JP6446961B2 - 歯車ポンプ又は歯車モータ - Google Patents

歯車ポンプ又は歯車モータ Download PDF

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Description

本発明は、例えば、はすば歯車として構成された駆動歯車及び従動歯車を備える歯車ポンプ又は歯車モータに関する。
従来の歯車ポンプとして、はすば歯車として構成された駆動歯車および従動歯車を備えたものがあり、はすば歯車を使用することによって、騒音の問題を解消することができ、高い容積効率を得ることができる。しかし、はすば歯車を使用して高い容積効率を得るために、歯車の歯部端面に形成される面取り(エッジ部分の丸み又は斜面)を極力小さくしていることから、駆動歯車および従動歯車が噛合する際に、応力が歯部端面のエッジ部分に集中し易く、この応力によって、エッジ部分が損傷し易いという問題がある。特許文献1の歯車ポンプでは、歯車の歯部端面において、歯先と歯底との間の中間点位の面取りを、歯先と歯底の面取りより大きくすることにより、中間点位のエッジ部分が損傷するのを防止している。
特開2013−119780
しかし、歯先の端面のエッジ部分が損傷した場合、歯車が配置されたメガネ穴の内周面と歯先点との間のシール性が低下するとともに、歯車の噛合部(歯先と歯底との間)のシール性が低下するので、高い容積効率を得ることができなくなる。これに対し、特許文献1の歯車ポンプでは、歯先の端面のエッジ部分が損傷するのを防止できない。
そこで、本発明の目的は、歯車の歯先の端面のエッジ部分が損傷するのを防止できる歯車ポンプ又は歯車モータを提供することである。
第1の発明にかかる歯車ポンプ又は歯車モータは、はすば歯車として構成され且つ互いに噛み合う2つの歯車と、前記2つの歯車を収納するケーシングとを備え、前記2つの歯車は、それぞれ、交互に配置された歯先点と歯底点とを有しており、前記2つの歯車のうちの一方の歯車における歯底点の端面に形成された面取りは、他方の歯車における歯先点の端面に形成された面取りより大きいことを特徴とする。
この歯車ポンプ又は歯車モータでは、2つの歯車のうちの一方の歯車における歯底点の端面に形成された面取りは、他方の歯車における歯先点の端面に形成された面取りより大きいので、2つの歯車が噛み合ったとき、他方の歯車の歯先点の端面のエッジ部が、一方の歯車の歯底点の端面のエッジ部に当接しない。したがって、歯車の歯先点の端面のエッジ部分が損傷するのを防止できる。
第2の発明にかかる歯車ポンプ又は歯車モータは、第1の発明にかかる歯車ポンプ又は歯車モータにおいて、前記2つの歯車のうちの一方の歯車における歯底点の近傍部分の端面に形成された面取りの回転方向長さは、他方の歯車における歯先点の近傍部分の端面に形成された面取りの回転方向長さ以上の長さであることを特徴とする。
この歯車ポンプ又は歯車モータでは、歯底点の近傍部分の端面に形成された面取りの回転方向長さが、歯先点の近傍部分の端面に形成された面取りの回転方向長さ以上の長さであるので、2つの歯車が噛み合ったとき、他方の歯車の歯先点の端面のエッジ部が、一方の歯車の歯底点の端面のエッジ部に当接しない。したがって、歯車の歯先点の端面のエッジ部分が損傷するのを防止できる。
第3の発明にかかる歯車ポンプ又は歯車モータは、第1または第2の発明にかかる歯車ポンプ又は歯車モータにおいて、前記2つの歯車は、それぞれ、歯先点と歯底点との間に配置された中間点を有しており、中間点の端面に形成された面取りは、歯先点の端面に形成された面取りより大きく、歯底点の端面に形成された面取り以下の大きさであることを特徴とする。
この歯車ポンプ又は歯車モータでは、歯先点と歯底点との間に配置された中間点の端面にも面取りが形成されているので、2つの歯車が噛み合ったとき、歯車の中間点の端面のエッジ部が損傷するのを防止できる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の発明では、2つの歯車のうちの一方の歯車における歯底点の端面に形成された面取りは、他方の歯車における歯先点の端面に形成された面取りより大きいので、2つの歯車が噛み合ったとき、他方の歯車の歯先点の端面のエッジ部が、一方の歯車の歯底点の端面のエッジ部に当接しない。したがって、歯車の歯先点の端面のエッジ部分が損傷するのを防止できる。
