JP6447649B2 - 光空間伝送システム - Google Patents
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Description
本発明は光コリメータ間の光路を切り替える機能を備える光空間伝送システムに関する。
光ファイバを敷設することなく高速な光伝送が可能な通信技術として、光空間伝送システムが知られている。一般的な光空間伝送システムでは、光送信器と光受信器とが略平行光であるコリメート光で接続される。本発明に関連して、特許文献1は、微小電気機械システム(micro electro mechanical systems、MEMS)技術を用いたマトリクス光スイッチが光路を切り替える構成を記載している。
一般的な光空間伝送システムでは、光送信器が送信したコリメート光が光受信器において直接受信されるように、光送信器の発光部と光受信器の受光部とが1本の直線上に対向して配置される。しかしながら、光送信器と光受信器との間に障害物が存在すると、光受信器はコリメート光を受信できない。
一方、特許文献1に記載されたマトリクス光スイッチは、ミラーの角度を調整することで、光信号の方向を変えることができる。しかし、このようなマトリクス光スイッチは、光ファイバ伝送システムへの適用を前提とした構造を持つため光空間伝送システムへの適用は困難である。
(発明の目的)
本発明は、簡単な構成で、直接対向できない光コリメータ間を接続するとともに光コリメータ間の光路を切り替えるための技術を提供することを目的とする。
本発明は、簡単な構成で、直接対向できない光コリメータ間を接続するとともに光コリメータ間の光路を切り替えるための技術を提供することを目的とする。
本発明の光空間伝送システムは、送信するコリメート光の指向性が可変である第1の光コリメータと、受信するコリメート光の指向性が可変である第2の光コリメータと、前記第1の光コリメータと前記第2の光コリメータとを光学的に接続する光路上に配置された固定された反射体と、を備える。
本発明の光空間伝送方法は、送信するコリメート光の指向性が可変である第1の光コリメータと受信するコリメート光の指向性が可変である第2の光コリメータとを光学的に接続する光路上に固定された反射体を配置する手順を備える。
本発明の光空間伝送システムのプログラムは、送信するコリメート光の指向性が可変である第1の光コリメータと受信するコリメート光の指向性が可変である第2の光コリメータとを光学的に接続する光路上に固定された反射体を備える光空間伝送システムに備えられたコンピュータに、前記第1の光コリメータ及び前記第2の光コリメータの一方から対向する他方への接続要求を受信する手順、前記対向する第1及び第2の光コリメータの指向性を、対向する前記第1の光コリメータ及び前記第2の光コリメータの指向性を記録したテーブルから読み出す手順、前記テーブルから読み出されたそれぞれの前記指向性の設定を、前記第1の光コリメータと前記第2の光コリメータとに指示する手順、を実行させる。
本発明は、簡単な構成で、直接対向させることができない光コリメータ間を接続できるとともに光コリメータ間の接続を切り替えることができる。
以下に、本発明の実施形態について説明する。なお、信号の向きを示す図面の矢印は各実施形態における例を示すものであり、信号の向き及び種類を限定しない。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態の光空間伝送システム1の構成例を示す図である。光空間伝送システム1は、光コリメータ101、102、103及び反射体200を備える。光コリメータ101(第1の光コリメータ)は略平行光(コリメート光)を送信可能な光送信器である。光コリメータ102及び103(第2の光コリメータ)は光コリメータ101が送信するコリメート光を受信可能な光受信器である。また、光コリメータ101〜103が送受信するコリメート光の方向(指向性)は可変である。反射体200は固定されており、コリメート光を反射する。反射体200は、光コリメータ101と光コリメータ102及び103とを光学的に接続するそれぞれの光路上に配置される。以降の各図において、光コリメータ間を結ぶ実線及び破線は、コリメート光の光路を示す。
図1は、本発明の第1の実施形態の光空間伝送システム1の構成例を示す図である。光空間伝送システム1は、光コリメータ101、102、103及び反射体200を備える。光コリメータ101(第1の光コリメータ)は略平行光(コリメート光)を送信可能な光送信器である。光コリメータ102及び103(第2の光コリメータ)は光コリメータ101が送信するコリメート光を受信可能な光受信器である。また、光コリメータ101〜103が送受信するコリメート光の方向(指向性)は可変である。反射体200は固定されており、コリメート光を反射する。反射体200は、光コリメータ101と光コリメータ102及び103とを光学的に接続するそれぞれの光路上に配置される。以降の各図において、光コリメータ間を結ぶ実線及び破線は、コリメート光の光路を示す。
このような構成を備える光空間伝送システム1は、簡単な構成で、直接対向させることができない光コリメータ間を接続できるとともに光コリメータ間の接続を切り替えることができる。
(第2の実施形態)
