JP6446348B2 - 放射線断層撮影装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、放射線断層撮影装置により被検者を撮影する際のワークフロー(workflow)を改善する技術に関する。
近年、放射線断層撮影装置の開発が進み、撮影の高速化、低被曝化がかなり高いレベル(level)で実現できるようになってきている。それに伴い、健康診断等によるスクリーニング検査に放射線断層撮影装置を用いる手法が提案・検討され始めている。
一方、放射線断層撮影装置を用いて被検者を撮影する場合、無駄な被曝を避けるために、撮影部位(臓器)の上端から下端の領域に対してスキャン範囲(scan range)を正確に決定する必要がある。そのため、従来は低線量によるスカウトスキャン(scout scan)
を事前に行って撮影部位の位置を正確に把握した後、その部位だけをスキャンすべくスキャン範囲を決定している。
ところが、事前にスカウトスキャンを行う方法では、手間や時間が掛かるだけでなく、少なからず被曝量の増大化につながる。そのため、健康診断等などの高スループット(throughput)や低被曝が重視される撮影に放射線断層撮影装置を用いる場合、ワークフローに改善の余地が残される。
ワークフローを改善する一つの方法としては、例えば、スカウトスキャンを行わずに光学カメラで撮影テーブル(imaging table)上の被検者の位置を認識して撮影部位の位置を推定し、その位置にスキャン範囲を設定する方法が考えられる(例えば、特許文献1、要約,明細書段落0013等参照)。
特開2014−121364号公報
しかしながら、臓器の大きさは個人差が大きく、光学的なカメラ(camera)だけでは体内にある臓器の位置を正確に把握することは非常に難しい。そのため、上記の方法では、撮影部位となる臓器に正確なスキャン範囲を設定し、無駄被曝なく撮影することはほぼ不可能である。
また、事前にスカウトスキャンを行う方法でも、被検者の呼吸や体動により、スカウトスキャンを行った時点と本スキャンを行う時点とで臓器の位置が微妙にずれてしまうことがある。このような場合には、本スキャンの実行中に、当初設定したスキャン範囲から更にスキャンするスライスをその場で追加しなければならないときがある。
このような事情により、放射線断層撮影装置を用いて被検者を撮影する際に、無駄被曝を抑えつつワークフローを改善することが可能な技術が望まれている。
第1の観点の発明は、
撮影テーブルに載置された被検者の外形上の特徴位置を、放射線を用いる手法とは異なる手法により特定する特徴位置特定手段と、
前記特定された特徴位置に基づいて前記被検者の撮影部位に対するスキャンの開始位置を決定する開始位置決定手段と、
前記決定された開始位置から前記スキャンを開始するようデータ(data)収集手段を制御する開始制御手段と、
前記スキャンの実行中に、該スキャンによって収集されたデータに基づいて画像を順次再構成する再構成手段と、
前記再構成された画像に基づいて前記撮影部位の全体が実質的にスキャンされたか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による前記撮影部位の全体が実質的にスキャンされたとの判定に応答して、前記スキャンを終了するよう前記データ収集手段を制御する終了制御手段と、を備えた放射線断層撮影装置を提供する。
第2の観点の発明は、
前記特徴位置特定手段が、可視光線、赤外線または紫外線を用いて前記特徴位置を認識する特徴位置認識手段を有する、上記第1の観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第3の観点の発明は、
前記特徴位置認識手段が、可視光線、赤外線または紫外線を用いて得られた前記被検者の画像に基づいて前記特徴位置を認識する、上記第2の観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第4の観点の発明は、
前記特徴位置認識手段が、可視光線、赤外線または紫外線の前記被検者による遮断または反射を検知することにより前記特徴位置を認識する、上記第2の観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第5の観点の発明は、
前記特徴位置特定手段が、前記撮影テーブル上に設けられており、前記被検者の体の一部を当接させることにより前記特徴位置が所定の位置に固定される当接部材を有する、上記第1の観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第6の観点の発明は、
前記判定手段が、前記画像における画素値の大小に基づいて前記撮影部位の領域を特定する領域特定手段を有しており、該領域の大きさが所定レベルを下回るか否かにより、前記撮影部位の全体が実質的にスキャンされたか否かを判定する、上記第1の観点から第5の観点のいずれか一つの観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第7の観点の発明は、
前記撮影部位が、肺であり、
前記特徴位置が、前記被検者の肩、首及び頭部のうち少なくとも一つに係る位置を含む、上記第1の観点から第6の観点のいずれか一つの観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第8の観点の発明は、
前記撮影部位が、脳であり、
