JP6446896B2 - 加振器の取付構造、及び、楽器 - Google Patents

加振器の取付構造、及び、楽器 Download PDF

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Description

本発明は、加振器の取付構造、及び、これを備える楽器に関する。
従来、鍵盤楽器等の各種楽器には、響板等の被加振体を所定方向に加振することで発音させる加振器を取り付けたものがある。この種の加振器は、磁路を形成するための磁路形成部を含む加振器本体と、加振器本体に対して振動するように設けられる振動部と、を備える。
特許文献1には、加振器の加振器本体を楽器の筐体(例えばグランドピアノの直支柱)に固定し、加振器の振動部のうちその振動方向の一端部を、接着等によって被加振体に固定した加振器の取付構造が開示されている。これにより、振動部を加振器本体(磁路形成部)に対して振動させた際には、被加振体が所定方向に振動し、この被加振体の振動が音響となる。
特開2013−077000号公報
ところで、この種の加振器を例えばグランドピアノに取り付ける場合、加振器は響板の鉛直方向下側に配されるため、加振器が外部に露出することになる。このため、グランドピアノの外観意匠を損なう虞がある。
そこで、グランドピアノに取り付けられた加振器を箱状のカバー部材によって覆い隠すことが考えられる。しかしながら、カバー部材を加振器の加振器本体に固定した場合、振動部の振動が加振器本体を介してカバー部材に伝わってしまう。このため、カバー部材が振動してカバー部材から意図しない音が発生する。カバー部材の振動に基づく音は、雑音として被加振体の振動による音響に混ざってしまうため、好ましくない。
なお、カバー部材をグランドピアノの筐体(例えば直支柱)に固定することも考えられるが、筐体に対する余計な固定部位を増やすことは好ましくない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、カバー部材を加振器の加振器本体に固定してもカバー部材の振動を抑制することが可能な加振器の取付構造、及び、これを備える楽器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の加振器の取付構造は、楽器の外部に配されて、前記楽器の被加振体を所定方向に加振することで発音させる加振器の取付構造であって、加振器本体、及び、前記加振器本体に対して前記所定方向に振動する振動部を有する前記加振器と、前記楽器の筐体に固定されて前記加振器本体を支持する支持部と、前記支持部に固定されて前記加振器を覆うカバー部材と、を備え、前記支持部が、前記筐体に面接触して固定されるベース板部と、前記加振器本体を固定して支持する第一固定部と、前記カバー部材を固定する第二固定部と、を備え、前記第一固定部及び第二固定部が、互いに離れた位置において前記ベース板部に対してそれぞれ接続されていることを特徴とする。
本発明の加振器の取付構造では、カバー部材が支持部を介して加振器の加振器本体に固定される。
そして、本発明の加振器の取付構造によれば、支持部のベース板部が筐体に面接触して固定されるため、加振器の振動部の振動に伴って支持部の第一固定部が振動しても、ベース板部が振動することを抑制できる。また、支持部の第二固定部は、ベース板部に対して第一固定部と独立して接続されているため、第一固定部の振動が第二固定部に伝わることを抑制できる。すなわち、第二固定部に固定されたカバー部材が、振動部の振動に基づいて振動することを抑制できる。
そして、前記加振器の取付構造においては、前記カバー部材と前記第二固定部との間に、弾性変形可能な緩衝部材が介在してもよい。
上記構成によれば、仮に振動部の振動に伴って第二固定部が振動しても、カバー部材と第二固定部との間に設けられた緩衝部材が弾性変形することで、第二固定部の振動がカバー部材に伝わることを抑制できる。
また、前記加振器の取付構造において、前記カバー部材が、弾性変形可能な緩衝部材を介して前記筐体に押し付けられていてもよい。
上記構成によれば、仮に振動部の振動がカバー部材に伝わっても、カバー部材と筐体との間に設けられた緩衝部材が弾性変形することで、カバー部材の振動を抑制することができる。
そして、本発明の楽器は、所定方向への振動により発音する被加振体と、前記加振器の取付構造と、を備える。
本発明によれば、カバー部材を加振器の加振器本体に固定しても、カバー部材の振動を抑制することが可能となる。したがって、加振器により被加振体を加振することで発生する音響を好適に得ることができる。
本発明の一実施形態に係る加振器の取付構造を含むピアノを示す側断面図である。 図1のピアノにおける加振器の取付位置を説明する下面図である。 図1に示すピアノに加振器を取り付けた状態を拡大して示す下面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 図3のV−V線断面図である。 図4,5に示す磁路形成部及び振動体の縦断面図である。 図3〜5に示す規制ホルダ部、支持部及びカバー部材を示す分解斜視図である。 図3〜5,7に示す規制ホルダ部を支持部に対して取り付ける手順を示す下面図である。
以下、図1〜8を参照して本発明の一実施形態について説明する。本実施形態では、本発明の加振器の取付構造を適用する楽器として、鍵盤楽器の一つであるピアノ1を例示する。なお、図1,2においては、ピアノ1の演奏者から見て左右方向をX軸方向とし、前後方向をY軸方向とする。また、図1〜8においては、ピアノ1の演奏者から見て上下方向をZ軸方向とする。
図1,2に示すように、この実施形態に係るピアノ1は、アコースティックピアノの一種であるグランドピアノである。ピアノ1は、筐体11、鍵盤部12、ペダル13、アクション機構14、ダンパー機構15、響板(被加振体)16、弦17等を備える。
筐体11は、棚板18と、曲練り側板19と、曲練支柱20と、直支柱21と、前框22と、大屋根23と、大屋根23の前端に揺動自在に連結された前屋根24と、ペダル柱25と、ペダルボックス26と、脚柱27と、を備える。
棚板18は、後述する鍵盤部12を載置するためのものである。
曲練り側板19は、棚板18の縁に沿って固定され、棚板18よりも後方側(図1において左側)に延びるように配されている。
曲練支柱20は、曲練り側板19の内面に沿って固定されている。直支柱21は、曲練支柱20と棚板18の後端に固定されたコレクタ28との間において主に前後方向に架け渡されている。直支柱21は、曲練り側板19の下端側に寄せた位置に配されている。これら曲練支柱20及び直支柱21は、曲練り側板19に剛性を持たせる役割を果たす。
前框22は、曲練り側板19の前端側(図1において右側)において棚板18の上側(図1において上側)に配され、筐体11の前面をなす。棚板18の一部は、前框22よりも前側に突出している。