第2の発明では、歯底点の近傍部分の端面に形成された面取りの回転方向長さが、歯先点の近傍部分の端面に形成された面取りの回転方向長さ以上の長さであるので、2つの歯車が噛み合ったとき、他方の歯車の歯先点の端面のエッジ部が、一方の歯車の歯底点の端面のエッジ部に当接しない。したがって、歯車の歯先点の端面のエッジ部分が損傷するのを防止できる。
第3の発明では、歯先点と歯底点との間に配置された中間点の端面にも面取りが形成されているので、2つの歯車が噛み合ったとき、歯車の中間点の端面のエッジ部が損傷するのを防止できる。
本発明の第1実施形態に係る歯車ポンプの全体構成を説明する図である。 駆動歯車および従動歯車の構成を説明する図である。 図1のIII-III線における断面図である。 従動歯車の端面に形成された面取りを説明する図である。 従動歯車における歯先点および歯底点を説明する図である。 (a)は、駆動歯車と従動歯車とが噛み合った状態を示し、(b)は、駆動歯車および従動歯車の歯部端面に形成された面取りの構成を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る歯車ポンプの実施の形態について説明する。
(第1実施形態)
[歯車ポンプの全体構成]
図1に示すように、第1実施形態の歯車ポンプ1は、互いに噛み合う駆動歯車2及び従動歯車3と、駆動歯車2及び従動歯車3をそれぞれ軸支する駆動軸4a、4b及び従動軸5a、5bと、駆動歯車2、従動歯車3、駆動軸4a、4b及び従動軸5a、5bを収納するケーシング6とを備えている。本実施形態の歯車ポンプ1は、例えば作動流体(例えば作動油)を貯留するタンクから供給される作動流体を吸い込んで昇圧した後、その作動流体を吐出して油圧機器に供給するものである。
ケーシング6は、断面形状が略8の字状をした内部空間(メガネ穴10)を有する本体7と、本体7の一端面に螺着されたマウンティング8と、本体7の他端面に螺着されたカバー9とを有している。歯車ポンプ1において、マウンティング8及びカバー9によって、本体7の内部に形成されたメガネ穴10が閉塞されている。
図1および図2に示すように、駆動歯車2及び従動歯車3は、それぞれ、はすば歯車として構成されており、ケーシング6の内部に形成されたメガネ穴10に挿入される。メガネ穴10において、駆動軸4a、4bが駆動歯車2の両端面から軸方向に沿ってそれぞれ延設され、従動軸5a、5bが従動歯車3の両端面から軸方向に沿ってそれぞれ延設される。駆動軸4aは、マウンティング8に形成された挿通穴8aに挿通されており、駆動軸4aの端部には、図示しない駆動手段が接続される。歯車ポンプ1において、駆動歯車2及び従動歯車3は、相互に噛合した状態で、メガネ穴10内に収納され、その歯先がメガネ穴10の内周面に摺接するようになっている。
ケーシング6の内部に形成されたメガネ穴10には、図1において、駆動歯車2から左方に向かって延在する駆動軸4aを支持するベアリングケース11と、従動歯車3から左方に向かって延在する従動軸5aを支持するベアリングケース111が挿入される。ベアリングケース11、111は、それぞれ、1つの支持穴を有しており、その支持穴内には、駆動軸4aの軸受であるベアリング11a、従動軸5aの軸受であるベアリング111aが設けられている。したがって、ベアリングケース11は、駆動軸4aがベアリング11aに挿通されることで駆動軸4aを回転自在に支持するとともに、ベアリングケース111は、従動軸5aがベアリング111aに挿通されることで従動軸5aを回転自在に支持する。
同様に、ケーシング6の内部に形成されたメガネ穴10には、図1において、駆動歯車2から右方に向かって延在する駆動軸4bを支持するベアリングケース12と、従動歯車3から右方に向かって延在する従動軸5bを支持するベアリングケース112が挿入される。ベアリングケース12、112は、それぞれ、1つの支持穴を有しており、その支持穴内には、駆動軸4bの軸受であるベアリング12a、従動軸5bの軸受であるベアリング112aが設けられている。したがって、ベアリングケース12は、駆動軸4bがベアリング12aに挿通されることで駆動軸4bを回転自在に支持するとともに、ベアリングケース112は、従動軸5bがベアリング112aに挿通されることで従動軸5bを回転自在に支持する。