前記特徴位置が、前記被検者の頭部に係る位置を含む、上記第1の観点から第6の観点のいずれか一つの観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第9の観点の発明は、
前記撮影部位が、肝臓であり、
前記特徴位置が、前記被検者の股間、肩及び首のうち少なくとも一つに係る位置を含む、上記第1の観点から第6の観点のいずれか一つの観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第10の観点の発明は、
前記被検者の身長及び体重を特定する身長体重特定手段をさらに備える、上記第1の観点から第9の観点のいずれか一つの観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第11の観点の発明は、
前記身長体重特定手段が、
可視光線、赤外線または紫外線を用いて前記身長を特定する身長特定手段と、
前記撮影テーブルに設けられた荷重センサ(sensor)により前記体重を特定する体重特定手段と、を有する、上記第10の観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第12の観点の発明は、
前記特定された身長及び体重に基づいて、前記スキャンの際に前記被検者に照射する放射線の強度を決定する強度決定手段を備える、上記第10の観点または第11の観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第13の観点の発明は、
前記特定された身長及び体重に基づいて、前記スキャンを行うときの前記撮影テーブルの高さを決定する高さ決定手段を備える、上記第10の観点から第12の観点のいずれか一つの観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第14の観点の発明は、
前記再構成された画像に基づいて異常陰影候補の検出処理を行う候補検出手段を備える、上記第1の観点から第13の観点のいずれか一つの観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第15の観点の発明は、
前記検出処理による検出結果を含むレポート(report)を作成するレポート作成手段を備える、上記第14の観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第16の観点の発明は、
前記撮影テーブルが設置されている撮影室とは異なる操作室に設けられた操作部の操作者による操作に応じて、前記撮影テーブルを前記被検者の乗り降り時に用いられる第1の高さから前記被検者の撮影時に用いられる第2の高さへと遠隔で制御する第1の高さ制御手段を備える、上記第1の観点から第15の観点のいずれか一つの観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第17の観点の発明は、
前記スキャンが終了した後に、自動で、または、前記操作部の操作者による操作に応じて、前記撮影テーブルを前記第2の高さから前記第1の高さへと遠隔で制御する第2の高さ制御手段を備える、上記第16の観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第18の観点の発明は、
前記スキャンは、アキシャルスキャン(axial scan)またはヘリカルスキャン(helical scan)である、上記第1の観点から第17の観点のいずれか一つの観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第19の観点の発明は、
前記スキャンが、放射線源及び検出器の回転を停めて前記被検者の体軸方向におけるスキャン位置を移動させるスキャンである、上記第1の観点から第17の観点のいずれか一つの観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第20の観点の発明は、
コンピュータ(computer)を、上記第1の観点から第19の観点のいずれか一つの観点の放射線断層撮影装置における各手段として機能させるためのプログラム(program)を提供する。
なお、「データ収集手段」には、放射線源、検出器、及び撮影テーブルなどが含まれる。「データ収集手段」の制御には、放射線源のon/off制御、放射線源及び検出器の回転制御、撮影テーブルの昇降制御、クレードルの水平移動制御などが含まれる。
また、「可視光線」、「赤外線」及び「紫外線」の中には、レーザ光が含まれる。
また、「撮影部位の全体が実質的にスキャンされた」とは、被検者の体軸方向における撮影部位の一端(上端)側からスキャンを開始する場合において、撮影部位の他端(下端)または他端(下端)近傍までスキャンされたことを意味する。
上記観点の発明によれば、放射線断層撮影装置を用いて被検者を撮影する際に、被検者の外形上の特徴位置を特定してその位置に基づいて撮影部位に対するスキャン開始位置を決定し、スキャン中、得られた再構成画像に基づいて撮影部位の全体が実質的にスキャンされたことを判定してスキャンを停止させるので、本スキャン前に予備的にスカウトスキャンを行うことなく、ほぼ撮影部位だけを正確にスキャンすることができ、被検者への無駄被曝を抑えつつワークフローを改善してスキャンのスループットを向上させることができる。
