JP6446233B2 - 塗工装置及び塗工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、グラビア塗工装置などの塗工装置、及び、グラビア塗工方法などの塗工方法に関する。
従来、上記の塗工装置としては、例えば、シート部材等の被塗工物に塗工液を塗工する塗工ローラを備えたグラビア塗工装置が知られている。
斯かるグラビア塗工装置は、外周面に凹部を有する円柱状の塗工ローラと、塗工ローラの外周面に塗工液を供給する供給部とを備える。該グラビア塗工装置は、塗工ローラの外周面に供給された塗工液を被塗工物に当接させつつ、塗工ローラを回転させることによって、塗工液を被塗工物に連続的に塗工するように構成されている。
斯かるグラビア塗工装置では、供給された塗工液が塗工ローラの外周面の凹部に入り込み、外周面の一部が被塗工物と当接しつつ塗工ローラが回転する。これにより、被塗工物と当接した外周部の凹部の塗工液が被塗工物に塗工される。また、斯かるグラビア塗工装置では、塗工ローラの外周面の凹部から塗工液が被塗工物に転写されて塗工され、さらに塗工ローラが回転する。そして、凹部内に空隙ができた外周面へ、供給部から塗工液が供給される。凹部内に空隙ができた外周面が供給部内の塗工液に侵入すると、凹部内の空気と塗工液とが混ざり合い、被塗工物に塗工される塗工液に気泡が混入することとなる。これにより、被塗工物への塗工が不均一となり、塗工性能が不十分となる。
これに対して、塗工ローラの回転方向の後方側と前方側とに供給部を仕切るように供給部のチャンバー内に配置された板状のインナー部材であって、端部が塗工ローラの外周面に常時当接するインナー部材を備えたグラビア塗工装置が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたグラビア塗工装置では、塗工液に混入した気泡が供給部(チャンバー)における上記回転方向の前方側に移動することを、インナー部材によって抑制することができる。即ち、チャンバーにおける上記回転方向の後方側にていったん気泡が混入した塗工液が、供給部の上記回転方向の前方側に移動することを、インナー部材によって抑制できる。従って、気泡の混入が比較的少ない塗工液を、チャンバーにおける上記回転方向の前方側にて、塗工ローラの外周面に供給することができる。これにより、気泡の混入が比較的少ない塗工液を被塗工物に塗工することができる。
特開2012−170835号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたグラビア塗工装置では、チャンバーにおける上記回転方向の後方側から前方側へ気泡が移動することを、インナー部材によっても、必ずしも十分に防止できない。従って、供給部(チャンバー)の塗工液に気泡が混入することを必ずしも十分に抑制できない。
本発明は、上記事情に鑑み、塗工液に気泡が混入することを抑制できる塗工装置及び塗工方法を提供することを課題とする。
本発明に係る塗工装置は、
被塗工物に塗工液を塗工する塗工ローラであって外周面に凹部を有する塗工ローラと、
チャンバーを有し塗工ローラの外周面の少なくとも凹部にチャンバー内の塗工液を供給する供給部とを備え、
塗工ローラを回転させつつ、凹部に供給された塗工液を被塗工物に当接させることにより、塗工液を被塗工物に塗工するように構成され、
さらに、塗工後の塗工ローラの外周面の凹部に塗工液を充填する充填部を備え、
充填部は、塗工液の表面が外気に触れた状態で、供給部から塗工液が供給される前に外周面の凹部に塗工液を充填するように配置されている。