図2は、本発明の第2の実施形態の光空間伝送システム2の構成例を示す図である。以降の図面では既出の要素には同一の参照符号を付して、重複する説明は省略する。図2では、光コリメータ101〜103は屋内に設置される。反射体200は1枚の固定された反射板であり、吊り材251によって天井250から吊るされている。反射体200は、光コリメータ101から送信されたコリメート光を光コリメータ102又は光コリメータ103の方向に反射させる。反射体200として、鏡面研磨した金属板や、誘電体多層膜を基板に蒸着した反射板が用いられる。また、光コリメータ101と光コリメータ102との間には障害物901が存在する。障害物901は他の光コリメータあるいは他の機器である。
図2は、本発明の第2の実施形態の光空間伝送システム2の構成例を示す図である。以降の図面では既出の要素には同一の参照符号を付して、重複する説明は省略する。図2では、光コリメータ101〜103は屋内に設置される。反射体200は1枚の固定された反射板であり、吊り材251によって天井250から吊るされている。反射体200は、光コリメータ101から送信されたコリメート光を光コリメータ102又は光コリメータ103の方向に反射させる。反射体200として、鏡面研磨した金属板や、誘電体多層膜を基板に蒸着した反射板が用いられる。また、光コリメータ101と光コリメータ102との間には障害物901が存在する。障害物901は他の光コリメータあるいは他の機器である。
光空間伝送システム2は、制御部300を備える。制御部300は、光コリメータ101〜103のいずれかからの接続要求に基づいて、対向させる光コリメータの指向性を変化させる。光コリメータ101〜103と制御部300とは、制御信号を送受信するための有線又は無線の制御回線で接続される。図2では、制御回線は一点鎖線で示される。制御信号の伝送には大きな容量を必要としないため、制御回線は比較的低速な回線でよい。例えば、無線LANネットワークや可視光通信ネットワークを制御回線として用いてもよい。
光コリメータ101〜103及び障害物901はほぼ一直線上に並んでおり、障害物901が存在するため、光コリメータ101と光コリメータ102とを、反射体200を用いることなく直接対向させて光学的に結合させることはできない。また、光コリメータ101と光コリメータ103とを、反射体200を用いることなく直接対向させて光学的に結合させることもできない。しかしながら、光コリメータ101が反射体200に向けてコリメート光を送信し、光コリメータ102及び103が反射されたコリメート光を受信することで、障害物901を迂回する光路を構成できる。
なお、図2における光コリメータ101〜103及び反射体200の配置並びにコリメート光の光路は、実施形態の説明のために概念的に例示されるものである。図2に示す構成は、これが必要であることを示すものではない。また、光空間伝送システム2を構成する光コリメータの数は3台に限定されない。
図3は、光コリメータ101〜103の内部構成の例を示す図である。図3及び以降の説明では、光コリメータ101〜103を総称する場合には光コリメータ100と記載する。光コリメータ100は、コリメート光素子10、ミラー13、基板14及び15、電極17を備える。コリメート光素子10は、コリメート光と結合されるように構成された光部品であり、光素子11及びレンズ12を含む。図2の光コリメータ101が備える光素子11は、半導体レーザ等の発光素子である。図2の光コリメータ102及び103が備える光素子11は、フォトダイオード等の受光素子である。光素子11は基板14上に形成され、基板14を介して光コリメータ100の外部と電気的に接続される。光素子11が発光素子である場合、コリメート光素子10が出力するコリメート光は、外部から印加された電気信号(データ信号)によって強度変調される。光素子11が受光素子である場合、コリメート光素子10は、受信したコリメート光を復調して、その強度に応じた電気信号を外部へ出力する。発光素子を備える光コリメータと受光素子を備える光コリメータを対向させることで、光空間伝送システム2はデータ信号を伝送できる。なお、データ信号によるコリメート光の変復調方式は強度変調に限られず、位相変調や周波数変調でもよい。
光コリメータ100が送受信するコリメート光の波長は特に限定されない。例えば、光ファイバ伝送システムで実績のある1.3μm帯や1.55μm帯の発光素子や受光素子を用いることができる。また、これらの波長帯では光導波路デバイスも実用化されているため、光導波路を用いた光コリメータの高機能化も比較的容易である。
レンズ12は、光素子11とコリメート光とを光学的に結合させる。光コリメータ100は、コリメート光が入出力される開口部16を備える。開口部16は、ガラス等で構成された光学的に透明な部分である。なお、コリメート光素子10が送信する光は、対向する光コリメータと通信が可能であれば、コリメート光でなくともよい。また、コリメート光素子10で受信される光も、対向する光コリメータと通信が可能であれば、コリメート光でなくともよい。
ミラー13は、基板15上に形成された、光を反射する光学素子である。図3においては、ミラー13の支持構造の記載は簡略化のため省略されている。ミラー13は、開口部16を介して入出力されるコリメート光とコリメート光素子10とが結合するように、ミラー13の角度(傾斜角)を変化させる。ミラー13として、微小電気機械システム(Micro Electro Mechanical Systems、MEMS)技術を用いたマイクロミラーを用いることができる。電極17は、ミラー13の近傍に設けられ、基板15を介して光コリメータ100の外部と電気的に接続される。ミラー13は、電極17に電圧を印加することにより傾斜角を制御することができる。