駆動歯車2及び従動歯車3の両側には、2つの側板15a、15bがそれぞれ配置される。側板15aは、2つの貫通穴が形成された板状の部材であり、2つの貫通穴に、駆動軸4a及び従動軸5aが挿通された状態で、駆動歯車2及び従動歯車3の端面に当接する。同様に、側板15bは、2つの貫通穴が形成された板状の部材であり、2つの貫通穴に、駆動軸4b及び従動軸5bが挿通された状態で、駆動歯車2及び従動歯車3の端面に当接する。したがって、側板15aは、駆動歯車2及び従動歯車3と、ベアリングケース11、111との間に配置されるとともに、側板15bは、駆動歯車2及び従動歯車3と、ベアリングケース12、112との間に配置される。
ベアリングケース11、111における側板15aと対向する端面には、それぞれ、弾性を有するシール部材11bが設けられている。シール部材11bは、ベアリングケース11、111と側板15aとの間の隙間を高圧側と低圧側とに区画するものである。ベアリングケース11の他方の端面は、マウンティング8の端面に当接しており、これにより、ベアリングケース11、111は、その軸方向への移動が制限される。同様に、ベアリングケース12、112における側板15bと対向する端面には、それぞれ、弾性を有するシール部材12bが設けられている。シール部材12bは、ベアリングケース12、112と側板15bとの間の隙間を高圧側と低圧側とに区画するものである。ベアリングケース12、112の他方の端面は、カバー9の端面に当接しており、これにより、ベアリングケース12、112は、その軸方向への移動が制限される。
歯車ポンプ1において、本体7には、図3に示すように、その一方の側面にメガネ穴10の低圧空間に通じる吸込み穴7aが形成されるとともに、これと相対する他方の側面に、メガネ穴10の高圧空間に通じる吐出し穴7bが形成されている。そして、吸込み穴7a及び吐出し穴7bは、それぞれの軸線が駆動歯車2及び従動歯車3の回転軸間の中心に位置するように設けられている。
したがって、歯車ポンプ1では、ケーシング6の吸込み穴7aに、作動流体を貯留するタンクからの配管が接続されるとともに、吐出し穴7bに、油圧機器へ向かう配管が接続され、駆動歯車2の駆動軸4aを図示しない駆動手段によって回転させる。これにより、駆動歯車2に噛み合った従動歯車3が回転し、メガネ穴10の内周面と駆動歯車2及び従動歯車3の歯面によって囲まれた空間の作動流体が歯車の回転によって吐出し穴7b側に移送され、駆動歯車2及び従動歯車3の噛み合い部を境として、吐出し穴7b側が高圧側に、吸込み穴7a側が低圧側になる。
作動流体が吐出し穴7b側に移送されることによって吸込み穴7a側が負圧になると、タンク内の作動流体が配管及び吸込み穴7aを介して低圧側のメガネ穴10内に吸引され、メガネ穴10の内周面と駆動歯車2及び従動歯車3の歯面によって囲まれた空間の作動流体が歯車の回転によって吐出し穴7a側に移送され、高圧に加圧されて吐出し穴7a及び配管を介して油圧機器に送られる。
駆動歯車2および従動歯車3の端面のエッジ部には、面取りRが形成されている。本実施形態では、駆動歯車2の端面に形成された面取りRの構成と、従動歯車3の端面に形成された面取りRの構成とは同一であるので、図4に基づいて、従動歯車3の面取りRの構成について詳細に説明して、駆動歯車2の面取りRの構成についての説明は省略する。
本発明の歯車ポンプ(または歯車モータ)に使用されるはすば歯車の歯形では、通常のインボリュート歯形のように、歯先、歯面、歯底を明確に区別できないので、それらを定義する。図5は、歯車の端面の構成を説明するために歯車を周方向に展開した模式図である。本発明において、歯先点Aは、図5に示すように、歯の最先端部であって、歯底点Bは、歯溝の最底部である。歯先点Aと歯底点Bとの間の中央部には、中間点Cが配置される。したがって、本実施形態において、歯丈をhとすると、歯先点Aは、高さhに対応した部分であり、歯底点Bは、高さ0に対応した部分であり、中間点Cは、高さ0.5hに対応した部分である。また、本発明において、歯先点Aの近傍部分は、高さ0.9h−hに対応した部分であり、歯底点Bの近傍部分は、高さ0−0.1hに対応した部分であり、中間点Cの近傍部分は、高さ0.1h−0.9hに対応した部分である。