斯かる構成の塗工装置においては、塗工ローラが回転することにより、塗工ローラの外周面の凹部に供給された塗工液が被塗工物に塗工される。即ち、凹部内の塗工液が被塗工物に当接して転写される。さらに、塗工ローラの回転によって、凹部には、充填部にて塗工液が充填される。転写によって凹部内に空隙ができた塗工ローラが充填部に移動してきて充填部に気泡が持ち込まれても、充填部では、塗工液が露出しているため、気泡が塗工液に混入せずに空気中へ放出される。これにより、充填部にて、塗工ローラの外周面の凹部内に、気泡が混入していない塗工液を確実に充填することができ、塗工ローラの回転方向先にある供給部に気泡を持ち込むことを防止できる。従って、斯かる構成の塗工装置によれば、塗工液に気泡が混入することを抑制できる。
また、本発明の塗工装置においては、供給部は、塗工液を循環させつつ塗工ローラの外周面の凹部に塗工液を供給するように構成されていてもよい。
ここで、塗工液を循環させつつ塗工ローラの外周面の凹部に塗工液を供給するように供給部が構成されている場合には、供給部にて塗工液が循環されるため、凹部における塗工液中の気泡がいったん供給部内の塗工液と混ざると、気泡が混入した塗工液を外周面へ供給し続けることとなる。気泡の混入量が多くなると、供給部にて循環させる塗工液を新しい塗工液に交換することとなる。しかしながら、上記の充填部によって、塗工液に気泡が混入することを抑制できることから、気泡が混入した供給部における塗工液を新たな塗工液に交換する必要がなくなる。
また、本発明の塗工装置においては、充填部は、塗工液を貯留しつつ貯留した塗工液を塗工ローラの外周面の凹部に充填するように構成されていてもよい。
斯かる構成の塗工装置においては、充填部にて塗工液を貯留している分、より確実に塗工液を凹部に充填できる。
また、本発明の塗工装置においては、前記充填部における塗工液が前記塗工ローラの凹部に充填される部分と、前記供給部における塗工液を供給する部分とは、前記塗工ローラの周方向に間隔を空けて配置され、前記塗工ローラの周方向に沿って前記外周面が前記充填部から前記供給部へ移動する間、前記凹部に充填された塗工液の一部が、空気に触れるように構成されていてもよい。
本発明に係る塗工方法は、
被塗工物に塗工液を塗工する塗工ローラであって外周面に凹部を有する塗工ローラを回転させつつ、前記凹部に供給された塗工液を前記被塗工物に当接させることにより、前記塗工液を被塗工物に塗工する塗工工程を備え、
前記塗工工程は、
前記塗工ローラの外周面の少なくとも前記凹部にチャンバー内の前記塗工液を供給する供給工程と、
前記塗工後の前記塗工ローラの外周面の前記凹部に塗工液を充填する充填工程とを含み、
前記充填工程では、塗工液の表面を外気に触れさせつつ、前記供給工程によって前記塗工液が供給される前に前記外周面の前記凹部に前記塗工液を充填する。
本発明の塗工方法においては、前記供給工程では、前記塗工液を循環させつつ前記塗工ローラの外周面の前記凹部に前記塗工液を供給してもよい。
また、前記充填工程では、前記塗工液を貯留しつつ貯留した前記塗工液を前記塗工ローラの外周面の前記凹部に充填してもよい。
また、前記充填工程において塗工液を前記塗工ローラの凹部に充填する部分と、前記供給工程において塗工液を供給する部分とを、前記塗工ローラの周方向に間隔を空けて配置し、前記塗工ローラの周方向に沿って前記外周面が前記充填部から前記供給部へ移動する間、前記凹部に充填された塗工液の一部を、空気に触れさせてもよい。
以上の通り、本発明によれば、塗工液に気泡が混入することを抑制できる塗工装置、及び、塗工方法を提供することができる。
本発明の一実施形態の塗工装置を塗工ローラの回転軸に垂直な方向に切断した断面を概略的に示す断面図。 図1の一部を拡大して概略的に示す断面図。 塗工装置を稼働した後の塗工液の外観を表す写真。