制御部300は、光コリメータ100の電極17に印加する電圧を変化させることで、ミラー13の傾斜角を制御する。図3では、電極17に印加する電圧の変化によりミラー13が実線又は破線のいずれかの傾斜角に制御される。その結果、ミラー13の傾斜角に対応して、コリメート光素子10と結合するコリメート光の方向(すなわち、指向性)も、実線又は破線のいずれかの方向に変化する。このように、光コリメータ100が光送信器である場合には、電極17に印加する電圧を調整することにより、送信されるコリメート光の指向性を制御できる。また、光コリメータ100が光受信器である場合には、電極17に印加する電圧を調整することにより、到来方向が異なる複数のコリメート光から選択したコリメート光を受信できる。以上の作用により、ミラー13を備える光コリメータ100の指向性が制御される。なお、図3の構成及びコリメート光の方向は例であり、コリメート光素子10及びミラー13の設計を変更することにより、コリメート光の方向及びその可変範囲が異なる光コリメータ100を実現できる。また、ミラーの傾斜角は3つ以上の異なる角度に設定可能でもよく、3つ以上の傾斜角におけるコリメート光の方向は同一面内でなくともよい。
図2において、光コリメータ101〜103の間を伝搬するコリメート光の光路は、光コリメータ101〜103の指向性の設定によって選択される。光コリメータの指向性は、上述のように、ミラー13の傾斜角によって設定される。図2では、光コリメータ101〜103の指向性を、図の左右方向となす角度(X1、X2、Y1及びZ2)として例示した。図2において、光コリメータ101の指向性がX1、光コリメータ102の指向性がY1である場合には、光コリメータ101と光コリメータ102とが対向して通信可能である。すなわち、光コリメータ101が送信したコリメート光は光コリメータ102で受信される。なお、角度の基準や指向性の表現形式は、送受信されるコリメート光の方向を一意に決定できればよい。指向性は2次元平面又は3次元空間の方向を示す単位ベクトルとして表現されてもよい。
光コリメータ101〜103に設定可能な指向性と、その指向性において対向可能な光コリメータとの関係は、光コリメータ101〜103の設置時に、コリメート光の送受信方向や光コリメータ101〜103の指向性の設定範囲に基づいて求めることができる。求められた関係は、制御部300にテーブルとして記録される。制御部300は、対向させたい2台の光コリメータの組み合わせをキーとしてこのテーブルを検索することで、対向するそれぞれの光コリメータに設定すべき指向性を知ることができる。
図4は、光コリメータ101〜103の指向性の設定を示すテーブルの例である。図4では、光コリメータを識別する情報として本実施形態の参照符号(101〜103)が用いられる。光コリメータ101が送信するコリメート光を光コリメータ102で受信させる場合には、制御部300は、図4のテーブルの「101→102」の列を参照し、光コリメータ101の指向性をX1、光コリメータ102の指向性をY1に設定する。その結果、光コリメータ101が送信した光が光コリメータ102で受信される。光コリメータ101が送信するコリメート光を光コリメータ103で受信させる場合には、制御部300は、図4のテーブルの「101→103」の列を参照し、光コリメータ101の指向性をX2、光コリメータ103の指向性をZ2に設定する。その結果、光コリメータ101が送信した光が光コリメータ103で受信される。図4において、「−」で示された光コリメータの指向性は任意である。
光コリメータ101〜103のそれぞれの指向性の設定範囲は、各光コリメータの仕様(すなわち、図3に記載されたコリメート光素子10及びミラー13の構成及び配置)により定まる。それぞれの光コリメータが設定可能な指向性の組み合わせに基づいて、対向する光コリメータとの間で光路が構成されるように、光コリメータ101〜103の仕様及び光コリメータ101〜103の設置場所が決定される。
図5は、光コリメータ101〜103の設置手順の例を示すフローチャートである。まず、光空間伝送を行うための光コリメータ101〜103及び反射体200が設置される(図5のステップS01)。光コリメータ101〜103を設置する際には、対向させようとする光コリメータを試験的に発光及び受光を行うように設定する。そして、両者がコリメート光で接続されるように光コリメータ101〜103の位置が調整され、指向性が選択される。具体的には、反射体200で反射されたコリメート光が、光コリメータ101〜103の指向性の選択のみによって光コリメータ102又は103で受信されるように、光コリメータ101〜103の設置位置が調整され、指向性が選択される。光コリメータ101〜103の位置は、上記の調整を行った後固定されてもよい。この際、さらに他の光コリメータと対向させる場合に指向性の制御のみで対応できるように、光コリメータ101〜103の設置位置の調整及び指向性の選択が行われることが望ましい。対向する光コリメータとその際の指向性との関係は、図4に例示したテーブルとして、制御部300に記録される(ステップS02)。
光コリメータ101〜103の設置後、光空間伝送システム2の運用が開始される。以下では、図2の光空間伝送システム2において光コリメータ101が光コリメータ102への接続を要求する場合の手順について説明する。
光コリメータ101は、光コリメータ102への接続要求を、制御回線を通じて制御部300へ送信する。接続要求は、コリメート光を送信する光コリメータとコリメート光を受信する光コリメータを識別する情報を含む。制御部300は、光コリメータ101からの接続要求を受信すると(ステップS03)、光コリメータ101と光コリメータ102とを接続するための指向性を図4のテーブルから読み出す(ステップS04)。ここでは、光コリメータ101から光コリメータ102への接続を示す「101→102」をキーとして、光コリメータ101の指向性X1と、光コリメータ102の指向性Y1とが読み出される。
