 251。
ステップ3:DMF(20mL)中の4−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−2−[(4−クロロピラゾル−1−イル)メチル]ブタン酸(1.34g、4.04mmol)の溶液にHATU(1.70g、4.37mmol)、[6−フルオロ−4−(2−メチルスルファニルピリミジン−4−イル)−2−ピリドイル]ヒドラジン(0.845g、3.36mmol)及びDIPEA(0.88mL、5.04mmol)をこの順序で添加し、RTで、2.5時間、得られた混合物を撹拌した。水で溶液を希釈し、EtOAc(3x50mL)で抽出した。5%クエン酸,塩水で、混合した抽出物を洗浄し、その後、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、セライトで濃縮した。SiO2クロマトグラフィー((ISCO 24gカラム)によって粗生成物を精製し、MeOH/DCM勾配(0〜5%MeOH)で溶離させ、茶色固体として1.37g(72%)の4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−((4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)−N’−(6−フルオロ−4−(2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル)ピリジン−2−イル)ブタンヒドラジド(15−2)が得られた。MS:m/z 566。
ステップ4:MeCN(30mL)及びDIPEA(3.14mL、18.0mmol)中の4−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−2−[(4−クロロピラゾル−1−イル)メチル]−N’−[6−フルオロ−4−(2−メチルスルファニルピリミジン−4−イル)−2−ピリドイル]ブタンヒドラジド(2.04g、3.60mmol)の溶液にPh3P・Br2(4.56g、10.8mmol)を小分けして添加し、RTで、1時間、溶液を撹拌した。水で溶液を希釈し、EtOAc(3x80mL)で抽出した。5%クエン酸,塩水で、混合した抽出物を洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、セライトで濾過し、濃縮した。MeOH/DCM勾配(0〜5%MeOH)で溶離させるSiO2クロマトグラフィー(ISCO 40gカラム)によって粗生成物を精製し、赤茶色ゴムとして1.38g(70%)の3−(4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−1−(4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)ブタン−2−イル)−5−フルオロ−7−(2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン(15−3)が得られた。MS:m/z 548。
ステップ5:THF(15mL)中のtert−ブチル−[4−(4−クロロピラゾル−1−イル)−3−[5−フルオロ−7−(2−メチルスルファニルピリミジン−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル]ブトキシ]−ジメチル−シラン(658mg、1.20mmol)の溶液にTHF((1.0M,3mL、2.96mmol)中のテトラブチルアンモニウムフッ化物を添加した。RTで、1.5時間、得られた溶液を撹拌し、水で希釈し、EtOAc(2x50mL)で抽出した。塩水で、混合した抽出物を洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、セライトで濾過し、濃縮した。MeOH/DCM勾配(0〜5%MeOH)で溶離させるSiO2クロマトグラフィー(ISCO 12gカラム)によって粗生成物を精製し、黄色固体として278mg(56%)の15−4aが得られた。MS:m/z 413。
ステップ6:氷浴で、冷却したDCM(7mL)中の9−((4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)−4−(2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン(278mg、0.67mmol)の溶液にmCPBA(451.6mg、2.01mmol)を小分けして添加し、RTで、1.5時間、撹拌した。飽和水溶性Na2S2O3,飽和NaHCO3で、これを洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、in vacuoで濾過し、濃縮し、茶色固体として279mg(93%)の15−4bが得られ、さらに精製しないで次のステップで用いた。MS:m/z 445。
ステップ7:DMSO(2.5mL)中の9−((4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)−4−(2−(メチルスルホニル)ピリミジン−4−イル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン(279mg、0.62mmol)の溶液に4−アミノテトラヒドロピラン(0.40mL、3.75mmol)及びDIPEA(0.65mL、3.75mmol)を添加した。80℃で、1時間、溶液を加熱し、水で希釈し、EtOAc(3x20mL)で抽出した。5%クエン酸で混合した抽出物を洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、セライトで濾過し、濃縮した。MeOH/DCM勾配(0〜8%MeOH)で溶離させるSiO2クロマトグラフィー(ISCO 12gカラム)によって粗生成物を精製し、黄色固体として187mg(64%)のラセミI−110が得られた。MS:m/z 466。
キラル担体上のSFCクロマトグラフィーによってラセミ混合物を溶解した。
(R)I−110(38.7mg)1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 8.41(d,J=5.2 Hz,1H)、8.22(d,J=1.4 Hz,1H)、8.04(d,J=0.8 Hz,1H)、7.56(d,J=1.0 Hz,1H)、7.32(t,J=6.4 Hz,2H)、7.05(d,J=1.5 Hz,1H)、4.91(dd,J=13.8,5.3 Hz,1H)、4.69−4.57(m,2H)、4.50(ddd,J=12.1,8.0,3.6 Hz,1H)、4.12(tt,J=8.6,5.6 Hz,1H)、4.03(s,1H)、3.89(dt,J=11.3,3.4 Hz,2H)、3.43(t,J=11.4 Hz,2H)、2.25−2.02(m,2H)、1.88(d,J=12.5 Hz,2H)、1.55(qd,J=11.6,4.3 Hz,2H);MS:m/z 466.