図4に示すように、従動歯車3において、歯底点Bの端面に形成された面取りRは、歯先点Aの端面に形成された面取りRより大きい。また、中間点Cの端面に形成された面取りRは、歯先点Aの端面に形成された面取りRより大きく、歯底点Bの端面に形成された面取りRと略同一の大きさである。このように、従動歯車3では、歯車の端面の全領域(歯先点Aの近傍部分の全領域、歯底点Bの近傍部分の全領域、および、中間点Cの近傍部分の全領域)に、面取りRが形成されている。
歯車ポンプ1では、図6(a)に示すように、駆動歯車2および従動歯車3が噛み合うとき、従動歯車3の歯先点Aが駆動歯車2の歯底点Bに当接する状態と、駆動歯車2の歯先点Aが従動歯車3の歯底点Bに当接する状態を取り得る。図6(b)は、従動歯車3の歯先点Aが駆動歯車2の歯底点Bに当接する状態における歯車の端面を示しているが、駆動歯車2の歯底点Bの端面に形成された面取りRが、従動歯車3の歯先点Aの端面に形成された面取りRより大きい。したがって、駆動歯車2および従動歯車3が噛み合ったとき、従動歯車3の歯先点Aの端面のエッジ部が、駆動歯車2の歯底点Bの端面のエッジ部に当接しない。これは、駆動歯車2の歯先点Aが従動歯車3の歯底点Bに当接する場合も同様である。
なお、本発明において、歯底点Bの面取りRが歯先点Aの面取りRより大きいとは、図6(b)に示すように、歯底点Bにおいて歯車の端面から歯底が存在する部分までの長さ(図6(b)における長さb)が、歯先点Aにおいて歯車の端面から歯先が存在する部分までの長さ(図6(b)における長さa)より長いことを意味する。このように構成されることによって、駆動歯車2および従動歯車3が噛み合ったとき、従動歯車3の歯先点Aの端面のエッジ部が駆動歯車2の歯底点Bの端面のエッジ部に当接しないとともに、駆動歯車2の歯先点Aの端面のエッジ部が従動歯車3の歯底点Bの端面のエッジ部に当接しない。
本発明において、歯底点Bの近傍部分の端面に形成された面取りRの回転方向長さが、歯先点A近傍の端面に形成された面取りRの回転方向長さ以上の長さであるとは、歯底点Bの近傍部分の端面に形成された面取りRであり、且つ、歯先点A近傍の端面に形成された面取りRより大きい部分の回転方向長さが、歯先点A近傍の端面に形成された面取りRの回転方向長さ以上の長さであることを意味する。本実施形態では、歯底点Bの近傍部分の端面に形成された面取りRの回転方向長さは、歯先点Aの近傍部分の端面に形成された面取りRの回転方向長さ以上に構成される。
<本実施形態の歯車ポンプの特徴>
本実施形態の歯車ポンプ1には、以下の特徴がある。
本実施形態の歯車ポンプ1では、駆動歯車2における歯底点Bの端面に形成された面取りRが、従動歯車3における歯先点Aの端面に形成された面取りRより大きいとともに、従動歯車3における歯底点Bの端面に形成された面取りRが、駆動歯車2における歯先点Aの端面に形成された面取りRより大きいので、駆動歯車2と従動歯車3とが噛み合ったとき、それぞれ、歯車の歯先点Aの端面のエッジ部が、他方の歯車の歯底点Bの端面のエッジ部に当接しない。したがって、駆動歯車2および従動歯車3の歯先点Aの端面のエッジ部分が損傷するのを防止できる。
本実施形態の歯車ポンプ1では、歯底点Bの近傍部分の端面に形成された面取りRの回転方向長さが、歯先点Aの近傍部分の端面に形成された面取りRの回転方向長さ以上の長さであるので、駆動歯車2と従動歯車3とが噛み合ったとき、それぞれ、歯車の歯先点Aの端面のエッジ部が、他方の歯車の歯底点Bの端面に当接しない。したがって、駆動歯車2および従動歯車3の歯先点Aの端面のエッジ部分が損傷するのを防止できる。
本実施形態の歯車ポンプ1では、歯先点Aと歯底点Bとの間に配置された中間点Cの端面にも面取りRが形成されているので、駆動歯車2と従動歯車3とが噛み合ったとき、駆動歯車2および従動歯車3の中間点Cの端面のエッジ部が損傷するのを防止できる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