本実施形態に係るX線CT装置の外観を示した図である。 本実施形態に係るX線CT装置のハードウェアの構成を概略的に示す図である。 本実施形態に係るX線CT装置の操作コンソールの機能ブロック図である。 本実施形態に係るX線CT装置における処理の流れを示すフロー図である。 ガントリ2及び撮影テーブル4を横から見た図である。 肩の位置を特定してスキャン開始位置及びスキャン終了位置を決定する様子を示す図である。 再構成画像から肺領域を特定してその大きさを基にスキャン停止判定を行う様子を示す図である。
以下、発明の実施形態について説明する。なお、これにより発明は限定されない。
本実施形態は、集団検診など低被曝かつ高スループットが求められるスクリーニング検査を行うためのX線CT装置である。そのため、本X線CT装置は、操作者が確認を必要とする場面やレギュレーションにより一旦停止が必要である場面以外では、ほぼ自動で制御が行われるよう構成されている。
図1は、X線CT装置(X-ray Computed Tomography system)の外観を示した図である。
図1に示すように、X線CT装置1は、ガントリ(gantry)2、撮影テーブル(imaging table)4、及び操作コンソール(console)6を備えている。
ガントリ2及び撮影テーブル4は、撮影室R1に設置されている。操作コンソール6は、撮影室R1とは異なる操作室R2に設置されている。
X線CT装置1は、不図示の通信システム(system)を有している。この通信システムは、ガントリ2と操作コンソール6とに、マイク(microphone)とスピーカ(speaker)がそれぞれ設けられており、撮影室R1と操作室R2との間で相互に音声によるコミュニケーション(communication)を可能にする。
図2は、本実施形態に係るX線CT装置のハードウェアの構成を概略的に示す図である。
図2に示すように、ガントリ2は、X線管21、アパーチャ(aperture)22、コリメータ装置(collimator device)23、X線検出器24、データ収集部(data acquisition system)25、回転部26、高電圧電源27、アパーチャ駆動装置28、回転駆動装置29、ガントリ・テーブル制御部30、カメラ31、及びレーザライト(laser light)32を有している。
回転部26は、ガントリ2の空洞部2Bの周りに回転可能に支持されている。X線管21、アパーチャ22、コリメータ装置23、X線検出器24、データ収集部25、及びレーザライト32は、回転部26に搭載されている。
X線管21及びX線検出器24は、空洞部2Bを挟み対向して配置されている。
アパーチャ22は、X線管21と空洞部2Bとの間に配置されている。X線管21のX線焦点からX線検出器24に向けて放射されるX線をファンビーム(fan beam)やコーンビーム(cone beam)に成形する。
コリメータ装置23は、空洞部2BとX線検出器24との間に配置されている。コリメータ装置23は、X線検出器24に入射する散乱線を除去する。
X線検出器24は、X線管21から放射される扇状のX線ビームの広がり方向および厚み方向に、2次元的に配列された複数のX線検出素子を有している。なおここでは、上記広がり方向をチャネル(channel)方向といい、厚み方向を列方向という。各X線検出素子は、空洞部2Bに配された被検者5の透過X線をそれぞれ検出し、その強度に応じた電気信号を出力する。
データ収集部25は、X線検出器24の各X線検出素子から出力される電気信号を受信し、X線データに変換して収集する。
撮影テーブル4は、クレードル(cradle)41、クレードル駆動装置42を有している。被検者5は、クレードル41の上に載置される。クレードル駆動装置42は、クレードル41をガントリ2の空洞部2Bすなわち撮影空間に入れ出しする。撮影テーブル4には、荷重センサ43が搭載されている。荷重センサ43は、クレードル41に載置された被検者5の体重に応じた信号を出力する。
高電圧電源27は、X線管21に高電圧及び電流を供給する。
アパーチャ駆動装置28、アパーチャ22を駆動しその開口を変形させる。
回転駆動装置29、回転部26を回転駆動する。
ガントリ・テーブル制御部30は、ガントリ2内の各装置・各部、撮影テーブル4等を制御する。
カメラ31は、ガントリ20の上部に取り付けられている。カメラ31は、撮影テーブル4のクレードル41上に載置された被検者5の画像を取得する。カメラ31は、可視光線を検出するRGBカメラと、赤外線を検出する赤外線カメラとを含んでいる。
レーザライト32は、撮影テーブル4に載せられた被検者5に対してスキャン位置を指し示すようにレーザ光を照射するライトである。
操作コンソール6は、操作者9からの各種操作を受け付ける。操作コンソール6は、入力装置61、表示装置62、記憶装置63、及び演算処理装置64を有している。本例では、操作コンソール6は、コンピュータ(computer)により構成されている。
なお、ここでは、図2に示すように、被検者5の体軸方向、すなわち撮影テーブル4による被検者5の搬送方向をz方向とする。また、鉛直方向をy方向、y方向およびz方向に直交する水平方向をx方向とする。
次に、本実施形態に係るX線CT装置の機能について説明する。本実施形態に係るX線CT装置1は、被検者5の撮影部位を撮影する際に、放射線を用いない方法で被検者5の外形上の特徴位置を特定してその位置に基づいてスキャン開始位置を決定し、スキャンを開始し、スキャン中にほぼリアルタイムで画像を再構成し、その画像に基づいて撮影部位の下端部がスキャンされたことを検知してスキャンを停止する機能を有する。この機能により、スカウトスキャンを行うことなく、ほぼ目的の撮影部位だけを正確にスキャンすることができ、その結果、無駄被曝を抑えつつワークフローを改善することが可能になる。