(S)I−110(38.2mg)1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 8.41(d,J=5.1 Hz,1H)、8.22(d,J=1.4 Hz,1H)、8.04(s,1H)、7.56(s,1H)、7.38−7.28(m,2H)、7.05(d,J=1.5 Hz,1H)、4.91(dd,J=13.8,5.4 Hz,1H)、4.69−4.57(m,2H)、4.50(ddd,J=12.1,8.0,3.6 Hz,1H)、4.12(tt,J=8.6,5.6 Hz,1H)、4.03(s,1H)、3.89(dt,J=11.3,3.4 Hz,2H)、3.43(t,J=11.3 Hz,2H)、2.25−2.02(m,2H)、1.88(d,J=12.3 Hz,2H)、1.63−1.48(m,2H);MS:m/z 466.
ステップ7で、4−アミノテトラヒドロピランが、3−アミノ−オキセタンで置き換えられたのを除いて同様に、4−(9−((4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(オキセタン−3−イル)ピリミジン−2−アミンを調製した。キラルカラム上のSFCクロマトグラフィーによってラセミ混合物を溶解し、以下が得られた:
(R)−4−(9−((4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(オキセタン−3−イル)ピリミジン−2−アミン:1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 8.44(d,J=5.1 Hz,1H)、8.24(d,J=1.4 Hz,1H)、8.10−8.01(m,2H)、7.56(s,1H)、7.41(d,J=5.2 Hz,1H)、7.06(d,J=1.4 Hz,1H)、5.03(s,1H)、4.91(dd,J=13.8,5.3 Hz,1H)、4.82(t,J=6.7 Hz,2H)、4.69−4.44(m,5H)、4.12(tt,J=8.4,5.6 Hz,1H)、3.31(d,J=19.9 Hz,1H)、2.25−2.03(m,2H);MS:m/z 438。
(S)−4−(9−((4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(オキセタン−3−イル)ピリミジン−2−アミン:1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 8.44(d,J=5.1 Hz,1H)、8.24(d,J=1.4 Hz,1H)、8.10−8.01(m,2H)、7.56(s,1H)、7.41(d,J=5.2 Hz,1H)、7.06(d,J=1.4 Hz,1H)、5.03(s,1H)、4.91(dd,J=13.8,5.4 Hz,1H)、4.82(t,J=6.7 Hz,2H)、4.69−4.44(m,5H)、4.12(tt,J=8.5,5.6 Hz,1H)、3.31(d,J=19.9 Hz,1H)、2.25−2.03(m,2H);MS:m/z 438。
ステップ7で、4−アミノテトラヒドロピランが、イソ−プロピルアミンで置き換えられたのを除いて同様に、4−(9−((4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−イソプロピルピリミジン−2−アミンを調製した。キラルカラム上のSFCクロマトグラフィーによってラセミ混合物を溶解し、以下が得られた:
(R)−4−(9−((4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−イソプロピルピリミジン−2−アミン:1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 8.40(d,J=5.1 Hz,1H)、8.21(d,J=1.4 Hz,1H)、8.04(d,J=0.7 Hz,1H)、7.56(s,1H)7.30(d,J=5.2 Hz,1H)、7.14(d,J=7.8 Hz,1H)、7.06(d,J=1.4 Hz,1H)、4.91(dd,J=13.8,5.3 Hz,1H)、4.68−4.58(m,2H)、4.49(ddd,J=12.1,8.0,3.7 Hz,1H)、4.12(tt,J=8.6,5.9 Hz,2H)、2.23−2.04(m,2H)、1.20(d,J=6.5 Hz,6H;MS:m/z 424
(S)−4−(9−((4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−イソプロピルピリミジン−2−アミン :1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 8.40(d,J=5.1 Hz,1H)、8.22(d,J=1.4 Hz,1H)、8.04(d,J=0.7 Hz,1H)、7.56(s,1H)、7.30(d,J=5.2 Hz,1H)、7.15(d,J=7.8 Hz,1H)、7.06(d,J=1.4 Hz,1H)、4.91(dd,J=13.8,5.4 Hz,1H)、4.70−4.57(m,2H)、4.49(ddd,J=12.1,8.0,3.6 Hz,1H)、4.12(tt,J=8.5,6.1 Hz,2H)、2.25−2.02(m,2H)、1.20(d,J=6.5 Hz,6H);MS:m/z 424。
実施例16
4−(9−((4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン
DMSO(2mL)中の9−((4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)−4−(2−(メチルスルホニル)ピリミジン−4−イル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン(15−4b,200mg、0.44mmol)、2,5−ジメチルピラゾル−3−アミン(149.5mg、1.34mmol)の溶液にNaH(35.80mg、28mmol、60%鉱油分散液)を添加した。RTで、45分間、反応物を撹拌し、水でクエンチし、EtOAc(3x20mL)で抽出した。5%クエン酸,塩水で、混合した抽出物を洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、in vacuoで濾過し、濃縮した。MeOH/DCM勾配(0〜8%MeOH)で溶離させるSiO2クロマトグラフィー(ISCO 12gカラム)によって粗生成物を精製し、黄色固体として95mg(88.5%)の表題の化合物が得られた。