大屋根23は、前框22の後方において曲練り側板19に対して揺動自在に連結されている。大屋根23は、前屋根24と共に曲練り側板19の上端に当接して曲練り側板19の上方側の開口を覆う位置(閉じた位置)と開放する位置(開いた位置)との間で移動するように、曲練り側板19に対して揺動可能となっている。図1において、大屋根23及び前屋根24は開いた位置に配されている。
ペダル柱25は、棚板18の下面側から下方に向かって延在している。ペダルボックス26は、ペダル柱25の先端に固定されている。
脚柱27は、筐体11の前面側に位置する棚板18の下面のうちペダル柱25の左右両側の部分、及び、筐体11の後端側に位置する曲練支柱20、直支柱21の下部の各箇所から下方に延びている。
鍵盤部12は、演奏者の手指によって演奏操作がなされる複数の鍵31を左右方向に配列したものである。各鍵31は棚板18上に筬32を介して揺動自在に設けられている。また、各鍵31の前端部は、筐体11の前面側(図1において右側)において外部に露出している。
ペダル13は、演奏者の足により操作される操作子であり、ペダルボックス26の前面に露出して設けられる。
アクション機構14及びダンパー機構15は、各鍵31に対応付けて設けられ、鍵31の後端部の上方に配される。アクション機構14は、演奏者の手指による鍵31の押鍵力を、ハンマー33により弦17を打撃する打弦力(打撃力)に変換する機構である。
ダンパー機構15は、鍵31の押鍵力や、ペダル13の一つであるダンパーペダルが演奏者の足によって踏み込まれる踏込力を、弦17上のダンパー34を弦17から離す離弦力に変換する機構である。
響板16は、その厚さ方向が上下方向に向くように、曲練り側板19の内側において、閉じた位置に配された大屋根23と直支柱21との間に設けられる。
弦17は、各鍵31に対応付けて設けられ、響板16の上面16a上に張設されている。
また、響板16の上面16aには、張設された弦17の一部を係止する駒35が設けられている。一方、直支柱21に対向する響板16の下面16bには、響棒36が設けられている。
以上のように構成されるピアノ1では、例えば、一の弦17がハンマー33によって打撃されて振動すると、一の弦17の振動が駒35を介して響板16に伝達され、響板16が振動する。響板16の振動は空気中に伝播し、音響となる。すなわち、響板16は加振されることで発音する。また、響板16の振動は駒35を介して他の弦17に伝達され、他の弦17も振動する。
響板16は、その厚さ方向(Z軸方向)に振動する。以下の説明では、響板16の振動方向を所定方向と呼ぶ。
本実施形態のピアノ1は、響板16を所定方向(Z軸方向)に加振することで発音させる加振器40を備える。以下、加振器40について図3〜7を参照して説明する。
図3,4に示すように、加振器40は、ボイスコイル型のアクチュエータであり、加振器本体41と、振動部49と、を備える。
加振器本体41は、磁路を形成する磁路形成部42を備える。本実施形態の磁路形成部42には、図6に示すように、所定方向(Z軸方向)に貫通して、後述する連結体45を挿通させるための挿通孔420が形成されている。
本実施形態の磁路形成部42は、トッププレート421、磁石422及びヨーク423を備える。
トッププレート421は、例えば、軟鉄等の軟磁性材料からなり、中心に貫通孔424を有する円盤状に形成されている。
ヨーク423は、例えば、軟鉄等の軟磁性材料からなり、円板状の円板部425と、円板部425の中心から突出する円柱状の円柱部426とを一体に形成して構成されている。これら円板部425及び円柱部426の軸線は互いに一致している。円柱部426の外径寸法は、トッププレート421の貫通孔424の内径寸法よりも小さく設定されている。前述した磁路形成部42の挿通孔420は、ヨーク423の円板部425及び円柱部426をその軸線方向に貫通して形成されている。
磁石422は、円環状に形成された永久磁石である。磁石422の内径寸法は、トッププレート421の貫通孔424の内径寸法よりも大きく設定されている。
磁石422は、ヨーク423の円柱部426を挿通させた上で、ヨーク423の円板部425に固定される。さらに、トッププレート421は、ヨーク423の円板部425との間に磁石422を挟み込むように、かつ、円柱部426の先端部がトッププレート421の貫通孔424に挿入されるように、磁石422に固定される。
上記のようにトッププレート421、磁石422及びヨーク423を相互に固定した状態では、これらの軸線が相互に一致し、磁路形成部42の軸線C1をなす。
以上のように構成される本実施形態の磁路形成部42では、磁石422からトッププレート421、円柱部426、円板部425を順番に通って磁石422に戻る磁路MPが形成される。これにより、トッププレート421の貫通孔424の内周面とヨーク423の円柱部426の外周面との間には、円柱部426の径方向成分を含む磁場が発生する。すなわち、トッププレート421の貫通孔424の内周面とヨーク423の円柱部426の外周面との間の空間は、上記した磁場が発生する磁場空間427となっている。
振動部49は、響板16に接続されて上記した磁路形成部42に対して所定方向(Z軸方向)に振動する。振動部49は、振動体44と、連結体45と、を備える。
振動体44は、上記した磁路形成部42に対して所定方向(Z軸方向)に振動するように設けられる。また、振動体44は、磁路形成部42の挿通孔420の一方の開口420A側に配される。この振動体44は、ダンパー部48によって磁路形成部42に支持される。また、振動体44は、固定手段440によって後述する連結体45に対して着脱自在に固定される。以下、本実施形態の振動体44について詳細に説明する。
本実施形態の振動体44は、ボビン441と、ボイスコイル442と、キャップ443と、を備える。
ボビン441は、筒状に形成されている。ボビン441は、磁路形成部42の円柱部426を挿入し、かつ、トッププレート421の貫通孔424に挿入される。ボビン441の軸線は振動体44の軸線C2をなす。
ボイスコイル442は、ボビン441の外周面のうち軸線C2方向の一端部に巻き付けられる導線である。
キャップ443は、ボビン441の軸線方向の他端部側の開口を塞ぐようにボビン441に固定される。また、キャップ443には、ボビン441の軸線方向に貫通して後述する連結体45を挿通可能な孔が形成されている。さらに、キャップ443には、前述した振動体44の固定手段440が設けられている。固定手段440は、キャップ443の孔に挿通された連結体45をキャップ443に固定するものであり、例えばチャック装置である。
上記振動体44は、ボイスコイル442を巻いたボビン441の一端部が挿通孔420の一方の開口420A側に配された磁路形成部42の磁場空間427に位置するように、かつ、ボビン441の他端部が磁路形成部42から突出するように、ダンパー部48によって磁路形成部42に取り付けられる。
ダンパー部48は、振動体44が磁路形成部42に接触しないように振動体44を支持する役割、また、振動体44の軸線C2を磁路形成部42の軸線C1に一致させると共に、振動体44を磁路形成部42に対して磁路形成部42の軸線C1方向に変位可能に支持する役割を果たす。