図3は、本実施形態に係るX線CT装置の操作コンソールの機能ブロック図(block diagram)である。
本実施形態に係るX線CT装置の操作コンソール6は、上記機能を実現させるための機能ブロックとして、スキャン制御部71、姿勢認識部72、身長特定部73、体重特定部74、BMI(Body Mass Index)算出部75、特徴位置特定部76、スキャン開始位置決定部77、パラメータ(parameter)決定部78、画像再構成部79、CAD(Computer Aided Diagnosis)処理部80、領域特定部81、スキャン停止判定部82、レポート作成部83、及び表示制御部84を有している。
なお、スキャン制御部71は、発明における開始制御手段、第1及び第2の高さ制御手段の一例である。身長特定部73は、発明における身長特定手段の一例である。体重特定部74は、発明における体重特定手段の一例である。特徴位置特定部76は、発明における特徴位置特定手段の一例である。スキャン開始位置決定部77は、発明における開始位置決定手段の一例である。パラメータ決定部78は、発明における強度決定手段及び高さ決定手段の一例である。画像再構成部79は、発明における再構成手段の一例である。CAD処理部80は、発明における候補検出手段の一例である。領域特定部81は、発明における領域特定手段の一例である。スキャン停止判定部82は、発明における判定手段及び終了制御手段の一例である。レポート作成部83は、発明におけるレポート作成手段の一例である。
また、操作コンソール6は、演算処理装置64が所定のプログラム(program)を実行することにより各機能ブロックとして機能する。所定のプログラムは、例えば、記憶装置63または外部接続された記憶装置または記憶媒体90に記憶されている。
スキャン制御部71は、操作者9の操作に応じて、スキャンが実施されるようガントリ・テーブル制御部30を制御する。
姿勢認識部72は、カメラ31によって取得された被検者5の画像を解析して、被検者5の姿勢を認識する。
身長特定部73、カメラ31によって取得された被検者5の画像を解析して、被検者5の身長を特定する。
体重特定部74は、撮影テーブル4に搭載された荷重センサ43の出力に基づいて被検者5の体重を特定する。
BMI算出部75は、特定された被検者5の身長及び体重から所定の計算式により、BMI値を算出する。
特徴位置特定部76は、カメラ31によって取得された被検者5の画像に基づいて、被検者5の特徴位置を特定する。
スキャン開始位置決定部77は、特定された特徴位置に基づいて、スキャン開始位置を決定する。
パラメータ決定部78は、特定された被検者5の身長及び体重に基づいて、被検者5をスキャンする際に用いるX線管の管電圧及び管電流を決定する。また、パラメータ決定部78は、特定された被検者5の身長及び体重に基づいて、被検者5の撮影部位の周辺における厚みを推定し、スキャン時のクレードル41の適正な高さを決定する。
画像再構成部79は、スキャンによって得られたデータに基づいて画像を再構成する。
CAD処理部80は、再構成された画像に対して異常陰影候補を検出する処理を行う。
領域特定部81は、再構成された画像を解析して、その画像における撮影部位の領域を特定する。
スキャン停止判定部82は、特定された領域に基づいて撮影部位の下端部までスキャンしたか否かを判定し、スキャンしたと判定されたときにはスキャンを停止すべき信号をスキャン制御部71に送る。
レポート作成部83は、被検者5の診断レポートを作成し、診断レポートを保存するサーバ(server)に出力する。
表示制御部84は、再構成された画像を含む各種の画像やテキスト(text)を画面に表示するよう表示装置62を制御する。
なお、これら各部の機能の詳細は、X線CT装置における処理の流れを説明する際に併せて説明する。
次に、本実施形態に係るX線CT装置における処理の流れについて説明する。ここでは、撮影部位を肺とし、特徴位置として肩の位置を特定する例について説明する。
図4は、本実施形態に係るX線CT装置における処理の流れを示すフロー図(flowchart)である。
図5は、X線CT装置における処理の流れを説明するための図であり、ガントリ2及び撮影テーブル4を横から見た図である。
ステップ(step)S1では、図5に示すように、被検者5をクレードル41に載せる。操作者9は、通信システムを利用し、操作室R2内から撮影室R1内の被検者5に対してクレードル41に乗るよう指示する。被検者5はその指示に従ってクレードル41に乗り、寝た姿勢を取る。
ステップS2では、図5に示すように、クレードル41を所定のポジションに移動させる。具体的には、操作者9がクレードル41を移動させる指示コマンド(command)を入力する。コマンドの入力は、例えば、入力装置61の所定のボタンを押す等の簡単な操作により行われる。スキャン制御部71は、そのコマンドに応答して、撮影テーブル4の駆動系を制御しクレードル41を所定のポジション(position)に移動させる。クレードル41を予め決められた所定のポジションに移動させることにより、カメラ31で取得された画像のクレードル41に対する相対位置やスケール(scale)が固定される。これにより、その画像から被検者5の位置やサイズ(size)を正確に特定することができるようになる。