キラルカラム上のSFCクロマトグラフィーによってラセミ混合物を溶解し、以下が得られた:
(R)−4−(9−((4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1 トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン:1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.51(s,1H)、8.58(d,J=5.2 Hz,1H)、8.27(d,J=1.4 Hz,1H)、8.05(d,J=0.7 Hz,1H)、7.65(d,J=5.2 Hz,1H)、7.57(d,J=0.7 Hz,1H)、7.05(d,J=1.2 Hz,1H)、6.06(s,1H)、4.91(dd,J=13.8,5.4 Hz,1H)、4.68−4.59(m,2H)、4.50(ddd,J=12.1,8.1,3.6 Hz,1H)、4.12(tt,J=8.7,5.6 Hz,1H)、3.61(s,3H)、2.22−2.06(m,5H);MS:m/z 476。
(S)−4−(9−((4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン:1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.51(s,1H)、8.58(d,J=5.2 Hz,1H)、8.27(d,J=1.5 Hz,1H)、8.05(s,1H)、7.65(d,J=5.2 Hz,1H)、7.04(d,J=1.6 Hz,1H)、6.06(s,1H)、4.91(dd,J=13.8,5.4 Hz,1H)、4.68−4.59(m,2H)、4.50(ddd,J=12.0,8.1,3.6 Hz,1H)、4.12(tt,J=8.5,5.5 Hz,1H)、3.61(s,3H)、2.21−2.07(m,6H);MS:m/z 476。
実施例17
N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)−4−(9−フェノキシ−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)ピリミジン−2−アミン(I−90)
ステップ1:DMF(35mL)中のフェノール(1.25g、13.33mmol)の溶液にK2CO3(2.09g、15.15mmol)を添加し、10分間、撹拌し、その後、α−ブロモ−γ−ブチロラクトン(1.14mL、12.12mmol)を滴下添加し、RTで、18時間、得られた溶液を撹拌した。水で混合物を希釈し、EtOAc(3x80mL)で抽出した。水で、混合した抽出物を洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、セライトで濾過し、濃縮した。SiO2クロマトグラフィー(ISCO 40gカラム)によって生成物を精製し、EtOAc/ヘプタン勾配(0〜20%EtOAc)で溶離させ、透明の液体として1.03g(47.7%)の3−フェノキシテトラヒドロフラン−2−オンが得られた。MS:m/z 178
ステップ2:THF(20mL)及び水(10mL)中の3−フェノキシテトラヒドロフラン−2−オン(1.03g、5.78mmol)の溶液にLiOH(208mg、8.67mmol)を添加し、RTで、18時間、得られた溶液を撹拌した。1N HClでこれを酸性にし、EtOAc(3x50mL)で抽出した。混合した抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、in vacuoで濃縮し、透明のシロップとして1.05g(92.6%)の4−ヒドロキシ−2−フェノキシ−ブタン酸が得られ、さらに精製しないで用いた:MS m/z196。
ステップ3:DMF(20mL)中の4−ヒドロキシ−2−フェノキシ−ブタン酸(1.0g、5.1mmol)の溶液にtert−ブチル−クロロ−ジメチル−シラン(2.30g、15mmol)及びイミダゾール(1.40g、20mmol)を添加した。RTで、18時間、溶液を撹拌し、その後、水で希釈し、EtOAc(3x80mL)で抽出した。水で、混合した抽出物を洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、in vacuoで濾過し、濃縮し、高真空下で乾燥させ、透明のシロップとして1.38g(87%)の4−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−2−フェノキシ−ブタン酸が得られた。MS:m/z 310,
ステップ4(スキームG):DMF(8mL)中の4−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−2−フェノキシ−ブタン酸(672.1mg、2.16mmol)の溶液にHATU(969.0mg、2.49mmol)、4−(2−フルオロ−6−ヒドラジノ−4−ピリドイル)−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリミジン−2−アミン(500mg、1.66mmol)及びDIPEA(0.58mL、3.33mmol)をこの順序で添加し、RTで、2時間、反応物を撹拌した。水でこれを希釈し、EtOAc(3x20mL)で抽出した。水で、混合した抽出物を洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、セライトで濾過し、濃縮した。MeOH/DCM勾配(0〜5%MeOH)で溶離させるSiO2クロマトグラフィー(ISCO 24gカラム)によって粗生成物を精製し、黄色固体として763mg(77.3%)の4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−N’−(6−フルオロ−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−2−フェノキシブタンヒドラジドが得られた。MS:m/z 592
