JP6444768B2 - 足踏み式パーキングブレーキ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、イグニッションが導通状態でなければ、パーキングブレーキの作動状態を解除できない足踏み式パーキングブレーキ装置に関する。
足踏み式パーキングブレーキ装置は、ブレーキペダルを足で一度踏み込むとパーキングブレーキを作動状態とし、再びブレーキペダルを足で踏み込むと前記パーキングブレーキの作動状態を解除する容易な操作性を誇るパーキングブレーキ装置である。しかし、容易な操作性、特に足で踏み込むだけの操作性のため、パーキングブレーキの作動状態を維持しなければならない場面でも、運転手が誤ってブレーキペダルを踏み込んだり、第三者がいたずらにブレーキペダルを踏み込んだりして、不意にパーキングブレーキの作動状態が解除されてしまう問題があった。このため、何らかの状態を鍵として、作動状態を解除できない足踏み式パーキングブレーキ装置が提案されている(特許文献1)。
特許文献1は、タイヤの回転状態を検出するタイヤ回転検出手段と、パーキングブレーキ(パーキングブレーキ機構)の作動状態を検出する作動状態検出手段と、パーキングブレーキの作動状態を拘束する操作手段とを設けた足踏み式パーキングブレーキ装置を開示する(特許文献1・[請求項1]ほか)。これにより、パーキングブレーキを作動状態にした後に自動車が動き始めた際、運転手が慌ててブレーキペダルを踏み込んでもパーキングブレーキは操作手段により解除されず、逆に前記踏み込みにより更に制動力が増すようになっている(特許文献1・[0006])。これは、非常時における誤操作の防止の働きを備えたものと言える。
特開平09-272412号公報
近年、スーパーやコンビニエンスストアで商品を配達するデリバリーサービスが始まりつつあり、簡易な配達手段としてドアのない自動車が使われている場合がある。簡易であっても自動車であるから、例えば足踏み式パーキングブレーキ装置が設けられている。ところが、前記自動車にドアがないため、第三者が容易にブレーキペダルを操作できる問題があった。具体的には、運転手がパーキングブレーキを作動状態にして自動車から離れた隙に、第三者がいたずらにより前記パーキングブレーキの作動状態を解除して勝手に自動車が移動してしまい、最悪の場合、交通事故を引き起こす深刻な問題である。
特許文献1が開示する足踏み式パーキングブレーキ装置は、パーキングブレーキを作動状態にした後、作動状態が甘くて自動車が動き出した際、慌ててブレーキペダルを踏み込んでもパーキングブレーキの作動状態は解除されず、更に制動力が増すようにしたものであり、停止状態の継続中に、いたずらによってブレーキペダルの作動状態が解除されることまでを防止しえない。そこで、普及しつつあるドアのない自動車において、運転手が離れた際にいたずらによってパーキングブレーキの作動状態が解除されない足踏み式パーキングブレーキ装置を提供するため、検討した。
検討の結果開発したものが、運転手がブレーキペダルを足で踏み込むことによりパーキングブレーキの作動及び解除が切り換わる足踏み式パーキングブレーキ装置において、イグニッションの導通を検出するイグニッション検出手段と、パーキングブレーキの作動を検出するブレーキ検出手段と、ブレーキペダルの踏込姿勢を保持する保持機構と、作動により前記保持機構による保持を弱めてブレーキペダルの踏込姿勢を解除可能にするアシスト機構と、イグニッション検出手段及びブレーキ検出手段からの検出信号を受けてアシスト機構に制御信号を送信する制御機構とを備えてなり、保持機構は、ブレーキペダルと一体に回動するラチェットと、前記ブレーキペダルを支持する取付ブラケットに揺動自在に支持されたポールと、前記ポールの爪をラチェットの歯に向けて付勢する付勢手段とから構成され、アシスト機構は、常態として進退自在なロッドを制御機構から受信した制御信号により伸張又は縮退させるソレノイドと、前記取