制御部300は、制御回線を通して、それぞれの指向性を、テーブルから読み出した角度に設定するように光コリメータ101及び102に指示する(ステップS05)。すなわち、制御部300は、光コリメータ101には指向性をX1とする指示を送信し、光コリメータ102には指向性をY1とする指示を送信する。このようにして、光コリメータ101と光コリメータ102とが光学的に結合し、両者の間で光空間伝送が可能となる。
光コリメータ101の送信先が光コリメータ102から光コリメータ103に変更された場合、制御部300は、ステップS03〜S05と同様の手順を実施する。すなわち、制御部300は、光コリメータ101と光コリメータ103とを接続する接続要求を受信すると、光コリメータ101と103とを接続するための指向性を図4のテーブルから読み出す(ステップS03〜S04に対応)。光コリメータ101から光コリメータ103への接続を示す「101→103」をキーとして、光コリメータ101の指向性X2と、光コリメータ103の指向性Z2とが読み出される。そして、読み出された指向性が光コリメータ101及び103に設定される(ステップS04〜S05に対応)。このように、制御部300は、新しい接続要求が発生する度に、ステップS03〜S05に対応する手順を新しく接続される光コリメータについて実行する。
ステップS04の実行後に光コリメータが増設される際には、図5のフローは破線を経由してステップS01に戻り、増設された光コリメータ及び当該光コリメータと対向する光コリメータの指向性が図4のテーブルに追加される。
なお、光コリメータの接続要求は、発光側(送信側)の光コリメータ101から行われる必要はない。受信側の光コリメータ102又は103が、送信側である光コリメータ101を指定して、制御部300に接続要求を送信してもよい。
以上のように、制御部300は、対向する光コリメータの一方から他方への接続要求を受信すると、対向する光コリメータの指向性をテーブルに記録された指向性となるように制御する指示を光コリメータに通知する、制御手段を担う。
制御部300の機能及び動作手順は、制御部300が備える中央処理装置(central processing unit、CPU)が、記録媒体に記録されたプログラムを実行することにより実現されてもよい。プログラムは、固定された、一時的でない記録媒体に記録される。記録媒体は制御部300に備えられてもよい。記録媒体としては半導体メモリ又は固定磁気ディスク装置が用いられるが、これらには限定されない。
以上のように、第2の実施形態の光空間伝送システム2は、簡単な構成で、直接対向させることができない光コリメータ間を接続できるとともに光コリメータ間の接続を切り替えることができる。
(第3の実施形態)
図6は、第3の実施形態の光空間伝送システム3の構成例を示す図である。光空間伝送システム3では、第1及び第2の実施形態の反射体200に代えて、2枚の反射体201及び202が用いられる。反射体201及び202は、反射面が互いに平行となるように固定されて配置される。なお、図6〜図8では、天井250及び吊り材251の記載は省略される。
図6は、第3の実施形態の光空間伝送システム3の構成例を示す図である。光空間伝送システム3では、第1及び第2の実施形態の反射体200に代えて、2枚の反射体201及び202が用いられる。反射体201及び202は、反射面が互いに平行となるように固定されて配置される。なお、図6〜図8では、天井250及び吊り材251の記載は省略される。
光空間伝送システム3では、光コリメータ101〜103に対する反射体202の距離は、反射体201よりも大きい。このため、光コリメータ101が光コリメータ102と接続される際のコリメート光の指向性X1と光コリメータ101が光コリメータ103と接続される際のコリメート光の指向性X2との差の絶対値は、第2の実施形態のX1とX2との差の絶対値よりも小さい。従って、光空間伝送システム3は、第1及び第2の実施形態の効果に加えて、光コリメータ101の指向性の設定範囲が狭くてよいため、光コリメータの構造の簡略化が可能であるという効果がある。
(第4の実施形態)
図7は、第4の実施形態の光空間伝送システム4の構成例を示す図である。光空間伝送システム4では、第3の実施形態の反射体202に代えて反射体203が用いられる。反射体201及び203は、反射面が互いに平行となるように固定されて配置される。光空間伝送システム3では、光コリメータ101〜103に対する反射体203の距離は、反射体201よりも小さい。このような構成では、光コリメータ101が光コリメータ103と接続される際のコリメート光の伝搬距離は第1及び第2の実施形態よりも短い。従って、光空間伝送システム4は、第1及び第2の実施形態の効果に加えて、コリメート光の伝搬損失が小さくなるため、光コリメータ101と光コリメータ103との間の距離の拡大が可能であるという効果がある。
図7は、第4の実施形態の光空間伝送システム4の構成例を示す図である。光空間伝送システム4では、第3の実施形態の反射体202に代えて反射体203が用いられる。反射体201及び203は、反射面が互いに平行となるように固定されて配置される。光空間伝送システム3では、光コリメータ101〜103に対する反射体203の距離は、反射体201よりも小さい。このような構成では、光コリメータ101が光コリメータ103と接続される際のコリメート光の伝搬距離は第1及び第2の実施形態よりも短い。従って、光空間伝送システム4は、第1及び第2の実施形態の効果に加えて、コリメート光の伝搬損失が小さくなるため、光コリメータ101と光コリメータ103との間の距離の拡大が可能であるという効果がある。