ステップ5:MeCN(15mL)中の4−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−N’−[6−フルオロ−4−[2−[(2−メチルピラゾル−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル]−2−ピリドイル]−2−フェノキシ−ブタンヒドラジド(763mg、1.28mmol)の溶液にDIPEA(0.89mL、5.14mmol)を添加し、続いて、Ph3P・Br2(1.63g、3.86mmol)を少量ずつ添加し、RTで、2時間、溶液を撹拌した。水で溶液を希釈し、EtOAc(3x50mL)で抽出した。水で、混合した抽出物を洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、セライトで濾過し、濃縮した。MeOH/DCM勾配(0〜5%MeOH)で溶離させるSiO2クロマトグラフィー(ISCO 24gカラム)によって粗生成物を精製し、黄色固体として470mg(63.5%)の4−(3−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−1−フェノキシプロピル)−5−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−7−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン化合物が得られた。MS:m/z 574
ステップ6:DCM(15mL)中の4−[3−[3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−1−フェノキシ−プロピル]−5−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−7−イル]−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリミジン−2−アミン(470mg、0.61mmol)の懸濁液にBF3・OEt2(0.46mL、3.68mmol)を添加し、RTで、18時間、得られた溶液を撹拌した。飽和NaHCO3で反応物をクエンチし、水で希釈し、DCM(2x20mL)で抽出した。混合した抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、セライトで濾過し、濃縮した。SiO2(ISCO 12gカラム)によって粗生成物を精製し、及びMeOH/DCM勾配(0〜8%MeOH)で溶離させ、130mg(46%)の3−(5−フルオロ−7−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル)−3−フェノキシプロパン−1−オールが得られた。
ステップ7:THF(10mL)中の3−(5−フルオロ−7−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル)−3−フェノキシプロパン−1−オール オール(130mg、0.28mmol)の混合物にNaH(90.33mg、2.25mmol、60%鉱油分散液)を添加し、15分間、撹拌し、その後、油浴中で、65℃で、60分間、加熱した。数滴の水で反応物をクエンチし、セライトで濃縮した。SiO2クロマトグラフィー(ISCO 4gカラム)によって粗生成物精製し、MeOH/DCM勾配(0〜8%MeOH)で溶離させ、黄色固体として61mg(49%)のN−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)−4−(9−フェノキシ−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)ピリミジン−2−アミンが得られた。MS:m/z 440
キラル担体上のSFCクロマトグラフィーによってラセミ混合物を溶解した。
(S)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)−4−(9−フェノキシ−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)ピリミジン−2−アミン(S)I−90:1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.55(s,1H)、8.61(d,J=5.2 Hz,1H)、8.30(d,J=1.5 Hz,1H)、7.67(d,J=5.2 Hz,1H)、7.40(d,J=1.9 Hz,1H)、7.35−7.25(m,2H)、7.17−7.10(m,3H)、7.03−6.94(m,1H)、6.36−6.27(m,2H)、4.91−4.81(m,1H)、4.63(ddd,J=12.7,7.0,4.3 Hz,1H)、3.71(d,J=1.3 Hz,4H)、3.28(d,J=2.4 Hz,12H)、2.73(dq,J=6.7,4.4 Hz,2H);MS:m/z 440。
(R)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)−4−(9−フェノキシ−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)ピリミジン−2−アミン(R)I−90:1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 9.55(s,1H)、8.60(d,J=5.2 Hz,1H)、8.30(d,J=1.5 Hz,1H)、7.67(d,J=5.3 Hz,1H)、7.40(d,J=2.0 Hz,1H)、7.35−7.26(m,2H)、7.13(d,J=8.6 Hz,3H)、6.98(t,J=7.4 Hz,1H)、6.35−6.26(m,2H)、4.86(ddd,J=11.6,6.5,4.5 Hz,1H)、4.63(ddd,J=12.0,6.7,4.3 Hz,1H)、3.71(s,3H)、2.73(dq,J=9.1,4.8 Hz,2H);MS:m/z 440。
ステップで、4−(2−フルオロ−6−ヒドラジノ−4−ピリドイル)−N−(2−メチルピラゾル−3−イル)ピリミジン−2−アミンが、2’−フルオロ−6’−ヒドラジニル−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)−[4,4’−ビピリジン]−2−アミンで置き換えられ、キラル分離によるキラルカラム上のSFCによってラセミ生成物を溶解したのを除いて同様に、N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)−4−(9−フェノキシ−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)ピリジン−2−アミンを調製した。