上述の実施形態では、面取りRの形状が斜めの平面により形成される場合について説明したが、面取りRの形状は曲率(アール)を有する曲面により形成されたものであってよい。
上述の実施形態では、駆動歯車2の歯底点Bの面取りRが従動歯車3の歯先点Aの面取りRより大きいとともに、従動歯車3の歯底点Bの面取りRが駆動歯車2の歯先点Aの面取りRより大きい場合について説明したが、駆動歯車2の歯底点Bの面取りRが従動歯車3の歯先点Aの面取りRより大きいだけであってよいし、従動歯車3の歯底点Bの面取りRが駆動歯車2の歯先点Aの面取りRより大きいだけであってよい。
上述の実施形態では、歯底点Bの近傍部分の面取りRの回転方向長さが、歯先点Aの近傍部分の面取りRの回転方向長さ以上の長さである場合について説明したが、歯底点Bの面取りRが歯先点Aの面取りRより大きい場合、歯底点Bの近傍部分の面取りRの回転方向長さが、歯先点Aの近傍部分の面取りRの回転方向長さより短い長さであっても、本発明の効果が得られる。
上述の実施形態では、歯先点A(及びその近傍部分)と歯底点B(及びその近傍部分)との間に配置された中間点C(及びその近傍部分)の端面に面取りRが形成されている場合について説明したが、中間点C(及びその近傍部分)の端面に面取りRが形成されてなく、歯先点A(及びその近傍部分)および歯底点B(及びその近傍部分)の端面だけに面取りRが形成されているときでも、本発明の効果が得られる。したがって、例えば、歯車の端面において歯先点Aの近傍部分と歯底点Bの近傍部分とに面取りRが形成され、中間点Cの近傍部分(歯先点Aの近傍部分と歯底点Bの近傍部分との間の部分)に面取りRが形成されてなくてよい。よって、本発明の効果は、歯底点Bの端面に形成された面取りが、歯先点Aの端面に形成された面取りより大きいときに得られる。
上述の実施形態では、歯先点Aの近傍部分の全領域、および、歯底点Bの近傍部分の全領域に面取りRが形成されており、歯底点Bの近傍部分の面取りRは、場所にかかわらず、歯先点Aの近傍部分の面取りRより大きい場合について説明したが、歯底点Bの面取りが、歯先点Aの面取りより大きい場合、本発明の効果が得られる。本発明において、歯先点Aおよび歯底点Bのいずれにも面取りが形成され、歯底点Bの面取りが歯先点Aの面取りより大きいときに本発明の効果が得られるだけでなく、例えば、歯先点Aに面取りが形成されてなく、歯底点Bにだけ面取りが形成されているとき、歯底点Bの面取りが歯先点Aの面取りより大きい場合に含まれるので、本発明の効果が得られる。
上述の実施形態では、本発明が歯車ポンプに適用される場合について説明したが、本発明は、歯車ポンプと同様に構成された歯車モータに適用されてよい。
本発明を利用すれば、歯車の歯先点の端面のエッジ部分が損傷するのを防止できる。
1 歯車ポンプ
2 駆動歯車(歯車)
3 従動歯車(歯車)
4 駆動軸
5 従動軸
6 ケーシング
A 歯先点
B 歯底点
C 中間点
R 面取り

Claims (3)

  1. はすば歯車として構成され且つ互いに噛み合う2つの歯車と、
    前記2つの歯車を収納するケーシングとを備え、
    前記2つの歯車のうちの一方の歯車における歯底点の端面に形成された面取りは、他方の歯車における歯先点の端面に形成された面取りより大きいことを特徴とする歯車ポンプ又は歯車モータ。
  2. 前記2つの歯車のうちの一方の歯車における歯底点の近傍部分の端面に形成された面取りの回転方向長さは、他方の歯車における歯先点の近傍部分の端面に形成された面取りの回転方向長さ以上の長さであることを特徴とする請求項1に記載の歯車ポンプ又は歯車モータ。
  3. 前記2つの歯車は、それぞれ、歯先点と歯底点との間に配置された中間点を有しており、
    中間点の端面に形成された面取りは、歯先点の端面に形成された面取りより大きく、歯底点の端面に形成された面取り以下の大きさであることを特徴とする請求項1または2に記載の歯車ポンプ又は歯車モータ。
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