本発明の塗工装置の一実施形態について説明する。本実施形態では、被塗工物Bとしてシート部材Bを採用した例について説明するが、被塗工物Bは、シート部材Bに限定されるものではない。
本実施形態の塗工装置1は、図1に示すように、被塗工物Bに塗工液Aを塗工する塗工ローラ2であって外周面に凹部2aを有する塗工ローラ2と、チャンバーを有し塗工ローラ2の外周面の少なくとも凹部2aにチャンバー内の塗工液Aを供給する供給部3とを備える。
本実施形態の塗工装置1は、塗工ローラ2を回転させつつ、凹部2aに供給された塗工液Aを被塗工物Bに当接させることにより、塗工液Aを被塗工物Bに塗工するように構成されている。上記のごとき塗工ローラ2を備えた塗工装置1は、一般的に、グラビア塗工装置と称される。
本実施形態の塗工装置1は、さらに、塗工後の塗工ローラ2の外周面の凹部2aに塗工液Aを充填する充填部4を備える。充填部4は、塗工液Aが露出するように構成されている。充填部4は、塗工液Aを被塗工物Bに塗工した後であって供給部3から塗工液Aが供給される前に、外周面の凹部2aに塗工液Aを接触させて充填するように配置されている。なお、露出とは、塗工液Aの表面が空気に触れるような状態を意味する。
また、本実施形態の塗工装置1は、塗工ローラ2の外周面に供給された塗工液Aのうち凹部2a外の塗工液Aを除去するブレード6をさらに備える。
本実施形態の塗工装置1は、供給部3にて塗工液Aを塗工ローラ2の外周面に供給し、外周面に供給された塗工液Aのうち凹部2a外の塗工液Aをブレード6によって除去するように構成されている。また、本実施形態の塗工装置1は、シート部材Bを所定方向に移動させるように構成されている。また、本実施形態の塗工装置1は、塗工ローラ2を一方向に回転させながら、塗工ローラ2の外周面に供給された塗工液Aの一部を、被塗工物Bとしてのシート部材Bに当接させつつ、凹部2a内の塗工液Aをシート部材Bに連続的に塗工するように構成されている。また、塗工ローラ2の回転方向と、シート部材Bの移動方向とが、塗工部分にて反対方向となるように構成されている。
さらに、本実施形態の塗工装置1は、凹部2a内の塗工液Aがシート部材Bへ転写された後の外周面を、塗工ローラ2を回転させることにより、充填部4にて塗工液Aと接触させ、凹部2aに塗工液Aを充填するように構成されている。
そして、本実施形態の塗工装置1は、充填部4にて凹部2aに塗工液Aが充填された外周面が、塗工液Aが付着した状態で、塗工ローラ2の回転によって供給部3へ移動するように構成されている。
前記塗工液Aは、通常、シート部材Bに塗工されたあとに、該シート部材B上で固化するものである。塗工液Aとしては、例えば硬化するポリマー材料を含む溶液が挙げられる。硬化するポリマー材料としては、熱硬化性材料、紫外線硬化性材料、電子線硬化性材料等が挙げられる。
なお、塗工とは、印刷やコーティングを含むものである。
前記塗工液Aの粘度は、特に限定されないが、通常、0.5Pa・s以上であり、0.5〜30Pa・sであることがより好ましい。なお、塗工液Aの粘度は、レオメータ(型式RS1、HAAKE社製)を用い、20℃にて、せん断速度1(1/s)の条件で測定した値である。
前記シート部材Bは、通常、帯状に形成されている。シート部材Bとしては、例えば、樹脂フィルムが挙げられる。
前記シート部材Bの幅は、通常、塗工ローラ2の回転軸方向の長さよりも短い。
前記塗工ローラ2は、円柱状に形成されている。塗工ローラ2は、円柱軸を回転軸として回転するように構成されている。
前記塗工ローラ2は、外周面に供給された塗工液Aの一部がシート部材Bの一部と当接するように配置されている。そして、塗工ローラ2は、少なくとも1回転することによって、外周面上の塗工液が周方向に沿ってシート部材Bと当接するように構成されている。