本実施形態のダンパー部48は、環状に形成されている。また、ダンパー部48は、その径方向に波打つ蛇腹状に形成されている。ダンパー部48の内縁はボビン441の他端部に固定され、ダンパー部48の外縁はトッププレート421に固定されている。このようなダンパー部48は、例えば繊維や樹脂材料等によって弾性変形可能に形成される。
上記した磁路形成部42及び振動体44を備える加振器40では、例えばオーディオ信号に応じた電流が、磁場空間427に配されたボイスコイル442に流れることで、振動体44が磁路形成部42の軸線C1方向に振動する。なお、オーディオ信号は、例えば不図示の記憶部に記憶されたオーディオデータに基づいて不図示の制御装置において振動体44を駆動するための駆動信号として生成されるものである。
図4に示すように、連結体45は、上記した振動体44と響板16とを相互に連結し、振動体44の振動を響板16に伝達する。
本実施形態の連結体45は、振動体44と響板16との間で延在する軸部46と、軸部46の少なくとも一部が所定方向(Z軸方向)に対して傾斜することを許容する関節部47と、を備える。
本実施形態の軸部46には、振動体44側から響板16に向けて突出する棒状の振動体側軸部461と、響板16側から振動体44側に向けて突出する棒状の被加振体側軸部462と、がある。また、本実施形態の関節部47には、上記した振動体側軸部461及び被加振体側軸部462を相互に接続する中途関節部471と、響板16側に位置する被加振体側軸部462の軸方向の端部に設けられる先端関節部472と、がある。
図4〜6に示すように、振動体側軸部461の軸方向の第一端部は、固定手段440によって振動体44に対して着脱自在に固定される。本実施形態では、振動体側軸部461の第一端部が、磁路形成部42の挿通孔420に挿通された上で、固定手段440によって振動体44のキャップ443に固定される。これにより、振動体側軸部461の軸線が振動体44の軸線C2に一致する。また、この状態において、振動体側軸部461の第二端部は、挿通孔420の他方の開口部420Bから響板16に向けて突出する。
図4,5に示すように、被加振体側軸部462の軸方向の第一端部は、後述する中途関節部471を介して振動体側軸部461に接続される。また、被加振体側軸部462の第二端部は、後述する先端関節部472を介して響板16に接続される。
中途関節部471は、振動体側軸部461の軸線C2及び被加振体側軸部462の軸線C3が相互に傾斜することを許容する。本実施形態の中途関節部471は、所謂ボールジョイント構造となっている。
中途関節部471は、球状部473と、球状部を回転自在に保持するリテーナ部474と、を備える。本実施形態では、球状部473が振動体側軸部461の第二端部に形成され、リテーナ部474が被加振体側軸部462の第一端部に設けられているが、例えば逆であってもよい。本実施形態において、球状部473の中心P1は、振動体側軸部461の軸線C2上に位置している。
以上のように構成される中途関節部471の中心P1は、振動体側軸部461及び被加振体側軸部462の両方の軸線C2,C3上に位置する。これにより、振動体側軸部461及び被加振体側軸部462の軸線C2,C3は、中途関節部471の中心P1を支点として、相互に傾斜することが可能となる。すなわち、本実施形態の連結体45は、中途関節部471において屈曲可能となっている。
図4に示すように、先端関節部472は、被加振体側軸部462の軸線C3が所定方向(Z軸方向)に対して傾斜することを許容する。本実施形態の先端関節部472は、中途関節部471と同様のボールジョイント構造となっている。
先端関節部472は、中途関節部471と同様の球状部475及びリテーナ部476を備える。本実施形態の先端関節部472では、球状部475が被加振体側軸部462の第二端部に形成され、リテーナ部476が響板16側に固定される。そして、球状部475の中心P2は、被加振体側軸部462の軸線C3上に位置している。
すなわち、先端関節部472の中心P2は、被加振体側軸部462の軸線C3上に位置する。これにより、被加振体側軸部462の軸線C3は、先端関節部472の中心P2を支点として、所定方向(Z軸方向)に対して傾斜することが可能となる。
さらに、図3〜5,7に示すように、本実施形態の加振器本体41は、振動体側軸部461に係合することで、振動体側軸部461が係合する位置において振動体側軸部461の軸線C2方向への移動を許容しつつ、軸線C2方向と交わる方向への移動を規制する規制ホルダ部43を備える。
本実施形態の規制ホルダ部43は、フレーム部431と、接触部材432とを備える。
フレーム部431は、金属等からなる板状部材に折り曲げ加工を施して形成されている。フレーム部431は、平板状に形成されて磁路形成部42の軸線C1方向が板厚方向に向くように磁路形成部42を固定する固定板部433と、固定板部433との間に磁路形成部42が位置するように固定板部433に平行して配される係合板部434と、磁路形成部42の側部において磁路形成部42の軸線C1方向に延びて形成され、固定板部433及び係合板部434を相互に接続する接続板部435と、を備える。
本実施形態の固定板部433には、磁路形成部42のうち振動体44が突出する側の端面が重ねて固定される。固定板部433には、その厚さ方向に貫通する開口孔433Aが形成され、固定板部433が磁路形成部42から突出する振動体44や振動体側軸部461等と干渉することを防いでいる。図示例の開口孔433Aは、接続板部435から延びる固定板部433の延在方向先端に開口しているが、これに限ることはない。
固定板部433の一部は、フレーム部431を後述する支持部50に対して第一固定用ネジ91によって締結固定するためのネジ止め用板部436として形成されている。ネジ止め用板部436には、その厚さ方向に貫通する頭部挿通孔部436A及び軸部挿通孔部436Bが形成されている。
頭部挿通孔部436Aの内径寸法は、第一固定用ネジ91の頭部の径寸法よりも大きく設定されている。一方、軸部挿通孔部436Bの内径寸法は、第一固定用ネジ91の頭部の径寸法よりも小さく、かつ、第一固定用ネジ91の軸部の径寸法よりも大きく設定されている。
これら頭部挿通孔部436A及び軸部挿通孔部436Bは、固定板部433(ネジ止め用板部436)の主面に沿う方向に連ねて形成されている。本実施形態では、頭部挿通孔部436Aが軸部挿通孔部436Bよりも固定板部433の延在方向先端側に位置する。
また、本実施形態のネジ止め用板部436は、固定板部433の延出方向先端部において固定板部433の両側部から側方(図3において左右方向)に延出している。すなわち、上記した頭部挿通孔部436A及び軸部挿通孔部436Bは、固定板部433の両側部に一つずつ配されている。ネジ止め用板部436を含む固定板部433の幅寸法(図3において左右方向の寸法)は、係合板部434や接続板部435の幅寸法と同等に設定されている。すなわち、ネジ止め用板部436を除く固定板部433の幅寸法は、係合板部434や接続板部435の幅寸法よりも短く設定されている。