付ブラケットに設けたレバー揺動軸を挟む両端の一方に前記ロッドを連結し、前記両端の他方をポールの爪近傍に対向させたアシストレバーとから構成され、制御信号を受信してロッドを伸張又は縮退させると、アシストレバーの一端と逆向きに回動する他端をポールの爪近傍に押圧させ、付勢手段の付勢を弱めてポールの爪がラチェットの歯から離れやすくし、ブレーキペダルの踏込姿勢を解除可能にして、ブレーキ検出手段がパーキングブレーキの作動を検出しない、又はブレーキ検出手段がパーキングブレーキの作動を検出し、かつイグニッション検出手段がイグニッションの導通を検出しなければ非作動で、保持機構による保持を弱めないのでブレーキペダルの踏込姿勢を解除不能のままとし、ブレーキ検出手段がパーキングブレーキの作動を検出し、かつイグニッション検出手段がイグニッションの導通を検出すれば作動し、保持機構による保持を弱めてブレーキペダルの踏込姿勢を解除可能にすることを特徴とする足踏み式パーキングブレーキ装置である。
イグニッション検出手段は、キーシリンダーの回転又はスタートボタンの押し込みによるイグニッションの電気的な導通を検出する。イグニッションの導通が検出できれば、検出対象はイグニッションでなくてもよく、例えばイグニッションに通ずる電気経路やイグニッションの導通に連動する電気回路の導通を検出してもよい。ブレーキ検出手段は、パーキングブレーキの作動を機械的な変化として接触又は非接触センサにより電気的に検出する。保持機構は、踏み込まれたブレーキペダルの踏込姿勢(回動角度)を保持し、再度の踏み込みによるブレーキペダルの復帰を機械的又は電気的な保持手段で防止する。アシスト機構は、前記保持機構の保持手段による働きを弱める又は不能にして、再度の踏み込みによるブレーキペダルの復帰を機械的又は電気的な誘因手段により誘引する。
本発明の足踏み式パーキングブレーキ装置は、(条件1)ブレーキ検出手段がパーキングブレーキの作動を検出しない場合、又は(条件2)ブレーキ検出手段がパーキングブレーキの作動を検出し、かつイグニッション検出手段がイグニッションの導通を検出しない場合、アシスト機構を非作動として保持機構による保持を弱めず、ブレーキペダルを再度踏み込んでも踏込姿勢を解除不能とするが、(条件3)ブレーキ検出手段がパーキングブレーキの作動を検出し、かつイグニッション検出手段がイグニッションの導通を検出する場合、アシスト機構を作動させて保持機構による保持を弱め、ブレーキペダルを再度踏み込めば踏込姿勢を解除可能にする。
勢手段は、取付ブラケットとポールとに架け渡すコイルバネを例示できる。アシストレバーは、ロッドを連結する一端からレバー揺動軸までの長さと、ポールの爪近傍を押圧する他端から前記レバー揺動軸までの長さとの割合により、ロッドを連結する一端の変位量が小さくても、ポールの爪近傍を押す他端の変位量を大きくでき、確実にポールを押して爪をラチェットの歯から離せるようになる。
ここで、保持機構は、取付ブラケットに設けたポール揺動軸を、ポールに設けたポール用長孔に通すことにより、前記ポールを前記取付ブラケットに揺動自在に支持させ、ポールは、付勢手段によりポール用長孔の長軸方向に対向する内周縁の一方(一縁)にポール揺動軸を掛合させた状態で爪をラチェットの歯に掛合し、アシストレバーの他端を押圧させると前記内周縁の他方(他縁)にポール揺動軸を掛合させて、付勢手段の付勢を弱めてポールの爪をラチェットの歯から離れやすくするとよい。これにより、ポールは、ポール揺動軸に対するポール用長孔の掛合位置を変化させることで、アシストレバーが押圧しないときは付勢手段の付勢を強く働かせ、アシストレバーが押圧すれば付勢手段の付勢を弱めて、爪をラチェットの歯から離れやすくできる状態の選択が容易になる。