(S)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)−4−(9−フェノキシ−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)ピリジン−2−アミン:1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 8.86(s,1H)、8.22(d,J=5.3 Hz,1H)、7.84(t,J=1.5 Hz,1H)、7.38−7.19(m,4H)、7.17−7.08(m,3H)、6.98(t,J=7.3 Hz,1H)、6.78(t,J=1.6 Hz,1H)、6.35−6.26(m,2H)、4.86(dt,J=11.8,5.5 Hz,1H)、4.63(dt,J=11.7,5.5 Hz,1H)、3.69(d,J=1.6 Hz,3H)、2.73(dt,J=6.9,4.3 Hz,2H);MS:m/z 439。
(R)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)−4−(9−フェノキシ−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a1−トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)ピリジン−2−アミン:1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 8.86(s,1H)、8.22(dd,J=5.3,1.6 Hz,1H)、7.84(t,J=1.7 Hz,1H)、7.38−7.19(m,4H)、7.17−7.08(m,3H)、6.98(t,J=7.3 Hz,1H)、6.78(t,J=1.6 Hz,1H)、6.35−6.26(m,2H)、4.92−4.81(m,1H)、4.69−4.58(m,1H)、3.69(d,J=1.6 Hz,3H)、2.80−2.68(m,2H):MS m/z 439。
生物学的実施例1
ERK−2酵素アッセイ
E.coli中のn−末端6−His融合タンパク質として組み替え的に発現し、aa8−360に対応する、ヒトERK−2(マイトジェン活性化キナーゼ1)を用いて酵素アッセイで化合物を試験した。用いた基質は、蛍光OmniaペプチドS/T17(Carlsbad、CAのInvitrogen;Cat.KNZ1171C)であった。DMSO中で、3倍系列希釈で、100xの最終濃度で、試験化合物を希釈した。化合物のほか、アッセイは、総反応容量25μLに50mM HEPES[pH7.3]、10mM MgCl2、2mM DTT、0.005% Triton−X100、5nM ERK−2酵素、6.25μM S/T17ペプチド基質及び25μM ATP(観測Kmに対応する)を含有した。周囲温度で、白色384−ウェルポリプロピレンプレート(Nunc、Inc of Naperville、IL;Cat.267462)中で、アッセイを実施し、Envisionプレートリーダー(PerkinElmer、Inc. of Waltham、MA)で約30分間に50秒ごとにデータを収集した;励起340nm/放射495nm。各ウェルから採集したデータを直線にフィットさせ、得られた割合を用いて、対照のパーセントを計算した。化合物濃度に対して対照のパーセントをグラフ化して、4−パラメーターフィットを用いてIC50値を測定した。表1は、本明細書に開示した化合物の代表的なデータを含有する。代表的なデータが表1(上記)にある。
生物学的実施例2
細胞P90RSK(Ser380)リン酸化アッセイ
1.5時間、化合物と細胞をインキュベートすること及び固定細胞の蛍光pP90RSK(Ser380)シグナルを定量化すること及びGAPDHシグナルに標準化することを含む、以下のin vitro細胞メカニスティックアッセイによって、PMA−刺激P90RSK(Ser380)リン酸化の阻害を測定した。
材料及び方法:ATCCからHepG2細胞を得て、10%ウシ胎児血清を補ったDMEM中で成長させた。35,000細胞/ウェルで、96−ウェルプレート中で細胞を培養し、一晩、37℃/5%CO
2中に放置した。その後、最終濃度0.5%DMSOで、希釈した化合物を添加した。化合物をインキュベートして、1.5時間後、最終濃度100ng/mLでPMA(ホルボール12−ミリステート13−アセテート)を添加し、細胞を刺激した;37℃/5%CO
2で、30分間、PMA刺激をインキュベートした。30分間のPMA刺激後、PBSで細胞を洗浄し、室温で、15〜20分間、PBS中の3.7%ホルムアルデヒド中に固定した。これに続いて、PBS中でさらに洗浄し、その後、100%MeOH中で、室温で、10〜15分間、透過処理した。透過処理インキュベートに続いて、PBS/0.05%Tween−20中で細胞を洗浄し、続いて、Odysseyブロッキングバッファー(LI−COR Biosciences)中で少なくとも1時間、ブロックした。細胞に抗リン酸化P90RSK(Ser380)(細胞シグナル#9335、ウサギ単クローン抗体)抗体及びGAPDH(Fitzgerald 10R−G109a、マウス単クローン抗体)担体を添加し、一晩、4℃で、インキュベートした。希釈度1:250でpP90RSK(Ser380)抗体を用いた;希釈度1:10,000でGAPDHを用いた。PBS/0.05% Tween−20で洗浄後、1時間、蛍光標識二次抗体(抗ウサギ−Alexa Flour680、Invitrogen Cat#A21109;抗マウス−IRDye800CW、Rockland Inc.Cat#610−131−121)と細胞をインキュベートした。両二次抗体とも希釈度1:1000で用いた。その後、細胞を洗浄し、Odyssey Infrared Imaging System(LI−COR Biosciences)を用いて両波長で蛍光性を分析した。リン酸化P90RSK(Ser380)シグナルをGAPDHシグナルに標準化した。代表的なデータは、表II(下記)にある。
製剤実施例1