一方、係合板部434は、固定板部433に固定された磁路形成部42と連結体45の中途関節部471との間に配されている。係合板部434には、その厚さ方向に貫通して連結体45の振動体側軸部461を挿通させる孔434Aが形成されている。接続板部435から延びる係合板部434の延在長さは、上記した孔434Aを形成できる程度に抑えられている。すなわち、係合板部434の延在長さは、固定板部433の延在長さよりも短く設定されている。
また、本実施形態では、係合板部434の一部が、フレーム部431を後述する支持部50に対して第二固定用ネジ92によって締結固定するためのネジ止め用板部として機能する。ネジ止め用板部として機能する係合板部434の部分には、厚さ方向に貫通して、第二固定用ネジ92の軸部を挿通させる軸部挿通孔部434Bが形成されている。軸部挿通孔部434Bの内径寸法は、第二固定用ネジ92の頭部の径寸法よりも小さく、かつ、第二固定用ネジ92の軸部の径寸法よりも大きく設定されている。
この軸部挿通孔部434Bは、係合板部434の主面の端縁に開口している。軸部挿通孔部434Bが開口する方向は、固定板部433に形成された軸部挿通孔部436Bが頭部挿通孔部436Aに対して開口する方向と一致している。すなわち、本実施形態では、軸部挿通孔部434Bが係合板部434の延在方向先端に開口している。また、軸部挿通孔部434Bは、固定板部433と重ならない係合板部434の両側部に一つずつ配されている。すなわち、軸部挿通孔部434Bは係合板部434の幅方向(図3において左右方向)の両端部に配されている。
図4,5に示すように、規制ホルダ部43の接触部材432は、環状に形成され、例えばフェルト、クロス等の柔らかい繊維部材によって構成される。接触部材432は、係合板部434の孔434Aの内周面に接着等により固定されている。接触部材432は、係合板部434の孔434Aとこれに挿通された振動体側軸部461との隙間を埋めるブッシュとして機能する。すなわち、接触部材432は、係合板部434の孔434A内に位置する振動体側軸部461の部分に接触し、振動体側軸部461に係合する。
これにより、規制ホルダ部43は、振動体側軸部461が係合した位置において振動体側軸部461の軸線C2方向への移動を許容しつつ、軸線C2方向に直交する方向への移動を規制する。
次に、上記構成の加振器40を前述したピアノ1に取り付ける取付構造について、図1〜5,7を参照して説明する。
図1〜4に示すように、加振器40の加振器本体41は、筐体11に固定される。加振器本体41を筐体11に固定する際には、加振器本体41が響板16の下面16bに対して間隔をあけて対向するように、また、磁路形成部42の軸線C2が響板16の下面16bに直交する所定方向(Z軸方向)に平行するようにする。
本実施形態では、加振器本体41が支持部50を介して筐体11に固定されている。支持部50は、響板16と加振器本体41との間に配されるように、筐体11の直支柱21の側面(Z軸方向に延びる面)に固定され、加振器本体41を支持する。
本実施形態の支持部50は、図3〜5,7に示すように、例えば金属等からなる板状部材に折り曲げ加工を施して形成されている。支持部50は、平板状のベース板部51と、第一固定部52と、を備える。
ベース板部51は、直支柱21の側面に面接触するように重ねて配された上で、ネジ止め等によって直支柱21に固定される。
第一固定部52は、加振器本体41を固定して支持する。第一固定部52は、ベース板部51に対して直支柱21の側面から離れる方向に延びている。
第一固定部52は、響板16と加振器本体41との間に配される平板状の位置決め板部54と、位置決め板部54の周縁から鉛直方向下側(Z軸負方向側)に延びてベース板部51と共に加振器本体41の側部を囲む囲繞板部55と、を備える。
位置決め板部54は、響板16に平行するように配されている。位置決め板部54のうち鉛直方向下側に向く面は、加振器本体41を面接触させる当接面54aである。位置決め板部54の当接面54aには、加振器本体41のうちフレーム部431の係合板部434が面接触で当接する。これにより、筐体11及び響板16に対する加振器本体41の所定方向(Z軸方向)の位置決めを図ることができる。
位置決め板部54には、その厚さ方向に貫通し、加振器40の連結体45を挿通させる開口孔54Bが形成されている。
また、位置決め板部54には、係合板部434を当接面54aに面接触で当接させた状態で係合板部434をネジ止めする第二固定用ネジ92が当接面54a側(Z軸負方向側)から螺着されている。第二固定用ネジ92は、ベース板部51に対する第一固定部52の延在方向(図3において左右方向)に二つ配列されている。これら二つの第二固定用ネジ92同士の間隔は、係合板部434に形成された二つの軸部挿通孔部434B同士の間隔と一致する。
以上の構成では、第二固定用ネジ92の軸部を係合板部434の軸部挿通孔部434Bに挿通させることで、第二固定用ネジ92によって係合板部434を位置決め板部54に締結固定することができる。また、係合板部434の軸部挿通孔部434Bは係合板部434の延在方向先端に開口しているため、係合板部434を当接面54aに当接させた状態で当接面54aに沿う方向に移動させることで、予め位置決め板部54に螺着された第二固定用ネジ92の軸部を、係合板部434の軸部挿通孔部434Bに挿入することができる。
また、位置決め板部54には、加振器本体41が当接面54aに面接触した状態で加振器本体41に係合して当接面54aに沿う方向に移動することを規制する位置決め係合部が設けられている。すなわち、位置決め係合部は、所定方向(Z軸方向)に直交する方向について加振器本体41を筐体11及び響板16に対して位置決めする役割を果たす。
本実施形態の位置決め係合部は、位置決め板部54から突出する位置決め突起56Aである。また、本実施形態では、位置決め突起56Aが複数設けられている。図示例では、二つの位置決め突起56Aが、第二固定用ネジ92と同様に、ベース板部51に対する第一固定部52の延在方向に配列されている。図示例の位置決め突起56Aは、平面視円形状に形成されているが、例えば平面視多角形状、半円形状など任意の形状に形成されてよい。
一方、位置決め板部54の当接面54aに面接触する加振器本体41には、上記した位置決め係合部に係合する位置決め被係合部が設けられている。本実施形態の位置決め被係合部は、位置決め板部54の当接面54aに面接触する係合板部434の被当接面434cから窪んで形成され、位置決め板部54の位置決め突起56Aを挿入する位置決め穴56Bである。本実施形態では、位置決め穴56Bが係合板部434の厚さ方向に貫通して形成されている。
係合板部434に形成される位置決め穴56Bの数は、上記位置決め板部54に形成される位置決め突起56Aの数に対応している。図示例では、二つの位置決め穴56Bが、軸部挿通孔部434Bと同様に、係合板部434の幅方向に配列されている。