また、アシスト機構は、ソレノイドのロッドとアシストレバーの一端とを、リンク又はリンク機構により連結すれば、ソレノイドとアシストレバーとの配置関係が自由に設定できるようになり、構造が複雑かつ空間の余剰が少ない足踏み式パーキングブレーキ装置でも、前記ソレノイドとアシストレバーとを内蔵しやすくなる。リンク機構は、複数本のリンクを連結して構成される。ここで、足踏み式パーキングブレーキ装置における空間の余剰を奪わず、またソレノイドのロッドの伸縮運動を確実にアシストレバーに伝達する目的から、複数本のリンクを連結して構成されるリンク機構より、1本のリンクのみで、ソレノイドのロッドとアシストレバーの一端とが連結されることが好ましい。
本発明の足踏み式パーキングブレーキ装置は、ブレーキ検出手段がパーキングブレーキの作動を検出し、かつイグニッション検出手段がイグニッションの導通を検出した場合のみ、保持機構による保持を弱めてブレーキペダルの踏込姿勢を解除可能にする。これは、イグニッションを導通させる、すなわちエンジンを始動しない限り、パーキングブレーキを解除できないようにして、運転手がいない状態でのパーキングブレーキの解除を防止する効果をもたらす。更に、例えばドアのない自動車において、運転手が離れた際にいたずらによってパーキングブレーキの作動状態が解除されなくなる効果をもたらす。
多くの足踏み式パーキングブレーキ装置は、ブレーキペダルに設けたラチェットの歯と、取付ブラケットに軸着したポールの爪とを掛合させる保持機構を構成している。ソレノイド及びアシストレバーは、制御手段から送信されてくる電気信号を受けて作動する電気的な機構と、ポールの爪をラチェットの歯から離れやすくする物理的な機構とをうまく組み合わせたアシスト機構を簡素に構成する。これにより、ソレノイド及びアシストレバーから構成される簡素なアシスト機構は、壊れにくくなる効果のほか、アシストレバーがソレノイドのロッドが縮退する力を増幅し、付勢手段の付勢に対抗しやすくできる効果も得られる。
ポール用長孔にポール揺動軸を掛合させるポールは、ソレノイドとアシストレバーとの組み合わせによるアシスト機構を構成する場合、前記アシストレバーの揺動だけでは不確実性が残る保持機構の解除を、より確実なものにする効果がある。また、前記アシスト機構を構成するソレノイドのロッドとアシストレバーの一端とをリンク又はリンク機構により連結すれば、ソレノイドとアシストレバーとの配置関係が自由に設定できるようになり、前記ソレノイドとアシストレバーとを、足踏み式パーキングブレーキ装置に内蔵しやすくなる効果がある。
本発明を適用した足踏み式パーングブレーキ装置の一例を後方(運転手側)から見た斜視図である。 本例の足踏み式パーキングブレーキ装置の右取付ブラケットを外した状態を表す図1相当斜視図である。 パーキングブレーキが解除され、イグニッションも導通していない状態における本例の足踏み式パーキングブレーキ装置の主要部を表す部分側面図である。 パーキングブレーキが作動しているが、イグニッションは導通していない状態における本例の足踏み式パーキングブレーキ装置の主要部を表す部分側面図である。 パーキングブレーキが作動し、かつイグニッションも導通している状態における本例の足踏み式パーキングブレーキ装置の主要部を表す部分側面図である。 パーキングブレーキが作動し、かつイグニッションも導通している状態で、パーキングペダルを踏み込んだ状態における本例の足踏み式パーキングブレーキ装置の主要部を表す部分側面図である。 パーキングブレーキが解除され、イグニッションが導通している状態における本例の足踏み式パーキングブレーキ装置の主要部を表す部分側面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図を参照しながら説明する。本発明の足踏み式パーキングブレーキ装置1は、例えば図1〜図3に見られるように構成される。本例の足踏み式パーキングブレーキ装置1は、車体(図示略)に位置固定された左取付ブラケット13aと、前記左取付ブラケット13aに組み付けて固定される右取付ブラケット13bとの間に、ブレーキペダル11、ポール14、アシストレバー17をそれぞれ回動自在又は揺動自在に挟み込み、一体のモジュールとして構成される。電気系統は、イグニッション31に接続されたイグニッション検出手段3と、前記右取付ブラケット13bに固定されたプッシュスイッチ(ブレーキ検出手段)2及びソレノイド16とが、それぞれ制御機構4(例えばICU等)に接続され、構成される。