本実施例に記載したとおり、いくつかの経路を介した投与のための対象化合物の医薬組成物を調製した。
成分を混合し、それぞれ約100mgを含有するカプセルに小分けする。
成分を混合し、メタノールなどの溶媒を用いて顆粒にする。その後、製剤を乾燥させ、好適な錠剤機で錠剤(約20mgの活性化合物を含有する)に形成する。
成分を混合し、経口投与用の懸濁液を生成する。
注入用の水の一部に活性成分を溶解する。その後、溶液を等張化するために撹拌しながら、十分な量の塩化ナトリウムを添加する。注入用の水の残りで溶液の重量を補い、0.2ミクロン膜フィルターで、濾過し、無菌条件下でパッケージした。
成分をともに溶解し、スチームバスで混合し、総重量2.5gを含有する型枠に注入した。
水を除いて、全成分を混合し、撹拌しながら約60℃まで加熱する。その後、約60℃で、激しく撹拌しながら十分な量の水を添加し、成分を乳状にし、その後、適量約100gの水を添加する。
前記の説明に開示した特徴、または、これらの特定の形態で、または開示した機能を実施するための手段によって示した以下の請求項、または、必要に応じて、開示した結果を得るための方法またはプロセスは、個々に、または特徴の組み合わせで、これらと異なる形態で本発明を実現するために利用することができる。
前記発明は、これを明確にし、理解するために、実例及び実施例によって、詳細に記載されている。添付した請求項の範囲内で変化及び変更を実施することができることが、当業者に明らかである。このため、前記説明は、例示的なものであり、限定するものではないことを意図していると、理解しなければならない。このため、本発明の範囲は、前記説明を参照して決定してはならず、かかる請求項が権利を与える均等物の全範囲に沿って、以下の添付した請求項を参照して決定しなければならない。
当業者の知識を確かにするために本明細書に引用した特許、公開出願、及び科学文献は、あたかもそれぞれが特定的にかつ個々に組み込まれるように、その全体が参照により組み込まれる。
本発明の実施形態において、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
式Iの化合物であって、
式中、
X 1 が、NまたはCHであり;
X 2 が、NR a 、OまたはSであり;
X 3 が、CH 2 NR b である場合、(I)の三環部分が、6,7,8,9−テトラヒドロ−1,2,2a 1 ,6,8−ペンタアザベンゾ[cd]アズレンであるという条件で、X 3 が、(CR 4 2 ) 1−3 ,CH 2 NR b ,C(=O)、C(=O)NR b またはC(=O)Oであり、
X 3 が、C(=O)NR b である場合、(I)の三環部分が、8,9−ジヒドロ−1,2,2a 1 ,6,8−ペンタアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オンであり、
X 3 が、CH 2 C(=O)である場合、(I)の三環部分が、8,9−ジヒドロ−1,2,2a 1 ,6−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オンであり、及び
X 3 が、C(=O)Oである場合、(I)の三環部分が、6H−8−オキサ−1,2,2a 1 ,6−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−7(9H)−オンであり;
X 4 が、NR 3 である場合、X 2 が、NR a であり、X 3 が、C(=O)である条件で、X 4 が、CR 2 R 3 またはNR 3 であり;
R 1 が、(i)4〜7員環飽和または部分的に不飽和ヘテロシクリルまたは、(ii)任意で置換5〜6員環ヘテロアリールである;
R 2 が、以下からなる群から選択される:
(a)C 1−10 アルキル、
(b)C 1−10 アルケニル、
(c)C 1−10 ハロアルキル、
(d)C 3−7 シクロアルキルまたはC 3−7 シクロアルキル−C 1−6 アルキル、
(e)C 3−7 ハロシクロアルキルまたはC 3−7 ハロシクロアルキル−C 1−6 アルキル、
(f)C 1−10 ヒドロキシアルキルまたはC 1−10 ジヒドロキシアルキル、
(g)C 1−3 アルコキシ−C 1−6 アルキル、
(h)C 1−3 アルキルチオ−C 1−6 アルキル、
(i)C 1−10 シアノアルキル、
(j)フェニル、フェニル−C 1−3 アルキル、フェノキシまたはベンジルオキシ−C 1−3 アルキル、
(k)ヘテロアリール、ヘテロアリール−C 1−3 アルキルまたはヘテロアリールオキシであり、前記ヘテロアリール部分が、ピラゾリル、イミジアゾリル(imidiazolyl)、オキサゾリル、イソアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピリジニル、ピリド−2(1H)−オン及び1−アルキルピリド−2(1H)−オンからなる群から選択され、前記ヘテロアリールそれぞれが、独立して、任意で、ハロゲン、ヒドロキシル、オキシド、C 1−6 アルコキシ、C 1−6 ハロアルコキシ、シアノ、C 3−6 シクロアルキル及びC 1−6 アルキルからなる群から選択される1つ以上の基で置換され、前記C 1−6 アルキルが、任意で、独立して、ハロゲン、オキソ、ヒドロキシルまたはC 1−6 アルコキシから独立して選択される1つ以上の基で置換され;及び、
(l)フェニルチオまたはフェニルチオ−C 1−6 アルキル;
R 3 及びR 4 が、各出現で、独立して、水素またはC 1−3 アルキルであり;
R a 及びR b が、独立して、水素またはC 1−3 アルキルであり;または、
これらの製剤塩;
フェニル部分のいずれかが、任意で、置換される1つ以上のハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C 1−6 アルコキシ、C 1−6 ハロアルコキシまたはC 1−6 アルキルであり、前記C 1−6 アルキルが、任意で、独立して、ハロゲン、オキソ、ヒドロキシルまたはC 1−6 アルコキシから独立して選択される1つ以上の基で置換され;及び、
各シクロアルキルが、独立して、任意で、1〜3つの基、ハロゲン、C 1−6 ハロアルキル、C 1−6 アルコキシまたはC 1−6 ハロアルコキシで置換される、前記式Iの化合物。
(項目2)
X 2 が、NR a であり、X 3 が、CH 2 であり、X 4 が、CR 2 R 3 である、項目1に記載の化合物。