ステップS3では、被検者5の姿勢を認識する。具体的には、図5に示すように、カメラ31が被検者5の画像を取得する。画像姿勢認識部72は、カメラ31で取得された画像を解析することにより、被検者5のヘッドファースト(head first)/フットファースト(foot first)の別や、仰向け/うつ伏せの別などを認識する。認識された被検者5の姿勢は、スキャン情報の一つとして一旦記憶される。
ステップS4では、被検者5の身長を特定する。具体的には、身長特定部73、カメラ31で取得された画像を解析することにより、被検者5の身長を特定する。身長を特定するために解析する画像は、撮影テーブル4のクレードル41の高さが予め決められた所定の高さに位置しているときに撮影される。これにより、取得された画像のスケールが固定され、被検者5の身長を正確に特定することができる。特定された被検者5の身長は、スキャン情報の一つとして入力される。
ステップS5では、被検者5の体重を特定する。具体的には、図5に示すようにクレードル41に搭載された荷重センサ43が、被検者5の体重に応じた信号を出力する。体重特定部74は、荷重センサ43の出力に基づいて被検者5の体重を特定する。なお、荷重センサ43が使用できない、あるいは、荷重センサ43がクレードル41に搭載されていない場合には、記憶されている患者情報に含まれる体重をそのまま特定する。特定された被検者5の体重は、スキャン情報の一つとして記憶される。
ステップS6では、被検者5のBMI(Body Mass Index)値を算出する。具体的には、BMI算出部75が、特定された被検者5の身長・体重を基に被検者5のBMI値を算出する。算出された被検者5のBMI値は、スキャン情報の一つとして記憶される。
ステップS7では、被検者5の肩の位置を特定する。
図6に、肩の位置を特定してスキャン開始位置及びスキャン終了位置を決定する様子を示す。
カメラ31は、図6(a)に示すように、クレードル41の載せられた被検者5の画像を取得する。特徴位置特定部76は、図6(b)に示すように、カメラ31で取得された画像を解析することにより、被検者5の両肩の位置k1,k2を特定する。本例では、テンプレートマッチング(template matching)等により被検者5の輪郭を抽出し、その輪郭の中で肩の上端の斜辺に相当する位置を肩の位置として求める。被検者5の両肩の位置k1,k2と肺5Lの上端部の位置とは、解剖学的に一定の位置関係を有する。
ステップS8では、被検者5のスキャン開始位置を決定する。具体的には、スキャン開始位置決定部77が、図6(c)に示すように、特定された肩の位置に基づいてスキャン開始位置ssを決定する。本例では、一方の肩の位置k1の下端z1と他方の肩の位置k2の下端z2とを比較して、より上側(頭部寄り)にある肩の位置を特定する。この図の例では、上から見て右側の肩の位置k2の下端z2が特定される。次に特定した下端を基準に、その基準から一定距離Δzだけ下がった位置をスキャン開始位置ssとする。通常、肺の上端は、肩の位置から若干下がった位置にあることが多いためである。また、スキャン開始位置決定部77は、スキャン開始位置ssから肺5Lの全体を十分超えたと考えられる位置を、スキャン終了位置seとして決定する。後述するスキャン停止判定において誤判定が起きて停止されなかった場合に、本来スキャンすべき領域を大幅に超えてスキャンが行われないようにするための安全策の一つである。なお、スキャン終了位置seあるいは上記の距離Δzは、操作者が設定するようにしてもよい。また、肩の位置に基づいてスキャン開始位置を決定する方法は、当該方法に限定されず、種々の方法を用いることができる。
ステップS9では、パラメータを決定する。具体的には、パラメータ決定部78が、スキャンに用いるX線管の管電圧及び管電流を、被検者5の身長・体重等を基に決定する。身長及び体重が分かれば、胸部の断面積すなわち肺でのX線減衰率を推定することができ、照射するX線の適正な強度すなわち管電圧及び管電流を見積もることができる。また、パラメータ決定部78は、特定された被検者5の身長及び体重に基づいて、被検者5の胸の厚みを推定し、胸の断面の中心が空洞部2Bの中心すなわちSFOV(Scan Field Of View)の中心とほぼ一致するように、クレードル41の適正な高さを決定する。
ステップS10では、決定したスキャンパラメータを表示する。具体的には、スキャン制御部84が、カメラ31で取得された画像中の被検者5に、決定されたスキャン開始位置のラインとスキャン終了位置のラインとを重ねて表示する。さらに、決定されたX線管の管電圧及び管電流等を表示する。クレードル41の高さも数字かイメージ図で表示する。
ステップS11では、スキャンパラメータを微調整する。具体的には、操作者9は、必要に応じて、スキャンパラメータ、例えばスキャン開始位置、スキャン終了位置、管電流値、変調曲線、クレードル41の高さ等を、グラフィカル・ユーザ・インタフェースGUI(Graphical User Interface)を介して微調整する。スキャン制御部71は、それらの微調整を実際のスキャンパラメータに反映させる。
ステップS12では、ガントリ2のレーザライト2Lをオンにする。具体的には、操作者9が入力装置61によりスキャン準備の指示コマンドを入力する。スキャン制御部71は、そのコマンドに応答して、ガントリ2のレーザライト2Lを点灯させる。