前記塗工ローラ2の外周面は、円柱状の塗工ローラ2の円柱軸方向の一方側から見て円周に沿って配された周囲面部2bと、周囲面部2bよりも内側に窪んだ凹部2aとを有する。
前記凹部2aは、塗工ローラ2の外周面に複数形成されている。また、凹部2aは、塗工ローラ2の外周面の全体にわたって多数形成されている。
本実施形態の塗工装置1は、シート部材Bが塗工ロール2の外周面に押圧されるように構成されている。
前記充填部4は、塗工液Aが露出した状態(空気に触れた状態)で、塗工液Aを凹部2aに充填するように構成されている。
前記充填部4は、塗工ローラ2の外周面に近接して配され塗工ローラ2の外周面との間に塗工液Aを貯めるための貯留用板材4aを有する。具体的には、貯留用板材4aは、端部の少なくとも一部が、回転する塗工ローラ2の外周面と近接するように配置されている。
前記充填部4は、貯留用板材4aによって、貯留用板材4aの上方に塗工液Aを貯留しつつ、貯留した塗工液Aを塗工ローラ2の外周面に接触させ、塗工液Aを凹部2aに充填するように構成されている。
前記充填部4の貯留用板材4aが上記外周面と近接する部分は、塗工ローラ2の回転方向にて、塗工液Aがシート部材Bに塗工される部分よりも前方側であって、且つ、供給部3が塗工液Aを塗工ローラ2に供給する部分よりも後方側に配置されている。
なお、本実施形態の塗工装置1は、供給部3から供給する塗工液Aと同じ組成の塗工液Aであって供給部3を経ていない塗工液Aを、充填部4に供給するように構成されている。
前記供給部3は、被塗工物Bへ塗工液Aを転写することを安定的に行うために、充填部4を経た塗工ローラ2の外周面に塗工液Aを供給するように構成されている。
前記供給部3は、内部に貯めた塗工液Aを塗工ローラ2の外周面に供給するチャンバー3aと、チャンバー3aに塗工液Aを流入させる流入経路3bと、チャンバー3aから塗工液Aを流出させる流出経路3cと、流出経路3cを経て流出した塗工液Aを流入経路3bに送って循環させるための循環用タンク3dとを有する。
前記チャンバー3aは、充填部4を経た塗工ローラ2の外周面に、塗工液Aを供給するように構成されている。
前記チャンバー3aは、塗工液Aの供給先側が開口した中空形状に形成されている。前記チャンバー3aは、内部空間を塗工液Aで充たしつつ、上記開口から塗工ローラ2の外周面に塗工液Aを供給するように構成されている。即ち、前記チャンバー3aは、一般的にクローズドチャンバーと称されるものである。
前記チャンバー3aは、塗工ローラ2の回転方向にて、充填部4よりも前方側に配置され、且つ、塗工液Aがシート部材Bに塗工される部分よりも後方側に配置されている。また、チャンバー3aは、上記の開口が塗工ローラ2の外周面に沿うように配置されている。
前記チャンバー3aは、流入経路3bから流入した塗工液Aを貯めるように構成されている。また、チャンバー3aは、塗工液Aが漏れ出ないように、塗工ローラ2の外周面と近接する部分に、シール部材を有する。チャンバー3aは、シール部材により、塗工液Aが漏れ出すことを抑えつつ、内部に貯めた塗工液Aの一部を塗工ローラ2の外周面に供給するように構成されている。
前記流入経路3bは、一方側が循環用タンク3dとつながり、他方側がチャンバー3aとつながっている。流入経路3bは、塗工液Aを加圧して送るためのポンプPを有する。流入経路3bは、ポンプPによって加圧された塗工液Aを循環用タンク3dからチャンバー3aに送るように構成されている。
前記ポンプPとしては、例えば、ギアポンプ、ダイアフラムポンプ、プランジャーポンプ、スネークポンプ、といった従来公知のポンプが挙げられる。