なお、第3及び第4の実施形態では、反射体201〜203の反射面は互いに平行な位置に配置された。しかし、光コリメータ101〜103の接続が可能であれば、これらの反射体の反射面は互いに平行でなくともよい。
(第5の実施形態)
図8は、第5の実施形態の光空間伝送システム5の構成例を示す図である。光空間伝送システム5は、コリメート光を送信する光コリメータ101及び104、コリメート光を受信する光コリメータ102及び103、コリメート光を反射する反射体204〜206、制御部300を備える。反射体204〜206は反射体200と同様に、コリメート光を反射する反射板である。反射体204及び206の反射面は、それぞれ、反射体205の反射面に対して例えば0度を超え90度未満の角度を持つように固定されて配置される。
図8は、第5の実施形態の光空間伝送システム5の構成例を示す図である。光空間伝送システム5は、コリメート光を送信する光コリメータ101及び104、コリメート光を受信する光コリメータ102及び103、コリメート光を反射する反射体204〜206、制御部300を備える。反射体204〜206は反射体200と同様に、コリメート光を反射する反射板である。反射体204及び206の反射面は、それぞれ、反射体205の反射面に対して例えば0度を超え90度未満の角度を持つように固定されて配置される。
光コリメータ101は、コリメート光を反射体204又は205の方向へ送信する。光コリメータ104は、コリメート光を反射体206の方向へ送信する。光コリメータ102は、反射体204で反射されたコリメート光を受信する。光コリメータ103は、反射体205又は206で反射されたコリメート光を受信する。図8では、光コリメータ101〜104の指向性を、図の左右方向となす角度(A1、A2、B1、C2、C3及びZ3)として例示した。
制御部300は、光コリメータ101〜104のいずれかからの接続要求に基づいて、接続しようとする光コリメータの指向性を変化させるように、光コリメータの電極17に印加する電圧を制御する。なお、第2の実施形態と同様に、各光コリメータの指向性の設定範囲や設定可能な方向の数は、光コリメータ毎に異なっていてもよい。また、光空間伝送システム5を構成する光コリメータの個数も4個に限定されない。
図9は、光コリメータ101〜104の対向する組み合わせと、その際の指向性の設定を示すテーブルの例である。例えば、光コリメータ101と光コリメータ102とを接続する場合には、制御部300は、図9のテーブルの「101→102」の列を参照し、光コリメータ101の指向性をA1、光コリメータ102の指向性をB1に設定する。その結果、光コリメータ101が送信したコリメート光を光コリメータ102が受信できる。
図9において、「−」で示された光コリメータの指向性は任意である。従って、光コリメータ101から102への接続、及び、光コリメータ104から103への接続は同時に設定可能である。
以上のように、第5の実施形態の光空間伝送システム5も、簡単な構成で、直接対向させることができない光コリメータ間を接続できるとともに光コリメータ間の接続を切り替えることができる。また、光空間伝送システム5では、反射体204及び206が反射体205に対して傾けられている。このため、光空間伝送システム5は、反射体204〜206が第1の実施形態の反射体200のように一体である場合と比較して、光コリメータ101及び103の指向性の設定範囲が狭くてよいという効果も奏する。
(第6の実施形態)
図10は、第6の実施形態の光空間伝送システム6の上面図の例を示す図である。第2の実施形態の図2では、反射体200は天井250から吊るされていた。しかし、反射体200は光コリメータ101〜103の上方にある必要はない。図10では反射体200は紙面に垂直な壁面260上に形成されており、光コリメータ101が送信したコリメートは水平方向に伝搬して反射体200で反射され、光コリメータ102又は103で受信される。
図10は、第6の実施形態の光空間伝送システム6の上面図の例を示す図である。第2の実施形態の図2では、反射体200は天井250から吊るされていた。しかし、反射体200は光コリメータ101〜103の上方にある必要はない。図10では反射体200は紙面に垂直な壁面260上に形成されており、光コリメータ101が送信したコリメートは水平方向に伝搬して反射体200で反射され、光コリメータ102又は103で受信される。
このような構成を備える光空間伝送システム6も、第1及び第2の実施形態と同様に、簡単な構成で、直接対向させることができない光コリメータ間を接続できるとともに光コリメータ間の接続を切り替えることができる。
(第7の実施形態)
図11は、本発明の第7の実施形態の光空間伝送システム7の構成例を示す図である。光空間伝送システム7は、光コリメータアレイ501〜503、通信装置601〜603を備える。実線及び破線の矢印線は、天井から吊られた反射体200で反射されるコリメート光の光路を示す。反射体200は光コリメータアレイ501(第1の光コリメータアレイ)と光コリメータアレイ502又は503(第2の光コリメータアレイ)とを光学的に接続する光路上に配置される。ただし、図11では図面の煩雑さを回避するために反射体200は図示されない。通信装置601は光コリメータアレイ501を用いてデータを送信し、通信装置602及び603は光コリメータアレイ502及び503を用いてデータを受信する。通信装置601〜603は、例えば大型コンピュータや信号処理装置である。図11においては、通信装置601〜603のいずれかが、第2〜第6の実施形態における制御部300の機能を備える。