本例の足踏み式パーキングブレーキ装置1における方向は、車体の前後、左右及び上下に準ずる。すなわち、図1及び図2では、電気系統のブロック図(イグニッション31、イグニッション検出手段3、制御機構4)を除き、図中右斜め上方が前方、同左斜め下方が後方、図面左斜め上方が左方、そして図面右斜め下方が右方である。また、図3以下では、電気系統のブロック図(イグニッション31、イグニッション検出手段3、制御機構4)を除き、図中右方が前方、同左方が後方、図面奥が左方、そして図面手前が右方である。
ブレーキペダル11は、下方に向かって狭くなる板金部材で、延在方向を挟む上縁及び下縁にフランジを設け、前記フランジに挟まれた面に凹部を形成することにより断面係数を高めて、運転手の足の踏み込みによる負荷に対抗する剛性を確保している。ブレーキペダル11は、上端寄りに設けられたペダル回動軸111により左取付ブラケット13aに軸着され、下端に設けられたペダルパッド112が踏み込まれることにより前記下端を前方に回動させる。ブレーキペダル11は、初期姿勢に復帰する後方(例えば図1中左方向)に付勢されており、前記踏み込みがなくなると、初期姿勢に復帰する。ブレーキペダル11は、ペダル回動軸111を中心とした円周上にパーキングブレーキ(図示略)から延びるブレーキケーブル(図示略)を巻き付けるケーブルガイド113と、同じくペダル回動軸111を中心とした円周上を多数の歯121を並べたラチェット12と設けている。
ポール14は、略上下方向(僅かに上端が後方に傾いている)に延びるポール用長孔144を中心に、上下左右に突部を張り出した正面視略菱形の金属製板材で、左取付ブラケット13aから右方に突出させたポール揺動軸142を前記ポール用長孔144の内周縁に掛合させ、上記ラチェット12と同一面上で揺動自在となるように、前記左取付ブラケット13aに軸着させる。ポール14は、後方に張り出させた突部をラチェット12の歯121に対向させる爪141とし、前方に張り出させた突部と左取付ブラケット13aとをポール付勢用コイルバネ162で連結して、前記爪141をラチェット12の外周縁又は歯121に押し付けるようにしている。また、ポール14は、アシストレバー17の押圧端173に押圧される上方に張り出させた突部である被押圧端143に、前記押圧端173が衝突する際の衝撃音を緩和する樹脂キャップを装着している。
アシストレバー17は、中間が後方に突となり、上端である押圧端173と下端である連結端172とがそれぞれ相対的に前方に突出するように折れ曲った樹脂製板材で、左取付ブラケット13aに対し、上記ラチェット12及びポール14に対して右方寄りに平行な面で揺動自在となるように、前記連結端172近傍をレバー揺動軸171により軸着している。上端である押圧端173は、左方に膨らんだ凸部を構成し、前方に揺動した際、ポール14の被押圧端143を押圧できるようにしている。下端である連結端172は、ソレノイド16のロッド161と連結するリンク18の一端をレバー側連結軸181により軸着している。
ソレノイド16及びプッシュスイッチ2は、右取付ブラケット13bに固定される。このため、右取付ブラケット13bを仮想線で表す図2以下では、ソレノイド16及びプッシュスイッチ2は、宙に浮いたように図示されている。本例のソレノイド16は、前方に向けて進退するロッド161にロッド付勢用コイルバネ162を嵌め、リンク18のロッド側連結ピン182を差し込むロッド用長孔163を設けた先端凸部を前記ロッド付勢用コイルバネ162で押すことにより、常態としてロッド161を伸ばしている。このため、リンク18を介して連結端172を前方に押されたアシストレバー17は、常態として、押圧端171を後方に下げている(図3参照)。ロッド用長孔163は、ロッド161が伸びてリンク18を押す際、ロッド連結ピン182の掛合位置の変化を吸収する。