各位置決め穴56Bの平面視形状は、例えば位置決め突起56Aに対応する形状(例えば円形状)に形成されてもよいが、これに限ることはない。本実施形態では、第一の位置決め穴56B1が位置決め突起56Aに対応する平面視円形状に形成され、第二の位置決め穴56B2は位置決め突起56Aよりも二つの位置決め穴56B1,56B2の配列方向に長く延びた長孔に形成されている。これにより、二つの位置決め突起56Aの間隔と二つの位置決め穴56Bの間隔とに差があっても、各位置決め突起56Aを各位置決め穴56Bに挿入することができる。
位置決め板部54における位置決め突起56Aの位置、及び、係合板部434における位置決め穴56Bの位置は、位置決め板部54に螺着された第二固定用ネジ92の軸部が係合板部434の軸部挿通孔部434Bに挿入された状態で位置決め突起56Aが位置決め穴56Bに挿入される位置に設定されている。
第一固定部52を構成する囲繞板部55には、その延在方向先端部から位置決め板部54に対向かつ平行するように囲繞板部55の内側に延びて形成され、第一固定用ネジ91を螺着させるネジ螺着用板部57が設けられている。ネジ螺着用板部57には、加振器本体41の係合板部434を位置決め板部54の当接面54aに当接させた状態で、加振器本体41の固定板部433のうちネジ止め用板部436が当接面54a側から当接する。
第一固定用ネジ91は、ネジ螺着用板部57に対して位置決め板部54の当接面54a側から螺着されている。第一固定用ネジ91は、第二固定用ネジ92と同様に、ベース板部51に対する第一固定部52の延在方向(図3において左右方向)に二つ配列されている。これら二つの第一固定用ネジ91同士の間隔は、固定板部433に形成された二つの頭部挿通孔部436Aや軸部挿通孔部436B同士の間隔と一致する。
第一固定部52における第一固定用ネジ91の位置は、第二固定用ネジ92の軸部が係合板部434の軸部挿通孔部434Bに挿通した状態で第一固定用ネジ91の軸部が固定板部433の軸部挿通孔部436Bに挿通する位置に設定されている。
以上の構成では、第一固定用ネジ91の軸部を固定板部433の軸部挿通孔部436Bに挿通させることで、第一固定用ネジ91によって固定板部433をネジ螺着用板部57に締結固定することができる。
また、固定板部433には頭部挿通孔部436Aが軸部挿通孔部436Bに連ねて形成されているため、予めネジ螺着用板部57に螺着された第一固定用ネジ91の頭部を頭部挿通孔部436Aに挿通させて固定板部433をネジ螺着用板部57に当接させた状態で、すなわち、係合板部434を当接面54aに当接させた状態で、加振器本体41を支持部50に対して当接面54aに沿う方向に移動させることで、第一固定用ネジ91の軸部を固定板部433の軸部挿通孔部436Bに挿入することができる。
また、第一固定用ネジ91の軸部が固定板部433の軸部挿通孔部436Bに挿入されることで、位置決め板部54の位置決め突起56Aが係合板部434の位置決め穴56Bに挿入される。すなわち、支持部50に設けられた位置決め係合部が加振器本体41に係合する。
さらに、本実施形態の支持部50には、当接面54aに直交する方向に延びて形成され、加振器本体41の頭部挿通孔部436Aが支持部50に螺着された第一固定用ネジ91に対してその軸方向に重なるように加振器本体41を案内する案内面55aを有する。
本実施形態では、支持部50の案内面55aが第一固定部52を構成する囲繞板部55の内面によって構成されている。また、案内面55aは、第一固定用ネジ91の設置部分に対応する囲繞板部55の内面領域に対し、第一固定用ネジ91の軸方向(Z軸方向)及び二つの第一固定用ネジ91の配列方向の両方に直交する方向に対向する囲繞板部55の別の内面領域によって構成されている。
本実施形態では、加振器本体41の頭部挿通孔部436A及び軸部挿通孔部436Bの配列方向が、上記案内面55aに直交している。特に、加振器本体41の頭部挿通孔部436Aは軸部挿通孔部436Bよりも案内面55aから離れて位置する。このため、支持部50に螺着された第一固定用ネジ91の頭部を加振器本体41の頭部挿通孔部436Aに挿通させた後に、第一固定用ネジ91の軸部が固定板部433の軸部挿通孔部436Bに挿入されるように加振器本体41を支持部50に対して移動させると、加振器本体41が案内面55aから離間する。
また、案内面55aには、支持部50に螺着された第一固定用ネジ91(第二固定用ネジ92)の軸方向に延びる軌道58Aが形成されている。一方、案内面55aに当接する加振器本体41の被案内面435aには、軌道58Aの長手方向に摺動する摺動部58Bが形成されている。図示例においては、軌道58Aが案内面55aから突出する突条形状に形成され、摺動部58Bが被案内面435aから窪む溝形状に形成されているが、これに限ることはない。
本実施形態において、上記した第一固定部52の位置決め板部54は平面視矩形状に形成され、囲繞板部55は位置決め板部54の三つの辺から鉛直方向下側(Z軸負方向側)に延びる三つの平板部55B,55C,55Dによって構成されている。また、ネジ螺着用板部57は、三つの平板部55B,55C,55Dのうちベース板部51から離れる方向に延びる第一の平板部55Bに設けられている。ネジ螺着用板部57に螺着される第一固定用ネジ91は、第一の平板部55Bのうちベース板部51から離れる方向に間隔をあけて二つ設けられる。
さらに、支持部50の案内面55aは、上記した三つの平板部55B,55C,55Dのうちベース板部51から離れる方向に延びて第一の平板部55Bに対向する第二の平板部55Cの内面によって構成されている。また、加振器本体41の被案内面435aは、フレーム部431の接続板部435によって構成されている。
また、図1,4に示すように、加振器40の振動部49は、響板16の下面16bに接続される。ここで、響板16における振動部49の接続位置は、例えば響板16の上面16aに配された駒35との間に響板16を挟み込む位置に設定されるとよい。
本実施形態では、図4に示すように、連結体45の先端関節部472を構成するリテーナ部476が響板16の下面16bに固定される。また、本実施形態では、リテーナ部476と響板16との間に介在部品60が設けられ、リテーナ部476は介在部品60を介して響板16に固定される。
介在部品60は、響板16に対して接着等により脱離不能に固定されると共に、連結体45(リテーナ部476)に対してネジ止め等によって着脱自在に固定される。介在部品60は、板状に形成され、その厚さ方向が所定方向(Z軸方向)に一致するように設けられる。
また、介在部品60及びリテーナ部476の相互に対向する面には、互いに係合する凹凸部(不図示)が形成されている。これにより、連結体45のリテーナ部476は、所定方向(Z軸方向)に直交する方向について介在部品60に対して位置決めされる。
さらに、図3〜5,7に示すように、本実施形態の加振器40の取付構造は、上記のように支持部50等を介して筐体11に固定された加振器40を覆うカバー部材70を備える。
カバー部材70は、加振器40の鉛直方向下側を覆う底板部71、底板部71の周縁から鉛直方向上側(Z軸正方向)に延びて加振器40(特に加振器本体41)の側部を覆う側板部72と、を備え、鉛直方向上側及び側部に開口する箱状に形成されている。カバー部材70の側部への開口部分は、筐体11の直支柱21の側面によって覆われる。図示例のカバー部材70では、底板部71が平面視矩形状に形成され、側板部72が底板部71の三つの辺から鉛直方向上側に延びる三つの平板部によって構成されているが、これに限ることはない。