(項目3)
X 2 が、NR a であり、X 3 が、C(=O)であり、X 4 が、CR 2 R 3 である、項目1に記載の化合物。
(項目4)
X 2 が、NR a であり、X 3 が、(CH 2 ) 2 であり、X 4 が、CR 2 R 3 である、項目1に記載の化合物。
(項目5)
X 2 が、NR a であり、X 3 が、CH 2 NR b であり、X 4 が、CR 2 R 3 である、項目1に記載の化合物。
(項目6)
X 2 が、NR a であり、X 3 が、C(=O)CH 2 であり、X 4 が、CR 2 R 3 である、項目1に記載の化合物。
(項目7)
X 2 が、NR a であり、X 3 が、C(=O)NR b であり、X 4 が、CR 2 R 3 である、項目1に記載の化合物。
(項目8)
X 2 がOであり、X 3 が、CH 2 であり、X 4 が、CR 2 R 3 である、項目1に記載の化合物。
(項目9)
X 2 がOであり、X 3 が、(CH 2 ) 2 であり、X 4 が、CR 2 R 3 である、項目1に記載の化合物。
(項目10)
X 2 が、NR a であり、X 3 が、C(=O)であり、X 4 が、NR 3 である、項目1に記載の化合物。
(項目11)
R 2 が、任意で置換フェニル−C 1−3 アルキルであり、R 3 が、水素である、項目2から9のいずれかに記載の化合物。
(項目12)
R 2 が、任意で置換ヘテロアリール−C 1−3 アルキルであり、R 3 が、水素である、項目2から9のいずれかに記載の化合物。
(項目13)
R 2 が、任意で置換フェノキシまたはヘテロアリールオキシであり、R 3 が、水素である、項目2から9のいずれかに記載の化合物。
(項目14)
CR 2 R 3 が、(S)配置である、項目11から13のいずれかに記載の化合物。
(項目15)
CR 2 R 3 が、(R)配置である、項目11から13のいずれかに記載の化合物。
(項目16)
X 2 が、Oであり、
X 3 が、CH 2 、または(CH 2 ) 2 であり、
R 1 が、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、オキセタニルまたは任意で置換ピラゾリルである、項目11から15のいずれかに記載の化合物。
(項目17)
X 3 が、(CH 2 ) 2 であり、R 1 が、任意で置換ピラゾリルである、項目16に記載の化合物。
(項目18)
R 2 が、任意で置換ベンジルである、項目17に記載の化合物。
(項目19)
R 2 が、任意で置換ヘテロアリール−メチルである、項目17に記載の化合物。
(項目20)
R 2 が、任意で置換フェノキシまたはヘテロアリールオキシ(heteraryloxy)である、項目17に記載の化合物。
(項目21)
R 1 が、1−メチル−1H−ピラゾル−5−イルである、項目18から20のいずれかに記載の化合物。
(項目22)
R 2 が、任意で置換ベンジルである、項目21に記載の化合物。
(項目23)
R 2 が、ベンジルである、項目21に記載の化合物。
(項目24)
R 2 が、任意で置換(1H−ピラゾル−1−イル)メチルである、項目21に記載の化合物。
(項目25)
R 2 が、(4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチルである、項目24に記載の化合物。
(項目26)
R 2 が、(4−トリフルオロメチル−1H−ピラゾル−1−イル)メチルである、項目24に記載の化合物。
(項目27)
R 2 が、(4−シクロプロピル−1H−ピラゾル−1−イル)メチルである、項目24に記載の化合物。
(項目28)
R 2 が、任意で置換フェノキシである、項目21に記載の化合物。
(項目29)
表1の化合物I−1〜I−109からなるリストから選択される、項目1から28のいずれかに記載の化合物。
(項目30)
癌または過剰増殖性疾患の治療に用いられる、項目1から29のいずれか1つに記載の化合物。
(項目31)
薬剤として使用される、項目1から29のいずれか1つに記載の化合物。
(項目32)
治療に使用される、項目1から29のいずれか1つに記載の化合物。
(項目33)
項目1から29のいずれか1つに記載の化合物及び少なくとも1つの製剤的に許容可能なキャリア、賦形剤または希釈剤を含む医薬組成物。
(項目34)
項目1から29のいずれか1つに記載の化合物で細胞を治療することを含む、細胞のERKタンパク質キナーゼ活性を阻害する方法。
(項目35)
ERKタンパク質キナーゼ活性を阻害する必要がある患者に、項目1から29のいずれか1つに記載の化合物を投与するステップを含む、前記患者のERKタンパク質キナーゼ活性を阻害する方法。
(項目36)
重症の癌または過剰増殖性障害を治療または改善する必要がある患者に、項目1から29のいずれか1つに記載の化合物を投与することを含む、前記患者を治療または改善する方法。
(項目37)
前記過剰増殖性障害が、アデノーマ、膀胱癌、脳癌、乳房癌、結腸癌、表皮癌、濾胞状癌、癌の泌尿生殖器、膠芽腫、ホジキン病、頭頚部癌、肝細胞癌、角化性棘細胞腫、腎臓癌、大細胞癌、白血病、肺腺癌、肺癌、リンパ系障害、黒色腫及び非−黒色腫皮膚癌、骨髄異形成症候群、神経細胞腫、非ホジキンリンパ腫、卵巣癌、乳頭状癌、膵癌、前立腺癌、直腸癌、肉腫、小細胞癌、精巣癌、奇形癌(tetracarcinomas)、甲状腺癌、及び未分化癌からなる群から選択される、項目36に記載の方法。
(項目38)
前記過剰増殖性障害が、黒色腫、膵癌、甲状腺癌、結腸直腸癌、肺癌、乳房癌及び卵巣癌からなる群から選択される、項目36に記載の方法。
(項目39)
前記過剰増殖性障害が、急性骨髄性白血病、慢性骨髄単球性白血病、慢性骨髄性白血病、多発性骨髄腫及び骨髄性白血病からなる群から選択される、項目36に記載の方法。
(項目40)
項目1から29のいずれかに記載の化合物が、過剰増殖性障害を治療または改善するために用いられる少なくとも1つの他の化学療法薬剤とともに投与される、項目36に記載の方法。
(項目41)
過剰増殖性疾患の治療のための薬剤を製造するための項目1から29のいずれか1つに記載の化合物の使用。
(項目42)
過剰増殖性疾患の治療に使用される項目1から29のいずれか1つに記載の化合物を含む医薬組成物。
(項目43)
前記化合物が、