本例のブレーキ検出手段は、パーキングブレーキが作動する程度にブレーキペダル11が踏み込まれたことを検出することにより、前記パーキングブレーキの作動を検出する。具体的には、右取付ブラケット13bに固定されたプッシュスイッチ2から前方に付勢されたプッシュボタン21を前方に突出させ、ブレーキペダル11に設けたボタン押圧ブラケット22が離れて前記プッシュボタン21が突出した場合、プッシュスイッチ2から制御機構4に検出信号が送られる。制御機構4に送られた検出信号は、アシストレバー17を操作するソレノイド16に対する制御信号の送り出しに利用されるほか、従来同様、パーキングブレーキランプ(図示)の点灯にも利用される。
本例のパーキングブレーキ装置1の働きを説明する。パーキングブレーキが解除され、イグニッション31が非導通(通常、エンジン停止)の状態(停車後、エンジンを切った直後等)では、図3に見られるように、ポール14は、ポール揺動軸142をポール用長孔144の内周縁下端に掛合させながら、ポール付勢用コイルバネ15の働きにより爪141をラチェット12の外周面に当接させているだけで、ブレーキペダル11は、初期姿勢かつ姿勢変化が自由な状態にある。また、ソレノイド16もロッド161の進退が自由であるが、ロッド付勢用コイルバネ162の付勢により、前記ロッド161を伸ばしている。これにより、アシストレバー17は、リンク18を介して連結端172が前方に押された状態にあり、レバー揺動軸71を挟んで反対側にある押圧端173を後方に揺動させ、ポール14の被押圧端143から遠ざけている。
ブレーキペダル11が踏み込まれていないため、ボタン押圧ブラケット22はプッシュボタン21を後方に向けて押し込んでおり、ブレーキ検出手段であるプッシュスイッチ2から制御機構4に検出信号は送られない(信号線を破線で表示)。また、イグニッション31も非導通の状態にあるため、イングニッション検出手段3からも制御機構4に検出信号は送られない(信号線を破線で表示)。このため、制御機構4は、ソレノイド16に制御信号を送らない(信号線を破線で表示)ので、上述の通り、ソレノイド16は、ロッド付勢用コイルバネ162の付勢により自由状態のロッド161を伸ばしている。
ブレーキペダル11が踏み込まれると、ケーブルガイド113にブレーキケーブル(図示略)が巻き込まれてパーキングブレーキ(図示略)が作動すると共に、前記ブレーキペダル11の回動に合わせてラチェット12も回動し、図4に見られるように、ポール14の爪141に対して歯121を噛み合わせる。これにより、ブレーキペダル11の踏込姿勢が保持される。ポール14は、回動するラチェット12の歯121に爪141が押され、ポール揺動軸142をポール用長孔144の内周縁上端に掛合させることにより、ポール揺動軸142から爪141までの長さを、前記ポール揺動軸142からポール付勢用コイルバネ15の連結点までの長さより相対的に短くし、前記ポール付勢用コイルバネ15による付勢力を前記長さの逆比で強め、爪141とラチェット12の歯121との噛み合わせを強めている。このとき、パーキングブレーキが作動するまでブレーキペダル11が踏み込まれていれば、ボタン押圧ブラケット22がプッシュボタン21から離れるので、プッシュスイッチ2から制御機構4に検出信号が送られる(図4中、信号線を実線で表示)。しかし、イグニッション検出手段3は、相変わらず検出信号を制御機構4に送らないため、前記制御機構4が制御信号をソレノイド16に送ることはない。