このカバー部材70は、支持部50に固定される。本実施形態では、カバー部材70が、支持部50の第二固定部53に固定される。また、本実施形態では、カバー部材70がネジ止めによって支持部50に対して着脱自在に固定される。
第二固定部53及び前述の第一固定部52は、ベース板部51に対して互いに独立して接続されている。第二固定部53は、第一固定部52よりも鉛直方向下側に離れた位置において、ベース板部51に対して直支柱21の側面から離れる方向に延びている。
本実施形態の第二固定部53は、ベース板部51の両側部に一体に形成された一対の板状延出部59によって構成されている。
各板状延出部59は、ベース板部51の各側部に対して直支柱21から離れる方向に延びる帯板状に形成されている。板状延出部59の延在方向先端部には、カバー部材70を支持部50に固定するための固定用板部59Aが設けられている。固定用板部59Aは、第一固定部52の位置決め板部54に平行するように配されている。固定用板部59Aには、カバー部材70をネジ止め固定するための第三固定用ネジ93が位置決め板部54の当接面54a側から螺着されている。
本実施形態では、カバー部材70の底板部71が第三固定用ネジ93によって第二固定部53に締結固定される。このため、カバー部材70の底板部71には、その厚さ方向に貫通して第三固定用ネジ93を挿通させるネジ挿通孔73が形成されている。
さらに、本実施形態では、上記したカバー部材70と第二固定部53との間に、弾性変形可能な第一緩衝部材81が介在している。また、本実施形態では、カバー部材70が、弾性変形可能な第二緩衝部材82を介して筐体11に押し付けられている。これら緩衝部材81,82の具体的な材料としては、例えばウレタンフォーム等が挙げられる。
本実施形態において、第一緩衝部材81は、カバー部材70の底板部71と、第二固定部53の各固定用板部59Aとの間に一つずつ設けられている。また、第二緩衝部材82は、カバー部材70のうち側部への開口部分と筐体11の直支柱21との間に挟み込まれる。本実施形態では、第二緩衝部材82をカバー部材70と筐体11との間に挟み込めるように、前述したカバー部材70のネジ挿通孔73に工夫が施されている。
すなわち、本実施形態のネジ挿通孔73は、第三固定用ネジ93の頭部の径寸法よりも大きな内径寸法を有する頭部挿通孔部73A、及び、第三固定用ネジ93の頭部の径寸法よりも小さく、かつ、第三固定用ネジ93の軸部の径寸法よりも大きい軸部挿通孔部73Bを連ねて形成されている。頭部挿通孔部73Aは、軸部挿通孔部73Bよりもカバー部材70の側部の開口側に位置している。
これにより、第二固定部53に螺着された第三固定用ネジ93の頭部をネジ挿通孔73の頭部挿通孔部73Aに挿通させた後に、第三固定用ネジ93の軸部がネジ挿通孔73の軸部挿通孔部73Bに挿入されるようにカバー部材70を筐体11(直支柱21)側に移動させることで、第二緩衝部材82を介してカバー部材70を筐体11に向けて押し付けることができる。
次に、本実施形態の加振器40をピアノ1に取り付ける取付方法の一例について説明する。
本実施形態の取付方法では、予め上記構成の加振器本体41及び支持部50を用意しておく。そして、支持部50を筐体11に固定する支持部固定工程を実施する。本実施形態の支持部固定工程では、支持部50のベース板部51を直支柱21の側面に重ねて配した上で、ネジ止め等により直支柱21に固定する。
支持部固定工程後の状態では、支持部50(位置決め板部54)の当接面54aが鉛直方向下側(Z軸負方向)に向く。また、当接面54aを含む支持部50の第一固定部52は、第二固定部53よりも鉛直方向上側(Z軸正方向)に向く。
さらに、本実施形態では、上記した支持部固定工程の前後に、介在部品60を響板16に固定する介在部品固定工程を実施する。この工程では、例えば介在部品60を接着及びネジ止めの一方あるいは両方によって響板16の下面16bに固定すればよい。
これら支持部固定工程及び介在部品固定工程のうち後に実施する工程では、不図示の治具を用いて支持部50と介在部品60との相対的な位置決めを実施するとよい。特に、所定方向(Z軸方向)に直交する方向(図1,2においてX軸方向及びY軸方向)における支持部50と介在部品60との相対的な位置決めを実施するとよい。
その後、加振器40を介在部品60及び支持部50に対して固定する加振器固定工程を実施する。
本実施形態の振動部49は相互に分離可能な振動体44及び連結体45を備えるため、加振器固定工程では、はじめに、振動部49の連結体45を介在部品60に固定する連結体固定工程を実施する。この工程では、はじめに、先端関節部472のリテーナ部476を介在部品60に重ねて配置する。この際、介在部品60及びリテーナ部476には互いに係合する凹凸部(不図示)が形成されているため、リテーナ部476を介在部品60に対して位置決めできる。次いで、リテーナ部476をネジ止めにより介在部品60に締結固定する。この工程を実施した後の状態では、連結体45の振動体側軸部461が支持部50の位置決め板部54の開口孔54Bに挿通された状態となる。
そして、振動器固定工程では、上記した連結体固定工程後に、加振器40の加振器本体41を支持部50に固定する本体固定工程を実施する。また、前述した支持部固定工程の前から本体固定工程の前までの間には、第一、第二固定用ネジ91,92を支持部50の各部に螺着させる。本体固定工程では、以下の第一〜第三取付工程を順番に実施する。
第一取付工程では、支持部50が加振器本体41と響板16との間に位置するように、加振器本体41を支持部50の当接面54aに当接させると共に、図8に示すように、第一固定用ネジ91の頭部を加振器本体41の固定板部433(ネジ止め用板部436)に形成された頭部挿通孔部436Aに挿通させる。
また、本実施形態の第一取付工程では、加振器本体41を支持部50の案内面55aに当接させた状態で、加振器本体41を支持部50の当接面54aに向けてZ軸正方向に移動させる。加振器本体41を支持部50の案内面55aに当接させることで、加振器本体41の頭部挿通孔部436Aを第一固定用ネジ91に対してその軸方向(Z軸方向)に重ねて位置させることができる。
さらに、本実施形態では、支持部50の案内面55aに第一固定用ネジ91の軸方向に延びる軌道58Aが形成され、案内面55aに当接する加振器本体41の被案内面435aに軌道58Aの長手方向に摺動する摺動部58Bが形成されている。このため、第一取付工程では、これら軌道58A及び摺動部58Bによって加振器本体41を第一固定用ネジ91の軸方向(Z軸方向)に移動させることができる。
また、本実施形態の第一取付工程では、連結体45の振動体側軸部461が、加振器本体41のフレーム部431(係合板部434)の孔434A(図4,5参照)、磁路形成部42の挿通孔420、及び、磁路形成部42に取り付けられた振動体44の孔に、上記の順番で挿通される(図6参照)。