ステップS13では、被検者5をスキャン位置に移動させる。具体的には、スキャン制御部71が、レーザライト2Lの位置が被検者5のスキャン開始位置に一致するよう、クレードル41の高さ及び水平位置を調整する。このとき、カメラ31で取得された映像がほぼリアルタイムで画面に表示される。操作者9は、スキャン開始位置が正しくセット(set)されているか否かをこの画面を見て確認する。なお、正しくセットされていない場合には、自動モードを解除して手動モードに切り替え、スキャン範囲を正しくセットする。
ステップS14では、スキャンを開始させる。具体的には、操作者9が入力装置61のボタンを押すなどしてスキャンを開始させる指示コマンドを入力する。スキャン制御部71は、そのコマンドに応答して、各部を制御しスキャンを開始させる。本例では、スキャンとしてヘリカルスキャンが実施される。
ステップS15では、画像再構成を行う。具体的には、画像再構成部79が、スキャン実行中に、収集されるデータに基づいてほぼリアルタイムで画像を順次再構成する。本例では、ヘリカルスキャンの実行中に、そのヘリカルスキャンによって得られたデータに基づいて、各スライスに対応した断層像を順次再構成する。表示制御部84は、表示装置62を制御して画面に再構成画像を順次表示させる。
ステップS16では、CAD(異常陰影候補検出システム)を立ち上げる。具体的には、CAD処理部80が、再構成画像を順次解析して、異常陰影候補を検出する処理を実行する。異常陰影候補が検出された場合は、表示制御部84がその検出結果を画面に表示するよう表示装置62を制御する。なお、胸部における異常陰影候補は、例えば、微小石灰化や結節である。異常陰影候補を検出する処理には、種々の公知技術を用いることができるが、例えば、特許文献:特開2003−575号公報に記載されている技術を用いることができる。
ステップS17では、肺領域を特定する。
図7に、再構成画像から肺領域を特定してその大きさを基にスキャン停止判定を行う様子を示す。
画像再構成部79により、図7に示すように、肺の再構成画像Pが得られる。領域特定部81は、再構成される画像を順次解析して肺領域を特定する。本例では、図7に示すように、画像Pを構成する各画素をCT値に応じて2値化処理し、画像P′(t1)のように、高輝度領域AHと低輝度領域ALに分ける。高輝度領域AHの外側にある低輝度領域ALは被検者5の外側領域と特定し無視する。高輝度領域AHの内側にある低輝度領域ALを肺領域AL1として特定する。
ステップS18では、スキャン停止判定を行う。具体的には、図7に示すように、スキャン停止判定部82が、特定された肺領域AL1に基づいて、肺の下端部またてゃ下端部近傍までスキャンしたか否かを判定する。本例では、図7の画像P′(t3)に示すように、肺領域AL1の大きさあるいは割合が所定のレベルを下回ったときに、肺5Lの下端部近傍までスキャンしたと判定する。肺の下端部近傍までスキャンしたと判定されたときには、その判定に応答してスキャンを停止させる信号をスキャン制御部71に送り、スキャンを停止させる。ただし、判定に用いた画像のスライスから所定の距離だけ追加した位置までのスライスについては、まだ肺の下端部が含まれている可能性がある。そこで、この範囲のスライスに対するスキャンの実施をマージンとして保障してからスキャンを停止させるようにしてもよい。なお、上記所定のレベルは0(ゼロ)レベルに設定してもよい。スキャン停止判定部82は、スキャン位置がスキャン終了位置seに達した時もスキャンを停止させる信号を送る。その後、ステップS19に進む。肺の下端部近傍までスキャンしたと判定されなかったとき、または、スキャン終了位置seに達していなかったときには、ステップS15に戻り、スキャンを続行する。
ステップS19では、レポートを作成・出力する。具体的には、レポート作成部83が、被検者5の診断レポートを作成し、診断レポートを保存するPACSなどのサーバに出力する。診断レポートには、被検者5の各種情報のほか、被検者5のスキャン時の姿勢、被曝線量、特定された身長及び体重、算出されたBMI値、設定されたスキャンパラメータ、CAD処理による異常陰影候補の検出結果などが含まれる。
ステップS20では、クレードル41を乗り降りポジションに戻す。具体的には、操作者9が、クレードル41を乗り降りポジションに移動させる指示コマンドを入力する。スキャン制御部71は、そのコマンドに応答して、撮影テーブル4の駆動系を制御しクレードル41を乗り降りポジションに移動させる。
ステップS21では、被検者5をクレードル41から降ろす。具体的には、操作者9が、通信システムを使って、操作室R2内から撮影室R1内の被検者5に対してクレードル41から降りて撮影室R1から退室するよう指示する。被検者5はその指示に従ってクレードル41から降り、退室する。
以上、本実施形態によれば、撮影部位である肺をスキャンする際に、カメラ31で取得された画像に基づいて肩の位置を特定し、その位置に基づいてスキャン開始位置を決定し、スキャンを開始し、スキャン中に得られた再構成画像に基づいて肺の下端部がスキャンされたことを判定してスキャンを停止させるので、本スキャン前に予備的にスカウトスキャンを行うことなく、ほぼ肺だけを正確にスキャンすることができ、被検者5への無駄被曝を抑えつつワークフローを改善することができる。また、これにより、スキャンのスループットを向上させることができる。そのため、定期健診などにおいて多数の被検者の肺を短時間でスキャンするような場合に、特に効果が高い。