4−(9−(4−クロロベンジル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a 1 −トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン;
(R)−4−(9−(4−クロロベンジル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a 1 −トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン;
(S)−4−(9−(4−クロロベンジル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a 1 −トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン;
3−ベンジル−5−メチル−7−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−3H−1,1,2a 1 ,3,5−ペンタアザアセナフチレン−4(5H)−オン;
9−(4−クロロベンジル)−6−メチル−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−8,9−ジヒドロ−1,2,2a 1 ,6−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン;
(S)−9−(4−クロロベンジル)−6−メチル−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−8,9−ジヒドロ−1,2,2a 1 ,6−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン;
(R)−9−(4−クロロベンジル)−6−メチル−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−8,9−ジヒドロ−1,2,2a 1 ,6−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン;
4−(9−((4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a 1 −トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン;
(R)−4−(9−((4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a 1 −トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン;または
(S)−4−(9−((4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a 1 −トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン;
またはこれらの製剤的に許容可能な塩から選択される、項目1に記載の化合物。
(項目44)
前記化合物が、
4−(9−(4−クロロベンジル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a 1 −トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン;
(R)−4−(9−(4−クロロベンジル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a 1 −トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン;
(S)−4−(9−(4−クロロベンジル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a 1 −トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン;
3−ベンジル−5−メチル−7−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−3H−1,1,2a 1 ,3,5−ペンタアザアセナフチレン−4(5H)−オン;
9−(4−クロロベンジル)−6−メチル−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−8,9−ジヒドロ−1,2,2a 1 ,6−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン;
(S)−9−(4−クロロベンジル)−6−メチル−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−8,9−ジヒドロ−1,2,2a 1 ,6−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン;
(R)−9−(4−クロロベンジル)−6−メチル−4−(2−((1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−8,9−ジヒドロ−1,2,2a 1 ,6−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−7(6H)−オン;
4−(9−((4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a 1 −トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン;
(R)−4−(9−((4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a 1 −トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン;または
(S)−4−(9−((4−クロロ−1H−ピラゾル−1−イル)メチル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−1,2,2a 1 −トリアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリミジン−2−アミン;
またはこれらの製剤的に許容可能な塩;及び少なくとも1つの製剤的に許容可能なキャリア、賦形剤または希釈剤から選択される項目1に記載の化合物を含む医薬組成物。