上記した第一取付工程後の状態では、加振器本体41の係合板部434が支持部50の当接面54aに当接するが、図8に示すように、第二固定用ネジ92の軸部は、係合板部434に形成された軸部挿通孔部434Bに挿入されていない。また、支持部50の当接面54aに設けられた位置決め突起56A(位置決め係合部)は、係合板部434に形成された位置決め穴56B(位置決め被係合部)に係合していない。
第二取付工程では、加振器本体41を支持部50の当接面54aに当接させた状態に保ちながら、加振器本体41を支持部50に対して当接面54aに沿う方向(図8において上方)に移動させることで、図3に示すように、第一固定用ネジ91の軸部を固定板部433の頭部挿通孔部436A側から軸部挿通孔部436Bに挿入させる。また、これと同時に、支持部50の位置決め突起56Aを、加振器本体41の位置決め穴56Bに係合(挿入)させて、加振器本体41が支持部50に対して当接面54aに沿う方向に移動することを規制する。
また、本実施形態の第二取付工程では、上記のように加振器本体41を支持部50に対して移動させることで、第二固定用ネジ92の軸部を係合板部434の軸部挿通孔部434Bに挿入させる。
第二取付工程後の状態では、加振器本体41の固定板部433(ネジ止め用板部436)が第一固定用ネジ91の頭部と支持部50(ネジ螺着用板部57)との間に介在するため、加振器本体41の固定板部433が第一固定用ネジ91の頭部に引っ掛る。また、加振器本体41の係合板部434が第二固定用ネジ92の頭部と支持部50(位置決め板部54)との間に介在するため、加振器本体41の係合板部434が第二固定用ネジ92の頭部に引っ掛る。すなわち、加振器本体41が支持部50から離れてしまうことを防止できる。
特に、本実施形態では、支持部50の当接面54aが鉛直方向下側(Z軸負方向)に向いていて、加振器本体41が支持部50に対して鉛直方向下側から取り付けられるため、第二取付工程後の状態において加振器本体41が落下することを防止できる。
また、第二取付工程後の状態では、支持部50の位置決め突起56Aが加振器本体41の位置決め穴56Bに係合(挿入)するため、加振器本体41を支持部50に対して容易に位置決めできる。
第三取付工程では、加振器本体41の固定板部433(ネジ止め用板部436)が支持部50(ネジ螺着用板部57)と第一固定用ネジ91の頭部との間に挟み込まれるように、第一固定用ネジ91によって加振器本体41を支持部50に締結固定する。また、本実施形態の第三取付工程では、支持部50(位置決め板部54)と第二固定用ネジ92の頭部との間に加振器本体41の係合板部434が挟み込まれるように、第二固定用ネジ92によって加振器本体41を支持部50に締結固定する。
上記した第一〜第三取付工程を実施することで、加振器本体41が支持部50の第一固定部52に固定される。
また、本実施形態では、上記本体固定工程の第二取付工程後から第三取付工程後までの間に、振動部49の振動体44を連結体45に固定する。この際には、前述した第一取付工程において振動体44の孔に挿通された連結体45の振動体側軸部461を固定手段440によって振動体44に固定すればよい。
さらに、本実施形態では、上記した全ての工程を実施した後に、カバー部材70を支持部50の第二固定部53に固定するカバー取付工程を実施する。また、前述した支持部固定工程の前からカバー取付工程の前までの間には、第三固定用ネジ93を支持部50の第二固定部53に螺着させる。
本実施形態のカバー取付工程では、はじめに、カバー部材70を鉛直方向下側から支持部50に近づけ、第三固定用ネジ93の頭部をカバー部材70の底板部に形成されたネジ挿通孔73の頭部挿通孔部73Aに挿通させる。次いで、カバー部材70を筐体11(直支柱21)側(図3において右側)に移動させることで、第三固定用ネジ93の軸部をネジ挿通孔73の頭部挿通孔部73A側から軸部挿通孔部73Bに挿入させる。これにより、第二緩衝部材82を介在させた状態でカバー部材70を筐体11に向けて押し付けることができる。
以上により、加振器40の取付方法が完了する。
上記した取付方法では、支持部50が、筐体11及び響板16に固定された介在部品60に対して位置決めされて筐体11に固定される。また、加振器本体41が、支持部50の当接面54a、位置決め突起56A及び位置決め穴56Bによって支持部50に対して位置決めされて支持部50に固定される。これにより、磁路形成部42の軸線C1、振動体44の軸線C2、連結体45をなす振動体側軸部461の軸線、及び、被加振体側軸部462の軸線C3を、相互に一致させることができる。
以上のように加振器40を取り付けたピアノ1において、オーディオ信号に基づく駆動信号が加振器40のボイスコイル442に入力されると、振動体44が所定方向(Z軸方向)に振動する。この振動体44の振動は連結体45によって響板16に伝達され、これにより、響板16が所定方向に振動する。響板16の振動は空気中に伝播し、音響となる。
また、加振器40を取り付けた本実施形態のピアノ1において、経年劣化等に基づいて響板16に所定方向に直交する方向(直交方向)への変位が生じた場合、響板16に固定された介在部品60や先端関節部472のリテーナ部476が、響板16と同様に、磁路形成部42に対して直交方向に変位する。
ここで、本実施形態の連結体45は中途関節部471及び先端関節部472を備えるため、介在部品60や先端関節部472のリテーナ部476が直交方向に変位すると、中途関節部471及び先端関節部472によって、被加振体側軸部462の軸線C3が、所定方向及び磁路形成部42の軸線C2の両方に対して傾斜する。このため、振動体44及び振動体側軸部461の軸線が所定方向に対して傾斜することを抑制できる。すなわち、振動体側軸部461に固定された振動体44の軸線C2が所定方向に平行する磁路形成部42の軸線C1に対して傾斜することを抑制できる。
以上説明したように、本実施形態の加振器40の取付構造、これを備えるピアノ1及び加振器40の取付方法によれば、支持部50に予め螺着された第一、第二固定用ネジ91,92の軸部を、加振器本体41の固定板部433(ネジ止め用板部436)や係合板部434に形成された軸部挿通孔部436B,434Bに挿入させる。このため、第一、第二固定用ネジ91,92によって加振器本体41を支持部50に締結固定する前の状態において、加振器本体41の固定板部433(ネジ止め用板部436)や係合板部434を第一、第二固定用ネジ91,92に引っ掛けて、加振器本体41が支持部50から離れてしまうことを防止できる。したがって、加振器40の取付作業や交換作業を容易に行うことが可能となる。
また、第一、第二固定用ネジ91,92の軸部を軸部挿通孔部436B,434Bに挿入した状態では、支持部50の位置決め突起56Aが加振器本体41の位置決め穴56Bに係合する(挿入される)ため、加振器本体41を支持部50に対して容易に位置決めできる。すなわち、加振器40の取り付けと同時に響板16に対する加振器40の位置決めも容易に行うことができる。