前記流出経路3cは、一方側がチャンバー3aとつながり、他方側が循環用タンク3dとつながっている。流出経路3cは、チャンバー3aから循環用タンク3dへ塗工液Aを送るように構成されている。
前記循環用タンク3dは、流出経路3cを経て送られてきた塗工液Aを一時的に貯めるように構成されている。
前記供給部3は、充填部4にて塗工ローラ2の外周面に付着した塗工液Aと、流入経路3bから流入した塗工液Aとをチャンバー3aに貯め、貯めた塗工液Aの一部を塗工ローラ2の外周面に供給するように構成されている。また、前記供給部3は、チャンバー3aにて塗工ローラ2の外周面に供給されなかった塗工液Aを流出経路3cを経て循環用タンク3dへ送るように構成されている。このように、供給部3は、塗工液Aを循環させつつ、循環させている塗工液Aの一部を塗工ローラ2の外周面に供給するように構成されている。
本実施形態の塗工装置1では、充填部4における塗工液が塗工ローラ2の凹部2aに充填される部分と、供給部3における塗工液Aを供給する部分とは、塗工ローラ2の周方向に間隔を空けて配置されている。即ち、本実施形態の塗工装置1は、塗工ローラ2の回転によって塗工ローラ2の周方向に沿って外周面が充填部4から供給部3へ移動する間、凹部2aに充填された塗工液Aの一部が、空気に触れるように構成されている。なお、供給部3が塗工ローラ2の外周面に塗工液Aを供給する部分とは、塗工ローラ2の回転方向にて、塗工液Aが供給される最も後方側の部分である。また、充填部4にて塗工液Aが塗工ローラ2の外周面の凹部2aに充填される部分とは、塗工液Aが凹部2aに充填される最も前方側の部分である。
前記ブレード6は、塗工ローラ2の回転方向にて、チャンバー3aの最も前方側に配置されている。ブレード6は、通常、板状に形成されている。ブレード6は、少なくとも一部が、塗工ローラ2の外周面の周囲面部2bに当接するように配置されている。
前記ブレード6は、上記の当接部分によって、塗工ローラ2の外周面の周囲面部2bに付着した塗工液Aを取り除き、凹部2a内の塗工液Aを残すように構成されている。
前記ブレード6としては、例えば、ドクターブレードが挙げられる。
本実施形態の塗工装置1は、ブレード6によって塗工ローラ2の外周面の凹部2aに残存した塗工液Aを、シート部材Bに転写することにより、塗工を行うように構成されている。
次に、本発明の塗工方法の一実施形態について説明する。本実施形態の塗工方法は、上記の塗工装置を用いることによって行うことができる。
本実施形態の塗工方法は、被塗工物に塗工液を塗工する塗工ローラであって外周面に凹部を有する塗工ローラを回転させつつ、凹部に供給された塗工液を被塗工物に当接させることにより、塗工液を被塗工物に塗工する塗工工程を備える。
塗工工程は、塗工ローラの外周面の少なくとも凹部にチャンバー内の塗工液を供給する供給工程と、塗工後の塗工ローラの外周面の凹部に塗工液を充填する充填工程とを含み、充填工程では、塗工液の一部を露出させつつ、供給工程によって塗工液が供給される前に外周面の凹部に塗工液を充填する。
前記供給工程では、例えば上記の供給部3によって、上述したように、塗工液を循環させつつ塗工ローラの外周面の凹部に塗工液を供給する。
前記充填工程では、例えば上記の充填部4によって、上述したように、塗工液を貯留しつつ貯留した塗工液を塗工ローラの外周面の凹部に充填する。