このため、ソレノイド16は、ロッド付勢用コイルバネ162の付勢により自由状態のロッド161を伸ばしたままで、アシストレバー17は、押圧端173を後方に揺動させ、ポール14の被押圧端143から遠ざけている。これにより、ラチェット12の歯12に対するポール14の爪141の噛み合わせは、前記押圧端173による影響を受けず、ブレーキペダル11の踏込姿勢が保持される。これは、ブレーキペダル11が更に踏み込まれてもラチェット12の歯12に対するポール14の爪141の噛み合わせが解除されないことを意味し、例えばイグニッション31の導通がない状態でいたずらによるパーキングブレーキの解除ができないようにしている。
ブレーキペダル11の踏込姿勢が維持された状態でイグニッション31が導通(キーシリンダーの回転又はスタートボタンの押し込み等)すると、イグニッション検出手段3が前記導通を検出して制御機構4に検出信号を送る(図5中、信号線を実線で表示)。これにより、制御機構4は、プッシュスイッチ2及びイングニッション検出手段3双方から検出信号を受けることになり、制御信号をソレノイド16に送る。制御信号を受けたソレノイド16は、ロッド付勢用コイルバネ162に抗してロッド161を伸ばし、リンク18を介してアシストレバー17の連結端172を前方に押し、アシストレバー17は、前記連結端172に対してレバー揺動軸171を挟んで反対側の上端である押圧端173をポール14の被押圧端143に押し付ける。
本例のアシストレバー17は、レバー揺動軸171から連結端172までの長さより、前記レバー揺動軸171から押圧端173までの長さが長くなっている。このため、リンク18を介して伝達されるソレノイド16のロッド161の進退量(変位量)が小さくても、アシストレバー17の押圧端173の移動量(変位量)を大きくできる。これは、ソレノイド16のロッド161が僅かに縮んだだけで、アシストレバー17の押圧端173がポール14の被押圧端143を押し、確実にポール14の爪141がラチェット12の歯121から離れるようにしながら、逆にソレノイド16のロッド161が僅かに伸びただけで、アシストレバー17の押圧端173がポール14の被押圧端143から大きく離れ、不用意にポール14の爪141がラチェット12の歯121から離れなくなるようにする、アシストレバー17の働きを明確に分ける効果を有する。
爪141をラチェット12の歯121に噛み合わせているポール14は、アシストレバー17の押圧端173に被押圧端143が押された状態でも、ラチェット12が回動しない限り、前記噛み合わせを維持する。しかし、アシストレバー17の押圧端173に被押圧端143が押された状態でブレーキペダル11が踏み込まれ、ラチェット12が回動すると、図6に見られるように、ポール14は、前記アシストレバー17の押圧端173に被押圧端143が押され、ポール揺動軸142をポール用長孔144の内周縁下端に掛合させて爪141を上方に跳ね上げるように揺動し、前記爪141とラチェット12の歯121との噛み合わせを解消する。ここで、ポール揺動軸142を掛合させるポール用長孔144の内周縁の上端から下端へ変化させることにより、前記ポール揺動軸142からアシストレバー17の押圧端173に押される被押圧端143の位置までを長くし、爪141の変位量を大きくして、ラチェット12の歯121から離れやすくしている。こうして、踏み込みをやめたブレーキペダル11は、図7に見られるように、ブレーキケーブル(図示略)の引っ張りを受けて踏込姿勢を解除し、ペダルパッド112を後退させるように回動し、初期姿勢に復帰する。
制御機構4は、エンジンが始動している限り、イグニッション検出手段3から検出信号を受け続けるが、プッシュスイッチ2からの検出信号を受けないため、ソレノイド16に制御信号を送ることがなくなり、ソレノイド16は非作動となる。このため、ソレノイド16のロッド161がロッド付勢用コイルバネ162に押されて伸びると、図7に見られるように、アシストレバー17は、連結端172を前方に押されて、押圧端173をポール14の被押圧端143から遠ざける。これにより、ポール14は、ポール付勢用コイルバネ15に引っ張られ、ポール用長孔144の内周縁下端をポール揺動軸142に押し付けて爪141をラチェット12に向けて揺動させ、初期姿勢に復帰する。