図11は、本発明の第7の実施形態の光空間伝送システム7の構成例を示す図である。光空間伝送システム7は、光コリメータアレイ501〜503、通信装置601〜603を備える。実線及び破線の矢印線は、天井から吊られた反射体200で反射されるコリメート光の光路を示す。反射体200は光コリメータアレイ501(第1の光コリメータアレイ)と光コリメータアレイ502又は503(第2の光コリメータアレイ)とを光学的に接続する光路上に配置される。ただし、図11では図面の煩雑さを回避するために反射体200は図示されない。通信装置601は光コリメータアレイ501を用いてデータを送信し、通信装置602及び603は光コリメータアレイ502及び503を用いてデータを受信する。通信装置601〜603は、例えば大型コンピュータや信号処理装置である。図11においては、通信装置601〜603のいずれかが、第2〜第6の実施形態における制御部300の機能を備える。
光コリメータアレイ501には、コリメート光を送信する光コリメータが一直線上に配置される。光コリメータアレイ502及び503には、コリメート光を受信する光コリメータがそれぞれ一直線上に配置される。光コリメータアレイ501〜503が備える光コリメータとして、図3で説明した光コリメータ100を用いることができる。図11は、光コリメータアレイ501〜503がそれぞれ4個の光コリメータを備える例を示す。光コリメータアレイ501は、光コリメータアレイ502又は503にコリメート光を送信することで、通信装置601と通信装置602との間、あるいは通信装置601と通信装置603との間で並列伝送が可能である。光コリメータアレイ501の通信先は光コリメータアレイ502又は503であり、光コリメータアレイ501〜503が備える光コリメータの指向性を一斉に制御することで通信装置間の並列伝送の光路を切り替えることができる。光コリメータアレイ501〜503の設置の際の手順として、図5のフローチャートで説明した手順を準用することができる。そして、光路の切り替えは、制御部300の機能を備える通信装置601〜603のいずれかが行うことができる。
なお、光コリメータアレイ501は、光コリメータ毎に異なる通信先へコリメート光を送信してもよい。例えば、光コリメータアレイ501〜503がそれぞれ4個の光コリメータを備える場合に、光コリメータアレイ501の2個の光コリメータは光コリメータアレイ502と接続され、残りの2個は光コリメータアレイ503と接続されてもよい。このように、光空間伝送システム7は、通信装置間を柔軟に接続する並列伝送システムを実現できる。
このような構成を備える光空間伝送システム7も、第1及び第2の実施形態と同様に、簡単な構成で、直接対向させることができない光コリメータ間を接続できるとともに光コリメータ間の接続を切り替えることができる。そして、光空間伝送システム7は、通信装置間の柔軟性の高い並列伝送を可能とするという効果も奏する。
なお、本発明の実施形態は以下の付記のようにも記載されうるが、これらには限定されない。
(付記1)
送信するコリメート光の指向性が可変である第1の光コリメータと、
受信するコリメート光の指向性が可変である第2の光コリメータと、
前記第1の光コリメータと前記第2の光コリメータとを光学的に接続する光路上に配置された固定された反射体と、
を備える光空間伝送システム。
送信するコリメート光の指向性が可変である第1の光コリメータと、
受信するコリメート光の指向性が可変である第2の光コリメータと、
前記第1の光コリメータと前記第2の光コリメータとを光学的に接続する光路上に配置された固定された反射体と、
を備える光空間伝送システム。
(付記2)
前記反射体は、前記コリメート光を反射する1枚の反射板である、付記1に記載された光空間伝送システム。
前記反射体は、前記コリメート光を反射する1枚の反射板である、付記1に記載された光空間伝送システム。
(付記3)
前記反射体は、前記コリメート光を反射する2枚以上の反射板である、付記1に記載された光空間伝送システム。
前記反射体は、前記コリメート光を反射する2枚以上の反射板である、付記1に記載された光空間伝送システム。
(付記4)
前記2枚以上の反射板の反射面は互いに平行に配置される、付記3に記載された光空間伝送システム。
前記2枚以上の反射板の反射面は互いに平行に配置される、付記3に記載された光空間伝送システム。
(付記5)
複数の前記第1の光コリメータが第1の光コリメータアレイを構成し、
複数の前記第2の光コリメータが第2の光コリメータアレイを構成し、
前記反射体は前記第1の光コリメータアレイと前記第2の光コリメータアレイとを光学的に接続する光路上に配置された、
付記1乃至4のいずれか1項に記載された光空間伝送システム。
複数の前記第1の光コリメータが第1の光コリメータアレイを構成し、
複数の前記第2の光コリメータが第2の光コリメータアレイを構成し、
前記反射体は前記第1の光コリメータアレイと前記第2の光コリメータアレイとを光学的に接続する光路上に配置された、
付記1乃至4のいずれか1項に記載された光空間伝送システム。
(付記6)
さらに、制御手段を備え、
前記制御手段は、対向する前記第1の光コリメータの指向性及び前記第2の光コリメータの指向性を記録したテーブルを備え、前記第1及び第2の光コリメータの一方から対向する他方への接続要求を受信すると、前記対向する第1及び第2の光コリメータの前記指向性を前記テーブルに記録された指向性となるように制御する指示を前記対向する第1及び第2の光コリメータに通知する、付記1乃至5のいずれか1項に記載された光空間伝送システム。