また、本実施形態によれば、撮影テーブル4の制御を遠隔操作で行うので、操作者9が撮影室R1に入って直接制御する必要がなくなる。この点も、ワークフローを改善してスキャンのスループット向上に寄与する。
また、本実施形態によれば、被検者5の身長及び体重を基に胸部の断面積すなわちX線の減衰率を見積もり、X線管の管電圧及び管電流を決定するので、スカウトスキャンを行わなくてもX線管のパラメータを適正に設定することができる。この点も、ワークフローを改善してスキャンのスループット向上に寄与する。
また、本実施形態によれば、上記したワークフロー改善の相乗効果により、操作者9は撮影室R1に一切入らずにスキャンの準備からスキャン終了までを行うことができ、スキャンのスループットが飛躍的に向上する。
また、本実施形態によれば、従来は操作者9が手動で行っていたクレードルの制御やスキャンパラメータの入力などをほぼ全自動で行うので、操作者9による煩雑な作業や操作なしにスキャンを実行することができ、スキャンのスループットを向上させるとともに、操作者の負担を軽減することができる。
また、本実施形態によれば、被検者5の姿勢、異常陰影候補の検出結果、その他の被検者5やスキャンに関する情報を含めた診断レポートを自動で作成して出力するので、操作者9の負担が大幅に軽減される。
なお、本実施形態では、特徴位置特定部76がカメラ31で取得した被検者5の画像を基に肩の位置を特定しているが、X線を使う方法とは異なる別の方法で肩の位置を特定してもよい。例えば、被検者5がクレードル41に載置された場合に被検者5の肩が位置すると思われる場所の周辺に向けて可視光線や赤外線、紫外線を照射する光源を設け、それが肩で遮断されたり反射されたりすることを検知して、肩の位置を特定するようにしてもよい。あるいは、クレードル41上の予め決められた位置に肩の上端部を当接させる部材をストッパ(stopper)として設け、被検者5には、肩の上端部がそのストッパに当接するように寝てもらい、その当接位置を肩の位置として特定するようにしてもよい。
また、本実施形態では、カメラ31は赤外線カメラとRGBカメラとを含むものであるが、その他の構成によるカメラ、例えば、可視光線、赤外線または紫外線によるレーザ光を用いたカメラとRGBカメラとを含むものであってもよい。
また、本実施形態では、実施するスキャンをヘリカルスキャンとしているが、別の方式によるスキャンとしてもよい。例えば、アキシャルスキャンをz方向のスキャン位置を変えながら連続的に行う方式のスキャンであってもよい。また、回転部26の回転角度位置を固定してX線管及び検出器の回転を停止した状態で、z方向のスキャン位置すなわちクレードルを移動させながらX線を照射する、言わばスカウトスキャン方式によるスキャンであってもよい。
また、本実施形態では、被検者5の特徴位置として肩の位置を特定し、その位置を基準にスキャン開始位置を決定しているが、被検者5の首や頭部に係る特徴位置、例えば、首筋、頭頂、耳、目などの位置を特定し、これらの位置の少なくとも一つを基準にスキャン開始位置を決定するようにしてもよい。
また、本実施形態では、撮影部位は肺であるが、脳や肝臓など別の臓器、あるいは下肢等であってもよい。撮影部位が脳である場合には、スキャン開始位置を決定する際の基準となる被検者5の特徴位置として、被検者5の頭部に係る特徴位置、例えば、頭頂、耳、目などを特定してもよい。撮影部位が肝臓である場合には、被検者5の特徴位置として被検者5の股間、肩及び首のうち少なくとも一つに係る位置を特定してもよい。撮影部位が下肢である場合には、被検者5の特徴位置として被検者5の股間、脚、足などに係る位置を特定してもよい。頭部に係る特徴位置の特定は、カメラ31による被検者5の画像に基づいて行ってもよいし、被検者5の頭頂に当接する部材や被検者5の頭部が嵌るケース部材をクレードル41上に設けて、被検者5の頭部を所定の位置に固定することにより行ってもよい。
また、本実施形態は、X線CT装置であるが、発明は、X線以外の放射線、例えばガンマ線(gamma ray)を用いる断層撮影装置にも適用可能である。
また、コンピュータを上記X線CT装置における制御や処理を行う各手段として機能させるためのプログラムやこれを記録した記録媒体もまた、発明の実施形態の一例である。
1 X線CT装置
2 ガントリ
2B 空洞部
4 撮影テーブル
5 被検者
5h 撮影部位
6 操作コンソール
21 X線管
22 アパーチャ
23 コリメータ装置
24 X線検出器
25 データ収集部
26 回転部
27 高電圧電源
28 アパーチャ駆動装置
29 回転駆動装置
30 ガントリ・テーブル制御部
31 カメラ
41 クレードル
42 クレードル駆動装置
43 荷重センサ
61 入力装置
62 表示装置
63 記憶装置
64 演算処理装置
71 スキャン制御部
72 姿勢認識部
73 身長特定部
74 体重特定部
75 BMI算出部
76 特徴位置特定部
77 スキャン開始位置決定部
78 パラメータ決定部
79 画像再構成部
80 CAD処理部
81 領域特定部
82 スキャン停止判定部
83 レポート作成部
84 表示制御部
90 記憶媒体

Claims (20)

  1. 撮影テーブルに載置された被検者の外形上の特徴位置を、放射線を用いる手法とは異なる手法により特定する特徴位置特定手段と、
    前記特定された特徴位置に基づいて前記被検者の撮影部位に対するスキャンの開始位置を決定する開始位置決定手段と、