上記の実施形態の塗工装置1及び塗工方法においては、塗工ローラ2が回転することにより、塗工ローラ2の外周面の凹部2aに供給された塗工液Aが被塗工物Bに塗工される。即ち、凹部2a内の塗工液Aが被塗工物Bに当接して転写される。さらに、塗工ローラ2の回転によって、凹部2aには、充填部4にて塗工液Aが充填される。転写によって凹部2a内に空隙ができた塗工ローラ2が充填部4に移動してきて充填部4に気泡が持ち込まれても、充填部4では、貯留した塗工液Aが露出しているため、気泡が塗工液に混入せずに空気中へ放出される。これにより、充填部4にて、塗工ローラ2の外周面の凹部2a内に、気泡が混入していない塗工液Aを確実に充填することができ、塗工ローラ2の回転方向先にある供給部3に気泡を持ち込むことを防止できる。従って、斯かる構成の塗工装置によれば、塗工液Aに気泡が混入することを抑制できる。
また、上記の塗工装置1及び塗工方法においては、供給部3は、塗工液Aを循環させつつ塗工ローラ2の外周面に塗工液Aを供給するように構成されていることから、供給部3にて塗工液Aが循環されるため、凹部2aにおける塗工液A中の気泡がいったん供給部3内の塗工液Aと混ざると、気泡が混入した塗工液Aを外周面へ供給し続けることとなる。気泡の混入量が多くなると、供給部3にて循環させる塗工液Aを新しい塗工液に交換することとなる。しかしながら、上記の充填部4によって、塗工液Aに気泡が混入することを抑制できることから、気泡が混入した供給部3における塗工液Aを新たな塗工液に交換する必要がなくなる。
また、上記の塗工装置1及び塗工方法においては、充填部4は、塗工液Aを貯留しつつ貯留した塗工液Aを塗工ローラ2の外周面の凹部に充填するように構成されている。従って、充填部4にて塗工液Aを貯留している分、より確実に塗工液Aを凹部2aに充填できる。
また、上記の塗工装置1は、上記の塗工方法において、回転する塗工ローラ2の外周面に端部の少なくとも一部が近接するように配置された上記の貯留用板材4aを、充填部4として備えることから、充填部4が比較的単純な構成を有する。従って、比較的単純な構成の充填部4によって、塗工液Aに気泡が混入することを抑制できる。
本実施形態の塗工装置1及び塗工方法は、上記の通りであるが、本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の意図する範囲内において適宜設計変更されることが可能である。
例えば、上記の実施形態の塗工装置は、貯留用板材4aを有する充填部4によって、貯留した塗工液Aを塗工ローラ2の外周面の凹部2aに充填するように構成されている。しかしながら、本発明の塗工装置の充填部4は、例えば、回転ローラを有し、斯かる回転ローラを塗工ローラ2の外周面に近接させつつ回転させることにより、回転ローラの外周面上の塗工液Aを塗工ローラ2の外周面の凹部に充填するように構成されていてもよい。
また、上記の実施形態の塗工装置及び塗工方法では、供給部3から供給する塗工液Aと同じ組成の塗工液Aであって供給部3を経ていない塗工液Aを、充填部4に供給するが、本発明の塗工装置及び塗工方法では、供給部にて循環させた塗工液を充填部に送り、送った塗工液を充填部にて凹部2aに充填してもよい。
次に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
以下に示す条件下にて、試験例1及び試験例2の塗工装置を稼働させ、それぞれ塗工方法を行った。
(試験例1)
上記実施形態の塗工装置を稼働させた。なお、稼働時の詳細な稼働条件は、下記の通りである。
シート部材:樹脂フィルム(幅0.5m)
シート部材の移動速度:20m/分
シート部材の移動方向と塗工ローラの回転方向:反対方向
塗工ローラの外周面の回転速度比(対シート部材移動速度):1.6
塗工ローラの直径:10cm
供給部にて塗工液を循環
(試験例2)
充填部を備えていない塗工装置を用いた点以外は、試験例1と同様にして塗工装置を稼働させた。
試験例1及び試験例2において、供給部の流出経路を通る塗工液の外観を観察した結果をそれぞれ図3(a)、図3(b)に示す。