さらに、本実施形態によれば、支持部50に螺着された第一固定用ネジ91の頭部を加振器本体41の固定板部433に形成された頭部挿通孔部436Aに挿通させる際には、加振器本体41を支持部50の案内面55aに当接させることで、加振器本体41の頭部挿通孔部436Aを第一固定用ネジ91に対してその軸方向(Z軸方向)に重ねて位置させる。このため、第一固定用ネジ91の頭部を容易に加振器本体41の頭部挿通孔部436Aに挿通させることができる。すなわち、支持部50に対する加振器本体41の取付作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態によれば、支持部50の案内面55aに第一固定用ネジ91の軸方向に延びる軌道58Aが形成され、加振器本体41の被案内面435aに軌道58Aの長手方向に摺動する摺動部58Bが形成されている。このため、加振器本体41の固定板部433に形成された頭部挿通孔部436A及び第一固定用ネジ91の軸方向が互いにずれること確実に防止できる。したがって、第一固定用ネジ91の頭部をさらに容易に加振器本体41の頭部挿通孔部436Aに挿通させることができる。
また、本実施形態の加振器40の取付構造、及び、これを備えるピアノ1によれば、支持部50のベース板部51が筐体11に面接触して固定されるため、加振器40の振動部49の振動に伴って支持部50の第一固定部52が振動しても、ベース板部51が振動することを抑制できる。また、支持部50の第二固定部53は、ベース板部51に対して第一固定部52と独立して接続されるため、第一固定部52の振動が第二固定部53に伝わることを抑制できる。すなわち、第二固定部53に固定されたカバー部材70が、振動部49の振動に基づいて振動することを抑制できる。したがって、加振器40により響板16を加振することで発生する音響を好適に得ることができる。
また、本実施形態によれば、カバー部材70と第二固定部53との間に弾性変形可能な第一緩衝部材81が介在している。このため、仮に振動部49の振動に伴って第二固定部53が振動しても第一緩衝部材81が弾性変形することで、第二固定部53の振動がカバー部材70に伝わることを抑制できる。
さらに、本実施形態によれば、カバー部材70が弾性変形可能な第二緩衝部材82を介して筐体11に押し付けられている。このため、仮に振動部49の振動がカバー部材70に伝わっても、第二緩衝部材82が弾性変形することで、カバー部材70の振動を抑制することができる。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、加振器本体41を支持部50に対して位置決めする支持部50の位置決め係合部は、位置決め板部54の当接面54aから窪む位置決め穴であってもよい。この場合、加振器本体41の係合板部434には、その被当接面434cから突出して上記位置決め穴に挿入される位置決め突起が位置決め被係合部として形成されればよい。
また、連結体45の関節部47は、例えば中途関節部471あるいは先端関節部472の一方のみであってもよい。例えば関節部47が先端関節部472のみである場合、連結体45の軸部46は、上記実施形態のように振動体44から響板16まで延びるように形成されればよい。この場合、先端関節部472は、軸部46全体が所定方向(Z軸方向)に対して傾斜することを許容する。
また、連結体45の関節部47は、上記実施形態のようなボールジョイント構造に限らず、例えばユニバーサルジョイント構造であっても構わない。
また、連結体45は、例えば関節部47を備えず、軸部46のみによって構成されてもよい。
また、磁路形成部42は、上記実施形態のように振動体44が規制ホルダ部43の固定板部433側に位置するように固定板部433に固定されることに限らず、例えば振動体44が規制ホルダ部43の係合板部434側に位置するように固定板部433に固定されてもよい。この場合、振動部49は、例えば連結体45を備えず、振動体44のみを備え、振動体44が介在部品60に対して着脱自在に固定されてもよい。
また、本発明の加振器40の取付構造は、例えば介在部品60を備えなくてもよい。この場合には、振動部49を響板16に直接固定すればよい。
また、例えば、連結体45が振動体44に対して着脱不能に固定されている場合、あるいは、振動部49が連結体45を備えない場合、加振器40を取り付ける際には、上記実施形態と同様の支持部固定工程及び本体固定工程を実施した後に、振動部49を響板16に固定すればよい。
また、加振器40を支持する支持部50は、筐体11の直支柱21に限らず、例えば曲練り側板19や曲練支柱20に固定されてもよい。
また、上記実施形態では、加振器40を取り付ける被加振体として響板16を例示したが、例えば経年劣化等に伴う変位を生じ得る筐体11の他の部材を被加振体としても構わない。
また、本発明に係る加振器40は、例えば、被加振体が変位しない部材であり、磁路形成部42を固定する筐体11の部材が経年劣化等によって変位し得る部材である場合の構成にも取り付けることができる。
また、本発明に係る加振器40は、響板16等の被加振体を備える楽器に適用可能であり、例えば、アップライトピアノ等の他の鍵盤楽器、アコースティックギター、バイオリン等の弦楽器、ドラム、ティンパニ等の打楽器、電子ピアノ等の電子楽器などの各種楽器に適用可能である。
1…ピアノ(楽器)、11…筐体、16…響板(被加振体)、40…加振器、41…加振器本体、49…振動部、50…支持部、51…ベース板部、52…第一固定部、53…第二固定部、70…カバー部材、81…第一緩衝部材、82…第二緩衝部材

Claims (4)

  1. 楽器の外部に配されて、前記楽器の被加振体を所定方向に加振することで発音させる加振器の取付構造であって、
    加振器本体、及び、前記加振器本体に対して前記所定方向に振動する振動部を有する前記加振器と、前記楽器の筐体に固定されて前記加振器本体を支持する支持部と、前記支持部に固定されて前記加振器を覆うカバー部材と、を備え、
    前記支持部が、前記筐体に面接触して固定されるベース板部と、前記加振器本体を固定して支持する第一固定部と、前記カバー部材を固定する第二固定部と、を備え、
    前記第一固定部及び第二固定部が、互いに離れた位置において前記ベース板部に対してそれぞれ接続されている加振器の取付構造。
  2. 前記カバー部材と前記第二固定部との間に、弾性変形可能な緩衝部材が介在している請求項1に記載の加振器の取付構造。
  3. 前記カバー部材が、弾性変形可能な緩衝部材を介して前記筐体に押し付けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の加振器の取付構造。
  4. 筐体と、
    所定方向への振動により発音する被加振体と、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の加振器の取付構造と、を備える楽器。
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