さらに、制御手段を備え、
前記制御手段は、対向する前記第1の光コリメータの指向性及び前記第2の光コリメータの指向性を記録したテーブルを備え、前記第1及び第2の光コリメータの一方から対向する他方への接続要求を受信すると、前記対向する第1及び第2の光コリメータの前記指向性を前記テーブルに記録された指向性となるように制御する指示を前記対向する第1及び第2の光コリメータに通知する、付記1乃至5のいずれか1項に記載された光空間伝送システム。
(付記7)
前記第1の光コリメータ及び前記第2の光コリメータは、前記コリメート光を入出力するコリメート光素子と、前記コリメート光と前記コリメート光素子とが結合する傾斜角を取りうるミラーと、を備える、付記1乃至6のいずれか1項に記載された光空間伝送システム。
前記第1の光コリメータ及び前記第2の光コリメータは、前記コリメート光を入出力するコリメート光素子と、前記コリメート光と前記コリメート光素子とが結合する傾斜角を取りうるミラーと、を備える、付記1乃至6のいずれか1項に記載された光空間伝送システム。
(付記8)
前記ミラーは微小電気機械システム技術により形成されている、付記7に記載された光空間伝送システム。
前記ミラーは微小電気機械システム技術により形成されている、付記7に記載された光空間伝送システム。
(付記9)
前記第1の光コリメータは発光素子を備え、前記発光素子は印加された電気信号によって変調された前記コリメート光を出力する、付記1乃至8のいずれか1項に記載された光空間伝送システム。
前記第1の光コリメータは発光素子を備え、前記発光素子は印加された電気信号によって変調された前記コリメート光を出力する、付記1乃至8のいずれか1項に記載された光空間伝送システム。
(付記10)
前記第2の光コリメータは受光素子を備え、前記受光素子は受信した前記コリメート光の強度に応じた電気信号を出力する、付記1乃至8のいずれか1項に記載された光空間伝送システム。
前記第2の光コリメータは受光素子を備え、前記受光素子は受信した前記コリメート光の強度に応じた電気信号を出力する、付記1乃至8のいずれか1項に記載された光空間伝送システム。
(付記11)
送信するコリメート光の指向性が可変である第1の光コリメータと受信するコリメート光の指向性が可変である第2の光コリメータとを光学的に接続する光路上に固定された反射体を配置する、光空間伝送方法。
送信するコリメート光の指向性が可変である第1の光コリメータと受信するコリメート光の指向性が可変である第2の光コリメータとを光学的に接続する光路上に固定された反射体を配置する、光空間伝送方法。
(付記12)
前記第1及び第2の光コリメータの一方から対向する他方への接続要求を受信し、 前記対向する第1及び第2の光コリメータの前記指向性を、対向する前記第1の光コリメータ及び前記第2の光コリメータの前記指向性を記録したテーブルから読み出し、
前記テーブルから読み出されたそれぞれの前記指向性の設定を、前記第1の光コリメータと前記第2の光コリメータとに指示する、付記11に記載された光空間伝送方法。
前記第1及び第2の光コリメータの一方から対向する他方への接続要求を受信し、 前記対向する第1及び第2の光コリメータの前記指向性を、対向する前記第1の光コリメータ及び前記第2の光コリメータの前記指向性を記録したテーブルから読み出し、
前記テーブルから読み出されたそれぞれの前記指向性の設定を、前記第1の光コリメータと前記第2の光コリメータとに指示する、付記11に記載された光空間伝送方法。
(付記13)
送信するコリメート光の指向性が可変である第1の光コリメータと受信するコリメート光の指向性が可変である第2の光コリメータとを光学的に接続する光路上に固定された反射体を備える光空間伝送システムに備えられたコンピュータに、
第1の光コリメータ及び第2の光コリメータの一方から対向する他方への接続要求を受信する手順、
前記対向する第1及び第2の光コリメータの指向性を、対向する前記第1の光コリメータ及び前記第2の光コリメータの指向性を記録したテーブルから読み出す手順、
前記テーブルから読み出されたそれぞれの前記指向性の設定を、前記第1の光コリメータと前記第2の光コリメータとに指示する手順、
を実行させる、光空間伝送システムのプログラム。
送信するコリメート光の指向性が可変である第1の光コリメータと受信するコリメート光の指向性が可変である第2の光コリメータとを光学的に接続する光路上に固定された反射体を備える光空間伝送システムに備えられたコンピュータに、
第1の光コリメータ及び第2の光コリメータの一方から対向する他方への接続要求を受信する手順、
前記対向する第1及び第2の光コリメータの指向性を、対向する前記第1の光コリメータ及び前記第2の光コリメータの指向性を記録したテーブルから読み出す手順、
前記テーブルから読み出されたそれぞれの前記指向性の設定を、前記第1の光コリメータと前記第2の光コリメータとに指示する手順、
を実行させる、光空間伝送システムのプログラム。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記の実施形態に限定されない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
例えば、第1〜第7の実施形態では、図3に例示された光コリメータ100を用いた片方向の伝送について説明した。しかし、波長多重技術等を用いた双方向伝送可能な光コリメータを用いることで、各実施形態の光空間伝送システムでは、双方向伝送が可能となる。また、各実施形態の光コリメータの数は例であり、各実施形態の光空間伝送システムは、より多くの光コリメータを含んでいてもよい。