1 足踏み式パーキングブレーキ装置
11 ブレーキペダル
111 ペダル回動軸
112 ペダルパッド
113 ケーブルガイド
12 ラチェット
121 歯
13a 左取付ブラケット
13b 右取付ブラケット
14 ポール
141 爪
142 ポール揺動軸
143 被押圧端
144 ポール用長孔
15 ポール付勢用コイルバネ
16 ソレノイド
161 ロッド
162 ロッド付勢用コイルバネ
163 ロッド用長孔
17 アシストレバー
171 レバー揺動軸
172 連結端
173 押圧端
18 リンク
181 レバー側連結軸
182 ロッド側連結ピン
2 プッシュスイッチ
21 プッシュボタン
22 ボタン押圧ブラケット
3 イグニッション検出手段
31 イグニッション
4 制御機構

Claims (3)

  1. 運転手がブレーキペダルを足で踏み込むことによりパーキングブレーキの作動及び解除が切り換わる足踏み式パーキングブレーキ装置において、
    イグニッションの導通を検出するイグニッション検出手段と、
    パーキングブレーキの作動を検出するブレーキ検出手段と、
    ブレーキペダルの踏込姿勢を保持する保持機構と、
    作動により前記保持機構による保持を弱めてブレーキペダルの踏込姿勢を解除可能にするアシスト機構と、
    イグニッション検出手段及びブレーキ検出手段からの検出信号を受けてアシスト機構に制御信号を送信する制御機構とを備えてなり、
    保持機構は、
    ブレーキペダルと一体に回動するラチェットと、
    前記ブレーキペダルを支持する取付ブラケットに揺動自在に支持されたポールと、
    前記ポールの爪をラチェットの歯に向けて付勢する付勢手段とから構成され、
    アシスト機構は、
    常態として進退自在なロッドを制御機構から受信した制御信号により伸張又は縮退させるソレノイドと、
    前記取付ブラケットに設けたレバー揺動軸を挟む両端の一方に前記ロッドを連結し、前記両端の他方をポールの爪近傍に対向させたアシストレバーとから構成され、
    制御信号を受信してロッドを伸張又は縮退させると、アシストレバーの一端と逆向きに回動する他端をポールの爪近傍に押圧させ、付勢手段の付勢を弱めてポールの爪がラチェットの歯から離れやすくし、ブレーキペダルの踏込姿勢を解除可能にして、
    ブレーキ検出手段がパーキングブレーキの作動を検出しない、又はブレーキ検出手段がパーキングブレーキの作動を検出し、かつイグニッション検出手段がイグニッションの導通を検出しなければ非作動で、保持機構による保持を弱めないのでブレーキペダルの踏込姿勢を解除不能のままとし、
    ブレーキ検出手段がパーキングブレーキの作動を検出し、かつイグニッション検出手段がイグニッションの導通を検出すれば作動し、保持機構による保持を弱めてブレーキペダルの踏込姿勢を解除可能にすることを特徴とする足踏み式パーキングブレーキ装置。
  2. 保持機構は、
    取付ブラケットに設けたポール揺動軸を、ポールに設けたポール用長孔に通すことにより、前記ポールを前記取付ブラケットに揺動自在に支持させ、
    ポールは、
    付勢手段によりポール用長孔の長軸方向に対向する内周縁の一方にポール揺動軸を掛合させた状態で爪をラチェットの歯に掛合し、アシストレバーの他端を押圧させると前記内周縁の他方にポール揺動軸を掛合させて、付勢手段の付勢を弱めてポールの爪をラチェットの歯から離れやすくする請求項記載の足踏み式パーキングブレーキ装置。
  3. アシスト機構は、
    ソレノイドのロッドとアシストレバーの一端とを、リンクにより連結した請求項又はいずれか記載の足踏み式パーキングブレーキ装置。
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