    前記決定された開始位置から前記スキャンを開始するようデータ収集手段を制御する開始制御手段と、
    前記スキャンの実行中に、該スキャンによって収集されたデータに基づいて画像を順次再構成する再構成手段と、
    前記再構成された画像に基づいて前記撮影部位の全体が実質的にスキャンされたか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段による前記撮影部位の全体が実質的にスキャンされたとの判定に応答して、前記スキャンを終了するよう前記データ収集手段を制御する終了制御手段と、を備えた放射線断層撮影装置。
  2. 前記特徴位置特定手段は、可視光線、赤外線または紫外線を用いて前記特徴位置を認識する特徴位置認識手段を有する、請求項1に記載の放射線断層撮影装置。
  3. 前記特徴位置認識手段は、可視光線、赤外線または紫外線を用いて得られた前記被検者の画像に基づいて前記特徴位置を認識する、請求項2に記載の放射線断層撮影装置。
  4. 前記特徴位置認識手段は、可視光線、赤外線または紫外線の前記被検者による遮断または反射を検知することにより前記特徴位置を認識する、請求項2に記載の放射線断層撮影装置。
  5. 前記特徴位置特定手段は、前記撮影テーブル上に設けられており、前記被検者の体の一部を当接させることにより前記特徴位置が所定の位置に固定される当接部材を有する、請求項1に記載の放射線断層撮影装置。
  6. 前記判定手段は、前記画像における画素値の大小に基づいて前記撮影部位の領域を特定する領域特定手段を有しており、該領域の大きさが所定レベルを下回るか否かにより、前記撮影部位の全体が実質的にスキャンされたか否かを判定する、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の放射線断層撮影装置。
  7. 前記撮影部位は、肺であり、
    前記特徴位置は、前記被検者の肩、首及び頭部のうち少なくとも一つに係る位置を含む、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の放射線断層撮影装置。
  8. 前記撮影部位は、脳であり、
    前記特徴位置は、前記被検者の頭部に係る位置を含む、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の放射線断層撮影装置。
  9. 前記撮影部位は、肝臓であり、
    前記特徴位置は、前記被検者の股間、肩及び首のうち少なくとも一つに係る位置を含む、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の放射線断層撮影装置。
  10. 前記被検者の身長及び体重を特定する身長体重特定手段をさらに備える、請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の放射線断層撮影装置。
  11. 前記身長体重特定手段は、
    可視光線、赤外線または紫外線を用いて前記身長を特定する身長特定手段と、
    前記撮影テーブルに設けられた荷重センサにより前記体重を特定する体重特定手段と、を有する、請求項10に記載の放射線断層撮影装置。
  12. 前記特定された身長及び体重に基づいて、前記スキャンの際に前記被検者に照射する放射線の強度を決定する強度決定手段を備える、請求項10または請求項11に記載の放射線断層撮影装置。
  13. 前記特定された身長及び体重に基づいて、前記スキャンを行うときの前記撮影テーブルの高さを決定する高さ決定手段を備える、請求項10から請求項12のいずれか一項に記載の放射線断層撮影装置。
  14. 前記再構成された画像に基づいて異常陰影候補の検出処理を行う候補検出手段を備える、請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の放射線断層撮影装置。
  15. 前記検出処理による検出結果を含むレポートを作成するレポート作成手段を備える、請求項14に記載の放射線断層撮影装置。
  16. 前記撮影テーブルが設置されている撮影室とは異なる操作室に設けられた操作部の操作者による操作に応じて、前記撮影テーブルを前記被検者の乗り降り時に用いられる第1の高さから前記被検者の撮影時に用いられる第2の高さへと遠隔で制御する第1の高さ制御手段を備える、請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の放射線断層撮影装置。
  17. 前記スキャンが終了した後に、自動で、または、前記操作部の操作者による操作に応じて、前記撮影テーブルを前記第2の高さから前記第1の高さへと遠隔で制御する第2の高さ制御手段を備える、請求項16に記載の放射線断層撮影装置。
  18. 前記スキャンは、アキシャルスキャンまたはヘリカルスキャンである、請求項1から請求項17のいずれか一項に記載の放射線断層撮影装置。
  19. 前記スキャンは、放射線源及び検出器の回転を停めて前記被検者の体軸方向におけるスキャン位置を移動させるスキャンである、請求項1から請求項17のいずれか一項に記載の放射線断層撮影装置。
  20. コンピュータを、請求項1から請求項19のいずれか一項に記載の放射線断層撮影装置における各手段として機能させるためのプログラム。
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