図3(a)に示すように試験例1の塗工液は、透明性を保っている。一方、図3(b)に示すように試験例2の塗工液は、気泡の混入によって濁っている。このように、上記実施形態の塗工装置及び塗工方法によれば、塗工液に気泡が混入することを抑制できる。
1:塗工装置、
2:塗工ローラ、2a:凹部、2b:周囲面部、
3:供給部、3a:チャンバー、3b:流入経路、3c:流出経路、3d:循環用タンク、
4:充填部、4a:貯留用板材、
6:ブレード(ドクターブレード)、
A:塗工液、B:被塗工物(シート部材)

Claims (8)

  1. 被塗工物に塗工液を塗工する塗工ローラであって外周面に凹部を有する塗工ローラと、
    チャンバーを有し前記塗工ローラの外周面の少なくとも前記凹部に前記チャンバー内の前記塗工液を供給する供給部とを備え、
    前記塗工ローラを回転させつつ、前記凹部に供給された塗工液を前記被塗工物に当接させることにより、前記塗工液を前記被塗工物に塗工するように構成され、
    さらに、前記塗工後の前記塗工ローラの外周面の前記凹部に塗工液を充填する充填部を備え、
    前記充填部は、塗工液の表面が外気に触れた状態で、前記供給部から前記塗工液が供給される前に前記外周面の前記凹部に塗工液を充填するように配置されている、塗工装置。
  2. 前記供給部は、前記塗工液を循環させつつ前記塗工ローラの外周面の前記凹部に前記塗工液を供給するように構成されている、請求項1に記載の塗工装置。
  3. 前記充填部は、前記塗工液を貯留しつつ貯留した前記塗工液を前記塗工ローラの外周面の前記凹部に充填するように構成されている、請求項1又は2に記載の塗工装置。
  4. 前記充填部における塗工液が前記塗工ローラの凹部に充填される部分と、前記供給部における塗工液を供給する部分とは、前記塗工ローラの周方向に間隔を空けて配置され、
    前記塗工ローラの周方向に沿って前記外周面が前記充填部から前記供給部へ移動する間、前記凹部に充填された塗工液の一部が、空気に触れるように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の塗工装置。
  5. 被塗工物に塗工液を塗工する塗工ローラであって外周面に凹部を有する塗工ローラを回転させつつ、前記凹部に供給された塗工液を前記被塗工物に当接させることにより、前記塗工液を被塗工物に塗工する塗工工程を備え、
    前記塗工工程は、
    前記塗工ローラの外周面の少なくとも前記凹部にチャンバー内の前記塗工液を供給する供給工程と、
    前記塗工後の前記塗工ローラの外周面の前記凹部に塗工液を充填する充填工程とを含み、
    前記充填工程では、塗工液の表面を外気に触れさせつつ、前記供給工程によって前記塗工液が供給される前に前記外周面の前記凹部に塗工液を充填する、塗工方法。
  6. 前記供給工程では、前記塗工液を循環させつつ前記塗工ローラの外周面の前記凹部に前記塗工液を供給する、請求項5に記載の塗工方法。
  7. 前記充填工程では、前記塗工液を貯留しつつ貯留した前記塗工液を前記塗工ローラの外周面の前記凹部に充填する、請求項5又は6に記載の塗工方法。
  8. 前記充填工程において塗工液を前記塗工ローラの凹部に充填する部分と、前記供給工程において塗工液を供給する部分とを、前記塗工ローラの周方向に間隔を空けて配置し、
    前記塗工ローラの周方向に沿って前記外周面が前記充填部から前記供給部へ移動する間、前記凹部に充填された塗工液の一部を、空気に触れさせる、請求項5〜7のいずれか1項に記載の塗工方法。
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