また、それぞれの実施形態に記載された構成は、必ずしも互いに排他的なものではない。本発明の作用及び効果は、上述の実施形態の全部又は一部を組み合わせた構成によって実現されてもよい。
1〜7 光空間伝送システム
10 コリメート光素子
11 光素子
12 レンズ
13 ミラー
14、15 基板
16 開口部
17 電極
100〜104 光コリメータ
200〜206 反射体
250 天井
251 吊り材
260 壁面
300 制御部
501〜503 光コリメータアレイ
601〜603 通信装置
901 障害物
10 コリメート光素子
11 光素子
12 レンズ
13 ミラー
14、15 基板
16 開口部
17 電極
100〜104 光コリメータ
200〜206 反射体
250 天井
251 吊り材
260 壁面
300 制御部
501〜503 光コリメータアレイ
601〜603 通信装置
901 障害物
Claims (7)
- 送信するコリメート光の指向性が可変である第1の光コリメータと、
受信するコリメート光の指向性が可変である第2の光コリメータと、
前記第1の光コリメータと前記第2の光コリメータとを光学的に接続する光路上に配置された固定された反射体と、
対向する前記第1の光コリメータの指向性及び前記第2の光コリメータの指向性を記録したテーブルを備え、前記第1及び第2の光コリメータの一方から対向する他方への接続要求を受信すると、前記対向する第1及び第2の光コリメータの前記指向性を前記テーブルに記録された指向性となるように制御する指示を前記対向する第1及び第2の光コリメータに通知する制御手段と、
を備え、
前記第1の光コリメータ及び前記第2の光コリメータは、前記コリメート光を入出力するコリメート光素子と、前記コリメート光と前記コリメート光素子とが結合する傾斜角を取りうるミラーと、を備え、
前記第1の光コリメータの指向性及び前記第2の光コリメータの指向性は、それぞれが備える前記ミラーの傾斜角の設定によって制御される、
光空間伝送システム。 - 前記反射体は、前記コリメート光を反射する1枚の反射板である、請求項1に記載された光空間伝送システム。
- 前記反射体は、前記コリメート光を反射する2枚以上の反射板である、請求項1に記載された光空間伝送システム。
- 前記2枚以上の反射板の反射面は互いに平行に配置される、請求項3に記載された光空間伝送システム。
- 複数の前記第1の光コリメータが第1の光コリメータアレイを構成し、
複数の前記第2の光コリメータが第2の光コリメータアレイを構成し、
前記反射体は前記第1の光コリメータアレイと前記第2の光コリメータアレイとを光学的に接続する光路上に配置された、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載された光空間伝送システム。 - 送信するコリメート光の指向性が可変である第1の光コリメータと受信するコリメート光の指向性が可変である第2の光コリメータとを光学的に接続する光路上に固定された反射体を配置する、光空間伝送方法であって、
前記第1及び第2の光コリメータの一方から対向する他方への接続要求を受信すると、前記対向する第1の光コリメータ及び前記第2の光コリメータのそれぞれの指向性を、対向する前記第1及び第2の光コリメータの指向性を記録したテーブルに記録された指向性となるように制御する指示を前記対向する第1及び第2の光コリメータに通知し、
前記第1の光コリメータ及び前記第2の光コリメータが備える、前記コリメート光を入出力するコリメート光素子と前記コリメート光と前記コリメート光素子とが結合する傾斜角を取りうるミラーによって、前記第1の光コリメータの指向性及び前記第2の光コリメータの指向性を、それぞれが備える前記ミラーの傾斜角の設定によって制御する、
光空間伝送方法。 - 送信するコリメート光の指向性が可変である第1の光コリメータと受信するコリメート光の指向性が可変である第2の光コリメータとを光学的に接続する光路上に固定された反射体を備える光空間伝送システムに備えられたコンピュータに、
前記第1の光コリメータ及び前記第2の光コリメータの一方から対向する他方への接続要求を受信する手順、
前記対向する第1及び第2の光コリメータの指向性を、対向する前記第1の光コリメータ及び前記第2の光コリメータの指向性を記録したテーブルから読み出す手順、
前記テーブルから読み出されたそれぞれの前記指向性の設定を、前記第1の光コリメータと前記第2の光コリメータとに指示する手順、
を実行させる、光空間伝送システムのプログラムであって、
さらに、前記コンピュータに、
前記第1及び第2の光コリメータの一方から対向する他方への接続要求を受信すると、前記対向する第1の光コリメータ及び前記第2の光コリメータのそれぞれの指向性を、対向する前記第1及び第2の光コリメータの指向性を記録したテーブルに記録された指向性となるように制御する指示を前記対向する第1及び第2の光コリメータに通知する手順、
前記第1の光コリメータ及び前記第2の光コリメータが備える、前記コリメート光を入出力するコリメート光素子と前記コリメート光と前記コリメート光素子とが結合する傾斜角を取りうるミラーによって、前記第1の光コリメータの指向性及び前記第2の光コリメータの指向性を、それぞれが備える前記ミラーの傾斜角の設定によって制御する手順、
を実行させる、光空間伝送システムのプログラム。
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